[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6449034B2 - 樹脂サッシ - Google Patents

樹脂サッシ Download PDF

Info

Publication number
JP6449034B2
JP6449034B2 JP2015018025A JP2015018025A JP6449034B2 JP 6449034 B2 JP6449034 B2 JP 6449034B2 JP 2015018025 A JP2015018025 A JP 2015018025A JP 2015018025 A JP2015018025 A JP 2015018025A JP 6449034 B2 JP6449034 B2 JP 6449034B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window frame
frame
resin
reinforcing member
hollow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015018025A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016142025A (ja
Inventor
今井 裕一
裕一 今井
松田 直樹
直樹 松田
亮太 田中
亮太 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Tateyama Inc
Original Assignee
Sankyo Tateyama Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Tateyama Inc filed Critical Sankyo Tateyama Inc
Priority to JP2015018025A priority Critical patent/JP6449034B2/ja
Publication of JP2016142025A publication Critical patent/JP2016142025A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6449034B2 publication Critical patent/JP6449034B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Special Wing (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Description

本発明は、樹脂製の窓枠と樹脂製の障子とを備える樹脂サッシに関する。
近年、枠体及び障子の框を樹脂により中空に形成してなる樹脂サッシが周知となっているが、樹脂サッシにおいても、防火性能を高めることは必須の事項となっている。
そして、樹脂サッシにおいて、樹脂製の枠体や框の中空内部に補強部材や熱膨張耐火材を配置するなどして、火災時に樹脂製の枠体や框が溶融した場合であっても、枠体と框との間から火炎が浸入することを防止する樹脂サッシが知られている(特許文献1)。
特許第5290034号
上記先行技術文献においては、枠体と框との間の空間からの火炎の浸入を防止するために、樹脂製の枠体及び框に室内外方向に対向して重なり部分を有するアングル部材を配置することにより、火炎が容易に貫通しないように構成されている。
しかしながら、アングル部材が枠体の内周面及び框の外周面に固着されていることから、枠体及び框の中空内部に配置された補強部材に取り付けられた熱膨張耐火材が膨張しても、アングル部材の固着部分によって枠体と框との間の空間への膨張が妨げられ、また、溶融した枠体と框との間から膨張した熱膨張耐火材が漏れ出すなど、熱膨張耐火材が非効率的に膨張して、枠体と框との間の広い空間内を膨張した耐火材で十分に満たすことが難しく、空間の貫通を防ぐことが難しかった。
本発明は、上記の事情を鑑み、樹脂製の枠体と框に十分な補強部材を配置しながら、火災時に、熱膨張耐火材の膨張を妨げることなく、枠体と框との間の空間を補強部材と熱膨張耐火材とで効率よく塞ぐことにより、空間の貫通を防止することを目的とする。
本発明は、建物開口部に取付けられる樹脂製の窓枠と、窓枠に開閉自在に設けられる樹脂製の障子とを備え、樹脂製の窓枠及び障子を構成する樹脂製の框は、それぞれ中空部を有し、窓枠及び框の少なくとも一方には、他方側に向けて中空の立上り壁が延設されるとともに、窓枠及び框の他方は、障子の閉鎖時に、窓枠及び框の一方に延設された立上り壁に対して見込み方向で重複しており、窓枠の中空部内及び框の中空部内には、窓枠と框との間に形成される空間を囲むように、金属製の補強部材がそれぞれ配置され、少なくとも何れか補強部材の窓枠と框との間に形成される空間に向かう面には、熱により膨張して補強部材により囲まれた空間に充満する耐火材を設けたことを特徴とする。
また、建物開口部に取付けられる樹脂製の窓枠と、窓枠に開閉自在に設けられる樹脂製の障子とを備え、樹脂製の窓枠及び障子を構成する樹脂製の框のうちのいずれか一方は、中空の本体部及び他方側に向けて延設される中空の立上り壁を有しており、窓枠及び框の他方は、障子の閉鎖時に、窓枠及び框の一方に延設された立上り壁に対して見込み方向で重複する中空部を有しており、窓枠及び框の一方の本体部の中空部内及び立上り壁の中空内と、窓枠及び框の他方の中空部内には金属製の補強部材が配置されるとともに、窓枠及び框の他方の中空部内に配置された補強部材の、窓枠及び框の一方の本体部及び立上り壁と窓枠及び框の他方の中空部により囲まれる空間に向かう面には、熱により膨張して中空部により囲まれる空間に充満する耐火材を設けたことを特徴とする。
樹脂製の枠体と框枠体との間の空間を、補強部材と熱膨張耐火材とで効率よく塞ぐことにより、空間の貫通を防止することができる。
本発明の実施形態に係るすべり出し樹脂サッシの内観図である。 本発明の実施形態に係る樹脂サッシの縦断面図である。 本発明の実施形態に係る樹脂サッシの横断面図である。 本発明の実施形態に係る樹脂サッシの左側の縦枠の拡大横断面図である。 本発明の実施形態に係る樹脂サッシの左側の縦框の拡大横断面図である。 本発明の実施形態に係る樹脂サッシの左側の縦枠と縦框の拡大横断面図である。 本発明の他の実施形態に係る樹脂サッシの左側の縦枠と縦框の拡大横断面図である。
本発明の実施形態の樹脂サッシについて、図面を参考に説明する。
(全体の構成)
図1に示すように、本発明の実施形態の樹脂サッシは、建物開口部に設置され、上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14を四周に組んでなる枠体1と、上框21、下框22、及び左、右縦框23,24を四周に組んでその内周にガラス等のパネル体25が嵌め込まれてなる障子2とからなる。
そして、枠体1の左、右縦枠13,14と障子2の左、右縦框23,24と間に配置されたアーム部材3,3により、枠体1に対して障子2がすべり出し開閉自在に支持されたすべり出し窓として構成されている。
下框22の室内側には、障子2の開閉時に操作者が握ることができ、また、障子2を閉鎖状態にロック操作するためのハンドル93が配置されている。
以下に、本発明の実施形態の樹脂サッシを構成する各部材について、図面を参考に詳細に説明する
(窓枠の構成)
枠体1を構成する上枠11、下枠12及び左、右縦枠13,14は、合成樹脂により形成されており、図2、3に示すように、各枠の断面形状はほぼ同一に形成されている。
各枠の構成について、図4を参照しながら、左縦枠を用いて説明する。
左縦枠13は、中空の矩形形状をなす枠本体部131と、枠本体部131の室外側に連続する室外側中空部132と、枠本体部131の室内側に連続する中空の枠立上り壁133とから構成されている。
左縦枠13の外周面の見込み方向中間付近には、外周方向に向けて取付片部131aが延設されており、建物開口部の躯体に対して、金属製の釘ヒレアングル材51を挟んでネジ等の固定手段nにより固定されている。
また、左縦枠13の外周面の室内側からは室内方向に向けて室内側取付片部131bが延設されており、ネジ等の固定手段nにより建物開口部の内周面に固定されている。
枠本体部131の中空内部には、外周片53a、内周片53b及び見付け片53cとにより略U字形状をなす金属製の主補強部材53が長さ方向全長に渡って挿入されており、その外周片53aが左縦枠13の枠本体部131の外周壁を挟んで釘ヒレアングル材51に対してビス等の連結手段bにより固定され、内周片53bがビス等の連結手段bにより、枠本体部131の内周面部に固定されている。
枠本体部131の室内側に連続する枠立上り壁133は、枠本体部131よりも内周方向に延設されており、延設された部分の室外側面には、障子2の室内側面が当接するシール材sが配置されて、枠立上り壁133が戸当たりとして構成されている。
枠立上り壁133の中空内部の左右方向中間位置付近(枠本体部131の内周面付近)には、中間壁133bが形成されており、枠立上り壁133内部が外周側中空部133aと内周側中空部133cに分割され、枠立上り壁133の強度を向上させている。
分割された外周側中空部133a及び内周側中空部133cには金属製の外周側補強部材54及び内周側補強部材55が長さ方向全長に渡って挿入されている。
外周側補強部材54,内周側補強部材55は、見付け面部54a,55a、及び、少なくとも一つの見込み面部54b,55bを有しており、見込み面部54b,55b同士が中間壁133bを挟んで対向するように配置されている。
外周側補強部材54の見込み面部54bには、長ビスbが挿入される孔が設けられており、見込み面部54bの内周側面には、熱により膨張する耐火材(熱膨張耐火材f)が配置されている。また、内周側補強部材55の見込み面部55bには、長ビスbが螺合されるネジ孔が設けられており、左縦枠13の枠立上り壁133の外周側面から挿入される長ビスbにより、外周側補強部材54及び内周側補強部材55が中間壁133b及び熱膨張耐火材fを挟んで連結され、枠立上り壁133と外周側補強部材54及び内周側補強部材55が一体的に構成されている。
なお、枠立上り壁133は、内周側に延設される部分が存在すればよく、例えば上記説明において、外周側中空部133aを枠本体部131と一体の中空部とし、内周側中空部133cを枠立上り壁133として構成することも可能である。
以上、左縦枠13の構成を説明したが、上,下枠11,12及び右縦枠14についても同様の構造を備えている。そして、各枠に挿入された主補強部材53はその端部において隣接する他の主補強部材53と図示しない金属製のアングル材等により連結され、枠体の四周に亘って金属製の部材により補強されている。
(障子の構成)
障子2を構成する上框21、下框22及び左、右縦框23,24は、合成樹脂により形成され、図2、3に示すように、各框の断面形状はほぼ同一に形成されている。
各框の構成について、図5を参照しながら、左縦框23を用いて説明する。
左縦框23は、中空の矩形形状をなす框本体部231と、框本体部231の室外側に連続し、外周方向に延設される框立上り壁232と、框本体部231の室内側に連続し、ガラス間口の室内側を構成する室内側壁部233と、框立上り壁232の内周に係合されてガラス間口の室外側を構成する押縁部材234とから構成されており、框本体部231の外周面には、外周に向けて開口する溝状のレール部231aが設けられている。
左縦框23の外周面には、金属製の框カバー部材61が配置されている。框カバー部材61は見付け面部61a及び見込み面部61bを備え、見付け面部61aにより、框立上り壁232の立上り部の室内側面を覆うとともに、見込み面部61bにより框本体部231の外周面を覆いながら、レール部231aにおいて框本体部231及び後述する主框補強部材62にビス等の連結手段bにより連結されている。
左縦框23を構成する框本体部231と、框立上り壁232と、室内側壁部233の中空部内には、それぞれ金属製の主框補強部材62,室外側框補強部材63,室内側框補強部材64が長さ方向全長に渡って挿入されている。
框本体部231の中空部内に挿入される主框補強部材62は、少なくとも外周片62a、内周片62b及び見付け片62cを有し、その外周片62aは、左縦框23の框本体部231及び框カバー部材61の見込み面部61bに対してビス等の連結手段bにより連結固定されているとともに、その内周片62bには、熱膨張耐火材fが配置されている。
框立上り壁232は、その中空部内の左右方向中間位置付近(框本体部231の外周面位置付近)に、中間壁232bが設けられており、框本体部231の室外側に位置し、その内周側に押縁部材234を係合する係合部を有する内周側框中空部232aと、框本体部231よりも外周側に延設されて立上り部を構成し、室内側面にシール材sが取り付けられる外周側框中空部232cとが形成されている。
框立上り壁232に挿入される室外側框補強部材63は、外周側框中空部232cの中空部内に挿入されており、図6に示すように、室外側框補強部材63の外周端は、障子2の閉鎖状態において、左縦枠13の主補強部材53の内周端よりも外周側に位置し、且つ、内周端は、框カバー部材61の外周端よりも内周側に位置することにより、左縦枠13の主補強部材53と框カバー部材61との間の室外側を塞ぐように配置されている。
そして、室外側框補強部材63の見付け面部が框カバー部材61の見付け面部61aに対してビス等の連結手段bにより連結されることにより、主框補強部材62と室外側框補強部材63と框カバー部材61との一体化をはかっている。
室外側框補強部材63の室外側には、熱膨張耐火材fが配置されており、室外側の火災に対して速やかに膨張して、室外側框補強部材63の室外側(火災が発生した側)に断熱層を形成して、枠と框の溶融を遅らせて、火炎等の浸入を遅延させることができる。
なお、框立上り壁232は、外周側に延設される部分が存在すればよく、例えば上記説明において、内周側框中空部232aを框本体部231と一体の中空部とし、外周側框中空部232cを框立上り壁232として構成することも可能である。
室内側壁部233の中空部内に挿入される室内側框補強部材64は、左縦框23のガラス間口から框本体部231にかけて、その室内側を覆う見付け面部64aを備えており、見付け面部64aの内周端及び外周端からそれぞれ室内側に見込み面部64b,64cが形成されている。
そして、内周側の見込み面部64bの外周側面、及び、外周側の見込み面部64cの外周側面には熱膨張耐火材fが配置されており、室内側壁部233の中空部内において外周側の見込み面部64cを室内側壁部233の外周面に対して熱膨張耐火材fを挟んでビス等の連結手段bにより連結固定している。
左縦框23の内周には、室内側壁部233及び押縁部材234によりガラス間口が形成されており、ガラス間口には、ガラス等のパネル体25の外周面及び室内側面を覆う断面L字状のガラス受け65、及び、ガラス受け65に対して係合され、ガラス等パネルの外周面及び室外側面を覆う断面L字状のガラス押さえ66が配置されている。
ガラス受け65の外周面は、框本体部231の中空部内に挿入された主框補強部材62の内周片62bに対してビス等の連結手段bにより連結されるとともに、ガラス受け65の室内側面は室内側壁部233の中空部内に配置された室内側框補強部材64の見付け面部64aに対してビス等の連結手段bにより連結されている。
従って、左縦框23を構成する各中空部内に配置される主框補強部材62,室外側框補強部材63,室内側框補強部材64、及び框カバー部材61,ガラス受け65,ガラス押さえ66等の金属製の補強部材がビス等の連結手段bにより一体的に連結されることとなり、火災時に樹脂製の框が溶融しても、金属製の部材が分解してパネル体25が脱落することを防止できる。
なお、図示はしていないが、室内側框補強部材64の外周側の見込み面部64cと主框補強部材62とを金属製の連結部材等により連結することもでき、火災時に主框補強部材62と室内側框補強部材64とが分離して広がることを防止できる。
また、ガラス受け65とガラス押さえ66との重合部分の間には、熱膨張耐火材fが配置されるとともに、ガラス受け65の室外側面、及び、ガラス押さえ66の室内側面には、パネル体25に対向するように熱膨張耐火材fが配置され、火災時に、熱膨張耐火材fが膨張してガラス間口に充満し、ガラス受け65及びガラス押さえ66とガラス等パネル体25との間から火炎や煙等が浸入することを防止している。
以上、左縦框23の構成を説明したが、上、下框21,22及び右縦框24についても同様の構造を備えており、各框に挿入された主框補強部材62はその端部において隣接する他の主框補強部材62と図示しない金属製のアングル材等により連結されることにより、障子の四周に亘って金属製の部材により補強されている。
(枠体と障子との連結構造)
次に、枠体1に対する障子2の取付けについて説明する。
図1,3,6に示すように、障子2の左、右縦框23,24が枠体1の左右縦枠13,14に対して、左右のアーム部材3,3により支持されている。アーム部材3,3の一端は、左、右縦枠13,14の内周面に連結され、他端は、障子2の左、右縦框23,24の外周面に連結され、リンク機構を形成することにより、障子2が枠体1に対してすべり出し開放自在に支持されている。
また、図2に示すように、上枠11の内周面には、枠側反り防止金具81が固着されるとともに、上框21の外周面には、框側反り防止金具82が固着されており、火災時に熱により障子2が沿って枠体1と障子2との間に隙間が開くことを防止している。
一方、下框22の外周のレール部231aにはロックピン91が摺動自在に配置されるとともに、下枠12の内周面には、ロックピン91が係止するロックピン受け92が固着されており、下框22の室内面に配置されたハンドル93のロック操作によって、ロックピン91がロックピン受け92に係止して障子2の閉鎖状態をロックすることができる。
(枠体と障子間の耐火構造)
本発明の実施形態において、枠体1と障子2との間の空間に採用されている耐火構造について、図2乃至6を参照して、さらに詳しく説明する。
左、右縦枠13、14と左、右縦框23、24との間の空間は、左、右縦枠13、14を構成する枠本体部131の中空部内に挿入される主補強部材53、枠立上り壁133、143の中空部内に配置される内周側補強部材55、及び、左、右縦框23、24を構成する框本体部231、241の中空部内に配置される主框補強部材62、框立上り壁232、242の中空部内に配置される室外側框補強部材63、室内側壁部233、243の中空部内に配置される室内側框補強部材64により、四周に亘って金属製の補強部材により囲まれている。
そして、室内側框補強部材64の框の外周面の裏面に対向する部位には、熱膨張耐火材fが取り付けられており、火災時に、室内側壁部233,243が溶融した場合には、熱膨張耐火材fが膨張して各金属製の補強部材により囲まれた空間内に速やかに充満するので、前記空間部における室内外の連通を迅速に防止することができる。
そして、熱膨張耐火材fが框外周面の室内側位置(室内側框補強部材64の外周側面)に配置されているので、熱膨張耐火材fの膨張初期の段階において、左、右縦枠13,14と左、右縦框23,24との間の空間のうち、枠の枠本体部131,141と枠立上り壁133,143、及び、框の室内側壁部233,243の中空部内に配置した補強部材により囲まれる室内側の比較的狭い空間Aに向かって膨張するので、耐火材fの膨張過程の早い段階において室内外の連通を熱膨張耐火材により防止することができる。
その後、左、右縦枠13,14と左、右縦框23,24との間の空間全体に膨張させて、より火炎等の浸入を遅延させることができる。
上枠11と上框21との間の空間についても、左、右縦枠13,14と左、右縦框23,24との間の空間と同様に、火災時には、各補強部材により囲まれた空間内に充満するように熱膨張耐火材fが膨張するので、前記空間部における室内外の連通を防止することができる。
そして、下枠12と下框22との間の空間は、下枠12を構成する枠本体部121の中空部内に挿入される主補強部材53、枠立上り壁123の中空部内に配置される内周側補強部材55、及び、下框22を構成する框本体部221の中空部内に配置される主框補強部材62、室内側壁部223の中空部内に配置される室内側框補強部材64により囲まれ、室内側框補強部材64の框の外周面の背面に対向する部位には、熱膨張耐火材fが取り付けられているので、火災時に、室内側壁部223が溶融した場合に、熱膨張耐火材fが各金属製の補強部材により囲まれた室内側の空間A内に充満するように膨張し、熱膨張耐火材fの膨張初期の段階において、下枠12と下框22との間の空間における室内外の連通を防止することができる。
以上のように、本発明の実施形態の樹脂サッシにおいては、複数の中空部により形成された枠及び框の中空部に対して、その適宜箇所に金属製の補強部材が配置されて、枠と框との間に金属製の補強部材により囲まれる空間が形成されているとともに、框の室内側壁部の中空部内において、挿入された室内側框補強部材64の框の外周面の裏面に対向する部位には、熱膨張耐火材fが配置されている。
したがって、通常時には、熱膨張耐火材fは外部に露出することなく、紫外線等による劣化や外力による損傷が防止されるとともに、火災時に樹脂製の框が溶融しても、枠と框との間の金属製の補強部材により囲まれる空間は維持され、膨張した熱膨張耐火材fはその空間に充満されることとなり、枠体と障子との間の貫通を防止することができる。
このとき、熱膨張耐火材fが室内側に配置して、膨張初期の段階では、少なくとも枠の枠本体部と枠立上り壁、及び、框の室内側壁部の中空部内に配置した補強部材により囲まれる室内側の空間Aに向けて膨張させることにより、熱膨張耐火材fの膨張過程における比較的初期の段階において、枠体と障子との間の貫通をすばやく防止することができる。
また、アーム部材3等の障子2と枠体1とを連結する連結部分を火炎や熱等から保護することができ、火災時にアーム部材3等の連結部分の溶解等による障子2の窓枠からの脱落を防止することができる。
なお、前述の実施形態は、すべり出し窓であるが、本発明は、特に、すべり出し窓に限られるものではなく、開閉する各種の窓用の樹脂サッシに対して採用することができる。
また、本実施形態において熱膨張耐火材fは、室内側框補強部材64の框の外周面の背面に対向する部位に取付けられているが、その取付箇所は框の室内側の箇所に限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、左縦枠13の枠本体部131内に配置される主補強部材53の内周片53bの室外側内周面に熱膨張耐火材fを設けるなど、枠体側に設けることも、また、室外側に設けることも可能である。
1 :枠体
11 :上枠
12 :下枠
13 :左縦枠
131 :枠本体部
131a :取付片部
131b :室内側取付片部
132 :室外側中空部
133 :枠立上り壁
133a :外周側中空部
133b :中間壁
133c :内周側中空部
14 :右縦枠
2 :障子
21 :上框
22 :下框
23 :左縦框
231 :框本体部
231a :レール部
232 :框立上り壁
232a :室内側框中空部
232b :中間壁
232c :外周側框中空部
233 :室内側壁部
234 :押縁部材
24 :右縦框
25 :パネル体
3 :アーム部材
51 :釘ヒレアングル材
53 :主補強部材
53a :外周片
53b :内周片
53c :見付け片
54 :外周側補強部材
55 :内周側補強部材
61 :框カバー部材
62 :主框補強部材
63 :室外側框補強部材
64 :室内側框補強部材
65 :ガラス受け
66 :ガラス押さえ
b :連結手段
f :熱膨張耐火材
n :固定手段
s :シール材

Claims (2)

  1. 建物開口部に取付けられる樹脂製の窓枠と、窓枠に開閉自在に設けられる樹脂製の障子とを備え、
    樹脂製の窓枠及び障子を構成する樹脂製の框は、それぞれ中空部を有し、
    窓枠及び框の少なくとも一方には、他方側に向けて中空の立上り壁が延設されるとともに、窓枠及び框の他方は、障子の閉鎖時に、窓枠及び框の一方に延設された立上り壁に対して見込み方向で重複しており、
    窓枠の中空部内及び框の中空部内には、窓枠と框との間に形成される空間を囲むように、金属製の補強部材がそれぞれ配置され、少なくとも何れか補強部材の窓枠と框との間に形成される空間に向かう面には、熱により膨張して補強部材により囲まれる空間に充満する耐火材を設けたことを特徴とする防火樹脂サッシ。
  2. 建物開口部に取付けられる樹脂製の窓枠と、窓枠に開閉自在に設けられる樹脂製の障子とを備え、
    樹脂製の窓枠及び障子を構成する樹脂製の框のうちのいずれか一方は、中空の本体部及び他方側に向けて延設される中空の立上り壁を有しており、
    窓枠及び框の他方は、障子の閉鎖時に、窓枠及び框の一方に延設された立上り壁に対して見込み方向で重複する中空部を有しており、
    窓枠及び框の一方の本体部の中空部内及び立上り壁の中空内と、窓枠及び框の他方の中空部内には金属製の補強部材が配置されるとともに、
    窓枠及び框の他方の中空部内に配置された補強部材の、窓枠及び框の一方の本体部及び立上り壁と窓枠及び框の他方の中空部により囲まれる空間に向かう面には、熱により膨張して中空部により囲まれる空間に充満する耐火材を設けたことを特徴とする防火樹脂サッシ。
JP2015018025A 2015-01-31 2015-01-31 樹脂サッシ Active JP6449034B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018025A JP6449034B2 (ja) 2015-01-31 2015-01-31 樹脂サッシ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015018025A JP6449034B2 (ja) 2015-01-31 2015-01-31 樹脂サッシ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016142025A JP2016142025A (ja) 2016-08-08
JP6449034B2 true JP6449034B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=56569988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015018025A Active JP6449034B2 (ja) 2015-01-31 2015-01-31 樹脂サッシ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6449034B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018087457A (ja) * 2016-11-29 2018-06-07 Ykk Ap株式会社 樹脂製防火建具
JP7399051B2 (ja) * 2020-08-27 2023-12-15 三協立山株式会社 建具

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE445751B (sv) * 1981-11-09 1986-07-14 Lindstroem Wictor Carl Olof Bagprofil for fonster och dorrar
JPS6023582U (ja) * 1983-07-25 1985-02-18 積水化学工業株式会社 防火枠材
JP5290034B2 (ja) * 2009-04-16 2013-09-18 Ykk Ap株式会社 樹脂製建具
JP6022343B2 (ja) * 2012-12-20 2016-11-09 Ykk Ap株式会社 建具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016142025A (ja) 2016-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6407051B2 (ja) 樹脂サッシ
JP5778848B2 (ja) 建具
JP6456168B2 (ja) 樹脂サッシ
JP5950295B2 (ja) 建具
JP6096462B2 (ja) 開口部装置
JP5752027B2 (ja) 建具
JP6277089B2 (ja) 障子および建具
JP6140433B2 (ja) サッシ
JP6246251B2 (ja) 建具
JP2013127169A (ja) 建具
JP2020112026A (ja) シャッター建具
JP6258634B2 (ja) 窓の防火構造
JP6449034B2 (ja) 樹脂サッシ
JP5653896B2 (ja) 建具
JP6173724B2 (ja) 扉及び建具
JP6336363B2 (ja) 建具
JP6138030B2 (ja) 防火ドア
JP6031408B2 (ja) 上げ下げ窓
JP5778850B2 (ja) 建具
JP2014118700A (ja) 開口部装置
JP2018031190A (ja) 防火サッシ
JP7583579B2 (ja) 建具
JP6960964B2 (ja) 建具
JP6490119B2 (ja) 障子及び建具
JP6310032B2 (ja) 上げ下げ窓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180502

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180628

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181113

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6449034

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150