JP6422535B2 - Power converter - Google Patents
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Description
この発明は、入力電力を所定の直流電力に電力変換する電力変換装置に関するものである。 The present invention relates to a power conversion device that converts input power into predetermined DC power.
従来、第1および第2スイッチング素子並びにリアクトルを有して入力電圧を目標とする出力電圧に変換するHブリッジ型昇降圧コンバータと、上記入力電圧、上記Hブリッジ型昇降圧コンバータで電圧変換された後の出力電圧、および上記Hブリッジ型昇降圧コンバータの上記リアクトルに流れるリアクトル電流をそれぞれ検出する検出回路とを備え、
上記検出回路で検出された検出信号に基づいて上記Hブリッジ型昇降圧コンバータの上記第1および第2スイッチング素子をオンオフ制御することにより上記出力電圧を制御する電力変換装置であって、
上記入力電圧と上記出力電圧の比較に基づいて、上記Hブリッジ型昇降圧コンバータの昇圧制御、降圧制御、又は昇降圧制御の動作を判断し、上記昇圧制御時、上記降圧制御時、又は上記昇降圧制御時に対応してそれぞれ個別に目標リアクトル電流の演算を行い、上記リアクトル電流が上記目標リアクトル電流に一致するように電流制御を行うものが開示されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
Conventionally, the H-bridge type buck-boost converter which has the first and second switching elements and the reactor and converts the input voltage to the target output voltage, and the input voltage and the H-bridge type buck-boost converter are voltage-converted. A detection circuit for detecting a subsequent output voltage and a reactor current flowing through the reactor of the H-bridge type buck-boost converter,
A power conversion device that controls the output voltage by controlling on and off the first and second switching elements of the H-bridge type buck-boost converter based on a detection signal detected by the detection circuit,
Based on the comparison between the input voltage and the output voltage, the operation of the step-up control, step-down control, or step-up / step-down control of the H-bridge type step-up / down converter is determined, and the step-up control, step-down control, step-up / step-down control is performed. A system is disclosed in which target reactor currents are individually calculated in response to pressure control, and current control is performed so that the reactor current matches the target reactor current (see, for example,
上記特許文献1の電力変換装置において、昇降圧制御時には、第1および第2スイッチング素子を同期して同時にオンオフ制御している。そして、昇降圧制御時には入出力電圧差が小さいとして、第1および第2スイッチング素子のスイッチングのデューティ比を約50%程度としている。したがって、昇降圧制御時の目標リアクトル電流は、第1および第2スイッチング素子が昇圧制御時の入力電流に対応した値の2倍で、また、降圧制御時の出力電流に対応した値の2倍で計算している。このように、昇降圧制御時は、昇圧制御時および降圧制御時と比べ、リアクトルに流れるリアクトル電流が原理的に2倍となるので、リアクトルで発生する損失が増大する課題があった。
In the power converter of
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、リアクトルに流れるリアクトル電流の最大値を低減して、リアクトルで発生する損失を低減することができる電力変換装置を提供することができる。 The present invention has been made to solve the above-described problems, and provides a power conversion device that can reduce the maximum value of the reactor current flowing through the reactor and reduce the loss generated in the reactor. be able to.
この発明に係る電力変換装置は、
第1および第2スイッチング素子並びにリアクトルを有して入力電圧を目標とする出力電圧に変換するHブリッジ型昇降圧コンバータと、
上記入力電圧、上記Hブリッジ型昇降圧コンバータで電圧変換された後の出力電圧、および上記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する検出回路と、
上記検出回路で検出された検出信号に基づいて上記Hブリッジ型昇降圧コンバータの上記第1及び第2スイッチング素子をオンオフ制御することにより上記出力電圧を制御する電源制御部とを備え、
上記電源制御部は、上記第1スイッチング素子を固定周波数および固定デューティの信号によりオンオフ動作させるとともに、上記第2スイッチング素子を上記リアクトル電流が上限目標値に達した時にオフ動作させ、上記リアクトル電流が下限目標値に達した時にオン動作させる固定周波数制御を行うものである。
The power converter according to the present invention is
An H-bridge buck-boost converter having first and second switching elements and a reactor for converting an input voltage into a target output voltage;
A detection circuit for detecting the input voltage, the output voltage after voltage conversion by the H-bridge type buck-boost converter, and the reactor current flowing through the reactor;
A power control unit that controls the output voltage by controlling on and off the first and second switching elements of the H-bridge buck-boost converter based on a detection signal detected by the detection circuit;
The power supply controller turns on and off the first switching element by a signal having a fixed frequency and a fixed duty, and turns off the second switching element when the reactor current reaches an upper limit target value. Fixed frequency control is performed to turn on when the lower limit target value is reached.
この発明の電力変換装置によれば、Hブリッジ型昇降圧コンバータを固定周波数制御で動作させることにより、リアクトル電流を四角形状の波形に制御することができる。そして、リアクトル電流を四角形状の波形とすることにより、リアクトル電流の最大値を低減することができ、リアクトルで発生する損失を低減することができる。そのため、電力変換装置の高効率化および電力変換装置の小型化が実現できる。 According to the power converter of the present invention, the reactor current can be controlled to a square waveform by operating the H-bridge type buck-boost converter with fixed frequency control. And by making a reactor current into a rectangular waveform, the maximum value of a reactor current can be reduced and the loss which generate | occur | produces in a reactor can be reduced. Therefore, high efficiency of the power conversion device and miniaturization of the power conversion device can be realized.
実施の形態1.
図1および図2はこの発明の実施の形態1による電力変換装置の電源主回路部および電源制御部を示す回路ブロック図である。
1 and 2 are circuit block diagrams showing a power supply main circuit section and a power supply control section of the power conversion apparatus according to
この発明の実施の形態1の電力変換装置は、図1の電源主回路部1と、図2の電源制御部2を備えている。
電源主回路部1は、入力側に交流電源3が、出力側に負荷10が接続される。また、電源主回路部1は、入力フィルタ4、全波整流回路5、Hブリッジ型昇降圧コンバータ6(以下では、単にコンバータ6という)、入力コンデンサC1、出力コンデンサC2を備えている。入力フィルタ4は、交流電源3と全波整流回路5の間に接続され、高調波電流の系統電源への流出を防止するためのものであり、図1に示すようなリアクトルとコンデンサからなるLCフィルタ等から構成されている。
The power conversion device according to
The power supply
全波整流回路5は、交流電源3の交流入力電圧vacを全波整流するダイオードブリッジで構成されている。入力コンデンサC1は全波整流回路5に接続され、全波整流回路5通過後の入力電圧|vac|(以降、脈流電圧という)に含まれているスイッチングノイズを平滑する。コンバータ6は入力コンデンサC1に接続されている。出力コンデンサC2はコンバータ6の出力電圧の脈動を平滑させて直流の出力電圧vdcとするためのものであり、コンバータ6に接続されている。負荷10は出力コンデンサC2に接続されている。
The full-
図1において、全波整流回路5は、4つのダイオード素子をフルブリッジ状に構成した整流回路を用いる場合を示したが、これに限ったものではなく、交流電源3から出力される交流電圧を全波整流できる回路であればどのような構造のものでもよい。例えば、ダイオードの替わりにサイリスタ等のスイッチング素子を組み合わせた回路でもよい。
In FIG. 1, the full-
コンバータ6は、交流電源側に第1スイッチング素子Q1と第1ダイオードD1が直列に接続された第1アームを有し、負荷側に第2ダイオードD2と第2スイッチング素子Q2が直列に接続された第2アームを有している。そして、第1スイッチング素子Q1と第1ダイオードD1の接続点と、第2ダイオードD2と第2スイッチング素子Q2の接続点との間に、リアクトルLが設けられている。なお、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2は、電源制御部2で生成したオンオフ制御用のスイッチ信号により駆動されるFET(Field Effect Transistor)素子やIGBT(InsulatedGate Bipolar Transistor)素子などである。
The
コンバータ6は、上記回路構成により、昇圧コンバータとしての機能および降圧コンバータとしての機能を有し、全波整流回路5により整流された脈流電圧|vac|を、目標とする出力電圧vdcに調整する。図3は交流入力電圧vacおよび脈流電圧|vac|と出力電圧vdcの関係を示す図である。
The
なお、コンバータ6の回路構成として、第1および第2ダイオードD1、D2をFET素子やIGBT素子などの第3および第4スイッチング素子Q3、Q4に変更してもよい。すなわち、コンバータ6は、交流電源側に第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3が直列に接続された第1アームを有し、負荷側に第4スイッチング素子Q4と第2スイッチング素子Q2が直列に接続された第2アームを有し、第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3の接続点と、第4スイッチング素子Q4と第2スイッチング素子Q2の接続点の間に、リアクトルLが接続される構成となる。そして、この場合、第2スイッチング素子Q2と第4スイッチング素子Q4のオンオフを逆論理で、第1スイッチング素子Q1と第3スイッチング素子Q3のオンオフを逆論理で動作させる同期整流方式とする。
As a circuit configuration of the
電源主回路部1は、電流検出部7、入力電圧検出部8および出力電圧検出部9を備えており、これらの検出部が請求の範囲における検出回路に相当する。電流検出部7はリアクトルLに流れるリアクトル電流iLを検出する。入力電圧検出部8は、脈流電圧|vac|の大きさを入力電圧検出値vinとして検出するものであり、例えば直列に接続された分圧抵抗R1、R2からなる。また、出力電圧検出部9は、直流化された出力電圧vdcの大きさを出力電圧検出値voとして検出するものであり、例えば直列に接続された分圧抵抗R3、R4からなる。
The power
次に、図2に示す電源制御部2の構成について説明する。電源制御部2は、出力電圧検出値voと目標出力電圧vo*に基づき出力制御量i**を算出する出力制御部21と、入力電圧検出値vinと出力電圧検出値voとを比較する比較部22と、比較部22の結果に基づいて昇圧制御、降圧制御、または本実施の形態の特徴である複数モードスイッチング制御を切り替える第1セレクタ23および第2セレクタ26dを備えている。また、電源制御部2は、昇圧制御時において、上限目標値iref*を演算する目標値演算部24a、リアクトル電流iLと上限目標値iref*および下限目標値を比較するリアクトル電流比較部25a、リアクトル電流比較部25aの比較結果に基づいて第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する信号を生成するスイッチ制御部26aを備えている。さらに、電源制御部2は、降圧制御時において、上限目標値iref*を演算する目標値演算部24b、リアクトル電流iLと上限目標値iref*および下限目標値を比較するリアクトル電流比較部25b、リアクトル電流比較部25bの比較結果に基づいて第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する信号を生成するスイッチ制御部26bを備えている。また、電源制御部2は、複数モードスイッチング制御時において、上限目標値iref*を演算する目標値演算部24c、リアクトル電流iLと上限目標値iref*および下限目標値を比較するリアクトル電流比較部25c、リアクトル電流比較部25cの比較結果に基づいて第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する信号を生成するスイッチ制御部26cを備えている。
Next, the configuration of the power
次に、図2に示す電源制御部2の機能の概要について説明する。電源制御部2は、比較部22により入力電圧検出値vinと出力電圧検出値voを比較し、この比較結果に基づいて、第1セレクタ23および第2セレクタ26dの接点を切り替えて、コンバータ6の昇圧制御と、降圧制御と、本実施の形態の特徴である複数モードスイッチング制御とを切り替える。なお、複数モードスイッチング制御の内容については、後に詳述する。
Next, an overview of functions of the power
すなわち、電源制御部2は、出力電圧検出値voよりも入力電圧検出値vinが所定値以上低い場合(例えば、vin<0.9×voの場合)は、昇圧制御時の目標値演算部24a、リアクトル電流比較部25aおよびスイッチ制御部26aに切り替えて、第1スイッチング素子Q1を常時オンして第2スイッチング素子Q2をスイッチング動作させる昇圧制御を行う。また、電源制御部2は、出力電圧検出値voよりも入力電圧検出値vinが所定値以上高い場合(例えば、vin>1.1×voの場合)は、降圧制御時の目標値演算部24b、リアクトル電流比較部25bおよびスイッチ制御部26bに切り替えて、第2スイッチング素子Q2を常時オフして第1スイッチング素子Q1をスイッチング動作させる降圧制御を行う。さらに、電源制御部2は、出力電圧検出値voと入力電圧検出値vinとの差が小さくて所定範囲内の場合(例えば0.9×vo≦vin≦1.1×voの場合)には、複数モードスイッチング制御時の目標値演算部24c、リアクトル電流比較部25cおよびスイッチ制御部26cに切り替えて、第1スイッチング素子Q1と第2スイッチング素子Q2を後述する複数モードスイッチング制御の方法でスイッチング動作させる。
That is, when the input voltage detection value vin is lower than the output voltage detection value vo by a predetermined value or more (for example, when vin <0.9 × vo), the power
また、電源制御部2は、入力電圧検出値vin、出力電圧検出値vo、リアクトル電流iLを用いて、コンバータ6の第1および第2スイッチング素子Q1、Q2をオンオフ制御することにより、交流入力電流iacが交流入力電圧vacと同位相で同波形となるように全波整流後の入力電流iinを制御するPFC(PFC:Power Factor Correction)制御の機能を備える。
Further, the power
上記PFC制御において、入力電流iinを制御する際の制御目標値となる目標入力電流iin*は、力率改善を図る上で、脈流電圧|vac|と同じ位相で同じ脈流波形となるように生成する必要があるが、これは、コンバータ6のリアクトルLに流れるリアクトル電流iLを制御することにより調整することができる。そして、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均が目標リアクトル電流iL*に一致するように、電源制御部2はコンバータ6の第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する。
In the PFC control described above, the target input current iin *, which is a control target value for controlling the input current iin, has the same pulsating waveform with the same phase as the pulsating voltage | vac | for improving the power factor. However, this can be adjusted by controlling the reactor current iL flowing through the reactor L of the
図4および図5はそれぞれ昇圧制御、降圧制御の回路動作図である。図4および図5において、横軸は時間を示し、図の上側にはリアクトル電流iLの波形を、図の下側には第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2の動作波形を示している。前述のように、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均が目標リアクトル電流iL*となるように制御する必要がある。そのために、昇圧制御は図4に、降圧制御は図5に示すように、リアクトル電流iLが上限目標値iref*と下限目標値との間で三角形状となるように第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2を制御する。なお、上限目標値iref*の導出は後述する。 4 and 5 are circuit operation diagrams of step-up control and step-down control, respectively. 4 and 5, the horizontal axis indicates time, the waveform of the reactor current iL is shown on the upper side of the figure, and the operation waveforms of the first switching element Q1 and the second switching element Q2 are shown on the lower side of the figure. . As described above, it is necessary to perform control so that the average of the reactor current iL per unit time becomes the target reactor current iL *. Therefore, as shown in FIG. 4 for step-up control and in FIG. 5 for step-down control, the first switching element Q1 and the first switching element Q1 are arranged so that the reactor current iL has a triangular shape between the upper limit target value iref * and the lower limit target value. 2 Controls the switching element Q2. The derivation of the upper limit target value iref * will be described later.
図4に示す昇圧制御では、第1スイッチング素子Q1を常時オンとし、リアクトル電流iLが下限目標値に達した瞬間に第2スイッチング素子Q2をオンして、リアクトル電流iLが上限目標値iref*に達した瞬間に第2スイッチング素子Q2をオフする。図6を用いて昇圧制御のリアクトル電流について説明する。図6はコンバータ6に流れるリアクトル電流iLの経路を矢印を用いて示したものである。昇圧制御では第1スイッチング素子Q1を常時オンとするので、第2スイッチング素子Q2をオンとする期間は図6(a)に示す経路でリアクトル電流iLが流れ、リアクトルLには脈流電圧|vac|が加わるので、リアクトル電流iLは脈流電圧|vac|に比例した傾きで立ち上がる。第2スイッチング素子Q2をオフとする期間は図6(b)に示す経路でリアクトル電流iLが流れ、リアクトルLには脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|−vdc)が加わり、昇圧制御は脈流電圧が出力電圧より小さい期間(|vac|−vdc<0)で用いるので、リアクトル電流iLは脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|−vdc)に比例した傾きで立ち下がる。このように、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御することで、リアクトル電流iLは三角形状の波形となり、また、リアクトル電流iLが目標リアクトル電流iL*を超えた分で目標リアクトル電流iL*に達しないリアクトル電流iLの不足分を埋め合わせることになるため、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均を目標リアクトル電流iL*に一致させることができる。
In the step-up control shown in FIG. 4, the first switching element Q1 is always turned on, the second switching element Q2 is turned on at the moment when the reactor current iL reaches the lower limit target value, and the reactor current iL becomes the upper limit target value iref *. At the moment of reaching, the second switching element Q2 is turned off. The reactor current for boost control will be described with reference to FIG. FIG. 6 shows the path of the reactor current iL flowing through the
図5に示す降圧制御では、第2スイッチング素子Q2を常時オフとし、リアクトル電流iLが下限目標値に達した瞬間に第1スイッチング素子Q1をオンして、リアクトル電流iLが上限目標値iref*に達した瞬間に第1スイッチング素子Q1をオフする。図6を用いて降圧制御のリアクトル電流について説明する。降圧制御では、第2スイッチング素子Q2を常時オフとするので、第1スイッチング素子Q1がオンの期間は図6(b)に示す経路でリアクトル電流iLが流れ、リアクトルLには脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|−vdc)が加わり、降圧制御は脈流電圧が出力電圧より大きい期間(|vac|−vdc>0)で用いるので、リアクトル電流iLは脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|−vdc)に比例した傾きで立ち上がる。第1スイッチング素子Q1のオフの期間は図6(c)に示す経路でリアクトル電流iLが流れ、リアクトルLには出力電圧(−vdc)が加わるので、リアクトル電流iLは出力電圧(−vdc)に比例した傾きで立ち下がる。このように第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御することで、リアクトル電流iLは三角形状の波形となり、また、リアクトル電流iLが目標リアクトル電流iL*を超えた分で目標リアクトル電流iL*に達しないリアクトル電流iLの不足分を埋め合わせることになるため、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均を目標リアクトル電流iL*に一致させることができる。 In the step-down control shown in FIG. 5, the second switching element Q2 is always turned off, the first switching element Q1 is turned on at the moment when the reactor current iL reaches the lower limit target value, and the reactor current iL becomes the upper limit target value iref *. At the moment of reaching, the first switching element Q1 is turned off. The reactor current for step-down control will be described with reference to FIG. In the step-down control, since the second switching element Q2 is always turned off, the reactor current iL flows through the path shown in FIG. 6B during the period when the first switching element Q1 is on. Since the voltage difference (| vac | −vdc) of the voltage is added and the step-down control is used in a period (| vac | −vdc> 0) in which the pulsating voltage is larger than the output voltage, the reactor current iL is the pulsating voltage and the output voltage. It rises with a slope proportional to the voltage difference (| vac | −vdc). During the OFF period of the first switching element Q1, the reactor current iL flows through the path shown in FIG. 6C, and the output voltage (−vdc) is applied to the reactor L. Therefore, the reactor current iL becomes the output voltage (−vdc). Fall with a proportional slope. By controlling the first and second switching elements Q1 and Q2 in this way, the reactor current iL has a triangular waveform, and the target reactor current iL * is equivalent to the amount of the reactor current iL exceeding the target reactor current iL *. Since the shortage of reactor current iL that does not reach the value is compensated, the average of reactor current iL per unit time can be matched with target reactor current iL *.
前述のように、昇圧制御と降圧制御におけるリアクトル電流iLは三角形状の波形となるため、目標リアクトル電流iL*と上限目標値iref*との関係は、次の式(1)となる。
iref*=2×iL*・・・(1)
As described above, the reactor current iL in the step-up control and the step-down control has a triangular waveform. Therefore, the relationship between the target reactor current iL * and the upper limit target value iref * is expressed by the following equation (1).
iref * = 2 × iL * (1)
次に、本実施の形態の特徴である複数モードスイッチング制御について説明する。
本実施の形態の複数モードスイッチング制御として、四モードスイッチング制御および三モードスイッチング制御が存在する。
まず、四モードスイッチング制御について説明する。四モードスイッチング制御は、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2が共にオン状態である第一モードと、第1スイッチング素子Q1がオン状態であり第2スイッチング素子Q2がオフ状態である第二モードと、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2が共にオフ状態である第三モードと、第1スイッチング素子Q1がオフ状態であり第2スイッチング素子Q2がオン状態である第四モードとを順番に有するように、第1及び第2スイッチング素子Q1、Q2をオンオフ動作させることにより、リアクトル電流iLを四角形状の波形に制御することを特徴とするものである。
Next, multi-mode switching control, which is a feature of the present embodiment, will be described.
As the multi-mode switching control of the present embodiment, there are four-mode switching control and three-mode switching control.
First, four-mode switching control will be described. The four-mode switching control includes a first mode in which both the first and second switching elements Q1, Q2 are in an on state, and a second mode in which the first switching element Q1 is in an on state and the second switching element Q2 is in an off state. In turn, a third mode in which both the first and second switching elements Q1, Q2 are in an off state and a fourth mode in which the first switching element Q1 is in an off state and the second switching element Q2 is in an on state. As described above, the reactor current iL is controlled to have a square waveform by turning on and off the first and second switching elements Q1 and Q2.
図7は、四モードスイッチング制御の回路動作図である。図7において、横軸は時間を示し、図の上側にはリアクトル電流iLの波形を示し、図の下側には第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2の動作波形を示している。四モードスイッチング制御は、図7に示すように、リアクトル電流iLが上限目標値iref*と下限目標値の間で四角形状の波形となるように第1および第2スイッチング素子Q1、Q2をオンオフ動作させる。 FIG. 7 is a circuit operation diagram of the four-mode switching control. In FIG. 7, the horizontal axis indicates time, the waveform of the reactor current iL is shown on the upper side of the figure, and the operation waveforms of the first switching element Q1 and the second switching element Q2 are shown on the lower side of the figure. In the four-mode switching control, as shown in FIG. 7, the first and second switching elements Q1 and Q2 are turned on / off so that the reactor current iL has a square waveform between the upper limit target value iref * and the lower limit target value. Let
四モードスイッチング制御の詳細な動作を図6および図7に基づいて説明する。四モードスイッチング制御では下記の4つのモードを繰り返す。 The detailed operation of the four-mode switching control will be described with reference to FIGS. In the four-mode switching control, the following four modes are repeated.
(第一モード)
第1スイッチング素子Q1に与える信号により第1スイッチング素子Q1がオンする。そして、第1スイッチング素子Q1はオン、第2スイッチング素子Q2はオンとなり、図6(a)に示す第一モードで動作する。この第一モードでは、図6(a)に示す経路でリアクトル電流iLが流れ、リアクトルLには脈流電圧|vac|が加わるので、図7の期間T1に示すように、リアクトル電流iLは脈流電圧|vac|に比例して立ち上がる。
(First mode)
The first switching element Q1 is turned on by a signal given to the first switching element Q1. Then, the first switching element Q1 is turned on and the second switching element Q2 is turned on, and operates in the first mode shown in FIG. In this first mode, reactor current iL flows through the path shown in FIG. 6A, and pulsating voltage | vac | is applied to reactor L. Therefore, as shown in period T1 in FIG. It rises in proportion to the current voltage | vac |.
(第二モード)
リアクトル電流iLが増加し、上限目標値iref*に達すると第2スイッチング素子Q2がオフする。そして、第1スイッチング素子Q1はオン、第2スイッチング素子Q2はオフとなり、図6(b)に示す第二モードで動作する。この第二モードでは、図6(b)に示す経路でリアクトル電流iLが流れる。リアクトルLには脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|―vdc)が加わり、本実施の形態の四モードスイッチング制御を用いる期間では脈流電圧と出力電圧の差が小さいので、図7の期間T2に示すように、リアクトル電流はほぼ一定となる。
(Second mode)
When reactor current iL increases and reaches upper limit target value iref *, second switching element Q2 is turned off. Then, the first switching element Q1 is turned on and the second switching element Q2 is turned off, and operates in the second mode shown in FIG. 6B. In the second mode, reactor current iL flows through the path shown in FIG. A voltage difference (| vac | −vdc) between the pulsating voltage and the output voltage is added to the reactor L, and the difference between the pulsating voltage and the output voltage is small during the period in which the four-mode switching control according to the present embodiment is used. As shown in period T2, the reactor current is substantially constant.
(第三モード)
次に、第1スイッチング素子Q1に与える信号により、第1スイッチング素子Q1がオフする。そして、第1スイッチング素子Q1はオフ、第2スイッチング素子Q2はオフとなり、図6(c)に示す第三モードで動作する。この第三モードでは、図6(c)に示す経路でリアクトル電流iLが流れる。リアクトルLには出力電圧(−vdc)が加わるので、図7の期間T3に示すように、リアクトル電流iLは出力電圧(−vdc)に比例した傾きで立ち下がる。
(Third mode)
Next, the first switching element Q1 is turned off by a signal given to the first switching element Q1. Then, the first switching element Q1 is turned off and the second switching element Q2 is turned off, and operates in the third mode shown in FIG. In the third mode, the reactor current iL flows through the path shown in FIG. Since the output voltage (−vdc) is applied to the reactor L, the reactor current iL falls with a slope proportional to the output voltage (−vdc) as shown in a period T3 in FIG.
(第四モード)
リアクトル電流iLが減少し、下限目標値に達すると第2スイッチング素子Q2がオンする。そして、第1スイッチング素子Q1はオフ、第2スイッチング素子Q2はオンとなり、図6(d)に示す第四モードで動作する。この第四モードでは、図6(d)に示すようにリアクトルLに電圧がかからないので、図7の期間T4に示すように、リアクトル電流iLは流れない。
(Fourth mode)
When reactor current iL decreases and reaches the lower limit target value, second switching element Q2 is turned on. Then, the first switching element Q1 is turned off and the second switching element Q2 is turned on, and operates in the fourth mode shown in FIG. 6 (d). In this fourth mode, since no voltage is applied to the reactor L as shown in FIG. 6D, the reactor current iL does not flow as shown in the period T4 in FIG.
このように、四モードスイッチング制御では第1および第2スイッチング素子Q1、Q2のオンオフ期間をそれぞれ重複するように動作させることで、コンバータ6は4つのモードで動作する。その結果、図7に示すようにリアクトル電流iLは四角形状の波形となり、リアクトル電流iLが目標リアクトル電流iL*を超えた分で目標リアクトル電流iL*に達しないリアクトル電流iLの不足分を埋め合わせることになるため、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均を目標リアクトル電流iL*に一致させることができる。
Thus, in the four-mode switching control, the
次に、三モードスイッチング制御について説明する。三モードスイッチング制御は、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2が共にオン状態である第一モードと、第1スイッチング素子Q1がオン状態であり第2スイッチング素子Q2がオフ状態である第二モードと、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2が共にオフ状態である第三モードとを順番に有するように、第1及び第2スイッチング素子Q1、Q2をオンオフ動作させることにより、リアクトル電流iLを四角形状の波形に制御することを特徴とするものである。 Next, three-mode switching control will be described. The three-mode switching control includes a first mode in which both the first and second switching elements Q1, Q2 are in an on state, and a second mode in which the first switching element Q1 is in an on state and the second switching element Q2 is in an off state. And the first and second switching elements Q1 and Q2 are turned on and off so that the first mode and the second switching element Q1 and Q2 are in turn in the third mode. It is characterized by controlling to a rectangular waveform.
図8は、三モードスイッチング制御の回路動作図である。図8において、横軸は時間を示し、図の上側にはリアクトル電流iLの波形を示し、図の下側には第1スイッチング素子Q1および第2スイッチング素子Q2の動作波形を示している。 FIG. 8 is a circuit operation diagram of the three-mode switching control. In FIG. 8, the horizontal axis indicates time, the waveform of the reactor current iL is shown on the upper side of the figure, and the operation waveforms of the first switching element Q1 and the second switching element Q2 are shown on the lower side of the figure.
三モードスイッチング制御の詳細な動作を図6および図8に基づいて説明する。三モードスイッチング制御では下記の3つのモードを繰り返す。 Detailed operation of the three-mode switching control will be described with reference to FIGS. In the three-mode switching control, the following three modes are repeated.
(第一モード)
リアクトル電流iLが下限目標値に達した時点で、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2が共にオン状態となり、図6(a)に示す第一モードで動作する。この第一モードでは、図6(a)に示す経路でリアクトル電流iLが流れ、リアクトルLには脈流電圧|vac|が加わるので、図8の期間T1に示すように、リアクトル電流iLは脈流電圧|vac|に比例して立ち上がる。
(First mode)
When the reactor current iL reaches the lower limit target value, the first and second switching elements Q1 and Q2 are both turned on and operate in the first mode shown in FIG. In this first mode, reactor current iL flows through the path shown in FIG. 6A, and pulsating voltage | vac | is applied to reactor L. Therefore, as shown in period T1 in FIG. It rises in proportion to the current voltage | vac |.
(第二モード)
リアクトル電流iLが増加し、上限目標値iref*に達すると第2スイッチング素子Q2がオフする。そして、第1スイッチング素子Q1はオン、第2スイッチング素子Q2はオフとなり、図6(b)に示す第二モードで動作する。この第二モードでは、図6(b)に示す経路でリアクトル電流iLが流れる。リアクトルLには脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|―vdc)が加わり、本実施の形態の三モードスイッチング制御を用いる期間では脈流電圧と出力電圧の差が小さいので、図8の期間T2に示すように、リアクトル電流はほぼ一定となる。
(Second mode)
When reactor current iL increases and reaches upper limit target value iref *, second switching element Q2 is turned off. Then, the first switching element Q1 is turned on and the second switching element Q2 is turned off, and operates in the second mode shown in FIG. 6B. In the second mode, reactor current iL flows through the path shown in FIG. A voltage difference (| vac | −vdc) between the pulsating voltage and the output voltage is added to the reactor L, and the difference between the pulsating voltage and the output voltage is small during the period in which the three-mode switching control according to the present embodiment is used. As shown in period T2, the reactor current is substantially constant.
(第三モード)
次に、第1スイッチング素子Q1に与える信号により、第1スイッチング素子Q1がオフする。そして、第1スイッチング素子Q1はオフ、第2スイッチング素子Q2はオフとなり、図6(c)に示す第三モードで動作する。この第三モードでは、図6(c)に示す経路でリアクトル電流iLが流れる。リアクトルLには出力電圧(−vdc)が加わるので、図8の期間T3に示すように、リアクトル電流iLは出力電圧(−vdc)に比例した傾きで立ち下がる。
(Third mode)
Next, the first switching element Q1 is turned off by a signal given to the first switching element Q1. Then, the first switching element Q1 is turned off and the second switching element Q2 is turned off, and operates in the third mode shown in FIG. In the third mode, the reactor current iL flows through the path shown in FIG. Since the output voltage (−vdc) is applied to the reactor L, the reactor current iL falls with a slope proportional to the output voltage (−vdc) as shown in a period T3 in FIG.
このように、三モードスイッチング制御は、リアクトル電流iLが上限目標値iref*と下限目標値の間で四角形状の波形となるように、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2をオンオフ動作させる。その結果、図8に示すようにリアクトル電流iLは四角形状の波形となり、リアクトル電流iLが目標リアクトル電流iL*を超えた分で目標リアクトル電流iL*に達しないリアクトル電流iLの不足分を埋め合わせることになるため、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均を目標リアクトル電流iL*に一致させることができる。ここで、図7と図8を比較して分かるように、三モードスイッチング制御は、四モードスイッチング制御と比べて、リアクトル電流iLの最大値を低減することができる。 Thus, in the three-mode switching control, the first and second switching elements Q1 and Q2 are turned on and off so that the reactor current iL has a rectangular waveform between the upper limit target value iref * and the lower limit target value. As a result, as shown in FIG. 8, the reactor current iL has a square waveform, and the shortage of the reactor current iL that does not reach the target reactor current iL * by the amount that the reactor current iL exceeds the target reactor current iL * is compensated. Therefore, the average of the reactor current iL per unit time can be matched with the target reactor current iL *. Here, as can be seen by comparing FIG. 7 and FIG. 8, the three-mode switching control can reduce the maximum value of the reactor current iL as compared with the four-mode switching control.
次に、本実施の形態の複数モードスイッチング制御のうちの具体例のひとつである固定周波数制御について説明する。この固定周波数制御は、第1スイッチング素子Q1に固定周波数fQ1、固定デューティdQ1の信号を与えることにより、第1スイッチング素子Q1をオンオフ動作させる。また、第2スイッチング素子Q2はリアクトル電流iLが下限目標値に達した瞬間にオン、上限目標値iref*に達した瞬間にオフするように動作させる。このように動作させることで、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2のそれぞれのオン動作またはオフ動作するタイミングがずれ、コンバータ6は図6(a)〜(d)に示す4つのモードで動作し、リアクトル電流波形iLは上限目標値iref*と下限目標値の間で四角形状の波形となる。
Next, fixed frequency control, which is one specific example of the multiple mode switching control according to the present embodiment, will be described. In this fixed frequency control, a signal having a fixed frequency fQ1 and a fixed duty dQ1 is applied to the first switching element Q1, thereby turning on and off the first switching element Q1. Further, the second switching element Q2 is operated to turn on at the moment when the reactor current iL reaches the lower limit target value and to turn off at the moment when the reactor current iL reaches the upper limit target value iref *. By operating in this way, the timing for turning on or off each of the first and second switching elements Q1 and Q2 is shifted, and the
ここで、固定周波数制御において第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定デューティdQ1について説明する。固定周波数制御においてリアクトル電流が流れる期間の割合は第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定デューティdQ1により決まる。そのため、固定デューティdQ1は固定周波数制御時におけるリアクトル電流iLの最大値に関係する。つまり、固定デューティdQ1を大きな値に設定することでリアクトル電流iLの最大値を低減することができる。これにより先行文献の昇降圧制御と比べ、リアクトル電流iLの最大値を低減することができるので、リアクトルで発生する損失を低減することができる。それにより、電力変換装置としての効率改善が実現できる。また、リアクトルで発生する発熱を小さくすることができるので、リアクトルや放熱部品の小型化、またそれによる装置の小型化が実現できる。なお、前述の固定デューティdQ1の設定には、入力電圧や出力電圧の検出は不要であり、負荷や入力電圧の大きさなどにより値を変更する必要はない。 Here, the fixed duty dQ1 of the signal given to the first switching element Q1 in the fixed frequency control will be described. In the fixed frequency control, the ratio of the period during which the reactor current flows is determined by the fixed duty dQ1 of the signal applied to the first switching element Q1. Therefore, fixed duty dQ1 is related to the maximum value of reactor current iL during fixed frequency control. That is, the maximum value of reactor current iL can be reduced by setting fixed duty dQ1 to a large value. As a result, the maximum value of the reactor current iL can be reduced as compared with the step-up / step-down control in the prior art, so that the loss generated in the reactor can be reduced. Thereby, the efficiency improvement as a power converter device is realizable. Moreover, since the heat generated in the reactor can be reduced, it is possible to reduce the size of the reactor and the heat-dissipating component and thereby reduce the size of the device. The setting of the above-described fixed duty dQ1 does not require detection of the input voltage or output voltage, and it is not necessary to change the value depending on the load or the magnitude of the input voltage.
さらに、固定周波数制御において第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定周波数fQ1について説明する。固定周波数fQ1はスイッチング損失低減の観点からできるだけ小さな値に設定することが望ましい。一方で、交流入力電流iacが入力フィルタ(LCフィルタ)4で決まる共振周波数で共振を起こさないように、入力フィルタ4の共振周波数を用いて、固定周波数fQ1を設定する。なお、昇圧制御、降圧制御は脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|―vdc)が小さくなるとスイッチング周波数が低下し、入力フィルタの共振周波数に近づくことから、固定周波数制御と昇圧制御および降圧制御の切り替えは、入力フィルタの共振周波数で発生する共振を起こさない脈流電圧|vac|と出力電圧vdcの値と定める。別の方法として、固定周波数fQ1を制御切り替え周波数と定め、昇圧制御または降圧制御のスイッチング周波数がfQ1より小さくなった時に、固定周波数制御に切り替えるような動作としてもよい。
Further, the fixed frequency fQ1 of the signal given to the first switching element Q1 in the fixed frequency control will be described. It is desirable to set the fixed frequency fQ1 as small as possible from the viewpoint of reducing the switching loss. On the other hand, the fixed frequency fQ1 is set using the resonance frequency of the
次に、電源制御部2における固定周波数制御の具体的な内容について、図9の電源制御部の構成および図10のフローチャートを参照して説明する。なお、図9は図2の電源制御部2の構成を固定周波数制御に適応させた図である。また、図10のフローチャートにおいて、符号Sは処理ステップを意味する。
Next, specific contents of the fixed frequency control in the power
電源制御部2は、制御処理を開始すると、電源主回路部1の入力電圧検出部8により脈流電圧|vac|を検出して得られる入力電圧検出値vin、および出力電圧検出部9により出力電圧vdcを検出して得られる出力電圧検出値voをそれぞれ取り込むとともに、出力電圧vdcの制御目標値を示す目標出力電圧vo*を上位システムから受信する(ステップS1)。なお、ここでは、目標出力電圧vo*は、上位システムなど外部から受信することとしているが、これに限らず予め電源制御部2内で定めた定数であってもかまわない。
When the control process is started, the power
次に、出力制御部21は、出力電圧検出値voと目標出力電圧vo*との偏差からPI制御(比例積分制御)により出力電圧vdcを所望の値に制御するための出力制御量i**を求める(ステップS2)。なお、ここでは制御量の演算にPI制御を用いたが、PD制御(比例微分制御)、PID制御(比例積分微分制御)などの古典制御、あるいは現代制御であるH∞制御(H−infinity)制御等、誤差算出結果を目標値に近づけるための制御方法であれば、何を使用してもよい。
Next, the
次に、比較部22は、上限目標値iref*を求めるために、入力電圧検出値vin(瞬時値)と出力電圧検出値voの大きさとを比較し、電源主回路部1の現在の回路動作(昇圧制御、降圧制御、固定周波数制御)を判断する(ステップS3)。つまり、比較部22において、vin<voの場合は昇圧制御を行い、vin>voの場合は降圧制御を行い、vin≒voの場合は固定周波数制御を行う。
Next, the
[昇圧制御]
入力電圧検出値vinが出力電圧検出値voより小さい場合(vin<vo)に用いる昇圧制御では、出力制御部21の出力側に接続された第1セレクタ23の共通接点dを昇圧制御側の個別接点aに接続し、また、第2セレクタ26dの各昇圧制御側の個別接点aを共通接点dに接続する。
[Boosting control]
In the step-up control used when the input voltage detection value vin is smaller than the output voltage detection value vo (vin <vo), the common contact d of the
次に、交流入力電流iacが交流入力電圧vacとほぼ同位相で同波形となるように全波整流後の入力電流iinを制御するPFC制御を行う。そのために、目標リアクトル電流iL*を求める。 Next, PFC control is performed to control the input current iin after full-wave rectification so that the AC input current iac has substantially the same phase and waveform as the AC input voltage vac. For this purpose, a target reactor current iL * is obtained.
昇圧制御は第1スイッチング素子Q1が常時オンとなるため、リアクトルLには入力電流iinに対応した電流が流れる。つまり、目標リアクトル電流iL*の制御は、入力電流iinに対応する電流を制御することとなる。そのため、目標値演算部24aにおいて、入力電流iinの目標値である目標入力電流iin*と前述の出力制御量i**とを用いて、次の式(2)により目標リアクトル電流iL*を算出する。
iL*=iin*×i**・・・(2)
In step-up control, the first switching element Q1 is always on, so that a current corresponding to the input current iin flows through the reactor L. That is, the control of the target reactor current iL * controls the current corresponding to the input current iin. Therefore, the target reactor current iL * is calculated by the following equation (2) using the target input current iin *, which is the target value of the input current iin, and the output control amount i **, in the target
iL * = iin ** × i ** (2)
目標入力電流iin*を脈流電圧|vac|を検出して得られる入力電圧検出値vinと同じ位相で、同じ脈流波形とするためには、目標入力電流iin*に代えて入力電圧検出値vinを使用すればよい。したがって、昇圧制御時の目標リアクトル電流iL*は、次の式(3)により設定することができる(ステップS4)。
iL*=vin×i**・・・(3)
In order to make the target input current iin * have the same phase and the same pulsating waveform as the input voltage detection value vin obtained by detecting the pulsating voltage | vac |, the input voltage detection value is used instead of the target input current iin *. Vin may be used. Therefore, the target reactor current iL * during the boost control can be set by the following equation (3) (step S4).
iL ** = vin × i ** (3)
続いて、目標値演算部24aは、上限目標値iref*を前述の式(1)と上記の式(3)とを用いて、次の式(4)により設定する(ステップS5)。
iref*=2×iL*=2×vin×i**・・・(4)
Subsequently, the target
iref * = 2 * iL * = 2 * vin * i ** (4)
次に、リアクトル電流比較部25aは、電源主回路部1の電流検出部7よりリアクトル電流iLを検出して取り込む(ステップS6)。そして、リアクトル電流iLと目標値演算部24aで得られた上限目標値iref*を用いて比較を行う。その比較結果をもとに、スイッチ制御部26aが第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する信号を生成して出力する。すなわち、昇圧制御では第1スイッチング素子Q1を常時オンとし、リアクトル電流iLが下限目標値(下限目標値はここでは0に設定している)に達した瞬間に第2スイッチング素子Q2をオンし、リアクトル電流iLが上限目標値iref*に達した瞬間に第2スイッチング素子Q2をオフとなるように制御する(ステップS7)。以上の説明が、昇圧制御における電源制御部2の制御内容である。
Next, the reactor
[降圧制御]
ステップS3の判断において、入力電圧検出値vinが出力電圧検出値voより大きい場合(vin>vo)は降圧制御を行う。降圧制御では、図9において、出力制御部21の出力側に接続された第1セレクタ23の共通接点dを降圧制御側の個別接点bに接続し、また、第2セレクタ26dの各降圧制御側の個別接点bを共通接点dに接続する。
[Step-down control]
When the input voltage detection value vin is larger than the output voltage detection value vo (vin> vo) in the determination of step S3, step-down control is performed. In step-down control, in FIG. 9, the common contact d of the
降圧制御の時は、第2スイッチング素子Q2が常時オフとなるため、リアクトルLには出力電流ioに対応した電流が流れる。つまり、目標リアクトル電流iL*の制御は出力電流ioに対応する電流を制御することとなる。よって、目標値演算部24bにおいて、まず出力電流ioと前述の出力制御量i**とを用いて、次の式(5)により目標リアクトル電流iL*を算出する。
iL*=io×i**・・・(5)
During the step-down control, since the second switching element Q2 is always off, a current corresponding to the output current io flows through the reactor L. In other words, the control of the target reactor current iL * controls the current corresponding to the output current io. Therefore, in the target value calculation unit 24b, first, the target reactor current iL * is calculated by the following equation (5) using the output current io and the output control amount i **.
iL ** = io * i ** (5)
電源主回路部1の電力変換効率を100%と仮定すると、入力電力と出力電力はエネルギー保存の法則から等しくなるので、出力電流ioは、目標入力電流iin*、入力電圧検出値vin、および出力電圧検出値voを用いて、次の式(6)により換算することができる。
io=(vin・iin*)/vo・・・(6)
Assuming that the power conversion efficiency of the power supply
io = (vin · iin *) / vo (6)
よって、式(5)と式(6)とから、
iL*={(vin・iin*)/vo}×i**・・・(7)
Therefore, from Equation (5) and Equation (6),
iL * = {(vin · iin *) / vo} × i ** (7)
ここで、目標入力電流iin*を脈流電圧|vac|を検出して得られる入力電圧検出値vinと同じ位相で、同じ脈流波形とするためには、目標入力電流iin*に代えて入力電圧検出値vinを使用すればよい。したがって、降圧制御時の目標リアクトル電流iL*は、次の式(8)により設定することができる(ステップS8)。
iL*={(vin)2/vo}×i**・・・(8)
Here, in order to make the target input current iin * to have the same phase and the same pulsating waveform as the input voltage detection value vin obtained by detecting the pulsating voltage | vac |, an input is used instead of the target input current iin *. The voltage detection value vin may be used. Therefore, the target reactor current iL * at the time of step-down control can be set by the following equation (8) (step S8).
iL * = {(vin) 2 / vo} × i ** (8)
続いて、目標値演算部24bは、上限目標値iref*を前述の式(1)と上記の式(8)とを用いて、次の式(9)により設定する(ステップS9)。
iref*=2×iL*={(2×(vin)2/vo)}×i**・・・(9)
Subsequently, the target value calculation unit 24b sets the upper limit target value iref * by the following equation (9) using the above equation (1) and the above equation (8) (step S9).
iref * = 2 × iL * = {(2 × (vin) 2 / vo)} × i ** (9)
次に、リアクトル電流比較部25bは、電源主回路部1の電流検出部7よりリアクトル電流iLを検出して取り込む(ステップS6)。そして、リアクトル電流iLと目標値演算部24bで得られた上限目標値iref*を用いて比較を行う。その比較結果をもとに、スイッチ制御部26bが第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する信号を生成して出力する。すなわち、降圧制御では第2スイッチング素子Q2を常時オフとし、リアクトル電流iLが下限目標値(下限目標値はここでは0に設定している)に達した瞬間に第1スイッチング素子Q1をオン、上限目標値iref*に達した瞬間に第1スイッチング素子Q1をオフとなるように制御する(ステップS10)。以上の説明が、降圧制御における電源制御部2の制御内容である。
Next, the reactor
[固定周波数制御]
次に、ステップS3の判断において、入力電圧検出値vinと出力電圧検出値voの差が小さい場合(vin≒vo)は固定周波数制御を行う。固定周波数制御では、図9において、出力制御部21の出力側に接続された第1セレクタ23の共通接点dを固定周波数制御側の個別接点cに接続し、また、第2セレクタ26dの各固定周波数制御側の個別接点cを共通接点dに接続する。
[Fixed frequency control]
Next, when the difference between the input voltage detection value vin and the output voltage detection value vo is small (vin≈vo) in the determination in step S3, fixed frequency control is performed. In the fixed frequency control, in FIG. 9, the common contact d of the
目標リアクトル電流iL*および上限目標値iref*の導出に際し、固定周波数制御におけるリアクトル電流iLを図11のように仮定する。図11は、リアクトル電流iLが立ち上がる期間と立ち下がる期間が十分に短いため無視でき、また、脈流電圧|vac|と出力電圧vdcが等しい(|vac|=vdc)と仮定した場合である。この場合、第1スイッチング素子Q1がオンする期間にのみリアクトル電流iLが流れるため、リアクトルLには入力電流iinに対応した電流が流れる。つまり、目標リアクトル電流iL*の制御は、前述の昇圧制御と同様に入力電流iinに対応する電流を制御することとなるため、目標値演算部24cにおいて算出する目標リアクトル電流iL*は前述の昇圧モードと同様に既出式(3)となる(ステップS11)。
iL*=vin×i**・・・(3)
In derivation of the target reactor current iL * and the upper limit target value iref *, the reactor current iL in the fixed frequency control is assumed as shown in FIG. FIG. 11 shows a case where the period in which the reactor current iL rises and the period in which the reactor current iL rises are sufficiently short so that they can be ignored, and the pulsating voltage | vac | is equal to the output voltage vdc (| vac | = vdc). In this case, since the reactor current iL flows only during the period when the first switching element Q1 is turned on, a current corresponding to the input current iin flows through the reactor L. That is, the control of the target reactor current iL * controls the current corresponding to the input current iin in the same manner as the boost control described above, so the target reactor current iL * calculated by the target
iL ** = vin × i ** (3)
図11で第1スイッチング素子Q1がオンする期間は上限目標値iref*の大きさのリアクトル電流iLが常に流れ、第1スイッチング素子Q1がオフする期間はリアクトル電流iLが流れないことから、目標リアクトル電流iL*と上限目標値iref*との関係は第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定デューティdQ1を用いて求まる。目標値演算部24cは、上限目標値iref*を第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定デューティdQ1と上記の式(3)とを用いて、次の式(10)により設定する(ステップS12)。
iref*=iL*/dQ1=(vin×i**)/dQ1・・・(10)
In FIG. 11, the reactor current iL having the magnitude of the upper limit target value iref * always flows during the period in which the first switching element Q1 is turned on, and the reactor current iL does not flow during the period in which the first switching element Q1 is turned off. The relationship between the current iL * and the upper limit target value iref * is obtained using a fixed duty dQ1 of a signal applied to the first switching element Q1. The target
iref * = iL * / dQ1 = (vin × i **) / dQ1 (10)
次に、リアクトル電流比較部25cは、電源主回路部1の電流検出部7よりリアクトル電流iLを検出して取り込む(ステップS6)。そして、リアクトル電流iLと目標値演算部24cで得られた上限目標値iref*を用いて比較を行う。その比較結果をもとに、スイッチ制御部26cが第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を制御する信号を生成して出力する。すなわち、固定周波数制御では第1スイッチング素子Q1に固定周波数fQ1、固定デューティdQ1の信号を与えてオンオフ動作させると共に、リアクトル電流iLが下限目標値(下限目標値はここでは0に設定している)に達した瞬間に第2スイッチング素子Q2をオンとなるように制御し、上限目標値iref*に達した瞬間に第2スイッチング素子Q2をオフとなるように制御する(ステップS13)。以上の説明が、固定周波数制御における電源制御部2の制御内容である。
Next, the reactor
なお、図2および図9に示すように、本実施の形態の電源制御部2において、出力制御部21、比較部22、セレクタ23および26d、目標値演算部24a、24b、24c、リアクトル電流比較部25a、25b、25c、スイッチ制御部26a、26b、26cを機能ごとにブロックに分けて説明しているが、制御プログラムを用いてこのような各機能の制御をマイコンで実現することも可能である。
As shown in FIGS. 2 and 9, in power
次に、固定周波数制御における固定デューティdQ1の設定について式(10)を用いて説明する。固定デューティdQ1と上限目標値iref*の関係は前述した式(10)で表される。ここで、第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定デューティdQ1を0.5と設定すると、前述の式(10)は前述の式(4)と同じになる。つまり、第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定デューティdQ1を0.5以上と設定することで、固定周波数制御における上限目標値iref*を昇圧制御における上限目標値iref*以下に設定することができ、固定周波数制御時のリアクトル電流の最大値を低減することができる。リアクトル電流の最大値を低減することで、リアクトルで発生する損失を低減することができるので、電力変換装置の効率改善が実現できる。また、リアクトルで発生する発熱が小さくなるので、リアクトルや放熱部品の小型化、またそれによる電力変換装置の小型化が実現できる。 Next, the setting of the fixed duty dQ1 in the fixed frequency control will be described using Expression (10). The relationship between the fixed duty dQ1 and the upper limit target value iref * is expressed by the above-described equation (10). Here, when the fixed duty dQ1 of the signal applied to the first switching element Q1 is set to 0.5, the above-described equation (10) becomes the same as the above-described equation (4). That is, by setting the fixed duty dQ1 of the signal applied to the first switching element Q1 to 0.5 or more, the upper limit target value iref * in the fixed frequency control can be set to be equal to or lower than the upper limit target value iref * in the boost control. The maximum value of the reactor current during fixed frequency control can be reduced. Since the loss generated in the reactor can be reduced by reducing the maximum value of the reactor current, the efficiency of the power converter can be improved. Moreover, since the heat generated in the reactor is reduced, it is possible to reduce the size of the reactor and the heat dissipating component and thereby reduce the size of the power converter.
ここで、固定デューティdQ1を更に大きくし、リアクトル電流iLが下限目標値に達したタイミングで第1スイッチング素子Q1をオンするように設定することができる。この場合、上記で説明した三モードスイッチング制御となる。三モードスイッチング制御で第1および第2スイッチング素子Q1、Q2を動作させることにより、リアクトル電流の最大値を更に低減することができる。 Here, the fixed duty dQ1 can be further increased, and the first switching element Q1 can be set to be turned on at the timing when the reactor current iL reaches the lower limit target value. In this case, the three-mode switching control described above is performed. By operating the first and second switching elements Q1, Q2 by the three-mode switching control, the maximum value of the reactor current can be further reduced.
また、以上説明した昇圧制御、降圧制御および固定周波数制御では、リアクトル電流iLが下限目標値に達したタイミングで第1スイッチング素子Q1または第2スイッチング素子Q2をターンオンさせている。下限目標値は、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2で発生するスイッチング損失を低減するため、ゼロ(0)に設定することが望ましく、これまでの説明でも、下限目標値を0と設定した場合について説明した。 In the step-up control, step-down control, and fixed frequency control described above, the first switching element Q1 or the second switching element Q2 is turned on at the timing when the reactor current iL reaches the lower limit target value. The lower limit target value is preferably set to zero (0) in order to reduce the switching loss generated in the first and second switching elements Q1 and Q2. In the above description, the lower limit target value is set to zero. Explained the case.
ただし、下限目標値はゼロ(0)と限定されるわけではなく、ゼロ(0)以外の値に設定してもよい。例えば、コンバータ6から出力される電流のリップルを小さく抑えたい場合、下限目標値をゼロ(0)より大きい値に設定することで、上限目標値と下限目標値の差が小さくなり、リアクトル電流iLの振幅が小さくなるので、コンバータ6から出力される電流のリップルを小さくすることができる。
However, the lower limit target value is not limited to zero (0), and may be set to a value other than zero (0). For example, when it is desired to keep the ripple of the current output from the
以上説明したように、固定周波数制御は、第1スイッチング素子Q1に固定周波数fQ1、固定デューティdQ1の信号を与えて第1スイッチング素子Q1をオンオフ動作させると共に、第2スイッチング素子Q2についてはリアクトル電流iLが下限目標値に達した瞬間にオン、上限目標値iref*に達した瞬間にオフするように動作させることにより、リアクトル電流波形iLを上限目標値iref*と下限目標値の間で四角形状の波形に制御することができる。しかし、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2のオンオフ動作を複数モードで制御して、リアクトル電流iLを四角形状の波形に制御する方法であれば、上記で説明した以外の制御方法を適用しても良い。 As described above, in the fixed frequency control, the first switching element Q1 is supplied with a signal having the fixed frequency fQ1 and the fixed duty dQ1 to turn on and off the first switching element Q1, and the reactor current iL is applied to the second switching element Q2. Is turned on at the moment when the value reaches the lower limit target value, and is turned off at the moment when the upper limit target value iref * is reached, so that the reactor current waveform iL has a rectangular shape between the upper limit target value iref * and the lower limit target value. The waveform can be controlled. However, any control method other than those described above may be applied as long as the on / off operation of the first and second switching elements Q1 and Q2 is controlled in a plurality of modes to control the reactor current iL to a square waveform. May be.
例えば、図12に示すように、第1および第2スイッチング素子Q1、Q2のオンオフ動作を、位相をずらした2つの三角波を用いて制御するPWM(Pulse Width Modulation)制御を行っても良い。なお、図12の上段は、三角波と比較値との比較、図12の中段は第1および第2スイッチング素子Q1、Q2のオンオフ動作、図12の下段はリアクトル電流の波形を表している。
図12に示すように、第1三角波TW1と第2三角波TW2の互いに位相の異なる2つの三角波を用意し、第1三角波TW1は第1スイッチング素子Q1のオンオフ動作に使用し、第2三角波TW2は第2スイッチング素子Q2のオンオフ動作に使用する。
次に、具体的な第1および第2スイッチング素子Q1、Q2のオンオフ動作を説明する。第1スイッチング素子Q1は、第1三角波TW1と比較値RWとを比較し、第1三角波TW1が比較値RWより大きい時にオンとし、第1三角波TW1が比較値RWより小さい時にオフとする。第2スイッチング素子Q2は、第2三角波TW2と比較値RWとを比較し、第2三角波TW2が比較値RWより大きい時にオンとし、第2三角波TW2が比較値RWより小さい時にオフとする。このように第1および第2スイッチング素子Q1、Q2をオンオフ動作させることにより、図12の下段に示すように、リアクトル電流iLを四角形状の波形に制御することができる。
For example, as shown in FIG. 12, PWM (Pulse Width Modulation) control for controlling the on / off operation of the first and second switching elements Q1, Q2 using two triangular waves whose phases are shifted may be performed. 12 shows the comparison between the triangular wave and the comparison value, the middle part of FIG. 12 shows the on / off operation of the first and second switching elements Q1 and Q2, and the lower part of FIG. 12 shows the waveform of the reactor current.
As shown in FIG. 12, two triangular waves having different phases of the first triangular wave TW1 and the second triangular wave TW2 are prepared. The first triangular wave TW1 is used for the on / off operation of the first switching element Q1, and the second triangular wave TW2 is Used for the on / off operation of the second switching element Q2.
Next, a specific on / off operation of the first and second switching elements Q1, Q2 will be described. The first switching element Q1 compares the first triangular wave TW1 with the comparison value RW, turns on when the first triangular wave TW1 is larger than the comparison value RW, and turns off when the first triangular wave TW1 is smaller than the comparison value RW. The second switching element Q2 compares the second triangular wave TW2 with the comparison value RW, turns on when the second triangular wave TW2 is larger than the comparison value RW, and turns off when the second triangular wave TW2 is smaller than the comparison value RW. Thus, by turning on and off the first and second switching elements Q1 and Q2, the reactor current iL can be controlled to have a square waveform as shown in the lower part of FIG.
また、上記の説明では、電源制御部2は、入力電圧すなわち入力電圧検出値vinと出力電圧すなわち出力電圧検出値voとの比較に基づいて、コンバータ6を昇圧制御、降圧制御および複数モードスイッチング制御の間で切り替えて動作させるようにした。しかしながら、上記3つの制御(昇圧制御、降圧制御、複数モードスイッチング制御)の全てを組み合わせる必要はなく、例えば、昇圧制御と複数モードスイッチング制御の2つの制御を組み合わせたり、降圧制御と複数モードスイッチング制御の2つの制御を組み合わせるようにしても良い。また、入力電圧および出力電圧の差に関係なく、常に複数モードスイッチング制御を行うようにしても良い。
Further, in the above description, the power
さらに、複数モードスイッチング制御として固定周波数制御を行う場合は、電源制御部2は、入力電圧と出力電圧の比較に基づいて、第1スイッチング素子Q1を常時オンにし、第2スイッチング素子Q2をリアクトル電流iLが上限目標値iref*に達したらオフ、リアクトル電流iLが下限目標値に達したらオンとする昇圧制御と、第2スイッチング素子Q2を常時オフにし、第1スイッチング素子Q1をリアクトル電流iLが上限目標値iref*に達したらオフ、リアクトル電流iLが下限目標値に達したらオンと制御する降圧制御とのうち少なくとも一つの制御と、固定周波数制御とを組み合わせてコンバータ6を動作させるようにすれば良い。また、入力電圧および出力電圧の差に関係なく、常に固定周波数制御を行うようにしても良い。なお、入力電圧および出力電圧の差に関係なく、常に固定周波数制御を行う場合は、後述する実施の形態2の上限目標値iref*の演算式を使用することが好ましい。
Further, when performing the fixed frequency control as the multi-mode switching control, the power
以上のように、この実施の形態1によれば、Hブリッジ型昇降圧コンバータを複数モードスイッチング制御で動作させることにより、リアクトル電流を四角形状の波形に制御しつつ、入力電流波形を入力電圧波形と同位相、同波形に近づけるようにして力率を改善することができる。 As described above, according to the first embodiment, the input current waveform is changed to the input voltage waveform while the reactor current is controlled to the square waveform by operating the H-bridge type buck-boost converter by the multi-mode switching control. The power factor can be improved so as to approximate the same phase and waveform.
そして、リアクトル電流を四角形状の波形に制御することにより、リアクトル電流の最大値を低減することができ、リアクトルで発生する損失を低減することができる。そのため、電力変換装置の高効率化が実現できると共に、リアクトルや放熱部品の小型化にともなう電力変換装置の小型化が実現できる。 And by controlling a reactor current to a square waveform, the maximum value of a reactor current can be reduced and the loss which generate | occur | produces in a reactor can be reduced. For this reason, it is possible to realize high efficiency of the power conversion device, and it is possible to reduce the size of the power conversion device due to the miniaturization of the reactor and the heat dissipation component.
また、複数モードスイッチング制御として、三モードスイッチング制御を行うことにより、リアクトル電流の最大値を大きく低減することができる。 Moreover, the maximum value of the reactor current can be greatly reduced by performing the three-mode switching control as the multi-mode switching control.
また、複数モードスイッチング制御として、第1スイッチング素子を固定周波数および固定デューティの信号によりオンオフ動作させるとともに、第2スイッチング素子をリアクトル電流が上限目標値に達した時にオフ動作させ、リアクトル電流が下限目標値に達した時にオン動作させる固定周波数制御を行うことにより、リアクトル電流を四角形状の波形に制御することができ、リアクトル電流の最大値を低減して、リアクトルで発生する損失を低減することができる。 Further, as the multimode switching control, the first switching element is turned on / off by a signal having a fixed frequency and a fixed duty, and the second switching element is turned off when the reactor current reaches the upper limit target value, so that the reactor current becomes the lower limit target. By performing fixed frequency control that turns on when the value reaches the value, the reactor current can be controlled to a square waveform, and the maximum value of the reactor current can be reduced to reduce the loss generated in the reactor. it can.
さらに、固定周波数制御で用いる上限目標値として、入力電圧を第1スイッチング素子の固定デューティで除算したものに比例した値を設定することにより、簡単な演算式により固定周波数制御を実現することができる。 Furthermore, by setting a value proportional to the input voltage divided by the fixed duty of the first switching element as the upper limit target value used in the fixed frequency control, the fixed frequency control can be realized with a simple arithmetic expression. .
また、固定周波数制御で用いる第1スイッチング素子の固定デューティを、リアクトル電流の最大値を低減するように設定することにより、さらにリアクトル電流の最大値を低減することができ、リアクトルで発生する損失を低減することができる。例えば、固定デューティを0.5以上と設定することで、固定周波数制御における上限目標値を昇圧制御における上限目標値以下に設定することができ、固定周波数制御時のリアクトル電流の最大値を低減することができる。 In addition, by setting the fixed duty of the first switching element used in the fixed frequency control so as to reduce the maximum value of the reactor current, the maximum value of the reactor current can be further reduced, and the loss generated in the reactor can be reduced. Can be reduced. For example, by setting the fixed duty to 0.5 or more, the upper limit target value in the fixed frequency control can be set to be lower than the upper limit target value in the boost control, and the maximum value of the reactor current during the fixed frequency control is reduced. be able to.
また、入力電圧と出力電圧の比較に基づいて、Hブリッジ型昇降圧コンバータを昇圧動作させる昇圧制御と、Hブリッジ型昇降圧コンバータを降圧動作させる降圧制御と、複数モードスイッチング制御とを組み合わせてHブリッジ型昇降圧コンバータを動作させることにより、入力電圧の大きさに関わらず、目標出力電圧を実現することができる。なお、前述したように、入力電圧と出力電圧の比較に基づいて、Hブリッジ型昇降圧コンバータを昇圧動作させる昇圧制御と、Hブリッジ型昇降圧コンバータを降圧動作させる降圧制御とのうちいずれか一つの制御と、複数モードスイッチング制御とを組み合わせてHブリッジ型昇降圧コンバータを動作させてもよい。 Further, based on the comparison between the input voltage and the output voltage, a combination of step-up control for boosting the H-bridge type buck-boost converter, step-down control for stepping down the H-bridge type buck-boost converter, and multiple mode switching control is combined. By operating the bridge type buck-boost converter, the target output voltage can be realized regardless of the magnitude of the input voltage. As described above, based on the comparison between the input voltage and the output voltage, any one of the step-up control for boosting the H-bridge type buck-boost converter and the step-down control for stepping down the H-bridge type buck-boost converter. One control and multiple mode switching control may be combined to operate the H-bridge type buck-boost converter.
さらに、入力電圧と出力電圧の比較に基づいて、第1スイッチング素子を常時オンにし、第2スイッチング素子をリアクトル電流が上限目標値に達したらオフ、リアクトル電流が下限目標値に達したらオンとする昇圧制御と、第2スイッチング素子を常時オフにし、第1スイッチング素子をリアクトル電流が上限目標値に達したらオフ、リアクトル電流が下限目標値に達したらオンと制御する降圧制御と、固定周波数制御とを組み合わせてHブリッジ型昇降圧コンバータを動作させることにより、入力電圧の大きさに関わらず、目標出力電圧を実現することができる。なお、入力電圧と出力電圧の比較に基づいて、第1スイッチング素子を常時オンにし、第2スイッチング素子をリアクトル電流が上限目標値に達したらオフ、リアクトル電流が下限目標値に達したらオンとする昇圧制御と、第2スイッチング素子を常時オフにし、第1スイッチング素子をリアクトル電流が上限目標値に達したらオフ、リアクトル電流が下限目標値に達したらオンと制御する降圧制御とのうちいずれか一つの制御と、固定周波数制御とを組み合わせてHブリッジ型昇降圧コンバータを動作させてもよい。 Further, based on the comparison between the input voltage and the output voltage, the first switching element is always turned on, and the second switching element is turned off when the reactor current reaches the upper limit target value, and turned on when the reactor current reaches the lower limit target value. Step-up control, step-down control that always turns off the second switching element, turns off the first switching element when the reactor current reaches the upper limit target value, and turns on when the reactor current reaches the lower limit target value; fixed frequency control; By operating the H-bridge buck-boost converter in combination, the target output voltage can be realized regardless of the magnitude of the input voltage. Based on the comparison between the input voltage and the output voltage, the first switching element is always turned on, and the second switching element is turned off when the reactor current reaches the upper limit target value, and turned on when the reactor current reaches the lower limit target value. Either step-up control or step-down control in which the second switching element is always turned off and the first switching element is turned off when the reactor current reaches the upper limit target value and turned on when the reactor current reaches the lower limit target value. One control and fixed frequency control may be combined to operate the H-bridge type buck-boost converter.
また、固定周波数制御における下限値をゼロに設定することにより、第1および第2スイッチング素子のターンオンはリアクトル電流iLが下限目標値(0)となっている時に行われることとなり、第1および第2スイッチング素子で発生するスイッチング損失を低減でき、電力変換装置の高効率化が実現できる。 Further, by setting the lower limit value in the fixed frequency control to zero, the first and second switching elements are turned on when the reactor current iL is at the lower limit target value (0). Switching loss generated in the two switching elements can be reduced, and high efficiency of the power conversion device can be realized.
さらに、実施の形態1の電力変換装置は、1段のコンバータで構成され、かつリアクトル電流と上限目標値および下限目標値の比較結果を用いた制御を行うことから、部品点数が少なく、低コストで、かつ高効率の電力変換装置を実現することができる。 Furthermore, since the power conversion device according to the first embodiment is configured by a single-stage converter and performs control using a comparison result of the reactor current, the upper limit target value, and the lower limit target value, the number of parts is small and the cost is low. In addition, a highly efficient power conversion device can be realized.
実施の形態2.
図13はこの発明の実施の形態2における電力変換装置の電源制御部の構成を示す回路ブロック図であり、実施の形態1の図2または図9と同一もしくは対応する構成部分には同一の符号を付す。この実施の形態2における電力変換装置の電源主回路部1の構成は実施の形態1の図1と同様である。
FIG. 13 is a circuit block diagram showing the configuration of the power supply control unit of the power conversion device according to the second embodiment of the present invention. Components identical or corresponding to those in FIG. 2 or FIG. Is attached. The configuration of power supply
実施の形態1において、固定周波数制御時の上限目標値iref*の演算式(10)は、入力電圧と出力電圧がほぼ等しい場合(|vac|≒vdc)、つまり入力電圧検出値と出力電圧検出値がほぼ等しい場合(vin≒vo)を想定した式であり、入力電圧と出力電圧に差が生じる場合では、交流入力電流iacにひずみが生じ、力率が低下することが考えられる。 In the first embodiment, the arithmetic expression (10) of the upper limit target value iref * at the time of fixed frequency control is obtained when the input voltage and the output voltage are substantially equal (| vac | ≈vdc), that is, the input voltage detection value and the output voltage detection. It is an equation that assumes a case where the values are almost equal (vin≈vo). When a difference occurs between the input voltage and the output voltage, the AC input current iac is distorted, and the power factor may be reduced.
実施の形態2では、実施の形態1に対し、固定周波数制御時の上限目標値iref*の演算式を変更しており、入力電圧と出力電圧に差が生じた時に固定周波数制御を用いる場合に適した上限目標値iref*の演算式を提供する。 In the second embodiment, the calculation formula of the upper limit target value iref * at the time of fixed frequency control is changed with respect to the first embodiment, and the fixed frequency control is used when a difference occurs between the input voltage and the output voltage. An arithmetic expression of a suitable upper limit target value iref * is provided.
図14は実施の形態2で考えるリアクトル電流iLの波形である。なお、図14は図11と同様にリアクトル電流iLが立ち上がる期間と立ち下がる期間を0と近似している。
図14に示すように、入力電圧(脈流電圧)|vac|と出力電圧vdcに電圧差がある場合を考慮しているため、第1スイッチング素子Q1がオン、第2スイッチング素子Q2がオフの期間には、リアクトル電流iLは脈流電圧と出力電圧の電圧差(|vac|―vdc)に比例した傾きをもった波形となる。
FIG. 14 shows the waveform of reactor current iL considered in the second embodiment. In FIG. 14, the period in which the reactor current iL rises and the period in which the reactor current iL rises are approximated to 0, as in FIG. 11.
As shown in FIG. 14, since the case where there is a voltage difference between the input voltage (pulsating voltage) | vac | and the output voltage vdc is considered, the first switching element Q1 is on and the second switching element Q2 is off. During the period, the reactor current iL has a waveform with a slope proportional to the voltage difference (| vac | −vdc) between the pulsating voltage and the output voltage.
図14は図11と同様に第1スイッチング素子Q1がオンする期間にのみリアクトル電流iLが流れる。そのため、目標リアクトル電流iL*は、図11の場合と同様に既出の式(3)により設定することができる。
iL*=vin×i**・・・(3)
In FIG. 14, the reactor current iL flows only during the period when the first switching element Q1 is turned on, as in FIG. Therefore, the target reactor current iL * can be set by the above-described equation (3) as in the case of FIG.
iL ** = vin × i ** (3)
次に、リアクトル電流iLの単位時間ごとの平均が目標リアクトル電流iL*に一致するように上限目標値iref*は定まることを用いて、図14における目標リアクトル電流iL*と上限目標値iref*の関係を導出する。目標リアクトル電流iL*は、上限目標値iref*、入力電圧検出値vin、出力電圧検出値vo、第1スイッチング素子Q1に与える信号の固定周波数fQ1および固定デューティdQ1、リアクトルLのインダクタンスLを用いて式(11)と算出される。
iL*=iref*×dQ1+{(vin−vo)×(dQ1)2/(2×L×fQ1)}・・・(11)
Next, using the fact that the upper limit target value iref * is determined so that the average of the reactor current iL per unit time matches the target reactor current iL *, the target reactor current iL * and the upper limit target value iref * in FIG. Derive relationships. The target reactor current iL * is obtained by using an upper limit target value iref *, an input voltage detection value vin, an output voltage detection value vo, a fixed frequency fQ1 and a fixed duty dQ1 of a signal applied to the first switching element Q1, and an inductance L of the reactor L. It is calculated as equation (11).
iL * = iref * × dQ1 + {(vin−vo) × (dQ1) 2 / (2 × L × fQ1)} (11)
目標値演算部24cは、上限目標値iref*を前述の式(3)と上記の式(11)とを用いて、次の式(12)により設定する。
iref*=(vin×i**/dQ1)−{(vin−vo)×dQ1/(2×L×fQ1)}・・・(12)
The target
iref * = (vin × i ** / dQ1) − {(vin−vo) × dQ1 / (2 × L × fQ1)} (12)
式(12)の右辺第1項は式(10)の右辺と同じであり、式(12)の右辺第2項は上述の入出力電圧差(vin−vo)に比例している項である。つまり、式(12)の右辺は、図14の斜線面積部SA1に示す入出力電圧差に依存しない項を、図14の白色面積部SA2に示す入出力電圧差(vin−vo)に依存する項で補正した式となっている。 The first term on the right side of Equation (12) is the same as the right side of Equation (10), and the second term on the right side of Equation (12) is a term proportional to the above-described input / output voltage difference (vin−vo). . That is, the right side of Expression (12) depends on the input / output voltage difference (vin−vo) shown in the white area portion SA2 in FIG. 14 for a term that does not depend on the input / output voltage difference shown in the hatched area portion SA1 in FIG. The equation is corrected by the term.
その他の構成、および作用効果は、実施の形態1の場合と同様であるため、説明は省略する。 Other configurations and operational effects are the same as those in the first embodiment, and thus the description thereof is omitted.
以上のように、この実施の形態2によれば、固定周波数制御で用いる上限目標値として、入力電圧を第1スイッチング素子の固定デューティで除算したものに比例した値を、入力電圧と出力電圧の電圧差に比例する値により、補正した値を設定するようにしたので、入力電圧と出力電圧に差が生じる場合であっても、交流入力電流にひずみが発生することなく、力率を向上させることができる。 As described above, according to the second embodiment, the upper limit target value used in the fixed frequency control is a value proportional to the input voltage divided by the fixed duty of the first switching element. Since the corrected value is set according to the value proportional to the voltage difference, the power factor is improved without causing distortion in the AC input current even if there is a difference between the input voltage and the output voltage. be able to.
すなわち、この実施の形態2は、高力率が要求される場合において、上限目標値の演算値の誤差により生じる力率低下、高調波規格の非準拠を防ぐことを目的としている。固定周波数制御を入出力電圧差のある条件で使用する場合には、上限目標値を式(12)と算出することで、交流入力電流に歪みが発生することなく、交流入力電流を交流入力電圧と同位相、同波形とし、力率を向上させることができる。 In other words, the second embodiment is intended to prevent power factor reduction and non-compliance with harmonic standards caused by an error in the calculated value of the upper limit target value when a high power factor is required. When using fixed frequency control under conditions where there is a difference between input and output voltages, the AC input current can be converted to AC input voltage without causing distortion in the AC input current by calculating the upper limit target value as Equation (12). The power factor can be improved with the same phase and waveform.
実施の形態3.
図15および図16はこの発明の実施の形態3による電力変換装置の電源主回路部および電源制御部を示す回路ブロック図であり、実施の形態1と同一もしくは対応する構成部分には同一の符号を付す。
15 and 16 are circuit block diagrams showing a power supply main circuit unit and a power supply control unit of a power conversion device according to
この実施の形態3では、実施の形態1に示した電力変換装置を前提として、複数のLED(Light Emitting Diode)を直列に接続したLEDユニットを負荷10とした場合について説明する。なお、負荷10となるLEDユニットのLEDの接続方法は、単に直列接続した場合に限らず並列接続や直並列接続としてもよく、1個のLEDであっても良い。
In the third embodiment, a case will be described in which the
ここで、LEDは通常、その特性から電流制御が適している。このため、この実施の形態3では、実施の形態1の回路構成に対し、LEDに流れるLED電流iLEDを検出するための検出回路としてLED電流検出部11が追加されている。また、電源制御部2において、出力制御部21に対する出力電圧検出値voおよび目標出力電圧vo*の入力に代えて、LED電流検出部11で検出されたLED電流iLEDおよび目標出力電流iLED*が入力されている。なお、図16の固定周波数制御時における目標値演算部24cでは実施の形態1で求めた式(10)を用いているが、実施の形態2で求めた式(12)を目標値演算部24cで用いてもよい。
Here, current control is usually suitable for the LED because of its characteristics. For this reason, in this
この構成によれば、実施の形態1および2と同様の制御により、LEDに流れるLED電流iLEDの制御を行うことができる。また、光量を調整するための調光機能を搭載する場合は、外部の機器から上記の目標出力電流iLED*を可変するような構成とすれば、調光機能も実現することができる。 According to this configuration, the LED current iLED flowing through the LED can be controlled by the same control as in the first and second embodiments. In addition, when a dimming function for adjusting the amount of light is installed, the dimming function can also be realized if the above-described target output current iLED * is made variable from an external device.
このように、この実施の形態3では、実施の形態1および2において負荷としてLEDユニットを設けた場合、LED電流検出部で検出されたLED電流を電源制御部にフィードバックし、出力制御部でLED電流が目標出力電流となるように制御する。そして、実施の形態1で説明した目標値演算部、リアクトル電流比較部およびスイッチ制御部によって第1および第2スイッチング素子のオンオフ制御を行うことにより、安価で高力率、高効率の電力変換を達成することができる。 As described above, in the third embodiment, when the LED unit is provided as the load in the first and second embodiments, the LED current detected by the LED current detection unit is fed back to the power supply control unit, and the LED is detected by the output control unit. Control is performed so that the current becomes the target output current. Then, by performing on / off control of the first and second switching elements by the target value calculation unit, the reactor current comparison unit, and the switch control unit described in the first embodiment, low-cost, high power factor, high-efficiency power conversion can be performed. Can be achieved.
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせることや、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。 Note that the present invention can be freely combined with each other within the scope of the invention, and each embodiment can be appropriately modified or omitted.
Claims (11)
上記入力電圧、上記Hブリッジ型昇降圧コンバータで電圧変換された後の出力電圧、および上記リアクトルに流れるリアクトル電流を検出する検出回路と、
上記検出回路で検出された検出信号に基づいて上記Hブリッジ型昇降圧コンバータの上記第1及び第2スイッチング素子をオンオフ制御することにより上記出力電圧を制御する電源制御部とを備え、
上記電源制御部は、上記第1スイッチング素子を固定周波数および固定デューティの信号によりオンオフ動作させるとともに、上記第2スイッチング素子を上記リアクトル電流が上限目標値に達した時にオフ動作させ、上記リアクトル電流が下限目標値に達した時にオン動作させる固定周波数制御を行う電力変換装置。 An H-bridge buck-boost converter having first and second switching elements and a reactor for converting an input voltage into a target output voltage;
A detection circuit for detecting the input voltage, the output voltage after voltage conversion by the H-bridge type buck-boost converter, and the reactor current flowing through the reactor;
A power control unit that controls the output voltage by controlling on and off the first and second switching elements of the H-bridge buck-boost converter based on a detection signal detected by the detection circuit;
The power supply controller turns on and off the first switching element by a signal having a fixed frequency and a fixed duty, and turns off the second switching element when the reactor current reaches an upper limit target value. A power conversion device that performs fixed frequency control that is turned on when the lower limit target value is reached.
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