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JP6543378B1 - X線発生装置 - Google Patents

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JP6543378B1
JP6543378B1 JP2018077003A JP2018077003A JP6543378B1 JP 6543378 B1 JP6543378 B1 JP 6543378B1 JP 2018077003 A JP2018077003 A JP 2018077003A JP 2018077003 A JP2018077003 A JP 2018077003A JP 6543378 B1 JP6543378 B1 JP 6543378B1
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Abstract

【課題】絶縁ブロックの表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管の冷却効率の低下を抑制できるX線発生装置を提供する。【解決手段】X線発生装置1は、X線管3と、X線管収容部4と、X線管3に電圧を供給する内部基板52を絶縁ブロック51内に封止してなる電源部5と、を備える。絶縁ブロック51の上面51eとX線管収容部4の内面4aとによって画成された空間には、絶縁オイル45が封入されている。上面51eには、ターゲット支持部60と接続される高圧給電部54が配置されている。上面51eには、高圧給電部54と上面51eと絶縁オイル45との境界部Bよりも絶縁バルブ12側に突出し、管軸方向から見て高圧給電部54を包囲する少なくとも1つの突出部55が設けられている。突出部55の頂部は、絶縁バルブ12の端部12bを含んで管軸AXに直交する方向に延在する仮想平面Pから離間している。【選択図】図4

Description

本発明の一側面は、X線発生装置に関する。
従来、X線管及び絶縁オイルを収容した金属容器(X線管収容部)が、絶縁ブロックの上面に載置される構成が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。絶縁ブロックには、X線管に電圧を供給するための高電圧発生回路がモールドされている。
特許文献1には、絶縁ブロックの上面に、X線管のバルブ部から突出した高電圧印加部の周囲を囲み、当該高電圧印加部と金属製筒部材(X線管収容部)との間を遮蔽するように突出した環状の壁部2Eが設けられた構成が記載されている。特許文献2には、絶縁ブロックの上面に、棒状陽極の基端部(高電圧印加部)を囲むような環状の壁部13hが設けられた構成が記載されている。上記のような壁部は、高電圧印加部からX線管収容部への放電を抑制すると共に、絶縁ブロック上面の沿面距離を大きくすることで沿面放電を抑制する役割を果たす。
特許第4231288号公報 特許第4889979号公報
しかしながら、特許文献1,2に記載の壁部のように、壁部がX線管のバルブ部と絶縁ブロックの上面との間の領域を囲うように形成されていると、X線管収容部内の絶縁オイルの循環が、当該壁部によって妨げられてしまう可能性がある。具体的には、X線管の高電圧印加部に接触して熱された絶縁オイルが、上記領域内に滞留し易くなってしまう可能性があり、その結果、X線管の冷却効率が低下するおそれがある。
そこで、本発明の一側面は、絶縁ブロックの表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管の冷却効率の低下を抑制できるX線発生装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るX線発生装置は、バルブ部と、バルブ部に突設された高電圧印加部と、を有するX線管と、X線管の管軸に沿った管軸方向から見て少なくともバルブ部を包囲するように、バルブ部を収容するX線管収容部と、X線管に電圧を供給する高電圧発生回路を絶縁性材料からなる固体の絶縁ブロック内に封止してなる電源部と、を備え、X線管に面する絶縁ブロックの表面とX線管収容部の内面とによって画成された空間には、絶縁性の液体が封入されており、絶縁ブロックの上記表面には、高電圧印加部と電気的に接続される導電性の給電部が配置されており、絶縁ブロックの上記表面には、給電部と絶縁ブロックの上記表面と絶縁性の液体との境界部よりもバルブ部側に突出し、管軸方向から見て給電部を包囲する少なくとも1つの突出部が設けられており、少なくとも1つの突出部の頂部は、上記表面側のバルブ部の端部を含んで管軸に直交する方向に延在する仮想平面から離間している。
本発明の一側面に係るX線発生装置において、導電性の給電部と2種類の異なる絶縁材料(絶縁ブロックの表面及び絶縁性の液体)との境界部は、電界が集中し易く放電し易い部分となっている。そこで、上記X線発生装置では、X線管のバルブ部に対向する絶縁ブロックの表面に、当該境界部よりもバルブ部側に突出すると共に給電部を包囲する突出部が設けられている。このような突出部により、X線管を包囲するX線管収容部に対して、上記境界部を隠すことができる。これにより、上記境界部とX線管収容部との間の放電を抑制できる。また、絶縁ブロックの表面に上記突出部が設けられていることにより、絶縁ブロックの表面を平坦面とする場合と比較して、絶縁ブロックの表面の沿面距離を長くすることができる。これにより、絶縁ブロックの表面における沿面放電を抑制できる。一方、上記突出部の頂部は、上記表面側のバルブ部の端部を含んで管軸に直交する方向に延在する仮想平面から離間している。これにより、X線管のバルブ部と絶縁ブロックの表面との間の領域において絶縁性の液体の循環が妨げられることを防止し、X線管の冷却効率の低下を抑制できる。以上により、上記X線発生装置によれば、絶縁ブロックの表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管の冷却効率の低下を抑制できる。
絶縁ブロックの上記表面は、連続的に変化する表面形状を有していてもよい。このように、絶縁ブロックの表面に不連続に変化する角部(すなわち、電界が集中し易く放電し易い部分)が設けられていない構成によれば、絶縁ブロックの表面の特定の部分(角部)に電界が集中することを抑制でき、放電の発生をより効果的に抑制できる。
少なくとも1つの突出部は、給電部の近傍において給電部を包囲する環状の第1突出部を含んでもよい。この構成によれば、第1突出部によって上記境界部をX線管収容部に対して適切に遮蔽することができるため、上記境界部とX線管収容部との間の放電をより効果的に抑制できる。
少なくとも1つの突出部は、X線管収容部の内面との間に溝部を形成する環状の第2突出部を含んでもよい。この構成によれば、第2突出部によって、絶縁ブロックの表面の沿面距離を効果的に延ばすことができる。
絶縁ブロックの上記表面には、給電部を包囲する環状の凹部と、凹部と接続され、管軸方向に沿って仮想平面から離間するにつれて凹部に近づくように傾斜する傾斜部と、が設けられていてもよい。この構成によれば、絶縁オイル内に発生した異物等を傾斜部に沿って移動させることで凹部に導くことができる。これにより、絶縁オイル内の異物等に起因する放電の発生を抑制できる。
本発明の一側面によれば、絶縁ブロックの表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管の冷却効率の低下を抑制できるX線発生装置を提供することができる。
一実施形態のX線発生装置の外観を示す斜視図である。 図1におけるII-II線に沿った断面図である。 X線管の構成を示す断面図である。 絶縁ブロック上面の構造を示す断面図である。 絶縁ブロックの変形例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。また、「上」、「下」等の所定の方向を示す語は、図面に示される状態に基づいており、便宜的なものである。
図1は、本発明の一実施形態に係るX線発生装置の外観を示す斜視図である。図2は、図1におけるII-II線に沿った断面図である。図1及び図2に示されるX線発生装置1は、例えば、被検体の内部構造を観察するX線非破壊検査に用いられる微小焦点X線源である。X線発生装置1は、筐体2を有する。筐体2の内部には、主に、X線を発生させるX線管3と、X線管3に電力を供給する電源部5とが収容されている。筐体2は、X線管3の一部を収容するX線管収容部4と、収容部21とを有する。
収容部21は、主に電源部5を収容する部分である。収容部21は、底壁部211と、上壁部212と、側壁部213とを有する。底壁部211及び上壁部212は、それぞれ略正方形状を有する。底壁部211の縁部と上壁部212の縁部とは、4つの側壁部213を介して連結されている。これにより、収容部21は、略直方体状に形成されている。なお、本実施形態では便宜的に、底壁部211と上壁部212とが互いに対向する方向をZ方向とし、底壁部211側を下方、上壁部212側を上方と定義する。また、Z方向に直交し、互いに対向する側壁部213同士が対向する方向をX方向及びY方向とする。Z方向から見た上壁部212の中央部には、円形の貫通孔である開口部212aが設けられている。
X線管収容部4は、高い熱伝導率を有する(放熱性が高い)金属により形成されている。X線管収容部4の材料としては、例えばアルミニウム、鉄、銅、及びそれらを含む合金等が挙げられる。本実施形態では、X線管収容部4の材料はアルミニウム(又はその合金)である。X線管収容部4は、X線管3の管軸方向(Z方向)における両端に開口を有する筒状をなしている。X線管収容部4の管軸は、X線管3の管軸AXと一致している。X線管収容部4は、保持部41と、円筒部42と、テーパ部43と、フランジ部44とを有する。保持部41は、図示しない固定部材を用いて、X線管3をフランジ部311において保持する部分であり、X線管3と共にX線管収容部4の上部開口を気密に封止している。円筒部42は、保持部41の下端に接続され、Z方向に沿って延びる壁面を備えた円筒状に形成された部分である。テーパ部43は、円筒部42の端部に接続され、当該端部からZ方向に沿って円筒部42から遠ざかるにつれて連続してなだらかに拡径する壁面を備えた部分である。円筒部42及びテーパ部43は、ZX平面及びZY平面での断面において、互いに平面状である円筒部42及びテーパ部43の壁面同士のなす角度が鈍角となるように、接続されている。フランジ部44は、テーパ部43の端部に接続され、Z方向から見て外側に延びる部分である。フランジ部44は、円筒部42及びテーパ部43よりも肉厚なリング状部材となるように構成されている。これにより、熱容量が大きくされており、放熱性が向上されている。フランジ部44は、Z方向から見て、上壁部212の開口部212aを包囲する位置において、上壁部212の上面212eに対して気密に固定されている。本実施形態では、フランジ部44は、上壁部212の上面212eに熱的に接続(熱伝導可能に接触)している。X線管収容部4の内部には、電気絶縁性の液体である絶縁オイル45が気密に封入(充填)されている。
電源部5は、X線管3に数kV〜数百kV程度の電力を供給する部分である。電源部5は、固体のエポキシ樹脂からなる電気絶縁性の絶縁ブロック51と、絶縁ブロック51内にモールドされた高電圧発生回路を含む内部基板52とを有する。絶縁ブロック51は、略直方体状をなしている。絶縁ブロック51の上面中央部は、上壁部212の開口部212aを貫通し、突出している。一方、絶縁ブロック51の上面縁部51aは、上壁部212の下面212fに対して気密に固定されている。絶縁ブロック51の上面中央部には、内部基板52に電気的に接続された円筒状のソケットを含む高圧給電部54が配置されている。電源部5は、高圧給電部54を介してX線管3に電気的に接続されている。
開口部212aに挿通された絶縁ブロック51の部分(すなわち、上面中央部)の外径は、開口部212aの内径と同じか僅かに小さくされている。
次に、X線管3の構成について説明する。図3に示されるように、X線管3は、いわゆる反射型X線管と呼ばれるものである。X線管3は、内部を真空に保持する真空外囲器としての真空筐体10と、電子発生ユニットとしての電子銃11と、ターゲットTとを備えている。電子銃11は、例えば、高融点金属材料等からなる基体に易電子放射物質を含浸させたカソードCを有する。また、ターゲットTは、例えば、タングステン等の高融点金属材料からなる板状部材である。ターゲットTの中心は、X線管3の管軸AX上に位置している。電子銃11及びターゲットTは、真空筐体10の内部に収容されており、電子銃11から出射された電子がターゲットTに入射するとX線が発生する。X線はターゲットTを基点に放射状に発生する。X線出射窓33a側に向かうX線の成分のうち、X線出射窓33aを介して外部に取り出されたX線が、求められるX線として利用される。
真空筐体10は、主として、絶縁性材料(例えばガラス)により形成された絶縁バルブ12(バルブ部)と、X線出射窓33aを有する金属部13とから構成されている。金属部13は、陽極となるターゲットTが収容される本体部31と、陰極となる電子銃11が収容される電子銃収容部32とを有する。
本体部31は、筒状に形成されており、内部空間Sを有している。本体部31の一端部(外側端部)には、X線出射窓33aを有する蓋板33が固定されている。X線出射窓33aの材料は、X線透過材料であって、例えばベリリウムやアルミニウム等である。蓋板33によって、内部空間Sの一端側が閉鎖されている。本体部31は、フランジ部311と、円筒部312とを有する。フランジ部311は、本体部31の外周に設けられており、上述したX線管収容部4の保持部41に固定される部分である。円筒部312は、本体部31の一端部側において円筒状に形成された部分である。
電子銃収容部32は、円筒状に形成されており、本体部31の一端部側の側部に固定されている。本体部31の中心軸線(すなわち、X線管3の管軸AX)と電子銃収容部32の中心軸線とは、略直交している。電子銃収容部32の内部は、電子銃収容部32の本体部31側の端部に設けられた開口32aを介して、本体部31の内部空間Sと連通している。
電子銃11は、カソードCと、ヒータ111と、第1グリッド電極112と、第2グリッド電極113とを備えており、各構成の協働によって発生する電子ビームの径を小さくすること(微小焦点化)ができる。カソードC、ヒータ111、第1グリッド電極112及び第2グリッド電極113は、それぞれ平行に延びる複数の給電ピン114を介して、ステム基板115に取り付けられている。カソードC、ヒータ111、第1グリッド電極112及び第2グリッド電極113は、それぞれに対応する給電ピン114を介して外部から給電される。
絶縁バルブ12は、略筒状に形成されている。絶縁バルブ12の一端側は、本体部31に接続されている。絶縁バルブ12は、その他端側において、ターゲットTが先端に固定されたターゲット支持部60を保持している。ターゲット支持部60は、例えば銅材等により円柱状に形成されており、Z方向に延在している。ターゲット支持部60の先端側には、絶縁バルブ12側から本体部31側に向かうにつれて電子銃11から遠ざかるように傾斜する傾斜面60aが形成されている。ターゲットTは、傾斜面60aと面一になるように、ターゲット支持部60の端部に埋設されている。
ターゲット支持部60の基端部60bは、絶縁バルブ12の下端部よりも外側に円柱状に突出しており、電源部5の高圧給電部54(図2参照)に接続されている。すなわち、高圧給電部54により電圧を印加される高電圧印加部(本実施形態では、基端部60b)は、絶縁バルブ12に突設されている。本実施形態では、真空筐体10(金属部13)が接地電位とされており、高圧給電部54においてターゲット支持部60にプラスの高電圧が供給される。ただし、電圧印加形態は、上記例に限られない。
次に、図4を参照して、絶縁ブロック51の上面の形状について詳細に説明する。上述したように、X線管3に面する絶縁ブロック51の上面51e(表面)とX線管収容部4の内面4aとによって画成された空間には、絶縁オイル45が封入されている。上面51eは、上述した上面中央部及び上面縁部51aを含む面である。ただし、本実施形態において、絶縁オイル45が封入される上記空間を主に画成する部分は、上面51eのうち、特に開口部212aを貫通してX線管収容部4の内側に突出して入り込んだ部分である。
絶縁ブロック51の上面51eには、高圧給電部54を包囲する環状の少なくとも1つの突出部55が設けられている。突出部55は、高圧給電部54と絶縁ブロック51の上面51eと絶縁オイル45との境界部Bよりも絶縁バルブ12側に突出した部分である。突出部55は、管軸AXを中心とする円環状に設けられており、管軸方向(Z方向)に直交する方向から見て円弧状の頂部を持って突出している。境界部Bは、高圧給電部54の下端縁部に沿って環状に存在する。本実施形態では、突出部55は、境界部Bを覆い隠す突出部55A(第1突出部)と、突出部55Aよりも外側に設けられた突出部55B(第2突出部)と、を含んでいる。
突出部55Aは、高圧給電部54の近傍において高圧給電部54を直接に包囲するように設けられた環状の突出部である。突出部55Aは、境界部Bを直接に包囲して、周囲から覆い隠すように設けられている。高圧給電部54は、突出部55Aの内側の中心領域に形成された窪み部(凹部)内に格納されている。このような突出部55Aが高圧給電部54の近傍に設けられていることにより、境界部Bは、X線管収容部4の内面4aに対して遮蔽されている。より詳細には、境界部Bは、X線管3を高圧給電部54と接続した状態において、X線管収容部4の内面4aから直接見通せないように遮蔽されている。
突出部55Bは、X線管収容部4の内面4aに近接する位置において、内面4aとの間に環状の溝部56を形成する(溝部56によって内面4aに対して離間する)ように設けられた環状の突出部である。突出部55Bは、管軸方向(Z方向)から見て絶縁バルブ12と対向しない。より詳細には、突出部55Bは、管軸方向から見て、上面51e側(電源部5側)の絶縁バルブ12の端部12b及びその外縁部の角部Rと対向しないように、管軸AXに直交する方向において絶縁バルブ12に対して離間した位置に設けられている。溝部56の底部には、X線管収容部4の内面4a(及び上壁部212の上面212e)と絶縁ブロック51の上面51eと絶縁オイル45との境界部B2が環状に存在する。つまり、境界部B2は、突出部55Bによって周囲から覆い隠された状態になっており、特に高圧給電部54、X線管3の高電圧印加部(基端部60b)、及び境界部Bから、直接見通せないように遮蔽されている。本実施形態では、突出部55Bの頂部の方が、突出部55Aの頂部よりも高い位置にある。換言すれば、突出部55Bの頂部の方が、突出部55Aの頂部よりも、絶縁バルブ12の端部12bを含んで管軸AXに直交する方向に延在する仮想平面Pに近い位置にある。ただし、突出部55Aの頂部の方が、突出部55Bの頂部よりも高い(仮想平面Pに近い)位置にあってもよい。本実施形態では、溝部56は、突出部55Bとフランジ部44の内面4aとに囲まれており、突出部55Bの周囲を取り巻く(全周にわたって内面4aに対して離間させる)ように環状に形成されている。
一方、突出部55A及び突出部55Bの頂部は、管軸方向(Z方向)に直交する方向から見て、仮想平面Pと離間している。換言すれば、管軸方向(Z方向)に直交する方向から見て、突出部55A及び突出部55Bの頂部は、絶縁バルブ12の端部12bよりも上面51e側(電源部5側)に位置し、絶縁バルブ12の端部12bと突出部55Bの頂部(つまり突出部55のうち、最も高い突出部の頂部)との間には、絶縁ブロック51の上面51eは存在しない。すなわち、上面51eのいずれの部分も、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも管軸方向(Z方向)に沿った方向における下方に位置しており、絶縁オイル45の循環を妨げるような壁部が設けられていない。絶縁オイル45の循環を妨げるような壁部とは、例えば、X線管3の高電圧印加部の周囲(典型的には、Z方向から見て絶縁バルブ12を包囲する位置)において、高電圧印加部とX線管収容部4との間を遮蔽するように、絶縁バルブ12の端部12bと同じ高さ又は端部12bよりも高い位置まで突出した環状の壁部(シールド)である。
また、絶縁ブロック51の上面51eには、凹部57と、傾斜部58と、が設けられている。凹部57は、高圧給電部54を包囲するように、管軸方向(Z方向)に直交する方向から見て円弧状の断面を持った環状に設けられている。本実施形態では、図4に示されるように、凹部57は、突出部55Aの外側において突出部55Aと連続するように設けられている。すなわち、突出部55Aの外側面と凹部57の内側面とが連続している。凹部57は、管軸方向(Z方向)に直交する方向から見て、境界部Bよりも絶縁ブロック51の内側(内部基板52(図2参照)側)に窪んでいる。
傾斜部58は、絶縁ブロック51の上面中央部の大半を占める部分であり、凹部57と突出部55Bとを接続している。傾斜部58は、突出部55Bから凹部57に向かって延びる連続的な平面で形成されている。傾斜部58は、管軸方向(Z方向)に直交する平面(XY平面)に対して傾斜している。具体的には、傾斜部58は、管軸AXに沿って仮想平面Pから離間するにつれて(すなわち、図4において、管軸方向(Z方向)に沿った方向における下方に向かうにつれて)、突出部55Bから凹部57に近づくように連続的に傾斜する傾斜面である。換言すれば、傾斜部58は、管軸AXに沿って絶縁バルブ12側から絶縁ブロック51側へと向かうにつれて、凹部57に近づくように傾斜する傾斜面である。また、絶縁バルブ12の角部Rは、平坦面である傾斜部58と対向しており、突出部55とは対向していない。
上述した突出部55、凹部57及び傾斜部58が設けられた上面51eは、境界部BからX線管収容部4の内面4aに向かって連続的に変化する表面形状を有している。すなわち、上面51eには、突出部55Aから突出部55Bに亘って、不連続に変化するような角部が設けられていない。なお、上述した突出部55、凹部57及び傾斜部58は、いずれもX線管3の管軸AX(図2参照)を中心として円対称(0度から360度までの任意の角度に対して回転対称)に設けられている。これにより、上面51eは、全体として、X線管3の管軸AXを中心として円対称な形状を有している。より詳細には、絶縁ブロック51の上面51eには、凹部57で囲まれた略円錐台状の突起部の中心に窪み部が形成された中心環状部(突出部55A)と、溝部56及び凹部57に挟まれ、突出部55Bから凹部57まで、管軸AXに向かって落ち込むように傾斜する平面(傾斜部58)を備えた外周環状部と、が形成されている。中心環状部及び外周環状部は、いずれも管軸AXを中心とする円対称な形状を有していると共に、その端縁部は、円弧状に面取りされた形状を有している。
[作用効果]
次に、本実施形態の一側面に係る作用効果について説明する。X線発生装置1において、導電性の高圧給電部54と2種類の異なる絶縁材料(固体の絶縁ブロック51の上面51e及び絶縁オイル45)との境界部Bは、電界が集中し易く放電し易い部分となっている。そこで、X線発生装置1では、X線管3の絶縁バルブ12に対向する絶縁ブロック51の上面51eに、境界部Bよりも絶縁バルブ12側に突出すると共に高圧給電部54を包囲する突出部55が設けられている。このような突出部55により、X線管3を包囲するX線管収容部4に対して、境界部Bを隠すことができる。これにより、高電位である境界部Bと接地電位(0V)であるX線管収容部4との間の放電を抑制できる。
また、絶縁ブロック51の上面51eに突出部55が設けられていることにより、絶縁ブロック51の上面51eを平坦面とする場合と比較して、絶縁ブロック51の上面51eの沿面距離を長くすることができる。これにより、絶縁ブロック51の表面における沿面放電を抑制できる。一方、突出部55の頂部は、管軸方向(Z方向)に直交する方向から見て、絶縁バルブ12の端部12bを含んで管軸AXに直交する方向に延在する仮想平面Pから離間している。すなわち、絶縁ブロック51の上面51eには、上面51e側の絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも突出する部分が設けられていない。具体的には、上述したように、上面51eには、絶縁オイル45の循環を妨げるような壁部(シールド)が設けられていない。これにより、X線管3の絶縁バルブ12と絶縁ブロック51の上面51eとの間の領域において、絶縁オイル45の循環が妨げられることが防止されている。すなわち、X線管3の絶縁バルブ12と突出部55とで挟まれた領域において、絶縁オイル45がスムーズに循環できるようになっている。その結果、X線管3の冷却効率の低下を抑制できる。以上により、X線発生装置1によれば、絶縁ブロック51の表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管3の冷却効率の低下を抑制できる。
また、絶縁ブロック51の上面51eは、連続的に変化する表面形状を有している。このように、絶縁ブロック51の上面51eに不連続に変化する角部(すなわち、電界が集中し易く放電し易い部分)が設けられていない構成によれば、絶縁ブロック51の表面の特定の部分(角部)に電界が集中することを抑制でき、放電の発生をより効果的に抑制できる。また、本実施形態では、上面51eのうち絶縁オイル45と接触する領域には、その全域にわたって平坦面と比較して沿面距離が長くなるような面(曲面又は傾斜面)が形成されている。このように、上面51eのうち絶縁オイル45と接触する領域全面に、平坦面と比較して沿面距離が長くなる表面形状が連続的に形成されていることにより、沿面放電が効果的に抑制されている。
また、突出部55は、高圧給電部54の近傍において高圧給電部54を包囲する環状の突出部55Aを含んでいる。突出部55Aによって、境界部BをX線管収容部4に対して適切に遮蔽することができる。これにより、境界部BとX線管収容部4の内面4aとの間の放電をより効果的に抑制できる。
また、突出部55は、X線管収容部4の内面4aとの間に溝部56を形成する環状の突出部55Bを含んでいる。突出部55Bによって、絶縁ブロック51の表面の沿面距離を効果的に延ばすことができる。また、突出部55Bは、溝部56の底部の境界部B2を周囲から覆い隠している。突出部55Bは、特に高圧給電部54、X線管3の高電圧印加部(基端部60b)、及び境界部Bから直接見通せないように、境界部B2を遮蔽している。境界部B2も高圧給電部54、X線管3の高電圧印加部(基端部60b)、及び境界部Bといった高電位領域との間で放電が発生し易い部分であるため、突出部55Bで放電経路を遮蔽することで、効果的に放電を抑制できる。また、絶縁バルブ12の角部Rも電界の強い部分であり、放電が発生する可能性が高い部分であるが、突出部55Bが、管軸方向(Z方向)から見て角部Rと対向しないように、管軸AXに直交する方向において絶縁バルブ12に対して離間した位置に設けられていることにより、放電の発生が効果的に抑制されている。なお、X線管収容部4においても、角部Rと対向する領域は、テーパ部43が形成されることにより、角部Rから離間させられている。つまり、突出部55Bの配置とテーパ部43とが協働し、角部Rの周囲の空間を広げることで(角部Rと他の構成との距離を広げることで)、放電の発生をより効果的に抑制できる。なお、単純にX線管収容部4を大型化することによっても、角部Rと他の構成とを離間させることは可能である。しかし、その場合、絶縁オイル45の容量も必要以上に大きくなるため、絶縁オイル45自体が断熱材として作用したり、滞留し易くなったりする可能性がある。その結果、X線管3の冷却効率が低下してしまう可能性がある。
また、絶縁ブロック51の上面51eには、高圧給電部54を包囲する環状の凹部57と、凹部57と接続され、管軸方向(Z方向)に沿って仮想平面Pから離間するにつれて凹部57に近づくように傾斜する傾斜部58と、が設けられている。例えば、X線発生装置1が、図4に示される向き(絶縁ブロック51の上面51eが上を向く状態)で使用される場合、絶縁オイル45内に発生した異物を傾斜部58に沿って移動させることで凹部57に導くことができる。これにより、絶縁破壊の原因となり得る異物を境界部Bに対して隠すことができる。その結果、絶縁オイル45内の異物に起因する放電の発生を抑制できる。また、X線発生装置1が、図4に示される向きとは反対の向き(絶縁ブロック51の上面51eが下を向く状態)で使用される場合には、絶縁オイル45中に僅かな気泡が生じたとしても、当該気泡を傾斜部58に沿って上昇させることで凹部57に導くことができる。これにより、絶縁破壊の原因となり得る気泡を境界部Bに対して隠すことができる。その結果、絶縁オイル45内の気泡に起因する放電の発生を抑制できる。また、絶縁バルブ12の角部Rを、突出部55ではなく平坦面である傾斜部58と対向させることで、角部Rに起因する放電を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。すなわち、X線発生装置の各部の形状及び材料等は、上記実施形態で示した具体的な形状及び材料等に限定されない。
図5は、変形例に係る絶縁ブロック151,251,351,451の上面を示す断面図である。なお、図5の例では、テーパ部43を有さない円筒状のX線管収容部4Aの開口端が、絶縁ブロック151,251,351,451の上面縁部51aに接合されている。このように、X線管収容部と絶縁ブロックとは直接接続されてもよいし、上記実施形態のように別部材(上記実施形態では上壁部212)を介して接続されてもよい。
図5の(A)に示される絶縁ブロック151の上面151aは、突出部152と、傾斜部153とによって、テーパ形状(内側から外側に向かうにつれて上方に傾斜する形状)に形成されている。突出部152は、上記実施形態の突出部55Bと同様の突出部である。すなわち、突出部152は、X線管収容部4Aの内面4aに近接する位置において、内面4aとの間に環状の溝部を形成するように設けられた環状の突出部である。突出部152の頂部は、絶縁バルブ12の端部12bよりも下方に位置している。傾斜部153は、境界部Bと突出部152とを接続する部分である。傾斜部153は、管軸AXに沿ってX線管3側(図5における上方)に向かうにつれて、管軸AXから離れるように傾斜する傾斜面である。以上説明した上面151aにおいても、上面を平坦面(例えば、境界部Bを通り、管軸方向(Z方向)に直交する平面)とする場合と比較して、突出部152及び傾斜部153によって沿面距離が延ばされている。また、上記実施形態の上面51eと同様に、上面151aのいずれの部分も、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。従って、上面151aを有する絶縁ブロック151によっても、上記実施形態の上面51eを有する絶縁ブロック51と同様に、絶縁ブロック151の表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管3の冷却効率の低下を抑制できる。
図5の(B)に示される絶縁ブロック251の上面251aは、突出部252と、傾斜部253とによって、逆テーパ形状(内側から外側に向かうにつれて下方に傾斜する形状)に形成されている。突出部252は、上記実施形態の突出部55Aと同様の突出部である。すなわち、突出部252は、高圧給電部54の近傍において高圧給電部54を包囲するように設けられた環状の突出部である。突出部252の頂部は、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。傾斜部253は、突出部252と上面縁部51aとを接続する部分である。傾斜部253は、管軸AXに沿ってX線管3側(図5における上方)に向かうにつれて、管軸AXに近づくように傾斜する傾斜面である。以上説明した上面251aにおいても、上面を平坦面とする場合と比較して、突出部252及び傾斜部253によって沿面距離が延ばされている。また、上記実施形態の上面51eと同様に、上面251aのいずれの部分も、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。従って、上面251aを有する絶縁ブロック251によっても、上記実施形態の上面51eを有する絶縁ブロック51と同様に、絶縁ブロック251の表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管3の冷却効率の低下を抑制できる。また、境界部Bにおける放電の抑制効果が非常に高く、さらに、異物等が傾斜面によって接地電位(0V)であるX線管収容部4の方に到達し易いため、異物等に起因した放電が発生し難くなる共に、異物の除去も容易となる。
図5の(C)に示される絶縁ブロック351の上面351aは、内側から外側に向かって周期的に設けられた複数の環状の突出部352によって、波形状に形成されている。各突出部352は、Z方向から見て、管軸AXを中心とする同心円状に設けられている。境界部Bと接続される突出部352(最も内側の突出部352)は、境界部Bを包囲するように設けられている。各突出部352の頂部は、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。以上説明した上面351aにおいても、上面を平坦面とする場合と比較して、複数の突出部352によってより一層沿面距離が延ばされている。また、上記実施形態の上面51eと同様に、上面351aのいずれの部分も、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。従って、上面351aを有する絶縁ブロック351によっても、上記実施形態の上面51eを有する絶縁ブロック51と同様に、絶縁ブロック351の表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管3の冷却効率の低下を抑制できる。
図5の(D)に示される絶縁ブロック451の上面451aは、高圧給電部54を包囲する円筒状の突出部452によって、段形状に形成されている。突出部452は、境界部Bを通って管軸方向(Z方向)に直交する平面(XY平面)に対して突出している。これにより、突出部452と高圧給電部54との間に環状の溝部453が設けられると共に、突出部452とX線管収容部4Aの内面4aとの間に環状の溝部454が設けられている。突出部452の頂部は、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。以上説明した上面451aにおいても、上面を平坦面とする場合と比較して、突出部452によって沿面距離が延ばされている。具体的には、突出部452の側面(溝部453を形成する内面、及び溝部454を形成する外面)の分だけ、平坦面と比較して沿面距離が長くなっている。また、上記実施形態の上面51eと同様に、上面451aのいずれの部分も、絶縁バルブ12の端部12b(仮想平面P)よりも下方に位置している。従って、上面451aを有する絶縁ブロック451によっても、上記実施形態の上面51eを有する絶縁ブロック51と同様に、絶縁ブロック451の表面における沿面放電を抑制しつつ、X線管3の冷却効率の低下を抑制できる。また、突出部を容易に形成することができる。
また、絶縁ブロックの上面の形状は、上述した特定の上面形状(上面51e,151a,251a,351a,451a)に限定されず、上述したような各部の形状が任意に組み合わされた形状であってもよい。
また、上記実施形態のX線管3は、ターゲットに対する電子入射方向と異なる方向からX線を取り出す反射型X線管であるが、ターゲットに対する電子入射方向に沿ってX線を取り出す(ターゲットで発生したX線がターゲット自体を透過してX線出射窓から取り出される)透過型X線管でもよい。また、上記実施形態のX線管3では、ターゲットTの上方にX線出射窓33aが形成され、ターゲットTの側方に電子銃11が配置されていたが、X線の取り出し方式は、いわゆるサイドウィンドウ方式(すなわち、X線出射窓がターゲットTの側方に設けられている方式)であってもよい。具体的には、X線出射窓33aが設けられている位置(すなわち、ターゲットTの上方)に、管軸方向に沿ってターゲットTに対して電子を出射する電子銃が配置されると共に、電子銃11が設けられている位置(すなわち、ターゲットTの側方)に、X線出射窓が配置されてもよい。
1…X線発生装置、3…X線管、4…X線管収容部、4a…内面、5…電源部、12…絶縁バルブ(バルブ部)、45…絶縁オイル(絶縁性の液体)、60b…基端部(高電圧印加部)、51,151,251,351,451…絶縁ブロック、51e,151a,251a,351a,451a…上面(表面)、52…内部基板(高電圧発生回路)、54…高圧給電部(給電部)、55…突出部、55A…突出部(第1突出部)、55B…突出部(第2突出部)、56…溝部、57…凹部、58…傾斜部、AX…管軸、B,B2…境界部。

Claims (5)

  1. バルブ部と、前記バルブ部に突設された高電圧印加部と、を有するX線管と、
    前記X線管の管軸に沿った管軸方向から見て少なくとも前記バルブ部を包囲するように、前記バルブ部を収容するX線管収容部と、
    前記X線管の前記高電圧印加部に電圧を供給する高電圧発生回路を絶縁性材料からなる固体の絶縁ブロック内に封止してなる電源部と、を備え、
    前記管軸方向に前記X線管の前記バルブ部に面する前記絶縁ブロックの表面と前記X線管収容部の内面とによって画成された空間には、絶縁性の液体が封入されており、
    前記絶縁ブロックの前記表面には、前記高電圧印加部と電気的に接続される導電性の給電部が配置されており、
    前記絶縁ブロックの前記表面には、前記給電部と前記絶縁ブロックの前記表面と前記絶縁性の液体との境界部よりも前記バルブ部側に突出し、前記管軸方向から見て前記給電部を包囲する少なくとも1つの突出部が設けられており、
    前記少なくとも1つの突出部の頂部は、前記表面側の前記バルブ部の端部を含んで前記管軸に直交する方向に延在する仮想平面から前記電源部側に離間している、X線発生装置。
  2. 前記絶縁ブロックの前記表面は、連続的に変化する表面形状を有している、請求項1に記載のX線発生装置。
  3. 前記少なくとも1つの突出部は、前記給電部の近傍において前記給電部を直接に包囲するように設けられた環状の第1突出部を含む、請求項1又は2に記載のX線発生装置。
  4. 前記少なくとも1つの突出部は、前記X線管収容部の内面との間に溝部を形成する環状の第2突出部を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のX線発生装置。
  5. 前記絶縁ブロックの前記表面には、前記給電部を包囲する環状の凹部と、前記凹部と接続され、前記管軸方向に沿って前記仮想平面から離間するにつれて前記凹部に近づくように傾斜する傾斜部と、が設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載のX線発生装置。
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