JP6477263B2 - 車両のドア構造 - Google Patents
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Description
ドアミラーリンフォースが、ベルトラインの下方のドアパネル部と前記ベルトラインの上方のドアサッシュ部とにわたって固定され、
前記ベルトラインよりも上方の前記ドアミラーリンフォースの上部にドアミラー固定部が設けられ、
前記ベルトラインよりも下方の前記ドアミラーリンフォースの下部にドアヒンジ固定部が設けられて、このドアヒンジ固定部が前記ドアミラー固定部の車両前側下方に位置し、
前記ドアミラーリンフォースに、車室内側に向かって凸のビードが設けられている車両のドア構造に関する。
その結果、ベルトラインの下方のドアパネル部とベルトラインの上方のドアサッシュ部とを、ドアミラーリンフォースを介して強固に連結することが困難で、ドアサッシュ部の変形や振動が発生することがあった。
また、ドアサッシュ部に設けられたサッシュの周りからドアミラーリンフォース側に雨水が浸入した場合、雨水が前後一対のビード間を流下し、ドアを開放状態に固定するチェッカー等のドア部品に降りかかって異音が発生したりドア部品に錆が発生したりしやすかった。
本発明の目的は、ドアパネル部とドアサッシュ部との連結剛性を向上させることができて、ドアサッシュ部の変形や振動を抑制することができ、雨水がチェッカー等のドア部品に降りかかることを回避できて、異音が発生することや、前記ドア部品に錆が発生することを防止できる車両のドア構造を提供する点にある。
ドアミラーリンフォースが、ベルトラインの下方のドアパネル部と前記ベルトラインの上方のドアサッシュ部とにわたって固定され、
前記ベルトラインよりも上方の前記ドアミラーリンフォースの上部にドアミラー固定部が設けられ、
前記ベルトラインよりも下方の前記ドアミラーリンフォースの下部にドアヒンジ固定部が設けられて、このドアヒンジ固定部が前記ドアミラー固定部の車両前側下方に位置し、
前記ドアミラーリンフォースに、車室内側に向かって凸のビードが設けられている車両のドア構造であって、
前記ビードは、前記ドアミラー固定部の下方から前記ドアヒンジ固定部にわたって設けられ、
前記ビードは、前記ドアミラー固定部と前記ドアヒンジ固定部にわたる第1前下がりビード部分を有している点にある。(請求項1)
その結果、ベルトラインの下方のドアパネル部とベルトラインの上方のドアサッシュ部とを、ドアミラーリンフォースを介して強固に連結することができ、ドアサッシュ部の変形や振動を抑制することができる。
そして、ドアミラー固定部を、ビードを介してドアヒンジ固定部により安定支持することができ、ドアミラー固定部の剛性を向上させることができて、ドアミラーの振動を抑制することができる。
また、ドアサッシュ部に設けられたサッシュの周りから雨水がドアミラーリンフォース側に浸入してきても、雨水を前下がりのビードで受け止めて、ドアミラーリンフォースの車両前側下方に流下案内することができる。
これにより、ドアミラーリンフォースの下方に位置するチェッカー等のドア部品に雨水が降りかかることを回避でき、異音が発生することや、チェッカー等のドア部品に錆が発生することを防止することができる。(請求項1)
前記ビードは、前記第1前下がりビード部分と、
前記第1前下がりビード部分の車両前方側の端部から車両後側下方に延びる後下がりビード部分と、
前記後下がりビード部分の車両後方側の端部から車両前側下方に延びる第2前下がりビード部分とから成ると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
ドアパネル部とドアサッシュ部との連結剛性を向上させることができて、ドアサッシュ部の変形や振動を抑制することができ、雨水がチェッカー等のドア部品に降りかかることを回避できて、異音が発生することや、前記ドア部品に錆が発生することを防止できる車両のドア構造を提供することができた。
図1,図2に、金属製のドアパネル2と樹脂製のドアトリム(図示せず)により形成された自動車のサイドドア1を示してある。前記ドアパネル2は、周縁部同士が接合されたドアインナパネル3とドアアウタパネル4から成る。前記周縁部よりも内側のドアインナパネル3とドアアウタパネル4同士は車幅方向に互いに離間して、両パネル3,4間に空間が形成されている。
図3,図5(a),図5(b)に示すように、前記縦枠部11の下部にドアミラー固定部17が設けられている。このドアミラー固定部17は、縦枠部11の下部のドアアウタパネル4とドアミラーリンフォース12に複数の第1ボルト挿通孔13を形成して構成されている。本実施形態では、第1ボルト挿通孔13は、ドアミラーリンフォース12の上部の上下方向中央部に1個設けられ、ベルトラインLの上側近傍に前後一対設けられている(この数に限られるものではない)。
ドアミラー16の基部のドアミラー取り付けブラケットに突設された複数のボルト15が、前記複数の第1ボルト挿通孔13に車室外側W2(図4(a),図4(b)参照、以下、同じ)から各別に挿通され、複数のボルト15に複数のナット14が車室内側W1から各別に螺合されて、ドアミラー16が前記縦枠部11の下部に固定されている。ドアインナパネル3には、車室内側W1からナット14を螺合操作するための開口が形成されている。
図5(a),図5(b)に示すように、前記ドアミラーリンフォース12の下部の前端部は、車室外側W2に折曲されて縦に長い長方形状の連結壁18に構成されている。そして、この連結壁18に、ドアヒンジHを固定するドアヒンジ固定部19が設けられている。
複数のボルト(図示せず)が、ドアヒンジH側の第3ボルト挿通孔53(図5(a)参照)と前記複数の第2ボルト挿通孔43にドア前方側Frから各別に挿通され、複数のボルトに複数のナット(図示せず)がドア後方側Rrから各別に螺合されて、ドアヒンジHが連結壁18に固定されている。
図3,図4(a),図4(b)に示すように、ドアミラーリンフォース12に、車室内側W1に向かって凸の断面円弧状のビード5が設けられている。このビード5は、ドアミラー固定部17の近傍とドアヒンジ固定部19の近傍にわたって設けられた第1前下がりビード部分5Aと、
第1前下がりビード部分5Aの前端部(ドア前方側Frの端部)から車両後側下方に延びる後下がりビード部分5Bと、
後下がりビード部分5Bの後端部(ドア後方側Rrの端部)から車両前側下方に延びる第2前下がりビード部分5Cとから成る。
また、前記第1前下がりビード部分5Aは前下がりに傾斜しているから、上下方向及び車両前後方向の力に対してドアミラーリンフォース12が強くなり、ビードが上下方向に沿っている構造に比べると、前記接続剛性をより向上させることができる。
その結果、ベルトラインLの下方のドアパネル部10とベルトラインLの上方のドアサッシュ部20とを、ドアミラーリンフォース12を介して強固に連結することができ、ドアサッシュ部20の変形や振動を抑制することができる。
そして、ドアミラー固定部17を、ビード5を介してドアヒンジ固定部19により安定支持することができ、ドアミラー固定部17の剛性を向上させることができて、ドアミラー16の振動を抑制することができる。
また、ドアサッシュ部20に設けられたサッシュの周りから雨水がドアミラーリンフォース12側に浸入してきても、雨水を第1前下がりビード部分5Aで受け止めて、ドアミラーリンフォース12の車両前側下方に流下案内することができる。
これにより、ドアミラーリンフォース12の下方に位置するチェッカー22等のドア部品に雨水が降りかかることを回避でき、異音が発生することや、チェッカー22等のドア部品に錆が発生することを防止することができる。
5A 第1前下がりビード部分
5B 後下がりビード部分
5C 第2前下がりビード部分
10 ドアパネル部
12 ドアミラーリンフォース
17 ドアミラー固定部
19 ドアヒンジ固定部
20 ドアサッシュ部
Fr 車両前方側(ドア前方側)
L ベルトライン
Rr 車両後方側(ドア後方側)
W1 車室内側
Claims (2)
- ドアミラーリンフォースが、ベルトラインの下方のドアパネル部と前記ベルトラインの上方のドアサッシュ部とにわたって固定され、
前記ベルトラインよりも上方の前記ドアミラーリンフォースの上部にドアミラー固定部が設けられ、
前記ベルトラインよりも下方の前記ドアミラーリンフォースの下部にドアヒンジ固定部が設けられて、このドアヒンジ固定部が前記ドアミラー固定部の車両前側下方に位置し、
前記ドアミラーリンフォースに、車室内側に向かって凸のビードが設けられている車両のドア構造であって、
前記ビードは、前記ドアミラー固定部の下方から前記ドアヒンジ固定部にわたって設けられ、
前記ビードは、前記ドアミラー固定部と前記ドアヒンジ固定部にわたる第1前下がりビード部分を有している車両のドア構造。 - 前記ビードは、前記第1前下がりビード部分と、
前記第1前下がりビード部分の車両前方側の端部から車両後側下方に延びる後下がりビード部分と、
前記後下がりビード部分の車両後方側の端部から車両前側下方に延びる第2前下がりビード部分とから成る請求項1記載の車両のドア構造。
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JP2015111290A JP6477263B2 (ja) | 2015-06-01 | 2015-06-01 | 車両のドア構造 |
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JP2015111290A JP6477263B2 (ja) | 2015-06-01 | 2015-06-01 | 車両のドア構造 |
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2015
- 2015-06-01 JP JP2015111290A patent/JP6477263B2/ja active Active
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