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JP6532861B2 - 通信制御方法及び基地局 - Google Patents

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JP6532861B2 JP2016508836A JP2016508836A JP6532861B2 JP 6532861 B2 JP6532861 B2 JP 6532861B2 JP 2016508836 A JP2016508836 A JP 2016508836A JP 2016508836 A JP2016508836 A JP 2016508836A JP 6532861 B2 JP6532861 B2 JP 6532861B2
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Description

本発明は、移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法及び基地局に関する。
移動通信システムの標準化プロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、リリース12以降の新機能として、端末間(Device to Device:D2D)近傍サービスの導入が検討されている(非特許文献1参照)。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のユーザ端末からなる同期クラスタ内で直接的な端末間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍端末を発見するD2D発見手順(Discovery)と、直接的な端末間通信であるD2D通信(Communication)と、を含む。
3GPP技術報告書 「TR 36.843 V1.0.0」 2014年1月16日
ところで、異なるセルに在圏するユーザ端末間で、D2D近傍サービスを利用可能とするために、基地局が、隣接基地局に対して、基地局においてD2D近傍サービスに使用される無線リソース(以下、D2Dリソースと称する)をX2インターフェイスを介して通知することが想定される。
一方で、基地局は、隣接基地局でない他の基地局とX2インターフェイスを介した接続を持たないことが想定されるため、オーバヘッドの増加を抑制するために、隣接基地局に対してのみD2Dリソースを通知することが好ましい。
しかしながら、この場合、基地局のセルと当該他の基地局のセルとが地理的に近い場合であっても、当該他の基地局に基地局からD2Dリソースが通知されていないため、基地局のセルに在圏するユーザ端末は、当該他の基地局のセルに在圏する他のユーザ端末が送信したD2D近傍サービス用のD2D無線信号を受信できない虞がある。
そこで、本願は、オーバヘッドの増加を抑制しつつ、隣接でなく且つ異なるセルに在圏するユーザ端末間で、D2D近傍サービス用の無線信号を受信可能とすることを目的とする。
一実施形態に係る通信制御方法は、直接的な端末間通信であるD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる。当該通信制御方法は、第1の基地局が、前記第1の基地局の隣接基地局である第3の基地局に対して、前記第1の基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第1のD2Dリソースに関する第1リソースメッセージを送信するステップを備える。前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記第1の基地局の隣接基地局である第2の基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第2のD2Dリソースの情報を含む。
一実施形態に係る基地局は、直接的な端末間通信であるD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる。前記基地局は、隣接基地局に対して、前記基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第1のD2Dリソースに関する第1リソースメッセージを送信する送信部を備える。前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記基地局の他の隣接基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第2のD2Dリソースの情報を含む。
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。 図2は、実施形態に係るUEのブロック図である。 図3は、実施形態に係るeNBのブロック図である。 図4は、実施形態に係るプロトコルスタック図である。 図5は、実施形態に係る無線フレームの構成図である。 図6は、第1実施形態に係る動作を説明するための図である。 図7は、第1実施形態に係るD2Dリソース情報の一例を説明するための図である。 図8は、第1実施形態の変更例に係る動作を説明するための図である。 図9は、第2実施形態に係る動作を説明するための説明図である。
[実施形態の概要]
第1及び第2実施形態に係る通信制御方法は、直接的な端末間通信であるD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる。当該通信制御方法は、第1の基地局が、前記第1の基地局の隣接基地局である第3の基地局に対して、前記第1の基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第1のD2Dリソースに関する第1リソースメッセージを送信するステップを備える。前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記第1の基地局の隣接基地局である第2の基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第2のD2Dリソースの情報を含む。
第1及び第2実施形態に係る通信制御方法は、前記第1の基地局が、前記第2のD2Dリソースに関する第2リソースメッセージを受信するステップをさらに備える。
第1実施形態では、前記第2リソースメッセージを受信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報を含む前記第2リソースメッセージを受信する。前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第1のD2D送信リソースを示す情報と前記第2のD2D送信リソースを示す情報とである。
第1実施形態では、前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第1のD2D送信リソースを示す情報と、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報とである。前記通信制御方法は、前記第3の基地局が、前記第1リソースメッセージに基づいて、前記第1のD2D送信リソースと前記第2のD2D送信リソースとに対応する無線リソースを、前記第3の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第3のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備える。
第1実施形態では、前記第1リソースメッセージを送信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第2のD2D送信リソースが前記第1のD2D送信リソースの範囲内である場合、前記第1のD2D送信リソースを示す情報を含み、且つ前記第2のD2D送信リソースを示す情報を含まない前記第1リソースメッセージを送信する。
第1実施形態では、前記第2リソースメッセージは、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報と、前記第1の基地局の隣接基地局でなく且つ第2の基地局の隣接基地局である第4の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第4のD2D送信リソースを示す情報と、を含む。前記第1リソースメッセージを送信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第4のD2D送信リソースを示す情報をさらに含む前記第1リソースメッセージを送信する。
第1実施形態では、前記第1リソースメッセージを送信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第4のD2D送信リソースが前記第2のD2D送信リソースの範囲内である場合、前記第2のD2D送信リソースを示す情報を含み、且つ前記第4のD2D送信リソースを示す情報を含まない前記第1リソースメッセージを送信する。
第1実施形態では、前記第2リソースメッセージを受信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記な第2のD2D送信リソースを示す情報に加えて、前記第1の基地局の隣接基地局でない第5の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第5のD2D送信リソースを示す情報をさらに含む前記第2リソースメッセージを受信する。前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報に加えて、前記第5のD2D送信リソースを示す情報を含む。前記通信制御方法は、前記第3の基地局が、前記第5のD2D送信リソースを示す情報のホップ数が、上限値以下である場合にのみ、前記第5のD2D送信リソースに対応する無線リソースを、前記第3の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第3のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備える。
第2実施形態では、前記第2リソースメッセージを受信するステップにおいて、前記第1の基地局が、前記第2の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第2のD2D受信リソースを示す情報を含む前記第2リソースメッセージを受信する。前記通信制御方法は、前記第1の基地局が、前記第2リソースメッセージに基づいて、前記第2のD2D受信リソースに対応する無線リソースを、前記第1の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第1のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第1のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備える。前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記新たな第1のD2D受信リソースを示す情報である。
第2実施形態に係る通信制御方法は、前記第3の基地局が、前記第1リソースメッセージに基づいて、前記新たな第1のD2D受信リソースに対応する無線リソースを、前記第3の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第3のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備える。
第2実施形態では、前記第3のD2D受信リソースを設定するステップにおいて、前記第3の基地局は、前記第3のD2D受信リソースの範囲を制限する制限情報に基づいて、前記新たな第3のD2D受信リソースを設定する。
第2実施形態に係る通信制御方法は、前記第3の基地局が、自セルに在圏するユーザ端末から、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースの情報を含むリソース報告を受信するステップをさらに備える。前記新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップにおいて、前記第3の基地局は、前記リソース報告に基づいて、前記D2D無線信号の受信に成功した無線リソースに対応しない無線リソースを、前記第3のD2D受信リソースから削減することによって、前記新たな第3のD2D受信リソースを設定する。
その他実施形態では、前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第1のD2D送信リソースを示す情報と、前記第2の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第2のD2D受信リソースを示す情報である。
その他実施形態では、前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第1のD2D受信リソースを示す情報と、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報である。
第1及び第2実施形態に係る基地局は、直接的な端末間通信であるD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる。当該基地局は、隣接基地局に対して、前記基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第1のD2Dリソースに関する第1リソースメッセージを送信する送信部と、を備える。前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記他の隣接基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第2のD2Dリソースの情報を含む。
[第1実施形態]
以下において、本発明をLTEシステムに適用する場合の実施形態を説明する。
(システム構成)
図1は、実施形態に係るLTEシステムの構成図である。図1に示すように、実施形態に係るLTEシステムは、UE(User Equipment)100、E−UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)10、及びEPC(Evolved Packet Core)20を備える。
UE100は、ユーザ端末に相当する。UE100は、移動型の通信装置であり、接続先のセル(サービングセル)との無線通信を行う。UE100の構成については後述する。
E−UTRAN10は、無線アクセスネットワークに相当する。E−UTRAN10は、eNB200(evolved Node−B)を含む。eNB200は、基地局に相当する。eNB200は、X2インターフェイスを介して相互に接続される。eNB200の構成については後述する。
eNB200は、1又は複数のセルを管理しており、自セルとの接続を確立したUE100との無線通信を行う。eNB200は、無線リソース管理(RRM)機能、ユーザデータのルーティング機能、モビリティ制御・スケジューリングのための測定制御機能などを有する。「セル」は、無線通信エリアの最小単位を示す用語として使用される他に、UE100との無線通信を行う機能を示す用語としても使用される。
EPC20は、コアネットワークに相当する。E−UTRAN10及びEPC20によりLTEシステムのネットワーク(LTEネットワーク)が構成される。EPC20は、MME(Mobility Management Entity)/S−GW(Serving−Gateway)300と、OAM(Operation and Maintenance)400とを含む。
MMEは、UE100に対する各種モビリティ制御などを行う。S−GWは、ユーザデータの転送制御を行う。MME/S−GW300は、S1インターフェイスを介してeNB200と接続される。
OAM400は、オペレータによって管理されるサーバ装置であり、E−UTRAN10の保守及び監視を行う。
図2は、UE100のブロック図である。図2に示すように、UE100は、複数のアンテナ101、無線送受信機110、ユーザインターフェイス120、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機130、バッテリ140、メモリ150、及びプロセッサ160を備える。UE100は、GNSS受信機130を有していなくてもよい。また、メモリ150をプロセッサ160と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ160’としてもよい。
アンテナ101及び無線送受信機110は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機110は、プロセッサ160が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ101から送信する。また、無線送受信機110は、アンテナ101が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ160に出力する。
ユーザインターフェイス120は、UE100を所持するユーザとのインターフェイスであり、例えば、ディスプレイ、マイク、スピーカ、及び各種ボタンなどを含む。ユーザインターフェイス120は、ユーザからの操作を受け付けて、該操作の内容を示す信号をプロセッサ160に出力する。GNSS受信機130は、UE100の地理的な位置を示す位置情報を得るために、GNSS信号を受信して、受信した信号をプロセッサ160に出力する。バッテリ140は、UE100の各ブロックに供給すべき電力を蓄える。
メモリ150は、プロセッサ160により実行されるプログラム、及びプロセッサ160による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ160は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ150に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPU(Central Processing Unit)と、を含む。プロセッサ160は、さらに、音声・映像信号の符号化・復号を行うコーデックを含んでもよい。プロセッサ160は、制御部に相当し、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図3は、eNB200のブロック図である。図3に示すように、eNB200は、複数のアンテナ201、無線送受信機210、ネットワークインターフェイス220、メモリ230、及びプロセッサ240を備える。なお、メモリ230をプロセッサ240と一体化し、このセット(すなわち、チップセット)をプロセッサ240’としてもよい。
アンテナ201及び無線送受信機210は、無線信号の送受信に用いられる。無線送受信機210は、プロセッサ240が出力するベースバンド信号(送信信号)を無線信号に変換してアンテナ201から送信する。また、無線送受信機210は、アンテナ201が受信する無線信号をベースバンド信号(受信信号)に変換してプロセッサ240に出力する。
ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイスを介して隣接eNB200と接続され、S1インターフェイスを介してMME/S−GW300と接続される。ネットワークインターフェイス220は、X2インターフェイス上で行う通信及びS1インターフェイス上で行う通信に用いられる。
メモリ230は、プロセッサ240により実行されるプログラム、及びプロセッサ240による処理に使用される情報を記憶する。プロセッサ240は、ベースバンド信号の変調・復調及び符号化・復号などを行うベースバンドプロセッサと、メモリ230に記憶されるプログラムを実行して各種の処理を行うCPUと、を含む。プロセッサ240は、制御部に相当し、後述する各種の処理及び各種の通信プロトコルを実行する。
図4は、LTEシステムにおける無線インターフェイスのプロトコルスタック図である。図4に示すように、無線インターフェイスプロトコルは、OSI参照モデルの第1層乃至第3層に区分されており、第1層は物理(PHY)層である。第2層は、MAC(Medium Access Control)層、RLC(Radio Link Control)層、及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層を含む。第3層は、RRC(Radio Resource Control)層を含む。
物理層は、符号化・復号、変調・復調、アンテナマッピング・デマッピング、及びリソースマッピング・デマッピングを行う。UE100の物理層とeNB200の物理層との間では、物理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
MAC層は、データの優先制御、及びハイブリッドARQ(HARQ)による再送処理などを行う。UE100のMAC層とeNB200のMAC層との間では、トランスポートチャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。eNB200のMAC層は、上下リンクのトランスポートフォーマット(トランスポートブロックサイズ、変調・符号化方式)、UE100への割当リソースブロックを決定(スケジューリング)するスケジューラを含む。
RLC層は、MAC層及び物理層の機能を利用してデータを受信側のRLC層に伝送する。UE100のRLC層とeNB200のRLC層との間では、論理チャネルを介してユーザデータ及び制御信号が伝送される。
PDCP層は、ヘッダ圧縮・伸張、及び暗号化・復号化を行う。
RRC層は、制御信号を取り扱う制御プレーンでのみ定義される。UE100のRRC層とeNB200のRRC層との間では、各種設定のための制御信号(RRCメッセージ)が伝送される。RRC層は、無線ベアラの確立、再確立及び解放に応じて、論理チャネル、トランスポートチャネル、及び物理チャネルを制御する。UE100のRRCとeNB200のRRCとの間に接続(RRC接続)がある場合、UE100はRRCコネクティッド状態であり、そうでない場合、UE100はRRCアイドル状態である。
RRC層の上位に位置するNAS(Non−Access Stratum)層は、セッション管理及びモビリティ管理などを行う。
図5は、LTEシステムで使用される無線フレームの構成図である。LTEシステムは、下りリンク(DL)にはOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)、上りリンク(UL)にはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)がそれぞれ適用される。
図5に示すように、無線フレームは、時間方向に並ぶ10個のサブフレームで構成される。各サブフレームは、時間方向に並ぶ2個のスロットで構成される。各サブフレームの長さは1msであり、各スロットの長さは0.5msである。各サブフレームは、周波数方向に複数個のリソースブロック(RB)を含み、時間方向に複数個のシンボルを含む。各リソースブロックは、周波数方向に複数個のサブキャリアを含む。1つのサブキャリア及び1つのシンボルによりリソースエレメントが構成される。UE100に割り当てられる無線リソースのうち、周波数リソースはリソースブロックにより構成され、時間リソースはサブフレーム(又はスロット)により構成される。
(D2D近傍サービス)
以下において、D2D近傍サービスについて説明する。実施形態に係るLTEシステムは、D2D近傍サービスをサポートする。D2D近傍サービスについては非特許文献1に記載されているが、ここではその概要を説明する。
D2D近傍サービス(D2D ProSe)は、同期がとられた複数のUE100からなる同期クラスタ内で直接的なUE間通信を可能とするサービスである。D2D近傍サービスは、近傍UEを発見するD2D発見手順(Discovery)と、直接的なUE間通信であるD2D通信(Communication)と、を含む。D2D通信は、Direct communicationとも称される。
同期クラスタを形成する全UE100がセルカバレッジ内に位置するシナリオを「カバレッジ内(In coverage)」という。同期クラスタを形成する全UE100がセルカバレッジ外に位置するシナリオを「カバレッジ外(Out of coverage)」という。同期クラスタのうち一部のUE100がセルカバレッジ内に位置し、残りのUE100がセルカバレッジ外に位置するシナリオを「部分的カバレッジ(Partial coverage)」という。
カバレッジ内では、例えばeNB200がD2D同期元となる。D2D非同期元は、D2D同期信号を送信せずにD2D同期元に同期する。D2D同期元であるeNB200は、D2D近傍サービスに使用可能な無線リソースを示すD2Dリソース情報を、ブロードキャスト信号により送信する。D2Dリソース情報は、例えば、D2D発見手順に使用可能な無線リソースを示す情報(Discoveryリソース情報)及びD2D通信に使用可能な無線リソースを示す情報(Communicationリソース情報)を含む。D2D非同期元であるUE100は、eNB200から受信するD2Dリソース情報に基づいて、D2D発見手順及びD2D通信を行う。
カバレッジ外又は部分的カバレッジでは、例えばUE100がD2D同期元となる。カバレッジ外では、D2D同期元であるUE100は、D2D近傍サービスに使用可能な無線リソースを示すD2Dリソース情報を、例えばD2D同期信号により送信する。D2D同期信号は、端末間同期を確立するD2D同期手順において送信される信号である。D2D同期信号は、D2DSS及び物理D2D同期チャネル(PD2DSCH)を含む。D2DSSは、時間・周波数の同期基準を提供する信号である。PD2DSCHは、D2DSSよりも多くの情報を運搬する物理チャネルである。PD2DSCHは、上述したD2Dリソース情報(Discoveryリソース情報、Communicationリソース情報)を運搬する。或いは、D2DSSにD2Dリソース情報を関連付けることにより、PD2DSCHを不要としてもよい。
D2D発見手順は、主にD2D通信をユニキャストで行う場合に利用される。一のUE100は、他のUE100とのD2D通信を開始しようとする場合に、D2D発見手順に使用可能な無線リソースのうち何れかの無線リソースを用いて、Discovery信号(D2D発見信号)を送信する。当該他のUE100は、当該一のUE100とのD2D通信を開始しようとする場合に、D2D発見手順に使用可能な無線リソース内でDiscovery信号をスキャンし、Discovery信号を受信する。Discovery信号は、当該一のUE100がD2D通信に使用する無線リソースを示す情報を含んでもよい。
(第1実施形態に係る動作)
以下において、第1実施形態に係る動作について、図6−図8を用いて説明する。図6は、第1実施形態に係る動作を説明するための図である。図7は、第1実施形態に係るD2Dリソース情報の一例を説明するための図である。
(A)動作環境
図6に示すように、第1実施形態に係る移動通信システムは、eNB200−1、eNB200−2、eNB200−3、UE100−2及びUE100−3を有する。
eNB200−1は、eNB200−2及びeNB200−3の隣接基地局である。従って、eNB200−1が管理するセル250−1は、eNB200−2が管理するセル250−2及びeNB200−3が管理するセル250−3のそれぞれと隣接する。eNB200−1は、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれとX2インターフェイスを介して通信ができる。
eNB200−1は、eNB200−1(すなわち、セル250−1)においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースを設定している。ここで、D2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースは、D2D無線信号の送信に使用可能な無線リソースであるD2D送信リソースプール(Tx resource pool)及びD2D無線信号の受信に使用可能な無線リソースであるD2D受信リソースプール(Rx resource pool)である。本実施形態において、eNB200−1は、周波数帯#1(Freq.1)の無線リソースをD2D送信リソースプールに設定している(図6参照)。eNB200−1は、自セルのUE間でD2D無線信号の送受信を可能にするため、周波数帯♯1の無線リソースを含む無線リソースをD2D受信リソースプールに設定している。
eNB200−1は、設定されたD2Dリソースの情報をD2Dリソース情報として、セル250−1に在圏するUE(不図示)にブロードキャスト(或いはユニキャスト)で通知する。セル250−1に在圏するUEは、通知されたD2Dリソースに基づいて、D2D無線信号を送受信する。本実施形態において、当該UEは、周波数帯♯1の無線リソースを使用してD2D無線信号を送信する。
なお、D2D無線信号は、D2D近傍サービスのために用いられる無線信号である。D2D無線信号には、D2D発見手順(Discovery)において送信されるDiscovery信号、D2D通信(Communication)において送信されるD2D通信信号、D2D同期手順において送信されるD2D同期信号、D2D通信におけるユーザデータの受信のための無線リソースの位置を示すスケジューリング割当(SA:Scheduling Assignment)を含む制御信号などがある。
本実施形態において、D2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースは、上述の少なくともいずれかのD2D無線信号(例えば、Discovery信号)の送信に使用可能な無線リソース(例えば、Discovery送信リソースプール)及び少なくともいずれかのD2D無線信号(例えば、Discovery信号)の受信に使用可能な無線リソース(例えば、Discovery受信リソースプール)である。
eNB200−2は、eNB200−1の隣接基地局であるが、eNB200−3の隣接基地局でない。従って、セル250−2は、セル250−1と隣接するが、セル250−3と隣接しない。一方で、セル250−2は、セル250−3の近くに位置する。具体的には、セル250−2に在圏するUE100−2からのD2D無線信号が、セル250−3に在圏するUE100−3に届く範囲に、セル250−2が存在する。eNB200−2は、eNB200−1とX2インターフェイスを介して通信ができ、eNB200−3とX2インターフェイスを介して通信ができない。
eNB200−2は、eNB200−2(すなわち、セル250−2)においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースを設定している。本実施形態において、eNB200−2は、周波数帯#2(Freq.2)の無線リソースをD2D送信リソースプールに設定している(図6参照)。周波数帯♯2は、周波数帯♯1と異なる無線リソースである。eNB200−2は、自セルのUE間でD2D無線信号の送受信を可能にするため、周波数帯♯2の無線リソースを含む無線リソースをD2D受信リソースプールに設定している。
eNB200−2は、eNB200−1と同様に、設定されたD2Dリソースの情報をUE100−2に通知する。本実施形態において、UE100−2は、周波数帯♯2の無線リソースを使用してD2D無線信号を送信する。
eNB200−3は、eNB200−1の隣接基地局であるが、eNB200−2の隣接基地局でない。従って、セル250−3は、セル250−1と隣接するが、セル250−2と隣接しない。さらに、eNB200−3は、eNB200−1とX2インターフェイスを介して通信ができ、eNB200−2とX2インターフェイスを介して通信ができない。
eNB200−3は、eNB200−3(すなわち、セル250−3)においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースを設定している。本実施形態において、eNB200−3は、周波数帯#3(Freq.3)の無線リソースをD2D送信リソースプールに設定している(図6参照)。周波数帯♯3は、周波数帯♯1及び周波数帯♯2と異なる無線リソースである。eNB200−3は、自セルのUE間でD2D無線信号の送受信を可能にするため、周波数帯♯3の無線リソースを含む無線リソースをD2D受信リソースプールに設定している。本実施形態において、eNB200−3に設定されているD2D受信リソースプール(Initial Rx resource pool)は、周波数帯♯3の無線リソースである。
eNB200−3は、eNB200−1と同様に、設定されたD2Dリソースの情報をUE100−3に通知する。本実施形態において、UE100−3は、周波数帯♯3の無線リソースを使用してD2D無線信号を送信する。
UE100−2は、セル250−2に在圏する。例えば、UE100−2は、セル250−2においてRRCアイドル状態である。或いは、UE100−2は、セル250−2においてRRCコネクティッド状態であってもよい。
UE100−3は、セル250−3に在圏する。例えば、UE100−3は、セル250−3においてRRCアイドル状態である。或いは、UE100−3は、セル250−3においてRRCコネクティッド状態であってもよい。
本実施形態において、UE100−2は、セル250−3側のセル端に位置し、UE100−3は、セル250−2側のセル端に位置する。UE100−2からのD2D無線信号がUE100−3に届くと仮定して説明を進める。
このような動作環境において、以下の動作が行われる。
(B)動作概要
まず、eNB200−2は、eNB200−2において設定されたD2Dリソースに関する第2のD2DリソースメッセージをeNB200−1にX2インターフェイスを介して送信する。eNB200−1は、eNB200−2から第2のD2Dリソースメッセージを受信する。
本実施形態において、第2のD2Dリソースメッセージは、eNB200−2において設定されたD2D送信リソースプールの情報(第2のD2D送信リソース情報)を含む。図7に示すように、第2のD2D送信リソース情報は、以下の情報を含むことができる。
・セル識別子(Cell ID)
・リソースブロック(RB)
・サブフレーム(Subframe)
・ERFCN
・ホップ数(Hop_count)
ここで、セル識別子は、セル識別子が示すセル(具体的には、セル250−2)におけるD2D送信リソースプールを示す情報と関連付けられている。D2D送信リソースプールを示す情報は、リソースブロック、サブフレーム、ERFCN(E−UTRA ARFCN)を含む。
リソースブロックは、D2D送信リソースプールを示すリソースブロックである。本実施形態において、リソースブロックは、周波数帯♯2のリソースブロックである。サブフレームは、D2D送信リソースプールを示すサブフレームである。ERFCNは、D2D送信リソースプールを示す周波数の識別情報である。本実施形態において、ERFCNは、周波数帯♯2を示す。
ホップ数は、D2D送信リソースプールを示す情報が転送された回数を示す。ここでは、ホップ数は、0である。
次に、eNB200−1は、eNB200−1において設定されたD2Dリソースに関する第1のD2DリソースメッセージをeNB200−3にX2インターフェイスを介して送信する。eNB200−3は、eNB200−1から第1のD2Dリソースメッセージを受信する。
第1のD2Dリソースメッセージは、eNB200−1において設定されたD2D送信リソースプールの情報(第1のD2D送信リソース情報)を含む。第1のD2D送信リソース情報は、上述の第2のD2D送信リソース情報と同様の情報である。本実施形態において、第1のD2D送信リソース情報は、セル250−1を示すセル識別子、周波数帯♯1のリソースブロック、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールを示すサブフレーム、周波数帯♯1を示すERFCN、及びeNB200−1におけるD2D送信リソースプールの転送回数が0を示すホップ数、の情報を含む。
ここで、第1のD2Dリソースメッセージは、第1のD2D送信リソース情報に加えて、第2のD2D送信リソース情報を含む。従って、第1のD2Dリソースメッセージは、eNB200−1におけるD2D送信リソースプール及びeNB200−2におけるD2D送信リソースプールの情報を含む。
なお、第1のD2Dリソースメッセージに含まれる第2のD2D送信リソース情報は、第2のD2Dリソースメッセージに含まれる第2のD2D送信リソース情報と同様の情報である。ただし、第2のD2D送信リソース情報に含まれるホップ数は、1を示す。
eNB200−1は、eNB200−2におけるD2D送信リソースプールが、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールの範囲内である場合、第2のD2D送信リソース情報を含まない第1のD2Dリソースメッセージを送信してもよい。本実施形態において、eNB200−1におけるD2D送信リソースプール(周波数帯♯1)とeNB200−2におけるD2D送信リソースプール(周波数帯♯2)とは異なるため、第2のD2D送信リソース情報を含む第1のD2Dリソースメッセージを送信する。
第1のD2Dリソースメッセージを受信したeNB200−3は、第1のD2Dリソースメッセージに基づいて、eNB200−3(すなわち、セル250−3)におけるD2D受信リソースプールを設定する。具体的には、eNB200−3は、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールとeNB200−2におけるD2D送信リソースプールとに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加する。すなわち、eNB200−3は、D2D受信リソースプールに、周波数帯♯1−♯2の無線リソースを追加する。従って、eNB200−3は、周波数帯♯1−♯3の無線リソースを新たなD2D受信リソースプールとして設定する。
eNB200−3は、D2Dリソース情報として、新たなD2D受信リソースプールをUE100−3に送信(通知)する。UE100−3は、新たなD2D受信リソースプールに基づいて、D2D無線信号の受信に使用可能な無線リソース(周波数帯♯1−♯3)を設定する。このため、UE100−2が、eNB200−2(セル250−2)におけるD2D送信リソースプールである周波数帯♯2に含まれる無線リソースを使用してD2D無線信号を送信した場合であっても、UE100−3は、設定された周波数帯♯1−3を対象として、スキャンを行うことによって、UE100−2からのD2D無線信号を受信することができる。
(C)変更例
次に、上述した動作の変更例について、図8を用いて説明する。図8は、第1実施形態の変更例に係る動作を説明するための図である。なお、上述した動作と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
上述した動作では、第2のD2Dリソースメッセージは、第2のD2D送信リソース情報を含んでいたが、本変更例では、第2のD2Dリソースメッセージは、第2のD2D送信リソース情報に加えて、eNB200−1と異なるeNB200−2の隣接eNB(具体的には、eNB200−4)において設定されたD2D送信リソースプールの情報を含む。
図8に示すように、eNB200−4は、eNB200−2の隣接基地局であるが、eNB200−1の隣接基地局でない。従って、eNB200−4が管理するセル250−4は、セル250−2と隣接するが、セル250−1と隣接しない。一方で、セル250−4は、セル250−1の近くに位置する。具体的には、セル250−4に在圏するUEからのD2D無線信号が、セル250−1に在圏するUEに届く範囲に、セル250−4が存在する。eNB200−4は、eNB200−2とX2インターフェイスを介して通信ができ、eNB200−1とX2インターフェイスを介して通信ができない。
eNB200−4は、eNB200−4(すなわち、セル250−4)においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースを設定している。本変更例において、eNB200−4は、周波数帯#1(Freq.1)の無線リソースをD2D送信リソースプールに設定している(図8参照)。eNB200−4は、自セルのUE間でD2D無線信号の送受信を可能にするため、周波数帯♯1の無線リソースを含む無線リソースをD2D受信リソースプールに設定している。
まず、eNB200−4は、eNB200−4において設定されたD2Dリソースに関する第4のD2DリソースメッセージをeNB200−2にX2インターフェイスを介して送信する。eNB200−2は、eNB200−4から第2のD2Dリソースメッセージを受信する。
上述と同様に、第4のD2Dリソースメッセージは、eNB200−4において設定されたD2D送信リソースプールの情報(第4のD2D送信リソース情報)を含む。
なお、第4のD2Dリソースメッセージは、上述の第1のD2Dリソースメッセージと同様に、第4のD2D送信リソース情報に加えて、eNB200−4の隣接eNBでないeNB200−5において設定されたD2D送信リソースプールの情報(第5のD2D送信リソース情報)を含んでもよい。
次に、eNB200−2は、第2のD2DリソースメッセージをeNB200−1に送信する。第2のD2Dリソースメッセージは、第2のD2D送信リソース情報に加えて、第4のD2D送信リソース情報をさらに含む。第2のD2Dリソースメッセージは、第5のD2D送信リソース情報をさらに含んでもよい。
次に、eNB200−1は、第1のD2DリソースメッセージをeNB200−3に送信する。eNB200−1は、受信した第2のD2Dリソースメッセージに含まれる第4のD2D送信リソース情報を含む第1のD2DリソースメッセージをeNB200−3に送信できる。或いは、eNB200−1は、eNB200−4におけるD2D送信リソースプールが、eNB200−2におけるD2D送信リソースプールの範囲内である場合、第2のD2D送信リソース情報を含み第4のD2D送信リソース情報を含まない第1のD2Dリソースメッセージを送信してもよい。或いは、eNB200−1は、eNB200−4におけるD2D送信リソースプールが、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールの範囲内である場合、第4のD2D送信リソース情報を含まない第1のD2D送信リソース情報を送信してもよい。本変更例では、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールとeNB200−4におけるD2D送信リソースプールとが周波数帯♯1で同一であるため、第4のD2D送信リソース情報を含まない第1のD2D送信リソース情報を送信できる。
また、第2のD2Dリソースメッセージが第5のD2D送信リソース情報を含む場合、上述と同様に、第1のD2Dリソースメッセージは、第5のD2D送信リソース情報を含んでもよいし、含まなくてもよい。eNB200−1は、第5のD2D送信リソース情報に含まれるホップ数が上限値(第1の閾値)以下である場合にのみ、第5のD2D送信リソース情報を含む第1のD2Dリソースメッセージを送信してもよい。第1の閾値は、eNB200−1に予め設定されていてもよい。或いは、eNB200−1は、OAMから第1の閾値を示す情報を受信してもよい。
上述したように、第1のD2Dリソースメッセージを受信したeNB200−3は、第1のD2Dリソースメッセージに基づいて、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールを設定する。本変形例において、eNB200−3は、第1のD2Dリソースメッセージが第4のD2D送信リソース情報を含む場合、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールとeNB200−2におけるD2D送信リソースプールとに対応する無線リソースだけでなく、eNB200−4におけるD2D送信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加できる。
また、第1のD2Dリソースメッセージが第5のD2D送信リソース情報を含む場合、eNB200−3は、第5のD2D送信リソース情報に含まれるホップ数が上限値(第2の閾値)以下である場合にのみ、eNB200−5におけるD2D送信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加してもよい。第2の閾値は、eNB200−3に予め設定されていてもよい。或いは、eNB200−3は、OAMから第2の閾値を示す情報を受信してもよい。第2の閾値は、上述の第1の閾値と同じ値であってもよいし、第1の閾値よりも低い値であってもよい。
(第1実施形態のまとめ)
本実施形態では、eNB200−1は、eNB200−2から第2のD2Dリソースメッセージを受信する。第2のD2Dリソースメッセージを受信したeNB200−1は、eNB200−3に対して、第1のD2Dリソースメッセージを送信する。第1のD2Dリソースメッセージは、eNB200−1においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソース及びeNB200−2においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースの情報を含む。これにより、eNB200−3は、eNB200−3の隣接eNB200でないeNB200−2においてD2D近傍サービスに使用されるD2Dリソースの情報を、X2インターフェイスを介して受信することができる。従って、eNB200−3は、eNB200−2において設定されたD2Dリソースの情報に基づいて、eNB200−3におけるD2Dリソースを設定することができるため、オーバヘッドの増加を抑制しつつ、eNB200−2とeNB200−3との間で、D2D無線信号が受信可能となる。
本実施形態では、eNB200−1は、第2のD2D送信リソース情報を含む第2のD2Dリソースメッセージを受信する。第1のD2Dリソースメッセージは、eNB200−1において設定されたD2D送信リソースプールの情報である第1のD2D送信リソース情報及びeNB200−2において設定されたD2D送信リソースプールの情報である第2のD2D送信リソース情報を含む。さらに、本実施形態では、eNB200−3は、eNB200−1におけるD2D送信リソースプールとeNB200−2におけるD2D送信リソースプールとに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加することによって、新たなD2D受信リソースプールを設定する。これにより、セル250−3に在圏するUE100−3は、隣接セルであるセル250−1に在圏するUEだけでなく、セル250−2に在圏するUE100−2からのD2D無線信号を受信することが可能となる。
本実施形態では、eNB200−1は、eNB200−2におけるD2D送信リソースプールがeNB200−1におけるD2D送信リソースプールの範囲内である場合、第2のD2D送信リソース情報を含まない第1のD2Dリソースメッセージを送信できる。これにより、eNB200−1は、UE100−3がUE100−2からのD2D無線信号を受信可能とする情報を残しつつ、第1のD2Dリソースメッセージに含める情報を削減できる。
本実施形態では、eNB200−1は、第4のD2D送信リソースプールの情報をさらにふくむ第1のD2DリソースメッセージをeNB200−3に送信できる。これにより、これにより、セル250−3に在圏するUE100−3は、eNB200−4が管理するセル250−4に在圏するUEからのD2D無線信号を受信することが可能となる。
本実施形態では、eNB200−1は、eNB200−4におけるD2D送信リソースプールがeNB200−2におけるD2D送信リソースプールの範囲内である場合、第4のD2D送信リソース情報を含まない第1のD2Dリソースメッセージを送信できる。これにより、eNB200−1は、UE100−3がUE100−2からのD2D無線信号を受信可能とする情報を残しつつ、第1のD2Dリソースメッセージに含める情報を削減できる。
本実施形態では、eNB200−3は、第5のD2D送信リソース情報に含まれるホップ数が上限値(第2の閾値)以下である場合にのみ、eNB200−5におけるD2D送信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加することによって、新たなD2D受信リソースプールを設定できる。これにより、eNB200−3は、eNB200−3から地理的に遠い位置に設置されたeNB200−5におけるD2D送信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加することを抑制できる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る動作について、図9を用いて説明する。図9は、第2実施形態に係る動作を説明するための説明図である。なお、上述した第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様の部分は、説明を適宜省略する。
第1実施形態では、各D2Dリソースメッセージは、D2D送信リソースプールの情報を含んでいたが、第2実施形態では、各D2Dリソースメッセージは、D2D受信リソースプールの情報を含む。
なお、第2実施形態では、各eNB200において設定されたD2D受信リソースプールとD2D送信リソースプールとは、同じ無線リソースであると仮定して説明を進める。
図9(A)に示すように、eNB200間でD2Dリソースの協調が行われる。
具体的には、まず、eNB200−1は、第1のD2DリソースメッセージをeNB200−2及びeNB200−3に送信する。eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれは、第1のD2Dリソースメッセージを受信する。eNB200−2は、第2のD2DリソースメッセージをeNB200−1に送信する。eNB200−1は、第2のD2Dリソースメッセージを受信する。eNB200−3は、第3のD2DリソースメッセージをeNB200−1に送信する。eNB200−1は、第3のD2Dリソースメッセージを受信する。
第1のD2Dリソースメッセージは、eNB200−1において設定されたD2D受信リソースプールの情報(第1のD2D受信リソース情報)を含む。第1のD2D受信リソース情報は、第1実施形態の各D2D送信リソース情報と同様に、例えば、以下の情報を含むことができる。
・セル識別子(Cell ID)
・リソースブロック(RB)
・サブフレーム(Subframe)
・ERFCN
ここで、セル識別子は、セル識別子が示すセル(具体的には、セル250−1)におけるD2D受信リソースプールを示す情報と関連付けられている。D2D受信リソースプールを示す情報は、リソースブロック、サブフレーム、ERFCN(E−UTRA ARFCN)を含む。
リソースブロックは、D2D受信リソースプールを示すリソースブロックである。本実施形態において、リソースブロックは、周波数帯♯1のリソースブロックである。サブフレームは、D2D受信リソースプールを示すサブフレームである。ERFCNは、D2D受信リソースプールを示す周波数の識別情報である。本実施形態において、ERFCNは、周波数帯♯1を示す。なお、第1のD2D受信リソース情報は、ホップ数の情報を含まない。
第2のD2Dリソースメッセージは、第1のD2Dリソースメッセージと同様に、eNB200−2において設定されたD2D受信リソースプールの情報(第2のD2D受信リソース情報)を含む。従って、第2のD2D受信リソース情報は、eNB200−2においてD2D受信リソースプールとして設定された周波数帯♯2の情報を含む。
第3のD2Dリソースメッセージは、第1のD2Dリソースメッセージと同様に、eNB200−3において設定されたD2D受信リソースプールの情報(第3のD2D受信リソース情報)を含む。従って、第3のD2D受信リソース情報は、eNB200−3においてD2D受信リソースプールとして設定された周波数帯♯3の情報を含む。
以上により、eNB200−1とeNB200−2とは、設定されたD2Dリソース情報を交換する。eNB200−1とeNB200−3とは、設定されたD2Dリソース情報を交換する。
eNB200−1は、第2及び第3のD2Dリソースメッセージに基づいて、新たな第1のD2D受信リソースプールを設定する。具体的には、eNB200−1は、eNB200−2において設定されたD2D受信リソースプールとeNB200−3において設定されたD2D受信リソースプールとに対応する無線リソースを、eNB200−1におけるD2D受信リソースプールに追加する。従って、eNB200−1は、自身のD2D受信リソースプールに、周波数帯♯2−♯3の無線リソースを追加する。その結果、eNB200−1は、周波数帯♯1−♯3の無線リソースを新たなD2D受信リソースプールとして設定する(図9(B)参照)。
eNB200−2は、第1のD2Dリソースメッセージに基づいて、新たな第2のD2D受信リソースプールを設定する。具体的には、eNB200−2は、eNB200−1において設定されたD2D受信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−2におけるD2D受信リソースプールに追加する。従って、eNB200−2は、自身のD2D受信リソースプールに、周波数帯♯1の無線リソースを追加する。その結果、eNB200−2は、周波数帯♯1−♯2の無線リソースを新たなD2D受信リソースプールとして設定する(図9(B)参照)。
eNB200−3は、eNB200−2と同様に、第1のD2D受信リソースプールに基づいて、新たな第3のD2D受信リソースプールを設定する。従って、eNB200−3は、自身のD2D受信リソースプールに、周波数帯♯1の無線リソースを追加する。その結果、eNB200−3は、周波数帯♯1及び周波数帯♯3の無線リソースを新たなD2D受信リソースプールとして設定する(図9(B)参照)。
以上の通り、eNB200間で、受信リソースプールの交換が行われるとともに、交換した受信リソースプールに基づいて、新たな受信リソースプールが設定されることによって、D2Dリソースの協調が行われる。
次に、図9(B)に示すように、eNB200間でD2Dリソースの協調がさらに行われる。
上述と同様に、eNB200−1は、第1のD2DリソースメッセージをeNB200−2及びeNB200−3に送信する。ここで、第1のD2Dリソースメッセージは、eNB200−1において新たに設定されたD2D受信リソースプールの情報(新たな第1のD2D受信リソース情報)を含む。
上述と同様に、eNB200−2は、第2のD2DリソースメッセージをeNB200−1に送信する。ここで、第2のD2Dリソースメッセージは、eNB200−2において新たに設定されたD2D受信リソースプールの情報(新たな第2のD2D受信リソース情報)を含む。
上述と同様に、eNB200−3は、第3のD2DリソースメッセージをeNB200−1に送信する。ここで、第3のD2Dリソースメッセージは、eNB200−3において新たに設定されたD2D受信リソースプールの情報(新たな第3のD2D受信リソース情報)を含む。
eNB200−1において設定されたD2D受信リソースプールが、eNB200−2及びeNB200−3のそれぞれにおいて設定されたD2D受信リソースプールに対応する無線リソースを含むため、eNB200−1は、新たなD2D受信リソースプールの設定を省略する。
一方、eNB200−2において設定されたD2D受信リソースプールが、eNB200−1において設定されたD2D受信リソースプールの一部(具体的には、周波数帯♯3)に対応する無線リソースを含まないため、eNB200−2は、周波数帯♯3に対応する無線リソースを、eNB200−2におけるD2D受信リソースプールに追加する。その結果、eNB200−2は、周波数帯♯1−♯3の無線リソースを新たなD2D受信リソースプールとして設定する(図9(C)参照)。なお、新たに追加した無線リソースは、eNB200間でD2Dリソースの協調が行われる前において、eNB200−2の隣接基地局でないeNB200−3においてD2D受信リソースプールとして設定されていた無線リソースに対応する。
また、eNB200−3において設定されたD2D受信リソースプールが、eNB200−1において設定されたD2D受信リソースプールの一部(具体的には、周波数帯♯2)に対応する無線リソースを含まないため、eNB200−3は、周波数帯♯2に対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加する。その結果、eNB200−3は、周波数帯♯1−♯3の無線リソースを新たなD2D受信リソースプールとして設定する(図9(C)参照)。なお、新たに追加した無線リソースは、eNB200間でD2Dリソースの協調が行われる前において、eNB200−3の隣接基地局でないeNB200−2においてD2D受信リソースプールとして設定されていた無線リソースに対応する。
以上の通り、eNB200間でD2Dリソースの協調が行われた結果、各eNB200は、周波数帯♯1−♯3の無線リソースをD2D受信リソースプールとして設定される。
なお、各eNB200が、D2Dリソースの協調を繰り返し行うことによって、D2D受信リソースプールが拡大し続けることを抑制するために、以下の方法を行うことができる。
第1の方法として、eNB200は、D2D受信リソースプールの範囲を制限する制限情報に基づいて、D2D受信リソースプールを設定する。
ここで、制限情報は、D2D受信リソースプールとして設定可能な周波数帯の最大範囲を指定する情報であってもよいし、D2D受信リソースプールとして設定可能なリソースブロックの最大個数を指定する情報であってもよい。また、制限情報は、OAMなどのeNB200の上位のネットワーク装置から通知されてもよいし、eNB200に予め設定されていてもよい。
eNB200は、隣接eNB200において設定されたD2D受信リソースプールに対応する無線リソースのうち、制限情報によって指定された範囲を超えた無線リソースを、eNB200におけるD2D受信リソースプールに追加しない。
第2の方法として、eNB200は、UE100からのリソース報告に基づいて、D2D受信リソースプールを設定する。
具体的には、まず、eNB200が管理するセル250に在圏するUE100が、セル250におけるD2D受信リソースプールを対象としてスキャンを行うことによって、他のUE100からのD2D無線信号を受信した場合、eNB200にリソース報告を送信する。リソース報告は、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースの情報を含む報告である。
UE100は、RRCコネクティッド状態である場合、D2D無線信号の受信の成功をトリガとして、リソース報告をeNB200に送信してもよいし、RRCアイドル状態でD2D無線信号の受信に成功した場合、RRCコネクティッド状態に移行した場合に、リソース報告をeNB200に送信してもよい。
eNB200は、自セルに在圏するUE100から、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースの情報を含むリソース報告を受信する。eNB200は、受信したリソース報告をメモリ230に保存しておく。
eNB200は、D2D受信リソースプールを設定する場合に、保存していたリソース報告に基づいて、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースに対応しない無線リソースを、D2D受信リソースプールから削減する。
或いは、eNB200は、受信したリソース報告に基づいて、D2D受信リソースプールに含まれる無線リソースのうち、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースに対応する無線リソースを更新する。D2D受信リソースプールに含まれる無線リソースのうち、所定期間更新されない無線リソースを削減してもよい。
第3の方法として、eNB200は、D2D送信リソースプールに基づいて、D2D受信リソースプールを設定する。
上述の第1実施形態のように、eNB200は、隣接eNB200から受信したD2D送信リソース情報に基づいて、隣接eNB200(及び隣接でない他のeNB200)において設定されたD2D送信リソースプールに対応する無線リソースと異なる無線リソースを、D2D受信リソースプールに含まれる無線リソースの中から削減してもよい。
なお、上述の第1から第3の方法を組み合わせた方法が行われても勿論よい。
(第2実施形態のまとめ)
本実施形態では、eNB200−1は、第2のD2Dリソースメッセージに基づいて、eNB200−2において設定されたD2D受信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−1におけるD2D受信リソースプールに追加することによって、新たなD2D受信リソースプールを設定する。さらに、eNB200−1は、eNB200−1における新たなD2D受信リソースプールの情報である新たな第1のD2D受信リソース情報を含む第1のD2DリソースメッセージをeNB200−2に送信する。また、eNB200−3は、第1のD2Dリソースメッセージに基づいて、新たな第1のD2D受信リソースプールに対応する無線リソースを、eNB200−3におけるD2D受信リソースプールに追加することによって、新たなD2D受信リソースプールを設定できる。これにより、eNB200−3は、eNB200−2において設定されたD2D受信リソースプールが反映された新たな第1のD2D受信リソース情報に基づいて、D2D受信リソースプールを設定できるため、オーバヘッドの増加を抑制しつつも、eNB200−2とeNB200−3との間で、D2D無線信号が受信可能となる。
本実施形態では、eNB200−3は、D2D受信リソースプールの範囲を制限する制限情報に基づいて、新たなD2D受信リソースプールを設定できる。これにより、D2D受信リソースプールが必要以上に拡大することを低減できる。その結果、UE100がD2D無線信号の受信のためにスキャンする領域が狭くすることができる。
本実施形態では、eNB200−3は、UE100からのリソース報告に基づいて、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースに対応しない無線リソースを、受信リソースプールから削減することによって、新たなD2D受信リソースプールを設定できる。これにより、D2D無線信号の受信に使用されない無線リソースを削減することができるため、D2D受信リソースプールが必要以上に拡大することを低減できる。その結果、UE100がD2D無線信号の受信のためにスキャンする領域が狭くすることができる。
[その他の実施形態]
上述した各実施形態において、eNB200は、他のeNB200におけるD2D送信リソースプール及びD2D受信リソースプールに対応する無線リソースに基づいて、新たなD2D受信リソースプールを設定していたが、これに限られない。eNB200−3は、当該無線リソースに基づいて、新たなD2D送信リソースプールを設定してもよい。具体的には、eNB200は、eNB200−3において設定されているD2D送信リソースプールに当該無線リソースを追加することによって、新たなD2D送信リソースプールを設定してもよい。
上述した各実施形態において、eNB200は、1つのセル250のみを管理していたが、これに限られない。eNB200は、複数のセルを管理していてもよい。この場合、eNB200は、複数のセルのそれぞれにおけるD2D受信リソースプールに、他のeNB200におけるD2D送信リソースプール(及び/又はD2D受信リソースプール)に対応する無線リソースを追加してもよい。或いは、eNB200は、複数のセルのいずれかにおいて設定されたD2D受信リソースプールに、他のeNB200におけるD2D送信リソースプール(及び/又はD2D受信リソースプール)に対応する無線リソースを追加してもよい。
上述した第2実施形態では、制限情報は、D2D受信リソースプールの範囲を制限する情報であったが、これに限られない。制限情報は、D2D送信リソースプールの範囲を制限する情報を含んでもよい。
上述した各実施形態において、各eNB200が異なるPLMNに属していてもよい。
上述した各実施形態は、適宜組み合わせることができる。例えば、各D2Dリソースメッセージは、D2D送信リソースプール及びD2D受信リソースプールの情報を含んでいてもよい。例えば、D2Dリソースメッセージは、自局において設定されたD2D送信リソースプールの情報と、隣接eNBにおいて設定されたD2D受信リソースプールの情報とを含んでいてもよい。或いは、D2Dリソースメッセージは、自局において設定されたD2D受信リソースプールの情報と、隣接eNBにおいて設定されたD2D送信リソースプールの情報とを含んでいてもよい。各eNB200は、当該情報に基づいて、D2D送信リソースプール及び/又はD2D受信リソースプールの設定を行うことができる。
上述した各実施形態において、D2Dリソースメッセージ(D2Dリソース情報)に含まれるリソースブロック(RB)の情報は、RBを示すビットマップ(図7参照)であってもよいし、RB数を示す情報であってもよいし、開始オフセットを指定する情報であってもよいし、終了オフセットを示す情報であってもよい。また、D2Dリソースメッセージ(D2Dリソース情報)に含まれるサブフレームの情報は、サブフレームを示すビットマップ(図7参照)であってもよいし、開始オフセットを指定する情報であってもよいし、サブフレームの繰り返し回数を示す情報であってもよい。
上述した第2実施形態において、D2Dリソースプール(D2D送信リソースプール及び/又はD2D受信リソースプール)が拡大し続けることを抑制するために、eNB200は、物理レイヤパラメータ(例えば、CP長)が、自セルにおけるD2Dリソースプールと同一のD2Dリソースプールのみを自セルのD2Dリソースプールを新たなD2Dリソースプールとして設定してもよい。一方で、eNB200は、物理レイヤパラメータ(例えば、CP長)が、自セルにおけるD2Dリソースプールと異なるD2Dリソースプールを、新たなD2Dリソースプールとして設定せずに、別途管理してもよい。
上述した各実施形態では、移動通信システムの一例としてLTEシステムを説明したが、LTEシステムに限定されるものではなく、LTEシステム以外のシステムに本発明を適用してもよい。
なお、本発明は、X2インターフェイスを介した接続が確立されているeNBどうしが、隣接eNBの関係にあるかどうかに依らない適用可能であることは勿論である。また、D2Dリソースの情報の転送は、転送先のeNBのX2インターフェイスを介した接続状態に依らない。すなわち、eNB200は、D2Dリソースの情報の送信元のeNBと当該D2Dリソースの情報を転送する転送先のeNBとが、X2インターフェイスを介した接続を確立しているか否かにかかわらず、当該D2Dリソースの情報を転送することができる。
具体的には、eNB200A、eNB200B及びeNB200Cのそれぞれが互いに隣接eNBの関係にある、或いは、互いにX2インターフェイスを介した接続が確立されている場合に、eNB200Aが、eNB200Bにおいて設定されたD2Dリソースの情報を、eNB200Cに送信してもよい。例えば、eNB200Aは、eNB200BとeNB200Cとの間にX2インターフェイスを介した接続が確立しているか否かを確認することなく、eNB200Bにおいて設定されたD2Dリソースの情報を、eNB200Cに送信できる。或いは、eNB200Aは、eNB200BとeNB200CとのX2インターフェイスを介した接続が一時的に確立できない場合に、eNB200Bの代わりに、当該情報をeNB200Cに送信してもよい。
なお、日本国特許出願第2014−059279号(2014年3月20日出願)の全内容が、参照により、本願明細書に組み込まれている。
以上のように、本実施形態に係る通信制御方法及び基地局によれば、オーバヘッドの増加を抑制しつつ、隣接でなく且つ異なるセルに在圏するユーザ端末間で、D2D近傍サービス用の無線信号を受信できるため、移動通信分野において有用である。

Claims (15)

  1. 直接的な端末間通信であるD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる通信制御方法であって、
    第1の基地局が、前記第1の基地局の隣接基地局である第3の基地局に対して、前記第1の基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第1のD2Dリソースに関する第1リソースメッセージを送信するステップを備え、
    前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記第1の基地局の隣接基地局である第2の基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第2のD2Dリソースの情報を含むことを特徴とする通信制御方法。
  2. 前記第1の基地局が、前記第2のD2Dリソースに関する第2リソースメッセージを受信するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  3. 前記第2リソースメッセージを受信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報を含む前記第2リソースメッセージを受信し、
    前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第1のD2D送信リソースを示す情報と前記第2のD2D送信リソースを示す情報とであることを特徴とする請求項2に記載の通信制御方法。
  4. 前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第1のD2D送信リソースを示す情報と、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報とであり、
    前記通信制御方法は、
    前記第3の基地局が、前記第1リソースメッセージに基づいて、前記第1のD2D送信リソースと前記第2のD2D送信リソースとに対応する無線リソースを、前記第3の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第3のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  5. 前記第1リソースメッセージを送信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第2のD2D送信リソースが前記第1のD2D送信リソースの範囲内である場合、前記第1のD2D送信リソースを示す情報を含み、且つ前記第2のD2D送信リソースを示す情報を含まない前記第1リソースメッセージを送信することを特徴とする請求項3に記載の通信制御方法。
  6. 前記第2リソースメッセージは、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報と、前記第1の基地局の隣接基地局でなく且つ第2の基地局の隣接基地局である第4の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第4のD2D送信リソースを示す情報と、を含み、
    前記第1リソースメッセージを送信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第4のD2D送信リソースを示す情報をさらに含む前記第1リソースメッセージを送信することを特徴とする請求項3に記載の通信制御方法。
  7. 前記第1リソースメッセージを送信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記第4のD2D送信リソースが前記第2のD2D送信リソースの範囲内である場合、前記第2のD2D送信リソースを示す情報を含み、且つ前記第4のD2D送信リソースを示す情報を含まない前記第1リソースメッセージを送信することを特徴とする請求項6に記載の通信制御方法。
  8. 前記第2リソースメッセージを受信するステップにおいて、前記第1の基地局は、前記な第2のD2D送信リソースを示す情報に加えて、前記第1の基地局の隣接基地局でない第5の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第5のD2D送信リソースを示す情報をさらに含む前記第2リソースメッセージを受信し、
    前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報に加えて、前記第5のD2D送信リソースを示す情報を含み、
    前記通信制御方法は、
    前記第3の基地局が、前記第5のD2D送信リソースを示す情報のホップ数が、上限値以下である場合にのみ、前記第5のD2D送信リソースに対応する無線リソースを、前記第3の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第3のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信制御方法。
  9. 前記第2リソースメッセージを受信するステップにおいて、前記第1の基地局が、前記第2の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第2のD2D受信リソースを示す情報を含む前記第2リソースメッセージを受信し、
    前記通信制御方法は、
    前記第1の基地局が、前記第2リソースメッセージに基づいて、前記第2のD2D受信リソースに対応する無線リソースを、前記第1の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第1のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第1のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備え、
    前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記新たな第1のD2D受信リソースを示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の通信制御方法。
  10. 前記第3の基地局が、前記第1リソースメッセージに基づいて、前記新たな第1のD2D受信リソースに対応する無線リソースを、前記第3の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第3のD2D受信リソースに追加することによって、新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップをさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  11. 前記第3のD2D受信リソースを設定するステップにおいて、前記第3の基地局は、前記第3のD2D受信リソースの範囲を制限する制限情報に基づいて、前記新たな第3のD2D受信リソースを設定することを特徴とする請求項10に記載の通信制御方法。
  12. 前記第3の基地局が、自セルに在圏するユーザ端末から、D2D無線信号の受信に成功した無線リソースの情報を含むリソース報告を受信するステップをさらに備え、
    前記新たな第3のD2D受信リソースを設定するステップにおいて、前記第3の基地局は、前記リソース報告に基づいて、前記D2D無線信号の受信に成功した無線リソースに対応しない無線リソースを、前記第3のD2D受信リソースから削減することによって、前記新たな第3のD2D受信リソースを設定することを特徴とする請求項9に記載の通信制御方法。
  13. 前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第1のD2D送信リソースを示す情報と、前記第2の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第2のD2D受信リソースを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  14. 前記第1のD2Dリソース及び前記第2のD2Dリソースの情報は、前記第1の基地局においてD2D無線信号の受信に使用可能な第1のD2D受信リソースを示す情報と、前記第2の基地局においてD2D無線信号の送信に使用可能な第2のD2D送信リソースを示す情報であることを特徴とする請求項1に記載の通信制御方法。
  15. 直接的な端末間通信であるD2D通信を含むD2D近傍サービスをサポートする移動通信システムにおいて用いられる基地局であって、
    隣接基地局に対して、前記基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第1のD2Dリソースに関する第1リソースメッセージを送信する送信部を備え、
    前記第1リソースメッセージは、前記第1のD2Dリソース及び前記隣接基地局とは異なる他の隣接基地局において前記D2D近傍サービスに使用される第2のD2Dリソースの情報を含むことを特徴とする基地局。
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