JP6657503B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents
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Description
図1は、本発明のパンツ型吸収性物品1の斜視図であり、図2は、本発明のパンツ型吸収性物品1の展開図である。パンツ型吸収性物品1は、着用者の股間部を前後から覆う前後方向に細長い形態を有する吸収性本体20と、吸収性本体20の外側に重なりつつ吸収性本体20の周囲に延びてパンツ型吸収性物品1の外形形状を構成する外装体30と、を有している。そして、図1に示すように、外装体30によりその外形形状が構成されるパンツ型吸収性物品1は、上部にウエスト開口部11が、股領域14の両側に脚開口部12が形成されており、大きく区分して、着用者の腹部に当接する前側胴回り領域13、着用者の背部に当接する後側胴回り領域15、及び吸収性本体20が配置された股領域14に区分される。
図2に示すように、吸収性本体20は、液透過性のトップシート24と、液不透過性のバックシート25と、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29とを含み、着用者の腹側と接する前方域21、着用者の股間部と接する股下域22、及び着用者の背側と接する後方域23に区分される。
トップシート24は、体液が吸収体へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布等の親水性の不織布材料等、感触が柔らかで肌に刺激を与えない材料から構成される。また、トップシート24には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート24には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート24の坪量は、18g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。トップシート24の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体29へと誘導するために必要とされる、吸収体29を覆う形状であればよい。
バックシート25は、吸収体29が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成すればよく、通気性又は非通気性の樹脂フィルムから形成される。ここで、使用できる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。強度及び加工性の点から、バックシート25の坪量は、15g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、通気性を有する樹脂フィルムをバックシート25として使用することが好ましい。バックシート25に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート25にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
吸収性本体20は、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29を有している。本発明においては、吸収体29は、前方域21に配置される前方域吸収体26、後方域23に配置される後方域吸収体28を有しており、さらに、股下域22に配置され、前方域吸収体26と後方域吸収体28とを架橋して配置された状態で固定された吸収性シート部材27を有する。吸収体29が、後述する前方域吸収体26、後方域吸収体28、及び吸収性シート部材27に分割して配置されていることにより、股下域22に配置され、吸収性繊維を含まない吸収性シート部材27が吸収した体液が、前方域吸収体26及び後方域吸収体28に拡散して吸収させることができ、吸収体29に保持される体液が股下域22に集中して滞留することが抑制される。これにより、股下域22に保持される体液の量が低減され、股下域22の吸収体29の重みにより、股下域22の吸収体29が垂れ下がることを防止することができる。
前方域吸収体26及び後方域吸収体28は、それぞれ、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(SAP)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。前方域吸収体26及び後方域吸収体28の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。
図3は、本発明のパンツ型吸収性物品1における吸収体29の長手方向の断面から見た配置を示す図面であり、図4は、本発明のパンツ型吸収性物品1における吸収性シート部材27の幅方向の断面から見た構成を示す図面である。本発明において、図4に示すように、股下域22に設けられる吸収性シート部材27は、親水性不織布(上層親水性不織布271及び下層親水性不織布275)の間に高吸水性ポリマー276が担持されたものである。このような吸収性シート部材27は、保持可能な体液の量が制限されているので、吸収性シート部材27を股下域22に配置することにより股下域22に集中して体液が滞留することを回避することができ、吸収性シート部材27に吸収された体液も、前方域吸収体26及び後方域吸収体28との架橋部を介してこれら前方域吸収体26及び後方域吸収体28に拡散して吸収される。なお、本発明においては、図4に示すように、上層親水性不織布271及び下層親水性不織布275の間に、更に1枚の中間層親水性不織布273を設け、上層親水性不織布271と中間層親水性不織布273との間、及び中間層親水性不織布273と下層親水性不織布275との間に高吸水性ポリマー276を担持するような構造としてもよい。以下、本明細書においては、一例として、図4(b)を参照して、吸収性シート部材27が上層親水性不織布271、中間層親水性不織布273、及び下層親水性不織布275を有し、上層親水性不織布271及び中間層親水性不織布273の間、及び中間層親水性不織布273及び下層親水性不織布275の間に高吸水性ポリマー276(1次吸水層272及び2次吸水層274)が担持される態様について説明することとする。
外装体30は、パンツ型吸収性物品1の外形形状を構成し、ウエスト開口部11及び脚開口部12を形成する外装シート301と、外装シートの身体側の内装シート302から構成される。
外装シート301は、股部となる中心線を中心としてほぼ対称な前側胴回り領域13と後側胴回り領域15とを有し、吸収性本体20も上記中心線を中心としてほぼ対称に配置されている。そして、吸収性本体20が内側となるように外装シート301(及び吸収性本体20)が上記中心線で二つ折りにされ、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の両側縁が重なり部を有して接続されている。これにより、外装シート301は、伸縮性のウエスト開口部11と、一対の脚開口部12とを形成し、パンツ型吸収性物品1を全体として着脱可能なパンツ状に構成する。そして、パンツ型吸収性物品1を着用すると、腹側部が着用者の腹側で腰部及び股間部を覆い、背側部が着用者の背側で腰部及び股間部を覆うようになっている。
本発明のパンツ型吸収性物品1は、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15から、股領域14に向かって、第1の湾曲弾性部材31及び第2の湾曲弾性部材32が配置されている。より詳細に説明すれば、吸収性シート部材27が配置される吸収性本体20の股下域22には、複数の第1の湾曲弾性部材31が配置されており、その一部が前側胴回り領域13、残部が後側胴回り領域15に延在しており、前方域吸収体26が配置される吸収性本体20の前方域21、及び後方域吸収体28が配置される吸収性本体20の後方域23には、複数の第2の湾曲弾性部材32が配置されており、前方域21に配置された第2の湾曲弾性部材32は、前側胴回り領域13に延在し、後方域23に配置された第2の湾曲弾性部材32は、後側胴回り領域15に延在している。このように、股下域22、前方域21、及び後方域23に、前側胴回り領域13又は後側胴回り領域15に延在する弾性部材を配置することにより、吸収性シート部材27、前方域吸収体26、及び後方域吸収体28のそれぞれが、弾性部材により支持され、パンツ型吸収性物品1のフィット性が向上して股下域22の吸収体が垂れ下がることが効果的に防止されるとともに、弾性部材が前側胴回り領域13と後側胴回り領域15から支持される構成を採用したので、脚部や腰部の過度な締め付けによる着用者へのストレスを防止できる。なお、第1の湾曲弾性部材31及び第2の湾曲弾性部材32を構成する弾性部材としては、例えば、ポリウレタン糸、帯状のポリウレタンフィルム、糸状又は帯状の天然ゴム等を使用することができ、股下域22に配置される第1の湾曲弾性部材31は、脚開口部12を形成する外装体30の縁部を通過して、パンツ型吸収性物品1のレッグギャザーを構成していてもよい。
11 ウエスト開口部
12 脚開口部
13 前側胴回り領域
14 股領域
15 後側胴回り領域
20 吸収性本体
21 前方域
22 股下域
23 後方域
24 トップシート
25 バックシート
26 前方域吸収体
261 前方域上層吸収体
262 前方域下層吸収体
27 吸収性シート部材
271 上層親水性不織布
272 1次吸水層
273 中間層親水性不織布
274 2次吸水層
275 下層親水性不織布
276 高吸水性ポリマー
28 後方域吸収体
281 後方域上層吸収体
282 後方域下層吸収体
29 吸収体
30 外装体
301 外装シート
302 内装シート
31 第1の湾曲弾性部材
32 第2の湾曲弾性部材
Claims (5)
- 上部にウエスト開口部を形成し、股領域の両側に脚開口部を形成した、パンツ型吸収性物品であって、
液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート、並びに前記トップシート及び前記バックシートの間に配置される吸収体を含む吸収性本体と、
前記パンツ型吸収性物品の外形形状を構成する、外装シート及び前記外装シートの身体側の内装シートからなる外装体と、を有し、
前記パンツ型吸収性物品は、着用者の腹部に当接する前側胴回り領域と、着用者の背部に当接する後側胴回り領域と、吸収性本体が配置された股領域と、を有しており、
前記吸収性本体は、前方域、股下域、及び後方域を有し、
前記前方域には、前方域吸収体が配置されるとともに、前記後方域には後方域吸収体が配置され、前記前方域吸収体及び前記後方域吸収体は、それぞれ、吸収性繊維及び高吸水性ポリマーを含有し、
前記股下域には、親水性不織布の間に高吸水性ポリマーが担持された吸収性シート部材が、前記前方域吸収体と前記後方域吸収体とを架橋して配置されて固定され、
前記吸収体が、前記前方域吸収体と、前記後方域吸収体と、前記吸収性シート部材に分割して配置され、
前記股下域には、複数の第1の湾曲弾性部材が配置されるとともに、複数の第1の湾曲弾性部材の端部は、一部が前記前側胴回り領域に、残部が前記後側胴回り領域にそれぞれ延在し、
前記前方域及び前記後方域には、複数の第2の湾曲弾性部材が配置されるとともに、複数の第2の湾曲弾性部材の端部は、前記前側胴回り領域及び前記後側胴回り領域にそれぞれ延在する、パンツ型吸収性物品。 - 前記前方域吸収体及び前記後方域吸収体は、10mm以上30mm以下離間する、請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記吸収性シート部材において、前記高吸水性ポリマーは、少なくとも2枚の親水性不織布の間にホットメルト接着剤で担持される、請求項1又は2に記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記吸収性シート部材が、前記吸収体の身体側、前記吸収体の外装体側、又は前記吸収体の間に配置される、請求項1から3のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
- 前記吸収性シート部材の長手方向の寸法が50mm以上90mm以下であり、幅方向の寸法が20mm以上50mm以下である、請求項1から4のいずれかに記載のパンツ型吸収性物品。
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