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JP6482221B2 - 形状測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レンズに代表される光学素子等の構造物の三次元形状を測定する三次元形状測定装置に関する。
一般に光学素子、特に非球面レンズの表面形状を測定するとき、接触式又は非接触式のプローブをレンズ表面に倣い走査させるとともにプローブの位置を計測することで、光学素子の表面の形状を精密に測定することができる形状測定装置が知られている。
形状測定装置は、以下の2つの軸持った門型のステージを持っているものが知られている。
具体的には、ワークの表面に対してプローブを倣い走査させるための第一の軸と、第一の軸における所望の位置でワークの表面に対してプローブの先端を位置決めさせるための第二の軸である。
図5に従来の一般的な門型の形状測定装置を示す。図5において、装置ベース501、測定対象であるワーク510、接触式プローブ509が描かれており、形状測定を行う際には接触式プローブ509はワーク510の表面に接して倣い走査させる。
装置ベース501に対して固定された二つのフレーム502によって支持されたX軸ステージガイド503が設けられており、X軸ステージガイド503の長手方向に沿ってX軸ステージスライダ506が移動可能に設けられている。
507はZ軸ステージガイドであり、前記X軸ステージスライダ506に対して交差する方向に搭載されている。
Z軸ステージスライダ508は接触式プローブ509をワーク510の表面に位置決めさせるためのZ軸方向にスライドする機能を有している。図5の場合Z軸方向、すなわち紙面の上下方向に移動する。
X軸スケール504がX軸ステージガイド503に設けられており、X軸ステージスライダ506がX軸ステージガイド503を移動した位置を計測する。
Z軸ステージガイド507には、Z軸ステージスライダ508のZ軸方向位置を計測する図示しないZ軸スケールを搭載している。
図5の装置において、接触式プローブ509をワーク510に接触させ、X軸ステージガイド503に搭載されたX軸ステージスライダ506をX軸方向に移動させることで、接触式プローブ509をワーク510に対して倣い走査させる。
倣い走査の際には、Z軸ステージスライダ508を駆動して接触式プローブ509がワーク510の表面を倣う様に制御する。このときX軸ステージスライダ506の位置をX軸スケール504にて計測し、Z軸ステージスライダ508の位置をZ軸スケールで計測することによって、ワーク510の表面形状を測定することができる。
一方、ワークがレンズ等の光学素子の場合、例えば可視光の波長を500nm程度とすると、形状測定の精度を10nmオーダーで達成する必要がある。
しかし、この方法では高精度な形状測定が難しいと言う課題があった。すなわち、X軸スケール504がX軸ステージガイド503に搭載されている構成をとっているため、X軸ステージガイド503が温度変化や重量変化などで変形すると、測定結果に悪影響を及ぼすことがあった。すなわち、ステージガイドの変形によってX軸スケール504をも変形し、正しい位置が測定できないという課題があった。
さらに接触プローブ509の先端位置とX軸スケール位置に距離があるためアッベ誤差によりさらに高精度な形状測定が困難であるという課題があった。
そこで、こうした問題を改善し、測定精度を向上させる測定装置が特許文献1に示されている。
図6(a)は特許文献1記載の三次元測定機であり、前述の一般的な形状計測装置の構成を備えている。除振台の上には、定盤がその上面をベース面として水平面と一致するように載置され、この定盤の両側端から立設されたビーム支持体の上端でX軸方向に延びるビーム614を支持している。ビーム614にはスケール621が装着されている。スケール621は、それが取り付けられる固定要素との間の熱膨脹差による熱応力や歪みの発生を防止するため、その一部のみを固定し、他の部分は固定要素に対してフリー状態となるように装着される。
具体的には図6(b)に示すように、スケール621はビーム614に固定される複数の挟持部631によってのみ支持され、他の部分はフリー状態に構成されている。挟持部631には、針状又は球状のコロ軸受(ニードル・ローラー・ベアリング)632が配置されており、これによりスケール621は、挟持部631に対してその長手方向の移動に対する摩擦係数の低減を図った状態で支持される。そして、スケール621の一端は、固定部材633によって固定される。以上のような機構によってビーム614の変形によるスケール621の変形を低減している。
特開2001−021304
しかしながら特許文献1記載の技術では、スケールの固定方法が複雑であり、かつフリー状態の部分が大きいため、小さな衝撃でスケールがずれてしまうといった問題がある。また、スケールは依然としてビームに設けられているため、ビームの変形にともなってスケール自体が変形することによる誤差の低減には限界があった。そこで、本発明は簡便な構成で高い精度の形状計測が可能となる形状測定装置を提供する。
上記目的を達成するための本発明は、
プローブを被測定物に対して倣い走査するとともに前記プローブの位置を計測することで前記被測定物の形状を測定する形状測定装置であって、
定盤に設けられた一対のフレームによって支持された第一のガイドと、
前記第一のガイドに対し、前記第一のガイドの長手方向に移動可能に設けられた第一のスライダと、
前記第一のガイドの長手方向と交差する方向が長手方向となるように、前記第一のスライダに設けられた第二のガイドと、
前記第二のガイドに対し、第二のガイドの長手方向に移動可能に設けられた第二のスライダと、
第二のスライダに設けられたプローブと、
前記第二のガイドに対する第二のスライダの位置を計測するZ軸スケールと、
前記第一のガイドの長手方向に沿った方向に対する前記第一のスライダの位置を計測する前記定盤に設けられた第一のスケールと、
を備えることを特徴とする形状測定装置
である。
これらによって、第一のガイドが熱又は荷重等によって変形しても第一のスケールは変形を抑えることができ、正しい測定が可能となる。
以上のような効果によって、本発明を実施した三次元形状測定装置は高精度な形状測定が可能となる。
本実施例の三次元形状測定装置の斜視図 本実施例にかかる図1に示した三次元形状測定装置の側面図 本実施例にかかる図1に示した三次元形状測定装置の正面図 本実施例の三次元形状測定装置における形状測定プログラムのシーケンスを示す図 従来の一般的な門型の形状測定装置を示した正面図 従来技術におけるスケールの変形を抑制する手法を説明する図
(実施例1)
次に、本発明のひとつの三次元形状測定装置の実施形態について、図を参照して説明する。
図1は三次元形状測定装置の構成を示す斜視図であり、図2は三次元形状測定装置の側面図(断面図)、図3は三次元測定装置の正面図である。図2(a)は本実施例の三次元形状測定装置においてX軸スケールを2つ用いた場合の構成図を示しており、図2(b)はX軸スケールを1つ用いた場合の構成図を示している。図2(b)に示した三次元形状測定装置は図2(a)で示した三次元形状測定装置と異なる構成の部分の要部のみ描かれており、不図示の部分は同様の構成である。
図1、図2及び図3において、100は三次元形状測定装置、101は定盤、102は装置本体に振動が伝搬することを抑制する役割を持つ除振台、103は装置本体全体を支える架台であり、定盤の四隅に設けられている。
104はフレーム、105はX軸ステージガイドである。フレーム104は一対あり、定盤101の上に設置されX軸ステージガイド105の両端を支持している。
X軸ステージガイド105に搭載されていてX軸方向に移動が可能であるX軸ステージスライダ121は、Z軸ステージガイド106を搭載している。さらにZ軸ステージスライダ107がZ軸ステージガイド106に搭載されていて、X軸ステージガイドの長手方向に対して交差する方向であるZ軸方向に移動が可能である。
X軸ステージガイド105には図示していない駆動モータ、たとえばシャフトモーターなどにてX軸ステージスライダ121をX軸方向に移動させる機構が搭載されている。
このような構成をとることにより、X軸ステージガイドの長手方向に対してX軸ステージスライダ121は移動可能に構成されている。
Z軸ステージガイド106には図中の上下方向、すなわちZ軸方向にZ軸ステージスライダ107を駆動する図示していない駆動モータ、たとえばリニアモーターなどが搭載されている。更にZ軸ステージスライダ107のZ軸方向位置を計測する図示していないスケールが組み込まれている。
X軸スケールフレーム113は装置定盤101の上に設置されており、第一のX軸スケール114を支持している。
第一のX軸スケール114及びX軸スケールフレーム113が配置される位置として好ましいのは、X軸ステージガイド105を定盤に対して鉛直方向に射影した領域の内側であって、X軸ステージガイド105の長手方向に沿った位置である。
詳述すると、第一のX軸スケール114はXステージガイド105における長手方向の中心線(Xステージガイドの断面における重心、あるいは中心を通る長手方向の横断線)を、定盤101の表面に射影したラインに沿って配置されているとよい。
さらには、図1および図2(a)に描かれているように、第一のX軸スケールに沿って、第二のX軸スケール116と、第二のX軸スケール116を支えるX軸スケールフレーム115を設けても良い。X軸スケールフレーム115は、装置定盤101の上に設置され第二のX軸スケール116を支持している。
第一のX軸スケールを読み込み、位置を計測するための第一のスケールヘッド117と、第一のX軸スケールヘッド117を支える第一のX軸スケールヘッドフレーム118がX軸ステージガイドに設けられている。第一のX軸スケールヘッドフレーム118は、X軸ステージスライダ121の下部に設置され、第一のX軸スケールヘッド117を支持している。
さらに第二のX軸スケールを三次元形状測定装置に搭載する場合は、第二のスケールヘッド119、第二のX軸スケールヘッドフレーム120がX軸ステージスライダ121に設けられる。
第二のX軸スケールヘッドフレーム120は、X軸ステージスライダ121の下部に設置され、第二のX軸スケールヘッド119を支持している。
上述の図2(a)の構成において、複数対のスケールおよびスケールヘッドを利用しているため、より精度の高い計測が可能となる。一方で使用者は、図2(b)に示したように一対のスケールヘッドとスケールを配置した三次元形状測定装置を使ってももちろん良い。
図3(a)は三次元形状測定装置を正面(Y軸の正方向を見込む方向)から見た図である。図3(b)は、図3(a)で示した三次元形状測定装置におけるスケールとスケールヘッドの配置を描いた図である。図3(b)に示すようにX軸スケールヘッドフレーム118を介してX軸ステージスライダに対して固定されたスケールヘッドが、プローブの走査に伴って、X軸スケールフレームを介して定盤101に対して固定されたスケールを読みとる構成となっている。スケールヘッドの読み取り方式は、磁気式や光学式など使用者が用途に応じて任意に決めて良い。
X軸ステージガイド105、第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116及び装置定盤101は、図3(a)に示す様な位置に配置されている。
すなわち、X軸ステージガイド105、第一のX軸スケール114の中央部が、装置定盤101の中央部分に位置するように配置されている。
また、図3(a)に描かれているように三次元形状測定装置を正面から見たとき、第一のX軸スケール114は以下の配置が好ましい。すなわち、X軸ステージガイド105の重心あるいはX軸ステージガイド105の長手方向の中心を概略通過するZ軸方向の鉛直線(図3(a)の紙面、縦に引かれた線)に対して、概ね線対象に配置するとよい。
X軸ステージガイド105とX軸ステージスライダ121、及びZ軸ステージガイド106とZ軸ステージスライダ107は、リニアタイプのエアーベアリングによってスライド可能な構成をとっている。またX軸ステージスライダ121には多孔質パットが配置され、X軸ステージガイド105とX軸ステージスライダ121は全拘束タイプのエアーベアリングとして構成されている。全拘束とは図2(a)に描かれているように、Xステージガイドに対して周方向を1周してX軸ステージスライダ121を拘束することを意味している。
このような強固な構成をとることで、X軸ステージスライダ121の歪(Z軸ステージガイド106の自重等で生じる)の影響を抑制できる。
接触式プローブ108を構成する接触子が板バネで支持されており、ワーク109の表面に接触したときに板バネのたわみ量でワーク109に対する接触子の接触圧を調節することができる。
接触式プローブ108に関しては、Z軸ステージスライダ107がストロークの中心位置と、接触式プローブ108の先端と第一のX軸スケール114(並びに第二のX軸スケール116)のZ方向高さを概略同じに設置されるとなお良い。
すなわちこのような構成によって、計測におけるアッべ誤差が低減されるので良い。
なお、接触子に加わる圧力を計測するために、接触子には図示していない変位センサーが搭載されている。
接触式プローブ108の接触子をワーク109に接触させて変位センサーの変位量が一定値を指示するようにZ軸ステージ107のZ軸位置を制御することで板バネのたわみ量を一定にすることが可能となる。これによって、ワーク109に対する接触子の接触圧を一定に制御することができる。
ワーク109を傾けることができるティルトステージ110は、互いに概略直交方向にティルトが可能なように2軸のティルトステージとして構成されている。XYステージ111は、ワーク109及びティルトステージ110を互いに概略直交方向に平行移動させることができる。θ回転ステージ112はXYステージ111及びティルトステージ110及びワーク109を、割り出し又は回転移動させることができる。
図1に描かれた電装ラック122は三次元形状測定装置の駆動系、すなわちX軸ステージスライダ121、及びZ軸ステージスライダ107を駆動させるためのドライバーを搭載している。さらに電装ラック122には、上述の2軸のティルトステージ110、XYステージ111及びθ回転ステージ112を駆動させるためのドライバーも搭載している。
さらに電装ラック122は第一のX軸スケール位置を読みとる第一のX軸スケールヘッド117からの測定データ、(及び第二のXスケール位置を読みとる第二のスケールヘッド119からのデータ)を取り込むボードを搭載している。また、Z軸ステージガイド106に組み込まれた図示していないスケールからのデータを取り込むボードも搭載している。また電装ラック122は接触子に搭載している図示していない変位センサーからのデータを取り込むボードも搭載している。
三次元形状測定装置の制御部としての制御用コンピュータ123はX軸ステージスライダ121及びZ軸ステージスライダ107の移動位置等を電装ラック122に搭載の各ドライバーに指令するプログラムを搭載している。
また、ティルトステージ110、XYステージ111及びθ回転ステージ112の移動位置等を電装ラック122に搭載の各ドライバーに指令するプログラムも搭載している。また、制御用コンピュータ123は電装ラック122のデータ取り込みボードから各スケールや変位センサーのデータを取り込むプログラムも搭載している。
図1では制御用コンピュータは独立して示しているが、電装ラック122に設けたメモリ部にプログラムを組み込むことも可能である。
データ処理用コンピュータ124ではマンマシンインターフェイスの機能も備えている。データ処理用コンピュータ124は測定条件パラメータなどを管理する。管理する測定条件として、測定範囲、測定回数、測定速度、測定種類、被測定物の設計値形状などがある。これらのパラメータを処理して測定手順データとし、測定パラメータと共に制御用コンピュータ123に送る測定プログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ124は各スケールのデータ及び変位センサーのデータを制御用コンピュータ123から取り込むデータ取り込みプログラムを搭載している。
データ処理用コンピュータ124は取り込んだ各スケールデータ及び変位センサーデータからワーク109の表面形状を算出する形状データ算出プログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ124は算出したワーク109の形状データとワーク109の設計値形状からワーク109の設計値からの誤差を算出する誤差算出プログラムを搭載している。また、データ処理用コンピュータ124は算出したワーク109の形状データから、ワーク109が装置の原点及び座標、或いは任意原点及び座標に対して置かれている三次元位置を算出する形状位置算出プログラムを搭載している。
図1ではデータ処理用コンピュータ124は制御コンピュータ123と別に図示しているがデータ処理用コンピュータ124と制御用コンピュータ123は共用することも可能である。さらに電装ラック122に搭載することも可能である。つまり本発明の主旨を逸脱しない限り、ユーザーは三次元形状測定装置の制御部に関して所望の構成を採用してよい。
図4は本発明の三次元形状測定装置を用いてワークの表面の形状測定を実現するシーケンスである。図4のシーケンスは図1に描かれているデータ処理用コンピュータ124において、プログラムとして組み込まれている。図4を参照して、以下三次元形状を測定する手順について説明する。
まず工程401にて、ワーク109の設計ファイルや装置本体のパラメータファイルなどの設定データを読み込むデータ読込処理がデータ処理用コンピュータ124において行われる。この時、ワーク109の設計データや測定範囲、プローブの移動速度などのデータを読込む。
続く工程402は移動データ出力処理である。工程402ではX軸ステージガイド105に搭載したX軸ステージスライダ121と、Z軸ステージガイド106に搭載したZ軸ステージスライダ107の移動データをデータ処理用コンピュータ124から制御コンピュータ123へ出力する。
次の工程403では制御コンピュータ123は電装ラック122のZ軸ドライバーに指令し、Z軸ステージスライダ107を原点に移動させるZ軸原点出し駆動処理が行われる。
工程404では、制御コンピュータ123から電装ラック122のX軸ドライバーへと伝達される指令に基づき、X軸ステージスライダ121をX軸方向の測定開始位置に移動させる測定開始位置X軸移動処理が行われる。ここまでの準備が行われた後に実際の測定工程が開始される。
工程405では、制御用コンピュータ123はZ軸ステージスライダ107を駆動するZ軸ドライバーに下降を指令することでワークタッチダウンが実行される。この工程にて、Z軸ステージスライダ107をZ軸方向に駆動し、プローブをワーク109の表面に接触するまで移動させる。接触の際にはワーク109の表面に接触式プローブ108を一定の圧力となるように接触させる。
そして工程406では、制御コンピュータ123からの指令に基づいて、X軸ステージスライダ121は、指定された測定条件(圧力やプローブの移動速度など)で、測定終了位置に向けてX軸方向に移動する。この工程が上述した倣い走査に相当する。倣い走査が行われている最中はワーク109に対する接触子の圧力が略一定となるようにZ軸ステージガイドに対するZ軸ステージ107の位置が制御される。
同時に、X軸スケールヘッド117からX軸スケールの位置のデータを、Z軸スケールヘッドからZ軸スケールの位置のデータを、所望のサンプリングレートで取得される。
このとき、第二のX軸スケール116に対するX軸ステージスライダ121の位置データを第二のX軸スケールヘッド119から読み込んでもよい。
先に示した様に、第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116と接触式プローブ108とのZ方向高さがほぼ同じ揃えてあるとよい。そのような構成をとることによって、X軸ステージガイド105を移動するX軸ステージスライダ121の走りに誤差が有ってもアッベ誤差の少ない位置計測が可能となる。
倣い走査の工程が終了すると、制御コンピュータ123の指令に基づき工程407にてZ軸ステージスライダ107を上昇させるZ軸上昇処理がおこなわれる。
工程408は取得したデータを転送するデータ転送処理である。第一のX軸スケール114に対するX軸ステージスライダ121の位置を読みとり第一のX軸スケールヘッド117からのデータを制御コンピュータ123を通してデータ処理用コンピュータ124に取り込む。またこの工程では、第二のX軸スケール116に対するX軸ステージスライダ121の位置を読みとり第二のX軸スケールヘッド119からのデータを制御コンピュータ123を通してデータ処理用コンピュータ124に取り込む。また、図示していないZ軸スケールからのデータ、及び変位センサー等から取り込んだデータを制御コンピュータ123を通してデータ処理用コンピュータ124に取り込む処理を行う。もちろんこのデータ転送工程は、倣い走査の工程と並列に行われても良い。
続く工程409では、データ転送処理408の工程で取り込んだワーク109の表面形状測定データに対して、あらかじめ測定したシステムエラーを補正する処理である。
ここでシステムエラーとは測定中に生じた計測誤差ではなく、使用した三次元形状測定装置に起因する固有の誤差のことである。
システムエラーとして、たとえばX軸ステージガイド105に対するX軸ステージスライダ121の走りとZ軸ステージガイド106に対するZ軸ステージスライダ107の直交度誤差がある。また、X軸ステージガイド105に対するX軸ステージスライダ121のZ方向走り誤差、同様にZ軸ステージガイド106に対するZ軸ステージスライダ107のX方向走り誤差などがある。また、接触式プローブ108の先端球の真円度誤差などがある。これらの誤差は工程401からの一連の形状測定を実施する前に、あらかじめ測定しデータ処理用コンピュータ124に記憶しておく。ただし、補正の必要の無いと判断されたデータはシステムエラー補正処理を行わなくても良い。
続く工程410は、取得したワーク109の表面形状測定データからワーク109の正確な形状を求めるためのフィッティング計算処理である。
ワーク109の表面形状測定データと設計形状データを比較し、その差が最小になる被測定物の表面形状データを計算する。フィッティングの際のデータの移動値(フィッティング誤差)もあわせて計算する。この方法として一般的に最小二乗法がある。これは表面形状データを並行移動及び回転移動に関する座標変換式から最小二乗法を用いて表面形状測定データと表面形状設計データとの差の二乗和が最小となる表面形状データの平行移動位置及び回転移動位置を求める方法である。
工程411はフィッティング処理されたワーク109の表面形状測定データF´とワーク109の設計形状データFからワーク109の形状誤差を算出する形状誤差を算出する工程である。形状誤差とはΔF=F−F´で表現されるΔFのことである。ΔFの値がゼロに近いほど、ワーク109の形状は設計形状と近い。
工程412では結果表示処理が行われ、形状誤差算出処理である工程411で求めたワーク109の形状F´あるいは形状誤差ΔFをモニタ等に表示する。またワーク109の形状誤差ΔFから予め設定されている誤差の規格ΔFと比較して、良品か不良品かを表示してもよい。
図4に記載したシーケンスではワーク109の1方向における断面形状測定を実施した例であるが、このシーケンスをθ回転ステージ112を回転させて別の方位で計測を繰り返すことで複数の断面形状を測定することもできる。これによってワーク109の面形状を測定及び評価することも可能である。
以上のシーケンスによって接触式プローブ108をワーク109の表面に沿って適切に倣い走査させるとともに、接触式プローブ108の移動軌跡における座標データを取得することができる。この座標データはワーク109の表面の形状に対応するデータとなっている。
以上のように、第一のX軸スケール114(並びに第二のX軸スケール116)は、定盤に対して設けられているので、X軸ステージガイド105が熱や荷重等によって変形による悪影響を抑えた位置計測が可能となる。
また、X軸ステージガイド105の走りにピッチング等の誤差があっても第一のX軸スケール114並びに第二のX軸スケール116によって、プローブ108の位置をアッベ誤差を抑制して、正しく測定することが可能となる。また、第一のX軸スケール114をX軸ステージガイド105の直下に配置することができるので第一のX軸スケールヘッド117を第一のX軸ステージスライダ121のもっとも近くに配置することができる。これによって第一のX軸スケールヘッド117の取り付け剛性が高まり、正しい測定が可能となる。
従って、上述の形状測定装置を用いることによって、被測定物の非球面、球面等からなるレンズに代表される光学素子、またはそれに類する構造物の表面形状を10nmオーダーで正確に求めることが可能となる。
100 三次元測定装置本体
101 定盤
102 除振台
103 架台
104 フレーム
105 X軸ステージガイド
106 Z軸ステージガイド
107 Z軸ステージスライダ
108 接触式プローブ
109 被測定物
110 ティルトステージ
111 XYステージ
112 θ回転ステージ
113 第一のX軸スケールフレーム
114 第一のX軸スケール
115 第二のX軸スケールフレーム
116 第二のX軸スケール
117 第一のX軸スケールヘッド
118 第一のX軸スケールヘッドフレーム
119 第二のX軸スケールヘッド
120 第二のX軸スケールヘッドフレーム
121 X軸ステージスライダ
122 電装ラック
123 制御用コンピュータ
124 データ処理用コンピュータ

Claims (4)

  1. プローブを被測定物に対して倣い走査するとともに前記プローブの位置を計測することで前記被測定物の形状を測定する形状測定装置であって、
    定盤に設けられた一対のフレームによって支持された第一のガイドと、
    前記第一のガイドに対し、前記第一のガイドの長手方向に移動可能に設けられた第一のスライダと、
    前記第一のガイドの長手方向と交差する方向が長手方向となるように、前記第一のスライダに設けられた第二のガイドと、
    前記第二のガイドに対し、第二のガイドの長手方向に移動可能に設けられた第二のスライダと、
    第二のスライダに設けられたプローブと、
    前記第二のガイドに対する第二のスライダの位置を計測するZ軸スケールと、
    前記第一のガイドの長手方向に沿った方向に対する前記第一のスライダの位置を計測する前記定盤に設けられた第一のスケールと、
    を備えることを特徴とする形状測定装置。
  2. 前記第一のガイドに対して前記第一のスライダが全拘束する構成を備えたことを特徴とする請求項1に記載の形状測定装置。
  3. 前記第一のスケールは、前記第一のガイドを前記定盤に対して鉛直方向に射影した領域の内側であって、前記第一のガイドの長手に沿って配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の形状測定装置。
  4. 前記第一のスケールを読み込むスケールヘッドは前記第一のスライダに対して設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の形状測定装置。
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