JP6584869B2 - 電気車用電力変換装置 - Google Patents
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Description
図1は、実施形態の電力変換装置101を搭載した電気車システム100の概略構成図である。電力変換装置101が搭載された電気車(鉄道車両)は、直流電力の供給源である架線Pに集電器1が接触することにより、架線Pから電力の供給を受けて線路R上を走行する。同図では、電気車の車輪Wを駆動するのに必要な電力を生成する電力変換装置については図示しておらず、空調装置等のより低電圧な装置に電力を供給するための構成を示している。
電力変換装置101は、例えば、2系の構成として、充電接触器4−2と、主回路接触器5−2と、充電抵抗器6−2と、放電抵抗器7−2と、放電接触器8−2と、コンデンサ接触器9−2(接触器)と、コンデンサ10−2と、インバータ11−2(電力変換部)と、を備える。上記の2系の構成は、例えば、前述の1系の構成と同様に構成する。なお、コンデンサ10−1とコンデンサ10−2は、接続線Lにより接続される。
電力変換装置101は、例えば、冗長構成をとらない共通部として、出力側系統切替器12と、制御装置15と、検出部19とを備える。
また、制御部15は、選択されたインバータ11が電源側に接続されるように制御する。
なお、コンデンサ10−1とコンデンサ10−2の電圧は、検出器19により検出され、例えば、制御部15が予め定められた閾値に基づいて、検出された電圧を判定する。
以上に示した動作により、1系が待機系に2系が稼働系に遷移する。
さらに、故障時の系切替の際は稼働系(1系とする)のインバータ11−1を停止し、出力を止めたのち、フィルタコンデンサ接触器9−1と充電回路部の主回路接触器5−1を開き、出力部切替接触器12を2系側へ切り替え、フィルタコンデンサ接触器9−2を閉じ、充電接触器4−2を閉じ、フィルタコンデンサ10−1およびフィルタコンデンサ10−2の充電がインバータ11−2を動作させるのに十分であると判断した後に主回路接触器5−2を閉じると同時にインバータ11−2を動作開始し、充電接触器4−2を開く。2系から1系への系切替の際は系を読み替えた動作となる。
また、電力変換装置101は、系切替の際にコンデンサ10に蓄えられた電荷を放電してから、系を切替える必要が無いため、系切替後のコンデンサ10の充電時間を短縮でき、その結果として系切替時間を短縮することできる。
第2の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図3は、第2の実施形態の電力変換装置101を搭載した電気車システム100を示す図である。なお、図1と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、充電回路と入力部の系切替器が異なる。以下、その点について詳細に説明する。
第2の実施形態の電力変換装置101は、充電回路24が系統ごとに設けられたものではなく、冗長構成をとらない共通部として構成される点と、それに付随して入力系統切替器16−1および入力系統切替器16−2がインバータ11−1およびインバータ11−2それぞれの入力部に備わっている点とが第1の実施形態と異なる。なお、入力系統切替器16−1および入力系統切替器16−2が一体化した構成も同様に扱える。
電力変換装置101は、例えば、2系の構成として、コンデンサ接触器9−2(接触器)と、コンデンサ10−2と、インバータ11−2(電力変換部)と、入力系統切替器16−2とを備える。上記の2系の構成は、例えば、前述の1系の構成と同様に構成する。
電力変換装置101は、例えば、冗長構成をとらない共通部として、充電接触器4と、主回路接触器5と、充電抵抗器6と、放電抵抗器7と、放電接触器8と、出力側系統切替器12と、制御装置15と、検出部19とを備える。
上記の充電接触器4と、主回路接触器5と、充電抵抗器6と、放電抵抗器7と、放電接触器8とは、前述の充電接触器4−1と、主回路接触器5−1と、充電抵抗器6−1と、放電抵抗器7−1と、放電接触器8−1とに相当する。
放電抵抗器7と放電接触器8は、放電回路27に含まれる。放電回路27は、コンデンサ10に蓄えられた電荷を放出する。例えば、放電接触器8とコンデンサ接触器9と入力系統切替器16−1(入力系統切替器)とが導通状態にある場合に、放電回路27は、コンデンサ10に蓄えられた電荷を放出する。
時刻t11において1系に故障が生じると、時刻t12に遮断器2が遮断される(「開」)る。それとともに、制御部15は、主回路接触器5の回路を開き(「開」)、インバータ11−1の動作を停止させて、電力変換装置101からの出力を止める。電力変換装置101からの出力を止めた後に系を切り換える。例えば、時刻t13において、制御部15は、出力側系統切替器12の接続先を2系に切替えて、コンデンサ接触器9−1の回路を開き(「開」)、コンデンサ接触器9−2の回路を閉じ(「閉」)、入力部接触器16−1を開き(「開」)、入力部接触器16−2を閉じる(「閉」)。時刻t14において、制御部15は、充電器接触器4の回路を閉じる(「閉」)。コンデンサ10−1およびコンデンサ10−2の充電がインバータ11−2を動作させるのに十分であると制御部15が判断した後の時刻t15において、制御部15は、主回路接触器5の回路を閉じて(「閉」)、インバータ11−2の動作を「駆動」状態にする。時刻t16において、制御部15は、充電器接触器4の回路を開く(「開」)。
以上に示した動作により、1系が待機系に2系が稼働系に遷移する。
第3の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図5は、第3の実施形態の電力変換装置101を搭載した電気車システム100を示す図である。なお、図1と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、コンデンサ接触器9を連動接点にした点が異なる。以下、その点について詳細に説明する。
第3の実施形態における電力変換装置101は、コンデンサ接触器9−1およびコンデンサ接触器9−2の接点を連動させる点が第1の実施形態と異なる。
コンデンサ接触器9−1およびコンデンサ接触器9−2は、共通する筐体に設けられ、1つの制御信号に基づいて各接点が連動するように構成されている。制御部15は、コンデンサ接触器9−1およびコンデンサ接触器9−2の切替制御を、1つの制御信号を用いて行う。
コンデンサ接触器9−1およびコンデンサ接触器9−2の接点が連動接点であることから、制御部15は、系切替時に、1つの制御信号を用いてコンデンサ10−1およびコンデンサ10−2の接続先の切替を同時に行う。
第3の実施形態の構成であれば、コンデンサ接触器9−1およびコンデンサ接触器9−2の負極側は、接続されており同電位になる。このような場合には、コンデンサ接触器9をC接点の接触器を用いることで1接点化した構成にしてもよい。
このような変形例も、第3の実施形態と同様に扱うことができ、第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
第4の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図6は、第4の実施形態の電力変換装置101を搭載した電気車システム100を示す図である。なお、図1と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、コンデンサ接触器9と出力側系統切替器12とを一体化して連動接点にした点が異なる。以下、その点について詳細に説明する。
第4の実施形態における電力変換装置101は、コンデンサ接触器9−1およびコンデンサ接触器9−2の接点と、出力側系統切替器12を一体化して連動させる点が第1の実施形態と異なる。
コンデンサ接触器9−1とコンデンサ接触器9−2と出力側系統切替器12とは、共通する筐体に設けられ、1つの制御信号に基づいて各接点が連動するように構成されている。制御部15は、コンデンサ接触器9−1とコンデンサ接触器9−2と出力側系統切替器12の切替制御を、1つの制御信号を用いて行う。
本実施形態の生後部15は、コンデンサ接触器9−1の開閉状態とコンデンサ接触器9−2の開閉状態との切り換えと、出力側系統切替器12の系切替とを連動するように制御する。
コンデンサ接触器9−1とコンデンサ接触器9−2と出力側系統切替器12の接点が連動接点である。制御部15は、系切替時に、1つの制御信号を用いてコンデンサ10−1およびコンデンサ10−2の接続先の切替と、出力側系統切替器12の接続先の切替を同時に行う。
第5の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図7は、第5の実施形態の電力変換装置101Aを搭載した電気車システム100Aを示す図である。なお、図1と同一の構成をとるものについては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは、電力変換装置101Aが生成する電力が直流であり、負荷側設備102Aに直流電力が供給される点が異なる。以下、その点について詳細に説明する。
第5の実施形態における電力変換装置101Aは、インバータ11−1とインバータ11-2とに代えて、コンバータ11A−1(電力変換部)とコンバータ11A−1(電力変換部)とを備える点が異なる。電力変換装置101Aは、更に、整流部18−1と整流部18−2を備えて構成してもよい。
コンバータ11A−1の入力端子の一方が、主回路接触器5−1の他端に接続され、同入力端子の他方が接地される。コンバータ11A−1は、入力端子間に供給される直流電力を電圧の異なる直流電力に変換し、変換により生成した電力が整流部18−1を介して負荷側に供給される。
コンバータ11A−2についてもコンバータ11A−1と同様である。
なお、整流部18−1と整流部18−2を介して電力を供給する場合、出力側の系の切替は、コンバータ11A−1とコンバータ11A−1の出力電圧に基づいて、整流部18−1と整流部18−2によって実施される。
なお、電力変換装置101Aが架線P側から直流電力の供給を受ける状態において、負荷20Aを含む負荷側設備102Aには、電力変換装置101Aから直流電力が供給される。
また、電力変換装置101Aは、系切替の際にコンデンサ10に蓄えられた電荷を放電してから、系を切替える必要が無いため、系切替後のコンデンサ10の充電時間を短縮でき、その結果として系切替時間を短縮することできる。
Claims (3)
- 直流電力が供給される電源側と負荷側とを共通にするように冗長化されて、前記負荷側に供給する電力を生成する複数の電力変換部と、
前記複数の電力変換部のそれぞれに対応させて、前記電力変換部の入力側に設けられた複数のコンデンサと、
前記複数の電力変換部のうち一部と前記複数のコンデンサとを接続する接触器と、
前記複数の電力変換部のうちから稼働状態にする電力変換部を選択し、前記選択した電力変換部と前記複数のコンデンサとを接続させるように前記接触器を制御する制御部と
前記電力変換部の電源側に設けられ、電源側と電力変換部との接続を切替える入力系統切替器と、
を備え、
前記制御部は、
前記選択された電力変換部が前記電源側に接続されるように前記入力系統切替器を制御する電気車用電力変換装置。 - 直流電力が供給される電源側と負荷側とを共通にするように冗長化されて、前記負荷側に供給する電力を生成する複数の電力変換部と、
前記複数の電力変換部のそれぞれに対応させて、前記電力変換部の入力側に設けられた複数のコンデンサと、
前記複数の電力変換部のうち一部と前記複数のコンデンサとを接続する接触器と、
前記複数の電力変換部のうちから稼働状態にする電力変換部を選択し、前記選択した電力変換部と前記複数のコンデンサとを接続させるように前記接触器を制御する制御部と、
を備え、
前記接触器は、
前記複数の電力変換部のそれぞれの入力端子と前記電力変換部のそれぞれに対応させて設けられたコンデンサとの間に設けられた複数のコンデンサ接触器と、
を備え、
前記制御部は、
前記複数のコンデンサ接触器の開閉状態の切替えを連動するように制御する電気車用電力変換装置。 - 前記電力変換部の負荷側に設けられ、電力変換部と負荷側との接続を切替える出力側系統切替器を備え、
前記制御部は、
前記複数のコンデンサ接触器の開閉状態の切替えと、前記出力側系統切替器の系切替とを連動するように制御する請求項2記載の電気車用電力変換装置。
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