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JP6513941B2 - 画像処理方法、画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、画像処理方法、画像処理装置及びプログラムに関する。
近年、TVやディスプレイに超解像技術を使った製品が市販されている。超解像技術は、画像の画素サンプリング時に失われる詳細な部分を画像処理によって再現する技術である。ここで画素サンプリング時とは、例えば撮像素子による光電変換時や撮影後の縮小処理時である。例えば、解像度が低いDVD(登録商標)の映像を大画面TVに表示する場合に、超解像技術を使うと詳細な部分が再現されて、解像度が高い鮮明な画像が得られる。TV放送やDVD向けの超解像技術は、入力される映像タイプが事前に予測不能であるために、特定の映像タイプに特化した最適化が十分になされていない。そのために、超解像技術の性能が最大限に発揮されずに、解像度の向上に限界が生じる場合がある。ここで映像タイプとは、撮影対象、撮影環境、カメラやレンズ、伝送方法、記録方法の特性などの違いによる映像の型や種類である。
また、近年では、カメラの小型化により、自動車、列車、飛翔体に搭載されて撮影された映像が増加している。そういったタイプの映像では、高速移動による被写体の拡大、縮小、回転、振動の時系列的な変動が生じているが、変動幅が大きいため従来の超解像技術では十分な画質改善ができない場合があった。すなわち、従来技術の超解像は、被写体の平行移動に対して十分な効果を発揮するものであり、処理に用いる数フレーム期間で被写体の動きの少ない映像では充分な効果が得られた。しかし、高速の移動体から撮影された映像で生じている被写体の拡大、縮小、回転といった複雑な変動には対応できないという問題があった。
また、超解像技術は、処理結果を人間が見る以外に、画像認識(周囲状況把握)の前処理として用いて認識結果を向上させる用途も増えてきた。
超解像技術が用いられるシーンが広がった結果、従来の技術では対応できない映像の高解像度化が可能な技術の開発が望まれている。
特開2012−195880号公報 特開2007−240170号公報 特開2008−91979号公報
本発明が解決しようとする課題は、高速の移動体からの撮影等、広いシーンで高解像度化を可能とすることができる画像処理方法、画像処理装置及びプログラムを提供することである。
実施形態の画像処理方法は、複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う。
背景技術の画像処理装置100を示すブロック図。 背景技術の再構成部3を示すブロック図。 背景技術の再構成部3の動作例を示すフローチャート。 背景技術の画像処理装置100の動作例を説明するための模式図。 第1実施形態の画像処理装置100aを示すブロック図。 第1実施形態の特徴検出部1を示すブロック図。 第1実施形態の特徴検出部1の動作例を説明するための模式図。 第1実施形態の特徴検出部1の動作例を説明するための模式図。 第1実施形態の特徴検出部1の動作例を説明するための模式図。 第1実施形態の特徴検出部1の動作例を説明するための模式図。 第1実施形態の再構成部3aを示すブロック図。 第1実施形態のPSF計算部107aの動作例を示すフローチャート。 第1実施形態の画像処理装置100aの動作例を説明するための模式図。 第2実施形態の画像処理装置100bを示すブロック図。 第3実施形態の画像処理装置100cを示すブロック図。
以下、実施形態の画像処理方法、画像処理装置及びプログラムを、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
まず、図1から図3を参照して、第1の実施形態の背景技術について説明する。図1は、第1の実施形態の背景技術の画像処理装置100を示すブロック図である。図1に示した画像処理装置100は、動き検出部2と、再構成部3と、補間拡大部4と、一時記憶部5とを備える。画像処理装置100は、複数の低解像度画像10から、高解像度画像20を再構成によって生成する超解像処理を実行する。画像処理装置100は、例えば、CPU(中央処理装置)とメモリと入出力装置とを含むハードウェアと、CPUが実行するプログラムと処理対象のデータ等とを含むソフトウェアとから構成することができる。
一時記憶部5は、拡大したい時刻t1の低解像度画像10と前後の時刻t0及びt2の低解像度画像10とを一時記憶する。一時記憶部5が出力した低解像度画像10を、低解像度画像15として示す。時刻t0〜t2の低解像度画像10は、例えば動画像において1フレームずつずれた画像である。
動き検出部2は、拡大したい時刻t1の低解像度画像15と前後の時刻t0及びt2の低解像度画像15とから相対的な平行移動の動きを画素毎に検出する。動き検出部2は、検出した各画素の動きを表す情報である平行移動量11を出力する。
補間拡大部4は、拡大したい時刻t1の低解像度画像15を、出力する高解像度画像20の解像度まで補間拡大した初期画像12を求める。補間拡大部4は、求めた初期画像12を再構成部3へ出力する。
再構成部3は、動き検出部2が求めた平行移動量11と、補間拡大部4が求めた初期画像12と、一時記憶部5が出力した前後の時刻t0及びt2の低解像度画像15とに基づいて、高解像度画像20を生成する。
次に、図2及び図3を参照して、図1に示した再構成部3について説明する。図2は、図1に示した再構成部3を示すブロック図である。図3は、図2に示した再構成部3の動作例を示すフローチャートである。
図2に示した再構成部3は、初期画像補正部101と、予測画像生成部102と、誤差計算部104と、誤差補正部106と、PSF(点広がり関数:Point Spread Function)計算部107とを備える。再構成部3は、以下の動作で、拡大したい時刻t1の低解像度画像15を高解像度化した高解像度画像20を生成して出力する。
まず、初期画像補正部101が、図1の補間拡大部12が出力した拡大したい時刻t1に対応する初期画像12を入力し、最初の初期画像12に設定する(ACT11)。次に、PSF計算部107が、動き検出部2で低解像度の画素ごとに求めた平行移動量11からPSF113を計算する(ACT12)。
次に、予測画像生成部102が、初期画像補正部101が設定した初期画像12と、PSF計算部107が算出したPSF113との畳み込み演算を行い、低解像度の予測画像103を生成する(ACT13)。初期画像12とPSF113との畳み込み演算は、初期画像12の各画素と各画素の近傍の複数の画素と画素値(濃淡値)に重みを掛けて和をとることで、高解像度画像における複数の画素値を平滑化して低解像度画像の画素値を求める積和演算である。PSF113は重み係数の2次元配列であり、予測画像103を生成するための空間フィルタのフィルタ特性を決定する。
次に、誤差計算部104が、前後の時刻t0及びt2の低解像画像15と予測画像103とを比較して誤差画像105を求める(ACT14)。
次に、誤差補正部106は、誤差計算部104が算出した誤差画像105に基づいて、誤差が小さくなるように初期画像12の各画素の画素値を補正するための指示を初期画像補正部101へ出力する(ACT15)。さらに、初期画像補正部101が、誤差補正部106が出力した指示に基づいて、初期画像12の各画素の画素値を補正する(ACT15)。
次に、初期画像補正部101が、誤差画像105の誤差が予め定めた許容範囲内にあるか否かを判定する(ACT16)。許容範囲内にある場合、初期画像補正部101は、初期画像12を出力する高解像度画像20とする(ACT16:YESからACT17)。許容範囲内にない場合、初期画像補正部101は、初期画像12を予測画像生成部102へ出力し、ACT13〜ACT15を再度実行する(ACT16:NOからACT13)。
図2に示した再構成部3は、ACT13〜ACT16を繰り返し、誤差画像105の誤差が少なくなった時点で初期画像12を出力画像20とする。
なお、PSF計算部107が計算するPSF113は、点光源から発せられた光が、空間を伝送し、撮像系を経た後にどのような画像パターンで観測されるかを示す2次元の実数値である。先鋭さが失われた低解像度のぼけた画像を生成するPSFの関数h(x,y)は、一般的には式(1)に示すガウシアン分布に近似される。PSFの関数h(x,y)は、平行移動量11を求めたt0及びt2の低解像度画像15の画素毎に設定される。
ここで、x及びyは初期画像20の各画素を中心座標(原点)とするx及びy座標、σは広がりを表す標準偏差であり、焦点ぼけの程度又は点の広がり程度を表すパラメータである。σが大きいほど焦点ぼけの程度が大きい。
図4は、PSF計算部107によって計算されたある画素についてのPSFの例を、PSFの2次元の実数値を濃淡で示す画像として模式的に示した図である。画像201は画像211の時刻より前の時刻のPSFを表す。画像221は画像211の時刻より後の時刻のPSFを表す。平行移動のみを考慮する場合は、PSFの分布形状の変化はなく、位置202、位置212及び位置222のように、中心座標が変化するのみである。実際の計算では、PSF203、PSF213及びPSF223のように高解像度画像のグリッドに合わせて離散化されたPSFが用いられる。PSF203、PSF213及びPSF223は、それぞれ中心部の画素と中心部の画素近傍各1画素の合計9画素に対応する2次元の実数値で設定されたPSFを表す。
なお、図4に示したように、座標(x,y)が、(x’,y’)に(u,v)だけ移動する変換は式(2)で表される。被写体が平行移動する場合、PSF計算部107は、動き検出部2が検出した画素毎の平行移動量11に基づき式(2)を用いてPSFの中心座標を相対的に移動させることで、各画素に対するPSFを適切に求めることができる。
図1及び図2を参照して説明した画像処理装置100による超解像処理は、被写体の平行移動に対して十分な高解像度化の効果を発揮する。すなわち、画像処理装置100による超解像処理では、例えば処理に用いる数フレーム期間で被写体の動きの少ない映像に対しては、同一のモデルでPSFを近似することが可能であった。しかし、例えば高速の移動体から撮影された映像で生じている被写体の拡大、縮小、回転といった複雑な動きには対応できないという課題がある。これに対して図5に示した第1の実施形態の画像処理装置100aは、被写体の拡大、縮小、回転といった複雑な動きに対応させてPSFを算出することができる。
図5は、第1の実施形態の画像処理装置100aを示したブロック図である。図6は、図5に示した特徴検出部1を示すブロック図である。図11は、図5に示した再構成部3aを示すブロック図である。図5及び図11において図1及ぶ図2に示した構成と同一の構成又は対応する構成には同一の符号を付けて説明を適宜省略する。
図5に示した画像処理装置100aは、特徴検出部1と、動き検出部2と、再構成部3aと、補間拡大部4と、一時記憶部5とを備える。図1に示した画像処理装置100と比較し、特徴検出部1が、新たに設けられた構成である。動き検出部2と、補間拡大部4と、一時記憶部5とは、図1に示した構成と同一である。再構成部3aは、図1に示した再構成部3に対応する構成であるが、特徴検出部1が出力した画像特徴量13を入力する機能と、入力した画像特徴量13に応じてPSF113を調整する機能とを新たに備えている。画像処理装置100aは、複数の低解像度画像10から、高解像度画像20を再構成によって生成する超解像処理を実行する。画像処理装置100aは、例えば、CPUとメモリと入出力装置とを含むハードウェアと、CPUが実行するプログラムと処理対象のデータ等とを含むソフトウェアとから構成することができる。
特徴検出部1は、一時記憶部5が出力した拡大したい時刻t1の低解像度画像15と前後の時刻t0及びt2の低解像度画像15とを入力するとともに、図示していない撮像部や各種センサから出力された情報を入力する。そして、特徴検出部1は、1若しくは複数の低解像度画像15、又は、撮像部や各種センサから出力された情報に基づいて、画像特徴量13を生成して出力する。
画像特徴量13は、画像中の被写体の特徴又は画像の撮像状態の特徴を定量的に表す値である。ただし、本実施形態において、画像特徴量13は、動き検出部2が出力する平行移動量11は含まない。画像特徴量13は、例えば、被写体の拡大、縮小、回転といった複雑な動きを推定する際に基準とすることができる値である。また、本実施形態において画像特徴量13は、予測画像生成部102が予測画像103を生成する際に用いるフィルタ特性であるPSF113を調整する際に基準となる値として用いられる。例えばPSFが式(1)で表される場合、画像特徴量13は、座標x及び座標yに所定の変換を加えるための基準の値として用いたり、標準偏差σを変化させる際の基準の値として用いたりすることができる。
画像特徴量13は、例えば、1又は複数の低解像度画像15に対する所定の画像処理によって得られたズーム量、回転量、画像消失点の座標、距離マップ、ローリングシャッターひずみ量等の値とすることができる。あるいは、画像特徴量13は、例えば、1又は複数の低解像度画像15を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値から計算されたズーム量、回転量、動きぼけ量等の値とすることができる。あるいは、画像特徴量13は、1又は複数の低解像度画像15を撮像した際に外部から入力されたレンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号、又はセンサ感度信号から計算されたズーム量、ぼけ量等の値とすることができる。あるいは、画像特徴量13は、1又は複数の低解像度画像15を撮像した際に外部から入力された波長の異なる複数センサの特性値等の値とすることができる。
次に図6から図10を参照して、図5に示した特徴検出部1の構成例について説明する。図7から図10は図6に示した特徴検出部1の動作例を説明するための模式図である。
図6に示した特徴検出部1は、ズーム量・回転量算出部41と、画像消失点座標算出部42と、距離マップ算出部43と、ローリングシャッターひずみ量算出部44と、ズーム量・回転量算出部45と、動きぼけ量算出部46と、ズーム量・ぼけ量算出部47と、特性値設定部48とを備える。ただし、特徴検出部1は、図6に示した構成に限定されない。例えば、特徴検出部1は、図6に示した算出部41〜47及び設定部48の少なくとも1つを備えていればよい。
ズーム量・回転量算出部41は、複数の低解像度画像15に対して所定の画像処理を実行することで得たズーム量及び回転量を、画像特徴量13として出力する。ズーム量・回転量算出部41は、例えば特許文献2に記載されているような既存の技術による画像処理を実行することでズーム量及び回転量を求めることができる。なお、ズーム量は被写体の拡大又は縮小の量を表す値であり、回転量は被写体の回転中心の位置と回転角とを表す値である。なお、画像特徴量13は、低解像度画像15の画素毎に値を有していてもよいし、複数の画素あるいは領域を単位として値を有していてもよい。
画像消失点座標算出部42は、1又は複数の低解像度画像15に対して所定の画像処理を実行することで得た画像消失点の座標を、画像特徴量13として出力する。図7は、画像消失点座標算出部42の動作を説明するために用いる画像400を示した模式図である。画像消失点座標算出部42における消失点検出手法は既存の技術を用いることができる。例えば、自動車が高速道路を走行中は、車線境界線401及び402を延長して交差する点を消失点403として求めることができる。
距離マップ算出部43は、1又は複数の低解像度画像15に対して所定の画像処理を実行することで得た距離マップを、画像特徴量13として出力する。図8は、距離マップ算出部43の動作を説明するために用いる距離マップ500の計算例を示した模式図である。図8に示した距離マップ500は、水平線へ続く風景について求めた結果を示している。距離マップ500において濃度が濃い画素が近距離部分、濃度が薄い画素が遠距離部分である。距離マップ算出部43は、例えば、ステレオ画像処理や、SfM(Structure from Motion)画像処理によって、カメラと被写体間の距離マップを求めることができる。
ローリングシャッターひずみ量算出部44は、1又は複数の低解像度画像15に対して所定の画像処理を実行することで得たローリングシャッターひずみ量を、画像特徴量13として出力する。図9は、ローリングシャッターひずみ量算出部44の動作を説明するために用いる画像600を示した模式図である。安価なカメラで多く使われているCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサのシャッター方式は、ローリングシャッターである。上から下に順に1ライン単位で光電変換するため、シャッタータイミングが画像の上と下でずれることでフォーカルプレーン歪が発生する。図9の画像600で列車601は右に進行しているために上と下では撮影時間が異なり車体が変形して見える。ローリングシャッターひずみ量算出部44は、例えば、被写体またはカメラが搭載された移動体の横方向の動きを検出することで被写体の上下方向のひずみ量であるローリングシャッターひずみ量を算出する。
ズーム量・回転量算出部45は、複数の低解像度画像15を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値16から計算したズーム量及び回転量を、画像特徴量13として出力する。ズーム量・回転量算出部45は、図示してない画像処理装置100aの外部に設けられている加速度センサ又は角速度センサからの出力値16に基づいて、ズーム量及び回転量を算出する。なお、ズーム量・回転量算出部45は、さらに撮像部のレンズの設定状態を示す信号を信号16として入力し、ズーム量及び回転量の算出値を補正することができる。加速度センサ又は角速度センサとしては、近年では低価格な半導体方式センサが利用できる。リアルタイムで処理する場合はセンサ出力値をそのまま用いればよいが、録画後に処理する場合はセンサ出力値も映像に対応付けて記録しておく。
動きぼけ量算出部46は、1又は複数の低解像度画像15を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値16から計算した動きぼけ量を、画像特徴量13として出力する。撮像センサのシャッター時間内で数画素に渡る動きが生じた場合は、カメラの出力画像で動きぼけが発生する。図10は、動きぼけ量算出部46の動作を説明するために用いる画像700を示した模式図である。動きぼけ量算出部46は、加速度センサ又は角速度センサの出力値16から、例えば斜め方向の画素の動き701の大きさと方向とを、動きぼけ量として算出する。この場合、加速度センサ又は角速度センサは、撮像部内に取り付けられていることが望ましい。
ズーム量・ぼけ量算出部47は、1又は複数の低解像度画像15を撮像した際に外部から入力されたレンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号、又はセンサ感度信号等の信号17から計算したズーム量又はぼけ量を、画像特徴量13として出力する。ズーム量・ぼけ量算出部47は、入力したズーム信号に基づいてズーム量を算出する。また、ズーム量・ぼけ量算出部47は、フォーカス信号、絞り信号、及び感度信号からフォーカスが合っている範囲を特定し、フォーカスが合っているか否か又は算出した合焦の度合いに応じて、ぼけ量を決定する。
特性値設定部48は、低解像度画像15を撮像する際に赤外線画像等の波長が異なる画像を撮像する場合に、低解像度画像15を撮像した撮像センサの特性値と、波長が異なる画像を撮像した撮像センサの特性値とを外部から信号14として入力し、入力した複数センサの特性値を、画像特徴量13として出力する。信号14は、感度値、光電変換素子のサイズ、レンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号等からなる。また、画像特徴量13は、複数センサの特性値として、感度値、光電変換素子のサイズ、レンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号等を表すデータを含む。再構成部3aは、例えば予測画像103との比較対象である低解像度画像15に代えて赤外線画像等の波長が異なる画像を用いることができる。再構成部3aは、特性値設定部48が出力した画像特徴量13に基づき、予測画像103を生成する際に用いるフィルタの特性であるPSF113を調整したり、誤差補正する際に用いるPSFを調整したりすることができる。
次に、図11を参照して、図5に示した再構成部3aの構成例について説明する。図11に示した再構成部3aは、初期画像補正部101と、予測画像生成部102と、誤差計算部104と、誤差補正部106と、PSF計算部107aとを備える。図2に示した再構成部3と比較し、PSF計算部107aは、PSF計算部107aが対応するPSF計算部107と内部の構成が一部異なる。他の初期画像補正部101と、予測画像生成部102と、誤差計算部104と、誤差補正部106とは、再構成部3と再構成部3aとで互いに同一である。
図11に示したPSF計算部107aは、低解像度画像15と比較される予測画像103を生成するためのフィルタ特性を表すPSF113を、複数の低解像度画像15間の平行移動量11と、1又は複数の低解像度画像に対応した所定の画像特徴量13との両方を用いて計算する。PSF計算部107が平行移動量11に基づいてPSF113を計算するのに対し、PSF計算部107aは平行移動量11と画像特徴量13とに基づいてPSF113を計算する。平行移動量11は図5の動き検出部2から図11のPSF計算部107aへ入力される。画像特徴量13は図5の特徴検出部1から図11のPSF計算部107aへ入力される。
図5に示した再構成部3aの動作は、図3を参照して説明した図1の再構成部3の動作と一部を除き同一である。相違点は、図3のACT12の内容、すなわちPSF計算部107aがPSFを計算する動作の内容である。図12を参照して第1実施形態のPSF計算部107aの動作例について説明する。
図12は、図11に示したPSF計算部107aの動作例を示すフローチャートである。PSF計算部107aは、まず平行移動量11に基づきPSFを計算する(ACT101)。PSF計算部107aは、例えば、他の時刻の高解像度画像12を算出する際に用いた各画素に対する各PSFを、動き検出部2が出力した各画素の平行移動量11に基づき、式(2)を用いて中心座標を変更することで、拡大したい時刻の高解像度画像12に対応する各PSFを計算する。なお、PSFの初期値は、シミュレーション等の結果に基づき設定することができる。
次に、PSF計算部107aは、ACT102〜ACT109において、ACT101で計算したPSFを調整する。
まず、PSF計算部107aは、ズーム量に基づきPSFを調整する(ACT102)。PSF計算部107aは、図6のズーム量・回転量算出部41、ズーム量・回転量算出部45又はズーム量・ぼけ量算出部47が出力した画像特徴量13に基づいてズーム量を取得する。特徴検出部1において複数のズーム量が算出されている場合、PSF計算部107aは、いずれかのズーム量を選択的に用いてもよいし、複数のズーム量を適宜合成してズーム量を設定してもよい。PSFが式(1)で計算される場合、PSF計算部107aは、式(3)を用い、ズーム量に応じて、各画素のPSFのx及びy座標のスケールを変更する。
式(3)は、拡大縮小の変換式であり、座標(x,y)が、座標(x’,y’)に倍率(Sx,Sy)だけ拡大縮小される。
なお、ACT102では、式(3)を用いた調整に加えて、あるいは代えて、ズーム量に応じて式(2)の標準偏差σの値を変更してもよい。
図13は、PSF計算部107aによって計算されたある画素についてのPSF113の例を、PSFの2次元の実数値を濃淡で示す画像として模式的に示した図である。画像301は画像311の時刻より前の時刻のPSFを表す。画像321は画像311の時刻より後の時刻のPSFを表す。画像301、画像311、及び画像321は、平行移動と拡大のズームによって変化している。拡大または、縮小のズームが生じている場合は、画像のスケール変化がある。このため、PSFをズームに従って変更しなければ再構成の誤差補正が正常に行えないという不都合が生じるが、PSF計算部107aはズーム量を表す画像特徴量13に基づいてPSFをズーム量に従って変更することができる。したがって、第1実施形態によれば、再構成の誤差補正が正常に行えないという不都合を防止することができる。なお、実際の計算では、PSF303、PSF313及びPSF323のように高解像度画像のグリッドに合わせて離散化されたPSFが用いられる。
次に、PSF計算部107aは、回転量に基づきPSFを調整する(ACT103)。PSF計算部107aは、図6のズーム量・回転量算出部41、ズーム量・回転量算出部45又はズーム量・ぼけ量算出部47が出力した画像特徴量13に基づいて回転量を取得する。特徴検出部1において複数の回転量が算出されている場合、PSF計算部107aは、いずれかの回転量を選択的に用いてもよいし、複数の回転量を適宜合成して回転量を設定してもよい。PSFが式(1)で計算される場合、PSF計算部107aは、式(4)を用い、回転量(角度θ)に応じて、PSFの2次元配列の実数値を変更する。式(1)で求められるPSFは等方的であるため回転による影響は受けない。一方、離散化されたPSFの2次元配列は異方的であるため回転による影響を受ける。したがって、回転量に応じた調整が有用である。
式(4)は回転の変換式で(x,y)が、(x’,y’)に角度θだけ回転する。
次に、PSF計算部107aは、画像消失点座標に基づきPSFを調整する(ACT104)。PSF計算部107aは、図6の画像消失点座標算出部42が出力した画像特徴量13に基づいて画像消失点座標を取得する。図7に示したように例えば自動車が高速道路を走行中の画像では、直進中は、映像は消失点403に向かってズームしている状態である。したがって、PSF計算部107aは、ACT102と同様にズーム量に応じてPSFを調整することができる。具体的には、画面上の処理の対象とする領域と消失点403との距離に応じて式(1)のσ値を変更することができる。
次に、PSF計算部107aは、距離マップに基づきPSFを調整する(ACT105)。PSF計算部107aは、図6の距離マップ算出部43が出力した画像特徴量13に基づいて距離マップを取得する。超解像処理を行うと、被写界深度が浅い(注目する被写体にのみピントが合った)ぼけ味を生かした画像が、被写界深度が深い(画面全体にピントが合った)パンフォーカスの画像になってしまう場合がある。これに対し、PSF計算部107aは、カメラと被写体間の距離を表す距離マップに応じて、式(1)のσ値でPSF形状をコントロールすることで、ぼけ味を生かした映像表現を維持した映像にすることができる。または、PSF計算部107aは、パンフォーカスとなるように式(1)のσ値でPSF形状をコントロールして監視カメラや、画像認識に適した画像とすることも可能である。
次に、PSF計算部107aは、ローリングシャッターひずみ量に基づきPSFを調整する(ACT106)。PSF計算部107aは、図6のローリングシャッターひずみ量算出部44が出力した画像特徴量13に基づいてローリングシャッターひずみ量を取得する。PSF計算部107aは、ローリングシャッターひずみ量に基づき被写体またはカメラの搭載された移動体の横方向の動きに応じて、PSFを式(5)により変形することできる。これによって再構成部3aは、歪を低減した高解像度画像20を得ることができる。
ここで、mは横方向の動きの大きさを表すパラメータである。
次に、PSF計算部107aは、動きぼけ量に基づきPSFを調整する(ACT107)。PSF計算部107aは、図6の動きぼけ量算出部46が出力した画像特徴量13に基づいて動きぼけ量を取得する。PSF計算部107aは、図10に示した動きぼけに対応させて、PSFのサイズを変更するとともに、PSFの2次元配列の各要素の値を設定する。PSF計算部107aは、PSFのサイズをシャッター時間内で動いた画素数に対応させる。また、PSF計算部107aは、PSFを動きの方向のみ要素を持つ2次元配列で構成する。
次に、PSF計算部107aは、ぼけ量に基づきPSFを調整する(ACT108)。PSF計算部107aは、図6のズーム量・ぼけ量算出部47が出力した画像特徴量13に基づいてぼけ量を取得する。PSF計算部107aは、ぼけ量に応じて式(1)のσ値でPSF形状をコントロールする。このコントロールによって再構成部3aは、不自然な高解像度画像20が生成されるのを防ぐことができる。または、PSF計算部107aは、ぼけ量に応じてパンフォーカスとなるように式(1)のσ値をコントロールして監視カメラや、画像認識に適した画像とすることも可能である。
次に、PSF計算部107aは、複数センサの特性値に基づきPSFを調整する(ACT109)。PSF計算部107aは、図6の特性値設定部48が出力した画像特徴量13に基づいて複数センサの特性値を取得する。PSF計算部107aは、複数センサの特性値に応じて、PSFの値を調整する。PSFの調整の仕方は、例えば、各センサの仕様に基づいてシミュレーションした結果や実際に超解像処理を行った結果に基づいて設定することができる。
PSF計算部107aがACT101〜109で計算及び調整したPSF113は予測画像生成部102へ出力される。
なお、PSF計算部107aによるPSFを調整動作であるACT102〜ACT109は一部を省略することができる。すなわち、PSF計算部107aは、ACT102〜ACT109のうちの少なくとも1つの動作でPSFを調整すればよい。また、PSF計算部107aは、ユーザの指示に応じてあるいは撮像部の仕様等に応じて、ACT102〜ACT109の一部を省略することができるように、実行する調整動作を選択する機能を有していてもよい。
また、図12を参照して説明したPSF計算部107aの動作では、各画素について平行移動量11に応じて計算された1組のPSFを、画像特徴量13に応じて1又は複数回調整することとしたが、各画素について複数組のPSFを計算することもできる。すなわち、PSF計算部107aは、平行移動量11に応じて計算されたPSFをズーム量及び回転量に基づいて調整したPSF、平行移動量11に応じて計算されたPSFを距離マップに基づいて調整したPSF、平行移動量11に応じて計算されたPSFをぼけ量に基づいて調整したPSF等を個々に計算する。そして、図11の予測画像生成部102では、画素毎に複数のPSFの計算結果を複数同時に作用させることが可能である。すなわち、予測画像生成部102は、複数のPSFを初期画像12に対して連続して畳み込み演算して予測画像103を計算することができる。
図5に示した画像処理装置100aは、複数の低解像度画像15から、高解像度画像20を、図11に示した再構成部3aによって生成する超解像処理において、低解像度画像15と比較される予測画像103を生成するためのフィルタ特性を、複数の低解像度画像15間の平行移動量11と、1又は複数の低解像度画像15に対応した所定の画像特徴量13との両方を用いて計算して高解像度化を行う。したがって、画像処理装置100aは、例えば、高速の移動体から撮影された映像で生じている被写体の拡大、縮小、回転といった複雑な変動には対応して、より精度の高い高解像度化を行うことができる。また、画像処理装置100aは、画像認識(周囲状況把握)等の前処理として用いる場合に、認識結果を向上させる効果も奏する。
なお、PSF計算部107aで計算されたPSFは、本実施形態の再構成を用いる超解像のみならず、ウィーナーフィルタ等による画像復元にも用いることができる。
(第2の実施形態)
図14を参照して第2の実施形態について説明する。図14は第2の実施形態の画像処理装置100bを示すブロック図である。図14に示した第2の実施形態の画像処理装置100bは、図5に示した第1の実施形態の画像処理装置100aと比較して、次の点が異なる。すなわち、図14に示した第2の実施形態の画像処理装置100bは、特徴検出部1を省略し、画像特徴量13bを再構成部3bへ外部から入力する。画像特徴量13bは、図6を参照して説明した、ズーム量・回転量算出部45、動きぼけ量算出部46、ズーム量・ぼけ量算出部47、又は特性値設定部48が出力した画像特徴量13(画像特徴量13b)に対応する。第2の実施形態において画像特徴量13bは、図示していない撮像部又は各種センサの制御部等から供給させることができる。再構成部3bは、図11に示した再構成部3aと次の点を除いて同一である。すなわち、再構成部3bは、図11に示したPSF計算部107aに対して、画像特徴量13に代えて画像特徴量13bが入力される点で異なる。
(第3の実施形態)
図15を参照して第3の実施形態について説明する。図15は第3の実施形態の画像処理装置100cを示すブロック図である。図15に示した第3の実施形態の画像処理装置100cは、図5に示した第1の実施形態の画像処理装置100aと比較して、次の点が異なる。すなわち、図15に示した第3の実施形態の画像処理装置100cは、特徴検出部1を省略し、図6を参照して説明した複数センサの感度値、光電変換素子のサイズ、レンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号等からなる信号14を再構成部3cへ入力する。また、画像処理装置100cは、赤外線画像30を再構成部3cへ入力する。再構成部3cは、図11に示した再構成部3aと次の点を除いて同一である。すなわち、再構成部3bは、図11に示したPSF計算部107aに対して画像特徴量13に代えて信号14が入力されるとともに、誤差計算部104に対して低解像度画像15に代えて赤外線画像30が入力される点で異なる。第3の実施形態では例えば入力画像10及び低解像度画像15は可視光画像である。再構成部3cは、波長の異なる撮像センサで得られた複数の低解像画像を入力し、1つの高解像画像20を得る。
第3の実施形態において、入力画像10を可視光画像、入力画像30を赤外線画像とした場合は、2種類のセンサの画像を処理するのに適切なPSFが異なるために、同じPSFを用いて再構成処理を行うと正しい高解像画像を得ることが困難である。そこで、再構成部3cは、各センサの感度値、光電変換素子のサイズ、レンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号等の特性値に応じてPSFを調整する。なお、信号14に基づくPSFの調整は、予測画像103を生成する際に用いるPSFに限らず、誤差補正部106等で誤差補正をする際に用いるPSFについても行うことができる。例えば、感度値とレンズの絞り信号からPSFの全体レベルを決定し、光電変換素子のサイズ、レンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号からPSFのσ値を決定することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、複数の低解像度画像15から、高解像度画像20を再構成によって生成する超解像処理において、低解像度画像15と比較される予測画像103を生成するためのフィルタ特性を、複数の低解像度画像15間の平行移動量11と、1又は複数の低解像度画像15に対応した所定の画像特徴量13との両方を用いて計算して高解像度化を行うことにより、高速の移動体から撮影された映像等、広いシーンで精度の高い高解像度化を可能とすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…特徴検出部 2…動き検出部 3、3a、3b、3c…再構成部 4…補間拡大部 5…一時記憶部 11…平行移動量 12…初期画像 13、13b…画像特徴量 10、15…低解像度画像 20…高解像度画像 30…赤外線画像 41…ズーム量・回転量算出部 42…画像消失点座標算出部 43…距離マップ算出部 44…ローリングシャッターひずみ量算出部 45…ズーム量・回転量算出部 46…動きぼけ量算出部 47…ズーム量・ぼけ量算出部 48…特性値設定部 100、100a、100b、100c…画像処理装置 101…初期画像補正部 102…予測画像生成部 103…予測画像 104…誤差計算部 105…誤差画像 106…誤差補正部 107、107a…PSF計算部

Claims (18)

  1. 複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う画像処理方法。
  2. 前記画像特徴量が、前記複数の低解像度画像に対する所定の画像処理によって得られたズーム量及び回転量のいずれかまたは双方である請求項1に記載の画像処理方法。
  3. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像に対する所定の画像処理によって得られた画像消失点の座標である請求項1に記載の画像処理方法。
  4. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像に対する所定の画像処理によって得られた距離マップである請求項1に記載の画像処理方法。
  5. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像に対する所定の画像処理によって得られたローリングシャッターひずみ量である請求項1に記載の画像処理方法。
  6. 前記画像特徴量が、前記複数の低解像度画像を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値から計算されたズーム量及び回転量のいずれかまたは双方である請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値から計算された動きぼけ量である請求項1に記載の画像処理方法。
  8. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力されたレンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号、又はセンサ感度信号から計算されたズーム量又はぼけ量である請求項1に記載の画像処理方法。
  9. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力された波長の異なる複数センサの特性値である請求項1に記載の画像処理方法。
  10. 複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、請求項2から請求項9に記載した2以上の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う画像処理方法。
  11. 複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う画像処理装置。
  12. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像に対する所定の画像処理によって得られたズーム量、回転量、画像消失点の座標、距離マップ、又は、ローリングシャッターひずみ量の少なくとも1つである請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値から計算されたズーム量及び回転量又は動きぼけ量、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力されたレンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号、又はセンサ感度信号から計算されたズーム量又はぼけ量、又は、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力された波長の異なる複数センサの特性値の少なくとも1つである請求項11に記載の画像処理装置。
  14. 複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、請求項12又は請求項13に記載した2以上の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う画像処理装置。
  15. 複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う処理を
    コンピュータに実行させるプログラム。
  16. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像に対する所定の画像処理によって得られたズーム量、回転量、画像消失点の座標、距離マップ、又は、ローリングシャッターひずみ量の少なくとも1つである請求項15に記載のプログラム。
  17. 前記画像特徴量が、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力された加速度センサ又は角速度センサの出力値から計算されたズーム量及び回転量又は動きぼけ量、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力されたレンズのズーム信号、フォーカス信号、絞り信号、又はセンサ感度信号から計算されたズーム量又はぼけ量、又は、1又は複数の前記低解像度画像を撮像した際に外部から入力された波長の異なる複数センサの特性値の少なくとも1つである請求項15に記載のプログラム。
  18. 複数の低解像度画像から、高解像度画像を再構成によって生成する超解像処理において、前記低解像度画像と比較される予測画像を生成するためのフィルタ特性を、前記複数の低解像度画像間の平行移動量と、請求項16又は請求項17に記載した2以上の画像特徴量との両方を用いて計算して高解像度化を行う前に前記複数の前記低解像度画像に対応した所定の画像特徴量のうち前記高解像度化に用いる画像特徴量を選択し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて第1のフィルタ特性を計算し、選択した前記画像特徴量の一部の画像特徴量と、前記平行移動量とに基づいて前記第1のフィルタ特性と異なる第2のフィルタ特性を計算し、前記第1のフィルタ特性と前記第2のフィルタ特性とを前記フィルタ特性として用いて高解像度化を行う処理を
    コンピュータに実行させるプログラム。
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