図1は、実施例1の物品管理システムの構成の一例を示す図である。
物品管理システムは、複数の家100及び管理計算機110から構成される。家100には、計算機120及び複数の画像取得装置130が含まれる。管理計算機110及び各家100に含まれる計算機120は、外部ネットワーク105を介して互いに接続される。計算機120及び複数の画像取得装置130は、宅内ネットワーク150を介して互いに接続される。
画像取得装置130は、画像データを取得し、取得した画像データを計算機120に送信する。画像取得装置130は、例えば、照明器具(電球及び天井灯等)、空調機器、及びロボット装置等に備えられたカメラが考えられる。なお、画像取得装置130の一例については、図2を用いて説明する。
計算機120は、家100のユーザが所有する物品を管理する。計算機120の具体的な構成は図3を用いて説明する。
管理計算機110は、システム全体を制御する。より具体的には、管理計算機110は、各家100の物品の状態、物品の管理ポリシ(意向)、及びサービスの利用ポリシ(意向)等に基づいて、各種サービスとの連携を実現する。サービスとしては、物品のシェアリングサービス、物品の売買サービス、メンテナンスサービス、配送サービス、及びカレンダーサービス等が考えられる。管理計算機110の具体的な構成は、図4を用いて説明する。
図2Aから図2Kは、実施例1の画像取得装置130の一例を示す図である。ここでは、カメラ付の天井吊下げ灯を一例として説明する。
図2に示す画像取得装置130は、ステレオカメラ201、センサ202、及び音声マイク203を有し、発光ダイオードを光源とする天井吊下げ灯である。図2A及び図2Bは、天井吊下げ灯の参考斜視図である。図2Cは、天井吊下げ灯の正面図である。図2Dは、天井吊下げ灯の右側面図である。図2Eは、天井吊下げ灯の左側面図である。図2Fは、天井吊下げ灯の平面図である。図2Gは、天井吊下げ灯の底面図である。図2Hは、天井吊下げ灯の背面図である。図2Iは、天井吊下げ灯の透光部分を示す参考平面図である。斜線で示した部分は、透光性を有し、発光ダイオードを光源として点灯する。図2Jは、内部構造を省略した天井吊下げ灯のA−A断面図である。図2Kは、天井吊下げ灯の使用状態を示す参考斜視図である。
画像取得装置130である天井吊下げ灯の頭部は、ステレオカメラ201、センサ202、及び音声マイク203を有し、センサ202が動きを感知した場合、ステレオカメラ201及び音声マイク203が作動する。
図3は、実施例1の計算機120の構成の一例を示す図である。
計算機120は、プロセッサ301、メモリ302、ネットワークインタフェース303、及びストレージ装置304を有する。各ハードウェアは、バス等を介して互いに接続される。
プロセッサ301は、メモリ302に格納されるプログラムを実行する。プロセッサ301がプログラムにしたがって処理を実行することによって、特定の機能を実現するモジュールとして動作する。以下の説明では、モジュールを主語に処理を説明する場合、プロセッサ301が当該モジュールを実現するプログラムを実行していることを示す。
メモリ302は、プロセッサ301が実行するプログラムを格納する。また、メモリ302は、プログラムが使用するワークエリアを含む。本実施例のメモリ302は、物品管理モジュール311を実現するプログラムを格納する。
物品管理モジュール311は、画像データを解析することによって、画像データに対応する部屋に存在する物品及び物品の状態を特定する。また、物品管理モジュール311は、物品の管理意向及びサービスの利用意向に関する入力を受け付ける。
物品管理モジュール311は、物品の状態、物品の管理意向、及びサービスの利用意向にしたがって、物品を管理する。また、物品管理モジュール311は、管理計算機110と連携することによってユーザにサービスを提供する。
ストレージ装置304は、データを永続的に格納する。ストレージ装置304は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、及び不揮発性メモリ等が考えられる。本実施例のストレージ装置304は、画像解析情報321、物品リスト322、除外物品リスト323、場所情報324、人物情報325、及びカレンダー情報326を格納する。なお、ストレージ装置304は、図示していないが画像データ及び日時を対応づけた画像データの履歴を格納する。
画像解析情報321は、画像取得装置130から取得した画像データの解析結果を格納する。画像解析情報321の具体的なデータ構造は、図5を用いて説明する。
物品リスト322は、物品を管理する情報である。本実施例では、物品リスト322を用いて、物品の状態、物品の管理意向、サービスの利用意向が管理される。物品リスト322の具体的なデータ構造は、図6Aから図6Iを用いて説明する。
除外物品リスト323は、管理対象から除外する物品を管理する情報である。除外物品リスト323に登録された物品については、物品リスト322を用いて管理されない。除外物品リスト323の具体的なデータ構造は、図7を用いて説明する。
場所情報324は、物品を設置又は収納できる場所を管理する情報である。場所情報324は、予め設定されているものとする。なお、家100のリフォームに合わせて適宜更新できる。場所情報324の具体的なデータ構造は、図8を用いて説明する。
人物情報325は、家100の住人及び家100に訪問する客の画像データを管理する情報である。人物情報325の具体的なデータ構造は、図9を用いて説明する。
カレンダー情報326は、家100で催されるイベントを管理する情報である。カレンダー情報326の具体的なデータ構造は、図10を用いて説明する。
図4は、実施例1の管理計算機の構成の一例を示す図である。
管理計算機110は、プロセッサ401、メモリ402、ネットワークインタフェース403、及びストレージ装置404を有する。各ハードウェアは、バス等を介して互いに接続される。
プロセッサ401、メモリ402、ネットワークインタフェース403、及びストレージ装置404は、プロセッサ301、メモリ302、ネットワークインタフェース303、及びストレージ装置304と同一のものであるため説明を省略する。
メモリ402は、全体制御モジュール411を実現するプログラムを格納する。全体制御モジュール411は、システム全体を制御する。
ストレージ装置404は、家情報421、ニーズ情報422、メンテナンス情報423、交換物品情報424、イベント物品情報425、及びテンプレート画像情報426を格納する。
家情報421は、物品管理システムに含まれる家100を管理する情報である。家情報421の具体的なデータ構造は、図11を用いて説明する。
ニーズ情報422は、物品に対するユーザのニーズを管理する情報である。ニーズ情報422の具体的なデータ構造は、図12を用いて説明する。
メンテナンス情報423は、物品のメンテナンスサービスを管理する情報である。メンテナンス情報423のデータ構造は、図13を用いて説明する。
交換物品情報424は、交換する物品を特定するための情報である。交換物品情報424のデータ構造は、図14を用いて説明する。
イベント物品情報425は、イベントに必要な物品を管理する情報である。イベント物品情報425の具体的なデータ構造は、図15を用いて説明する。
テンプレート画像情報426は、物品を特定するためのテンプレート画像を管理する情報である。テンプレート画像情報は、物品を表すテンプレート画像、テンプレート画像の特徴量及び物品の属性情報から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一つの物品に対応する。一つのレコードには、様々な角度から撮影したテンプレート画像に基づいて算出された複数の特徴量が含まれてもよい。なお、属性情報には、物品の種別、物品名、サイズ、重さ、及び使用状態等、物品に関する様々な情報が含まれる。
なお、画像から特徴量を算出するアルゴリズムとしては、SIFT(Scale Invariant Feature Transform)及びSURF(Speed Up Robust Features)等が考えられる。なお、本発明は、特徴量を算出するアルゴリズムに限定されない。
テンプレート画像情報426には、様々な物品のテンプレート画像が格納されるため、管理計算機110が保持する。なお、計算機120がテンプレート画像情報426を保持してもよい。
次に、計算機120が保持する情報について説明する。
図5は、実施例1の画像解析情報321のデータ構造の一例を示す図である。
画像解析情報321は、日時501、装置ID502、物品種別503、物品名504、座標505、使用者506、及び使用状態507から構成されるレコードを含む。一つのレコードが、画像解析から特定された物品に対応する。
日時501は、画像データが取得された日時を格納する。装置ID502は、画像データを取得した画像取得装置130の識別情報を格納する。
物品種別503は、特定された物品の種別を格納する。物品名504は、特定された物品の型番及び製品名等、物品の具体的な名称を格納する。座標505は、画像データが取得された部屋における物品の位置を示す座標を格納する。使用者506は、特定された物品を使用した人物の識別情報を格納する。使用状態507は、物品の使用状態を示す情報を格納する。本実施例では、「使用中」及び「未使用」のいずれかが格納される。
なお、使用及び未使用の区別がない物品の場合、使用者506及び使用状態507は空欄となる。
図6Aから図6Iは、実施例1の物品リスト322のデータ構造の一例を示す図である。
物品リスト322は、物品ID601、物品602、所有者603、状態604、収納605、メンテナンス設定606、貸出設定607、売却設定608、及び物流状態609から構成されるレコードを含む。
物品ID601は、物品リスト322のレコードを一意に識別するための識別情報を格納する。
物品602は、物品の詳細を格納するフィールド群である。図6Bに示すように、物品602は、物品種別621、物品名622、サイズ623、及び重さ624を含む。
物品種別621及び物品名622は、物品種別503及び物品名504と同様のフィールドである。サイズ623は、物品のサイズを格納する。重さ624は、物品の重さを格納する。
所有者603は、物品の所有者の詳細を格納するフィールド群である。図6Cに示すように、所有者603は、所有者ID625及び家ID626を含む。
所有者ID625は、物品の所有者であるユーザの識別情報を格納する。家ID626は、所有者が所属する家100の識別情報を格納する。本実施例では、他の家100に存在する物品を借りる場合があるため、所有者603には、家ID626が含まれる。なお、自分の家100にある物品の家ID626は空欄となる。また、家ID626には、後述する家情報421に設定された値が格納される。
物品管理モジュール311は、ユーザが操作する端末を介して、自分の家100にある物品の所有者の識別情報を受け付ける。物品管理モジュール311は、画像解析情報321から一定期間のレコードを取得し、当該レコードの解析結果に基づいて、最も使用回数が多い使用者、又は、物品を最初に使用した使用者を所有者として設定してもよい。なお、他の家100の物品を借りた場合、所有者603に他の家100の情報が設定される。
状態604は、物品の使用状態の詳細を格納するフィールド群である。図6Dに示すように、状態604は、使用期間627、総使用時間628、使用開始時間629、使用状態630、使用者631、及び回数632を含む。
使用期間627は、物品の使用開始日及び使用終了日を格納する。総使用時間628は、物品の使用時間の合計値を格納する。使用開始時間629は、物品の使用開始を検知した日時を格納する。使用状態630は、使用状態507と同一のものである。使用者631は、使用者506と同一のものである。回数632は、物品の使用回数を格納する。なお、使用状態が変わらない物品については空欄となる。
収納605は、物品の収納位置の詳細を格納するフィールド群である。図6Eに示すように、収納605は、収納場所633及び座標634を含む。
収納場所633は、物品が収納されている場所の識別情報を格納する。座標634は、収納場所633に対応する場所における物品の位置を示す座標を格納する。
メンテナンス設定606は、メンテナンスサービスの利用意向の詳細を格納するフィールド群である。図6Fに示すように、メンテナンス設定606は、メンテナンスサービス635、意向636、予定日637、及びメンテナンス状態638を含む。
メンテナンスサービス635は、物品のメンテナンスサービスが存在するか否かを示す値を格納する。本実施例では、メンテナンスサービス635には、「有り」及び「無し」のいずれかが格納される。意向636は、メンテナンスサービスを利用する否かを示す値を格納する。本実施例では、意向636には、メンテナンスサービスを利用しないことを示す「0」及びメンテナンスサービスを利用することを示す「1」のいずれかが格納される。予定日637は、メンテナンスサービスを利用する日時を格納する。メンテナンス状態638は、メンテナンスサービスの利用状態を示す値を格納する。メンテナンス状態638には、「利用前」及び「利用中」のいずれかが格納される。
貸出設定607は、シェアリングサービスの利用意向の詳細を格納するフィールド群である。図6Gに示すように、貸出設定607は、意向639、借り手640、貸出期間641、及びニーズ数642を含む。
意向639は、物品を貸し出すか否かを示す値を格納する。本実施例では、物品を貸し出すことを示す「1」及び物品を貸し出さないことを示す「0」のいずれかが格納される。借り手640は、物品を借用した家100の識別情報を格納する。なお、借り手640には、ユーザの識別情報が含まれてもよい。貸出期間641は、物品を他人に貸し出す期間を格納する。ニーズ数642は、物品の借用を希望するユーザの数を格納する。
なお、ニーズ数642には、物品の借用を希望するユーザが所属する家100の識別情報が格納されてもよい。この場合、識別情報の数がユーザ数に一致する。
ユーザが操作する端末を介して、意向639に値が設定される。シェアリングサービスの利用状態に基づいて、借り手640及び貸出期間641に値が設定される。また、ニーズ数642は、図29に示す処理によって値が設定される。
売却設定608は、売買サービスの利用意向の詳細を格納するフィールド群である。図6Hに示すように、売却設定608は、意向643、売却希望価格644、売却状態645、売却価格646、及びニーズ数647を含む。
意向643は、物品を売却するか否かを示す値を格納する。本実施例では、意向643には、物品を売り出すことを示す「1」及び物品を売り出さないことを示す「0」のいずれかが格納される。売却希望価格644は、物品の売却希望額を格納する。売却状態645は、売買サービスにおける物品の取引状態を示す値を格納する。例えば、他人が物品の購入を検討している場合には「検討中」等が格納される。売却価格646は、売買契約の成立時の物品の売却価格を格納する。ニーズ数647は、物品の購入を希望するユーザの数を格納する。
なお、ニーズ数647には、物品の購入を希望するユーザが所属する家100の識別情報が格納されてもよい。この場合、識別情報の数がユーザ数に一致する。
ユーザが操作する端末を介して、意向643及び売却希望価格644に値が設定される。サービスの利用状態に基づいて、売却状態645及び売却価格646に値が設定される。また、ニーズ数647は、図29に示す処理によって値が設定される。
物流状態609は、物品の配送サービスの利用状態の詳細を格納するフィールド群である。図6Iに示すように、物流状態609は、集荷先648、集荷予定日649、集荷状況650、配送先651、配送予定日652、及び配送状態653を含む。
集荷先648は、物品の配送サービスの名称又は配送サービスを提供する会社の名称を格納する。集荷予定日649は、物品の集荷予定日を格納する。集荷状況650は、物品の集荷の状況を示す値を格納する。配送先651は、物品の配送先の住所又は名称等を格納する。配送予定日652は、物品の配送予定日を格納する。配送状態653は、物品の配送の状況を示す値を格納する。
配送サービスの利用状態に基づいて、物流状態609に値が設定され、また、物流状態609の値が更新される。
図7は、実施例1の除外物品リスト323のデータ構造の一例を示す図である。
除外物品リスト323は、ID701、物品種別702、及び物品名703から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一つの物品に対応する。
ID701は、除外物品リスト323のレコードを一意に識別するための識別情報を格納する。物品種別702及び物品名703は、物品種別503及び物品名504と同一のものである。
ユーザは、端末を操作して、除外物品リスト323にレコードを追加し、また、除外物品リスト323に含まれるレコードを更新又は削除する。
図8は、実施例1の場所情報324のデータ構造の一例を示す図である。
場所情報324は、場所ID801、場所種別802、場所803、及び装置リスト804から構成されるレコードを含む。一つのレコードが、一つの場所に対応する。
場所ID801は、収納場所を一意に識別するための識別情報を格納する。場所ID801は、場所情報324のレコードの識別情報としても用いられる。場所種別802は、場所の種別を示す値を格納する。場所種別802には、通常の部屋を示す「部屋」及び倉庫等の外部保管場所を示す「倉庫」等が格納される。場所803は、部屋の位置を示す情報を格納する。なお、家100から離れた倉庫の場合、場所803には、倉庫の住所又は倉庫を貸し出すサービスを提供する会社のURL等が格納される。装置リスト804は、場所ID801に対応する収納場所に設置された画像取得装置130の識別情報を格納する。画像取得装置130が設置されていない収納場所に対応するレコードの装置リスト804は空欄となる。
ユーザは、端末を操作して、場所情報324にレコードを追加し、また、場所情報324に含まれるレコードを更新又は削除する。なお、場所ID801は、レコードの追加時に、物品管理モジュール311によって自動的に付与されるものとする。
図9は、実施例1の人物情報325のデータ構造の一例を示す図である。
人物情報325は、人物ID901、名称902、及び画像データ903から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一人のユーザに対応する。
人物ID901は、ユーザを一意に識別するための識別情報を格納する。人物ID901は、人物情報325のレコードの識別情報としても用いられる。名称902は、ユーザの名称を格納する。画像データ903は、ユーザの画像データを格納する。なお、一つのユーザに対して、複数の画像データが登録されてもよい。また、画像データ903には、画像データではなく、画像データを格納する記憶領域のアドレスでもよい。
ユーザは、端末を操作して、人物情報325にレコードを追加し、また、人物情報325に含まれるレコードを更新又は削除する。なお、人物ID901は、レコードの追加時に、物品管理モジュール311によって自動的に付与されるものとする。
図10は、実施例1のカレンダー情報326のデータ構造の一例を示す図である。
カレンダー情報326は、日時1001及びイベント名1002から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一つのイベントに対応する。
日時1001は、イベントの日時を格納する。イベント名1002は、行われるイベントの名称を格納する。
ユーザは、端末を操作して、カレンダー情報326にレコードを追加し、また、カレンダー情報326に含まれるレコードを更新又は削除する。
なお、計算機120は、オンラインのカレンダーサービスと連携することによって、カレンダー情報326を生成又は更新してもよい。また、計算機120は、画像データからカレンダーの情報を取得できる場合、当該情報に基づいて、カレンダー情報326を生成又は更新してもよい。
次に、管理計算機110が保持する情報について説明する。
図11は、実施例1の家情報421のデータ構造の一例を示す図である。
家情報421は、家ID1101及び住所1102から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一つの家100に対応する。
家ID1101は、家100を一意に識別するための識別情報を格納する。家ID1101は、家情報421のレコードの識別情報としても用いられる。住所1102は、家100の住所を格納する。
管理計算機110は、家100の計算機120から初めてアクセスを受け付けた場合、家IDを生成する。管理計算機110は、家情報421にレコードを追加し、追加されたレコードの家ID1101に家IDを設定する。また、管理計算機110は、計算機120に対して住所の入力を要求する。各家100のユーザは、端末を介して計算機120に住所を入力する。
図12は、実施例1のニーズ情報422のデータ構造の一例を示す図である。
ニーズ情報422は、家ID1201、ニーズ種別1202、物品種別1203、物品名1204、及び買取希望価格1205から構成されるレコードを含む。
家ID1201は、家ID1101と同一のものである。ニーズ種別1202は、物品に対するニーズの種別を示す値を格納する。本実施例では、物品の購入を示す「購入」及び物品の借用を示す「借用」のいずれかが格納される。物品種別1203及び物品名1204は、物品種別503及び物品名504と同一のものである。買取希望価格1205は、物品の購入希望価格を格納する。
ユーザは、端末を操作して、物品に対するニーズを登録する。端末に入力された情報は、計算機120を介して管理計算機110に送信される。管理計算機110は、受信した情報に基づいて、ニーズ情報422を更新する。
図13は、実施例1のメンテナンス情報423のデータ構造の一例を示す図である。
メンテナンス情報423は、ID1301、物品種別1302、物品名1303、マニュアル1304、メンテナンスサービス1305、及び交換物品1306から構成されるレコードを含む。一つのレコードがメンテナンス対象の物品に対応する。
ID1301は、メンテナンス情報423のレコードを一意に識別するための識別情報を格納する。物品種別1302及び物品名1303は、物品種別503及び物品名504と同一のものである。
マニュアル1304は、物品のマニュアルを取得するためのURL等を格納する。メンテナンスサービス1305は、メンテナンスサービスの有無、及びメンテナンスサービスを申し込む場合の連絡先の情報を格納する。交換物品1306は、メンテナンス対象の物品を構成要素であって、交換可能な物品の情報を格納する。
メンテナンス情報423は、予め手動で生成してもよいし、製品を提供する会社からマニュアル等を取得し、当該マニュアルの解析結果に基づいて自動的に生成してもよい。
図14は、実施例1の交換物品情報424のデータ構造の一例を示す図である。
交換物品情報424は、ID1401、物品種別1402、サイズ1403、使用人数1404、及び物品名1405から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一つの物品に対応する。
ID1401は、交換物品情報424のレコードを一意に識別するための識別情報を格納する。物品種別1402は、物品種別503と同一のものである。サイズ1403は、サイズ623と同一のものである。使用人数1404は、物品の推奨使用人数を格納する。物品名1405は、物品名504と同一のものである。
図15は、実施例1のイベント物品情報425のデータ構造の一例を示す図である。
イベント物品情報425は、イベントID1501、イベント名1502、イベント期間1503、及び物品リスト1504から構成されるレコードを含む。一つのレコードが一つのイベントに対応する。
イベントID1501は、イベントを一意に識別するための識別情報を格納する。イベントID1501は、イベント物品情報425のレコードの識別情報としても用いられる。イベント名1502は、イベントの名称を格納する。イベント期間1503は、イベントの開催期間を格納する。物品リスト1504は、イベントに用いられる物品の情報を格納する。物品リスト1504には、物品の種別及び数等が格納される。なお、物品リスト1504には、物品名が格納されてもよい。
イベント物品情報425は、予め設定されているものとする。なお、イベント物品情報425は、適宜更新できる。
次に、物品管理システムで行われる処理について説明する。
(1)物品リスト322の更新方法
図16は、実施例1の計算機120が実行する物品管理処理の一例を説明するフローチャートである。
計算機120は、画像取得装置130から画像データを取得した場合、以下で説明する処理を開始する。なお、画像データには、画像取得装置130の識別情報が含まれる。
物品管理モジュール311は、画像データを解析し、画像データに含まれる物品を特定する(ステップS101)。具体的には、以下のような処理が実行される。
物品管理モジュール311は、受信した画像データの特徴量を算出する。本実施例では、SIFT特徴量を算出するものとする。物品管理モジュール311は、管理計算機110から、テンプレート画像情報426を取得する。
なお、テンプレート画像情報426のサイズが大きい場合、所定の数のレコード群を取得する。この場合、物品管理モジュール311は、取得したレコード群について処理が完了した後、再びレコード群を取得する。
物品管理モジュール311は、テンプレート画像情報426からテンプレート画像(レコード)を一つ選択する。物品管理モジュール311は、画像データの特徴量と、選択したテンプレート画像の特徴量とを比較して、受信した画像データに、選択したテンプレート画像に対応する物品が存在するか否かを判定する。
受信した画像データに選択したテンプレート画像に対応する物品が存在しない場合、物品管理モジュール311は、新たなテンプレート画像を選択し、同様の処理を実行する。
物品管理モジュール311は、受信した画像データに選択したテンプレート画像に対応する物品が存在する場合、選択したテンプレート画像に付与された属性情報を取得し、メモリに取得した属性情報を一時的に格納する。物品管理モジュール311は、新たなテンプレート画像を選択し、同様の処理を実行する。
テンプレート画像情報426に格納される全てのテンプレート画像について処理が完了した場合、物品管理モジュール311は、次の処理に進む。以上がステップS101の処理の説明である。
物品管理モジュール311は、特定された物品のループ処理を開始する(ステップS102)。ここでは、物品管理モジュール311は、ターゲット物品を選択する。具体的には、物品管理モジュール311は、メモリに格納された属性情報の中から一つの属性情報を取得する。
物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照し、ターゲット物品が物品リスト322に登録済みであるか否かを判定する(ステップS103)。
具体的には、物品管理モジュール311は、物品リスト322の物品種別621及び物品名622と、属性情報に含まれる物品種別及び物品名とが一致するか否かを判定する。前述の条件を満たす場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品が物品リスト322に登録済みであると判定する。
ターゲット物品が登録済みでないと判定された場合、物品管理モジュール311は、画像解析情報321にレコードを追加する(ステップS104)。具体的には、以下のような処理が実行される。
物品管理モジュール311は、画像解析情報321にレコードを追加し、追加されたレコードの日時501に画像データに含まれる日時を設定し、また、装置ID502に画像取得装置130の識別情報を設定する。
物品管理モジュール311は、追加されたレコードの物品種別503及び物品名504に属性情報に含まれる物品種別及び物品名を設定する。さらに、物品管理モジュール311は、追加されたレコードの座標505に物品が存在する座標を設定する。ここでは、物品の重心の位置を座標に設定するものとする。なお、本発明は、物品の座標を指定する基準に限定されない。
また、物品管理モジュール311は、属性情報に基づいて、比較した画像データが使用中の物品を示す画像データであるか否かを判定する。
比較した画像データが使用中の物品を示す画像データでない場合、物品管理モジュール311は、追加されたレコードの使用状態507に「未使用」を設定する。このとき、使用者506は空欄のままである。
比較した画像データが使用中の物品を示す画像データである場合、物品管理モジュール311は、人物情報325に登録された画像データを用いて、ターゲット物品の近くに存在する人物を特定する。特定方法は、物品の特定と同様の方法であるため、説明を省略する。物品管理モジュール311は、追加されたレコードの使用者506に特定された人物の識別情報を設定し、また、当該レコードの使用状態507に「使用中」を設定する。
なお、物品と人物との間の距離が閾値より大きい場合、物品管理モジュール311は、使用者に人物の識別情報を設定しないようにしてもよい。
なお、ソファー等の家具のような状態変化のない物品の使用状態507については以下のような処理が実行される。物品管理モジュール311は、物品と人物との間の距離が閾値より小さい場合、レコードの使用状態507に「使用中」を設定し、物品と人物との間の距離が閾値以上である場合、レコードの使用状態507に「未使用」を設定する。また、物品管理モジュール311は、物品がデフォルトの位置から他の位置に移動した場合、使用状態507に「使用中」を設定し、物品がデフォルトの位置に戻った場合、使用状態507に「未使用」を設定する。
次に、物品管理モジュール311は、物品リスト322にレコードを追加する(ステップS105)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS110に進む。具体的には、以下のような処理が実行される。
物品管理モジュール311は、物品リスト322にレコードを追加し、追加されたレコードの物品ID601に識別情報を設定する。物品管理モジュール311は、追加されたレコードの物品種別621、物品名622、サイズ623、及び重さ624に、属性情報に含まれる物品種別、物品名、サイズ、及び重さを設定する。
物品管理モジュール311は、追加されたレコードの使用期間627に、受信した画像データに含まれる日時を使用開始時間として設定する。
また、物品管理モジュール311は、属性情報に基づいて、比較した画像データが使用中の物品を示す画像データであるか否かを判定する。
比較した画像データが使用中の物品を示す画像データでない場合、物品管理モジュール311は、使用状態630に「未使用」を設定する。
比較した画像データが使用中の物品を示す画像データである場合、物品管理モジュール311は、使用状態630に「使用中」を設定する。
また、物品管理モジュール311は、場所情報324の装置リスト804を参照し、受信した画像データに含まれる画像取得装置130の識別情報を含むレコードを検索し、検索されたレコードの場所ID801を取得する。物品管理モジュール311は、追加されたレコードの収納場所633に取得した場所ID801を設定する。さらに、物品管理モジュール311は、追加されたレコードの座標634に物品が存在する座標を設定する。なお、座標505及び座標634に設定される値は同一である。
なお、属性情報にメンテナンスサービスの有無に関する情報が含まれる場合、物品管理モジュール311は、当該情報に基づいて、追加されたレコードのメンテナンスサービス635に値を設定する。以上がステップS105の処理の説明である。
ステップS103において、ターゲット物品が物品リスト322に登録済みであると判定された場合、物品管理モジュール311は、除外物品リスト323を参照し、ターゲット物品が除外対象の物品であるか否かを判定する(ステップS106)。
具体的には、物品管理モジュール311は、物品種別702及び物品名703が、取得した属性情報に含まれる物品種別及び物品名に一致するレコードが存在するか否かを判定する。
ターゲット物品が除外対象の物品であると判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS110に進む。
ターゲット物品が除外対象の物品でないと判定された場合、物品管理モジュール311は、画像解析情報321にレコードを登録する(ステップS107)。ステップS107の処理は、ステップS104の処理と同一の処理である。
次に、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の状態が変化したか否かを判定する(ステップS108)。具体的には以下のような(処理1)及び(処理2)が実行される。
(処理1)物品管理モジュール311は、属性情報からターゲット物品の使用状態を示す値を取得する。また、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照し、ターゲット物品に対応するレコードの使用状態630を取得する。
物品管理モジュール311は、取得した二つの値を比較して、画像データの解析前後で使用状態が変化したか否かを判定する。具体的には、「使用中」から「未使用」、又は、「未使用」から「使用中」に変化したか否かが判定される。
(処理2)物品管理モジュール311は、場所情報324の装置リスト804を参照し、受信した画像データに含まれる画像取得装置130の識別情報を含むレコードを検索し、検索されたレコードの場所ID801を取得する。また、物品管理モジュール311は、ターゲット物品が存在する座標を取得する。さらに、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照し、ターゲット物品に対応するレコードの収納場所633及び座標634を取得する。
物品管理モジュール311は、取得した値を比較して、画像データの解析前後で格納場所及び座標の少なくともいずれかが変化したか否かを判定する。
前述した(処理1)及び(処理2)の少なくともいずれかを満たす場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の状態が変化したと判定する。
ターゲット物品の状態が変化していないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS110に進む。
ターゲット物品の状態が変化したと判定された場合、物品管理モジュール311は、物品リスト322のレコードを更新する(ステップS109)。
(処理1)を満たす場合、以下のような(処理3)、(処理4)、及び(処理5)が実行される。
(処理3)物品管理モジュール311は、ターゲット物品に対応するレコードの使用状態630に、現在のターゲット物品の使用状態を設定する。
(処理4)使用状態630が「未使用」から「使用」に更新される場合、物品管理モジュール311は、当該レコードの使用開始時間629に画像データに含まれる日時を設定する。このとき、物品管理モジュール311は、人物情報325に登録された画像データを用いて、ターゲット物品の近くに存在する人物を特定する。物品管理モジュール311は、レコードの使用者631に、特定された人物の識別情報を設定する。なお、既に同じ識別情報が格納される場合、物品管理モジュール311は、人物の識別情報を設定しなくてもよい。また、物品管理モジュール311は、回数632も合わせて更新する。具体的には回数632に1を加算する。なお、一定期間経過後、回数632の値を初期化してもよい。この場合、回数632には、単位時間当たりの使用回数、すなわち、使用頻度を示す値が格納されることとなる。
(処理5)使用状態630が「使用」から「未使用」に更新される場合、物品管理モジュール311は、使用開始時間629及び画像データに含まれる日時を用いて使用時間を算出し、レコードの総使用時間628に使用時間を加算する。また、物品管理モジュール311は、レコードの使用開始時間629を初期化する。
(処理2)を満たす場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品に対応するレコードの収納場所633及び座標634に現在の収納場所及び座標を設定する。
ステップS110では、物品管理モジュール311は、特定された全ての物品について処理が完了したか否かを判定する(ステップS110)。
特定された全ての物品について処理が完了していないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS102に戻り、同様の処理を実行する。
特定された全ての物品について処理が完了したと判定された場合、物品管理モジュール311は、物品管理処理を終了する。このように、物品リスト322を生成することによって、自動的かつ網羅的な物品の管理を実現することができる。
(2)部屋の画像データの表示方法
図17は、実施例1の物品管理モジュール311が実行する画像データの表示処理の一例を説明するフローチャートである。図18は、実施例1の画像データの表示例を示す図である。
物品管理モジュール311は、ユーザから部屋の表示要求を受信した場合、以下で説明する処理を開始する。なお、当該要求には部屋の識別情報が含まれる。部屋の識別情報の代わりに、画像取得装置130の識別情報が含まれてもよい。以下の説明では、画像データを表示する部屋をターゲット部屋とも記載する。
物品管理モジュール311は、ターゲット部屋の画像データを取得する(ステップS201)。
次に、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照して、ターゲット部屋に存在する物品を特定する(ステップS202)。
具体的には、物品管理モジュール311は、収納場所633がターゲット部屋の識別情報に一致するレコードを検索する。
次に、物品管理モジュール311は、特定された物品の所有者及び使用状態を示す情報を取得する(ステップS203)。
具体的には、物品管理モジュール311は、ステップS202において検索されたレコードから、所有者603及び状態604等を取得し、また、座標634の値を取得する。
次に、物品管理モジュール311は、取得した画像データに、所有者603及び状態604等を表示するための表示データを生成する(ステップS204)。このとき、物品管理モジュール311は、座標634に基づいて、所有者603及び状態604等が物品の画像に重なるように表示データを生成する。
次に、物品管理モジュール311は、表示データをユーザに対して出力し(ステップS205)、処理を終了する。例えば、ユーザが操作する端末には、表示データに基づいて、図18に示すような画像データが表示される。
(3)物品の所在の通知方法
図19は、実施例1の物品管理モジュール311が実行する物品の所在を通知する処理の一例を説明するフローチャートである。
物品管理モジュール311は、ユーザから物品の名称を含む物品の所在の問合せを受け付けた場合、以下で説明する処理を開始する。なお、前述の問合せは、文字入力でもよいし、音声入力でもよい。
物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照して、問合せを受けた物品に対応するレコードを検索する(ステップS301)。
具体的には、物品管理モジュール311は、物品名622が物品の名称に一致するレコードを検索する。
物品管理モジュール311は、レコードの収納605に基づいて、物品の所在を示す情報をユーザに対して出力し(ステップS302)、処理を終了する。
例えば、物品管理モジュール311は、収納場所633を取得し、さらに、場所情報324を参照して、場所ID801が取得した値に一致するレコードを検索する。物品管理モジュール311は、検索されたレコードの場所803を、物品の所在を示す情報として出力する。なお、物品の所在情報は、文字として出力してもよいし、また、音声として出力してもよい。
また、物品管理モジュール311は、収納場所633に基づいて、物品が存在する部屋の画像データを取得し、また、座標634に基づいて、画像データ上の物品の位置を示す表示データを出力してもよい。
(4)物品の移動又は処分を提案する方法
図20は、実施例1の物品管理モジュール311が実行する物品の移動又は処分を提案する処理の一例を説明するフローチャートである。図21は、実施例1の物品リスト322を表示する操作GUIの一例を示す図である。図22Aから図22Cは、実施例1の操作GUIの操作状態の一例を示す図である。
物品管理モジュール311は、周期的に、又は、ユーザから指示を受け付けた場合、以下で説明する処理を開始する。
物品管理モジュール311は、物品のループ処理を開始する(ステップS401)。ここでは、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照して、ターゲット物品(レコード)を一つ選択する。本実施例では、上のレコードから順に選択される。
次に、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の使用回数を算出する(ステップS402)。例えば、以下のような算出方法が考えられる。
物品管理モジュール311は、物品リスト322の回数632をターゲット物品の使用回数として算出する。
別の算出方法としては、次のような方法が考えられる。物品管理モジュール311は、画像解析情報321から、物品種別503及び物品名504がターゲット物品に対応するレコードの物品種別621及び物品名622に一致するレコードを読み出す。このとき、物品管理モジュール311は、一定期間のレコードを取得する。例えば、現在から1時間前のレコードを取得する。物品管理モジュール311は、取得したレコードの使用状態507に基づいて、ターゲット物品の使用回数を算出する。例えば、物品管理モジュール311は、使用状態507が「未使用」から「使用中」に変化した回数をターゲット物品使用回数として算出する。
次に、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の使用回数が閾値より低いか否かを判定する(ステップS403)。本実施例では、物品の種別ごとに使用回数の閾値が設定されているものとする。当該閾値の情報は、計算機120が保持してもよいし、管理計算機110が保持してもよい。
ターゲット物品の使用回数が閾値以上であると判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS409に進む。
ターゲット物品の使用回数が閾値より小さいと判定された場合、物品管理モジュール311は、管理計算機110にターゲット物品のニーズの問合せを行う(ステップS404)。当該問合せには、物品種別621及び物品名622が含まれる。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信するまで待ち状態に移行する。なお、管理計算機110は、問合せを受け付けた場合、以下のような処理を実行する。
管理計算機110は、ニーズ情報422を参照して、物品種別1203及び物品名1204が問合せに含まれる物品種別621及び物品名622と一致するレコードを検索する。前述の条件を満たすレコードが存在する場合、管理計算機110は、検索されたレコードを含む応答を計算機120に送信する。前述の条件を満たすレコードが存在しない場合、管理計算機110は、エラーを通知する応答を計算機120に送信する。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信した場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品に対するニーズが存在するか否かを判定する(ステップS405)。具体的には、以下のような処理が実行される。
物品管理モジュール311は、応答にレコードが含まれるか否かを判定する。応答にレコードが含まれない場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品に対するニーズが存在しないと判定する。応答にレコードが含まれる場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品に対するニーズが存在すると判定する。
ターゲット物品に対するニーズが存在する場合、物品管理モジュール311は、ニーズ種別1202が「借用」であるレコードの数をニーズ数642に設定し、ニーズ種別1202が「買取」であるレコードの数をニーズ数647に設定する。以上がステップS405の処理の説明である。
ターゲット物品に対するニーズが存在すると判定された場合、物品管理モジュール311は、当該ニーズの情報を含むターゲット物品の処分提案情報を出力する(ステップS406)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS410に進む。
ターゲット物品に対するニーズが存在しないと判定された場合、物品管理モジュール311は、場所情報324を参照して、候補収納場所を検索する(ステップS407)。
具体的には、物品管理モジュール311は、場所種別802が「倉庫」であるレコードを検索する。
物品管理モジュール311は、候補収納場所の情報を含むターゲット物品の移動提案情報を出力する(ステップS408)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS409に進む。
ステップS409では、物品管理モジュール311は、物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了したか否かを判定する(ステップS409)。
物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了していないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS401に戻り、同様の処理を実行する。
物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了したと判定された場合、物品管理モジュール311は、処理を終了する。
ユーザが操作する端末には、図21に示すような形式で物品リスト322の操作GUI2100が表示される。なお、Living roomには、家100に存在する物品が表示され、Warehouseには、倉庫に存在する物品が表示される。物品管理モジュール311は、収納605及び場所情報324を用いることによって、Living room及びWarehouseに分けて物品を表示するための表示データを生成できる。
操作GUI2100において、処分提案情報に基づいて、ステップS405の判定結果がYESである物品のサムネイルには「SELL」又は「SHARE」のアイコンが強調表示される。「SELL」のアイコンは、「買取」のニーズが存在することを示す。「SHARE」のアイコンは、「借用」のニーズが存在することを示す。
「SELL」のアイコンが表示された物品のサムネイルをユーザが押下した場合、操作GUI2100は、図22Aに示す画面に切り替わる。図22Aに示す操作GUIでは、SELLボタンが強調表示される。
ユーザがSELLボタンを押下した場合、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照し、選択した物品に対応するレコードの意向643に「1」を設定する。また、物品管理モジュール311は、選択した物品に対応するレコードの物品種別621及び物品名622を含む問合せを管理計算機110に送信する。
管理計算機110は、問合せを受け付けた場合、物品種別621及び物品名622に基づいて、物品の売買サービスを提供するサーバから選択した物品の売却価格を取得する。なお、選択した物品に類似する物品の売却価格でもよい。管理計算機110は、売却価格を含む応答を物品管理モジュール311に送信する。
物品管理モジュール311は、管理計算機110からの応答に基づいて、選択した物品に対応するレコードの売却希望価格644に値を設定し、また、図22Bに示すような画面を表示する。なお、ユーザは、表示された価格を適宜修正できる。図22Bに示す画面において、ユーザがSELLボタンを押下した場合、物品管理モジュール311は、選択した物品に対応するレコードの売却状態645を「出品中」に変更する。物品管理モジュール311は、管理計算機110を介して、物品の売買サービスを行うサーバと接続し、選択した物品の情報を登録してもよい。
なお、売却状態645が「出品中」に変更された場合、操作GUI2100の物品のサムネイルの表示も変更されてもよい。
「SHARE」のアイコンが表示された物品のサムネイルをユーザが押下した場合、操作GUI2100は、図22Aに示す画面に切り替わる。このとき、SELLボタンの代わりにSHAREボタンが強調表示される。
ユーザがSHAREボタンを押下した場合、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照し、選択した物品に対応するレコードの意向639に「1」を設定する。また、物品管理モジュール311は、倉庫の住所、並びに、選択した物品に対応するレコードの物品種別621及びサイズ623を含む配送手続要求を管理計算機110に送信する。なお、倉庫の住所は、場所情報324から取得することができる。
管理計算機110は、配送手続要求を受信した場合、家情報421から、当該要求を送信した家100の住所を取得する。管理計算機110は、家100の住所、倉庫の住所、物品種別621、及びサイズ623を、配送サービスを提供するサーバに送信する。これによって、配送手続を行うことができる。管理計算機110は、サーバからの応答を物品管理モジュール311に送信する。
物品管理モジュール311は、応答に基づいて、選択した物品に対応するレコードの物流状態609を更新する。例えば、集荷先648に家100の住所、配送先651に倉庫の住所が設定され、集荷予定日649及び配送予定日652に任意の値が設定される。なお、物品の配送が完了した後、物品管理モジュール311は、選択した物品に対応するレコードの収納605を更新する。
なお、図22Cに示すように、物品管理モジュール311は、選択した物品に対応するレコードのニーズ数642に基づいて、当該物品を必要とするユーザの数だけアイコンを表示してもよい。このとき、物品管理モジュール311は、管理計算機110と連携して、物品を必要とするユーザの詳細を表示するようにしてもよい。
操作GUI2100において、ステップS405の判定結果がNOである物品のサムネイルには「SEND」のアイコンが強調表示される。「SEND」のアイコンは、物品の外部保管が推奨される物品を示す。
「SEND」のアイコンが表示された物品のサムネイルをユーザが押下した場合、操作GUI2100は、図22Aに示す画面に切り替わる。このとき、SELLボタンの代わりにSENDボタンが強調表示される。
ユーザがSENDボタンを押下した場合、物品管理モジュール311は、倉庫の住所、並びに、選択した物品に対応するレコードの物品種別621及びサイズ623を含む配送手続要求を管理計算機110に送信する。
管理計算機110は、配送手続要求を受信した場合、家情報421から、当該要求を送信した家100の住所を取得する。管理計算機110は、家100の住所、倉庫の住所、物品種別621、及びサイズ623を、配送サービスを提供するサーバに送信する。これによって、配送手続を行うことができる。管理計算機110は、サーバからの応答を物品管理モジュール311に送信する。
物品管理モジュール311は、応答に基づいて、選択した物品に対応するレコードの物流状態609を更新する。例えば、集荷先648に家100の住所、配送先651に倉庫の住所が設定され、集荷予定日649及び配送予定日652に任意の値が設定される。なお、物品の配送が完了した後、物品管理モジュール311は、選択した物品に対応するレコードの収納605を更新する。
このように、物品リスト322を用いて物品の使用状態等を管理することによって、家100にあるべき物品と、倉庫へ移動又はシェアすべき物品とを判別することができる。これによって、家100に不要な物品が増えるのを防止できる。
(5)物品のメンテナンスを提案する方法
図23は、実施例1の物品管理モジュール311が実行する物品のメンテナンスを提案する処理の一例を説明するフローチャートである。図24A及び図24Bは、実施例1の操作GUIの操作状態の一例を示す図である。
物品管理モジュール311は、周期的に、又は、ユーザから指示を受け付けた場合、以下で説明する処理を開始する。
物品管理モジュール311は、物品のループ処理を開始する(ステップS501)。ステップS501の処理は、ステップS401の処理と同一である。
次に、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の総使用時間が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS502)。
具体的には、物品管理モジュール311は、ターゲット物品に対応するレコードの総使用時間628が閾値より大きいか否かを判定する。なお、本実施例では、物品の種別ごとに総使用時間の閾値が設定されているものとする。当該閾値の情報は、計算機120が保持してもよいし、管理計算機110が保持してもよい。
ターゲット物品の総使用時間が閾値以下であると判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS508に進む。
ターゲット物品の総使用時間が閾値より大きいと判定された場合、物品管理モジュール311は、管理計算機110にターゲット物品のメンテナンス情報の問合せを行う(ステップS503)。当該問合せには、ターゲット物品に対応するレコードの物品種別621及び物品名622が含まれる。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信するまで待ち状態に移行する。なお、管理計算機110は、問合せを受け付けた場合、以下のような処理を実行する。
管理計算機110は、メンテナンス情報423を参照して、物品種別1302及び物品名1303が問合せに含まれる物品種別621及び物品名622と一致するレコードを検索する。管理計算機110は、検索されたレコードを含む応答を計算機120に送信する。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信した場合、ターゲット物品のメンテナンスサービスが存在するか否かを判定する(ステップS504)。
具体的には、物品管理モジュール311は、応答に含まれるレコードのメンテナンスサービス1305に基づいて、ターゲット物品のメンテナンスサービスの有無を判定する。このとき、物品管理モジュール311は、応答に含まれるレコードのメンテナンスサービス1305をメンテナンスサービス635に設定する。
ターゲット物品のメンテナンスサービスが存在しないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS506に進む。
ターゲット物品のメンテナンスサービスが存在すると判定された場合、物品管理モジュール311は、メンテナンスサービスに関するメンテナンス提案情報を出力する(ステップS505)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS506に進む。メンテナンス提案情報には、応答に含まれるレコードのマニュアル1304及びメンテナンスサービス1305が含まれる。
ステップS504の判定結果がNO又はステップS505の処理が完了した後、物品管理モジュール311は、ターゲット物品に交換物品が存在するか否かを判定する(ステップS506)。
具体的には、物品管理モジュール311は、応答に含まれるレコードの交換物品1306に基づいて、ターゲット物品の交換物品の有無を判定する。
ターゲット物品に交換物品が存在しないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS508に進む。
ターゲット物品に交換物品が存在すると判定された場合、物品管理モジュール311は、交換物品の交換提案情報を出力する(ステップS507)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS508に進む。交換提案情報には、応答に含まれるレコードの交換物品1306が含まれる。
ステップS507では、物品管理モジュール311は、物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了したか否かを判定する(ステップS508)。
物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了していないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS501に戻り、同様の処理を実行する。
物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了したと判定された場合、物品管理モジュール311は、処理を終了する。
なお、ターゲット物品のレコードのメンテナンスサービス635に「無し」が設定されている場合、物品管理モジュール311は、ステップS503、ステップS504、及びステップS505の処理を省略し、ステップS506に進んでもよい。
操作GUI2100において、ステップS504及びステップS506の少なくともいずれかの判定結果がYESである物品のサムネイルにはメンテナンスのアイコンが強調表示される。
メンテナンスのアイコンが表示された物品のサムネイルをユーザが押下した場合、操作GUI2100は、図22Aに示す画面に切り替わる。このとき、SELLボタンの代わりにMAINTENANCEボタンが強調表示される。さらに、ユーザがMAINTENANCEボタンを押下した場合、図24Aに示すようなメニューが展開される。本実施例では、MANUAL、STORES、及びMAINTENANCE SERVICEの三つのメニューが表示される。
ユーザがMANUALを押下した場合、物品管理モジュール311は、メンテナンス提案情報に含まれるマニュアル1304に基づいて、マニュアルを外部サーバ等から取得し、取得したマニュアルを操作GUI2100に表示する。
ユーザがSTORESを押下した場合、物品管理モジュール311は、交換提案情報に含まれる交換物品1306に基づいて、図24Bのように交換物品の一部をサムネイルとして表示する。なお、物品管理モジュール311が、交換物品の履歴を管理している場合、通常購入している交換物品と、新商品又は外部サービスの提案商品とが分かるように表示する。ユーザがMOREボタンを押下した場合、全商品がリスト化された画面に切り替えられる。
ユーザがMAINTENANCE SERVICEを押下した場合、物品管理モジュール311は、メンテナンス提案情報に含まれるメンテナンスサービス1305に基づいて、外部サーバ等からメンテナンスサービス情報を取得し、取得したメンテナンスサービス情報を操作GUI2100に表示する。
(6)物品の交換を提案する方法
図25は、実施例1の物品管理モジュール311が実行する物品の交換を提案する処理の一例を説明するフローチャートである。図26A及び図26Bは、実施例1の操作GUIの操作状態の一例を示す図である。
物品管理モジュール311は、周期的に、又は、ユーザから指示を受け付けた場合、以下で説明する処理を開始する。
物品管理モジュール311は、物品のループ処理を開始する(ステップS601)。ステップS601の処理は、ステップS401の処理と同一である。
次に、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の総使用時間が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS602)。ステップS602の処理は、ステップS502の処理と同一である。なお、判定に使用する閾値は、ステップS502で使用する閾値と同一でもよいし、また、異なってもよい。
ターゲット物品の総使用時間が閾値以下であると判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS606に進む。
ターゲット物品の総使用時間が閾値より大きいと判定された場合、物品管理モジュール311は、ターゲット物品の使用人数を算出する(ステップS603)。
具体的には、物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照し、ターゲット物品に対応するレコードの使用者631に格納される識別情報の数をカウントする。
次に、物品管理モジュール311は、管理計算機110に、交換物品の問合せを行う(ステップS604)。当該問合せには、ターゲット物品に対応するレコードの物品種別621及び物品名622、並びに使用人数が含まれる。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信するまで待ち状態に移行する。なお、管理計算機110は、問合せを受け付けた場合、以下のような処理を実行する。
管理計算機110は、物品種別1402が問合せに含まれる物品種別621と一致するレコードを検索する。さらに、管理計算機110は、使用人数1404が問合せに含まれる使用人数以下であるレコードを特定する。管理計算機110は、特定されたレコードのサイズ1403及び物品名1405を含む応答を計算機120に送信する。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信した場合、交換物品の買換提案情報を出力する(ステップS605)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS606に進む。買換提案情報には、応答に含まれるサイズ1403及び物品名1405が含まれる。
ステップS606では、物品管理モジュール311は、物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了したか否かを判定する(ステップS606)。
物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了していないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS601に戻り、同様の処理を実行する。
物品リスト322に登録された全ての物品について処理が完了したと判定された場合、物品管理モジュール311は、処理を終了する。
操作GUI2100において、ステップS602の判定結果がYESとなった物品のサムネイルに「REPLACE」のアイコンが強調表示される。
「REPLACE」のアイコンが表示された物品のサムネイルをユーザが押下した場合、操作GUI2100は、図22Aに示す画面に切り替わる。このとき、SELLボタンの代わりにREPLACEボタンが強調表示される。
ユーザがREPLACEボタンを押下した場合、物品管理モジュール311は、選択した物品に関連する買換提案情報を管理計算機110に送信する。
管理計算機110は、物品の売買サービスを提供するサーバに買換提案情報を送信し、対象の物品を出品しているユーザ及び売却価格を含む売却情報を取得する。また、管理計算機110は、物品の販売サービスを提供するサーバに買換提案情報を送信し、対象物品の販売価格を含む販売情報を取得する。管理計算機110は、売却情報及び販売情報を物品管理モジュール311に送信する。
物品管理モジュール311は、売却情報及び販売情報に基づいて、図26Aに示す画面を表示する。ユーザは、サムネイルを押下することによって、対象物品の購入先を選択する。例えば、図26Aの上のサムネイルが押下された場合、図26Bの画面に切り替えられる。当該画面において、PURCHASEボタンが押下された場合、売買取引が成立する。
このように、物品リスト322を用いて物品を交換することによって、必要かつ有用な物品のみを家100に置くことができる。
(7)イベントに応じた物品の管理方法
図27は、実施例1の物品管理モジュール311が実行するイベントの不足物品を提示する処理の一例を説明するフローチャートである。図28Aから図28Eは、実施例1の操作GUIの操作状態の一例を示す図である。
物品管理モジュール311は、周期的に、又は、ユーザから指示を受け付けた場合、以下で説明する処理を開始する。
物品管理モジュール311は、カレンダー情報326のレコードのループ処理を開始する(ステップS701)。ここでは、物品管理モジュール311は、カレンダー情報326を参照して、ターゲットイベント(レコード)を一つ選択する。本実施例では、上のレコードから順に選択される。
物品管理モジュール311は、ターゲットイベントに関する物品を準備する必要があるか否かを判定する(ステップS702)。
具体的には、物品管理モジュール311は、ターゲットレコードの日時1001と現在日時との間の期間が所定の閾値より小さいか否かを判定する。例えば、2週間以下であるか否かが判定される。期間が所定の閾値より小さい場合、物品管理モジュール311は、ターゲットイベントに関する物品を準備する必要があると判定する。
ターゲットイベントに関する物品を準備する必要がないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS708に進む。
ターゲットイベントに関する物品を準備する必要があると判定された場合、物品管理モジュール311は、管理計算機110に、ターゲットイベントに必要な物品の問合せを行う(ステップS703)。当該問合せにはイベント名1002が含まれる。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信するまで待ち状態に移行する。なお、管理計算機110は、問合せを受け付けた場合、以下のような処理を実行する。
管理計算機110は、イベント物品情報425を参照し、イベント名1502が問合せに含まれるイベント名1002と一致するレコードを検索する。管理計算機110は、検索されたレコードの物品リスト1504を含む応答を計算機120に送信する。
物品管理モジュール311は、管理計算機110から応答を受信した場合、不足している物品を特定する(ステップS704)。具体的には、以下のような処理が実行される。
物品管理モジュール311は、空の不足物品リストを生成する。物品管理モジュール311は、応答に含まれる物品リスト1504から、物品種別を一つ選択し、家100に収納された物品の中から、物品種別621が選択した物品種別に一致するレコードの数をカウントする。
物品管理モジュール311は、レコードの数が物品リスト1504で指定された数より小さいか否かを判定する。前述の条件を満たす場合、物品管理モジュール311は、当該物品種別の物品が不足していると判定する。このとき、物品管理モジュール311は、物品の種別及び追加数から構成されるレコードを不足物品リストに追加する。
物品管理モジュール311は、物品リスト1504に含まれる全ての物品種別について同様の処理を実行する。以上がステップS704の処理の説明である。
次に、物品管理モジュール311は、不足物品リスト及び物品リスト322を参照して、倉庫から移動可能な物品を特定する(ステップS705)。具体的には、以下のような処理が実行される。
物品管理モジュール311は、不足物品リストから物品種別を一つ選択する。物品管理モジュール311は、物品リスト322を参照して、倉庫に収納された物品の中から、物品種別621が選択した物品種別に一致するレコードを検索する。このとき、物品管理モジュール311は、不足物品リストのレコードの追加数から検索されたレコードの数を減算する。
物品管理モジュール311は、検索されたレコードを移動物品リストに追加する。物品管理モジュール311は、不足物品リストに含まれる全ての物品種別について同様の処理を実行する。以上がステップS705の処理の説明である。
物品管理モジュール311は、特定された物品を移動物品リストとして出力する(ステップS706)。また、物品管理モジュール311は、不足物品リストを出力する(ステップS707)。その後、物品管理モジュール311は、ステップS708に進む。
ステップS708では、物品管理モジュール311は、カレンダー情報326に登録された全てのイベントについて処理が完了したか否かを判定する(ステップS708)。
カレンダー情報326に登録された全てのイベントについて処理が完了していないと判定された場合、物品管理モジュール311は、ステップS701に戻り、同様の処理を実行する。
カレンダー情報326に登録された全てのイベントについて処理が完了したと判定された場合、物品管理モジュール311は、処理を終了する。
物品管理モジュール311は、移動物品リストに基づいて、Warehouse側に表示される物品の中で、移動する必要がある物品のサムネイルを強調表示する。
ユーザが当該物品のサムネイルを押下した場合、図28Aのような画面に切り替わる。ユーザがMOVEボタンを押下した場合、図28Bのように、移動先を選択するメニューが表示される。ユーザがMy HOMEボタンを押下した場合、物品管理モジュール311は、物品種別621及びサイズ623を含む配送手続要求を管理計算機110に送信する。この場合の処理はSHAREボタンを押下した場合と同様である。
物品管理モジュール311は、不足物品リストに基づいて、図28Cに示すようにWarehouse側の上位に不足している物品のサムネイルを表示する。
ユーザが不足している物品のサムネイルを押下した場合、物品管理モジュール311は、買取ニーズ又は借用ニーズのメニューを表示する。
買取ニーズが選択された場合、図28Dの画面に切り替わる。この画面においてBUYボタンが押下された場合、物品管理モジュール311は、家100の識別情報、物品の種別、ニーズの種別、及び買取希望価格等を含む買取ニーズの登録要求を管理計算機110に送信する。
借用ニーズが選択された場合、図28Eの画面に切り替わる。この画面においてRENTボタンが押下された場合、物品管理モジュール311は、家100の識別情報、物品の種別、及びニーズの種別等を含む借用ニーズの登録要求を管理計算機110に送信する。
(8)意向及びニーズのマッチング処理
図29は、実施例1の管理計算機110が実行するニーズ確認処理の一例を説明するフローチャートである。
管理計算機110は、周期的に、又は、ユーザからの指示を受け付けた場合、以下で説明する処理を開始する。
管理計算機110は、各家100から物品の処分意向に関する値を取得する(ステップS801)。
具体的には、管理計算機110は、物品リスト322の各レコードの貸出設定607及び売却設定608の取得要求を計算機120に送信する。
物品管理モジュール311は、当該要求を受信した場合、物品リスト322の各レコードの意向639及び意向643を参照し、意向639及び意向643の少なくともいずれかに「1」が設定されるレコードを検索する。物品管理モジュール311は、検索されたレコードの物品種別621、物品名622、意向639、意向643、及び売却希望価格644を含む応答を、家100の識別情報とともに管理計算機110に送信する。
次に、管理計算機110は、メモリ402に意向リストを生成する(ステップS802)。
具体的には、家の識別情報、物品種別621、物品名622、意向639、意向643、及び売却希望価格644から構成されるレコードを意向リストに追加する。
次に、管理計算機110は、意向リストのレコードのループ処理を開始する(ステップS803)。ここでは、管理計算機110は、意向リストからターゲットレコードを一つ選択する。
次に、管理計算機110は、ターゲットレコードに対応する物品の貸出意向が有効であるか否かを判定する(ステップS804)。
具体的には、管理計算機110は、ターゲットレコードの意向639が「1」であるか否かを判定する。意向639が「1」である場合、管理計算機110は、物品の貸出意向が有効であると判定する。
ターゲットレコードに対応する物品の貸出意向が有効でないと判定された場合、管理計算機110は、ステップS808に進む。
ターゲットレコードに対応する物品の貸出意向が有効であると判定された場合、管理計算機110は、借用ニーズを特定する(ステップS805)。
具体的には、管理計算機110は、ニーズ情報422を参照し、ニーズ種別1202が「借用」であるレコードの中から、物品種別1203及び物品名1204がターゲットレコードの物品種別621及び物品名622に一致するレコードを検索する。管理計算機110は、検索されたレコードの数をカウントする。
次に、管理計算機110は、ターゲットレコードに対応する物品を保有する家100に、貸出意向更新要求を送信する(ステップS806)。なお、貸出意向更新要求には、物品の種別、物品の名称、検索されたレコードの数、及び借用ニーズを有する家100の識別情報を含む。
物品管理モジュール311は、貸出意向更新要求を受信した場合、物品種別621及び物品名622が当該要求に含まれる物品種別及び物品名に一致するレコードを検索する。物品管理モジュール311は、検索されたレコードのニーズ数642に、貸出意向更新要求に含まれるレコード数を設定する。また、物品管理モジュール311は、物品名及び借用ニーズを有する家100の識別情報を含む通知を出力する。
次に、管理計算機110は、借用ニーズを有する家100に、借用提案情報を送信する(ステップS807)。借用提案情報には、物品を保有する家100の識別情報、物品種別、及び物品名が含まれる。その後、管理計算機110は、ステップS808に進む。
物品管理モジュール311は、借用提案情報を受信した場合、当該情報を出力する。
ステップS804の判定結果がNOの場合、又は、ステップS807の処理が実行された後、管理計算機110は、ターゲットレコードに対応する物品の売却意向が有効であるか否かを判定する(ステップS808)。
具体的には、管理計算機110は、ターゲットレコードの意向643が「1」であるか否かを判定する。意向643が「1」である場合、管理計算機110は、物品の売却意向が有効であると判定する。
ターゲットレコードに対応する物品の売却意向が有効でないと判定された場合、管理計算機110は、ステップS812に進む。
ターゲットレコードに対応する物品の売却意向が有効であると判定された場合、管理計算機110は、買取ニーズを特定する(ステップS809)。
具体的には、管理計算機110は、ニーズ情報422を参照し、ニーズ種別1202が「買取」であるレコードの中から、物品種別1203及び物品名1204がターゲットレコードの物品種別621及び物品名622に一致するレコードを検索する。管理計算機110は、検索されたレコードの数をカウントする。
次に、管理計算機110は、ターゲットレコードに対応する物品を保有する家100に、売却意向更新要求を送信する(ステップS810)。なお、売却意向更新要求には、物品の種別、物品の名称、検索されたレコードの数、買取希望価格、及び買取ニーズを有する家100の識別情報を含む。
物品管理モジュール311は、売却意向更新要求を受信した場合、物品種別621及び物品名622が当該要求に含まれる物品種別及び物品名に一致するレコードを検索する。物品管理モジュール311は、検索されたレコードのニーズ数647に、売却意向更新要求に含まれるレコード数を設定する。また、物品管理モジュール311は、物品名、買取希望価格、及び借用ニーズを有する家100の識別情報を含む通知を出力する。
次に、管理計算機110は、買取ニーズを有する家100に、買取提案情報を送信する(ステップS811)。買取提案情報には、物品を保有する家100の識別情報、物品種別、物品名、及び売却希望価格が含まれる。その後、管理計算機110は、ステップS812に進む。
ステップS812では、管理計算機110は、意向リストの全てのレコードについて処理が完了したか否かを判定する(ステップS812)。
意向リストの全てのレコードについて処理が完了していないと判定された場合、管理計算機110は、ステップS803に戻り、同様の処理を実行する。
意向リストの全てのレコードについて処理が完了したと判定された場合、管理計算機110は、処理を終了する。このとき、管理計算機110は、メモリ402から意向リストを削除する。
図30は、実施例1の操作GUIの一例を示す図である。
物品管理モジュール311は、図30に示すように、物品の管理意向を設定するためのメニュー画面を任意のタイミングで表示する。例えば、売却の意向に関する入力を受け付けた場合、物品管理モジュール311は、選択した物品に対応するレコードの意向643を更新する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。