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JP6459846B2 - エレベータの群管理システム及び群管理方法 - Google Patents

エレベータの群管理システム及び群管理方法 Download PDF

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JP6459846B2 JP2015161262A JP2015161262A JP6459846B2 JP 6459846 B2 JP6459846 B2 JP 6459846B2 JP 2015161262 A JP2015161262 A JP 2015161262A JP 2015161262 A JP2015161262 A JP 2015161262A JP 6459846 B2 JP6459846 B2 JP 6459846B2
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Description

本発明は、複数台のエレベータの運行を制御するエレベータの群管理システム及び群管理方法に関する。
特許文献1は、エレベータの群管理システムを開示している。この群管理システムは、セキュリティゲートで取得された利用者情報に基づいて照合制御装置により取得した行先階や、乗場行先階登録装置で利用者により入力された行先階を、複数台のエレベータのうちのいずれかの号機に割り当てる群管理盤を備えている。
群管理盤は、照合制御装置から受信した行先階情報が示す行先階に対して割り当てた号機を示す情報(割当号機情報)を照合制御装置に送信し、照合制御装置は、受信した割当号機情報を、複数台のセキュリティゲート2のうち利用者情報を取得したセキュリティゲートの表示装置に表示させる。
一方、群管理盤は、乗場行先階登録装置から受信した行先階を示す情報(行先階情報)に対しては、割り当てた号機を示す情報(割当号機情報)を、乗場行先階登録装置に送信し、乗場行先階登録装置は、受信した割当号機情報をその表示部に表示する。
特許第5381990号公報
特許文献1の群管理盤(群管理制御装置)は、セキュリティゲート側の照合制御装置との間では、群管理盤が有する通信手段(22)を介して行先階情報及び割当号機情報の送受信を行い、乗場行先階登録装置との間ではエレベータ制御盤が有する通信手段(12)を介して行先階情報及び割当号機情報の送受信を行う。すなわち、特許文献1の群管理盤1は、行先階情報及び割当号機情報を送受信するために、セキュリティゲート側の照合制御装置との間で通信を行うためのインタフェースと、乗場行先階登録装置との間で通信を行うためのインタフェースとを、個別に備えている。
本発明は、行先階情報を取得する行先階情報取得装置及び割当号機情報を報知する報知装置としてどのような装置が設けられるかによらず、群管理制御装置において、行先階情報取得装置及び報知装置との間で行先階情報及び割当号機情報を送受信するための構成を共通化可能なエレベータの群管理システム及び群管理方法を提供する。
本発明の第1の態様のエレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる。
エレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別する装置識別情報とを行先階情報取得装置から受信する中継装置と、
複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置と、
行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置と、を備える。
中継装置は、行先階情報取得装置から行先階情報と装置識別情報とを受信したときに、受付情報を生成し、装置識別情報が示す行先階情報取得装置に対応する報知装置に受付情報を送信するとともに、群管理制御装置に受付情報と行先階情報とを第1の信号送信方法により送信する。
群管理制御装置は、割当号機を決定すると、割当号機を示す割当号機情報と受付情報とを全ての報知装置に第2の信号送信方法により送信する。
各報知装置は、群管理制御装置から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。
本発明の第2の態様のエレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる。
エレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別する装置識別情報とを行先階情報取得装置から受信する中継装置と、
複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置と、
集合表示装置と、
行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置と、を備える。
中継装置は、
(1)第1の行先階情報取得装置から行先階情報と装置識別情報とを受信したときは、受付情報を生成し、装置識別情報が示す第1の行先階情報取得装置に対応する第1の報知装置に受付情報を送信するとともに、
群管理制御装置に受付情報と行先階情報とを第1の信号送信方法により送信し、
(2)第2の行先階情報取得装置から行先階情報と装置識別情報とを受信したときは、受付情報を生成し、集合表示装置と、装置識別情報が示す第2の行先階情報取得装置に対応する第2の報知装置とに受付情報を送信するとともに、
群管理制御装置に受付情報と行先階情報とを第1の信号送信方法により送信する。
第2の報知装置は、受付情報を受信したときに、当該受付情報を報知する。
群管理制御装置は、第1の行先階情報取得装置または第2の行先階情報取得装置から受信した行先階情報が示す行先階に対して、割当号機を決定すると、割当号機を示す割当号機情報と受付情報とを全ての第1の報知装置と集合表示装置とに第2の信号送信方法により送信する。
各第1の報知装置は、群管理制御装置から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。
集合表示装置は、群管理制御装置から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置から受付情報を受信していたときは、受付情報及び割当号機情報を、これらを対応付けて表示する。
また、本発明は、前記第1の態様のエレベータの群管理システムに対応する群管理方法、及び前記第2の態様のエレベータの群管理システムに対応する群管理方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、群管理制御装置は、複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、中継装置から受付情報と行先階情報とを第1の信号送信方法により受信し、受信した行先階情報に基づいて割当号機を決定する。割当号機を決定すると、群管理制御装置は、割当号機を示す割当号機情報と受付情報とを全ての報知装置に第2の信号送信方法により送信する。報知装置は、群管理制御装置から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。このように、本発明の第1の態様によれば、群管理制御装置は、受付情報と行先階情報とを中継装置から受信可能でかつ受付番号と割当号機情報とを全ての報知装置に第2の信号送信方法により送信可能な構成を有していればよい。よって、行先階情報を取得する行先階情報取得装置、及び割当号機情報を報知する報知装置としてどのような装置が設けられるかによらず、行先階情報取得装置及び報知装置との間で行先階情報及び割当号機情報を送受信するための、群管理制御装置における構成を共通化できる。
本発明の第2の態様によれば、群管理制御装置は、複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、中継装置から受付情報と行先階情報とを受信し、受信した行先階情報に基づいて割当号機を決定する。割当号機を決定すると、群管理制御装置は、割当号機を示す割当号機情報と受付情報とを全ての第1の報知装置及び集合表示装置に第2の信号送信方法により送信する。第1の報知装置及び集合表示装置は、群管理制御装置から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知または表示する。このように、本発明の第2の態様によれば、群管理制御装置は、受付情報と行先階情報とを中継装置から受信可能でかつ受付情報と割当号機情報とを集合表示装置に第2の信号送信方法により送信可能な構成を有していればよい。よって、行先階情報を取得する行先階情報取得装置、及び割当号機情報を表示する集合表示装置としてどのような装置が設けられるかによらず、行先階情報取得装置及び集合表示装置との間で行先階情報及び割当号機情報を送受信するための、群管理制御装置における構成を共通化できる。
実施形態1に係るエレベータの群管理システムが適用されるビルの特定階における配置を示す概略図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態1における群管理制御装置(エレベータ制御装置、中継装置、セキュリティサーバ)の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1における行先階登録装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録装置の表示部の表示例を示す図である。 実施形態1におけるエレベータ制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1におけるセキュリティゲートの外観を示す斜視図である。 実施形態1におけるセキュリティゲートの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1におけるゲート表示器の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおけるセキュリティゲートに設置されるゲート表示器において、群管理システムが割当てた号機を利用者へ案内する表示例を示す図である。 実施形態1におけるセキュリティサーバの電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1におけるセキュリティサーバの記憶部に格納されている行先階テーブルの構成を示す図である。 実施形態1における中継装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態1における中継装置の記憶部に格納されているアドレステーブルの構成を示す図である。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいてセキュリティゲートを利用者が通過したときに行われる号機割当処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて行先階登録装置で行先階登録が行われたときに行われる号機割当処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態1に係るエレベータの群管理システムのゲート表示器及び行先階登録装置での割当号機表示処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムが適用されるビルの特定階における配置を示す概略図である。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおけるゲート表示器の表示例を示す図である。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおける集合表示装置の表示例を示す図である。 実施形態2における集合表示装置の電気的構成を示すブロック図である。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおいてセキュリティゲートを利用者が通過したときに行われる処理の流れを示すフローチャートである。 実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおけるゲート表示器での整理番号表示処理の流れを示すフローチャートである。 他の実施形態における中継装置の記憶部に格納されているアドレステーブルの構成を示す図である。
本発明の実施形態に係るエレベータの群管理システムについて、図面を参照して説明する。
(実施形態1)
1.構成
1−1.エレベータの群管理システムの概要
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの概要について説明する。図1は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムが適用されるビルの特定階における配置を示す概略図である。ここで、特定階とは例えば当該ビルの外部につながるロビー階である。ビルの利用者は特定階を経由して他の階に移動することとなる。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、エレベータ(A号機〜F号機。以下適宜「号機」という)60A〜60Fの走行および運行を統合的に制御する。本実施形態では、一例としてA号機からF号機の6台のエレベータ60A〜60Fが設けられている。各エレベータ60A〜60Fの乗車用開口がエレベータホール側に設けられており、利用者はエレベータホールからエレベータ60A〜60Fに乗車する。なお、複数台のエレベータ60A〜60Fは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各エレベータを「エレベータ60」という。
本実施形態では、ビルのロビー階等の特定階において、複数台のセキュリティゲート20A〜20Cがエントランスとエレベータホールとの間に設置されているものとする。複数台のセキュリティゲート20A〜20Cは並列にして設置されている。なお、複数台のセキュリティゲート20A〜20Cは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各セキュリティゲートを「セキュリティゲート20」という。利用者は、エントランス側からいずれかのセキュリティゲート20を通過してエレベータホールに進入する。
また、特定階において、図1に示すように、行先階登録装置30Aがエレベータホール内に設置されているものとする。なお、セキュリティゲート20が設けられていない特定階以外の各階には、行先階登録装置30B〜30Zが設けられている(図2参照)。特定階の行先階登録装置30Aは、エレベータホール内に進入した利用者が、指定されたエレベータ60に乗り遅れたとき、あるいはIDカードに登録されていないフロアに移動するときなどに、任意の行先階を登録可能とするために設けられている。なお、複数台の行先階登録装置30A〜30Zは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各行先階登録装置を「行先階登録装置30」という。
本実施形態に係るエレベータの群管理システムでは、行先階登録方式を採用しており、新規に発生した行先階呼びを、複数台のエレベータ60のいずれかの号機に割り当てる制御を行う。具体的な制御については、後述する。
1−2.エレベータの群管理システムの構成
1−2−1.概要
本実施形態に係るエレベータの群管理システムの構成を説明する。図2は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。本実施形態に係るエレベータの群管理システムは、群管理制御装置10と、複数台の行先階登録装置30A〜30Zと、複数台のエレベータ制御装置40A〜40Fと、複数台のゲート表示器70と、中継装置50とを有する。ゲート表示器70は、セキュリティゲート20毎に設けられている。
ここで、セキュリティゲート20は、ビル側の設備であり、同じくビル側の設備であるセキュリティサーバ100により管理される。エレベータの群管理システムは、中継装置50を介して、セキュリティサーバ100との間で通信を行いながら、各号機に対する新規行先階呼びの割当制御を行う。各装置間は、情報伝送可能なネットワークNWを介して接続されている。ネットワークNWは、例えばEthernet(登録商標)等のLAN(Local Area Network)により構成され、各装置間での各種の情報の送受信は、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがって行われる。ネットワークNW上に接続されている前述の各装置は、装置間において、各装置が有する入出力インタフェースにより、TCP/IP等の各種のプロトコルにしたがった、各装置(ノード)のIPアドレスを指定した通信(第1の信号伝送方法)や、ブロードキャストアドレスを指定した通信(第2の信号伝送方法)による信号伝送(情報伝送)が可能である。なお、以下において、各装置(ノード)のIPアドレスを指定した通信方法を、第1の信号伝送方法という。また、ブロードキャストアドレスを指定した通信(第2の信号伝送方法)による信号伝送(情報伝送)方法を、適宜「ブロードキャスト」や「第2の信号伝送方法」という。
各エレベータ(各号機)60A〜60Fは、かご、巻上機(モータ)、釣合おもり等を有する。各エレベータ制御装置40A〜40Fは、群管理制御装置10からの制御信号に基づいて、巻上機(モータ)の動作を制御することにより、各エレベータ60A〜60Fのかごの上昇、下降、停止等を制御する。複数台のエレベータ制御装置40A〜40Fは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各エレベータ制御装置を「エレベータ制御装置40」という。
1−2−2.群管理制御装置
群管理制御装置10は、セキュリティゲート20においてIDカードから読み取られたカードIDに対応する行先階、または行先階登録装置30において入力された行先階を、複数台のエレベータ60A〜60Fのうちのいずれかのエレベータ(号機)に割り当てる制御を行う。
図3は、実施形態1における群管理制御装置10の電気的構成を示すブロック図である。
群管理制御装置10は、コンピュータを利用して構成され、制御部11と、記憶部12と、入出力インタフェース13とを備える。
記憶部12は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の群管理制御装置10の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部11は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部11は、記憶部12から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、群管理制御装置10における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース13は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース13は、群管理制御装置10と、セキュリティゲート20(20A〜20C)の各ゲート表示器70、行先階登録装置30(30A〜30Z)、中継装置50、及びエレベータ制御装置40(40A〜40F)との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース13は、制御部11から出力される信号を所定の形式の信号に変換して各ゲート表示器70、行先階登録装置30、中継装置50、及びエレベータ制御装置40に出力する。また、入出力インタフェース13は、セキュリティゲート20の各ゲート表示器70、行先階登録装置30、中継装置50、及びエレベータ制御装置40から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部11に出力する。
1−2−3.行先階登録装置
図4は、実施形態1における行先階登録装置30の電気的構成を示すブロック図である。行先階登録装置30は、利用者が行先階の登録を行うための装置である。行先階登録装置30は、制御部31と、記憶部32と、入出力インタフェース33と、表示部34と、操作部35とを備える。
記憶部32は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の行先階登録装置30の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部31は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部31は、記憶部32から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、行先階登録装置30における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース33は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース33は、行先階登録装置30と、中継装置50及び群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース33は、制御部31から出力された信号を所定の形式の信号に変換して中継装置50及び群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース33は、中継装置50及び群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部31に出力する。
操作部35は、利用者が行先階を入力するためのインタフェースである。操作部35は、操作部35の操作内容に対応する信号を制御部31に出力する。
表示部34は、制御部31から出力される表示信号に基づく表示を行う。
表示部34及び操作部35は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用したタッチパネル式表示装置により一体的に構成されている。なお、表示部34と操作部35とは、異なる部品を利用して別々に構成されてもよい。
図5は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおける行先階登録装置30の表示部34の表示例を示す図である。本例では、階数を指定するためのテンキーが表示されている。図5では、9階が指定され、A号機が割り当てられたことが示されている。なお、行先階登録装置30は、操作部35に対して行先階の入力操作が行われると、入力された行先階を表示し、その後、群管理制御装置10から当該行先階登録装置30に対応する割当結果情報を受信すると、受信した割当結果情報に含まれる割当号機情報を、表示中の行先階に対応付けて図5に示すように表示する。
1−2−4.エレベータ制御装置
各エレベータ制御装置40(エレベータ制御装置40A〜40F)は、群管理制御装置10からの制御信号にしたがって、対応するエレベータ60A〜60Fをそれぞれ駆動制御する。また、エレベータ制御装置40A〜40Fはそれぞれ、対応するエレベータ60A〜60Fのかごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含むかご状態を検知して、検知したかご状態を示す情報を含むかご状態信号を群管理制御装置10に出力する。
図6は、実施形態1におけるエレベータ制御装置の電気的構成を示すブロック図である。各エレベータ制御装置40(エレベータ制御装置40A〜40F)は、制御部41と、記憶部42と、入出力インタフェース43と、を備える。
記憶部42は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のエレベータ制御装置40の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部41は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部41は、記憶部42から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、エレベータ制御装置40における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース43は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース43は、エレベータ制御装置40と群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース43は、制御部41から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース43は、群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部41に出力する。
1−2−5.セキュリティゲート
セキュリティゲート20は、エレベータホール内への利用者の進入を許可または規制するための装置である。セキュリティゲート20は、ビル側のセキュリティ設備として設けられている。セキュリティゲート20は、所定のIDカードを所持する利用者についてのみエレベータホールへの進入を許可する。
図7は、実施形態1におけるセキュリティゲート20の外観を示す斜視図である。セキュリティゲート20は、ゲート本体20aと、第1センサ26と、第2センサ27と、カードリーダ25と、ゲート表示器70と、ゲートフラッパ28とを備える。
ゲート本体20aの外面には、上記の第1センサ26と、第2センサ27と、カードリーダ25と、ゲート表示器70とが取り付けられている。ゲート本体20aは、後述する制御部21等を収納する筐体である。複数のゲート本体20aは、それぞれ利用者の進行方向に沿って、所定距離間隔で並列に設置される(図1参照)。隣接するゲート本体20aの間には、利用者が通過可能な通路PAが形成されている。
カードリーダ25は、セキュリティゲート20を通過する利用者が所持するIDカードに記録されたカードIDを読み取る。カードリーダ25は、例えば電磁誘導方式の非接触型カードリーダで構成される。なお、カードリーダ25は、接触型カードリーダで構成されてもよい。カードリーダ25は、情報読取部の一例である。
カードリーダ25は、制御部、記憶部、入出力インタフェース、リーダ本体等を備え、制御部が、記憶部に記憶されたプログラムに基づいて種々のデータ等に対して演算処理を行うことにより、カードリーダ25における各種の機能を実現する。記憶部には、データとして、例えば、当該カードリーダ25が配置されたセキュリティゲート20の装置識別情報(以下適宜「デバイスID」という)が格納されている。
ゲート表示器70は、割当号機情報を表示する。ゲート表示器70の詳細な構成については後述する。
第1センサ26は、セキュリティゲート20間の通路PAの入口20i側における利用者の移動を検知する。第1センサ26及び第2センサ27は、利用者の移動を検知すると、検知信号を出力する。
第2センサ27は、セキュリティゲート20間の通路PAの出口20e側における利用者の移動を検知する。第1センサ26及び第2センサ27は、利用者の移動を検知すると、検知信号を出力する。
ゲートフラッパ28は、開閉自在の扉である。ゲートフラッパ28は、開いた状態において、利用者がセキュリティゲート20を通過することを可能とする。ゲートフラッパ28は、閉じた状態において、利用者がセキュリティゲート20を通過することを妨げる。
図8は、実施形態1におけるセキュリティゲート20の電気的構成を示すブロック図である。セキュリティゲート20は、上述の構成要素に加えてさらに、制御部21と、記憶部22と、入出力インタフェース23とを備える。
記憶部22は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態におけるセキュリティゲート20の各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部21は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部21は、記憶部22に格納されたプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティゲート20における後述する各種の機能を実現する。
制御部21は、第1センサ26及び第2センサ27からの検知信号、及びセキュリティサーバ100からの認証結果情報に基づいて、ゲートフラッパ28を開閉する。
カードリーダ25は、IDカードに記録されたカードIDを読み取ると、読み取ったカードIDと、当該セキュリティゲート20のデバイスIDとを、セキュリティサーバ100に送信する。
入出力インタフェース23は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース23は、セキュリティゲート20とセキュリティサーバ100との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース23は、制御部21及びカードリーダ25から出力された信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティサーバ100に出力する。また、入出力インタフェース23は、セキュリティサーバ100から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部21に出力する。
1−2−6.ゲート表示器
ゲート表示器70は、当該ゲート表示器70が設けられたセキュリティゲート20を通過する利用者(本利用者が提示したIDカードに対応するカードID)に割り当てられたエレベータを示す割当号機情報を表示する表示装置である。
図9は、実施形態1におけるゲート表示器70の電気的構成を示すブロック図である。ゲート表示器70は、中継装置50や群管理制御装置10から受信した情報に基づく表示制御が可能なように、コンピュータを利用して構成されている。ゲート表示器70は、図9に示すように、制御部71と、記憶部72と、入出力インタフェース73と、表示部74とを備える。
記憶部72は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のゲート表示器70の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部71は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部71は、記憶部72から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、ゲート表示器70における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース73は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース73は、ゲート表示器70と、中継装置50及び群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース73は、制御部71から出力された信号を所定の形式の信号に変換して中継装置50及び群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース73は、中継装置50及び群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部71に出力する。
表示部74は、例えば液晶ディスプレイパネルや有機ELディスプレイパネルを利用して構成されている。
図10は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおけるゲート表示器70の表示例を示す図である。ゲート表示器70は、セキュリティゲート20に設置され群管理システムが割当てた号機を利用者へ案内するための表示器である。このゲート表示器70はセキュリティゲート20に設置されるが、システムとしてはエレベータの群管理システムの一部である。本例では、ゲート表示器70は、A号機が割り当てられたことを示している。
1−2−7.セキュリティサーバ
セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20のカードリーダ25で読み取られたカードIDに基づく認証制御動作を行い、認証結果情報をセキュリティゲート20の制御部21に送信する。また、セキュリティサーバ100は、行先階情報、出発階情報、及びデバイスIDを中継装置50に出力する。
図11は、実施形態1におけるセキュリティサーバ100の電気的構成を示すブロック図である。セキュリティサーバ100は、コンピュータを利用して構成され、制御部101と、記憶部102と、入出力インタフェース103と、を備える。
記憶部102は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態のセキュリティサーバ100の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部102は、データとして、例えば以下の行先階テーブルを格納している。
図12は、実施形態1におけるセキュリティサーバ100の記憶部102に格納されている行先階テーブルの構成を示す図である。行先階テーブルは、IDカードのカードIDと、行先階とを対応付けて記録したテーブルである。本行先階テーブルでは、カードID“0000001”に対応付けて行先階“10階”が記録され、カードID“0000002”に対応付けて行先階“8階”が記録され、カードID“0000003”に対応付けて行先階“15階”が記録され、それ以外のカードIDについても、対応する行き先階が同様に記録されている。
また、記憶部102は、データとして、各セキュリティゲート20の設置階を示す設置階情報を記憶している。設置階情報は、セキュリティゲート20を通過した利用者の出発階情報として利用される。なお、セキュリティゲート20が複数の階に設置されている場合、記憶部102に、例えば、セキュリティゲート20のデバイスIDと設置階情報とを対応付けて記録したゲート情報テーブルを格納しておいてもよい。この場合、セキュリティゲート20からデバイスIDを受信したときに、ゲート情報テーブルからデバイスIDに対応する設置階情報を取得し、取得した設置階情報を出発階情報として利用すればよい。
制御部101は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部101は、記憶部102から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、セキュリティサーバ100における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース103は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース103は、セキュリティサーバ100と、セキュリティゲート20(カードリーダ25及び制御部21)及び中継装置50との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース103は、制御部101から出力された信号を所定の形式の信号に変換してセキュリティゲート20(カードリーダ25及び制御部21)及び中継装置50に出力する。また、入出力インタフェース103は、セキュリティゲート20(カードリーダ25及び制御部21)及び中継装置50から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部101に出力する。
1−2−8.中継装置
中継装置50は、ビル側設備であるセキュリティサーバ100とのインタフェースを構成する装置である。
図13は、実施形態1における中継装置の電気的構成を示すブロック図である。中継装置50は、群管理制御装置10同様、コンピュータを利用して構成され、制御部51と、記憶部52と、入出力インタフェース53と、を備える。
記憶部52は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の中継装置50における後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。記憶部52は、データとして、例えば以下のアドレステーブルを格納している。
図14は、実施形態1における中継装置50の記憶部52に格納されているアドレステーブルの構成を示す図である。アドレステーブルは、後述する受付番号(受付情報)を行先階登録装置30またはゲート表示器70に送信する際に用いられるアドレス(IPアドレス)を格納している。アドレステーブルは、セキュリティゲート20のデバイスIDと、当該セキュリティゲート20に設置されているゲート表示器70のアドレスとを対応付けて記録している。また、アドレステーブルは、行先階登録装置30のデバイスIDと、当該行先階登録装置30のアドレス(IPアドレス等)とを対応付けて記録している。本図14に示すアドレステーブルの例では、セキュリティゲート20Aのゲート表示器70のデバイスID“D0000001”に対応付けて、当該セキュリティゲート20Aに設置されているゲート表示器70のアドレス“A1”が記録されている。また、セキュリティゲート20BのデバイスID“D0000002”に対応付けて、当該セキュリティゲート20Bに設置されているゲート表示器のアドレス“A2”が記録されている。また、セキュリティゲート20CのデバイスID“D0000003”に対応付けて、当該セキュリティゲート20Cに設置されているゲート表示器70のアドレス“A3”が記録されている。また、行先階登録装置30AのデバイスID“E0000001”に対応付けて当該行先階登録装置30Aのアドレス“B1”が記録されている。また、行先階登録装置30BのデバイスID“E0000002”に対応付けて当該行先階登録装置30Bのアドレス“B2”が記録されている。また、行先階登録装置30CのデバイスID“E0000003”に対応付けて当該行先階登録装置30Cのアドレス“B3”が記録されている。行先階登録装置30D〜30Zにおいても同様に、対応するアドレスが記録されている。
なお、エレベータシステムの運用開始後、行先階登録装置30やセキュリティゲート20を追加で設置するような場合、追加する行先階登録装置30やセキュリティゲート20のデバイスIDと、当該行先階登録装置30や当該セキュリティゲート20に設置されているゲート表示器70のアドレスとを、アドレステーブルに追加可能である。
制御部51は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部51は、記憶部52から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、中継装置50における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース53は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース53は、中継装置50と、行先階登録装置30、ゲート表示器70、セキュリティサーバ100、及び群管理制御装置10との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース53は、制御部51から出力された信号を所定の形式の信号に変換して行先階登録装置30、ゲート表示器70、セキュリティサーバ100、及び群管理制御装置10に出力する。また、入出力インタフェース53は、行先階登録装置30、ゲート表示器70、セキュリティサーバ100、及び群管理制御装置10から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部51に出力する。
2.動作
2−1.概要
図2を参照しながら、セキュリティゲート20のゲートフラッパ28の開閉動作、及び群管理システムによる号機割当制御について時系列的に説明する。
2−1−1.セキュリティゲートのゲートフラッパの開閉
まず、セキュリティゲート20のゲートフラッパ28の開閉動作について時系列的に説明する。利用者が、IDカードをカードリーダ25に接触させあるいは近接させながらセキュリティゲート20に進入すると、カードリーダ25からセキュリティサーバ100にID情報(カードID、デバイスID)が送信される(J1)。受信したID情報に含まれるカードIDが正規なものである場合、セキュリティサーバ100は、正規なものであることを示す認証結果情報を、当該デバイスIDに対応するセキュリティゲート20の制御部21に送信する。この場合、制御部21は、ゲートフラッパ28を開状態で維持する。これにより、利用者は、セキュリティゲート20を通過することができる。一方、IDカードが非正規なものである場合、セキュリティサーバ100は、非正規なものであることを示す認証結果情報を、当該デバイスIDのセキュリティゲート20の制御部21に送信する。この場合、制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態とする。そのため、非正規なIDカードを提示した利用者は、セキュリティゲート20を通過することができない。
また、IDカードが正規なものであることを示す認証結果情報をセキュリティサーバ100から受信していない状態で、第1センサ26からの信号を受信した場合、当該セキュリティゲート20の制御部21は、ゲートフラッパ28を閉状態に制御する。IDカードを有していない非正規の利用者がセキュリティサーバ100を通過しようとしている可能性があり、これを阻止するためである。
このように、正規なIDカードを有する利用者はエレベータホール内に進入することができるが、IDカードを有していない利用者や非正規なIDカードを有する利用者はエレベータホール内に進入できない。よって、ビル内のセキュリティが確保される。
2−1−2.エレベータの号機割当制御
セキュリティサーバ100は、セキュリティゲート20のカードリーダ25から受信したID情報(カードID、デバイスID)に含まれるカードIDが正規なものである場合、カードIDに対応する行先階情報を読み出し、読み出した行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとを中継装置50に送信する(J2)。出発階情報としては、前述のように、セキュリティゲート20のデバイスIDに対応する設置階情報を利用する。なお、取得した行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとをまとめて、以下適宜「割当準備情報」という。
中継装置50は、セキュリティサーバ100から、割当準備情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信すると、受付番号を生成するとともに、アドレステーブルを参照して、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70のアドレスを取得する。そして、中継装置50は、生成した受付番号を、取得したアドレスを利用して、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70に送信する(J3)。受付番号を受信したゲート表示器70は、受信した受付番号を記憶する。
また、中継装置50は、生成した受付番号と、セキュリティサーバ100から受信した割当準備情報に含まれる行先階情報及び出発階情報とを群管理制御装置10に第1の信号送信方法により送信する(J4)。なお、受付番号と、行先階情報と、出発階情報とをまとめて、以下適宜「割当依頼情報」という。
群管理制御装置10は、中継装置50から割当依頼情報(行先階情報、出発階情報、受付番号)を第1の信号送信方法により受信すると、受信した割当依頼情報に含まれる行先階情報及び出発階情報に基づいて割当号機を決定する。そして、群管理制御装置10は、決定した割当号機を示す割当号機情報と、受信した受付番号とを、全ての報知装置(全てのゲート表示器70及び全ての行先階登録装置30)に送信する(J5)。なお、上記の受付番号と割当号機情報とをまとめて、以下適宜「割当結果情報」という。例えば、群管理制御装置10は、TCP/IPに基づいてブロードキャストアドレスを指定して、ネットワークNWに接続されている、上記ゲート表示器70及び行先階登録装置30等を含む全ての報知装置に割当結果情報をブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信する。なお、ネットワークNWにおけるブロードキャストの範囲は、上記ゲート表示器70及び行先階登録装置30が接続されている範囲を少なくとも含む範囲であれば、ネットワークNWの全ての範囲でなくてもよい。
全てのゲート表示器70及び行先階登録装置30は、群管理制御装置10から割当結果情報(受付番号、割当号機情報)を受信すると、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から既に受信しているか否か(既に記憶済みか否か)を判断する。そして、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から既に受信している(既に記憶済み)と判断したゲート表示器70または行先階登録装置30は、割当結果情報に含まれる割当号機情報を表示する。一方、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から受信していない(記憶済みでない)と判断したゲート表示器70及び行先階登録装置30は、受信した割当結果情報に含まれる割当号機情報の表示を行わない。
ここで、セキュリティゲート20を利用者が通過した場合において、当該受付番号を中継装置50から先に受信しているのは、利用者が通過したときに当該受付番号の生成の基となるID情報(カードID、デバイスID)を送信したカードリーダ25に対応するゲート表示器70のみである。そのため、このゲート表示器70のみが当該受付番号に対応する割当号機情報を表示することとなる。つまり、このゲート表示器70以外の他のゲート表示器70や行先階登録装置30は、当該受付番号に対応する割当号機情報を表示しない。したがって、本割当号機に乗車すべき利用者にのみ、当該割当号機情報が報知されることとなる。
2−1−3.行先階登録装置でユーザによる行先階の入力操作があったときの号機割当制御
利用者が割当号機に乗り遅れた場合、あるいはIDカードに対応させて登録されている行先階以外の階に行く必要がある場合、利用者は、行先階登録装置30により行先階を指定することができる。この場合の群管理システムによる号機割当制御について時系列的に説明する。
行先階登録装置30は、ユーザによる行先階の入力操作があった場合、入力された行先階を示す行先階情報と、出発階情報と、当該行先階登録装置30のデバイスIDとを、中継装置50に送信する(J11)。なお、行先階登録装置30は、自装置の設置階情報を記憶しており、出発階情報に係る出発階として、記憶している自装置の設置階情報に係る設置階を設定する。ここで、取得した行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとをまとめて、以下適宜「割当準備情報」という。
中継装置50は、行先階登録装置30から、割当準備情報(行先階情報、出発階情報、及びデバイスID)を受信すると、セキュリティサーバ100から割当準備情報(行先階情報、出発階情報、及びデバイスID)を受信したときと同様に、受付番号を生成し、生成した受付番号を、受信したデバイスIDに対応する行先階登録装置30に送信する(J3)。受付番号を受信した行先階登録装置30は、受信した受付番号を記憶する。
また、中継装置50は、生成した受付番号と、行先階登録装置30から受信した割当準備情報に含まれる行先階情報及び出発階情報とを含む割当依頼情報を、群管理制御装置10に第1の信号送信方法により送信する(J4)。
この後においては、群管理制御装置10、並びに全てのゲート表示器70及び行先階登録装置30は、セキュリティゲート20のカードリーダ25及びセキュリティサーバ100により行先階情報が取得されたときと同様の処理が行われる。すなわち、群管理制御装置10は、割当号機を決定し、割当結果情報(受付番号、割当号機情報)を、全ての報知装置(全てのゲート表示器70及び全ての行先階登録装置30)にブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信する(J5)。また、全てのゲート表示器70及び行先階登録装置30は、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から既に受信している場合は割当号機情報の表示を行い、当該受付番号を受信していない場合は割当号機情報の表示を行わない。
ここで、行先階登録装置30で利用者による行先階の入力が行われた場合、受付番号を中継装置50から先に受信しているのは、利用者による行先階の入力操作を受け付けて当該受付番号の生成の基となるID情報(カードID、デバイスID)を送信した行先階登録装置30のみである。そのため、この行先階登録装置30のみが当該受付番号に対応する割当号機情報を表示することとなる。つまり、この行先階登録装置30以外の他の行先階登録装置30やゲート表示器70は、当該受付番号に対応する割当号機情報を表示しない。したがって、本割当号機に乗車すべき利用者にのみ、当該割当号機情報が報知されることとなる。
2−2.群管理制御システムの具体的動作
2−2−1.セキュリティゲートを利用者が通過したときの号機割当処理
セキュリティゲート20を利用者が通過したときに行われる号機割当処理について説明する。図15は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいてセキュリティゲート20を利用者が通過したときに実行される号機割当処理の流れを示すフローチャートである。
カードリーダ25は、IDカードからカードIDを読み取った場合(S11でYES)、読み取ったカードIDと、当該カードリーダ25が配置されたセキュリティゲート20のデバイスIDとをセキュリティサーバ100に送信する(S12)。なお、カードIDと、デバイスIDとをまとめて、以下適宜「ID情報」という。
セキュリティサーバ100は、複数台のカードリーダ25のいずれかから、ID情報(カードID、デバイスID)を受信すると、行先階テーブルを参照してカードIDに対応する行先階情報を取得する(S13)。
セキュリティサーバ100は、取得した行先階情報と、出発階情報と、受信したID情報に含まれるデバイスIDとを含む割当準備情報を、中継装置50に送信する(S14)。出発階情報としては、前述のように、セキュリティゲート20のデバイスIDに対応する設置階情報を利用する。
中継装置50は、セキュリティサーバ100から、割当準備情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信すると、受付番号(受付情報)を生成する(S15)。受付番号は、例えば0から999の数値範囲(所定の数値範囲)の1000個の整数である。受付番号の初期値は0である。中継装置50は、割当準備情報を受信する都度、1ずつインクリメントした値の受付番号を生成する。受付番号が999に達した後に、新たな割当準備情報を受信した場合、0に戻る。その後においては、前述のように、割当準備情報を受信する都度、1ずつインクリメントした値の受付番号を生成する。
なお、中継装置50は、行先階登録装置30から、後述する割当準備情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信した場合にも、受付番号を生成する(後述するS23)。受付番号は、割当準備情報の送信元(セキュリティサーバ100と行先階登録装置30)や送信元装置の設置階を区別することなく、一連の番号として生成される。
ここで、受付番号の数値範囲(0〜999)は、群管理システムにより管理される全てのエレベータ60の乗車定員の合計、つまり複数台のエレベータを同時に利用する可能性がある最大人数、あるいは当該最大人数にエレベータホールで待機可能な人数を加算した人数等に基づいて設定される。具体的に、受付番号の数値範囲は、当該人数よりも若干大きい程度の数値に設定される。これにより、エレベータ利用の混雑時においても、受付番号の不足を回避しつつ、受付番号の値が必要以上に大きくなるのを回避することができる。受付番号の値が大きくなるほど、群管理システムを構成するネットワークNW上で伝送される受付番号分の情報量が増加することとなるが、本実施形態では、受付番号の数値範囲を複数台のエレベータ60の定員の合計値程度の値に設定することで、受付番号の情報量を必要最小程度の情報量とできる。
中継装置50は、生成した受付番号を、セキュリティサーバ100から受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70に送信する(S16)。具体的に、中継装置50は、アドレステーブルを参照して、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70のアドレスを取得する。そして、中継装置50は、生成した受付番号を、取得したアドレスを利用して、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70に送信する(J3)。
中継装置50は、さらに、生成した受付番号と、セキュリティサーバ100から受信した割当準備情報に含まれる行先階情報及び出発階情報とを含む割当依頼情報を群管理制御装置10に第1の信号送信方法により送信する(S17)。
群管理制御装置10は、中継装置50から割当依頼情報(行先階情報、出発階情報、及び受付番号)を第1の信号送信方法により受信すると、受信した割当依頼情報に含まれる行先階情報及び出発階情報に基づいて、割当号機を決定する(S18)。
具体的に、群管理制御装置10は、例えば、まず、各エレベータの運行情報に基づいて、行先階を割り当てるべきエレベータ(割当号機)を選択するための評価値を、エレベータ毎に算出する。ここで、各エレベータの運行情報は、例えば、各エレベータのかご状態(かごの位置、走行方向、ドアの開閉状態、荷重等を含む)、予測される待ち時間(割当号機が出発階に到着するまでの時間)、予測されるサービス完了時間(割当号機が行先階に到着するまでの時間)、かごの予定される停止回数(サービス完了までの間に予定されるエレベータの停止回数)などを示す情報を含む。上記評価値の算出後、群管理制御装置10は、エレベータ60A〜60Fのうちから最も高い評価値を有するエレベータを選択し、行先階を、選択したエレベータに割り当てる。群管理制御装置10は、この他、一般的に知られている従来の方法を用いて行先階をいずれかのエレベータに割り当ててもよい。
割当号機を決定すると、群管理制御装置10は、決定した割当号機を示す割当号機情報と、受信した受付番号とを含む割当結果情報を、全てのゲート表示器70及び行先階登録装置30にブロードキャストにより送信する(S19)。
2−2−2.行先階登録装置で利用者による行先階登録が行われたときの号機割当処理
行先階登録装置30で利用者による行先階登録が行われたときに行われる号機割当処理を説明する。図16は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムにおいて行先階登録装置30で利用者による行先階登録が行われたときに行われる号機割当処理の流れを示すフローチャートである。
行先階登録装置30は、ユーザによる行先階の入力操作があった場合(S21でYES)、入力された行先階を示す行先階情報と、出発階情報と、デバイスIDとを含む割当準備情報を、中継装置50に送信する(S22)。行先階登録装置30は、自装置の設置階情報を記憶しており、出発階情報に係る出発階として、記憶している自装置の設置階情報に係る設置階を設定する。
中継装置50は、行先階登録装置30から、割当準備情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信すると、受付番号を生成する(S23)。
中継装置50は、生成した受付番号を、受信したデバイスIDに対応する行先階登録装置30に送信する(S24)。
ステップS25〜S27では、図15のステップS17〜S19と同様の処理が行われる。
2−2−3.ゲート表示器及び行先階登録装置での割当号機表示処理
群管理制御装置10から全ての報知装置(全てのゲート表示器70及び全ての行先階登録装置30)に割当号機情報がブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信された場合のゲート表示器70及び行先階登録装置30の割当号機表示処理について説明する。図17は、実施形態1に係るエレベータの群管理システムのゲート表示器70及び行先階登録装置30での割当号機表示処理の流れを示すフローチャートである。このフローチャートによる処理は、複数台のゲート表示器70及び複数台の行先階登録装置30のそれぞれにおいて、個別に、所定時間周期で実行される。以下のフローチャートは、1台当たりのゲート表示器70または行先階登録装置30での処理の流れを示す。そのため、以下においては、処理の主体を「ゲート表示器70(行先階登録装置30)」と示している。
ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、中継装置50から受付番号を受信したか否かを判断する(S31)。
中継装置50から受付番号を受信した場合(S31でYES)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、受信した受付番号を記憶し(S32)、ステップS31の判断に戻る。
中継装置50から受付番号を受信していない場合(S31でNO)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、群管理制御装置10から割当結果情報(受付番号、割当号機情報)を受信したか否かを判断する(S33)。
割当結果情報を受信していない場合(S33でNO)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、ステップS31の判断に戻る。
割当結果情報を受信した場合(S33でYES)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、記憶している受付番号があるか否かを判断する(S34)。
記憶している受付番号がない場合(S34でNO)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、ステップS31の判断に戻る。
記憶している受付番号がある場合(S34でYES)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、受信した割当結果情報に含まれる受付番号が、記憶している受付番号と同じか否かを判断する(S35)。
受信した割当結果情報に含まれる受付番号が、記憶している受付番号と同じである場合(S35でYES)、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、割当号機情報を表示する(S36)。この処理によれば、受信した割当結果情報に含まれる受付番号と、記憶している受付番号とが同じであるゲート表示器70または行先階登録装置30においてのみ、割当号機情報が表示されることとなる。
ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、記憶している受付番号のうち、ステップS35において割当結果情報に含まれる受付番号と同じであると判断した受付番号をクリアする(S37)。ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、記憶している受付番号に対応する割当結果情報を群管理制御装置10から受信する前に、別の受付番号を中継装置50から受信する場合がある。つまり、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、複数の受付番号を記憶している場合がある。そのため、記憶している受付番号のうち、ステップS35において割当結果情報に含まれる受付番号と同じであると判断した受付番号のみをクリアするようにしている。
なお、ステップS33で割当結果情報を受信していないと判断した場合(S33でNO)と、ステップS34で記憶している受付番号がないと判断した場合(S34でNO)と、ステップS35で、受信した割当結果情報に含まれる受付番号と記憶している受付番号とが同じでないと判断した場合(S35でNO)においては、ゲート表示器70(行先階登録装置30)は、ステップS31の判断を繰り返す。
2−3.効果等
本実施形態の行先階登録システムによると、セキュリティゲート20のカードリーダ25を介して行先階情報が取得されたのか、行先階登録装置30において行先階情報が取得されたのかによらず、つまり行先階情報を取得する装置(行先階情報取得装置)の種類によらず、中継装置50から群管理制御装置10に第1の信号送信方法により割当依頼情報が送信される。また、群管理制御装置10は、行先階情報取得装置の種類に関係なく、割当号機情報をブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信すればよい。そのため、群管理制御装置10の構成や割当号機情報の送信方法を、セキュリティゲート20と行先階登録装置30とのいずれが設置されているかによらず、共通化することができる。つまり、本実施形態の行先階登録システムによると、群管理制御装置の構成を変更することなく、行先階を登録するための装置としてセキュリティゲート20と行先階登録装置30とのいずれをも、つまり種々の行先階取得装置を採用可能となる。
また、例えばエレベータシステムの運用開始後、行先階情報取得装置及び報知装置(行先階登録装置30やゲート表示器70)を追加で設置するような場合、中継装置50の記憶部52に記憶されているアドレステーブルに、追加した行先階情報取得装置及び報知装置のデバイスIDとアドレスとを追加するだけでよく、群管理制御装置10に関しては何等追加や変更を行う必要はない。
また、本実施形態の群管理制御装置10では、セキュリティゲート20を利用して行先階情報を取得するように構成されている場合において、セキュリティゲート20のカードリーダ25で取得されたカードIDやデバイスIDを利用することなく、号機の割当を行い、かつ割当号機情報を所望の表示装置(ゲート表示器70や行先階登録装置30)にのみ伝達することができる。ここで、IDカードには個人情報が関連付けられている場合があり、個人情報に対するセキュリティの確保が重要である。本実施形態では、ビル側設備であるセキュリティサーバ100とのインタフェース装置としての中継装置50は、ビル側設備であるセキュリティサーバ100から、デバイスIDと、出発階情報と、行先階情報とを含む割当準備情報を受信するが、割当準備情報には、カードIDは含まれていない。つまり、個人情報から切り離されている。よって、本実施形態のエレベータの群管理システムでは、個人情報に対するセキュリティを確保しつつ、割当号機の決定を行うことができる。
また、本実施形態の群管理制御装置10では、受付番号として、エレベータを同時に利用する最大人数等を考慮した数値範囲(0〜999の間の1000個の整数)にある1000個のシーケンス番号を用いる。これにより、エレベータ利用の混雑時においても、受付番号の不足を回避しつつ、受付番号の値が必要以上に大きくなるのを回避することができる。ここで、IDカードのカードIDは、例えば十数桁程度の文字情報である場合が多い。そのため、カードIDの情報量は本実施形態の受付番号の情報量よりも遙かに大きい。したがって、例えば、カードIDを、群管理システムを構成するネットワークNW上で伝送した場合、上記の受付番号を伝送する場合よりも、ネットワークNW上で伝送される情報の伝送速度が低下しやすくなる。しかし、本実施形態のように、エレベータ利用の最大人数等を考慮した個数のシーケンス番号を用いた受付番号を用いることにより、カードIDを用いる場合よりも、群管理システムを構成するネットワークNW上で伝送される情報量を少なくすることができる。これにより、ネットワークNW上で伝送される情報の伝送速度を向上させ、ひいては、エレベータの割当制御及びエレベータの運行制御において、新たな行先階呼びが発生したときの応答を早くすることができる。
3.まとめ
本実施形態のエレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置(カードリーダ25とセキュリティサーバ100との組み合わせ、及び行先階登録装置30)のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータ60のいずれかの号機に割り当てる。
エレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別するデバイスID(装置識別情報)とを行先階情報取得装置から受信する中継装置50と、
複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置(行先階登録装置30及びゲート表示器70)と、
行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータ60のいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置10と、を備える。
中継装置50は、行先階情報取得装置から行先階情報とデバイスIDとを受信したときに、受付番号(受付情報)を生成し、デバイスIDが示す行先階情報取得装置に対応する報知装置に受付番号を送信するとともに、群管理制御装置10に受付番号と行先階情報とを第1の信号送信方法により送信する。
群管理制御装置10は、割当号機を決定すると、割当号機を示す割当号機情報と受付番号とを全ての報知装置にブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信する。
各報知装置は、群管理制御装置10から受付番号と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置50から受付番号を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。
このように、本実施形態の群管理制御装置10は、複数台の行先階情報取得装置(カードリーダ25とセキュリティサーバ100との組み合わせ、及び行先階登録装置30)のいずれかで行先階情報が取得されたときに、中継装置50から受付番号と行先階情報とを第1の信号送信方法により受信し、受信した行先階情報に基づいて割当号機を決定する。割当号機を決定すると、群管理制御装置10は、割当号機を示す割当号機情報と受付番号とを全ての報知装置(行先階登録装置30及びゲート表示器70)にブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信する。報知装置は、群管理制御装置10から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置50から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。このように、本実施形態によれば、群管理制御装置10は、受付情報と行先階情報とを中継装置50から受信可能でかつ受付番号と割当号機情報とを報知装置に送信可能な構成を有していればよい。よって、行先階情報を取得する行先階情報取得装置、及び割当号機情報を報知する報知装置としてどのような装置が設けられるかによらず、行先階情報取得装置及び報知装置との間で行先階情報及び割当号機情報を送受信するための、群管理制御装置10における構成を共通化できる。
本実施形態において、
行先階情報取得装置は、
エレベータホールに配置され、利用者が行先階情報を登録するための行先階登録装置30において利用者の行先階入力操作により行先階情報を取得する操作部35及び制御部31(入力部)であり、
報知装置は、行先階登録装置30において割当号機情報を表示する表示部34及び制御部31(表示部)である。
これにより、行先階情報取得装置及び報知装置が、利用者による行先階入力操作を受け付けて割当号機情報を表示する行先階登録装置30である場合に対応できる。
本実施形態において、
行先階情報取得装置は、
エレベータホールへの利用者の進入を制御するセキュリティゲート20に配置され、利用者の通過時に、当該利用者が所持するIDカード(情報記憶媒体)からカードID(媒体識別情報)を読み取るカードリーダ25(情報読取部)と、
カードリーダ25で読み取られたカードIDに対応する行先階情報を取得するセキュリティサーバ100(行先階情報取得部)と、を含む。
報知装置は、セキュリティゲート20に配置され、割当号機情報を表示するゲート表示器70(表示装置)である。
これにより、行先階情報取得装置及び報知装置がセキュリティゲート20に配置されている場合に対応できる。
本実施形態において、
複数台の行先階情報取得装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置(複数台の行先階登録装置30)と、複数台の第2の行先階情報取得装置(複数台のカードリーダ25及びセキュリティサーバ100)とを含み、
複数台の報知装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第1の報知装置(複数台の行先階登録装置30の表示部34及び制御部31)と、複数台の第2の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第2の報知装置(複数台のゲート表示器70)とを含む。
第1の行先階情報取得装置は、
エレベータホールに配置され、利用者が行先階情報を登録するための行先階登録装置30において利用者の行先階入力操作により行先階情報を取得する操作部35及び制御部31(入力部)であり、
報知装置は、行先階登録装置30において割当号機情報を表示する表示部34及び制御部31(表示部)である。
第2の行先階情報取得装置は、
エレベータホールへの利用者の進入を制御するセキュリティゲート20に配置され、利用者の通過時に、当該利用者が所持するIDカード(情報記憶媒体)からカードID(媒体識別情報)を読み取るカードリーダ25(情報読取部)と、
カードリーダ25で読み取られたカードIDに対応する行先階情報を取得するセキュリティサーバ100(行先階情報取得部)と、を含む。
第2の報知装置は、セキュリティゲート20に配置され、割当号機情報を表示するゲート表示器70(第2の表示装置)である。
これにより、行先階情報取得装置及び報知装置として、利用者による行先階入力操作を受け付けて割当号機情報を表示する行先階登録装置30と、セキュリティゲート20及びセキュリティサーバ100でなる装置との両方が設けられている場合に対応できる。
本実施形態において、
受付番号は、中継装置50が、行先階情報取得装置から、行先階情報とデバイスIDとを受信したときに所定の数値範囲内において1ずつインクリメントして得られる整数でなる受付番号であり、
受付番号が所定の数値範囲の上限に達したときは、所定の数値範囲の下限からインクリメントを行い。
受付番号の数値範囲は、複数台のエレベータの定員の合計値に基づいて設定される。
これにより、受付番号の数値範囲が、複数台のエレベータの定員の合計値に基づく数値範囲、例えば受付番号を発行すべき最大の割当人数を考慮した数値範囲となる。そのため、受付番号の不足を回避しつつ、群管理システムを構成するネットワークNW上で伝送される情報量を極力少なくできる。
(実施形態2)
実施形態2のエレベータの群管理システムでは、実施形態1の構成に加え、さらに、セキュリティゲート20を通過した利用者に対して割り当てた割当号機情報を網羅的に表示する集合表示装置を備える。なお、群管理制御装置10は、実施形態1と同一の構成を有する。
1.構成
図18は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムの構成を示すブロック図である。本実施形態のエレベータの群管理システムは、図18に示すように、実施形態1の構成要素に加え、さらに複数台の集合表示装置80A、80Bを有している。なお、複数台の集合表示装置80A、80Bは互いに同一の構成を有する。そのため、構成等の説明において区別する必要がない場合、適宜、各集合表示装置を「集合表示装置80」という。
図19は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムの特定階における配置を示す概略図である。集合表示装置80A、80Bは、エレベータホールにおいてセキュリティゲート20から各号機への移動経路の近傍に配置されている。本例では、2台の集合表示装置80A、80Bが配置されているが、1台でもよいし、3台以上でもよい。
図20は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおけるゲート表示器70の表示例を示す図である。本実施形態では、セキュリティゲート20のゲート表示器70に、行先階情報及び割当号機情報に代えて、整理番号を表示する。本表示例では、整理番号が11であることが示されている。
図21は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおける集合表示装置80の表示例を示す図である。集合表示装置80は、整理番号と割当号機情報とを対応付けて表示する。図21に示す例では、整理番号11の割当号機はA号機であり、整理番号14の割当号機はC号機であり、整理番号16の割当号機はA号機であること等が表示されている。1つの整理番号についての表示は、例えば30秒等の所定の時間の間表示され、その後、消去される。全ての整理番号が表示されていないのは、他の階で行先階登録装置により登録された行先階呼びに対する割当号機情報のみが表示されないからである。
図22は、実施形態2における集合表示装置80の電気的構成を示すブロック図である。集合表示装置80は、コンピュータを利用して構成され、制御部81と、記憶部82と、入出力インタフェース83と、表示部84とを備える。
記憶部82は、例えばRAM、ROM、HDD、SSD等を利用して構成され、プログラム、及び種々のデータを格納している。プログラムは、本実施形態の集合表示装置80の後述する各種機能を実現するためのプログラムを含む。
制御部81は、例えばCPU、MPU等を利用して構成される。制御部81は、記憶部82から読み出した上記プログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、集合表示装置80における後述する各種の機能を実現する。
入出力インタフェース83は、例えばLANアダプタ等を利用して構成される。入出力インタフェース83は、集合表示装置80と、群管理制御装置10及び中継装置50との間で各種信号を送受信するためのインタフェースである。入出力インタフェース83は、制御部81から出力された信号を所定の形式の信号に変換して群管理制御装置10及び中継装置50に出力する。また、入出力インタフェース83は、群管理制御装置10及び中継装置50から入力された信号を所定の形式の信号に変換して制御部81に出力する。
表示部84は、割当号機情報と、整理番号とを対応付けて表示する。表示部84は、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイで構成される。
集合表示装置80は、入出力インタフェース83を介して、中継装置50から受付番号を受信し、受信した受付番号を所定時間記憶する。また、集合表示装置80は、入出力インタフェース83を介して、群管理制御装置10から割当結果情報(受付番号、割当号機情報)を受信する。集合表示装置80は、中継装置50から受付番号を受信した後、群管理制御装置10から上記受付番号と同じ受付番号を含む割当結果情報(割当号機情報、受付番号)を受信すると、表示部84に、割当結果情報に含まれる受付番号及び割当号機情報を表示する。なお、表示部84上では、受付番号は整理番号として表示される。
2.動作
2−1.全体的動作
2−1−1.セキュリティゲートを利用者が通過したときの号機割当処理
図23は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおいてセキュリティゲート20を利用者が通過したときに行われる処理の流れを示すフローチャートである。
本フローチャートでは、図16のフローチャートの処理に加え、さらにステップS47の処理が行われる。なお、本フローチャートのステップS41〜S46及びS48〜S50では、図16のフローチャートのステップS11〜S16及びS17〜S19と同様の処理が行われる。
具体的に、中継装置50は、ステップS46で、セキュリティサーバ100から受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70に、当該受付番号を送信した後(S46)、全ての集合表示装置80に受付番号を送信する(S47)。なお、中継装置50は、集合表示装置80(80A、80B)のアドレスを記憶部52に記憶しており、送信の際、当該アドレスを読み出す。そして、中継装置50は、実施形態1同様にステップS48及びS49において割当号機が決定されると、群管理制御装置10は、割当結果情報(受付番号、割当号機情報)を、全ての報知装置(全ての行先階登録装置30及び全ての集合表示装置80)にブロードキャストにより送信する(S50)。
2−1−2.ゲート表示器の動作
図24は、実施形態2に係るエレベータの群管理システムにおける各ゲート表示器70での整理番号表示処理の流れを示すフローチャートである。
ゲート表示器70は、中継装置50から受付番号を受信したか否かを判断する(S51)。
中継装置50から受付番号を受信した場合(S51でYES)、ゲート表示器70は、受信した受付番号を整理番号として表示する(S52)。表示は、例えば、所定時間の間行ってもよいし、利用者がセキュリティゲート20を通過している間のみ表示してもよい。中継装置50から受付番号を受信していない場合(S51でNO)、ゲート表示器70は、ステップS51の判断を再度行う。
2−1−3.行先階登録装置で利用者による行先階登録が行われたときの号機割当処理
行先階登録装置30で利用者による行先階登録が行われたときの号機割当処理について説明する。本実施形態では、行先階登録装置30で利用者による行先階登録が行われた場合、基本的に実施形態1の図16、図17のフローチャートによる処理と同じ処理が行われる。ただし、本実施形態では、ゲート表示器70は群管理制御装置10に接続されていないため、図16のステップS27において、群管理制御装置10が割当結果情報(受付番号、割当号機情報)をブロードキャストにより送信したとき、割当結果情報は、行先階登録装置30と集合表示装置80とにのみ送信されることとなる。
2−2.作用
図18を参照しながら、本実施形態における、群管理システムによる号機割当制御について時系列的に説明する。なお、セキュリティサーバ100が割当準備情報を送信する動作までは、実施形態1と同様に行われる。そのため、それ以後の動作について説明する。
中継装置50は、セキュリティサーバ100から、割当準備情報(行先階情報、出発階情報、デバイスID)を受信すると、受付番号を生成するとともに、アドレステーブルを参照して、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70のアドレスを取得する。また、中継装置50は、集合表示装置80のアドレスを記憶部52から読み出す。そして、中継装置50は、生成した受付番号を、取得したアドレス及び読み出したアドレスを利用して、受信したデバイスIDに対応するセキュリティゲート20のゲート表示器70及び集合表示装置80に送信する(J3)。
ゲート表示器70は、中継装置50から受付番号を受信すると(J3)、受信した受付番号を整理番号として表示する。
また、集合表示装置80は、群管理制御装置10から割当結果情報を受信すると、実施形態1のゲート表示器70及び行先階登録装置30同様に、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から既に受信しているか否かを判断し、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から既に受信している場合、割当結果情報に含まれる受付番号と割当号機情報とを対応付けて表示する。一方、割当結果情報に含まれる受付番号を中継装置50から受信していない場合、集合表示装置80は、受信した割当結果情報についての受付番号及び割当号機情報の表示を行わない。
ここで、集合表示装置80をエレベータの乗場付近(例えば乗車扉の近傍)に設置した場合、集合表示装置80とセキュリティゲート20とは一定程度離れる場合が多くなる。そのため、セキュリティゲート20を通過した利用者が、集合表示装置80に表示された情報を目視するまでには、距離に応じた時間が経過する。したがって、集合表示装置80への割当結果情報の表示は、利用者が集合表示装置80近傍に到達して目視可能となるまでに行ってもよい。つまり、群管理制御装置10において、割当号機の決定を、即時には行わず、所定時間の間保留してから行ってもよい。このような制御によれば、セキュリティゲート20を通過した利用者が集合表示装置80に表示された情報を目視可能となるまでの間に発生した別の利用者の行先階呼びをも考慮して、割当号機の決定を行うことができる。よって、エレベータ60の運行効率等を向上させることができる。
なお、号機割当を即時に行わず、所定時間保留する場合、行先階登録装置30での割当号機情報の表示も所定時間遅れることとなるが、ほとんどの行先階呼びは、セキュリティゲート20を通過することによって発生する。行先階登録装置30での登録により発生する行先階呼びは、上述のように臨時的に発生するものだけであるので、行先階登録装置30における割当号機情報の表示が多少遅れても大きな影響はない。
3.まとめ
本実施形態のエレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置(カードリーダ25とセキュリティサーバ100との組み合わせ、及び行先階登録装置30)のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータ60のいずれかの号機に割り当てる。
エレベータの群管理システムは、
複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別するデバイスID(装置識別情報)とを受信する中継装置50と、
複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置(行先階登録装置30及びゲート表示器70)と、
集合表示装置80と、
行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータ60のいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置10と、を備える。
複数台の行先階情報取得装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置(複数台の行先階登録装置30)と、複数台の第2の行先階情報取得装置(複数台のカードリーダ25及びセキュリティサーバ100)とを含み、
複数台の報知装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第1の報知装置(複数台の行先階登録装置30の表示部34及び制御部31)と、複数台の第2の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第2の報知装置(複数台のゲート表示器70)とを含む。
中継装置50は、
(1)第1の行先階情報取得装置から行先階情報とデバイスIDとを受信したときは、受付情報を生成し、デバイスIDが示す第1の行先階情報取得装置に対応する第1の報知装置に受付情報を送信するとともに、
群管理制御装置10に受付情報と行先階情報とを第1の信号送信方法により送信し、
(2)第2の行先階情報取得装置から行先階情報とデバイスIDとを受信したときに、受付番号(受付情報)を生成し、集合表示装置80と、デバイスIDが示す行先階情報取得装置に対応する報知装置とに受付番号を送信するとともに、群管理制御装置10に受付番号と行先階情報とを第1の信号送信方法により送信する。
第2の報知装置は、受付番号を受信したときに、当該受付番号を報知し、
群管理制御装置10は、第1の行先階情報取得装置または第2の行先階情報取得装置から受信した行先階情報が示す行先階に対して、割当号機を決定すると、割当号機を示す割当号機情報と受付番号とを全ての第1の報知装置と集合表示装置80とにブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信する。
第1の報知装置は、群管理制御装置10から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置50から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。
各集合表示装置80は、群管理制御装置10から受付番号と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置50から受付番号を受信していたときは、受付番号及び割当号機情報を、これらを対応付けて表示する。
このように、本実施形態の群管理制御装置10は、複数台の行先階情報取得装置(カードリーダ25とセキュリティサーバ100との組み合わせ、及び行先階登録装置30)のいずれかで行先階情報が取得されたときに、中継装置50から受付番号と行先階情報とを第1の信号送信方法により受信し、受信した行先階情報に基づいて割当号機を決定する。割当号機を決定すると、群管理制御装置10は、割当号機を示す割当号機情報と受付番号とを行先階登録装置30(第1の行先階情報取得装置)及び集合表示装置80に送信する。行先階登録装置30及び集合表示装置80は、群管理制御装置10から受付情報と割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に中継装置50から受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する。このように、本実施形態によれば、群管理制御装置10は、受付情報と行先階情報とを中継装置50から第1の信号送信方法により受信可能でかつ受付番号と割当号機情報とをブロードキャストにより(第2の信号送信方法により)送信可能な構成を有していればよい。よって、行先階情報を取得する行先階情報取得装置、及び割当号機情報を報知する報知装置及び集合表示装置80としてどのような装置が設けられるかによらず、行先階情報取得装置及び報知装置並びに集合表示装置80との間で行先階情報及び割当号機情報を送受信するための、群管理制御装置10における構成を共通化できる。
特に、本実施形態では集合表示装置80が設けられているが、群管理制御装置10として、実施形態1の群管理制御装置10と全く同一の構成のものを用いることができる。すなわち、本実施形態の群管理システムによれば、受付番号と割当号機情報とを所定の方式で送信可能な構成を有していればよい。よって、行先階情報取得装置としてどのような装置が設けられるかによらず、また集合表示装置80が設けられている場合でも、群管理制御装置10における構成を共通化できる。
本実施形態において、群管理制御装置10は、行先階情報を受信した後の所定時間内に受信した他の行先階情報を考慮して、割当号機を決定する。
これにより、行先階情報を受信した後、所定時間の間に発生した別の利用者の行先階呼びをも考慮して、割当号機の決定を行うことができる。よって、エレベータ60の運行効率等を向上させることができる。
所定時間は、セキュリティゲート20と集合表示装置80との間の距離に基づいて設定される利用者の標準移動時間である。
これにより、セキュリティゲート20と集合表示装置80との間の距離に基づいて設定される利用者の標準移動時間を有効に利用して割当号機を決定できる。よって、エレベータ60の運行効率の向上等が実現される。
(その他の実施形態)
前記各実施形態では、制御部11、21、31、41、51、71、81、101は、CPU、MPU等を利用して構成され、記憶部12、22、32、42、52、72、82、102から読み出したプログラムに基づいて種々のデータ等を利用して演算処理を行うことにより、各種の機能を実現している。つまり、各制御部11、21、31、41、51、71、81、101は、ハードウェアとソフトウェアとの協働により実現されている。しかし、各制御部11、21、31、41、51、71、81、101は、例えば、ハードウェア(電子回路)のみ、FPGA、ASIC等を利用して構成してもよい。
前記各実施形態では、ネットワークNWはEthernet(登録商標)であり、入出力インタフェース13、23、24、33、43、53、73、83、103はLANアダプタ等を利用して構成されている。しかし、ネットワークNWは、例えばIEEE規格に準拠した無線LANであり、入出力インタフェース13、23、24、33、43、53、73、83、103は無線LANアダプタ等を利用して構成されてもよい。
前記各実施形態では、行先階情報取得装置として、カードリーダ25とセキュリティサーバ100との組み合わせからなる行先階情報取得装置と、行先階登録装置30からなる行先階情報取得装置とが設けられている。しかし、本発明は、これらの行先階情報取得装置のうちいずれか一方の行先階情報取得装置のみが設けられている場合にも適用可能である。その場合、他方の行先階情報取得装置を後で追加することが考えられるが、このように追加するときでも、群管理制御装置10の構成を変更する必要はない。
実施形態1では、ゲート表示器70に、割当号機情報のみを表示する。しかし、ゲート表示器70に、割当号機情報だけでなく、行先階情報についても表示してもよい。この場合、群管理制御装置10は、全ての表示装置(全てのゲート表示器70、全ての行先階登録装置30、及び全ての集合表示装置80)に対して、受付番号と割当号機情報に加え、当該受付番号に対応する行先階情報を送信し、かつ、ゲート表示器70は、受信した割当号機情報と行先階情報との両方を表示するようにすればよい。なお、行先階登録装置30においては、実施形態1で説明したように、操作部35で入力された行先階情報に基づいて行先階情報を表示しているが、本例のように、受信した割当号機情報と行先階情報とに基づいて同様の表示を行ってもよい。
実施形態2のエレベータの群管理システムでは、集合表示装置80において、セキュリティゲート20から受け付けた割当依頼情報への応答としての割当結果情報(受付番号(整理番号)及び割当号機情報)のみを表示するように構成している。しかし、集合表示装置80において、セキュリティゲート20が配置された特定階の行先階登録装置30で取得された行先階情報に基づく割当依頼情報への応答としての割当結果情報(受付番号(整理番号)及び割当号機情報)についても表示するように構成してもよい。この場合、特定階の行先階登録装置30において、図17のフローチャートにしたがった処理でなく、セキュリティゲート20のゲート表示器70に対して同様に、図24のフローチャートにしたがって、整理番号を表示する処理を行えばよい。なお、この場合、特定階の行先階登録装置30(30A)と群管理制御装置10とはネットワークNW上で直接接続されても、されなくてもよい。
実施形態2では、図23のフローチャートにしたがって制御が行われる。しかし、実施形態2と同様の動作を、実施形態1の図15のフローチャートにしたがって行うことも可能である。この場合、中継装置50の記憶部32に格納されているアドレステーブルにおいて、デバイスID毎に、集合表示装置80のアドレスを追加して記憶させておけばよい。
図25は、他の実施形態に係る中継装置50の記憶部52に格納されているアドレステーブルの構成を示す図である。図25に示すアドレステーブルの例では、セキュリティゲート20AのデバイスID“D0000001”に対応付けて、当該セキュリティゲート20Aに設置されているゲート表示器70のアドレス“A1”と集合表示装置80A及び80Bのアドレス“C1”及び“C2”が記録されている。また、セキュリティゲート20BのデバイスID“D0000002”に対応付けて、当該セキュリティゲート20Bに設置されているゲート表示器70のアドレス“A2”と集合表示装置80A及び80Bのアドレス“C1”及び“C2”が記録されている。また、セキュリティゲート20CのデバイスID“D0000003”に対応付けて、当該セキュリティゲート20Cに設置されているゲート表示器70のアドレス“A3”と集合表示装置80A及び80Bのアドレス“C1”及び“C2”が記録されている。
なお、行先階登録装置30A〜30CのデバイスID“E0000001”、“E0000002”、“E0000003”に対しては、当該行先階登録装置30A〜30Cのアドレス“B1”、“B2”、“B3”がそれぞれ記録されているが、集合表示装置80A及び80Bのアドレス“C1”及び“C2”は記録されていない。行先階登録装置30D〜30Zにおいても同様である。
このように構成することにより、図15のステップS16において、ゲート表示器70だけでなく集合表示装置80A、80Bにも同時に受付番号を送信することができる。また、行先階登録装置30A〜30Zで登録された場合には、集合表示装置80A、80Bには受付番号を送信しないようにできる。
実施形態2では、行先階登録装置30は、実施形態1同様、行先階情報と割当号機情報とを対応付けた表示を行う。しかし、行先階登録装置30においても、ゲート表示器70同様、中継装置50から受付番号を受信したとき(J3)に、受信した受付番号に基づいて整理番号のみを表示してもよい。この場合、行先階登録装置30は、群管理制御装置10に接続される必要はない。また、行先階登録装置30は、表示処理として、図17のフローチャートに代えて、図24のフローチャートに基づいて処理を行えばよい。
前記各実施形態では、割当号機情報を報知する報知装置は、行先階登録装置30の表示部34またはゲート表示器70であり、割当号機情報を表示する。しかし、本発明の報知装置はこれに限らない。本発明の報知装置は、割当号機情報を音声で出力する音声出力装置であってもよい。
前記各実施形態では、本発明の受付情報としての受付番号は、割当準備情報を受信したときに0〜999の間で1ずつインクリメントすることにより得られた整数である。しかし、受付番号は、割当準備情報を受信したときに0〜999の間の1000個の整数の中からランダムにあるいは所定のルールにしたがって選択された整数であってもよい。なお、0〜999という数値範囲や1000個という数は一例であることは言うまでもない。
また、前記各実施形態では、受付情報は受付番号であるが、受付情報は、番号でなく、例えば、26文字のアルファベットのうちの所定数(例えば2個あるいは3個)の文字でなる情報であってもよい。この場合、割当準備情報を受信したときに26文字のアルファベットの中から所定数(例えば2個あるいは3個)の文字をランダムにあるいは所定のルールにしたがって選択すればよい。あるいは、アルファベットと数字との組み合わせでなる情報であってもよい。この場合、割当準備情報を受信したときに0から9の数字及び26文字のアルファベットの中から所定数(例えば2個あるいは3個)の文字をランダムにあるいは所定のルールにしたがって選択すればよい。また、受付情報は、ひらがな、カタカナ、漢字、その他の文字情報、あるいはこれらの組み合わせであってもよい。
前記各実施形態では、図8を参照して説明したように、カードリーダ25は入出力インタフェース23に接続されている。しかし、カードリーダ25は制御部21に接続されてもよい。この場合、カードリーダ25で読み取られたカードIDは、制御部21及び入出力インタフェース23を介して、セキュリティサーバ100に送信すればよい。また、カードリーダ25が設置されたセキュリティゲート20についてのデバイスIDは、カードリーダ25からでなく制御部21から、セキュリティサーバ100に送信してもよい。
なお、前記各実施形態では、セキュリティゲート20及びセキュリティサーバ100がビル側の設備であるとして説明した。しかし、セキュリティゲート20及びセキュリティサーバ100がエレベータ側の群管理システムを構成する設備として提供されてももちろんよい。
(本発明と実施形態との対応)
前記各実施形態における行先階登録装置30は、本発明における行先階情報取得装置の一例である。また、前記各実施形態におけるカードリーダ25とセキュリティサーバ100との組み合わせは、本発明における行先階情報取得装置の一例である。前記各実施形態におけるカードリーダ25は、本発明における情報読取部の一例である。前記各実施形態におけるセキュリティサーバ100は、本発明における行先階情報取得部の一例である。
前記各実施形態における行先階登録装置30は、本発明における報知装置の一例である。また、前記各実施形態におけるゲート表示器70は、本発明における報知装置の一例である。また、前記各実施形態におけるゲート表示器70は、本発明における表示装置の一例である。
10 群管理制御装置
11 制御部
12 記憶部
13 入出力インタフェース
20、20A〜20C セキュリティゲート
20a ゲート本体
20i 入口
20e 出口
21 制御部
22 記憶部
23 入出力インタフェース
25 カードリーダ
26 第1センサ
27 第2センサ
28 ゲートフラッパ
30、30A〜30Z 行先階登録装置
31 制御部
32 記憶部
33 入出力インタフェース
34 表示部
35 操作部
40、40A〜40F エレベータ制御装置
41 制御部
42 記憶部
43 入出力インタフェース
50 中継装置
51 制御部
52 記憶部
53 入出力インタフェース
60、60A〜60F エレベータ
70 ゲート表示器
71 制御部
72 記憶部
73 入出力インタフェース
74 表示部
80、80A、80B 集合表示装置
81 制御部
82 記憶部
83 入出力インタフェース
84 表示部
100 セキュリティサーバ
101 制御部
102 記憶部
103 入出力インタフェース

Claims (11)

  1. 複数台の行先階情報取得装置のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てるエレベータの群管理システムであって、
    前記複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、前記行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別する装置識別情報とを前記行先階情報取得装置から受信する中継装置と、
    前記複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置と、
    前記行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置と、を備え、
    前記中継装置は、
    前記行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときに受付情報を生成し、前記装置識別情報が示す行先階情報取得装置に対応する報知装置に前記受付情報を送信するとともに、
    前記群管理制御装置に前記受付情報と前記行先階情報とを第1の信号送信方法により送信し、
    前記群管理制御装置は、割当号機を決定すると、前記割当号機を示す割当号機情報と前記受付情報とを全ての報知装置に第2の信号送信方法により送信し、
    各報知装置は、前記群管理制御装置から前記受付情報と前記割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に前記中継装置から前記受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する、
    エレベータの群管理システム。
  2. 前記行先階情報取得装置は、
    エレベータホールに配置され、利用者が行先階情報を登録するための行先階登録装置において利用者の行先階入力操作により行先階情報を取得する操作部であり、
    前記報知装置は、前記行先階登録装置において前記割当号機情報を表示する表示部である、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  3. 前記行先階情報取得装置は、
    エレベータホールへの利用者の進入を制御するセキュリティゲートに配置され、利用者の通過時に、当該利用者が所持する情報記憶媒体から媒体識別情報を読み取る情報読取部と、
    前記情報読取部で読み取られた媒体識別情報に対応する行先階情報を取得する行先階情報取得部と、を含み、
    前記報知装置は、前記セキュリティゲートに配置され、前記割当号機情報を表示する表示装置である、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  4. 前記複数台の行先階情報取得装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置と複数台の第2の行先階情報取得装置とを含み、
    前記複数台の報知装置は、前記複数台の第1の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第1の報知装置と、前記複数台の第2の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第2の報知装置とを含み、
    前記第1の行先階情報取得装置は、
    エレベータホールに配置され、利用者が行先階情報を登録するための行先階登録装置において利用者の行先階入力操作により行先階情報を取得する入力部であり、
    前記第1の報知装置は、前記行先階登録装置において前記割当号機情報を表示する表示部であり、
    前記第2の行先階情報取得装置は、
    エレベータホールへの利用者の進入を制御するセキュリティゲートに配置され、利用者の通過時に、当該利用者が所持する情報記憶媒体から媒体識別情報を読み取る情報読取部と、
    前記情報読取部で読み取られた媒体識別情報に対応する行先階情報を取得する行先階情報取得部と、を含み、
    前記第2の報知装置は、前記セキュリティゲートに配置され、前記割当号機情報を表示する表示装置である、
    請求項1に記載のエレベータの群管理システム。
  5. 複数台の行先階情報取得装置のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てるエレベータの群管理システムであって、
    前記複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、前記行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別する装置識別情報とを前記行先階情報取得装置から受信する中継装置と、
    前記複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置と、
    集合表示装置と、
    前記行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置と、を備え、
    前記複数台の行先階情報取得装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置と複数台の第2の行先階情報取得装置とを含み、
    前記複数台の報知装置は、前記複数台の第1の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第1の報知装置と、前記複数台の第2の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第2の報知装置とを含み、
    前記中継装置は、
    (1)前記第1の行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときは、受付情報を生成し、前記装置識別情報が示す第1の行先階情報取得装置に対応する第1の報知装置に前記受付情報を送信するとともに、
    前記群管理制御装置に前記受付情報と前記行先階情報とを第1の信号送信方法により送信し、
    (2)前記第2の行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときは、受付情報を生成し、前記集合表示装置と、前記装置識別情報が示す第2の行先階情報取得装置に対応する第2の報知装置とに前記受付情報を送信するとともに、
    前記群管理制御装置に前記受付情報と前記行先階情報とを前記第1の信号送信方法により送信し、
    前記第2の報知装置は、前記受付情報を受信したときに、当該受付情報を報知し、
    前記群管理制御装置は、前記第1の行先階情報取得装置または前記第2の行先階情報取得装置から受信した行先階情報が示す行先階に対して、割当号機を決定すると、前記割当号機を示す割当号機情報と前記受付情報とを全ての第1の報知装置と前記集合表示装置とに第2の信号送信方法により送信し、
    各第1の報知装置は、前記群管理制御装置から前記受付情報と前記割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に前記中継装置から前記受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知し、
    前記集合表示装置は、前記群管理制御装置から前記受付情報と前記割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に前記中継装置から前記受付情報を受信していたときは、前記受付情報及び前記割当号機情報を、これらを対応付けて表示する、
    エレベータの群管理システム。
  6. 前記第1の行先階情報取得装置は、
    エレベータホールに配置され、利用者が行先階情報を登録するための行先階登録装置において利用者の行先階入力操作により行先階情報を取得する操作部であり、
    前記第1の報知装置は、前記行先階登録装置において前記割当号機情報を表示する表示部であり、
    前記第2の行先階情報取得装置は、
    エレベータホールへの利用者の進入を制御するセキュリティゲートに配置され、利用者の通過時に、当該利用者が所持する情報記憶媒体から媒体識別情報を読み取る情報読取部と、
    前記情報読取部で読み取られた媒体識別情報に対応する行先階情報を取得する行先階情報取得部と、を含み、
    前記第2の報知装置は、前記セキュリティゲートに配置され、前記受付情報を表示する表示装置である、
    請求項5に記載のエレベータの群管理システム。
  7. 前記群管理制御装置は、前記行先階情報を受信した後の所定時間内に受信した他の行先階情報を考慮して、前記所定時間の経過後に割当号機を決定する、
    請求項6に記載のエレベータの群管理システム。
  8. 前記所定時間は、前記セキュリティゲートと前記集合表示装置との間の距離に基づいて設定される利用者の標準移動時間である、
    請求項7に記載のエレベータの群管理システム。
  9. 前記受付情報は、前記中継装置が前記行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときに所定の数値範囲内において1ずつインクリメントして得られる整数でなる受付番号であり、
    前記受付番号が前記所定の数値範囲の上限に達したときは、前記所定の数値範囲の下限からインクリメントを行い、
    前記所定の数値範囲は、複数台のエレベータの定員の合計値に基づいて設定される、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のエレベータの群管理システム。
  10. 複数台の行先階情報取得装置のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てるエレベータの群管理システムにおける群管理方法であって、
    前記群管理システムは、
    前記複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、前記行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別する装置識別情報とを前記行先階情報取得装置から受信する中継装置と、
    前記複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置と、
    前記行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置と、を備え、
    前記中継装置において、
    前記行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときに、受付情報を生成し、前記装置識別情報が示す行先階情報取得装置に対応する報知装置に前記受付情報を送信するとともに、
    前記群管理制御装置に前記受付情報と前記行先階情報とを第1の信号送信方法により送信し、
    前記群管理制御装置において、割当号機を決定すると、前記割当号機を示す割当号機情報と前記受付情報とを全ての報知装置に第2の信号送信方法により送信し、
    各報知装置において、前記群管理制御装置から前記受付情報と前記割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に前記中継装置から前記受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知する、
    エレベータの群管理方法。
  11. 複数台の行先階情報取得装置のいずれかで取得された行先階情報が示す行先階を、複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てるエレベータの群管理システムにおける群管理方法であって、
    前記群管理システムは、
    前記複数台の行先階情報取得装置のいずれかで行先階情報が取得されたときに、取得された行先階情報と、前記行先階情報を取得した行先階情報取得装置を識別する装置識別情報とを前記行先階情報取得装置から受信する中継装置と、
    前記複数台の行先階情報取得装置の各々に対応させて設けられた複数台の報知装置と、
    集合表示装置と、
    前記行先階情報が示す行先階を複数台のエレベータのいずれかの号機に割り当てる群管理制御装置と、を備え、
    前記複数台の行先階情報取得装置は、複数台の第1の行先階情報取得装置と複数台の第2の行先階情報取得装置とを含み、
    前記複数台の報知装置は、前記複数台の第1の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第1の報知装置と、前記複数台の第2の行先階情報取得装置の各々に対応して設けられた複数台の第2の報知装置とを含み、
    前記中継装置において、
    (1)前記第1の行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときは、受付情報を生成し、前記装置識別情報が示す第1の行先階情報取得装置に対応する第1の報知装置に前記受付情報を送信するとともに、
    前記群管理制御装置に前記受付情報と前記行先階情報とを第1の信号送信方法により送信し、
    (2)前記第2の行先階情報取得装置から前記行先階情報と前記装置識別情報とを受信したときは、受付情報を生成し、前記集合表示装置と、前記装置識別情報が示す第2の行先階情報取得装置に対応する第2の報知装置とに前記受付情報を送信するとともに、
    前記群管理制御装置に前記受付情報と前記行先階情報とを前記第1の信号送信方法により送信し、
    前記第2の報知装置において、前記受付情報を受信したときに、当該受付情報を報知し、
    前記群管理制御装置において、前記第1の行先階情報取得装置または前記第2の行先階情報取得装置から受信した行先階情報が示す行先階に対して、割当号機を決定すると、前記割当号機を示す割当号機情報と前記受付情報とを全ての第1の報知装置と前記集合表示装置とに第2の信号送信方法により送信し、
    各第1の報知装置において、前記群管理制御装置から前記受付情報と前記割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に前記中継装置から前記受付情報を受信していたときは、当該割当号機情報を報知し、
    前記集合表示装置において、前記群管理制御装置から前記受付情報と前記割当号機情報とを受信した場合、当該受信の前に前記中継装置から前記受付情報を受信していたときは、前記受付情報及び前記割当号機情報を、これらを対応付けて表示する、
    エレベータの群管理方法。
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