JP6532980B1 - 空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 冷暖房運転を自動切換できて快適で省エネな空気調和装置を得る。【解決手段】 熱交換媒体にて空調用空気を調整して被空調空間に供給する空調機(1)と、制御装置(2)と、冷房用熱交換媒体を溜める冷房用蓄熱槽(3)と、暖房用熱交換媒体を溜める暖房用蓄熱槽(4)と、熱交換媒体を冷房用蓄熱槽(3)と暖房用蓄熱槽(4)と空調機(1)との間で循環させる循環機器(5)と、を備える。循環機器(5)が、冷房用熱交換媒体が流通する冷房用循環路(6)と、暖房用熱交換媒体が流通する暖房用循環路(7)と、冷房用循環路(6)か暖房用循環路(7)のどちらかに空調機(1)が連通するように切換える切換弁(23)と、を備える。制御装置(2)が、被空調空間の空気状態に応じて冷房用熱交換媒体と暖房用熱交換媒体のどちらを空調機(1)に流通させるかを判断して切換弁(23)を切換える熱交換媒体切換部(33)を、備える。【選択図】図1
Description
本発明は空気調和装置に関するものである。
特許文献1に示す空気調和装置は、冷水と温水を別々に循環させる配管を備えたいわゆる4管式となっている。空調機は、冷水開閉弁を介して冷水配管と連通させ、かつ温水開閉弁を介して温水配管と連通させている。この冷水開閉弁と温水開閉弁を操作部の操作によって開閉させることで空調機に流れる冷水と温水を切換えている。ところが、操作部の操作は手動のため使い勝手が悪く面倒であった。
また、特許文献2に示す空気調和装置は、2つの熱交換器で空調用空気の外気と還気を別々に熱交換した後で混合させ、被空調空間に供給して冷房又は暖房する構成となっている。この空気調和装置は、室内温度よりも外気温度が低い中間期などに、熱交換器で空調用空気を熱交換せず、外気を室内に導入して顕熱冷却エネルギーで外気冷房することができる。ところが、外気の顕熱冷却のみでは、冷房能力に限界があり省エネ性が劣る問題や、温度は調整できても湿度が成り行きとなり快適性が劣る問題あった。
本発明は上記課題を解決するため、水、水溶液その他の熱交換媒体にて外気、還気その他の空調用空気を設定された空気状態に調整して被空調空間に供給する空調運転を行う空調機と、前記空調機の前記空調運転を制御する制御装置と、前記空調機の冷房用の前記空調運転に適した温度域の冷房用の前記熱交換媒体を溜める冷房用蓄熱槽と、前記空調機の暖房用の前記空調運転に適した温度域の暖房用の前記熱交換媒体を溜める暖房用蓄熱槽と、冷房用及び暖房用の前記熱交換媒体を前記冷房用蓄熱槽と前記暖房用蓄熱槽と前記空調機との間で循環させる循環機器と、を備え、前記循環機器が、前記冷房用熱交換媒体が流通する冷房用循環路と、前記暖房用熱交換媒体が流通する暖房用循環路と、前記冷房用循環路か前記暖房用循環路のどちらかに前記空調機が連通するように切換える切換弁と、を備え、前記制御装置が、前記被空調空間の実測された空気状態と設定された空気状態とを比較して前記冷房用熱交換媒体か前記暖房用熱交換媒体のどちらを前記空調機に流通させるかを判断して前記切換弁を切換える熱交換媒体切換部を、備えたことを最も主要な特徴とする。
請求項1の発明によれば、被空調空間の実測された空気状態と設定された空気状態を比較して冷房用循環路の冷房用熱交換媒体か暖房用循環路の暖房用熱交換媒体のどちらを空調機に流すかを判断して切換弁を切換えるので、冷房用空調運転と暖房用空調運転に自動切換えでき、手間がかからず至便である。
請求項2の発明によれば、被空調空間の空調負荷の大小に応じて冷房用蓄熱槽又は暖房用蓄熱槽の熱交換媒体の持つ熱交換エネルギーを増減調整できる。そのため、被空調空間の空調負荷が大きい場合は高い熱交換エネルギーを使って空調機で空調運転して効率良く迅速に設定された空気状態にでき、空調負荷が小さい場合は低い熱交換エネルギーを使って空調機で空調運転してハンチングやオーバーシュートそれに伴うエネルギー浪費を抑えながら設定された空気状態にでき、快適性と省エネ性に優れる。
請求項3の発明によれば、暖房用熱交換媒体を空調機に流して暖房用空調運転をしている中間期や冬期でも、日射や発熱量の大きな機器の使用により冷房が必要となった場合に、空調機の熱交換器で空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させることなく、外気側気化式加湿器と還気側気化式加湿器の一方又は両方を稼働させて、空調用空気を気化冷却でき省エネ性に優れる。特に、冬期などは外気よりも温度が高い還気で還気側気化式加湿器の水を気化蒸発させるので、気化冷却が促進され冷房能力と加湿能力が向上する。しかも、空調機に流す熱交換媒体を冷房用に切換える必要がないので、空調機の熱交換器の熱交換媒体を冷房用と暖房用に切換える頻度が減り、切換弁の信頼性向上を図れると共に、蓄熱槽の熱交換媒体の温度調整に消費されるエネルギーが減り省エネとなる。
請求項4の発明によれば、空調機の熱交換器で空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させることなく、気化式加湿器で外気路の外気と還気路の還気の一方又は両方を気化冷却しつつ風量調整装置で外気と還気の風量を調整するだけで、外気と還気の混合空気の温度と湿度の両方を被空調空間の空調に適した空気状態に制御できて快適性に優れる。
請求項5の発明によれば、暖房用熱交換媒体を空調機に流して暖房用空調運転をしている中間期や冬期でも、日射や発熱量の大きな機器の使用により冷房が必要となった場合に、空調機の熱交換器で空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させることなく、還気側気化式加湿器を稼働させて、空調用空気を気化冷却でき省エネ性に優れる。特に、冬期などは外気よりも温度が高い還気で還気側気化式加湿器の水を気化蒸発させるので、気化冷却が促進され冷房能力と加湿能力が向上する。また、中間期や低負荷時に、空調機の熱交換器で空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させることなく、空調用空気を蒸気加湿器で加熱する暖房用空調運転と、空調用空気を気化式加湿器で気化冷却する冷房用空調運転と、を自由に選択して切換できて省エネルギーを図れる。
図1と図2は本発明の空気調和装置を示している。この空気調和装置は、空調機1、空調機1の空調運転を制御する制御装置2、冷房用蓄熱槽3、暖房用蓄熱槽4、冷房用熱源機50、暖房用熱源機51及び循環機器5を備えている。
空調機1は、外気、還気その他の空調用空気を設定された空気状態に調整して被空調空間に供給する空調運転を行う。空調機1は、屋外と、建物の室内やホールなどの被空調空間と、に図示省略のダクトで連結する。屋外の外気(OA)と、被空調空間の還気(RA)と、は空調用空気として空調機1に導入し、空調機1から給気(SA)を空調用空気として被空調空間へ供給する。各図において実線の太い矢印は気流方向を示す。
冷房用蓄熱槽3は、空調機1の冷房用の空調運転に適した温度域の水、水溶液その他の冷房用熱交換媒体を溜め、暖房用蓄熱槽4は、空調機1の暖房用の空調運転に適した温度域の水、水溶液その他の暖房用熱交換媒体を溜める。チラーやボイラーなどの冷房用熱源機50及び暖房用熱源機51は、冷房用蓄熱槽3及び暖房用蓄熱槽4とポンプ35を介して配管接続される。冷房用熱源機50及び暖房用熱源機51は、夜間運転などによって冷房用蓄熱槽3及び暖房用蓄熱槽4の熱交換媒体の温度調整を行う。
循環機器5は、冷房用及び暖房用の熱交換媒体を冷房用蓄熱槽3と暖房用蓄熱槽4と空調機1との間で循環させる。循環機器5は、冷房用熱交換媒体が流通する冷房用循環路6と、暖房用熱交換媒体が流通する暖房用循環路7と、冷房用循環路6か暖房用循環路7のどちらかに空調機1が連通するように切換える切換弁23と、熱交換媒体を搬送するポンプ36と、を備えている。
冷房用循環路6は、冷房用の往本管52及び還本管53と、冷房用の往本管52及び還本管53から分岐する冷房用の往枝管54及び還枝管55と、を備えている。暖房用循環路7は、暖房用の往本管56及び還本管57と、暖房用の往本管56及び還本管57から分岐する暖房用の往枝管58及び還枝管59と、を備えている。冷房用往枝管54と暖房用往枝管58と後述の第1管路14の往管部60とを切換弁23(23a)にて配管接続すると共に、冷房用還枝管55と暖房用還枝管59と後述の第1管路14の還管部61とを切換弁23(23b)にて配管接続する。切換弁23は分岐用の三方弁を用いる。
空調機1は、空調用空気の外気が通る外気路8と、空調用空気の還気が通る還気路9と、空調用空気の外気に熱交換媒体の熱を授受させる外気側熱交換器10と、空調用空気の還気に熱交換媒体の熱を授受させる還気側熱交換器11と、外気路8の外気を水の気化蒸発で加湿する外気側気化式加湿器12と、還気路9の還気を水の気化蒸発で加湿する還気側気化式加湿器13と、第1管路14と、第2管路15と、第1流量調整弁16と、第2流量調整弁17と、送風機18と、外気路8の外気風量と還気路9の還気風量を調整する風量調整装置19と、ケーシング20と、を備えている。
風量調整装置19は外気ダンパ21と還気ダンパ22を備えている。図例では、外気路8、還気路9、外気側熱交換器10、還気側熱交換器11、外気側気化式加湿器12、還気側気化式加湿器13及び送風機18をケーシング20内に設けているが、制御装置2、第1管路14、第2管路15、第1流量調整弁16、第2流量調整弁17及び風量調整装置19もケーシング20内に設けてもよい。
外気側熱交換器10は、熱交換媒体の流通で空調用空気の外気を冷却又は加熱する第1処理を行う。還気側熱交換器11は、熱交換媒体の流通で空調用空気の還気を冷却又は加熱する第2処理を行う。第1管路14は、往管部60から入った熱交換媒体を外気側熱交換器10に流通させてから還気側熱交換器11に連続して流通させて還管部61から出るように配管を設けて構成する。第2管路15は、第1管路14から分岐して第1処理後の熱交換媒体を還気側熱交換器11を通さずに迂回させるように配管を設けて構成する。
第1流量調整弁16は第1管路14の途中であって第2流量調整弁17よりも上流側に設け、第2流量調整弁17は第1管路14と第2管路15の分岐部に設ける。第1流量調整弁16は、第1処理前の熱交換媒体の流通量を変動させて外気側熱交換器10の第1処理の能力を調整するように比例制御の二方弁で構成する。第2流量調整弁17は、第1管路14と第2管路15の熱交換媒体の流通量の配分を変動させて還気側熱交換器11の第2処理の能力を調整するように比例制御の混合用三方弁で構成する。なお、第1流量調整弁16及び第2流量調整弁17の種類や配置は図例に限定されず変更してもよい。
外気側気化式加湿器12は外気側熱交換器10の風下に設け、還気側気化式加湿器13は還気側熱交換器11の風下に設ける。外気ダンパ21は、第1処理を行う空調用空気の外気風量を増減調整する。還気ダンパ22は、第2処理を行う空調用空気の還気風量を増減調整する。空調用空気の外気は外気ダンパ21、外気側熱交換器10及び外気側気化式加湿器12を通り、空調用空気の還気は還気ダンパ22、還気側熱交換器11及び還気側気化式加湿13を通り、外気と還気の混合空気が送風機18で被空調空間へ供給される。
図2に示すように、外気側熱交換器10は、公知のプレートフィンコイルと同様に伝熱板25の群に伝熱管26の群を挿着して構成する。伝熱管26の内部に冷房用又は暖房用の熱交換媒体を流し、伝熱管26及び伝熱板25に空調用空気を接触させることで、空調用空気と熱交換媒体を熱交換して空調用空気を冷却又は加熱する。還気側熱交換器11も外気側熱交換器10と同様に構成する。
制御装置2は、被空調空間の空調負荷の変動に応じて第1流量調整弁16、第2流量調整弁17、外気側気化式加湿器12、還気側気化式加湿器13、外気ダンパ21、還気ダンパ22及び送風機18の運転を制御して、空調用空気を被空調空間の空調に適した空気状態(温度及び湿度)に調整する。
制御装置2は、空調用空気の温度及び湿度を検出する空気状態検出部27と、設定部28と、第1空調能力制御部29と、空調能力補償部30と、第1気化冷却部31と、外気冷房制御部32と、熱交換媒体切換部33と、蓄熱温度調整部34と、を備えている。制御装置2はマイクロプロセッサ、各種センサー、その他の制御機器で構成する。
空気状態検出部27は、外気路8の外気の温度及び湿度を検出する外気センサー37と、還気路9の還気の温度及び湿度を検出する還気センサー38と、外気と還気の混合空気である被空調空間への給気の温度及び湿度を検出する給気センサー39と、を備えている。設定部28は、被空調空間の空調目標の設定温度及び設定湿度を設定する。
熱交換媒体切換部33は、被空調空間の実測(検出)された空気状態と設定された空気状態とを比較して冷房用循環路6の冷房用熱交換媒体か暖房用循環路7の暖房用熱交換媒体のどちらを空調機1に流通させるかを判断して切換弁23を切換えると共に、空調機1への熱交換媒体の流通を第1流量調整弁16で停止してから切換弁23を切換える。たとえば、被空調空間の実測温度が設定温度より高ければ空調機1に冷房用熱交換媒体を流し、低ければ暖房用熱交換媒体を流すことで、冷房用空調運転と暖房用空調運転を自動切換えする。また、空調機1へ熱交換媒体を流すのを止めてから切換弁23を切換えるので、冷房用熱交換媒体と暖房用熱交換媒体の混合を抑制できる。そのため、被空調空間に供給する空調用空気の温度ムラとそれに伴う不快感を抑え、かつ、冷房用蓄熱槽3及び暖房用蓄熱槽4の熱交換媒体の温度変化とそれを設定温度に戻すためのエネルギー浪費を削減できる。
蓄熱温度調整部34は、被空調空間の実測(検出)された空気状態と設定された空気状態との差が増えると、空調機1が冷房用空調運転の場合は冷房用蓄熱槽3の熱交換媒体の温度域を下げる信号を出力しかつ空調機1が暖房用空調運転の場合は暖房用蓄熱槽4の熱交換媒体の温度域を上げる信号を出力すると共に、被空調空間の実測された空気状態と前記設定された空気状態の差が減ると、空調機1が冷房用空調運転の場合は冷房用蓄熱槽3の熱交換媒体の温度域を上げる信号を出力しかつ空調機1が暖房用空調運転の場合は暖房用蓄熱槽4の熱交換媒体の温度域を下げる信号を出力する。
第1空調能力制御部29は、第1流量調整弁16及び第2流量調整弁17を稼働させて熱交換媒体を外気側熱交換器10及び還気側熱交換器11の両方に流通させながら流通量を変動させる制御と、第1流量調整弁16及び第2流量調整弁17を稼働させて熱交換媒体を外気側熱交換器10のみに流通させながら流通量を変動させる制御と、を被空調空間の空調負荷の変動に応じて切換える。例えば、外気側熱交換器10の第1処理のみ行っても被空調空間を冷房又は暖房する能力が不足する場合は、還気側熱交換器11の第2処理を併用して能力不足を補うことができる。
このように被空調空間の空調負荷の変動に応じて、空調用空気を空調に適した空気状態に精度良く細かく調整できる。例えば、空調負荷が減ってくれば、2つの流量調整弁16、17で熱交換媒体の流通量を空調負荷の減少量に応じて少なくする。さらに空調負荷が減ってくれば、第2流量調整弁17で還気側熱交換器11の熱交換媒体をバイパスさせ、第1流量調整弁16で外気側熱交換器10のみに熱交換媒体を流通させる。
空調能力補償部30は、外気側熱交換器10の第1処理に要するエンタルピーと還気側熱交換器11の第2処理に要するエンタルピーとを比較して、前記エンタルピーが大きい空調用空気の風量を少なくし、前記エンタルピーが小さい空調用空気の風量が多くなるように外気ダンパ21と還気ダンパ22を稼働させる。ここで、第1処理に要するエンタルピーとは、第1処理前の空調用空気を予め設定された温度まで冷却又は加熱するのに要するエンタルピーであり、第2処理に要するエンタルピーとは、第2処理前の空調用空気を予め設定された温度まで冷却又は加熱するのに要するエンタルピーである。
例えば、第1処理に要するエンタルピーが第2処理に要するエンタルピーよりも小さい場合、第1処理前の外気の風量を増加させ、第2処理前の還気の風量を減少させて、無駄に使用される冷却又は加熱のエネルギーを減らす。第1処理及び第2処理に要するエンタルピーは、外気センサー37と還気センサー38で検出された温度及び湿度から演算する。エンタルピーが大きい空調用空気の風量を減少させ、エンタルピーが小さい空調用空気の風量を増加させるので、余分な空調負荷が減り省エネを図れる。
第1気化冷却部31は、空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させずに、外気側気化式加湿器12と還気側気化式加湿器13の一方又は両方を稼働させて、空調用空気を気化冷却する機能を備えている。さらに、第1気化冷却部31は、外気路8の外気と還気路9の還気との混合空気の空気状態が被空調空間の空調に適した空気状態となるように外気側気化式加湿器12と還気側気化式加湿器13の一方又は両方を稼働させて空調用空気を気化冷却しかつ風量調整装置19を稼働させて外気路8の外気風量と還気路9の還気風量を調整する機能を備えている。
たとえば、外気センサー37と還気センサー38で検出された湿度と、被空調空間の設定湿度と、を比較して外気路8の外気湿度が被空調空間の設定湿度よりも低い場合は、外気側熱交換器10の熱交換媒体の流通を停止し、外気側気化式加湿器12を稼働させて外気湿度が設定湿度を上回らない範囲で外気を気化冷却する処理を行う。さらに、還気路9の還気温度が被空調空間の設定湿度よりも低い場合は、還気側熱交換器11の熱交換媒体の流通を停止し、還気側気化式加湿器13を稼働させて還気湿度が設定湿度を上回らない範囲で還気を気化冷却する処理を行う。
上記の処理によって、図示省略の空気線図上において、被空調空間の空調に適した空気状態(給気の目標温度及び目標湿度)のポイントを通る顕熱比の線上に、外気温度及び外気湿度のポイントと、還気温度及び還気湿度のポイントを到達させる。この外気と還気を混合した空気(被空調空間への給気)の温度及び湿度を給気センサー39で検出して設定温度及び設定湿度と比較し、被空調空間の空調に適した空気状態(被空調空間への給気の目標温度及び目標湿度)となるように、風量調整装置19を稼働させて外気風量と還気風量を増減して混合空気の温度及び湿度のポイントを顕熱比の線上に沿って移動させ、給気の目標温度及び目標湿度のポイントに到達させる。この処理で給気の目標温度及び目標湿度のポイントに到達しない場合は、外気側熱交換器10と還気側熱交換器11の一方又は両方に熱交換媒体を流して空調運転する。
外気冷房制御部32は、空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させずに、被空調空間の設定温度と外気路8の外気温度とを比較して外気温度が設定温度を上回らない範囲で被空調空間に外気を供給して被空調空間を外気冷房する。
熱交換媒体が冷房用で夏期に除湿が必要な冷房運転をする場合、外気を外気側熱交換器10で冷却除湿して、還気側熱交換器11で除湿せずに冷却した還気と混合して、給気の目標温度及び目標湿度となるように制御する。外気の除湿が不要な冷房運転時には、外気側気化式加湿器12と還気側気化式加湿器13による気化冷却を併用して冷房運転することもでき、省エネとなる。
熱交換媒体が暖房用で冬期に暖房運転する場合、外気を外気側熱交換器10で加熱し、還気を還気側熱交換器11で加熱し、状況に応じて外気側気化式加湿器12と還気側気化式加湿器13で加湿し、混合することで給気の目標温度及び目標湿度となるように制御する。熱交換媒体が温水で冬期に冷房運転する場合、被空調空間の温度より低温の外気を、外気側熱交換器10で加熱せずにそのまま又は冷房に適した温度まで外気側熱交換器10で加熱し、還気は還気側熱交換器11で加熱せずにそのまま、被空調空間に供給して外気冷房する。このとき状況に応じて外気側気化式加湿器12と還気側気化式加湿器13で加湿するが、温度の高い還気を加湿することで、気化式でも加湿量を増やすことができる。
図3は図1の実施例において、外気側気化式加湿器12を省略し、外気路8と還気路9の空調用空気のうちで少なくとも外気を蒸気で加湿する蒸気加湿器40を、備えてたものである。さらに、制御装置2が、第1気化冷却部31に替えて、空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させずに蒸気加湿器40を稼働させて空調用空気を加熱する加湿暖房部41と、空調用空気に熱交換媒体の熱を授受させずに還気側気化式加湿器13を稼働させて還気を気化冷却する第2気化冷却部42と、を備えたものである。図例では、蒸気加湿器40は外気側熱交換器10の風下のみに設けているが、還気側熱交換器11の風下にも設けてもよい。
第2気化冷却部42は、外気路8の外気と還気路9の還気との混合空気の空気状態が被空調空間の空調に適した空気状態となるように還気側気化式加湿器13を稼働させて還気を気化冷却しかつ風量調整装置19を稼働させて外気路8の外気風量と還気路9の還気風量を調整する機能を備えている。
たとえば、還気センサー38で検出された還気湿度と、被空調空間の設定湿度と、を比較して還気路9の還気温度が被空調空間の設定湿度よりも低い場合は、還気側熱交換器11の熱交換媒体の流通を停止し、還気側気化式加湿器13を稼働させて還気湿度が設定湿度を上回らない範囲で還気を気化冷却する処理を行う。
上記の処理によって、図示省略の空気線図上において、被空調空間の空調に適した空気状態(給気の目標温度及び目標湿度)のポイントを通る顕熱比の線上に、外気温度及び外気湿度のポイントと、還気温度及び還気湿度のポイントを到達させる。この外気と還気を混合した空気(被空調空間への給気)の温度及び湿度を給気センサー39で検出して設定温度及び設定湿度と比較し、被空調空間の空調に適した空気状態(被空調空間への給気の目標温度及び目標湿度)となるように、風量調整装置19を稼働させて外気風量と還気風量を増減して混合空気の温度及び湿度のポイントを顕熱比の線上に沿って移動させ、給気の目標温度及び目標湿度のポイントに到達させる。この処理で給気の目標温度及び目標湿度のポイントに到達しない場合は、還気側熱交換器11に熱交換媒体を流して空調運転する。
また、加湿暖房部41は、たとえば、外気センサー37で検出された外気湿度と、被空調空間の設定湿度と、を比較して外気路8の外気湿度が被空調空間の設定湿度よりも低い場合は、外気側熱交換器10の熱交換媒体の流通を停止し、蒸気加湿器40を稼働させて外気湿度が設定湿度を上回らない範囲で外気を加熱する処理を行う。また、被空調空間に加湿が必要な場合、空調用空気に対して、先ずエネルギー消費の少ない還気側気化式加湿器13で加湿し、還気側気化式加湿器13で加湿不足となる場合には、その不足分のみを蒸気加湿器40で最低限加湿する機能を備えている。これにより加湿精度向上と消費エネルギー削減の両立を図れる。その他の構成や運転例は図1の実施例と同様であるので説明を省略する。
図1と図3は床設置の空調機1(1a)を例示したが、図4のような天井設置の空調機1(1b)としてもよい。図4は図1の実施例において、外気ダンパ21、還気ダンパ22及び送風機18を省略し、風量調整装置19として外気路8に外気側送風機45を設けると共に還気路9に還気側送風機46を設けたものである。外気側送風機45と還気側送風機46は、回転数の増減制御により外気路8の外気風量と還気路9の還気風量を調整できる機能を備えたもので構成する。その他の構成や運転例は図1の実施例と同様であるので説明を省略する。
なお、本発明は上述の実施例に限定されない。空調機1の数の増減は自由である。冷房用循環路6と暖房用循環路7はダイレクトレターン方式、リバースレターン方式やこれらの併用方式など各種の方式に変更自由である。
1 空調機
2 制御装置
3 蓄熱槽
4 熱源機
5 循環機器
6 冷房用循環路
7 暖房用循環路
8 外気路
9 還気路
10 外気側熱交換器
11 還気側熱交換器
12 外気側気化式加湿器
13 還気側気化式加湿器
19 風量調整装置
23 切換弁
31 第1気化冷却部
33 熱交換媒体切換部
34 蓄熱温度調整部
40 蒸気加湿器
41 加湿暖房部
42 第2気化冷却部
2 制御装置
3 蓄熱槽
4 熱源機
5 循環機器
6 冷房用循環路
7 暖房用循環路
8 外気路
9 還気路
10 外気側熱交換器
11 還気側熱交換器
12 外気側気化式加湿器
13 還気側気化式加湿器
19 風量調整装置
23 切換弁
31 第1気化冷却部
33 熱交換媒体切換部
34 蓄熱温度調整部
40 蒸気加湿器
41 加湿暖房部
42 第2気化冷却部
Claims (5)
- 水、水溶液その他の熱交換媒体にて外気、還気その他の空調用空気を設定された空気状態に調整して被空調空間に供給する空調運転を行う空調機(1)と、前記空調機(1)の前記空調運転を制御する制御装置(2)と、前記空調機(1)の冷房用の前記空調運転に適した温度域の冷房用の前記熱交換媒体を溜める冷房用蓄熱槽(3)と、前記空調機(1)の暖房用の前記空調運転に適した温度域の暖房用の前記熱交換媒体を溜める暖房用蓄熱槽(4)と、前記熱交換媒体を前記冷房用蓄熱槽(3)と前記暖房用蓄熱槽(4)と前記空調機(1)との間で循環させる循環機器(5)と、を備え、
前記循環機器(5)が、前記冷房用熱交換媒体が流通する冷房用循環路(6)と、前記暖房用熱交換媒体が流通する暖房用循環路(7)と、前記冷房用循環路(6)か前記暖房用循環路(7)のどちらかに前記空調機(1)が連通するように切換える切換弁(23)と、を備え、
前記制御装置(2)が、前記被空調空間の実測された空気状態と設定された空気状態とを比較して前記冷房用熱交換媒体か前記暖房用熱交換媒体のどちらを前記空調機(1)に流通させるかを判断して前記切換弁(23)を切換える熱交換媒体切換部(33)を、備えたことを特徴とする空気調和装置。 - 制御装置(2)が、被空調空間の実測された空気状態と設定された空気状態との差が増えると空調機(1)が冷房用空調運転の場合は冷房用蓄熱槽(3)の熱交換媒体の温度域を下げる信号を出力しかつ前記空調機(1)が暖房用空調運転の場合は暖房用蓄熱槽(4)の熱交換媒体の温度域を上げる信号を出力すると共に前記被空調空間の実測された空気状態と前記設定された空気状態の差が減ると前記空調機(1)が冷房用空調運転の場合は前記冷房用蓄熱槽(3)の前記熱交換媒体の温度域を上げる信号を出力しかつ前記空調機(1)が暖房用空調運転の場合は前記暖房用蓄熱槽(4)の前記熱交換媒体の温度域を下げる信号を出力する蓄熱温度調整部(34)を、備えた請求項1に記載の空気調和装置。
- 空調機(1)が、空調用空気の外気が通る外気路(8)と、前記空調用空気の還気が通る還気路(9)と、前記外気路(8)の前記外気に熱交換媒体の熱を授受させる外気側熱交換器(10)と、前記還気路(9)の前記還気に前記熱交換媒体の熱を授受させる還気側熱交換器(11)と、前記外気路(8)の前記外気を水の気化蒸発で加湿する外気側気化式加湿器(12)と、前記還気路(9)の前記還気を水の気化蒸発で加湿する還気側気化式加湿器(13)と、を備え、
制御装置(2)が、前記空調用空気に前記熱交換媒体の熱を授受させずに前記外気側気化式加湿器(12)と前記還気側気化式加湿器(13)の一方又は両方を稼働させて前記空調用空気を気化冷却する第1気化冷却部(31)を、備えた請求項1又は2に記載の空気調和装置。 - 外気路(8)の外気風量と還気路(9)の還気風量を調整する風量調整装置(19)を、備え、
制御装置(2)が、前記外気路(8)の外気と前記還気路(9)の還気との混合空気の空気状態が被空調空間の空調に適した空気状態となるように外気側気化式加湿器(12)と還気側気化式加湿器(13)の一方又は両方を稼働させて空調用空気を気化冷却しかつ前記風量調整装置(19)を稼働させて前記外気路(8)の前記外気風量と前記還気路(9)の前記還気風量を調整する第1気化冷却部(31)を、備えた請求項3に記載の空気調和装置。 - 空調機(1)が、空調用空気の外気が通る外気路(8)と、前記空調用空気の還気が通る還気路(9)と、前記外気路(8)の前記外気に熱交換媒体の熱を授受させる外気側熱交換器(10)と、前記還気路(9)の前記還気に前記熱交換媒体の熱を授受させる還気側熱交換器(11)と、前記外気路(8)と前記還気路(9)の前記空調用空気のうち少なくとも前記外気を蒸気で加湿する蒸気加湿器(40)と、前記還気路(9)の前記還気を水の気化蒸発で加湿する還気側気化式加湿器(13)と、を備え、
制御装置(2)が、前記空調用空気に前記熱交換媒体の熱を授受させずに前記蒸気加湿器(40)を稼働させて前記空調用空気を加熱する加湿暖房部(41)と、前記空調用空気に前記熱交換媒体の熱を授受させずに前記還気側気化式加湿器(13)を稼働させて前記還気を気化冷却する第2気化冷却部(42)と、を備えた請求項1又は2に記載の空気調和装置。
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