JP6647912B2 - ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステム - Google Patents

Description

本発明は、ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムに係り、さらに詳しくは、車両の補助バッテリーの放電によってジャンプスタートを実行する場合、ジャンプスタートの際に発生しうる補助バッテリー及びリレーの焼損を防止し、車両の非常駆動を可能にする、ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムに関する。

環境にやさしい車両である電気車両または燃料電池車両は、車両の始動に必要な電源を提供し、且つ低電圧で動作する電場負荷に電力を提供するために、低電圧バッテリーを備える。

特に、低電圧バッテリーがリチウム電池である場合、リチウム電池の特性上、完全な放電を遮断しなければならないので、補助バッテリーの充電状態が、予め設定されたしきい電圧よりも低くなると、リレーを用いて車両システムとの電気的接続を遮断する。リレーによって電気的接続が遮断された状態で車両を再始動するためには、リレーを手動でオンにして電気的接続をさらに形成するが、補助バッテリーが車両を再始動させることができないほどに放電した場合、外部電源を用いて始動するジャンプスタート（Ｊｕｍｐ Ｓｔａｒｔ）過程が必要である。

従来は、外部電源を接続して、放電した補助バッテリーを充電し、車両電場負荷に電力を供給してジャンプスタートを試みる場合、ジャンプスタートのために接続された外部電源によって補助バッテリーに過電流／過電圧などが印加されて補助バッテリーを損傷させる問題が生じた。

また、従来は、補助バッテリーの電気的接続状態を決定するリレーがオフになった後、ジャンプスタートを行うとき、車両の電気システムを安定的に制御するための別の制御過程が存在しないため、ジャンプスタートが不可能になるか或いは車両がシャットダウンされるなどの問題が生じた。

前述の背景技術として説明された事項は、本発明の背景に対する理解増進のためのものに過ぎず、当該技術分野における通常の知識を有する者に公知の従来の技術に該当することを認めるものと受け入れられてはならない。

特開２０１４−１８７７３１号公報 特開２００８−３０９０４１号公報

そこで、本発明は、ジャンプスタートの際に発生するおそれのある、補助バッテリーとリレーの焼損を防止し、車両の非常駆動を可能にする、ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムを提供することを目的とする。

上記目的を達成するための手段として、本発明は、高電圧バッテリーの電圧を低電圧に変換して出力する低電圧直流変換器と、前記低電圧直流変換器の出力端、補助バッテリー及び負荷を接続するジャンクションボックスとを含む車両用電源システムに適用される、ジャンプスタートのための車両電源制御方法において、
前記補助バッテリーが放電条件である場合、前記ジャンクションボックスと前記補助バッテリーとを電気的に接続／遮断する第１リレーをオフにし、前記ジャンクションボックスとジャンプスタート用電源接続端子とを接続／遮断する第２リレーをオンにするジャンプスタート準備段階と、
前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにするジャンプスタート完了段階とを含んでなる、ジャンプスタートのための車両電源制御方法を提供する。

本発明の一実施形態において、前記第１リレー及び前記第２リレーは、オン／オフ状態が相互排他的に決定できる。

本発明の一実施形態において、前記ジャンプスタート完了段階は、前記高電圧バッテリーと前記低電圧直流変換器との間の第３リレーをオンにし、前記低電圧直流変換器の出力を制御するＬＤＣ制御段階を含み、前記ＬＤＣ制御段階は、前記低電圧直流変換器の出力停止発生を制限することができる。

本発明の一実施形態は、前記ジャンプスタート完了段階の後、前記低電圧直流変換器から前記補助バッテリーへ供給される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限する電流制限段階をさらに含むことができる。

上記目的を達成するための他の手段として、本発明は、
高電圧バッテリーの電圧を低電圧に変換して出力する低電圧直流変換器と、
前記低電圧直流変換器の出力端に接続されたジャンクションボックスと、
前記ジャンクションボックスを介して前記低電圧直流変換器に接続される補助バッテリーと、
前記ジャンクションボックスと前記補助バッテリーとを電気的に接続／遮断する第１リレーと、
前記ジャンクションボックスを介して前記低電圧直流変換器に接続されるジャンプスタート用電源接続端子と、
前記ジャンクションボックスと前記ジャンプスタート用電源接続端子とを接続／遮断する第２リレーと、
前記第１リレー、前記第２リレー及び前記低電圧直流変換器を制御する制御部とを含んでなり、
前記制御部は、前記補助バッテリーが放電条件である場合、前記ジャンクションボックスと前記補助バッテリーとを電気的に接続／遮断する第１リレーをオフにし、前記ジャンクションボックスと前記ジャンプスタート用電源接続端子とを接続／遮断する第２リレーをオンにし、前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両が始動完了した後、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにすることを特徴とする、ジャンプスタートのための車両電源制御システムを提供する。

本発明の一実施形態において、前記制御部は、前記第１リレー及び前記第２リレーのオン／オフ状態を相互排他的に決定することができる。

本発明の一実施形態において、前記制御部は、前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、前記高電圧バッテリーと前記低電圧直流変換器との間の第３リレーをオンにし、前記低電圧直流変換器の出力停止発生を制限しながら前記低電圧直流変換器の出力を制御することができる。

本発明の一実施形態において、前記制御部は、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにした後、前記低電圧直流変換器から前記補助バッテリーへ供給される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限することができる。

上記目的を達成するための別の技術的手段として、本発明は、
補助バッテリーが放電条件である場合、前記補助バッテリーと低電圧直流変換器の出力端との間に接続された第１リレーをオフにし、前記第１リレーをオフにすると同時に、ジャンプスタート用電源接続端子と前記低電圧直流変換器の出力端との間に接続された第２リレーをオンにするジャンプスタート準備段階と、
前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、前記第２リレーをオフにし、前記第２リレーをオフにすると同時に、前記第１リレーをオンにするジャンプスタート完了段階とを含んでなる、ジャンプスタートのための車両電源制御方法を提供する。

上記目的を達成するための別の技術的手段として、本発明は、
補助バッテリーと低電圧直流変換器の出力端との間に接続され、前記補助バッテリーと前記低電圧直流変換器の出力端との間の電気的接続状態を決定する第１リレーと、
ジャンプスタート用電源接続端子と前記低電圧直流変換器の出力端との間に接続され、前記ジャンプスタート用電源接続端子と前記低電圧直流変換器の出力端との間の電気的接続状態を決定する第２リレーと、
前記補助バッテリーの充電状態及びジャンプスタートによる車両始動状態に基づいて、前記第１リレーと前記第２リレーのオン／オフ状態を相互排他的に制御する制御部とを含んでなる、ジャンプスタートのための車両電源制御システムを提供する。

上述したような課題解決手段を有するジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムによれば、車両のジャンプスタートの際に放電した補助バッテリーへ過電流が流れ込んで補助バッテリー及び該補助バッテリーに接続されるリレーが焼損することを防止することができる。また、前記ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムによれば、ジャンプスタートのために別途に設けられたジャンプスタート用電源接続端子に接続される他の車両の立場でも、補助バッテリーの放電した車両に過電流が提供されることによる内部装置の誤作動や故障の発生を防止することができる。

さらに、前記ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムによれば、ジャンプスタート過程で放電した補助バッテリーの接続されたリレーがオフになった状態では、低電圧直流変換器の出力が停止する制御が行われないように制限することにより、車両がシャットダウンされることを防止することができる。

また、前記ジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムは、ジャンプスタートが終了した後、出力電流を制限することが可能な制御技法を適用して低電圧直流変換器を制御することにより、放電により開回路電圧の低い補助バッテリーに過充電電流が入力されることを防止することができる。

本発明の一実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御システムのブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法のフローチャートである。

以下、添付図面を参照して本発明の様々な実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムについて説明する。

図１は本発明の一実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御システムのブロック構成図である。

図１に示すように、本発明の一実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御システムは、高電圧バッテリー１２の電圧を低電圧に変換して出力する低電圧直流変換器１１と、低電圧直流変換器１１の出力端に接続されたジャンクションボックス１３と、ジャンクションボックス１３を介して低電圧直流変換器１１に接続される補助バッテリー１４と、ジャンクションボックス１３と補助バッテリー１４とを電気的に接続／遮断する第１リレー１５と、ジャンクションボックス１３を介して低電圧直流変換器１１に接続されるジャンプスタート用電源接続端子１６と、ジャンクションボックス１３とジャンプスタート用電源接続端子１６とを接続／遮断する第２リレー１７と、第１リレー１５、第２リレー１７及び低電圧直流変換器１１を制御する制御部１８とを含んで構成できる。

低電圧直流変換器（Ｌｏｗ ｖｏｌｔａｇｅ ＤＣ／ＤＣ Ｃｏｎｖｅｒｔｅｒ：ＬＤＣ）１１は、高電圧バッテリー１２から入力された高電圧の電力を低電圧の電力に変換して出力する要素である。高電圧バッテリー１２は、電気車両や燃料電池車両などに設けられ、高電圧の出力を提供する要素であって、主に車両の動力源であるモーター（図示せず）を駆動するための電力を提供し、高電圧補機類（図示せず）の電源を提供するために使用される。低電圧直流変換器１１は、高電圧バッテリー１２から出力される高電圧電力を低電圧に変換し、低電圧を使用する補助バッテリー１４を充電するか、或いは低電圧を電源とする低電圧負荷１９の電源を提供する。

ジャンクションボックス（Ｊｕｎｃｔｉｏｎ Ｂｏｘ）１３は、低電圧直流変換器１１と、低電圧直流変換器１１の出力電力を提供される各種要素との電気的接続を形成する要素である。このジャンクションボックス１３を介して、低電圧直流変換器１１の出力端は補助バッテリー１４、低電圧負荷１９などとの電気的接続が形成できる。

ジャンクションボックス１３が備える複数の接続端子は、相互電気的に接続された状態を持つことができる。よって、ジャンクションボックス１３に接続される複数の装置は互いに電気的に接続された状態になれる。

補助バッテリー１４は、低電圧（例えば、１２Ｖ内外）の電力を出力するために電気エネルギーを蓄える要素であって、主にリチウム電池が適用できる。補助バッテリー１４は、車両の始動時に要求される電源電力を提供することができ、場合によっては車両の運行時に低電圧負荷１９に必要な電源電力を提供するために使用できる。

本発明の一実施形態は、この補助バッテリー１４が放電状態（車両の始動に要求される電圧を提供していない状態）になる場合、外部電源の印加を受けて車両を始動するジャンプスタート（Ｊｕｍｐ Ｓｔａｒｔ）のための車両電源制御方法及びシステムに関するものである。

本発明の一実施形態は、車両のジャンプスタートのためにジャンクションボックス１３に接続されるジャンプスタート用電源接続端子１６を別に備える。ジャンプスタート用電源接続端子１６は、ジャンクションボックス１３を介して低電圧直流変換器１１の出力端に接続できる。また、ジャンクションボックス１３の接続端子の電気的接続により、ジャンプスタート用電源接続端子１６は、補助バッテリー１４に電気的に接続でき、低電圧負荷１９とも電気的接続関係を形成することができる。

本発明の一実施形態は、補助バッテリー１４とジャンクションボックス１３との電気的接続状態を決定することが可能な第１リレー１５、及びジャンプスタート用電源接続端子１６とジャンクションボックス１３との電気的接続状態を決定することが可能な第２リレー１７を含むことができる。この第１リレー１５と第２リレー１７のオン／オフ状態が制御部１８の制御により決定されることにより、補助バッテリー１４及びジャンプスタート用電源接続端子１６と低電圧直流変換器１１の出力端との電気的接続状態が決定できる。

制御部１８は、車両のジャンプスタートに要求される各種要素の動作を制御することができる。つまり、制御部１８は、第１リレー１５、第２リレー１７のオン／オフ状態を制御し、低電圧直流変換器１１の動作を制御することができる。

本発明の様々な実施形態において、制御部１８は、特定の装置のみを制御するために専用に設けられる単品のコントローラのみを意味するものではなく、車両の全般的な電源制御のための各種情報の入力を受けて必要な情報を演算及び保存し、演算された情報を用いて各種装置の動作のための制御指令を出力する相互通信可能な一つ以上のコントローラを含む概念として理解されるべきである。

本発明の一実施形態に係る車両電源制御システムの動作は、前述した車両電源制御システムの制御部１８の制御プロセスによって実現される。したがって、以下に説明される本発明の一実施形態に係る車両電源制御方法についての説明によって、本発明の一実施形態に係る車両電源制御システムの動作及び作用効果も明確に理解できるだろう。

図２は本発明の一実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法のフローチャートである。

まず、制御部１８は、補助バッテリー１４の出力電圧を監視し、補助バッテリー１４が放電状態であるか否かを判断する（Ｓ１１）。段階Ｓ１１で補助バッテリー１４の出力電圧の監視は、制御部１８が、補助バッテリー１４の出力端に設置された電圧センサー（図示せず）で検出される電圧の大きさを判断することにより行われ得る。補助バッテリー１４の電圧監視機能を持つという点で、制御部１８は、バッテリーマネジメントシステム（Ｂａｔｔｅｒｙ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｓｙｓｔｅｍ：ＢＭＳ）を構成するコントローラを含む概念として理解できるだろう。

次いで、制御部１８は、補助バッテリー１４が放電条件であると判断した場合、第１リレー１５をオフにして補助バッテリー１４とジャンクションボックス１３との電気的接続（すなわち、補助バッテリー１４と低電圧直流変換器１１との電気的接続）を遮断し、それと同時に、第２リレー１７をオンにしてジャンプスタート用電源接続端子１６とジャンクションボックス１３との電気的接続（すなわち、ジャンプスタート用電源接続端子１６と低電圧直流変換器１１との電気的接続）が形成されるようにする（Ｓ１２）。

続いて、ジャンプスタート用電源接続端子１６に外部電源を接続する（Ｓ１３）。

このように、段階Ｓ１２で、制御部１８は、ジャンプスタート用電源接続端子１６に外部電源を接続する前に、補助バッテリー１４の放電状態を判断して第１リレー１５をオフにし、第２リレー１７をオンにすることにより、ジャンプスタート用電源接続端子１６にジャンプスタートのための外部電源が接続される場合でも、外部電源から供給される電力が放電状態の補助バッテリー１４に流入することを遮断することができる。特に、制御部１８は、第１リレー１５がオン状態である場合には常に第２リレー１７をオフにし、第２リレー１７がオン状態である場合には第１リレー１５を常にオフにするように制御する。つまり、制御部１８は、第１リレー１５及び第２リレー１７のオン／オフ状態が相互排他的に決定されるように制御する。これにより、補助バッテリー１４とジャンプスタート用電源接続端子１６とは、相互間で電気的接続が行われる状態が根本的に排除される。

これにより、段階（Ｓ１３）のようにジャンプスタート用電源接続端子１６に外部電源が接続される場合、放電した状態の補助バッテリー１４へ瞬間的な過電流が流れ込んで補助バッテリー１４及び第１リレー１５が焼損することを防止することができる。また、ジャンプスタート用電源接続端子１６に外部電源を提供するために接続される他の車両の立場でも、補助バッテリー１４の放電した車両に過電流が提供されることによる内部装置の誤作動や故障の発生を防止することができる。

次に、ジャンプスタート用電源接続端子１６に接続された外部電源によって、補助バッテリー１４の放電した車両にＢ＋電源（常時電源）とＩＧ（Ｉｇｎｉｔｉｏｎ）電源が印加され、車両の始動に必要な各種装置に電源が提供され（Ｓ１４）、運転者の入力により車両の始動がオンになるとともに、制御部１８は、高電圧バッテリー１２と低電圧直流変換器１１との間の第３リレー（メインリレー）をオンにして高電圧バッテリー１２の電力が低電圧直流変換器１１に入力される（Ｓ１５）。

次に、制御部１８は、低電圧直流変換器１１の出力制御を開始し、これにより低電圧直流変換器１１から出力される電力が低電圧負荷１９へ提供される（Ｓ１６）。

特に、制御部１８は、第１リレー１５がオフになった状態では低電圧直流変換器１１の出力が停止する制御を制限することにより（Ｓ１７）、車両がシャットダウンされることを防止する。たとえば、制御部１８により行われる低電圧直流変換器１１の様々な制御技法のうち、バーストモード（Ｂｕｒｓｔ ｍｏｄｅ）を判断して低電圧直流変換器１１の出力を制御する技法がある。バーストモードを判断して制御する技法は、低電圧直流変換器１１の出力負荷が、予め設定された大きさよりも小さい軽負荷である場合、低電圧直流変換器１１の出力を停止して車両の燃費を高めることができる制御技法である。

本発明の一実施形態では、制御部１８が、放電した補助バッテリー１４による始動が不可能であって外部電源を介してジャンプスタートを実行する場合、補助バッテリー１４とジャンクションボックス１３との電気的接続を遮断するために第１リレー１５をオフにするので、バーストモード制御などの低電圧直流変換器１１の出力停止制御技法が適用される場合に車両がシャットダウンされるおそれがある。これを防止するために、制御部１８は、第１リレー１５がオフになった状態では低電圧直流変換器１１の出力停止を制限する制御を行う。

続いて、低電圧直流変換器１１による電力供給が円滑に正常に行われて始動が完了すると、第１リレー１５をオンにして補助バッテリー１４への電力供給が行われるようにし、第２リレー１７をオフにしてジャンプスタート用電源接続端子１６とジャンクションボックス１３との電気的接続を遮断する（Ｓ１８）。

次いで、制御部１８は、放電した状態の補助バッテリー１４の開回路電圧（Ｏｐｅｎ Ｃｉｒｃｕｉｔ Ｖｏｌｔａｇｅ：ＯＣＶ）が低い状態であることを考慮して、低電圧直流変換器１１から補助バッテリー１４へ提供される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限する充電電流制限機能及びディレーティング（ｄｅｒａｔｉｎｇ）機能が実行されるように低電圧直流変換器１１を制御する（Ｓ１９）。放電した状態の補助バッテリー１４は、開回路電圧が低い状態なので、充電のための電源が接続される場合に過充電電流が入力されるおそれがある。それにより、電力を提供する低電圧直流変換器１１では過電流出力が発生することがある。このような過充電電流入力および過電流出力を防止するために、制御部１８は、低電圧直流変換器１１の出力電流を制限することが可能な制御技法を適用して低電圧直流変換器１１を制御することができる。

上述したように、本発明の様々な実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムは、車両のジャンプスタートの際に、放電した補助バッテリーへ過電流が流れ込んで補助バッテリー及び該補助バッテリーに接続されるリレー１５が焼損することを防止することができる。また、本発明の様々な実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムは、ジャンプスタートのために別途に設けられたジャンプスタート用電源接続端子に接続される他の車両の立場でも、補助バッテリーの放電した車両に過電流が提供されることによる内部装置の誤作動や故障の発生を防止することができる。

さらに、本発明の様々な実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムは、ジャンプスタート過程で放電した補助バッテリーの接続されたリレーがオフになった状態では低電圧直流変換器の出力が停止する制御が行われないように制限することにより、車両がシャットダウンされることを防止することができる。

また、本発明の様々な実施形態に係るジャンプスタートのための車両電源制御方法及びシステムは、ジャンプスタートが終了した後、出力電流を制限することが可能な制御技法を適用して低電圧直流変換器を制御することにより、放電によって開回路電圧の低い補助バッテリーに過充電電流が入力されることを防止することができる。

本発明は特定の実施形態について図示及び説明したが、以下の特許請求の範囲によって提供される本発明の技術的思想を逸脱しない範疇内において、本発明が多様に改良および変更できることは当業界における通常の知識を有する者にとって自明であろう。

１１ 低電圧電流変換器
１２ 高電圧バッテリー
１３ ジャンクションボックス
１４ 補助バッテリー
１５ 第１リレー
１６ ジャンプスタート用電源接続端子
１７ 第２リレー
１８ 制御部
１９ 低電圧負荷

Claims (6)

1. 高電圧バッテリーの電圧を低電圧に変換して出力する低電圧直流変換器と、前記低電圧直流変換器の出力端、補助バッテリー及び負荷を接続するジャンクションボックスとを含む車両用電源システムに適用される、ジャンプスタートのための車両電源制御方法において、
   前記補助バッテリーが放電条件である場合、前記ジャンクションボックスと前記補助バッテリーとを電気的に接続／遮断する第１リレーをオフにし、前記ジャンクションボックスとジャンプスタート用電源接続端子とを接続／遮断する第２リレーをオンにするジャンプスタート準備段階と、
   前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにするジャンプスタート完了段階と、
   前記ジャンプスタート完了段階の後、前記補助バッテリーの開回路電圧（ＯＣＶ）を考慮して、前記低電圧直流変換器から前記補助バッテリーへ供給される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限する電流制限段階と、を含み、
   前記ジャンプスタート完了段階は、
   前記高電圧バッテリーと前記低電圧直流変換器との間の第３リレーをオンにし、前記低電圧直流変換器の出力を制御するＬＤＣ制御段階を含み、
   前記ＬＤＣ制御段階は、前記低電圧直流変換器の出力停止発生を制限する、ジャンプスタートのための車両電源制御方法。
2. 前記第１リレー及び前記第２リレーは、オン／オフ状態が相互排他的に決定されることを特徴とする、請求項１に記載の車両電源制御方法。
3. 高電圧バッテリーの電圧を低電圧に変換して出力する低電圧直流変換器と、
   前記低電圧直流変換器の出力端に接続されたジャンクションボックスと、
   前記ジャンクションボックスを介して前記低電圧直流変換器に接続される補助バッテリーと、
   前記ジャンクションボックスと前記補助バッテリーとを電気的に接続／遮断する第１リレーと、
   前記ジャンクションボックスを介して前記低電圧直流変換器に接続されるジャンプスタート用電源接続端子と、
   前記ジャンクションボックスと前記ジャンプスタート用電源接続端子とを接続／遮断する第２リレーと、
   前記第１リレー、前記第２リレー及び前記低電圧直流変換器を制御する制御部とを含んでなり、
   前記制御部は、前記補助バッテリーが放電条件である場合、前記ジャンクションボックスと前記補助バッテリーとを電気的に接続／遮断する前記第１リレーをオフにし、前記ジャンクションボックスと前記ジャンプスタート用電源接続端子とを接続／遮断する前記第２リレーをオンにし、前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両が始動完了した後、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにし、
   前記制御部は、前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、前記高電圧バッテリーと前記低電圧直流変換器との間の第３リレーをオンにし、前記低電圧直流変換器の出力停止発生を制限しながら前記低電圧直流変換器の出力を制御し、
   前記制御部は、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにした後、前記補助バッテリーの開回路電圧（ＯＣＶ）を考慮して、前記低電圧直流変換器から前記補助バッテリーへ供給される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限することを特徴とする、ジャンプスタートのための車両電源制御システム。
4. 前記制御部は、前記第１リレー及び前記第２リレーのオン／オフ状態を相互排他的に決定することを特徴とする、請求項３に記載の車両電源制御システム。
5. 補助バッテリーが放電条件である場合、前記補助バッテリーと低電圧直流変換器の出力端との間に接続された第１リレーをオフにし、前記第１リレーをオフにすると同時に、ジャンプスタート用電源接続端子と前記低電圧直流変換器の出力端との間に接続された第２リレーをオンにするジャンプスタート準備段階と、
   前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、前記第２リレーをオフにし、前記第２リレーをオフにすると同時に、前記第１リレーをオンにするジャンプスタート完了段階と、
   前記ジャンプスタート完了段階の後、前記補助バッテリーの開回路電圧（ＯＣＶ）を考慮して、前記低電圧直流変換器から前記補助バッテリーへ供給される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限する電流制限段階と、を含み、
   前記ジャンプスタート完了段階は、
   高電圧バッテリーと前記低電圧直流変換器との間の第３リレーをオンにし、前記低電圧直流変換器の出力を制御するＬＤＣ制御段階を含み、
   前記ＬＤＣ制御段階は、前記低電圧直流変換器の出力停止発生を制限する、ジャンプスタートのための車両電源制御方法。
6. 補助バッテリーと低電圧直流変換器の出力端との間に接続され、前記補助バッテリーと前記低電圧直流変換器の出力端との間の電気的接続状態を決定する第１リレーと、
   ジャンプスタート用電源接続端子と前記低電圧直流変換器の出力端との間に接続され、前記ジャンプスタート用電源接続端子と前記低電圧直流変換器の出力端との間の電気的接続状態を決定する第２リレーと、
   前記補助バッテリーの充電状態及びジャンプスタートによる車両始動状態に基づいて、前記第１リレーと前記第２リレーのオン／オフ状態を相互排他的に制御する制御部とを含み、
   前記制御部は、前記ジャンプスタート用電源接続端子を介して入力される電源を用いて車両を始動した後、高電圧バッテリーと前記低電圧直流変換器との間の第３リレーをオンにし、前記低電圧直流変換器の出力停止発生を制限しながら前記低電圧直流変換器の出力を制御し、
   前記制御部は、前記第２リレーをオフにし、前記第１リレーをオンにした後、前記補助バッテリーの開回路電圧（ＯＣＶ）を考慮して、前記低電圧直流変換器から前記補助バッテリーへ供給される電流を、予め設定されたしきい値以下に制限する、ジャンプスタートのための車両電源制御システム。

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