JP6471572B2 - 電動駐車制動装置 - Google Patents
電動駐車制動装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6471572B2 JP6471572B2 JP2015062450A JP2015062450A JP6471572B2 JP 6471572 B2 JP6471572 B2 JP 6471572B2 JP 2015062450 A JP2015062450 A JP 2015062450A JP 2015062450 A JP2015062450 A JP 2015062450A JP 6471572 B2 JP6471572 B2 JP 6471572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor
- voltage
- power source
- vehicle
- braking force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Description
そこで、上記電動駐車制動装置において、制御装置は、アクチュエータの使用環境の温度が温度判定値未満である場合、バッテリの電圧が規定電圧以上であるときには、同バッテリを選択し、同バッテリの電圧をモータに印加することで同モータを起動させる一方、バッテリの電圧が規定電圧未満であるときには、昇圧回路を選択し、同昇圧回路の電圧をモータに印加することで同モータを起動させることが好ましい。この構成によれば、バッテリの電圧が規定電圧未満であり、同電圧が小さいと判断できるときには、使用環境の温度が低い場合であっても、昇圧回路が電源として選択されるようになる。この場合、昇圧回路の電圧をモータに印加することにより、車両への制動力の付与の完了や車両への制動力の付与の解除の完了の遅延を抑制することができるようになる。また、昇圧回路の電圧をモータに印加することで同モータを起動させた場合であっても、バッテリの電圧が小さいため、昇圧回路の電圧もそれほど大きくなっておらず、モータの起動時における突入電流が大きくなりにくい。したがって、モータの起動時に同モータに流れる電流が大きくなりすぎることを抑制しつつ、車両への制動力の付与及び車両への制動力の付与の解除を速やかに行うことができるようになる。
図1には、電動駐車制動装置40の一部を備えるドラムブレーキ11が図示されている。図1に示すように、ドラムブレーキ11は、車体に支持されている円盤状のバックプレート12と、バックプレート12に組み付けられている一対のブレーキシュー13,14とを備えている。すなわち、これら両ブレーキシュー13,14は、バックプレート12の取付面に沿う方向に変位可能な状態でバックプレート12に支持されている。また、両ブレーキシュー13,14には、車輪と一体回転するブレーキドラムに押し付けられる円弧状のライニング15が設けられている。本明細書では、両ブレーキシュー13,14のうち、図中左側のブレーキシューを第1のブレーキシュー13といい、図中右側のブレーキシューを第2のブレーキシュー14というものとする。
また、ドラムブレーキ11は、第1のブレーキシュー13に傾動可能に支持されているパーキングレバー20を備えている。このパーキングレバー20の図中上部が、ピン21及びクリップ22を通じて第1のブレーキシュー13に連結されている。すなわち、パーキングレバー20は、ピン21を中心に第1のブレーキシュー13に対して傾動可能となっている。こうしたパーキングレバー20の図中下部に、電動駐車制動装置40のアクチュエータ50が連結機構30を通じて連結されている。
図2に示すように、電動駐車制動装置40は、アクチュエータ50と、アクチュエータ50の作動を制御する制御装置100とを備えている。
図4に示すように、本処理ルーチンにおいて、制御装置100は、温度センサSE1によって検出されている最新の温度を、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPとして取得する(ステップS11)。続いて、制御装置100は、取得した使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh以上であるか否かを判定する(ステップS12)。使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh以上である場合(ステップS12:YES)、モータ51の抵抗値が大きいと判断できるため、制御装置100は、バッテリ200及び昇圧回路102のうち昇圧回路102をモータ51に対する電源として選択する(ステップS13)。
図6(a),(b)に示すように、モータ51への電圧の印加の開始時点である第1のタイミングt11で、モータ51に対する電源が選択される。すなわち、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh以上である場合(ステップS12:YES)、及び、バッテリ電圧Vbが規定電圧VbTh未満である場合(ステップS17:NO)、昇圧回路102が選択される(ステップS13)。一方、使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh未満であり(ステップS12:NO)、且つバッテリ電圧Vbが規定電圧VbTh以上である場合(ステップS17:YES)、バッテリ200が選択される(ステップS18)。そして、このように第1のタイミングt11で選択された電源の電圧がモータ51に印加されることにより、モータ51が起動する。すると、こうしたモータ51の正駆動に基づき、アクチュエータ50が作動するようになる。
図5に示すように、本処理ルーチンにおいて、制御装置100は、温度センサSE1によって検出されている最新の温度を、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPとして取得する(ステップS31)。続いて、制御装置100は、取得した使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh以上であるか否かを判定する(ステップS32)。使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh以上である場合(ステップS32:YES)、モータ51の抵抗値が大きいと判断できるため、制御装置100は、バッテリ200及び昇圧回路102のうち昇圧回路102をモータ51に対する電源として選択する(ステップS33)。
図7(a),(b)に示すように、モータ51への電圧の印加の開始時点である第1のタイミングt21で、モータ51に対する電源が選択される。すなわち、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh以上である場合(ステップS32:YES)、及び、バッテリ電圧Vbが規定電圧VbTh未満である場合(ステップS40:NO)、昇圧回路102が選択される(ステップS33)。一方、使用環境の温度TMPが温度判定値TMPTh未満であり(ステップS32:NO)、且つバッテリ電圧Vbが規定電圧VbTh以上である場合(ステップS40:YES)、バッテリ200が選択される(ステップS41)。そして、このように第1のタイミングt21で選択された電源の電圧がモータ51に印加されることにより、モータ51が起動する。すると、こうしたモータ51の逆駆動に基づき、アクチュエータ50が作動するようになる。
(1)アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが低いほど、モータ51の抵抗値が小さくなるため、モータ51の起動時における突入電流Iicが大きくなりやすい。そこで、モータ51の起動時において使用環境の温度TMPが低いときには、小さいバッテリ電圧Vbがモータ51に印加される。これにより、モータ51の起動時における突入電流Iicが大きくなりすぎることが抑制される。また、本実施形態の電動駐車制動装置40では、モータ51の起動時であっても、使用環境の温度TMPが高く、突入電流Iicが大きくなりにくいときには、大きい昇圧電圧Vcがモータ51に印加される。その結果、車両への制動力の付与及び車両への制動力の付与の解除を早期に完了させることができる。したがって、モータ51の起動時における突入電流Iicが大きくなりすぎることを抑制しつつ、車両への制動力の付与及び車両への制動力の付与の解除を速やかに行うことができる。
・車両への制動力の付与を解除させる場合、バッテリ電圧Vbが大きいか否かに拘わらず、アクチュエータ50の使用環境の温度TMPが低いときにはモータ51に対する電源としてバッテリ200を選択し、バッテリ電圧Vbのモータ51への印加によって同モータ51を起動させるようにしてもよい。そして、この場合、初期期間FTが経過したときには、モータ51に対する電源をバッテリ200から昇圧回路102に変更し、昇圧電圧Vcをモータ51に印加することでアクチュエータ50を作動させるようにしてもよい。
(イ)制御装置は、モータの正駆動によって車両に制動力を付与させるに際し、アクチュエータの使用環境の温度が温度判定値未満である場合、第2の電源を選択し、同第2の電源の電圧をモータに印加することで同モータを起動させ、その後、初期期間が経過した以降では、第1の電源を選択し、同第1の電源の電圧をモータに印加することで同モータを正駆動させるようにしてもよい。
Claims (6)
- モータを有するアクチュエータと、
複数の電源から1つの電源を選択し、同選択した電源の電圧を前記モータに印加することで前記アクチュエータを作動させる制御装置と、を備え、
前記アクチュエータの作動によって、車両への制動力の付与、及び車両への制動力の付与の解除を行う電動駐車制動装置において、
前記制御装置は、
前記アクチュエータの使用環境の温度が温度判定値以上であるときには、前記各電源のうち第1の電源を選択し、同第1の電源の電圧を前記モータに印加することで同モータを起動させる一方、
前記使用環境の温度が前記温度判定値未満であるときには、前記各電源のうち、前記第1の電源よりも小さい電圧を前記モータに印加する第2の電源を選択し、同第2の電源の電圧を前記モータに印加することで同モータを起動させる
ことを特徴とする電動駐車制動装置。 - 前記モータの起動によって同モータに大きな電流が流れる期間を初期期間とした場合、
前記制御装置は、
前記アクチュエータの使用環境の温度が前記温度判定値未満である場合、
前記モータの起動時には前記第2の電源を選択し、同第2の電源の電圧を印加することで前記モータを起動させ、
その後、前記初期期間が経過したときには、前記各電源のうち、前記第2の電源よりも大きい電圧を前記モータに印加する電源を選択し、同選択した電源の電圧を印加することで前記モータを駆動させる
請求項1に記載の電動駐車制動装置。 - 車両に制動力を付与させる際の前記モータの駆動を正駆動とし、車両への制動力の付与を解除させる際の前記モータの駆動を逆駆動とした場合、
前記アクチュエータは、前記モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構を有し、
同変換機構は、前記モータの正駆動時には軸方向における一方に変位し、同モータの逆駆動時には前記軸方向における他方に変位する変位部材と、同変位部材が前記軸方向における他方に変位しているときに同変位部材が当接する規制部と、を有し、
前記制御装置は、車両への制動力の付与を解除させる場合、前記モータの逆駆動によって前記変位部材が前記規制部に当接したときに同モータの逆駆動を停止させるようになっており、
前記制御装置は、
車両への制動力の付与を解除させるに際し、前記第2の電源よりも大きい電圧を前記モータに印加する電源を選択し、同選択した電源の電圧を前記モータに印加することで同モータを逆駆動させている場合、
前記変位部材が前記規制部に当接する前に、当該電源よりも小さい電圧を同モータに印加する電源に変更し、同変更した電源の電圧を前記モータに印加することで同モータを逆駆動させる
請求項1又は請求項2に記載の電動駐車制動装置。 - 車両に制動力を付与させる際の前記モータの駆動を正駆動とし、車両への制動力の付与を解除させる際の前記モータの駆動を逆駆動とした場合、
前記アクチュエータは、前記モータの回転運動を直線運動に変換する変換機構を有し、
同変換機構は、前記モータの正駆動時には軸方向における一方に変位し、同モータの逆駆動時には前記軸方向における他方に変位する変位部材と、同変位部材が前記軸方向における他方に変位しているときに同変位部材が当接する規制部と、を有し、
前記制御装置は、車両への制動力の付与を解除させる場合、前記モータの逆駆動によって前記変位部材が前記規制部に当接したときに同モータの逆駆動を停止させるようになっており、
前記制御装置は、前記モータの逆駆動によって車両への制動力の付与を解除させる場合、前記アクチュエータの使用環境の温度に拘わらず、前記モータの起動時から同モータの逆駆動の停止時まで前記第2の電源を選択し、同第2の電源の電圧を前記モータに印加することで同モータを逆駆動させる
請求項1又は請求項2に記載の電動駐車制動装置。 - 前記第2の電源は、車両のバッテリであり、
前記第1の電源は、前記バッテリの電圧を昇圧する昇圧回路である
請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の電動駐車制動装置。 - 前記制御装置は、
前記アクチュエータの使用環境の温度が前記温度判定値未満である場合、
前記バッテリの電圧が規定電圧以上であるときには、同バッテリを選択し、同バッテリの電圧を前記モータに印加することで同モータを起動させる一方、
前記バッテリの電圧が前記規定電圧未満であるときには、前記昇圧回路を選択し、同昇圧回路の電圧を前記モータに印加することで同モータを起動させる
請求項5に記載の電動駐車制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015062450A JP6471572B2 (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 電動駐車制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015062450A JP6471572B2 (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 電動駐車制動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016179797A JP2016179797A (ja) | 2016-10-13 |
JP6471572B2 true JP6471572B2 (ja) | 2019-02-20 |
Family
ID=57132472
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015062450A Expired - Fee Related JP6471572B2 (ja) | 2015-03-25 | 2015-03-25 | 電動駐車制動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6471572B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018114766A (ja) | 2017-01-16 | 2018-07-26 | トヨタ自動車株式会社 | 電動ブレーキ装置 |
JP2022057147A (ja) * | 2020-09-30 | 2022-04-11 | 株式会社ハイレックスコーポレーション | 車両用ブレーキ装置 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09317689A (ja) * | 1996-05-28 | 1997-12-09 | Hitachi Ltd | 電動エアポンプ |
JP4855873B2 (ja) * | 2006-08-31 | 2012-01-18 | 富士重工業株式会社 | 電動パーキングブレーキ制御装置 |
JP5024618B2 (ja) * | 2007-11-30 | 2012-09-12 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動モータ制御装置及び電動倍力装置 |
JP6090054B2 (ja) * | 2013-08-09 | 2017-03-08 | 株式会社デンソー | 負荷駆動装置 |
-
2015
- 2015-03-25 JP JP2015062450A patent/JP6471572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016179797A (ja) | 2016-10-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5723459B2 (ja) | 駐車ブレーキによって加えられるクランプ力を調節するための方法 | |
JP5970085B2 (ja) | パーキングブレーキによって生ぜしめられた締付力を供給するための方法 | |
US9555779B2 (en) | Electric parking brake device | |
EP2687745B1 (en) | Brake device | |
EP1967434A1 (en) | Vehicle parking system and method for controlling the same | |
JP6661507B2 (ja) | 電動アクチュエータ制御装置及び電動パーキングブレーキ装置 | |
US20110308898A1 (en) | Brake apparatus | |
US9114792B2 (en) | Method for setting the clamping force exerted by a parking brake | |
JP5816295B2 (ja) | 駐車ブレーキによって加えられたクランプ力を調節するための方法 | |
JP5880523B2 (ja) | 電動パーキングブレーキ用制御装置 | |
CN107921946B (zh) | 电动驻车制动装置 | |
WO2016027688A1 (ja) | 電動駐車ブレーキ装置 | |
JP5996090B2 (ja) | パーキングブレーキによって生ぜしめられる締付力を調整する方法、制御装置、及び、パーキングブレーキ | |
JP6676411B2 (ja) | 車両のブレーキ装置 | |
JP2020069948A (ja) | 電動パーキングブレーキ装置 | |
JP6471572B2 (ja) | 電動駐車制動装置 | |
JP7061681B2 (ja) | 電動ブレーキおよび制御装置 | |
JP6562811B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP7449854B2 (ja) | 車両の電気駐車ブレーキシステムによりパッドとブレーキディスクとの間に付与可能な制動力を推定する方法、及びこのような方法を実施する車両の電気駐車ブレーキシステム | |
JP6492829B2 (ja) | 電動駐車制動装置 | |
US10486673B2 (en) | Method and device for operating a parking brake | |
JP2016222097A (ja) | 電動駐車制動装置 | |
JP4600133B2 (ja) | 駐車ブレーキ装置 | |
JP6756263B2 (ja) | 車両の制動制御装置 | |
JP2021172293A (ja) | 車両の電動駐車ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180206 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190107 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6471572 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |