JP6650743B2 - 電動工具 - Google Patents
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Description
まず電動工具1(工具本体)から説明すると、電動工具1は、モータ10(図18及び図19参照)と、該モータ10を収容するハウジング11と、該モータ10によって駆動される研磨部としての研磨プレート12を備えている。モータ10は、その軸線が上下方向となるようにしてハウジング11に収容されており、従って、モータ10の主軸13は上下方向に沿っている。モータ10の駆動力は、公知の伝達機構を介して主軸13から研磨プレート12に伝達される。ハウジング11の下端は開口しており、ハウジング11の下側に研磨プレート12が位置している。研磨プレート12の下面には図示しないサンドペーパー等の研磨紙が着脱自在に取り付けられる。研磨プレート12はモータ10の主軸13に対して偏心して設置されていて、下面と平行な面内で揺動する。尚、本実施形態において研磨プレート12は左右方向に若干長い横長の長方形状となっているが、前後方向に長い縦長の長方形状であってもよいし、正方形状であってもよい。
ハウジング11は、上端閉口、下端開口の全体として筒状に形成されており、上部、中部、下部の三つの部位に区分できる。即ち、ハウジング11は、図1〜図5のように、中部としての胴部21と、該胴部21の上側に位置する上部としての把持部20と、胴部21の下側に位置する下部としてのスカート部22とから構成される。胴部21は略円筒状である。スカート部22は、胴部21よりも大きく、胴部21の下端部から下方に向けて徐々に拡開しつつ延びた後、そこから更に下方に向けて垂直に延びている。スカート部22は、胴部21に対して、前後方向と左右方向の二方向共に均等に大きくなっている。スカート部22は、研磨プレート12の形状に合わせて平面視あるいは底面視において矩形であって本実施形態では正方形状となっている。尚、図2のように、平面視において、研磨プレート12はスカート部22の下端部よりも大きく、前後方向の寸法及び左右方向の寸法の何れにおいても長い。尚、把持部20にはハウジング11内に空気を取り込むための吸気口14が形成されており、具体的には、後述する上部把持部23の上面、左右両側面及びグリップ部24の下面に吸気口14が形成されている。また、スカート部22の下部、具体的には、左右両側にはそれぞれハウジング11内の空気を排出するための排気口15が形成されている。そして、吸気口14から入った空気がハウジング11内を下向きに流れて排気口15から排出され、このハウジング11内の空気の流れによってモータ10が冷却される。
把持部20は、胴部21の上端部に対して全周に亘って水平方向外側に向けて出っ張った形状となっている。該把持部20は、胴部21の直ぐ上側に位置して、作業時にその上面に手が上から押し当てられる上部把持部23と、該上部把持部23から後側に向けて延びて作業時に握られるグリップ部24とから構成されている。
上部把持部23は、胴部21の上端部に対して後部を除く全周、即ち、前側及び左右両側において、外側に向けて鍔状に張り出した形状となっている。詳細には、図3のように、上部把持部23の前部は、胴部21よりも前側に突出している。また、図4及び図5のように、上部把持部23の左右両側部は、胴部21よりも左右両側にそれぞれ突出している。但し、上部把持部23の前部における胴部21からの突出量は、上部把持部23の左右両側部における胴部21からの突出量よりも大きく、上部把持部23の左右両側部における胴部21からの突出量は互いに等しい。図2のように、上部把持部23は、平面視において、左右方向よりも前後方向に長い略卵形となっている。尚、上部把持部23の左右両側部と胴部21との境界部分には内側に凹んだ括れ部25がそれぞれ形成されている。
グリップ部24は、上部把持部23の後部から後側に向けて連続的に延びている。グリップ部24は、前後方向の軸線を有する筒状であって、その内部空間は上部把持部23のそれと一体であって且つ、後端が開口している。グリップ部24は、図3及び図18のように、後側に向けて水平に延びている。グリップ部24は、図2のように平面視において、後側に向けて徐々に左右方向の寸法(幅)が細くなっている。即ち、グリップ部24の幅は、上部把持部23から離れる程狭くなり、上部把持部23に近づく程広くなっている。また、グリップ部24の外周面の上部は、図3のように、上部把持部23の上面から段差なく連続的になだらかに延びていて、外周面の上部の前部から後部にかけては僅かに下降している。尚、グリップ部24の後部には、段差部27が全周に亘って形成されており、その段差部27よりも後側の部分は前側の部分に比して一段細くなっている。段差部27の下半分の領域は前後方向に対して即ちグリップ部24の軸線方向に対して垂直であるのに対し、段差部27の上半分の領域は前側に向けて傾斜して延びている。
図6〜図15にカバー2を示している。カバー2は、一つの部材から構成されていて電動工具1の把持部20の一部を除く略全体を覆うように形成されており、上部把持部23を上側から覆う上部カバー部33と、グリップ部24の外周面を覆う筒状カバー部34とからなる。カバー2は、ゴム製であって、好ましくはシリコンゴム製であり、透明、不透明の何れであってもよい。カバー2は、それ自体の伸縮性を利用して把持部20に装着される。
上部カバー部33は、上部把持部23の外面に対応した形状となっていて、全体として略逆椀状である。上部カバー部33の前端部には、図11のようにON/OFFスイッチ16を露出させるためにスイッチ用開口部35が形成されている。但し、このスイッチ用開口部35は任意であって、ON/OFFスイッチ16を覆うようにしてもよい。上部カバー部33の下面には下側に開口した下方開口部36が形成されている。該下方開口部36は上部カバー部33を上部把持部23に上側から被せる際に拡げられる。尚、図9及び図14のように、下方開口部36の開口縁部は、前端部と後端部において低く前後方向中央部において高くなるように、前後方向両端部から前後方向中央部にかけて上側凸に湾曲している。また、下方開口部36は、図10のように、前後方向の長さが左右方向の長さよりも若干大きい楕円形状となっている。上部カバー部33は、図9及び図10のように、上下方向中央部において最も外側に拡がった形状となっていて、そこから下方開口部36に向けて徐々に内側に縮径していく形状となっている。また、図14及び図15(a)に示しているように、下方開口部36の開口縁部の内周面には、内側に向けて環状の突条38が突設されている。
筒状カバー部34は、グリップ部24の外周面に対応した形状となっていて筒状である。筒状カバー部34は上部カバー部33から後側に向けて連続的に延びていて、平面視において後側に向けて徐々に細くなっている。筒状カバー部34の後端部には、図12のように、後方開口部39が形成されている。後方開口部39は、グリップ部24の段差部27の形状に対応していて、段差部27と同様に、その下半分の領域は前後方向に対して即ち筒状カバー部34の軸線方向に対して垂直であるのに対し、上半分の領域は前側に向けて傾斜して延びている。そして、図14のように、後方開口部39の開口縁部の上半分の領域には、内側(中心側)に向けて傾斜して延びる斜状係止部41が形成され、後方開口部39の開口縁部の下半分の領域の内周面には、内側(中心側)に向けて突出した係止突条42が周方向に沿って形成されている。また、図9及び図14のように、後方開口部39の開口縁部の下半分の領域の外周面には、外側に向けて突出した鍔部43が周方向に沿って形成されている。尚、鍔部43の突出量は、最下部において最も大きく、そこから左右両側に向けて徐々に小さくなっていき、上下方向中央部(左右両側部)において略0となっている。
2 カバー
10 モータ
11 ハウジング
11a 下部ハウジング
11b 上部ハウジング
12 研磨プレート
13 主軸
14 吸気口
15 排気口
16 ON/OFFスイッチ
17 電源コード
18 コードホルダ
20 把持部
21 胴部
22 スカート部
23 上部把持部
24 グリップ部
25 括れ部
26 開口部
27 段差部
33 上部カバー部
34 筒状カバー部
35 スイッチ用開口部
36 下方開口部
38 突条
39 後方開口部
41 斜状係止部
42 係止突条
43 鍔部
50 通気口
51 滑り止め用の突条
52 突条リブ(凸部)
53 円筒状リブ(凸部)
Claims (5)
- 工具本体の把持部に伸縮性により着脱自在に取り付けられるゴム製のカバーを備え、
工具本体は、手を上から押し当てる上面を有する把持部としての上部把持部と、外側に向けて延びる延伸部とを備え、
カバーは、工具本体の上部把持部を上側から覆う上部カバー部と、工具本体の延伸部が挿通する被挿通部とを備え、被挿通部を工具本体の延伸部に挿通させた状態で上部カバー部を工具本体の上部把持部に被せるようにして工具本体に装着されることを特徴とする電動工具。 - 延伸部は把持部の一部を構成するグリップ部であり、上部把持部は外側に向けて鍔状に張り出した形状であり、
カバーの被挿通部は、工具本体のグリップ部の外周面を覆う筒状の筒状カバー部であり、
カバーの上部カバー部は、下側に開口する開口部を有していて該開口部を拡げるようにして上部把持部に装着される請求項1記載の電動工具。 - グリップ部から電源コードが延びていて、筒状カバー部の端部には開口部が形成されており、カバーは、筒状カバー部に電源コードを通すようにして着脱される請求項2記載の電動工具。
- 工具本体に取り付けた際の筒状カバー部の伸び率が上部カバー部の伸び率よりも大きい請求項2又は3記載の電動工具。
- 工具本体の把持部に吸気口が形成されており、該吸気口に対応するようにカバーには通気口が形成され、カバーの内面側の通気口の開口縁部にはその全周に亘って凸部が形成されている請求項1乃至4の何れかに記載の電動工具。
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