JP6458600B2 - 認証システム、認証制御装置用プログラム - Google Patents
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Description
・第1の発明は、第1通行口及び第2通行口を有する通路を開閉可能なゲート装置(40)と、前記第1通行口において認証対象の保持する認証媒体(10)から認証信号を検出し、前記認証信号に基づく認証情報及び前記認証信号の信号強度に関する信号強度情報を取得する第1検出装置(200)と、前記第2通行口において認証対象の保持する認証媒体から認証信号を検出し、前記認証信号に基づく認証情報及び前記認証信号の信号強度に関する信号強度情報を取得する第2検出装置(300)と、前記第1検出装置又は前記第2検出装置で取得された認証情報を認証サーバに送信する認証制御装置(23)と、を備え、前記認証情報に対する前記認証サーバの認証結果に基づいて前記ゲート装置の開閉が制御される認証システムであって、前記認証制御装置は、前記第1検出装置及び前記第2検出装置で同一の認証情報が取得された場合、それぞれの前記認証情報に関連付けられた前記信号強度情報に基づいて、前記第1検出装置又は前記第2検出装置のいずれかで取得された認証情報を前記認証サーバに送信することを特徴とする認証システム(1)である。
・第2の発明は、第1の発明の認証システムにおいて、前記認証制御装置(23)は、前記第1検出装置(200)及び前記第2検出装置(300)で同一の認証情報が取得された場合、より強い信号強度の前記信号強度情報に関連付けられた前記認証情報を前記認証サーバに送信することを特徴とする認証システム(1)である。
・第3の発明は、第1又は第2の発明の認証システムにおいて、前記認証制御装置(23)は、前記第1検出装置(200)又は前記第2検出装置(300)のいずれかで同一の認証情報が連続的に取得された場合、2回目以降に取得された前記認証情報の前記認証サーバへの送信をキャンセルすることを特徴とする認証システム(1)である。
・第4の発明は、第1から第3までのいずれかの発明の認証システムにおいて、前記認証媒体(10)と前記認証制御装置(23)との間の通信手段として電界通信が用いられることを特徴とする認証システム(1)である。
・第5の発明は、第4の発明の認証システムにおいて、前記認証媒体(10)は、固有の認証情報を保持するICカード(30)と、前記ICカードとの間で情報を送受信するリーダライタ(11)と、認証対象に変調電界を誘起する信号電極(121)と、前記信号電極により誘起された変調電界により、認証対象を介して前記認証制御装置との間で通信を行う電界通信部(12)と、前記リーダライタが前記ICカードから受信した前記認証情報を電界通信用の認証信号に変換し、前記認証信号を前記電界通信部から前記認証制御装置(23)に送信する通信制御部(15)と、を備えることを特徴とする認証システム(1)である。
・第6の発明は、認証情報に対する認証サーバの判定結果に基づいてゲート装置の開閉が制御される認証システムにおいて、認証対象の保持する認証媒体(10)から取得された前記認証情報を認証サーバに送信する認証制御装置(23)の認証制御装置用プログラムであって、コンピュータを、位置の異なる2つの検出装置で同一の認証情報が取得された場合、それぞれの前記認証情報に関連付けられた信号強度情報に基づいて、2つの前記検出装置のいずれかで取得された認証情報を前記認証サーバに送信する制御手段として機能させることを特徴とする認証制御装置用プログラムである。
図1は、本実施形態における入室管理システム1の全体構成を示すブロック図である。図2は、カードホルダ10の外観図である。
図1に示すように、入室管理システム1は、カードホルダ10と、認証コントローラ20と、ゲート装置40と、認証サーバ50と、ゲート開閉管理部60と、から構成される。
カードホルダ10は、入室管理システム1の利用者が保持する携帯端末である。カードホルダ10は、図2に示すように、箱枠形状の筐体100により構成される。筐体100の内部には、後述するリーダライタ11等の電子部品が配置されている。筐体100は、ICカード30(後述)を保持可能な第1面101及び第1面101とは反対側の第2面102とを有する。
リーダライタ11は、ICカード30との間で非接触により情報を送受信する、NFC規格に対応したリーダライタである。ICカード30がカードホルダ10に保持されると、ICカード30とリーダライタ11との間で電磁誘導による情報の送受信が行われ、ICカード30のメモリに記憶された認証情報がリーダライタ11で読み取られる。リーダライタ11で読み取られた認証情報は、記憶部13(後述)に記憶される。
電源部14は、リーダライタ11、端末側通信部12、記憶部13、端末側制御部15等に電力を供給する。電源部14は、バッテリ本体、バッテリ制御ドライバ等(いずれも不図示)により構成される。
端末側制御部15は、カードホルダ10にICカード30が挿入されると、リーダライタ11を介してICカード30から認証情報の読み出しを実行し、読み出した認証情報を記憶部13に記憶させる。また、端末側制御部15は、カードホルダ10からICカード30が抜き取られると、記憶部13に記憶されている認証情報を削除する。
認証コントローラ20は、カードホルダ10から、人体を介した電界通信により取得した認証情報に基づいて、ゲート装置40(後述)の開閉を制御する。認証コントローラ20は、図1に示すように、認証側通信部(第1検出装置、第2検出装置)21と、記憶部22と、認証側制御部(認証制御装置)23と、を備える。なお、図1では、認証コントローラ20の機能的な構成を模式的に示している。認証側通信部21は、後述する図3に示すように、認証コントローラ20の外部に設置されている。
それぞれの電極マットから認証側制御部23へ送信される認証情報は、同じ場合もあれば、異なる場合もある。以下の説明においては、第1認証情報及び第2認証情報を総称して「認証情報」ともいう。また、第1電極マット200及び第2電極マット300を総称して「電極マット」ともいう。
認証コントローラ用プログラムは、コンピュータとしての認証側制御部23を、第1電極マット200及び第2電極マット300で同一の認証情報が取得された場合、それぞれの認証情報に関連付けられた信号強度情報に基づいて、2つの電極マットのいずれかで取得された認証情報のみを認証サーバ50に送信する制御手段として機能させるためのプログラムである。
認証側制御部23は、第1電極マット200又は第2電極マット300で取得された認証情報を認証サーバ50(後述)に送信して、受信した認証情報の認証(正当性の検証)を委託する。
また、認証側制御部23は、第1電極マット200及び第2電極マット300で同一の認証情報が取得された場合、より強い信号強度の信号強度情報に関連付けられた認証情報を認証サーバ50に送信し、他の認証情報の認証サーバ50への送信をキャンセルする。なお、認証側制御部23において、認証情報を認証サーバ50に送信する処理については後述する。
図3に示すように、ゲート装置40は、第1通行口W1及び第2通行口W2を有する通路Wを開閉可能な装置である。ゲート装置40は、ゲート側壁41及び42と、ゲート43と、を備える。
認証サーバ50は、例えば、入室管理システム1の管理会社により管理・運営されるサーバであり、通信ネットワーク2を介して入室管理システム1と接続されている。認証サーバ50のデータベース(不図示)には、予め登録された利用者Pの認証情報等に関するデータが保存されている。認証サーバ50において、データベースに保存されているデータの管理及び認証側制御部23(認証コントローラ20)との間のデータの送受信は、制御部(不図示)により実行される。
なお、ゲート開閉管理部60と認証サーバ50との間は、専用回線で接続されていてもよいし、通信ネットワーク2又は不図示の他の通信ネットワークを介して接続されていてもよい。
図3に示すように、ゲート43のそれぞれのゲートバーが閉じられた状態で、利用者Pがゲート装置40の第1通行口W1に設置された第1電極マット200を踏むと、第1電極マット200に内蔵された信号検出用アンテナ201とカードホルダ10(端末側通信部12)との間で、利用者の人体を介した電界通信による信号の送受信が開始される。これにより、認証コントローラ20の認証側通信部21から発せられた通信開始信号が、利用者の人体を介した電界通信により、認証コントローラ20からカードホルダ10へ送信される。また、ICカード30から読み取られた認証情報及びこの認証情報の信号強度に関する信号強度情報は、利用者の人体を介した電界通信により、カードホルダ10から認証コントローラ20へ送信される。
なお、S101で取得される認証情報は、通常は、第1電極マット200又は第2電極マット300のいずれかで取得された1つの認証情報である。しかし、利用者Pが入側の電極マットを踏んだときに、同じ利用者Pの認証情報が出側の電極マットで取得されることがある。その場合には、S101において、第1電極マット200及び第2電極マット300でそれぞれ認証情報が取得される。
S103において、認証側制御部23は、取得された認証情報が、第1電極マット200で取得された第1認証情報及び第2電極マット300で取得された第2認証情報であるか否かを判定する。S103の判定がYESであれば、処理はS104へ移行する。また、S103の判定がNOの場合、すなわち、取得された認証情報が、第1電極マット200で取得された第1認証情報又は第2電極マット300で取得された第2認証情報のいずれかであれば、処理はS109(後述)へ移行する。
S105において、認証側制御部23は、第1認証情報及び第2認証情報にそれぞれ関連付けられた2つの信号強度情報を比較する。ここで、電極マットで検出された認証信号の信号強度が低い場合、所定の信号レベルまで増幅するのに必要な増幅度は大きくなる。そのため、認証信号の信号強度が低い場合には、信号強度情報の値(増幅度)は大きくなる。また、電極マットで検出された認証信号の信号強度が高い場合、所定の信号レベルまで増幅するのに必要な増幅度は小さくなる。そのため、認証信号の信号強度が高い場合には、信号強度情報の値は小さくなる。
S106において、より強い信号強度の信号強度情報に関連付けられた認証情報が第1認証情報であると判定された場合、利用者Pが第1電極マット200の側(第1通行口W1)から進入し、その際に第1電極マット200よりも離れた位置にある第2電極マット300で同じ利用者Pの認証情報が取得されたと推定できる。この場合、第2電極マット300で取得された第2認証情報を、認証サーバ50に送信する必要がない。したがって、S107の処理では、第1電極マット200で取得された第1認証情報のみが認証サーバ50に送信され、第2電極マット300で取得された第2認証情報の認証サーバ50への送信がキャンセルされる。
S107の処理が終了すると、認証側制御部23は、S102で記憶部22に記憶させた認証情報を削除して、本フローチャートの処理を終了する。
認証サーバ50の制御部は、受信した第1認証情報に基づいて認証処理を実行する。認証サーバ50の制御部は、認証成功であれば、ゲート開閉管理部60にゲート開放信号を送信する。そして、ゲート開閉管理部60からゲート装置40に開操作信号さ送信されることにより、ゲート43が開放される。このように、認証成功の場合には、ゲート装置40のゲート43が開かれるため、利用者は、通路Wを通行できる。一方、認証失敗であれば、ゲート開閉管理部60にゲート開放信号が送信されないため、ゲート43は開放されない。このように、認証失敗の場合には、ゲート装置40のゲート43が開かれないため、利用者は、通路Wを通行することができない。このような認証サーバ50側の処理は、先に説明した非接触の近距離通信により認証情報を取得する入室管理システム1Aにおいても同じである。
S106において、より強い信号強度の信号強度情報に関連付けられた認証情報が第2認証情報であると判定された場合、利用者Pが第2電極マット300の側(第2通行口W2)から進入し、その際に第2電極マット300よりも離れた位置にある第1電極マット200で同じ利用者Pの認証情報が取得されたと推定できる。この場合、第1電極マット200で取得された第1認証情報を、認証サーバ50に送信する必要がない。したがって、S108の処理では、第2電極マット300で取得された第2認証情報のみが認証サーバ50に送信され、第1電極マット200で取得された第1認証情報の認証サーバ50への送信がキャンセルされる。
S108の処理が終了すると、認証側制御部23は、S102で記憶部22に記憶させた認証情報を削除して、本フローチャートの処理を終了する。
なお、第2認証情報を受信した認証サーバ50側の処理は、先に説明した第1認証情報を受信した場合と同じであるため、説明を省略する。
S109の処理が終了すると、認証側制御部23は、S102で記憶部22に記憶させた認証情報を削除して、本フローチャートの処理を終了する。
また、S104において、2つの電極マットで取得された認証情報が異なる場合は、NO判定となる。S104の判定がNOとなるケースとしては、例えば、ゲート装置40の反対方向(利用者Pから見て出側)から他の利用者がほぼ同時に進入した場合等が考えられる。このような事象が発生した場合、認証側制御部23は、S110においてエラー処理を実行した後、本フローチャートの処理を終了する。
(1)入室管理システム1において、認証側制御部23は、入側及び出側の電極マットで同一の認証情報が取得された場合、より強い信号強度の信号強度情報に関連付けられた認証情報を認証サーバ50に送信し、他の認証情報の認証サーバ50への送信をキャンセルする。これによれば、入室管理システム1においては、入側と出側のそれぞれで取得された同じ認証情報が重複して認証サーバ50に送信されないため、不要な認証処理の発生を抑制できる。したがって、入室管理システム1においては、認証処理の煩雑化を抑制できる。
(1)本実施形態の入室管理システム1において、第1電極マット200及び第2電極マット300のいずれかで同一の認証情報が連続的に取得された場合に、2回目以降に取得された認証情報の認証サーバ50への送信をキャンセルしてもよい。このような制御を行うことにより、不要な認証処理の発生を更に抑制できるため、認証処理の煩雑化をより一層抑制できる。
また、いずれかの電極マットで同一の認証情報が連続的に取得された場合において、最初に認証情報を取得したときにタイマ機能により時間の計時をスタートさせ、計時を開始してから所定時間が経過するまでの間に取得された認証情報の認証サーバ50への送信をキャンセルするようにしてもよい。
10 カードホルダ
11 リーダライタ
12 端末側通信部
13 記憶部
15 端末側制御部
20 認証コントローラ
21 認証側通信部
23 認証側制御部
30 ICカード
40 ゲート装置
50 認証サーバ
60 ゲート開閉管理部
121 信号電極
200 第1電極マット
201、301 信号検出用アンテナ
202、302 送受信装置
300 第2電極マット
Claims (6)
- 第1通行口及び第2通行口を有する通路を開閉可能なゲート装置と、
前記第1通行口において認証対象の保持する認証媒体から認証信号を検出し、前記認証信号に基づく認証情報及び前記認証信号を所定の信号レベルまで増幅した際の増幅度を信号強度に関する信号強度情報として取得する第1検出装置と、
前記第2通行口において認証対象の保持する認証媒体から認証信号を検出し、前記認証信号に基づく認証情報及び前記認証信号を所定の信号レベルまで増幅した際の増幅度を信号強度に関する信号強度情報として取得する第2検出装置と、
前記第1検出装置又は前記第2検出装置で取得された認証情報を認証サーバに送信する認証制御装置と、を備え、
前記認証情報に対する前記認証サーバの認証結果に基づいて前記ゲート装置の開閉が制御される認証システムであって、
前記認証制御装置は、
前記第1検出装置及び前記第2検出装置で同一の認証情報が取得された場合、それぞれの前記認証情報に関連付けられた前記信号強度情報に基づいて、前記第1検出装置又は前記第2検出装置のいずれかで取得された認証情報を前記認証サーバに送信すること、
を特徴とする認証システム。 - 請求項1に記載の認証システムにおいて、
前記認証制御装置は、
前記第1検出装置及び前記第2検出装置で同一の認証情報が取得された場合、より強い信号強度の前記信号強度情報に関連付けられた前記認証情報を前記認証サーバに送信すること、
を特徴とする認証システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の認証システムにおいて、
前記認証制御装置は、
前記第1検出装置又は前記第2検出装置のいずれかで同一の認証情報が連続的に取得された場合、2回目以降に取得された前記認証情報の前記認証サーバへの送信をキャンセルすること、
を特徴とする認証システム。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の認証システムにおいて、
前記認証媒体と前記認証制御装置との間の通信手段として電界通信が用いられること、
を特徴とする認証システム。 - 請求項4に記載の認証システムにおいて、
前記認証媒体は、
固有の認証情報を保持するICカードと、
前記ICカードとの間で情報を送受信するリーダライタと、
認証対象に変調電界を誘起する信号電極と、
前記信号電極により誘起された変調電界により、認証対象を介して前記認証制御装置との間で通信を行う電界通信部と、
前記リーダライタが前記ICカードから受信した前記認証情報を電界通信用の認証信号に変換し、前記認証信号を前記電界通信部から前記認証制御装置に送信する通信制御部と、を備えること、
を特徴とする認証システム。 - 認証情報に対する認証サーバの判定結果に基づいてゲート装置の開閉が制御される認証システムにおいて、認証対象の保持する認証媒体から取得された前記認証情報を認証サーバに送信する認証制御装置の認証制御装置用プログラムであって、
コンピュータを、
位置の異なる2つの検出装置で同一の認証情報が取得された場合、それぞれの前記認証情報及び前記認証媒体から検出した認証信号を所定の信号レベルまで増幅した際の、それぞれの増幅度となる信号強度情報に基づいて、2つの前記検出装置のいずれかで取得された認証情報を前記認証サーバに送信する制御手段、
として機能させることを特徴とする認証制御装置用プログラム。
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