JP6424725B2 - ボイラシステム - Google Patents
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Description
そうすると、第2ボイラ群のヘッダ圧力値は、自身に予め設定されている目標圧力値を大きく上回るため、第2ボイラ群の燃焼量は基本的にゼロとなる。
このため、第2ボイラ群のヘッダ圧力値の目標圧力値を、第1ボイラ群のボイラの缶内圧力値の制御圧力帯の上限値よりも小さな値となるように低く設定する場合においても、第2ボイラ群のボイラをある程度燃焼させておくことが望まれる。
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係るボイラシステム1について説明する。図1は、ボイラシステム1の概略を示す図である。
蒸気ヘッダ6は、蒸気管11を介してボイラ群2を構成する複数のボイラ20A及び20Bに接続されている。この蒸気ヘッダ6の下流側は、蒸気管12を介して蒸気使用設備18に接続されている。
蒸気ヘッダ6は、ボイラ群2で生成された蒸気を集合させて貯留することにより、複数のボイラ20A及び20Bの相互の圧力差及び圧力変動を調整し、圧力が調整された蒸気を蒸気使用設備18に供給する。
ボイラ20Aは、ボイラ本体21Aと、ボイラ20Aの缶内圧力値を測定するボイラ圧検出部23Aと、ローカル制御部22Aと、を備える。
ボイラ本体21Aは、排ガス供給配管(図示せず)から導入された排ガスと給水配管(図示せず)から導入された給水との間で熱交換を行い、蒸気を生成する。ボイラ本体21Aにおいて熱交換に用いられた排ガスは、排気配管(図示せず)から外部に排出される。
ローカル制御部22Aは、ボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVAに基づいて、ボイラ20Aの熱回収量を制御する。具体的には、ローカル制御部22Aは、ボイラ本体21Aに導入される排ガスの量を制御することで、ボイラ20Aの熱回収量を制御する。
ボイラ本体21Aに導入される排ガスの量の調整は、例えば、ボイラ20Aを、排ガス供給配管と排気配管とを接続するバイパス配管(図示せず)と、排ガス供給配管からバイパス配管に流れる排ガスの流量を調整する切替ダンパ(図示せず)と、を含んで構成し、この切替ダンパの開度を調整することで行われる。
ボイラシステム1において、ボイラ20Bは、サブ出力ボイラ(ピークロードボイラ)として機能する。ボイラ20Bは、例えば、燃焼量が100%の時に、相当蒸発量が2〜3t/hの蒸気出力が可能に構成されている。
より具体的には、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは、ボイラ20Aの缶内圧力値PVAに基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量MVAを算出する。
第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVに基づいて、蒸気使用設備18の消費蒸気量(要求負荷)に応じて必要とされる蒸気量である必要蒸気量MVを算出する。
第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは、缶内圧力値PVAが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、比例分配制御方式により、熱回収量(例えば、切替ダンパの開度)を制御する。
具体的には、ボイラ圧検出部23Aは、ボイラ20Aの缶内圧力値PVAを測定し、測定した缶内圧力値PVAをローカル制御部22Aに送信する。
ローカル制御部22Aは、ボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVAが制御圧力帯の範囲内に収まるように、ボイラ20Aによる熱回収量を制御する。
また、ローカル記憶部(図示せず)には、ボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVAに係る設定条件として、ボイラ20Aの燃焼制御に係る制御圧力帯の上限値Pmaxと下限値Pminを予め設定することができる。
比例分配制御方式の詳細については、後述する。
他方、ボイラ20Bは、例えば、多管式貫流ボイラのような燃焼量を連続的に変更して燃焼可能な連続制御ボイラからなる。
連続制御ボイラとは、少なくとも、最小燃焼状態S1(例えば、最大燃焼量の20%の燃焼量における燃焼状態)から最大燃焼状態S2の範囲で、燃焼量が連続的に制御可能とされているボイラである。連続制御ボイラは、例えば、燃料をバーナに供給するバルブや、燃焼用空気を供給するバルブの開度(燃焼比)を制御することにより、燃焼量を調整するようになっている。
より具体的には、複数のボイラ20Bそれぞれには、変動可能な蒸気量の単位である単位蒸気量Uが設定されている。これにより、ボイラ20Bは、最小燃焼状態S1から最大燃焼状態S2の範囲においては、単位蒸気量U単位で、蒸気量を変更可能となっている。
尚、出力蒸気量とは、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにより出力される蒸気量を示し、この出力蒸気量は、複数のボイラ20A及び20Bそれぞれから出力される蒸気量の合計値により表される。
図2に示すように、例えば、第2ボイラ群2Bのボイラ20Bの2号機及び3号機のそれぞれに「1」及び「2」の優先順位が割り当てられている場合、2号機の優先順位が最も高く、3号機の優先順位が最も低い。この優先順位は、通常の場合、後述の制御部4Bの制御により、所定の時間間隔(例えば、24時間間隔)で変更される。
制御部4Bの詳細な構成については後述する。
また、記憶部5Bには、蒸気圧センサ7により測定されるヘッダ圧力値PVに係る設定条件として、第2ボイラ群2Bの燃焼制御に係る目標圧力値P1を予め設定することができる。
さらに、記憶部5Bには、第2ボイラ群2Bに予めベースロードに該当する一定蒸気量を設定するとともに、一定蒸気量を出力するための、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎の固定燃焼率及びボイラ台数を予め設定することができる。
そうすることで、後述するように、第2ボイラ群2Bの出力制御部41Bは、ヘッダ圧力値PVに基づいて算出される必要蒸気量MVnと第1蒸気量V1を比較することにより、必要蒸気量MVnに基づいて、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御するか、又は第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させるかを判断することができる。
まず、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの熱回収量制御を実行するローカル制御部22Aの詳細な構成について説明する。
ローカル制御部22Aは、予め設定圧力と制御幅を設定することで、制御圧力帯を決定する。ここで、制御圧力帯は、ボイラ20Aの缶内圧量値PVAの最大許容値である上限値Pmaxと圧力の最少許容値である下限値Pminの間の圧力帯とする。
ローカル制御部22Aは、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aから発生した蒸気の缶体内の圧力値、すなわちボイラ圧検出部23Aにより測定される缶内圧力値PVAが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように、缶内圧力値PVAによって必要蒸気量が一意的に定まる比例分配制御アルゴリズムにより制御量を算出し、この制御量に基づいてボイラ20Aの熱回収量を制御する。
より具体的には、ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、缶内圧力値PVAの圧力偏差PD1を、制御圧力帯の上限値Pmaxと下限値Pminとの差分である制御幅P1で除算した比率PR1に基づいて、ボイラ20Aで発生すべき蒸気量(以下、「必要蒸気量MVAn」ともいう)を(式1)により算出する。
必要蒸気量MVAn=最大蒸気量JG×PR1 ・・・・・・・(式1)
ここで、最大蒸気量JGとは、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aに予め設定された最大熱回収率で廃熱(又は排熱)を回収した場合における最大蒸気量である。
以上、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aを制御するローカル制御部22Aについて説明した。
図3に示すように、制御部4Bは、必要蒸気量算出部41Bと、出力制御部42Bと、を含んで構成される。
より具体的には、次のとおり算出される。
MVn=MVn−1+ΔMVn ・・・・・・・・(式1B)
(式1B)において、MVn:現時点の必要蒸気量(今回必要蒸気量)、MVn−1:前回の制御周期時点の必要蒸気量(前回必要蒸気量)、ΔMVn:前回から今回までの必要蒸気量変化分である。ここで、添字nは、繰り返し演算の演算回数(n回目:n=1,2,…,Nの正の整数値)を示す。
ΔMVn=ΔPn+ΔIn+ΔDn ・・・・・・(式2B)
(式2)において、ΔPn:P制御出力(変化分)、ΔIn:I制御出力(変化分)、ΔDn:D制御出力(変化分)であり、それぞれ下記の(式3B)〜(式5B)により求められる。
ΔPn=KP×(en−en−1) ・・・・・・・・・(式3B)
ΔIn=KP×(Δt/TI)×en ・・・・・・・・・・・・(式4B)
ΔDn=KP×(TD/Δt)×(en−2en−1+en−2) ・・(式5B)
(式3B)〜(式5B)において、Δt:制御周期、KP:比例ゲイン、TI:積分時間、TD:微分時間、en:現時点の偏差量、en−1:前回の制御周期時点の偏差量、en−2:前々回の制御周期時点の偏差量である。
現時点の偏差量enは、第2目標圧力値P1と、蒸気圧センサ7で測定されたヘッダ圧力値PVとの差であって、下記の(式6B)により求められる。
en=P1−PV ・・・・・・・・・・・・・・・・(式6B)
そして、必要蒸気量算出部41Bは、(式1B)のように、前回必要蒸気量MVn−1に必要蒸気量変化分ΔMVnを加算して、今回必要蒸気量MVnを計算することができる。
また、出力制御部42Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnが予め設定された第1蒸気量V1以上となる場合、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnを出力するように制御する。
そうすることで、全体負荷が低い場合であっても、第2ボイラ群2Bを一定量燃焼させることができるため、ボイラ缶体腐食を防止するとともに、第1ボイラ群2A及び第2ボイラ群2Bにおける負荷不均一を改善することができる。
前述したように、記憶部5Bに、第2ボイラ群2Bが、ベースロードに該当する第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎に、固定燃焼率を予め設定することができる。
制御部4Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnが予め設定されたベースロードとなる第1蒸気量V1を下回る場合、出力制御部42Bにより第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる。
また、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnが予め設定されたベースロードとなる第1蒸気量V1以上となる場合、制御部4Bは、出力制御部42Bにより、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnを出力するように制御する。
まず、図4を参照して、第1ボイラ群2Aにおける処理の流れを説明する。
より具体的には、ローカル制御部22Aは、制御周期毎に、ボイラ圧検出部23Aにより測定されるボイラ20Aの缶内圧力値PVA(フィードバック値)と、予めローカル記憶部に設定されたボイラ20Aの缶内圧力値PVAの圧力偏差PD1を、制御圧力帯の制御幅P1で除算した比率PR1に基づいて、所定の比例分配制御アルゴリズムに基づくフィードバック制御を行うことで、ボイラ20Aの缶内圧力値PVAが制御圧力帯の範囲内に収まるように必要な蒸気量MVAnを算出し、算出した蒸気量MVAnを発生するようにボイラ20Aの熱回収量を制御する。
処理の前準備として、第2ボイラ群2Bに対して目標圧力値P1を設定し、記憶部5Bに記憶しておく。
ここで、第2ボイラ群2Bの目標圧力値P1を第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVAの制御圧力帯の上限値Pmaxよりも小さく設定する。具体的には、目標圧力値P1は、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される圧力値(Pmax−α)よりも低く設定することが好ましい。
また、第2ボイラ群2Bに予めベースロードに該当する一定蒸気量(第1蒸気量V1)を設定するとともに、ベースロードに該当する第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bのボイラ20B毎の固定燃焼率及びボイラ台数を設定し、記憶部5Bに記憶しておく。なお、第1蒸気量V1と固定燃焼率との関係について、第1蒸気量V1は、全台を燃焼させるのではなく、任意の台数を燃焼させることで生成されるように設定することができる。(以上、図示せず)。
ここで、図6の(B)〜(D)及び図7の(B)〜(D)ともに、縦軸を蒸気量、横軸を時間としている。したがって、図6及び図7における第1ボイラ群発生蒸気量は、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの発生蒸気量となる。また、第1ボイラ群発生蒸気量のMAXとは、第1ボイラ群を構成するボイラ20Aの最大出力蒸気量となる。
図6及び図7における第2ボイラ群発生蒸気量は、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bの発生蒸気量の合計となる。また、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20BのMAXとは、第2ボイラ群2Bを構成するボイラ20Bの最大出力蒸気量の合計となる。
従来の燃焼制御を実施した場合、図6に示すように、全体負荷が低い場合(t0〜t1)、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVAは、制御圧力帯の上限値Pmaxに近い圧力値となるために必要な蒸気量を発生する。このとき、ヘッダ圧力値は、ボイラ20Aの缶内圧力値PVAに、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される値(PVA−α)となり、目標圧力値P1より高い。このため、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
このように、全体負荷が上昇して使用蒸気量が増加する場合、ボイラ20Aは、自身の出力可能な最大蒸気量Xを出力する前(制御圧力帯の下限値Pminに達する前)に、第2ボイラ群2Bがフィードバック制御を開始する。
このように、従来の燃焼制御を実施した場合、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるまで、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
これに対して、第1実施形態に係る燃焼制御を実施した場合、図7に示すように、全体負荷が低い場合(t0〜t1)、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは缶内圧力値PVAは、制御圧力帯の上限値Pmaxに近い圧力値となるために必要な蒸気量を発生する。このとき、ヘッダ圧力値は、ボイラ20Aの缶内圧力値PVAに、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される値(PVA−α)となり、目標圧力値P1より高い。
他方、第2ボイラ群2Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出される必要蒸気量がゼロとなり、予め設定された第1蒸気量V1を下回ることから、出力制御部42Bにより第1蒸気量V1を出力する。
このため、第2ボイラ群2Bは依然として必要蒸気量算出部41Bにより算出される必要蒸気量がゼロとなり、予め設定された第1蒸気量V1を下回ることから、出力制御部42Bにより第1蒸気量V1を出力する。
このように、全体負荷が上昇して使用蒸気量が増加する場合、ボイラ20Aは、制御圧力帯の下限値Pminに達する前(すなわち自身の出力可能な最大蒸気量Xを出力する前)に、第2ボイラ群2Bがフィードバック制御を開始する。
このように、従来の燃焼制御を実施した場合、ヘッダ圧力値PVが目標圧力値P1となるまで、第2ボイラ群2Bは全台待機状態となる。
このように、第1実施形態に係る燃焼制御を実施した場合、使用蒸気量に関係なく第2ボイラ群2Bは、一定量以上、燃焼させることができる。
第1実施形態のボイラシステム1においては、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aは、缶内圧力値PVAが予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるようにボイラ20Aの熱回収量がローカル制御部22Aにより制御される。
他方、第2ボイラ群2Bは、ヘッダ圧力値PVが、予め設定された目標圧力値P1(ここで、目標圧力値P1は、第1ボイラ群2Aを構成するボイラ20Aの缶内圧力値PVAの制御圧力帯の上限値Pmaxに、蒸気管11における圧力損失αを加味して算出される圧力値(Pmax−α)よりも小さな値となるように設定される)と一致するように、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnに基づいて、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する出力制御部42Bと、を備え、出力制御部42Bは、必要蒸気量算出部41Bにより算出された必要蒸気量MVnが予め設定された第1蒸気量V1を下回る場合、第1蒸気量V1を出力するように、第2ボイラ群2Bにおける予め設定される台数のボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させ、必要蒸気量MVnが第1蒸気量V1以上となる場合、必要蒸気量MVnを出力するように、第2ボイラ群2Bの燃焼状態を制御する。
例えば、第2ボイラ群2Aの目標圧力値P1を制御圧力帯の上限値Pmaxと下限値Pminの中間の値よりも小さく、かつ下限値Pmin以上としてもよい。
また、第2ボイラ群2Aの目標圧力値P1を制御圧力帯の下限値Pminよりも小さい値としてもよい。
すなわち、本発明を2台以上のボイラ20Aからなる第1ボイラ群2Aであって、第1ボイラ群2Aに属する各ボイラ20Aは、ボイラ20Aの缶体内の圧力値である缶内圧力値PVAを測定するボイラ圧検出部23Aとボイラ20Aの缶内圧力値PVAが予め設定された制御圧力帯の範囲内(上限値Pmaxと下限値Pminとの間)に収まるように熱回収量を制御するローカル制御部22Aを備えるものとしてもよい。
同様に、本発明を、第2ボイラ群2Bが3台以上のボイラ20Bを備えるボイラシステム1に適用してもよく、また、第2ボイラ群2Bが1台のボイラ20Bからなるボイラシステム1に適用してもよい。
2 ボイラ群
2A 第1ボイラ群
2B 第2ボイラ群
20 ボイラ
20A 廃熱回収ボイラ
22A ローカル制御部
23A ボイラ圧検出部
20B 連続制御ボイラ
3B 台数制御装置
4B 制御部
41B 必要蒸気量算出部
42B 出力制御部
5B 記憶部
6 蒸気ヘッダ(蒸気集合部)
7 蒸気圧センサ(蒸気圧測定手段)
18 蒸気使用設備(負荷機器)
Claims (6)
- 1つ以上の廃熱回収ボイラからなる第1ボイラ群と、1つ以上の補助ボイラからなる第2ボイラ群と、からなるボイラ群と、
前記ボイラ群において生成された蒸気を集合させる蒸気ヘッダと、
前記蒸気ヘッダの内部の蒸気圧であるヘッダ圧力値を測定する蒸気圧測定手段と、
前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する制御部と、
を備えるボイラシステムであって、
前記第1ボイラ群に属する廃熱回収ボイラは、それぞれ
前記廃熱回収ボイラの缶体内の圧力値である缶内圧力値を測定する缶内圧力測定手段と、
前記缶内圧力値が予め設定された制御圧力帯の範囲内に収まるように前記第1ボイラ群の熱回収量を制御するローカル制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記蒸気圧測定手段により測定されるヘッダ圧力値が、予め設定された、前記制御圧力帯の上限値よりも小さい値となる目標圧力値と一致するように、PIアルゴリズム又はPIDアルゴリズムにより必要蒸気量を算出する必要蒸気量算出部と、
前記必要蒸気量算出部により算出された必要蒸気量が予め設定された第1蒸気量を下回る場合、前記第1蒸気量を出力し、前記必要蒸気量が前記第1蒸気量以上となる場合、前記必要蒸気量を出力するように、前記第2ボイラ群の燃焼状態を制御する出力制御部と、を備えるボイラシステム。 - 前記出力制御部は、前記第1蒸気量を出力する場合、前記第2ボイラ群における予め設定される台数の補助ボイラを予め設定された固定燃焼率で燃焼させる、請求項1に記載のボイラシステム。
- 前記固定燃焼率は、前記燃焼させる補助ボイラの燃焼効率の最も高い燃焼率である、請求項2に記載のボイラシステム。
- 前記固定燃焼率は、前記燃焼させる補助ボイラの最小燃焼率である、請求項2に記載のボイラシステム。
- 前記目標圧力値は前記制御圧力帯の上限値と下限値の中間の値よりも小さく、前記制御圧力帯の下限値以上とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のボイラシステム。
- 前記目標圧力値は前記制御圧力帯の下限値よりも小さい値とする、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のボイラシステム。
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