<第1実施形態>
以下、本発明に係る遊技機の第1実施形態を、パチンコ遊技機を例にして、図1〜図21を参照して具体的に説明する。なお、以下の説明において、上下左右の方向を示す場合は、図示正面から見た場合の上下左右をいうものとする。
<外観構成>
まず、図1〜図5を参照して、本実施形態に係るパチンコ遊技機の外観構成を説明する。
図1に示すように、パチンコ遊技機1は、木製の外枠2と、この外枠2の前面に、左側面に設けられているヒンジ4aを介して縦軸心廻りに開閉自在及び着脱自在に枢着された矩形状の前面枠3とを備えている。
この前面枠3は、図2及び図3に示すように、上部装着部5と、この上部装着部5の下側に設けられた下部装着部6とを備えている。この上部装着部5の前側には、上記ヒンジ4aを介して縦軸心廻りに開閉自在及び着脱自在に枢着された透明ガラスを支持した上部開閉扉7が設けられ、下部装着部6の前側には、下部開閉扉8がヒンジ4aと同じ側に設けられたヒンジ4bにより開閉自在及び着脱自在に枢着されている。
そして、この下部開閉扉8には、図1に示すように、排出された遊技球を貯留する上受け皿9と、この上受け皿9が満杯になったときにその余剰球を受けて貯留する下受け皿10とが一体形成されている。また、下部開閉扉8には、球貸しボタン11及びプリペイドカード排出ボタン12(カード返却ボタン12)が設けられ、そして、上受け皿9の上皿表面部分には、内蔵ランプ(図示せず)点灯時に押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の演出ボタン装置13が設けられている。また、この上受け皿9には、当該上受け皿9に貯留された遊技球を下方に抜くための球抜きボタン14が設けられ、さらに、略十字キーからなる設定ボタン15が設けられている。この設定ボタン15は、遊技者による操作が可能なもので、中央部に設けられた円形の決定キー15aと、その決定キー15aの図示上側に設けられた三角形状の上キー15bと、その決定キー15aの図示左側に設けられた三角形状の左キー15cと、その決定キー15aの図示右側に設けられた三角形状の右キー15dと、その決定キー15aの図示下側に設けられた三角形状の下キー15eとで構成されている。
一方、下部開閉扉8の右端部側には、図1に示すように、発射ユニットを作動させるための発射ハンドル16が設けられ、図1〜図3に示すように、前面枠3の上部両側面側及び発射ハンドル16の近傍には、BGM(Background music)あるいは効果音を発するスピーカ17が設けられている。そして、上部開閉扉7及び下部開閉扉8の各所には、光の装飾による演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプが配設されている。
他方、上部装着部5には、図2及び図3に示すように、遊技盤装着枠18が設けられており、この遊技盤装着枠18に遊技盤YB(図1参照)が、図5に示す遊技領域40を前面に臨ませた状態で装着され、遊技盤装着枠18内に固定されることとなる。すなわち、図3に示すように、上部装着部5には、右側面側下部に複数の接続用コネクタ19(図示では4個)が設けられているため、これら接続用コネクタ19に、遊技盤YBの背面に設けられた被接続用コネクタ(図示せず)が接続されることで、遊技盤装着枠18内に遊技盤YBが装着される。そして、右側面側上下方向に設けられた固定具20a,20bによって遊技盤装着枠18内に遊技盤YBが固定されることとなる。これにより、遊技盤装着枠18内に遊技盤YBが装着され、もって、その遊技盤YBの遊技領域40の前側に、透明ガラスを支持した上部開閉扉7が設けられることとなる(図1参照)。なお、上記遊技領域40は、遊技盤YBの面上に配設された球誘導レールUR(図5参照)で囲まれた領域からなるものである。
一方、下部装着部6には、図2及び図3に示すように、左右方向略中央に発射機構21が配設され、その発射機構21の右側には、スピーカ17が配設されている。この発射機構21は、図3に示すように、板金製の支持板22と、この支持板22の前面に装着された発射レール23と、支持板22の前面に装着され且つ発射用の遊技球を発射レール23上の発射待機位置24に保持する球保持部25と、支持板22の前面で前後方向の駆動軸26廻りに揺動自在に支持された打撃槌27と、支持板22の裏側に装着され、且つ、打撃槌27を、駆動軸26を介して打撃方向に駆動する発射モータを備えた発射制御基板71とを備えている。
他方、上記遊技盤YBの遊技領域40には、図5に示すように、略中央部にLCD(Liquid Crystal Display)等からなる液晶表示装置41が配設されている。この液晶表示装置41は、表示エリアを左、中、右の3つのエリアに分割し、独立して数字やキャラクタ、文字(キャラクタの会話や歌詞テロップ等)あるいは特別図柄の変動表示が可能なものである。そしてこのような液晶表示装置41の周囲には、装飾用の上飾り42a、左飾り42b、右飾り42cが設けられており、この上飾り42a、左飾り42b、右飾り42cの背面側には可動役物装置43が配設されている。
この可動役物装置43は、図5に示すように、遊技の進行に伴い所定の演出動作を行う上可動役物43aと、左可動役物43bと、右可動役物43cと、左上可動役物43dと、さらに、上・左・右・左上可動役物43a〜43dを、夫々、駆動する2相のステッピングモータ等のモータ(図示せず)とで構成されている。なお、これら上・左・右・左上可動役物43a〜43dには、光の装飾により演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプが配設されている。
一方、液晶表示装置41の真下には、特別図柄1始動口44が配設され、その内部には入賞球を検出する特別図柄1始動口スイッチ44a(図6参照)が設けられている。そしてこの特別図柄1始動口スイッチ44a(図6参照)が検出した有効入賞球数、すなわち、第1始動保留球数が所定数(例えば、4個)液晶表示装置41に表示されることとなる。なお、この第1始動保留球数は、特別図柄1始動口44へ遊技球が入賞し、特別図柄1始動口スイッチ44a(図6参照)にて検出されると、1加算(+1)され、数字やキャラクタあるいは図柄(装飾図柄)等の特別図柄の変動表示が開始されると、1減算(−1)されるというものである。
他方、液晶表示装置41の右下部側には、特別図柄2始動口45が配設され、その内部には入賞球を検出する特別図柄2始動口スイッチ45a(図6参照)が設けられている。そしてこの特別図柄2始動口スイッチ45a(図6参照)が検出した有効入賞球数、すなわち、第2始動保留球数が所定数(例えば、4個)液晶表示装置41に表示されることとなる。なお、この第2始動保留球数は、特別図柄2始動口45へ遊技球が入賞し、特別図柄2始動口スイッチ45a(図6参照)にて検出されると、1加算(+1)され、数字やキャラクタあるいは図柄(装飾図柄)等の特別図柄の変動表示が開始されると、1減算(−1)されるというものである。
一方、この特別図柄2始動口45は、図5に示すように、開閉部材45bを備えており、この開閉部材45bが開放した場合に遊技球が入賞し易い状態となる。この開閉部材45bは、後述する普通図柄の抽選に当選した場合に、所定回数、所定時間開放するもので、普通電動役物ソレノイド45c(図6参照)によって開閉動作が制御されている。なお、以下では、このような開閉部材45b及び普通電動役物ソレノイド45cを合せた装置を普通電動役物と称することがある。
他方、特別図柄1始動口44の右側には、図5に示すように、入賞装置46が配設されている。この入賞装置46は、後述する特別図柄の抽選に当選したとき、すなわち大当たりしたことにより発生する特別遊技状態の際、開閉扉46aにて閉止されている図示しない大入賞口が開放するように開閉扉46aが特別電動役物ソレノイド46b(図6参照)によって駆動制御され、遊技球が大入賞口(図示せず)に入球可能となる。なお、この大入賞口(図示せず)に入球した遊技球は入賞球として大入賞口(図示せず)内部に設けられている大入賞口スイッチ46cによって検出される。
一方、特別図柄の抽選に当選していないとき、すなわち、特別遊技状態でない場合は、特別電動役物ソレノイド46b(図6参照)によって開閉扉46aが駆動制御され、大入賞口(図示せず)が閉止される。これにより、大入賞口(図示せず)内に遊技球が入球することができなくなる。なお、以下では、このような開閉扉46a及び特別電動役物ソレノイド46bを合せた装置を特別電動役物と称することがある。
他方、液晶表示装置41の右上部には、図5に示すように、ゲートからなる普通図柄始動口47が配設され、その内部には、遊技球の通過を検出する普通図柄始動口スイッチ47a(図6参照)が設けられている。また、上記入賞装置46の右側及び上記特別図柄1始動口44の左側には、一般入賞口48が夫々配設されている。この一般入賞口48は、上記入賞装置46の右側に配設されている右上一般入賞口48aと、上記特別図柄1始動口44の左側に配設されている左上一般入賞口48bと、左中一般入賞口48cと、左下一般入賞口48dとで構成されている。そして、右上一般入賞口48aの内部には遊技球の通過を検出する右上一般入賞口スイッチ48a1(図6参照)が設けられ、左上一般入賞口48bの内部には遊技球の通過を検出する左上一般入賞口スイッチ48b1(図6参照)が設けられ、左中一般入賞口48cの内部には遊技球の通過を検出する左中一般入賞口スイッチ48c1(図6参照)が設けられ、左下一般入賞口48dの内部には遊技球の通過を検出する左下一般入賞口スイッチ48d1(図6参照)が設けられている。
一方、特別図柄1始動口44の真下には、入賞することなく遊技領域40最下流部まで流下してきた遊技球(アウト球)が入球されるアウト口49が配設されている。なお、このアウト口49に入球した遊技球は非入賞球として内部に設けられているアウト口スイッチ49a(図6参照)によって検出されることとなる。
他方、上記遊技盤4の遊技領域40の右下周縁部には、7セグメントが3個並べて構成されており、そのうち2個の7セグメントが特別図柄表示装置50であり、他の7セグメントは特別図柄1や特別図柄2の始動保留球数を表示するものである。この特別図柄表示装置50は、図5に示すように、特別図柄1表示装置50aと特別図柄2表示装置50bとで構成されており、その特別図柄1表示装置50aの左側には、2個のLEDからなる普通図柄表示装置51が設けられている。なお、上記遊技盤4の遊技領域40には、図示はしないが複数の遊技釘が配設され、遊技球の落下方向変換部材としての風車52が配設されている。
かくして、このように構成されるパチンコ遊技機1の背面は、図4に示すように、遊技盤装着枠18を覆って遊技盤YBを裏側から押さえる枠体状の裏機構板53が取付けられている。そして、この裏機構板53の上部右側寄りには、パチンコホール側島設備の遊技球補給装置(図示せず)から供給される遊技球を貯留する遊技球貯留タンク54が設けられ、さらには、その遊技球貯留タンク54から球を導出するタンクレール55が設けられている。
このタンクレール55の傾斜下端には、払出し装置56と払出し通路57とが装着されており、遊技球が大入賞口(図示せず)等の入賞口に入賞した時、又は、遊技球貸出装置(図示せず)から球貸し指令があった時に、遊技球貯留タンク54内の遊技球を、タンクレール55を経て払出し装置56により払出し、その遊技球を、払出し通路57を経て上受け皿9(図1参照)に案内するようになっている。
また、裏機構板53の略中央には、遊技盤YBの裏側に着脱自在に装着された透明の裏カバー58(図3も参照)が装着されており、この裏カバー58内には、演出制御基板90を収納した透明の演出制御基板ケース90aと、液晶制御基板120を収納した透明の液晶基板ケース120aとが着脱自在に設けられている。そして、演出制御基板ケース90aの下方には、内部に主制御基板60を収納した透明な主制御基板ケース60aが着脱自在に設けられ、この主制御基板ケース60aの下方には、払出制御基板70を収納した透明な払出制御基板ケース70aが着脱自在に設けられている。さらに、この主制御基板ケース60aの下方には、電源基板130を収納した電源基板ケース130aが着脱自在に設けられている。
<制御装置>
次に、上記のような外観構成からなるパチンコ遊技機1内に設けられる遊技の進行状況に応じて電子制御を行う制御装置を、図6を用いて説明する。この制御装置は、図6に示すように、遊技動作全般の制御を司る主制御基板60と、その主制御基板60からの制御コマンドに基づいて遊技球を払出す払出制御基板70と、画像と光と音についての制御を行うサブ制御基板80とで主に構成されている。なお、サブ制御基板80は、図6に示すように、演出制御基板90と、装飾ランプ基板100と、液晶制御基板120とで構成されている。
主制御基板60は、主制御CPU600と、一連の遊技制御手順を記述した遊技プログラム等を格納した主制御ROM610と、作業領域やバッファメモリ等として機能する主制御RAM620とで構成されたワンチップマイクロコンピュータと、主制御RAM620に記憶されているデータを維持するバックアップ電源630と、主制御RAM620のメモリ領域をクリアするRAMクリアスイッチ640と、計測した入賞数(又は賞球数)或いは、非入賞数に基づく内容を表示する7セグメント等からなる計測表示装置650とを搭載している。
そして、このように構成される主制御基板60には、払出モータMを制御して遊技球を払出す払出制御基板70が接続されている。そしてさらには、特別図柄1始動口44への入賞を検出する特別図柄1始動口スイッチ44aと、特別図柄2始動口45への入賞を検出する特別図柄2始動口スイッチ45aと、普通図柄始動口47の通過を検出する普通図柄始動口スイッチ47aと、一般入賞口48(右上一般入賞口48a,左上一般入賞口48b,左中一般入賞口48c,左下一般入賞口48d)への入賞を検出する右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1と、開閉扉46aによって開放又は閉止される大入賞口(図示せず)の入賞を検出する大入賞口スイッチ46cと、アウト口49への入球を検出するアウト口スイッチ49aとが接続されている。またさらには、開閉部材45bの動作を制御する普通電動役物ソレノイド45cと、開閉扉46aの動作を制御する特別電動役物ソレノイド46bと、特別図柄1表示装置50aと、特別図柄2表示装置50bと、普通図柄表示装置51とが接続されている。
このように構成される主制御基板60は、特別図柄1始動口スイッチ44a又は特別図柄2始動口スイッチ45aあるいは普通図柄始動口スイッチ47aからの信号を主制御CPU600にて受信すると、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるか(いわゆる「当たり」)、あるいは、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させないか(いわゆる「ハズレ」)の抽選を行い、その抽選結果である当否情報に応じて特別図柄の変動パターンや停止図柄あるいは普通図柄の表示内容を決定し、その決定した情報を特別図柄1表示装置50a又は特別図柄2表示装置50bあるいは普通図柄表示装置51に送信する。これにより、特別図柄1表示装置50a又は特別図柄2表示装置50bあるいは普通図柄表示装置51に抽選結果が表示されることとなる。そしてさらに、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600は、その決定した情報を含む演出制御コマンドDI_CMDを生成し、演出制御基板90に送信する。なお、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600が、特別図柄1始動口スイッチ44a、特別図柄2始動口スイッチ45a、右上一般入賞口スイッチ48a1、左上一般入賞口スイッチ48b1、左中一般入賞口スイッチ48c1、左下一般入賞口スイッチ48d1、大入賞口スイッチ46cからの信号を受信した場合は、遊技者に幾らの遊技球を払い出すかを決定し、その決定した情報を含む払出制御コマンドPAY_CMDを払出制御基板70に送信することで、払出制御基板70が遊技者に遊技球を払出すこととなる。
また、抽選を行った結果、普通図柄の抽選に当選した場合、開閉部材45bが所定回数、所定時間開放するように普通電動役物ソレノイド45cが駆動制御され、特別図柄の抽選に当選した場合、特別電動役物ソレノイド46bが大入賞口(図示せず)を開放するように制御される。
一方、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600は、特別図柄1始動口スイッチ44a、特別図柄2始動口スイッチ45a、右上一般入賞口スイッチ48a1、左上一般入賞口スイッチ48b1、左中一般入賞口スイッチ48c1、左下一般入賞口スイッチ48d1、大入賞口スイッチ46cからの信号を受信する毎に、入賞球(又は賞球)の数を計測し、アウト口スイッチ49aからの信号を受信する毎に、非入賞球の数を計測する。そして、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600は、この計測した入賞数(又は賞球数)及び/又は非入賞数に基づく内容を計測表示装置650に送信する。これにより、計測表示装置650にその計測内容に基づく内容が表示されることとなる。
しかして、このように、計測表示装置650に計測内容に基づく内容を表示するようにすれば、入賞数(又は賞球数)及び/又は非入賞数に基づく性能表示を行うことができる。
ところで、RAMクリアスイッチ640が押下された際、主制御RAM620のメモリ領域は全てクリアされず、一部のメモリ領域のみクリアされるようになっている。すなわち、主制御RAM620は、図7に示すように、作業領域等として使用される通常用RAM領域620aと、主制御基板60、すなわち、主制御CPU600にて計測した入賞数(又は賞球数),非入賞数等を記憶する計測用RAM領域620bとで構成されている。そして、このように構成された主制御RAM620は、RAMクリアスイッチ640が押下された際、主制御RAM620の計測用RAM領域620bはクリアされず、通常用RAM領域620aのみクリアされるようになっている。このようにすれば、計測した入賞数(又は賞球数),非入賞数が誤ってクリアされる事態を防止することができる。
他方、払出制御基板70は、上記主制御基板60(主制御CPU600)からの払出制御コマンドPAY_CMDを受信し、その受信した払出制御コマンドPAY_CMDに基づいて払出モータ信号を生成する。そして、その生成した払出モータ信号にて、払出モータMを制御し、遊技者に遊技球を払出す。そしてさらに、払出制御基板70は、遊技球の払出動作を示す賞球計数信号や払出動作の異常に係るステイタス信号を送信し、遊技者の操作に応答して遊技球を発射させる発射制御基板71の動作を開始又は停止させる発射制御信号を送信する処理を行う。
演出制御基板90は、上記主制御基板60(主制御CPU600)からの演出制御コマンドDI_CMDを受けて各種演出を実行制御する演出制御CPU900と、演出制御手順を記述した制御プログラム等が格納されているフラッシュメモリからなる演出制御ROM910と、作業領域やバッファメモリ等として機能する演出制御RAM920とで構成されている。そしてさらに、演出制御基板90は、所望のBGMや効果音を生成する音LSI930と、BGMや効果音等の音データ等が予め格納されている音ROM940とが搭載されている。
このように構成される演出制御基板90には、ランプ演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプが搭載されている装飾ランプ基板100が接続され、さらに、内蔵されているランプ(図示せず)点灯時に遊技者が押下することにより演出効果を変化させることができる押しボタン式の演出ボタン装置13が接続され、BGMや効果音等を発するスピーカ17が接続されている。そしてさらに、演出制御基板90には、遊技の進行に伴い所定の演出動作を行う可動役物装置43が接続され、各種設定が可能な設定ボタン15が接続され、液晶表示装置41を制御する液晶制御基板120が接続されている。なお、言うまでもないが、この装飾ランプ基板100には、上・左・右・左上可動役物43a〜43dに配設されている装飾ランプも搭載されている。
かくして、このように構成される演出制御基板90は、主制御基板60(主制御CPU600)より送信される大当たり抽選結果(大当たりかハズレの別)に基づく特別図柄変動パターン、現在の遊技状態、第1始動保留球数、第2始動保留球数、抽選結果に基づき停止させる装飾図柄等に必要となる基本情報を含んだ演出制御コマンドDI_CMDを演出制御CPU900にて受信する。そして、演出制御CPU900は、受信した演出制御コマンドDI_CMDに対応した演出パターンを、演出制御ROM910内に予め格納しておいた多数の演出パターンの中から抽選により決定し、その決定した演出パターンを実行指示する制御信号を演出制御RAM920内に一時的に格納する。
そして、演出制御CPU900は、演出制御RAM920内に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、音に関する制御信号を音LSI930に送信する。これを受けて音LSI930は、当該制御信号に対応する音データを音ROM940より読み出し、スピーカ17に出力する。これにより、スピーカ17より上記決定された演出パターンに対応したBGMや効果音が発せられることとなる。
また、演出制御CPU900は、演出制御RAM920内に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、光に関する制御信号を装飾ランプ基板100に送信する。これにより、装飾ランプ基板100が、ランプ演出効果を現出するLEDランプ等の装飾ランプを点灯又は消灯する制御を行うため、上記決定された演出パターンに対応したランプ演出が実行されることとなる。
さらに、演出制御CPU900は、演出制御RAM920内に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、画像に関する液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、上記決定された演出パターンに対応した画像が液晶表示装置41に表示されることとなる。なお、液晶制御基板120には演出内容に沿った画像を表示するための種々の画像データが記憶されており、さらに、演出出力全般の制御を担うVDP(Video Display Processor)が搭載されている。
またさらに、演出制御CPU900は、演出制御RAM920内に格納しておいた演出パターンを実行指示する制御信号のうち、可動役物に関する制御信号を可動役物装置43に送信する。これにより、可動役物装置43は、上記決定された演出パターンに対応した可動をすることとなる。
ところで、上記説明した各基板への電源供給は、図6に示す電源基板130より供給されている。この電源基板130は、電圧生成部1300と、電圧監視部1310と、システムリセット生成部1320とを含んで構成されている。この電圧生成部1300は、遊技店に設置された図示しない変圧トランスから供給される外部電源である交流電圧AC24Vを受けて複数種類の直流電圧を生成するもので、その生成された直流電圧は、図示はしないが各基板に供給されている。
また、電圧監視部1310は、上記交流電圧AC24Vの電圧を監視するもので、この電圧が遮断されたり、停電が発生したりして電圧異常を検出した場合に電圧異常信号ALARMを主制御基板60に出力するものである。なお、電圧異常信号ALARMは、電圧異常時には「L」レベルの信号を出力し、正常時には「H」レベルの信号を出力する。
また、一方、システムリセット生成部1320は、電源投入時のシステムリセット信号を生成するもので、その生成されたシステムリセット信号は、図示はしないが各基板に出力されている。
ここで、上記説明した制御装置のうち、本発明の特徴部分は、計測表示装置650に表示される計測内容に関するものであるため、この点、主制御基板60にて処理される主制御ROM610(図6参照)内に格納されているプログラムの概要を図8〜図20を参照して説明することで、より詳しく説明することとする。
<メイン処理>
まず、パチンコ遊技機1に電源が投入されると、電源基板130(図6参照)の電圧生成部1300にて生成された直流電圧が各制御基板に投入された旨の電源投入信号が送られ、その信号を受けて、主制御CPU600(図6参照)は、図8に示す主制御メイン処理を行う。主制御CPU600は、まず、最初に自らを割込み禁止状態に設定する(ステップS1)。
次いで、主制御CPU600は、当該主制御CPU600内のレジスタ値等の初期設定を行う(ステップS2)。
続いて、主制御CPU600は、電源基板130(電圧監視部1310)より出力されている電圧異常信号ALARM(図6参照)を2回取得し、その2回取得した電圧異常信号ALARMのレベルが一致するか否かを確認した上で図示しない当該主制御CPU600の内部レジスタ内に格納し、その電圧異常信号ALARMのレベルを確認する(ステップS3)。そして電圧異常信号ALARMのレベルが「L」レベルであれば(ステップS4:YES)、ステップS3の処理に戻り、電圧異常信号ALARMのレベルが「H」レベルであれば(ステップS4:NO)、ステップS5の処理に進む。すなわち、主制御CPU600は、電圧異常信号ALARMが正常レベル(すなわち「H」レベル)に変化するまで同一の処理を繰り返す(ステップS3〜S4)。このように、電圧異常信号ALARMを2回取得することで、正確な信号を読み込むことができる。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620(図6参照)へのデータ書込みを許可する(ステップS5)。このように、電圧異常信号ALARMの正常レベル(正常値)を検出するまで主制御RAM620へのデータ書き込みを禁止することにより、電源基板130に供給される交流電圧AC24Vが安定して供給される前に、不安定な信号が主制御RAM620にアクセスし、主制御RAM620に記憶されているデータを書き換えてしまうという事態を防止することができる。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)の初期設定を行う(ステップS6)。
<計測用RAM領域の初期設定>
この点、図9を参照してより詳しく説明すると、この初期設定は、図9に示すように、まず、初期化済みフラグINI_FLGの値を取得する(ステップS20)。次いで、主制御CPU600は、その取得した初期化済みフラグINI_FLGの値が5AHか否かの確認を行う(ステップS21)。5AHでなければ(ステップS21:NO)、初期化済みフラグINI_FLGに5AHをセットし(ステップS22)、計測用RAM領域620b(図7参照)を初期化(クリア)し、計測用RAM領域の初期設定処理を終える。一方、5AHであれば(ステップS21:YES)、既に計測用RAM領域620b(図7参照)が初期化されていると判断し、計測用RAM領域の初期設定処理を終える。
しかして、このように、電源投入時、計測用RAM領域620b(図7参照)を1度だけ初期化(クリア)するようにすれば、計測用RAM領域620b(図7参照)を無駄に初期化してしまう事態を低減させることができるため、もって、プログラム容量を削減させることができる。
<メイン処理>
次いで、上記のような処理を終えた後、主制御CPU600は、演出制御基板90に液晶表示装置41に待機画面を表示させるような処理コマンド(演出制御コマンドDI_CMD)を送信し(ステップS7)、RAMクリアスイッチ640(図6参照)の内容を確認する(ステップS8)。RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS8:ON)、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640が押下されたと判断し、主制御CPU600は、主制御RAM620内に記憶されているデータに基づいて電源遮断時の遊技動作に復帰させる処理を行い(ステップS9)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)はクリアせず、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)のみクリアし(ステップS10)、ステップS16の処理に進む。
一方、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがOFFであれば(ステップS8:OFF)、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640が押下されていないと判断し、バックアップフラグBFLの内容を確認する(ステップS11)。なお、このバックアップフラグBFLとは、図11及び図12に示す電圧監視処理の動作が実行されたか否かを示すデータである。
このバックアップフラグBFLがOFF状態(ステップS11:OFF)であれば、後述する図11及び図12に示す電圧監視処理の動作が実行されていないこととなり、主制御CPU600は、主制御RAM620内の全領域を全てクリアする処理を行う(ステップS15)。一方、バックアップフラグBFLがON状態(ステップS11:ON)であれば、後述する図11及び図12に示す電圧監視処理の動作が実行されていることとなるため、主制御CPU600は、チェックサム値を算出するためのチェックサム演算を行う(ステップS12)。なお、チェックサム演算とは、主制御RAM620を対象とする8ビット加算演算である。
そして、主制御CPU600は、上記チェックサム値が算出されたら、この演算結果を主制御RAM620内のSUM番地の記憶値と比較する処理を行う(ステップS13)。なお、記憶された演算結果は、主制御RAM620内に記憶されている他のデータと共に、図6に示す主制御基板60に搭載されているバックアップ電源630によって維持されている。
このSUM番地の記憶値と上記ステップS12の処理にて算出されたチェックサム値が不一致(ステップS13:NO)であれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内の全領域を全てクリアする処理を行う(ステップS15)。そして一致(ステップS13:YES)していれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内に記憶されているデータに基づいて電源遮断時の遊技動作に復帰させる処理を行う(ステップS14)。
かくして、主制御CPU600は、上記ステップ10又は上記ステップS14或いはステップS15の処理を終えた後、その内部に設けられている一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能等を有するCTC(Counter Timer Circuit)の設定を行う。すなわち、主制御CPU600は、4ms毎に定期的にタイマ割込みがかかるように上記CTCの時間定数レジスタを設定する(ステップS16)。そしてその後、主制御CPU600は、ループ処理を行う。
しかして、このように、RAMクリアスイッチ640が押下されていた際、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)はクリアせず、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)のみクリアするようにすれば、計測した入賞数(又は賞球数),非入賞数が誤ってクリアされる事態を防止することができる。また、主制御RAM620のチェックサム値が異常であったとしても、主制御RAM620内の全領域を全てクリアする処理を行っているから、新たに計測した計測内容に基づく内容を計測表示装置650に正しく表示させることができる。
ところで、本実施形態においては、図7に示す主制御RAM620の通常用RAM領域620a,計測用RAM領域620bのチェックサム演算をまとめて行う例を示したが、それに限らず、図10に示すように個々にチェックサム演算を行っても良い。以下に、その内容を説明する。なお、図7と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
すなわち、図10に示すように、バックアップフラグBFLがON状態(ステップS11:ON)であれば、主制御CPU600は、通常用RAM領域620aのチェックサム値を算出するためのチェックサム演算を行う(ステップS30)。
続いて、主制御CPU600は、上記チェックサム値が算出されたら、この演算結果を主制御RAM620内のSUM番地の記憶値と比較する処理を行う(ステップS31)。このSUM番地の記憶値と上記ステップS30の処理にて算出されたチェックサム値が不一致(ステップS31:NO)であれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内の通常用RAM領域620a(図7参照)をクリアする処理を行う(ステップS33)。
一方、チェックサム値が一致(ステップS31:YES)していれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内の通常用RAM領域620aに記憶されているデータに基づいて電源遮断時の遊技動作に復帰させる処理を行う(ステップS32)。
かくして、主制御CPU600は、上記ステップ32又は上記ステップS33の処理を終えた後、計測用RAM領域620bのチェックサム値を算出するためのチェックサム演算を行う(ステップS34)。
続いて、主制御CPU600は、上記チェックサム値が算出されたら、この演算結果を主制御RAM620内のSUM番地の記憶値と比較する処理を行う(ステップS35)。このSUM番地の記憶値と上記ステップS34の処理にて算出されたチェックサム値が不一致(ステップS35:NO)であれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内の計測用RAM領域620b(図7参照)をクリアする処理を行う(ステップS37)。
一方、チェックサム値が一致(ステップS35:YES)していれば、主制御CPU600は、主制御RAM620内の計測用RAM領域620b(図7参照)に記憶されているデータに基づいて電源遮断時の遊技動作に復帰させる処理を行う(ステップS36)。
かくして、主制御CPU600は、上記ステップ36又は上記ステップS37或いはステップS15の処理を終えた後、その内部に設けられている一定周期のパルス出力を作成する機能や時間計測の機能等を有するCTC(Counter Timer Circuit)の設定を行う。すなわち、主制御CPU600は、4ms毎に定期的にタイマ割込みがかかるように上記CTCの時間定数レジスタを設定する(ステップS16)。そしてその後、主制御CPU600は、ループ処理を行う。
しかして、このようにしても、RAMクリアスイッチ640が押下されていた際、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)はクリアせず、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)のみクリアしているから、計測した入賞数(又は賞球数),非入賞数が誤ってクリアされる事態を防止することができる。また、正常なRAM領域のみバックアップ復帰処理させているため、異常なRAM領域までバックアップ復帰させてしまう事態を低減させることができる。
<タイマ割込み処理>
次に、図11を参照して、上述したメイン処理を中断させて、4ms毎に開始されるタイマ割込みプログラムについて説明する。このタイマ割込みが生じると、主制御CPU600内のレジスタ群の内容を主制御RAM620のスタック領域に退避させる退避処理を実行し(ステップS40)、その後電圧監視処理を実行する(ステップS41)。この電圧監視処理は、電源基板130(図6参照)から出力される電圧異常信号ALARMのレベルを判定し、電圧異常信号ALARMが「L」レベル(異常レベル)であれば、主制御RAM620内に記憶されているデータのバックアップ処理、すなわち、当該データのチェックサム値を算出し、その算出したチェックサム値をバックアップデータとして主制御RAM620内に保存する処理を行う。なお、この処理の詳細は後述することとする。
次いで、主制御CPU600は、上記電圧監視処理(ステップS41)が終了すると、各遊技動作の時間を管理している各種タイマ(普通図柄変動タイマ、普通図柄役物タイマ等)のタイマ減算処理を行う(ステップS42)。
続いて、主制御CPU600には、特別図柄1始動口スイッチ44a(図6参照)と、特別図柄2始動口スイッチ45a(図6参照)と、普通図柄始動口スイッチ47a(図6参照)と、右上一般入賞口スイッチ48a1(図6参照),左上一般入賞口スイッチ48b1(図6参照),左中一般入賞口スイッチ48c1(図6参照),左下一般入賞口スイッチ48d1(図6参照)と、アウト口スイッチ49a(図6参照)と、大入賞口スイッチ46c(図6参照)を含む各種スイッチ類のON/OFF信号が入力され、主制御RAM620内の作業領域にON/OFF信号レベルや、その立ち上がり状態が記憶される(ステップS43)。なお、この処理の詳細は後述することとする。
次いで、主制御CPU600は、乱数管理処理を行う(ステップS44)。具体的には、当否抽選に使用する普通図柄、特別図柄等の乱数を更新する処理を行うものである。
次いで、主制御CPU600は、エラー管理処理を行う(ステップS45)。なお、エラー管理処理は、遊技球の補給が停止したり、あるいは、遊技球が詰まったり、特別図柄1始動口スイッチ44a(図6参照)、特別図柄2始動口スイッチ45a(図6参照)、普通図柄始動口スイッチ47a(図6参照)、右上一般入賞口スイッチ48a1(図6参照)、左上一般入賞口スイッチ48b1(図6参照)、左中一般入賞口スイッチ48c1(図6参照)、左下一般入賞口スイッチ48d1(図6参照)、アウト口スイッチ49a(図6参照)、大入賞口スイッチ46c(図6参照)の断線など、機器内部に異常が生じていないかの判定を行うものである。
次いで、主制御CPU600は、賞球管理処理を実行する(ステップS46)。この賞球管理処理は、払出制御基板70(図6参照)に払出し動作を行わせるための払出制御コマンドPAY_CMDを出力している。なお、この処理の詳細は後述することとする。
次いで、主制御CPU600は、普通図柄処理を実行する(ステップS47)。この普通図柄処理は、普通図柄の当否抽選を実行し、その抽選結果に基づいて普通図柄の変動パターンや普通図柄の停止表示状態を決定したりするものである。
次いで、主制御CPU600は、普通電動役物管理処理を実行する(ステップS48)。この普通電動役物管理処理は、普通図柄処理(ステップS47)の抽選結果に基づき、普通電動役物開放遊技発生に必要な普通電動役物ソレノイド45c(図6参照)の制御に関する信号が生成されるものである。
次いで、主制御CPU600は、特別図柄処理を実行する(ステップS49)。この特別図柄処理では、特別図柄の当否抽選を実行し、その抽選の結果に基づいて特別図柄の変動パターンや特別図柄の停止表示態様を決定するものである。
次いで、主制御CPU600は、特別電動役物管理処理を実行する(ステップS50)。この特別電動役物管理処理では、主に、大当たり抽選結果が「大当たり」又は「小当たり」であった場合、その当りに対応した当り遊技を実行制御するために必要な設定処理を行うものである。この際、特別電動役物ソレノイド46b(図6参照)の制御に関する信号も生成される。
次いで、主制御CPU600は、LED管理処理を実行する(ステップS51)。このLED管理処理は、処理の進行状態に応じて、特別図柄表示装置50や普通図柄表示装置51への出力データを生成したり、当該データに基づく制御信号を出力したりする処理である。
次いで、主制御CPU600は、賞球入賞管理処理を実行する(ステップS52)。この賞球入賞管理処理では、入賞数(又は賞球数),非入賞数を計測し、その計測した入賞数(又は賞球数)、或いは、非入賞数に基づく内容を計測表示装置650に表示させる処理を行うものである。なお、この処理の詳細は後述することとする。
次いで、主制御CPU600は、ソレノイド駆動処理を行う(ステップS53)。この際、主制御CPU600は、普通電動役物管理処理(ステップS48)にて生成された普通電動役物ソレノイド45c(図6参照)の制御に関する信号を確認すると共に、特別電動役物管理処理(ステップS50)にて生成された特別電動役物ソレノイド46b(図6参照)の制御に関する信号を確認する。そしてこの信号に基づき、普通電動役物ソレノイド45c又は特別電動役物ソレノイド46bの作動/停止が制御され、開閉部材45b(図5参照)が開放又は閉止、あるいは、大入賞口(図示せず)が開放又は閉止するように開閉扉46a(図5参照)が動作することとなる。
次いで、主制御CPU600は、割込み許可状態に戻し(ステップS54)、主制御RAM620のスタック領域に退避させておいたレジスタの内容を復帰させタイマ割込みを終える(ステップS55)。これにより、割込み処理ルーチンからメイン処理(図8又は図10参照)に戻ることとなる。
<電圧監視処理>
次に、図12を参照して、上記電圧監視処理について詳細に説明する。電圧監視処理は、まず、電源基板130(電圧監視部1310)より出力されている電圧異常信号ALARM(図6参照)を2回取得し、その2回取得した電圧異常信号ALARMのレベルが一致するか否かを確認した上で主制御CPU600の内部レジスタ内に格納し(ステップS60)、その電圧異常信号ALARMのレベルを確認する(ステップS61)。
電圧異常信号ALARMのレベルが「H」レベルであれば(ステップS61:NO)、主制御CPU600は、バックアップフラグBFLをOFFにセットし(ステップS62)、電圧異常確認カウンタDIK_CNTをクリアし(ステップS64)、電圧監視処理を終える。
一方、電圧異常信号ALARMのレベルが「L」レベルであれば(ステップS61:YES)、主制御CPU600は、電圧異常確認カウンタDIK_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS63)、電圧異常確認カウンタDIK_CNTのカウント値が2以上か否かの確認を行う(ステップS65)。電圧異常確認カウンタDIK_CNTのカウント値が2より小さければ(ステップS65:NO)、電圧監視処理を終え、電圧異常確認カウンタDIK_CNTのカウント値が2以上であれば(ステップS65:YES)、電圧異常確認カウンタDIK_CNTをクリアする処理を行う(ステップS66)。
次いで、主制御CPU600は、バックアップ処理を行うにあたり、バックアップフラグBFLをONにセットし(ステップS67)、演出制御基板90に電源が遮断したことを報知する演出制御コマンドDI_CMDを送信する(ステップS68)。続いて、主制御CPU600は、図8に示すメイン処理のステップS12と同一の演算を、同一の作業領域に対して行い、その演算結果を記憶する処理を行うことでバックアップ処理を終了する(ステップS69)。なお、図10に示すメイン処理を行う際は、図10に示すメイン処理のステップS30と同一の演算を、同一の作業領域に対して行い、その演算結果を記憶する処理を行い、さらに、図10に示すメイン処理のステップS34と同一の演算を、同一の作業領域に対して行い、その演算結果を記憶する処理を行うことでバックアップ処理を終了することとなる。
そしてその後、主制御CPU600は、主制御RAM620へのデータ書込みを禁止状態に設定する(ステップS70)と共に、全ての出力ポートのデータをクリアする(ステップS71)。そして、主制御CPU600は、CTCに対する設定処理によってタイマ割込みを禁止し(ステップS72)、主制御CPU600が非動作状態になるのを待つ。なお、主制御RAM620には、バックアップ電源630(図6参照)が供給されているため、主制御RAM620に格納されたバックアップデータは、そのまま維持されることとなる。
<スイッチ入力処理>
次に、図13〜図14を参照して、上記スイッチ入力処理について詳細に説明する。スイッチ入力処理は、図13に示すように、先ず、各入力ポートの入力データを取得する。すなわち、主制御CPU600は、右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,アウト口スイッチ49a,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45a,普通図柄始動口スイッチ47aを含む各種スイッチ類のON/OFF信号のデータを入力ポートより取得し、その取得した各種スイッチ類のON/OFF信号のデータに基づいて各種スイッチ類のエッジデータを作成する。そして、主制御CPU600は、その作成した各種スイッチ類のエッジデータを主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納する(ステップS80)。
次いで、主制御CPU600は、不正入賞があったか否かを確認、すなわち、例えば、大入賞口(図示せず)が開閉扉46aに閉止していなければならない遊技状態にもかかわらず開放されているか否かを確認し、開放されていれば、不正入賞であると判断し、上記主制御RAM620領域に格納しておいた各種スイッチ類のエッジデータのうち不正入賞であると判断したデータに関し無効にする処理を行う(ステップS81)。
<入賞無効処理>
この点、図14を参照して、より詳しく説明すると、図14に示すように、主制御CPU600は、先ず、普電開放延長状態フラグFKE_FLGの値を確認する(ステップS90)。普電開放延長状態フラグFKE_FLGの値が05AHであれば(ステップS90:=05AH)、開閉部材45b(図5参照)が特別図柄2始動口45(図5参照)を延長して開放している状態であると判断し、主制御CPU600は、ステップS97の処理に進む。
一方、普電開放延長状態フラグFKE_FLGの値が05AHでなければ(ステップS90:≠05AH)、普電作動中フラグFS_FLGの値を確認する(ステップS91)。普電作動中フラグFS_FLGの値が05AHであれば(ステップS91:=05AH)、開閉部材45b(図5参照)が作動中(特別図柄2始動口45が開閉されている状態)であると判断し、主制御CPU600は、ステップS97の処理に進む。
他方、普電作動中フラグFS_FLGの値が05AHでなければ(ステップS91:≠05AH)、開閉部材45b(図5参照)の作動が終了している状態であると判断し、普電入賞有効タイマFDN_TIMERの値を確認する(ステップS92)。普電入賞有効タイマFDN_TIMERの値が0でなければ(ステップS92:≠0)、開閉部材45b(図5参照)が、特別図柄2始動口45(図5参照)を閉止しようとしている状態であると判断し、主制御CPU600は、ステップS97の処理に進む。
一方、普電入賞有効タイマFDN_TIMERの値が0であれば(ステップS92:=0)、開閉部材45b(図5参照)が、特別図柄2始動口45(図5参照)を閉止している状態であると判断し、図13に示すステップS80にて主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納した特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得する(ステップS93)。そして、そのエッジデータを確認し(ステップS94)、OFFであれば(ステップS94:NO)、特別図柄2始動口45への入賞がなく不正が行われていないと判断し、主制御CPU600は、ステップS97の処理に進む。
一方、エッジデータがONであれば(ステップS94:YES)、開閉部材45b(図5参照)によって特別図柄2始動口45(図5参照)が閉止されているにも係らず、特別図柄2始動口45(図5参照)への入賞がされているため、不正が行われていると判断し、主制御CPU600は、特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータをクリアし、OFFにする処理を行い、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納する(ステップS95)。
次いで、主制御CPU600は、不正情報タイマFJ_TIMERに30sをセットする処理を行う(ステップS96)。なお、この不正情報タイマFJ_TIMERが0でない期間中、エラー管理処理(図11に示すステップS45)において、スピーカ17(図1参照)から警報音を発する等のエラー処理が行われる。
次いで、主制御CPU600は、上記のような処理を終えた後、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納した大入賞口スイッチ46cのエッジデータを取得する(ステップS97)。そして、そのエッジデータを確認し(ステップS98)、そのエッジデータがOFFであれば(ステップS98:NO)、大入賞口(図示せず)への入賞がなく不正が行われていないと判断し、入賞無効処理を終える。
一方、エッジデータがONであれば(ステップS98:YES)、特別電動役物作動フラグTDY_FLGの値を確認する(ステップS99)。特別電動役物作動フラグTDY_FLGの値が05AHであれば(ステップS99:=05AH)、大入賞口(図示せず)が開閉扉46a(図5参照)によって、開放されている状態であり、不正が行われていないと判断し、入賞無効処理を終える。
他方、特別電動役物作動フラグTDY_FLGの値が05AHでなければ(ステップS99:≠05AH)、大入賞口(図示せず)が開閉扉46a(図5参照)によって閉止されている状態であるにも係らず入賞があるため、不正が行われていると判断し、主制御CPU600は、大入賞口スイッチ46cのエッジデータをクリアし、OFFにする処理を行い、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納する(ステップS100)。
次いで、主制御CPU600は、不正情報タイマFJ_TIMERに30sをセットし(ステップS101)、入賞無効処理を終える。
<スイッチ入力処理>
かくして、上記のような処理を終えた後、主制御CPU600は、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた各種スイッチ類のエッジデータを取得する(ステップS82)。これらエッジデータが全てOFF状態(ステップS82:NO)であれば、スイッチ入力処理を終える。
一方、これらエッジデータのうちいずれか一つのデータがON状態(ステップS82:YES)であれば、主制御CPU600は、賞球数毎に対応した入賞カウンタを加算する処理を行う(ステップS83)。
具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1に遊技球が入賞(エッジデータがON)すると、第1入賞カウンタN1_CNTをインクリメント(+1)する処理を行う。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1の何れかに遊技球が入賞(エッジデータがON)すると、入賞した数だけ、第2入賞カウンタN2_CNTをインクリメント(+1)する処理を行う。さらに、大入賞口スイッチ46cに遊技球が入賞(エッジデータがON)すると、第3入賞カウンタN3_CNTをインクリメント(+1)する処理を行う。そしてさらに、特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aの何れかに遊技球が入賞(エッジデータがON)すると、入賞した数だけ、第4入賞カウンタN4_CNTをインクリメント(+1)する処理を行う。
かくして、主制御CPU600は、上記の処理をした後、スイッチ入力処理を終える。
<賞球管理処理>
次に、図15を参照して、上記賞球管理処理について詳細に説明する。賞球管理処理は、図15に示すように、先ず、入賞カウンタの総数をループカウンタLOOP_CNTにセットする(ステップS110)。すなわち、本実施形態において、入賞カウンタは、第1入賞カウンタN1_CNT,第2入賞カウンタN2_CNT,第3入賞カウンタN3_CNT,第4入賞カウンタN4_CNTの4つが存在する(図13に示すステップS83の説明参照)ため、ループカウンタLOOP_CNTに4がセットされる。
次いで、主制御CPU600は、入賞カウンタの番号に1をセットする。より詳しく説明すると、本実施形態においては、第1入賞カウンタN1_CNT,第2入賞カウンタN2_CNT,第3入賞カウンタN3_CNT,第4入賞カウンタN4_CNTの4つの入賞カウンタが存在しているため、それぞれの入賞カウンタに番号が割り当てられることとなる。すなわち、第1入賞カウンタN1_CNTの番号は1、第2入賞カウンタN2_CNTの番号は2、第3入賞カウンタN3_CNTの番号は3、第4入賞カウンタN4_CNTの番号は4というように番号が割り当てられることとなり、その割り当てられた番号を示す数値がNで、その数値Nに1がセットされるというものである(ステップS111)。
次いで、主制御CPU600は、その数値Nにセットされた番号を確認し、その番号に該当する入賞カウンタの値を確認する(ステップS112)。すなわち、数値Nに1がセットされていた場合は、第1入賞カウンタN1_CNTの値が0か否かを確認し、数値Nに2がセットされていた場合は、第2入賞カウンタN2_CNTの値が0か否かを確認し、数値Nに3がセットされていた場合は、第3入賞カウンタN3_CNTの値が0か否かを確認し、数値Nに4がセットされていた場合は、第4入賞カウンタN4_CNTの値が0か否かを確認する。
そして、入賞カウンタの値が0であれば(ステップS112:=0)、主制御CPU600は、数値Nをインクリメント(+1)する処理を行い(ステップS113)、ループカウンタLOOP_CNTの値を減算(−1)する処理を行う(ステップS114)。そしてその処理によって、ループカウンタLOOP_CNTの値が0(ステップS115:=0)になれば、賞球管理処理を終え、0でなければ(ステップS115:≠0)、ステップS112に戻り、ステップS112〜ステップS115の処理を繰り返す。
一方、主制御CPU600は、入賞カウンタの値が0でなければ(ステップS112:≠0)、数値Nに1がセットされていた場合、第1入賞カウンタN1_CNTの値を減算(−1)する処理を行い、数値Nに2がセットされていた場合、第2入賞カウンタN2_CNTの値を減算(−1)する処理を行い、数値Nに3がセットされていた場合、第3入賞カウンタN3_CNTの値を減算(−1)する処理を行い、数値Nに4がセットされていた場合、第4入賞カウンタN4_CNTの値を減算(−1)する処理を行う(ステップS116)。
そして、この処理の後、主制御CPU600は、払出個数を指定した払出制御コマンドPAY_CMDを払出制御基板70(図6参照)に送信する。具体的には、上記ステップS116の処理にて、第1入賞カウンタN1_CNTの値を減算した場合は、そのカウンタ値を減算した値、すなわち、1に対応した遊技球(例えば、5個)を払出すよう指定した払出制御コマンドPAY_CMDを払出制御基板70(図6参照)に送信する。そして、第2入賞カウンタN2_CNTの値を減算した場合は、そのカウンタ値を減算した値、すなわち、1に対応した遊技球(例えば、10個)を払出すよう指定した払出制御コマンドPAY_CMDを払出制御基板70(図6参照)に送信する。そしてさらに、第3入賞カウンタN3_CNTの値を減算した場合は、そのカウンタ値を減算した値、すなわち、1に対応した遊技球(例えば、15個)を払出すよう指定した払出制御コマンドPAY_CMDを払出制御基板70(図6参照)に送信する。またさらに、第4入賞カウンタN4_CNTの値を減算した場合は、そのカウンタ値を減算した値、すなわち、1に対応した遊技球(例えば、3個)を払出すよう指定した払出制御コマンドPAY_CMDを払出制御基板70(図6参照)に送信する(ステップS117)。これにより、払出制御基板70は、当該払出制御コマンドPAY_CMDに基づいて、払出モータMを制御して遊技球を払出すこととなる。
かくして、主制御CPU600は、上記処理を終えた後、賞球管理処理を終える。
<累積入賞数管理処理>
次に、図16〜図18を参照して、上記累積入賞数管理処理について詳細に説明する。累積入賞数管理処理は、図16に示すように、先ず、カウント処理を実行する(ステップS120)。
<カウント処理>
この点、図17を参照してより詳しく説明すると、図17に示すように、主制御CPU600は、先ず、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得する(ステップS130)。そして、これらエッジデータを確認し(ステップS131)、いずれか一つのデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、ON状態のデータ数分、累積入賞カウンタRN_CNTをインクリメント(+1)する(ステップS132)。なお、この累積入賞カウンタRN_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、これらエッジデータのうちいずれもデータがOFF状態であれば(ステップS131:NO)、ステップS133の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいたアウト口スイッチ49aのエッジデータを取得する(ステップS133)。そして、このエッジデータがON状態でれば(ステップS134:YES)、累積アウトカウンタRO_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS135)、カウント処理を終える。なお、累積アウトカウンタRO_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、エッジデータがOFF状態でれば(ステップS134:NO)、カウント処理を終える。
<累積入賞数管理処理>
かくして、上記のような処理を終えた後、主制御CPU600は、図16に示すように、表示処理を実行し(ステップS121)、累積入賞数管理処理を終える。
<表示処理>
この点、図18を参照してより詳しく説明すると、図18に示すように、主制御CPU600は、先ず、上部開閉扉7(図1参照)に設けられている扉開放センサ(図示せず)を確認し、上部開閉扉7(図1参照)が開放されているか否かを確認する(ステップS140)。上部開閉扉7(図1参照)が開放されていなければ(ステップS140:NO)、計測表示装置650(図6参照)に何の表示もされないように、非表示データを出力する処理を行い(ステップS141)、表示処理を終える。
一方、上部開閉扉7(図1参照)が開放されていれば(ステップS140:YES)、RAMクリアスイッチ640(図6参照)の内容を確認する(ステップS142)。RAMクリアスイッチ640のエッジデータがOFFであれば(ステップS142:OFF)、計測表示装置650(図6参照)に何の表示もされないように、非表示データを出力する処理を行い(ステップS141)、表示処理を終える。
一方、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得し(ステップS143)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積アウトカウンタRO_CNTの値を取得する(ステップS144)。
次いで、主制御CPU600は、累積入賞カウンタRN_CNTの値を累積入賞カウンタRN_CNTの値と累積アウトカウンタRO_CNTの値とで加算した値で除算する処理を行う。これにより、入賞割合が算出されることとなる。そしてその算出された入賞割合の表示データを作成する(ステップS145)。
次いで、主制御CPU600は、算出した入賞割合を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS146)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に入賞割合が表示されることとなる。なお、この入賞割合は、小数点以下は切り捨て、表示しないのが好ましい。7セグメントで入賞割合を表示する際、小数点以下を表示するようにすると、その分、7セグメントを追加する必要があり、コスト増となるためである。
かくして、上記のような処理を終えた後、主制御CPU600は、累積入賞数管理処理を終えることとなる。
しかして、このように、計測表示装置650に入賞割合を表示するようにすれば、入賞数及び非入賞数に基づく性能表示を行うことができる。
ところで、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図19及び図20を参照して、以下に説明することとする。なお、図19に示す処理について、図17と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略し、図20に示す処理について、図18と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<カウント処理>
すなわち、図19に示すように、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS130)、これらエッジデータのうちいずれか一つのデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、累積賞球カウンタRS_CNTを加算する(ステップS150)。具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1のエッジデータがON状態であれば、5個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+5加算する。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1のエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、10個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+10(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。そしてさらに、大入賞口スイッチ46cのエッジデータがON状態であれば、15個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+15加算する。またさらに、特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、3個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+3(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。なお、この累積賞球カウンタRS_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、図20に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積賞球カウンタRS_CNTの値を取得する(ステップS160)。
そして、主制御CPU600は、ステップS144の処理後、累積賞球カウンタRS_CNTの値を累積アウトカウンタRO_CNTの値で除算する処理を行う。これにより、賞球割合が算出されることとなる。そしてその算出された賞球割合の表示データを作成する(ステップS161)。
次いで、主制御CPU600は、算出した賞球割合を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS162)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に賞球割合が表示されることとなる。なお、この賞球割合も、小数点以下は切り捨て、表示しないのが好ましい。
しかして、このように、計測表示装置650に賞球割合を表示するようにすれば、賞球数及び非入賞数に基づく性能表示を行うことができる。
なお、本実施形態においては、計測表示装置650を主制御基板60に搭載する例を示したが、それに限らず、遊技盤4に設けても良く(例えば、遊技領域40の下周縁部)、液晶表示装置41(図5参照)に表示しても良く、どこに表示しても良い。ただし、計測表示装置650は、主制御基板60等、遊技者の目に触れない箇所に搭載するのが好ましい。すなわち、このような表示は、遊技者にとって重要な情報ではないため、遊技者がこの情報による誤認をしてしまわないように、遊技者が確認できない位置(本実施形態においては、計測表示装置650を主制御基板60に搭載しているため、図4に示すように、パチンコ遊技機1の背面を見ないと確認することができない)に設けるのが好ましいためである。
ところで、液晶表示装置41(図5参照)に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる場合は、図18に示すステップS146,図20に示すステップS162の処理にて、主制御CPU600より演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信するようにすれば良い。これにより、演出制御基板90は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行うこととなる。なお、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる場合は、図21に示すように表示させるのが好ましい。
図21に示す液晶表示一覧表ES_HYは、遊技状態に応じた液晶表示装置41への表示をまとめた表である。この液晶表示一覧表ES_HYには、遊技状態の表HY1が記載されている。この液晶表示一覧表ES_HYに記載されている遊技状態を上から順に説明すると、液晶表示装置41にデモ画面が表示されている際、設定ボタン15(図1参照)が押下されると、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に所定時間入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。この際、遊技状態が通常時であれば、液晶表示装置41の右下に表示させる(表示する場所の通常時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に所定時間入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。また、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に所定時間入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、遊技状態が客待ち状態であった場合、設定ボタン15(図1参照)が押下されると、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に所定時間入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。この際、遊技状態が通常時であれば、液晶表示装置41の右下に表示させる(表示する場所の通常時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に所定時間入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。また、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に所定時間入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、液晶表示装置41にメニュー画面が表示されている際、設定ボタン15(図1参照)が押下されると、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に所定時間入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。この際、遊技状態が通常時であれば、液晶表示装置41の右下に表示させる(表示する場所の通常時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に所定時間入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。また、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に所定時間入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、遊技状態が、特別図柄の通常変動中の場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。この際、遊技状態が通常時であれば、液晶表示装置41の右下に表示させる(表示する場所の通常時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。また、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、遊技状態が、特別図柄のリーチ変動中の場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。この際、遊技状態が通常時であれば、液晶表示装置41の右下に表示させる(表示する場所の通常時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。また、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、遊技状態が、特別図柄の変動が確定した場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。この際、遊技状態が通常時であれば、液晶表示装置41の右下に表示させる(表示する場所の通常時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。また、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、遊技状態が、大当たり開始インターバルの場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させない処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。すなわち、液晶表示装置41に表示させない(表示する場所の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)が表示されないこととなる。
次に、遊技状態が、ラウンド遊技中の場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。すなわち、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる(表示する場所の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、遊技状態が、大当たり終了インターバルの場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させない処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。すなわち、液晶表示装置41に表示させない(表示する場所の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)が表示されないこととなる。
次に、遊技状態が、小当たり中の場合、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の表HY2参照)。すなわち、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる(表示する場所の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右下に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
次に、液晶表示装置41にリザルト表示されている際、演出制御基板90(演出制御CPU900)は、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)の場合のみ液晶表示装置41に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる処理を行う(表示の有無の確変時の表HY2参照)。すなわち、遊技状態が確変時(当たり抽選確率が通常より高確率状態である確率変動状態)であれば、液晶表示装置41の右上に表示させる(表示する場所の確変時の表HY3参照)液晶制御コマンドLCD_CMDを液晶制御基板120に送信する。これにより、液晶制御基板120が、当該液晶制御コマンドLCD_CMDに基づく画像を表示させるように液晶表示装置41を制御することにより、液晶表示装置41の右上に入賞割合(又は賞球割合)が表示されることとなる。
しかして、このように、遊技状態に応じて、液晶表示装置41(図5参照)に入賞割合(又は賞球割合)を表示させたり、させなかったり、表示させる場合は、位置を変更させたりするようにすれば、他の表示内容を邪魔しないように入賞割合(又は賞球割合)を表示することができる。
なお、液晶表示装置41(図5参照)に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる際は、図18,図20に示すステップS140,ステップS142の処理は不要である。
また、液晶表示装置41(図5参照)に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる際、遊技状態がデモ画面中、客待ち中、メニュー画面(図21に示す液晶表示一覧表ES_HYのHY1参照)のみ表示するようにしても良い。このようにすれば、遊技中は表示されないこととなるから、遊技の邪魔になってしまう事態を低減させることができる。
さらに、液晶表示装置41(図5参照)に入賞割合(又は賞球割合)を表示させる際、表示は常に最前面に表示されるようにするのが好ましい。このようにすれば、他の表示内容によって、入賞割合(又は賞球割合)の表示が隠れてしまう事態を低減させることができる。
そしてさらに、図18に示すステップS146の処理、図20に示すステップS162の処理にて、主制御CPU600が演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信する際、累積入賞カウンタRN_CNTの値(累積賞球カウンタRS_CNTの値)又は累積アウトカウンタRO_CNTの値が前回のタイマ割込みと比べて変化した場合にのみ送信するようにしても良い。このようにすれば、演出制御基板90の無駄な負荷が発生し、処理が遅延してしまう事態を低減することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第2実施形態を、図22〜図23を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第1実施形態と第2実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)、表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第2実施形態においては、低確時(当たり抽選確率が通常の低確率状態)、高確時(当たり抽選確率が通常より高確率状態)の遊技状態に分けて計測すると言うものである。
<カウント処理>
図22に示すように、主制御CPU600は、先ず、遊技状態が、低確中か否かを確認する(ステップS170)。低確中であれば(ステップS170:YES)、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS130)、これらエッジデータのうちいずれか一つのデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、ON状態のデータ数分、低確用累積入賞カウンタTRN_CNTをインクリメント(+1)する(ステップS171)。なお、低確用累積入賞カウンタTRN_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、これらエッジデータのいずれもデータがOFF状態であれば(ステップS131:NO)、ステップS133の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいたアウト口スイッチ49aのエッジデータを取得する(ステップS133)。そして、このエッジデータがON状態であれば(ステップS134:YES)、低確用累積アウトカウンタTRO_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS172)、カウント処理を終える。なお、低確用累積アウトカウンタTRO_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、エッジデータがOFF状態でれば(ステップS134:NO)、カウント処理を終える。
他方、遊技状態が、高確中であれば(ステップS170:NO)、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS130)、これらエッジデータのうちいずれか一つのデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、ON状態のデータ数分、高確用累積入賞カウンタKRN_CNTをインクリメント(+1)する(ステップS173)。なお、高確用累積入賞カウンタKRN_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、これらエッジデータのうちいずれもデータがOFF状態であれば(ステップS131:NO)、ステップS133の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいたアウト口スイッチ49aのエッジデータを取得する(ステップS133)。そして、このエッジデータがON状態でれば(ステップS134:YES)、高確用累積アウトカウンタKRO_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS174)、カウント処理を終える。なお、高確用累積アウトカウンタKRO_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、エッジデータがOFF状態でれば(ステップS134:NO)、カウント処理を終える。
<表示処理>
次いで、図23に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている低確用累積入賞カウンタTRN_CNTの値と、高確用累積入賞カウンタKRN_CNTの値を取得し(ステップS180)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている低確用累積アウトカウンタTRO_CNTの値と、高確用累積アウトカウンタKRO_CNTの値を取得する(ステップS181)。
次いで、主制御CPU600は、低確用累積入賞カウンタTRN_CNTの値を低確用累積入賞カウンタTRN_CNTの値と低確用累積アウトカウンタTRO_CNTの値とで加算した値で除算する処理を行う。これにより、低確用入賞割合が算出されることとなる。そしてその算出された低確用入賞割合の表示データを作成する。
一方、主制御CPU600は、高確用累積入賞カウンタKRN_CNTの値を高確用累積入賞カウンタKRN_CNTの値と高確用累積アウトカウンタKRO_CNTの値とで加算した値で除算する処理を行う。これにより、高確用入賞割合が算出されることとなる。そしてその算出された高確用入賞割合の表示データを作成する(ステップS182)。
次いで、主制御CPU600は、算出した低確用入賞割合及び高確用入賞割合を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS183)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に、低確用入賞割合及び高確用入賞割合が表示されることとなる。なお、この際、計測表示装置650(図6参照)は、低確用入賞割合を表示する7セグメントと、高確用入賞割合を表示する7セグメントの2種類設けておけば良い。また、勿論、第1実施形態において説明したように、液晶表示装置41に表示するようにしても良い。さらに、低確用入賞割合,高確用入賞割合は、小数点以下は切り捨て、表示しないのが好ましい。
また、2種類の7セグメントで表示せずとも、1種類の7セグメントで低確用入賞割合、高確用入賞割合を表示するようにしても良い。具体的には、RAMクリアスイッチ640が押下された際、低確用入賞割合、高確用入賞割合のどちらか一方を計測表示装置650(図6参照)に表示し、所定時間が経過すると、表示されなかった方を計測表示装置650(図6参照)に表示するようにしても良い。
しかして、このようにすれば、低確時、高確時の入賞数及び非入賞数に基づく性能表示を行うことができる。
ところで、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図24及び図25を参照して、以下に説明することとする。なお、図24に示す処理について、図22と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略し、図25に示す処理について、図23と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<カウント処理>
すなわち、図24に示すように、遊技状態が低確中で(ステップS170:YES)、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS130)、これらエッジデータのうちいずれか一つのデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、低確用累積賞球カウンタTRS_CNTを加算する(ステップS190)。具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1のエッジデータがON状態であれば、5個賞球されるため、低確用累積賞球カウンタTRS_CNTを+5加算する。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1のエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、10個賞球されるため、低確用累積賞球カウンタTRS_CNTを+10(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。そしてさらに、大入賞口スイッチ46cのエッジデータがON状態であれば、15個賞球されるため、低確用累積賞球カウンタTRS_CNTを+15加算する。またさらに、特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、3個賞球されるため、低確用累積賞球カウンタTRS_CNTを+3(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。なお、この低確用累積賞球カウンタTRS_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、遊技状態が高確中で(ステップS170:NO)、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,大入賞口スイッチ46c,特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS130)、これらエッジデータのうちいずれか一つのデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTを加算する(ステップS191)。具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1のエッジデータがON状態であれば、5個賞球されるため、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTを+5加算する。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1のエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、10個賞球されるため、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTを+10(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。そしてさらに、大入賞口スイッチ46cのエッジデータがON状態であれば、15個賞球されるため、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTを+15加算する。またさらに、特別図柄1始動口スイッチ44a,特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、3個賞球されるため、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTを+3(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。なお、この高確用累積賞球カウンタKRS_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、図25に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている低確用累積賞球カウンタTRS_CNTの値と、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTの値を取得し(ステップS200)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている低確用累積アウトカウンタTRO_CNTの値と、高確用累積アウトカウンタKRO_CNTの値を取得する(ステップS181)。
次いで、主制御CPU600は、低確用累積賞球カウンタTRS_CNTの値を低確用累積アウトカウンタTRO_CNTの値で除算する処理を行う。これにより、低確用賞球割合が算出されることとなる。そしてその算出された低確用賞球割合の表示データを作成する。
一方、主制御CPU600は、高確用累積賞球カウンタKRS_CNTの値を高確用累積アウトカウンタKRO_CNTの値で除算する処理を行う。これにより、高確用賞球割合が算出されることとなる。そしてその算出された高確用賞球割合の表示データを作成する(ステップS201)。
次いで、主制御CPU600は、算出した低確用賞球割合及び高確用賞球割合を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS202)。これにより、低確用賞球割合及び高確用賞球割合が計測表示装置650(図6参照)に表示されることとなる。
しかして、このようにすれば、低確時、高確時の賞球数及び非入賞数に基づく性能表示を行うことができる。
ところで、本実施形態においては、入賞数又は賞球数を計測するにあたり、大入賞口スイッチ46cのエッジデータを取得し、入賞数又は賞球数を計測するようにしたが、低確時、高確時の入賞数(賞球数)及び非入賞数に基づく性能表示を行う際、この計測内容は特に不要なため、計測しなくとも良い。
<第3実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第3実施形態を、図26を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第1実施形態と第3実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第3実施形態においては、一定時間中に所定値以上の計測を行うと計測を中断するというものである。
<カウント処理>
図26に示すように、主制御CPU600は、先ず、計測を停止させるか否かを示す計測停止フラグKT_FLGを確認する(ステップS210)。計測停止フラグKT_FLGがONであれば(ステップS210:ON)、計測停止カウンタKT_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS211)、所定値か否かを確認する(ステップS212)。所定値でなければ(ステップS212:NO)、カウント処理を終える。
一方、所定値であれば(ステップS212:YES)、計測停止カウンタKT_CNTの値をクリアし(ステップS213)、計測停止フラグKT_FLGをOFFにセットし(ステップS214)、カウント処理を終える。
しかして、このようにすれば、一定時間、計測を停止させることができる。
他方、計測停止フラグKT_FLGがOFFであれば(ステップS210:OFF)、監視カウンタKN_CNTの値を取得し(ステップS215)、所定値以上か否か確認する(ステップS216)。所定値以上でなければ(ステップS216:NO)、監視カウンタKN_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS217)、ステップS130〜ステップS135の処理を行い、カウント処理を終える。
一方、所定値以上であれば(ステップS216:YES)、主制御CPU600は、監視時間になったと判断し、監視カウンタKN_CNTの値をクリアし(ステップS218)、累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得し(ステップS219)、所定値以上か否か確認する(ステップS220)。所定値以上であれば(ステップS220:YES)、計測を中断させるべく、計測停止フラグKT_FLGをONにセットし(ステップS223)、カウント処理を終える。
一方、このカウント値が所定値以上でなければ(ステップS220:NO)、累積アウトカウンタRO_CNTの値を取得し(ステップS221)、所定値以上か否か確認する(ステップS222)。所定値以上であれば(ステップS222:YES)、計測を中断させるべく、計測停止フラグKT_FLGをONにセットし(ステップS223)、カウント処理を終える。
一方、所定値以上でなければ(ステップS222:NO)、ステップS130〜ステップS135の処理を行い、カウント処理を終える。
しかして、このようにすれば、例えば、1分間に120個以上の非入賞球を計測すれば、1時間計測を中断させたり、1分間に60個以上の入賞球を計測すれば、1時間計測を中断させたりすることができる。これにより、計測値を故意に変更するような事態を低減させることができる。
なお、本実施形態においては、入賞数の計測を例に説明したが、それに限らず、賞球数の計測でも良い。その際は、ステップS132の処理をステップS150(図19参照)の処理に変更すれば良い。
また、本実施形態においては、説明の都合上、第1実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第2実施形態にも適用可能である。
<第4実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第4実施形態を、図27を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第1実施形態と第4実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第4実施形態においては、断線エラーが生じた際、計測を中断するというものである。
<カウント処理>
図27に示すように、主制御CPU600は、先ず、図11に示すステップS45のエラー管理処理にて、特別図柄1始動口スイッチ44a(図6参照)、特別図柄2始動口スイッチ45a(図6参照)、普通図柄始動口スイッチ47a(図6参照)、右上一般入賞口スイッチ48a1(図6参照)、左上一般入賞口スイッチ48b1(図6参照)、左中一般入賞口スイッチ48c1(図6参照)、左下一般入賞口スイッチ48d1(図6参照)、アウト口スイッチ49a(図6参照)、大入賞口スイッチ46c(図6参照)の断線を検出したか否かを確認する(ステップS230)。断線を検出していなければ(ステップS230:NO)、ステップS130〜ステップS135の処理を行い、カウント処理を終える。
一方、断線を検出していれば(ステップS230:YES)、カウント処理を終える。
しかして、このようにすれば、断線によるエラーが解除されるまで計測を中断することができるため、もって、不正確な性能表示がされる事態を低減させることができる。
なお、本実施形態においては、入賞数の計測を例に説明したが、それに限らず、賞球数の計測でも良い。その際は、ステップS132の処理をステップS150(図19参照)の処理に変更すれば良い。
また、本実施形態においては、説明の都合上、第1実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第2実施形態及び第3実施形態にも適用可能である。すなわち、本実施形態を第3実施形態に適用する際は、断線エラー(図27のステップS230参照)と、計測停止フラグKT_FLGを両方確認することとなる。
<第5実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第5実施形態を、図28及び図29を参照して説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第1実施形態と第5実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)、表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第5実施形態においては、アウト口49(図5参照)への遊技球の入球を計測せず、入賞数のみ計測するというものである。
<カウント処理>
図28に示すように、主制御CPU600は、ステップS130〜ステップS132の処理を行い、カウント処理を終える。
<表示処理>
次いで、図29に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得し(ステップS143)、累積入賞カウンタRN_CNTの値に基づいて表示データを作成する(ステップS240)。
次いで、主制御CPU600は、累積入賞カウンタRN_CNTの値を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS241)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に入賞数が表示されることとなる。
しかして、このように、計測表示装置650に入賞数を表示するようにすれば、入賞数に基づく性能表示を行うことができる。
ところで、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図30を参照して、以下に説明することとする。すなわち、図28に示すステップS132の処理を図19に示すステップS150の処理に変更し、図30に示す表示処理のようにすれば良い。なお、図30に示す処理について、図29と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<表示処理>
すなわち、図30に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積賞球カウンタRS_CNTの値を取得し(ステップS250)、累積賞球カウンタRS_CNTの値に基づいて表示データを作成する(ステップS251)。
次いで、主制御CPU600は、累積賞球カウンタRS_CNTの値を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS252)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に賞球数が表示されることとなる。
しかして、このように、計測表示装置650に賞球数を表示するようにすれば、賞球数に基づく性能表示を行うことができる。
なお、本実施形態においては、説明の都合上、第1実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第2実施形態〜第4実施形態にも適用可能である。すなわち、本実施形態を、第2実施形態〜第4実施形態に適用させる際、アウト口49(図5参照)の計測に関する処理のみ削除すれば良い。
また、本実施形態においては、計測表示装置650に賞球数(入賞数)を表示するようにしたが、勿論、第1実施形態にて説明したように、液晶表示装置41に表示しても良い。
<第6実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第6実施形態を、図31を参照して説明する。なお、第5実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第5実施形態と第6実施形態とで異なる点は、図16に示す表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第6実施形態においては、計測数が所定値未満であれば、表示内容を点滅させるというものである。
<表示処理>
図31に示すように、主制御CPU600は、ステップS240の処理後、累積入賞カウンタRN_CNTの値が所定値未満か否か確認する(ステップS260)。所定値未満でなければ(ステップS260:NO)、累積入賞カウンタRN_CNTの値を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力し(ステップS241)、表示処理を終える。
一方、所定値未満であれば(ステップS260:YES)、点滅カウンタTM_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS261)、点滅カウンタTM_CNTが所定値に達した否か確認する(ステップS262)。所定値に達していれば(ステップS262:YES)、点滅カウンタTM_CNTをクリアし(ステップS263)、計測表示装置650(図6参照)に何の表示もされないように、非表示データを出力する処理を行い(ステップS141)、表示処理を終える。
一方、所定値に達していなければ(ステップS262:NO)、累積入賞カウンタRN_CNTの値を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力し(ステップS241)、表示処理を終える。
しかして、このようにすれば、累積入賞カウンタRN_CNTの値が所定値に達するまで、点滅カウンタTM_CNTの値に応じて、計測表示装置650(図6参照)は、表示・非表示を交互に繰り返すため、計測表示装置650(図6参照)の表示が点滅することとなる。これにより、性能表示を行うにあたり、入賞数が計測に十分な値に達しているか否かを容易に確認することができる。
ところで、本実施形態においては、入賞数の計測を例に説明したが、それに限らず、賞球数の計測でも良い。その際は、ステップS143の処理をステップS250(図30参照)の処理に変更し、ステップS240の処理をステップS251の処理に変更すれば良い。
なお、本実施形態においては、説明の都合上、第5実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第1実施形態〜第4実施形態にも適用可能である。すなわち、アウト口49(図5参照)への遊技球の入球を計測し、所定数に達していなければ、点滅表示させるようにしても良い。また、本実施形態を第2実施形態に適用させるようにあたっては、アウト口49(図5参照)への遊技球の入球を計測せず、低確用、高確用のカウンタ(低確用累積入賞カウンタTRN_CNT、高確用累積入賞カウンタKRN_CNT、低確用累積賞球カウンタTRS_CNT、高確用累積賞球カウンタKRS_CNT)を別々に設け、そのカウンタが所定数に達していなければ、点滅表示させるようにしても良い。
また、本実施形態においては、計測表示装置650の表示を点滅させる例を示したが、第1実施形態にて説明したように、液晶表示装置41に表示させる際も、点滅表示するようにしても良い。
<第7実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第7実施形態を、図32及び図33を参照して説明する。なお、第5実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第5実施形態と第7実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)、表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第7実施形態においては、複数のカウンタを用いて計測するというものである。
<カウント処理>
図32に示すように、主制御CPU600は、ステップS132の処理を行った後、累積入賞カウンタRN_CNTの値が最大値(例えば、10)になった際、累積管理カウンタRK_CNTの値をインクリメント(+1)すると共に、累積入賞カウンタRN_CNTの値をクリアし(ステップS270)、カウント処理を終える。なお、累積管理カウンタRK_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、図33に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得し(ステップS143)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積管理カウンタRK_CNTの値を取得し(ステップS280)、累積入賞カウンタRN_CNTと累積管理カウンタRK_CNTの値に基づいて表示データを作成する(ステップS281)。
次いで、主制御CPU600は、累積入賞カウンタRN_CNTの値及び累積管理カウンタRK_CNTの値に基づく入賞数を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS282)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に入賞数が表示されることとなる。
しかして、このように、複数のカウンタを設けることにより、RAM領域を削減することができると共に、多くの入賞数を計測することが可能となる。
ところで、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図34及び図35を参照して、以下に説明することとする。なお、図34に示す処理について、図32と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略し、図35に示す処理について、図33と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<カウント処理>
すなわち、図34に示すように、図32に示すステップS132の処理をステップS150(図19参照)の処理に変更し、主制御CPU600は、このステップS150の処理後、累積賞球カウンタRS_CNTの値が最大値になった際、累積管理カウンタRK_CNTの値をインクリメント(+1)すると共に、累積賞球カウンタRS_CNTの値をクリアし(ステップS290)、カウント処理を終える。なお、累積管理カウンタRK_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、図35に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積賞球カウンタRS_CNTの値を取得し(ステップS300)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積管理カウンタRK_CNTの値を取得し(ステップS280)、累積賞球カウンタRS_CNTと累積管理カウンタRK_CNTの値に基づいて表示データを作成する(ステップS301)。
次いで、主制御CPU600は、累積賞球カウンタRS_CNTの値及び累積管理カウンタRK_CNTの値に基づく賞球数を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS302)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に賞球数が表示されることとなる。
しかして、このように、複数のカウンタを設けることにより、RAM領域を削減することができると共に、多くの賞球数を計測することが可能となる。
なお、本実施形態においては、説明の都合上、第5実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第1実施形態〜第4実施形態及び第6実施形態にも適用可能である。すなわち、アウト口49(図5参照)への遊技球の入球を計測する場合も、複数のカウンタを設けても良いし、低確用、高確用のカウンタも、複数のカウンタを設けても良い。
また、本実施形態においては、計測表示装置650に入賞数(賞球数)を表示させる例を示したが、第1実施形態にて説明したように、液晶表示装置41に表示させるようにしても良い。
<第8実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第8実施形態を、図36及び図37を参照して説明する。なお、第5実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第5実施形態と第8実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)、表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第8実施形態においては、所定日数分の計測内容を表示させるというものである。
<カウント処理>
図36に示すように、主制御CPU600は、電断回数カウンタDK_CNTの値を確認する(ステップS310)。この電断回数カウンタDK_CNTは、図12に示す電圧監視処理にて、バックアップ処理(図12に示すステップS69)が実行された際、インクリメント(+1)されるものである。そのため、この処理は、図12に示すステップS69にて処理され、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されるものである。
かくして、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている電断回数カウンタDK_CNTの値を確認し(ステップS310)、10より大きくなければ(ステップS310:NO)、未だ所定日数分計測がされていないと判断し、ステップS130〜ステップS132の処理を行い、カウント処理を終える。
一方、電断回数カウンタDK_CNTの値が10より大きければ(ステップS310:YES)、所定日数分計測がされたと判断し、電断回数カウンタDK_CNTの値をクリアし(ステップS311)、さらに、累積入賞カウンタRN_CNTの値をクリアし(ステップS312)、ステップS130〜ステップS132の処理を行い、カウント処理を終える。
<表示処理>
次いで、図37に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得し(ステップS143)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている電断回数カウンタDK_CNTの値を取得する(ステップS320)。
次いで、主制御CPU600は、累積入賞カウンタRN_CNTの値と電断回数カウンタDK_CNTの値に基づいて表示データを作成する(ステップS321)。
次いで、主制御CPU600は、累積入賞カウンタRN_CNTの値に基づく入賞数、その入賞数が何日分に相当するかを示す電断回数カウンタDK_CNTの値に基づく日数を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS322)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に日数及び入賞数が表示されることとなる。
しかして、このように、所定日数分の入賞数を表示するようにすれば、最新の性能表示を正確に表示することができる。
なお、本実施形態においては、電断回数カウンタDK_CNTの値が10より大きいか否かで判断したが、これは、1日に、電源遮断が2回行われると仮定した場合の数値で、5日分の入賞数を表示する例を示したものである。そのため、この数字は任意に変更可能である。
ところで、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図38及び図39を参照して、以下に説明することとする。なお、図38に示す処理について、図36と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略し、図39に示す処理について、図37と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<カウント処理>
すなわち、図38に示すように、主制御CPU600は、電断回数カウンタDK_CNTの値が10より大きければ(ステップS310:YES)、所定日数分計測がされたと判断し、電断回数カウンタDK_CNTの値をクリアし(ステップS311)、さらに、累積賞球カウンタRS_CNTの値をクリアし(ステップS330)、ステップS130〜ステップS131及びステップS150(図36に示すステップS132の処理をステップS150(図19参照)の処理に変更)の処理を行い、カウント処理を終える。
<表示処理>
次いで、図39に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積賞球カウンタRS_CNTの値を取得し(ステップS340)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている電断回数カウンタDK_CNTの値を取得する(ステップS320)。
次いで、主制御CPU600は、累積賞球カウンタRS_CNTの値と電断回数カウンタDK_CNTの値に基づいて表示データを作成する(ステップS341)。
次いで、主制御CPU600は、累積賞球カウンタRS_CNTの値に基づく賞球数、その賞球数が何日分に相当するかを示す電断回数カウンタDK_CNTの値に基づく日数を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS342)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に日数及び賞球数が表示されることとなる。
しかして、このように、所定日数分の賞球数を表示するようにすれば、最新の性能表示を正確に表示することができる。
なお、本実施形態においては、説明の都合上、第5実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第1実施形態〜第4実施形態及び第6実施形態〜第7実施形態にも適用可能である。
また、本実施形態においては、計測表示装置650に日数及び入賞数(賞球数)を表示させる例を示したが、第1実施形態にて説明したように、液晶表示装置41に表示させるようにしても良い。
<第9実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第9実施形態を、図40及び図41を参照して説明する。なお、第5実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第5実施形態と第9実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)、表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第9実施形態においては、役物比率又は連続役物比率を表示させるというものである。
<カウント処理>
図40に示すように、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,特別図柄1始動口スイッチ44aのエッジデータを取得し(ステップS350)、ステップS131〜ステップS132の処理を行う。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS351)、このエッジデータかON状態であれば(ステップS352:YES)、第1役物累積入賞カウンタYRN1_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS353)、エッジデータかOFF状態であれば(ステップS352:NO)、ステップS354の処理に進む。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた大入賞口スイッチ46cのエッジデータを取得し(ステップS354)、このエッジデータかON状態であれば(ステップS355:YES)、第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS356)、カウント処理を終える。
一方、エッジデータかOFF状態であれば(ステップS355:NO)、カウント処理を終える。
<表示処理>
次いで、図41に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得し(ステップS143)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている第1役物累積入賞カウンタYRN1_CNTの値を取得し(ステップS360)、第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値を取得する(ステップS361)。
次いで、主制御CPU600は、第1役物累積入賞カウンタYRN1_CNTの値と第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値を加算し、その加算した値を累積入賞カウンタRN_CNTの値で除算することで役物比率を算出し、その表示データを作成する。また、主制御CPU600は、第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値を累積入賞カウンタRN_CNTの値で除算することで連続役物比率を算出し、その表示データを作成する(ステップS362)。
次いで、主制御CPU600は、役物比率又は連続役物比率を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS363)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に役物比率又は連続役物比率が表示されることとなる。
しかして、このように、計測表示装置650に役物比率又は連続役物比率を表示するようにすれば、役物比率又は連続役物比率に基づく性能表示を行うことができる。
ところで、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図42及び図43を参照して、以下に説明することとする。なお、図42に示す処理について、図40と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略し、図43に示す処理について、図41と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<カウント処理>
すなわち、図42に示すように、主制御CPU600は、ステップS131:YESの処理後、累積賞球カウンタRS_CNTを加算する(ステップS370)。具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1のエッジデータがON状態であれば、5個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+5加算する。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1のエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、10個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+10(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。そしてさらに、特別図柄1始動口スイッチ44aのエッジデータがON状態であれば、3個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+3(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。なお、この累積賞球カウンタRS_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得し(ステップS351)、このエッジデータかON状態であれば(ステップS352:YES)、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTの値を加算する(ステップS371)。具体的には、特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータがON状態であれば、3個賞球されるため、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTを+3加算する。なお、エッジデータかOFF状態であれば(ステップS352:NO)、ステップS354の処理に進む。なお、この第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた大入賞口スイッチ46cのエッジデータを取得し(ステップS354)、このエッジデータかON状態であれば(ステップS355:YES)、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を加算する(ステップS372)。具体的には、大入賞口スイッチ46cのエッジデータがON状態であれば、15個賞球されるため、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTを+15加算する。なお、この第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、図43に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積賞球カウンタRS_CNTの値を取得し(ステップS143)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTの値を取得し(ステップS380)、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を取得する(ステップS381)。
次いで、主制御CPU600は、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTの値と第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を加算し、その加算した値を累積賞球カウンタRS_CNTの値で除算することで役物比率を算出し、その表示データを作成する。また、主制御CPU600は、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を累積賞球カウンタRS_CNTの値で除算することで連続役物比率を算出し、その表示データを作成する(ステップS382)。
次いで、主制御CPU600は、役物比率又は連続役物比率を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS383)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に役物比率又は連続役物比率が表示されることとなる。
しかして、このようにしても、計測表示装置650に役物比率又は連続役物比率を表示することができ、もって、役物比率又は連続役物比率に基づく性能表示を行うことができる。
なお、本実施形態においては、説明の都合上、第5実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第1実施形態〜第4実施形態及び第6実施形態〜第8実施形態にも適用可能である。
また、本実施形態においては、計測表示装置650に役物比率又は連続役物比率を表示させる例を示したが、第1実施形態にて説明したように、液晶表示装置41に表示させるようにしても良い。この際、演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信するにあたって、上位バイトで識別コマンド(例えば、役物比率は、F0h,連続役物比率は、F1h)を送信し、下位バイトで比率(例えば、01h〜65h)を送信するようにすれば良い。このようにすれば、演出制御基板90は、液晶表示装置41にどの比率を表示させるようにすれば良いか容易に判別することができる。
さらに、表示される役物比率、連続役物比率は、小数点以下は切り捨て、表示しないのが好ましい。
<第10実施形態>
次に、本発明に係る遊技機の第10実施形態を、図44及び図45を参照して説明する。なお、第9実施形態と同一構成については、同一の符号を付し、説明は省略する。
第9実施形態と第10実施形態とで異なる点は、図16に示すカウント処理(ステップS120)、表示処理(ステップS121)の相違であり、それ以外は同一である。すなわち、第10実施形態においては、遊技回数が所定数に達した際、役物比率又は連続役物比率の表示を更新するというものである。
<カウント処理>
図44に示すように、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた右上一般入賞口スイッチ48a1,左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1,特別図柄1始動口スイッチ44aのエッジデータを取得し(ステップS350)、ステップS131の処理を行う。
この際、エッジデータが何れもOFF状態であれば(ステップS131:NO)、ステップS351の処理に進み、何れか1つのエッジデータがON状態であれば(ステップS131:YES)、1セット累積入賞カウンタS1RN_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS390)、所定セット累積入賞カウンタSNRN_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS391)、累積入賞カウンタRN_CNTをインクリメント(+1)する(ステップS132)。なお、1セット累積入賞カウンタS1RN_CNT、所定セット累積入賞カウンタSNRN_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータを取得する(ステップS351)。このエッジデータがOFF状態であれば(ステップS352:NO)、ステップS354の処理に進み、このエッジデータかON状態であれば(ステップS352:YES)、1セット第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS392)、所定セット第1役物累積入賞カウンタSNYRN1_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS393)、第1役物累積入賞カウンタYRN1_CNTの値をインクリメント(+1)する(ステップS353)。なお、1セット第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNT、所定セット第1役物累積入賞カウンタSNYRN1_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいた大入賞口スイッチ46cのエッジデータを取得する(ステップS354)。このエッジデータがOFF状態であれば(ステップS355:NO)、ステップS396の処理に進み、このエッジデータがON状態であれば(ステップS355:YES)、1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS394)、所定セット第2役物累積入賞カウンタSNYRN2_CNTの値をインクリメント(+1)し(ステップS395)、第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値をインクリメント(+1)する(ステップS356)。なお、1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNT、所定セット第2役物累積入賞カウンタSNYRN2_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、図13に示すステップS80にて、主制御RAM620の通常用RAM領域620a(図7参照)に格納しておいたアウト口スイッチ49aのエッジデータを取得する(ステップS396)、このエッジデータかOFF状態であれば(ステップS397:NO)、カウント処理を終え、このエッジデータがON状態であれば(ステップS397:YES)、累積アウトカウンタRO_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS398)、カウント処理を終える。なお、累積アウトカウンタRO_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、図45に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている1セット累積入賞カウンタS1RN_CNT、所定セット累積入賞カウンタSNRN_CNT、累積入賞カウンタRN_CNTの値を取得する(ステップS410)。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている1セット第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNT、所定セット第1役物累積入賞カウンタSNYRN1_CNT、第1役物累積入賞カウンタYRN1_CNTの値を取得する(ステップS411)。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNT、所定セット第2役物累積入賞カウンタSNYRN2_CNT、第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値を取得する(ステップS412)。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている累積アウトカウンタRO_CNTの値を取得する(ステップS413)。
次いで、主制御CPU600は、1セット累積入賞カウンタS1RN_CNTの値と、第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNTの値と、1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNTの値と、累積アウトカウンタRO_CNTの値を加算し、1セットに達しているか否かを確認する(ステップS414)。例えば、発射ハンドル16(図1参照)にて遊技球が500回発射された場合を1セットとした場合、1セット累積入賞カウンタS1RN_CNTの値と、第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNTの値と、1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNTの値と、累積アウトカウンタRO_CNTの値を加算すれば、発射された遊技球を確認することができることとなる。
かくして、主制御CPU600は、上記加算された値が1セットに達していなければ(ステップS414:NO)、主制御CPU600は、計測表示装置650に表示されている表示内容が更新されないように前回出力した表示データを出力し(ステップS415)、ステップS421の処理に進む。
一方、1セットに達していれば(ステップS414:YES)、セット管理カウンタSK_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS416)、1セット累積入賞カウンタS1RN_CNTの値と、1セット第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNTの値と、1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNTの値と、累積アウトカウンタRO_CNTの値をクリアする処理を行う(ステップS417)。
次いで、主制御CPU600は、所定セット第1役物累積入賞カウンタSNYRN1_CNTの値と所定セット第2役物累積入賞カウンタSNYRN2_CNTの値を加算し、その加算した値を所定セット累積入賞カウンタSNRN_CNTの値で除算することで所定セットの役物比率を算出し、その表示データを作成する。また、主制御CPU600は、所定セット第2役物累積入賞カウンタSNYRN2_CNTの値を所定セット累積入賞カウンタSNRN_CNTの値で除算することで所定セットの連続役物比率を算出し、その表示データを作成する(ステップS418)。
次いで、主制御CPU600は、第1役物累積入賞カウンタYRN1_CNTの値と第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値を加算し、その加算した値を累積入賞カウンタRN_CNTの値で除算することで累積の役物比率を算出し、その表示データを作成する。また、主制御CPU600は、第2役物累積入賞カウンタYRN2_CNTの値を累積入賞カウンタRN_CNTの値で除算することで累積の連続役物比率を算出し、その表示データを作成する(ステップS419)。
次いで、主制御CPU600は、所定セットの役物比率又は連続役物比率、及び、累積の役物比率又は連続役物比率を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS420)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に所定セットの役物比率又は連続役物比率、及び、累積の役物比率又は連続役物比率が表示されることとなる。なお、この際、計測表示装置650(図6参照)は、所定セット用の比率を表示する7セグメントと、累積用の比率を表示する7セグメントの2種類設けておけば良い。また、勿論、第1実施形態において説明したように、液晶表示装置41に表示するようにしても良い。さらに、所定セットの役物比率又は連続役物比率、及び、累積の役物比率又は連続役物比率は、小数点以下は切り捨て、表示しないのが好ましい。
次いで、主制御CPU600は、セット管理カウンタSK_CNTを確認し、所定セット(例えば、20セット)に達したか否かを確認する(ステップS421)。所定セット(例えば、20セット)に達していなければ(ステップS421:NO)、表示処理を終え、達していれば(ステップS421:YES)、セット管理カウンタSK_CNTをクリアし(ステップS422)、所定セット累積入賞カウンタSNRN_CNTの値と、所定セット第1役物累積入賞カウンタSNYRN1_CNTの値と、所定セット第2役物累積入賞カウンタSNYRN2_CNTの値をクリアする処理を行い(ステップS423)、表示処理を終える。
しかして、このようにすれば、例えば、発射ハンドル16(図1参照)にて遊技球が500回発射されなければ、計測表示装置650(図6参照)の表示内容は更新されないこととなるため、処理の負荷を軽減させることができる。
また、累積の表示と、所定セットの表示をすることで、直近の計測内容も容易に確認することができる。
ところで、本実施形態においては、所定セットの役物比率又は連続役物比率、累積の役物比率又は連続役物比率を2種類の7セグメントで表示する例を示したが、それに限らず、1種類の7セグメントで表示させるようにしても良い。具体的には、RAMクリアスイッチ640が押下された際、所定セットの役物比率又は連続役物比率、累積の役物比率又は連続役物比率のどちらか一方を計測表示装置650(図6参照)に表示し、所定時間が経過すると、表示されなかった方を計測表示装置650(図6参照)に表示すれば良い。
また、本実施形態においては、入賞数を計測する例を示したが、それに限らず、賞球数を計測するようにしても良い。この点、図46及び図47を参照して、以下に説明することとする。なお、図46に示す処理について、図44と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略し、図47に示す処理について、図45と同一の処理については、同一の符号を付し、説明は省略することとする。
<カウント処理>
すなわち、図46に示すように、主制御CPU600は、ステップS390の処理後、所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTの値を加算する(ステップS430)。具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1のエッジデータがON状態であれば、5個賞球されるため、所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTを+5加算する。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1のエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、10個賞球されるため、所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTを+10(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。そしてさらに、特別図柄1始動口スイッチ44aのエッジデータがON状態であれば、3個賞球されるため、所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTを+3(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。なお、この所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、累積賞球カウンタRS_CNTの値を加算する(ステップS431)。具体的には、右上一般入賞口スイッチ48a1のエッジデータがON状態であれば、5個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+5加算する。そして、左上一般入賞口スイッチ48b1,左中一般入賞口スイッチ48c1,左下一般入賞口スイッチ48d1のエッジデータがON状態であれば、ON状態のエッジデータ一つに対して、10個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+10(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。そしてさらに、特別図柄1始動口スイッチ44aのエッジデータがON状態であれば、3個賞球されるため、累積賞球カウンタRS_CNTを+3(×ON状態のエッジデータ数分)加算する。なお、この累積賞球カウンタRS_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、ステップS351〜ステップS352、ステップS392の処理後、所定セット第1役物累積賞球カウンタSNYRS1_CNTの値を加算する(ステップS432)。具体的には、特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータがON状態であれば、3個賞球されるため、所定セット第1役物累積賞球カウンタSNYRS1_CNTを+3加算する。なお、この所定セット第1役物累積賞球カウンタSNYRS1_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTの値を加算する(ステップS433)。具体的には、特別図柄2始動口スイッチ45aのエッジデータがON状態であれば、3個賞球されるため、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTを+3加算する。なお、この第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、ステップS354〜ステップS355、ステップS394の処理後、所定セット第2役物累積賞球カウンタSNYRS2_CNTの値を加算する(ステップS434)。具体的には、大入賞口スイッチ46cのエッジデータがON状態であれば、15個賞球されるため、所定セット第2役物累積賞球カウンタSNYRS2_CNTを+15加算する。なお、この所定セット第2役物累積賞球カウンタSNYRS2_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を加算する(ステップS435)。具体的には、大入賞口スイッチ46cのエッジデータがON状態であれば、15個賞球されるため、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTを+15加算する。なお、この第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
次いで、主制御CPU600は、ステップS396〜ステップS398の処理を行い、カウント処理を終える。
<表示処理>
次いで、図47に示すように、主制御CPU600は、RAMクリアスイッチ640のエッジデータがONであれば(ステップS142:ON)、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている1セット累積入賞カウンタS1RN_CNT、所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNT、累積賞球カウンタRS_CNTの値を取得する(ステップS440)。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている1セット第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNT、所定セット第1役物累積賞球カウンタSNYRS1_CNT、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTの値を取得する(ステップS441)。
次いで、主制御CPU600は、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されている1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNT、所定セット第2役物累積賞球カウンタSNYRS2_CNT、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を取得する(ステップS442)。
次いで、主制御CPU600は、ステップS413〜ステップS417の処理後、所定セット第1役物累積賞球カウンタSNYRS1_CNTの値と所定セット第2役物累積賞球カウンタSNYRS2_CNTの値を加算し、その加算した値を所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTの値で除算することで所定セットの役物比率を算出し、その表示データを作成する。また、主制御CPU600は、所定セット第2役物累積賞球カウンタSNYRS2_CNTの値を所定セット累積賞球カウンタSNRS_CNTの値で除算することで所定セットの連続役物比率を算出し、その表示データを作成する(ステップS443)。
次いで、主制御CPU600は、第1役物累積賞球カウンタYRS1_CNTの値と第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を加算し、その加算した値を累積賞球カウンタRS_CNTの値で除算することで累積の役物比率を算出し、その表示データを作成する。また、主制御CPU600は、第2役物累積賞球カウンタYRS2_CNTの値を累積賞球カウンタRS_CNTの値で除算することで累積の連続役物比率を算出し、その表示データを作成する(ステップS444)。
次いで、主制御CPU600は、所定セットの役物比率又は連続役物比率、及び、累積の役物比率又は連続役物比率を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力する(ステップS420)。これにより、計測表示装置650(図6参照)に所定セットの役物比率又は連続役物比率、及び、累積の役物比率又は連続役物比率が表示されることとなる。
しかして、このようにしても、例えば、発射ハンドル16(図1参照)にて遊技球が500回発射されなければ、計測表示装置650(図6参照)の表示内容は更新されないこととなるため、処理の負荷を軽減させることができる。
また、累積の表示と、所定セットの表示をすることで、直近の計測内容も容易に確認することができる。
なお、本実施形態においては、説明の都合上、第9実施形態との差異のみ説明したが、本実施形態は、第1実施形態〜第8実施形態にも適用可能である。すなわち、入賞割合(賞球割合)、低確用入賞割合(低確用賞球割合)、高確用入賞割合(高確用賞球割合)、入賞数(賞球数)を表示する際にも適用可能である。
ところで、本実施形態においては、発射ハンドル16(図1参照)にて遊技球が発射された回数を1セット累積入賞カウンタS1RN_CNTの値と、第1役物累積入賞カウンタS1YRN1_CNTの値と、1セット第2役物累積入賞カウンタS1YRN2_CNTの値と、累積アウトカウンタRO_CNTの値を加算することで算出するようにしたが、発射制御基板71(図6参照)に発射センサを設け、その発射センサを主制御基板60に送信することで、発射ハンドル16(図1参照)にて遊技球が発射された回数を計測するようにしても良い。
また、本実施形態においては、遊技球が発射された回数を計測するようにしたが、特別図柄が変動した回数を計測し、例えば、特別図柄が100回変動したら1セットとしても良い。
さらに、本実施形態においては、計測表示装置650(図6参照)にセット管理カウンタSK_CNTの値を表示するようにしていないが、勿論、表示するようにしても良い。このようにすれば、表示されている内容が何セット目に関するものか容易に確認することができる。
そしてさらに、本実施形態においては、1セットに達した場合に、役物比率、連続役物比率を算出して表示するようにしたが、1セットに達したか否かに係らず、役物比率、連続役物比率を算出しておいても良い。
<変形例>
ところで、上記説明した第1実施形態〜第10実施形態においては、図6に示すように、主制御基板60にバックアップ電源630を搭載する例を示したが、それに限らず、電源基板130にバックアップ電源630を搭載するようにしても良い。しかしながら、主制御基板60にバックアップ電源630を搭載した方が好ましい。電源基板130から主制御RAM620にバックアップ電源を供給する際、何らかの事故(あるいは故意)で、断線等が生じた場合、主制御RAM620のメモリ領域が全てクリアされ、もって、計測内容が全てクリアされることとなるためである。それゆえ、主制御基板60にバックアップ電源630を搭載した方が好ましい。
また、上記説明した第1実施形態〜第10実施形態において、計測内容を液晶表示装置41に表示させるにあたって、図8に示すステップS9,ステップS14のバックアップ復帰処理又は図10に示すステップS36のバックアップ復帰処理の際、計測内容に関する演出制御コマンドDI_CMDを演出制御基板90に送信するようにしても良い。このようにすれば、バックアップ復帰時に、早期に性能表示を行うことができる。
さらに、上記説明した第1実施形態〜第10実施形態において、表示処理を行うにあたり、上部開閉扉7が開放されているか否かを確認し(ステップS140)、RAMクリアスイッチ640(図6参照)の内容を確認する(ステップS142)ようにしたが、どちらか一方の処理だけでも良い。
またさらに、上記説明した第1実施形態〜第10実施形態において、図16に示す累積入賞数管理処理を主制御基板60にて処理する例を示したが、それに限らず、演出制御基板90にて処理しても良いし、払出制御基板70にて処理しても良い。演出制御基板90にて処理する場合は、演出制御基板90に計測表示装置650を搭載し、払出制御基板70にて処理する場合は、払出制御基板70に計測表示装置650を搭載するようにすれば良い。
<第11実施形態>
ところで、第1実施形態〜第10実施形態においては、パチンコ遊技機を例に説明したが、勿論、スロット遊技機にも適用可能である。例えば、スロット遊技機で、上記のような処理(図16に示す累積入賞数管理処理処理)をする場合、図48及び図49に示すような処理をすることができる。
<カウント処理>
図48に示すように、主制御CPU600は、先ず、リール(回胴)の回転を開始させるための始動スイッチである始動レバー(図示せず)が作動(ON)されたか否かを確認する(ステップS1000)。作動(ON)されていなければ(ステップS1000:NO)、カウント処理を終える。
一方、作動(ON)されていれば(ステップS1000:YES)、主制御CPU600は、有利区間か否かを確認する(ステップS1001)。なお、この有利区間とは、リプレイ(再遊技)が高確率で当選して遊技者に有利な条件で回胴遊技を行うことができるRT遊技、所定の遊技回数の間、回胴の停止操作順序(押し順)が合致することにより入賞可能なAT役の押し順を事前に報知したり、あるいは当選役の種別を事前に報知したりしてAT役の入賞機会を増加させるAT遊技、又はRT遊技とAT遊技とを併用して、通常遊技状態よりもリプレイ(再遊技)の当選頻度が高くなって使用メダルを消費しにくく、且つ当選した小役がナビされることによって入賞が得られやすくなるART遊技の何れかの遊技状態を示すものである。
かくして、主制御CPU600は、有利区間でなければ(ステップS1001:NO)、総ゲーム数カウンタSG_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS1003)、カウント処理を終える。なお、総ゲーム数カウンタSG_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
一方、有利区間であれば(ステップS1001:YES)、主制御CPU600は、有利区間ゲーム数カウンタYKG_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS1002)、ステップS1003の処理をした後、カウント処理を終える。なお、有利区間ゲーム数カウンタYKG_CNTは、主制御RAM620の計測用RAM領域620b(図7参照)に格納されることとなる。
<表示処理>
次いで、主制御CPU600は、図49に示すように、先ず、スロット遊技機の扉(図示せず)が開放されているか否かを確認する(ステップS1010)。扉(図示せず)が開放されていなければ(ステップS1010:NO)、計測表示装置650(図6参照)に何の表示もされないように、非表示データを出力する処理を行い(ステップS1011)、表示処理を終える。
一方、扉(図示せず)が開放されていれば(ステップS1010:YES)、主制御CPU600は、例えば、主制御基板60に搭載されている設定値を変更するための設定変更スイッチが押下された否かを確認する(ステップS1012)。設定変更スイッチが押下されていなければ(ステップS1012:OFF)、ステップS1011の処理を行い、表示処理を終える。
一方、設定変更スイッチが押下されていれば(ステップS1012:ON)、主制御CPU600は、有利区間ゲーム数カウンタYKG_CNTの値を総ゲーム数カウンタSG_CNTの値で除算し、有利区間割合を算出する。そしてさらに、その算出した有利区間割合の表示データを作成する(ステップS1013)。
次いで、主制御CPU600は、総ゲーム数カウンタSG_CNTの値が17500回を超えているか否かを確認する(ステップS1014)。17500回を超えていれば(ステップS1014:YES)、算出した有利区間割合を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力し(ステップS1015)、表示処理を終える。
一方、総ゲーム数カウンタSG_CNTの値が17500回を超えていなければ(ステップS1014:NO)、点滅カウンタTM_CNTをインクリメント(+1)し(ステップS1016)、点滅カウンタTM_CNTが所定値に達した否か確認する(ステップS1017)。所定値に達していれば(ステップS1017:YES)、点滅カウンタTM_CNTをクリアし(ステップS1018)、計測表示装置650(図6参照)に何の表示もされないように、非表示データを出力する処理を行い(ステップS1011)、表示処理を終える。
一方、所定値に達していなければ(ステップS1017:NO)、算出した有利区間割合を計測表示装置650(図6参照)に表示すべく、計測表示装置650(図6参照)に表示データを出力し(ステップS1015)、表示処理を終える。
しかして、このようにすれば、総ゲーム数カウンタSG_CNTの値が所定値に達するまで、点滅カウンタTM_CNTの値に応じて、計測表示装置650(図6参照)は、表示・非表示を交互に繰り返すため、計測表示装置650(図6参照)の表示が点滅することとなる。これにより、性能表示を行うにあたり、総ゲーム数が十分な値に達しているか否かを容易に確認することができる。
しかして、本実施形態においても、性能表示を行うことができる。
なお、本実施形態においては、計測表示装置650に表示させる例を示したが、液晶表示装置41に表示させるようにしても良い。