JP6490957B2 - 弁装置、及び排気熱回収装置 - Google Patents
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Description
そこで、本発明は、弁装置において、流路を閉じた場合の締め切り性能を向上させることを目的とする。
この弁装置は、弁座と、弁体とを備える。弁座は、流体の流路の一部分を形成する管状の部材である。弁体は、弁座と係合することで流体の流路を閉塞する。
このような弁装置によれば、閉弁した場合、周縁部が弁座の外周部分を覆う。このため、流路を流れる流体が弁座と弁体との間から抜け出るためには、流体の流路に対して逆流する方向へと流れなければならない。
つまり、本発明の一側面における弁装置によれば、閉弁した場合の締め切り性能を向上させることができる。
このような凸部の先端は、径方向に沿って弁座よりも内側に位置する。このため、本発明の一側面における弁装置によれば、流体の流れを凸部によって規制することができ、弁座と弁体との間から流体が抜け出ることをより抑制できる。
排気管は、流体の1つである排気の流路を形成する。シェル部材は、排気管の外側を覆う。熱交換部は、排気管とシェル部材との間に配置され、排気と低温流体との間で熱交換する熱交換器を有する。流入部は、排気管から熱交換部への排気が流入する流入経路を有する。
このような排気熱回収装置によれば、閉弁した場合に排気が抜け出ることを低減でき、熱交換部へと流れる排気の流量を増加させることができる。これにより、本発明の一側面における排気熱回収装置によれば、排気熱からの熱回収効率を向上できる。
このため、本発明の一側面における排気熱回収装置によれば、排気が熱交換部の奥まで到達でき、排気からより多くの熱を回収することができる。
<排気熱回収装置>
図1に示す排気熱回収装置1は、内燃機関90を有した移動体に搭載される。この排気熱回収装置1は、内燃機関90からの排気92を高温流体とし、内燃機関90の冷却液94を低温流体として熱交換することにより、排気92から熱を回収する。本実施形態における冷却液94は、冷却水であってもよいし、油液であってもよい。
排気部2は、内燃機関90からの排気92を下流側へと導く。シェル部材4は、排気部2の外側を覆う。熱交換部6は、排気部2とシェル部材4との間に配置された熱交換器30(図2参照)を有し、高温流体としての排気92と低温流体としての冷却液94との間で熱交換する。
図2に示すように、排気部2は、排気管12を備えている。排気管12は、両端が開口した円筒状の部材であり、上流側の端部に排気92が流入する。
排気管14は、全体として円筒状の部材であり、一方の端部である上流端16が、排気管12の外径よりも大きな内径の開口を有している。その排気管14の上流端16における内部空間には、排気管12における上流端とは反対側の端部である排気下流端18が、シェル部材4と非接触な状態で配置される。
蓋部材22は、排気管12における排気92の流路に沿った外殻部材20の上流側の開口を閉塞する。
この熱交換室28に配置される熱交換器30は、複数のプレート32を備えた、いわゆるプレート積層型の熱交換器である。各プレート32は、内部を冷却液94が流動する部材であり、排気管12の軸方向に沿って互いに隣接する各プレート32の外表面同士の間に隙間42が形成されるように積層されている。そのプレート32には、流入管34を介して、熱交換器30の外部からの冷却液94が流入する。さらに、プレート32の内部を流動した冷却液94は、流出管36を介して熱交換器30の外部へと流出する。
なお、以下では、排気管12の一部分であり、排気管12における、排気下流端18から熱交換器対応部位52までの部位を、流入形成部50と称す。ここで言う熱交換器対応部位52とは、排気下流端18よりも上流側に位置する排気管12の部位である。具体的には、熱交換器対応部位52は、排気管12において、熱交換器30を構成するプレート32のうち、排気管12における排気92の流路に沿った下流側の端部に配置されたプレート32に対向する部位である。
導入部材56は、両端が開口した円筒状の部材であり、排気管12における流入形成部50の外径よりも大きな内径を有している。この導入部材56には、先端部位58と、本体部位60とが形成されている。
<弁装置の構成>
弁装置10は、少なくとも、弁座74と、弁体76とを備える。
この弁座74の外周面には、緩衝部84が形成されている。この緩衝部84は、緩衝材が取り付けられた部位である。なお、ここで言う緩衝材とは、弁体との接触を緩衝する部材である。本実施形態における緩衝材は、例えば、メッシュ状に形成されたメッシュ部材であってもよいし、その他の部材であってもよい。
弁本体78は、導入部材56における導入下流端64の内径よりも大きな直径を有した円板状の部材である。その弁本体78には、弁本体78の端部において、排気92の流路の上流側に向けて凸となるように突出した凸部82が形成されている。この凸部82は、導入部材56(即ち、弁座74)の内周よりも径方向に沿って内側に、凸の頂点が位置するように形成されている。
<実施形態の効果>
弁装置10においては、閉弁した場合、弁本体78の周縁から延出する周縁部80が、弁座74の外周部分を覆う。このため、排気部2(導入部材56)を流動する排気92が弁座74と弁体76との間から抜け出るためには、排気92の流路に対して逆流する方向へと流れなければならない。
また、弁本体78に形成された凸部82は、導入部材56の内周よりも径方向に沿って内側にて、排気92の流路の上流側に向けて凸となるように突出している。このため、凸部82の先端は、径方向に沿って弁座74よりも内側に位置する。
なお、弁装置10によれば、弁体76と係合する弁座74の面を外周面とすることができる。このため、緩衝部84の形成位置を、弁座74の内周ではなく、弁座74の外周とすることができる。この結果、弁装置10によれば、弁座74と弁体76との間から排気92が抜け出ることを抑制できる。
そして、上述したように、弁装置10は締め切り性能が向上されているため、排気熱回収装置1においては、閉弁した場合に排気92が弁座74と弁体76との間を通って抜け出ることを低減できる。これにより、排気熱回収装置1によれば、閉弁した場合に、熱交換部6へと流れる排気92の流量を増加させることができ、排気熱からの熱回収効率を向上できる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
なお、上記実施形態の弁本体78には、凸部82が形成されていたが、本発明の弁本体においては、凸部82は省略されていてもよい。
Claims (4)
- 流体の流路を開放閉塞する弁装置であって、
前記流体の流路の一部分を形成する管状の弁座と、
前記弁座と係合することで前記流体の流路を閉塞する弁体とを備え、
前記弁体は、
弁本体と、
前記弁座の外周において前記流体の流路の上流側へと向かうように前記弁本体の周縁から延出する周縁部と、を備え、
前記弁本体は、
前記弁座の内周よりも径方向に沿って内側に形成された凸部であって、前記流体の流路の上流側に向けて凸となるように突出した凸部を備える
ことを特徴とする弁装置。 - 前記周縁部と当接する緩衝材が前記弁座の外周面に配置された緩衝部を備え、
前記緩衝部は、
前記流体の流路に沿った下流側の端部が、前記弁座の下流側の端部よりも前記流体の流路に沿って上流側に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載の弁装置。 - 前記流体の1つである排気の流路を形成する排気管と、
前記排気管の外側を覆うシェル部材と、
前記排気管と前記シェル部材との間に配置され、前記排気と低温流体との間で熱交換する熱交換器を有した熱交換部と、
前記排気管から前記熱交換部への排気が流入する流入経路を有する流入部と、
請求項1又は請求項2に記載の弁装置であって、前記流入部よりも下流側に配置された弁装置とを備える
ことを特徴とする排気熱回収装置。 - 前記排気管における排気の流路に沿った下流側の端部を排気下流端とし、前記排気下流端は、前記排気管における排気の流路に沿って、前記熱交換器の下流側端部よりも下流側に位置し、
前記流入部は、
前記排気管において、前記排気下流端から前記排気管における熱交換器の下流側端部までの地点である流入形成部と、
前記流入形成部との間で隙間を有するように、前記流入形成部の径方向に沿った外側の少なくとも一部分を覆うように配置され、前記弁座として機能する導入部材とを備え、
前記導入部材は、
前記熱交換部に接続される側の径方向に沿った軸方向中心側の面が、前記熱交換器における前記排気管の軸方向中心側の端部よりも前記排気管の径方向に沿って内側、または、前記熱交換器における前記排気管の軸方向中心側の端部に前記排気管の径方向に沿って一致する位置に配置されている
ことを特徴とする請求項3に記載の排気熱回収装置。
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