[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6429015B2 - ガスパージユニットおよびガスパージ装置 - Google Patents

ガスパージユニットおよびガスパージ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6429015B2
JP6429015B2 JP2014265863A JP2014265863A JP6429015B2 JP 6429015 B2 JP6429015 B2 JP 6429015B2 JP 2014265863 A JP2014265863 A JP 2014265863A JP 2014265863 A JP2014265863 A JP 2014265863A JP 6429015 B2 JP6429015 B2 JP 6429015B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
nozzle
gas
container
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014265863A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016127103A (ja
Inventor
忠将 岩本
忠将 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2014265863A priority Critical patent/JP6429015B2/ja
Publication of JP2016127103A publication Critical patent/JP2016127103A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6429015B2 publication Critical patent/JP6429015B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、たとえば半導体の製造工程などに用いられるガスパージユニットおよびガスパージ装置に関する。
半導体の製造工程において、ウエハ搬送容器内に収容されているウエハには、たとえば金属配線等が形成されたものが存在する。このような金属配線は表面が酸化されることによって素子完成時に所望の特性が得られなくなるおそれがあり、このために容器内部における酸素濃度を低レベルに保つ必要がある。
しかし、ポッド内のウエハを各種処理装置に持ち込んで所定の処理を施す際には、容器内部と処理装置内部とは常に連通した状態に維持されることとなる。移載ロボットが配置される室の上部にはファン及びフィルタが配置され、当該室内部には通常パーティクル等が管理された清浄空気が導入されている。しかし、このような空気が容器内部に侵入した場合、空気中の酸素あるいは水分によってウエハ表面が酸化されるおそれがある。
そこで、たとえば特許文献1では、容器の内部に向けて窒素ガスなどのパージガスを導入すると共に、処理室の内部から容器の内部への汚れた空気の導入を遮断するために、開口部の開口面に沿ってガスを吹き出すことが提案されている。
しかしながら、従来の装置では、容器の内部に向けてガスを吹き出す容器内向きノズルは、開口部の側辺部に配置されている。
そのため、移載ロボットが配置される室の設計によっては、ロボットの搬出アームがパージユニットと干渉してしまう恐れがあった。また、従来の装置では、容器内部のガス置換を行うにあたり均質な置換が十分に行われない場合があった。均質な置換が十分に行われない場合には、たとえば容器の上部に配置されるウエハと、容器の下部に配置されるウエハとで、雰囲気中の酸素あるいいは水分濃度が異なり、その後の製造工程で、ウエハの処理にバラツキが生じるなどの課題を有している。
WO2005/124853号公報
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、ロボットアームの動きを遮ることなく容器の内部をパージすることが可能であり、容器の内部のガス置換を均質に行うことができるガスパージユニットおよびガスパージ装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明に係るガスパージユニットは、
開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して清浄化ガスを導入させるガスパージユニットであって、
前記開口の上辺部から前記パージ対象容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出す上辺ノズル口が形成してある上辺ノズル部材と、
前記開口の下辺部から前記パージ対象容器の内部に向けて清浄化ガスを吹き出す下辺ノズル口が形成してある下辺ノズル部材とを有する。
本発明のガスパージユニットでは、上辺ノズル部材と下辺ノズル部材とにより、パージ対象容器の内部のガス置換を行う。そのため、開口の側辺部には、ノズル部材を配置する必要がなくなる。たとえばウエハ搬送用のロボットアームの動きには、回転動作があり、その回転動作時に、従来では、開口の側辺部に位置するノズル部材が邪魔になることがある。本発明では、開口の側辺部には、ノズル部材を配置する必要がなくなるので、ロボットアームの動きを遮ることなくパージ可能となる。
また、本発明のパージユニットでは、開口の上下から容器の内部へガスを放出するため、開口部中央付近でガスが抜ける。これに対して、上側から一方のみの場合は、容器の下部におけるガスの置換が不十分と成る恐れがある。したがって本発明では、特に上下方向で均一にガス置換することが可能になる。その結果、容器内に収容してあるウエハなどの処理対象物の品質を均一化することができる。
前記上辺ノズル部材には、前記開口の開口面に沿って清浄化ガスを吹き出す上辺カーテンノズル口がさらに形成してあってもよい。また、前記下辺ノズル部材には、前記開口の開口面に沿って清浄化ガスを吹き出す下辺カーテンノズル口がさらに形成してあってもよい。このように構成することで、従来のカーテンノズル部材も省略することも可能である。また、このように構成することで、部品点数を削減することが可能であり、ユニットの小型化に寄与する。
なお、上辺カーテンノズル口および/または下辺カーテンノズル口は、それぞれ上辺ノズル部材および下辺ノズル部材とは別のノズル部材に形成して、それらの近くに配置しても良い。
好ましくは、前記上辺ノズル口および前記下辺ノズル口は、それぞれ前記開口の上辺部および下辺部の長手方向に沿って連続的または断続的に形成してある。これらのノズル口は、スリット状に細長い吹き出し口でも良く、あるいは、複数の吹き出し口の集合体であっても良い。これらのノズル口は、管状部材の長手方向に沿って形成されたスリット状の貫通孔、円形の貫通孔、あるいは管状部材から突出したノズルの内部に形成してある貫通孔であっても良い。
本発明のガスパージ装置では、
前記パージ対象容器が、壁の内側が密封された壁に形成してある壁側開口に外側から着脱自在に取り付けられ、
前記パージ対象容器の前記開口と前記壁側開口とが気密に連通されるようになっており、
上記のいずれかに記載のガスパージユニットが、前記壁の内側で、前記壁側開口の上辺部および下辺部に取り付けてある。
図1Aは本発明の一実施形態に係るガスパージユニットが適用されるロードポート装置の一部断面概略図である。 図1Bは図1Aに示すロードポート装置の一部断面斜視図である。 図1Cは図1Bに示すガスパージユニットのノズル部材の横断面図である。 図1Dは本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットに用いられるノズル部材の横断面図である。 図2(A)は図1Cに示すガスパージユニットのノズル部材の斜視図、 図2(B)は図2(A)に示すノズル部材の変形例を示す斜視図、 図2(C)は図2(A)に示すノズル部材のその他の変形例を示す斜視図、 図2(D)は図2(A)に示すノズル部材のさらにその他の変形例を示す斜視図である。 図3Aはフープの蓋がロードポート装置により開けられる工程を示す概略図である。 図3Bは図3Aの続きの工程を示す概略図である。 図3Cは図3Bの続きの工程を示す概略図である。 図3Dは図3Cの続きの工程を示す概略図である。 図4は本発明の他の実施形態に係るガスパージユニットが適用されるロードポート装置の一部断面概略図である。
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
第1実施形態
図1Aに示すように、本発明の一実施形態に係るロードポート装置10は、イーフェム(EFEM)などの中間室60に連結してある。ロードポート装置10は、設置台12と、その設置台12に対して、X軸方向に移動可能な可動テーブル14とを有する。なお、図面において、X軸が可動テーブル14の移動方向を示し、Z軸が鉛直方向の上下方向を示し、Y軸がこれらのX軸およびZ軸に垂直な方向を示す。
可動テーブル14のZ軸方向の上部には、複数のウエハ1を密封して保管して搬送するポットやフープなどで構成される密封搬送容器2が着脱自在に載置可能になっている。密封搬送容器2は、ケーシング2aを有する。ケーシング2aの内部には、被処理物たるウエハ1を内部に収めるための空間が形成されている。ケーシング2aは、水平方向に存在するいずれか一面に開口を有する略箱状の形状を有する。
また、密封搬送容器2は、ケーシング2aの開口2bを密閉するための蓋4を備えている。ケーシング2aの内部に水平に保持されたウエハ1を鉛直方向(Z軸方向)に重ねるための複数の段を有する棚(不図示)が配置されており、ここに載置されるウエハ1各々はその間隔を一定として容器2の内部に収容される。
ロードポート装置10は、密封搬送容器2の内部に密封状態で収容してあるウエハ1を、クリーン状態を維持しながら、中間室60の内部に、移し替えるためのインターフェース装置である。中間室60には、単一または複数の処理室70が気密に連結してある。処理室70は、特に限定されないが、たとえば蒸着装置、スパッタリング装置、エッチング装置など、半導体製造プロセスで用いられる装置である。
中間室60の内部には、ロボットアーム50が収容してある。中間室60の上部には、FFU(Fan Filter Unit)40が装着してあり、そのFFU40から中間室60の内部に清浄な空気をダウンフローで流し、局所的清浄環境を作り出している。中間室60の内部の清浄度は、下述する密封搬送容器2の内部の清浄度よりは低いが、外部環境の清浄度よりは高い。
ロードポート装置10は、壁11の壁側開口13を開閉するドア18を有する。壁11は、中間室60の内部をクリーン状態に密封するケーシングの一部として機能するようになっている。ドア18の動きについては、図3A〜図3Dを用いて簡単に説明する。
図3Aに示すように、テーブル14の上に容器2が設置されると、容器2のケーシング2aの下面に設けられた位置決め部3の凹部に位置決めピン16が嵌合することにより、容器2と可動テーブル14との位置関係が一義的に決定される。ウエハ1の保管や搬送中には、密封搬送容器2の内部は密封され、ウエハ1の周囲は、クリーンな環境に維持される。
密封搬送容器2が可動テーブル14の上面に位置決めされて設置されると、密封搬送容器2の下面に形成してある給気ポート5と排気ポート6とが、それぞれテーブル14の内部に配置してあるボトムパージ装置に気密に連結される。そして、容器2の下部に設けられた給気ポート5および排気ポート6を通してボトムガスパージが行われる。ボトムガスパージが行われた状態で、図3Bに示すように、テーブル14がX軸方向に移動し、容器2の開口2bを気密に塞いでいる蓋4が取り付けられている開口縁2cが、壁11の壁側開口13の内部に入り込む。
それと同時に、壁11の内部(テーブル14とは反対側)に位置するドア18が、容器2の蓋4に係合する。その際に、開口縁2cと壁側開口13の開口縁との間はガスケットなどによりシールされ、これらの間は良好に密封される。その後に、図3Cに示すように、ドア18を蓋4と共に、X軸方向に平行移動させ、あるいは回動移動させて、蓋4を開口縁2cから取り外し、開口2bを開き、開口2bと壁側開口13とを通して、容器2の内部と壁11の内部とを連通させる。
その際にも、ボトムガスパージを継続させて動作させても良い。ボトムパージに加えて、あるいはボトムパージを停止させて、壁11の内部から容器2の内部に向けて、窒素ガスやその他の不活性ガスなどのパージガス(清浄化ガス)を吹き出させる(フロントパージ)。
次に、図3Dに示すように、壁11の内部で、ドア18をZ軸下方に移動させれば、容器2の開口2bは、壁11の内部に対して完全に開き、壁11の内部に配置されたロボットハンド50(図1A参照)などにより、開口2bおよび壁側開口13を通して、壁11の内部に、ウエハ1の受渡が行われる。その際にも、容器2の内部および壁11の内部は、外気から遮断され、少なくともフロントパージが継続され、容器2の内部はクリーンな環境に維持される。容器2の内部にウエハ1を戻して容器2をテーブル14から取り外すには、上記の逆の動作を行えば良い。
なお、図面においては、理解を容易にするために、密封搬送容器2に比較して、給気ポート5、排気ポート6、ガスパージユニット20などを拡大して図示してあるが、実際の寸法比とは異なる。
次に、図面を参照しながら、本実施形態に係るフロントパージを行うためのガスパージユニット20について説明する。
図1Bに示すように、本実施形態では、壁11に形成してある壁側開口13は、四角形の開口面を有し、壁11における上辺部13b、下辺部13c、二つの両側辺部13aで囲まれている。図3Dに示すように、容器2の開口2bは、壁側開口13に対応する形状をしており、壁側開口13と同じまたは少し小さな寸法に設定してある。
図1Bに示すように、本実施形態では、壁側開口13の上辺部13bおよび下辺部13cに、それぞれ、上辺ノズル部材22aと下辺ノズル部材22bとが、ドア18を避けるように、壁11の内面に取付てある。壁11の内面とは、設置台12とは反対側の壁11の面である。これらの上辺ノズル部材22aと下辺ノズル部材22bとが、ガスパージユニット20を構成している。
図1Bに示すように、上辺ノズル部材22aと下辺ノズル部材22bとは、壁側開口13の上辺部13bおよび下辺部13cに、それぞれY軸方向に沿って、容器2の開口2bよりもY軸方向に長くなるように配置してある。
ノズル部材22aおよび22bは、それぞれたとえばY軸方向に細長い管状部材で構成してあり、図1Cに示すように、内部に四角断面の吹き出し流路23を有し、一つの角部に、上辺ノズル口26aまたは下辺ノズル口26bが形成してある。
本実施形態では、図2(A)に示すように、上辺ノズル口26aまたは下辺ノズル口26bは、四角管状のノズル部材22のY軸方向にそれぞれ連続して形成されたスリット状の貫通孔で構成してある。
図1Cに示すように、ノズル部材22a,22bには、必ずしも必須ではないが、給気部材24が連結してあっても良い。本実施形態では、給気部材24は、ノズル部材22a,22bと同様に、Y軸方向に細長い管状部材で構成してあり、内部に四角断面の吹き出し流路25を有する。ノズル部材22a,22bに形成された連通孔27と、給気部材24に形成された連通孔29とは、フィルタ21を介して連通してある。
これらの連通孔27および29は、たとえばZ軸方向にそれぞれ連続して形成されたスリット状の貫通孔、または断続的に形成された貫通孔で構成してある。給気部材24の給気流路25を流通する清浄化ガスは、連通孔27および29とフィルタ21を通して、ノズル部材22a,22bの吹き出し流路23の内部に入り込み、上辺ノズル口26aまたは下辺ノズル口26bから外部に吹き出される。
給気部材24を用いることで、上辺ノズル口26aまたは下辺ノズル口26bから外部に吹き出される清浄化ガスの流速をY軸方向により均一にすることができる。あるいは、給気部材24を用いることで、上辺ノズル口26aまたは下辺ノズル口26bから外部に吹き出される清浄化ガスの流速をY軸方向に沿って意図的に制御することも可能である。
給気部材24を通してのノズル部材22a,22bへのガスの供給、あるいはノズル部材22a,22bへの直接のガスの供給は、図示省略してあるが、たとえば双方共に、Z軸の下方向から行っても良いし、上から行っても良い。また、一方のノズル部材22bでは、下方向からガスの供給を行い、他方のノズル部材22aでは、上方向からガスの供給を行うようにしても良い。また、一方のノズル部材22bでは、Y軸方向の右からガスの供給を行い、他方のノズル部材22aでは、Y軸方向の左からガスの供給を行うようにしても良い。さらに、双方のノズル部材22a,22b共に、Y軸方向の同じ側からガスの供給を行うようにしても良い。
なお、本実施形態では、ノズル口26a,26bは、スリット状に細長い吹き出し口で構成してあるが、図2(B)に示すように、複数の吹き出し口の集合体であっても良い。また、ノズル口26a,26bは、管状部材の長手方向に沿って形成されたスリット状の貫通孔、円形の貫通孔、あるいは管状部材から突出したノズルの内部に形成してある貫通孔であっても良い。さらに、ノズル口26a,26bは、必ずしも相互に同じ種類の貫通孔で構成する必要はなく、たとえば上辺ノズル口26aをスリット状の貫通孔で構成し、下辺ノズル口26bを複数の吹き出し口の集合体で構成しても良く、あるいは、その逆であっても良い。さらに本実施形態では、図2(C)および図2(D)に示すように、ノズル部材22a,22b22を円筒形状またはその他の筒形状にしても良い。
本実施形態では、図3Dに示すように、一対のノズル部材22a,22bは、壁側開口13の上辺部13bおよび下辺部13cで壁11の内面に、それぞれZ軸方向に対向するように取り付けてある。そのため、上辺ノズル口26aから吹き出されるガスの吹き出し方向が、Z軸上方から容器2の内部に向き、下辺ノズル口26bから吹き出されるガスの吹き出し方向が、Z軸下方から容器2の内部に向く方向になっている。
特に、本実施形態では、上辺ノズル部材22aと下辺ノズル部材22bとにより、パージ対象容器2の内部のガス置換を行う。そのため、開口13の側辺部13aには、ノズル部材を配置する必要がなくなる。たとえば図1Aに示すウエハ搬送用のロボットアーム50の動きには、矢印R方向の回転動作があり、その回転動作時に、従来では、開口13の側辺部に位置するノズル部材が邪魔になることがある。本実施形態では、図3Dに示すように、開口13の側辺部には、ノズル部材を配置する必要がなくなるので、ロボットアーム50の動きを遮ることなくパージ可能となる。
また、本実施形態のパージユニット20では、図3Dに示すように、開口2bおよび13の上下から容器2の内部へガスを放出するため、開口部中央付近でガスが抜ける。これに対して、上側から一方のみの場合は、容器2の下部におけるガスの置換が不十分と成る恐れがある。したがって本実施形態では、特に上下方向で均一にガス置換することが可能になる。その結果、容器2内に収容してあるウエハ1などの処理対象物の品質を均一化することができる。
さらに、本実施形態では、それぞれのノズル口26a,26bから吹き出されるガスの流量は略同じであることが好ましいが、場合によっては異ならせても良い。
ノズル口26aから吹き出されるガスの流量をQ1とし、ノズル口26bから吹き出されるガスの流量をQ2とした場合には、Q1/Q2を変化可能に構成しても良い。流量比を調整するために、ノズル口26aとノズル口26bとで、開口面積を変えたり、部材22a,22bの内部に仕切り板を入れたり、吹き出し口の数を変えたりしても良い。
本実施形態では、これらの上辺ノズル口26aおよび下辺ノズル口26bのY軸方向の長さは同じであり、図1Bに示すように、容器2の開口2bのY軸方向長さと実質的に同等以上であることが好ましい。このように構成することで、容器2の内部に収容してある全てのウエハ1の表裏面に、清浄化ガスが流通することになる。
ただし、本実施形態では、これらの上辺ノズル口26aおよび下辺ノズル口26bのY軸方向の長さを同じにする必要はなく、異ならせても良い。また、上辺ノズル口26aおよび下辺ノズル口26bのY軸方向の長さを、容器2の開口2bのY軸方向長さよりも短く形成し、Y軸方向に沿って位置ずれさせても良い。
ノズル口26a,26bから吹き出されるガスの種類は、特に限定されないが、少なくとも壁11の内側環境よりも清浄度が高い(パーティクルや水分などを含まない)ガスであることが必要であり、たとえば窒素ガスなどの不活性ガスが例示される。ノズル口26a,26bから吹き出されるガスの種類と清浄度は同じであることが好ましいが、場合によっては変化させても良い。
第2実施形態
図4に示すように、本発明の他の実施形態に係るガスパージユニット20Aでは、上辺ノズル部材22aおよび下辺ノズル部材22bには、ノズル口26a,26bとは別に、上辺カーテンノズル口28aおよび下辺カーテンノズル口28bがそれぞれ形成してある。カーテンノズル口28a,28bは、図1Dに示すように、ノズル口26a.26bにそれぞれ隣接して、四角管状のノズル部材22の平面部に形成してある。このカーテンノズル口28a,28bからは、図4に示すように、開口2bおよび13の開口面に沿う方向に清浄化ガスを吹き出すようになっている。
本実施形態では、ノズル口26a,26bとカーテンノズル口28a,28bとは、ノズル部材22a,22bのY軸方向にそれぞれ連続して形成されたスリット状の貫通孔で構成してあり、それらはZ軸方向に所定間隔で離れて平行なノズル口である。ノズル口26a,26bとカーテンノズル口28a,28bとは、必ずしも同じ種類の貫通孔で構成する必要はなく、たとえばノズル口26a,26bをスリット状の貫通孔で構成し、カーテンノズル口28a,28bを複数の吹き出し口の集合体で構成しても良く、あるいは、その逆であっても良い。
本実施形態では、図4に示すように、一対のノズル部材22a,22bは、壁側開口13の上辺部13bおよび下辺部13cで壁11の内面に、それぞれ対向するように取り付けてある。そのため、ノズル口26a,26bから吹き出されるガスの吹き出し方向が、容器2の内部に向き、カーテンノズル口28a,28bから吹き出されるガスの吹き出し方向が開口13および2bの開口面に沿う方向になっている。
本実施形態では、それぞれのカーテンノズル口28,28から吹き出されるガスの流量は略同じであることが好ましいが、場合によっては異ならせても良い。
なお、本実施形態では、これらのノズル口26a,26bおよびカーテンノズル口28a,28bのY軸方向の長さを同じにする必要はなく、たとえばカーテンノズル口28a,28bのY軸方向長さを、ノズル口26a,26bのY軸方向長さよりも長くしても良い。その場合には、壁11の内側から容器2の内部への汚れた気体の流れを遮蔽する効果が高められる。
サイドノズル口26およびカーテンノズル口28から吹き出されるガスの種類と清浄度は同じであることが好ましいが、場合によっては変化させても良い。
本実施形態のガスパージユニット20Aでは、開口13の開口面に沿って清浄化ガスを吹き出すカーテンノズル口28a,28bが、開口13の上辺部13bおよび下辺部13cに沿ってそれぞれ壁11の内側に配置してある。このため、各カーテンノズル口28a,28bから吹き出されるガスの流れは、開口13を通して容器2の外部(壁11の内側)から容器2の内部に入り込もうとする流れを遮るカーテン流れを構成する。
本実施形態では、ノズル口26a,26bとカーテンノズル口28a,28bとが単一のノズル部材22a,22bに形成してある。単一のノズル部材22a,22bに形成することで、部品点数を削減することが可能であり、ユニット20Aの小型化に寄与する。
本実施形態では、カーテンノズル口28a,28bを用いてカーテン流れを形成することができるため、図4に示す上辺ノズル部材22aよりもZ軸方向の上側に取り付けてあるダウンフロー方式のカーテンノズル30をなくすことも可能になる。ただし、このダウンフロー方式のカーテンノズル30を併用して用いても良い。
また、本実施形態では、上辺カーテンノズル口28aおよび/または下辺カーテンノズル口28bは、それぞれ上辺ノズル部材22aおよび下辺ノズル部材22bとは別のノズル部材に形成して、それらの近くに配置しても良い。
本実施形態では、上述した以外は、第1実施形態と同様な構成と作用効果を奏する。また、第1実施形態と共通する部材や符号の説明は省略する。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、本発明のガスパージユニットを、ロードポート装置10に適用したが、それ以外の装置にも適用しても良い。たとえば本発明のガスパージユニットは、その他の装置や場所で、クリーンな環境が求められる装置や場所に設置しても良い。
1… ウエハ
2… 密封搬送容器
2a… ケーシング
2b… 開口
2c… 開口縁
3… 位置決め部
4… 蓋
5… 給気ポート
6… 排気ポート
10… ロードポート装置
11… 壁
12… 設置台
13… 壁側開口
13a… 側辺部
13b… 上辺部
13b… 下辺部
14… 可動テーブル
16… 位置決めピン
18… ドア
20,20A… ガスパージユニット
21… フィルタ
22a… 上辺ノズル部材
22b… 下辺ノズル部材
23… 吹き出し流路
24… 給気部材
25… 給気流路
26a… 上辺ノズル口
26b… 下辺ノズル口
27… 連通孔
28a… 上辺カーテンノズル口
28b… 下辺カーテンノズル口
29… 連通孔
30… カーテンノズル
40… FFU
50… ロボットアーム
60… 中間室
70… 処理室

Claims (4)

  1. 開口を有するパージ対象容器の内部に前記開口を通して、前記開口の上辺部から前記パージ対象容器の内部に向けて上から下に斜めに清浄化ガスを吹き出す上辺ノズル口が形成してある上辺ノズル部材と、
    前記開口の下辺部から前記パージ対象容器の内部に向けて下から上に斜めに清浄化ガスを吹き出す下辺ノズル口が形成してある下辺ノズル部材とを有するガスパージユニットを具備するガスパージ装置であって、
    前記パージ対象容器は、壁の内側が密封された壁に形成してある壁側開口に外側から着脱自在に取り付けられ、
    前記パージ対象容器の前記開口と前記壁側開口とが気密に連通されるようになっており、
    前記ガスパージユニットは、前記壁の内側で、前記壁側開口の上辺部および下辺部に取り付けてあるガスパージ装置。
  2. 前記上辺ノズル部材および下辺ノズル部材は、それぞれ細長い管状部材で構成してあり、内部に四角断面の吹き出し流路を有し、一つの角部に、前記上辺ノズル口または下辺ノズル口が形成してあり、
    前記上辺ノズル口および前記下辺ノズル口は、それぞれ前記開口の上辺部および下辺部の長手方向に沿って連続的または断続的に形成してある請求項1に記載のガスパージ装置
  3. 前記上辺ノズル部材には、前記開口の開口面に沿って清浄化ガスを吹き出す上辺カーテンノズル口がさらに形成してある請求項1または2に記載のガスパージ装置。
  4. 前記下辺ノズル部材には、前記開口の開口面に沿って清浄化ガスを吹き出す下辺カーテンノズル口がさらに形成してある請求項1〜3のいずれかに記載のガスパージ装置。
JP2014265863A 2014-12-26 2014-12-26 ガスパージユニットおよびガスパージ装置 Active JP6429015B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265863A JP6429015B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ガスパージユニットおよびガスパージ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014265863A JP6429015B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ガスパージユニットおよびガスパージ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016127103A JP2016127103A (ja) 2016-07-11
JP6429015B2 true JP6429015B2 (ja) 2018-11-28

Family

ID=56356774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014265863A Active JP6429015B2 (ja) 2014-12-26 2014-12-26 ガスパージユニットおよびガスパージ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6429015B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7069651B2 (ja) * 2017-11-09 2022-05-18 Tdk株式会社 ロードポート装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3880343B2 (ja) * 2001-08-01 2007-02-14 株式会社ルネサステクノロジ ロードポート、基板処理装置および雰囲気置換方法
JP2004235516A (ja) * 2003-01-31 2004-08-19 Trecenti Technologies Inc ウエハ収納治具のパージ方法、ロードポートおよび半導体装置の製造方法
TWI228750B (en) * 2003-02-25 2005-03-01 Samsung Electronics Co Ltd Apparatus and method for processing wafers
JP4666183B2 (ja) * 2005-11-30 2011-04-06 Tdk株式会社 密閉容器の蓋開閉システムに用いられるパージ用パイプユニット
JP2012094822A (ja) * 2010-09-30 2012-05-17 Shibaura Mechatronics Corp 密閉型容器及び半導体製造装置
JP2013161924A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Tokyo Electron Ltd 基板収容容器のパージ装置及びパージ方法
JP2014038888A (ja) * 2012-08-10 2014-02-27 Hitachi High-Tech Control Systems Corp ミニエンバイロメント装置及びその内部雰囲気置換方法
TW201413780A (zh) * 2012-09-24 2014-04-01 Eugene Technology Co Ltd 煙氣移除設備及基板處理設備

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016127103A (ja) 2016-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6511783B2 (ja) ガスパージユニットおよびガスパージ装置
JP6349750B2 (ja) Efem
JP2021073697A (ja) 基板キャリア及びパージチャンバの環境制御を伴う基板処理のシステム、装置、及び方法
JP6052469B2 (ja) パージ装置及びパージ方法
KR101030884B1 (ko) 닫힘 용기용 덮개 개폐 시스템 및 이를 이용한 기재 처리방법
US8522836B2 (en) Substrate storage pod with replacement function of clean gas
JP6217977B2 (ja) ポッド、及び該ポッドを用いたパージシステム
US10276415B2 (en) Gas purge unit
JP6226190B2 (ja) パージシステム、及び該パージシステムに供せられるポッド及びロードポート装置
JP6597875B2 (ja) ガスパージユニットおよびガスパージ装置
JP2015142008A (ja) ロードポート装置
JP6380754B2 (ja) ガスパージユニットおよびガスパージ装置
JP6583482B2 (ja) Efem
JP6679907B2 (ja) ロードポート装置及びロードポート装置における容器内への清浄化ガス導入方法
JP7417023B2 (ja) Efem
JP6429015B2 (ja) ガスパージユニットおよびガスパージ装置
JP2015162532A (ja) ポッド、及び該ポッドを用いたパージシステム
JP6769134B2 (ja) ガスパージユニット及びロードポート装置
JP6853489B2 (ja) Efem
JP6969645B2 (ja) ガスパージノズル及びフロントパージユニット
JP7070606B2 (ja) ガスパージユニット及びロードポート装置
JP6390425B2 (ja) ガスパージユニット
JP6390424B2 (ja) ガスパージユニット
JP2017216383A (ja) ガスパージノズル及びフロントパージユニット
JP2018160544A (ja) Efem及びefemのガス置換方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180413

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180424

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180704

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181016

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6429015

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250