JP6586876B2 - 塗膜付き樹脂フィルムの製造方法および製造装置 - Google Patents
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Description
前記未塗布部と前記遷移領域との境界部分にかかるように、遷移領域の少なくとも一部と未塗布部に過加熱抑制液を塗布する工程Bと、
前記塗布部と前記遷移領域の塗液を加熱して乾燥固化させると共に、前記過加熱抑制液を加熱して前記過加熱抑制液を乾燥させて、前記樹脂フィルムに塗膜を形成する工程Cと、を有する。
搬送中の樹脂フィルムの片面または両面に塗液を塗布する塗液塗布装置であって、塗液が任意の厚みに塗布された塗布部と、この塗布部と塗液が塗布されていない未塗布部との間に塗液が塗布部よりも薄い厚みで塗布された遷移領域と、を形成する塗液塗布装置と、
前記未塗布部と前記遷移領域との境界部分にかかるように、遷移領域の少なくとも一部と未塗布部とに過加熱抑制液を塗布する過加熱抑制装置と、
前記塗布部の塗液、前記遷移領域の塗液および前記過加熱抑制液を加熱する加熱装置と、を備えている。
極限粘度(固有粘度ともいう)0.62dl/g(1996年 JIS K7367の規格に従い、25℃のo−クロロフェノール中で測定)のポリエチレンテレフタレート(以下PETと省略する)のチップを、180℃で十分に真空乾燥した後、図3の押出機11に供給して285℃で溶融し、T字型口金12よりシート状に押し出し、静電印加キャスト法を用いて表面温度23℃の鏡面冷却ドラム13に巻き付けて冷却固化して未延伸フィルムとした。続いて縦延伸機14において、この未延伸フィルムを80℃に加熱したロール群で加熱し、さらに赤外線ヒーターにて加熱しながら搬送方向に3.2倍延伸し、50℃に調整した冷却ロールで冷却し、一軸延伸の樹脂フィルム1とした。樹脂フィルム1の幅は1000mm、厚みは350μmであった。
塗液塗布装置5で用いるコーティングロッドの遷移領域10に相当する浅溝部の溝仕様を、溝深さを77μm、溝ピッチを400μmとし、過加熱抑制装置4で塗布する過加熱抑制液3の厚みを7μmとすること以外は、実施例1と同じ条件で塗膜付き樹脂フィルムの製造を行った。なお、塗液塗布装置5の出口にて水分計で測定したところ、遷移領域10の助走区間を除く箇所の塗液厚みは22μm(塗布部8の塗液厚み30μmの約73%)であった。その結果、未塗布部9の温度は70℃、遷移領域10の温度は57℃で許容範囲内であり、安定して生産ができた。
塗液塗布装置5で用いるコーティングロッドの遷移領域10に相当する浅溝部の溝仕様を、溝深さを25μm、溝ピッチを200μmとし、過加熱抑制装置4で塗布する過加熱抑制液3の厚みを21μmとすること以外は、実施例1と同じ条件で塗膜付き樹脂フィルムの製造を行った。なお、塗液塗布装置5の出口にて水分計で測定したところ、遷移領域10の助走区間を除く箇所の塗液厚みは8μm(塗布部8の塗液厚み30μmの約27%)であった。その結果、未塗布部9の温度は59℃、遷移領域10の温度は69℃で許容範囲内であり、安定して生産ができた。
未塗布部9と遷移領域10に過加熱抑制液3を塗布しないこと以外は、実施例1と同じ条件で塗膜付き樹脂フィルムの製造を行った。未塗布部9の温度は74℃と許容温度を超えてしまったため、製品の出荷を断念した。
塗液塗布装置5によって遷移領域10を設けず、過加熱抑制装置4によって過加熱抑制液3を遷移領域10に塗布しないこと以外は、実施例1と同じ条件で塗膜付き樹脂フィルムの製造を行った。未塗布部9の温度は66℃で許容範囲内であったが、樹脂フィルム1の蛇行が原因で塗布部8の一部分に過加熱抑制液3が塗布された箇所が生じてしまい、その箇所の昇温不足が原因で横延伸機15での延伸時に樹脂フィルム1の破れが発生し、塗膜付き樹脂フィルムの製造を中断した。
2 塗液
3 過加熱抑制液
4 過加熱抑制装置
5 塗液塗布装置
6 加熱装置
7 加熱手段
8 塗布部
9 未塗布部
10 遷移領域
11 押出機
12 口金
13 冷却ドラム
14 縦延伸機
15 横延伸機
16 巻取り装置
21 随伴空気遮蔽手段
Claims (11)
- 搬送中の樹脂フィルムの片面または両面に塗液を塗布する工程であって、塗液が任意の厚みに塗布された塗布部と、この塗布部と塗液が塗布されていない未塗布部との間に塗液が塗布部よりも薄い厚みで塗布された遷移領域と、を形成する工程Aと、
前記未塗布部と前記遷移領域との境界部分にかかるように、遷移領域の少なくとも一部と未塗布部に過加熱抑制液を塗布する工程Bと、
前記塗布部と前記遷移領域の塗液を加熱して乾燥固化させると共に、前記過加熱抑制液を加熱して過加熱抑制液を乾燥させて、前記樹脂フィルムに塗膜を形成する工程Cと、
を有する塗膜付き樹脂フィルムの製造方法。 - 前記工程Cにおいて、前記塗布部の塗液の乾燥が完了する前に、前記過加熱抑制液および前記遷移領域の塗液の乾燥を完了させる、請求項1の塗膜付き樹脂フィルムの製造方法。
- 前記工程Aにおいて、前記未塗布部が前記塗布部の樹脂フィルムの幅方向両側に形成されるように塗液を塗布する、請求項1または2の塗膜付き樹脂フィルムの製造方法。
- 前記工程Bにおいて、噴霧した前記過加熱抑制液を塗布する、請求項1〜3のいずれかの塗膜付き樹脂フィルムの製造方法。
- 前記工程Bにおいて、樹脂フィルムの搬送方向における前記過加熱抑制液を塗布している場所の上流側で、樹脂フィルム幅方向の少なくとも前記過加熱抑制液を塗布している範囲で樹脂フィルムの随伴空気を遮蔽する、請求項1〜4のいずれかの塗膜付き樹脂フィルムの製造方法。
- 搬送中の樹脂フィルムの片面または両面に塗液を塗布する塗液塗布装置であって、塗液が任意の厚みに塗布された塗布部と、この塗布部と塗液が塗布されていない未塗布部との間に塗液が塗布部よりも薄い厚みで塗布された遷移領域と、を形成する塗液塗布装置と、
前記未塗布部と前記遷移領域との境界部分にかかるように、遷移領域の少なくとも一部と未塗布部とに過加熱抑制液を塗布する過加熱抑制装置と、
前記塗布部の塗液、前記遷移領域の塗液および前記過加熱抑制液を加熱する加熱装置と、
を備えた塗膜付き樹脂フィルムの製造装置。 - 前記塗液塗布装置が、前記未塗布部が前記塗布部の樹脂フィルムの幅方向両側に形成されるように塗液を塗布する、請求項6の塗膜付き樹脂フィルムの製造装置。
- 前記過加熱抑制装置が、前記樹脂フィルムの幅方向の任意の位置に移動可能である、請求項6または7の塗膜付き樹脂フィルムの製造装置。
- 前記塗液塗布装置が、ロッド軸方向における所定範囲にわたって表面に溝が加工されたコーティングロッドと塗液供給手段を有する構成であって、前記コーティングロッドが任意の溝深さの通常溝部と、この通常溝部のロッド軸方向における両側に通常溝部よりも浅い溝が形成された浅溝部とを有する、請求項6〜8のいずれかの塗膜付き樹脂フィルムの製造装置。
- 前記過加熱抑制装置が、前記過加熱抑制液を噴霧し塗布する、請求項6〜9のいずれかの塗膜付き樹脂フィルムの製造装置。
- 樹脂フィルムの搬送方向における前記過加熱抑制装置の上流側に、樹脂フィルム幅方向の少なくとも前記過加熱抑制液が塗布される範囲に、樹脂フィルムの随伴空気を遮蔽する随伴空気遮蔽手段を備えた、請求項6〜10のいずれかの塗膜付き樹脂フィルムの製造装置。
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