JP6656206B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
(1) 端子が挿入される複数の端子収容室を有し、前記各端子収容室内に前記端子を抜け止め係止するハウジング可撓片が形成されたハウジングと、前記端子の挿入を可能とする端子挿通開口を備えて前記ハウジングに仮係止位置及び本係止位置の直線上の二位置で装着され、前記仮係止位置で前記ハウジング可撓片に係合する直前位置にリテーナ部を配置するとともに前記本係止位置で前記ハウジング可撓片の係止解除を規制する位置に前記リテーナ部を配置するリアホルダと、前記ハウジングに形成され、前記リテーナ部に摺接して前記リテーナ部のリアホルダ装着方向に対し傾斜する方向の傾動を規制するレール部と、を備え、前記端子は、前記端子収容室が延在する方向であるハウジング前後方向のハウジング後方から前記端子収容室に挿入され、前記ハウジング可撓片は、前記端子収容室の内壁面から前記ハウジング後方へ延びる片持ち梁状に形成され、前記リアホルダは、前記ハウジング後方から前記ハウジングに装着されることを特徴とするコネクタ。
(2) 端子が挿入される複数の端子収容室を有し、前記各端子収容室内に前記端子を抜け止め係止するハウジング可撓片が形成されたハウジングと、前記端子の挿入を可能とする端子挿通開口を備えて前記ハウジングに仮係止位置及び本係止位置の直線上の二位置で装着され、前記仮係止位置で前記ハウジング可撓片に係合する直前位置にリテーナ部を配置するとともに前記本係止位置で前記ハウジング可撓片の係止解除を規制する位置に前記リテーナ部を配置するリアホルダと、前記ハウジングに形成され、前記リテーナ部に摺接して前記リテーナ部のリアホルダ装着方向に対し傾斜する方向の傾動を規制するレール部と、備え、前記ハウジングには、相手コネクタが外周に結合するコネクタ嵌合部が形成され、前記コネクタ嵌合部には、前記相手コネクタに弾接する環状のシール材を備えたフロントホルダが装着され、前記フロントホルダには、前記ハウジングに形成されるフロント係止部に係止するフロント可撓片が形成され、前記リアホルダには、前記フロント可撓片に係合して前記フロント可撓片の係止解除を規制するフロントリテーナ部が形成されることを特徴とするコネクタ。
端子は、端子収容室へ挿入されると、ハウジング可撓片に係止されて、端子収容室からの挿入方向と反対方向の離脱が規制される。リアホルダは、仮係止位置から更にリアホルダ装着方向に移動されることにより本係止位置となる。リアホルダは、本係止位置となることによりハウジング可撓片の可撓空間にリテーナ部が挿入される。ハウジング可撓片は、可撓空間にリテーナ部が挿入されることにより端子に対する係止解除が規制される。即ち、端子は、二重係止状態となり、保持信頼性が向上する。その結果、コネクタは、端子の外れによる組付け不良を防止できる。
そして、リアホルダは、本係止位置へ移動される際、リテーナ部がレール部によりガイドされる。リテーナ部は、レール部に摺接してガイドされることにより、リアホルダ装着方向に対し傾斜する方向の傾動が規制される。リテーナ部は、このレール部のガイド作用により、リアホルダが傾いて装着されても、端子に係止した正規位置のハウジング可撓片に接触しない。つまり、リアホルダは、リテーナ部のハウジング可撓片に対する接触が抑制されるので、円滑な装着作業が行えるようになる。コネクタは、この円滑な装着性により、組付け作業を容易にできる。
上記(2)の構成のコネクタによれば、ハウジングのコネクタ嵌合部に、フロントホルダが装着される。フロントホルダは、フロント可撓片がハウジングのフロント係止部に係止されることによりコネクタ嵌合部から離脱が規制される。フロントホルダには、シール材が設けられる。シール材は、相手コネクタがコネクタ嵌合部に嵌合すると、コネクタ嵌合部と相手コネクタとの間を水密にシールする。フロントホルダは、シール材が相手コネクタと摺接するため、ハウジングに対し高い保持性能が要求される。即ち、フロントホルダは、相手コネクタが抜脱される際、摩擦によりハウジングから離脱することを確実に防止しなければならない。このコネクタでは、リアホルダが本係止位置となることによりリアホルダのフロントリテーナ部が、フロントホルダのフロント可撓片に係合する。フロント可撓片は、フロントリテーナ部が係合することによりフロント係止部に対する係止解除が規制される。即ち、フロントホルダは、二重係止状態となる。その結果、コネクタは、フロントホルダの外れによる組付け不良を抑制できる。
図1は本発明の一実施形態に係るコネクタを後方左の斜め上から見た斜視図、図2は図1に示したコネクタの相手コネクタと結合した状態の縦断面図である。
なお、本実施形態において、上下前後左右の方向は、図1に示した矢印の方向に従う。
端子17は、1枚の導電性金属(銅や銅合金等)の金属板からのプレス加工(打ち抜き加工、折り曲げ加工)により形成される。なお、この端子17は、導電性金属を切削加工することにより略円柱状に形成されてもよい。
相手端子接触部39は、円筒状に形成される。相手端子接触部39の先端には、後方に切り込まれる4つのスリット47(4つスリットの内、1つは折り曲げ合わせ部である。)が円周方向に等間隔で形成される。相手端子接触部39は、このスリット同士に挟まれるそれぞれの小片部が、半径方向内側に湾曲して折り曲げられることにより先端がドーム部49となる。つまり、相手端子接触部39は、円筒体の先端がドーム部49で閉塞したオス端子となる。相手端子接触部39は、外周面に、相手メス端子35の内周面が接触する。
電線接続部45と電線15の間は、外周面を熱収縮チューブ59で覆うことにより防水処理されている。
ハウジング13は、リアホルダ21を本係止するための複数(本実施形態では上下一対及び左右一対の合計4つ)の本係止突起71が、インナー筒部31の外周に突設される。本係止突起71は、前端側がホルダ装着方向に直交する垂直面となり、後端側が傾斜面となる。
なお、ホルダ本係止アーム75は、ホルダ仮係止アーム77よりも若干短く形成され、ホルダ仮係止アーム77の仮係止部79が仮係止突起73に係止された際には、係止部81が本係止突起71よりも後端側に位置することで係止されることがないように構成されている。
ハウジング13は、リアホルダ21のリテーナ部69に沿うレール部83を有する。リテーナ部69は、挿入方向に直交する断面形状が、両側面の下部に切欠部85を有した断面T字形状に形成される。即ち、リテーナ部69は、両側面の上部に、張出部87が挿入方向に延在している。レール部83は、リテーナ部69の左右の切欠部85に突出する一対の凸条89を有する。それぞれの凸条89には、張出部87の下面が載置される。即ち、リテーナ部69は、凸条89の上面で、張出部87が支持される。レール部83は、凸条89を張出部87に摺接することにより、リテーナ部69のリアホルダ装着方向(図2の矢印a方向)に対し傾斜する方向(図2の下方向)のリテーナ部69の傾動を規制する。
本実施形態に係る充電コネクタ100の組み付け手順の説明に先立ち、端子17が先付けされる比較例に係るコネクタの組み付け手順を説明する。
比較例に係る端子先付けコネクタ103は、端子を収容するハウジング105と、ハウジング105の後端に装着されて、ハウジング105とで端子を保持するリアホルダ107と、を有する。リアホルダ107には、端子17に接続された電線15をセットするためのスリット109が形成される。
この端子先付けコネクタ103を組付ける際には、先ず、ハウジング105の端子収容室111に複数の端子をそれぞれ挿入する。
次に、複数の電線15を上下によせてスペース113をつくる。次に、できたスペース113にリアホルダ107を通す。そして、リアホルダ107のスリット47に電線15をセットする。
最後に、リアホルダ107をハウジング105の後端に装着し、リアホルダ107により端子を抜け止めして端子先付けコネクタ103の組付けを完了する。
これに対し、本実施形態の充電コネクタ100を組み付けるには、先ず、ハウジング13のコネクタ嵌合部27に、フロントホルダ25を装着する。
端子17が更に奥に挿入されると、ハウジング可撓片61の係止段部65が端子17の係止後端部41と一致し、弾性復元力によって元の位置に戻り、係止後端部41を係止する。そして、立ち上げ部43がストッパ段部53に当接する位置まで端子17が挿入されると、端子17は、それ以上の挿入が規制される。
このようにして全ての端子17の挿入が完了した後、リアホルダ21が、ハウジング13の本係止位置へと押し込まれる。リアホルダ21は、ホルダ本係止アーム75の係止部81がハウジング13の本係止突起71に係止されることにより、本係止の位置でハウジング13に保持される(図2の状態参照)。
本実施形態に係る充電コネクタ100では、端子17の装着前に、ハウジング13にリアホルダ21が仮係止位置で装着される。リアホルダ21は、端子挿通開口19を備える。ハウジング13には、仮係止位置で装着されたリアホルダ21の端子挿通開口19を介して端子収容室11へ端子17が挿入可能となる。端子17の装着作業は、リアホルダ21を仮係止した状態で、組付けることができるので、比較例に係る端子先付けコネクタ103のように、電線15をかき分ける等の、難作業を要さない。その結果、充電コネクタ100は、組付け作業を容易に行うことができる。
[1] 端子(17)が挿入される複数の端子収容室(11)を有し、前記各端子収容室(11)内に前記端子(17)を抜け止め係止するハウジング可撓片(61)が形成されたハウジング(13)と、
前記端子(17)の挿入を可能とする端子挿通開口(19)を備えて前記ハウジング(13)に仮係止位置及び本係止位置の直線上の二位置で装着され、前記仮係止位置で前記ハウジング可撓片(61)に係合する直前位置にリテーナ部(69)が配置されるとともに前記本係止位置で前記ハウジング可撓片(61)の係止解除を規制する位置に前記リテーナ部(69)が配置されるリアホルダ(21)と、
前記ハウジング(13)に形成され、前記リテーナ部(69)に摺接して前記リテーナ部(69)のリアホルダ装着方向に対し傾斜する方向の傾動を規制するレール部(83)と、
を備えることを特徴とするコネクタ(充電コネクタ100)。
[2] 上記[1]に記載のコネクタであって、
前記ハウジング(13)には、相手コネクタ(33)が外周に結合するコネクタ嵌合部(27)が形成され、
前記コネクタ嵌合部(27)には、前記相手コネクタ(33)に弾接する環状のシール材(23)を備えたフロントホルダ(25)が装着され、
前記フロントホルダ(25)には、前記ハウジング(13)に形成されたフロント係止部(97)に係止されるフロント可撓片(93)が形成され、前記リアホルダ(21)には、前記フロント可撓片(93)に係合して前記フロント可撓片(93)の係止解除を規制するフロントリテーナ部(101)が形成されることを特徴とするコネクタ(充電コネクタ100)。
13…ハウジング
17…端子
19…端子挿通開口
21…リアホルダ
23…シール材
25…フロントホルダ
27…コネクタ嵌合部
33…相手コネクタ
61…ハウジング可撓片
69…リテーナ部
83…レール部
93…フロント可撓片
97…フロント係止部
100…充電コネクタ(コネクタ)
101…フロントリテーナ部
Claims (2)
- 端子が挿入される複数の端子収容室を有し、前記各端子収容室内に前記端子を抜け止め係止するハウジング可撓片が形成されたハウジングと、
前記端子の挿入を可能とする端子挿通開口を備えて前記ハウジングに仮係止位置及び本係止位置の直線上の二位置で装着され、前記仮係止位置で前記ハウジング可撓片に係合する直前位置にリテーナ部を配置するとともに前記本係止位置で前記ハウジング可撓片の係止解除を規制する位置に前記リテーナ部を配置するリアホルダと、
前記ハウジングに形成され、前記リテーナ部に摺接して前記リテーナ部のリアホルダ装着方向に対し傾斜する方向の傾動を規制するレール部と、
を備え、
前記端子は、前記端子収容室が延在する方向であるハウジング前後方向のハウジング後方から前記端子収容室に挿入され、
前記ハウジング可撓片は、前記端子収容室の内壁面から前記ハウジング後方へ延びる片持ち梁状に形成され、
前記リアホルダは、前記ハウジング後方から前記ハウジングに装着されることを特徴とするコネクタ。 - 端子が挿入される複数の端子収容室を有し、前記各端子収容室内に前記端子を抜け止め係止するハウジング可撓片が形成されたハウジングと、
前記端子の挿入を可能とする端子挿通開口を備えて前記ハウジングに仮係止位置及び本係止位置の直線上の二位置で装着され、前記仮係止位置で前記ハウジング可撓片に係合する直前位置にリテーナ部を配置するとともに前記本係止位置で前記ハウジング可撓片の係止解除を規制する位置に前記リテーナ部を配置するリアホルダと、
前記ハウジングに形成され、前記リテーナ部に摺接して前記リテーナ部のリアホルダ装着方向に対し傾斜する方向の傾動を規制するレール部と、
を備え、
前記ハウジングには、相手コネクタが外周に結合するコネクタ嵌合部が形成され、
前記コネクタ嵌合部には、前記相手コネクタに弾接する環状のシール材を備えたフロントホルダが装着され、
前記フロントホルダには、前記ハウジングに形成されるフロント係止部に係止するフロント可撓片が形成され、
前記リアホルダには、前記フロント可撓片に係合して前記フロント可撓片の係止解除を規制するフロントリテーナ部が形成されることを特徴とするコネクタ。
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