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JP6478568B2 - 制御装置、撮像装置、撮像システム、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

制御装置、撮像装置、撮像システム、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、複数の光学系を配列して構成された複眼撮像装置に関する。
従来から、複数の光学系を並列に配置した複眼撮像装置において、フォーカス制御(AF制御)を行う撮像装置が知られている。また複眼撮像装置では、複数の光学系のそれぞれに関してデフォーカス量を算出しようとすると、AF制御における負荷が増大する。
そこで特許文献1には、焦点深度の深い短焦点光学系に対応する撮像素子から得られた画像信号により短焦点光学系でコントラスト方式のAF制御を行い、その短焦点光学系のAF結果に基づいて長焦点光学系のAF制御を行う複眼撮像装置が開示されている。特許文献2には、二つの光学系のうち一方の光学系が撮像用に選択された場合、他方の光学系を介した撮像素子からの出力信号を用いて撮像用に選択された光学系のAF制御を行う複眼撮像装置が開示されている。このように特許文献1、2の複眼撮像装置では、一方の光学系から得られた画像信号を用いてAF制御を行うことにより、AF制御における負荷の低減を図っている。
特開2004−207774号公報 特表2010−521005号公報
しかしながら、特許文献1の複眼撮像装置は、被写界深度の深い短焦点光学系を用いてコントラスト方式のAFを行う。このため、焦点深度の浅い長焦点光学系にそのAF結果を適用した場合、フォーカス制御の精度が劣化する。また特許文献2の複眼撮像装置は、被写界深度の深い短焦点光学系を用いてAF制御を行うため、被写界深度の異なる他の光学系におけるAF制御の精度が劣化する。このため、特許文献1、2の構成では、複数の光学系の合焦点を効率良くかつ正確に決定することができない。
そこで本発明は、互いに焦点距離の異なる複数の光学系の合焦点を効率良くかつ正確に決定可能な制御装置、撮像装置、撮像システム、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての制御装置は、撮影条件情報を取得する取得手段と、前記撮影条件情報に基づいて、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定する決定手段と、前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段を有する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系により形成された光学像を光電変換する撮像素子と、撮影条件情報を取得する取得手段と、前記撮影条件情報に基づいて、前記複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定する決定手段と、前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段を有する。
本発明の他の側面としての撮像システムは、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系と、前記複数の光学系により形成された光学像を光電変換する撮像素子と、撮影条件情報を取得する取得手段と、前記撮影条件情報に基づいて、前記複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定する決定手段と、前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段を有する。
本発明の他の側面としてのレンズ装置は、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系と、撮影条件情報に基づいて決定された前記複数の光学系のうち被写界深度が最も浅い第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて、該複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段を有する。
本発明の他の側面としての制御方法は、撮影条件情報を取得するステップと、前記撮影条件情報に基づいて、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定するステップと前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行うステップと、前記焦点検出の結果に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行うステップを有する。
本発明の他の側面としてのプログラムは、前記制御方法をコンピュータに実行させる。
本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、互いに焦点距離の異なる複数の光学系の合焦点を効率良くかつ正確に検出可能な制御装置、撮像装置、撮像システム、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
実施例1における複眼撮像装置のブロック図である。 実施例1〜3における撮像ユニットの斜視図である。 実施例1〜3における撮像ユニットの正面図である。 実施例1〜3における撮影画像の説明図である。 実施例1における複眼撮像装置の撮影動作を示すフローチャートである。 実施例2における複眼撮像装置のブロック図である。 実施例2における複眼撮像装置の撮影動作を示すフローチャートである。 実施例3における複眼撮像装置のブロック図である。 実施例3における複眼撮像装置の撮影動作を示すフローチャートである。 実施例4における複眼撮像装置のブロック図である。 実施例4における複眼撮像装置のフォーカス駆動機構の説明図である。 実施例4における複眼撮像装置の撮影動作を示すフローチャートである。 実施例4における複眼光学系のワイド個眼、ワイドミドル個眼、テレミドル個眼、および、テレ個眼のレンズ断面図である。 実施例4における複眼光学系に対応する数値実施例1の収差図である。 実施例4における複眼光学系のワイド個眼、ワイドミドル個眼、テレミドル個眼、および、テレ個眼のレンズ断面図である。 実施例4における複眼光学系に対応する数値実施例2の収差図である。 実施例4における複眼光学系のワイド個眼、ワイドミドル個眼、テレミドル個眼、および、テレ個眼のレンズ断面図である。 実施例4における複眼光学系に対応する数値実施例3の収差図である。 実施例4における複眼光学系のワイド個眼およびテレ個眼のレンズ断面図である。 実施例4における複眼光学系に対応する数値実施例4の収差図である。 実施例1、3、4において、コントラスト方式のAF制御原理の説明図である。 実施例1、3、4において、コントラスト方式のAF制御における被写界深度の説明図である。 実施例2〜4において、位相差方式のAF制御原理の説明図である。 実施例2〜4において、位相差方式のAF制御の相関演算の説明図である。 実施例4において、被写体距離変動による像面移動の説明図である。 実施例4において、フォーカス群移動による像面補正の説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本実施形態の撮像装置は、複数の結像光学系(複数の光学系)と複数の撮像素子(または複数の撮像領域)を制御し、一度に複数の画像を撮像する複眼撮像装置である。本実施形態は、結像光学系として焦点距離の異なる単焦点光学系を複数配置し、それぞれの光学系に対応する撮像領域を有する撮像素子によってズーミングを実現する。撮像素子は、複数設けられていてもよいし、一つの撮像素子の撮像領域を分割してもよい。
撮像装置で撮影された画像に対して撮影画像内の一部をトリミングし、このトリミングした範囲を所定のサイズに拡大することにより、擬似的なズーミングと同様の効果を取得可能なデジタルズーム手段が知られている。また、デジタルズームと光学ズームとを組み合わせることで、より高変倍比を実現するズームレンズも知られている。
このような手法を応用することで、複眼撮像装置において異なる画角を有する結像光学系を設け、異なる画角間をデジタルズーム技術により補間することで擬似的にズーミングを行ったことと同様の効果を得ることができる。また、単純な手法として、デジタルズームにより得られる画像の一部に、望遠レンズに対応した撮像素子により得られる望遠画像を嵌め込むことで、一部の解像度が高く、その他の部分の解像度は低いが、中間画角の画像を得ることができる。すなわち、複眼撮像装置において連続的ズーム機能を実現するには、複数の異なる画角の合焦画像を同時に撮像可能な構成を備えることが重要である。一方でも合焦していないピンボケ画像の場合、前述の手法の効果は損なわれ、高解像度を保持した連続的ズーム機能を実現することができない。このため、複眼装置においてもAF機能は重要である。しかし、個々にAF制御および処理を行うことは、撮像装置にとって負荷が大きくなってしまう。
ここで、図21を参照して、コントラスト方式のAFにおけるフォーカスレンズの駆動動作の例を説明する。図21は、コントラスト方式のAF制御原理の説明図である。図21において、破線は、被写界深度の深い光学系におけるAF評価値とフォーカスレンズ位置との関係を示し、実線は、被写界深度の浅い光学系におけるAF評価値とフォーカスレンズ位置との関係を示す。ここでAF評価値は、合焦点検出を行う画像領域の画像信号に対してフィルタを適用して高周波成分を抽出して得られた値である。図21に示されるように、AF評価値は、画像の鮮鋭度(コントラストの大きさ)を表す値であり、ピントの合った画像の鮮鋭度は高く、ぼけた画像の鮮鋭度は低くなるため、撮像光学系の合焦状態を表す値として利用することができる。
図21において、山登り駆動の開始位置から図中の右方向にフォーカスレンズを駆動した場合、矢印Aで示されるように、AF評価値はピークを越えて減少していることが検出される。この場合、合焦点を通り過ぎたものとして山登り駆動動作を終了し、AF評価値の最大値が得られた位置にフォーカスレンズを戻し、微小駆動動作に移行する。微小駆動動作によって、より詳細に合焦点を検出し、フォーカスレンズの最終位置を決定する。一方、山登り駆動の開始位置から図中の左方向にフォーカスレンズを駆動した場合、矢印Bで示されるように、AF評価値はピークを越えることなく減少していることが検出される。この場合、フォーカスレンズの移動方向を間違えたものと判定し、逆方向における山登り駆動動作を継続する。なお、山登り駆動において、フォーカスレンズの一定時間あたりの移動量、すなわち移動速度は、前述の微小駆動動作時よりも一般的に大きい。さらに、実際にAF評価値を判定する場合、ある閾値範囲内であれば合焦点に達したものと判定される場合が一般的である。これは、撮像光学系の焦点深度内であれば、撮像される画像としては合焦状態と同様の出力が得られるためである。ここで光学系の焦点深度は、FナンバーをFno、撮像素子の画素ピッチに関する許容錯乱円をδとすると、近似的に2×Fno×δで表される。
ここで図22を参照して、図21中の破線で示される被写界深度が深い光学系のグラフと、同図中の実線で示される被写界深度が浅い光学系のグラフにおける焦点深度を考慮したAF評価値の合焦閾値について説明する。図22は、コントラスト方式のAF制御における被写界深度の説明図である。図22において、一点鎖線は、AF評価値の合焦閾値である。
ここでは、夫々の光学系のFnoが同じとして、閾値範囲が同じであるように示している。このとき、夫々の光学系におけるフォーカスレンズの合焦と判定される範囲を図中の矢印で示す。図22から明らかなように、被写界深度の浅い光学系のようにグラフの先鋭度が高いほど高精度にフォーカスレンズの位置を決定できることがわかる。また、被写界深度の浅い光学系はフォーカスレンズの位置に対する像面移動量の敏感度が高くなる傾向があるため、被写界深度の深い光学系と比較して、より高精度にフォーカスレンズ位置を決定することができる。
このため本実施形態の複眼撮像装置は、複数の結像光学系を用いて画像を撮像する際の撮像条件を取得する撮像条件取得部と、その撮像条件を用いて、撮像に使用される最も被写界深度の浅い第一の結像光学系を選定するための結像光学系選定手段を有する。このような構成により、AF制御やAF処理に用いられる光学系を高精度に制御してフォーカスレンズの位置を決定可能な光学系を選定することができる。その結果、撮像装置全体としてAFを行う際の制御、処理の負荷の低減および合焦精度の向上を実現することが可能となる。
まず、図1乃至図3を参照して、本発明の実施例1における複眼撮像装置について説明する。図1は、本実施例における複眼撮像装置1のブロック図である。図2は、複眼撮像装置1における撮像ユニット100の斜視図である。図3は、撮像ユニット100の正面図である。
複眼撮像装置1は、撮像ユニット100、A/D変換器10、画像処理部20、AFゲート30、AF信号処理部31(合焦点検出手段)、システムコントローラ90、および、撮像制御部50(撮像制御手段)を有する。また複眼撮像装置1は、結像光学系選定部51(結像光学系選定手段)、フォーカス群移動位置算出部52(移動位置算出手段)、情報入力部60、情報取得部61(撮像条件取得手段)、画像記録媒体70、メモリ71、および、表示部80を有する。複眼撮像装置1は、レンズ一体型の撮像装置であるが、これに限定されるものではない。複眼撮像装置1は、例えば、結像光学系(撮像光学系)を有するレンズ装置と、レンズ装置が着脱可能に装着されて撮像素子を有する撮像装置本体とから構成される撮像システムであってもよい。
図1乃至図3に示されるように、撮像ユニット100は、それぞれが物体の光学像を形成する8つの結像光学系110a、120a、130a、140a、110b、120b、130b、140b(撮像光学系)を有する。また撮像ユニット100は、複数の結像光学系110a〜140bの一つにそれぞれ対応する複数の撮像素子210a〜210hを有する。図1は、撮像ユニット100の結像光学系110a、140aの光軸OA1、OA2を含む断面図である。
各結像光学系は、フォーカス群F(フォーカスレンズユニット、前群)および後群R(固定レンズユニット)を有する。図1には、結像光学系110a、140aに対応するフォーカス群110aF、140aFおよび後群110aR、140aRが示されている。フォーカス群Fは、被写体位置が変化する際(フォーカシングの際)に移動するように駆動される。後群Rは、フォーカシングの際に固定され、不図示の絞りなどの他の部材も結像光学系ごとに含む。このように、本実施例の複眼撮像装置1は、フォーカシングの際に光学系の一部を移動させる部分フォーカス方法を使用している。なお、フォーカス群Fに搭載される各結像光学系のフォーカスレンズの数は、一または複数である。
複数の撮像素子210a〜210fは、一体で保持されて撮像素子ユニット200を構成する。撮像素子210a、210bは結像光学系110a、120aにそれぞれ対応し、撮像素子210c、210dは結像光学系110b、120bにそれぞれ対応する。また、撮像素子210e、210fは結像光学系140a、130aにそれぞれ対応し、撮像素子210g、210hは結像光学系140b、130bにそれぞれ対応する。
図3に示されるように、8つの結像光学系110a、120a、130a、140a、110b、120b、130b、140bの光軸は、互いに略平行になるように配置される。同一の参照番号を付された2つの結像光学系(例えば結像光学系110a、110b)は、同一の焦点距離を有する。本実施例では、互いに異なる焦点距離を有する4組の結像光学系110、120、130、140が設けられている。結像光学系110a、110bは、8つの結像光学系の中で最も短い焦点距離を有する広角結像光学系対である。結像光学系120a、120bは、結像光学系110a、110bよりも焦点距離が長い。結像光学系130a、130bは、結像光学系120a、120bよりも焦点距離が長い。結像光学系140a、140bは、結像光学系130a、130bよりも焦点距離が長い。
図4は、本実施例における撮影画像(撮像イメージ)の説明図であり、結像光学系110a、120a、130a、140aのそれぞれに対応する撮像イメージ1110a、1120a、1130a、1140aを示している。図4に示されるように、結像光学系110aに対応する撮像イメージ1110aが最も広い被写体空間である。結像光学系120a、130a、140aのそれぞれに対応する撮像イメージ1120a、1130a、1140aは、焦点距離に応じて撮像される被写体空間が狭くなっている。
図1において、結像光学系110a、140aは複眼を構成する。撮像素子210a、210eはそれぞれ、結像光学系110a、140aを介して撮像素子210a、210eの面上(撮像面上)に到達した光学像を電気信号(アナログ信号)に変換する。A/D変換器10は、撮像素子210a〜210fから出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、画像処理部20またはAFゲート30に供給する。画像処理部20は、A/D変換器10からの各画像データに対して所定の画素補間処理や色変換処理などを行い、また、撮像した各画像データを用いて所定の演算処理を行う。画像処理部20により処理された結果は、システムコントローラ90に送信される。
画像処理部20は、超解像処理部(超解像処理手段)、画像合成部(画像合成手段)、ボケ付加部、または、被写体除去部などを有してもよい。超解像処理部は、複数画像を用いた画像の高解像度化処理を行う。画像合成部は、複数の画像から、複数の画像とは画像特性が異なる一つの合成画像を生成し、例えば、ノイズレベルを下げる、ハイダイナミックレンジ画像を作成するなどの処理を行う。画像特性は、例えば、画像のダイナミックレンジ、解像度、ボケ量、画角、または、撮影された被写体の除去率のいずれかである。ボケ付加部は、距離情報に基づいて画像にボケ付加を行う。被写体除去部は、例えば、距離情報に基づいて撮影者が不要だと指定する主要被写体以外の背景を除去した画像を得る。
AFゲート30は、A/D変換器10からの全画素出力信号のうち、システムコントローラ90が設定した焦点検出に用いられる領域(合焦点検出領域又はAF枠)の信号のみをAF信号処理部31に供給する。AF信号処理部31は、AFゲート30から供給される画素信号(焦点信号)に対してフィルタを適用して高周波成分を抽出し、AF評価値を生成する。AF評価値は、システムコントローラ90に出力される。情報入力部60は、ユーザが所望の撮影条件を選択して入力する情報(データ)を検知し、システムコントローラ90にそのデータを供給する。情報入力部60は、情報取得部61を有する。情報取得部61は、撮像制御部50やシステムコントローラ90から現在の撮影条件情報(絞り値、焦点距離、露出時間、使用される撮像光学系など)を取得する。
結像光学系選定部51は、情報取得部61から得られた撮影条件情報に基づいて、AFゲート30に供給する画素出力信号を取得するための結像光学系を選定する。フォーカス群移動位置算出部52は、結像光学系選定部51により選定された結像光学系のフォーカス群位置とメモリ71に格納されたルックアップテーブルまたは関数に基づいて、その他の選定外結像光学系のフォーカス群移動位置を算出する。システムコントローラ90は、供給されたデータに基づいて撮像制御部50を制御する。撮像制御部50は、フォーカス群Fを移動させ、各結像光学系の絞り値および露出時間に対応して各撮像素子を制御することで必要な画像を取得する。
画像記録媒体70は、複数の静止画や動画を格納する他、画像ファイルを構成する場合のファイルヘッダを格納する。メモリ71は、各結像光学系のフォーカス群の相対位置に関するルックアップテーブルやフォーカス群の相対位置を算出する関数を格納している。表示部80は、画像、状態、異常などを表示し、液晶表示素子などを備えて構成される。
次に、図5を参照して、複眼撮像装置1によるAF制御方法について説明する。図5は、複眼撮像装置1の撮影動作(AF制御方法)を示すフローチャートである。図5の各ステップは、複眼撮像装置1のシステムコントローラ90の指令に基づいて実行される。すなわち図5に示されるAF制御方法は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)として構成されるシステムコントローラ90が各ステップの機能を実行させるプログラムとして具現可能である。
まず、ユーザが撮影信号を入力(レリーズボタンを押すなど)すると、システムコントローラ90は、AF制御を開始する。AF制御が開始されると、まずステップS100において、システムコントローラ90は、撮影条件を取得する。撮影条件は、例えば、情報取得部61からの撮影条件情報である撮影に用いられる結像光学系の焦点距離、Fnoデータ(絞り値データ)、および、撮像素子の画素サイズに関する許容錯乱円径δである。
続いてステップS101において、システムコントローラ90は、ステップS100にて取得した焦点距離、Fnoデータ、および、許容錯乱円径から、撮影に用いられる結像光学系の中で最も被写界深度の浅い結像光学系を選定する。
ここで、複眼撮像装置1における結像光学系選定方法について説明する。実際の被写体が合焦と判定される範囲を示す被写界深度(後方被写界深度d1、前方被写界深度d2)は、以下の式(1)、(2)で表される。
式(1)、(2)において、fは結像光学系の焦点距離、δは許容錯乱円、Fnoは結像光学系のFナンバー、Lは被写体距離である。式(1)、(2)から、同一の被写体距離に対しては結像光学系の焦点距離が長くなるほど、Fnoが小さくなるほど、または、許容錯乱円径が小さくなるほど被写界深度は浅くなることがわかる。そこで本実施例において、結像光学系選定部51は、式(1)、(2)から導かれる以下の条件式(3)を満たす第一の結像光学系を選定する。
条件式(3)において、f、Fno、δは、8つの結像光学系のうち任意の光学系の焦点距離、Fナンバー、および、許容錯乱円径をそれぞれ示す。f、Fno、δは、選定される第一の結像光学系の焦点距離、Fナンバー、および、許容錯乱円径をそれぞれ示す。各結像光学系に対応する撮像素子の画素サイズが同じ場合、許容錯乱円径は同一となる。このため、条件式(3)は、以下の条件式(3a)に置き換えることができる。
本実施例では、各撮像素子の画素サイズおよび各結像光学系のFnoは同一であると想定する。このため、結像光学系選定部51は、条件式(3a)を満たす第一の結像光学系を選定する。本実施例において、結像光学系選定部51は、第一の結像光学系として、最も焦点距離の長い結像光学系140aを選定する。
続いてステップS102において、システムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、フォーカス群140aFを微小駆動させる。より詳細には、システムコントローラ90は、画像中心領域または情報入力部60を介してユーザから指定された領域を合焦点検出領域として決定し、決定した合焦点検出領域内の画像信号のみをAF信号処理部31に供給するようにAFゲート30を設定する。そしてシステムコントローラ90は、AF信号処理部31が合焦点検出領域内の画像信号に基づいて生成したAF評価値を取得する。さらにシステムコントローラ90は、フォーカス群140aFを微小量左右に移動させ、再度、AF評価値(左に移動させて得られたAF評価値および右に移動させていえられたAF評価値)を取得する。
続いてステップS103において、システムコントローラ90は、ステップS102の微小駆動にて得られたAF評価値に基づいて、合焦判定を行う。システムコントローラ90が合焦状態であると判定した場合、ステップS108へ進む。一方、システムコントローラ90が合焦状態ではない(非合焦状態である)と判定した場合、ステップS104へ進む。より詳細には、システムコントローラ90は、ステップS102にて取得した現在のフォーカス群140aFの停止位置におけるAF評価値と、フォーカス群140aFを微小量左右に移動させて取得した2つのAF評価値とを比較する。ここで、微小量左右に移動させて取得した2つのAF評価値の両方が現在のAF評価値よりも低い場合、システムコントローラ90は、現在のフォーカス群140aFの停止位置がAF評価値のピーク位置にあると判定する。すなわちシステムコントローラ90は、合焦状態であると判定し、ステップS108へ進む。一方、微少量左右に移動させて取得した2つのAF評価値のいずれか一方が現在のAF評価値よりも高い場合、システムコントローラ90は非合焦状態であると判定し、ステップS104へ進む。
ステップS104において、システムコントローラ90は、非合焦状態であるとの判定結果に対して、合焦点の方向(AF評価値のピーク位置の方向)を判別できたか否かを判定する。システムコントローラ90が合焦点の方向を判別できた場合、ステップS105へ進む。一方、システムコントローラ90が合焦点の方向を判別できない場合、ステップS102に戻る。より詳細には、現在のAF評価値に対して、微少量左に移動させて取得したAF評価値が低く、微少量右に移動させて取得したAF評価値が高い場合、システムコントローラ90は、右側に合焦点があると判定し、ステップS105へ進む。また、現在のAF評価値に対して、微少量左に移動させて取得したAF評価値が高く、微少量右に移動させて取得したAF評価値が低い場合、システムコントローラ90は、左側に合焦点があると判定し、ステップS105へ進む。一方、いずれかのAF評価値が適切に取得されなかった場合、システムコントローラ90は、合焦点の方向を判別できていないと判定し、ステップS102に戻る。
ステップS105において、システムコントローラ90は、ステップS104にて判定された方向へ微小駆動よりも大きな駆動量でフォーカス群140aFを山登り駆動させる。山登り駆動の詳細は、図21を参照して説明した内容と同様のため、ここでは省略する。続いてステップS106において、システムコントローラ90は、AF評価値のピーク(ピーク位置)が検出できたか否かを判定する。AF評価値のピークが検出された場合、ステップS107へ進む。一方、AF評価値のピークが検出されない場合、ステップS105へ戻る。より詳細には、図21において、山登り駆動の開始位置から図中の右方向にフォーカスレンズを駆動した場合、矢印Aで示されるように、AF評価値がピークを越えて減少していることが検出される。この場合、システムコントローラ90はAF評価値のピーク検出ができたと判定し、ステップS107へ進む。一方、ピークを越えて減少していることが検出されない場合、システムコントローラ90はAF評価値がまだピークに到達していないと判定し、ステップS105に戻り、山登り駆動を継続する。
ステップS107において、システムコントローラ90は、ステップS106にて検出されたピーク位置にフォーカス群140aFを移動させる。ピーク位置にフォーカス群140aFを移動させた後、ステップS102に戻り、処理を継続する。
ステップS103にて合焦状態であると判定された場合、ステップS108において、システムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、ステップS103にて合焦状態であると判定されたフォーカス群140aFの位置で、その駆動を停止する。そしてステップS109において、システムコントローラ90は、停止したフォーカス群140aFの位置情報を検出して取得する。
続いてステップS110において、システムコントローラ90は、選定された結像光学系140a以外の結像光学系が有するフォーカス群の移動位置を算出する。本実施例における結像光学系は、それぞれ、互いに異なる焦点距離を有し、結像光学系の構成がそれぞれ互いに異なっている。このため、任意の被写体距離に対して像を撮像素子面に合焦させるためのフォーカス群の位置もそれぞれ異なる。しかしながら、ある被写体距離に対するフォーカス群の位置は、それぞれの結像光学系において一義的に決定される。すなわち、それぞれの結像光学系に関し、ある被写体距離に対して像を撮像素子面上に合焦させるためのフォーカス群の位置は、相対的な関係を常に維持する。このため、ある被写体距離に対する一つの結像光学系のフォーカス群の位置が決定されれば、その相対的な関係に基づいて、その他の結像光学系のフォーカス群の位置を決定することが可能である。ここでは、例えば、前述の相対的な位置関係をルックアップテーブルとしてメモリ71に格納しておく。このルックアップテーブルと、前段で決定されたフォーカス群140aFの停止位置情報とに基づいて、その位置に対応するその他の結像光学系のフォーカス群位置を決定することができる。また別の手法として、前述の相対的な関係を関数としてメモリ71に格納し、その関数と前段で決定されたフォーカス群140aFの停止位置情報とに基づいて、その位置に対応するその他の結像光学系のフォーカス群の位置を決定することもできる。
続いてステップS111において、システムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、ステップS110にて算出された結像光学系140a以外の結像光学系が有するフォーカス群の移動位置に、それぞれのフォーカス群Fを移動させて停止する。以上により、本実施例のAF制御は完了する。
本実施例によれば、AF制御に用いる光学系として、高精度にフォーカスレンズの位置を決定可能な光学系を選定することができる。その結果、AF制御における処理負荷の低減および合焦精度の向上を実現することが可能となる。
次に、図6を参照して、本発明の実施例2における複眼撮像装置について説明する。図6は、本実施例における複眼撮像装置2のブロック図である。本実施例の複眼撮像装置2は、AFゲート30およびAF信号処理部31に代えて、位相差用AFゲート32および位相差用AF信号処理部33を有する点で、実施例1の複眼撮像装置1と異なる。
位相差用AFゲート32は、A/D変換器10からの全画素出力信号のうち、システムコントローラ90により設定された合焦点検出領域またはAF枠の信号のみを位相差用AF信号処理部33(合焦点検出手段)に供給する。位相差用AF信号処理部33は、位相差用AFゲート32から供給される画素信号(焦点信号)に対して位相差方式の処理を行い、デフォーカス量を算出する。デフォーカス量は、システムコントローラ90に出力される。
情報入力部60は、ユーザが所望の撮影条件を選択して入力する情報(データ)を検知して、システムコントローラ90にそのデータを供給する。情報入力部60は、情報取得部61を有する。情報取得部61は、撮像制御部50やシステムコントローラ90から現在の撮影条件情報(絞り値、焦点距離、露出時間、使用される撮像光学系など)を取得する。結像光学系選定部51は、情報取得部61により得られた撮影条件情報に基づいて、位相差用AFゲート32に供給する画素出力信号を取得するための結像光学系を選定する。フォーカス群移動位置算出部52は、結像光学系選定部51により選定された結像光学系のフォーカス群の位置を、デフォーカス量に基づいて算出する。またフォーカス群移動位置算出部52は、選定された結像光学系のフォーカス群の位置とメモリ71に格納されたルックアップテーブルまたは関数とに基づいて、その他の選定外結像光学系のフォーカス群の移動位置を算出する。システムコントローラ90は、供給されたデータに基づいて撮像制御部50を制御する。撮像制御部50は、フォーカス群Fを移動させ、各結像光学系の絞り値および露出時間のそれぞれに対応させて撮像素子を制御することにより、必要な画像を取得する。なお、複眼撮像装置2のその他の構成は、図1を参照して説明した複眼撮像装置1と同様であるため、それらの説明は省略する。
まずここで、位相差AFの原理について簡単に説明する。一般的には背景技術で述べたように、撮像光学系の互いに異なる射出瞳領域を通過した被写体からの光束を、一対のラインセンサ上に結像させ、被写体像を光電変換して得られた一対の画像信号の相対位置変位量を求める。本実施例のような複眼撮像装置の場合、同一の焦点距離を有する2つの結像光学系によって得られる画像信号のうち、合焦点検出領域からの画像信号のみを抽出することで同様の効果を得ることができる。以下、一例として、一般的なラインセンサのように一ラインの画像信号を用いた場合の位相差AF原理について説明する。2つの結像光学系によって得られる画像信号のうち、合焦点検出領域からの画像信号(2像)の出力は、図23に示されるようになる。
図23は、位相差方式のAF制御原理の説明図であり、合焦点検出領域からの画像信号(2像)の出力に関し、合焦状態、前ピン状態、および、後ピン状態に応じて2像の間隔(像間隔)が異なる。この像間隔が合焦状態の間隔になるようにレンズを移動させて焦点調節が行われる。そのレンズの移動量、すなわち像面の移動量であるデフォーカス量は、2像の間隔に基づいて算出される。その算出は、以下のようなアルゴリズムで行われる。
まず、2つの撮像素子からの出力をデータとして取り込む。そしてその2つの出力を用いて相関演算を行う。その相関演算方法としては、MINアルゴリズムと呼ばれるものがある。一方の出力データをA[1]―A[n]とし、他方の出力データをB[1]―B[n]とすると相関量U0は、以下の式(4)のように表される。
式(4)において、min(a,b)は、a、bの小さいほうの値を示す関数である。
続いて、図24に示されるように、A像を図中の矢印の方向に1ビットシフトしたデータと、B像のデータとの相関量U1を算出する。相関量U1は、以下の式(5)により算出される。
このように、1ビットずつシフトした相関量を次々算出する。2像が一致している場合、この相関量は最大値をとる。このため、その最大値をとるシフト量を求め、その前後のデータから、相関量の真の最大値Umaxを補間して求め、そのシフト量をズレ量とする。光学系に応じてズレ量と像面移動量であるデフォーカス量との関係は決定されている。このため、そのズレ量からデフォーカス量を算出する。そして、そのデフォーカス量から、レンズの繰り出し量を求め、レンズを移動し合焦させることができる。
次に、図7を参照して、複眼撮像装置2によるAF制御方法について説明する。図7は、複眼撮像装置2の撮影動作(AF制御方法)を示すフローチャートである。図7の各ステップは、複眼撮像装置2のシステムコントローラ90の指令に基づいて実行される。すなわち図7に示されるAF制御方法は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)として構成されるシステムコントローラ90が各ステップの機能を実行させるプログラムとして具現可能である。
図7のステップS200、S201は、実施例1(図5)のステップS100、S101とそれぞれ同様である。続いてステップS202において、システムコントローラ90は、位相差用AF信号処理部33を介して、位相差AFによりデフォーカス量を算出する。より詳細には、システムコントローラ90は、画像中心領域または情報入力部60を介してユーザから指定された領域を合焦点検出領域として決定する。そしてシステムコントローラ90は、決定した合焦点検出領域内の画像信号のみを位相差用AF信号処理部33に供給するように位相差用AFゲート32を設定する。
位相差用AF信号処理部33は、前述の相関演算によりデフォーカス量を算出する。また、複数ラインをデータとして用いる場合、例えば、各対応するライン毎に相関演算を行い、求められた相関値群の平均を求めることもできる。また、相関演算を行う前に複数ラインデータを上下方向に平均化して1ライン分のデータとしてその相関演算を行ってもよい。システムコントローラ90は、位相差用AF信号処理部33が合焦点検出領域内の画像信号に基づいて算出したデフォーカス量を取得する。
続いてステップS203において、システムコントローラ90は、ステップS202にて算出されたデフォーカス量を、フォーカス群移動位置算出部52に出力する。フォーカス群移動位置算出部52は、そのデフォーカス量に基づいて、フォーカス群140aFの移動位置を算出する。そしてシステムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、算出された移動位置にフォーカス群140aFを移動させる。
続いてステップS204において、システムコントローラ90は、ステップS203にて算出されたフォーカス群140aFの移動位置において、再度、位相差AF制御を行い、合焦判定を行う。その結果、システムコントローラ90が合焦状態であると判定した場合、ステップS205へ進む。一方、システムコントローラ90が非合焦状態であると判定した場合、ステップS203に戻る。より詳細には、再度算出されたデフォーカス量が所定の閾値内である場合、システムコントローラ90は合焦状態であると判定し、ステップS205へ進む。一方、デフォーカス量が所定の閾値よりも大きい場合、システムコントローラ90は非合焦状態であると判定し、ステップS203に戻る。ステップS205において、システムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、ステップS204にて合焦状態と判定された位置で、フォーカス群140aFの駆動を停止する。
続くステップS206、S207は、実施例1(図5)のステップS110、S111とそれぞれ同様である。以上により、本実施例におけるAF制御は完了する。
本実施例によれば、AF制御に用いる光学系として、高精度にフォーカスレンズの位置を決定可能な光学系を選定することができる。その結果、AF制御における処理負荷の低減および合焦精度の向上を実現することが可能となる。
次に、図8を参照して、本発明の実施例3における複眼撮像装置について説明する。図8は、本実施例における複眼撮像装置3のブロック図である。本実施例の複眼撮像装置3は、情報入力部60に代えて、合焦点検出領域決定部62および領域含有判定部63を含む情報入力部60aを有する点で、実施例1の複眼撮像装置1もしくは実施例2の複眼撮像装置2、または、これらの組み合わせとは異なる。
合焦点検出領域決定部62(領域決定手段)は、情報入力部60aを介してユーザから指定された領域を合焦点検出領域として決定する。領域含有判定部63(判定手段)は、合焦点検出領域が撮像に使用される撮像光学系(結像光学系)を介して得られる各画像信号内に含まれるか否かを判定する。
次に、図9を参照して、複眼撮像装置3によるAF制御方法について説明する。図9は、複眼撮像装置3の撮影動作(AF制御方法)を示すフローチャートである。図9の各ステップは、複眼撮像装置3のシステムコントローラ90の指令に基づいて実行される。すなわち図9に示されるAF制御方法は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)として構成されるシステムコントローラ90が各ステップの機能を実行させるプログラムとして具現可能である。
ユーザの指示(レリーズボタンを押すなど)により撮影信号が入力されると、システムコントローラ90は、AF制御を開始する。AF制御が開始されると、ステップS300において、システムコントローラ90は、情報入力部60aを介して、ユーザから指定された領域を合焦点検出領域として決定する。本実施例において、システムコントローラ90は、ユーザから指定された領域を合焦点検出領域として決定するが、これに限定されるものではない。単純に画像中心領域を合焦点検出領域として決定することや、デフォルトとして設定された複数の領域を合焦点検出領域として決定することも可能である。
続いてステップS301において、システムコントローラ90は、情報取得部61からの撮影条件(撮影条件情報)を取得する。撮影条件情報は、例えば、撮影に用いられる結像光学系、各結像光学系の焦点距離、Fnoデータ、および、撮像素子の画素サイズに関する許容錯乱円径δである。続いてステップS302において、領域含有判定部63は、ステップS301にて取得された撮影に用いられる結像光学系を介して得られる画像信号に、ステップS300にて決定された合焦点検出領域が含まれているか否かを判定する。
続いてステップS303において、システムコントローラ90(結像光学系選定部51)は、ステップS302にて合焦点検出領域が含まれていると判定された結像光学系の中から、第一の結像光学系を選定する。本実施例において、第一の結像光学系は、撮影条件情報としての焦点距離、Fnoデータ、および、許容錯乱円径に基づいて選定された、最も被写界深度の浅い結像光学系である。被写界深度の浅い結像光学系の選択法は、実施例1と同様である。続くステップS304、S305は、実施例2(図7)のステップS202、S203とそれぞれ同様である。
続いてステップS306において、システムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、ステップS304、S305の位相差AFにより移動されたフォーカス群の位置で、フォーカス群140aFの微小駆動を行う。続くステップS307〜S315は、実施例1(図5)のステップS103〜S111とそれぞれ同様である。
以上のように、本実施例の複眼撮像装置は、位相差方式の焦点検出(AF)によりフォーカス群を合焦点近傍まで移動させて粗い調節を行い、続いてコントラスト方式のAFにより詳細に調節する。これにより、高精度かつ短時間での焦点検出が可能となる。また本実施例によれば、AF制御に用いる光学系として、高精度にフォーカスレンズの位置を決定可能な光学系を選定することができる。その結果、AF制御における処理負荷の低減および合焦精度の向上を実現することが可能となる。
次に、図10を参照して、本発明の実施例4における複眼撮像装置について説明する。図10は、本実施例における複眼撮像装置4のブロック図である。本実施例の複眼撮像装置4は、撮像ユニット100に代えて、撮像ユニット400を有する点で、実施例3の複眼撮像装置3とは異なる。なお、複眼撮像装置4は、レンズ一体型の撮像装置、または、結像光学系(撮像光学系)を有するレンズ装置と、レンズ装置が着脱可能に装着されて撮像素子を有する撮像装置本体とから構成されてもよい。
撮像ユニット400は、図2および図3を参照して説明した実施例1と同様に、それぞれが物体の光学像を形成する8つの結像光学系410a、420a、430a、440a、410b、420b、430b、440b(撮像光学系)を有する。また撮像ユニット400は、複数の結像光学系の一つにそれぞれ対応する複数の撮像素子を有する。図10は、撮像ユニット400の結像光学系410a、440aの光軸OA1、OA2を含む断面図である。
各結像光学系は、フォーカス群F(フォーカスレンズユニット、前群)、および、後群R(固定レンズユニット)を有する。フォーカス群Fは、被写体位置が変化する際(フォーカシングの際)に同じ量だけ移動するように、図10に示されるように、保持部300(保持手段)により一体的に保持および駆動される。後群Rは、保持部310により一体的に保持されてフォーカシングの際に固定される。また、各結像光学系には、不図示の絞りなどの他の部材も含む。このように本実施例は、フォーカシングの際に光学系の一部を一体的に移動させる部分フォーカス方法を使用する。フォーカス群Fに搭載される各結像光学系のフォーカスレンズの数は、一または複数である。
複数の撮像素子210a〜210fは、一体で保持されて撮像素子ユニット200を構成する。撮像素子210a、210bは結像光学系410a、420aにそれぞれ対応し、撮像素子210c、210dは結像光学系410b、420bにそれぞれ対応する。また、撮像素子210e、210fは結像光学系440a、430aにそれぞれ対応し、撮像素子210g、210hは結像光学系440b、430bにそれぞれ対応する。
8つの結像光学系410a、420a、430a、440a、410b、420b、430b、440bの光軸は、互いに略平行になるように配置される。同一の参照番号を付された2つの結像光学系(例えば結像光学系410a、410b)は、同一の焦点距離を有する。本実施例では、互いに異なる焦点距離を有する4組の結像光学系410、420、430、440が設けられている。結像光学系410a、410bは、8つの結像光学系の中で最も短い焦点距離を有する広角結像光学系対である。結像光学系420a、420bは、結像光学系410a、410bよりも焦点距離が長い。結像光学系430a、430bは、結像光学系420a、420bよりも焦点距離が長い。結像光学系440a、440bは、結像光学系430a、430bよりも焦点距離が長い。
図10において、結像光学系410a、440aは複眼を構成する。撮像素子210a、210eは、それぞれ、結像光学系410a、440aを介して撮像素子面上に到達した光学像を電気信号(アナログ信号)に変換する。
次に、図11を参照して、撮像ユニット400のフォーカス駆動機構について説明する。図11は、撮像ユニット400のフォーカス駆動機構の部分拡大斜視図である。フォーカス群Fの保持部300は、それぞれの結像光学系の光軸に平行に配置された第一のガイドバー401に嵌合保持されるスリーブ部403、および、第二のガイドバー402に回転規制されるU溝404を有する。撮像ユニット400は、不図示のステッピングモータなどのアクチュエータにより回転する出力軸405、および、出力軸405に噛合したラック部材406を有する。なお、フォーカス群Fの形状は、図10と図11で異なっているが、これらの形状は一例に過ぎず、実際には同一の形状である。これにより、複数の結像光学系の一部を搭載したフォーカス群Fを保持する保持部300は、出力軸405の回転に合わせて光軸方向(図10に点線で示される光軸OA1、OAの方向)に一体的に移動する。
焦点距離が互いに異なる複数の結像光学系を有する複眼撮像装置において、異なる画角の合焦画像を同時に取得しようとする場合、複数の結像光学系を独立に設計すると、フォーカシング時のフォーカス群移動量が異なるため、駆動機構がそれぞれに必要となる。例えば、駆動モータがそれぞれに必要となり、または、駆動モータは共有化できてもピッチの異なる送りねじやギアなどの構成部品が必要となる。その結果、撮像装置が大型化し、または、フォーカス駆動機構が複雑になる。フォーカス駆動機構を単純な構成にするには、焦点距離が互いに異なる複数の結像光学系において、フォーカシングの際のフォーカス群の移動量を同じ量に設定する必要がある。それを達成する一手段として、本実施例に示されるように、フォーカス群(フォーカスレンズユニット)を共通の移動枠などに保持または一体成型により一体化されたフォーカス群を保持することが必要である。
このための光学系の近軸配置について、図25および図26を参照して説明する。図25は、被写体距離変動による像面移動の説明図である。図26は、フォーカス群移動による像面補正の説明図である。焦点距離fである結像光学系の物体側焦点から被写体(obj)までの距離をx、像側焦点から像面(img)までの距離をx’とすると、ニュートンの式より、以下の式(6)が成立する。
xx’=−f … (6)
式(6)より、被写体がΔxだけ移動した場合の結像光学系を介した場合の像面移動量Δx’は、以下の式(7)のように表される。
式(7)より、ある被写体距離変動が生じた場合の像面移動量は結像光学系の焦点距離fの2乗に比例する。すなわち、図25に示される広角光学系(光学系W)および望遠光学系(光学系T)の焦点距離をそれぞれf、fとすると、被写体距離変動Δxの場合のそれぞれの像面移動量Δx’、Δx’の比は、以下の式(8)のように表される。このように、像面移動量Δx’、Δx’の比は、それぞれの焦点距離の2乗比となる。
式(8)より、図25に示されるように、焦点距離の互いに異なる光学系を用いて同じ被写体を結像させた場合、望遠光学系の像面移動量Δx’は、広角光学系の像面移動量Δx’よりも焦点距離の2乗比倍だけ大きく移動する。
被写体距離に応じて光学系全体を光軸方向に移動させることでセンサ面上に合焦像を結像させるフォーカシング手法は、全体繰り出しとして知られている。各光学系全体を繰り出してフォーカスする場合、光学系の繰り出し量と像面変動量は1対1の関係となる。このため、センサ面上に結像させるための各光学系の全体繰り出し量は、それぞれ、Δx’、Δx’と同一となる。すなわち、望遠光学系は広角光学系よりも焦点距離2乗比倍だけ大きく繰り出す必要があるため、一体で駆動させることが難しく、駆動機構がそれぞれに必要となり、フォーカス駆動機構が複雑になる。
そこで本実施例では、図26に示されるように、フォーカシングの際に光学系の一部を移動させる部分フォーカス方法を採用する。レンズの部分フォーカス方法として、物体側の第1レンズ群を移動させる前玉フォーカス式や、第2レンズ群以降のレンズ群を移動させるインナーフォーカス式やリアフォーカス式が知られている。ここで、フォーカス群Fの光軸方向の移動による像面位置変動に対する位置敏感度ESは、フォーカス群の横倍率βとフォーカス群の像側に配置された像側群Rの横倍率βにより、以下の式(9)のように表される。
ES=(1−β )・β … (9)
リアフォーカス式のように、フォーカス群の像側にレンズ群がない場合、横倍率βは1となり、位置敏感度ESはES=1−β となる。ここで、フォーカシングの際におけるフォーカス群の移動量をΔAとすると、フォーカス群の移動に伴う像面移動量ΔA’は、以下の式(10)のように表される。
ΔA’=ΔA・ES … (10)
すなわち、部分フォーカス方法を行うには、式(7)で表わされる被写体距離変動による像面移動量Δx’と、式(10)で表わされるフォーカス群の移動量ΔAによる像面移動量ΔA’とが互いに等しくなればよい。その結果、ある位置敏感度ESを有するフォーカス群を備えた光学系において、像面移動量Δx’の像面変動を補正するには、以下の式(11)で表わされるΔAだけフォーカス群を移動させればよい。
図26に示される広角光学系(光学系W)および望遠光学系(光学系T)の焦点距離をそれぞれf、f、光学系Wのフォーカス群の横倍率をβFW、像側群の横倍率をβRW、光学系Tのフォーカス群の横倍率をβFT、像側群の横倍率をβRTとする。このとき、光学系W、Tのフォーカス群の位置敏感度ES、ESは、それぞれ、以下の式(12)、(13)のように表される。
ES=(1−βFW )・βRW … (12)
ES=(1−βFT )・βRT … (13)
図19に示される被写体移動量Δxにより生じたそれぞれの像面移動量Δx’、Δx’をそれぞれのフォーカス群の移動量ΔA(同一の移動量)で像面補正するための条件式は、式(11)〜(13)より、以下の式(14)ように表される。
式(8)より、式(14)は、以下の式(15)のように表される。
式(15)は、互いに異なる焦点距離の光学系においてフォーカス群の移動量を同一とするために満足すべき近軸的な条件式である。本実施例の光学系は、式(15)を満足するようにフォーカス群Fと像側群(後群R)の横倍率が設定される。式(15)は、異なる焦点距離を有する光学系において、その焦点距離の2乗比とフォーカス群位置敏感度の比が略等しい場合にフォーカシング移動量を同一にできることを示している。
なお、フォーカス群の位置敏感度は、式(15)を完全に満足させなくても、ピントずれが許容錯乱円径δ内であれば足りる。例えば、像面移動量Δx’とフォーカス群による像面移動量ΔA’との差分をピントずれ量、錯乱円径δを撮像面(イメージサークル)の1/500から1/1000程度とすると、ピントずれ量は、以下の式(16)を満足すればよい。
|Δx’−ΔA’|<(F値)×δ … (16)
このため、実際の光学系では、以下の式(17)を満足すれば、光学系の焦点深度内でピントずれ量が収まっており、同一のフォーカス群移動量で同時に合焦画像の取得が可能である。
すなわち、異なる画角の合焦画像の同時取得およびフォーカス駆動機構の単純化を両立するには、異なる焦点距離を有する光学系のそれぞれのフォーカス群を一体に保持し、式(17)を満足してフォーカシング時の移動量をそれぞれ同じ量とすることが必要である。そのため、本実施例における各フォーカス群は、異なる焦点距離を有する複数の結像光学系においてフォーカシング移動量を同一とするために、式(17)を満足している。
次に、図12を参照して、複眼撮像装置4によるAF制御方法について説明する。図12は、複眼撮像装置4の撮影動作(AF制御方法)を示すフローチャートである。図12の各ステップは、複眼撮像装置4のシステムコントローラ90の指令に基づいて実行される。すなわち図12に示されるAF制御方法は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)として構成されるシステムコントローラ90が各ステップの機能を実行させるプログラムとして具現可能である。
図12のステップS400〜S404は、実施例3(図9)のステップS300〜S304と同様である。続いてステップS405において、システムコントローラ90は、ステップS404にて算出されたデフォーカス量をフォーカス群移動位置算出部52に送り、移動位置を算出する。そしてシステムコントローラ90は、撮像制御部50を介して、算出された移動位置にフォーカス群Fを一体で移動させる。続くステップS406〜S412は、フォーカス群を一体で移動制御することを除き、実施例3(図9)のステップS306〜S312と同様である。
本実施例では、互いに異なる焦点距離を有する複数の結像光学系において、フォーカシング移動量を同一とするための式(17)を満足している。このため、常に同一被写体距離に対して全ての結像光学系が同一のフォーカス群移動量で被写体に合焦する。このような結像光学系の構成により、実施例1〜3で必要とされた、選定された結像光学系以外のフォーカス群位置を算出する処理を省略することが可能となり、より効率的にAF制御を実行することができる。なお本実施例では、実施例3をベースに、フォーカス移動量が同一の結像光学系を採用することでより効率的にAF制御を行うことを説明したが、同様に実施例1、2をベースにして構成することも可能である。
次に、本実施例の複眼撮像装置4に採用可能な第一複眼光学系〜第四複眼光学系について説明する。本実施例の複眼光学系は、少なくとも一つの結像光学系で部分フォーカシング方法を採用し、条件式(17)を満足する。これにより、互いに異なる焦点距離を有する複数の結像光学系において、フォーカシング移動量が同一である。具体的には、フォーカス群Fの位置敏感度ESに影響する、各光学系のフォーカス群とさらに像側に位置する像側群(後群R)の横倍率β、βを適切に設定している。
また、ここでの条件式の算出条件としては、条件式(17)のf、ESFTに各複眼光学系で最も大きな焦点距離を有する光学系の焦点距離、位置敏感度を代入する。また、条件式(17)のf、ESFTに対象となる結像光学系の焦点距離、位置敏感度を代入する。この算出条件で各光学系が条件式(17)を満たすことにより、最も焦点深度の浅いテレ個眼と同じフォーカス群移動量とした場合、全ての個眼光学系でも同一被写体に合焦させることが可能となる。
また、一体的な保持が容易となるように、各光軸と垂直方向に隣接する他方の光学系を構成するレンズと略同じ位置になるように配置している。また、一体成型が可能となるように、各光軸と垂直な方向に隣接する他方の光学系を構成するレンズと同一の材料によって各レンズが構成されている。一体成型の手法としては、従来の射出成型法や金型にガラスを入れてプレスするガラスモールド法などを用いることができる。また、各光学系の光束が他の光学系と干渉しないように各光学系の前玉位置がほぼ同じ位置となるように構成している。また、像面(撮像領域)位置についても撮像素子の配置やその調整が簡易となるようにほぼ同じ位置となるように構成している。各光学系を構成するレンズの面形状は、各光軸と垂直方向に隣接する他方の光学系を構成するレンズとは異なるように構成されている。異なる面形状で同じ材料により構成した場合にも、十分な光学結像性能を両立することができる。また、撮像装置として十分な高変倍比を実現するために、ワイド個眼とテレ個眼の焦点距離比が1.5倍以上となるように構成している。
図13(A)、(B)、(C)、(D)は、第一複眼光学系のワイド個眼、ワイドミドル個眼、テレミドル個眼、テレ個眼のレンズ断面図である。第一複眼光学系では、無限遠被写体から近距離被写体へのフォーカシングに際してフォーカス群Fは物体側へ移動し、像側群(後群R)は固定である(前玉フォーカス式)。
図14(A)、(B)、(C)、(D)は、第一複眼光学系に対応する数値実施例1のワイド、ワイドミドル、テレミドル、テレの収差図である。図15(A)、(B)、(C)、(D)は、第二複眼光学系のワイド個眼、ワイドミドル個眼、テレミドル個眼、テレ個眼のレンズ断面図である。第二複眼光学系では、無限遠被写体から近距離被写体へのフォーカシングに際してフォーカス群Fは像側へ移動し、像側群(後群R)は固定である(インナーフォーカス式)。図16(A)、(B)、(C)、(D)は、第二複眼光学系に対応する数値実施例2のワイド、ワイドミドル、テレミドル、テレの収差図である。
図17(A)、(B)、(C)、(D)は、第三複眼光学系のワイド個眼、ワイドミドル個眼、テレミドル個眼、テレ個眼のレンズ断面図である。第三複眼光学系では、無限遠被写体から近距離被写体へのフォーカシングに際してフォーカス群Fは物体側へ移動し、像側群(後群R)は存在しない(リアフォーカス式)。図18(A)、(B)、(C)、(D)は、第三複眼光学系に対応する数値実施例3のワイド、ワイドミドル、テレミドル、テレの収差図である。
図19(A)、(B)は、第四複眼光学系のワイド個眼、テレ個眼のレンズ断面図である。第四複眼光学系では、無限遠被写体から近距離被写体へのフォーカシングに際してフォーカス群Fは物体側へ移動する。ワイド個眼において像側群(後群Rha)はフォーカシングの際に固定され、テレ個眼において像側群(後群R)は存在しない。すなわちフォーカシング方式としてはワイド個眼で前玉フォーカス式、テレ個眼では全体繰り出し式を採用している。このように、一方が全体繰り出しでも他方が部分フォーカス方式であれば、条件式(17)を満たすことが可能である。
図20(A)、(B)は、第四複眼光学系に対応する数値実施例4のワイド、テレの収差図である。
各レンズ断面図において、左方が被写体側すなわち物体側(前方)で、右方が像側(後方)である。Fはフォーカス群、Rは像側群(後群)、SPは開口絞り、IPは像面である。像面IPは、CCDセンサやCMOSセンサなどの固体撮像素子(光電変換素子)の撮像面に相当する。銀塩フィルムを使用する際には、フィルム面に相当する。各収差図において、d、gはd線、g線、ΔM、ΔSはメリディオナル像面、サジタル像面である。倍率色収差はg線によって表している。ωは半画角、FnoはFナンバーである。
また、本実施例における撮像ユニット400は、簡易的にフォーカス群Fと像側群(後群R)の2枚レンズで構成されている。ただし本実施例はこれに限定されるものではなく、数値実施例1〜4の光学系に適宜合わせてフォーカス群保持部や駆動部を構成してもよい。
このように、各実施例の制御装置は、取得手段(情報取得部61)、決定手段(結像光学系選定部51)、焦点検出手段(AF信号処理部31、位相差用AF信号処理部33)、および、制御手段(撮像制御部50)を有する。取得手段は、撮影条件情報を取得する。決定手段は、撮影条件情報に基づいて、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系(複数の結像光学系)のうち、被写界深度が最も浅い第一の光学系(第一の結像光学系)を決定する。焦点検出手段は、第一の光学系を介して得られた焦点信号(像信号、すなわち撮像素子からの出力信号)に基づいて焦点検出を行う。制御手段は、焦点検出手段からの出力信号に基づいて複数の光学系のフォーカス制御を行う。なお、これらの各要素は、システムコントローラ90(カメラCPUまたはレンズCPU)による指令に基づいて動作する。
好ましくは、制御装置は、複数の光学系のうち第二の光学系(第一の光学系を除く他の光学系)のフォーカスレンズの移動位置を算出する算出手段(フォーカス群移動位置算出部52)を有する。制御手段は、焦点検出手段からの出力信号に基づいて、第一の光学系のフォーカスレンズを移動させることによりフォーカス制御を行う。そして算出手段は、第一の光学系のフォーカスレンズの位置に基づいて、第二の光学系のフォーカスレンズの移動位置を算出する。または、好ましくは、制御手段は、焦点検出手段からの出力信号に基づいて、複数の光学系の複数のフォーカスレンズを一体的に同じ移動量だけ移動させることによりフォーカス制御を行う。より好ましくは、取得手段は、撮影条件情報として、複数の光学系、複数の光学系の焦点距離、および、複数の光学系のFナンバーのそれぞれに関する情報を取得する。そして決定手段は、第一の光学系の焦点距離をf1、第一の光学系のFナンバーをFno1、複数の光学系のうち任意の光学系の焦点距離をf、任意の光学系のFナンバーをFnoとするとき、要件式(3a)を満たす第一の光学系を決定する。
また好ましくは、焦点検出手段は、コントラスト方式または位相差方式により焦点検出を行う。または、好ましくは、焦点検出手段は、位相差方式により焦点検出を行う第一の焦点検出手段(位相差用AF信号処理部33)、および、コントラスト方式により焦点検出を行う第二の焦点検出手段(AF信号処理部31)を有する。そして制御手段は、第一の焦点検出手段からの第一の出力信号に基づいて第一のフォーカス制御を行う。また制御手段は、第一のフォーカス制御の後、第二の焦点検出手段からの第二の出力信号に基づいて第二のフォーカス制御を行う。
また好ましくは、制御装置は、領域決定手段(合焦点検出領域決定部62)および判定手段(領域含有判定部63)を有する。領域決定手段は、焦点検出を行う領域を決定する。判定手段は、領域決定手段により決定された領域が複数の光学系のそれぞれの撮像領域内に含まれているか否かを判定する。そして決定手段は、判定手段による判定結果に基づいて第一の光学系を決定する。
各実施例の撮像装置(複眼撮像装置1〜4)は、前記制御装置、および、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系により形成された光学像を光電変換する撮像素子(撮像素子ユニット200)を有する。好ましくは、撮像素子は、複数の光学系のそれぞれに対応する複数の撮像領域(撮像素子210a〜210h)を有する。
各実施例の撮像システム(複眼撮像装置1〜4)は、前記撮像装置、および、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系(結像光学系110〜140、410〜440)を有する。好ましくは、複数の光学系は、同一の焦点距離を有する少なくとも二つの光学系(例えば、結像光学系110a、110b)を含む。また好ましくは、撮像システムは、複数の光学系のフォーカス制御の際に、複数の光学系の複数のフォーカスレンズを一体的に同じ移動量だけ移動可能にする保持手段(保持部300)を有する。
各実施例のレンズ装置は、前記複数の光学系(結像光学系110〜140、410〜440)、および、制御手段(システムコントローラ90)を有する。制御手段は、撮影条件情報に基づいて決定された、複数の光学系のうち被写界深度が最も浅い第一の光学系を介して得られた焦点信号に基づいて、複数の光学系のフォーカス制御を行う。この場合の制御手段は、レンズ装置に含まれる制御手段であり、撮像制御部50と同様の機能を有する。
(その他の実施例)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
各実施例によれば、互いに焦点距離の異なる複数の光学系の合焦点を効率良くかつ正確に検出可能な制御装置、撮像装置、撮像システム、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
以下の数値実施例1〜4は、第複眼光学系〜第四複眼光学系のそれぞれに対応する具体的数値データである。各数値実施例において、iは物体側から数えた面の番号を示す。riは第i番目の光学面(第i面)の曲率半径である。diは第i面と第(i+1)面との軸上間隔である。ndi、νdiはそれぞれd線に対する第i番目の光学部材の材料の屈折率、アッベ数である。fは焦点距離、FnoはFナンバー、ωは半画角である。間隔dが0とは前後の面が接合されていることを示す。
また、非球面形状はRを曲率半径とし、非球面係数K、A3,A4、A5,A6、A7,A8、A9、A10、A11,A12を用いて次式で与えられるものとする。
X=(H/R)/[1+{1−(1+K)(H/R)1/2]+A3・H+A4・H+A5・H+A6・H+A7・H+A8・H+A9・H+A10・H10+A11・H11+A12・H12 … (18)
なお、各非球面係数における「e±XX」は「×10±XX」を意味している。
表1は、条件式(17)と数値実施例1〜4との関係を示している。焦点距離、Fナンバー、および、画角は、それぞれ、無限遠物体に焦点を合わせたときの値を表している。BFは、最終レンズ面から像面までの距離を空気換算した値である。

(数値実施例1)
ワイド個眼
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1* 40.382 1.30 1.62041 60.3
2* 2.411 2.67
3* 6.203 1.40 1.59240 68.3
4* -11.433 0.50
5* -62.116 0.80 1.80518 25.4
6* 15.255 0.10
7(絞り) ∞ 0.10
8* 6.018 1.20 1.64000 60.1
9* -12.756 3.48
10* 9.928 1.80 1.59240 68.3
11* -11.658 0.50
12* -28.136 1.00 1.84666 23.8
13* 8.934
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-8.61567e+001 A 4=-9.22230e-004 A 6= 4.19663e-005
第2面
K =-9.30223e-001 A 4= 7.19408e-003 A 6= 6.36185e-004
第3面
K = 3.54414e+000 A 4= 2.81499e-003 A 6= 2.34019e-004
第4面
K =-3.53906e+000 A 4= 1.43935e-003 A 6= 1.07092e-004
第5面
K = 3.15676e+000 A 4= 1.79932e-003 A 6=-9.65503e-004
第6面
K = 4.96423e+001 A 4= 1.09416e-003 A 6=-7.97966e-004
第8面
K =-3.06847e+000 A 4=-1.51330e-004 A 6= 3.84651e-004
第9面
K = 9.75797e+000 A 4=-3.28928e-004 A 6= 5.50566e-004
第10面
K =-1.10481e+001 A 4= 2.90917e-004 A 6= 5.26599e-004
第11面
K = 1.72650e+001 A 4=-4.08824e-003 A 6= 9.11055e-004
第12面
K =-7.35482e+001 A 4=-1.54275e-002 A 6= 3.85072e-004
第13面
K = 7.43385e+000 A 4=-1.07701e-002 A 6= 4.92519e-004

各種データ
焦点距離 5.20
Fナンバー 2.88
半画角 36.69
像高 3.88
レンズ全長 17.91
BF 3.06

入射瞳位置 3.15
射出瞳位置 -4.86
前側主点位置 4.94
後側主点位置 -2.14

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -4.19
2 3 6.99
3 5 -15.14
4 8 6.55
5 10 9.34
6 12 -7.91

ワイドミドル個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 6.194 1.30 1.62041 60.3
2* 2.200 2.67
3* 6.346 1.40 1.59240 68.3
4* -26.449 0.50
5* -41.518 0.80 1.80518 25.4
6* 14.348 0.10
7(絞り) ∞ 0.10
8* 4.979 1.20 1.64000 60.1
9* -7.878 3.48
10* -7.653 1.80 1.59240 68.3
11* -7.611 0.50
12* -12.407 1.00 1.84666 23.8
13* 52.342
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-5.86699e+000 A 4=-8.96118e-004 A 6= 1.23087e-006
第2面
K =-1.11462e+000 A 4= 5.18382e-003 A 6= 7.47793e-004
第3面
K = 2.23083e+000 A 4= 2.29189e-003 A 6= 9.11689e-005
第4面
K = 3.98608e+001 A 4=-1.07969e-003 A 6=-1.03444e-004
第5面
K =-2.66134e+001 A 4= 2.91291e-004 A 6=-5.80559e-004
第6面
K = 3.25993e+001 A 4= 1.05064e-003 A 6=-3.89850e-004
第8面
K =-3.31035e+000 A 4= 9.36039e-004 A 6= 4.48060e-005
第9面
K = 1.62170e+000 A 4=-1.30807e-004 A 6= 1.97962e-004
第10面
K =-1.84308e+001 A 4=-9.71624e-003 A 6= 5.68105e-004
第11面
K =-2.88780e+001 A 4=-1.01570e-002 A 6= 1.38466e-004
第12面
K =-9.00000e+001 A 4=-1.47730e-002 A 6=-1.20913e-005
第13面
K =-5.42659e+001 A 4=-8.67083e-003 A 6= 3.90008e-004

各種データ
焦点距離 7.50
Fナンバー 2.88
半画角 27.32
像高 3.88
レンズ全長 17.91
BF 3.06

入射瞳位置 4.05
射出瞳位置 -4.94
前側主点位置 4.52
後側主点位置 -4.44

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -6.28
2 3 8.78
3 5 -13.16
4 8 4.95
5 10 138.07
6 12 -11.76

テレミドル個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* -14.915 1.30 1.62041 60.3
2* 69.090 2.67
3* 5.672 1.40 1.59240 68.3
4* -7.487 0.50
5* -9.447 0.80 1.80518 25.4
6* -22.100 0.10
7(絞り) ∞ 0.10
8* 3.929 1.20 1.64000 60.1
9* 2.484 3.48
10* 6.037 1.80 1.59240 68.3
11* 21.097 0.50
12* 13.374 1.00 1.84666 23.8
13* 6.940
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 3.23218e+000 A 4=-3.05400e-004 A 6= 4.53521e-005
第2面
K =-9.00000e+001 A 4= 1.59130e-004 A 6= 5.15981e-005
第3面
K =-1.64767e+000 A 4= 2.27739e-003 A 6=-6.09668e-006
第4面
K =-7.51140e+000 A 4= 2.83658e-004 A 6= 7.41960e-005
第5面
K = 8.77500e+000 A 4= 1.90647e-004 A 6= 7.09546e-004
第6面
K = 7.06211e+000 A 4=-1.29880e-003 A 6= 6.54962e-004
第8面
K =-7.69118e-001 A 4=-1.53255e-003 A 6=-1.23634e-004
第9面
K =-9.82229e-001 A 4= 2.51720e-004 A 6=-1.95089e-004
第10面
K =-4.39310e+000 A 4= 2.05043e-003 A 6=-1.72957e-005
第11面
K = 3.04604e+001 A 4= 9.28199e-004 A 6=-1.81115e-004
第12面
K = 5.49088e+000 A 4=-1.18023e-003 A 6= 3.43330e-005
第13面
K = 2.34608e+000 A 4=-3.33103e-003 A 6= 1.61864e-004

各種データ
焦点距離 10.50
Fナンバー 2.88
半画角 20.26
像高 3.88
レンズ全長 17.91
BF 3.06

入射瞳位置 4.64
射出瞳位置 -5.12
前側主点位置 1.66
後側主点位置 -7.44

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -19.66
2 3 5.67
3 5 -21.09
4 8 -15.62
5 10 13.67
6 12 -18.35

テレ個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 36.807 1.30 1.62041 60.3
2* -41.677 2.67
3* 8.270 1.40 1.59240 68.3
4* -7.910 0.50
5* -9.885 0.80 1.80518 25.4
6* -54.358 0.10
7(絞り) ∞ 0.10
8* 5.124 1.20 1.64000 60.1
9* 2.412 3.48
10* 10.272 1.80 1.59240 68.3
11* 16.743 0.50
12* 9.281 1.00 1.84666 23.8
13* 10.176
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-9.00000e+001 A 4= 3.25623e-005 A 6= 1.37046e-005
第2面
K = 6.54916e+001 A 4= 9.61894e-004 A 6= 1.97095e-005
第3面
K =-5.20341e-001 A 4= 2.82359e-003 A 6= 1.62204e-005
第4面
K =-1.07451e+001 A 4= 1.35610e-003 A 6=-1.75272e-005
第5面
K = 9.36306e+000 A 4= 3.65867e-003 A 6= 3.57432e-004
第6面
K =-1.69149e+001 A 4= 1.12483e-003 A 6= 6.25155e-004
第8面
K =-6.38373e-001 A 4=-3.54965e-003 A 6= 1.25622e-006
第9面
K =-9.28207e-001 A 4=-1.83232e-003 A 6=-1.58220e-004
第10面
K = 6.03894e-001 A 4= 1.13103e-003 A 6= 4.35985e-005
第11面
K =-8.36796e+000 A 4= 9.48431e-004 A 6=-5.05453e-005
第12面
K =-2.24043e+000 A 4=-9.07528e-004 A 6= 9.61281e-007
第13面
K = 6.10242e+000 A 4=-2.60010e-003 A 6= 1.92825e-005

各種データ
焦点距離 15.00
Fナンバー 2.88
半画角 14.48
像高 3.88
レンズ全長 17.91
BF 3.06

入射瞳位置 6.90
射出瞳位置 -6.27
前側主点位置 -2.20
後側主点位置 -11.94

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 31.71
2 3 7.05
3 5 -15.13
4 8 -8.61
5 10 40.66
6 12 82.43

(数値実施例2)
ワイド個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* -42.834 1.30 1.72916 54.7
2* 3.863 1.95
3* 10.061 1.40 1.59240 68.3
4* -254.805 0.97
5(絞り) ∞ 0.20
6* 60.619 0.80 1.80518 25.4
7* 15.022 0.20
8* 12.585 1.20 1.64000 60.1
9* -6.869 1.35
10* 6.405 1.80 1.59240 68.3
11* -9.227 1.28
12* 42.308 1.00 1.84666 23.8
13* 4.861
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-9.00000e+001 A 4= 1.68209e-003 A 6= 2.18378e-005
第2面
K = 1.56201e+000 A 4= 2.31919e-004 A 6= 2.49857e-005
第3面
K = 1.56344e+001 A 4=-2.30989e-003 A 6=-3.90307e-004
第4面
K =-9.00000e+001 A 4= 8.76797e-004 A 6=-3.09096e-004
第6面
K =-9.00000e+001 A 4= 7.22417e-004 A 6= 1.69814e-004
第7面
K =-5.28938e+001 A 4= 3.20245e-003 A 6= 2.63310e-004
第8面
K =-3.31531e+001 A 4= 3.32480e-003 A 6=-1.76152e-005
第9面
K =-1.14135e+000 A 4=-8.15775e-004 A 6= 3.19305e-006
第10面
K =-8.67401e+000 A 4= 2.26418e-003 A 6=-3.63267e-004
第11面
K = 2.68548e+000 A 4=-2.16758e-003 A 6=-4.66522e-005
第12面
K = 9.00000e+001 A 4=-8.67976e-003 A 6= 6.91067e-004
第13面
K =-5.35623e+000 A 4= 9.73749e-004 A 6= 7.24657e-004

各種データ
焦点距離 5.20
Fナンバー 2.88
半画角 36.69
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 4.55

入射瞳位置 2.89
射出瞳位置 -4.03
前側主点位置 4.94
後側主点位置 -0.65

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -4.80
2 3 16.37
3 6 -25.00
4 8 7.11
5 10 6.67
6 12 -6.57

ワイドミドル個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 7.207 1.30 1.72916 54.7
2* 4.000 1.95
3* 7.876 1.40 1.59240 68.3
4* 4.755 0.97
5(絞り) ∞ 0.20
6* 11.962 0.80 1.80518 25.4
7* 5.782 0.20
8* 7.462 1.20 1.64000 60.1
9* -5.083 1.35
10* 4.011 1.80 1.59240 68.3
11* 7.357 1.28
12* 12.505 1.00 1.84666 23.8
13* 5.927
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-4.55173e+000 A 4= 1.04524e-003 A 6= 5.22673e-005
第2面
K = 1.07655e+000 A 4=-2.68944e-003 A 6= 1.76360e-004
第3面
K =-5.98889e+000 A 4=-7.72514e-003 A 6= 4.93606e-004
第4面
K =-6.75596e+000 A 4=-4.98007e-003 A 6= 5.07961e-004
第6面
K =-7.89069e+001 A 4=-2.69850e-003 A 6= 3.52609e-004
第7面
K =-2.27576e+001 A 4= 1.42455e-003 A 6=-1.01831e-005
第8面
K =-3.33768e+001 A 4= 4.50455e-003 A 6=-2.18686e-004
第9面
K =-2.68795e-002 A 4=-2.95824e-004 A 6= 1.05748e-004
第10面
K =-2.20833e+000 A 4= 3.37019e-003 A 6= 3.11853e-005
第11面
K = 1.71227e+000 A 4=-4.49146e-005 A 6= 1.17908e-004
第12面
K = 5.70869e-001 A 4=-3.54385e-003 A 6= 2.46582e-004
第13面
K =-1.78719e+000 A 4=-7.83362e-004 A 6= 3.59345e-004

各種データ
焦点距離 7.50
Fナンバー 2.88
半画角 27.32
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 4.55

入射瞳位置 4.41
射出瞳位置 -4.23
前側主点位置 5.51
後側主点位置 -2.95

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -14.87
2 3 -24.32
3 6 -14.75
4 8 4.91
5 10 12.41
6 12 -14.31

テレミドル個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* -15.000 1.30 1.72916 54.7
2* 17.960 1.95
3* 6.796 1.40 1.59240 68.3
4* -7.146 0.97
5(絞り) ∞ 0.20
6* -14.236 0.80 1.80518 25.4
7* -98.169 0.20
8* 5.334 1.20 1.64000 60.1
9* 4.199 1.35
10* 5.372 1.80 1.59240 68.3
11* 9.899 1.28
12* 5.128 1.00 1.84666 23.8
13* 3.875
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 8.00699e+000 A 4=-1.47327e-003 A 6= 7.30169e-005
第2面
K =-3.65224e+001 A 4=-5.44314e-004 A 6= 5.29084e-005
第3面
K =-3.27830e+000 A 4= 9.82143e-004 A 6= 1.93818e-005
第4面
K =-1.26439e+000 A 4= 1.25692e-003 A 6=-7.42342e-006
第6面
K =-5.37243e+000 A 4= 1.00930e-003 A 6= 8.59265e-005
第7面
K =-9.00000e+001 A 4= 2.44487e-003 A 6= 1.02366e-004
第8面
K =-5.01056e+000 A 4= 8.62296e-003 A 6= 6.49491e-005
第9面
K = 6.14970e-001 A 4= 2.64291e-003 A 6= 4.35217e-004
第10面
K = 7.18277e-001 A 4= 3.35315e-003 A 6=-1.54486e-004
第11面
K = 1.51189e+000 A 4= 5.61145e-003 A 6=-1.70734e-004
第12面
K = 9.04194e-001 A 4=-6.62979e-003 A 6=-1.55750e-004
第13面
K =-6.57254e-003 A 4=-9.21593e-003 A 6= 2.82444e-005

各種データ
焦点距離 10.50
Fナンバー 2.88
半画角 20.26
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 4.55

入射瞳位置 3.62
射出瞳位置 -4.01
前側主点位置 1.25
後側主点位置 -5.95

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -11.03
2 3 6.11
3 6 -20.77
4 8 -52.55
5 10 17.27
6 12 -29.54

テレ個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 33.245 1.30 1.72916 54.7
2* 144.445 1.95
3* 12.849 1.40 1.59240 68.3
4* -9.797 0.97
5(絞り) ∞ 0.20
6* -13.239 0.80 1.80518 25.4
7* 60.932 0.20
8* 5.788 1.20 1.64000 60.1
9* 4.534 1.35
10* 5.805 1.80 1.59240 68.3
11* 4.659 1.28
12* 5.752 1.00 1.84666 23.8
13* 6.534
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-8.19456e+001 A 4=-5.31853e-004 A 6=-7.42778e-006
第2面
K =-9.00000e+001 A 4= 9.14133e-005 A 6= 1.43749e-005
第3面
K =-1.08476e+001 A 4= 1.16459e-003 A 6=-1.83197e-005
第4面
K = 9.72251e-001 A 4= 1.35326e-004 A 6= 7.81170e-006
第6面
K =-6.39115e+001 A 4= 2.15637e-003 A 6= 1.05300e-005
第7面
K =-9.00000e+001 A 4= 4.80467e-003 A 6= 7.24665e-005
第8面
K =-1.02518e+001 A 4= 6.60769e-003 A 6= 1.61089e-004
第9面
K = 1.25753e+000 A 4=-2.95145e-005 A 6= 3.76702e-004
第10面
K =-1.25455e+000 A 4=-1.16553e-003 A 6= 2.81324e-005
第11面
K =-4.99122e+000 A 4= 1.63656e-003 A 6=-1.60913e-004
第12面
K =-5.81002e-001 A 4=-3.88415e-003 A 6= 1.65437e-004
第13面
K = 1.22656e+000 A 4=-4.86561e-003 A 6= 1.16617e-004

各種データ
焦点距離 15.00
Fナンバー 2.88
半画角 14.48
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 4.55

入射瞳位置 5.25
射出瞳位置 -4.71
前側主点位置 -4.04
後側主点位置 -10.45

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 58.93
2 3 9.60
3 6 -13.44
4 8 -52.19
5 10 -95.85
6 12 35.77

(数値実施例3)
ワイド個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* -278.039 1.15 1.69680 55.5
2* 6.000 2.75
3* -13.838 1.55 1.59240 68.3
4* -4.335 0.50
5* 5.392 0.80 1.80518 25.4
6* 3.393 0.43
7(絞り) ∞ 1.56
8* -20.462 1.20 1.64000 60.1
9* -3.385 0.59
10* 11.995 1.65 1.59240 68.3
11* -11.271 1.37
12* -9.279 1.00 1.84666 23.8
13* 9.946
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-1.51839e+001 A 4= 6.01752e-004 A 6= 2.86999e-005
第2面
K = 1.96510e+000 A 4=-3.86322e-004 A 6=-1.66133e-005
第3面
K = 2.27610e+001 A 4=-8.92074e-004 A 6=-6.83728e-004
第4面
K =-7.29708e+000 A 4=-6.23057e-003 A 6=-1.69117e-004
第5面
K =-9.67598e-001 A 4=-7.68250e-003 A 6=-2.57460e-004
第6面
K =-4.96656e+000 A 4= 7.15623e-004 A 6= 8.72707e-006
第8面
K =-6.04476e-001 A 4=-1.54465e-003 A 6= 2.57992e-004
第9面
K =-1.00603e+000 A 4=-2.23851e-003 A 6=-9.07492e-005
第10面
K =-3.55816e+001 A 4= 7.39878e-005 A 6=-4.05799e-004
第11面
K = 3.15494e+000 A 4=-5.45664e-003 A 6= 4.27810e-005
第12面
K =-1.09737e+001 A 4=-4.17651e-003 A 6= 3.03530e-004
第13面
K =-1.89271e+001 A 4= 3.28962e-003 A 6= 1.01426e-004

各種データ
焦点距離 5.20
Fナンバー 2.88
半画角 36.69
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 3.45

入射瞳位置 3.90
射出瞳位置 -4.05
前側主点位置 5.49
後側主点位置 -1.75

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -8.41
2 3 10.05
3 5 -13.83
4 8 6.17
5 10 10.07
6 12 -5.54

ワイドミドル個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 246.153 1.15 1.69680 55.5
2* 6.000 2.75
3* 27.183 1.55 1.59240 68.3
4* -4.038 0.50
5* 5.849 0.80 1.80518 25.4
6* 3.626 0.43
7(絞り) ∞ 1.56
8* -30.741 1.20 1.64000 60.1
9* -6.722 0.59
10* 5.066 1.65 1.59240 68.3
11* 6.280 1.37
12* 18.583 1.00 1.84666 23.8
13* 6.571 (可変)
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 9.00000e+001 A 4=-8.39451e-004 A 6= 2.35285e-005
第2面
K =-5.34082e+000 A 4= 4.03329e-003 A 6=-1.66191e-005
第3面
K = 6.33715e+001 A 4= 2.67153e-003 A 6=-1.61664e-004
第4面
K =-5.22262e+000 A 4=-1.37728e-003 A 6= 2.77794e-005
第5面
K =-2.62749e+000 A 4=-9.55365e-003 A 6= 2.40785e-004
第6面
K =-5.84224e+000 A 4=-6.94200e-003 A 6= 1.86444e-004
第8面
K = 9.00000e+001 A 4= 8.35122e-003 A 6= 1.58826e-004
第9面
K =-1.03311e+001 A 4= 3.42515e-003 A 6= 6.46597e-004
第10面
K =-3.10477e+000 A 4= 3.57728e-003 A 6= 1.57487e-004
第11面
K =-3.74031e+000 A 4=-8.18470e-004 A 6= 4.37137e-004
第12面
K =-9.00000e+001 A 4=-7.97372e-003 A 6= 3.60044e-004
第13面
K =-1.19739e+001 A 4=-3.83591e-003 A 6= 4.12780e-004

各種データ
焦点距離 7.50
Fナンバー 2.88
半画角 27.32
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 3.45

入射瞳位置 4.17
射出瞳位置 -3.91
前側主点位置 4.03
後側主点位置 -4.05

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -8.84
2 3 6.05
3 5 -14.11
4 8 13.19
5 10 29.38
6 12 -12.48

テレミドル個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 42.658 1.15 1.69680 55.5
2* 8.092 2.75
3* 3.713 1.55 1.59240 68.3
4* -32.881 0.50
5* 5.257 0.80 1.80518 25.4
6* 3.116 0.43
7(絞り) ∞ 1.56
8* -5.288 1.20 1.64000 60.1
9* -4.931 0.59
10* 5.092 1.65 1.59240 68.3
11* 5.827 1.37
12* 11.995 1.00 1.84666 23.8
13* 7.874
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-2.66383e+001 A 4=-2.18872e-003 A 6= 6.31429e-005
第2面
K = 2.08397e+000 A 4=-3.26063e-003 A 6= 2.84905e-005
第3面
K = 1.10583e-001 A 4= 2.75665e-004 A 6=-1.47214e-005
第4面
K =-6.74747e+001 A 4= 3.16266e-003 A 6=-8.64586e-005
第5面
K =-1.66566e+000 A 4=-3.71526e-003 A 6= 1.34066e-004
第6面
K = 5.41702e-001 A 4=-9.62595e-003 A 6= 1.70734e-004
第8面
K = 3.16668e+000 A 4= 4.62242e-003 A 6= 1.81580e-004
第9面
K = 1.69035e+000 A 4= 5.27071e-003 A 6= 1.69765e-004
第10面
K = 1.13673e+000 A 4= 3.22950e-006 A 6= 2.93792e-005
第11面
K = 2.99335e+000 A 4=-2.40678e-003 A 6= 7.59485e-005
第12面
K =-9.39873e+000 A 4=-2.70967e-003 A 6= 5.48169e-005
第13面
K =-8.61644e+000 A 4=-1.90799e-003 A 6= 9.68595e-005

各種データ
焦点距離 10.50
Fナンバー 2.88
半画角 20.26
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 3.45

入射瞳位置 5.41
射出瞳位置 -4.58
前側主点位置 2.18
後側主点位置 -7.05

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -14.53
2 3 5.72
3 5 -11.40
4 8 49.39
5 10 37.12
6 12 -30.46

テレ個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 8.009 1.15 1.69680 55.5
2* 7.508 2.75
3* 3.702 1.55 1.59240 68.3
4* 88.710 0.50
5* 7.031 0.80 1.80518 25.4
6* 3.311 0.43
7(絞り) ∞ 1.56
8* -9.083 1.20 1.64000 60.1
9* 25.053 0.59
10* 7.503 1.65 1.59240 68.3
11* 15.709 1.37
12* 5.989 1.00 1.84666 23.8
13* 7.775
像面 ∞

非球面データ
第1面
K = 5.90804e-001 A 4=-3.95356e-004 A 6=-1.87359e-005
第2面
K = 9.02179e-001 A 4=-6.68247e-004 A 6=-4.35238e-005
第3面
K = 7.86019e-002 A 4= 1.00348e-004 A 6= 5.36889e-006
第4面
K = 9.00000e+001 A 4= 2.36995e-003 A 6=-5.00552e-005
第5面
K =-5.90637e+000 A 4=-5.74098e-004 A 6= 1.24577e-004
第6面
K = 7.11639e-001 A 4=-6.13172e-003 A 6= 2.01076e-004
第8面
K = 9.12926e+000 A 4= 5.29083e-003 A 6=-8.33091e-004
第9面
K = 9.00002e+001 A 4= 6.28003e-003 A 6=-7.33225e-004
第10面
K = 1.72371e+000 A 4=-2.97948e-004 A 6=-2.54947e-006
第11面
K =-6.66245e+001 A 4=-1.60347e-003 A 6= 1.06542e-004
第12面
K =-3.71090e+000 A 4=-1.38172e-003 A 6= 1.02692e-004
第13面
K = 1.93714e+000 A 4=-3.41454e-003 A 6= 1.05240e-004

各種データ
焦点距離 15.00
Fナンバー 2.88
半画角 14.48
像高 3.88
レンズ全長 18.00
BF 3.45

入射瞳位置 8.15
射出瞳位置 -6.16
前側主点位置 -0.26
後側主点位置 -11.55

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -2975.24
2 3 6.48
3 5 -8.60
4 8 -10.28
5 10 22.56
6 12 24.50

(数値実施例4)
ワイド個眼
単位 mm

面データ
面番号 r d nd vd
1* 9.963 1.30 1.62041 60.3
2* 2.063 3.16
3* 5.403 1.40 1.59240 68.3
4* -11.150 0.60
5* -43.751 0.80 1.80518 25.4
6* 15.608 0.10
7(絞り) ∞ 0.10
8* 4.764 1.20 1.64000 60.1
9* -66.999 2.94
10* 14.404 1.80 1.59240 68.3
11* -9.500 0.50
12* -17.138 1.00 1.84666 23.8
13* 11.853
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-2.47869e+001 A 4=-2.02166e-003 A 6= 5.43003e-005
第2面
K =-1.79551e+000 A 4= 1.25374e-002 A 6=-4.89811e-005
第3面
K = 2.24981e+000 A 4= 2.67772e-003 A 6= 1.71832e-004
第4面
K =-2.15785e+001 A 4= 1.38585e-003 A 6=-4.29296e-005
第5面
K =-7.77189e+000 A 4= 2.90232e-003 A 6=-1.23226e-003
第6面
K = 5.52064e+001 A 4= 2.30902e-003 A 6=-9.38603e-004
第8面
K = 6.43691e-001 A 4= 1.22013e-003 A 6= 3.62473e-004
第9面
K =-6.95418e+001 A 4= 3.79577e-003 A 6= 8.00925e-004
第10面
K =-9.00000e+001 A 4= 5.32715e-003 A 6= 4.14940e-004
第11面
K = 1.36769e+001 A 4=-2.97992e-003 A 6= 1.43850e-003
第12面
K =-9.00000e+001 A 4=-2.16468e-002 A 6= 4.36176e-004
第13面
K = 1.40560e+001 A 4=-1.25552e-002 A 6= 5.78256e-004

各種データ
焦点距離 5.20
Fナンバー 2.88
半画角 36.69
像高 3.88
レンズ全長 17.77
BF 2.87

入射瞳位置 3.58
射出瞳位置 -4.59
前側主点位置 5.15
後側主点位置 -2.33

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 -4.47
2 3 6.34
3 5 -14.20
4 8 6.99
5 10 9.94
6 12 -8.15

テレ個眼
単位 mm
面データ
面番号 r d nd vd
1* 32.268 1.30 1.62041 60.3
2* -51.647 3.16
3* 5.700 1.40 1.59240 68.3
4* -12.800 0.60
5* -9.999 0.80 1.80518 25.4
6* 191.283 0.10
7(絞り) ∞ 0.10
8* 5.214 1.20 1.64000 60.1
9* 2.487 2.94
10* 18.649 1.80 1.59240 68.3
11* 26.555 0.50
12* 8.399 1.00 1.84666 23.8
13* 11.838
像面 ∞

非球面データ
第1面
K =-1.92634e+001 A 4=-2.82433e-004 A 6= 3.81416e-006
第2面
K = 9.00000e+001 A 4= 3.23423e-004 A 6= 2.68125e-006
第3面
K =-8.60800e-001 A 4= 2.63313e-003 A 6= 4.15438e-005
第4面
K =-2.86471e+001 A 4= 8.10119e-004 A 6= 2.03306e-006
第5面
K = 9.11794e+000 A 4= 5.04006e-003 A 6= 2.54023e-004
第6面
K = 7.38599e+001 A 4= 2.81749e-003 A 6= 5.63571e-004
第8面
K =-8.57667e-001 A 4=-3.65406e-003 A 6=-4.84007e-004
第9面
K =-2.26017e-001 A 4=-3.68837e-003 A 6=-1.37027e-003
第10面
K = 1.65894e+001 A 4= 2.55538e-003 A 6= 1.45887e-005
第11面
K = 9.21247e+000 A 4= 2.90663e-004 A 6=-7.09973e-006
第12面
K =-7.20764e+000 A 4=-1.10889e-003 A 6=-5.90829e-005
第13面
K = 8.94495e+000 A 4=-3.28402e-003 A 6=-4.17715e-005

焦点距離 15.00
Fナンバー 2.88
半画角 14.48
像高 3.88
レンズ全長 17.77
BF 2.87

入射瞳位置 8.12
射出瞳位置 -6.28
前側主点位置 -1.49
後側主点位置 -12.13

単レンズデータ
レンズ 始面 焦点距離
1 1 32.20
2 3 6.85
3 5 -11.78
4 8 -8.97
5 10 97.49
6 12 30.14
31 AF信号処理部(焦点検出手段)
33 位相差用AF信号処理部(焦点検出手段)
50 撮像制御部(制御手段)
51 結像光学系選定部(決定手段)
61 情報取得部(取得手段)

Claims (18)

  1. 撮影条件情報を取得する取得手段と、
    前記撮影条件情報に基づいて、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定する決定手段と、
    前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする制御装置。
  2. 前記複数の光学系のうち第二の光学系のフォーカスレンズの移動位置を算出する算出手段を有し、
    前記制御手段は、前記焦点検出手段からの前記出力信号に基づいて、前記第一の光学系のフォーカスレンズを移動させることにより前記フォーカス制御を行い、
    前記算出手段は、前記第一の光学系の前記フォーカスレンズの位置に基づいて、前記第二の光学系の前記フォーカスレンズの移動位置を算出することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記制御手段は、前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて、前記複数の光学系の複数のフォーカスレンズを一体的に同じ移動量だけ移動させることにより前記フォーカス制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  4. 前記撮影条件情報は、前記複数の光学系の焦点距離と前記複数の光学系のFナンバーを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御装置。
  5. 記決定手段は、前記第一の光学系の焦点距離をf1、該第一の光学系のFナンバーをFno1、前記複数の光学系のうち任意の光学系の焦点距離をf、該任意の光学系のFナンバーをFnoとするとき、

    を満たす該第一の光学系を決定することを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
  6. 前記焦点検出を行う領域を決定する領域決定手段と、
    前記領域決定手段により決定された前記領域が前記複数の光学系のそれぞれの撮像領域内に含まれているか否かを判定する判定手段を有し、
    前記決定手段は、前記判定手段による判定結果に基づいて前記第一の光学系を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の制御装置。
  7. 前記焦点検出手段は、コントラスト方式により焦点検出を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  8. 前記焦点検出手段は、位相差方式により焦点検出を行うことを検出することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の制御装置。
  9. 前記焦点検出手段は、
    位相差方式により焦点検出を行う第一の焦点検出手段と、
    コントラスト方式により焦点検出を行う第二の焦点検出手段を有し、
    前記制御手段は、
    前記第一の焦点検出手段からの第一の出力信号に基づいて第一のフォーカス制御を行い、
    前記第一のフォーカス制御の後、前記第二の焦点検出手段からの第二の出力信号に基づいて第二のフォーカス制御を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の制御装置。
  10. 互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系により形成された光学像を光電変換する撮像素子と、
    撮影条件情報を取得する取得手段と、
    前記撮影条件情報に基づいて、前記複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定する決定手段と、
    前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  11. 前記撮像素子は、前記複数の光学系のそれぞれに対応する複数の撮像領域を有することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系と、
    前記複数の光学系により形成された光学像を光電変換する撮像素子と、
    撮影条件情報を取得する取得手段と、
    前記撮影条件情報に基づいて、前記複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定する決定手段と、
    前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行う焦点検出手段と、
    前記焦点検出手段からの出力信号に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段と、
    を有することを特徴とする撮像システム。
  13. 前記複数の光学系は、同一の焦点距離を有する少なくとも二つの光学系を含むことを特徴とする請求項12に記載の撮像システム。
  14. 前記複数の光学系のフォーカス制御の際に、該複数の光学系の複数のフォーカスレンズを一体的に同じ移動量だけ移動可能にする保持手段を更に有することを特徴とする請求項12または13に記載の撮像システム。
  15. 互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系と、
    撮影条件情報に基づいて決定された前記複数の光学系のうち被写界深度が最も浅い第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて、該複数の光学系のフォーカス制御を行う制御手段を有することを特徴とするレンズ装置。
  16. 撮影条件情報を取得するステップと、
    前記撮影条件情報に基づいて、互いに異なる焦点距離を有する複数の光学系のうちで被写界深度が最も浅い第一の光学系を決定するステップと
    前記第一の光学系を介して得られた画像信号に基づいて焦点検出を行うステップと、
    前記焦点検出の結果に基づいて前記複数の光学系のフォーカス制御を行うステップと、
    を有することを特徴とする制御方法。
  17. 請求項16に記載の制御方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  18. 請求項17に記載のプログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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