JP6572531B2 - ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 - Google Patents
ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6572531B2 JP6572531B2 JP2014219295A JP2014219295A JP6572531B2 JP 6572531 B2 JP6572531 B2 JP 6572531B2 JP 2014219295 A JP2014219295 A JP 2014219295A JP 2014219295 A JP2014219295 A JP 2014219295A JP 6572531 B2 JP6572531 B2 JP 6572531B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chocolate
- weight
- bakery products
- parts
- fatty acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Confectionery (AREA)
- Bakery Products And Manufacturing Methods Therefor (AREA)
Description
(1) ベーカリー製品用チョコレート類に含まれるSU2、100重量部に対してランダムエステル交換油由来のSU2を5重量部以上、ベーカリー製品用チョコレート類に含まれる全油脂中のSU2含有量が10重量%〜33重量%、ならびにベーカリー製品用チョコレート類100重量部に対して、澱粉を0.5重量部〜15.0重量部、HLB3.0以下の乳化剤を0.1重量部〜3.0重量部、およびHLB10以上の乳化剤を0.1〜3.0重量部含み、焼成前の水分含有量が3重量%未満である、ベーカリー製品用チョコレート類、
ただし、S:炭素数16〜22の飽和脂肪酸、U:炭素数16〜22の不飽和脂肪酸、
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリドである、
(2) ベーカリー製品用チョコレート類100重量部に対して、カカオ成分を7.0重量部以上含有する(1)のベーカリー製品用チョコレート類、
(3) HLB3.0以下の乳化剤が、ショ糖脂肪酸エステルおよび/またはアセチル化ショ糖脂肪酸エステルである(1)または(2)のベーカリー製品用チョコレート類、
(4) HLB10.0以上の乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステルである(1)〜(3)のいずれかのベーカリー製品用チョコレート類、
(5) ベーカリー製品用チョコレート類に含まれるSU2、100重量部に対してランダムエステル交換油由来のSU2を10重量部〜30重量部含有する、(1)〜(3)のいずれかのベーカリー製品用チョコレート類、
(6) (1)〜(5)のいずれかのベーカリー製品用チョコレート類を組み合わせるベーカリー製品、
(7) (1)〜(5)のいずれかのベーカリー製品用チョコレート類を成型し、ベーカリー製品の生地に該成型したチョコレート類を組み合わせた後に、焼成することを特徴とする、ベーカリー製品の製造法、である。
食用油脂Aとしては、ヨウ素価67の精製パームオレインを用いた。
パーム油60重量部、パーム油分別高融点部20重量部およびパーム極度硬化油20重量部からなる配合油(ヨウ素価37)を、ナトリウムメチラートによりランダムエステル交換を行いエステル交換油脂を得た。かかるエステル交換油脂をアセトン2段分別により、ヨウ素価63の低融点部を得た。得られたヨウ素価63の低融点部を常法に従い精製して、食用油脂Bを得た。
表1の配合にて、ロール掛け、コンチング処理してチョコレートを調製し、縦2cm、横2cm、厚さ1cmの形状にカット成型した。このチョコレートを、菓子パン冷凍平生地(敷島製パン株式会社製)に2粒内包して、35℃で1時間ホイロした後、上火200℃、下火200℃のオーブンで9分焼成した。
(1)食感評価方法
焼成後に20℃で48時間保存した際のチョコレートを、下記基準により評価した。
◎:非常にやわらかい
〇:やわらかい
△:やややわらかい
×:硬い
(2)焼成耐性
焼成後のチョコレートの状態を評価した。
〇:散らない
△:少し散る
×:散る
(3)作業性
チョコレート類製造の工程における作業性を評価するため、チョコレートを調製した直後の溶解したチョコレートを下記基準により評価した。
〇:粘度が許容範囲で作業性良好
△:やや粘度が高く作業性がやや不良
×:粘度がかなり高く作業性不良
(4)総合評価
下記基準により総合判定を行った。総合評価3以上を合格とした。
5:非常に良好
4:良好
3:やや良好
2:やや不良
1:不良
ただし、S:炭素数16〜22の飽和脂肪酸 U:炭素数16〜22の不飽和脂肪酸
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリドを示す。またP:パルミチン酸 St:ステアリン酸を示す。
・実施例1は非常にやわらかいとろりとした食感だった。
・比較例1は硬い食感だった。
・実施例3、4は、比較例2と比べて非常にやわらかいとろりとした食感だった。
・実施例5、6は、比較例2と比べてやわらかいとろりとした食感だったが、実施例3、4と比べると若干硬さを有していた。
・実施例7、8は、比較例2と比べて非常にやわらかいとろりとした食感だったが、溶解した状態でのチョコレートの粘度がやや高かった。
・比較例4、5は硬い食感だった。
強力粉70部、生イースト3部、イーストフード0.1部、砂糖5部、全卵10部に水30部を加え、横型ミキサーを使用して低速3分、中速2分ミキシングを行い、ついで2時間30分発酵させ、中種を調製した。この中種に強力粉20部、薄力粉10部、砂糖15部、食塩1部、脱脂粉乳3部、加糖卵黄13部、水10部を加え低速で3分、ついで中速で4分ミキシングした後、市販の製パン練り込み用マーガリン(製品名:デリソフト、不二製油株式会社製)25部を加え、低速で3分、さらに中速で4分、ついで高速で1分ミキシングを行い、本捏生地を得た。30分の発酵後50gに分割し、20分間のベンチタイムをとり、コッペパン形状に成形し、表1記載の実施例1の配合にて常法によりロール掛け、コンチング処理してチョコレートを調製し、カット成型により、縦2cm、横2cm、厚さ1cmの形状に成型した。このベーカリー製品用チョコレートを、成形したコッペパン形状の生地に2粒内包して、温度32℃、湿度80%にて60分間ホイロをとった後、上火210℃/下火200℃、10分焼成を行い、パンを調製した。
パンの配合原材料を表7、表8にまとめた。
ベーカリー製品用チョコレートとして、市販のスイートチョコレート(不二製油株式会社製)を使用した以外は実施例9同様に、ベーカリー製品用チョコレートを組み合わせたベーカリー製品を作製した。
・実施例9では、比較例6と比べて非常にやわらかいとろりとした食感だった。
・比較例6は、硬い食感だった。
Claims (5)
- ベーカリー製品用チョコレート類に含まれるSU2、100重量部に対してランダムエステル交換油由来のSU2を11.2重量部以上、ベーカリー製品用チョコレート類に含まれる全油脂中のSU2含有量が29.5重量%〜33重量%、並びにベーカリー製品用チョコレート類100重量部に対して、澱粉を0.5重量部〜15.0重量部、HLB3.0以下の乳化剤としてショ糖脂肪酸エステル及び/又はアセチル化ショ糖脂肪酸エステルを0.1重量部〜3.0重量部、及びHLB10以上の乳化剤を0.1〜3.0重量部含み、焼成前の水分含有量が3重量%未満である、ベーカリー製品用成型チョコレート類。
ただし、S:炭素数16〜22の飽和脂肪酸、U:炭素数16〜22の不飽和脂肪酸、
SU2:Sが1分子、Uが2分子結合しているトリグリセリドである。
S2U:Sが2分子、Uが1分子結合しているトリグリセリド - ベーカリー製品用チョコレート類100重量部に対して、カカオ成分を7.0重量部以上含有する請求項1に記載のベーカリー製品用成型チョコレート類。
- HLB10.0以上の乳化剤が、ポリグリセリン脂肪酸エステルである請求項1又は請求項2に記載のベーカリー製品用成型チョコレート類。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のベーカリー製品用成型チョコレート類を組み合わせるベーカリー製品。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のベーカリー製品用成型チョコレート類を、ベーカリー製品の生地に組み合わせた後に、焼成することを特徴とする、ベーカリー製品の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014219295A JP6572531B2 (ja) | 2014-10-28 | 2014-10-28 | ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014219295A JP6572531B2 (ja) | 2014-10-28 | 2014-10-28 | ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016082937A JP2016082937A (ja) | 2016-05-19 |
JP6572531B2 true JP6572531B2 (ja) | 2019-09-11 |
Family
ID=55971342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014219295A Active JP6572531B2 (ja) | 2014-10-28 | 2014-10-28 | ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6572531B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6715132B2 (ja) * | 2016-09-02 | 2020-07-01 | 日清オイリオグループ株式会社 | 多層状ベーカリー食品及びその製造方法 |
JP2019058145A (ja) * | 2017-09-28 | 2019-04-18 | 日清オイリオグループ株式会社 | 複合菓子用チョコレート |
CN111935988A (zh) * | 2018-04-02 | 2020-11-13 | 日清奥利友集团株式会社 | 软巧克力 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62122557A (ja) * | 1985-08-12 | 1987-06-03 | Fuji Oil Co Ltd | チョコレ−ト塊及びそれを含有したベ−カリ−製品 |
JP2583496B2 (ja) * | 1987-02-02 | 1997-02-19 | 不二製油 株式会社 | パン・菓子類の製造法 |
JP3422508B2 (ja) * | 1993-03-01 | 2003-06-30 | 旭電化工業株式会社 | 油脂組成物 |
JP2004222571A (ja) * | 2003-01-22 | 2004-08-12 | Fuji Oil Co Ltd | 焼成食品用チョコレート類及びそれを使用した焼成食品の製造法 |
JP4390678B2 (ja) * | 2004-10-20 | 2009-12-24 | 株式会社Adeka | 流動状油脂組成物 |
JP2007259802A (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-11 | Kaneka Corp | パン、菓子用油脂組成物 |
WO2013061750A1 (ja) * | 2011-10-28 | 2013-05-02 | 日清オイリオグループ株式会社 | 油脂組成物および該油脂組成物を使用した油性食品 |
CN105025732B (zh) * | 2013-03-12 | 2020-11-27 | 不二制油集团控股株式会社 | 烧制用巧克力类食品及其制造法 |
CN105025730B (zh) * | 2013-03-12 | 2019-10-01 | 不二制油集团控股株式会社 | 烧制用巧克力类食品及其制造法 |
-
2014
- 2014-10-28 JP JP2014219295A patent/JP6572531B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016082937A (ja) | 2016-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10426179B2 (en) | Non-lauric non-trans fat composition for chocolate coating | |
WO2015012289A1 (ja) | ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 | |
JP5792080B2 (ja) | 生地練り込み用油脂組成物 | |
JP6446767B2 (ja) | ベーカリー製品内包用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 | |
JP6825802B2 (ja) | ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 | |
JP6831791B2 (ja) | ロールインマーガリン | |
JP6572531B2 (ja) | ベーカリー製品用チョコレート類及びベーカリー製品の製造法 | |
JP6075731B2 (ja) | 焼き菓子 | |
JP6518427B2 (ja) | 製菓製パン用油脂組成物およびその製造方法 | |
JPWO2014141733A1 (ja) | 焼成用チョコレート様食品およびその製造法 | |
JP6914627B2 (ja) | 可塑性油脂組成物、食品、焼成品の食感を向上させる方法、及び焼成品の保存安定性を向上させる方法 | |
JP7061832B2 (ja) | 可塑性油脂組成物及び該可塑性油脂組成物を使用してなる練りパイ生地 | |
JP2017209038A (ja) | ベーカリー用可塑性油中水型乳化油脂組成物 | |
JP6746210B2 (ja) | ベーカリー製品に適したチョコレート | |
JP6653963B2 (ja) | チョコレート菓子 | |
JP2007267670A (ja) | 焼菓子生地 | |
JP2021101731A (ja) | 可塑性油脂組成物、食品、食感向上剤、保存安定性向上剤及び方法 | |
JP6931275B2 (ja) | 可塑性油脂組成物及び焼成品 | |
JP6906880B1 (ja) | 焼き菓子用生地及び焼き菓子 | |
JP6727389B1 (ja) | 焼き菓子用生地及び焼き菓子 | |
JP2019170291A (ja) | 加熱用チョコレート | |
JP6257739B2 (ja) | 焼菓子中の油分を高油分にする方法 | |
JP6998254B2 (ja) | 複合菓子の焼き菓子用油脂組成物 | |
JP7486932B2 (ja) | 加熱用チョコレート | |
JP7422081B2 (ja) | 油脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20151016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20151201 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180905 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180831 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20181102 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190319 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190514 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190716 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190729 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6572531 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |