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JP6486625B2 - アーム取付け間接工法及びアーム取付け工具 - Google Patents

アーム取付け間接工法及びアーム取付け工具 Download PDF

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JP6486625B2
JP6486625B2 JP2014162361A JP2014162361A JP6486625B2 JP 6486625 B2 JP6486625 B2 JP 6486625B2 JP 2014162361 A JP2014162361 A JP 2014162361A JP 2014162361 A JP2014162361 A JP 2014162361A JP 6486625 B2 JP6486625 B2 JP 6486625B2
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Description

この発明は、アーム取付け間接工法及びその工法に用いるアーム取付け工具に関し、特に、例えば、高所作業車を用いて電柱に対する配線工事等を行うときに、電柱に取付けられるアーム(例えば、電線支持用の腕木もしくは腕金、PCアーム、CFアーム等と称されるような電柱に水平に延びて取り付けられる部材)を取り付けるアーム取付け間接工法及びその工法に用いるアーム取付け工具に関する。
従来、電柱に対する配線工事等において、車体上に起伏・伸縮作動等が自在なブームを設けるとともに、このブームの先端部に作業者搭乗用の作業台が設けられた高所作業車を用いることが知られている。このような配線工事等に際して、CF遮断機及び腕金等のアームを電柱の上部に横方向に取り付けたり、これを取り外したりすることがある。
特開2001−341990号公報
このようなCF遮断機及び腕木等のアームを電柱に取り付けたり、取り外したりする作業を、高所作業車に搭乗した作業者は、直接的に手作業で行うことがある。
しかしながら、電柱には活線等が取り付けられているため、作業者に対する危険性を配慮する必要がある。
この発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、アームを柱状物に取り付ける作業を間接的に行えるアーム取付け間接工法及びその工法に用いるアーム取付け工具を提供することを目的とする。
この発明の請求項1にかかるアーム取り付け間接工法は、支持杆及び保持部を有するア
ーム保持工具と支持杆及び把持部を有するアーム把持工具とによって、配電設備の(柱状
設備の)アームを高所に取付ける工法であって、長手方向を有するアームの一端側に、ア
ーム保持工具における、長尺状の支持杆の先端又はその近傍に設けられた環状又はU字状
の保持部を、アームの一端から挿入して配置するステップと、長手方向を有するアームの
他端側に、アーム把持工具における、長尺状の支持杆の先端又はその近傍に設けられた把
持部を、アームの側方から嵌入して把持するステップと、前記保持部とは反対側のアーム
の端部の近傍を握持しアームを支持して、保持部を高所に差し上げるステップと、前記把
持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持しアームを支持して、把持部を高所に差し上
げるステップと、高所において、アーム固定部操作具の支持杆の先端に設けられた固着部
を該支持杆の後端側にて操作して、アーム固定部にて、アーム取付け部に取付けるステッ
プとを含み、前記保持工具の保持部は、アームの少なくとも下方を保持する形状であり、
その下端又は下隅部から保持連結部を突設され、前記保持部は、支持杆の先端に回動自在
に連結され前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を
取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動
連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2
連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2
連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と
第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定
するための螺着部を備え、前記把持工具の把持部は、アームの少なくとも側方と下方と上
方とを把持する形状で、その下端又は下隅部から把持連結部を突設され、支持杆の先端に
回動自在に連結され、前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と
、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連
結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合
部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連
結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第
1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた
状態に固定するための螺着部を備える、アーム取付け間接工法である。
この発明の請求項2にかかるアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具は、配電
設備(柱状設備)のアームを、高所に取付ける間接工法に用いられる工具であって、前記
工具は、支持杆及び保持部を有するアーム保持工具と支持杆及び把持部を有するアーム把
持工具とによって構成され、前記アーム保持工具は、長尺状の支持杆と、該支持杆の先端
又は先端の近傍に設けられ、アームの少なくとも下方を保持する形状の保持部とを備え、
前記アーム保持工具の保持部は、アームの一端から挿入して配置できるように環状又はU
字状に形成され、その下端又は下隅部から保持連結部を突設され、支持杆の先端に回動自
在に連結され、前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持
杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する
可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、
第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と
第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結
部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に
固定するための螺着部を備え、前記アーム把持工具は、長尺状の支持杆と、その先端又は
先端の近傍に設けられ、アームの少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状の把持部
とを備え、前記アーム把持工具の把持部は、アームの他端側のアームの側方から嵌入し把
持できるように形成され、その下端又は下隅部から把持連結部を突設され、支持杆の先端
に回動自在に連結され、前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部
と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に
連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛
合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1
連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、
第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させ
た状態に固定するための螺着部を備え、前記保持部とは反対側のアームの端部の近傍を握
持して支持杆を高所に差し上げ、且つ、前記把持部とは反対側のアームの端部の近傍を握
持して支持杆を高所に差し上げ、アームを高所に取付けるように構成された、アーム取付
け間接工法に用いるアーム取付け工具である。
この発明の請求項3にかかるアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具は、保持部の下端又は下隅部から保持連結部を突設され、該保持連結部は、保持部より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、
アーム保持工具の保持部は、上方に向けて差し上げられて傾いたとき、偏位したアームの複数領域が保持部のアーム挿入縁に当接して、固定され、アーム把持工具は、把持部の下端又は下隅部から把持連結部を突設され、前記把持連結部は、把持部より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、アーム把持工具の把持部は、把持本体のアーム配設部に設けられた上挟持部と下挟持部とを備え、該上挟持部と下挟持部の少なくともいずれか一方が、上下動自在に設けられ、前記アーム配設部の横に設けられた開口部より入れられたアームの上側領域を、上挟持部により挟持し且つ下側領域を下挟持部により挟持して、アームを把持するように形成された、請求項2に記載のアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具である。
この発明の請求項4にかかるアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具は、アームは、角柱状であり、アーム保持工具は、保持部がアームの外形に相似又は近似したアーム挿入縁を備え、アーム把持工具は、把持部の上挟持部がアームの外形に相似又は近似したアーム当接縁を備え、且つ、把持部の下挟持部がアームの外形に相似又は近似したアーム当接縁を備え、前記上挟持部のアーム当接縁と下挟持部のアーム当接縁とが対向し、下挟持部のアーム当接部を、該アーム当接部に突設された螺子棒を回転して螺送できるように構成された、請求項2又は請求項3に記載のアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具である。
請求項1の発明によれば、支持杆及び保持部を有するアーム保持工具と支持杆及び把持部を有するアーム把持工具とによって、配電設備の(柱状設備の)アームを高所に取付ける工法であって、長手方向を有するアームの一端側に、アーム保持工具における、長尺状の支持杆の先端又はその近傍に設けられた環状又はU字状の保持部を、アームの一端から挿入して配置するステップと、長手方向を有するアームの他端側に、アーム把持工具における、長尺状の支持杆の先端又はその近傍に設けられた把持部を、アームの側方から嵌入して把持するステップと、前記保持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持しアームを支持して、保持部を高所に差し上げるステップと、前記把持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持しアームを支持して、把持部を高所に差し上げるステップと、高所において、アーム固定部操作具の支持杆の先端に設けられた固着部を該支持杆の後端側にて操作して、アーム固定部にて、アーム取付け部に取付けるステップとを含み、前記保持工具の保持部は、アームの少なくとも下方を保持する形状であり、その下端又は下隅部から保持連結部を突設され、前記保持部は、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、前記把持工具の把持部は、アームの少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状で、その下端又は下隅部から把持連結部を突設され、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備えるので、アームを柱状物に取り付ける作業を間接的に行えるアーム取付け間接工法を提供できる。
請求項2の発明によれば、配電設備(柱状設備)のアームを、高所に取付ける間接工法に用いられる工具であって、前記工具は、支持杆及び保持部を有するアーム保持工具と支持杆及び把持部を有するアーム把持工具とによって構成され、前記アーム保持工具は、長尺状の支持杆と、該支持杆の先端又は先端の近傍に設けられ、アームの少なくとも下方を保持する形状の保持部とを備え、前記アーム保持工具の保持部は、アームの一端から挿入して配置できるように環状又はU字状に形成され、その下端又は下隅部から保持連結部を突設され、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、前記アーム把持工具は、長尺状の支持杆と、その先端又は先端の近傍に設けられ、アームの少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状の把持部とを備え、前記アーム把持工具の把持部は、アームの他端側のアームの側方から嵌入し把持できるように形成され、その下端又は下隅部から把持連結部を突設され、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、前記保持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持して支持杆を高所に差し上げ、且つ、前記把持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持して支持杆を高所に差し上げ、アームを高所に取付けるように構成されているので、アームを柱状物に取り付ける作業を間接的に行えるアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具を提供できる。
請求項3の発明によれば、アーム保持工具は、保持部の下端又は下隅部から保持連結部を突設され、該保持連結部は、保持部より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆の先端回動自在に連結され、前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、アーム保持工具の保持部は、上方に向けて差し上げられて傾いたとき、偏位したアームの複数領域が保持部のアーム挿入縁に当接して、固定され、アーム把持工具は、把持部の下端又は下隅部から把持連結部を突設され、前記把持連結部は、把持部より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆の先端に回動自在に連結され、前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付けるための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部とを有し、前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着部を備え、アーム把持工具の把持部は、把持本体のアーム配設部に設けられた上挟持部と下挟持部とを備え、該上挟持部と下挟持部の少なくともいずれか一方が、上下動自在に設けられ、前記アーム配設部の横に設けられた開口部より入れられたアームの上側領域を、上挟持部により挟持し且つ下側領域を下挟持部により挟持して、アームを把持するように形成されているので、アームを柱状物に取り付ける作業を間接的に行えるアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具を提供できる。
請求項4の発明によれば、アームは、角柱状であり、アーム保持工具は、保持部がアームの外形に相似又は近似したアーム挿入縁を備え、アーム把持工具は、把持部の上挟持部がアームの外形に相似又は近似したアーム当接縁を備え、且つ、把持部の下挟持部がアームの外形に相似又は近似したアーム当接縁を備え、前記上挟持部のアーム当接縁と下挟持部のアーム当接縁とが対向し、下挟持部のアーム当接部を、該アーム当接部に突設された螺子棒を回転して螺送できるように構成されているので、アームを柱状物に取り付ける作業を間接的に行えるアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具を提供できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴及び利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アーム保持工具の斜視図解図である。 図2図示アーム保持工具の正面図解図である。 図2図示アーム保持工具の断面図解図である。 図2図示アーム保持工具の利用方法を示す斜視図解図である。 図2図示アーム保持工具の一部を断面とした側面図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の斜視図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の正面図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の使用方法を示す正面図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の側面図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の断面図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の下挟持部の斜視図解図である。 本件発明にかかるアーム把持工具の一部を断面とした側面図解図である。 支持杆の取り付け方法を示す正面図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。 本件発明にかかる、アームを電柱に取り付ける方法を示す斜視図解図である。
送電線等を支持する電柱や鉄塔等の配電設備の高所に、アーム10を取付ける工法は、支持杆22及び保持部24を有するアーム保持工具20と支持杆102及び把持部104を有するアーム把持工具100とによって、アーム10を取付ける間接工法である。
アームとは、例えば、図1A及び1Bに示すような電線支持用の腕木もしくは腕金、PCアーム、CFアーム等と称されるような電柱に水平に延びて取り付けられる部材である。
本件発明にかかるアーム取付け間接工法は、次の構成を備える。
長手方向を有するアーム10の一端側に、アーム保持工具20における、長尺状の支持杆22の先端又はその近傍に設けられた環状又はU字状の保持部24を、アーム10の一端から挿入して配置するステップと、長手方向を有するアーム10の他端側に、アーム把持工具100における、長尺状の支持杆102の先端又はその近傍に設けられた把持部104を、アーム10の側方から嵌入して把持するステップと、前記保持部24とは反対側のアーム10の端部の近傍を握持しアーム10を支持して、保持部24を高所に差し上げるステップと、前記把持部104とは反対側のアーム10の端部の近傍を握持しアーム10を支持して、把持部104を高所に差し上げるステップと、高所において、アーム固定部操作具1100の支持杆1110の先端に設けられた取付具1120及び取付具1130を該支持杆1110の後端側にて操作して、アーム固定部12にて、アーム取付け部1200に取付けるステップとを含む。
配電設備(柱状設備)のアーム10を、高所に取付ける間接工法に用いられる工具は、支持杆22及び保持部24を有するアーム保持工具20と支持杆102及び把持部104を有するアーム把持工具100とによって構成されている。
前記アーム保持工具20の保持部24は、アーム10の少なくとも下方を保持する形状であり、前記アーム把持工具100の把持部104は、アーム10の少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状である。
前記アーム保持工具20は、前記保持部24とは反対側のアーム10の端部の近傍を握持して支持杆22を高所に差し上げるように構成されており、且つ、前記アーム把持工具100は、前記把持部104とは反対側のアーム10の端部の近傍を握持して支持杆102を高所に差し上げるように構成されている。アーム保持工具20とアーム把持工具100とは、作業者(高所作業者1010及び高所作業者1012)が並んでこれらを用い、協働して、アーム10を高所に取付けるように構成されている。
前記アーム保持工具20は、長尺状の支持杆22と、該支持杆22の先端又は先端の近傍に設けられ、アーム10の少なくとも下方を保持する形状の保持部24とを備え、該保持部24は、アーム10の一端から挿入して配置できるように環状又はU字状に形成されている。この実施の形態においては、アーム10の外周面の全面を覆うように支持する正面視方形の環状である。
アーム保持工具20は、保持部24の下端又は下隅部から保持連結部26を突設され、該保持連結部26は、保持部24より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆22の先端を回動自在に連結されている。
アーム保持工具20の保持連結部26は、保持部24の下端で隅部に連設された第1連結部80と、支持杆22を取り付けるための第2連結部82と、該第1連結部80と第2連結部82とを可動(回動)自在に連結する可動連結部84とを有する。
アーム保持工具20の保持部24は、アーム10の長手方向の一端にある木口と正対させて、挿入縁60の中にアーム10の木口から挿入し、アーム10の長手方向に直交ないしは交差する方向にのびるように保持される。
挿入縁60は、保持部24及び支持杆22を通る基礎平面(前後方向平面)と直交する平面を備えている。
アーム10は、保持部24の挿入縁60に保持されたときに、保持部24及び支持杆22を通る基礎平面(前後方向平面)とアーム10の長手方向とが直交するようにのびる。
アーム保持工具20の保持部24は、第1垂直部30と第2垂直部32との間において、それらの上部に架設された第1水平部34とそれらの下部に架設された第2水平部36とによって、正面視方形の角環状に形成されている。
第1垂直部30と第2垂直部32とは平行であり、第1水平部34と第2水平部36とは平行である。第1垂直部30と第1水平部34とは直交し、第2垂直部32と第2水平部36とは直交する。
第2水平部36は、その手前側と向こう側に、第1挿入縁拡張片62及び第2挿入縁拡張片64が取り付けられている。
保持部24の挿入縁60は、第2水平部36の上面の挿入縁60から第1挿入縁拡張片62及び第2挿入縁拡張片64の上面の挿入縁60に拡がる、広い面積の挿入縁60を形成されている。
可動連結部84は、第1連結部80の端部に形成された第1噛合部90と、第2連結部82の端部に形成された第2噛合部92とを有する。更に、可動連結部84は、第1連結部80と第2連結部82と角度を変更するときに第1噛合部90と第2噛合部92との噛合を外して、第1連結部80と第2連結部82との角度を変更した後、第1噛合部90と第2噛合部92とを、噛合させた状態に固定するための螺着部94を備える。
螺着部94は、第1連結部80側に固定された螺子棒94aと、第2連結部82側に穿設された貫通孔より突き出た螺子棒94aに螺合された蝶ナット94bとからなる。
第1噛合部90と第2噛合部92との噛合を外すときには、蝶ナット94bが緩められ、第1噛合部90と第2噛合部92とを噛合するときには、蝶ナット94bを第2連結部82の外表面に当接して、固定する。
アーム10は、角柱状であり、アーム保持工具20は、保持部24がアーム10の外形に相似又は近似したアーム挿入縁60を備えている。
該保持部24は、上方に向けて差し上げられて傾いたとき、偏位したアーム10の複数領域、特に角隅部が保持部24のアーム挿入縁60に当接して、固定される。
前記アーム把持工具100は、長尺状の支持杆102と、その先端又は先端の近傍に設けられ、アーム10の少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状の把持部104とを備える。
該把持部104は、アーム10の他端側のアーム10の側方から嵌入し把持できるように形成されている。
アーム把持工具100の把持部104は、正面視略コ字形の把持本体120を有する。
把持本体120は、垂直架設部130と、該垂直架設部130の上部から水平方向に向いて直交するように突設された上支え部132と、該垂直架設部130の下部から水平方向に向いて直交するように突設された下支え部134とを備える。
上支え部132と下支え部134との間に、開口部126が形成されている。
アーム把持工具100の下挟持部124は、水平方向にのびる棒状のアーム当接部140と、該アーム当接部140の中央において垂下された螺子棒142とを有する。螺子棒142は、その先端にOリング部142aを備えている。
アーム当接部140は、把持本体120の垂直架設部130から開口部126に向けてのびて、挟持されるアーム10の下縁に沿ってのびる。
螺子棒142は、把持本体120の下支え部134に刻設された雌螺子部134aに螺合されて、垂直方向に移動する。
上支え部132と下支え部134とは、その間に保持されたアーム10の幅方向にのびて、アーム10の長手方向に直交するようにのびる。
アーム当接部140は、上挟持部122と下挟持部124との間に保持されたアーム10の幅方向にのびて、アーム10の長手方向に直交するようにのびる。
アーム把持工具100は、把持部104の下端又は下隅部から把持連結部106を突設され、該把持連結部106は、把持部104より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆102の先端を回動自在に連結され、アーム把持工具100の把持部104は、把持本体120のアーム配設部に設けられた上挟持部122と下挟持部124とを備えている。
上挟持部122と下挟持部124とは、略々平行である。
該上挟持部122と下挟持部124の少なくともいずれか一方は、上下動自在に設けられ、前記アーム配設部の横に設けられた開口部126より入れられたアーム10の上側領域を、上挟持部122により挟持し且つ下側領域を下挟持部124により挟持して、アーム10を把持するように形成されている。
アーム把持工具100は、把持部104の上挟持部122がアーム10の外形に相似又は近似したアーム当接縁146を備え、且つ、把持部104の下挟持部124がアーム10の外形に相似又は近似したアーム当接縁148を備える。
把持部104は、前記上挟持部122のアーム当接縁146と下挟持部124のアーム当接縁148とが対向し、下挟持部124のアーム当接部140を、該アーム当接部140に突設された螺子棒142を回転して螺送できるように構成されている。
下挟持部124は、垂直架設部130側において、手前側と向こう側に一対のガイド体144が垂直架設部130に向けて突設されている。手前側のガイド体144と向こう側のガイド体144とによって、垂直架設部130の手前側面と向こう側面とを挟持する。ガイド体144は、下挟持部124の上下動のときに、垂直架設部130の手前側面と向こう側面とを摺動して、下挟持部124の上下動を正しい軌道で案内する。
アーム把持工具100の把持部104は、アーム10の長手方向にのびる側縁に向けて、開口部126を正対させ、アーム10の長手方向と直交ないしは交差する方向に移動させて開口部126から上挟持部122と下挟持部124との間に導き、位置させるように形成されている。
上挟持部122は、段差により2種の幅の挟持部(第1挟持部122a及び第2挟持部122b)を備えている。
幅狭の第1挟持部122aの外側に、幅広の第2挟持部122bが形成されている。
下挟持部124は、段差により2種の幅の挟持部(第3挟持部124a及び第4挟持部124b)を備えている。
幅狭の第3挟持部124aの外側に、幅広の第4挟持部124bが形成されている。
第1挟持部122aと第3挟持部124aとは、対称であり、第2挟持部122bと第4挟持部124bとは対称である。
第1挟持部122aと第3挟持部124aとの間には、幅狭のアーム10を挟持することができ、第2挟持部122bと第4挟持部124bとの間には、幅広のアーム10を挟持することができる。
アーム10と接合する上挟持部122のアーム当接縁146は、把持部104及び支持杆102を通る基礎平面(前後方向平面)と直交する平面を備えている。
アーム10と接合する下挟持部124のアーム当接縁148は、把持部104及び支持杆102を通る基礎平面(前後方向平面)と直交する平面を備えている。
アーム10は、把持部104の上挟持部122と下挟持部124との間に挟持されたときに、把持部104及び支持杆102を通る基礎平面(前後方向平面)とアーム10の長手方向とが直交するようにのびる。
アーム把持工具100の把持連結部106は、把持部104の下端で隅部に連設された第1連結部180と、支持杆102を取り付けるための第2連結部182と、該第1連結部180と第2連結部182とを可動(回動)自在に連結する可動連結部184とを有する。
可動連結部184は、第1連結部180の端部に形成された第1噛合部190と、第2連結部182の端部に形成された第2噛合部192とを有する。更に、可動連結部184は、第1連結部180と第2連結部182と角度を変更するときに第1噛合部190と第2噛合部192との噛合を外して、第1連結部180と第2連結部182との角度を変更した後、第1噛合部190と第2噛合部192とを、噛合させた状態に固定するための螺着部194を備える。
螺着部194は、第1連結部180側に固定された螺子棒194aと、第2連結部182側に穿設された貫通孔より突き出た螺子棒194aに螺合された蝶ナット194bとからなる。
第1噛合部190と第2噛合部192との噛合を外すときには、蝶ナット194bが緩められ、第1噛合部190と第2噛合部192とを噛合するときには、蝶ナット194bを第2連結部182の外表面に当接して、固定する。
アーム保持工具20の第2連結部82は、支持杆22の差し込み部200を嵌合させるための受け部220を備えている。
受け部220は、筒部の一部を切り欠いてなる抜け止め溝部222を備え、該抜け止め溝部222に、支持杆22の差し込み部200に突設された係合凸部202を係止させるように形成されている。
この発明の実施の形態においては、支持杆22を回動させて、該係合凸部202を抜け止め溝部222内に位置させて係止させ、且つ支持杆22を反対方向に回動させて、該係合凸部202を抜け止め溝部222から脱係させるように形成されている。
アーム把持工具100の第2連結部182は、支持杆102の差し込み部200を嵌合させるための受け部220を備えている。
受け部220は、筒部の一部を切り欠いてなる抜け止め溝部222を備え、該抜け止め溝部222に、支持杆102の差し込み部200に突設された係合凸部202を係止させるように形成されている。
この発明の実施の形態においては、支持杆102を回動させて、該係合凸部202を抜け止め溝部222内に位置させて係止させ、且つ支持杆102を反対方向に回動させて、該係合凸部202を抜け止め溝部222から脱係させるように形成されている。
支持杆22の差し込み部200は、差し込み本体204の中央においてその長手方向に移動するスライダー206と、スライダー206の移動を案内するスライダ軸208と、スライダー206を差し込み本体204より突出する方向に付勢する、スライダ軸208の周囲に巻装されたスライダバネ210とを備える。
差し込み本体204は、円柱状であって、その径方向に係合凸部202を突設されている。
差し込み本体204は、係合凸部202より後端側すなわち支持杆22側において、その外周面に雄螺子部212を刻設され、該雄螺子部212の外周面に固定螺子部214を螺合されている。
固定螺子部214は、差し込み本体204を受け部220に嵌合したとき、受け部220側に螺送されて、受け部220の出入り口部224の周囲に当接するまで、差し込み部200を受け部220側に押圧する。
アーム保持工具20及びアーム把持工具100の受け部220は、差し込み部200を受け入れるのと同時に、前記係合凸部202をその出入り口部224から軸線方向に受け入れた後、差し込み部200の回り止め、抜け止めする掛け止め溝226が設けられている。
掛け止め溝226は、差し込み部200の回転を伴う周方向(時計回り方向及び反時計回り方向)へ、係合凸部202を案内する渡り案内部228と、渡り案内部228によって案内された係合凸部202を係合する凸部係合部230とを備える。
渡り案内部228は、受け部220の周方向にのび、凸部係合部230は、軸線方向であって差し込み部200の引き出し側にのびる。
差し込み部200のスライダバネ210は、係合凸部202が凸部係合部230へ係合されたときに、その係合位置において圧接させ又は保持するように付勢する。
次に、アーム保持工具20及びアーム把持工具100を用いて、アーム10を、電柱ないしは鉄塔等の高所に取り付ける方法について説明する。
まず、アーム10をアーム取付け部1200を構成するいわゆるE型腕木(アーム)に取り付ける方法について、主として図15A及び図16A〜Cに基づいて説明する。高所作業車1000の車体上に起伏・伸縮作動等が自在なブーム1002を設けるとともに、このブーム1002の先端部に作業者搭乗用の作業台1004が設けられた高所作業車1000を準備し、作業台1004に、アーム保持工具20を操作する高所作業者1010とアーム把持工具100を操作する高所作業者1012とが搭乗する。
次に、アーム保持工具20を操作する高所作業者1010は、長手方向を有するアーム10の一端側に、アーム保持工具20における、長尺状の支持杆22の先端又はその近傍に設けられた環状又はU字状の保持部24を、アーム10の一端から挿入して配置する。
又、アーム把持工具100を操作する高所作業者1012は、長手方向を有するアーム10の他端側に、アーム把持工具100における、長尺状の支持杆102の先端、又はその近傍に設けられた把持部104を、アーム10の側方から嵌入して配置する。
上挟持部122と下挟持部124との間に嵌入されたアーム10を、螺子棒142の先端のOリング部142aを回してアーム当接部140を上昇させて、上挟持部122と下挟持部124との間に確実に挟持させる。
次に、アーム保持工具20を操作する高所作業者1010は、前記保持部24とは反対側の支持杆22の端部の近傍を握持し支持杆22を支持して、アーム10を保持している保持部24を高所に差し上げる。
又、アーム把持工具100を操作する高所作業者1012は、前記把持部104とは反対側の支持杆102の端部の近傍を握持し支持杆102を支持して、アーム10を保持している把持部104を高所に差し上げる。
次に、アーム10を取り付けるアーム固定部操作具1100を操作する作業者は、高所において、間接工具であるアーム固定部操作具1100の支持杆1110の先端に設けられた取付具1120及び取付具1130を該支持杆1110の後端側にて操作して、アーム固定部12にて、アーム取付け部1200に取付ける。
アーム10を間接活線工法において、取り付け場所であるアーム取付け部1200(いわゆるE型腕木)に取り付ける方法の一例について、主として、図16Aないし16Cに基づいて、次に説明する。
アーム10は、例えば、上面に、アーム固定部12を突設されている。
アーム固定部12は、アーム10に連結された垂直固定部材12aと、該垂直固定部材12bと平行に設けられた垂直固定部材12bと、垂直固定部材12a及び垂直固定部材12bのそれぞれの上端において架け渡された水平固定部材12cとによって形成されている。
アーム固定部12は、垂直固定部材12aと垂直固定部材12bと水平固定部材12cとを金属で一体成形されている。
まず、該アーム10を、本発明に係るアーム保持工具20及びアーム把持工具100を用いて、取り付け場所に持ち上げ、アーム取付け部1200の上方より垂直固定部材12a及び垂直固定部材12bを垂下させて、固定場所であるアーム取付け部1200の両面に、垂直固定部材12aと垂直固定部材12bとを配設し、アーム取付け部1200の上面に水平固定部材12cを接合する。
そこで、例えば、絶縁棒の先端に把持具を設けたヤットコからなるアーム固定部操作具1100で、ボルトを垂直固定部材12bに貫設されたボルト孔に取り付ける。
次に、該ボルトをアーム取付け部1200を貫挿させて垂直固定部材12aに貫設されたボルト孔に貫挿して、外側に突き出させる。
その後、例えば、該ボルトがアーム取付け部1200を貫挿して垂直固定部材12a側に突き出た部分に、ナットを、支持杆1110の先端に設けられたナット把持具等の取付具1130により螺合する。
そして、該ボルトの頭を支持杆1110の先端に設けられたボルト把持具等の取付具1120で把持するとともに、ナットを支持杆1110の先端に設けられたナット把持具等の取付具1130により締める。
このようにして、アーム10は、アーム取付け部1200に取り付けられる。
35
次に、アーム10をアーム取付け部1200を構成するいわゆるF型腕木(アーム)に取り付ける方法について、主として図15B及び図17A〜Cに基づいて説明する。
高所作業車1000の車体上に起伏・伸縮作動等が自在なブーム1002を設けるとともに、このブーム1002の先端部に作業者搭乗用の作業台1004が設けられた高所作業車1000を準備し、作業台1004に、アーム把持工具100を操作する高所作業者1012が搭乗する。
36
次に、アーム把持工具100を操作する高所作業者1012は、長手方向を有するアーム10の他端側に、アーム把持工具100における、長尺状の支持杆102の先端、又はその近傍に設けられた把持部104を、アーム10の側方から嵌入して配置する。
上挟持部122と下挟持部124との間に嵌入されたアーム10を、螺子棒142の先端のOリング部142aを回してアーム当接部140を上昇させて、上挟持部122と下挟持部124との間に確実に挟持させる。
次に、アーム把持工具100を操作する高所作業者1012は、前記把持部104とは反対側の支持杆102の端部の近傍を握持し支持杆102を支持して、アーム10を保持している把持部104を高所に差し上げる。
37
次に、アーム10を取り付けるアーム固定部操作具1100を操作する作業者は、高所において、間接工具であるアーム固定部操作具1100の支持杆1110の先端に設けられた取付具1120及び取付具1130を該支持杆1110の後端側にて操作して、アーム固定部12にて、アーム取付け部1200に取付ける。
38
アーム10を間接活線工法において、取り付け場所であるアーム取付け部1200(いわゆるF型腕木)に取り付ける方法の一例について、主として、図17Aないし17Cに基づいて、次に説明する。
アーム10は、例えば、上面に、アーム固定部12を構成する垂直固定部材12aと垂直固定部材12bとを設けられている。
垂直固定部材12aと垂直固定部材12bとは、アーム10の上面から突設されており、それらは、平行にのびる金属板である。
まず、該アーム10を、本発明に係るアーム保持工具20及びアーム把持工具100を用いて、取り付け場所に持ち上げ、固定場所であるアーム取付け部1200の両面に、垂直固定部材12aと垂直固定部材12bとを配設する。
39
そこで、例えば、絶縁棒の先端に把持具を設けたヤットコからなるアーム固定部操作具1100で、ボルトを垂直固定部材12bに貫設されたボルト孔に取り付ける。
次に、該ボルトをアーム取付け部1200を貫挿させて垂直固定部材12aに貫設されたボルト孔に貫挿して、外側に突き出させる。
その後、例えば、該ボルトがアーム取付け部1200を貫挿して垂直固定部材12a側に突き出た部分に、ナットを、支持杆1110の先端に設けられたナット把持具等の取付具1130により螺合する。
そして、該ボルトの頭を支持杆1110の先端に設けられたボルト把持具等の取付具1120で把持するとともに、ナットを支持杆1110の先端に設けられたナット把持具等の取付具1130により締める。
このようにして、アーム10は、アーム取付け部1200に取り付けられる。
40
このようなCF遮断機及び腕木等のアームを電柱に取り付けたり、取り外したりする作業を、高所作業車に搭乗した作業者は、直接的に手作業で行うことなく、アーム保持工具20及びアーム把持工具100を用いて、間接的に作業を行える。
したがって、電柱には活線等が取り付けられていても、作業者に対する危険性を配慮する必要が少なくなる。
41
10 アーム
12 アーム固定部
12a,12b 垂直固定部材
12c 水平固定部材
20 アーム保持工具
22 支持杆
24 保持部
26 保持連結部
30 第1垂直部
32 第2垂直部
34 第1水平部
36 第2水平部
60 挿入縁
62 第1挿入縁拡張片
64 第2挿入縁拡張片
80 第1連結部
82 第2連結部
84 可動連結部
90 第1噛合部
92 第2噛合部
94 螺着部
94a 螺子棒
94b 蝶ナット
100 アーム把持工具
102 支持杆
104 把持部
106 把持連結部
120 把持本体
122 上挟持部
122a 第1挟持部
122b 第2挟持部
124 下挟持部
124a 第3挟持部
124b 第4挟持部
126 開口部
130 垂直架設部
132 上支え部
134 下支え部
134a 雌螺子部
140 アーム当接部
142 螺子棒
142a Oリング部
144 ガイド体
146,148 アーム当接縁
180 第1連結部
182 第2連結部
184 可動連結部
190 第1噛合部
192 第2噛合部
194 螺着部
194a 螺子棒
194b 蝶ナット
200 差し込み部
202 係合凸部
204 差し込み本体
206 スライダー
208 スライダ軸
210 スライダバネ
212 雄螺子部
214 固定螺子部
220 受け部
222 抜け止め溝部
224 出入り口部
226 掛け止め溝
228 渡り案内部
230 凸部係合部
1000 高所作業車
1002 ブーム
1004 作業台
1010 高所作業者
1012 高所作業者
1100 アーム固定部操作具
1110 支持杆
1120,1130 取付具
1200 アーム取付け部

Claims (4)

  1. 支持杆及び保持部を有するアーム保持工具と支持杆及び把持部を有するアーム把持工具
    とによって、配電設備の(柱状設備の)アームを高所に取付ける工法であって、
    長手方向を有するアームの一端側に、アーム保持工具における、長尺状の支持杆の先端
    又はその近傍に設けられた環状又はU字状の保持部を、アームの一端から挿入して配置す
    るステップと、
    長手方向を有するアームの他端側に、アーム把持工具における、長尺状の支持杆の先端
    又はその近傍に設けられた把持部を、アームの側方から嵌入して把持するステップと、
    前記保持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持しアームを支持して、保持部を高所
    に差し上げるステップと、
    前記把持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持しアームを支持して、把持部を高所
    に差し上げるステップと、
    高所において、アーム固定部操作具の支持杆の先端に設けられた固着部を該支持杆の後
    端側にて操作して、アーム固定部にて、アーム取付け部に取付けるステップとを含み、
    前記保持工具の保持部は、
    アームの少なくとも下方を保持する形状であり、
    その下端又は下隅部から保持連結部を突設され、
    前記保持部は、支持杆の先端に回動自在に連結され
    前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付け
    るための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部と
    を有し、
    前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に
    形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を
    変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との
    角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着
    部を備え、
    前記把持工具の把持部は、
    アームの少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状で、その下端又は下隅部から把
    持連結部を突設され、
    支持杆の先端に回動自在に連結され、
    前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付け
    るための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部と
    を有し、
    前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に
    形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を
    変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との
    角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着
    部を備える、
    アーム取付け間接工法。
  2. 配電設備(柱状設備)のアームを、高所に取付ける間接工法に用いられる工具であって

    前記工具は、支持杆及び保持部を有するアーム保持工具と支持杆及び把持部を有するア
    ーム把持工具とによって構成され、
    前記アーム保持工具は、
    長尺状の支持杆と、該支持杆の先端又は先端の近傍に設けられ、アームの少なくとも下
    方を保持する形状の保持部とを備え、
    前記アーム保持工具の保持部は、
    アームの一端から挿入して配置できるように環状又はU字状に形成され、
    その下端又は下隅部から保持連結部を突設され、
    支持杆の先端に回動自在に連結され
    前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付け
    るための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部と
    を有し、
    前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に
    形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を
    変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との
    角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着
    部を備え、
    前記アーム把持工具は、長尺状の支持杆と、その先端又は先端の近傍に設けられ、アー
    ムの少なくとも側方と下方と上方とを把持する形状の把持部とを備え、
    前記アーム把持工具の把持部は、アームの他端側のアームの側方から嵌入し把持できる
    ように形成され、
    その下端又は下隅部から把持連結部を突設され、
    支持杆の先端に回動自在に連結され、
    前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付け
    るための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部と
    を有し、
    前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に
    形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を
    変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との
    角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着
    部を備え、
    前記保持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持して支持杆を高所に差し上げ、且つ
    、前記把持部とは反対側のアームの端部の近傍を握持して支持杆を高所に差し上げ、アー
    ムを高所に取付けるように構成された、アーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具
  3. アーム保持工具は、保持部の下端又は下隅部から保持連結部を突設され、
    該保持連結部は、保持部より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆の先端
    に回動自在に連結され、
    前記保持連結部は、保持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付け
    るための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部と
    を有し、
    前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に
    形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を
    変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との
    角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着
    部を備え、
    アーム保持工具の保持部は、上方に向けて差し上げられて傾いたとき、偏位したアーム
    の複数領域が保持部のアーム挿入縁に当接して、固定され、
    アーム把持工具は、把持部の下端又は下隅部から把持連結部を突設され、
    前記把持連結部は、
    把持部より斜め下方に向けてのび、その先端において、支持杆の先端に回動自在に連結
    され、
    前記把持連結部は、把持部の下端で隅部に連設された第1連結部と、支持杆を取り付け
    るための第2連結部と、該第1連結部と第2連結部とを可動自在に連結する可動連結部と
    を有し、
    前記可動連結部は、第1連結部の端部に形成された第1噛合部と、第2連結部の端部に
    形成された第2噛合部とを有し、更に、可動連結部は、第1連結部と第2連結部と角度を
    変更するときに第1噛合部と第2噛合部との噛合を外して、第1連結部と第2連結部との
    角度を変更した後、第1噛合部と第2噛合部とを、噛合させた状態に固定するための螺着
    部を備え、
    アーム把持工具の把持部は、把持本体のアーム配設部に設けられた上挟持部と下挟持部
    とを備え、
    該上挟持部と下挟持部の少なくともいずれか一方が、上下動自在に設けられ、
    前記アーム配設部の横に設けられた開口部より入れられたアームの上側領域を、上挟持
    部により挟持し且つ下側領域を下挟持部により挟持して、アームを把持するように形成さ
    れた、請求項2に記載のアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け工具。
  4. アームは、角柱状であり、
    アーム保持工具は、保持部がアームの外形に相似又は近似したアーム挿入縁を備え、
    アーム把持工具は、把持部の上挟持部がアームの外形に相似又は近似したアーム当接縁
    を備え、且つ、把持部の下挟持部がアームの外形に相似又は近似したアーム当接縁を備え

    前記上挟持部のアーム当接縁と下挟持部のアーム当接縁とが対向し、下挟持部のアーム
    当接部を、該アーム当接部に突設された螺子棒を回転して螺送できるように構成された、
    請求項2又は請求項3に記載のアーム取付け間接工法に用いるアーム取付け
    工具。
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