JP6409704B2 - シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 - Google Patents
シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6409704B2 JP6409704B2 JP2015146609A JP2015146609A JP6409704B2 JP 6409704 B2 JP6409704 B2 JP 6409704B2 JP 2015146609 A JP2015146609 A JP 2015146609A JP 2015146609 A JP2015146609 A JP 2015146609A JP 6409704 B2 JP6409704 B2 JP 6409704B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- silicone gel
- composition
- cured
- bonded
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L83/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L83/04—Polysiloxanes
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L83/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L83/10—Block- or graft-copolymers containing polysiloxane sequences
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K5/00—Use of organic ingredients
- C08K5/04—Oxygen-containing compounds
- C08K5/09—Carboxylic acids; Metal salts thereof; Anhydrides thereof
- C08K5/098—Metal salts of carboxylic acids
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G2220/00—Compositions for preparing gels other than hydrogels, aerogels and xerogels
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/12—Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/20—Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L2201/00—Properties
- C08L2201/08—Stabilised against heat, light or radiation or oxydation
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L2205/00—Polymer mixtures characterised by other features
- C08L2205/02—Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group
- C08L2205/025—Polymer mixtures characterised by other features containing two or more polymers of the same C08L -group containing two or more polymers of the same hierarchy C08L, and differing only in parameters such as density, comonomer content, molecular weight, structure
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08L—COMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
- C08L2205/00—Polymer mixtures characterised by other features
- C08L2205/03—Polymer mixtures characterised by other features containing three or more polymers in a blend
- C08L2205/035—Polymer mixtures characterised by other features containing three or more polymers in a blend containing four or more polymers in a blend
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
Description
本発明は、硬化して優れた耐熱性を有するシリコーンゲル硬化物(いわゆるシリコーンゲル)を与えるシリコーンゲル組成物、及び該組成物を硬化してなるシリコーンゲル硬化物に関する。
シリコーンゲル組成物は、ケイ素原子に結合した水素原子(即ち、SiH基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン、ケイ素原子に結合したビニル基等のアルケニル基を有するオルガノポリシロキサン及び白金系触媒を含有し、前記ケイ素原子に結合した水素原子のアルケニル基への付加反応により硬化物を得る付加反応硬化型オルガノポリシロキサン組成物として調製される。このシリコーンゲル組成物を加熱することにより硬化したシリコーンゲル硬化物は、耐熱性、耐候性、耐油性、耐寒性、電気絶縁性等に優れ、低弾性率かつ低応力であることにより、車載電子部品、民生用電子部品等の電子部品の保護に用いられている。シリコーンゲル硬化物の特徴である低弾性率かつ低応力であることは、他のエラストマー製品には見られない。また、近年では、車載電子部品や民生用電子部品の高信頼性化などの要求から、封止に用いられるシリコーンゲル材料に対する耐熱性の要求が高まってきている。
一般的なシリコーンゴムにおいて、耐熱性を向上させる手段としては、カーボン、酸化鉄等のフィラーを充填することが有効であるが、低粘度で、透明性が要求されるシリコーンゲル材料において、耐熱性を向上させる手段としてのフィラーの充填は、透明性の低下、フィラーの沈降、粘度増大に伴う作業性の低下などのデメリットが発生するため、容易に受け容れられる手段ではない。
また、特開2008−291148号公報(特許文献1)に記載されるような、セリウムの金属塩を用いた耐熱性付与の手段もあるが、セリウムが希土類元素であるため、安定的な入手性に問題があることから、新たな耐熱性付与の手法が望まれていた。
近年、特開2015−007203号公報(特許文献2)に記載されるような、鉄のカルボン酸塩を用いた耐熱付与の手段もあるが、特開2008−291148号公報並びに特開2015−007203号公報のいずれも事前にオルガノポリシロキサンと混合し、加熱処理して反応生成物を得たのち添加しなければならないため、工程の短縮化や原料供給の単純化が課題であった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、高温での耐熱性に優れたシリコーンゲル硬化物を与えるシリコーンゲル組成物及びその硬化物(シリコーンゲル)を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討を行った結果、付加反応硬化型のシリコーンゲル組成物に、下記式(3)
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩を組成物全体(質量)の1〜1,000ppm含有したシリコーンゲル組成物が、耐熱性に優れたシリコーンゲル硬化物となり得ることを見出し、本発明をなすに至った。
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩を組成物全体(質量)の1〜1,000ppm含有したシリコーンゲル組成物が、耐熱性に優れたシリコーンゲル硬化物となり得ることを見出し、本発明をなすに至った。
従って、本発明は、下記のシリコーンゲル組成物及びその硬化物(シリコーンゲル)を提供する。
〔1〕
(A)下記平均組成式(1)
RaR1 bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、Rは独立にアルケニル基であり、R1は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、但しa+bは1.9〜2.4である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン: 100質量部、
(B)下記平均組成式(2)
R2 cHdSiO(4-c-d)/2 (2)
(式中、R2は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、cは0.7〜2.2の正数であり、dは0.001〜0.5の正数であり、但しc+dは0.8〜3である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン: 組成物全体中のケイ素原子に結合したアルケニル基1個あたり(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子が0.01〜3個となる量、
(C)白金系触媒: 有効量、
(D)下記式(3)
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩: 組成物全体の質量に対し1〜1,000ppm
を含有することを特徴とするシリコーンゲル組成物。
〔2〕
硬化してJIS K2220で規定される針入度が10〜150であるシリコーンゲル硬化物を与えるものである〔1〕記載のシリコーンゲル組成物。
〔3〕
硬化して25℃、剪断周波数1Hz及び10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.1〜1.0及び0.3〜1.5の範囲内であるシリコーンゲル硬化物を与えるものである〔1〕又は〔2〕記載のシリコーンゲル組成物。
〔4〕
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のシリコーンゲル組成物を硬化してなるシリコーンゲル硬化物。
〔1〕
(A)下記平均組成式(1)
RaR1 bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、Rは独立にアルケニル基であり、R1は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、但しa+bは1.9〜2.4である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン: 100質量部、
(B)下記平均組成式(2)
R2 cHdSiO(4-c-d)/2 (2)
(式中、R2は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、cは0.7〜2.2の正数であり、dは0.001〜0.5の正数であり、但しc+dは0.8〜3である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン: 組成物全体中のケイ素原子に結合したアルケニル基1個あたり(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子が0.01〜3個となる量、
(C)白金系触媒: 有効量、
(D)下記式(3)
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩: 組成物全体の質量に対し1〜1,000ppm
を含有することを特徴とするシリコーンゲル組成物。
〔2〕
硬化してJIS K2220で規定される針入度が10〜150であるシリコーンゲル硬化物を与えるものである〔1〕記載のシリコーンゲル組成物。
〔3〕
硬化して25℃、剪断周波数1Hz及び10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.1〜1.0及び0.3〜1.5の範囲内であるシリコーンゲル硬化物を与えるものである〔1〕又は〔2〕記載のシリコーンゲル組成物。
〔4〕
〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のシリコーンゲル組成物を硬化してなるシリコーンゲル硬化物。
本発明のシリコーンゲル組成物は、従来よりも高温での耐熱性に優れたシリコーンゲル硬化物を与えるものである。
本発明のシリコーンゲル組成物は、下記の(A)〜(D)成分を必須成分として含有してなるものである。なお、本発明において、シリコーンゲル硬化物(シリコーンゲル)とは、オルガノポリシロキサンを主成分とする架橋密度の非常に低い硬化物であって、JIS K2220(1/4コーン)による針入度が10〜150のものを意味する。これは、JIS K6249によるゴム硬度測定では測定値(ゴム硬度値)が0となり、有効なゴム硬度値を示さない程低硬度(即ち、軟らか)であるものに相当し、この点において、いわゆるシリコーンゴム硬化物(ゴム状弾性体)とは別異のものである。
以下、各成分について詳細に説明する。なお、本明細書において、粘度は25℃における値である。
〔(A)オルガノポリシロキサン〕
本発明の(A)成分は、シリコーンゲル組成物の主剤(ベースポリマー)である。該(A)成分は、下記平均組成式(1)で表される、一分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基(本明細書中において「ケイ素原子結合アルケニル基」という)を、平均して少なくとも1個有するオルガノポリシロキサンである。
RaR1 bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、Rは独立にアルケニル基であり、R1は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、但しa+bは1.9〜2.4である。)
本発明の(A)成分は、シリコーンゲル組成物の主剤(ベースポリマー)である。該(A)成分は、下記平均組成式(1)で表される、一分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基(本明細書中において「ケイ素原子結合アルケニル基」という)を、平均して少なくとも1個有するオルガノポリシロキサンである。
RaR1 bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、Rは独立にアルケニル基であり、R1は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、但しa+bは1.9〜2.4である。)
上記式(1)中、Rは独立に、通常炭素原子数2〜6、好ましくは2〜4、より好ましくは2〜3のアルケニル基である。その具体例としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基等が挙げられ、好ましくはビニル基である。R1は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、その炭素原子数は、通常1〜10、好ましくは1〜6である。その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、デシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基等のアラルキル基;これらの基の水素原子の一部又は全部を、塩素、臭素、フッ素等のハロゲン原子で置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられる。中でも合成が容易であることから、メチル基、フェニル基又は3,3,3−トリフルオロプロピル基が好ましい。
また、aは0.0001〜0.2の正数であることが必要であり、好ましくは0.0005〜0.1の正数である。bは1.7〜2.2の正数であることが必要であり、好ましくは1.9〜2.02の正数である。但し、a+bは1.9〜2.4の範囲を満たすことが必要であり、好ましくは1.95〜2.05の範囲である。
(A)成分は、一分子中にケイ素原子結合アルケニル基を、(A)成分全体として平均して、少なくとも1個有することが必要であり、好ましくは2〜50個、より好ましくは2〜10個有する。このケイ素原子結合アルケニル基の条件を満たすように前記a及びbの値を選択すればよい。
(A)成分のオルガノポリシロキサンの分子構造は特に限定されず、直鎖状であっても、例えば、RSiO3/2単位、R1SiO3/2単位(R、R1は上記と同じ)、SiO2単位等を含む分岐鎖状であってもよいが、下記一般式(1a):
(式中、R5は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、R6は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基又はアルケニル基であり、但し少なくとも1個、好ましくは2〜50個、より好ましくは2〜10個のR6はアルケニル基であり、分子鎖両末端のR6のいずれかがアルケニル基である場合には、kは40〜1,200の整数であり、mは0〜50の整数であり、nは0〜50の整数であり、k+m+nは40〜1,200の整数である。分子鎖両末端のR6のいずれもがアルケニル基でない場合には、kは40〜1,200の整数であり、mは1〜50の整数であり、nは0〜50の整数であり、但しm+nは1以上の整数であり、k+m+nは40〜1,200の整数である。)
で表されるオルガノポリシロキサン、即ち主鎖が基本的にジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された直鎖状のジオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
で表されるオルガノポリシロキサン、即ち主鎖が基本的にジオルガノシロキサン単位の繰り返しからなり、分子鎖両末端がトリオルガノシロキシ基で封鎖された直鎖状のジオルガノポリシロキサンであることが好ましい。
上記式(1a)中、R5で表される脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基は、通常炭素原子数1〜10、好ましくは1〜6のものである。その具体例としては、R1で例示したものが挙げられる。中でも合成が容易であることや化学的安定性等の点から、メチル基、フェニル基又は3,3,3−トリフルオロプロピル基が好ましい。
また、R6で表される基のうち、脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基は、通常炭素原子数1〜10、好ましくは1〜6のものである。その具体例としては、R1で例示したものが挙げられる。中でも合成が容易であることや化学的安定性等の点から、メチル基、フェニル基又は3,3,3−トリフルオロプロピル基が好ましい。R6で表される基のうち、アルケニル基としては、通常炭素原子数2〜6、好ましくは2〜4、より好ましくは2〜3のものである。その具体例としては、ビニル基、アリル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、イソブテニル基等が挙げられ、好ましくはビニル基である。
上記式(1a)中、分子鎖両末端のR6のいずれかがアルケニル基である場合には、kは40〜1,200の整数であり、mは0〜50の整数であり、nは0〜50の整数であり、k+m+nは40〜1,200の整数である。好ましくは、kは100〜1,000の整数であり、mは0〜40の整数であり、nは0であり、k+m+nは100〜1,000、特には100〜600の整数である。また、分子鎖両末端のR6のいずれもアルケニル基でない場合には、kは40〜1,200の整数であり、mは1〜50の整数であり、nは0〜50の整数であり、但しm+nは1以上の整数であり、k+m+nは40〜1,200の整数である。好ましくは、kは98〜1,000の整数であり、mは2〜40の整数であり、nは0であり、k+m+nは100〜1,000、特には100〜600の整数である。なお、k+m+nで示されるジオルガノシロキサン単位の繰り返し数の合計(又は重合度)は、例えば、トルエン等を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度等として求めることができる。また、k、m、nの値は、(A)成分を製造する際の原料モノマー成分の配合比率から算出される対応する各繰り返し単位のモル比と、前記k+m+nの値(数平均重合度等)とから平均値等として算出することができる。
上記式(1a)で表されるオルガノポリシロキサンとしては、例えば、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルトリフルオロプロピルポリシロキサン、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン共重合体、両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ビニルメチルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ビニルメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ビニルメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン共重合体、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルトリフルオロプロピルポリシロキサン、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン共重合体、末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖メチルトリフルオロプロピルポリシロキサン、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン共重合体、両末端メチルジビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン、両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体、両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリビニルシロキシ基封鎖メチルトリフルオロプロピルポリシロキサン、両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン共重合体、両末端トリビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルトリフルオロプロピルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体等が挙げられる。
(A)成分のオルガノポリシロキサンの粘度は特に限定されないが、組成物の取扱作業性、得られる硬化物の強度、及び流動性が良好となる点から、25℃における粘度が50〜100,000mPa・sであることが好ましく、100〜10,000mPa・sであることがより好ましい。なお、粘度は、回転粘度計(例えば、BL型、BH型、BS型、コーンプレート型、レオメータ等)により測定することができる(以下、同じ)。
(A)成分のオルガノポリシロキサンは、(A)成分全体として一分子中にケイ素原子結合アルケニル基を平均して少なくとも1個有するという条件を満足する限りにおいて、1種単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。例えば、本発明においては、一分子中、特には分子鎖両末端にケイ素原子に結合したアルケニル基を2個有するオルガノポリシロキサンと、一分子中、特には分子鎖片末端にケイ素原子に結合したアルケニル基を1個有するオルガノポリシロキサン又は1個未満有するオルガノポリシロキサン(例えば、平均重合度や重合度分布が同一で、分子鎖片末端にケイ素原子に結合したアルケニル基を1個有するオルガノポリシロキサンと分子中にアルケニル基を含有しないオルガノポリシロキサンとの均一な混合物等)とを、100:0〜40:60、特には100:0〜60:40程度の質量割合で混合して用いることが、組成物の硬化性が良好で、かつ柔軟な(針入度の大きい)シリコーンゲル硬化物を安定的に得ることができる点から好ましい。
〔(B)オルガノハイドロジェンポリシロキサン〕
次に、本発明の(B)成分は、上記(A)成分と反応し、架橋剤(硬化剤)として作用するものである。該(B)成分は、下記平均組成式(2)
R2 cHdSiO(4-c-d)/2 (2)
(式中、R2は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、cは0.7〜2.2の正数であり、dは0.001〜0.5の正数であり、但しc+dは0.8〜3である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子(本明細書中において「ケイ素原子結合水素原子」、「SiH基」という)を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンが一分子中に有するケイ素原子結合水素原子の数は、通常、2〜500個、好ましくは3〜300個、より好ましくは5〜100個、特に好ましくは10〜80個である。このSiH基は分子鎖末端のケイ素原子に結合するものであっても、分子鎖非末端(分子鎖途中)のケイ素原子に結合するものであってもいずれでもよく、これらの両者であってもよい。
次に、本発明の(B)成分は、上記(A)成分と反応し、架橋剤(硬化剤)として作用するものである。該(B)成分は、下記平均組成式(2)
R2 cHdSiO(4-c-d)/2 (2)
(式中、R2は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、cは0.7〜2.2の正数であり、dは0.001〜0.5の正数であり、但しc+dは0.8〜3である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子(本明細書中において「ケイ素原子結合水素原子」、「SiH基」という)を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンである。このオルガノハイドロジェンポリシロキサンが一分子中に有するケイ素原子結合水素原子の数は、通常、2〜500個、好ましくは3〜300個、より好ましくは5〜100個、特に好ましくは10〜80個である。このSiH基は分子鎖末端のケイ素原子に結合するものであっても、分子鎖非末端(分子鎖途中)のケイ素原子に結合するものであってもいずれでもよく、これらの両者であってもよい。
上記式(2)中、R2は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、その炭素原子数は、通常1〜10、好ましくは1〜6である。その具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、へキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等のアルキル基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基;これらの基の水素原子の一部又は全部を、塩素、臭素、フッ素等のハロゲン原子で置換した3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられる。中でも好ましくはアルキル基、アリール基、3,3,3−トリフルオロプロピル基であり、より好ましくはメチル基、フェニル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基である。
また、cは0.7〜2.2の正数であり、1.0〜2.1の正数であることが好ましい。dは0.001〜0.5の正数であり、0.005〜0.1の正数であることが好ましい。また、c+dは0.8〜3であり、1.0〜2.7であることが好ましく、1.5〜2.5であることがより好ましい。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子構造は特に制限されず、直鎖状、環状、分岐鎖状、三次元網状(樹脂状)構造のいずれであってもよく、また、一分子中のケイ素原子の数(即ち、重合度)は、通常、2〜1,000個であるが、組成物の取扱作業性及び得られる硬化物の特性(低弾性率、低応力)が良好となる点から、好ましくは4〜500個、より好ましくは10〜100個である。なお、重合度(又は分子量)は、例えば、トルエン等を展開溶媒としてゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度(又は数平均分子量)等として求めることができる。
上記式(2)で表されるオルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、例えば、1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、メチルハイドロジェンシロキサン環状重合体、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)メチルシラン、トリス(ジメチルハイドロジェンシロキシ)フェニルシラン、メチルハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン環状共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジメチルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖メチルハイドロジェン・ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体、両末端トリメチルシロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジフェニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等が挙げられる。
(B)成分のオルガノハイドロジェンポリシロキサンは、1種単独で用いても2種以上を組み合わせて用いてもよい。本発明においては、分子鎖途中(側鎖)にケイ素原子に結合した水素原子を2個以上、特には3個以上有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンと、分子鎖両末端にケイ素原子に結合した水素原子を2個(だけ)有するオルガノハイドロジェンポリシロキサンとを、100:0〜5:95、特には100:0〜8:92程度の質量割合で混合して用いることが、組成物の硬化性が良好で、かつ柔軟な(針入度の大きい)シリコーンゲル硬化物を安定的に得ることができる点から好ましい。
(B)成分の添加量は、組成物全体(特には、上記(A)成分)中のケイ素原子に結合したアルケニル基1個に対して(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子(SiH基)が0.01〜3個、好ましくは0.05〜2個、より好ましくは0.2〜1.5個となる量である。(B)成分のケイ素原子に結合した水素原子が、組成物全体中のアルケニル基1個に対して、0.01個より少なくなると、ゲル硬化物が得られなくなる。また、3個より多い場合は、ゲル硬化物の耐熱性が低下する。
〔(C)白金系触媒〕
本発明の(C)成分は、前記(A)成分のケイ素原子結合アルケニル基と前記(B)成分中のケイ素原子結合水素原子とのヒドロシリル化付加反応を促進させるための触媒として使用されるものである。該(C)成分は白金系触媒(白金又は白金系化合物)であり、公知のものを使用することができる。その具体例としては、白金ブラック、塩化白金酸、塩化白金酸等のアルコール変性物;塩化白金酸とオレフィン、アルデヒド、ビニルシロキサン又はアセチレンアルコール類等との錯体などの白金系触媒等が好適に例示される。
本発明の(C)成分は、前記(A)成分のケイ素原子結合アルケニル基と前記(B)成分中のケイ素原子結合水素原子とのヒドロシリル化付加反応を促進させるための触媒として使用されるものである。該(C)成分は白金系触媒(白金又は白金系化合物)であり、公知のものを使用することができる。その具体例としては、白金ブラック、塩化白金酸、塩化白金酸等のアルコール変性物;塩化白金酸とオレフィン、アルデヒド、ビニルシロキサン又はアセチレンアルコール類等との錯体などの白金系触媒等が好適に例示される。
(C)成分の配合量は有効量でよく、所望の硬化速度により適宜増減することができるが、通常、(A)成分及び(B)成分の合計質量に対して、白金原子の質量換算で、通常0.1〜1,000ppm、好ましくは1〜300ppmの範囲である。この配合量が多すぎると得られる硬化物の耐熱性が低下する場合がある。
〔(D)ニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩〕
本発明の(D)成分は、下記式(3)で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩であり、本発明のシリコーンゲル組成物に優れた耐熱性を付与するための必須成分である。
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
本発明の(D)成分は、下記式(3)で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩であり、本発明のシリコーンゲル組成物に優れた耐熱性を付与するための必須成分である。
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
上記式(3)中、R3は同一又は異種の好ましくは炭素原子数1〜20、より好ましくは1〜18の1価炭化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、オクチル基、2−エチルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等のアルキル基;ビニル基、アリル基、プロペニル基、(Z)−8−ヘプタデセニル基等のアルケニル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニルプロピル基等のアラルキル基;これらの基の水素原子の一部又は全部を、塩素、臭素、フッ素等のハロゲン原子で置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基等が挙げられ、その中でも特にオクチル基、2−エチルヘキシル基が好ましい。
上記ニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩として、具体的には、2−エチルヘキサン酸、ナフテン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ステアリン酸などのニッケル化合物及び/又はニオブ化合物が例示できる。
上記式(3)中、金属の価数を示すfの値は、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5であり、ニオブの場合、より好ましいfは4である。
(D)成分のニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩の含有量は、組成物全体(特には、(A)〜(D)成分の合計)の質量に対し1〜1,000ppm、好ましくは100〜800ppm、より好ましくは200〜500ppmとなる量である。ニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩の含有量が1ppm未満の場合、高温での耐熱性向上の効果が見られず、逆に1,000ppmを超えた場合、絶縁性が大幅に低下したり、硬化性が低下したりする。
〔その他の任意成分〕
本発明のシリコーンゲル組成物には、上記(A)〜(D)成分以外にも、本発明の目的を損なわない範囲で任意成分を配合することができる。この任意成分としては、例えば、反応抑制剤、無機質充填剤、ケイ素原子結合水素原子及びケイ素原子結合アルケニル基を含有しないオルガノポリシロキサン、上記(D)成分以外の耐熱性付与剤、難燃性付与剤、チクソ性付与剤、顔料、染料等が挙げられる。
本発明のシリコーンゲル組成物には、上記(A)〜(D)成分以外にも、本発明の目的を損なわない範囲で任意成分を配合することができる。この任意成分としては、例えば、反応抑制剤、無機質充填剤、ケイ素原子結合水素原子及びケイ素原子結合アルケニル基を含有しないオルガノポリシロキサン、上記(D)成分以外の耐熱性付与剤、難燃性付与剤、チクソ性付与剤、顔料、染料等が挙げられる。
反応抑制剤は、上記組成物の反応を抑制するための成分であって、具体的には、例えば、アセチレン系、アミン系、カルボン酸エステル系、亜リン酸エステル系等の反応抑制剤が挙げられる。
無機質充填剤としては、例えば、ヒュームドシリカ、結晶性シリカ、沈降性シリカ、中空フィラー、シルセスキオキサン、ヒュームド二酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉄、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、層状マイカ、カーボンブラック、ケイ藻土、ガラス繊維等の無機質充填剤;これらの充填剤をオルガノアルコキシシラン化合物、オルガノクロロシラン化合物、オルガノシラザン化合物、低分子量シロキサン化合物等の有機ケイ素化合物で表面疎水化処理した充填剤等が挙げられる。また、シリコーンゴムパウダー、シリコーンレジンパウダー等を配合してもよい。
〔シリコーンゲル組成物の硬化〕
本発明のシリコーンゲル組成物は、上記(A)〜(D)成分(任意成分が配合される場合には、任意成分も含む)を常法に準じて混合することにより調製することができる。その際に、混合される成分を必要に応じて2パート又はそれ以上のパートに分割して混合してもよく、例えば、(A)成分の一部及び(C)、(D)成分からなるパートと、(A)成分の残部及び(B)成分からなるパートとに分割して混合することも可能である。
本発明のシリコーンゲル組成物は、上記(A)〜(D)成分(任意成分が配合される場合には、任意成分も含む)を常法に準じて混合することにより調製することができる。その際に、混合される成分を必要に応じて2パート又はそれ以上のパートに分割して混合してもよく、例えば、(A)成分の一部及び(C)、(D)成分からなるパートと、(A)成分の残部及び(B)成分からなるパートとに分割して混合することも可能である。
その後、本発明のシリコーンゲル組成物を常温(25℃±10℃)もしくは用途に応じた加熱温度条件下(例えば、35〜130℃、特には50〜110℃程度)で、30〜120分、特には40〜60分程度硬化させることによりシリコーンゲル硬化物が得られる。
本発明のシリコーンゲル組成物は、電気・電子部品の封止もしくは充填に用いることが好適である。
本発明のシリコーンゲル組成物の硬化物(シリコーンゲル又はシリコーンゲル硬化物)は、JIS K2220で規定される1/4コーンによる針入度が10〜150であることが好ましく、より好ましくは20〜100、更に好ましくは30〜80である。針入度が10未満になると、シリコーンゲル組成物が硬化する際の応力に耐えきれず、電子回路の一部が破断したり、シリコーンゲル内部にクラックが生成したりする場合がある。また、針入度が150を超えると、十分な形状保持能力を持ったシリコーンゲル硬化物が得られず、充填、硬化したシリコーンゲルが回路から流出する場合がある。
また、本発明のシリコーンゲル硬化物は、25℃、剪断周波数1Hzにおける損失係数が、好ましくは0.1〜1.0、より好ましくは0.12〜0.8、更に好ましくは0.5〜0.8であり、25℃、剪断周波数10Hzにおける損失係数が、好ましくは0.3〜1.5、より好ましくは0.35〜1.2、更に好ましくは0.4〜1.0である。25℃、剪断周波数1Hzにおける損失係数が0.1未満となると、シリコーンゲル組成物が硬化する際の応力に耐えきれず、電子回路の一部が破断したり、シリコーンゲル内部にクラックが生成したりする場合がある。また、25℃、剪断周波数10Hzにおける損失係数が1.5を超えると、十分な形状保持能力を持ったシリコーンゲル硬化物が得られず、充填、硬化したシリコーンゲルが回路から流出する場合がある。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、下記の実施例は本発明を何ら制限するものではない。なお、実施例中、「部」は「質量部」を表し、「%」は「質量%」を表し、「Vi」は「ビニル基」を表す。また、針入度は、JIS K2220で規定される1/4コーンによる針入度であり、離合社製自動針入度計RPM−101を用いて測定した。重合度(又は各繰り返し単位数)は、トルエンを展開溶媒としたGPC分析におけるポリスチレン換算の数平均重合度から算出したものである。
[実施例1]
下記平均分子式(4)
で示される25℃での粘度が1,000mPa・sの両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体を60部、下記平均分子式(5)
で示され、25℃での粘度が700mPa・sの末端トリメチルシロキシ基・ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・ジフェニルシロキサン共重合体を40部、下記平均分子式(6)
で示され、25℃での粘度が100mPa・sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェンシロキサン共重合体を0.55部、下記平均分子式(7)
で示され、25℃での粘度が18mPa・sの両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサンを5.6部(このとき、組成物中のケイ素原子結合アルケニル基1個あたりの(B)成分中のケイ素原子結合水素原子の個数(以下、H/Viという)は1.15であった。)、及び白金原子を1%含有する塩化白金酸ビニルシロキサン錯体のジメチルポリシロキサン溶液を0.05部、エチニルシクロヘキサノールを0.02部、及び2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.05部(組成物全体の質量に対し約500ppm)均一に混合したシリコーンゲル組成物(組成物1)を得た。得られた組成物1を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度45のシリコーンゲル硬化物を得た。
下記平均分子式(4)
[実施例2]
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.05部用いる代わりに、2−エチルヘキサン酸ニオブを0.01部(組成物全体の質量に対し約100ppm)用いる以外は同様にして、組成物2を得た。この組成物2を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度50のシリコーンゲル硬化物を得た。
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.05部用いる代わりに、2−エチルヘキサン酸ニオブを0.01部(組成物全体の質量に対し約100ppm)用いる以外は同様にして、組成物2を得た。この組成物2を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度50のシリコーンゲル硬化物を得た。
[比較例1]
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケル0.05部を用いない以外は同様にして、組成物3(ニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩含有量0ppm)を得た。この組成物を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度40のシリコーンゲル硬化物を得た。
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケル0.05部を用いない以外は同様にして、組成物3(ニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩含有量0ppm)を得た。この組成物を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度40のシリコーンゲル硬化物を得た。
[比較例2]
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.05部用いる代わりに、鉄を主成分とする2−エチルヘキサン酸塩溶液(鉄元素含有量8%)を0.15部添加する以外は同様にして、組成物4(組成物全体の質量に対する鉄含有量120ppm)を得た。この組成物を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度40のシリコーンゲル硬化物を得た。
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.05部用いる代わりに、鉄を主成分とする2−エチルヘキサン酸塩溶液(鉄元素含有量8%)を0.15部添加する以外は同様にして、組成物4(組成物全体の質量に対する鉄含有量120ppm)を得た。この組成物を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度40のシリコーンゲル硬化物を得た。
[比較例3]
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.15部(組成物全体の質量に対し約1,500ppm)用いる以外は同様にして、組成物5を得た。この組成物5を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度80のシリコーンゲル硬化物を得た。
実施例1において、2−エチルヘキサン酸ニッケルを0.15部(組成物全体の質量に対し約1,500ppm)用いる以外は同様にして、組成物5を得た。この組成物5を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度80のシリコーンゲル硬化物を得た。
[比較例4]
実施例2において、2−エチルヘキサン酸ニオブを0.15部(組成物全体の質量に対し約1,500ppm)用いる以外は同様にして、組成物6を得た。この組成物6を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度90のシリコーンゲル硬化物を得た。
実施例2において、2−エチルヘキサン酸ニオブを0.15部(組成物全体の質量に対し約1,500ppm)用いる以外は同様にして、組成物6を得た。この組成物6を80℃で60分間加熱硬化したところ、針入度90のシリコーンゲル硬化物を得た。
[試験]
上記実施例1,2及び比較例1〜4で得られたシリコーンゲル硬化物を用いて、以下の試験を実施した。これらの結果を表1に示す。
上記実施例1,2及び比較例1〜4で得られたシリコーンゲル硬化物を用いて、以下の試験を実施した。これらの結果を表1に示す。
体積抵抗率の評価:
JIS K6249に記載される方法で、上記実施例及び比較例で得られたシリコーンゲル硬化物の体積抵抗率を測定した。
JIS K6249に記載される方法で、上記実施例及び比較例で得られたシリコーンゲル硬化物の体積抵抗率を測定した。
損失係数の評価:
上記実施例及び比較例で得られた各シリコーンゲル組成物について、UBM社製RheoGelE4000にて、スリット剪断法にて80℃において60分間加熱して硬化させた。得られたシリコーンゲル硬化物を25℃に冷却後、1Hz及び10Hzでの損失係数を測定した。
上記実施例及び比較例で得られた各シリコーンゲル組成物について、UBM社製RheoGelE4000にて、スリット剪断法にて80℃において60分間加熱して硬化させた。得られたシリコーンゲル硬化物を25℃に冷却後、1Hz及び10Hzでの損失係数を測定した。
耐熱性の評価:
上記実施例及び比較例で得られた各シリコーンゲル硬化物について、215℃×1,000時間、250℃×200時間の耐熱試験後の針入度を測定し、150を超える場合は不合格とした。また併せて215℃×1,000時間、250℃×200時間後のクラックの有無を目視にて評価した。
上記実施例及び比較例で得られた各シリコーンゲル硬化物について、215℃×1,000時間、250℃×200時間の耐熱試験後の針入度を測定し、150を超える場合は不合格とした。また併せて215℃×1,000時間、250℃×200時間後のクラックの有無を目視にて評価した。
[評価]
実施例1,2の組成物は、本発明の要件を満たすものであり、良好なゴム特性を有するシリコーンゲル硬化物が得られ、215℃あるいは250℃の長期耐熱下でも針入度の低下は見られず、クラック等の異常な外観も見られず、安定性が確認された。
これに対し、比較例1,2の組成物は、いずれも本発明の(D)成分を含まない、すなわち本発明の必須成分であるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩の含有要件を満たさないものであり、耐熱性が低下したり、絶縁性が大幅に低下することがわかる。また、比較例3,4の組成物は、いずれも本発明の(D)成分含有量が多いもの、すなわちニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩含有量が本発明の要件を満たさないものであり、耐熱試験により軟化劣化が顕著に確認されることや絶縁性が低下することがわかる。
実施例1,2の組成物は、本発明の要件を満たすものであり、良好なゴム特性を有するシリコーンゲル硬化物が得られ、215℃あるいは250℃の長期耐熱下でも針入度の低下は見られず、クラック等の異常な外観も見られず、安定性が確認された。
これに対し、比較例1,2の組成物は、いずれも本発明の(D)成分を含まない、すなわち本発明の必須成分であるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩の含有要件を満たさないものであり、耐熱性が低下したり、絶縁性が大幅に低下することがわかる。また、比較例3,4の組成物は、いずれも本発明の(D)成分含有量が多いもの、すなわちニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩含有量が本発明の要件を満たさないものであり、耐熱試験により軟化劣化が顕著に確認されることや絶縁性が低下することがわかる。
本発明のシリコーンゲル組成物を硬化することにより得られるシリコーンゲル硬化物は、200℃の雰囲気下に長期間保持してもシリコーンゲル硬化物の特徴である低弾性率かつ低応力を維持することができるため、ICやハイブリッドIC等の電子部品の保護用途で長期耐久性の向上が期待される。
Claims (4)
- (A)下記平均組成式(1)
RaR1 bSiO(4-a-b)/2 (1)
(式中、Rは独立にアルケニル基であり、R1は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、aは0.0001〜0.2の正数であり、bは1.7〜2.2の正数であり、但しa+bは1.9〜2.4である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合したアルケニル基を少なくとも1個有するオルガノポリシロキサン: 100質量部、
(B)下記平均組成式(2)
R2 cHdSiO(4-c-d)/2 (2)
(式中、R2は独立に脂肪族不飽和結合を含まない非置換又は置換の1価炭化水素基であり、cは0.7〜2.2の正数であり、dは0.001〜0.5の正数であり、但しc+dは0.8〜3である。)
で表される、一分子中にケイ素原子に結合した水素原子を少なくとも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサン: 組成物全体中のケイ素原子に結合したアルケニル基1個あたり(B)成分中のケイ素原子に結合した水素原子が0.01〜3個となる量、
(C)白金系触媒: 有効量、
(D)下記式(3)
(R3COO)fM (3)
(式中、R3は同一又は異種の1価炭化水素基であり、Mはニッケル及びニオブから選ばれる少なくとも1種の金属であり、fは、Mがニッケルの場合は2、Mがニオブの場合は4又は5である。)
で示されるニッケルのカルボン酸塩及び/又はニオブのカルボン酸塩: 組成物全体の質量に対し1〜1,000ppm
を含有することを特徴とするシリコーンゲル組成物。 - 硬化してJIS K2220で規定される針入度が10〜150であるシリコーンゲル硬化物を与えるものである請求項1記載のシリコーンゲル組成物。
- 硬化して25℃、剪断周波数1Hz及び10Hzにおける損失係数がそれぞれ0.1〜1.0及び0.3〜1.5の範囲内であるシリコーンゲル硬化物を与えるものである請求項1又は2記載のシリコーンゲル組成物。
- 請求項1〜3のいずれか1項記載のシリコーンゲル組成物を硬化してなるシリコーンゲル硬化物。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015146609A JP6409704B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 |
PCT/JP2016/065141 WO2017018033A1 (ja) | 2015-07-24 | 2016-05-23 | シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 |
US15/746,509 US10662331B2 (en) | 2015-07-24 | 2016-05-23 | Silicone gel composition and silicone gel cured product |
EP16830138.0A EP3327087B1 (en) | 2015-07-24 | 2016-05-23 | Silicone gel composition and silicone gel cured product |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015146609A JP6409704B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017025232A JP2017025232A (ja) | 2017-02-02 |
JP6409704B2 true JP6409704B2 (ja) | 2018-10-24 |
Family
ID=57885181
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015146609A Active JP6409704B2 (ja) | 2015-07-24 | 2015-07-24 | シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US10662331B2 (ja) |
EP (1) | EP3327087B1 (ja) |
JP (1) | JP6409704B2 (ja) |
WO (1) | WO2017018033A1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12091589B2 (en) | 2019-04-01 | 2024-09-17 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Self-adhesive silicone gel composition and silicone gel comprising cured product thereof |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2019116892A1 (ja) | 2017-12-15 | 2019-06-20 | 信越化学工業株式会社 | 室温湿気硬化型シリコーンゲル組成物及びその硬化物並びに物品 |
CN112225853B (zh) * | 2020-10-13 | 2022-12-23 | 广州市白云化工实业有限公司 | 一种高耐热硅凝胶及其制备方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2445567A (en) * | 1948-07-20 | Stabilizing organo-substituted | ||
US2455567A (en) | 1946-11-14 | 1948-12-07 | Rowe Ind | Microphone pickup and volume control |
JPS6022017B2 (ja) * | 1981-10-14 | 1985-05-30 | 信越化学工業株式会社 | 耐燃性シリコ−ンゴム組成物 |
US4528313A (en) | 1984-06-15 | 1985-07-09 | Dow Corning Corporation | Polydimethylsiloxanes having improved thermal stability |
GB2403723A (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-12 | Dow Corning | Silicone room temperature vulcanizing (RTV) mould making composition with improved mould release characteristics |
JP2008291148A (ja) | 2007-05-25 | 2008-12-04 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 耐熱性に優れたシリコーンゲル組成物 |
JP5962599B2 (ja) | 2013-06-26 | 2016-08-03 | 信越化学工業株式会社 | 耐熱性に優れたシリコーンゲル組成物 |
US9951186B2 (en) | 2013-09-03 | 2018-04-24 | Dow Corning Toray Co., Ltd | Silicone gel composition and use thereof |
JP6181877B2 (ja) | 2013-09-03 | 2017-08-16 | ダウ コーニング コーポレーションDow Corning Corporation | シリコーン封止材用添加剤 |
-
2015
- 2015-07-24 JP JP2015146609A patent/JP6409704B2/ja active Active
-
2016
- 2016-05-23 EP EP16830138.0A patent/EP3327087B1/en active Active
- 2016-05-23 US US15/746,509 patent/US10662331B2/en active Active
- 2016-05-23 WO PCT/JP2016/065141 patent/WO2017018033A1/ja active Application Filing
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US12091589B2 (en) | 2019-04-01 | 2024-09-17 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Self-adhesive silicone gel composition and silicone gel comprising cured product thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3327087B1 (en) | 2019-11-20 |
WO2017018033A1 (ja) | 2017-02-02 |
EP3327087A1 (en) | 2018-05-30 |
US20180201786A1 (en) | 2018-07-19 |
EP3327087A4 (en) | 2018-12-12 |
JP2017025232A (ja) | 2017-02-02 |
US10662331B2 (en) | 2020-05-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5594232B2 (ja) | 硬化性シリコーンゲル組成物 | |
JP5168732B2 (ja) | 変位耐久性を有する硬化物を与えるシリコーンゲル組成物 | |
JP2008291148A (ja) | 耐熱性に優れたシリコーンゲル組成物 | |
JP6658428B2 (ja) | シリコーンゲル組成物及びその硬化物並びにパワーモジュール | |
JP5962599B2 (ja) | 耐熱性に優れたシリコーンゲル組成物 | |
JP2015052027A (ja) | 付加硬化性液状シリコーンゴム組成物及びシリコーンゴム硬化物 | |
US20050250903A1 (en) | Silicone gel composition | |
JP6023894B2 (ja) | シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 | |
JP6409704B2 (ja) | シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル硬化物 | |
JP2005344106A (ja) | シリコーンゲル組成物 | |
JP2019001885A (ja) | 自己接着性シリコーンゲル組成物及びその硬化物 | |
EP1605020B1 (en) | Curable organopolysiloxane composition | |
JP6699569B2 (ja) | 自己接着性シリコーンゲル組成物及びその硬化物、並びに封止方法及び充填方法 | |
CN114174436B (zh) | 单组分型固化性有机硅凝胶组合物和有机硅凝胶固化物 | |
JP6465219B2 (ja) | 自己接着性シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル | |
JP5913153B2 (ja) | オルガノハイドロジェンポリシロキサンの合成方法、該オルガノハイドロジェンポリシロキサンを用いた硬化性シリコーンゲル組成物及びシリコーンゲル | |
JP2000169714A (ja) | 硬化性シリコーン組成物 | |
JP2018076407A (ja) | 硬化性シリコーンゲル組成物 | |
JP6520851B2 (ja) | シリコーンゲル組成物 | |
JP2016169331A (ja) | 積層体の製造方法及び該方法に用いる硬化性シリコーンゲル組成物 | |
JP4703374B2 (ja) | シリコーンゲル組成物 | |
JP7152219B2 (ja) | シリコーンゲル組成物、シリコーンゲル組成物の製造方法及びシリコーンゲル硬化物 | |
JP6156256B2 (ja) | 難燃性シリコーンゲル組成物及びその製造方法並びに半導体装置 | |
EP3770219A1 (en) | Silicone gel composition, cured product thereof, and power module | |
EP1717274A1 (en) | Silicone gel composition |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170726 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180828 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180910 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6409704 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |