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JP6488881B2 - シミュレーション装置及びシミュレーションシステム - Google Patents

シミュレーション装置及びシミュレーションシステム Download PDF

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JP6488881B2 JP2015103149A JP2015103149A JP6488881B2 JP 6488881 B2 JP6488881 B2 JP 6488881B2 JP 2015103149 A JP2015103149 A JP 2015103149A JP 2015103149 A JP2015103149 A JP 2015103149A JP 6488881 B2 JP6488881 B2 JP 6488881B2
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Description

本発明は、シミュレーション装置及びシミュレーションシステムに関する。
風力を風車で受けて発電を行ういわゆる風力発電を行う発電機が知られている。この発電機を模擬装置によってシミュレーションする方法が知られている。さらに、発電機には、インバータ(inverter)等が接続され、インバータ等も模擬装置によってシミュレーションする方法が知られている。
模擬装置による電力系統用リアルタイムアナログシミュレーションにおいて、特許文献1では、巻線形誘導発電機を模擬するため、巻線形誘導発電機の2次励磁電圧を印加して、巻線形誘導発電機の物理的特性をアナログ演算手段によって計算し、求まる瞬時電流をフィードバックすることで、シミュレーションを行う方法が開示されている。
特開2006−99490号公報
しかしながら、誘導発電機等の発電機をシミュレーションする上で、発電機を立ち上げる際等に、いわゆる突入電流等の電流が出力されるおそれがある。
本発明の1つの側面は、このような問題に鑑みてなされたものであり、発電機のシミュレーションにおいて、発電機を立ち上げる際等に出力される電流を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明の一実施形態における電力系統に接続される発電機及び前記発電機に接続されるインバータを前記発電機及び前記インバータの等価回路の回路方程式を演算することでシミュレーションするシミュレーション装置は、前記発電機が発電する発電電力及び前記発電電力による電流を演算する発電機演算部と、前記インバータと前記電力系統とを接続又は遮断して、前記インバータから出力される出力電流を前記電力系統に流れるようにするか否かを切り替える第1切替部と、前記発電機と前記電力系統とを接続又は遮断して、前記発電電力による電流のうち、第1電流を前記電力系統に流れるようにするか否かを切り替える切替部であって、前記第1切替部によって前記インバータと前記電力系統とが接続されると、前記発電機と前記電力系統とを接続して前記第1電流が前記電力系統に流れるように切り替える第2切替部とを有する前記回路方程式を演算する演算部とを含む。
本発明によれば、発電機のシミュレーションにおいて、発電機を立ち上げる際等に出力される電流を抑制できる。
本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムの全体構成の一例を示すシステム図。 本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによるシミュレーションの一例を示す模式図。 本発明の一実施形態におけるシミュレーション装置及びシミュレーションシステムの機能構成の一例を示す機能ブロック図。 本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによって演算される発電機の等価回路の一例を示す回路図。 本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによって演算されるシミュレーションモデルの一例を示す制御ブロック図。 本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによって演算されるシミュレーションモデルの立ち上げの際の制御の一例を示す制御ブロック図。 本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによる立ち上げの際の制御の一例を示すフローチャート。 本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによる制御の制御結果の一例を示す図。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
1.シミュレーションシステムのシステム構成及びハードウェア構成例
2.シミュレーション装置及びシミュレーションシステムの機能構成例
3.回路方程式例
4.制御例
5.まとめ
≪ 1.シミュレーションシステムのシステム構成及びハードウェア構成例≫
図1は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムの全体構成の一例を示すシステム図である。具体的には、シミュレーションシステム1は、例えば、シミュレーション装置2を有する。
シミュレーション装置2は、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)、DRP(Dynamic Reconfigurable Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)又はこれらの組み合わせ等のハードウェアで実現される。なお、シミュレーション装置2が行う演算の一部又は全部は、プログラムに基づいて演算を行うCPU(Central Processing Unit)を有する情報処理装置によって実現されてもよい。また、シミュレーションシステム1は、複数のシミュレーション装置2を有してもよい。
シミュレーション装置2は、電流アンプ(Amplifier)等の電流源3に接続され、シミュレーション装置2が電流源3に対して指令すると、電流源3は、指令に基づく電流を電力系統4(以下、電力系統のことを単に「系統」という場合もある。)に出力する。一方、シミュレーションシステム1は、電流源3によって電力系統4に電流が出力されると発生する端子電圧を検出器等で計測し、電圧値を入力する。なお、シミュレーションシステム1は、電力計等の計測装置及び遮断器等を更に含んでもよい。
図2は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによるシミュレーションの一例を示す模式図である。図2に示す実系統は、シミュレーションシステム1に基づいてシミュレーションされる全体構成の一例である。図2に示すように、シミュレーションシステム1は、いわゆるDFIG(Doubly−Fed Induction Generator、二次励磁誘導発電機、二重給電誘導発電機)方式による実系統をシミュレーションする。
例えば、実系統では、風力によって発電を行うのに、風車21が設置され、風車21に風が吹き付けると、風車21は、回転し、機械トルクTが発生する。また、機械トルクTによる回転の回転速度は、回転速度ω(回転速度は、角速度、角周波数又は単位時間当たりの回転数でもよい。)とする。さらに、風車21に吹き付ける風の風速は、風速Wであるとする。
風車21には、誘導発電機22が接続され、誘導発電機22は、発電電力を発電する。誘導発電機22によって発電される電力は、例えば、図示するように、インバータ23に入力される電力と、第2マグネットコンタクタMC2を介して流れる電力とに分かれる例で以下説明する。
第2マグネットコンタクタMC2は、誘導発電機22と、送電線等を含む電力系統26とを接続又は遮断するように切り替える。第2マグネットコンタクタMC2がオン(on)となり、誘導発電機22と電力系統26とが接続されると、誘導発電機22が発電する発電電力による電流のうち、一部又は全部の電力の電流が、電力系統26に流れる。以下、第2マグネットコンタクタMC2がオンとなり、誘導発電機22から電力系統26に流れる電流を第1電流iという。また、第1電流iは、第1電流値i(i1a,i1b,i1c)であるとする。
一方、インバータ23には、発電電力による電流のうち、一部又は全部の電力の電流が誘導発電機22から入力される。以下、インバータ23に入力される電流を第2電流iという。また、第2電流iは、第2電流値i(i2a,i2b,i2c)であるとする。
インバータ23は、ロータ側コンバータ231と、電力系統側コンバータ232と、中間回路233とを有する。ロータ側コンバータ231は、例えば、インバータ23に入力される第2電流iを変換して第3電流値Iを演算する。また、図示するように、ロータ側コンバータ231とは異なる電力系統側コンバータ232を有する。さらに、中間回路233は、いわゆる直流中間回路であり、ロータ側コンバータ231及び電力系統側コンバータ232が算出する電圧等に基づいて、電圧Edcを調整する。
インバータ23は、入力される第2電流iをロータ側コンバータ231、電力系統側コンバータ232及び中間回路233等によって、調整して出力電流ioutを出力する。なお、出力電流ioutは、出力電流値iout(igad,igbd,igcd)とする。
出力電流ioutは、第1マグネットコンタクタMC1を介して電力系統26に流れる。即ち、第1マグネットコンタクタMC1は、インバータ23と、電力系統26とを接続又は遮断するように切り替える。第1マグネットコンタクタMC1がオンとなり、インバータ23と電力系統26とが接続されると、出力電流ioutが、電力系統26に流れる。
また、実系統で、第1マグネットコンタクタMC1及び第2マグネットコンタクタMC2がそれぞれオンとなると、第1電流i及び出力電流ioutを合わせた第4電流iが電力系統26に流れるとする。
これに対して、シミュレーションシステム1は、実系統における誘導発電機22及びインバータ23等をシミュレーションする。以下、シミュレーションシステム1を有する構成をシミュレーション系統という。シミュレーション系統は、実系統をシミュレーションし、試験又は調整等を行うのに用いられる。また、電力系統4は、実系統の電力系統26に代わる装置であり、電力系統26をモデルにしたアナログ電気回路等である。例えば、実系統では、送電される電力は、数kV(volt)の高圧電圧であるのに対して、シミュレーション系統では、電力は、50V程度の電圧でシミュレーションが行われる。
≪ 2.シミュレーション装置及びシミュレーションシステムの機能構成例≫
図3は、本発明の一実施形態におけるシミュレーション装置及びシミュレーションシステムの機能構成の一例を示す機能ブロック図である。シミュレーションシステム1は、演算部100と、発電機演算部110とを含む。各部は、例えば、FPGA等のシミュレーション装置2による電子回路によって実現される。なお、各部は、異なるシミュレーション装置2によってそれぞれ実現されてもよい。例えば、演算部100がFPGAによって実現され、発電機演算部110がDSPによって実現される構成等でもよい。
発電機演算部110は、図2に示す風車21及び誘導発電機22等をシミュレーションする演算を行う。
演算部100は、図2に示すインバータ23等をシミュレーションする演算を行う。なお、インバータ23等をシミュレーションする演算を行うため、演算部100は、第1制御部103、第2制御部104及び中間回路部105を有する。
また、演算部100は、発電機演算部110によって演算される発電電力Pによる電流のうち、第1電流iが電力系統4に流れるようにするか否かを切り替える第2切替部106を有する。さらに、演算部100は、図2に示すインバータ23に出力される出力電流ioutが電力系統4に流れるようにするか否かを切り替える第1切替部102を有する。
さらに、演算部100は、出力電流ioutをフィルタするフィルタ部101を有する。演算部100は、例えば、フィルタ部101によって、電力系統の電圧に基づいて電流を計算したり、ACフィルタの回路特性等を模擬したりする。
また、演算部100は、回路方程式を演算し、電力系統4に第4電流iが流れるように指令を出す。さらに、演算部100は、電力系統4に第4電流iが流れる際の端子電圧を計測する。
≪ 3.回路方程式例≫
図4は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによって演算される発電機の等価回路の一例を示す回路図である。シミュレーションシステム1は、図4に示す等価回路の回路方程式を演算する。
図4に示す等価回路の回路方程式は、下記(1)式のように示せる。
上記(1)式は、回転速度ω=ωとし、1階の行列微分方程式、いわゆる状態変数法によって示すと、下記(2)及び下記(3)式のように示せる。
回路方程式を上記(2)式及び下記(3)式のように、1階の行列微分方程式とすると、伝達関数又は節点解析法等によって計算する場合と比較して、シミュレーションシステム1は、回路方程式を精度良く演算することができる。
また、節点解析法では、第1マグネットコンタクタMC1(図2参照)及び第2マグネットコンタクタMC2(図2参照)のそれぞれの状態によって、回路方程式の演算をそれぞれの状態にあわせて行う必要がある。この演算には、除算が含まれるため、FPGA等によって演算を実現しようとすると、演算用の回路規模が大きくなる等の計算コストが多くなってしまう場合が多い。これに対して、上記(2)式及び上記(3)式のように、回路方程式を1階の行列微分方程式とすると、除算を少なくでき、計算コストを少なくすることができる。
次に、磁束と電流の関係により、下記(4)式及び下記(5)式が示せる。
ここで、誘導発電機22(図2参照)の飽和特性は、飽和補正電流Ids及びIqsによって模擬される。飽和補正電流Ids及びIqsは、例えば、d軸では、下記(6)式のように、また、q軸では、下記(7)式のように、磁束φad及びφaqの3次関数によって演算できる。
図2に示す実系統では、誘導発電機22は、電流が流れにくくなる等の飽和特性を有する場合が多い。これに対して、シミュレーションシステム1は、飽和補正電流Ids及びIqsを図4に示す等価回路に流すことで、飽和特性を有する誘導発電機22をシミュレーションすることができる。即ち、シミュレーションシステム1は、飽和補正電流Ids及びIqsによって、誘導発電機22の飽和特性を模擬することで、誘導発電機22をシミュレーションすることができる。
≪ 4.制御例≫
図5は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによって演算されるシミュレーションモデルの一例を示す制御ブロック図である。例えば、図5に示すシミュレーションモデルがシミュレーションシステムによってシミュレーションされるとする。
図2に示す実系統で、誘導発電機22(図2参照)が風力による機械トルクTによって発電電力を発電する場合には、シミュレーションシステムは、風速Wから機械トルクTを演算し、発電電力を演算する。
風速Wが所定の風速未満である場合には、第1マグネットコンタクタMC1(図2参照)及び第2マグネットコンタクタMC2(図2参照)は、それぞれオフ(off)であり、誘導発電機22は、電力系統26と遮断された状態、いわゆる解列された状態である。この解列の状態をシミュレーションするため、シミュレーションシステムは、第1マグネットコンタクタMC1及び第2マグネットコンタクタMC2を第1切替部102(図3参照)及び第2切替部106(図3参照)によってシミュレーションする。
一方、所定の風速以上の風が吹くと、図2に示す実系統では、風速Wに基づいて発電された発電電力による電流を電力系統26に流し始める、いわゆるカットイン(cut in)が起こる。例えば、風速が3乃至4m/s(メートル毎秒)以上となると、カットインが起こる。なお、カットインが起こる風速(カットイン風速)は、風車21(図2参照)及び誘導発電機22の種類等によってそれぞれ異なり、それぞれの種類によって、あらかじめ設定される。即ち、カットイン風速となると、シミュレーションシステムは、誘導発電機22のシミュレーションモデルの立ち上げを行う。
図6は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによって演算されるシミュレーションモデルの立ち上げの際の制御の一例を示す制御ブロック図である。例えば、シミュレーションシステムは、立ち上げの際、図6に示すように、制御する。
図7は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによる立ち上げの際の制御の一例を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートは、図6に示す制御の手順の一例を示す。
≪ 系統側コンバータ制御におけるAVRの実施例(ステップS01)≫
ステップS01では、シミュレーションシステムは、第2制御部104(図3参照)によって、系統側コンバータ制御において、AVR(Automatic Voltage Regulator、自動電圧調整)を実施する。具体的には、シミュレーションシステムは、電力系統の電圧(vga,gb,gc)の振幅Vと、図2に示す実系統で第1マグネットコンタクタMC1の手前部分に相当する箇所の電圧振幅Eとの差をPI制御によって、同期投入が可能な電圧(ega ,egb ,egc )を計算する。即ち、シミュレーションシステムは、同期投入が可能な電圧(ega ,egb ,egc )となるように、電圧を調整する。
≪ 第1マグネットコンタクタをオンにする例(ステップS02)≫
ステップS02では、シミュレーションシステムは、第1切替部102(図3参照)によって、第1マグネットコンタクタMC1をオンにする。即ち、図2に示す実系統では、第1マグネットコンタクタMC1がオンとなると、インバータ23と電力系統26とが接続される。
≪ ロータ側コンバータ制御におけるAVRの実施例(ステップS03)≫
ステップS03では、シミュレーションシステムは、第1制御部103(図3参照)によって、ロータ側コンバータ制御において、AVRを実施する。具体的には、ステップS02によって第1マグネットコンタクタがオンとなった後、シミュレーションシステムは、第2電流iの第2電流値i(i2a,i2b,i2c)の振幅Iに基づいて、図2に示す実系統で第2マグネットコンタクタMC2の手前部分に相当する箇所の電圧の振幅V’を推定する。次に、シミュレーションシステムは、電力系統の電圧(vga,gb,gc)の振幅Vと、振幅V’との差をPI制御することで、同期投入が可能な電圧(V2d,V2q)を計算する。さらに、風車演算において、回転速度ωを電力系統の電圧の周波数に合うように、PI制御によって、調整する。
≪ 第2マグネットコンタクタをオンにする例(ステップS04)≫
ステップS04では、シミュレーションシステムは、第2切替部106(図3参照)によって、第2マグネットコンタクタMC2をオンにする。即ち、図2に示す実系統では、第2マグネットコンタクタMC2がオンとなると、誘導発電機22と電力系統26とが接続される。
≪ 5.まとめ≫
図8は、本発明の一実施形態におけるシミュレーションシステムによる制御の制御結果の一例を示す図である。図8は、図7に示す制御が行われた結果、図2に示す実系統で流れる第4電流iの電流値(i,i,i)を示す。また、図8では、第1タイミングT1でステップS02(図7参照)によって、第1マグネットコンタクタMC1がオンとなり、さらに、第2タイミングT2でステップS04(図7参照)によって、第2マグネットコンタクタMC2がオンとなる例である。
電力を送る側である誘導発電機等と、受ける側である電力系統との間に電圧差又は周波数の位相ずれ等がある場合には、誘導発電機の立ち上げ等で、解列されている誘導発電機等が電力系統に接続されると、電圧差又は周波数の位相ずれ等による差分をなくそうと、大きな電流、いわゆる突入電流が流れる場合が多い。突入電流は、例えば、定格の8.0倍等の大きな電流であることが多いため、突入電流が流れると、大きな電流が流れていることを検出して遮断器等が動作して、実系統全体が停止する等が起きる場合がある。
そこで、シミュレーションシステムは、図示するように、カットイン風速となった場合等に、シミュレーションシステムは、第1マグネットコンタクタをオンにし、次に、第2マグネットコンタクタをオンにして、解列されている誘導発電機等を電力系統に接続する。この順序で、電力系統と誘導発電機とを接続させるため、誘導発電機が発電する発電電力の電圧、周波数及び位相は、電力系統の電圧、周波数及び位相と同期させやすくできる。したがって、シミュレーションシステムは、第1マグネットコンタクタをオンにし、次に、第2マグネットコンタクタをオンにすることで、発電機のシミュレーションにおいて、突入電流等の発電機を立ち上げる際等に出力される電流を抑制できる。図8は、突入電流が定格の0.5倍程度に抑制された場合の例である。
なお、本発明の一実施形態に係る各演算の全部又は一部は、機械語、アセンブラ等の低水準言語、C言語、Java(登録商標)、オブジェクト指向プログラミング言語等の高水準言語又はこれらを組み合わせて記述されるコンピュータに実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。即ち、プログラムは、情報処理装置等のコンピュータに各演算の全部又は一部を実行させるためのコンピュータプログラムである。
また、プログラムは、ROM又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納して頒布することができる。さらに、記録媒体は、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、ブルーレイディスク、SD(登録商標)カード又はMO等でもよい。さらにまた、プログラムは、電気通信回線を通じて頒布することができる。
さらに、本発明の一実施形態に係る各演算の全部又は一部は、複数のシミュレーション装置を有するシミュレーションシステムによって実現されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 シミュレーションシステム
2 シミュレーション装置
3 電流源
4、26 電力系統
機械トルク
MC1 第1マグネットコンタクタ
MC2 第2マグネットコンタクタ

Claims (10)

  1. 電力系統に接続される発電機及び前記発電機に接続されるインバータを前記発電機及び前記インバータの等価回路の回路方程式を演算することでシミュレーションするシミュレーション装置であって、
    前記発電機が発電する発電電力及び前記発電電力による電流を演算する発電機演算部と、
    前記インバータと前記電力系統とを接続又は遮断して、前記インバータから出力される出力電流を前記電力系統に流れるようにするか否かを切り替える第1切替部と、
    前記発電機と前記電力系統とを接続又は遮断して、前記発電電力による電流のうち、第1電流を前記電力系統に流れるようにするか否かを切り替える切替部であって、前記第1切替部によって前記インバータと前記電力系統とが接続されると、前記発電機と前記電力系統とを接続して前記第1電流が前記電力系統に流れるように切り替える第2切替部とを有する前記回路方程式を演算する演算部と
    を含むシミュレーション装置。
  2. 前記発電機は、誘導発電機である請求項1に記載のシミュレーション装置。
  3. 前記第1電流及び前記出力電流に基づいて、前記電力系統に交流電流を供給する電流源を介して前記電力系統に接続される請求項1又は2に記載のシミュレーション装置。
  4. 前記演算部は、
    前記インバータにおいて、前記発電機側で電圧を調整する第1制御部と、
    前記インバータにおいて、前記電力系統側で電圧を調整する第2制御部と
    をさらに有する請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  5. 前記発電機は、風力による機械トルクから前記発電電力を発電する請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  6. 所定の風速以上の風が吹くと、前記発電機を立ち上げる請求項5に記載のシミュレーション装置。
  7. 前記所定の風速以上の風が吹くと、前記第1切替部によって前記インバータと前記電力系統とを接続し、次に、前記第2切替部によって前記発電機と前記電力系統とを接続する請求項6に記載のシミュレーション装置。
  8. 前記発電機の回路方程式は、1階の行列微分方程式で示される方程式である請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  9. 前記出力電流をフィルタするフィルタ部を更に含む請求項1乃至のいずれか一項に記載のシミュレーション装置。
  10. 電力系統に接続される発電機及び前記発電機に接続されるインバータを前記発電機及び前記インバータの等価回路の回路方程式を演算することでシミュレーションする複数のシミュレーション装置を有するシミュレーションシステムであって、
    前記発電機が発電する発電電力及び前記発電電力による電流を演算する発電機演算部と、
    前記インバータと前記電力系統とを接続又は遮断して、前記インバータから出力される出力電流を前記電力系統に流れるようにするか否かを切り替える第1切替部と、
    前記発電機と前記電力系統とを接続又は遮断して、前記発電電力による電流のうち、第1電流を前記電力系統に流れるようにするか否かを切り替える切替部であって、前記第1切替部によって前記インバータと前記電力系統とが接続されると、前記発電機と前記電力系統とを接続して前記第1電流が前記電力系統に流れるように切り替える第2切替部とを有する前記回路方程式を演算する演算部と
    を含むシミュレーションシステム。
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