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JP6683010B2 - 電子装置、及び、フィルタ装置 - Google Patents

電子装置、及び、フィルタ装置 Download PDF

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JP6683010B2 JP2016099853A JP2016099853A JP6683010B2 JP 6683010 B2 JP6683010 B2 JP 6683010B2 JP 2016099853 A JP2016099853 A JP 2016099853A JP 2016099853 A JP2016099853 A JP 2016099853A JP 6683010 B2 JP6683010 B2 JP 6683010B2
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Description

本発明は、電子部品と筐体とフィルタ装置とを備える電子装置、及び、フィルタ装置に関する。
従来、特許文献1に記載のように、筐体の開口部に固定される通気部材が知られている。通気部材は、筐体に固定される支持体と、支持体に固定される通気膜と、を有している。支持体には、収容空間が外部空間と通気するための貫通孔が形成されている。支持体では、通気膜側に開口する複数の貫通孔が、収容空間側で1つになるように形成されている。通気膜は、貫通孔を被覆するように支持体に固着されている。
特開2009−29423号公報
ところで、発熱部材が収容空間に配置される構成が考えられる。発熱部材の発熱により、収容空間の温度は外部空間の温度に較べて高くなる。これによれば、収容空間の気圧が外部空間の気圧に較べて高くなる。したがって、温度の高い空気は、収容空間から通気部材を通って外部空間へ流れる。このとき、温度の高い空気は、貫通孔及び通気膜を通って外部空間へ流れる。
上記構成では、全ての貫通孔が収容空間側で1つになっているため、貫通孔における発熱部材側の開口と発熱部材との最短距離は、全ての貫通孔で互いに等しい。そのため、収容空間の温度が上昇すると、全ての貫通孔で収容空間側から外部空間側へ空気が流れる。したがって、収容空間に較べて温度の低い外部空間の空気は、貫通孔を通って収容空間へ流れ難い。よって、収容空間の空気は、外部空間の空気により冷やされ難い。これによれば、収容空間の温度が高くなり、発熱部材の温度が高くなる虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、発熱部材の温度が高くなるのを抑制することができる電子装置及びフィルタ装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、括弧内の符号は、ひとつの態様として下記の実施形態における具体的手段との対応関係を示すものであって、技術的範囲を限定するものではない。
本発明のひとつは、
発熱部材(10)と、
発熱部材を収容空間(22)に収容し、収容空間が水密封止された筐体(20)と、
筐体に設けられ、外部空間(200)の液体が収容空間に入るのを抑制するとともに、収容空間と外部空間との通気を可能にするフィルタ装置(40)と、
を備え、
フィルタ装置は、収容空間が外部空間と通気するための通気経路が複数形成されたフィルタケース(44)と、防水性及び通気性を有し、フィルタケースに配置され、全ての通気経路を閉塞するフィルタ(42)と、を有し、
フィルタケースは、筐体に設けられるとともにフィルタが配置された本体部(48)と、本体部に固定されてフィルタを覆う蓋部(50)と、を有し、
本体部及び蓋部の夫々には、通気経路として、第1経路(60a,60d)と、第1経路と交わらないように形成された第2経路(60b,60c)の両方が形成され、
第1経路における発熱部材側の開口と第2経路における発熱部材側の開口それぞれが発熱部材に対して重力方向と反対側に位置し、
第1経路における発熱部材側の開口は、第2経路における発熱部材側の開口に較べて、発熱部材に対する最短距離が短くされており、
本体部は、
円筒形状をなして、内周面により第1経路を形成する第1筒部(48a)と、
第1筒部の外周面を囲む円筒形状をなして、内周面により第2経路を形成する第2筒部(48d)と、
を有している
上記構成では、第1経路における発熱部材側の開口は、第2経路における発熱部材側の開口に較べて、発熱部材に対する最短距離が短くされている。これによれば、発熱部材の温度が上昇した場合に、収容空間における発熱部材の周囲の空気は、外部空間へ流れる際に、第2経路よりも第1経路を通り易い。すなわち、比較的温度の高い空気は、第2経路よりも第1経路を通り易い。
収容空間から外部空間へ空気が流れると、収容空間における発熱部材の周囲の気圧が低下する。しかしながら、第1経路では、収容空間側から外部空間側へ空気が流れているため、収容空間の気圧が下がった場合であっても、外部空間から収容空間へ空気が流れ難い。一方、第2経路では、第1経路に較べて収容空間側から外部空間側へ空気が流れ難い。そのため、収容空間の気圧が下がることにより、第2経路では外部空間側から収容空間側へ空気が流れ易い。すなわち、外部空間における比較的温度の低い空気は、第2経路を通って、収容空間において気圧の低い発熱部材の周囲へ流れる。
以上によれば、温度の高い空気を発熱部材の周囲から外部空間へ流すことができ、且つ、温度の低い空気を外部空間から発熱部材の周囲へ流すことができる。よって、発熱部材が高温となるのを抑制することができる。
他の発明のひとつは、
水密封止された収容空間(22)に発熱部材(10)を収容する筐体(20)に設けられ、外部空間(200)の液体が収容空間に入るのを抑制するとともに、収容空間と外部空間との通気を可能にするフィルタ装置であって、
収容空間が外部空間と通気するための通気経路が複数形成されたフィルタケース(44)と、
防水性及び通気性を有し、フィルタケースに配置され、全ての通気経路を閉塞するフィルタ(42)と
を備え、
フィルタケースは、筐体に設けられるとともにフィルタが配置された本体部(48)と、本体部に固定されてフィルタを覆う蓋部(50)と、を有し、
本体部及び蓋部の夫々には、通気経路として、第1経路(60a,60d)と、第1経路と交わらないように形成された第2経路(60b,60c)の両方が形成され、
第1経路における発熱部材側の開口と第2経路における発熱部材側の開口それぞれが発熱部材に対して重力方向と反対側に位置し、
第1経路における発熱部材側の開口は、第2経路における発熱部材側の開口に較べて、発熱部材に対する最短距離が短くされており、
本体部は、
円筒形状をなして、内周面により第1経路を形成する第1筒部(48a)と、
第1筒部の外周面を囲む円筒形状をなして、内周面により第2経路を形成する第2筒部(48d)と、
を有している
上記構成では、上記した電子装置と同等の効果を奏することができる。
第1実施形態に係る電子装置の概略構成を示す断面図である。 フィルタ装置の概略構成を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 フィルタ装置の概略構成を示す側面図である。 フィルタの構造を示す平面図である。 本体部の概略構成を示す平面図である。 第2実施形態に係る電子装置において、フィルタ装置の概略構成を示す断面図である。 本体部の概略構成を示す斜視図である。
図面を参照して説明する。なお、複数の実施形態において、共通乃至関連する要素には同一の符号を付与するものとする。また、フィルタの厚さ方向をZ方向、Z方向に直交する特定の方向をX方向、Z方向及びX方向に直交する方向をY方向と示す。X方向及びY方向により規定される平面をXY平面と示す。XY平面に沿う形状を平面形状と示す。
(第1実施形態)
先ず、図1〜図6に基づき、電子装置100の概略構成について説明する。
図1に示すように、電子装置100は、回路基板10と、筐体20と、フィルタ装置40と、を備えている。本実施形態において電子装置100は、車両に配置されている。詳しく言うと、電子装置100は、車両のエンジンコンパートメントや、車室内に配置されている。電子装置100は、車両用のECUである。電子装置100は、電子制御装置と称することもできる。
回路基板10は、基板12と、電子装置100外部と電気的な接続をするためのコネクタ13と、基板12に実装された電子部品14と、を有している。基板12は、厚さ方向がZ方向に沿う略平板形状をなしている。基板12は、一面12aと裏面12bとを有している。コネクタ13は、外部機器と回路基板10とを電気的に中継している。電子部品14は、一面12a及び裏面12bの両面に配置されている。しかしながら、電子部品14が基板12の片面にのみ配置された例を採用することもできる。回路基板10は、電子部品14として、他の電子部品14よりも発熱量が比較的大きい発熱部品を有している。発熱部品としては、例えば、MOSやダイオードを採用することができる。発熱部品は、例えば、駆動により120℃程度まで温度が上昇する。
筐体20は、収容空間22に回路基板10を収容するものである。筐体20は、例えば、樹脂材料や、金属材料を用いて形成されている。筐体20は、第1ケース24と第2ケース26とを有している。第1ケース24及び第2ケース26は、一面が開口する箱状をなしている。第1ケース24及び第2ケース26は、互いの開口部を閉塞するように配置されている。以下、第2ケース26に閉塞される第1ケース24の開口部を、開口部24aと示す。
第1ケース24は、底部28と側壁部30とを有している。底部28は、厚さ方向がZ方向に沿う略平板形状をなしている。底部28は、収容空間22を規定する表面28aと、表面28aと反対側の裏面28bと、を有している。表面28a及び裏面28bは、Z方向と直交する平面である。側壁部30は、底部28におけるXY平面の外周部分からZ方向に延設されている。側壁部30における底部28と反対側の端部は、開口部24aをなしている。
1つの側壁部30には、コネクタ13用の開口部30aが形成されている。開口部30aは、コネクタ13が外部空間200に露出するために形成されたものである。コネクタ13は、基板12に接続された部分から、開口部30aを通って、一部が外部空間200に露出されている。本実施形態において、開口部30aは、開口部24aと連通している。すなわち、開口部30aは、図示しない箇所で、Z方向のうちの第2ケース26側に開口している。
第1ケース24及び第2ケース26は、ねじ締結等により、互いに固定されている。第1ケース24の外周縁部、及び、第2ケース26の外周縁部の対向部間には、図示しないシール材が配置されている。また、シール材は、側壁部30において開口部30aを形成する部分、及び、コネクタ13の対向部間にも配置されている。さらに、シール材は、第2ケース26、及び、コネクタ13の対向部間にも配置されている。以上により、収容空間22は、水密封止されている。言い換えると、筐体20は、防水構造をなしている。
回路基板10は、第1ケース24及び第2ケース26の少なくとも一方に対し、ねじ締結等により固定されている。なお、筐体20は、第1ケース24及び第2ケース26を有する形状に限定するものではない。筐体20は、少なくとも、回路基板10を収容するものであればよい。
表面28aは、一面12aとZ方向に対向している。本実施形態では、Z方向のうちの表面28aから回路基板10へ向かう方向が、重力方向とほぼ一致している。すなわち、表面28aの重力方向側に回路基板10が配置されている。
第1ケース24には、収容空間22と外部空間200とを連通する連通孔32が形成されている。外部空間200とは、筐体20の外側の空間であって、筐体20周辺の空間である。言い換えると、外部空間200は、電子装置100が配置された空間である。裏面28bは、外部空間200と接触している。連通孔32は、表面28aから裏面28bにわたって底部28を貫通する貫通孔である。連通孔32の平面形状は、略真円形状をなしている。なお、連通孔32の平面形状が、多角形状とされた例を採用することもできる。
電子装置100がエンジンコンパートメントに配置されている場合、収容空間22の温度は、例えば、80℃〜90℃とされる。電子装置100が車室内に配置されている場合、収容空間22の温度は、例えば、50℃〜60℃とされる。
フィルタ装置40は、液体が外部空間200から連通孔32を通って収容空間22に入るのを抑制するものである。この液体としては、雨水、洗車に用いられる水、及び、車両が走行時に巻き上げた水等が想定される。フィルタ装置40は、収容空間22に液体が入って、回路基板10と液体が接触するのを抑制している。また、フィルタ装置40は、連通孔32を介する収容空間22と外部空間200との通気を可能にするものである。フィルタ装置40は、通気部材、又は、防水部材と称することもできる。
図2〜図4に示すように、フィルタ装置40は、フィルタ42と、フィルタケース44と、シールリング46と、を有している。なお、図2では、フィルタ装置40の構造を明確にするために、便宜上、筐体20、フィルタ42、及び、フィルタケース44をZ方向に離して示している。Z方向の投影視において、連通孔32、フィルタ42、フィルタケース44、及び、シールリング46の中心は、互いにほぼ一致している。図2では、連通孔32、フィルタ42、フィルタケース44、及び、シールリング46の中心を通る線を破線で示している。
フィルタ42は、防水性及び通気性を有し、フィルタケース44とともに連通孔32を閉塞するものである。すなわち、フィルタ42は、気体を通すとともに、液体が通るのを抑制するものである。また、フィルタ42は、撥水性及び撥油性を有している。すなわち、フィルタ42には、撥水処理及び撥油処理が施されている。そのため、フィルタ42を撥水フィルタ又は撥油フィルタと称することもできる。また、フィルタ42は、通気膜と称することもできる。
図5に示すように、フィルタ42には、複数の孔が形成されている。フィルタ42としては、例えば、フッ素樹脂又はポリオレフィンを用いて形成された多孔質膜を採用することができる。フィルタ42における孔の径rは、例えば、0.01〜10μmとされている。気体は、フィルタ42の孔を通ることができる。一方、液体は、フィルタ42の孔を通らない。
フィルタケース44には、フィルタ42が配置される。フィルタケース44は、筐体20に配置される。フィルタケース44には、収容空間22が外部空間200と通気するための通気経路が複数形成されている。フィルタケース44に形成された全ての通気経路は、フィルタ42により閉塞されている。フィルタケース44は、例えば、樹脂材料を用いて形成されている。フィルタケース44の少なくとも一部は、連通孔32が囲む空間に配置される。
本実施形態では、フィルタケース44が射出成形により形成されている。詳しく言うと、金型に溶融した樹脂を流し込む。フィルタケース44は、本体部48と蓋部50とを有している。
フィルタケース44における重力方向側には、一面12a、又は裏面12bに実装された発熱部品が配置されている。すなわち、Z方向の投影視において、フィルタケース44は、一面12a、又は裏面12bに実装された発熱部品と重なっている。
図3に示すように、本体部48は、筐体20に固定されている。詳しく言うと、本体部48は、底部28における連通孔32が形成された部分の付近に固定されている。フィルタ42は、本体部48に配置されている。図2〜図4、及び図6に示すように、本体部48は、内側筒部48aと、外側筒部48bと、リブ48cと、を有している。なお図6では、本体部48の構造を明確にするために、蓋部50及びフィルタ42が配置されない状態の本体部48について示している。また図6では、内側孔60a及び外側孔60bの平面形状を明確にするために、内側孔60a及び外側孔60bにハッチングを施している。
内側筒部48aは、通気経路として内側孔60aを形成するものである。内側孔60aは、収容空間22から外部空間200へ空気を流すための通気経路である。内側筒部48aは、Z方向に沿って延設された略円筒形状をなしている。内側筒部48aの内周面により、内側孔60aが形成されている。内側筒部48aの内周面及び外周面の平面形状は、略真円形状をなしている。内側筒部48aは、特許請求の範囲に記載の第1筒部に相当する。
内側筒部48aは、連通孔32を挿通している。内側筒部48aの一部は、連通孔32が囲む空間に配置されている。Z方向の投影視において、内側筒部48aの外周面は、連通孔32に較べて径が小さくされ、連通孔32によって囲まれている。また、Z方向の投影視において、内側筒部48aの内周面及び外周面の中心は、連通孔32の中心とほぼ一致している。
Z方向において、内側筒部48aにおける一方の開口は、底部28に対して収容空間22側に位置している。一方、Z方向において、内側筒部48aにおける他方の開口は、底部28に対して外部空間200側に位置している。
内側筒部48aにおける収容空間22側の開口は、回路基板10の発熱部品に対して重力方向と反対側に設けられている。すなわち、内側孔60aにおける発熱部品側の開口は、発熱部品に対して重力方向と反対側に位置している。言い換えると、内側孔60aにおける発熱部品側の開口が発熱部品に対して重力方向と反対側に位置するように、電子装置100が車両に組み付けられている。
外側筒部48bは、Z方向の投影視において、内側筒部48aを囲むように配置されている。図2、図3、及び、図6に示すように、外側筒部48bは、円筒部48dと、円盤部48eと、突起部48fと、を有している。
円筒部48dは、通気経路として外側孔60bを形成するものである。外側孔60bは、外部空間200から収容空間22へ空気を流すための通気経路である。円筒部48dは、Z方向に沿って延設された略円筒形状をなしている。円筒部48dは、内側筒部48aの外周面を囲んでいる。円筒部48dの内周面、及び、内側筒部48aの外周面により、外側孔60bが形成されている。円筒部48dは、特許請求の範囲に記載の第2筒部に相当する。
円筒部48dの内周面及び外周面の平面形状は、略真円形状をなしている。円筒部48dは、連通孔32を挿通している。円筒部48dの一部は、連通孔32が囲む空間に配置されている。Z方向の投影視において、円筒部48dの外周面は、連通孔32とほぼ一致している。また、Z方向の投影視において、円筒部48dの内周面及び外周面の中心は、連通孔32の中心とほぼ一致している。
Z方向において、円筒部48dにおける一方の端部は、底部28に対して収容空間22側に位置している。一方、Z方向において、円筒部48dにおける他方の端部は、底部28に対して外部空間200側に位置している。
円筒部48dにおける収容空間22側の開口は、回路基板10の発熱部品に対して重力方向と反対側に設けられている。すなわち、外側孔60bにおける発熱部品側の開口は、発熱部品に対して重力方向と反対側に位置している。言い換えると、外側孔60bにおける発熱部品側の開口が発熱部品に対して重力方向と反対側に位置するように、電子装置100が車両に組み付けられている。
外側孔60b及び内側孔60aの両方は、Z方向に延びている。外側孔60bは、内側孔60aと交差していない。言い換えると、外側孔60bは、内側孔60aと連通していない。
内側筒部48aにおける収容空間22側の端部は、円筒部48dにおける収容空間22側の端部に較べて、発熱部品、又は回路基板10に対する最短距離が短くされている。言い換えると、内側孔60aにおける発熱部品側の開口は、外側孔60bにおける発熱部品側の開口に較べて、発熱部品、又は回路基板10に対する最短距離が短くされている。よって、内側孔60aにおける発熱部品側の開口は、外側孔60bにおける発熱部品側の開口に対して、重力方向側に位置している。
内側筒部48a、リブ48c、及び円筒部48dの外部空間200側の端部にはフィルタ42が配置される。円盤部48eは、円筒部48dにおける外部空間200側の端部から、Z方向と直交する方向であって、円筒部48dにおける内周から外周へ向かう方向に延設されている。図6に示すように、円盤部48eの平面形状は、略円環形状をなしている。円盤部48eの内周端及び外周端の平面形状は、略真円形状をなしている。
円盤部48eは、Z方向において、底部28に対して外部空間200側に配置されている。円盤部48eと円筒部48dとの連結部分は、Z方向において、内側筒部48aにおける外部空間200側の端部とほぼ同じ位置に設けられている。
リブ48cは、内側筒部48aと円筒部48dとを連結している。すなわち、リブ48cは、内側筒部48aと外側筒部48bとを連結している。リブ48cにより、円筒部48dと離れた位置に内側筒部48aを配置することができる。リブ48cは、円盤部48eと円筒部48dとの連結部分の一部から、内側筒部48aの外周面に向かって延設されている。これにより、リブ48cは、外側孔60bの開口の一部をなしている。リブ48cは、Z方向において円盤部48eとほぼ同じ位置に形成されている。リブ48cにおけるZ方向の長さは、円筒部48dにおけるZ方向の長さに較べて短くされている。本実施形態においてフィルタケース44は、3つのリブ48cを有している。Z方向の投影視において、3つのリブ48cは、内側筒部48aを囲んでいる。
本実施形態において、フィルタ装置40におけるフィルタ42の数は、1つとされている。1つのフィルタ42は、円盤部48eと円筒部48dとの連結部分、及び、内側筒部48aにおける外部空間200側の端部と接触し、内側孔60a及び外側孔60bにおける外部空間200側の開口の両方を閉塞するように配置されている。フィルタ42は、溶着や接着材等によりフィルタケース44に固定されている。
Z方向の投影視において、円盤部48eの外周端は、フィルタ42よりも大きくされ、フィルタ42を囲んでいる。よって、円盤部48eにおいて底部28と反対側の面は、フィルタ42が配置された部分と、フィルタ42が配置されていない部分と、を有している。
円盤部48eには、外部空間200の水がフィルタ42へ流れるのを抑制する溝48gが形成されている。溝48gは、円盤部48eにおける底部28と反対側の面から、Z方向に凹んでいる。すなわち、溝48gは、円盤部48eにおける底部28と反対側の面から、重力方向に凹んでいる。溝48gの平面形状は、内周端及び外周端が略真円形状をなす略円環形状をなしている。Z方向の投影視において、溝48gは、フィルタ42が配置された部分を囲んでいる。
円盤部48eにおける底部28側の面は、裏面28bとともに、シールリング46を挟持している。すなわち、円盤部48eは、シールリング46に対して裏面28bと反対側に配置されている。
突起部48fは、本体部48を底部28に固定するために設けられたものである。突起部48fは、円筒部48dの外周面の一部から、Z方向と直交する方向であって、円筒部48dにおける内周から外周へ向かう方向に延設されている。
本体部48は、3つの突起部48fを有している。Z方向の投影視において、連通孔32は、3つの突起部48fにより囲まれている。突起部48fにおける底部28側の面は、表面28aと接触している。Z方向において、突起部48fは、円盤部48eとともに、底部28及びシールリング46を挟持している。
また、円筒部48dには、突起部48fが設けられた箇所と異なる箇所に切り欠き48hが形成されている。本体部48を筐体20に配置する際、内側筒部48a及び円筒部48dを連通孔32に挿入する。このとき、切り欠き48hが形成されていることで、円筒部48dを小さくすることができる。本体部48を筐体20に配置した後、円筒部48dは、連通孔32に挿入される前の大きさに戻る。以上により、本体部48を筐体20に配置することができる。
蓋部50は、フィルタ42を覆いつつ、通気経路を形成するものである。蓋部50は、カバーや、キャップと称することもできる。蓋部50は、本体部48に固定されている。蓋部50は、Z方向において本体部48に対して収容空間22と反対側に配置されている。すなわち、蓋部50及び本体部48は、Z方向に並んで配置されている。蓋部50の全体は、底部28に対して外部空間200側に配置されている。
蓋部50は、円筒部50aと、第1天井部50bと、接続部50cと、第2天井部50dと、柱部50eと、を有している。円筒部50a、第1天井部50b、接続部50c、第2天井部50d、及び、柱部50eは、互いに連結されている。
円筒部50aは、Z方向に延設された略円筒形状をなし、その内周面及び外周面の平面形状が略真円形状をなしている。円筒部50aは、フィルタ42に対して内側筒部48aと反対側に配置される。円筒部50aのフィルタ42側の端部は、フィルタ42と接触している。Z方向の投影視において円筒部50aの内周面は、内側筒部48aの内周面とほぼ一致している。以上により、円筒部50aが囲む空間は、フィルタ42を介して、内側孔60aと連通している。また、Z方向の投影視において、円筒部50aの外周面は、内側筒部48aの外周面とほぼ一致している。
第1天井部50bは、円筒部50aにおける外部空間200側の端部から、Z方向と直交する方向であって、円筒部50aにおける内周から外周へ向かう方向に延設されている。Z方向において、第1天井部50bは、フィルタ42及び円盤部48eに対して、所定距離を有して対向している。Z方向の投影視において、第1天井部50bの一部は、フィルタ42の一部と重なっている。第1天井部50bの平面形状は、内周端及び外周端の平面形状が略真円形状をなす略円環形状をなしている。Z方向の投影視において、円盤部48eの外周端は、第1天井部50bの外周端によって囲まれている。
接続部50cは、蓋部50を本体部48に接続するためのものである。接続部50cは、XY平面における第1天井部50bの外周端から、Z方向における底部28側へ向かって延設されている。蓋部50は、3つの接続部50cを有している。第1天井部50bの外周端では、接続部50cが延設される部分と、接続部50cが延設されない部分と、が形成されている。Z方向の投影視において、3つの接続部50cは、円盤部48eを囲んでいる。接続部50cの側面は、円盤部48eにおける円筒部48dと反対側の面と接触している。Z方向において、接続部50cにおける底部28側の端部は、円盤部48eにおける底部28側の面よりも底部28側に位置している。
各接続部50cにおける底部28側の端部には、爪が形成されている。この爪は、接続部50cにおける底部28側の端部から、Z方向と直交する方向であって、内側孔60aに向かって延設されている。言い換えると、接続部50cの爪は、底部28側の端部から、Z方向と直交する方向であって、シールリング46へ向かって延設されている。なお、接続部50cは、シールリング46と接触していない。接続部50cの爪は、円盤部48eにおける底部28側の面と接触している。接続部50cの爪により、蓋部50が本体部48に固定される。
以下、円筒部50a、第1天井部50b、接続部50c、及び、円盤部48eによって囲まれる空間を、外側経路60cと称する。外側経路60cは、外部空間200から収容空間22へ空気を流すための通気経路である。外側経路60cにおける収容空間22側の開口は、フィルタ42により閉塞されている。外側経路60cは、フィルタ42を介して外側孔60bと連通している。また、外側経路60cは、外部空間200と連通している。外側経路60cにおける外部空間200側の開口は、第1天井部50bの外周端における接続部50cが延設されない部分により形成されている。外側孔60b及び外側経路60cは、特許請求の範囲に記載の第2経路に相当する。
第2天井部50dは、円筒部50a及び第1天井部50bに対してフィルタ42と反対側に配置されている。第2天井部50dは、円筒部50a及び第1天井部50bに対して、Z方向に所定距離を有して対向している。第2天井部50dは、厚さ方向がZ方向に沿う略平板形状をなしている。第2天井部50dの平面形状は、略真円形状をなしている。Z方向の投影視において、第2天井部50dの中心は、円筒部50aの中心とほぼ一致している。Z方向の投影視において、第2天井部50dの一部は、円筒部50aの全体と重なっている。すなわち、Z方向の投影視において、第2天井部50dは、円筒部50aの外周面を囲んでいる。
柱部50eは、第1天井部50bと第2天井部50dとを連結するものである。柱部50eは、Z方向に延設されている。柱部50eは、XY平面における第2天井部50dの外周端から、第1天井部50bへZ方向に延設されている。蓋部50は、3つの柱部50eを有している。第2天井部50dの外周端では、接続部50cが延設される部分と、柱部50eが延設されない部分と、が形成されている。Z方向の投影視において、3つの柱部50eは、円筒部50aを囲んでいる。
以下、円筒部50a、第1天井部50b、第2天井部50d、及び、柱部50eによって囲まれる空間を、内側経路60dと称する。内側経路60dは、収容空間22から外部空間200へ空気を流すための通気経路である。内側経路60dにおける収容空間22側の開口は、フィルタ42により閉塞されている。内側経路60dは、フィルタ42を介して内側孔60aと連通している。また、内側経路60dは、外部空間200と連通している。内側経路60dにおける外部空間200側の開口は、第2天井部50dの外周端における柱部50eが延設されない部分により形成されている。
内側経路60dは、外側孔60b及び外側経路60cと交わっていない。言い換えると、内側経路60dは、外側孔60b及び外側経路60cと交差していない。さらに言い換えると、内側経路60dは、外側孔60b及び外側経路60cと連通していない。同様に、外側経路60cは、内側孔60a及び内側経路60dと交わっていない。内側孔60a及び内側経路60dは、特許請求の範囲に記載の第1経路に相当する。
円筒部50aと第1天井部50bとの連結部分は、Z方向において、第1天井部50bにおける他の部分よりも第2天井部50d側に位置している。言い換えると、円筒部50aにおけるフィルタ42と反対側の開口の周縁部は、Z方向において、第1天井部50bよりも第2天井部50d側に位置している。これによれば、外部空間200から内側経路60dに入った水が、円筒部50aの囲む空間に入るのを抑制し、ひいてはフィルタ42に流れるのを抑制することができる。
シールリング46は、フィルタケース44と底部28との間を液体が通るのを抑制するものである。すなわち、シールリング46は、防水のために設けられている。シールリング46は、例えばゴム材料を用いて形成されている。シールリング46は、Oリングと称することもできる。
シールリング46には、Z方向に延びる貫通孔が形成されている。Z方向の投影視において、シールリング46の内周端は、連通孔32の内周端とほぼ一致している。シールリング46は、フィルタケース44と筐体20との間に配置され、フィルタケース44及び筐体20と接触している。詳しく言うと、シールリング46は、裏面28bと円盤部48eとの間に配置され、裏面28b及び円盤部48eと接触している。
筐体20に組み付けた後において、シールリング46は、筐体20に組み付ける前に較べて変形している。詳しく言うと、筐体20に組み付けた後においてシールリング46は、Z方向の幅が小さくなるように変形している。これにより、シールリング46は、裏面28bとの間、及び、円盤部48eとの間に、隙間が形成されるのを抑制している。
次に、図3に基づき、フィルタケース44の通気経路を流れる空気の流れについて説明する。なお、図3の白抜き矢印は、空気の流れを示している。
回路基板10が駆動を開始すると、回路基板10の温度が上昇する。これにより、収容空間22における回路基板10の周囲の温度が上昇する。そのため、収容空間22における回路基板10の周囲の温度は、外部空間200の温度に較べて高くなる。
回路基板10が発熱部品を有する本実施形態では、特に発熱部品の周囲の温度が上昇する。温度が上昇すると気圧が高くなる。空気は、気圧が高い空間から気圧が低い空間へ向かって流れる。
また、空気は、温度が上昇すると密度が低くなる。密度が低い空気は、密度が高い空気に較べて軽い。そのため、回路基板10の駆動により温度が上昇して軽くなった空気は、重力方向と反対側へ進む。以上によれば、回路基板10の駆動により、フィルタ装置40の重力方向側に配置された発熱部品の周囲の空気は、フィルタ装置40へ向かって進む。
これに対し、内側孔60aにおける発熱部品側の開口は、外側孔60bにおける発熱部品側の開口に較べて、発熱部品との最短距離が短くされている。そのため、発熱部品により温度が上昇した空気は、外側孔60bよりも内側孔60aへ流れ易い。発熱部品により温度が上昇した空気は、内側孔60aを重力方向と反対側に進む。そして、温度の高い空気は、内側孔60aからフィルタ42及び内側経路60dを通って外部空間200へ流れる。
ところで、発熱部品の周囲の空気が外部空間200へ流れることによって、発熱部品の周囲の空気の気圧が低下する。そのため、外部空間200の空気が、フィルタケース44の通気経路を通って収容空間22へ流れる。このとき、内側孔60a及び内側経路60dでは、外部空間200に向かって空気が流れているため、外部空間200側から収容空間22側へ空気が流れ難い。一方、外側孔60bは、内側孔60aに較べて発熱部品側の開口が発熱部品から遠い。よって、外側孔60b及び外側経路60cでは、内側孔60a及び内側経路60dに較べて、収容空間22から外部空間200へ空気が流れ難い。
これによれば、発熱部品の周囲の空気の気圧が低下することにより、外部空間200の空気が、外側経路60c、フィルタ42、及び、外側孔60bを通って、収容空間22へ流れる。外側孔60bを通って収容空間22へ流れた空気の一部は、重力方向以外の方向に進む。しかしながら、発熱部品の周囲の空気の気圧が低いため、重力方向以外の方向に進んだ空気も発熱部品の周囲へ進む。以上により、比較的温度の低い空気が、発熱部品の周囲へ進む。
以上によれば、発熱部品により温度が上昇した空気は収容空間22から外部空間200へ流れ、比較的温度の低い空気は外部空間200から発熱部品の周囲に流れる。これら空気の流れを、対流と称することもできる。この対流により発熱部品は冷却される。
次に、上記した電子装置100の効果について説明する。
本実施形態では、上記したように、温度の高い空気を回路基板10の周囲から外部空間200へ流すことができ、且つ、温度の低い空気を外部空間200から回路基板10の周囲へ流すことができる。これによれば、回路基板10が高温となるのを抑制することができる。
上記したように、回路基板10の駆動により温度が上昇して軽くなった空気は、重力方向と反対側へ進む。これに対し、内側孔60aにおける発熱部品側の開口は、発熱部品に対して重力方向と反対側に設けられている。これによれば、発熱部品の周囲における温度の高い空気は、内側孔60a及び内側経路60dを通って外部空間200へ流れ易い。
空気が発熱部品の周囲からフィルタ装置40へ流れ易いため、発熱部品の周囲の空気の気圧が低下し易い。そのため、外部空間200の空気が、外側経路60c及び外側孔60bを通って発熱部品の周囲へ流れ易い。以上によれば、温度の高い空気を発熱部品の周囲から外部空間200へ流し易く、温度の低い空気を外部空間200から発熱部品の周囲へ流し易い。したがって、発熱部品の温度が上昇するのを効果的に抑制することができる。
ところで、フィルタ装置40が複数のフィルタ42を有し、各フィルタ42が1つの通気経路を閉塞する構成が考えられる。この構成に対し、本実施形態において、フィルタ装置40は、フィルタケース44に形成された全ての通気経路を閉塞する1つのフィルタ42を有している。これによれば、フィルタ42をフィルタケース44に配置する工程を簡略化することができる。
フィルタケース44を成形するための金型に角が形成されると、溶融した樹脂を金型に流し込む際に、角に応力が集中し易い。これに対し、本実施形態において、本体部48における内側孔60aを形成する内側筒部48a、及び、外側孔60bを形成する円筒部48dの両方は、略円筒形状をなしている。これによれば、本体部48において内側孔60a及び外側孔60bを形成する部分の内周面及び外周面の平面形状が多角形状とされた構成に較べて、金型に角が形成されるのを抑制することができる。よって、フィルタケース44を成形するための金型において、特定の箇所に応力が集中するのを抑制し、金型の劣化を抑制することができる。
(第2実施形態)
本実施形態において、第1実施形態に示した電子装置100と共通する部分についての説明は割愛する。
本実施形態では、図7及び図8に示すように、フィルタケース44は、筐体20と同じ部材により形成されている。詳しく言うと、本体部48は、第1ケース24と同じ部材により形成されている。本体部48及び第1ケース24は、樹脂材料を用いて形成されている。なお、蓋部50は、本体部48及び第1ケース24とは別の部材により形成されている。
フィルタケース44の外側筒部48bは、底部28からZ方向において収容空間22側へ延設された略円筒形状をなしている。外側筒部48bと底部28との連結部分であって、フィルタ42が配置された部分は、裏面28bに対して重力方向と反対側に位置している。これにより、外部空間200から外側経路60cに入った水がフィルタ42へ流れるのを抑制することができる。
なお本実施形態の底部28において、第1実施形態に示した連通孔32は形成されていない。また、本実施形態において、フィルタ装置40は、シールリング46を有していない。
接続部50cは、底部28と接続されている。例えば、接続部50cとスナップフィット接続される構造が底部28に形成されている。また、接着材を介して接続部50cが底部28に固定される構成を採用することもできる。
本実施形態では、本体部48が第1ケース24と別部材とされた構成に対して、本体部48を第1ケース24に配置する工程を省略することができる。また本実施形態では、フィルタケース44と筐体20との間に設けられるシールリング46を省略することができる。そのため、シールリング46に掛かるコストを抑制することができ、且つ、シールリング46を配置する工程を簡略化することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記実施形態において本体部48は、内側筒部48aと、外側筒部48bと、リブ48cと、を有する例を示したが、これに限定されるものではない。また、上記実施形態において蓋部50は、円筒部50aと、第1天井部50bと、接続部50cと、第2天井部50dと、柱部50eと、を有する例を示したが、これに限定されるものではない。
上記実施形態においてリブ48cにおけるZ方向の長さは、円筒部48dにおけるZ方向の長さに較べて短くされたが、これに限定するものではない。リブ48cにおけるZ方向の長さは、円筒部48dにおけるZ方向の長さとほぼ等しくされていてもよい。この例では、リブ48cにより外側孔60bが分割され、本体部48に3つの外側孔60bが形成される。
上記実施形態において基板12及び電子部品14を有する回路基板10が収容空間22に配置された例を示したが、これに限定するものではない。収容空間22には、少なくとも、通電により発熱する発熱部材が配置されていればよい。筐体20にセンサ等の電子部品のみが配置された例を採用することもできる。この例では、内側孔60aにおける電子部品側の開口が、外側孔60bにおける電子部品側の開口に較べて、電子部品に対する最短距離が短くされている。この例において電子部品は、特許請求の範囲に記載の発熱部材に相当する。
また、複数の発熱部材が収容空間22に配置された例を採用することもできる。この例において、内側孔60aにおける収容空間22側の開口は、外側孔60bにおける収容空間22側の開口に較べて、複数の発熱部材のうちのフィルタ装置40に最も近い発熱部材に対する最短距離が短くされている。
10…回路基板、12…基板、12a…一面、12b…裏面、13…コネクタ、14…電子部品、20…筐体、22…収容空間、24…第1ケース、26…第2ケース、28…底部、28a…表面、28b…裏面、30…側壁部、32…連通孔、40…フィルタ装置、42…フィルタ、44…フィルタケース、46…シールリング、48…本体部、48a…内側筒部、48b…外側筒部、48c…リブ、48d…円筒部、48e…円盤部、48f…突起部、48g…溝、48h…切り欠き、50…蓋部、50a…円筒部、50b…第1天井部、50c…接続部、50d…第2天井部、50e…柱部、60a…内側孔、60b…外側孔、60c…外側経路、60d…内側経路、100…電子装置、200…外部空間

Claims (8)

  1. 発熱部材(10)と、
    前記発熱部材を収容空間(22)に収容し、前記収容空間が水密封止された筐体(20)と、
    前記筐体に設けられ、外部空間(200)の液体が前記収容空間に入るのを抑制するとともに、前記収容空間と前記外部空間との通気を可能にするフィルタ装置(40)と、
    を備え、
    前記フィルタ装置は、前記収容空間が前記外部空間と通気するための通気経路が複数形成されたフィルタケース(44)と、防水性及び通気性を有し、前記フィルタケースに配置され、全ての前記通気経路を閉塞するフィルタ(42)と、を有し、
    前記フィルタケースは、前記筐体に設けられるとともに前記フィルタが配置された本体部(48)と、前記本体部に固定されて前記フィルタを覆う蓋部(50)と、を有し、
    前記本体部及び前記蓋部の夫々には、前記通気経路として、第1経路(60a,60d)と、前記第1経路と交わらないように形成された第2経路(60b,60c)の両方が形成され、
    前記第1経路における前記発熱部材側の開口と前記第2経路における前記発熱部材側の開口それぞれが前記発熱部材に対して重力方向と反対側に位置し、
    前記第1経路における前記発熱部材側の開口は、前記第2経路における前記発熱部材側の開口に較べて、前記発熱部材に対する最短距離が短くされており、
    前記本体部は、
    円筒形状をなして、内周面により前記第1経路を形成する第1筒部(48a)と、
    前記第1筒部の外周面を囲む円筒形状をなして、内周面により前記第2経路を形成する第2筒部(48d)と、
    を有している電子装置。
  2. 前記フィルタ装置は、前記フィルタケースに形成された全ての前記通気経路を閉塞する1つの前記フィルタを有する請求項1に記載の電子装置。
  3. 前記筐体には、前記収容空間と前記外部空間とを連通する連通孔(32)が形成され、
    前記フィルタケースは、前記筐体と別の部材により形成され、少なくとも一部が前記連通孔が囲む空間に配置されるとともに前記筐体に固定される請求項1又は請求項2に記載の電子装置。
  4. 前記フィルタケースは、前記筐体と同じ部材により形成されている請求項1又は請求項2に記載の電子装置。
  5. 水密封止された収容空間(22)に発熱部材(10)を収容する筐体(20)に設けられ、外部空間(200)の液体が前記収容空間に入るのを抑制するとともに、前記収容空間と前記外部空間との通気を可能にするフィルタ装置であって、
    前記収容空間が前記外部空間と通気するための通気経路が複数形成されたフィルタケース(44)と、
    防水性及び通気性を有し、前記フィルタケースに配置され、全ての前記通気経路を閉塞するフィルタ(42)と
    を備え、
    前記フィルタケースは、前記筐体に設けられるとともに前記フィルタが配置された本体部(48)と、前記本体部に固定されて前記フィルタを覆う蓋部(50)と、を有し、
    前記本体部及び前記蓋部の夫々には、前記通気経路として、第1経路(60a,60d)と、前記第1経路と交わらないように形成された第2経路(60b,60c)の両方が形成され、
    前記第1経路における前記発熱部材側の開口と前記第2経路における前記発熱部材側の開口それぞれが前記発熱部材に対して重力方向と反対側に位置し、
    前記第1経路における前記発熱部材側の開口は、前記第2経路における前記発熱部材側の開口に較べて、前記発熱部材に対する最短距離が短くされており、
    前記本体部は、
    円筒形状をなして、内周面により前記第1経路を形成する第1筒部(48a)と、
    前記第1筒部の外周面を囲む円筒形状をなして、内周面により前記第2経路を形成する第2筒部(48d)と、
    を有しているフィルタ装置。
  6. 前記フィルタケースに形成された全ての前記通気経路を閉塞する1つの前記フィルタを備える請求項に記載のフィルタ装置。
  7. 前記筐体には、前記収容空間と前記外部空間とを連通する連通孔(32)が形成され、
    前記フィルタケースは、前記筐体と別の部材により形成され、少なくとも一部が前記連通孔が囲む空間に配置されるとともに前記筐体に固定される請求項又は請求項に記載のフィルタ装置。
  8. 前記フィルタケースは、前記筐体と同じ部材により形成されている請求項又は請求項に記載のフィルタ装置。
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