JP6414138B2 - 車体の設計支援装置及び方法 - Google Patents
車体の設計支援装置及び方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6414138B2 JP6414138B2 JP2016098460A JP2016098460A JP6414138B2 JP 6414138 B2 JP6414138 B2 JP 6414138B2 JP 2016098460 A JP2016098460 A JP 2016098460A JP 2016098460 A JP2016098460 A JP 2016098460A JP 6414138 B2 JP6414138 B2 JP 6414138B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- skeleton
- thickness
- stress
- collision
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000013461 design Methods 0.000 title claims description 127
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 29
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 137
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 claims description 32
- 238000013506 data mapping Methods 0.000 claims description 31
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 claims description 30
- 238000013507 mapping Methods 0.000 claims description 14
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims description 7
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 30
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 30
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 17
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 9
- 239000012779 reinforcing material Substances 0.000 description 7
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 238000011960 computer-aided design Methods 0.000 description 1
- 238000011161 development Methods 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 230000002787 reinforcement Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Automobile Manufacture Line, Endless Track Vehicle, Trailer (AREA)
Description
例えば、特許文献1には、自動車の車両用耐衝突補強材を対象としてCAE解析を行い、自動車車両の衝突時における車両用耐衝突補強材の耐座屈性能を評価する技術が開示されている。
しかし、部品や車体骨格の衝突解析した後の状態から遡って、変形しにくい部品や車体骨格の強度を求めることは困難であった。すなわち、衝突によって部品や車体骨格は変形し、変形による歪みエネルギーが消費されるため、変形した後の部品や車体骨格に残留する応力は、部品や車体骨格を変形しにくくするために必要な応力ではないため、この応力に見合う鋼板の強度を再度与えて衝突解析を行なっても、変形に消費されたエネルギー分の鋼板強度が低下しており、変形しにくい部品や車体骨格に必要な鋼板の強度とはならないからである。
そこで、部品や車体骨格が衝突解析した後の状態から、変形しにくい部品や車体骨格の応力を求めることができれば、部品や車体骨格を構成する鋼板に必要な強度を容易に求めることができて有用である。
そこで本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、車体の設計支援の対象とする車体骨格について、衝突による変形を所定値以下にとどめ、かつ、軽量化のために、前記車体骨格に含まれる部品の強度や板厚を著しく増加させて、車体設計を支援する車体骨格を極端に変形しにくくした前記車体の衝突解析を行い、該衝突解析により得られた前記車体の応力と板厚の積の分布を得ることにより、前記部品に要求される材料強度及び板厚を簡易に算出することできるという知見を得た。
本発明は、かかる知見に基づいてなされたものであり、具体的には以下の構成からなるものである。
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
α、β、γ:係数
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
C1、C2、C3:係数
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
α、β、γ:係数
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
C1、C2、C3:係数
なお、本実施の形態における衝突解析は自動車車両の前面微小ラップ衝突を対象としたものであり、図2に示す車体モデル31の前方には被衝突物である剛体壁33が設定された車体解析モデル35を用いる。
車体モデル31は、車体の3次元CADデータ等の形状データに基づいて車体を要素(メッシュ)分割して生成されたものであり、複数の要素で構成され、要素情報及び節点情報と、前記車体を構成する部品の部品情報を有するものである。
節点情報としては、節点の座標値等がある。
部品情報としては、各部品の材料や部品同士の組み合わせ等がある。
図2をはじめとして本明細書中において、車体モデル31は要素や節点を省略して図示したものである。
本実施の形態に係る設計支援装置1は、PC(パーソナルコンピュータ)等のコンピュータによって構成され、図1に示すように表示装置3、入力装置5、主記憶装置7、補助記憶装置9及び演算処理部11を有している。
表示装置3、入力装置5、主記憶装置7及び補助記憶装置9は演算処理部11に接続され、演算処理部11の指令によって各機能が実行される。
入力装置5は、操作者による解析条件や境界条件の入力等に用いられ、キーボードやマウス等で構成される。
主記憶装置7は、RAM(Random Access Memory)等で構成され、演算処理部11で使用するデータの一時保存や演算等に用いられる。
補助記憶装置9は、ハードディスクやSSD(Solid State Drive)等で構成され、解析に用いるプログラムや解析データ等のファイルの保存・記憶等に用いられる。
演算処理部11内には、材質・板厚設定手段13と、衝突解析手段15と、解析データマッピング手段17と、材質・板厚算出手段19と、分布表示手段21とが備えられている。
以下、演算処理部11の各手段について詳細に説明する。
材質・板厚設定手段13は、要素(メッシュ)と節点でモデル化された複数の部品から構成されて要素情報及び節点情報を有する車体モデル31において設計支援の対象とする車体骨格41(図2)を特定し、車体骨格41に含まれる部品の衝突による相対変位量が所定の値以下となるように前記部品の材料強度を含む材質及び板厚を設定するものである。
車体骨格41には、車体モデル31のフロントドア周りにおけるアウター側の部品a1〜a8(図3(a))及びインナー側の部品b1〜b6(図3(b)参照)が含まれている。
鋼板の引張強度と板厚に関しては、車体モデル31について衝突解析を行った時に部品a1〜a8及びb1〜b6の相対変位量が所定の値以下となるように設定する。一方、鋼板の比重に関しては、鋼板の板厚を変更すると部品の質量が増減して衝突解析時の慣性力等に影響するため、各部品の鋼板の板厚を変更する前の当該部品の質量が変化しないように比重を変更し設定する。
図4より、部品a1〜a8及びb1〜b6の引張強度及び板厚を上記のように設定することにより、衝突解析前の図3に示す車体モデルと比べて車体骨格41の衝突による変形が抑制されていることが分かる。
また、部品a1〜a8及びb1〜b6に設定する材質及び板厚としては、引張強度を1.5GPa以上、板厚を3.6mm以上に設定することが好ましい。
衝突解析手段15は、材質・板厚設定手段13により設計支援の対象とする車体骨格41に含まれる部品a1〜a8及びb1〜b6の材質及び板厚を車体モデル31に設定して生成した車体解析モデル35について衝突解析を行い、要素毎及び/又は節点毎に解析データを取得するものである。
衝突解析手段15により取得される変位量は、例えば車体モデル31の重心座標系での値であり、車体モデル31が図2に示すように前方に走行する衝突解析の場合、車体モデル31の重心座標系における相対変位量である。
解析データマッピング手段17は、耐衝突性能を満たすように設計支援の対象とする衝突解析前の車体骨格41と同一形状であって、かつ要素情報及び/又は節点情報が衝突解析手段15における要素情報及び/又は節点情報に対応付けられている車体骨格モデル51に、衝突解析手段15により取得された解析データをマッピング(写像)するものである。
解析データマッピング手段17を用いて衝突前の車体骨格モデル51(又は車体モデル31)に解析データをマッピングすることにより、車体の部品の設計を支援するに際して前記部品に要求される材質や板厚の局所的な分布を厳密に表示することができる。
材質・板厚算出手段19は、車体骨格モデル51にマッピングした応力σSと板厚t1との積の値、又は、応力σSと板厚t1それぞれの値を式(1)の右辺に代入し、さらに車体骨格41に含まれる部品に要求される降伏応力YS又は板厚t2のいずれか一方の値を式(1)の左辺に与えることで、部品a1〜a8及びb1〜b6に要求される他方の板厚t2又は降伏応力YSの値を算出するものである。
また、α、β及びγは係数であり、衝突実験等により求められるパラメータである。係数βとγの値が等しい場合、解析データマッピング手段17によりマッピングされた応力σSと板厚t1の積の値をそのまま式(1)の右辺に代入することができる。
さらに、式(1)に代入する降伏応力YSや板厚t1は部品毎に異なった値でも良い。
分布表示手段21は、材質・板厚算出手段19により算出された降伏応力YS又は板厚t2の分布を車体骨格モデル51又は車体モデル31上に視覚的に表示するものである。
一方、設計支援装置1においては、材質・板厚設定手段13によって設計支援の対象とする車体骨格41に含まれる部品の衝突による相対変位量は所定の値以下となるように設定されるため、車体骨格41の衝突による変形は著しく抑制される。
また、C1、C2及びC3は係数であり、衝突実験等により求められるパラメータである。
本実施の形態に係る車体の設計支援方法は、図13に示すように、材質・板厚設定ステップS1と、衝突解析ステップS3と、解析データマッピングステップS5と、材質・板厚算出ステップS7と、分布表示ステップS9とを備えたものであり、コンピュータによる設計支援装置1が各ステップを実行する。
以下に、上記各ステップについて設計支援装置1の動作とともに説明する。
材質・板厚設定ステップS1は、材質・板厚設定手段13を用いて、要素(メッシュ)と節点でモデル化された複数の部品から構成されて要素情報及び節点情報を有する車体モデル31において設計支援の対象とする車体骨格41を特定し、車体骨格41に含まれる部品の衝突による相対変位量が所定の値以下となるように前記部品に用いられる鋼板の材料強度を含む材質及び板厚を設定するステップである。
衝突解析ステップS3は、衝突解析手段15を用いて、設計支援の対象とする車体骨格41に含まれる部品a1〜a8及びb1〜b6の材質及び板厚が設定された車体モデル31について衝突解析を行って、要素毎及び/又は節点毎に解析データを取得するステップである。
そして衝突解析により、応力分布、変位、板厚、歪み等が要素毎及び/又は節点毎に解析データとして取得される。
解析データマッピングステップS5は、解析データマッピング手段17を用いて、設計支援の対象とする車体骨格41と同一形状であり、かつ要素情報及び/又は節点情報が衝突解析ステップS3における要素情報及び/又は節点情報に対応付けられている車体骨格モデル51に衝突解析ステップS3で取得された応力σSと車体骨格41に含まれる部品の板厚との積の分布をマッピング(写像)するステップである。
材質・板厚算出ステップS7は、材質・板厚算出手段19を用いて、車体骨格モデル51にマッピングされた応力σSと板厚t1の積の値、又は、該積の値から算出した応力σSと板厚t1それぞれの値を式(1)の右辺に代入し、さらに車体骨格41に含まれる部品に要求される降伏応力YS又は板厚t2のいずれか一方の値を式(1)の左辺に与えることで、部品a1〜a8及びb1〜b6に要求される他方の板厚t2又は降伏応力YSの値を算出するステップである。
分布表示ステップS9は、分布表示手段21を用いて、材質・板厚算出ステップS7において算出された降伏応力YS又は板厚t2の分布を車体骨格モデル51又は車体モデル31上に視覚的に表示するステップである。
2 設計支援装置
3 表示装置
5 入力装置
7 主記憶装置
9 補助記憶装置
11 演算処理部
13 材質・板厚設定手段
15 衝突解析手段
17 解析データマッピング手段
18 平均値算出手段
19 材質・板厚算出手段
21 分布表示手段
31 車体モデル
33 剛体壁
35 車体解析モデル
41 車体骨格
51 車体骨格モデル
Claims (12)
- 要素(メッシュ)と節点でモデル化された複数の部品から構成されて要素情報及び/又は節点情報を有する車体モデルについて衝突解析を行い、該衝突解析の結果に基づいて耐衝突性能を満たす車体の設計を支援する車体の設計支援装置であって、
前記車体モデルにおいて設計支援の対象とする車体骨格を特定し、該車体骨格に含まれる部品の衝突による相対変位量が所定の値以下となるように、前記部品の材料強度を含む材質及び板厚を前記車体モデルに設定する材質・板厚設定手段と、
前記材質及び板厚が設定された前記車体モデルについて衝突解析を行い、前記車体骨格における応力分布を含む解析データを取得する衝突解析手段と、
該取得された解析データのうち少なくとも、前記車体骨格における応力と前記車体骨格に含まれる部品の板厚との積の分布、又は、前記車体骨格における応力分布を、前記材質・板厚設定手段により特定した衝突解析前の前記車体骨格と同一形状であって、かつ要素情報及び/又は節点情報が前記衝突解析手段による衝突解析後の要素情報及び/又は節点情報に対応付けられている車体骨格モデルにマッピングする解析データマッピング手段と、
前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1の積の値、又は、前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1それぞれの値を下式の右辺に代入し、さらに前記車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力YS又は板厚t2のいずれか一方の値を下式の左辺に与えることで、他方の板厚t2又は降伏応力YSの値を算出する材質・板厚算出手段を備えたことを特徴とする車体の設計支援装置。
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
α、β、γ:係数 - 要素(メッシュ)と節点でモデル化された複数の部品から構成されて要素情報及び/又は節点情報を有する車体モデルについて衝突解析を行い、該衝突解析の結果に基づいて耐衝突性能を満たす車体の設計を支援する車体の設計支援装置であって、
前記車体モデルにおいて設計支援の対象とする車体骨格を特定し、該車体骨格に含まれる部品の衝突による相対変位量が所定の値以下となるように、前記部品の材料強度を含む材質及び板厚を前記車体モデルに設定する材質・板厚設定手段と、
前記材質及び板厚が設定された前記車体モデルについて衝突解析を行い、前記車体骨格における応力分布を含む解析データを取得する衝突解析手段と、
該取得された解析データのうち少なくとも、前記車体骨格における応力と前記車体骨格に含まれる部品の板厚との積の分布、及び/又は、前記車体骨格における応力分布を、前記材質・板厚設定手段により特定した衝突解析前の前記車体骨格と同一形状であって、かつ要素情報及び/又は節点情報が前記衝突解析手段による衝突解析後の要素情報及び/又は節点情報に対応付けられている車体骨格モデルにマッピングする解析データマッピング手段と、
前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1の積の値、及び/又は、前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1それぞれの値を下式の右辺に代入し、さらに前記車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力YS又は板厚t2のいずれか一方の値を下式の左辺に与えることで、他方の板厚t2又は降伏応力YSの値を算出する材質・板厚算出手段を備えたことを特徴とする車体の設計支援装置。
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
C1、C2、C3:係数 - 前記マッピングした応力σSと前記部品の板厚t1の積の値、及び/又は、応力σSの値の、前記車体骨格モデルの所定範囲内又は部品ごとにおける平均値を算出する平均値算出手段を備え、
前記材質・板厚算出手段は、前記平均値を用いて、前記車体骨格に含まれる部品に要求される板厚t2又は降伏応力YSの値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の車体の設計支援装置。 - 前記材質・板厚算出手段により算出された降伏応力YS又は板厚t2の分布を視覚的に表示する分布表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車体の設計支援装置。
- 前記材質・板厚設定手段は、前記車体骨格における部品の引張強度を1.5GPa以上、板厚を3.6mm以上に設定し、前記車体骨格における部品の質量が変化しないように比重を変更し設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車体の設計支援装置。
- 前記材質・板厚設定手段は、前記車体骨格における部品の衝突による相対変位量の値を10mm以下にすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車体の設計支援装置。
- 要素(メッシュ)と節点でモデル化された複数の部品から構成されて要素情報及び/又は節点情報を有する車体モデルについて衝突解析を行い、該衝突解析の結果に基づいて耐衝突性能を満たす車体の設計を支援する車体の設計支援方法であり、以下の各ステップをコンピュータが行うものであって、
前記車体モデルにおいて設計支援の対象とする車体骨格を特定し、該車体骨格に含まれる部品の衝突による相対変位量が所定の値以下となるように、前記部品の材料強度を含む材質及び板厚を前記車体モデルに設定する材質・板厚設定ステップと、
前記材質及び板厚が設定された前記車体モデルについて衝突解析を行い、前記車体骨格における応力分布を含む解析データを取得する衝突解析ステップと、
該取得された解析データのうち少なくとも、前記車体骨格における応力と前記車体骨格に含まれる部品の板厚との積の分布、又は、前記車体骨格における応力分布を、前記材質・板厚設定ステップにおいて特定した衝突解析前の前記車体骨格と同一形状であって、かつ要素情報及び/又は節点情報が前記衝突解析ステップにおける衝突解析後の要素情報及び/又は節点情報に対応付けられている車体骨格モデルにマッピングする解析データマッピングステップと、
前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1の積の値、又は、前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1それぞれの値を下式の右辺に代入し、さらに前記車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力YS又は板厚t2のいずれか一方の値を下式の左辺に与えることで、他方の板厚t2又は降伏応力YSの値を算出する材質・板厚算出ステップを備えたことを特徴とする車体の設計支援方法。
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
α、β、γ:係数 - 要素(メッシュ)と節点でモデル化された複数の部品から構成されて要素情報及び/又は節点情報を有する車体モデルについて衝突解析を行い、該衝突解析の結果に基づいて耐衝突性能を満たす車体の設計を支援する車体の設計支援方法であり、以下の各ステップをコンピュータが行うものであって、
前記車体モデルにおいて設計支援の対象とする車体骨格を特定し、該車体骨格に含まれる部品の衝突による相対変位量が所定の値以下となるように、前記部品の材料強度を含む材質及び板厚を前記車体モデルに設定する材質・板厚設定ステップと、
前記材質及び板厚が設定された前記車体モデルについて衝突解析を行い、前記車体骨格における応力分布を含む解析データを取得する衝突解析ステップと、
該取得された解析データのうち少なくとも、前記車体骨格における応力と前記車体骨格に含まれる部品の板厚との積の分布、及び/又は、前記車体骨格における応力分布を、前記材質・板厚設定ステップにおいて特定した衝突解析前の前記車体骨格と同一形状であって、かつ要素情報及び/又は節点情報が前記衝突解析ステップにおける衝突解析後の要素情報及び/又は節点情報に対応付けられている車体骨格モデルにマッピングする解析データマッピングステップと、
前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1の積の値、及び、前記車体骨格モデルにマッピングした応力σSと前記部品の板厚t1それぞれの値を下式の右辺に代入し、さらに前記車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力YS又は板厚t2のいずれか一方の値を下式の左辺に与えることで、他方の板厚t2又は降伏応力YSの値を算出する材質・板厚算出ステップを備えたことを特徴とする車体の設計支援方法。
YS:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される降伏応力(N/m2)
t2:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品に要求される板厚(mm)
σS:車体骨格モデルにマッピングした応力(N/m2)
t1:設計支援の対象とする車体骨格に含まれる部品の板厚(mm)
C1、C2、C3:係数 - 前記マッピングした応力σSと前記部品の板厚t1の積の値、及び/又は、応力σSの値の、前記車体骨格モデルの部品ごとの所定範囲内における平均値を算出する平均値算出ステップを備え、
前記材質・板厚算出ステップは、前記平均値を用いて前記車体骨格に含まれる部品に要求される板厚t2又は降伏応力YSの値を算出することを特徴とする請求項7又は8に記載の車体の設計支援方法。 - 前記材質・板厚算出ステップにおいて算出された降伏応力YS又は板厚t2の分布を視覚的に表示する分布表示ステップを備えたことを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一項に記載の車体の設計支援方法。
- 前記材質・板厚設定ステップは、前記車体骨格における部品の引張強度を1.5GPa以上、板厚を3.6mm以上に設定し、前記車体骨格における部品の質量が変化しないように比重を変更し設定することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の車体の設計支援方法。
- 前記材質・板厚設定ステップは、前記車体骨格における部品の衝突による相対変位量の値を10mm以下にすることを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一項に記載の車体の設計支援方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016024468 | 2016-02-12 | ||
JP2016024468 | 2016-02-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017146947A JP2017146947A (ja) | 2017-08-24 |
JP6414138B2 true JP6414138B2 (ja) | 2018-10-31 |
Family
ID=59682355
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016098460A Active JP6414138B2 (ja) | 2016-02-12 | 2016-05-17 | 車体の設計支援装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6414138B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112100747B (zh) * | 2020-09-21 | 2022-11-01 | 湖南大学 | 车身骨架拓扑优化方法、装置、设备及介质 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3313040B2 (ja) * | 1997-01-23 | 2002-08-12 | 日本発条株式会社 | 構造物等の設計支援システム |
JP4733850B2 (ja) * | 2001-03-30 | 2011-07-27 | 新日本製鐵株式会社 | 鉄鋼製品の設計方法、記録媒体及びプログラム |
JP5928488B2 (ja) * | 2013-08-08 | 2016-06-01 | Jfeスチール株式会社 | 構造体の解析方法及び装置 |
-
2016
- 2016-05-17 JP JP2016098460A patent/JP6414138B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017146947A (ja) | 2017-08-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Chuang et al. | Multidisciplinary design optimization on vehicle tailor rolled blank design | |
Kiani et al. | Design of lightweight magnesium car body structure under crash and vibration constraints | |
Fang et al. | Parametric analysis and multiobjective optimization for functionally graded foam-filled thin-wall tube under lateral impact | |
KR102473091B1 (ko) | 차체 부품의 감도 해석 방법 및 장치, 차체 부품의 재료 특성 결정 방법 | |
WO2018154896A1 (ja) | 車体の補強部材の形状最適化方法及び形状最適化装置 | |
US9410855B2 (en) | Method for press forming analysis | |
JP6414138B2 (ja) | 車体の設計支援装置及び方法 | |
JP6933200B2 (ja) | 形状最適化解析方法及び装置 | |
JP6323410B2 (ja) | 構造体の部分解析モデル生成装置及び方法、該構造体の部分解析モデル生成方法により生成された部分解析モデルを用いた構造体の衝突解析方法 | |
JP2010049319A (ja) | 有限要素法を用いた車両用耐衝突補強材の評価方法、コンピュータプログラム及びコンピュータで読み取り可能な記憶媒体 | |
Zeng et al. | Specifying steel properties and incorporating forming effects in full vehicle impact simulation | |
JP5382104B2 (ja) | パネル評価方法 | |
JP5757224B2 (ja) | 構造部材の設計方法 | |
JP6048006B2 (ja) | 構造体を構成する部品の最適局所的補強位置検出方法、装置および最適局所的補強位置検出方法に基づいて部品を補強する方法 | |
JP5059084B2 (ja) | 設計支援プログラムおよび設計支援装置 | |
US20240320389A1 (en) | Method and device for determining dividing position and integration of automotive part | |
Yang et al. | Crashworthiness optimisation of A-pillar in passenger car in rear-end collision with truck | |
JP4780908B2 (ja) | 面品質予測装置及び面品質予測プログラム | |
Yang et al. | Recent development in Multidisciplinary design optimization of vehicle structures | |
Na et al. | A four-node membrane element model with bending modification for one-step algorithm for bus rollover impact | |
KR20230136179A (ko) | 차체의 경량화 방법 및 장치 | |
Bastien | Multidisciplinary design optimisation strategies for lightweight vehicle structures | |
JP6375963B2 (ja) | 構造体の力学的弱点を発見可能な構造体設計支援装置 | |
Deb et al. | Vehicle front impact safety design using a hybrid methodology | |
Đorđević et al. | TRUCK SUPPORTIVE CHASSIS STRUCTURAL STATIC ANALYSIS |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170922 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180723 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180904 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180917 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6414138 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |