JP6448264B2 - 空調設備用の吹き出し装置及び吸込み装置 - Google Patents
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Description
「1つの空調機から送られた調和空気が分岐して流れる送風ダクトの終端に設ける吹き出し装置であって、
前記送風ダクトに連通する空気流入口と空調空間に向けて開口する空気流出口とが形成された本体と、前記送風ダクトから伝播した騒音を吸収しつつ調和空気の流れをガイドするために前記本体の内部に配置した導風吸音材とを備えており、
前記導風吸音材を、前記本体の内部が複数の単位通路に分かれるように仕切り壁状に配置し、かつ、前記各単位通路の終端部の流路面積の総和を前記空気流入口の断面積より大きく設定している」
という基本構成である。
「前記本体は平面視で円形又は扇型であり、前記本体のうち円又は円弧の中心部に、前記空気流入口が下向きに開口するように形成されている一方、
前記本体の内部のうち平面視で前記空気流入口の外側に広がる部位に、放射方向に長く延びる導風吸音材を、周方向に飛び飛びに配置することにより、隣り合った導風吸音材の間の空間を前記単位通路と成しており、
更に、前記導風吸音材は、前記空気流入口から離れるに従って平面視での厚さが厚くなって、前記各単位通路は、前記空気流入口から離れるに従って平面視での間隔が大きくなるように設定されている」
という構成が付加されている。
「前記本体のうち空気流入口と対向した部位に、前記空気流入口に向けて突出した案内突起を設けている」
という構成になっている。
「前記送風ダクトに連通する空気流出口と空気吸引空間に向けて開口する空気流入口とが形成された本体と、当該本体への空気の吸引によって発生した吸引音を吸収しつつ空気の流れをガイドするために前記本体の内部に配置した導風吸音材とを備えており、前記導風吸音材を、前記本体の内部が複数の単位通路に分かれるように仕切り壁状に配置し、かつ、前記各単位通路の空気流入口の流路面積の総和を前記空気流出口の断面積より大きく設定している」
という基本構成である。
「前記本体は平面視で円形又は扇型であり、前記本体のうち円又は円弧の中心部に、前記空気流出口が下向きに開口するように形成されている一方、
前記本体の内部のうち平面視で前記空気流出口の外側に広がる部位に、放射方向に長く延びる導風吸音材を、周方向に飛び飛びに配置することにより、隣り合った導風吸音材の間の空間を前記単位通路と成しており、
更に、前記導風吸音材は、前記空気流出口から離れるに従って平面視での厚さが厚くなって、前記各単位通路は、前記空気流出口から離れるに従って平面視での間隔が大きくなるように設定されている」
という構成が付加されている。
本実施形態は、船舶のセントラル式空調設備の吹き出し装置に適用している。そこで、まず、セントラル式空調設備の概要を図1〜4に基づいて説明する。図1に示すように、船舶(貨物船)1は、その後部に機関室2を配置し、機関室2の上方にデッキ部3を設けている。
図4では、吹き出し装置の第1参考例を示している。この第1参考例の吹き出し装置11は、平面視で細長い筒状の本体14と、その内部に配置された導風吸音材15とを備えている。本体14は鋼板等の金属板製であり(樹脂製でもよい)、導風吸音材15はグラスウールのような吸音材からなっている。本体14の上端部には、天井板16に固定するためにブラケット17を適宜個数設けている。
本体14の下面(底面)のうち空気流入口18の真下には、調和空気の方向変換ガイド手段の一例として円錐状の案内突起21を設けており、案内突起21により、調和空気は空気流出口19にスムースに向かうように方向変換される。導風吸音材15は案内突起21から下流側に少しずらして配置しており、平面視における4つのコーナー部22,23は、平面視(或いは平断面視)において、エッジを無くして丸みを帯びた形態と成している。
図5では、吹き出し装置11の第1実施形態を示している。この実施形態では、本体14は平面視円形に形成されており、その中央部の上面に空気流入口18を開口させている。そして、本体14の内部には、多数の導風吸音材15が上下の枠材27を介して放射状に(花びら状)に配置されている。従って、本体14の内部には、放射方向に延びる多数の単位通路20が形成されている。各導風吸音材15は、当該導風吸音材15に貫通したロッド26によって本体14に固定されている。
第1実施形態及び第1参考例とも、導風吸音材15は調和空気の流れ方向に延びた姿勢であるため、調和空気の流れ抵抗をできるだけ小さくして、調和空気は居室4(空調空間)にスムースに放散される。このため、居室4の隅々まで調和空気をできるだけ遠くに飛ばして、空調効率の向上に貢献できる。
次に、図8以下に示す他の実施形態と参考例を説明する。図8に示す第2実施形態は第1実施形態の変形例であり、(A)に示す例では、各導風吸音材15は第1実施形態とほぼ同じ形態であるが、配置姿勢を本体14の軸心に対して捩じっている。従って、各導風吸音材15は本体14の放射方向でなくスパイラル方向(渦巻き姿勢)に並んでおり、このため、調和空気は放射方向に対して傾斜した方向(渦巻き方向)に放散される。
上記の各実施形態は吹き出し装置に適用しているが、上記各実施形態の構造は吸込み装置にそのまま適用できる。すなわち、上記各実施形態の構造は、送風ダクト7の始端を吸引機(吸引ファン)に接続した設備の吸込み装置にそのまま適用できるのであり、この場合は、空気の流れ方向が逆になるだけである。
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。
4 居室(空調空間)
6 セントラル空調装置
7 送風ダクト
10 枝ダクト
11 吹き出し装置
12 風量調節用ダンパ
14 本体
15 導風吸音材
18 空気流入口
19 空気流出口
20 単位通路
21 案内突起
22,23 導風吸音材のコーナー部
24 導風吸音材の終端
25 吸音材製の内張り
Claims (3)
- 1つの空調機から送られた調和空気が分岐して流れる送風ダクトの終端に設ける吹き出し装置であって、
前記送風ダクトに連通する空気流入口と空調空間に向けて開口する空気流出口とが形成された本体と、前記送風ダクトから伝播した騒音を吸収しつつ調和空気の流れをガイドするために前記本体の内部に配置した導風吸音材とを備えており、
前記導風吸音材を、前記本体の内部が複数の単位通路に分かれるように仕切り壁状に配置し、かつ、前記各単位通路の終端部の流路面積の総和を前記空気流入口の断面積より大きく設定している構成において、
前記本体は平面視で円形又は扇型であり、前記本体のうち円又は円弧の中心部に、前記空気流入口が下向きに開口するように形成されている一方、
前記本体の内部のうち平面視で前記空気流入口の外側に広がる部位に、放射方向に長く延びる導風吸音材を、周方向に飛び飛びに配置することにより、隣り合った導風吸音材の間の空間を前記単位通路と成しており、
更に、前記導風吸音材は、前記空気流入口から離れるに従って平面視での厚さが厚くなって、前記各単位通路は、前記空気流入口から離れるに従って平面視での間隔が大きくなるように設定されている、
空調設備用の吹き出し装置。 - 前記本体のうち空気流入口と対向した部位に、前記空気流入口に向けて突出した案内突起を設けている、
請求項1に記載した空調設備用の吹き出し装置。 - 終端が吸引機に接続された送風ダクトの始端に設ける吸込み装置であって、
前記送風ダクトに連通する空気流出口と空気吸引空間に向けて開口する空気流入口とが形成された本体と、当該本体への空気の吸引によって発生した吸引音を吸収しつつ空気の流れをガイドするために前記本体の内部に配置した導風吸音材とを備えており、
前記導風吸音材を、前記本体の内部が複数の単位通路に分かれるように仕切り壁状に配置し、かつ、前記各単位通路の空気流入口の流路面積の総和を前記空気流出口の断面積より大きく設定している構成において、
前記本体は平面視で円形又は扇型であり、前記本体のうち円又は円弧の中心部に、前記空気流出口が下向きに開口するように形成されている一方、
前記本体の内部のうち平面視で前記空気流出口の外側に広がる部位に、放射方向に長く延びる導風吸音材を、周方向に飛び飛びに配置することにより、隣り合った導風吸音材の間の空間を前記単位通路と成しており、
更に、前記導風吸音材は、前記空気流出口から離れるに従って平面視での厚さが厚くなって、前記各単位通路は、前記空気流出口から離れるに従って平面視での間隔が大きくなるように設定されている、
空調設備用の吸込み装置。
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