JP6433724B2 - 断熱カートの扉装置 - Google Patents
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Description
より具体的には、断熱カートは、開閉扉を備えた断熱箱製のカート本体内が断熱性の仕切壁を挟んで温蔵室と冷蔵室とに左右に分けられ、温食と冷食とを分けて盛り付けたトレイが仕切壁を貫通して温蔵室と冷蔵室とに亘る形態で複数段に収納される。一方ステーションの天井部には、冷却部、加熱部及び循環ファンを装備した第1熱交換室と、冷却部と循環ファンを装備した第2熱交換室とが左右に並んで区画形成され、断熱カートがステーション内に収納されると、第1熱交換室と温蔵室の間、並びに第2熱交換室と冷蔵室の間に、空気の循環路が個別に形成されるようになっている。
このような構造の場合、扉は、開口部の縦縁に沿うように配された支持軸回りに揺動開閉されるのであるが、扉をカート本体の側面に当たるまで270度に亘って全開しようとすると、支持軸は、開口部の縦縁におけるカート本体の側面よりも間口方向の外側に張り出した位置に配設される必要がある。そうすると、両扉を閉じて断熱カートをステーションに出し入れする際に支持軸の邪魔にならないように、ステーションの出入口の間口を拡げる必要があり、ひいてはステーションの大型化を招く。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものである。
蝶番には、リフトヒンジの負荷に抗して回転軸体と扉本体とが直線状に並んだ状態を維持できるような付勢力が備えられているから、扉の開閉操作をスムーズにかつ適正に行うことができる。
(1)前記カート本体の前記開口部における左右の前記縦縁に、それぞれ前記扉が装着されている。
(2)前記カート本体の前記開口部における左右の前記縦縁に、それぞれ前記扉が装着されている。
(3)前記付勢部を備えた前記蝶番は、ばね付き蝶番を自然状態から反転させた形態で装着されたものである。
(4)前記付勢部を備えた前記蝶番は、トルクヒンジである。
本発明の実施形態1を図1ないし図13に基づいて説明する。本実施形態では、冷温蔵装置に使用されるカートを例示している。
冷温蔵装置は、図1ないし図3に示すように、トレイTを収納するカート10と、カート10を出し入れ可能に格納するステーション30とを備えて構成されている。
カート10はさらに、断熱箱からなるカート本体11と、トレイTを収納するフレームカート20とから構成されている。カート本体11は前後両面が開放され、各開口部11Aには、一対ずつの断熱性の扉12が観音開き式に装着され、底面にはキャスタ13が設けられている。扉12の開閉構造については、後に詳述する。
フレームカート20がカート本体11内に収納された状態では、図3に示すように、カート本体11の内部が仕切壁24によって左右に仕切られ、仕切壁24の左側に温蔵室25Hが、右側に冷蔵室25Cが形成される。
両冷却器は、ステーション30の機械室36に装備された圧縮機38等を含む冷凍装置37と、開閉弁を介して並列接続されている。
ステーション30の天井部の下面には、昇降可能なダクト40が設けられている。
各扉12は大まかには、断熱性の扉本体50の基端縁に回転軸体55が蝶番60を介して一体的に結合された構造であって、扉12の基端側(回転軸体55)の上下両端部が、それぞれヒンジ部70を介して揺動可能に支持されている。
図2に示すように、対をなす扉12(扉本体50)の表面における隣接した端縁寄りの位置には、凹部からなる把手15が設けられている。
図6及び図7に示すように、扉本体50の基端面50Aの上下両端部には、アングル状をなす取付板51の一面(固定面52A)が、他面(張出面52B)を扉本体50の裏面に沿って張り出した姿勢で固定されている。
一方、扉12は、図13に示すように、蝶番60の付勢力に抗して、蝶番60の軸S2を中心に、回転軸体55の垂直面56Bと取付板51の固定面52Aとが互いに離間しつつ、接合部分から屈曲することが可能となっている。蝶番60の付勢力については、後述する。
一方、上側の回転軸体55における水平面56Aの先端部には軸受孔57(図7)が形成され、同軸受孔57に上ヒンジピン74Uが嵌合されることで、回転軸体55は上ヒンジピン74Uの軸S1回りに回転可能に支持されている。
一方、下側の回転軸体55の軸受孔における下面の孔縁部には、カムプレート81のカム部83上に回動可能載置される環形をなすフォロワ部85が形成され、同フォロワ部85には、カム部83の凹部84に嵌合可能な単一の突部86が形成されている。
リフトヒンジ80は、以下のように機能する。扉12が開口部11Aを閉じる閉鎖位置にあるときには、図10(A)に模式的に示すように、回転軸体55に設けられたフォロワ部85の突部86が、カムプレート81のカム部83の第1凹部84Aに嵌って、同位置に保持される。扉12が閉鎖位置から揺動開放されると、同図(B)に示すように、フォロワ部85の突部86が第1凹部84Aから出てカム部83の上面に乗り上げて滑動し、105°回動したところで第2凹部84Bに嵌ることにより、扉12は105°開いた半開位置に保持される。さらに扉12が揺動開放されると、フォロワ部85の突部86が第2凹部84Bから出てカム部83の上面に乗り上げて滑動し、閉鎖位置から都合260°回動したところで第3凹部84Cに嵌って保持される。
一方、回転軸体55と扉本体50とは、付勢力を備えた蝶番60によって屈曲可能に連結されているのであるから、回転軸体55に掛かる負荷によっては、回転軸体55を残したまま扉本体50が屈曲し、扉12の開放動作が適正にできなくなる。
そこで本実施形態では、蝶番60に付与する付勢力が、回転軸体55に掛かる負荷よりも大きく設定されており、換言すると、蝶番60には、扉12が、リフトヒンジ80(回転軸体55)に掛かる負荷に抗して回転軸体55と扉本体50が直線状に結合された状態を維持しつつ開扉方向に揺動し得るだけの付勢力が確保されている。本実施形態では、上下の蝶番60に備えられた合計の付勢力が、リフトヒンジ80(回転軸体55)に掛かる負荷を上回っていればよい。
他の3枚の扉12についても、リフトヒンジ80を含めて開閉支持構造は同様である。
扉12は、リフトヒンジ80の負荷に抗して、回転軸体55と扉本体50とが直線状に一体的に結合された状態を保ちつつ、ヒンジピン74の軸S1(第1軸)を中心に揺動して開放され、105°揺動したところで、リフトヒンジ80により一旦揺動が停止されて半開位置に保持される。スペースに余裕がある等の条件によっては、扉12を半開位置に留め置いて配膳、下膳に適用してもよい。
図12の状態からさらに、扉12(扉本体50)を開放方向に押すと、回転軸体55を残したまま、扉本体50が付勢力に抗して蝶番60の軸S2(第2軸)を中心に屈曲するように揺動され、図13に示すように、扉本体50が、カート本体11の側面11Bと平行姿勢を採ったところでマグネット76が同側面11Bに吸着し、扉本体50がいわゆる全開姿勢に保持される。
蝶番60には、リフトヒンジ80の負荷に抗して回転軸体55と扉本体50とが直線状に並んで結合された状態を維持できるような付勢力が備えられているから、扉12の開閉操作をスムーズにかつ適正に行うことができる。
次に、本発明の実施形態2を図14ないし図17によって説明する。この実施形態2では、上記実施形態1と比べて、扉12を構成する回転軸体55と扉本体50とを連結する蝶番に変更が加えられている。以下には、実施形態1との相違点を主に説明し、実施形態1と同一機能を有する部位、部材については、同一符号を付すことで重複した説明は省略し、若しくは簡略化する。
図18は本発明の実施形態3を示す。この実施形態3は、上記実施形態1の変形例とも言うべきものであって、上下の回転軸体55が縦向きの連結板58によって一体結合されている。係る構造とすると、全開位置の直前において、扉本体50が蝶番60を変位させつつ揺動する場合に、両蝶番60を別々ではなく同時に変位させることができ、そのため扉本体50を捻れを招くことなく揺動させることができる。
実施形態4を図19ないし図22によって説明する。この実施形態4は、例えばリフトヒンジを備えていない扉開閉装置に採用して好適である。
実施形態4では、扉本体50の基端面50Aに、回転軸体55の垂直面56Bが接合するように配されており、ばね付き蝶番100の各羽根101が、回転軸体55の垂直面56Bと、扉本体50の裏面の基端縁とに、ねじ止めされて固定されている。
扉12の開閉支持構造を、ヒンジピン74とばね付き蝶番100との2軸支持構造としたから、全開位置において、扉本体50をカート本体11の側面11Bに当接した状態に保持できる。
図23は本発明の実施形態5を示す。実施形態5では、扉本体50と回転軸体55とをばね付き蝶番で連結する構造に代えて、付勢力を備えない通常の蝶番110で連結するとともに、扉本体50の基端面50Aにマグネット111を設けることにより、回転軸体55と扉本体50とが直線状に結合された形態に保持する結合力を得るようにしている。
本実施形態5の構造は、マグネット111の磁気吸着力を大きく設定することにより、リフトヒンジ80を備えた扉開閉装置にも適用可能である。
本発明の実施形態6を図24ないし図29によって説明する。カート本体11の前後の開口部11Aに、それぞれ一対ずつの扉12が、開口部11Aを閉じる閉鎖位置からカート本体11の側面11Bに回り込む開放位置に向けて揺動可能に支持されたものにおいて、上記実施形態4に例示したように、2軸支持構造を採用することで、扉本体50をカート本体11の側面11Bと平行姿勢を採って全開できるようにした場合においても、カート本体11の奥行が短い場合には、前後の扉12における扉本体50の揺動端同士が重なって、前後の扉本体50がともにカート本体11の側面11Bと平行姿勢を採って全開することができない。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)扉が装着された開口部が、前面等の一面のみに設けられた形式のものであってもよい。
(2)開口部に1枚の扉が片開き形式で支持されたものであってもよい。
(3)本発明は、冷却部と加熱部とを一体的に備えた冷温配膳車の本体部を構成する断熱カートにも、同様に適用することが可能である。
Claims (5)
- 断熱箱からなるカート本体の開口部には、扉が、前記開口部の縦縁に沿うように配された支持軸により、前記開口部を閉じる閉鎖位置から前記カート本体の側面に回り込む開放位置に向けて揺動可能に支持され、かつ前記扉は前記支持軸と同軸に設けられたリフトヒンジにより所定角度開いた半開位置に保持可能とされたものにおいて、
前記支持軸は、前記開口部の前記縦縁における間口方向の内側に退避した位置に配されるとともに、
前記扉は、扉本体と、同扉本体の基端側に並んで配される回転軸体とから構成され、
前記回転軸体が前記支持軸に支持され、かつ前記回転軸体と前記扉本体との隣接端同士が蝶番を介して結合されており、
前記蝶番には、前記回転軸体と前記扉本体とが直線状に並んで配されるように同蝶番を回動付勢する付勢部が備えられ、
同付勢部は、前記扉が、前記リフトヒンジの負荷に抗して前記回転軸体と前記扉本体とが直線状に並んだ状態を維持しつつ開扉方向に揺動可能な付勢力を有しており、
前記扉本体と前記カート本体の前記側面の対向面の間には、前記扉本体を前記カート本体の前記側面に当接した状態に保持する磁気吸着部が設けられており、
前記支持軸を軸として、前記回転軸体を前記閉鎖位置から、前記カート本体の前記側面に回り込む位置まで回動させ、
前記回転軸体が前記カート本体の前記側面に回り込んだ位置において、前記付勢部の付勢力に抗して前記蝶番を屈曲させて、前記扉本体を前記カート本体の前記側面と平行な姿勢とし、前記扉本体を前記磁気吸着部に吸着させて前記開放位置とするように構成されていることを特徴とする断熱カートの扉装置。 - 前記カート本体の前記開口部における左右の前記縦縁に、それぞれ前記扉が装着されていることを特徴とする請求項1記載の断熱カートの扉装置。
- 前記カート本体には、前後両面に前記扉が装着された前記開口部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の断熱カートの扉装置。
- 前記付勢部を備えた前記蝶番は、ばね付き蝶番を自然状態から反転させた形態で装着されたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の断熱カートの扉装置。
- 前記付勢部を備えた前記蝶番は、トルクヒンジであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の断熱カートの扉装置。
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