以下に、本願に係る情報管理システムおよび情報管理装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報管理システムおよび情報管理装置が限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
〔1−1.情報管理システムの一例〕
まず、図1を用いて、情報管理システム1の一例について説明する。図1は、実施形態に係る情報管理システムが実行する処理の一例を示す図である。図1では、情報管理システム1が実行する処理の一例として、利用者が使用する端末装置100に、ウェブ検索の結果である検索結果を含むウェブコンテンツC10を表示する処理の一例について記載した。
なお、以下に説明する情報管理システム1が利用者U01に対して配信する広告は、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知等であってもよい。また、情報管理システム1は、任意の商品や役務の販売、宣伝、通知等を行うコンテンツやウェブページ、ゲーム等の任意のコンテンツを広告として配信することができる。また、広告は、ウェブページ、静止画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意の情報を含むコンテンツが適用可能である。すなわち、利用者に対して興味を生じさせようとするコンテンツであれば、情報管理システム1は、ウェブページ、ゲーム、メール、ツイート、ブログの記事等、インターネットを介した各種サービスに関連する任意のコンテンツを広告として配信してよい。
図1に示す例では、情報管理システム1は、ウェブ検索を行う検索サーバ200、端末装置100に対してメールを送信するメールサーバ300、端末装置100に対して広告を配信する広告サーバ400を有する。このような情報管理システム1は、利用者U01が使用する端末装置100と通信可能である。また、情報管理システム1は、端末装置100に対して、所定のコンテンツの利用に関する会員登録を行うための登録コンテンツを配信する情報管理装置10を有する。なお、情報管理システム1は、任意の数の端末装置100と通信可能であってもよく、任意の数の検索サーバ200、メールサーバ300、広告サーバ400、および情報管理装置10を有していてよい。また、端末装置100、検索サーバ200、メールサーバ300、広告サーバ400、および情報管理装置10は、インターネット等の任意のネットワークNを介して、相互に通信可能であるものとする。
端末装置100は、利用者U01によって利用される情報処理装置であり、利用者U01がポータルサイトや検索サイト等といった任意のウェブコンテンツを閲覧するために利用される。具体例を挙げると、端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末やPDA(Personal Digital Assistant)等の移動端末や、デスクトップ型PC(Personal Computer)や、ノート型PC等である。
検索サーバ200は、ウェブ検索を行う情報処理装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、検索サーバ200は、端末装置100から検索クエリを受付けると、受付けた検索クエリに合致するウェブコンテンツへのリンクが配置されたウェブページをウェブコンテンツC10として生成し、生成したウェブコンテンツC10を端末装置100へと配信する。
ここで、ウェブコンテンツC10には、広告を表示するための広告枠C12が配置されている。このようなウェブコンテンツC10を受付けた端末装置100は、広告サーバ400に広告の配信を要求する広告リクエストを送信し、広告サーバ400から配信された広告コンテンツを広告枠C12内に配置して、ウェブコンテンツC10を表示する。
メールサーバ300は、端末装置100にメール等のメッセージを送信する情報処理装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、メールサーバ300は、後述するように、情報管理装置10からメールの送信先となる利用者の通知を受付ける。このような場合、メールサーバ300は、所定の条件が満たされた場合は、通知された利用者が使用する端末装置へと所定のメールを送信する。
広告サーバ400は、端末装置100に対して広告コンテンツを配信するサーバ装置であり、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される。例えば、広告サーバ400は、端末装置100を使用する利用者のユーザ名、パスワード、利用者の属性(例えば、デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性等)を示す属性情報や、利用者U01が入力した検索クエリ等、利用者に関する各種の情報である利用者情報を含む広告リクエストを受付ける。このような場合、広告サーバ400は、属性情報や検索クエリの内容と、配信対象の候補となる広告コンテンツとのマッチングを行い、端末装置100に対して配信する広告コンテンツを決定する。そして、広告サーバ400は、決定した広告コンテンツを端末装置100に配信する。この結果、端末装置100は、利用者U01の検索クエリや利用者U01の属性に応じた広告をウェブコンテンツC10内に配置して表示するので、広告が閲覧される可能性や選択される可能性を向上させることができる。
情報管理装置10は、サーバ装置やクラウドシステム等により実現される情報処理装置である。後述するように、情報管理装置10は、所定の条件が満たされた場合には所定のコンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツを端末装置100に配信し、ウェブコンテンツC10と共に表示させる。
〔1−2.情報管理処理〕
以下、情報管理システム1が実行する情報管理処理の一例について説明する。なお、以下の説明では、登録コンテンツとして、サービス提供前のゲームを利用するための登録を受付ける登録コンテンツの配信を行う処理の一例について説明する。
例えば、情報管理システム1は、以下の情報管理処理を実行する。まず、情報管理システム1は、利用者U01の利用者情報に基づいて選択されたコンテンツであるゲームの情報と、ゲームの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツとを、所定のウェブコンテンツとともに表示する表示情報として、利用者U01が使用する端末装置100に配信する。
例えば、情報管理システム1は、利用者U01の利用者情報として、利用者U01の属性情報や、利用者U01が入力した検索クエリなどを取得する。そして、情報管理システム1は、取得した利用者情報に応じて、事前登録を受け付けるゲームのうち、利用者U01にマッチするゲームを選択する。より具体的な例を挙げると、情報管理システム1は、利用者U01が入力した検索クエリとタイトルが対応しているゲームを配信コンテンツ(利用者U01が使用する端末装置100に配信するコンテンツであって、利用者U01が端末装置100を介して利用するコンテンツ。以下同じ)として選択してもよい。また、情報管理システム1は、利用者の属性情報に応じたゲームを配信コンテンツとして選択してもよい。例えば、情報管理システム1は、利用者の性別が男性である場合には、男性に人気があるゲームを配信コンテンツとして選択してもよい。
また、情報管理システム1は、例えば、ポータルサイトやゲームの検索サイト等で、利用者U01が所定のリンクを選択した場合等に、利用者U01が選択したリンクに関連するゲームを配信コンテンツとして選択してもよい。すなわち、情報管理システム1は、利用者U01の利用者として、利用者U01が選択したリンクに基づいて、配信コンテンツの選択を行ってもよい。
また、情報管理システム1は、配信コンテンツの事前登録を受け付けるための登録コンテンツを生成する。より具体的には、情報管理システム1は、利用者情報を収集し、収集した利用者情報を所定のデータベースに登録する登録処理を情報管理システム1に実行させるための入力を受付けるためのモジュールを、登録コンテンツとして生成する。そして、情報管理システム1は、ログイン済みの利用者U01が登録コンテンツを選択した場合は、利用者U01が事前に登録した各種の情報を利用者情報として収集し、収集した利用者情報を所定のデータベースに登録する登録処理を実行する。また、情報管理システム1は、配信コンテンツのタイトルや説明文等を、配信コンテンツの情報(以下、「コンテンツ情報」と記載する。)として取得する。
そして、配信管理システム1は、配信コンテンツとコンテンツ情報とを、所定のウェブコンテンツとともに表示する表示情報として、利用者U01の端末装置100へと送信する。例えば、配信管理システム1は、利用者U01が入力した検索クエリに対する検索結果を含むウェブコンテンツC10とともに表示する表示情報として、コンテンツの情報と登録コンテンツとを配信する。
この結果、情報管理システム1は、コンテンツ情報と登録コンテンツとを含む表示情報をウェブコンテンツC10とともに表示させる。例えば、端末装置100は、ウェブコンテンツC10が有する所定の表示枠C11内に、表示情報を配置して表示する。
また、情報管理システム1は、登録コンテンツを介して利用者U01の登録を受付けた場合は、利用者U01の利用者情報を収集し、収集した利用者情報を所定の記憶装置に登録する。例えば、情報管理システム1は、ログイン等により利用者U01が認証済みである場合は、認証済みの利用者U01の利用者情報を収集し、収集した利用者情報を所定の記憶装置に登録する。
また、情報管理システム1は、ゲームの販売日等、配信コンテンツの利用に関する所定の条件が満たされた場合は、記憶装置に利用者情報が登録された利用者U01の端末装置100に対し、配信コンテンツの利用に関する情報を送信する。例えば、情報管理システム1は、配信コンテンツの提供日時となった場合には、配信コンテンツの利用が開始される旨のメッセージを端末装置100に送信し、表示させる。
なお、情報管理システム1は、これらのメッセージ以外にも、例えば、配信コンテンツの利用開始日が延期になった旨や開発状況、各種クーポンや広告等のメッセージを、所定のタイミングで配信してもよい。また、情報管理システム1は、例えば、利用者U01により配信コンテンツの利用に伴う料金の決済が行われた場合に、メッセージやコンテンツデータの配信を行ってもよい。
なお、情報管理システム1は、配信コンテンツの利用に関する情報のみならず、配信コンテンツそのものの配信を行ってもよい。例えば、情報管理システム1は、配信コンテンツがゲームのアプリケーションや、新作の音楽コンテンツ、映画コンテンツ等である場合は、所定の条件が満たされた際に、配信コンテンツのデータを端末装置100に配信してもよい。
上述したように、情報管理システム1は、配信コンテンツの情報や事前登録を受付ける登録コンテンツを、所定のウェブコンテンツとともに表示する。このような処理の結果、情報管理システム1は、利用者U01が配信コンテンツの存在を知っている場合はその配信コンテンツの情報とともにその場で事前登録を受付ける登録コンテンツを提供し、知らない場合であっても、利用者U01が配信コンテンツに興味を有すると推定される場合には、利用者U01に対して配信コンテンツの情報とともにその場で事前登録を受付ける登録コンテンツを提供することができる。このため、情報管理システム1は、配信コンテンツに関する情報を利用者U01に提供するとともに、配信コンテンツに興味を持った利用者U01がその場で事前登録を行うことを可能とするので、配信コンテンツの事前登録へ利用者U01を誘導することができる。
また、情報管理システム1は、登録コンテンツ上で利用者U01の事前登録を受付ける場合、事前登録を受付けるためのウェブコンテンツの作成の手間や配信の手間を削減することができる。この結果、情報管理システム1は、例えば、装置間のデータ通信量を削減することができる。
なお、上述した処理によって登録コンテンツを配信した場合、登録コンテンツを介して登録を行った利用者の数は、上述した処理によってコンバージョンへと至った利用者の数と見做すことができる。そこで、情報管理システム1は、所定の記憶装置に情報が登録された利用者の数に応じて、配信コンテンツの提供主(以下、ベンダーと記載する場合がある。)に請求する報酬額を算出する。そして、情報管理システム1は、算出した報酬額をベンダーに通知する。
なお、情報管理システム1は、ベンダーに対し、配信コンテンツの利用に関する登録を行った利用者U01の利用者情報を提供してもよい。例えば、情報管理システム1は、利用者U01のユーザ名、パスワード、属性情報、利用者U01が入力した検索クエリ等を提供してもよい。このような情報は、どのような利用者が配信コンテンツに対して興味を有しているか、どのような利用者を事前登録へと誘導することができたかといった実績や、登録コンテンツを配信することによる効果を示す指標とすることができる。
〔1−3.情報管理処理の一例〕
次に、図1を用いて、情報管理システム1が実行する情報管理処理の一例について説明する。まず、端末装置100は、利用者U01から検索クエリとして「ゲーム#1」の入力を受付けたものとする(ステップS1)。このような場合、端末装置100は、検索クエリ「ゲーム#1」を検索サーバ200へと送信する(ステップS2)。
一方、検索サーバ200は、検索クエリ「ゲーム#1」と合致するウェブ検索の結果を取得するとともに、検索クエリ「ゲーム#1」に基づいて、タグの埋め込みを判定する(ステップS3)。具体的には、検索サーバ200は、検索クエリ「ゲーム#1」が入力された際に登録コンテンツを配信する配信コンテンツが存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合は、タグを埋め込むと判定する。なお、検索サーバ200は、例えば、検索クエリ「ゲーム#1」と名称と一致する配信コンテンツ以外にも、「ゲーム#1」と関連性が所定の閾値よりも高い配信コンテンツや類似する配信コンテンツ等が存在するか否かを判定してもよい。
また、検索サーバ200は、タグを埋め込むと判定した場合には、検索結果とともに登録コンテンツを表示する表示枠C11と、広告枠C12と、ウェブ検索の結果である検索結果C13とが配置されたウェブコンテンツC10を生成するとともに、取得した登録コンテンツを表示枠C11内に配置して表示する旨の指示を含むタグをウェブコンテンツC10に埋め込む。そして、検索サーバ200は、ウェブコンテンツC10を端末装置100へと配信する(ステップS4)。なお、検索サーバ200は、タグを埋め込まないと判定した場合は、広告枠C12と検索結果C13とが配置されたウェブコンテンツC10を生成して配信する。
なお、以下の説明では、検索サーバ200は、検索クエリ「ゲーム#1」に対応する配信コンテンツを取得して表示枠C11内に配置して表示させるために必要な各種の情報(例えば、配信コンテンツを示す情報)を含むタグをコンテンツC10に埋め込むものとする。また、以下の説明では、検索サーバ200は、検索クエリ「ゲーム#1」や、利用者U01の属性情報に基づいて広告コンテンツを取得し、取得した広告コンテンツを広告枠C12に配置して表示させるために必要な各種の情報(例えば、検索クエリや属性情報)を含むタグをウェブコンテンツC10に埋め込むものとする。なお、かかるタグは、例えば、Java Script(登録商標)やHTML(Hyper Text Transfer Protocol)5.0等により実現される。
また、端末装置100は、ウェブコンテンツC10を取得した場合は、ウェブコンテンツC10に埋め込まれたタグに従い、登録コンテンツや広告コンテンツの取得を行う。まず、端末装置100は、情報管理装置10に対し、配信コンテンツを示す情報と共に登録コンテンツの取得要求を送信する(ステップS5)。このような場合、情報管理装置10は、登録コンテンツを端末装置100に配信する(ステップS6)。より具体的には、情報管理装置10は、端末装置100から受信した情報が示す配信コンテンツの情報と登録コンテンツとを含む表示情報を生成し、生成した表示情報を端末装置100へと送信する。
また、端末装置100は、広告サーバ400に対して広告の配信を要求する広告リクエストを送信する(ステップS7)。このような場合、広告サーバ400は、検索クエリや利用者U01の属性情報に応じて選択された広告コンテンツを端末装置100に配信する(ステップS8)。
そして、端末装置100は、検索結果となるウェブコンテンツC10上の広告枠C12に広告コンテンツを配置し、所定の表示枠C11に登録コンテンツを配置して表示する(ステップS9)。例えば、図1に示す例では、端末装置100は、検索結果C13を含む
ウェブコンテンツC10の表示枠C11に、表示情報C20を配置して表示する。ここで、表示情報C20には、「ゲーム#1」の内容を示す画像C21や説明文等のコンテンツ情報と、事前登録を受付けるためのボタンである登録コンテンツC22とが含まれている。また、端末装置100は、広告枠C12に検索クエリ「ゲーム#1」と対応する広告を配置する。そして、端末装置100は、ウェブコンテンツC10を表示する。この結果、端末装置100は、利用者U01がウェブ検索を行った際に、検索クエリに応じて選択された配信コンテンツの登録コンテンツを、検索結果とともに表示することができる。
ここで、端末装置100は、利用者が登録コンテンツC22をタップした場合(すなわち、選択した場合)には、登録コンテンツC22が選択された旨を情報管理装置10へと通知する(ステップS10)。一方、情報管理装置10は、利用者情報の通知を受付けた場合は、自装置が有する所定のデータベースに利用者情報を登録する登録処理を実行する(ステップS11)。
例えば、情報管理装置10は、ウェブ検索に関連するサービスに利用者U01がログインしているか否かを判定し、利用者U01がログインしている場合には、利用者U01のユーザ名やパスワード等を利用者情報として取得する。一方、情報管理装置10は、利用者U01がログインしていない場合は、利用者情報の入力を受付けるためのウェブコンテンツを端末装置100に表示させ、利用者U01から利用者情報の入力を受付ける。なお、情報管理装置10は、例えば、利用者U01がログインしていない場合は、利用者情報の入力を受付けるウインドウをウェブコンテンツC10の前面に重ねて表示させたり、表示枠C11内に表示情報C20を表示させたりすることで、表示するウェブコンテンツC10の表示を遷移させることなく、利用者U01の利用者情報を取得してもよい。そして、情報管理装置10は、取得した利用者情報を所定のデータベースに登録する。
また、情報管理装置10は、このようなデータベースに登録された利用者情報に基づいて、配信コンテンツのベンダーに請求される報酬を算出する。なお、情報管理装置10は、データベースに登録された利用者情報をベンダーに通知してもよい。そして、情報管理装置10は、利用者情報をメールサーバ300へと通知する(ステップS12)。
一方、メールサーバ300は、通知された利用者情報を記憶するとともに、コンテンツの利用が開始された旨等、所定のメッセージの配信日時か否かを判定する(ステップS13)。そして、メールサーバ300は、所定の配信日時であると判定した場合は、コンテンツの利用開始を示すメッセージを端末装置100に送信する(ステップS14)。この結果、利用者U01は、事前登録したコンテンツが利用可能となったことを知ることができる。
なお、上述した利用者情報を取得して通知する処理については、例えば、ウェブコンテンツC10に埋め込まれたタグを実行した端末装置100により実現されてもよく、端末装置100がウェブ検索を行うために実行したアプリケーションにより実現されてもよい。このような場合、端末装置100は、登録コンテンツC22が選択された旨に代えて、取得した利用者情報を情報管理装置10へと送信することとなる。
〔1−4.事前登録の効果について〕
ここで、利用者U01による事前登録とは、単に利用者U01に対して配信コンテンツの配信やサービスの提供が行われるといった事項に限定されるものではない。例えば、情報管理システム1は、インターネットを介して提供されるサービスやコンテンツの事前登録を行った利用者U01の情報をベンダーに通知する。このような場合、ベンダーは、通知された利用者情報を用いて、サービスやコンテンツの初期登録等をあらかじめ設定しておく。この結果、利用者U01は、サービスやコンテンツの提供が開始された際に、初期登録等を行わずとも、サービスやコンテンツの提供を受けることができる。
〔2.情報管理システムの構成〕
次に、図2を用いて、情報管理システム1が有する構成の一例について説明する。図2は、実施形態に係る情報管理システムが有する構成の一例を示す図である。図2に示す例では、情報管理システム1は、端末装置100、検索サーバ200、メールサーバ300、広告サーバ400、および情報管理装置10を有する。
以下、このような情報管理システム1が有する端末装置100、検索サーバ200、メールサーバ300、および情報管理装置10が有する機能構成の一例について説明する。なお、広告サーバ400が有する機能構成については、広告の配信を行う公知のサーバ装置やシステムが適用可能であるものとして、説明を省略する。
〔3.端末装置100の構成〕
まず、図3を用いて、端末装置100が有する機能構成の一例について説明する。図3は、実施形態に係る端末装置が有する機能構成の一例を示す図である。図3に示すように、端末装置100は、通信部110、制御部120、記憶部130、入力部140、および表示部150を有する。
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、検索サーバ200、メールサーバ300、広告サーバ400、および情報管理装置10との間で情報の送受信を行う。
制御部120は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサによって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部120は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
記憶部130は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、端末装置100内で実行されるアプリケーション等のプログラムやデータが記録される。また、記憶部130は、端末装置100がプログラムを実行する際に作業領域として用いられてもよい。
入力部140は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部140は、タッチパネル等により実現される。表示部150は、各種情報を表示するための表示装置、すなわち画面であり、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、入力部140および表示部150は、一体化されていてもよい。
ここで、制御部120は、要求部121、取得部122、および表示制御部123を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。要求部121は、ウェブコンテンツC10の配信を要求する。例えば、要求部121は、利用者が入力した検索クエリを検索サーバ200へと送信することで、ウェブコンテンツC10の配信を要求する。なお、要求部121は、ウェブ検索の結果や配信コンテンツの選択を行うため、利用者U01の利用者情報や、端末装置100の現在位置等、各種の情報を送信してもよい。
取得部122は、登録コンテンツを取得する。例えば、取得部122は、ウェブコンテンツC10に埋め込まれたタグを解析または実行することで、情報管理装置10に登録コンテンツの配信を要求する。より具体的には、取得部122は、後述するコンテンツID(Identifier)をタグから抽出し、抽出したコンテンツIDを情報管理装置10へと送信することで、コンテンツIDが示す配信コンテンツのコンテンツ情報や登録コンテンツの送信を要求する。また、取得部122は、広告サーバ400に広告コンテンツのリクエストを送信し、広告コンテンツを取得する。
表示制御部123は、利用者に関する情報に基づいて選択された配信コンテンツのコンテンツ情報と、配信コンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツとを、利用者の入力に対する応答として表示されるウェブコンテンツC10とともに表示する。例えば、表示制御部123は、ウェブコンテンツC10の広告枠C12に広告コンテンツを配置するとともに、ウェブコンテンツC10の表示枠C11に、配信コンテンツのコンテンツ情報と登録コンテンツとを含む表示情報を配置し、ウェブコンテンツC10を表示部150に表示させる。そして、表示制御部123は、利用者U01が登録コンテンツC22を選択した場合は、登録コンテンツC22が選択された旨を情報管理装置10へと送信する。
〔4.検索サーバ200の構成〕
次に、図4を用いて、検索サーバ200が有する機能構成の一例について説明する。図4は、実施形態に係る検索サーバが有する機能構成の一例を示す図である。図4に示すように、検索サーバ200は、通信部210、制御部220、および記憶部230を有する。
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100、メールサーバ300、広告サーバ400、および情報管理装置10との間で情報の送受信を行う。
制御部220は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、検索サーバ200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部220は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
記憶部230は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、検索サーバ200内で実行されるアプリケーション等のプログラムやデータが記録される。また、記憶部230は、検索サーバ200がプログラムを実行する際に作業領域として用いられてもよい。
ここで、記憶部230は、埋め込み対象データベース231を有する。埋め込み対象データベース231は、どのような検索クエリを受信した際に配信コンテンツの登録コンテンツを表示させるかを判定するための情報が登録されている。例えば、埋め込み対象データベース231には、検索クエリと、かかる検索クエリを受信した際に登録コンテンツを表示させる配信コンテンツのコンテンツIDとが対応付けて登録されている。
ここで、制御部220は、検索要求受付部221、判定部222、および検索結果提供部223を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。検索要求受付部221は、検索要求として検索クエリを受信すると、受信した検索クエリに合致するウェブ上のコンテンツを収集する。すなわち、検索要求受付部221は、所謂ウェブ検索を実行する。なお、検索要求受付部221は、利用者U01の属性情報等に基づいて、ウェブ検索を表示する順序を変更してもよい。
判定部222は、登録コンテンツを表示させるタグの埋め込みを判定する。例えば、判定部222は、埋め込み対象データベース231を参照し、検索要求として受信した検索クエリと対応付けられたコンテンツIDが登録されているか否かを判定する。そして、判定部222は、検索要求として受信した検索クエリと対応付けられたコンテンツIDが登録されていない場合は、タグを埋め込まないと判定し、検索要求として受信した検索クエリと対応付けられたコンテンツIDが登録されている場合は、タグを埋め込むと判定する。
すなわち、判定部222は、利用者U01が入力した検索クエリに対応する配信コンテンツが存在するかを判定し、存在する場合は、かかる配信コンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツを表示させるタグをウェブコンテンツC10に埋め込むと判定する。なお、判定部222は、検索クエリのみならず、属性情報等、任意の利用者情報に基づいて、タグの埋め込みを判定してよい。
検索結果提供部223は、検索結果を含むウェブコンテンツC10を提供する。例えば、検索結果提供部223は、登録コンテンツを表示させるタグを埋め込むと判定部222が判定した場合は、検索要求受付部221によるウェブ検索の結果を含むとともに、端末装置100に対し、広告コンテンツや登録コンテンツを取得して表示枠C11や広告枠C12に配置して表示させるためのタグをウェブコンテンツC10に埋め込む。かかるタグには、登録コンテンツの配信対象となる配信コンテンツのコンテンツID(すなわち、検索クエリと対応付けて埋め込み対象データベース231に登録されていたコンテンツID)や、利用者U01の属性等が含まれている。そして、検索結果提供部223は、ウェブコンテンツC10を検索結果として端末装置100へと送信する。
〔5.情報管理装置10の構成〕
次に、図5を用いて、情報管理装置10が有する機能構成の一例について説明する。図5は、実施形態に係る情報管理装置が有する機能構成の一例を示す図である。図5に示すように、情報管理装置10は、通信部20、記憶部30、および制御部40を有する。
通信部20は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部20は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100、検索サーバ200、メールサーバ300、および広告サーバ400との間で情報の送受信を行う。
記憶部30は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、情報管理装置10内で実行されるアプリケーション等のプログラムやデータが記録される。また、記憶部30は、情報管理装置10がプログラムを実行する際に作業領域として用いられてもよい。
ここで、記憶部30は、登録コンテンツデータベース31および利用者データベース32を有する。登録コンテンツデータベース31は、各種配信コンテンツの登録コンテンツが登録されている。例えば、図6は、実施形態に係る登録コンテンツデータベースに登録される情報の一例を示す図である。図6に示す例では、登録コンテンツデータベース31には、「コンテンツID」、「画像」、「説明文」、「登録コンテンツ」等といった項目を有する情報が登録されている。
ここで、「コンテンツID」とは、配信コンテンツを識別するための情報である。また「画像」とは、登録コンテンツとともに表示される画像であって配信コンテンツに関連する画像、すなわち、配信コンテンツのコンテンツ情報である。また、「説明文」とは、配信コンテンツの説明文であり、配信コンテンツのコンテンツ情報である。また「登録コンテンツ」とは、コンテンツ情報とともに表示情報として配信されるコンテンツであって、利用者の事前登録を受付けるための各種モジュールである。
例えば、図6に示す例では、登録コンテンツデータベース31には、コンテンツID「ID#1」、画像「画像#1」、説明文「説明文#1」、登録コンテンツ「登録コンテンツ#1」といった情報が対応付けて登録されている。このような情報は、コンテンツID「ID#1」が示す配信コンテンツの画像が画像「画像#1」であり、説明文が説明文「説明文#1」である旨を示す。また、このような情報は、コンテンツID「ID#1」が示す配信コンテンツの登録コンテンツが登録コンテンツ「登録コンテンツ#1」である旨を示す。
なお、図6に示す情報以外にも、登録コンテンツデータベース31には、登録コンテンツに関する任意の情報が登録されていてもよい。また、図6に示す例では、「画像#1」、「説明文#1」、「登録コンテンツ#1」等といった概念的な値について記載したが、実際には、登録コンテンツデータベース31には、各種のフォーマットの画像データ、テキストデータ、Java ScriptやHTML等によって記述されたデータ等が登録されているものとする。
図5に戻り、利用者データベース32には、事前登録を行った利用者の利用者情報が登録されている。例えば、図7は、実施形態に係る利用者データベースに登録される情報の一例を示す図である。図7に示す例では、利用者データベース32には、「利用者ID」、「ユーザ名」、「端末装置ID」、「登録コンテンツID」、「検索クエリ」、「自動配信」、「登録日時」といった項目を有する情報が登録されている。
ここで、「利用者ID」とは、利用者を識別するための識別子である。また、「ユーザ名」とは、利用者IDが示す利用者のユーザ名を示す情報である。また、「端末装置ID」とは、利用者IDが示す利用者が使用する端末装置を示す情報である。また、「登録コンテンツID」とは、利用者が事前登録を行った配信コンテンツのコンテンツIDである。また、「検索クエリ」とは、利用者が事前登録を行った際に入力した検索クエリを示す情報である。また、「自動配信」とは、配信コンテンツの配信を自動的に行うか否かを示す情報である。また、「登録日時」とは、利用者が事前登録を行った日時を示す情報である。
例えば、図7に示す例では、利用者ID「利用者#1」、ユーザ名「ユーザ#1」、端末装置ID「端末装置#1」、登録コンテンツID「ID#1」、検索クエリ「検索クエリ#1」、自動配信「有り」、登録日時「2016/09/15/10:15」等といった情報が登録されている。このような情報は、利用者ID「利用者#1」が示す利用者が事前登録を行っっており、かかる利用者のユーザ名がユーザ名「ユーザ#1」であり、かかる利用者が使用する端末装置が、端末装置ID「端末装置#1」が示す端末装置であり、登録コンテンツID「ID#1」が示す配信コンテンツの事前登録を行った旨を示す。また、このような情報は、事前登録を行った際、利用者が検索クエリ「検索クエリ#1」を入力しており、登録日時「2016/09/15/10:15」に事前登録を行った旨を示す。また、このような情報は、配信コンテンツが利用可能となった際に、配信コンテンツを端末装置ID「端末装置#1」が示す端末装置へと自動的に配信する旨を示す。
なお、利用者データベース32には、図7に示す情報以外にも、利用者情報や利用者が事前登録を行った配信コンテンツに関する任意の情報が登録されていてもよい。また、図7に示す例では、「利用者#1」、「ユーザ#1」、「端末装置#1」等といった概念的な値について記載したが、実際には、利用者データベース32には、利用者情報となる各種の数値やテキストデータ等が登録されることとなる。
図5に戻り、説明を続ける。制御部40は、コントローラであり、例えば、CPU、MPU等のプロセッサによって、情報管理装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAM等を作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部140は、コントローラであり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現されてもよい。
ここで、制御部40は、抽出部41、配信部42、登録部43、算出部44、および提供部45を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。抽出部41は、登録コンテンツの取得要求を受信した場合には、登録コンテンツデータベース31から配信する登録コンテンツを抽出する。例えば、抽出部41は、検索サーバ200によって事前予約を行う対象となる配信コンテンツのコンテンツIDを端末装置100から受信する。このような場合、抽出部41は、登録コンテンツデータベース31から、受信したコンテンツIDと対応付けられたコンテンツ情報(例えば、画像や説明文)と登録コンテンツとを抽出する。
配信部42は、利用者U01に関する情報に基づいて選択された配信コンテンツの情報と、配信コンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツとを、所定のウェブコンテンツC10とともに表示する表示情報として、利用者U01が使用する端末装置100に配信する。例えば、配信部42は、検索サーバ200が利用者U01の検索クエリに基づいて選択した配信コンテンツのコンテンツ情報と、配信コンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツとを抽出部41から受付ける。このような場合、配信部42は、受付けたコンテンツ情報と登録コンテンツとを、ウェブコンテンツC10とともに表示する表示情報として、端末装置100へと送信する。
すなわち、配信部42は、検索サーバ200が、利用者が入力した検索クエリや利用者情報に基づいて選択した配信コンテンツの登録コンテンツやコンテンツ情報を、検索クエリに対する検索結果を含むウェブコンテンツC10中に表示する表示情報として配信する。この結果、端末装置100は、ウェブ検索の結果を含むウェブコンテンツC10の表示枠C11に、ウェブ検索の検索クエリや利用者U01の属性に基づいて選択された配信コンテンツのコンテンツ情報や登録コンテンツを表示することができる。
登録部43は、登録コンテンツを介して利用者U01の登録を受付けた場合は、利用者U01の利用者情報を所定の記憶装置に登録する。具体的には、登録部43は、登録コンテンツC22が選択された旨の通知を端末装置100から受付けた場合は、利用者U01の利用者情報を収集する。例えば、登録部43は、認証済みの利用者U01が登録コンテンツを選択した場合は、認証された利用者U01のユーザ名やパスワード等を利用者情報として収集する。また、登録部43は、利用者U01が認証済みではない場合は、事前登録を受付けるためのウインドウやウェブコンテンツC10を端末装置100に表示させ、利用者U01から利用者情報の登録を受付ける。
そして、登録部43は、例えば、ユーザ名やパスワード、利用者U01が利用する端末装置100の端末装置ID、利用者U01が入力した検索クエリ、事前登録を行った配信コンテンツのコンテンツID、登録日時等、各種の利用者情報を利用者データベース32に登録する。また、登録部43は、配信コンテンツの種別が音楽コンテンツや動画像コンテンツである場合や、配信コンテンツのデータ量が所定の閾値よりも低い場合は、自動配信の値を「有り」に設定する。なお、登録部43は、端末装置100から各種の利用者情報を受信した場合は、受信した利用者情報を利用者データベース32に登録する。
ここで、登録部43は、所定のタイミングで、利用者データベース32に登録された利用者情報、すなわち、事前登録を行った利用者の利用者情報をメールサーバ300へと送信する。より具体的には、登録部43は、利用者データベース32に登録された情報をメールサーバ300へと送信する。
算出部44は、所定の記憶装置に情報が登録された利用者の数に応じた報酬額を算出する。より具体的には、算出部44は、報酬額として、配信コンテンツの提供主であるベンダーに請求する額を算出する。例えば、算出部44は、所定のタイミングで利用者データベース32を参照し、所定の登録コンテンツIDと対応付けられた利用者の数を計数する。そして、算出部44は、計数した数に基づいた報酬額、すなわち、ウェブコンテンツC10中に登録コンテンツを表示することで事前登録へと誘導した利用者の数に基づいた報酬額を算出する。そして、算出部44は、算出した報酬額を所定の登録コンテンツIDが示す配信コンテンツのベンダーに対して通知する。
提供部45は、表示情報として情報が配信された配信コンテンツの提供主に対し、その配信コンテンツの利用に関する登録を行った利用者の情報と、利用者が入力した検索クエリを示す情報とを提供する。例えば、提供部45は、所定のタイミングで利用者データベース32を参照し、所定の登録コンテンツIDと対応付けられた利用者の利用者情報や検索クエリ等を収集する。そして、提供部45は、所定の登録コンテンツIDが示す配信コンテンツのベンダーに対して、収集した利用者情報や検索クエリを通知する。
〔6.メールサーバ300の構成〕
次に、図8を用いて、メールサーバ300が有する機能構成の一例について説明する。図8は、実施形態に係るメールサーバが有する機能構成の一例を示す図である。図8に示すように、メールサーバ300は、通信部310、記憶部320、および制御部330を有する。
通信部310は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部310は、ネットワークNと有線または無線で接続され、情報管理装置10、端末装置100、検索サーバ200、および広告サーバ400との間で情報の送受信を行う。
記憶部320は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現され、メールサーバ300内で実行されるアプリケーション等のプログラムやデータが記録される。また、記憶部320は、メールサーバ300がプログラムを実行する際に作業領域として用いられてもよい。
ここで、記憶部320は、送信対象データベース321を記憶する。送信対象データベース321は、所定のタイミングでメッセージを送信する対象となる利用者、すなわち、事前登録を行った利用者の利用者情報が格納される。なお、送信対象データベース321に登録されている情報は、図7に示す利用者データベース32と同様のデータが登録されるものとして、説明を省略する。
ここで、制御部330は、受付部331および送信部332を有する。受付部331は、情報管理装置10から、メッセージの送信先となる利用者の利用者情報を受付ける。このような場合、受付部331は、利用者情報を送信対象データベース321に登録する。
送信部332は、配信コンテンツの利用に関する所定の条件が満たされた場合は、記憶装置に登録された利用者に対し、配信コンテンツの利用に関する情報を送信する。例えば、送信部332は、配信コンテンツに関するサービスの提供が開始されたか否かを配信コンテンツごとに判定する。そして、送信部332は、サービスの提供が開始されたと判定した場合は、判定対象に関する配信コンテンツのコンテンツIDと対応付けられた端末装置IDが示す端末装置に対して、サービスの開始を示すメッセージを送信する。
なお、メールサーバ300は、配信コンテンツのデータをあらかじめ保持しておき、所定の条件が満たされた場合は、配信コンテンツのデータを送信してもよい。例えば、送信部332は、サービスの提供が開始された配信コンテンツのコンテンツデータを、自動送信「有り」と対応付けられた端末装置IDが示す端末装置に対して送信してもよい。
〔7.情報管理処理の一例〕
次に、図9、図10を用いて、実施形態に係る情報管理システム1が実行する情報管理処理の流れの一例について説明する。図9は、実施形態に係る情報管理システムが登録コンテンツを送信する処理の流れの一例を示すフローチャートである。また、図10は、実施形態に係る情報管理システムが登録コンテンツを介した事前登録を受付ける処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、図9を用いて、情報管理システム1が登録コンテンツを送信する処理の流れの一例を説明する。まず、情報管理システム1は、検索クエリを受信したか否かを判定し(ステップS101)、受信していない場合は(ステップS101:No)、受信するまで待機する。また、情報管理システム1は、検索クエリを受信した場合は(ステップS101:Yes)、検索クエリに対応するウェブ検索の結果を検索結果、すなわち、ウェブコンテンツC10として生成する(ステップS102)。
ここで、情報管理システム1は、検索クエリに合致する配信コンテンツが存在するか否かを判定し(ステップS103)、存在する場合は(ステップS103:Yes)、検索クエリに合致する配信コンテンツの登録コンテンツを取得させるためのタグを検索結果に埋め込む(ステップS104)。そして、情報管理システム1は、検索結果を端末装置100へと送信し(ステップS105)、処理を終了する。一方、情報管理システム1は、検索クエリに合致する配信コンテンツが存在しない場合は(ステップS103:No)、ステップS104の実行をスキップしてステップS105を実行し、処理を終了する。
次に、図10を用いて、情報管理システム1が登録コンテンツを介した事前登録を受付ける処理の流れの一例を示すフローチャートである。例えば、情報管理システム1が有する情報管理装置10は、登録コンテンツの配信要求として、コンテンツIDを端末装置100から受信したか否かを判定し(ステップS201)、受信していない場合は(ステップS201:No)、受信するまで待機する。
また、情報管理装置10は、コンテンツIDを受信した場合は(ステップS201:Yes)、受信したコンテンツIDに対応する登録コンテンツを配信コンテンツのコンテンツ情報とともに配信する(ステップS202)。続いて、情報管理装置10は、利用者情報を端末装置100から受信したか否かを判定し(ステップS203)、受信した場合は(ステップS203:Yes)、利用者情報を利用者データベース32に登録する(ステップS204)。
また、情報管理装置10は、利用者データベース32に登録された利用者情報をメールサーバ300に通知する(ステップS205)。また、情報管理装置10は、事前登録を行った利用者、すなわち、利用者データベース32に利用者情報が登録された利用者の数に基づく報酬額を算出し(ステップS206)、算出した報酬額をログ、すなわち、利用者情報や利用者が入力した検索クエリ等とともにベンダーに通知して(ステップS207)、処理を終了する。一方、情報管理装置10は、利用者情報を受信しなかった場合は(ステップS203:No)、処理を終了する。
〔8.変形例〕
上述した実施形態に係る情報管理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、上記の情報管理システム1の他の実施形態について説明する。
〔8−1.登録コンテンツを表示するタイミングについて〕
上述した情報管理システム1は、利用者U01がウェブ検索を行った際に、検索クエリと対応する配信コンテンツの登録コンテンツを表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、情報管理システム1は、利用者U01が所定のウェブサイト等でリンクを選択した際に、選択したリンクに応じた配信コンテンツや利用者U01の属性に応じた配信コンテンツを選択し、選択した配信コンテンツの登録コンテンツを配信してもよい。また、情報管理システム1は、例えば、利用者U01が入力した検索クエリや利用者U01が入力したテキスト、利用者U01が入力した操作、利用者U01の属性情報、利用者U01が閲覧しているウェブコンテンツの内容等、利用者U01に関する任意の情報を用いて、利用者U01に対して配信する配信コンテンツを選択する。
そして、情報管理システム1は、選択した配信コンテンツに関する登録コンテンツを、広告コンテンツと同様の手法によって配信してもよい。すなわち、情報管理システム1は、ウェブ検索以外にも、利用者の入力(リンクの選択やURL(Uniform Resource Locator)の入力等)に応じて表示される任意のウェブコンテンツとともに、登録コンテンツの表示を行ってよい。このような処理を実行した場合にも、情報管理システム1は、利用者が所定のウェブコンテンツを閲覧する際に、広告コンテンツとして登録コンテンツを表示させることができるので、利用者を事前登録に誘導することができる。
〔8−2.メッセージについて〕
また、情報管理システム1は、任意のタイミングで任意のメッセージを事前登録した利用者に対して提供してもよい。例えば、情報管理システム1は、「サービス開始まであと5日!」等といった、サービス開始までの日時を示すメッセージを、所定の時間に送信してもよい。なお、情報管理システム1は、いわゆる電子メールのみならず、SMS(Short Message Service)を介したメッセージの送信や、所定のマイクロブログ等にメッセージを投稿することで、特定の利用者にメッセージの送信を行ってもよい。
また、例えば、情報管理システム1は、ウェブコンテンツC10上で、利用者U01に対する通知を行ってもよい。より具体的には、検索サーバ200は、検索クエリを受信した際に利用者U01の利用者情報を取得し、取得した利用者情報をメールサーバ300に送信する。このような場合、メールサーバ300は、利用者U01が事前登録を行っており、かつ、事前登録が行われた配信コンテンツの利用に関する所定の条件が満たされているか否かを判定する。
そして、メールサーバ300は、利用者U01が事前登録を行っており、かつ、事前登録が行われた配信コンテンツの利用に関する所定の条件が満たされている場合は、利用者U01に対するメッセージを検索サーバ10へと送信する。そして、検索サーバ10は、メッセージをメールサーバ300から受信した場合は、ウェブコンテンツC10上にメールサーバ300から受信したメッセージを配置して、端末装置100へとウェブコンテンツC10を配信する。
〔8−3.配信コンテンツについて〕
ここで、情報管理システム1は、ゲーム、音楽コンテンツ若しくは動画コンテンツ等、ネットワークNを介して提供可能なコンテンツのみならず、任意のコンテンツについての登録コンテンツを配信してもよい。すなわち、情報管理システム1は、利用に際して利用者情報の登録が必要になるコンテンツであれば、任意のコンテンツについて登録コンテンツを配信してよい。例えば、情報管理システム1は、ゲーム等のアプリケーションを利用するためのユーザ登録を受付けるための登録コンテンツを配信してもよく、音楽や動画像(映画やアニメーション等)等といったコンテンツを視聴または閲覧するためのユーザ登録を受付けるための登録コンテンツを配信してもよい。
また、例えば、情報管理システム1は、映画館や各種劇場、スタジアム等の席予約を行うための登録コンテンツを配信してもよい。すなわち、情報管理装置10は、実社会において提供されるサービス等を含むコンテンツの利用に関する利用者の登録を受付ける登録コンテンツを配信してよい。なお、情報管理システム1は、実際に提供が開始されているコンテンツのみならず、提供が開始される前のコンテンツについて、そのコンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツ、すなわち、事前登録を受け付けるための登録コンテンツの配信を行ってもよい。
また、情報管理システム1は、事前登録を受付けるためのウェブコンテンツへのリンクが設定された画像を登録コンテンツとして生成してもよく、ユーザ名やパスワード等の入力を受付けるコンテンツを登録コンテンツとして生成してもよい。すなわち、情報管理システム1は、登録コンテンツそのものを介して利用者U01の事前登録を受付けてもよく、登録コンテンツを介して利用者U01に提供される他のコンテンツを介して、利用者U01の事前登録を受付けてもよい。
〔8−4.認証について〕
上述した例では、情報管理システム1は、ウェブ検索に関するサービスに利用者U01がログインしている場合は、ログインした利用者U01の利用者情報を取得して、事前登録に用いていた。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。すなわち、情報管理システム1は、ウェブ検索に関するサービス以外にも、利用者U01がログインした任意のサービスから、利用者U01の利用者情報を収集してもよい。
また、例えば、端末装置100は、各種サービスへのログインを容易にするため、利用者U01の各種アカウントやパスワードを保持している場合がある。このような場合、情報管理システム1は、端末装置100からアカウントやパスワードを取得し、取得したアカウントやパスワードを用いて、利用者U01の利用者情報を取得し、取得した利用者情報を用いて、事前登録を完了させてもよい。また、情報管理システム1は、例えば、OAuth等の技術を用いて、利用者U01の利用者情報を取得してもよい。
〔8−5.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、メールサーバ300を情報管理装置10に統合して構成することができる。
〔8−6.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報管理装置10、端末装置100、検索サーバ200、メールサーバ300、および広告サーバ400等は、例えば図11に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図11は、ハードウェア構成の一例を示す図である。コンピュータ1000は、出力装置1010、入力装置1020と接続され、演算装置1030、一次記憶装置1040、二次記憶装置1050、出力IF(Interface)1060、入力IF1070、ネットワークIF1080がバス1090により接続された形態を有する。
演算装置1030は、一次記憶装置1040や二次記憶装置1050に格納されたプログラムや入力装置1020から読み出したプログラム等に基づいて動作し、各種の処理を実行する。一次記憶装置1040は、RAM等、演算装置1030が各種の演算に用いるデータを一次的に記憶するメモリ装置である。また、二次記憶装置1050は、演算装置1030が各種の演算に用いるデータや、各種のデータベースが登録される記憶装置であり、ROM(Read Only Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
出力IF1060は、モニタやプリンタといった各種の情報を出力する出力装置1010に対し、出力対象となる情報を送信するためのインタフェースであり、例えば、USB(Universal Serial Bus)やDVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)といった規格のコネクタにより実現される。また、入力IF1070は、マウス、キーボード、およびスキャナ等といった各種の入力装置1020から情報を受信するためのインタフェースであり、例えば、USB等により実現される。
なお、入力装置1020は、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等から情報を読み出す装置であってもよい。また、入力装置1020は、USBメモリ等の外付け記憶媒体であってもよい。
ネットワークIF1080は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信して演算装置1030へ送り、また、ネットワークNを介して演算装置1030が生成したデータを他の機器へ送信する。
演算装置1030は、出力IF1060や入力IF1070を介して、出力装置1010や入力装置1020の制御を行う。例えば、演算装置1030は、入力装置1020や二次記憶装置1050からプログラムを一次記憶装置1040上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。
例えば、コンピュータ1000が情報管理装置10として機能する場合、コンピュータ1000の演算装置1030は、一次記憶装置1040上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部40の機能を実現する。また、二次記憶装置1050上には、記憶部30内の各データベース31〜32が格納される。
〔9.効果〕
上述したように、情報管理システム1は、所定のウェブコンテンツとともに表示される情報として、利用者U01に関する利用者情報に基づいて選択された配信コンテンツの情報と、配信コンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツとを、利用者U01が使用する端末装置100に配信する。また、情報管理システム1は、登録コンテンツを介して利用者U01の登録を受付けた場合は、利用者U01の利用者情報を登録する。そして、情報管理システム1は、配信コンテンツの利用に関する所定の条件が満たされた場合は、利用者情報が登録された利用者U01の端末装置100に対し、配信コンテンツの利用に関する情報を送信する。
このように、情報管理システム1は、利用者U01の入力に応じたウェブコンテンツC10と共に、配信コンテンツの利用に関する登録を受付けるための登録コンテンツを表示し、利用者の登録を受付ける。この結果、情報管理システム1は、例えば、配信コンテンツに興味を有すると推定される利用者が、その配信コンテンツを知らない場合にも、その利用者がウェブコンテンツを閲覧する際にそのまま登録を行える登録コンテンツを表示することができる。この結果、情報管理システム1は、利用者U01を登録へと誘導することができる。
また、情報管理システム1は、利用者U01が入力した検索クエリに対する検索結果を含むウェブコンテンツC10と共に表示する情報として、利用者情報に基づいて選択された配信コンテンツのコンテンツ情報と登録コンテンツとを配信する。この結果、情報管理システム1は、ポータルサイトや検索サイト等、誘導対象となる利用者が流入しやすいウェブサイト上で登録コンテンツを表示することができるので、より多くの利用者を登録へと誘導することができる。
また、情報管理システム1は、利用者U01が入力した検索クエリに基づいて選択された配信コンテンツの情報と、配信コンテンツに関する登録を受付けるための登録コンテンツとを表示情報として配信する。このため、情報管理システム1は、より多くの利用者を登録へと誘導することができる。
また、情報管理システム1は、配信コンテンツの提供主であるベンダーに対し、配信コンテンツの利用に関する登録を行った利用者U01の利用者情報を提供する。このため、情報管理システム1は、ベンダーに対し、配信コンテンツに対して興味を有する利用者がどのような利用者であるか、どのような検索時に配信コンテンツに興味を持った等といった情報を提供することができる。
また、情報管理システム1は、認証済みの利用者U01が登録コンテンツを選択した場合は、認証済みの利用者U01の利用者情報を収集し、収集した利用者情報を所定の記憶装置に登録する。このため、情報管理システム1は、登録時に生じる利用者情報の入力の手間を削減することができるので、より多くの利用者を登録へと誘導することができる。
また、情報管理システム1は、所定の記憶装置に情報が登録された利用者U01の数に応じて、コンテンツの提供主であるベンダーに請求する報酬額を算出する。このため、情報管理システム1は、配信コンテンツの利用に関する登録まで誘導した利用者の数に応じた課金を実現することができる。
また、情報管理システム1は、配信コンテンツの利用に関する所定の条件が満たされた場合は、配信コンテンツを送信する。このため、情報管理システム1は、配信コンテンツの取得に伴う手間を削減する結果、より多くの利用者に配信コンテンツを利用させることができる。
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。