情報を送信(report)するための端末装置(UE)を記載する。UEは、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信を行うメモリに格納された命令を含む。UEは、参照上り下りリンク(UL−DL)構成を有する参照セルを選択する。UEは、参照セルから第1の上りリンク・サブフレームも選択する。UEは、さらに、第1のUL−DL構成を有する第1のセルから第1のサブフレーム・セットを選択する。加えて、UEは、第1のサブフレーム・セットと第1の上りリンク・サブフレームとの間の第1のアソシエーション・セットを確定する。UEは、また、アグリゲートされた情報を生成するために、第1のアソシエーション・セットに基づいて、参照セルに対応する情報と第1のセルに対応する情報とをアグリゲートする。UEは、さらに、アグリゲートされた情報を上りリンク送信(reporting)セルで送信(report)する。
アグリゲートされた情報は、肯定応答/否定応答(ACK/NACK)情報を含む。
第1のサブフレーム・セットは、参照セルに基づいてアソシエーション領域を定義する。アソシエーション領域は、すべてのUL−DL構成に対して同じとする。UEは、第1のセルからの少なくとも1つの追加のサブフレーム・セットと参照セルからの少なくとも1つの追加の上りリンク・サブフレームとの間の少なくとも1つの追加のアソシエーション・セットを確定する。
第1のアソシエーション・セットおよび少なくとも1つの追加のアソシエーション・セットは、第1の上りリンク・サブフレームおよび少なくとも1つの追加の上りリンク・サブフレームの間でバランスが取られる。第1のアソシエーション・セットの確定および少なくとも1つの追加のアソシエーション・セットの確定は、少なくとも各アソシエーションの距離の最小化またはすべてのアソシエーションに関する総距離の最小化を含む。
参照セルの選択は、最小周期を持つ少なくとも1つのセルの確定を含む。1つのセルが最小周期を持つセルであると判定された場合には、参照セルが、最小周期を持つセルとなる。UEは、1以上のセルが最小周期を持つセルであるかどうかも判定する。1以上のセルが最小周期を持つと判定された場合には、最多上りリンク割当てを持つ少なくとも1つのセルが確定される。1つのセルが最多上りリンク割当てを持つセルであると判定された場合には、参照セルが、最多上りリンク割当てを持つセルとなる。UEは、1以上のセルが最多上りリンク割当てを持つセルであるかどうか、さらに判定する。1以上のセルが最多上りリンク割当てを有すると判定された場合には、最小セル・インデックス(Cell_ID)を持つセルが確定し、参照セルが、最小セル・インデックス(Cell_ID)を持つセルとなる。
上りリンク送信(reporting)セルは、特定の上りリンク・サブフレームに対して最小セル・インデックス(Cell_ID)を持つセルである。第1のセルが第1のバンドにあり、参照セルが第2のバンドにあってもよい。第1のバンドおよび第2のバンドが異なるバンドであってもよい。
参照UL−DL構成は、異なるUL−DL構成を用いてPCellおよび1以上のSCellからの1以上の上りリンク・サブフレームを組み合わせたスーパーセットUL−DL構成であってもよい。参照UL−DL構成および第1のUL−DL構成は、同じUL−DL構成または異なるUL−DL構成とする。
端末装置(UE:user equipment)によって情報を送信(report)するための方法も記載する。この方法は、参照上り下りリンク(UL−DL)構成を有する参照セルを選択するステップを含む。この方法は、参照セルから第1の上りリンク・サブフレームを選択するステップも含む。この方法は、さらに、第1のUL−DL構成を有する第1のセルから第1のサブフレーム・セットを選択するステップを含む。加えて、この方法は、第1のサブフレーム・セットと第1の上りリンク・サブフレームとの間の第1のアソシエーション・セットを確定するステップを含む。この方法は、アグリゲートされた情報を生成するために、第1のアソシエーション・セットに基づいて、参照セルに対応する情報と第1のセルに対応する情報とをアグリゲートするステップも含む。この方法は、さらに、アグリゲートされた情報を上りリンク送信(reporting)セルで送信(report)するステップを含む。
情報を受信するための基地局装置(eNB)も記載する。eNBは、プロセッサ、およびプロセッサと電子通信を行うメモリに格納された命令を含む。eNBは、アグリゲートされた情報が、第1の上り下りリンク(UL−DL)構成を有する第1のセルおよび第2のUL−DL構成を有する第2のセルに関連して用いられているかどうかを判定する。第1のUL−DL構成は、第2のUL−DL構成とは異なる。eNBは、また、アグリゲートされた情報を上りリンク送信(reporting)セルで受信する。eNBは、さらに、アグリゲートされた情報をアソシエーション・セットに基づいてデアグリゲートする。上りリンク送信(reporting)セルは、各特定の上りリンク・サブフレームに対して最小セル・インデックス(Cell_ID)を持つ第1のセルまたは第2のセルとする。
基地局装置(eNB)によって情報を受信するための方法は、アグリゲートされた情報が、第1の上り下りリンク(UL−DL)構成を有する第1のセルおよび第2のUL−DL構成を有する第2のセルに関連して用いられているかどうかを判定するステップを含む。この方法は、アグリゲートされた情報を上りリンク送信(reporting)セルで受信するステップも含む。この方法は、さらに、アソシエーション・セットに基づいて、アグリゲートされた情報をデアグリゲートするステップを含む。
「3GPP」とも呼ばれる、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(The 3rd Generation Partnership Project)は、第3および第4世代ワイヤレス通信システムに関する世界的に適用可能な技術仕様および技術レポートを規定することを目指した連携合意である。3GPPは、次世代モバイルネットワーク、システム、およびデバイスに関する仕様を規定する。
3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、将来の要求に対処するためにユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイルフォンまたはデバイス規格を改善するプロジェクトに与えられた名称である。一様態において、UMTSは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)および進化型ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク(E−UTRAN:Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)に対するサポートおよび仕様を提供するために修正された。
本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの様態は、3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE)、LTEアドバンスト(LTE−A:LTE-Advanced)および他の規格(例えば、3GPPリリース8、9、10および/または11)に関連して記載される。しかしながら、本開示の範囲は、この点で限定されるべきではない。本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの様態は、他のタイプのワイヤレス通信システムにおいて利用することができる。
ワイヤレス通信デバイスは、音声および/またはデータを基地局へ通信するために用いられる電子デバイスである。基地局は、次にデバイスのネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、インターネットなど)と通信する。本明細書においてシステムおよび方法を記載するときに、ワイヤレス通信デバイスは、代わりに移動局、端末装置(UE)、アクセス端末、加入者局、移動端末、遠隔局、ユーザ端末、端末、加入者ユニット、モバイルデバイスなどと呼ばれることもある。ワイヤレス通信デバイスの例は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、電子書籍リーダ、ワイヤレス・モデムなどを含む。3GPP仕様では、ワイヤレス通信デバイスは、典型的に端末装置(UE)と呼ばれる。しかしながら、本開示の範囲は3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「ワイヤレス通信デバイス」を意味するために、本明細書では用語「UE」および「ワイヤレス通信デバイス」が同義で用いられる。
3GPP仕様では、基地局は、典型的にNode B、evolvedまたはenhanced Node B(eNB)、home enhancedまたはevolved Node B(HeNB)、あるいはいくつか他の同様の用語で呼ばれる。本開示の範囲は3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「基地局」を意味するために、本明細書では、用語「基地局」、「Node B」、「eNB」、および「HeNB」が同義で用いられる。さらに、用語「基地局」は、アクセスポイントを示すために用いられてもよい。アクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイスのためにネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネットなど)へのアクセスを提供する電子デバイスである。用語「通信デバイス」は、ワイヤレス通信デバイスおよび/または基地局の両方を示すために用いられる。
留意すべきは、本明細書において、「セル」は、インターナショナル・モバイル・テレコミュニケーションズ−アドバンスト(IMT−Advanced:International Mobile Telecommunications-Advanced)に用いるために規格化または規制団体によって仕様が定められた任意の通信チャネルであり、そのすべてまたはそのサブセットがNode B(例えば、eNodeB)とUEとの間の通信に用いることが認可されたバンド(例えば、周波数バンド)として3GPPに採用される。「構成されたセル(Configured cells)」は、UEが認識しているセルであって、情報を送信または受信することがNode B(例えば、eNB)によって許可されたセルである。「構成されたセル(単数または複数)」は、在圏セル(単数または複数)であってもよい。UEは、すべての構成されたセルでシステム情報を受信し、必要とされる測定を行う。「アクティブ化されたセル(Activated cells)」は、UEが送受信を行う構成されたセルである。すなわち、アクティブ化されたセルは、UEが物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)をモニターする対象となるセルであり、下りリンク伝送の場合には、UEが物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を復号する対象となるセルである。「非アクティブ化されたセル(Deactivated cells)」は、UEが伝送PDCCHをモニターしていない構成されたセルである。留意すべきは、「セル」が様々な次元の観点から記載されることである。例えば、「セル」は、時間特性、空間(例えば、幾何形状)特性および周波数特性を有する。
3GPP仕様において、キャリアアグリゲーションは、典型的に、1以上のキャリアの同時利用を指す。一例において、キャリアアグリゲーションは、UEに利用可能な有効バンド幅を増加させるために用いられる。キャリアアグリゲーションの1つのタイプは、バンド間キャリアアグリゲーション(intra-band carriers aggregation)である。バンド間キャリアアグリゲーションでは、複数のバンドからの複数のキャリアがアグリゲートされる。例えば、第1のバンド(例えば、800MHz)におけるキャリアが第2のバンド(例えば、2.6GHz)におけるキャリアとアグリゲートされる。
キャリアアグリゲーションの拡張においては、(例えば、異なるバンドにおけるセルまたはコンポーネント・キャリア(CC:component carrier)が異なるUL−DL構成を有する)異なる時分割多重(TDD:time division duplex)上り下りリンク(UL−DL)構成がバンド間アグリゲーションに用いられる。異なるTDD構成を用いたキャリアアグリゲーションは、バンド間キャリアアグリゲーションと呼ばれる。
バンド間キャリアアグリゲーションでは、UEが、1つのバンドにおける1つのセルで送信し、同時に別のバンドにおける別のセルで受信できるように、全二重がサポートされる。全二重のサポートによって、上りリンク・スケジューリングおよび上りリンク伝送は、各バンドで独立に行われる。物理ハイブリッド自動再送要求(ARQ:automatic repeat request)インジケータ・チャネル(PHICH(physical hybrid ARQ indication channel))または物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)での肯定応答/否定応答(ACK/NACK)フィードバックも、各キャリアによって扱うことができる。しかしながら、現行の仕様(例えば、3GPPリリース10)では、上りリンク送信(reporting)は、プライマリセル(PCell)のみで行われる。これは、将来(例えば、3GPPリリース11において)、変更されるかもしれず、あるいは変更されないかもしれない。異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関する現行の仕様(例えば、3GPPリリース10)の下では、異なるUL−DL構成を持つセカンダリセル(SCell)の上りリンク送信(reporting)は行われない。そのため、異なるTDD UL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関して、下りリンク伝送に対するACK/NACKをアグリゲートして送信(report)するいくつかの新しいルールを規定する必要がある。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、異なるセルで異なるUL−DL構成が用いられるときの上りリンク送信(reporting)に用いられる。さらに、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、異なるバンドにおける複数のセルから、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)または物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)で送信(report)する1つの上りリンクに、上りリンク制御情報(UCI)レポートを多重化およびアグリゲートするために用いられる。UCIの一例は、ACK/NACKレポーティング(例えば、ACK/NACKビット)である。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、上りリンク送信(reporting)用のセルにおける上りリンク・サブフレームを選択するために用いられる。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、サブフレーム領域マッピングに基づくACK/NACKの多重化および送信(reporting)にも用いられる。加えて、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、PCell上りリンク構成に基づくACK/NACKの多重化および送信(reporting)に用いられる。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、最大上りリンク割当てを持つセルに基づくACK/NACKの多重化および送信(reporting)にも用いられる。加えて、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、複数(例えば、いくつか、すべて)のセルのアグリゲートされた上りリンク割当てを持つセルに基づくACK/NACKの多重化および送信(reporting)に用いられる。
3GPP仕様(例えば、3GPP TS 36.211)では、様々な下りリンクおよび上りリンク・トラフィック比を実現するために、7つのUL−DL構成が規定されている。これらの割当ては、40%から90%の間のサブフレームを下りリンク信号に割当てることができる。
留意すべきは、サブフレーム・アソシエーションが、「上り下りリンク・アソシエーション」と呼ばれ、上りリンクから下りリンクへのサブフレーム・アソシエーションおよび/または下りリンクから上りリンクへのサブフレーム・アソシエーションを含むことである。アソシエーションの例は、下りリンク・サブフレーム物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の、上りリンク・サブフレームにおける上りリンク電力制御へのアソシエーション、下りリンク・サブフレーム物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)の、上りリンク・サブフレームにおける物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)割当てへのアソシエーション、下りリンク・サブフレーム(単数または複数)での物理的下りリンク共有チャネル(PDSCH)伝送に対する、上りリンク・サブフレーム(単数または複数)上での肯定応答および否定応答(ACK/NACK)フィードバックのアソシエーション、上りリンク・サブフレーム(単数または複数)での物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)伝送(単数または複数)に対する、物理ハイブリッド自動再送要求(HARQ)インジケータ・チャネル(PHICH)または物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)での肯定応答および否定応答(ACK/NACK)フィードバックのアソシエーションなどを含む。
LTE−TDDフレーム構造および上り下りリンク構成は、3GPP TS 36.211[1]に示される。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5ミリ秒(ms)、10msであるどちらの上り下りリンク構成もサポートされる。現行のLTE−TDDシステムには、規格に指定された7つのUL−DL構成(例えば、構成0〜6)がある。
構成zero(例えば、“0”)は、(ULサブフレームにとって現行の最大割当てである)6つの上りリンク(UL)サブフレームの割当てを持つ5ms構成である。構成0の2つの無線フレームの実例が下の表1に示される。以下に示される表では、「D」は下りリンク・サブフレームを示し、「U」は上りリンク・サブフレームを示し、「S」はスペシャル・サブフレームを示す。
構成one(例えば、“1”)は、4つのULサブフレームを持つ5ms構成である。構成1の2つの無線フレームの実例が下の表2に示される。
構成two(例えば、“2”)は、2つのULサブフレームを持つ5ms構成である。構成2の2つの無線フレームの実例が下の表3に示される。
構成three(例えば、“3”)は、(現行の10ms構成にとって最大数の上りリンク・サブフレームである)3つのULサブフレームを持つ10ms構成である。構成3の2つの無線フレームの実例が下の表4に示される。
構成four(例えば、“4”)は、2つのULサブフレームを持つ10ms構成である。構成4の2つの無線フレームの実例が下の表5に示される。
構成five(例えば、“5”)は、1つのULサブフレームを持つ10ms構成である。構成5の2つの無線フレームの実例が下の表6に示される。
構成six(例えば、“6”)は、5つのULサブフレームを持つ5ms構成である。構成6の2つの無線フレームの実例が下の表7に示される。
(例として、LTE−TDDにおける)アソシエーションの例は、PDCCHの上りリンク・サブフレームの上りリンク電力制御に対するアソシエーションや、PDCCHの上りリンク・サブフレームにおける物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)割当てに対するアソシエーションや、上りリンク・サブフレーム(単数または複数)上での下りリンク伝送のACK/NACKフィードバックのアソシエーションや、PHICHまたはPDCCHでの上りリンク伝送のACK/NACKフィードバックなどを含む。
明確にするために、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って用いられるフレーム構造の一例が、3GPP TS 36.211から以下のように示される。このフレーム構造は、時分割多重(TDD:time-division duplexing)アプローチに適用可能である。各フレームは、Tf=307200Ts=10ミリ秒(ms)の長さを有し、ここでTfは無線フレーム持続時間であり、Tsは1/(15000×2048)秒に等しい時間単位である。フレームは、それぞれが153600Ts=5msの長さを有する、2つの半フレーム(half-frames)を含む。各半フレームは、それぞれが30720Ts=1msの長さを有する、5つのサブフレームを含む。いくつかのUL−DLフレーム構成が下の表8に示される。
表8では、無線フレームにおける各サブフレームに関して、「D」は下りリンク伝送のために予約(確保)された(reserved)サブフレームを示し、「U」は上りリンク伝送のために予約されたサブフレームを示し、「S」は3つのフィールド:下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS:downlink pilot time slot)、ガード期間(GP:guard period)および上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS:uplink pilot time slot)を持つスペシャル・サブフレームを示す。DwPTSおよびUpPTSの長さは、DwPTS、GPおよびUpPTSの全長が30720Ts=1msであることを前提として、(3GPP TS 36.211の表4.2−1からのものである)表9に示される。表9は、(標準的)スペシャル・サブフレームのいくつかの構成を示す。各サブフレームiは、各サブフレームにおける長さがTslot=15360Ts=0.5msの2つのスロット2iおよび2i+1として定義される。表9では、便宜上、「サイクリックプレフィックス」は「CP」と略記され、「構成」は「Config」と略記される。
下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5ms、10msであるどちらのUL−DL構成もサポートされる。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msの場合、スペシャル・サブフレームは、両方の半フレームに存在する。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が10msの場合、スペシャル・サブフレームは、第1の半フレームだけに存在する。サブフレーム0および5ならびにDwPTSは、下りリンク伝送のために確保される。UpPTS、およびスペシャル・サブフレームのすぐ後に続くサブフレームは、上りリンク伝送のために予約される。複数のセルがアグリゲートされる場合、UEは、すべてのセルにわたってUL−DL構成が同じであると想定し、異なるセルにおけるスペシャル・サブフレームのガード期間が少なくとも1456Tsの重なりを有すると想定する。
UL−DL構成は、サブフレーム割当ておよびspecialSubframePatternsを含む情報要素(IE:information element)TDD−Configによって定義されるSystemInformationBlockType1(SIB1)の一部である。SIB1は、論理チャネルとしてブロードキャスト制御チャネルで送信される。
キャリアアグリゲーションに関する現行の仕様(例えば、3GPPリリース10)では、すべてのアグリゲートされるセルに同じTDD UL−DL構成が必要とされる。加えて、このTDD UL−DL構成は、PCellのみから得られる。TS 36.331 5.2.2.1[3]節では以下のように示される。
「UEは、システム情報取得(system information acquisition)を適用して、PCellに関するモニター手順のみを変更する。SCellに関して、E−UTRANは、SCellを追加するときに、専用シグナリングを通じて、RRC_CONNECTED状態での動作に関連するすべてのシステム情報を提供する。構成されたSCellに関連するシステム情報の変更の際に、E−UTRANは、当該セルをリリースし、その後追加する。これは、単一のRRCConnectionReconfigurationメッセージを用いて行われる。E−UTRANは、専用シグナリングを通じて、当該SCellでブロードキャストされるのとは異なるパラメータ値を構成することができる」。
キャリアアグリゲーション拡張の3GPP議論では、異なるバンドにおける異なるTDD UL−DL構成へのサポートが考慮される。異なるTDD構成を用いたキャリアアグリゲーションは、バンド間キャリアアグリゲーションとも呼ばれる。ヘテロジニアスネットワーク・シナリオにおけるキャリアアグリゲーションは、異なるTDD UL−DL構成への重要なインセンティブである。ヘテロジニアスネットワークでは、1つのバンドにおけるピコセルが、他のバンドにおけるマクロセルとは大きく異なるUL−DLトラフィック負荷を有する。かかる状況は、異なるUL−DL構成を必要とする。PCellは、マクロセルまたはピコセルで構成される。
キャリアアグリゲーションの一構成では、同じeNBスケジューラが、PCellおよびSCell(単数または複数)のリソースを管理すると想定する。従って、スケジューラは、各セルの実際の構成を知ることができる。UEも、各アグリゲートされたセルの実際のUL−DL構成を通知される。これは、UEがPCellとは異なるUL−DL構成を有する場合に特に当てはまる。
3GPP仕様ミーティング(例えば、RAN1#66)において、次のことが合意された。「異なるバンドにおける異なるTDD UL−DL構成のサポートが指定された場合、UEは、アグリゲートされるCC毎の実際のUL−DL構成を通知されることになろう。リリース10のシグナリングがいかに修正されるかにもよるが、同じバンドにおけるCCは、確実に同じ構成を持つようにしなければならないことに留意すべきである[5]」。さらに、いかなる新しいUL−DL構成も導入されるべきではないことが合意された(例えば、RAN1#66)。
PCellとは異なるバンドにおけるSCellのUL−DL構成を得るために、2つの方法が用いられる。1つの方法は、既存の専用シグナリングの再利用である。例えば、異なるバンドにおけるSCellに関して、E−UTRANは、SCellを追加するときに、専用シグナリングを通じて、RRC_CONNECTED状態での動作に関連するすべてのシステム情報を提供する。構成されたSCellに関連するシステム情報の変更の際には、E−UTRANは、当該SCellをリリースし、その後追加する。これは、単一のRRCConnectionReconfigurationメッセージを用いて行われる。別の方法では、異なるバンドにおけるSCellが追加されるとき、UEは、そのバンドにおけるアンカーセル、もしくはスペシャルSCell、またはセカンダリPCell、あるいはバンドPCellによってセットアップされ、各バンドのPSS/SSSおよびBCHからシステム情報を取得する。これは、UEによるさらに多くのモニタリングを必要とする。
バンド間キャリアアグリゲーションに関して、各バンドは、それ自体の電力増幅器およびフィルタを有する。このように、1つのバンドにおけるセルで伝送し、同時に異なるバンドにおける別のセルで受信するために、全二重がサポートされる。
上りリンクと下りリンクとのアソシエーションには、4つの基本的な機能がある。詳細は、TS36.213に見られる[2]。下りリンク伝送およびスケジューリング:PDCCHでPDSCH割当てが与えられ、同じサブフレームでPDSCH伝送が実行される。上りリンク伝送スケジューリングまたは上りリンク・グラント:UEは、UEを対象とするサブフレームnでの上りリンクDCIフォーマットを持つPDCCHの検出および/またはPHICH伝送の際に、PDCCHおよびPHICH情報に従って、サブフレームn+kで、対応するPUSCH伝送を調整するものとし、kは、TS36.213の表8−2に示される。上りリンク伝送に対する下りリンクACK/NACKフィードバック:在圏セルcからスケジューリングされたサブフレームnでのPUSCH伝送に関して、UEは、サブフレームn+kPHICHにおける在圏セルcの対応するPHICHリソースを確定するものとし、kPHICHは、TDDに関してTS36.213の表9.1.2−1に示される。代わりに、PDCCHは、新しいデータ伝送または再伝送の新しい上りリンク・グラントを示すことによって、PHICHをオーバライドできる。下りリンク伝送に対する上りリンクACK/NACKフィードバック:下りリンク・アソシエーション・セットからのACK/NACKビットが、PUCCHで、または上りリンク・サブフレームにおいてUEにPUSCHが割当てられていればPUSCHで送信(report)される。下りリンク・アソシエーション・セットは、TS36.213の表10.1.3.1−1に示されるように、下の表10として示されるTDD UL−DL構成に依存する。キャリアアグリゲーションを含むリリース10では、複数の在圏セルのACK/NACKビットが多重化および/またはバンドルされ、PUCCHまたはPUSCH伝送を用いてPCellのみで送信(report)される。
全二重のサポートによって、上りリンク・スケジューリングおよび上りリンク伝送は、各バンドで独立に実行される。PHICHまたはPDCCHでのACK/NACKフィードバックも、各キャリアによって扱うことができる。異なる構成は、異なる上りリンク・スケジューリング・アソシエーションを有するので、上りリンク伝送に関するクロスキャリア・スケジューリングは機能しない。しかしながら、下りリンク伝送に関するクロスキャリア・スケジューリングは、両方のセルが下りリンク割当てを有するサブフレームにおいて用いることができる。さらに、セル毎に基づく既存のスケジューリングと競合しないようにアソシエーション・ルールが規定されていれば、上りリンク・スケジューリングも用いることができる。一構成においては、異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションへの全二重のサポートによって、すべての下りリンク・シグナリングならびにPUSCHおよびPDSCH伝送を扱うことができる。
しかしながら、リリース10の仕様では、上りリンク送信(reporting)は、PCellのみで行われる。異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関して、PCellがサブフレームに下りリンク割当てを有し、SCellが上りリンク割当てを有する場合、異なるUL−DL構成を持つSCellの上りリンク送信(reporting)は行われない。逆に、PCellが上りリンクによって構成され、SCellが下りリンク割当てによって構成されたサブフレームでは、その所定のサブフレームに、SCellでのACK/NACK伝送のための上りリンク・アソシエーションがないので、SCellからのACK/NACKは、PCellで送信(report)されない。
同様に、PUCCHおよびPUSCHは、チャネル状態情報(CSI:channel state information)のフィードバックにも用いられる。リリース10では、CSI送信(reporting)は、セル毎に独立にスケジューリングされるが、PCellのみがCSI送信(reporting)を行う。従って、ACK/NACKとCSI送信(reporting)との間に衝突が発生することがある。全二重のサポートによって、上りリンク送信(reporting)の問題を解決するためのいくつかのアプローチを考えることができる。
アプローチ1:1つのアプローチでは、各バンドは、アンカーセルを有する(例えば、1つのバンドでPCell、異なるバンドでSCellが、その所定のバンドのためのスペシャルSCell(SSCell)、セカンダリPCell(SPCell)またはプライマリセカンダリセル(PSCell)として機能する)。このように、PUCCHまたはPUSCHでのACK/NACK送信(reporting)は、各バンドのすべての在圏セルに関してSSCell、SPCellまたはPSCellで行われる。バンドにおけるすべての在圏セルは、同じUL−DL構成を有するので、既存のUL−DLアソシエーションにおけるいかなるコンフリクトもない。しかしながら、バンド間アグリゲーションが用いられる場合、このアプローチは、複数のPUCCHまたはPUSCH送信(reporting)を必要とする。たとえ異なるバンドに同じUL−DL構成が用いられたとしても、複数のPUCCHまたはPUSCH送信(reporting)が必要である。
アプローチ2:別のアプローチでは、同じUL−DL構成を持つセルからなる各グループは、アンカーセルを有する(例えば、1つのグループでPCell、異なるUL−DL構成を持つ異なるバンドでSCellが、その所定のUL−DL構成グループのためのSSCell、SPCellまたはPSCellとして機能する)。このように、PUCCHまたはPUSCHでのACK/NACK送信(reporting)は、UL−DL構成グループ毎に実行される。留意すべきは、異なるバンドにおけるセルが同じUL−DL構成を有すれば、UL−DL構成グループがそれらのセルを含むことである。グループにおけるすべての在圏セルは、同じUL−DL構成を有するので、既存のUL−DLアソシエーションにおけるいかなるコンフリクトもない。異なるUL−DL構成によるバンド間アグリゲーションが用いられる場合、やはり、このアプローチも、複数のPUCCHまたはPUSCH送信(reporting)を必要とする。
アプローチ3:別のアプローチでは、ACK/NACKおよびCSIのPUCCHまたはPUSCH送信(reporting)は、PCellのみで行われる。これは、現行の仕様(例えば、3GPPリリース10)と一貫性がある。異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関して、PCellがサブフレームに下りリンク割当てを有し、SCellが上りリンク割当てを有する場合、異なるUL−DL構成を持つSCellの上りリンク送信(reporting)は送信できない。それゆえに、異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関して、下りリンク伝送に対するACK/NACKをアグリゲートして送信(report)するいくつかの新しいルールを規定する必要がある。
アプローチ4:さらに別のアプローチでは、PUCCHまたはPUSCH送信(reporting)は、在圏セルで行われる。在圏セルは、PCellまたはSCellとし、あるいは上りリンク・サブフレーム毎にPCell、SCell(単数または複数)を組み合わせるものとする。例えば、在圏セルは、第1の上りリンク・サブフレームではPCellであり、第2の上りリンク・サブフレームではSCellである(例えば、これらの第1の上りリンク・サブフレームおよび第2の上りリンク・サブフレームが同じ無線フレームに発生する)。この場合でも、異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関して、下りリンク伝送に対するACK/NACKをアグリゲートして送信(report)するいくつかの新しいルールを規定する必要がある。
多くの場合、各セルのACK/NACKビットは、セルの実際のPDSCH伝送に依存する。セルでUEに対するPDSCH伝送がなにもスケジューリングされていなければ、その所定のセルに関する上りリンク送信(report)のACK/NACKフィードバックはなされない。セルで送信(report)すべきACK/NACKビットがあれば、セルが送信(reporting)参照構成(例えば、PCell構成)と異なる構成を有する場合、そのセルに関してレポート・アソシエーションのルールを規定する必要がある。
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、アプローチ3およびアプローチ4に示される上りリンクACK/NACKの多重化および送信(reporting)に関する。特に、異なるTDD UL−DL構成を持つセルでの下りリンク伝送に対するACK/NACKビットをいかにアグリゲートするかに関するアプローチが記載されている。
アプローチ3によって、PUCCHまたはPUSCH送信(reporting)は、PCellのみで行われる。SCellがPCellとは異なる構成を有するとき、下りリンク伝送のACK/NACK送信(reporting)は、異なるアソシエーションを有する。このように、SCellおよびPCellにおける異なるサブフレーム・インデックスからのACK/NACKは、PCellでもSCellでも同じ上りリンク・サブフレームに関連付けられる。さらに、サブフレームがPCellでは下りリンク、SCellでは上りリンクで構成されている場合がある。従って、既存のSCellアソシエーションが用いられた場合、SCellにおいて関連付けられたACK/NACKは、PCellで送信(report)することができない。したがって、異なるUL−DL割当てを持つセルでの下りリンク伝送に関して、ACK/NACKビットをアグリゲートするための新しいルールを開発する必要がある。
1つのアソシエーション・マッピング・アプローチでは、すべてのUL−DL構成に同じアソシエーション・マッピングを適用することができる。例えば、異なるUL−DL構成の上りリンク送信(reporting)のために、UL−DL構成毎にアソシエーション領域が定義される。アソシエーション領域は、参照構成から導出される。
PCellのみの送信(reporting)の場合、参照構成は、PCell構成とする。従って、適用されるアソシエーション領域は、PCellに関する同じACK/NACKアソシエーションを維持する。アソシエーション領域は、SCellにおける異なるUL−DL構成から可能な下りリンク伝送アソシエーションを追加して、それらをPCellの上りリンク・サブフレームに関連付ける。SCellに関して、各アソシエーション領域におけるSCellのACK/NACKビットが取得されて、PCellにおいて関連付けられた上りリンクで送信(report)される。
このアプローチは、多くの利点を有する。例えば、このアプローチは、参照構成に基づく簡易かつ統一的なアソシエーション・マッピングを提供するので有利である。このアプローチは、また、上りリンク送信(reporting)用の固定セルが後方互換性を可能にするので有利である。加えて、このアプローチは、SCellのアクティブ化(例えば、SCellの追加)または非アクティブ化(例えば、SCellの除去)に伴うマッピングの変化がなにもないので有利である。さらに、このアプローチは、SCellの再構成に伴うマッピングの変化(例えば、SCellのUL−DL構成における変化)がなにもないので有利である。
修正された下りリンク・アソシエーション・セットのインデックスは、下の表11に示される。新しく追加されたアソシエーションは、括弧内に記載され、参照セル、すなわち、この場合にはPCellのUL−DL構成の既存のアソシエーションの後に追加される。このように、PCellに関して、このアソシエーションは、現行の仕様(例えば、3GPPリリース8、9および10)と同じである。追加されたアソシエーションは、PCellの送信(reporting)には適用されず、ACK/NACKビットの順序付けは、既存のルールに従う。追加されたアソシエーションは、SCellの送信(reporting)に適用される。それに対して、PCellからの既存のアソシエーションのいくつかは、SCellには適用されない。それゆえに、SCellに関するACK/NACKビットは、SCell構成には適用不可能なビットを除去し、追加されたアソシエーションにおける適用可能なビットを含む。ACK/NACKビットの順序付けは、表11に示されるセット・インデックスの順序に従う。
PCellでのACK/NACKレポーティングは、PCellおよびSCell(単数または複数)のアグリゲートされたACK/NACKビットとする。ACK/NACKアグリゲーションは、セル順序付けにより(例えば、セルインデックス(Cell_ID)により)各在圏セルのACK/NACKビットを多重化することによって実行される。PCellは、セルインデックス(Cell_ID)0を有するので、PCellのACK/NACKビットが最初にある。SCell(単数または複数)のACK/NACKビットは、各セルのセル順序付けに基づいて添付される。例えば、小さい方のCell_IDを持つSCellのACK/NACKビットは、大きい方のCell_IDを持つSCellのACK/NACKビットより前に添付される。各セルの、および/または、セルを超えたACK/NACKバンドリングは、構成またはシグナリングに依存して、適用されてもよく、されなくてもよい。
このアプローチでは、UEにとってPCellが最も重要なセルである。UEは、PCellにキャンプオンして、そこからシステム情報を取得する。PCellのみの解決法は、UEモニタリングを簡易にする。本提案のACK/NACKアソシエーション・アプローチは、ACK/NACKマッピングを統一する。このように、すべてのセルのACK/NACKビットがPCellでの上りリンク送信(reporting)へ分配される。
このアプローチは、上りリンク・モニタリングの簡易さ、後方互換性、および同じ上りリンク送信(reporting)の一致を維持する能力があるため有利である。このアプローチは、PCellおよびSCell(単数または複数)が任意のUL−DL構成を有してもよいので有利である。
いくつかの場合、ネットワークは、UL−DL構成の可能な組み合わせを制限する。場合によっては、PCellは、常にSCellと同じか、あるいはより短い周期を有さなくてはならない。そのため、PCellが5ms周期を有する場合、SCellは5msまたは10ms周期を有する。一方で、PCellが10ms周期を有する場合、SCellも10ms周期を有する。別の場合、PCellおよびSCell(単数または複数)は、常に同じ周期設定を用いなくてはならない。
参照セル(例えば、PCell)に基づくアソシエーション領域の使用は、異なるUL−DL構成を持つ他のセルから上りリンクACK/NACKレポート・ビットを収集するための、簡易なマッピング・アプローチを提供する。しかしながら、アソシエーション領域を使用すると、異なる上りリンク・サブフレームへのACK/NACKビットの分配が不均衡になることがある。例えば、PCellがUL−DL構成3を有し、SCellがUL−DL構成2を有する場合には、SCellからマッピングされるACK/NACKビットの数は、上りリンク・サブフレーム2、3、4に対してそれぞれ5、1、2である。ネットワークは、不均衡なACK/NACKビットの分配を扱うことが困難な場合もある。
別のアソシエーション・マッピング・アプローチでは、セルに関するアソシエーション・マッピングが、参照セルにおける上りリンク・サブフレームの数に基づく。一構成において、参照セルは、PCellである。ある構成に関するマッピング・ル−ルは、ACK/NACKビットを、できるだけ均等に(例えば、バランスを取って)参照セル構成の上りリンク・サブフレームへ分配することを含む。ある構成に関するマッピング・ルールは、スペシャル・サブフレームに関するACK/NACKビットを、各上りリンク・サブフレーム上にマッピングされたACK/NACKビットの終わりに置くことも含む。これは、スペシャル・サブフレームの下りリンク割当てが少なく、PDSCH伝送に用いられそうにないためである。さらに、ある構成に関するマッピング・ルールは、下りリンク伝送と、対応する上りリンクACK/NACKレポートとの間の距離が、少なくとも4ミリ秒(例えば、4サブフレーム)を必要とすることを含む。
アソシエーション・マッピングは、すべての下りリンク伝送から上りリンクへのマッピングに関する全マッピング距離を最小化することによって改善される(例えば、「最適化される」)。アソシエーション・マッピングは、アソシエーションに関する(例えば、アソシエーション毎の)マッピング距離を最小化することによっても改善される(例えば、「最適化される」)。このため、いくつかの他のアソシエーションにとってはマッピング距離がさらに長くなってしまう場合もある。
異なる参照構成を持つ各UL−DL構成のマッピングは、新しいアソシエーション表にて提供されるか、または示される。アソシエーションには多くの可能な組み合わせがある。一構成において、上記の領域マッピングからのアソシエーションは、できるだけ多く再利用される。かかる構成では、極めて不均等に分配されたビットを持つ構成のみが再定義される。しかしながら、どの表が用いられても、参照セルのUL−DL構成に基づいて固定アソシエーションを定義する原則は変わらない。それゆえに、アソシエーション表が合意され、規格(例えば、3GPPリリース11)に指定されている。このアプローチでは、新しいアソシエーションが、参照セル構成に基づいて、ACK/NACKビットをすべての上りリンク・マッピング・サブフレームに、より均等に分配する。
上記のアプローチ4では、PUCCHまたはPUSCH送信(reporting)は、任意のサブフレーム番号における1つの在圏セルのみで行われる。在圏セルは、PCell、SCell、またはPCellおよびSCell(単数または複数)の組み合わせとする。例えば、在圏セルは、1つの上りリンク・サブフレームではPCellであり、別の上りリンク・サブフレームではSCellである。ある上りリンク・サブフレームで在圏セルがPCellであるかSCellであるかに係わらず、在圏セルの上りリンク・サブフレームで送信(reporting)が行われる。
1つのアプローチでは、上りリンク・サブフレーム毎にPCellおよびSCell(単数または複数)を組み合わせることが用いられる。このアプローチでは、あるサブフレームにいずれかの在圏セルが上りリンク割当てを有すれば、上りリンク送信(reporting)アソシエーションが存在する。上りリンク送信(reporting)セルは、上りリンク・サブフレーム毎にセルインデックス(Cell_ID)の順序に基づいて決定される。PCellは、常に最小Cell_ID(例えば、0)を有する。PCellに上りリンク・サブフレームを持つサブフレームでは(例えば、PCellが最小Cell_IDを有するので)、上りリンク制御情報(UCI)は、PCellのPUCCHまたはPUSCHで送信(report)される。PCellに下りリンク・サブフレームを持ち、1つ以上のSCellに上りリンク・サブフレームを持つサブフレームでは、UCIは、SCellのPUCCHまたはPUSCHで送信(report)される。複数のSCellが同じサブフレームに上りリンク・サブフレームを有する場合には、最小セルインデックス(Cell_ID)を持つSCellにおける上りリンク・サブフレームが用いられる。このように、在圏セルは、事実上、組み合わされたUL−DL構成(単数または複数)からなるスーパーセットUL−DL構成を定義する。例えば、スーパーセットUL−DL構成は、サブフレームにおけるいずれかのセルが上りリンク・サブフレームを有すれば、上りリンク割当てを有する。この場合もやはり、異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションに関して、下りリンク伝送に対するACK/NACKをアグリゲートして送信(report)するいくつかの新しいルールが規定される必要がある。
一構成において、ACK/NACKアグリゲーションは、(例えば、3GPPリリース8、9および10におけるように)各セルに同じアソシエーションを維持させる。一例において、上りリンク・サブフレームを持つすべてのセルのACK/NACKビットが、Cell_IDの順序付けに基づいて一緒に多重化される。アグリゲートされたACK/NACKビットは、選択されたセル(例えば、上りリンク送信(reporting)セル)の上りリンク・サブフレームで送信(report)される。このアプローチは、上りリンクACK/NACK送信(reporting)アソシエーションに関する後方互換性の利点を有する。このアプローチの欠点は、異なる上りリンク・サブフレームにおけるACK/NACKレポートの変動的なペイロード・サイズである。例えば、1つだけのセルが上りリンク割当てを有するサブフレームでは、1つだけのセルのACK/NACKビットが、PUCCHまたはPUSCH UCIレポートで運ばれる。しかしながら、複数のセルが上りリンク割当てを有するサブフレームでは、これらのセルのACK/NACKビットがアグリゲートされて、1つの選択されたセルにおけるPUCCHまたはPUSCH UCIレポートで運ばれる。従って、ACK/NACKペイロードを持つ複数のセルでは、ACK/NACKペイロードを持つ単一のセルに比べて、著しく大きいペイロードを生じうる。異なる上りリンク・サブフレームにおけるACK/NACKペイロードの大きな変動は、ACK/NACK性能の大きな変動をもたらす。結果として、ネットワークは、最高ペイロードでのACK/NACKの送信(reporting)性能が満たされうるように設計されなければならない。これは、セルカバレッジの範囲を必然的に減少させる。
それゆえに、すべてのセルからのACK/NACKビットを上りリンク送信(report)へより均等に分配するアプローチが望ましい。このアプローチは、すべてのセルにおけるすべての上りリンク割当てを組み合わせることによってすべてのセルから導出されるスーパーセット構成を定義する。twoの場合、スーパーセットは、既存のUL−DL構成にはない割当てをもたらす。これらのUL−DL構成は、現在存在しないので、これら2つの新しいスーパーセットUL−DL構成に対応するすべてのアソシエーションが新しい。
ACK/NACKビットをより均等に分配するために、スーパーセットUL−DL構成に基づく上りリンク・アソシエーションが参照セルとして用いられる。対応するACK/NACKビットが、次に、選択された上りリンク・サブフレームで伝送される。スーパーセットUL−DL構成とともに、前述のアソシエーション・マッピング・アプローチが用いられてもよい。例えば、アソシエーション領域に基づくアソシエーションが用いられる。別の例では、バランスの取れた分配に基づくアソシエーションが用いられる。
異なる周期を持つUL−DL構成がバンド間キャリアアグリゲーションに用いられる場合、UL−DL構成two+three(例えば、“2+3”)およびUL−DL構成two+four(例えば、“2+4”)が新しく追加された構成である。新しいスーパーセットUL−DL構成は、参照UL−DL構成として用いられる。一構成において、アソシエーション領域マッピング・アプローチが、スーパーセットUL−DL構成によるアソシエーション・マッピングに用いられる。別の構成では、より均等な分配マッピング・アプローチが、スーパーセットUL−DL構成による分配マッピングに用いられる。
スーパーセットUL−DL構成を形成するためにUL−DL構成2およびUL−DL構成3が組み合わされる場合、新しい上りリンクACK/NACKレポート・アソシエーションが定義される必要がある。アソシエーション領域に基づくアプローチにおいて、すべてのセルのサブフレーム3、4、5に対するACK/NACKは、次の無線フレームのサブフレーム2における上りリンクで送信(report)される。同様に、すべてのセルのサブフレーム6、7に対するACK/NACKは、次の無線フレームのサブフレーム3における上りリンクで送信(report)される。加えて、すべてのセルのサブフレーム8、9に対するACK/NACKは、次の無線フレームのサブフレーム4における上りリンクで送信(report)される。さらに、すべてのセルのサブフレーム0、1に対するACK/NACKは、同じ無線フレームのサブフレーム7における上りリンクで送信(report)される。
スーパーセットUL−DL構成を形成するためにUL−DL構成2およびUL−DL構成4が組み合わされた場合、新しい上りリンクACK/NACKレポート・アソシエーションが定義される必要がある。アソシエーション領域に基づくアプローチにおいて、すべてのセルのサブフレーム3、4、5に対するACK/NACKは、次の無線フレームのサブフレーム2における上りリンクで送信(report)される。同様に、すべてのセルのサブフレーム6、7、8に対するACK/NACKは、次の無線フレームのサブフレーム3における上りリンクで送信(report)される。加えて、すべてのセルの現在の無線フレームにおけるサブフレーム9ならびに次の無線フレームのサブフレーム0、1に対するACK/NACKは、次の無線フレームのサブフレーム7における上りリンクで送信(report)される。
別の構成では、より均等な分配マッピング・アプローチが、スーパーセットUL−DL構成によるアソシエーション・マッピングに用いられる。異なる周期を持つUL−DL構成がバンド間キャリアアグリゲーションに用いられない場合、既存のUL−DL構成(例えば、UL−DL構成0〜6)だけが用いられる必要がある。指定されないUL−DL割当ての使用を回避するために、すべてのバンドにおいて同じ周期設定が用いられる。いくつかの構成においては、参照セルが確定される必要がある。いくつかの場合、1つだけのセルが参照セルとして選択される。このセルは、PCell、またはSCellのセットのうちの1つとする。ACK/NACK送信(reporting)は、選択された参照セルに基づく前述のアプローチ(例えば、アソシエーション領域に基づくマッピング、より均等な分配に基づくマッピング)のいずれかに従う。参照セルを選択するためのいくつかのルールが規定される。
第1に、複数のセルが異なる周期(例えば、5msおよび10ms周期の組み合わせ)を有する場合、5ms周期を持つセルが参照セルとして選択される。これは、10ms周期の設定が5ms周期の遅延要件を満たすことができないためである。例えば、1つのバンドにおける1つのセルが(例えば、5ms周期を有する)UL−DL構成2を持ち、別のバンドにおける別のセルが(例えば、10ms周期の)UL−DL構成4を持つ場合には、UL−DL構成2を持つセルが参照セルとして用いられるべきである。選択される参照セルは、PCellまたはSCellとする。ACK/NACK送信(reporting)は、前述のアソシエーション・マッピング・アプローチの1つに従う。選択されるアソシエーション・マッピング・アプローチは、選択される参照セルに基づくアプローチであり、選択される参照セルで送信(report)される。
第2に、同じ周期を持つセルのうちでは、より多くの上りリンク割当てを持つセルが参照セルとして選択される。より多くの上りリンク割当てを持つUL−DL構成は、より少ない上りリンク割当てを持つUL−DL構成に比べて、より低いACK/NACKペイロードを持つ送信(reporting)インスタンスを提供する。例えば、1つのバンドにおける1つのセルが(例えば、2つのUL割当てを持つ5ms周期の)UL−DL構成2を持ち、別のバンドにおける別のセルが(例えば、1つのUL割当てを持つ5ms周期の)UL−DL構成1を持つ場合、(例えば、より大きいUL割当てを持つ)UL−DL構成2を持つセルが、参照セルとして用いられる。選択されるセルは、PCellまたはSCellとする。
ACK/NACK送信(reporting)は、選択された参照セルに基づく前述の割当てマッピング・アプローチの1つに従う。アソシエーションは、アソシエーション領域マッピングを用いることによって得られるか、またはより均等な分配マッピングを用いることによって得られる。
一実装において、上りリンク送信(report)は、選択されたセルのみで行われる。このアプローチは、上りリンク・チャネル・モニタリングを簡易にする。別の実装では、上りリンク伝送(例えば、ULサブフレーム)毎に上記の参照セル選択を実行する。参照セルにおける上りリンク割当てに関して、実際の上りリンク送信(reporting)は、最小Cell_IDを有する上りリンク・サブフレームを持つセルで行われる。最小Cell_IDを持つセルは、参照セルと同じであることも、ないこともある。PCellは、常に最小Cell_ID(例えば、Cell_ID=0)を有する。PCellに上りリンク・サブフレームを持つサブフレームでは、UCIは、PCellのPUCCHまたはPUSCHで送信(report)される。PCellに下りリンク・サブフレームを持ち、1つ以上のSCellに上りリンク・サブフレームを持つサブフレームでは、UCIは、1つのSCellのPUCCHまたはPUSCHで送信(report)される。複数のSCellが同じサブフレームに上りリンク・サブフレームを有する場合、最小セルインデックス(Cell_ID)を持つSCellにおける上りリンク・サブフレームが用いられる。
いくつかの構成において、異なるアソシエーション・マッピング・アプローチが異なるセルで同時に用いられる。例えば、第1のアソシエーション・マッピング・アプローチがPCellで用いられ、一方では第2のアソシエーション・マッピング・アプローチがSCellで用いられる。
次に、図面を参照して様々な構成を記載する。図面中、同様の参照番号は機能的に類似した要素を示す。本明細書において図面に一般的に記載され、説明されるシステムおよび方法は、多種多様に異なった構成に配置され、設計されてもよい。従って、図面に表現される、いくつかの構成の以下のさらに詳細な記載は、特許請求の範囲を限定するものではなく、システムおよび方法を単に代表するに過ぎない。
図1は、異なる二重構成を用いて上りリンク情報を送信(report)するためのシステムおよび方法が実装される、1つ以上の基地局装置(eNB)160および1つ以上の端末装置(UE)102の一構成を示すブロック・ダイアグラムである。1つ以上のUE102は、1本以上のアンテナ122a〜nを用いて1つ以上の基地局装置(eNB)160と通信する。例えば、UE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ電磁信号を送信し、eNB160から電磁信号を受信する。eNB160は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102と通信する。留意すべきは、いくつかの構成において、eNB160がNode B、home evolved Node B(HeNB)または他の種類の基地局であってもよいことである。
UE102およびeNB160は、相互に通信するために1つ以上のチャネル119、121を用いる。例えば、UE102は、1つ以上の上りリンク・チャネル121を用いてeNB160へ情報またはデータを伝送する。上りリンク・チャネル121の例は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH)および物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)などを含む。1つ以上のeNB160も、例として、1つ以上の下りリンク・チャネル119を用いて、1つ以上のUE102へ情報またはデータを伝送する。下りリンク・チャネル119の例は、物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)などを含む。他の種類のチャネルを用いてもよい。
1つ以上のUE102のそれぞれは、1つ以上のトランシーバ118、1つ以上の復調器114、1つ以上のデコーダ108、1つ以上のエンコーダ150、1つ以上の変調器154およびUE操作モジュール124を含む。例えば、UE102では1つ以上の受信および/または伝送経路が用いられる。便宜上、UE102では単一のトランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154だけが示されるが、実装によっては複数の並列要素(例えば、トランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154)が用いられてもよい。
トランシーバ118は、1つ以上の受信機120および1つ以上の送信機158を含む。1つ以上の受信機120は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160から信号を受信する。例えば、受信機120は、1つ以上の受信信号116を生成するために、信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号116は、復調器114に供給される。1つ以上の送信機158は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ信号を伝送する。例えば、1つ以上の送信機158は、1つ以上の変調信号156をアップコンバートして伝送する。
復調器114は、1つ以上の復調信号112を生成するために、1つ以上の受信信号116を復調する。1つ以上の復調信号112は、デコーダ108に供給される。UE102は、信号を復号するためにデコーダ108を用いる。デコーダ108は、1つ以上の復号信号106、110を生成する。例えば、第1のUE復号信号106は、受信されたペイロード・データ104を備える。第2のUE復号信号110は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のUE復号信号110は、1つ以上の操作を実行するためにUE操作モジュール124によって用いられるデータを供給する。
本明細書では、用語「モジュール」は、特定の要素またはコンポーネントが、ハードウェア、ソフトウェアあるいはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装されることを意味する。しかしながら、留意すべきは、本明細書に「モジュール」として示される任意の要素が、代わりにハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、UE操作モジュール124は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせで実装されてもよい。
一般に、UE操作モジュール124は、UE102が1つ以上のeNB160と通信することを可能にする。UE操作モジュール124は、UE構成アグリゲーション・モジュール126を含む。UE構成アグリゲーション・モジュール126は、UL−DL構成128、セル・マッピング130、アソシエーション・マッピング132およびアグリゲート・モジュール134を含む。
UL−DL構成128は、UE102とeNB160との間の通信に用いられるUL−DL構成のセットを指定する。UL−DL構成128の例は、前述のUL−DL構成0〜6、スーパーセット構成(例えば、構成2+3、2+4)、任意の他の構成などを含む。UL−DL構成128は、適切な通信およびスケジューリングのために、UE構成アグリゲーション・モジュール126、UE操作モジュール124およびUE102によって用いられる。例えば、UL−DL構成128は、eNB160から情報を受信するためのサブフレームを示し、かつeNB160へ情報を伝送するためのサブフレームを示す。UL−DL構成128は、通信のタイミング・シーケンスを示す。例えば、UE102は、DLサブフレームの間に受信し、ULサブフレームの間に伝送する。セルにおける適切な通信のために、同じUL−DL構成128が、UE102およびeNB160によって同じセルで用いられる。しかしながら、異なるUL−DL構成128が異なるセルで用いられてもよい。
セル・マッピング130は、UE102が1つ以上のeNB160と通信するために用いているセルの数を示す。加えて、セル・マッピング130は、各セルのUL−DL構成128(例えば、構成0〜6、2+3、2+4など)を示す。例えば、UE102は、PCellおよび2つのSCellで1つ以上のeNB160と通信する。セル・マッピング130は、PCellがCell_ID0を含むこと、およびPCellが特定のUL−DL構成128(例えば、構成2)を用いていることを示す。セル・マッピング130は、第1のSCellがCell_ID1を含むこと、および第1のSCellが特定のUL−DL構成128(例えば、構成4)を用いていることも示す。加えて、セル・マッピング130は、第2のSCellがCell_ID2を含むこと、および第2のSCellが特定のUL−DL構成128(例えば、構成5)を用いていることを示す。
アソシエーション・マッピング132は、特定のアソシエーション・マッピング・アプローチを所与として、特定のUL−DL構成128に関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションを示す。例えば、UE構成アグリゲーション・モジュール126は、前述の例のセル・マッピング130とともに、より均等な分配マッピング・アプローチが用いられることを示す。例として、ACK/NACKビットは、多くのサブフレーム内にできるだけ均等に割当てられる。この例では、アソシエーション・マッピング132が、PCell(例えば、構成2に関するマッピング)、第1のSCell(例えば、構成4に関するマッピング)および第2のSCell(例えば、構成5に関するマッピング)のためのより均等な分配マッピングを指定する。一構成において、アソシエーション・マッピング132は、マッピング表を含む。
アグリゲート・モジュール134は、アソシエーション・マッピング132およびセル・マッピング130に基づいてUCI(例えば、ACK/NACKビット)をアグリゲートする。アグリゲーションの順序は、各セルのCell_ID(例えば、セル・マッピング130)に基づいて確定される。例えば、アグリゲート・モジュール134は、初めにCell_ID0(例えば、PCell)からのACK/NACKビットをアグリゲートし、次にCell_ID1(例えば、第1のSCell)からのACK/NACKビットをアグリゲートし、その後にCell_ID2(例えば、第2のSCell)からのACK/NACKビットをアグリゲートする。アグリゲート・モジュール134は、各ULサブフレームに基づいてアグリゲートする。特定の上りリンク・サブフレームに関連付けられた任意の上りリンク・アソシエーションは、その特定の上りリンク・サブフレーム上で送信(report)される。各ULサブフレーム上で送信(report)されるACK/NACKビットの数は、アソシエーション・マッピング132および各セルのUL−DL構成に依存する。ACK/NACKビットを送信(report)するための上りリンク・アソシエーションが以下にさらに詳細に記載される。
UE操作モジュール124は、1つ以上の受信機120に情報148を提供する。例えば、UE操作モジュール124は、UL−DL構成128およびセル・マッピング130に基づいて、伝送をいつ受信すべきか、あるいはいつすべきでないかを受信機(単数または複数)120に通知する。
UE操作モジュール124は、復調器114に情報138を提供する。例えば、UE操作モジュール124は、eNB160からの伝送に予想される変調パターンを復調器114に通知する。いくつかの実装において、これは、所与のセルのUL−DL構成128に基づく。
UE操作モジュール124は、デコーダ108に情報136を提供する。例えば、UE操作モジュール124は、eNB160からの伝送に予想される符号化法をデコーダ108に通知する。いくつかの実装において、これは、所与のセルのUL−DL構成128に基づく。
UE操作モジュール124は、エンコーダ150に情報142を提供する。情報142は、符号化されるべきデータおよび/または符号化に関する命令を含む。例えば、UE操作モジュール124は、与えられたセルのUL−DL構成128に基づいて、伝送データ146および/または制御情報142を符号化するようにエンコーダ150に命令する。
エンコーダ150は、伝送データ146および/またはUE操作モジュール124によって提供された他の情報142を符号化する。例えば、データ146および/または他の情報142の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、伝送のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ150は、変調器154に符号化データ152を供給する。
UE操作モジュール124は、変調器154に情報144を提供する。例えば、UE操作モジュール124は、eNB160への伝送に用いられるべき変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器154に通知する。いくつかの構成において、これは、UL−DL構成128に基づく。変調器154は、1つ以上の送信機158に1つ以上の変調信号156を供給するために、符号化データ152を変調する。
UE操作モジュール124は、1つ以上の送信機158に情報140を提供する。この情報140は、1つ以上の送信機158に対する命令を含む。例えば、UE操作モジュール124は、eNB160へ信号をいつ伝送すべきかを1つ以上の送信機158に命令する。いくつかの構成において、これは、UL−DL構成128に基づく。例として、1つ以上の送信機158は、下りリンク・サブフレームの間に伝送する。1つ以上の送信機158は、1つ以上のeNB160へ変調信号(単数または複数)156をアップコンバートして伝送する。
eNB160は、1つ以上のトランシーバ176、1つ以上の復調器172、1つ以上のデコーダ166、1つ以上のエンコーダ109、1つ以上の変調器113およびeNB操作モジュール182を含む。例えば、eNB160では1つ以上の受信および/または伝送経路が用いられる。便宜上、eNB160では単一のトランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113だけが示されるが、実装によっては複数の並列要素(例えば、トランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113)が用いられてもよい。
トランシーバ176は、1つ以上の受信機178および1つ以上の送信機117を含む。1つ以上の受信機178は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102から信号を受信する。例えば、受信機178は、1つ以上の受信信号174を生成するために、信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号174は、復調器172に供給される。1つ以上の送信機117は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102へ信号を伝送する。例えば、1つ以上の送信機117は、1つ以上の変調信号115をアップコンバートして伝送する。
復調器172は、1つ以上の復調信号170を生成するために、1つ以上の受信信号174を復調する。1つ以上の復調信号170は、デコーダ166に供給される。eNB160は、信号を復号するためにデコーダ166を用いる。デコーダ166は、1つ以上の復号信号164、168を生成する。例えば、第1のeNB復号信号164は、受信されたペイロード・データ162を備える。第2のeNB復号信号168は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のeNB復号信号168は、1つ以上の操作を実行するためにeNB操作モジュール182によって用いられるデータを供給する。
eNB操作モジュール182は、eNB構成アグリゲーション・モジュール184を含む。eNB構成アグリゲーション・モジュール184は、UL−DL構成194、セル・マッピング196、アソシエーション・マッピング198、およびデアグリゲート・モジュール107を含む。
UL−DL構成194は、eNB160とUE102の間の通信に用いられるUL−DL構成194のセットを指定する。UL−DL構成194の例は、前述の構成0〜6、スーパーセット構成(例えば、構成2+3、2+4)、任意の他の構成などを含む。UL−DL構成194は、適切な通信およびスケジューリングのために、eNB構成アグリゲーション・モジュール184、eNB操作モジュール182、およびeNB160によって用いられる。例えば、UL−DL構成194は、UE102から情報を受信するためのサブフレームを示し、かつUE102へ情報を伝送するためのサブフレームを示す。UL−DL構成194は、通信のタイミング・シーケンスを示す。例えば、UE102は、DLサブフレームの間に受信し、ULサブフレームの間に伝送する。従って、適切な通信のために、同じUL−DL構成194がeNB160およびUE102によって同じセルで用いられる。しかしながら、異なるUL−DL構成194が異なるセルで用いられてもよい。
セル・マッピング196は、eNB160がUE102と通信するために用いているセルの数を示す。加えて、セル・マッピング196は、各セルのUL−DL構成194(例えば、構成0〜6、2+3、2+4など)を示す。例えば、eNB160は、PCellおよび2つのSCellでUE102に接続される。セル・マッピング196は、eNB160がCell_ID0を持つPCellを用いてUE102に接続されていること、およびPCellが特定のUL−DL構成194(例えば、構成2)を用いていること示す。セル・マッピング196は、eNB160がCell_ID1を持つSCellを用いてUE102に接続されていること、およびSCellが特定のUL−DL構成194(例えば、構成4)を用いていることも示す。加えて、セル・マッピング196は、eNB160がCell_ID2を持つ別のSCellを用いてUE102に接続され、特定のUL−DL構成194(例えば、構成5)を用いていることも示す。
アソシエーション・マッピング198は、特定のアソシエーション・マッピング・アプローチを所与として、特定のUL−DL構成194に関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションを示す。例えば、eNB構成アグリゲーション・モジュール184は、前述の例のセル・マッピング196とともに、より均等な分配マッピング・アプローチが用いられることを示す。この例では、アソシエーション・マッピング198が、PCell(例えば、構成2に関するマッピング)、第1のSCell(例えば、構成4に関するマッピング)および第2のSCell(例えば、構成5に関するマッピング)のための(上記のような)より均等な分配マッピングを指定する。一構成において、アソシエーション・マッピング198は、マッピング表を含む。
デアグリゲート・モジュール107は、アソシエーション・マッピング198およびセル・マッピング196に基づいてUCI(例えば、ACK/NACKビット)をデアグリゲートする。デアグリゲーションの順序は、各セルのCell_ID(例えば、セル・マッピング196)に基づいて確定される。例えば、デアグリゲート・モジュール107は、Cell_ID0(例えば、PCell)からのACK/NACKビットを、Cell_ID1(例えば、第1のSCell)からのACK/NACKビットから、およびCell_ID2(例えば、第2のSCell)からのACK/NACKビットからデアグリゲートする。デアグリゲート・モジュール107は、また、Cell_ID1(例えば、第1のSCell)からのACK/NACKビットを、Cell_ID2(例えば、第2のSCell)からのACK/NACKビットからデアグリゲートする。デアグリゲート・モジュール107は、各ULサブフレームに基づいてデアグリゲートする。各ULサブフレーム上で送信(report)されるACK/NACKビットの数は、各セルのアソシエーション・マッピング198およびUL−DL構成194に依存する。ACK/NACKビットを送信(report)するための上りリンク・アソシエーションが以下にさらに詳細に記載される。
eNB操作モジュール182は、1つ以上の受信機178に情報190を提供する。例えば、eNB操作モジュール182は、所与の(与えられた)セルに関するUL−DL構成194に基づいて、伝送をいつ受信すべきか、あるいはいつすべきでないかを受信機(単数または複数)178に通知する。
eNB操作モジュール182は、復調器172に情報188を提供する。例えば、eNB操作モジュール182は、UE(単数または複数)102からの伝送に予想される変調パターンを復調器172に通知する。いくつかの構成において、これは、所与のセルに関するUL−DL構成194に基づく。
eNB操作モジュール182は、デコーダ166に情報186を提供する。例えば、eNB操作モジュール182は、UE(単数または複数)102からの伝送に予想される符号化法をデコーダ166に通知する。いくつかの構成において、これは、所与のセルに関するUL−DL構成194に基づく。
eNB操作モジュール182は、エンコーダ109に情報101を提供する。情報101は、符号化されるべきデータおよび/または符号化のための命令を含む。例えば、eNB操作モジュール182は、所与のセルに関するUL−DL構成194に基づいて、伝送データ105および/または制御情報101を符号化するようにエンコーダ109に命令する。
エンコーダ109は、伝送データ105および/またはeNB操作モジュール182によって提供される他の情報101を符号化する。例えば、データ105および/または他の情報101の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、伝送のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ109は、変調器113に符号化データ111を供給する。伝送データ105は、UE102へ伝えられるべきネットワーク・データを含む。
eNB操作モジュール182は、変調器113に情報103を提供する。この情報103は、変調器113に対する命令を含む。例えば、eNB操作モジュール182は、UE(単数または複数)102への伝送に用いられるべき変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器113に通知する。いくつかの構成において、これは、所与のセルに関するUL−DL構成194に基づく。変調器113は、1つ以上の送信機117に1つ以上の変調信号115を供給するために符号化データ111を変調する。
eNB操作モジュール182は、1つ以上の送信機117に情報192を提供する。この情報192は、1つ以上の送信機117に対する命令を含む。例えば、eNB操作モジュール182は、UE(単数または複数)102への信号をいつ送信すべきか(あるいはいつすべきでないか)を1つ以上の送信機117に命令する。いくつかの実装において、これは、現在の構成194に基づく。1つ以上の送信機117は、1つ以上のUE102へ変調信号(単数または複数)115をアップコンバートして送信する。
留意すべきは、下りリンク・サブフレームがeNB160から1つ以上のUE102へ伝送されること、および上りリンク・サブフレームが1つ以上のUE102からeNB160へ伝送されることである。さらに、eNB160と1つ以上のUE102は、標準的スペシャル・サブフレームでデータを伝送することができる。
図2は、UE102において情報を送信(report)するための方法200の一構成を示すフロー・ダイアグラムである。UE102は、参照UL−DL構成を有する参照セルを選択する(ステップ202)。UE102は、セル・マッピング130に基づいて参照セルを選択する。一構成において、参照セルは、最小Cell_IDを持つセルである。例えば、PCellが参照セルとして選択される。別の構成では、参照セルは、任意のセルに関して上りリンク・サブフレーム毎に確定される。この構成では、特定の上りリンク・サブフレームに対して最小Cell_IDを持つセルが参照セルとして選択される。
参照セルは、参照UL−DL構成を有する。セル・マッピング130は、特定のセルに関するUL−DL構成を指定する。一構成において、参照UL−DL構成は、参照セルのUL−DL構成である。別の構成では、参照UL−DL構成は、セル・マッピング130において指定されるUL−DL構成とは異なるUL−DL構成である。参照UL−DL構成は、UL−DL構成128において指定されるUL−DL構成の1つである。
UE102は、参照セルから第1の上りリンク・サブフレームを選択する(ステップ204)。例えば、UE102は、上りリンク送信(reporting)のための第1の上りリンク・サブフレームを選択する(ステップ204)。UL−DL構成128における各UL−DL構成は、上りリンク・サブフレームの異なる構成を有する。第1の上りリンク・サブフレームの選択204は、既存の上りリンク・アソシエーションを持つ第1の上りリンク・サブフレームの選択204を含む。既存の上りリンク・アソシエーションは、アソシエーション・マッピング132において指定される。いくつかの構成においては、複数の上りリンク・サブフレーム(例えば、少なくとも1つの追加の上りリンク・サブフレーム)が選択される。
UE102は、第1のUL−DL構成を有する第1のセルから第1のサブフレーム・セットを選択する(ステップ206)。第1のセルは、参照セルとは異なるセルである。例えば、第1のセルが第1のバンドにあり、参照セルが第2のバンドにある。第1のUL−DL構成は、参照UL−DL構成と同じあっても、異なっていてもよい。例えば、第1のUL−DL構成が構成1のUL−DL構成であり、参照UL−DL構成が構成1のUL−DL構成である。別の例では、第1のUL−DL構成が構成1のUL−DL構成であり、参照UL−DL構成が構成0のUL−DL構成である。参照UL−DL構成を持つ参照セルおよび第1のUL−DL構成を持つ第1のセルは、セル・マッピング130において指定される。いくつかの構成においては、第1のセルから複数のサブフレーム・セット(例えば、少なくとも1つの追加のサブフレーム・セット)が選択される。
サブフレーム・セットは、1つ以上のタイプ(例えば、下りリンク・サブフレーム、スペシャル・サブフレーム、上りリンク・サブフレームなど)の1つ以上のサブフレームを指す。例えば、サブフレーム・セットは、第1のセルにおける下りリンク・サブフレームおよび/またはスペシャル・サブフレームであって、参照セルにおける上りリンク・サブフレームに対応するサブフレームを含む(例えば、第1のセルのサブフレーム・セットにおけるそれぞれのサブフレームに対して、参照セルに(現行の3GPP仕様書によれば)既存の上りリンク・アソシエーションがないこともある)。
UE102は、第1のサブフレーム・セットと第1の上りリンク・サブフレームとの間の第1のアソシエーション・セットを確定する(ステップ208)。アソシエーションとは、たとえ参照セルが異なるUL−DL構成を用いていても、第1のUL−DL構成を持つ第1のセルが、選択された参照セルでACK/NACK送信(reporting)を行うことを可能にする、上りリンク・アソシエーションのことである。第1のアソシエーション・セットは、サブフレーム・セットにおけるサブフレーム毎に上りリンク・アソシエーションを含む。第1のアソシエーション・セットは、アソシエーション・マッピング132において指定される(蓄積される)。留意すべきは、アソシエーション・セットが1つ以上のアソシエーションを含む場合があることである。
第1のアソシエーション・セットは、1つ以上のアソシエーション・アプローチに従って確定される(ステップ208)。一例において、上りリンク・アソシエーションは、関連付けられたサブフレームと上りリンク・サブフレームとの間のサブフレームの数(例えば、アソシエーションの距離)を最小化するように確定される(ステップ208)。言い換えれば、サブフレーム間の距離は、サブフレームに関連するサブフレーム番号付けの間の差である。別の例では、上りリンク・アソシエーションは、すべてのアソシエーションの総距離を最小化するように確定される(ステップ208)。さらに別の例では、アソシエーションは、4サブフレーム(例えば、4ミリ秒)の最小アソシエーション距離に基づいて確定される(ステップ208)。
いくつかの構成において、アソシエーションの複数のセット(例えば、少なくとも1つの追加のアソシエーション・セット)が確定される(ステップ208)。アソシエーションの追加のセットは、(例えば、第1のセルからの)追加のサブフレーム・セットと(例えば、参照セルからの)追加の上りリンク・サブフレームとの間のセットである。
いくつか構成において、複数のセルが、本明細書に記載されるシステムおよび方法を利用する。例えば、セルの組み合わせが用いられる。ある場合には、すべてのセルが同じUL−DL構成を有する。例えば、PCellがUL−DL構成6を有し、すべてのSCellがそれぞれ同じUL−DL構成(例えば、構成2)を有する。別の場合には、いくつかのセルが異なるUL−DL構成を有する。例えば、PCellがUL−DL構成6を有し、すべてのSCellがそれぞれ異なるUL−DL構成(例えば、構成0〜6)を有する。別の例では、PCellがUL−DL構成6を有し、いくつかのSCellが様々なUL−DL構成(例えば、いくつかが構成2、いくつかが構成1、いくつかが構成6など)を有する。
UE102は、アグリゲートされた情報を生成するために、第1のアソシエーション・セットに基づいて、参照セルに対応する情報と第1のセルに対応する情報とをアグリゲートする(ステップ210)。例えば、アグリゲート・モジュール134は、第1の上りリンク・サブフレームに関連付けられた、参照セルにおけるサブフレームからの上りリンク送信(reporting)情報をアグリゲートする。上りリンク送信(reporting)情報の例は、ACK/NACK、チャネル状態情報(CSI)、上りリンク制御情報(UCI)などを含む。アグリゲート・モジュール134は、第1の上りリンク・サブフレームに関連付けられた、第1のセルにおけるサブフレームからの上りリンク送信(reporting)情報もアグリゲートする。加えて、アグリゲート・モジュール134は、第1の上りリンク・サブフレームに関連付けられた、任意の追加のセルからの任意のサブフレームからの上りリンク送信(reporting)情報をアグリゲートする。例えば、アグリゲート・モジュール134は、セルのCell_IDに基づいて情報のアグリゲーションを順序付ける。例として、参照セルが最小Cell_IDを有しうるので、参照セルに関連する情報が初めにアグリゲートされる。次に小さいCell_IDに関連する情報が一緒にアグリゲートされる、などである。アグリゲート・モジュール134は、情報をアグリゲートして、アグリゲートされた情報を生成する。
一構成において、アグリゲートされた情報(例えば、ACK/NACKビット)は、最小Cell_IDの順序付けに基づいて一緒に多重化される。この場合、第1のセルの上りリンク送信(reporting)情報が参照セルの上りリンク送信(reporting)情報とともに多重化される(例えば、それに追加される)。このように、アグリゲートされる情報は、参照セルの標準的上りリンク・レポーティングとともにアグリゲートされる。
UE102は、アグリゲートされた情報を上りリンク・送信(reporting)セルで送信(report)する(ステップ212)。例えば、UE102は、サブフレーム領域マッピングに対応する1つ以上のアソシエーションに基づいて、アグリゲートされたACK/NACKを1つ以上の上りリンク・サブフレームで送信(report)する(ステップ212)。別の例では、UE102は、PCell上りリンク構成に基づいて、アグリゲートされたACK/NACKを送信(report)する(ステップ212)。別の例では、UE102は 、最大上りリンク割当てを持つセル(例えば、最多上りリンク・サブフレームを持つセル)に基づいて、アグリゲートされたACK/NACKを送信(report)する(ステップ212)。さらに別の例では、UE102は、すべてのセルのアグリゲートされた上りリンク割当てを持つセルに基づいて(例えば、下の図21に関連して記載されるスーパーセット構成に基づいて)、アグリゲートされたACK/NACKを送信(report)する(ステップ212)。留意すべきは、UE102が、本明細書に記載されるようにアグリゲートされた情報を送信(report)する(ステップ:212)ために、ACK/NACKビットを付加的に多重化および/またはバンドルすることである。
アグリゲートされた情報は、標準的な上りリンク送信(reporting)の代わりに上りリンク送信(reporting)セルで送信(report)される(ステップ212)。一構成において、上りリンク送信(reporting)セルは、PCellのみである。この構成では、上りリンク送信(reporting)は、現行の仕様の上りリンク送信(reporting)(例えば、3GPPリリース8、9および10)と一貫性がある。これは、後方互換性があるので有利である。例えば、アグリゲートされたセルの数に係わらず、同じ上りリンク送信(reporting)ルーチンを用いることができる。さらに、PCellでの上りリンク送信(reporting)を変更することなく、異なるUL−DL構成を持つセルを追加、除去または再構成できる。別の構成では、上りリンク送信(reporting)セルは、在圏セル(例えば、PCell、SCell、またはPCellと1つ以上のSCellとの組み合わせ)である。別の構成では、上りリンク送信(reporting)セルは、参照セルである。
図3は、eNB160において情報を受信するための方法300の一構成を示すフロー・ダイアグラムである。eNB160は、アグリゲートされた情報が、第1のUL−DL構成を有する第1のセルおよび第2のUL−DL構成を有する第2のセルに関連して用いられているかどうかを判定する(ステップ302)。例えば、eNB160は、eNB160が第1のUL−DL構成を有する第1のセルおよび第2のUL−DL構成を有する第2のセルで同じデバイス(例えば、UE102)へ通信している(例えば、eNB160がUE102に割当てた)セル・マッピング196に基づいて、これを判定する(ステップ302)。加えて、eNB160は、あるアソシエーション・マッピングの使用が指定された(例えば、eNB160が特定のアソシエーション・マッピング・アプローチを用いるようにUE102に指示した)ことを判定する(ステップ302)。
いくつかの構成において、eNB160は、上りリンク送信(reporting)ペイロードのサイズを、特徴的な上りリンク送信(reporting)ペイロード(例えば、非アグリゲーション・ペイロード、アソシエーョン領域に基づくペイロード、より均等な分配に基づくペイロードなど)と比較することによって、アグリゲートされた情報が用いられているかどうかを判定する(ステップ302)。他の構成では、eNB160は、アグリゲート情報が用いられているインジケーションを受信する。
eNB160は、アグリゲートされた情報を受信する(ステップ304)。アグリゲートされた情報は、アグリゲートされない情報が受信されるのと同じ方法で受信される。より詳しくは、eNB160は、アグリゲートされた情報を、参照セルに関する上りリンク送信(reporting)情報の代わりに受信する(ステップ304)。いくつかの構成において、eNB160は、1つ以上のeNB160によってホストされた1つ以上のセルに関する上りリンク送信(reporting)情報を含む、アグリゲートされた情報を受信する(ステップ304)。
eNB160は、アソシエーション・セットに基づいて、アグリゲートされた情報をデアグリゲートする(ステップ306)。例えば、デアグリゲート・モジュール107は、アソシエーション・マッピング198およびセル・マッピング196に基づいて、アグリゲートされた情報を分離する。より具体的には、デアグリゲート・モジュール107は、アグリゲートされた上りリンク送信(reporting)を利用しているセル毎にCell_IDを確定する。加えて、デアグリゲート・モジュール107は、(セル・マッピング196およびUL−DL構成194に基づいて)セル毎にUL−DL構成を確定する。デアグリゲート・モジュール107は、セル毎に用いられているアソシエーション・マッピング・アプローチも確定する。このように、デアグリゲート・モジュール107は、特定のセルの特定のサブフレームに関連する特有の上りリンク送信(reporting)ビットを確定する。デアグリゲート・モジュール107は、アグリゲートされた情報の至る所を構文解析して、各特定のセルに関する上りリンク送信(reporting)情報をデアグリゲートする。いくつかの場合、別のeNB160に関連するセルに関する上りリンク送信(reporting)情報は、別のeNB160へ伝送される。
図4は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って用いられる、無線フレーム435の一例を示すダイアグラムである。この無線フレーム435構造は、時分割多重(TDD)アプローチに適用可能である。各無線フレーム435は、Tf=307200Ts=10ミリ秒(ms)の長さを有し、ここでTfは無線フレーム435の持続期間であり、Tsは1/(15000×2048)秒に等しい時間単位である。無線フレーム435は、153600Ts=5msの長さをそれぞれが有する、2つの半フレーム437を含む。各半フレーム437は、30720Ts=1msの長さをそれぞれが有する5つのサブフレーム423a〜e、423f〜jを含む。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、用いられるサブフレーム423のいくつかのタイプは、下りリンク・サブフレーム、上りリンク・サブフレームおよびスペシャル・サブフレーム431を含む。図4に示される例では、2つの標準的スペシャル・サブフレーム431a〜bが無線フレーム435に含まれる。
第1の標準的スペシャル・サブフレーム431aは、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS)425a、ガード期間(GP)427aおよび上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS)429aを含む。この例では、第1の標準的スペシャル・サブフレーム431aは、サブフレームone423bに含まれる。第2の標準的スペシャル・サブフレーム431bは、下りリンク・パイロット時間スロット(DwPTS)425b、ガード期間(GP)427bおよび上りリンク・パイロット時間スロット(UpPTS)429bを含む。この例では、第2の標準的スペシャル・サブフレーム431bは、サブフレームsix423gに含まれる。DwPTS425a〜bおよびUpPTS429a〜bの長さは、DwPTS425、GP427およびUpPTS429の各セットの全長が30720Ts=1msであることを前提として、(上の表9に示される)3GPP TS 36.211の表4.2−1に示される。
各サブフレームi423a〜j(この例では、iは、サブフレームzero423a(例えば、0)からサブフレームnine423j(例えば、9)に及ぶサブフレームを示す)は、各サブフレーム423における長さがTslot=15360Ts=0.5msの2つのスロット2iおよび2i+1として定義される。例えば、サブフレームzero(例えば、0)423aは、第1のスロットを含めて、2つのスロットを含む。
本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msおよび10msの両方のUL−DL構成が用いられる。図4は、5msの切り替えポイント周期を持つ無線フレーム435の一例を示す。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が5msの場合には、各半フレーム437が標準的スペシャル・サブフレーム431a〜bを含む。下りリンクから上りリンクへの切り替えポイント周期が10msの場合には、スペシャル・サブフレームは、第1の半フレーム437だけに存在する。
サブフレームzero(例えば、0)423aおよびサブフレームfive(例えば、5)423fならびにDwPTS425a〜bは、下りリンク伝送のために予約される。UpPTS429a〜b、およびスペシャル・サブフレーム(単数または複数)431a〜bのすぐ後に続くサブフレーム(単数または複数)(例えば、サブフレームtwo423cおよびサブフレームseven423h)は、上りリンク伝送のために予約される。
図5〜27は、異なるUL−DL構成を用いたバンド間キャリアアグリゲーションのためのアソシエーション・マッピングの様々な例を示す。分配領域(distribution regions)へマッピングされるアソシエーション領域およびサブフレームは、上の図2に関連して記載されるサブフレームからなるセットまたはサブフレーム・セットの例である。例として、図5に記載される第1のアソシエーション領域は、図2に記載される第1のサブフレーム・セットの一例である。同様に、図14に記載される第1の分配領域へマッピングされるサブフレームは、図2に記載される第1のサブフレーム・セットの別の例である。図5〜27に参照されるUL−DL構成は、前述の構成0〜6に対応する。留意すべきは、図5〜27において「D」が下りリンク・サブフレームを示し、「U」が上りリンク・サブフレームを示し、「S」がスペシャル・サブフレームを示すことである。
図5〜13は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、アソシエーション領域の様々な例を示す。一般に、アソシエーション領域は、1つ以上の特定の上りリンクへマッピングされる1つ以上のサブフレーム(例えば、サブフレーム・セットまたはサブフレームからなるセット)を含む領域である。下りリンク・サブフレームおよびスペシャル・サブフレームは、データが適切に受信された場合に肯定応答(ACK)を送信(report)し、データが不適切に受信されたか、あるいはまったく受信されなかった場合に否定応答(NACK)を送信(report)する。サブフレーム(例えば、下りリンク・サブフレーム、スペシャル・サブフレーム)に対するこのACK/NACK送信(reporting)は、上りリンク・サブフレームの間に送信(report)される。アソシエーションは、サブフレームと、そのサブフレームに対する上りリンク送信(reporting)(例えば、ACK/NACK、CSI、UCIなど)が発生する上りリンク・サブフレームとの間に存在する。7つの定義されたUL−DL構成のそれぞれにアソシエーション・セットが存在する。これら既存のアソシエーションは、表10に指定される。表10において、特定のサブフレームを指定した番号は、リストされた番号に対する上りリンク送信(reporting)サブフレームである。リストされた番号は、送信(reporting)サブフレームの前のサブフレームを指す。例えば、表10において、構成1およびサブフレーム2の下では、この番号が7および6である。これは、構成1ではサブフレーム2が、サブフレーム2より7サブフレームおよび6サブフレーム前のサブフレームに対する上りリンク送信(reporting)を行うことを意味する。言い換えれば、サブフレーム2は、前の無線フレームの下りリンク・サブフレームおよびスペシャル・サブフレームであるサブフレーム5およびサブフレーム6に対する上りリンク送信(reporting)を提供する。
単一のUL−DL構成のみが用いられる(例えば、すべてのセルが同じUL−DL構成を用いる)ときには、表10にリストされる標準的なアソシエーションが、すべての必要な上りリンク送信(reporting)を提供する。しかしながら、複数のUL−DL構成が用いられる(例えば、複数のセルが異なるUL−DL構成を用いる)ときには、標準的なアソシエーションは、すべての必要な上りリンク送信(reporting)を提供することはできない。異なるUL−DL構成は、上りリンク送信(reporting)を必要とする異なるサブフレームを有する。一実装において、アソシエーション領域は、上りリンク送信(reporting)のための特定の上りリンク・サブフレームへマッピングされるサブフレームの領域(例えば、アソシエーション領域)を特定する、参照構成に関して定義される。アソシエーション領域は、任意のUL−DL構成の上りリンク送信(reporting)を可能にする新しい上りリンク送信(reporting)アソシエーションを追加する。表11は、既存のアソシエーション、およびUL−DL構成毎にアソシエーション領域に追加されたアソシエーション(括弧内)を特定する。
以下に図面を参照して、アソシエーション領域をさらに詳細に記載する。便宜上、アソシエーション領域は点線輪郭で示される。図示されるアソシエーション領域は、(例えば、図2に関連した)上記のようなアソシエーション・セットの例を指定する。
図5は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、上りリンク送信(reporting)のためのアソシエーション領域のいくつかの例を示すダイアグラムである。便宜上、(現行の3GPP仕様における)既存のアソシエーション543は実線で示され、アソシエーション領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション545は、破線で示される。それぞれのサブフレーム523は、サブフレーム番号539に対応する。サブフレーム523は、サブフレーム番号539によって参照される。
構成zero541a(例えば、“0”)は、6つのアソシエーション領域547aに対応する。構成zero541aのための第1のアソシエーション領域547aは、サブフレーム6および7を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム6から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーションは、構成zero541aの既存のアソシエーション・マッピング543である。サブフレーム7から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成zero541aのための新しいアソシエーション・マッピング545である。
構成zero541aのための第2のアソシエーション領域547aは、サブフレーム8および9を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム8から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーションおよびサブフレーム9から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーションは、構成zero541aのための新しいアソシエーション・マッピング545である。
構成zero541aのための第3のアソシエーション領域547aは、サブフレーム0を含み、現在の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム0から上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーションは、構成zero541aの既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成zero541aのための第4のアソシエーション領域547aは、サブフレーム1を含み、現在の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム1から上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーションは、構成zero541aの既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成zero541aのための第5のアソシエーション領域547aは、サブフレーム3および4を含み、現在の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム3から上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーションおよびサブフレーム4から上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーションは、構成zero541aのための新しいアソシエーション・マッピング545である。
構成zero541aのための第6のアソシエーション領域547aは、サブフレーム5を含み、現在の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム9へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム5から上りリンク・サブフレーム9へのアソシエーションは、構成zero541aの既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成one541b(例えば、“1”)は、4つのアソシエーション領域547bに対応する。構成one541bのための第1のアソシエーション領域547bは、サブフレーム5および6を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム5および6から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成one541bの既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成one541bのための第2のアソシエーション領域547bは、サブフレーム7、8および9を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム7および8から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングは、構成one541bのための新しいアソシエーション・マッピング545である。サブフレーム9から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーションは、構成one541bのための既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成one541bのための第3のアソシエーション領域547bは、サブフレーム0および1を含み、同じ無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム0および1から上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングは、構成one541bのための既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成one541bのための第4のアソシエーション領域547bは、サブフレーム3および4を含み、同じ無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム3から上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーション・マッピングは、構成one541bのための新しいアソシエーション・マッピング545である。サブフレーム4から上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーションは、構成one541bのための既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成two541c(例えば、“2”)は、2つのアソシエーション領域547cに対応する。構成two541cのための第1のアソシエーション領域547cは、サブフレーム4、5、6、7および8を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム4、5、6および8から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成two541cのための既存のアソシエーション・マッピング534である。サブフレーム7から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成two541cのための新しいアソシエーション・マッピング545である。
構成two541cのための第2のアソシエーション領域547cは、サブフレーム9、0、1および3を含み、上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム9、0、1および3から上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングは、構成two541cのための既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成three541d(例えば、“3”)は、3つのアソシエーション領域547dに対応する。構成three541dのための第1のアソシエーション領域547dは、サブフレーム1、3、4、5および6を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム1、5および6から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成three541dのための既存のアソシエーション・マッピング543である。サブフレーム3および4からのアソシエーション・マッピングは、構成three541dのための新しいアソシエーション・マッピング545である。
構成three541dのための第2のアソシエーション領域547dは、サブフレーム7および8を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム7および8から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングは、構成three541dのための既存のアソシエーション・マッピング543である。
構成three541dのための第3のアソシエーション領域547dは、サブフレーム9および0を含み、上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム9および0から上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングは、構成three541dのための既存のアソシエーション・マッピング543である。
図6は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って、上りリンク送信(reporting)のためのアソシエーション領域のいくつかの例を示すダイアグラムである。便宜上、(現行の3GPP仕様における)既存のアソシエーション643は実線で示され、アソシエーション領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション645は、破線で示される。それぞれのサブフレーム623は、サブフレーム番号639に対応する。サブフレーム623は、サブフレーム番号639によって参照される。
構成four641e(例えば、“4”)は、2つのアソシエーション領域647eに対応する。構成four641eのための第1のアソシエーション領域647eは、サブフレーム0、1、3、4および5を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム0、1、4および5から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成four641eのための既存のアソシエーション・マッピング634である。サブフレーム3から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成four641eのための新しいアソシエーション・マッピング645である。
構成four641eのための第2のアソシエーション領域647eは、サブフレーム6、7、8および9を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム6、7、8および9から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングは、構成four641eのための既存のアソシエーション・マッピング643である。
構成five641f(例えば、“5”)は、1つのアソシエーション領域647eに対応する。構成five641fのための第1のアソシエーション領域647fは、サブフレーム9、0、1、3、4、5、6、7および8を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム9、0、1、3、4、5、6、7および8から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成five641fのための既存のアソシエーション・マッピング643である。
構成six641g(例えば、“6”)は、5つのアソシエーション領域647gに対応する。構成six641gのための第1のアソシエーション領域647gは、サブフレーム5を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム5から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための既存のアソシエーション・マッピング643である。構成six641gのための第2のアソシエーション領域647gは、サブフレーム6および7を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム6から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための既存のアソシエーション・マッピング643である。サブフレーム7から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための新しいアソシエーション・マッピング645である。
構成six641gのための第3のアソシエーション領域647gは、サブフレーム8および9を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム8から上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための新しいアソシエーション・マッピング645である。サブフレーム9から上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための既存のアソシエーション・マッピング643である。
構成six641gのための第4のアソシエーション領域647gは、サブフレーム0を含み、同じ無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム0から上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための既存のアソシエーション・マッピング643である。
構成six641gのための第5のアソシエーション領域647gは、サブフレーム1、3および4を含み、同じ無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム1から上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための既存のアソシエーション・マッピング643である。サブフレーム3および4から上りリンク・サブフレーム8へのアソシエーション・マッピングは、構成six641gのための新しいアソシエーション・マッピング645である。
図7は、構成zero741aのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成741b〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成741b〜gに適用される、図7に示されるアソシエーション領域747aは、図5に示されるアソシエーション領域547aと同じである。図7における構成741a〜gは、対応するサブフレーム番号739a〜gを持つサブフレーム723a〜gとして示される。下の表12は、構成zero741aのための既存のアソシエーション743、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション745を示す。
表12にリストされる追加されたアソシエーションは、図5に関して前述された構成zero741aのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成zero741aのための第1のアソシエーション領域747aは、構成three741d、構成four741eおよび構成five741fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム7)を取り込む。図示されるように、構成zero741aのためのアソシエーション領域747aは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図8は、構成one841bのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成841a、841c〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成841a、c〜gに適用される、図8に示されるアソシエーション領域847bは、図5に示されるアソシエーション領域547bと同じである。図8における構成841a〜gは、対応するサブフレーム番号839a〜gを持つサブフレーム823a〜gとして示される。下の表13は、構成one841bのための既存のアソシエーション843、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション845を示す。
表13にリストされる追加されたアソシエーションは、図5に関して前述された構成one841bのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成one841bのための第2のアソシエーション領域847bは、構成two841c、構成three841d、構成four841eおよび構成five841fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム7および8)を取り込む。図示されるように、構成one841bのためのアソシエーション領域847bは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図9は、構成two941cのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成941a〜b、941d〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成941a〜b、941d〜gに適用される、図9に示されるアソシエーション領域947cは、図5に示されるアソシエーション領域547cと同じである。図9における構成941a〜gは、対応するサブフレーム番号939a〜gを持つサブフレーム923a〜gとして示される。下の表14は、構成two941cのための既存のアソシエーション943、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション945を示す。
表14にリストされる追加されたアソシエーションは、図5に関して前述された構成two941cのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成two941cのための第1のアソシエーション領域947cは、構成three941d、構成four941e、構成five941fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム7)を取り込む。図示されるように、構成two941cのためのアソシエーション領域947cは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図10は、構成three1041dのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成1041a〜c、1041e〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成1041a〜c、1041e〜gに適用される、図10に示されるアソシエーション領域1047dは、図5に示されるアソシエーション領域547dと同じである。図10における構成1041a〜gは、対応するサブフレーム番号1039a〜gを持つサブフレーム1023a〜gとして示される。下の表15は、構成three1041dのための既存のアソシエーション1043、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション1045を示す。
表15にリストされる追加されたアソシエーションは、図5に関して前述された構成three1041dのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成three1041dのための第1のアソシエーション領域1047dは、構成one1041b、構成two1041c、構成four1041eおよび構成five1041fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム3および4)を取り込む。図示されるように、構成three1041dのためのアソシエーション領域1047dは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図11は、構成four1141eのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成1141a〜d、1141f〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成1141a〜d、1141f〜gに適用される、図11に示されるアソシエーション領域1147eは、図6に示されるアソシエーション領域647eと同じである。図11における構成1141a〜gは、対応するサブフレーム番号1139a〜gを持つサブフレーム1123a〜gとして示される。下の表16は、構成four1141eのための既存のアソシエーション1143、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション1145を示す。
表16にリストされる追加されたアソシエーションは、図6に関して前述された構成four1141eのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成four1141eのための第1のアソシエーション領域1147eは、構成two1141cおよび構成five1141fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム3)を取り込む。図示されるように、構成four1141eのためのアソシエーション領域1147eは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図12は、構成five1241fのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成1241a〜e、1241gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成1241a〜e、gに適用される、図12に示されるアソシエーション領域1247fは、図6に示されるアソシエーション領域647fと同じである。図12における構成1241a〜gは、対応するサブフレーム番号1239a〜gを持つサブフレーム1223a〜gとして示される。下の表17は、構成four1241fのための既存のアソシエーション1243、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション1245を示す。
表17にリストされる追加されたアソシエーションは、図6に関して前述された構成five1241fのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。図示されるように、構成five1241fのためのアソシエーション領域1247fは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図13は、構成six1341gのためのアソシエーション領域を他のUL−DL構成1341a〜fに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成1341a〜fに適用される、図13に示されるアソシエーション領域1347gは、図6に示されるアソシエーション領域647gと同じである。図13における構成1341a〜gは、対応するサブフレーム番号1339a〜gを持つサブフレーム1323a〜gとして示される。下の表18は、構成six1341gのための既存のアソシエーション1343、および異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のために追加されたアソシエーション1345を示す。
表18にリストされる追加されたアソシエーションは、図6に関して前述された構成six1341gのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成six1341gのための第2のアソシエーション領域1347gは、構成three1341d、構成four1341eおよび構成five1341fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム7)を取り込む。図示されるように、構成six1341gのためのアソシエーション領域1347gは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図14〜20は、各UL−DL構成におけるより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示す。いくつかの場合、アソシエーション領域マッピング・アプローチは、不均衡な上りリンク送信(reporting)ペイロードをもたらす。例えば、PCellが構成3を有し、SCellが構成2を有する場合には、SCellからマッピングされるACK/NACKビットの数は、それぞれ上りリンク・サブフレーム2、3および4に対して5、1 2である。いくつかの場合、不均衡なペイロードは、アソシエーション領域マッピング・アプローチを効果的に利用する能力を制限する。しかしながら、他に多くの可能なアソシエーション領域マッピング・アプローチがある。1つの可能なアプローチは、より均等な分配マッピング・アプローチである。より均等な分配マッピング・アプローチ(例えば分配マッピング(distribution mapping))は、より均等に分配された上りリンク送信(reporting)ペイロードのために、可能な上りリンク送信(reporting)アソシエーションを定義する。一構成において、分配領域は、サブフレームのセットがより均等にバランスを取って関連付けられた上りリンク・サブフレームの領域を特定する、参照構成に関して定義される。分配領域は、上りリンク送信(reporting)ペイロードのバランスを取る新しい上りリンク送信(reporting)アソシエーションを追加することができる。
分配マッピングは、種々の可能なアソシエーションを用いて達成される。一構成においては、アソシエーション領域マッピング・アプローチの不均衡なアソシエーションが、より均等にバランスを取った分配マッピングを提供するために再定義される。分配マッピングのいくつかの例が本明細書に記載される。留意すべきは、用語「より均等に」、「バランスを取った」およびそれらの変形が、サブフレーム間の不釣り合いを低減するために、多くのサブフレームにわたってビットが分配されることを意味するために用いられることである。しかしながら、留意すべきは、「バランスを取った」または「より均等な」分配が、サブフレーム当りのビットの平均数を必要としないことである。逆に、いくつかの場合、ビットが「不均衡な」アソシエーション領域マッピング・アプローチと比較してより均等に分配される。
留意すべきは、異なるセルにおいて異なるアソシエーション・マッピング・アプローチが用いられることである。例えば、1つのセルに第1のアプローチが適用され、第2のセルに第2のアプローチが適用されてもよい。以下に図面を参照して、分配領域がより詳細に記載される。便宜上、分配領域は点線輪郭内に示される。
図14は、他の構成1441b〜gに適用される、構成zero1441aのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション1449は、実線で示される。サブフレーム番号1439は、対応するサブフレーム1423を示す。この例では、2つの分配領域1451aが構成zero1441aに対応する。構成zero1441aのための第1の分配領域1451aは、上りリンク・サブフレーム2、3および4を含み、構成zero1441aのための第2の分配領域1451aは、上りリンク・サブフレーム7、8および9を含む。構成zero1441a(例えば、参照構成)において、サブフレーム6、0、1および5からの可能なアソシエーション1449は、第1の分配領域1451aおよび第2の分配領域1451a内のサブフレーム1423aの間に分配される。図14に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域1451a内のサブフレーム1423の間に分配される。例えば、構成three1441dにおいて、サブフレーム6、7、8、9、0、1および5からの可能なアソシエーション1449は、分配領域1451a内のサブフレーム1423dの間でバランスが取られ、サブフレーム6、7および8は、第1の分配領域1451a内でバランスが取られ、サブフレーム9、0、1および5は、第2の分配領域1451a内でバランスが取られる。下の表19は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図15は、他の構成1541a、1541c〜gに適用される、構成one1541bのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション1549は、実線で示される。サブフレーム番号1539は、対応するサブフレーム1523を示す。この例では、2つの分配領域1551bが構成one1541bに対応する。構成one1541bのための第1の分配領域1551bは、上りリンク・サブフレーム2、3を含み、構成one1541bのための第2の分配領域1551bは、上りリンク・サブフレーム7および8を含む。構成one1541b(例えば、参照構成)において、サブフレーム5、6、9、0、1および4からの可能なアソシエーション1549は、第1の分配領域1551bおよび第2の分配領域1551b内のサブフレーム1523bの間に分配される。図15に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域1551b内のサブフレーム1523の間に分配される。例えば、構成three1541dにおいて、サブフレーム5、6、7、8、9、0および1からの可能なアソシエーション1549は、分配領域1551b内のサブフレーム1523dの間でバランスが取られ、サブフレーム5、6、7および8は、第1の分配領域1551b内でバランスが取られ、サブフレーム9、0および1は、第2の分配領域1551b内でバランスが取られる。以下の表20は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図16は、他の構成1641a〜b、1641d〜gに適用される、構成two1641cのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション1649は、実線で示される。サブフレーム番号1639は、対応するサブフレーム1623を示す。この例では、2つの分配領域1651cが構成two1641cに対応する。構成two1641cのための第1の分配領域1651cは、上りリンク・サブフレーム2を含み、構成two1541cのための第2の分配領域1651cは、上りリンク・サブフレーム7を含む。構成two1641c(例えば、参照構成)において、サブフレーム4、5、6、8、9、0、1および3からの可能なアソシエーション1649は、第1の分配領域1651cおよび第2の分配領域1651c内のサブフレーム1623cの間に分配される。図16に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域1651b内のサブフレーム1623の間に分配される。例えば、構成three1641dにおいて、サブフレーム5、6、7、8、9、0および1からの可能なアソシエーション1649は、分配領域1651c内のサブフレーム1623dの間でバランスが取られ、サブフレーム5、6、7および8は、第1の分配領域1651c内でバランスが取られ、サブフレーム9、0および1は、第2の分配領域1651c内でバランスがとられる。下の表21は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図17は、他の構成1741a〜c、1741e〜gに適用される、構成three1741cのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション1749は、実線で示される。サブフレーム番号1739は、対応するサブフレーム1723を示す。この例では、1つの分配領域1751dが構成three1741dに対応する。構成three1741dのための第1の分配領域1751dは、上りリンク・サブフレーム2、3および4を含む。構成three1741d(例えば、参照構成)において、サブフレーム1、5、6、7、8、9および0からの可能なアソシエーション1749は、第1の分配領域1751d内のサブフレーム1723dの間に分配される。図17に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域1751d内のサブフレーム1723の間に分配される。例えば、構成two1741cにおいて、サブフレーム1、3、4、5、6、8、9および0からの可能なアソシエーション1749は、分配領域1751d内のサブフレーム1723dの間でバランスが取られる。表22は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図18は、他の構成1841a〜d、1841f〜gに適用される、構成four1841eのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション1849は、実線で示される。サブフレーム番号1839は、対応するサブフレーム1823を示す。この例では、分配領域1851eが構成four1841eに対応する。構成four1841eのための第1の分配領域1851eは、上りリンク・サブフレーム2および3を含む。構成four1841e(例えば、参照構成)において、サブフレーム0、1、4、5、6、7、8および9からの可能なアソシエーション1849は、第1の分配領域1851e内のサブフレーム1823eの間に分配される。図18に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域1851e内のサブフレーム1823の間に分配される。下の表23は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図19は、他の構成1941a〜e、1941gに適用される、構成five1941fのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション1949は、実線で示される。サブフレーム番号1939は、対応するサブフレーム1923を示す。この例では、1つの分配領域1951fが構成five1941fに対応する。構成five1941fのための第1の分配領域1951fは、上りリンク・サブフレーム2を含む。構成five1941f(例えば、参照構成)において、サブフレーム9、0、1、3、4、5、6、7および8からの可能なアソシエーション1949は、第1の分配領域1951f内のサブフレーム1923fの間に分配される。図19に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域1951f内のサブフレーム1923の間に分配される。下の表24は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図20は、他の構成2041a〜fに適用される、構成six2041gのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション2049は、実線で示される。サブフレーム番号2039は、対応するサブフレーム2023を示す。この例では、2つの分配領域2051gが構成six2041gに対応する。構成six2041gのための第1の分配領域2051gは、上りリンク・サブフレーム2、3および4を含み、構成six2041gのための第2の分配領域2051gは、上りリンク・サブフレーム7および8を含む。構成six2041g(例えば、参照構成)において、サブフレーム5、6、9、0および1からの可能なアソシエーション2049は、第1の分配領域2051gおよび第2の分配領域2051g内のサブフレーム2023gの間に分配される。図20に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域2051g内のサブフレーム2023の間に分配される。例えば、構成three2041dにおいて、サブフレーム5、6、7、8、9、0および1からの可能なアソシエーション2049は、分配領域2051g内のサブフレーム2023dの間でバランスが取られ、サブフレーム5、6および7は、第1の分配領域2051g内でバランスが取られ、サブフレーム8、9、0および1は、第2の分配領域2051g内でバランスが取られる。表25は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。
図21は、本明細書に開示されるシステムおよび方法に従って参照セルとして用いられる、2つの新しいスーパーセット上り下りリンク(UL−DL)構成を示すダイアグラムである。いくつかの場合、用いられる上りリンク・サブフレームの数を増加させるのが有利である。例えば、上りリンク・サブフレームの数の増加は、上りリンク送信(reporting)ペイロードのサイズを低減する。
一構成において、上りリンク・サブフレームの数は、いくつかまたはすべてのセルからの上りリンク・サブフレームの組み合わせを用いることによって増加する。特定のサブフレームの間に、複数のセルが上りリンク・サブフレームを含む場合、最小Cell_IDを持つセルにおける上りリンク・サブフレームが用いられる。例えば、PCell(例えば、Cell_ID=0)の上りリンク・サブフレームが1つ以上のSCellの上りリンク・サブフレームと組み合わされる。この例では、PCellが、PCellの上りリンク・サブフレーム用の上りリンク送信(reporting)セルであり、(例えば、特定のサブフレームに対して最小Cell_IDを持つ)SCellが、PCellでの下りリンク・サブフレームの間に発生する任意の上りリンク・サブフレーム用の上りリンク送信(reporting)セルである。例として、構成2および構成3が両方ともに用いられる場合、上りリンク・サブフレームの数を増加させるために構成2および構成3が組み合わされる。例として、構成3を持つセルは、サブフレーム3、4および5のための上りリンク送信(reporting)セルとして用いられ、構成2を持つセルは、サブフレーム7のための上りリンク送信(reporting)セルとして用いられる。
異なるUL−DL構成からの上りリンク・サブフレームの組み合わせは、1つ以上のスーパーセットUL−DL構成をもたらす。例えば、構成twoおよび構成threeからの上りリンク・サブフレームが、構成two+three2141h(例えば、“2+3”)と呼ばれるスーパーセットUL−DL構成を形成するために組み合わされる。別の例では、構成twoおよび構成fourからの上りリンク・サブフレームが、構成two+four2141i(例えば、“2+4”)と呼ばれるスーパーセットUL−DL構成を形成するために組み合わされる。いくつかの場合、スーパーセットUL−DL構成は、参照構成として用いられる。一構成において、参照セルは、参照構成としてスーパーセットUL−DL構成(例えば、構成2+3、構成2+4)を有する。別の構成では、上りリンク・送信(reporting)・セルの組み合わせがスーパーセットUL−DL構成(例えば、構成2+3、構成2+4)を実現する。例として、構成2を有する第1の上りリンク送信(reporting)セルからの上りリンク・サブフレーム、および構成3を有する第2の上りリンク送信(reporting)セルからの上りリンク・サブフレームが、スーパーセット参照構成(例えば、構成2+3)を実現するために組み合わされる。一構成において、第1の上りリンク送信(reporting)セルも第2の上りリンク送信(reporting)セルも参照セルである。別の構成では、参照セルが、サブフレームに基づいて切り替えられる。例として、いくつかのサブフレームでは構成3を持つセルが参照セルであり、その後、いくつかのサブフレームでは参照セルが構成2を持つセルに切り替えられる。
構成two+three2141hおよび構成two+four2141iは、参照構成として、本明細書に記載されるすべてのシステムおよび方法に用いられる。例えば、アソシエーション領域マッピングが、構成two+three2141hおよび構成two+four2141iに基づく。別の例では、より均等な分配マッピングは、構成two+three2141hおよび構成two+four2141iに基づく。
構成two+three2141hおよび構成two+four2141iが図21に示される。便宜上、アソシエーション領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション2145は、破線で示される。サブフレーム番号2139は、対応するサブフレーム2123を示す。構成two+three2141hは、4つのアソシエーション領域2147hを含む。構成two+three2141hのための第1のアソシエーション領域2147hは、サブフレーム3、4および5を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム3、4および5から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーションは、構成two+three2141hのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
構成two+three2141hのための第2のアソシエーション領域2147hは、サブフレーム6および7を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム6および7から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングは、構成two+three2141hのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
構成two+three2141hのための第3のアソシエーション領域2147hは、サブフレーム8および9を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム8および9から上りリンク・サブフレーム4へのアソシエーションは、構成two−three2141hのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
構成two+three2141hのための第4のアソシエーション領域2147hは、サブフレーム0および1を含み、現在の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム0および1から上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーションは、構成two+three2141hのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
構成two+four2141iは、3つのアソシエーション領域2147iを含む。構成two+four2141iのための第1のアソシエーション領域2147iは、サブフレーム3、4および5を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム3、4および5から上りリンク・サブフレーム2へのアソシエーションは、構成two+four2141iのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
構成two+four2141iのための第2のアソシエーション領域2147iは、サブフレーム6、7および8を含み、次の無線フレームにおける上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム6、7および8から上りリンク・サブフレーム3へのアソシエーション・マッピングは、構成two+four2141iのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
構成two+four2141iのための第3のアソシエーション領域2147iは、サブフレーム9、0および1を含み、上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーション・マッピングを含む。サブフレーム9、0および1から上りリンク・サブフレーム7へのアソシエーションは、構成two−four2141iのための新しいアソシエーション・マッピング2145である。
図22は、構成two+three2241hのためのアソシエーション領域を他の上り下りリンク(UL−DL)構成2241a〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成2241a〜gに適用される、図22に示されるアソシエーション領域2247hは、図21に示されるアソシエーション領域2147hと同じである。図22における構成2241a〜hは、対応するサブフレーム番号2239a〜hを持つサブフレーム2223a〜hとして示される。下の表26は、異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のための構成two+three2241h(例えば、参照構成)に関する可能なアソシエーション2245を示す。
表26にリストされる可能なアソシエーションは、図21に関して前述された構成two+three2241hのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成two+three2241hのための第1のアソシエーション領域2247hは、構成one2241b、構成two2241c、構成four2241eおよび構成five2241fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム3および4)を取り込む。図示されるように、構成two+three2241hのためのアソシエーション領域2247hは、他のUL−DL構成2241a〜gのいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図23は、他の構成2341a〜dに適用される、構成two+three2341hのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション2349は、実線で示される。サブフレーム番号2339は、対応するサブフレーム2323を示す。この例では、2つの分配領域2351bが構成two+three2341hに対応する。構成two+three2341hのための第1の分配領域2351hは、上りリンク・サブフレーム2、3および4を含み、構成two+three2341hのための第2の分配領域2351hは、上りリンク・サブフレーム7を含む。分配領域2351hは、構成two+three2341h(例えば、参照構成)に基づく。図23に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域2351h内のサブフレーム2323の間に分配される。例えば、構成three2341dにおいて、サブフレーム5、6、7、8、9、0および1からの可能なアソシエーション2349は、分配領域2351h内のサブフレーム2323dの間でバランスが取られ、サブフレーム5、6、7、8および9は、第1の分配領域2351h内でバランスが取られ、サブフレーム0および1は、第2の分配領域2351h内でバランスが取られる。
図24は、図23に提示される例をさらに示すダイアグラムである。より具体的には、図24は、他の構成2441e〜gに適用される、構成two+three2441hのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示す。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション2449は、実線で示される。サブフレーム番号2439は、対応するサブフレーム2423を示す。この例では、2つの分配領域2451hが前述のように構成two+three2341hに対応する。図24に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、前述のように分配領域2451h内のサブフレーム2423の間に分配される。下の表27は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。表27は、図23および24におけるダイアグラムに対応する。
図25は、構成two+four2541iのためのアソシエーション領域を他の上り下りリンク(UL−DL)構成2541a〜gに対してより具体的に示す。例えば、他のUL−DL構成2541a〜gに適用される、図25に示されるアソシエーション領域2547iは、図21に示されるアソシエーション領域2147iと同じである。図25における構成2541a〜g、2541iは、対応するサブフレーム番号2539a〜g、2539iを持つサブフレーム2523a〜g、2523iとして示される。下の表28は、異なるUL−DL構成のアグリゲートされた上りリンク送信(reporting)のための構成two+four2541i(例えば、参照構成)に関する可能なアソシエーション2545を示す。
表28にリストされる追加されたアソシエーションは、図21に関して前述された構成two+four2541iのためのアソシエーション領域からの上りリンク送信(reporting)を可能にする。例えば、構成two+four2541iのための第1のアソシエーション領域2547iは、構成three2541dおよび構成five2541fのための追加の下りリンク・サブフレーム(例えば、サブフレーム3)を取り込む。図示されるように、two+four2541iのためのアソシエーション領域2547iは、他のUL−DL構成のいずれかの上りリンク送信(reporting)を可能にする。
図26は、他の構成2641a〜gに適用される、構成two+four2641iのためのより均等な分配マッピング・アプローチの一例を示すダイアグラムである。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション2649は、実線で示される。サブフレーム番号2639は、対応するサブフレーム2623を示す。この例では、2つの分配領域2651iが構成two+four2641iに対応する。構成two+four2641iのための第1の分配領域2651iは、上りリンク・サブフレーム2および3を含み、構成two+four2641iのための第2の分配領域2651iは、上りリンク・サブフレーム7を含む。分配領域2651iは、構成two+four2641i(例えば、参照構成) に基づく。図26に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、分配領域2651i内のサブフレーム2623の間に分配される。例えば、構成three2641dにおいて、サブフレーム5、6、7、8、9、0および1からの可能なアソシエーション2649は、分配領域2651i内のサブフレーム2623dの間に分配され、サブフレーム5、6、7および8は、第1の分配領域2651i内に分配され、サブフレーム9、0および1は、第2の分配領域2651i内に分配される。
図27は、図26に提示された例をさらに示すダイアグラムである。より具体的には、図27は、他のUL−DL構成2741e〜gに適用される、構成two+four2741iのためのより均一な分配マッピング・アプローチの例を示す。便宜上、分配領域マッピングに基づいて追加された可能なアソシエーション2749は、実線で示される。サブフレーム番号2739は、対応するサブフレーム2723を示す。この例では、2つの分配領域2751iが前述のように構成two+four2741iに対応する。図27に示されるように、それぞれのUL−DL構成におけるそれぞれの送信(reporting)サブフレームに関する上りリンク送信(reporting)アソシエーションは、前述のように分配領域2751i内のサブフレーム2723の間に分配される。下の表29は、それぞれのUL−DL構成に関する分配マッピング・アソシエーションの一例をまとめる。表29は、図26および27におけるダイアグラムに対応する。
図28は、UE102において参照セルを選択するための方法2800の一構成を示すフロー・ダイアグラムである。UE102は、最短周期を持つ少なくとも1つのセルを確定する(ステップ2802)。例えば、前述のように、いくつかのUL−DL構成は5ms周期を有し、いくつかのUL−DL構成は10ms周期を有する。いくつかのセルが5ms周期を有し、いくつかのセルが10ms周期を有する場合には、最短周期を持つセルは、5ms周期を持つセルである。すべてのセルが10ms周期を有する場合には、最短周期を持つセルは、10ms周期を持つセルであろう。すべてのセルが5ms周期を有する場合には、最短周期を持つセルは、5ms周期を持つセルである。
UE102は、最短周期を持つ1つより多いセルがあるかどうかを判定する(ステップ2804)。最短周期を持つ1つだけの(例えば、1つを超えない)セルがある場合には、UE102は、最短周期を持つそのセルを参照セルとして用いる(ステップ2806)(例えば、指定する)。最短周期を持つ1つより多いセルがある場合には、UE102は、最多上りリンク割当てを持つ少なくとも1つのセルを確定する(ステップ2808)。UE102は、最短周期を有すると確定された(ステップ2802)1つより多いセルの中から最多上りリンク割当てを持つセルを確定する(ステップ2808)。一構成において、UE102は、上りリンク・サブフレームの数を比較することによって、最多上りリンク割当てを持つ少なくとも1つのセルを確定する(ステップ2808)。例えば、構成0は、無線フレーム毎に6つの上りリンク・サブフレームを含み、構成6は、無線フレーム毎に5つの上りリンク・サブフレームを含む。この例では、構成0を持つセルと構成6を持つセルとの間で、構成0を持つセルが最多上りリンク割当てを有する。上りリンク割当てが多いほど、より多くの上りリンク・サブフレームの間にアソシエーションが分配されるので、最多上りリンク割当てを持つセルを選択するのが有利である。これは、上りリンク・サブフレーム当りの割当ての数を低減または最小化し、それによって上りリンク送信(reporting)ペイロードのサイズを低減することができる。
UE102は、最多上りリンク割当てを持つ1つより多いセルがあるかどうかを判定する(ステップ2810)。最多上りリンク割当てを持つ1つだけの(例えば、1つを超えない)セルがある場合には、UE102は、最多上りリンク割当てを持つそのセルを参照セルとして用いる(ステップ2812)(例えば、指定する)。最長周期を持つ1つより多いセルがある場合には、UE102は、最小セル・インデックス(Cell_ID)を持つセルを確定する(ステップ2814)。UE102は、最多上りリンク割当てを有すると確定された(ステップ2808)1つより多いセルの中から最小Cell_IDを持つセルを確定する(ステップ2814)。各セルは、Cell_IDを有する。従って、最小Cell_IDを持つセルは、Cell_ID値を比較することによって確定される(ステップ2814)。UE102は、最小セル・インデックス(Cell_ID)を持つセルを参照セルとして用いる(ステップ2816)(例えば、指定する)。
一構成において、方法2800は、各セルのUL−DL構成に基づいて参照セルを選択する(例えば、セルまたはセルのUL−DL構成に変化があるときにいつでも参照セルを選択する)ために用いられる。参照セルが一旦選択されると、参照セルは、上りリンクACK/NACK送信(reporting)をするために用いられる。別の構成において、方法2800は、参照セルを選択して参照セル構成を決定するために用いられる。しかしながら、実際の上りリンク送信(reporting)は、いずれかのセルに発生する各上りリンク・サブフレームに基づく。例えば、PCellは、参照セル構成におけるいくつかの上りリンク・サブフレーム用の上りリンク送信(reporting)セルであるが、PCellが下りリンク・サブフレームを有するときにSCellが上りリンク・サブフレームを含む場合には、最小Cell_IDを持つSCellにおける上りリンク・サブフレームが、参照セル構成におけるその特定のサブフレーム用の上りリンク送信(reporting)セルとして選択される。
図29は、端末装置(UE)2902に利用される様々なコンポーネントを示す。UE2902は、上記のUE102として利用されてもよい。UE2902は、UE2902の動作を制御するプロセッサ2963を含む。プロセッサ2963は、中央処理装置(CPU:central processing unit)とも呼ばれる。メモリ2969は、リードオンリーメモリ(ROM:read-only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を格納する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ2963に命令2965aおよびデータ2967aを与える。メモリ2969の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non-volatile random access memory)も含んでもよい。命令2965bおよびデータ2967bは、プロセッサ2963にも存在する。プロセッサ2963に読み込まれた命令2965bおよび/またはデータ2967bは、プロセッサ2963による実行または処理のために読み込まれた、メモリ2969からの命令2965aおよび/またはデータ2967aを含んでもよい。命令2965bは、上記の方法200および2800の1つ以上を実装するためにプロセッサ2963によって実行される。
UE2902は、データの送受信を可能にするために1つ以上の送信機2958および1つ以上の受信機2920が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)2958および受信機(単数または複数)2920は、1つ以上のトランシーバ2918に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ2922a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ2918に電気的に結合される。
UE2902の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含むバスシステム2971によって一緒に結合される。しかしながら、明確にするために、図29では様々なバスがバスシステム2971として示される。UE2902は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)2973を含むこともできる。UE2902は、UE2902の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インタフェース2975を含むこともできる。図29に示されるUE2902は、具体的なコンポーネントのリストではなく、機能ブロック・ダイアグラムである。
図30は、基地局装置(eNB)3060に利用される様々なコンポーネントを示す。eNB3060は、上記のeNB160として利用されてもよい。eNB3060は、eNB3060の動作を制御するプロセッサ3077を含む。プロセッサ3077は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。メモリ3083は、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を格納する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ3077に命令3079aおよびデータ3081aを与える。メモリ3083の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)を含んでもよい。命令3079bおよびデータ3081bは、プロセッサ3077にも存在する。プロセッサ3077に読み込まれた命令3079bおよび/またはデータ3081bは、プロセッサ3077による実行または処理のために読み込まれた、メモリ3083からの命令3079aおよび/またはデータ3081aを含んでもよい。命令3079bは、上記の方法300を実装するためにプロセッサ3077によって実行される。
eNB3060は、データの送受信を可能にするために1つ以上の送信機3017および1つ以上の受信機3078が入った筺体を含むこともできる。送信機(単数または複数)3017および受信機(単数または複数)3078は、1つ以上のトランシーバ3076に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ3080a〜nは、筺体に取り付けられ、トランシーバ3076に電気的に結合される。
eNB3060の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含むバスシステム3085によって一緒に結合される。しかしながら、明確にするために、図30では様々なバスがバスシステム3085として示される。eNB3060は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP)3087を含むこともできる。eNB3060は、eNB3060の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インタフェース3089を含むこともできる。図30に示されるeNB3060は、具体的なコンポーネントのリストではなく、機能ブロック・ダイアグラムである。
用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の利用可能な媒体を指す。用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書では、非一時的かつ有形のコンピュータおよび/またはプロセッサ可読媒体を示す。限定ではなく、例として、コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは、命令の形態の所望のプログラムコードまたはデータ構造を載せるか、または格納するために用いられ、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を備える。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピー(登録商標)ディスク(floppy disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方でディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。
留意すべきは、本明細書に記載される方法の1つ以上が、ハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて実行されてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC:application-specific integrated circuit)、大規模集積回路(LSI:large-scale integrated circuit)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
本明細書に開示されるそれぞれの方法は、記載される方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を備える。本方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互に交換されても、および/または単一のステップに組み合わされてもよい。言い換えれば、記載される方法の適切な操作のために、ステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特許請求の範囲から逸脱することなく、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用が修正されてもよい。
理解すべきは、特許請求の範囲が上記に説明された通りの構成およびコンポーネントには限定されないことである。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される配置、操作、ならびにシステム、方法、および装置の詳細に様々な修正、変更および変形がなされてもよい。