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JP6456152B2 - クリーニング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クリーニング対象物の表面の付着物を掻き取るクリーニング装置に関し、詳しくは画像を形成する画像形成装置の像担持体のクリーニングに適したクリーニング装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの複数の機能を有する複合機等として広く応用されている。この種の画像形成装置では、画像形成ユニットに設けられる感光ドラムの表面にトナー像を形成し、感光ドラムの表面にクリーニングブレード等のクリーニング部材を圧接させて、感光ドラム上の転写残トナーを掻き取るようになっている。掻き取られた転写残トナーは、回収容器に回収される。
クリーニングブレードは弾性体からなり、ブレード支持部材(以下、支板という)と一体化され、この支板が回収容器に固定されることにより、クリーニングブレードが回収容器に固定される構成が普及している(特許文献1参照)。ここで、感光ドラムから掻き取った転写残トナーが回収容器と支板との間から外部に漏れ出ると、画像形成装置の装置本体の内部が汚れてしまうので、回収容器と支板との間をシールする必要がある。このため、シール材として、例えばホットメルトのように塗布された後に凝固する液状材料を使用する場合がある。凝固後のホットメルトは弾性体であるため、回収容器と支板との間を効果的にシールすることができる。
特開2010−2681号公報
しかしながら、凝固後のホットメルトは弾性体であり、回収容器と支板との間を離間させる方向に付勢している。このため、ホットメルトの塗布位置を、クリーニングブレードの短手方向に関して支板の取付部位に近い位置に配置すると、クリーニングブレードの当接圧を高くするモーメントを発生させ、クリーニング不良やめくれ・異音を発生させてしまう虞があった。一方、ホットメルトの塗布位置を、クリーニングブレードの短手方向に関して支板の取付部位から遠い位置に配置すると、クリーニングブレードの当接圧は高くならず、クリーニング不良を発生させてしまう虞があった。
本発明は、シール性を維持しながらも、ブレード当接圧への影響を抑制できるクリーニング装置を提供することを目的とする。
本発明のクリーニング装置は、移動可能な像担持体に当接して前記像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを支持する支持板と、を有するクリーニング部材と、前記クリーニング部材が取り付けられ、前記クリーニングブレードで除去されたトナーを回収するクリーニング容器と、前記クリーニング容器の表面から突出して設けられ、前記像担持体の移動方向に直交する第1方向に関して、前記支持板の一端側の端部である第1端部が取り付けられる第1座面と、前記クリーニング容器の表面から突出して設けられ、前記第1方向に関して、前記支持板の他端側の端部である第2端部が取り付けられる第2座面と、前記クリーニング容器に塗布され、前記クリーニング容器と前記支持板との間をシールする熱可塑性樹脂の弾性体からなる弾性シール部材と、前記支持板に沿って前記第1方向に直交する第2方向に関して、前記第1座面と対向して前記クリーニング容器に設けられ、前記第1方向に関して、前記クリーニング容器の一端部をシールするための第1端部シール部材と、前記第2方向に関して、前記第2座面と対向して前記クリーニング容器に設けられ、前記第1方向に関して、前記クリーニング容器の他端部をシールするための第2端部シール部材と、を備えたクリーニング装置において、前記弾性シール部材は、前記第1座面と前記第2座面との間で前記第1方向に延設される中央延設部と、前記中央延設部より前記第1端部の側に延設され、前記第1端部シール部材に接触する第1接触部を有する第1延設部と、前記中央延設部より前記第2端部の側に延設され、前記第2端部シール部材に接触する第2接触部を有する第2延設部と、を有し、前記弾性シール部材の前記中央延設部は、前記第2方向に関して前記第1座面及び前記第2座面が設けられている範囲内に塗布され、前記第1方向に関し、前記クリーニングブレードの長さの80%以上の長さを有し、前記弾性シール部材の前記第1接触部は、前記第1端部シール部材と前記第1座面との間で前記クリーニングブレードの前記第1方向に延設され、前記弾性シール部材の前記第2接触部は、前記第2端部シール部材と前記第2座面との間で前記クリーニングブレードの前記第1方向に延設されていることを特徴とする。
本クリーニング装置によれば、シール材が、回収容器の凹部で直交方向に関して固定部の範囲内に塗布され、固定部に固定された支持板と凹部との間を直交方向に関してシールする。このため、シール性を維持しながらも、ブレード当接圧への影響を抑制できるようになる。
実施の形態に係る画像形成装置の概略の断面図である。 実施の形態に係る感光体ユニットの概略の横断面図である。 実施の形態に係るクリーニング装置において、回収容器からクリーニング部材を取り外した状態の正面図である。 実施の形態に係るクリーニング装置の概略の拡大正面図であり、(a)は図3中の左側端部、(b)は図3中の右側端部をそれぞれ示す。 実施の形態に係るクリーニング装置の変形例であり、(a)はシール材の中央部がクリーニングブレード側に湾曲した場合、(b)はシール材の中央部がクリーニングブレードの反対側に湾曲した場合である。
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図4(b)を参照しながら詳細に説明する。尚、本実施の形態では、画像形成装置の一例としてタンデム型のフルカラープリンタについて説明している。但し、本発明はタンデム型の画像形成装置に限られず、他の方式の画像形成装置であってもよく、また、フルカラーであることにも限られず、モノクロやモノカラーであってもよい。
図1に示すように、画像形成装置1は、画像形成装置本体(以下、装置本体という)10を備えている。装置本体10は、画像読取部20と、シート給送部30と、画像形成部40と、シート搬送部50と、シート排出部60と、制御部70と、を備えている。尚、記録材であるシートSは、トナー像が形成されるものであり、具体例として、普通紙、普通紙の代用品である合成樹脂製のシート、厚紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート等がある。
画像読取部20は、装置本体10の上部に設けられている。画像読取部20は、原稿載置台としての不図示のプラテンガラスと、プラテンガラスに載置された原稿に光を照射する不図示の光源と、反射光をデジタル信号に変換する不図示のイメージセンサ等を備えている。
シート給送部30は、装置本体10の下部に配置されており、シートSを積載して収容するシートカセット31と、給送ローラ32とを備え、シートSを画像形成部40に給送するようになっている。
画像形成部40は、画像形成ユニット41と、トナーボトル42と、レーザスキャナ43と、中間転写ユニット44と、2次転写部45と、定着装置46とを備え、画像形成を行うようになっている。
画像形成ユニット41は、イエロー(y)、マゼンタ(m)、シアン(c)、ブラック(k)の4色のトナー画像を形成するための4個の画像形成ユニット41y,41m,41c,41kを備えている。これらは、それぞれ装置本体10に対してユーザにより着脱可能になっている。以下、画像形成ユニット41yについて説明するが、他の画像形成ユニット41m,41c,41kについては、いずれもトナーの色が異なる他は画像形成ユニット41yと同様の構造となっているので、詳細な説明は省略する。
画像形成ユニット41yは、感光体ユニット80と、現像ユニット(現像装置)81と、を備えている。感光体ユニット80は、トナー画像を形成する感光ドラム(像担持体)47yと、帯電ローラ48yと、クリーニング装置90yとを備えている。感光ドラム47yは、上方に露出して中間転写ベルト44bに接触可能になっている。尚、本実施の形態では、感光ドラム47y,47m,47c,47kを総括して感光ドラム47として説明し、同様に、クリーニング装置90y,90m,90c,90kを総括してクリーニング装置90として説明する。感光ドラム47は、静電像を担持して回転(移動)する。また、クリーニング装置90の構成については、詳細に後述する。
現像ユニット81は、現像スリーブ(現像剤担持体)49yと、現像剤(トナー及びキャリア)を攪拌する不図示の第1及び第2の搬送スクリューと、不図示の現像ブレード等とを備えている。現像スリーブ49yは、感光ドラム47yに対して相対的に回転駆動されることで、現像剤を感光ドラム47yに対して担持搬送するようになっている。また、現像ユニット81には、トナーが充填されたトナーボトル42yからトナーが供給される。尚、本実施の形態では、現像スリーブ49y,49m,49c,49kを総括して現像スリーブ49として説明する。尚、現像ユニット81の構成は、従来の公知の現像ユニットと同様であるので、詳細な説明は省略する。
レーザスキャナ43は、感光ドラム47の表面を露光して感光ドラム47の表面上に静電潜像を形成するようになっている。
中間転写ユニット44は、画像形成ユニット41の上方に配置されている。中間転写ユニット44は、駆動ローラ44aやテンションローラ44tや1次転写ローラ44y,44m,44c,44k等の複数のローラと、これらのローラに巻き掛けられた無端ベルトからなる中間転写ベルト44bとを備えている。1次転写ローラ44y,44m,44c,44kは、感光ドラム47にそれぞれ対向して配置され、中間転写ベルト44bに当接するようになっている。中間転写ベルト44bに1次転写ローラ44y,44m,44c,44kによって正極性の転写バイアスを印加することにより、感光ドラム47上のそれぞれの負極性を持つトナー像が順次中間転写ベルト44bに多重転写される。これにより、中間転写ベルト44bに、フルカラー画像が形成されるようになっている。
中間転写ベルト44bは、各種ローラによって所定の速度で循環駆動(回動)される。駆動ローラ44aは、定速性に優れたモータにより駆動されて中間転写ベルト44bを循環駆動させる。テンションローラ44tは、中間転写ベルト44bに対して一定の張力を与える。
2次転写部45は、2次転写内ローラ45aと、2次転写外ローラ45bとを備えている。2次転写外ローラ45bに正極性の2次転写バイアスを印加することによって、中間転写ベルト44bに形成されたフルカラー画像をシートSに転写するようになっている。尚、2次転写内ローラ45aは中間転写ベルト44bの内側で該中間転写ベルト44bを張架しており、2次転写外ローラ45bは中間転写ベルト44bを挟んで2次転写内ローラ45aと対向する位置に設けられている。
中間転写ベルト44bの2次転写部45の下流側には、2次転写後の中間転写ベルト44b上の残留トナーや紙粉を除去し、中間転写ベルト44bの表面をクリーニングするクリーニング装置83が設けられている。クリーニング装置83には、中間転写ベルト44bの表面に接触するクリーニングブレード83aが設けられている。
中間転写ベルト44bの画像形成ユニット41と2次転写部45との間には、中間転写ベルト44b上に形成されたトナー像の濃度を測定可能な濃度検出センサ75が設けられている。濃度検出センサ75は、例えばフォトセンサにより構成され、制御部70に接続されている。
定着装置46は、定着ローラ46a及び加圧ローラ46bを備えている。定着ローラ46aと加圧ローラ46bとの間をシートSが挟持搬送されることにより、シートSに転写されたトナー像は加熱及び加圧されてシートSに定着されるようになっている。定着装置46は、1つのユニットを構成しており、装置本体10に対して挿入及び離脱可能になっている。
シート搬送部50は、シート給送部30から給送されたシートSを画像形成部40からシート排出部60に搬送するようになっており、2次転写前搬送経路51と、定着前搬送経路52と、排出経路53と、再搬送経路54とを備えている。
シート排出部60は、排出経路53の下流側に配置された排出ローラ対61と、排出ローラ対61の下流側に配置された排出トレイ62とを備えている。排出ローラ対61は、排出経路53から搬送されるシートSをニップ部から給送し、排出トレイ62に排出するようになっている。排出トレイ62は、フェイスダウントレイになっており、排出ローラ対61から排出されたシートSを積載するようになっている。
制御部70はコンピュータにより構成され、例えばCPUと、各部を制御するプログラムや一時的なデータを記憶するメモリと、外部と信号を入出力する入出力回路とを備えている。CPUは、画像形成装置1の制御全体を司るマイクロプロセッサであり、システムコントローラの主体である。CPUは、入出力回路を介して、シート給送部30、画像形成部40、シート搬送部50、シート排出部60に接続され、各部と信号をやり取りすると共に動作を制御するようになっている。メモリは、例えばROM、EEPROM、RAM等からなる。入出力回路74には、例えば、濃度検出センサ75が接続されている。制御部70は、装置本体10に接続された不図示のコンピュータからの指令や、不図示の操作部の操作等により、ユーザが操作や設定を可能になっている。
次に、このように構成された画像形成装置1における画像形成動作について、図1に基づいて説明する。
図1に示すように、画像形成動作が開始されると、まず感光ドラム47が回転して表面が帯電ローラ48y,48m,48c,48kにより帯電される。レーザスキャナ43により画像情報に基づいてレーザ光が感光ドラム47に対して発光され、感光ドラム47の表面上に静電潜像が形成される。この静電潜像にトナーが付着することにより、現像されてトナー画像として可視化される。このとき、露光量と現像スリーブ49に印加されたバイアスの差分である電位差が大きいほど、現像されるトナー量は増加する。可視化されたトナー画像は、中間転写ベルト44bに転写される。
一方、このようなトナー像の形成動作に並行して給送ローラ32が回転し、シートカセット31の最上位のシートSを分離しながら給送する。そして、中間転写ベルト44bのトナー画像にタイミングを合わせて、2次転写前搬送経路51を介してシートSが2次転写部45に搬送される。更に、中間転写ベルト44bからシートSに画像が転写され、シートSは、定着装置46に搬送され、ここで未定着トナー像が加熱及び加圧されてシートSの表面に定着され、排出ローラ対61によりシートSが排出されて排出トレイ62に積載される。
次に、上述した画像形成装置1におけるクリーニング装置90について、図2〜図4(b)を用いて詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、感光体ユニット80のケース80aの内部に設けられたクリーニング装置90は、クリーニング部材91と、回収容器92と、シール材93とを備えている。
クリーニング部材91は、感光ドラム(クリーニング対象物)47に対して長手方向Xに沿って接触するクリーニングブレード(以下、ブレードとも略称する)94と、クリーニングブレード94を支持する支持板95とを有している。ブレード94は、例えばウレタンゴム等の弾性部材からなり、感光ドラム47が回転(移動)することで感光ドラム47の表面47aに付着したトナー(付着物)をエッジ94eにより掻き取るようになっている。支持板95は、断面L字形状で感光ドラム47の長手方向Xに沿って設けられている。支持板95とブレード94とは、例えば接着により一体化されている。
回収容器92は、感光ドラム47の長手方向Xに沿って設けられ、感光ドラム47の表面47aからクリーニングブレード94により掻き取られたトナー(付着物)を回収する。回収容器92は、感光ドラム47に対向する側の側面に、固定部96と凹部97とを有している。固定部96は、長手方向Xに離間した少なくとも2箇所に配置され、支持板95を固定するようになっている。凹部97は、長手方向Xに関して固定部96同士(固定部同士)の間に設けられ、固定部96よりも支持板95の反対側に凹んでいる。各固定部96は支持板95側に座面となる平面を有しており、各座面には支持板95の各端部が密着して固定される。
図3に示すように、固定部96は、支持板95を固定部96に対して位置決めするために支持板95側に突出するボス(位置決め部)96aと、締結用のボルト98が螺合するねじ穴96bとを有している。支持板95の長手方向Xの両端部には、ボス96aが挿入されるボス穴95aと、ボルト98が貫通する貫通孔95bとが設けられている。したがって、支持板95のボス穴95aが固定部96のボス96aに嵌合し、ボルト98により締結することで、支持板95を固定部96に対して位置決め及び締結することができる。これにより、支持板95は、ブレード94が感光ドラム47に対して所定の位置及び当接圧で当接するように、回収容器92に対して固定される。
シール材93は、例えば熱可塑性プラスチック製で、常温では固形であるが、加熱溶融させて所定の位置に塗布後、冷却によって固着する。シール材93は、支持板95と凹部97との間に塗布され、支持板95と凹部97との間を長手方向Xに直交する直交方向Yにシールするようになっている。即ち、凹部97は、シール材93を完全に潰さないようにする空間を確保するために設けられている。シール材93の塗布位置については、後述する。
ここで、固定部96を回収容器92の長手方向Xの全域に亘って形成することにより、シール材93を用いなくても支持板95と回収容器92とのシールを行うことができる。しかしながら、固定部96の支持板95への接触面の全体を精度良く成型することは困難であり、コスト増を招いてしまう。また、ブレード94は感光ドラム47からの反力を受け、支持板95及び回収容器92の中央部は各々剛性に応じて撓んでしまうので、特に長手方向Xの中央部付近に近い部分では支持板95と回収容器92とを密着させることは困難である。したがって、必要な領域だけを精度よく成型するため、固定部96を長手方向Xの両端部に分けて配置し、各固定部96の間を凹ませた凹部97とし、凹部97にシール材93を塗布することで転写残トナーの飛散や漏れを防止するようにしている。
また、固定部96は、ブレード94側の辺はシール材93の塗布部を確保する位置(図4(a)、b)参照)、ブレード94の反対側の辺は支持板95の折り曲げた部分に干渉しない位置としている(図2参照)。
また、回収容器92には、感光ドラム47の長手方向Xに沿って搬送スクリュー99が回転可能に支持されている。搬送スクリュー99は、ブレード94のエッジ94eから落下した転写残トナーを長手方向Xに沿って搬送する。また、回収容器92には、搬送スクリュー99により長手方向Xに搬送された転写残トナーを回収する不図示の回収部が設けられている。
また、感光ドラム47の長手方向Xの両端部に対向する回収容器92の部位には、感光ドラム47に接触して感光ドラム47と回収容器92との間を長手方向Xに関してシールするドラムシール(対象物シール部)100が設けられている。ドラムシール100は、例えば不織布製で、回収容器92に貼付されて設けられ、回収容器92から感光ドラム47に向けて圧接されている。
上述したクリーニング装置90の動作について、図2及び図3に基づいて説明する。画像形成装置1において画像形成動作が実行されると、感光ドラム47は、不図示の駆動機構により矢印方向(図2参照)に回転される。感光ドラム47の表面47aにはブレード94のエッジ94eが当接しており、感光ドラム47の表面47aに付着していた転写残トナーが掻き取られて表面47aから除去される。そして、搬送スクリュー99が回転し、ブレード94のエッジ94eから落下した転写残トナーを長手方向Xに搬送し、不図示の回収部により回収させる。
ブレード94のエッジ94eから掻き取られた転写残トナーの一部は、支持板95と回収容器92の凹部97との間に入り込む。しかし、支持板95と凹部97との間にはシール材93が設けられているので、転写残トナーが支持板95と凹部97との間を直交方向Yに抜けて回収容器92の外部に飛散したり漏れ出てしまうことを防止できる。同様に、感光ドラム47と回収容器92との間にはドラムシール100が設けられているので、転写残トナーが感光ドラム47と回収容器92との間を長手方向Xに抜けて回収容器92の外部に飛散したり漏れ出てしまうことを防止できる。
次に、凹部97におけるシール材93の塗布位置について、図3から図4(b)を用いて詳細に説明する。
シール材93は、凹部97で長手方向Xに直交する直交方向Yに関して固定部96の範囲Y1内(範囲内)に塗布され、固定部96に固定された支持板95と凹部97との間を直交方向Yに関してシールするようになっている。シール材93は、支持板95と凹部97との間を封止することにより、トナーが回収容器92から外部に飛散したり漏れ出ることを防止している。
本実施の形態では、シール材93は、固定部96の範囲Y1内に直線状に塗布されている。即ち、シール材93は、直交方向Yに関して固定部96よりも細い直線状に塗布されている。このため、シール材93が直交方向Yに関して固定部96の外側に塗布される場合に比べて、支持板95に発生させるモーメントの影響を抑制できる。
また、本実施の形態では、シール材93は、固定部96の範囲Y1内のボルト98の頭部98aの直径の範囲Y2内に塗布されている。即ち、シール材93は、離間した固定部96のボルト98同士(ボルト同士)の間であって、直交方向Yに関してボルト98の頭部98aの範囲Y2内に塗布されている。このため、シール材93が、頭部98aの直径の範囲Y2以外の部位に塗布される場合に比べて、支持板95に発生させるモーメントの影響をより抑制できる。
更に、本実施の形態では、シール材93は、頭部98aの直径の範囲Y2内の中心線C上に重なるように凹部97に塗布されている。このため、シール材93が、中心線C以外の部位に塗布される場合に比べて、支持板95に発生させるモーメントの影響をより抑制できる。
よって、シール材93が支持板95に対して大きなモーメントの影響を与えない塗布位置としては、少なくとも固定部96の範囲Y1内であり、より好ましくは頭部98aの直径の範囲Y2内であり、最も好ましくは中心線C上である。
このことから、固定部96のボス96a及びねじ穴96bの設置位置も、少なくとも固定部96の範囲Y1内であり、より好ましくは頭部98aの直径の範囲Y2内であり、最も好ましくは中心線C上である。特に、ブレード94は、感光ドラム47及びシール材93からの反発力を受けている。このため、固定部96周りで発生するモーメントを抑制するためには、シール材93の塗布位置と固定部96のボス96a及びねじ穴96bの設置位置とを中心線C上に一致させることが好ましい。尚、本実施の形態では、シール材93は、離間した固定部96のボス96a同士(位置決め部同士)を結ぶ直線状に塗布されている。
また、本実施の形態では、支持板95及び回収容器92の剛性が適正に確保され、ブレード94が所定の当接圧と圧分布を満足している。この場合、中心線C上のシール材93の長手寸法Xsとブレード94の長手寸法Xbとの関係がXs≧0.8×Xbを満たせば、ブレード94の当接圧に影響を与えないものになる。
また、図4(a)及び図4(b)に示すように、シール材93の長手方向Xの両端部の近傍は固定部96の上側(稜線)へと滑らかな軌道を描いて塗布されてドラムシール100の下辺に当接している。即ち、シール材93は、ドラムシール100に対して少なくとも接触する位置まで塗布されている。これにより、ブレード94で掻き取られた転写残トナーは、シール材93とドラムシール100との間からも漏れ出ることなく、シール性を向上することができる。ここで、本実施の形態では、シール材93は固定部96の上側へと滑らかな軌道を描いて塗布されているので、ドラムシール100まで直線的な折線状の軌道を描く場合のように折線の角部でシール材93が溜まってしまうことを防止できる。これにより、シール材93の厚さを一定にできるので、シール性を向上することができる。
上述したように、本実施の形態のクリーニング装置90によれば、シール材93が、回収容器92の凹部97で直交方向Yに関して固定部96の範囲Y1内に塗布され、固定部96に固定された支持板95と凹部97との間を直交方向Yに関してシールする。このため、シール性を維持しながらも、ブレード94の当接圧への影響を抑制できるようになる。
また、本実施の形態のクリーニング装置90によれば、ボス96aとシール材93とを同一直線上に設けることでブレード94の当接位置を維持し、支持板95と回収容器92からの転写残トナーの漏れを防止することができる。また、シール材93の長手方向Xの両端部がドラムシール100の稜線に当接するように滑らかに塗布されることで、より密封性を向上することができる。
尚、本実施の形態では、ブレード94の当接圧に影響を与えないように直線状にシール材93を塗布しているが、これには限られない。例えば、シール材93の中央部93aを直交方向Yの一方側に湾曲させた形状としてもよい。
ここで、回収容器92は感光ドラム47を両端で支持しており、固定部96からブレード94の反力を受けるために、回収容器92の中央部が撓んでしまう。スペース等の要因で回収容器92の剛性が十分確保できない場合、ブレード94は感光ドラム47に対して中央部の圧抜けが発生してしまい、圧分布が不均一化しクリーニング不良が発生してしまう可能性がある。そこで、図5(a)に示すように、シール材93の中央部93aを、ブレード94側に対して凸形状になるように塗布することで、均一な圧分布に調整する事ができる。
逆に回収容器92の剛性が十分確保出来ている場合は、図5(b)に示すように、シール材93の中央部93aを、ブレード94側に対して凹形状になるように塗布することで、均一な圧分布に調整する事ができる。
また、本実施の形態では、クリーニング対象物である像担持体として感光ドラム47をクリーニングするようにしたが、これには限られない。例えば、中間転写ベルト44bのクリーニングを行うようにしても、同様の効果を得ることができる。
47…感光ドラム(クリーニング対象物、像担持体)、90…クリーニング装置、91…クリーニング部材、92…回収容器、93…シール材、93a…中央部、94…ブレード(クリーニングブレード)、95…支持板、96…固定部、96a…ボス(位置決め部)、97…凹部、98…ボルト、98a…頭部、100…ドラムシール(対象物シール部)、X…長手方向、Y…直交方向

Claims (3)

  1. 移動可能な像担持体に当接して前記像担持体上のトナーをクリーニングするクリーニングブレードと、前記クリーニングブレードを支持する支持板と、を有するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材が取り付けられ、前記クリーニングブレードで除去されたトナーを回収するクリーニング容器と、
    前記クリーニング容器の表面から突出して設けられ、前記像担持体の移動方向に直交する第1方向に関して、前記支持板の一端側の端部である第1端部が取り付けられる第1座面と、
    前記クリーニング容器の表面から突出して設けられ、前記第1方向に関して、前記支持板の他端側の端部である第2端部が取り付けられる第2座面と、
    前記クリーニング容器に塗布され、前記クリーニング容器と前記支持板との間をシールする熱可塑性樹脂の弾性体からなる弾性シール部材と、
    前記支持板に沿って前記第1方向に直交する第2方向に関して、前記第1座面と対向して前記クリーニング容器に設けられ、前記第1方向に関して、前記クリーニング容器の一端部をシールするための第1端部シール部材と、
    前記第2方向に関して、前記第2座面と対向して前記クリーニング容器に設けられ、前記第1方向に関して、前記クリーニング容器の他端部をシールするための第2端部シール部材と、を備えたクリーニング装置において、
    前記弾性シール部材は、前記第1座面と前記第2座面との間で前記第1方向に延設される中央延設部と、前記中央延設部より前記第1端部の側に延設され、前記第1端部シール部材に接触する第1接触部を有する第1延設部と、前記中央延設部より前記第2端部の側に延設され、前記第2端部シール部材に接触する第2接触部を有する第2延設部と、を有し、
    前記弾性シール部材の前記中央延設部は、前記第2方向に関して前記第1座面及び前記第2座面が設けられている範囲内に塗布され、前記第1方向に関し、前記クリーニングブレードの長さの80%以上の長さを有し、
    前記弾性シール部材の前記第1接触部は、前記第1端部シール部材と前記第1座面との間で前記クリーニングブレードの前記第1方向に延設され、
    前記弾性シール部材の前記第2接触部は、前記第2端部シール部材と前記第2座面との間で前記クリーニングブレードの前記第1方向に延設されている、
    ことを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記支持板の前記第1端部を前記第1座面に締結する第1ボルトと、
    前記支持板の前記第2端部を前記第2座面に締結する第2ボルトと、を備え、
    前記弾性シール部材の前記中央延設部は、前記第1ボルト及び前記第2ボルトの各中心を結ぶ直線に重ねて延設されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のクリーニング装置。
  3. 前記支持板の前記第1端部を前記第1座面に締結する第1ボルトと、
    前記支持板の前記第2端部を前記第2座面に締結する第2ボルトと、を備え、
    前記弾性シール部材の前記中央延設部は、前記第2方向に関して前記第1ボルトの頭部及び前記第2ボルトの頭部の範囲内に延設されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のクリーニング装置。
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