JP6648646B2 - 低合金鋼材、低合金鋼管および容器、ならびにその容器の製造方法 - Google Patents
低合金鋼材、低合金鋼管および容器、ならびにその容器の製造方法 Download PDFInfo
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・Type I:金属容器
・Type II:金属ライナー・フープ巻き容器
・Type III:金属ライナー・全周巻き容器
・Type IV:非金属ライナー・全周巻き容器
C:0.20〜0.60%、
Si:0.05〜1.0%、
Mn:0.35〜3.0%、
P:0.025%以下、
S:0.010%以下、
Al:0.005〜0.10%、
O:0.005%以下、
N:0.008%以下
Cr:0〜5.0%、
Mo:0〜1.5%、
V:0〜1.0%、
W:0〜3.0%、
Nb:0〜0.1%、
Ti:0〜0.1%、
Zr:0〜0.2%、
Hf:0〜0.2%、
Ta:0〜0.2%、
Ni:0〜5.0%、
Cu:0〜3.0%、
Co:0〜3.0%、
B:0〜0.01%、
Ca:0〜0.01%、
Mg:0〜0.01%、
REM:0〜0.50%、
残部:Feおよび不純物である、
化学組成を有し、
粒径20μm以上の硫化物系介在物および酸化物系介在物の合計個数が断面観察で10個/100mm2以下である、
高圧水素用低合金鋼材。
Cr:0.1〜5.0%、
Mo:0.1〜1.5%、
V:0.01〜1.0%、
W:0.01〜3.0%、
Nb:0.001〜0.1%、
Ti:0.001〜0.1%、
Zr:0.001〜0.2%、
Hf:0.001〜0.2%、
Ta:0.001〜0.2%、
Ni:0.1〜5.0%、
Cu:0.1〜3.0%、
Co:0.1〜3.0%、
B:0.0003〜0.01%、
Ca:0.0001〜0.01%、
Mg:0.0001〜0.01%、および、
REM:0.0001〜0.50%、
から選択される1種以上を含有する、上記(1)に記載の高圧水素用低合金鋼材。
上記(1)または(2)に記載の高圧水素用低合金鋼材。
高圧水素用低合金鋼管。
引張強さが850MPa以上である、
高圧水素用容器。
前記高圧水素用低合金鋼管を所定の形状に成形加工した後、880〜950℃に加熱・保持してから、800〜500℃の温度域における平均冷却速度を2℃/秒以上として焼入れし、次いで、焼戻しする、
高圧水素用容器の製造方法。
本発明に係る高圧水素用低合金鋼材、高圧水素用低合金鋼管および高圧水素用容器の化学組成の限定理由は次のとおりである。以下の説明において、各元素の含有量についての「%」は、「質量%」を意味する。
Cは、鋼の焼入れ性を高めるのに有効な元素であり、0.20%以上含有させる必要がある。一方、0.60%を超えて過剰にCを含有させてもその効果は飽和し、また。焼入れ時の焼割れの危険性が増す。このため、Cの含有量は0.20〜0.60%とする。C含有量の好ましい下限は0.25%であり、より好ましい下限は0.30%である。C含有量の好ましい上限は0.50%であり、より好ましい上限は0.40%である。
Siは、鋼の脱酸に有効な元素である。脱酸効果を得るには、Si含有量を0.05%以上とする必要がある。一方、Si含有量が1.0%を超えると、軟質相であるフェライト相の析出を促進して、靱性等の機械的特性を低下させる。このため、Siの含有量は0.05〜1.0%とする。Si含有量の好ましい下限は0.10%であり、より好ましい下限は0.15%である。Si含有量の好ましい上限は0.80%であり、より好ましい上限は0.60%である。
Mnは、鋼の焼入れ性を向上させるのに有効な元素である。この効果を得るには、少なくとも0.35%のMnを含有させる必要がある。一方、3.0%を超えてMnを含有させてもその効果は飽和する。このため、Mnの含有量は0.35〜3.0%とする。Mn含有量の好ましい下限は0.40%であり、より好ましい下限は0.50%である。Mn含有量の好ましい上限は2.0%であり、より好ましい上限は1.5%である。
Pは、結晶粒界に偏析し、靱性および耐水素ガス脆化特性を低下させる。このため、P含有量は0.025%以下に制限する必要がある。P含有量はできるだけ少ないことが望ましい。
SもPと同様に粒界に偏析し、靱性および耐水素ガス脆化特性を低下させる。さらに、Sは、硫化物系介在物を生成し、高圧水素ガス環境における疲労寿命を低下させる。このため、S含有量は0.01%以下とする必要がある。S含有量はできるだけ少ないことが好ましく、含有量の上限は望ましくは0.005%、さらに望ましくは0.003%である。
Alは、鋼の脱酸に有効な元素である。その効果は、Alの含有量が0.005%未満では得られない。一方、0.10%を超えてAlを含有させてもその効果は飽和する。このため、Alの含有量は0.005〜0.10%とする。Al含有量の好ましい下限は0.01%であり、より好ましい下限は0.02%である。Al含有量の好ましい上限は0.07%であり、より好ましい上限は0.05%である。なお、本発明のAl含有量とは、酸可溶Al(「Sol.Al」)での含有量を指す。
Oは、不純物として鋼中に存在し、含有量が0.005%を超えると粗大な酸化物を形成して、靱性等の機械的特性および高圧水素ガス環境における疲労寿命を低下させる。このため、O含有量は0.005%以下とする。O含有量はできるだけ少ないことが好ましく、含有量の上限は望ましくは0.004%、さらに望ましくは0.003%である。
Nは不純物として鋼中に存在し、含有量が0.008%を超えると粗大な窒化物を形成して、靱性等の機械的特性および高圧水素ガス環境における疲労寿命を低下させる。このため、N含有量は0.008%以下とする。N含有量はできるだけ低い方が好ましく、含有量の上限は望ましくは0.006%、さらに望ましくは0.005%である。
Crは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比(換言すれば、疲労限度)を向上させる作用を有する。また、Crは、鋼の焼入れ性を向上させる作用も有する。このため、必要に応じてCrを含有させてもよい。しかし、5.0%を超える量のCrを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のCr含有量の上限を5.0%とする。Cr含有量の上限は、3.0%であることが好ましく、1.2%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Cr含有量の下限は、0.1%であることが好ましく、0.3%であることがさらに好ましい。
Moは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。また、Moは、鋼の焼入れ性を向上させる作用も有する。このため、必要に応じてMoを含有させてもよい。しかし、1.5%を超える量のMoを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のMo含有量の上限を1.5%とする。Mo含有量の上限は、1.0%であることが好ましく、0.8%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Mo含有量の下限は、0.1%であることが好ましく、0.2%であることがさらに好ましい。
Vは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。また、Vは、鋼の焼入れ性を向上させる作用も有する。このため、必要に応じてVを含有させてもよい。しかし、1.0%を超える量のVを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のV含有量の上限を1.0%とする。V含有量の上限は、0.7%であることが好ましく、0.5%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、V含有量の下限は、0.01%であることが好ましく、0.03%であることがさらに好ましい。
Wは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。また、Wは、鋼の焼入れ性を向上させる作用も有する。このため、必要に応じてWを含有させてもよい。しかし、3.0%を超える量のVを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のW含有量の上限を3.0%とする。W含有量の上限は、2.0%であることが好ましく、1.5%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、W含有量の下限は、0.01%であることが好ましく、0.1%であることがさらに好ましい。
Nbは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。このため、必要に応じてNbを含有させてもよい。しかし、0.1%を超える量のNbを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のNb含有量の上限を0.1%とする。Nb含有量の上限は、0.08%であることが好ましく、0.05%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Nb含有量の下限は、0.001%であることが好ましく、0.005%であることがさらに好ましい。
Tiは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。このため、必要に応じてTiを含有させてもよい。しかし、0.1%を超える量のTiを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のTi含有量の上限を0.1%とする。Ti含有量の上限は、0.05%であることが好ましく、0.02%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Ti含有量の下限は、0.001%であることが好ましく、0.005%であることがさらに好ましい。
Zrは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。このため、必要に応じてZrを含有させてもよい。しかし、0.2%を超える量のZrを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のZr含有量の上限を0.2%とする。Zr含有量の上限は、0.1%であることが好ましく、0.04%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Zr含有量の下限は、0.001%であることが好ましく、0.01%であることがさらに好ましい。
Hfは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。このため、必要に応じてHfを含有させてもよい。しかし、0.2%を超える量のHfを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のHf含有量の上限を0.2%とする。Hf含有量の上限は、0.1%であることが好ましく、0.05%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Hf含有量の下限は、0.001%であることが好ましく、0.005%であることがさらに好ましい。
Taは、炭窒化物の生成を促進して結晶粒を微細化させ、高圧水素ガス中の耐久比を向上させる作用を有する。このため、必要に応じてTaを含有させてもよい。しかし、0.2%を超える量のTaを含有させても上記の効果が飽和して材料コストの上昇を招く。従って、含有させる場合のTa含有量の上限を0.2%とする。Ta含有量の上限は、0.1%であることが好ましく、0.05%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Ta含有量の下限は、0.001%であることが好ましく、0.005%であることがさらに好ましい。
Niは、鋼の焼入れ性を向上させる元素である。このため、必要に応じてNiを含有させてもよい。しかし、Niの含有量が5.0%を超えると、製造コストが大きく嵩む。このため、含有させる場合のNi含有量の上限を5.0%とする。Ni含有量の上限は、3.0%であることが好ましく、1.0%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Ni含有量の下限は、0.1%であることが好ましく、0.3%であることがさらに好ましい。
Cuは、鋼の焼入れ性を向上させる元素である。このため、必要に応じてCuを含有させてもよい。しかし、Cuの含有量が3.0%を超えると、製熱間加工性が低下する。このため、含有させる場合のCu含有量の上限を3.0%とする。Cu含有量の上限は、2.0%であることが好ましく、1.0%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Cu含有量の下限は、0.1%であることが好ましく、0.3%であることがさらに好ましい。
Coは、鋼の焼入れ性を向上させる元素である。このため、必要に応じてCoを含有させてもよい。しかし、Coの含有量が3.0%を超えると、製造コストが大きく嵩む。このため、含有させる場合のCo含有量の上限を3.0%とする。Co含有量の上限は、2.0%であることが好ましく、1.0%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Co含有量の下限は、0.1%であることが好ましく、0.3%であることがさらに好ましい。
Bは、微量の含有で鋼の焼入れ性を高め、マルテンサイト率を高めて大気中および水素中の耐久比を向上させるのに有効な元素である。このため、必要に応じてBを含有させてもよい。しかし、0.01%を超える量のBを含有させても上記の効果が飽和する。従って、含有させる場合のB含有量の上限を0.01%とする。B含有量の上限は、0.005%であることが好ましく、0.003%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、B含有量の下限は、0.0003%であることが好ましく、0.0005%であることがさらに好ましい。
Caは、鋼中のSと結合して硫化物を形成し、介在物の形状を改善して靱性等の機械的特性を向上させる効果を有する。このため、必要に応じてCaを含有させてもよい。しかし、Caを0.01%を超えて含有させてもこうした効果が飽和する。このため、含有させる場合のCa含有量の上限を0.01%とする。Ca含有量の上限は、0.005%であることが好ましく、0.003%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Ca含有量の下限は、0.0001%であることが好ましく、0.0003%であることがさらに好ましい。
Mgは、鋼中のSと結合して硫化物を形成し、介在物の形状を改善して靱性等の機械的特性を向上させる効果を有する。このため、必要に応じてMgを含有させてもよい。しかし、Mgを0.01%を超えて含有させてもこうした効果が飽和する。このため、含有させる場合のMg含有量の上限を0.01%とする。Mg含有量の上限は、0.005%であることが好ましく、0.003%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、Mg含有量の下限は、0.0001%であることが好ましく、0.0003%であることがさらに好ましい。
REMは、鋼中のSと結合して硫化物を形成し、介在物の形状を改善して靱性等の機械的特性を向上させる効果を有する。このため、必要に応じてREMを含有させてもよい。しかし、REMを0.50%を超えて含有させてもこうした効果が飽和する。このため、含有させる場合のREM含有量の上限を0.50%とする。REM含有量の上限は、0.40%であることが好ましく、0.30%であることがさらに好ましい。なお、前記の効果を安定して得るためには、REM含有量の下限は、0.0001%であることが好ましく、0.0005%であることがさらに好ましい。
高圧水素ガス中の疲労寿命には、非金属介在物、なかでも硫化物系介在物および酸化物系介在物が強く影響する。特に、耐久比以下の応力条件で、粒径が20μm以上である硫化物系介在物および酸化物系介在物は、疲労破壊の起点として作用し、高圧水素ガス環境における疲労寿命の大きな低下の原因となる。しかし、粒径が20μm以上の粗大な硫化物系介在物および酸化物系介在物の合計個数が、断面観察で10個/100mm2以下であれば、疲労寿命のイレギュラーな低下が生じない。このため、本発明に係る高圧水素用低合金鋼材、高圧水素用低合金鋼管および高圧水素用容器は、粒径20μm以上の硫化物系介在物および酸化物系介在物の合計個数を断面観察で10個/100mm2以下とする。粒径20μm以上の硫化物系介在物および酸化物系介在物の合計個数は断面観察で、8個/100mm2以下であることが好ましく、5個/100mm2以下であればより好ましい。
高圧水素ガス中の耐久比(σW/σB)の向上、換言すれば、疲労限度(σW)の向上には、鋼材の結晶粒度が影響する。0.5以上の高い耐久比を確保して、より高応力の条件で部材を使用するために、本発明に係る高圧水素用低合金鋼材、高圧水素用低合金鋼管および高圧水素用容器は、旧オーステナイト結晶粒のASTM粒度番号が9.0番以上であることが望ましい。なお、工業的な製造工程では該粒度番号の上限は12.0程度である。
本発明の高圧水素用容器は、引張強さが850MPa以上である。この引張強さであれば、70MPa級の高圧水素用容器として安定して用いることができる。なお、上記引張強さの上限は十分な耐水素ガス脆化特性を確保する観点から1000MPa程度である。
本発明の高圧水素用容器は、例えば、以下の方法により製造することができるが、この方法には限定されない。
Ac1(℃)=751−16.3C+34.9Si−27.5Mn−5.5Cu−15.9Ni+12.7Cr+3.4Mo
Claims (6)
- 質量%で、
C:0.20〜0.60%、
Si:0.05〜1.0%、
Mn:0.35〜3.0%、
P:0.025%以下、
S:0.010%以下、
Al:0.005〜0.10%、
O:0.005%以下、
N:0.008%以下
Cr:0〜5.0%、
Mo:0〜1.5%、
V:0〜1.0%、
W:0〜3.0%、
Nb:0〜0.1%、
Ti:0〜0.1%、
Zr:0〜0.2%、
Hf:0〜0.2%、
Ta:0〜0.2%、
Ni:0〜5.0%、
Cu:0〜3.0%、
Co:0〜3.0%、
B:0〜0.01%、
Ca:0〜0.01%、
Mg:0〜0.01%、
REM:0〜0.50%、
残部:Feおよび不純物である、
化学組成を有し、
粒径20μm以上の硫化物系介在物および酸化物系介在物の合計個数が断面観察で10個/100mm2以下である、
高圧水素用低合金鋼材。 - 前記化学組成が、質量%で、
Cr:0.1〜5.0%、
Mo:0.1〜1.5%、
V:0.01〜1.0%、
W:0.01〜3.0%、
Nb:0.001〜0.1%、
Ti:0.001〜0.1%、
Zr:0.001〜0.2%、
Hf:0.001〜0.2%、
Ta:0.001〜0.2%、
Ni:0.1〜5.0%、
Cu:0.1〜3.0%、
Co:0.1〜3.0%、
B:0.0003〜0.01%、
Ca:0.0001〜0.01%、
Mg:0.0001〜0.01%、および、
REM:0.0001〜0.50%、
から選択される1種以上を含有する、請求項1に記載の高圧水素用低合金鋼材。 - 旧オーステナイト結晶粒がASTM粒度番号9.0以上である、
請求項1または2に記載の高圧水素用低合金鋼材。 - 請求項1から3までのいずれかに記載の高圧水素用低合金鋼材からなる、
高圧水素用低合金鋼管。 - 請求項4に記載の高圧水素用低合金鋼管からなり、
引張強さが850MPa以上である、
高圧水素用容器。 - 請求項5に記載の高圧水素用容器を製造する方法であって、
前記高圧水素用低合金鋼管を所定の形状に成形加工した後、880〜950℃に加熱・保持してから、800〜500℃の温度域における平均冷却速度を2℃/秒以上として焼入れし、次いで、焼戻しする、
高圧水素用容器の製造方法。
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