JP6518827B1 - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、筐体内に収容される基板ケースを、回転可能な構造とし、透明な基板ケースの裏面側等を目視確認し易くしたものがある(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載された従来技術のように、基板ケースの回転角度が最大となるような最大位置の状態(展開状態)で、前扉を開いた状態から閉じた場合(例えば、作業者が、基板ケースが展開状態であることを忘れて前扉を閉じた場合)には、展開状態の基板ケースと、前扉側の部位とが当接し、展開状態の基板ケースに対して無理な力が加わり、破損するおそれがある。
上記の展開状態の基板ケースにおける破損の問題に対して、特許文献2の図14に示す付勢ばね74等を用いて、基板ケースも同様に展開状態から閉じる方向の収容状態側へ付勢するようなことが考えられる。
すなわち、基板ケースも特許文献2の付勢ばね74と同様に、ばねの反発力によって収容状態を維持させるため、収容状態においても更に閉じる方向に反発させるような機構にすると、基板ケースを展開状態に開いた際には、ばねの反発力が強くなりすぎ、収容状態から展開状態にさせるため、或いは、展開状態を維持させるためには大きな力を必要とし、点検作業者に過度な負担がかかる。
また、その展開状態において点検作業者が急に基板ケースから手を離すと、強い反発力により収容状態側に基板ケースが勢いよく回転して、衝突してしまい、これに起因する破損が発生する虞がある。
前記筐体10aの前記開口を開閉可能であって、閉鎖状態で前記開口を閉塞する前扉10dと、
前記筐体10a内に配置されると共に、回路基板230を外部より視認可能に収納した透明な基板ケース100と、
前記基板ケース100を、収容状態から展開状態へと回転可能な回転支持手段111とを備えた遊技機10であって、
前記基板ケース100の少なくとも前記収容状態は、前記前扉10dを閉じる際に、前記前扉10d側の部位と当接しない位置にある一方で、
前記基板ケース100の少なくとも前記展開状態は、前記前扉10dを閉じる際に前記前扉10d側の部位と当接する位置にあり、
前記基板ケース100を前記展開状態から前記収容状態側に付勢する付勢手段400を備え、
前記付勢手段400は、
前記基板ケース100の前記展開状態から、前記基板ケース100の前記収容状態と前記展開状態との間にあって前記基板ケース100の前記収容状態からの回転角度が鋭角(0度<θ<90度)となる中間状態までにかけては、前記基板ケース100を前記収容状態側に変位させる力を出力する一方で、
前記中間状態から前記収容状態までにかけては、前記基板ケース100を前記収容状態側に変位させる力を出力しないように形成されていることを特徴とする。
なお、ここで、基板ケース100の「回転角度」とは、収容状態から展開状態へ基板ケース100を回転させる際、収容状態における基板ケース100の位置を基準として回転角度0度に設定し、その状態から基板ケース100が回転した回転角度を意味する。
そのため、筐体10a内に収容される基板ケース100を、回転可能な構造とし、透明な基板ケース100の裏面側等を目視確認し易くした遊技機10であることを前提としながらも、前扉10dの閉じ動作に起因する破損を防止することができるとともに、作業者の負担を軽減することもでき、さらには、基板ケース100が展開状態にあるときに、作業者が手を離した場合であっても、基板ケース100が付勢力によって勢いよく収容状態の位置の周囲部材と強く衝突するようなことも防止できる。
なお、ここで、「前記展開状態よりも前記収容状態側に寄った位置にある」とは、具体的には、例えば、展開状態は収容状態からの回転角度が鈍角(90度<θ<180度)である場合において、中間状態が収容状態からの回転角度が45度以下となるようなものが含まれる。
本発明によれば、基板ケース100の回転角度が鈍角になることで目視確認が容易となる一方で、回転角度が鈍角になることにより生じる弊害である、鈍角まで回転させた状態で閉鎖状態に移動する前扉10dの裏面側の部位と接触して、さらに回転角度が増加して基板ケース100が破損してしまうようなことを、本発明に係る付勢手段400により、収容状態側へ強制的に変位させて、当該弊害を未然に防止することができ、回路基板230の裏側の目視確認の視認性向上効果と、破損発生の未然防止効果との両方の効果を有効に発揮することができる。
ここで、点検領域170は、外部からの視認により点検が必要な部品と、回路基板230に付された基板識別情報232との少なくとも一方を覆っている。これにより、外部からの視認により点検が必要な部品と、基板識別情報232との少なくとも一方に対する視認性を確保することができ、外部からの点検において視認性が低下することによる点検不具合の発生を抑制し、点検作業が非効率となり繁雑となるようなことを抑制することができる。
本発明によれば、非不正行為防止領域にある規定部が前扉側接触部700と当接することで、基板ケース100の表面のうち、非不正行為防止領域は損傷しても、不正行為防止領域180にある不正行為防止手段は前扉側接触部700と当接しないため、不正行為防止手段である例えば封印シール253等が損傷することはなく、不正行為があったと誤認するようなことはない。
これにより、不正行為防止手段の機能を正常に維持することができ、不正行為防止手段の機能により不正行為の有無を正確に判断することができる。これにより、不正行為の有無を判断する点検作業の正確性を担保することができ、結果として、不正行為の防止を図ることができる。
なお、「不正行為防止手段」とは、具体的には、例えば、封印シール253や、封印ピンや、カシメ等が含まれる。
本明細書では、各説明箇所において、遊技機10の正面に向かって位置している遊技者、すなわち、当該遊技機10の前に設置してある椅子に座っている遊技者から見て、遊技機10から遊技者の手前側に向かう方向を「前」方向とし、その逆方向を「後」方向とし、同様に、「左」や「右」等の左右方向及び「上」や「下」等の上下方向も、遊技機10の前に座っている遊技者から見た場合の左方向や右方向、又は上方向や下方向を意味する。
本実施の形態に係る遊技機10には、遊技開始の条件として投入するためのメダルを後述するメダル投入口11からあらかじめ投入して、最大50枚までクレジットメダルとして内部に貯留可能なクレジット機能(投入枚数を電子データとして電子的に記憶し管理する機能)を有している。なお、このクレジットメダルとして貯留可能な最大枚数である50枚を最大クレジットメダル枚数とする。
前記操作部28の上面右側には、遊技媒体としてのメダルを投入するためのメダル投入口11が設けられている。
具体的には、メダルセレクタ11aには、電磁石を用いたキャンセルコイルの作動により、メダル投入口11から投入されたメダルをホッパーユニット36内に貯留させる通路と、メダル払出口12から後述するメダル受け皿37へ進ませる通路との切り換えが可能に形成されている。これにより、メダル投入口11から投入されたメダルをクレジットメダルとして貯留するか、メダル受け皿37へ払い出すかの切り換えをすることができる。
このスタートスイッチ20の上方には、ベットスイッチ40として、貯留されたメダル枚数(クレジットされたメダル枚数)から最大投入枚数(具体的には例えば3枚)に達するまでのメダル枚数を貯留されたクレジットメダル枚数から減じて最大投入枚数のメダル投入に代えるマックスベットスイッチ18と、クレジットメダル枚数から投入枚数1枚に達するまでのメダル枚数を貯留されたクレジットメダル枚数から減じて1枚のメダル投入に代える1ベットスイッチ19とが設けられている。
マックスベットスイッチ18の右側には、所定の演出において遊技者が操作可能なチャンスボタン24が設けられている。
この電源ユニット33には、特に図示していないが、電源投入又は電源遮断のための操作が可能な電源スイッチが設けられている。
この区間報知ランプ29cは、押し順報知の状態が「有利区間」である間は常時点灯されており、「非有利区間」に移行したことを契機に消灯される。
また、液晶ユニット32は表示装置16に表示される映像による演出に関する制御を行う回路基板(図示せず)、電源ユニット33は遊技機10における各機器に電力を供給する回路基板(図示せず)、コネクタユニット34は特定の機器に接続されたケーブルを仲介する回路基板(図示せず)をそれぞれ備えている。
また、リールユニット35はリール26(左リール13、中リール14、右リール15)の回転をそれぞれ独立して制御する回路基板(図示せず)、ホッパーユニット36はメダル投入口11に投入されたメダルを貯留するとともにメイン制御基板ユニット30からの信号に基づいてメダル払出口12へメダルを送出する制御を行う回路基板(図示せず)をそれぞれ備えている。
例えば、メイン制御基板ユニット30に備えられたメイン制御基板としての回路基板230には、遊技機10における基本的な制御、具体的には例えば役抽選等を行うための当選確率データや、役抽選を実行するためのプログラム等が記録された記憶装置(ROM)が搭載されている。
なお、本実施の形態では、ROM及びRAMは、メインCPU234(図5参照)に内蔵されている。このため、メインCPU234を、この記憶装置を偽造したものに交換することによって、遊技中に特定の操作を行うとボーナス遊技に当選して必ず大当たりになるようにする等、遊技機10に不正な改造を試みる不正行為者が現れる場合がある。したがって、遊技機10においては、この種の回路基板を、ケースの内部に収容して封止(封印とも言う)することが行われている。本実施の形態においても、メイン制御基板ユニット30は、図3に示すような基板ケース100を有し、この基板ケース100の内部に、回路基板230(図4参照)を収容することによって、当該回路基板230を封止する構造を採用している。この基板ケース100は、基板ケース100の外部より視認可能となるように透明に形成されている。
すなわち、基板ケース100は、保護カバー300を有さない場合には、ベース部材120と、カバー部材本体130からなるカバー部材110とを互いに組み付けることで形成され、保護カバー300を有する場合には、保護カバー300をカバー部材本体130に組み付けたカバー部材110と、ベース部材120とを組み付けることで形成されている。
ここで、保護カバー300は、回路基板230に上に配置されたコネクタ261〜263に対し、外部から不正アクセスされ難くするためにカバー部材本体130の前側を覆うものである。カバー部材本体130には、コネクタ挿通孔131〜133を備え、コネクタ261〜263に接続されるケーブル(図示せず)を、コネクタ挿通孔131〜133を介して基板ケース100の外部と接続させている。
具体的には、保護カバー300を取り付ける場合には、図4に示すように、ベース部材120の前面側に回路基板230及びカバー部材本体130を配置した状態で、ねじ(図示せず)を、保護カバー300の左側に貫通する左固定部材挿通部322に通して、カバー部材本体130にねじ止めする。
そして、ねじ(図示せず)に不正アクセスされることを防止するために、左固定部材323を左固定部材挿通部322に嵌め合わせている。
また、同様に、ベース部材120の前面側に回路基板230及びカバー部材本体130を配置した状態で、ねじ(図示せず)を保護カバー300の右側に貫通する右固定部材挿通部320に通して、ベース部材120の右側の右固定部113にねじ止めする。
そして、ねじ(図示せず)に不正アクセスされることを防止するために、右固定部材321を右固定部材挿通部320に嵌め合わせている。
これにより、ベース部材120の前面側に回路基板230及びカバー部材本体130を配置した状態、すなわち、ベース部材120と、保護カバー300との間に回路基板230及びカバー部材本体130を挟み混んだ状態で、ベース部材120、回路基板230、カバー部材本体130及び保護カバー300が一体となった基板ケース100を形成することができる。なお、保護カバー300を有しないような場合には、後面側に回路基板230をビスにより取り付けたカバー部材本体130を、図示しないビスにより、ベース部材120に固定することで形成される。
また、保護カバー300を有する場合は、本実施の形態のように、保護カバー300を、基板ケース100を構成するベース部材120及びカバー部材本体130の両方に取り付けるようにする他、ベース部材120及びカバー部材本体130のいずれか一方にのみ取り付けるようにしても良い。
なお、左固定部材323の前面側には、横長の封印シール251が左固定部材挿通部322の前面側を覆うように貼付されている。また、同様に、右固定部材321の前面側には、同様の横長の封印シール252が右固定部材挿通部320の前面側を覆うように貼付されている。
組付手順1においては、回路基板230における各種電子部品が配置された側が前側を向く状態で、回路基板230をカバー部材本体130に組み付ける。
また、回路基板230の各種電子部品が実装された前面側をカバー部材本体130で覆った状態とすることができることで、その後の手順で、回路基板230の電子部品が他の部材等に衝突して破損する等の不具合を防止することができる。
具体的には、組付手順2では、先ず、ベース部材120の前面側にカバー部材本体130を配置し、ベース部材120にカバー部材本体130を嵌め込む。これにより、回路基板230をベース部材120及びカバー部材本体130の間に収容した状態となる。
この回転支持手段111は、後述する右側軸112と、左側軸114と、右軸受212と、左軸受210と、右側軸支持部116(環状部117)と、左側軸支持部118(ガイド片119)とを少なくとも備えている。
上述した回転支持手段111について、さらに具体的に説明する。
本実施の形態に係るベース部材120は、このベース部材120の右側端面の下部から右側に向かって突出する略円柱状の右側軸112が形成され、ベース部材120の左側端面の下部から左側に向かって突出する略円柱状の左側軸114が形成されている。右側軸112と左側軸114との中心軸は、同一となるように配置されている。
ケースホルダー200の前面側の下部右側には、ベース部材120の右側軸112の下側の一部を支持可能な右軸受212が前面側に向かって突出し、また、ケースホルダー200の前面側の下部左側には、ベース部材120の左側軸114の下側の一部を支持可能な下側軸受けとしての左軸受210が前面側に向かって突出している。
また、同様に左側軸114の上側をガイド可能な上側軸受けとしてのガイド片119を有する左側軸支持部118がねじ(図示せず)を介して、ケースホルダー200に固定されている。そして、前記ねじ(図示せず)に不正アクセスされることを防止するために、固定部材121を左側軸支持部118に嵌め合わせている。
基板ケース100の正面右側には、スナップラッチ122が設けられている。このスナップラッチ122を手前に引くと、基板ケース100が回転可能となり、スナップラッチ122を押し込むことで、基板ケース100が収容状態に維持されるように形成されている。
なお、この展開状態の最大回転角度は、小さいと、基板ケース100を展開状態まで回転させても、基板ケース100の裏面側を遊技機10の正面側の点検作業者から目視で確認し難くなる。このため、基板ケース100の展開状態の最大回転角度は、60度以上とすることが好ましい。基板ケース100の展開状態の最大回転角度は、70度以上とするとより好ましく、80度以上とするとさらに好ましい。一方、基板ケース100の展開状態の最大回転角度を大きくしすぎると、基板ケース100の回転範囲が大きくなり、基板ケース100の周囲に他の部材やハーネス等を配置することが難しくなる。したがって、基板ケース100の展開状態の最大回転角度は、120度以下とすることが好ましい。また、基板ケース100の最大回転角度は、110度以下とするとより好ましい。
「Aカシメ部」は、遊技機が製造工場から出荷されてから、遊技機の検査機関が基板ケース100を開放して回路基板を検査するまでの間、基板ケース100の内部の回路基板に不正改造等が施されないように、基板ケース100を封止して、基板ケース100が不正に開放された際にはその痕跡が残るようにするための部分である。
この「Aカシメ部」に相当する部分を図5では符号「A」を用いて示している。
なお、本実施の形態では、特に図示していないが、その他にも、複数の部材を係合させて、不正に開放された際にはその痕跡が残るようにするための部分である複数種類のカシメ部が形成されている。
上記組付手順1〜4が完了すると、基板ケース100は、筐体10aに取り付けられた状態となる。なお、保護カバー300は当初よりカバー部材本体130の前面側に取り付けておいてもよい。
なお、図5では、カバー部材本体130及び保護カバー300等のカバー部材110は、透明部材であるため、便宜上、線図等を省略している部分があるが、回路基板230上に配置された上記点検が必要な部品(メインCPU234等)と、基板識別情報232との少なくとも一方の前面側の基板ケース100の表面領域が点検領域170となる。
したがって、点検領域170は、上記点検が必要な部品のみや、基板識別情報232のみや、上記点検が必要な部品及び基板識別情報232の両方に関するものとすることもできる。
なお、点検領域170は、基板ケース100の前面側に限定されず、例えば、側面側であってもよい。特に、上述したメインCPU234と回路基板230との間に不正部品を追加する場合などは、基板ケース100を側面側から点検した方が不正行為の痕跡が分かりやすい場合もある。
ここで、「基板ケース100内に配置されて基板ケース100外部からの視認により点検が必要な部品」には、図5に示すように、メインCPU234、役比モニター231、モニターLED240等が含まれる。
ここで、メインCPU234は、メイン制御基板としての回路基板230における中央演算処理装置である。
また、役比モニター231は、いわゆる役物比率について、当該遊技機自身で集計し、7セグメントでモニター表示するためのものである。
また、モニターLED240は、回路基板230上に配置され、遊技機10の各種のセンサーに接続されることで、遊技機10の各種のセンサーが有効に機能しているか否かを点灯状態により表示するためのものである。このモニターLED240は、対応するセンサーがメダルや操作を検出した状態では点灯し、検出していない状態では、消灯することで、遊技機の各種のセンサーが有効に機能しているか否かを点灯状態により表示するものである。
また、ここで、「回路基板230に付された基板識別情報232」は、図5に示すように、回路基板230上に印刷され、回路基板230の種類や型番を各々識別可能な基板IDである基板識別情報が印刷されているものである。
なお、ここで、上記点検領域170に含まれる部品として、各種カシメ部を含めるようにしてもよい。
不正行為防止領域180となる不正行為防止手段は、図5の基板ケース100の左側の長方形状であって、ベース部材120とカバー部材110とを封印するための封印シール250や、左固定部材323及び左固定部材挿通部322の前面側を覆うテープ状の封印シール251や、右固定部材321及び右固定部材挿通部320の前面側を覆うテープ状の封印シール252や、各種カシメ部(例えばAカシメ部)等が含まれる。
なお、不正行為防止領域180は、基板ケース100の前面側に限定されず、例えば、側面側であってもよい。特に、封印シール250などは、基板ケース100の側面側に貼られる場合もある。
図6(A)に示すように、前扉10dが開放状態から閉鎖状態へ移行する途中であって、前扉10dが離れていて、基板ケース100が回転可能な状態では、第1規定部140が前扉10dの裏面側に当接することはないが、図6(B)に示すように、前扉10dが更に閉鎖状態へ移行し、前扉10dの裏面側の前扉側接触部700としての液晶ユニット32と、基板ケース100の第1規定部140とが近づくような状態が発生する場合には、当該第1規定部140が前扉側接触部700としての液晶ユニット32と接触する場合が発生する可能性がある。
そのため、第1規定部140は、点検領域170、不正行為防止領域180とは異なる位置に設けられている。
すなわち、前扉側接触部700と接触する基板ケース100の表面は、傷が付きやすくなり、当該接触する部分には、点検領域170や不正行為防止領域180が、配置されないようにしている。
図6(A)に示すように、前扉10dを開放状態から閉鎖状態への移行により前扉側接触部700と基板ケース100の表面に設けられた第1規定部140とが接触し、当該基板ケース100を押し込むことで、当該基板ケース100が収容状態側に回転される。
前扉側接触部700が第1規定部140と接触しても、基板ケース100は収容状態側とは反対側、すなわち、展開状態から更に展開する方向に回転することはないようにすることで、回転支持手段111が壊れることを防止している。
そして、この際には、前扉側接触部700は、基板ケース100の点検領域170や不正行為防止領域180には接触されないようにされている。
その後、図6(B)に示すように、前扉10dを更に閉めると前扉側接触部700が基板ケース100を押し込み、基板ケース100が収容状態側に回転されることとなる。
なお、図6における基板ケース100の点検領域170や不正行為防止領域180の位置は、前扉側接触部700が当該点検領域170や不正行為防止領域180に接触しないことを示すものであり、基板ケース100における点検領域170や不正行為防止領域180の厳密な位置を示すものではない。
本実施の形態では、この第2規定部150は、基板ケース100の表面において、上述した点検領域170とは異なる位置(いわゆる非点検領域)に設けられている。
本実施の形態では、第2規定部150は、図5の基板ケース100の中央付近の一点鎖線で示した長方形状の領域に設けられている。具体的には、この第2規定部150は、保護カバー300を有している場合には、保護カバー300の表面領域に形成され、保護カバー300を有していない場合には、カバー部材本体130の表面領域に形成される。
なお、特定部60は、前扉10dに取り付けられたものでもよい。つまり、特定部60は、前扉10dを閉めたときの遊技機10の内部の空間のどこかに配置されているものであればよいものである。
この取っ手70は、図7に示すものであり、前面側に3箇所の挿通孔76,77,78を備えている。挿通孔76,77,78は、リールユニット35に取っ手70を組み付けるためのネジを挿通させるものである。本実施の形態では、挿通孔76,78に前面側からネジを挿通させ、挿通孔76,78をそれぞれ挿通したネジがリールユニット35の上部に螺合することで、図8に示すように、取っ手70がリールユニット35の上部の前面側に組み付けられる。
また、取っ手70の挿通孔76,77,78の内径は、取っ手70をリールユニット35に組み付けるためのねじの軸部の外径よりも大きく形成され、挿通孔76,77,78内径は、ねじの軸部の外径に対して隙間があるように形成されている。
この取っ手70の上面は、図9に示すように、上部傾斜面72を形成することで基板ケース100との接触箇所を特定箇所に集中させている。具体的には、上部傾斜面72の傾斜角度が保護カバー300の下面の傾斜角度と異なるため基板ケース100との接触が特定箇所に集中する。しかし、この特定箇所に対しては、上部傾斜面72の背面側端縁から下方に向かって延設された補強リブ74が設けてあるので、全体としての剛性を高め、破損の危険性が低減される。
なお、この上部傾斜面72の傾斜角度は、保護カバー300の下面の傾斜角度と略同一の傾斜角度とすることで、上部傾斜面72と保護カバー300の下面との接触面積を、当該上部傾斜面72を水平面にした場合と比較して増加させることができ、接触箇所が特定箇所に偏ることなく、応力の集中を避けることができ、さらに破損の危険性が低減される。
具体的に説明すると、取っ手70は、「役比モニター231」と、「リール26と図柄表示窓部10eとの隙間」とを結ぶ光軸上に配置されている。
また、取っ手70の色に関して、不透明な材質で形成すると、目隠しとして最適であり、また、透明な部材であっても、無色ではなく有色であれば、目隠しの機能を発揮するとともに、不透明な材質で形成されたものに比べ、リール26と図柄表示窓部10eとの隙間から覗かれたときに取っ手70が目立ちにくい。
具体的には、第2規定部150が特定部60としての取っ手70と当接する位置を基板ケース100が所定の回転角度(110度)まで回転した位置で当接するように設定することで、基板ケース100が収容状態からの回転角度が110度以上の鈍角となるまで回転するようなことを抑制することができる。
なお、基板ケース100が予定されている最大回転角度を超えて展開方向に回転する原因としては、点検作業者が点検をする際に展開状態にある基板ケース100の裏面側を、点検作業者が誤って押してしまい、基板ケース100に対して展開方向の力がかかるような場合がある。
例えば、基板ケース100が収容状態から110度まで回転した状態で前扉10dの裏面側の部位と接触した際、基板ケース100が収容状態からさらに収容状態からの回転角度を増加させるように回転して、基板ケース100や回転支持手段111を破損させてしまうようなことを防止することができる。すなわち、予め設計上、予定されている最大回転角度110度を超えて展開方向に回転することを防止することができ、基板ケース100自体の破損や周囲部材の破損等を防止することができる。
周囲部材の具体例としては、例えば取っ手70よりも脆弱なコネクタ39(図9参照)がある。本実施の形態では、基板ケース100を展開状態にする際、コネクタ39などの脆弱な周囲部材よりも先に(最初に)丈夫な取っ手70が基板ケース100と当接するので、脆弱な周囲部材が展開状態となる基板ケース100と接触し破損するようなことを防いでいる。
また、周囲部材の例として、前扉10dに脆弱な周囲部材が配置されることもあるが、このような場合であっても、同様の効果(基板ケース100と接触し破損するようなことを防ぐ効果)を奏することができる。
また、取っ手70が基板ケース100と当接するので、取っ手70が無い場合に無理に基板ケース100を回転させることによるヒンジとしての回転支持手段111の破損や、周囲部材としてのコネクタ39に接続されるケーブルの脱落等を防ぐことができる。
基板ケース100が収容状態から110度の鈍角まで回転した状態で前扉10dの裏面側の部位と接触した際、基板ケース100が収容状態からさらに収容状態からの回転角度を増加させるように回転して、基板ケース100や回転支持手段111を破損させてしまうようなことを防止することが可能となる。すなわち、予め設計上、予定されている最大回転角度を超えて展開方向に回転することを防止することができ、筐体10aに配置された脆弱な周囲部材の破損等を防止することができる。
また、本実施の形態では、第2規定部150と、取っ手70の上部傾斜面72とが当接する箇所は、基板ケース100が回転する回転軸である右側軸112及び左側軸114から離れた距離に形成されている。一般的に、基板ケース100を回転させるための力の大きさ又は回転を停止させるための力の大きさは、力が作用する位置によって異なり、回転中心からの作用線の距離に反比例する(いわゆる「てこの原理」。)。これにより、本実施の形態では、回転軸付近に基板ケース100の回転を制限するための箇所を設けてあるようなものと比較して、力がかかったときに回転を制限する箇所に大きな力がかからなくなり、例えば、勢いよく回転しても、ヒンジとしての回転支持手段111が壊れづらくなる効果が得られる。
また、点検作業者が点検をする際に展開状態にある基板ケース100の裏面側を、点検作業者が誤って押してしまい、基板ケース100に対して展開方向の力がかかるような場合のように、基板ケース100の回転が取っ手70と接触して停止した後に基板ケース100に対して展開方向の力がかかったときにも、回転軸付近に回転を制限するための部材を設けているようなものと比較して、回転を停止させるための部材等が破損するようなことを抑制することができる。
結果として、回転を停止させるための部材等が破損するようなことを、回転軸付近に回転を制限するための部材を設けているようなものと比較して、抑制することができる。
基板ケース100の表面のうち、前扉側接触部700と接触する箇所は、表面に傷が付く等により表面が損傷し、当初は透明で良好な視認性を確保することができていても、表面の損傷により視認性が低下することになる。本実施の形態によれば、点検領域170とは異なる位置に設けられている第1規定部140が前扉側接触部700と接触することで、基板ケース100の表面のうち、点検領域170とは異なる位置は損傷により視認性が低下しても、点検領域170は第1規定部140と接触しないため、点検領域170の表面が損傷することもなく、良好な視認性を維持することができる。
ここで、点検領域170は、基板ケース100内に配置されて基板ケース100外部からの視認により点検が必要な部品と、回路基板230に付された基板識別情報232との少なくとも一方を覆っている。これにより、外部からの視認により点検が必要な部品と基板識別情報232との少なくとも一方を覆う点検領域170に対する視認性を確保することができ、外部からの点検において視認性が低下することによる点検不具合の発生を抑制し、点検作業が非効率となり繁雑となるようなことを抑制することができる。
本実施の形態によれば、特定部60としての取っ手70は、所定の部品としてのリールユニット35に対して別体として組み付けられているので、第2規定部150と当接することで損傷しても、特定部60のみを交換するだけで良く、補修作業を容易なものとすることができる。
また、リールユニット35を単体で運搬する際など、仮にリールユニット35と取っ手70とが一体成形されていれば取っ手70がリールユニット35から部分的に張り出しているようになるため梱包や複数のリールユニット35を重ねることが困難となるが、本実施の形態によれば、リールユニット35から取っ手70を取り外すことができるので、リールユニット35を梱包する際や複数のリールユニット35を積み重ねるに際して利便性を高めることができる。また、リールユニット35と取っ手70とを一体成形する場合に比べてリールユニット35を製造する為の金型を単純化することができ設計コストを抑制できる。
また、本実施の形態によれば、取っ手70がリールユニット35の上部の前面側に組み付けられている。このため、第2規定部150が取っ手70と当接することにより取っ手70が振動しねじが緩むと、取っ手70が挿通孔76,77,78の内径とねじの軸部の外径との隙間の分だけ揺動可能となるので、取っ手70が破損することを抑制することができる。
本実施の形態に係る遊技機10は、特に図示していないが、第1の実施の形態と同様に、前面側に開口を有する筐体10aと、筐体10aの開口を開閉可能であって、閉鎖状態で開口を閉塞する前扉10dと、ベース部材120とカバー部材110とを組み合わせて構成し、筐体10a内に配置されると共に、回路基板230を外部より視認可能に収納した透明な基板ケース100と、基板ケース100を、収容状態から回転させた展開状態へと回転可能な回転支持手段111とを備えた遊技機10である。
カバー部材110には、第1の実施の形態と同様に第2規定部150が設けられ、基板ケース100を展開状態にすると、第2規定部150が筐体10a又は前扉10dに配置された特定部60としての取っ手70と当接するように形成されている。そして、基板ケース100の表面領域は、第1の実施の形態で説明した基板ケース100に対する不正行為を防止するための不正行為防止手段を設けた不正行為防止領域180を備えている。
本実施の形態に係る第2規定部150は、不正行為防止領域180とは異なる位置である非不正行為防止領域に設けられていることを特徴とするものである。
本実施の形態に係る遊技機10は、前扉10dの裏面側には、前扉10dを開放状態から閉鎖状態へ移行する際、展開状態の基板ケース100と接触可能な前扉側接触部700としての液晶ユニット32が設けられ、前扉側接触部700は基板ケース100の表面に設けられた第1の実施の形態で説明した第1規定部140と接触し、第1規定部140は、不正行為防止領域180とは異なる位置である非不正行為防止領域に設けられていることを特徴とするものである。
その他の構成は第1の実施の形態で説明したものと同様であって、それらの構成や作用効果の記載は省略する。
具体的には、第2規定部150が特定部60としての取っ手70と当接する位置を基板ケース100が所定の回転角度(例えば90度未満)まで回転した位置で当接するように設定することで、基板ケース100が収容状態からの回転角度が鈍角となるまで回転するようなことを抑制することができる。
例えば、基板ケース100が収容状態から鈍角まで回転した状態で前扉10dの裏面側の部位と接触した際、基板ケース100が収容状態からさらに収容状態からの回転角度を増加させるように回転して、基板ケース100や回転支持手段111を破損させてしまうようなことを防止することが可能となる。すなわち、予め設計上、予定されている最大回転角度を超えて展開方向に回転することを防止することができ、筐体10a内に配置された脆弱な周囲部材の破損等を防止することができる。
本実施の形態によれば、基板ケース100の表面領域のうち、不正行為防止領域180とは異なる位置の非不正行為防止領域にある第2規定部150が特定部60としての取っ手70と当接することで、基板ケース100の表面領域のうち、不正行為防止領域180とは異なる位置は損傷しても、不正行為防止領域180にある不正行為防止手段は特定部60と当接しないため、不正行為防止手段である例えば封印シール250〜252やカシメ等が損傷することはなく、不正行為があったと誤認するようなことはない。
これにより、不正行為防止手段の機能を正常に維持することができ、不正行為防止手段の機能により不正行為の有無を正確に判断することができる。これにより、不正行為の有無を判断する点検作業の正確性を担保することができ、結果として、不正行為の防止を図ることができる。
また、「特定部60」は、リールユニット35に取り付けられた取っ手70に限定されるものではなく、筐体10a(側板の内側や背板10bの内側等)に直接配置されるようなものも含まれる。
なお、特定部60は、前扉10dに取り付けられたものでもよい。つまり、特定部60は、前扉10dを閉めたときの遊技機10の内部の空間のどこかに配置されているものであればよいものである。
また、本実施の形態に係る遊技機10は、前扉10dの裏面側には、前扉10dを開放状態から閉鎖状態へ移行する際、展開状態の基板ケース100と接触可能な前扉側接触部700(例えば液晶ユニット32)が設けられ、前扉側接触部700は基板ケース100の表面に設けられた第1規定部140と接触し、当該基板ケース100を押し込むことで、当該基板ケース100が収容状態側に回転され、第1規定部140は、不正行為防止領域180とは異なる位置である非不正行為防止領域に設けられている。
本実施の形態によれば、基板ケース100の表面のうち、前扉側接触部700と接触する箇所は、表面に傷が付く等により表面が損傷し、仮に不正行為防止手段としての例えば封印シール250〜252や封印ピンやカシメ等の不正行為防止手段が設けられているような場合、当該封印シール250〜252や封印ピンやカシメ等の不正行為防止手段が損傷することになり、当該不正行為防止手段を点検した点検作業者は、封印シール250〜252や封印ピン等の不正行為防止手段に不正行為が行われたと誤認する可能性がある。
本実施の形態によれば、基板ケース100の表面領域のうち、不正行為防止領域180とは異なる位置にある第1規定部140が前扉側接触部700と当接することで、基板ケース100の表面領域のうち、不正行為防止領域180とは異なる位置は損傷しても、不正行為防止領域180にある不正行為防止手段は前扉側接触部700と当接しないため、不正行為防止手段である例えば封印シール250〜252やカシメやまた封印ピン等が損傷することはなく、不正行為があったと誤認するようなことはない。
これにより、不正行為防止手段の機能を正常に維持することができ、不正行為防止手段の機能により不正行為の有無を正確に判断することができる。したがって、不正行為の有無を判断する点検作業の正確性を担保することができ、結果として、不正行為の防止を図ることができる。
図11〜図15は、本発明の第3の実施の形態を示すものである。
第1の実施の形態では、第2規定部150が基板ケース100の保護カバー300の中央付近であって、特定部60がリールユニット35の上部に設けた取っ手70であり、その上部傾斜面72が第2規定部150と接触していた。展開状態の基板ケース100は、図5に示す一点鎖線の四角枠である第2規定部150が、取っ手70の上部傾斜面72と当接することで、それ以上、基板ケース100の回転角度が増加することを抑えていた。
それに対して、本実施の形態では、図11に示すように、第2規定部150が基板ケース100の保護カバー300の背面側の縁端面である左接触縁面312と右接触縁面310とから形成されている。
そして、本実施の形態では、特定部60は、図12に示すように、筐体10aに配置(図示しないビスにより固定)された部品であるケースホルダー200から前面側に突出する右軸受212の下側の端面である右軸受接触下面213と、同様にケースホルダー200から前面側に突出する左軸受210の下側の端面である左軸受接触下面211とを有している。
すなわち、本実施の形態でも第1の実施の形態と同様に、カバー部材110(カバー部材本体130、保護カバー300)の保護カバー300には、第2規定部150が設けられ、図15に示すように基板ケース100を展開状態にすると、第2規定部150が筐体10aに配置された特定部60(ケースホルダー200の左軸受接触下面211及び右軸受接触下面213)と当接するように形成されている。
そして、基板ケース100の表面領域は、基板ケース100内に配置されて基板ケース100外部からの視認により点検が必要な部品と、回路基板230に付された基板識別情報232との少なくとも一方を覆う点検領域170を備え、第2規定部150は、点検領域170とは異なる位置(いわゆる非点検領域)に設けられている。
本実施の形態では、右側の距離Xの方が、左側の距離Yよりも、保護カバー300の取り付け位置までの距離が長く、右側の方が左側よりも保護カバー300が撓みやすいので、撓み易い側の方を先に接触させて、接触が緩やかになるようにしている。
また、本実施の形態によれば、第2規定部150は、カバー部材110である保護カバー300の縁端面に形成されているので、第2規定部150が特定部60と当接することで損傷しても損傷の形跡が目立ちにくいため、基板ケース100の美観を維持することができる。
本実施の形態では、その他の構成は、第1の実施の形態で説明したものと同様であって、それらの構成により奏する作用及び効果も第1の実施の形態で説明した作用及び効果と同様であり、それらの説明を省略する。
本実施の形態に係る遊技機10は、特に図示していないが、第1の実施の形態と同様に、前面側に開口を有する筐体10aと、筐体10aの開口を開閉可能であって、閉鎖状態で開口を閉塞する前扉10dと、ベース部材120とカバー部材110とを組み合わせて構成し、筐体10a内に配置されると共に、回路基板230を外部より視認可能に収納した透明な基板ケース100と、基板ケース100を、収容状態から回転させた展開状態へと回転可能な回転支持手段111とを備えた遊技機10である。
そして、基板ケース100の表面領域は、第1の実施の形態で説明した基板ケース100に対する不正行為を防止するための不正行為防止手段を設けた不正行為防止領域180を備えている。
本実施の形態に係る遊技機10は、前扉10dの裏面側には、前扉10dを開放状態から閉鎖状態へ移行する際、展開状態の基板ケース100と接触可能な前扉側接触部700としての液晶ユニット32が設けられ、前扉側接触部700は基板ケース100の表面に設けられた第1の実施の形態で説明した第1規定部140と接触し、第1規定部140は、不正行為防止領域180とは異なる位置である非不正行為防止領域に設けられていることを特徴とするものである。
つぎに、主として、図16〜図18を用いて第5の実施の形態について説明する。
なお、図1〜図15等を用いて説明した上述した実施の形態と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を簡略又は省略する。
図16〜図18は、第5の実施の形態を示すものである。
本実施の形態に係る遊技機10でも、第1の実施の形態と同様に、前面側に開口を有する筐体10aと、筐体10aの開口を開閉可能であって、閉鎖状態で開口を閉塞する前扉10dと、筐体10a内に配置されると共に、回路基板230を外部より視認可能に収納した透明な基板ケース100と、基板ケース100を、収容状態から展開状態へと回転可能な回転支持手段111とを備えている。
この収容状態では、基板ケース100は、前扉10dを閉じる際に、前扉10d側の部位と当接しない位置にある。
図18は、基板ケース100の展開状態を示しており、基板ケース100は、回転支持手段111を回転中心として、上部側(図18のZ軸方向正側)が、前扉10d側に向かって最大限傾斜した状態になっている。
この展開状態では、基板ケース100の第1規定部140は、前扉10dを閉じる際に、前扉10d側の部位(具体的には前扉側接触部700としての液晶ユニット32)と当接する位置にある。
図17は、基板ケース100の中間状態を示しており、基板ケース100は、展開状態と同様に、回転支持手段111を回転中心として、上部側(図18のZ軸方向正側)が、前扉10d側に向かって傾斜した状態になっているものの、その傾きは展開状態より緩いものとなっている。
この中間状態では、基板ケース100の第1規定部140は、前扉10dを閉じる際に、前扉10d側の部位と当接する位置にある。
図16〜18に示すように、本実施の形態では、基板ケース100を展開状態から収容状態側に付勢する付勢手段400としてのばね410を備えている。なお、このばね410は、いわゆる引っ張りコイルばねであって、所定の長さから引っ張り荷重を受けたときに作用するものである。
結果として、このような長孔フック420を有することにより、図18に示すような基板ケース100の展開状態から、図17に示す中間状態(回転角度が45度)までにかけては、基板ケース100を収容状態側に変位させる力をばね410の付勢力(引張力)により出力する一方で、図17に示す中間状態(回転角度が45度)から図16に示す収容状態(回転角度が0度)までにかけては、基板ケース100を収容状態側に変位させる力を出力しないようにすることができる。
図16に示す収容状態でスナップラッチ122を前側に引くとロックが解除され、図17に示す中間状態まで基板ケース100が回転する。図16の収容状態から図17の中間状態までの間は、長孔フック420内の長孔内を、基端側から先端側へと、ケース側係止部422が移動するだけで、ばね410の付勢力(引張力)は発生しない。中間状態においては、基板ケース100は、重力により展開状態側へ更に回転しようとする力を受けるが、ばね410は、上記力に抗するように設定されている。そのため、収容状態から中間状態へ基板ケース100を回転させた場合には、点検をする遊技ホールの店員などの作業者が手を離したとしても、基板ケース100は、中間状態の姿勢が維持される。
その後、上記作業者が、基板ケース100をばね410の付勢力(引張力)に抗して、更に展開状態側に回転させると、図18に示す展開状態となる。
図18に示す展開状態において作業者が基板ケース100から手を離すと図17に示す中間状態まで戻ることとなる。より具体的には、展開状態では、ばね410は、中間状態からの変位により、引っ張り荷重を受けた状態となっている。その状態から作業者が基板ケース100から手を離すと、引っ張り荷重を受けた状態が解除され、ばね410は、引っ張り荷重を受ける前の状態に復帰し、それに連動して基板ケース100も中間状態まで戻ることとなる。或いは、基板ケース100は、慣性によって一旦中間状態を超えて収容状態側へと変位し、そこから重力を受けて中間状態まで戻ることとなる。
中間状態では前述のように、重力により展開状態側へ更に回転しようとする力を受けるが、ばね410は、前述のようにその力に抗するように設定されている。そのため、展開状態から中間状態へ基板ケース100を回転させた場合には、点検をする遊技ホールの店員などの作業者が手を離したとしても、基板ケース100は、中間状態の姿勢が維持される。
そして、中間状態から作業者が基板ケース100を収容状態側に回転させて、図16に示す収容状態となった後、スナップラッチ122を押し込むことで収容状態が維持されることとなる。
また、本実施の形態において、中間状態では、基板ケース100の第1規定部140は、前扉10dを閉じる際に、前扉10d側の部位(具体的には前扉側接触部700としての液晶ユニット32)と当接する位置にあるがこれに限定されず、基板ケース100の第1規定部140は、前扉10dを閉じる際に、前扉10d側の部位と当接しない位置にあっても良い。
そのため、筐体10a内に収容される基板ケース100を、回転可能な構造とし、透明な基板ケース100の裏面側等を目視確認し易くした遊技機10であることを前提としながらも、前扉10dの閉じ動作に起因する破損を防止することができるとともに、作業者の負担を軽減することもでき、さらには、基板ケース100が展開状態にあるときに、作業者が手を離した場合であっても、基板ケース100が付勢力によって勢いよく収容状態の位置の周囲部材と強く衝突するようなことも防止できる。
なお、ここで、「前記展開状態よりも前記収容状態側に寄った位置にある」とは、具体的には、例えば、展開状態は収容状態からの回転角度が鈍角(90度<θ<180度)である場合において、中間状態が収容状態からの回転角度が45度以下となるようなものが含まれる。
図19〜図24は、第6の実施の形態を示すものである。
第5の実施の形態では、付勢手段400としてのばね410は、何にも覆われずに筐体10a内部でむき出しの状態であったため、ハーネス等の周囲部材との干渉や絡まり等が発生する虞があった。本実施の形態では、付勢手段400としてのばね410を収納するホルダー430と、付勢手段400の直線運動を基板ケース100の回転運動に変換させる変換手段440とを備えたことを特徴とするものである。
本実施の形態では、上述したスライド片450及び伝達片460は、付勢手段400としてのばね410の直線運動を基板ケース100の回転運動に変換させる変換手段440となるものである。
これにより、第5の実施の形態で説明したものと同様の作用及び効果を奏する。
また、本実施の形態では、第5の実施の形態と同様に、中間状態は、展開状態と収容状態との間であって、展開状態よりも収容状態側に寄った位置に形成されている。
また、本実施の形態では、第5の実施の形態と同様に、展開状態は、基板ケース100の収容状態からの回転角度が鈍角(110度)に設定されており、第5の実施の形態と同様の効果を有する。
つぎに、図25、図26を用いて、特に、展開状態の収容状態からの回転角度が90度以上である場合に、上述した第5の実施の形態、第6の実施の形態における付勢手段400による収容状態側への強制的な変位以外での有効な変位の手段である前扉側接触部700の変形例について説明する。
展開状態の収容状態からの回転角度が90度以上である場合は、図26(A)に示すように、前扉側接触部700を、前扉10d側から筐体10a側へ突出する突出部710により形成することで、前扉10dを閉じる際に、基板ケース100を収容状態側に回転させることが可能となる。
上述した第5の実施の形態、第6の実施の形態における付勢手段400を用いて基板ケース100の収容状態側へ回転させる場合は、展開状態を維持するために手を離すことができず、点検の際に少なくとも片手を使用することができなくなる。また、手で展開状態を維持したまま前扉10dを閉じてしまった場合は、収容状態側とは逆側に回転する可能性が高く、回転支持手段111に負荷がかかり、壊れることが考えられる。
そのため、本実施の形態は、かかる点で有効である。
ここで、突出部710は、図26(A)に示すように、展開状態の基板ケース100の下側に先端が入り込み、傾斜面720の上端側が基板ケース100の回転軸(右側軸112、左側軸114)よりも上に位置するように形成されることが望ましい。
基板ケース100が90度以上回転している状態から、90度未満に回転させることが可能となり、収容状態側への変位を容易にすることができる。
なお、図26における基板ケース100の点検領域170や不正行為防止領域180の位置は、前扉側接触部700が当該点検領域170や不正行為防止領域180に接触しないことを示すものであり、基板ケース100における点検領域170や不正行為防止領域180の厳密な位置を示すものではない。
つぎに、図示しないが、基板ケース100を前扉10dに配置した場合の変形例について説明する。
なお、上述した実施の形態と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を簡略又は省略する。
そして、本実施の形態のように、基板ケース100を前扉10dに配置した場合であっても、上述した実施の形態のように筐体10a側に配置した場合と同様の作用効果を奏することができる。
10b 背板 10d 前扉
10e 図柄表示窓部 11 メダル投入口
11a メダルセレクタ 12 メダル払出口
13 左リール 14 中リール
15 右リール 16 表示装置
17 スピーカー 18 マックスベットスイッチ
19 1ベットスイッチ 20 スタートスイッチ
21 左ストップスイッチ 22 中ストップスイッチ
23 右ストップスイッチ 24 チャンスボタン
25 払戻しスイッチ 26 リール
26a 有効ライン 27a 中パネル
27b 下パネル 28 操作部
29a クレジット表示器 29b 払出枚数表示器
29c 区間報知ランプ 30 メイン制御基板ユニット
31 サブ制御基板ユニット 32 液晶ユニット
33 電源ユニット 34 コネクタユニット
35 リールユニット 36 ホッパーユニット
37 メダル受け皿 38 演出用ランプ
39 コネクタ
40 ベットスイッチ 50 ストップスイッチ
60 特定部 70 取っ手
72 上部傾斜面 74 補強リブ
76 挿通孔 77 挿通孔
78 挿通孔
100 基板ケース 110 カバー部材
111 回転支持手段 112 右側軸
113 右固定部 114 左側軸
116 右側軸支持部 117 環状部
118 左側軸支持部 119 ガイド片
120 ベース部材 121 固定部材
130 カバー部材本体 131 コネクタ挿通孔
132 コネクタ挿通孔 133 コネクタ挿通孔
140 第1規定部 150 第2規定部
170 点検領域 180 不正行為防止領域
200 ケースホルダー 210 左軸受
211 左軸受接触下面 212 右軸受
213 右軸受接触下面 230 回路基板
231 役比モニター 232 基板識別情報
234 メインCPU 240 モニターLED
250 封印シール 251 封印シール
252 封印シール 261 コネクタ
262 コネクタ 263 コネクタ
300 保護カバー 310 右接触縁面
312 左接触縁面 320 右固定部材挿通部
321 右固定部材 322 左固定部材挿通部
323 左固定部材
400 付勢手段 410 ばね
411 フック 420 長孔フック
421 ホルダー側係止部 422 ケース側係止部
430 ホルダー 440 変換手段
450 スライド片 460 伝達片
700 前扉側接触部 710 突出部
720 傾斜面
Claims (6)
- 前面側に開口を有する筐体と、
前記筐体の前記開口を開閉可能であって、閉鎖状態で前記開口を閉塞する前扉と、
前記筐体内に配置されると共に、回路基板を外部より視認可能に収納した透明な基板ケースと、
前記基板ケースを、収容状態から展開状態へと回転可能な回転支持手段とを備えた遊技機であって、
前記基板ケースの少なくとも前記収容状態は、前記前扉を閉じる際に、前記前扉側の部位と当接しない位置にある一方で、
前記基板ケースの少なくとも前記展開状態は、前記前扉を閉じる際に前記前扉側の部位と当接する位置にあり、
前記基板ケースを前記展開状態から前記収容状態側に付勢する付勢手段を備え、
前記付勢手段は、
前記基板ケースの前記展開状態から、前記基板ケースの前記収容状態と前記展開状態との間にあって前記基板ケースの前記収容状態からの回転角度が鋭角となる中間状態までにかけては、前記基板ケースを前記収容状態側に変位させる力を出力する一方で、
前記中間状態から前記収容状態までにかけては、前記基板ケースを前記収容状態側に変位させる力を出力しないように形成されていることを特徴とする遊技機。 - 前記中間状態は、前記展開状態と前記収容状態との間であって、前記展開状態よりも前記収容状態側に寄った位置にあることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記展開状態は、前記基板ケースの前記収容状態からの回転角度が鈍角に設定されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技機。
- 前記付勢手段を収納するホルダーと、
前記付勢手段の直線運動を前記基板ケースの回転運動に変換させる変換手段とを備えたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機。 - 前記前扉の裏面側には、前記前扉を開放状態から閉鎖状態へ移行する際、前記展開状態の前記基板ケースと接触可能な前扉側接触部が設けられ、
前記基板ケースの表面には、前記基板ケースを前記展開状態にすると、前記前扉側接触部と接触可能な規定部が設けられ、
前記基板ケースの表面領域は、
前記基板ケース内に配置され、前記基板ケース外部からの視認により点検が必要な部品と、回路基板に付された基板識別情報との少なくとも一方を覆う点検領域と、
前記点検領域以外の領域である非点検領域とを備え、
前記規定部は、前記非点検領域に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。 - 前記前扉の裏面側には、前記前扉を開放状態から閉鎖状態へ移行する際、前記展開状態の前記基板ケースと接触可能な前扉側接触部が設けられ、
前記基板ケースの表面には、前記基板ケースを前記展開状態にすると、前記前扉側接触部と接触可能な規定部が設けられ、
前記基板ケースの表面領域は、
前記基板ケースに対する不正行為を防止するための不正行為防止手段を設けた不正行為防止領域と、
前記不正行為防止領域以外の非不正行為防止領域とを備え、
前記規定部は、前記非不正行為防止領域に設けられていることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
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