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JP6524672B2 - プロジェクター - Google Patents

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Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上に投射するプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターとして、上記画像を形成する構成が金属製のベース上に配置された構成を有するプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のプロジェクターは、ランプユニット、導光ユニット、本体ユニット、プリズムユニット、投射レンズユニット及びレンズマウントを有する光学ユニットと、当該光学ユニットが組み付けられる土台となるベースと、当該ベースが固定されるケースと、を備える。
これらのうち、ランプユニットは、光源であるランプ及びリフレクターを有し、導光ユニットは、ランプユニットから入射される照明光を均一化する。本体ユニットは、導光ユニットから入射される照明光をS偏光に変換し、複数のダイクロイックミラーによって、赤、緑及び青の3色の光に分離する。プリズムユニットは、3色に分離された照明光に画像情報を付与する液晶パネルと、3色の光を1つの画像光として出射する複数個のプリズムと、を有する。これらランプユニット、導光ユニット、本体ユニット及びプリズムユニットは、ねじにより上記ベースに取り付けられる。
また、投射レンズユニットは、画像光を拡大投影するものであり、レンズマウントを介してベースに取り付けられる。
このように光学ユニットが取り付けられるベースが金属製のベースであることから、歪みの発生が抑制され、光学ユニットの光学性能の劣化が抑制される。
特開2008−176097号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されるプロジェクターでは、外装を構成するケースが、光学ユニット及びベースを支持している。このことから、当該ケースは、光学ユニットの重量が加算されるベースの重量により撓むおそれがあり、当該撓みの発生を抑制可能な剛性を有する必要がある。このため、当該剛性を確保するために、ケースの厚さ寸法を大きくすると、当該ケースの重量が増大し、プロジェクターの重量が増大するという問題がある。
特に、載置面に接する脚部が上記ケースの底面に設けられていたり、運搬時や天井への設置時に把持されるハンドル(アーム)が上記ケースの天面に設けられていたりすると、プロジェクターの設置時に、当該ケースにおける脚部やハンドルの設置位置に応力が集中する。このため、これら設置位置の強度を確保するために、更にケースの剛性を確保する必要が生じ、プロジェクターの重量が増大しやすいという問題がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決することを目的としたものであり、軽量化できるプロジェクターを提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るプロジェクターは、プロジェクターであって、画像を形成して投射する画像投射装置と、前記画像投射装置を支持する支持部材と、当該プロジェクターが載置される載置面に対向する底面部、及び、前記底面部とは反対側に位置する天面部を有し、外装を構成し、前記画像投射装置及び前記支持部材を収納する外装筐体と、前記支持部材に設けられ、前記外装筐体の外部に露出して、前記支持部材を支える脚部及びハンドルの少なくとも一方と、を備え、前記支持部材は、前記底面部から前記天面部に向かう第1方向と、前記画像投射装置における画像の投射方向とに沿う面を有する板状の形状であって、前記第1方向に直交し前記投射方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記画像投射装置を挟む第1支持部材及び第2支持部材を有し、前記外装筐体は、前記底面部側に位置する底面部側筐体と、前記天面部側に位置する天面部側筐体と、を有し、前記底面部側筐体は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記底面部側の部位に固定され、前記天面部側筐体は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記天面部側の部位に固定されることを特徴とする。
上記一態様によれば、外装筐体は、画像投射装置や支持部材を支持しないことから、これら画像投射装置や支持部材の重量は、外装筐体に加わらず、当該支持部材に設けられる脚部及びハンドルのいずれかに加わることとなる。これによれば、外装筐体の耐荷重性を向上させるために、外装筐体の剛性を増大させる必要がなく、当該剛性の増大に応じた外装筐体の重量の増大を抑制できる。従って、外装筐体の軽量化、ひいては、プロジェクターの軽量化を図ることができる。
上記一態様では、前記外装筐体は、当該プロジェクターが載置面に載置される際に前記載置面に対向する底面部、及び、前記底面部とは反対側に位置する天面部を有し、前記支持部材は、前記底面部から前記天面部に向かう第1方向と、前記画像投射装置における画像の投射方向とに沿う面を有する板状の形状であって、前記第1方向に直交し前記投射方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記画像投射装置を挟む第1支持部材及び第2支持部材を有する。
ここで、上記特許文献1に記載のベースのように、支持部材が、平板状に形成されて、外装筐体における天面部側の位置に配置されている場合には、上記載置面と支持部材との間の寸法が大きくなることから、外装筐体外に露出する脚部を当該支持部材に設けることが困難となる。一方、平板状に形成された支持部材が、外装筐体における底面部側の位置に配置されている場合にも、天面部側に露出するようにハンドルを設けようとすると、当該ハンドルの露出位置と支持部材との間の寸法が大きくなることから、当該ハンドルを支持部材に設けることが困難となる。
これに対し、上記一態様によれば、上記第2方向に画像投射装置を挟む第1支持部材及び第2支持部材は、上記第1方向と上記投射方向とに沿う面を有する板状の形状を有する。これによれば、第1支持部材及び第2支持部材において底面部に近い部位に、プロジェクターが載置される載置面に接する脚部を配置しやすくすることができる。また、当該第1支持部材及び第2支持部材において天面部に近い部位に、プロジェクターを吊り上げる部材や使用者によって把持されるハンドルを配置しやすくすることができる。更に、外装筐体内の脚部及びハンドルの寸法を短くすることができるので、これらが長くなる場合に比べて変形の発生を抑制できる。
上記一態様では、前記外装筐体は、前記底面部側に位置する底面部側筐体と、前記天面部側に位置する天面部側筐体と、を有し、前記底面部側筐体は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記底面部側の部位に固定され、前記天面部側筐体は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記天面部側の部位に固定される。
上記一態様によれば、外装筐体を構成する底面部側筐体と天面部側筐体とは、それぞれ第1支持部材及び第2支持部材に固定される。これによれば、底面部側筐体及び天面部側筐体のそれぞれに、第1支持部材及び第2支持部材の重量が加わることを確実に抑制できる。従って、底面部側筐体及び天面部側筐体の軽量化、ひいては、プロジェクターの軽量化を促進できる。
本発明の第1実施形態に係るプロジェクターの外観を示す斜視図。 上記第1実施形態におけるプロジェクターの内部を天面側から見た模式図。 上記第1実施形態におけるプロジェクターの内部を側方から見た模式図。 本発明の第2実施形態に係るプロジェクターの内部構成を模式的に示す図。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
[プロジェクターの概略構成]
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の外観を示す斜視図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、内部に設けられた光源装置31から出射された光を変調して画像情報に応じた画像を形成し、当該画像をスクリーン等の被投射面上(図示省略)に拡大投射する画像表示装置である。このプロジェクター1は、図1に示すように、当該プロジェクター1の外装を構成し、後述する装置本体を収納する平面視略矩形状の外装筐体2を備える。
[外装筐体の構成]
外装筐体2は、金属又は合成樹脂製の筐体である。この外装筐体2は、天面部2Aと、正面部2C、背面部2D及び左右の側面部2E,2Fのそれぞれの天面部2A側の一部とを構成する天面部側筐体としての上部筐体21と、上記天面部2Aに対向する底面部2Bと、正面部2C、背面部2D及び左右の側面部2E,2Fのそれぞれの底面部2B側の一部とを構成する底面部側筐体としての下部筐体22と、が組み合わされて構成されている。
これらのうち、正面部2Cには、後述する光学ユニット3の投射光学装置35の一部が露出され、当該投射光学装置35から投射される画像が通過する開口部2C1が形成されている。
天面部2Aは、天井や壁面に取付られたアーム等の取付部材(図示省略)によってプロジェクター1が吊り下げられる天吊り姿勢にて当該天井に対向する面である。この天面部2A側には、後述する支持部材4に取り付けられ、当該取付部材に取り付けられる他、使用者によって把持される一対のハンドルHNが露出している。
また、天面部2Aには、各ハンドルHNに応じた位置に形成され、当該各ハンドルHNに手等を掛けやすくするための凹部2A1が形成されている。
底面部2Bは、設置台等の載置面上にプロジェクター1が載置される正置き姿勢にて当該載置面に対向する面である。この底面部2B側には、後述する支持部材4に取り付けられ、当該載置面に当接される脚部FT(図3参照)が露出している。
[装置本体の構成]
図2及び図3は、プロジェクター1の内部構成を天面部側及び側面部側からそれぞれ見た模式図である。
装置本体は、図2及び図3に示すように、光学ユニット3、支持部材4、制御装置(図示省略)、電源装置5及び冷却装置6を備える。
これらのうち、制御装置は、プロジェクター1を制御する制御回路等が実装された基板により構成されている。電源装置5は、詳しい図示を省略するが、入力される商用交流電流を直流変換し、更に変圧した電流をプロジェクター1の電子部品に供給する。また、冷却装置6は、外装筐体2の外部から導入した空気を送風するファン等を備え、プロジェクター1を構成する冷却対象を冷却する。
なお、以下の説明において、光学ユニット3(投射光学装置35)による画像の投射方向をZ方向とし、それぞれZ方向と直交し、かつ、互いに直交する方向をX方向及びY方向とする。本実施形態では、Y方向を、底面部2Bから天面部2Aに向かう方向とし、X方向を、右側面部2Eから左側面部2Fに向かう方向とする。
[光学ユニットの構成]
光学ユニット3は、本発明の画像投射装置に相当し、上記制御装置(図示省略)による制御の下、画像情報に応じた画像を形成して投射する。
この光学ユニット3は、図2に示すように、光源装置31と、照明光学装置32と、色分離光学装置33と、電気光学装置34と、投射光学装置35と、光学部品用筐体36と、を備える。
これらのうち、光学部品用筐体36は、光源装置31及び各光学装置32〜34を内部に収納する筐体である。
光源装置31は、照明光学装置32に光を出射する。この光源装置31は、互いに対向する一対の光源部31A,31Bと、当該一対の光源部31A,31Bのそれぞれから出射された光を照明光学装置32に導く反射ミラー31Cと、を有する。
一対の光源部31A,31Bは、それぞれ、超高圧水銀ランプ等の光源ランプ311、リフレクター312及び平行化レンズ313と、これらを内部に収納するハウジング314と、を備える。しかしながら、このような構成に限らず、光源ランプに代えて、LED(Light Emitting Diode)やLD(Laser Diode)等の固体光源を採用してもよい。
反射ミラー31Cは、上記一対の光源部31A,31Bの間に配置され、これら光源部から入射される光をそれぞれ同方向に反射させる。これにより、各光源部31A,31Bから出射された光は、照明光学装置32に入射される。
照明光学装置32は、反射ミラー31Cにて反射されて入射される光束の中心軸に対する直交面内の照度を均一化する。この光学装置32は、レンズアレイ321,322、偏光変換素子323及び重畳レンズ324を有する。
色分離光学装置33は、照明光学装置32から入射される光束を、赤、緑及び青の3つの色光に分離する。この色分離光学装置33は、ダイクロイックミラー331,332と、反射ミラー333〜336と、集光レンズ337(337R,337G,337B)と、を有する。
ダイクロイックミラー331,332は、それぞれ入射される光束の中心軸に対してそれぞれ略45°の角度で傾斜し、かつ、互いに直交するように配置されている。これらのうち、ダイクロイックミラー331は、青色光を反射させ、それ以外の色光を透過させる。また、ダイクロイックミラー332は、赤色光を反射させ、それ以外の色光を透過させる。このようなダイクロイックミラー331,332により、青色光及び赤色光は、互いに反対方向に反射されて90°屈曲され、緑色光は、これらミラー331,332を透過する。
反射ミラー333,334は、青色光の光路上に配置され、当該青色光を、後述する電気光学装置34の青色光用の光変調装置341(341B)に導く。また、反射ミラー335,336は、赤色光の光路上に配置され、当該赤色光を、当該電気光学装置34の赤色光用の光変調装置341(341R)に導く。
集光レンズ337は、それぞれ分離された各色光の光路上に配置され、各色光を平行化して、各光変調装置341に入射させる。
電気光学装置34は、分離された各色光を変調し、変調された各色光を合成して画像光を形成する。この電気光学装置34は、3つの光変調装置341(赤、緑及び青用の光変調装置を、それぞれ341R,341G,341Bとする)と、1つの色合成装置342と、を有する。
光変調装置341は、入射される光(色光)を変調して、上記制御装置から入力される画像情報に応じた画像を形成する。この光変調装置341は、本実施形態では、図示を省略するが、液晶パネルと、当該液晶パネルの光入射側及び光出射側に配置される一対の偏光板とを備える。
色合成装置342は、各光変調装置341に対向する3つの光入射面と、これら光入射面を介して入射された色光を合成して出射する1つの出射面と、を有し、合成された色光を投射光学装置35に出射する。このような色合成装置342として、本実施形態では、クロスダイクロイックプリズムが採用されている。
投射光学装置35は、色合成装置342にて合成された画像を上記被投射面に投射する。この投射光学装置35は、フォーカスレンズ及びズームレンズ等を含む複数のレンズ(図示省略)と、当該複数のレンズを内部に収納する鏡筒351と、当該鏡筒351を支持するフランジ部352と、を備える。
上述のように構成された光学ユニット3では、一対の光源部31A,31Bから射出された光束は、反射ミラー31Cにより、光学部品用筐体36内部に設定された照明光軸Ax(図1参照)に沿って反射され、照明光学装置32に照射される。照明光学装置32に照射された光束は、照明光学装置32にて面内照度が均一化されるとともに、色分離光学装置33にてR,G,Bの3つの色光に分離される。分離された各色光は、各光変調装置341にて画像情報に応じてそれぞれ変調され、色光毎の画像が形成される。色光毎の画像は、色合成装置342にて合成され、投射光学装置35にてスクリーン(図示省略)に投射される。
[支持部材の構成]
支持部材4は、光学ユニット3を支持する他、外装筐体2を当該外装筐体2の内側にて支持し、ひいてはプロジェクター1の全体を支持する。
この支持部材4は、一対の支持部材である第1支持部材41及び第2支持部材42を備える。これら第1支持部材41及び第2支持部材42は、それぞれ、光学ユニット3のX方向(第2方向)に沿って当該光学ユニット3を挟持する。具体的に、第1支持部材41は、光学ユニット3に対してX方向側に位置し、第2支持部材42は、X方向とは反対側に位置している。
[第1支持部材の構成]
第1支持部材41は、図2に示すように、本体部411と、第1延出部412と、第2延出部413と、を有する。
本体部411は、光学ユニット3の光学部品用筐体36における、X方向側の面と、Z方向側の面の一部(すなわち、フランジ部352よりもX方向側に位置する領域)と、に沿う外形を有し、Y方向(第1方向)及びZ方向(投射方向)に沿う面を有する板状の部材である。この本体部411には、図示を省略するが、ねじ留め等により、光学部品用筐体36及びフランジ部352が取り付けられる。
ここで言う板状は、例えば、本体部411が、外装筐体2や光学ユニット3を支持可能な剛性を示す程度の厚みを有する形状であることを意味する。
第1延出部412は、本体部411のZ方向側の端部から、X方向に延出する。この第1延出部412のX方向側の端面は、外装筐体2の左側面部2Fの近傍に位置する。
第2延出部413は、本体部411のZ方向とは反対側の端部から、X方向に延出する。この第2延出部413のX方向側の端面は、外装筐体2の左側面部2Fの近傍に位置する。
このような第1支持部材41におけるY方向側の面41A(上面41A)には、上部筐体21がねじSC1によって固定される固定部P1と、ハンドルHNが取り付けられる取付部M11,M12と、が設けられている(図2及び図3参照)。
また、第1支持部材41におけるY方向とは反対側の面41B(下面41B)には、下部筐体22がねじSC2によって固定される固定部P2と、脚部FTが取り付けられる取付部M21,M22と、が設けられている(図2及び図3参照)。なお、取付部M21は、上面41Aにおける、第1延出部412のX方向側の端部に対応する位置に設けられている。また、取付部M22は、上面41Aにおける、第2延出部413のX方向側の端部に対応する位置に、それぞれ設けられている。
このような第1支持部材41は、外装筐体2や光学ユニット3の重量による撓みを抑制可能な剛性を有する。
[第2支持部材の構成]
第2支持部材42は、図2に示すように、第1支持部材41と略鏡面対称に構成されており、当該第1支持部材41と同様に、本体部421と、第1延出部422と、第2延出部423と、を有する。
本体部421は、光学部品用筐体36における、X方向とは反対側の面と、Z方向側の面の一部(フランジ部352よりもX方向とは反対側に位置する領域)と、に沿う外形を有し、かつ、Y方向及びZ方向に沿う面を有し、光学部品用筐体36及びフランジ部352が取り付けられる。
第1延出部422及び第2延出部423は、それぞれ、本体部421のZ方向側の端部と、Z方向とは反対側の端部と、からX方向とは反対方向に延出する。
このような第2支持部材42におけるY方向側の面42A(上面42A)には、上部筐体21がねじSC1によって固定される固定部P1と、ハンドルHNが取り付けられる取付部M13,M14と、が設けられている(図2参照)。
また、第2支持部材42におけるY方向とは反対側の面42B(下面42B)には、下部筐体22がねじSC2によって固定される固定部P2と、脚部FTが取り付けられる取付部M23,M24と、が設けられている(図2参照)。なお、取付部M23は、上面42Aにおける、第1延出部422のX方向とは反対側の端部に対応する位置に設けられている。また、取付部M24は、上面42Aにおける、第2延出部423のX方向とは反対側の端部に対応する位置に、それぞれ設けられている。
このような第2支持部材42は、第1支持部材41と同様に、外装筐体2や光学ユニット3の重量による撓みを抑制可能な剛性を有する。
[脚部の構成]
脚部FTは、上記のように、正置き姿勢において、載置面に直に接触することによりプロジェクター1を支える部材である。
この脚部FTは、図3に示すように、外装筐体2の外部に露出し、載置面に対して接触する脚部本体FT1と、脚部本体FT1から延出して、支持部材4(第1支持部材41及び第2支持部材42)と連結される連結部FT2と、を有する。なお、本実施形態では、図2に示すように、脚部FTが、上記下面41Bにおける第1延出部412及び第2延出部413に応じた位置のX方向側の端部と、上記下面42Bにおける第1延出部422及び第2延出部423に応じた位置のX方向とは反対側の端部と、にそれぞれ取り付けられる。
連結部FT2は、図3に示すように、下部筐体22に形成された貫通孔221に挿通され、連結部FT2のY方向側の端部が、外装筐体2内に位置する、第1支持部材41の取付部M21,M22、及び、第2支持部材42の取付部M23,M24に取り付けられる。
これにより、複数の脚部FTは、第1支持部材41及び第2支持部材42に取り付けられ、脚部本体FT1が、載置面に当接可能に、外装筐体2の外部に露出する。
なお、本実施形態では、4つの脚部FTが、それぞれ、Y方向とは反対側から見た平面視において、プロジェクター1の底面部2Bの角部近傍に配置される。このように、上記平面視において、光学ユニット3を囲む矩形領域の角部に相当する位置に脚部FTが設けられる。
[ハンドルの構成]
ハンドルHNは、上記のように、プロジェクター1を天井から吊り下げるように設置する場合等、プロジェクター1が持ち上げられる際に、プロジェクター1を支える部材である。
このハンドルHNは、図1及び図3に示すように、ハンドル本体HN1と、ハンドル本体HN1から延出して、上記支持部材4と連結される連結部HN2と、を有する。なお、本実施形態では、2つのハンドルHNのうち一方が、第1支持部材41の上面41Aに取り付けられ、他方が、第2支持部材42の上面42Aに取り付けられる。
ハンドル本体HN1は、天吊り設置用の器具(上記取付部材)や、使用者によって保持される部材であり、図1に示すように、外装筐体2の外部に露出している。
連結部HN2は、ハンドル本体HN1と、第1支持部材41及び第2支持部材42とを連結する。このハンドル本体HN1は、図3に示すように、上部筐体21に形成された貫通孔211に挿通される。そして、一方のハンドルHNの連結部HN2が、外装筐体2内に位置する第1支持部材41の上面41Aにおける上記取付部M11,M12に連結され、他方のハンドルHNの連結部HN2が、同じく外装筐体2内に位置する第2支持部材42の上面42Aにおける上記取付部M13,M14に連結される。
これにより、各ハンドルHNが、天面部2A側に露出する状態にて各支持部材41,42に取り付けられ、各支持部材41,42に対して固定される。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果がある。
プロジェクター1は、光学ユニット3を支持する支持部材4としての第1支持部材41及び第2支持部材42を備え、これら第1支持部材41及び第2支持部材42に対して、外装筐体2が取り付けられている。そして、第1支持部材41及び第2支持部材42には、脚部FT及びハンドルHNが設けられている。
このような構成では、外装筐体2は、光学ユニット3や、第1支持部材41及び第2支持部材42を支持しないことから、これら光学ユニット3や、第1支持部材41及び第2支持部材42の重量は、外装筐体2に加わらず、脚部FT及びハンドルHNのいずれかに加わることとなる。これによれば、光学ユニット3の重量によって外装筐体2の撓みの発生を抑制するために、外装筐体2の剛性を増大させる必要がなく、当該剛性の増大に応じた、外装筐体2の重量の増大を抑制できる。従って、外装筐体2の軽量化、ひいては、プロジェクター1の軽量化を図ることができる。
ここで、例えば、支持部材が、平板状に形成されて、外装筐体2における天面部2A側の位置に配置されている場合には、プロジェクター1が載置される載置面と支持部材との間の寸法が大きくなることから、外装筐体2の外に露出する脚部FTを当該支持部材に設けることが困難となる。一方、平板状に形成された支持部材が、外装筐体2における底面部2B側の位置に配置されている場合にも、天面部2A側に露出するようにハンドルHNを設けようとすると、当該ハンドルHNの露出位置と支持部材との間の寸法が大きくなることから、当該ハンドルを支持部材に設けることが困難となる。
これに対し、本実施形態では、第1支持部材41及び第2支持部材42は、それぞれY方向及びZ方向に沿って配置され、かつ、X方向に沿って光学ユニット3を挟持している。これによれば、第1支持部材41及び第2支持部材42において底面部2Bに近い部位に、脚部FTを配置しやすくすることができる。また、当該第1支持部材41及び第2支持部材42において天面部2Aに近い部位に、ハンドルHNを配置しやすくすることができる。更に、外装筐体2内における脚部FT及びハンドルHNの寸法を短くすることができるので、これらが長くなる場合に比べて、脚部FT及びハンドルHNの変形の発生を抑制できる。
また、脚部FTは、X方向の両側から光学ユニット3を挟持するように配置された第1支持部材41及び第2支持部材42における、底面部2B側の面に設けられている。
このような構成では、Y方向とは反対側から見た平面視において、光学ユニット3を囲む位置、例えば、当該光学ユニット3を囲む矩形領域の角部に対応する位置に設けられた取付部M21,M22,M23,M24のそれぞれに、脚部FTを取り付けることができる。このように、上記平面視において、光学ユニット3を囲むように配置された脚部FTによって、プロジェクター1を安定的に支持することができる。なお、ハンドルHNも、同様に、光学ユニット3を囲むように設けられた取付部M11,M12,M13,M14に取り付けることができ、プロジェクター1を安定的に支持することができる。
また、脚部FTは、互い逆方向に延出する、第1支持部材41の第1延出部412と、第2支持部材42の第1延出部422とにおける、それぞれの延出方向の先端部に設けられる。同様に、脚部FTは、第1支持部材41の第2延出部413と、第2支持部材42の第2延出部423とにおける、それぞれの延出方向の先端部に設けられる。
このような構成では、各第1延出部412,422や各第2延出部413,423の延出方向(X方向)の寸法に応じて、Y方向から見た平面視における、脚部FTの取付位置を調整することができる。
例えば、第1支持部材41の第1延出部412と、第2支持部材42の第1延出部422とに設けられた2つの脚部FT間の距離寸法を大きくすることができる。同様に、各第2延出部413,423のそれぞれに設けられた2つの脚部FT間の距離寸法を大きくすることができる。これにより、正置き姿勢において、設置面に対して、プロジェクター1をより安定的に載置できる。
外装筐体2を構成する上部筐体21と下部筐体22とは、それぞれ第1支持部材41及び第2支持部材42に固定される。これによれば、上部筐体21と下部筐体22とのそれぞれに、第1支持部材41及び第2支持部材42の重量が加わることを確実に抑制できる。従って、上部筐体21及び下部筐体22の軽量化、ひいては、プロジェクター1の軽量化を促進できる。
また、例えば、下部筐体22が各支持部材41,42に固定され、上部筐体21が下部筐体22に固定され、下部筐体22によって支持される構成と比べて、下部筐体22の剛性を小さくできる。従って、外装筐体2の軽量化、ひいては、プロジェクター1の軽量化を促進できる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記プロジェクター1と同様の構成を備えるが、外装筐体2における底面部2B側に配置された1つの支持部材によって、上記光学ユニット3が支持される点で、上記プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については説明を省略する。
図4は、本実施形態に係るプロジェクター1Aの内部構成を模式的に示す断面図である。
本実施形態に係るプロジェクター1Aは、図4に示すように、支持部材4に代えて支持部材4Aを有する他は、上記プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
支持部材4Aは、板状に形成され、光学ユニット3のY方向とは反対側に配置されている。この支持部材4Aは、光学ユニット3を支持する。また、この支持部材4Aには、外装筐体2(下部筐体22)が、ねじSC3によって固定される。また、支持部材4Aは、外装筐体2や光学ユニット3の重量により撓むことがない程度の剛性を有する。
なお、本実施形態では、外装筐体2を構成する上部筐体21は、図示を省略するが、下部筐体22に対して固定されている。
脚部FTは、上記プロジェクター1と同様に、支持部材4AにおけるY方向とは反対側の面に取り付けられる。
ハンドルHNは、上記プロジェクター1と同様に、支持部材4AにおけるY方向側の面に取り付けられる。なお、本実施形態では、4つの連結部HN2の変形を抑制するために、外装筐体2の内周面に沿って、2つの連結部HN2間を接続する梁部を設けてもよい。
[第2実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1Aによれば、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様に、プロジェクター1Aの軽量化を図ることができるほか、以下の効果がある。
光学ユニット3は、支持部材4Aによって、底面部2B側で支持される。これによれば、Y方向を鉛直方向の上向きに一致させて使用するような場合に、支持部材4Aが、光学部品用筐体36を鉛直方向の下方で支持することとなり、光学部品用筐体36の撓みを抑制できる。
光学ユニット3は、1つの支持部材4Aによって支持される。これによれば、光学ユニット3を複数の支持部材によって支持する場合と比べて、支持部の軽量化を図ることができ、ひいてはプロジェクター1Aの軽量化を図ることができる。
また、光学ユニット3を支持部材4Aに配置する際に、天面部2A側からY方向とは反対方向に向かって配置することができる。従って、第1実施形態のように1対の支持部材41,42によって挟持する場合と比べて、各光学部品(光学ユニット3を構成する光学部品)の設置及び位置調整が容易になる。
[実施形態の変形]
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記第1実施形態では、2つの支持部材41,42によって、第2実施形態では1つの支持部材4Aによって、光学ユニット3を支持するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、3つ以上の支持部材によって光学ユニット3を支持してもよい。また、支持部材は、断面略U字状の箱型に構成されてもよい。例えば、第1実施形態におけるY方向に沿う各支持部材41,42と、第2実施形態におけるY方向に交差する支持部材4Aと、を組み合わせる構成を採用してもよい。この場合、各支持部材を一体的に構成してもよい。
上記第1実施形態では、各支持部材41,42は、第1延出部412,422、及び、第2延出部413,423を備え、これら各延出部412,413,422,423のそれぞれの底面部2B側に脚部FTが取り付けられるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、各支持部材41,42が、各延出部412,413,422,423を有さず、脚部FTが、本体部411,421に取り付けられてもよい。
また、各支持部材41,42は、Y方向に沿って延在する第1の部分と、当該第1の部分のY方向における両端部のそれぞれから屈曲する第2の部分と、を有するような屈曲した形状であってもよい。このような構成において、脚部FTやハンドルHNは、第2の部分に取り付けられる。このように、各支持部材41,42は、適宜、屈曲したり湾曲したりする板状の部材であってもよい。
上記第1実施形態では、ハンドルHNは、第1支持部材41の上面41A、及び、第2支持部材42の上面42Aに設けられ、脚部FTは、第1支持部材41の下面41B、及び、第2支持部材42の下面42Bに設けられるとした。また、第2実施形態でも同様に、ハンドルHNは、支持部材4Aの上面に、脚部FTは、支持部材4Aの下面に、設けられるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、脚部FT及びハンドルHNの取付部を、支持部材4,4Aの任意の位置に設けてもよく、脚部FT及びハンドルHNを、支持部材4,4Aの任意の位置に取り付けることができる。例えば、脚部FT及びハンドルHNを、支持部材4,4AのX方向やZ方向に交差する側面に取り付けてもよい。
上記第1実施形態では、2つの支持部材41,42は、それぞれ、Y方向(第1方向)及びZ方向である投射方向に沿う面を有し、投射方向と直交するX方向(第2方向)に沿って光学ユニット3を挟むように配置されていた。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、投射方向がZ方向以外の方向を向いてもよい。具体的には、投射方向は、YZ平面に沿う任意の方向に設定されてもよく、Y方向に一致してもよい。また、投射方向は、YZ平面に対して交差するように設定されてもよい。
換言すると、プロジェクター1が正置き姿勢や天吊り姿勢にて設置された際に、支持部材41,42が、投射方向に関わらず、水平方向である所定方向における両側から光学ユニット3を挟み、かつ、当該光学ユニット3における上記所定方向に交差する面に沿って配置される構成としてもよい。
上記各実施形態では、ハンドルHNが、外装筐体2の天面部2A側に配置されていた。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、外装筐体2の右側面部2E及び左側面部2Fに貫通孔が形成され、連結部HN2が、当該貫通孔から外装筐体2の内部に挿入され、ハンドル本体HN1が、右側面部2E及び左側面部2F側に沿って配置されてもよい。
上記第1実施形態では、2つのハンドルHNが、第1支持部材41及び第2支持部材42のそれぞれに設けられていた。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、ハンドルHNが、第1支持部材41及び第2支持部材42に跨るように取り付けられてもよい。
上記各実施形態では、脚部FT及びハンドルHNの両方を備えるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。例えば、脚部FTのみを備える構成としてもよいし、ハンドルHNのみを備える構成としてもよい。
上記各実施形態では、外装筐体2は、上部筐体21及び下部筐体22の二つの筐体によって構成されるとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、外装筐体は、3つ以上の複数の部分筐体によって構成されてもよい。また、外装筐体は、前方と後方との2つの部分筐体によって構成されてもよい。
上記各実施形態では、光源装置31が、光源部31A,31Bを備え、これら光源部31A,31Bが、光源ランプ311を有するとした。しかしながら、本発明はこれに限らない。すなわち、上記のように、LEDやLD等の固体光源を有する構成であってもよく、LDから出射された光を蛍光体に入射させ、当該蛍光体から出射される光を利用する構成であってもよい。
更に、光源装置31が、2つの光源部31A,31Bを備えるとしたが、本発明はこれに限らず、1つの光源部を備える構成でもよいし、3つ以上の光源部を備える構成でもよい。
上記各実施形態では、プロジェクター1,1Aは、光変調装置341としての3つの液晶パネルを備えていたが、本発明はこれに限らない。すなわち、2つ以下、あるいは、4つ以上の液晶パネルを用いたプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記各実施形態では、光学ユニット3における各光学部品の配置位置は、適宜変更可能であり、例えば、平面視略L字形状を有する構成や、平面視略U字形状を有する構成を採用してもよい。
上記各実施形態では、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネルを有する光変調装置341を採用したが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルを有する光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態では、液晶パネルを有する光変調装置341を備えたプロジェクター1,1Aを例示したが、入射光束を画像情報に応じて変調可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えばDMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
1,1A…プロジェクター、2…外装筐体、2A…天面部、2B…底面部、3…光学ユニット、4,4A…支持部材、21…上部筐体(天面部側筐体)、22…下部筐体(底面部側筐体)、41…第1支持部材、42…第2支持部材、FT…脚部、HN…ハンドル。

Claims (1)

  1. プロジェクターであって、
    画像を形成して投射する画像投射装置と、
    前記画像投射装置を支持する支持部材と、
    当該プロジェクターが載置される載置面に対向する底面部、及び、前記底面部とは反対側に位置する天面部を有し、外装を構成し、前記画像投射装置及び前記支持部材を収納する外装筐体と、
    前記支持部材に設けられ、前記外装筐体の外部に露出して、前記支持部材を支える脚部及びハンドルの少なくとも一方と、を備え
    前記支持部材は、前記底面部から前記天面部に向かう第1方向と、前記画像投射装置における画像の投射方向とに沿う面を有する板状の形状であって、前記第1方向に直交し前記投射方向に直交する第2方向に並んで配置され、前記画像投射装置を挟む第1支持部材及び第2支持部材を有し、
    前記外装筐体は、
    前記底面部側に位置する底面部側筐体と、
    前記天面部側に位置する天面部側筐体と、を有し、
    前記底面部側筐体は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記底面部側の部位に固定され、
    前記天面部側筐体は、前記第1支持部材及び前記第2支持部材の前記天面部側の部位に固定されることを特徴とするプロジェクター。
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