JP6444728B2 - 建築用シャッター装置におけるガイドレール - Google Patents
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Description
そこでガイドレールを、外レールと内レールの二重レール構造とし、シャッターカーテンを交換するときに、内レールを外レールから外すことでシャッターカーテンの左右ずれ寸法を大きく取れる構成にし、これによってシャッターカーテンをガイドレールから外すことができるようにしたものを提唱した(例えば特許文献1参照)。
しかしながらこのような建築用シャッター装置の中には、高い防火性能が要求される場合があり、アルミニウムのように耐熱性の低い材質では高い防火性能を発揮することができないという問題がある。
そこでスチールのような耐熱性の高い素材でガイドレールを製造することが考えられるが、スチールのような素材は、押出成形をすることができず、ベンダー加工やロールフォーミング加工等で曲げ加工によらなければならず、このような曲げ加工により形成された曲げ加工材では複雑な形状のものを成形することは事実上は難しいという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
請求項2の発明は、補助部材は、内レールの左右方向内側片部を左右方向内側から覆う状態で着脱自在に固定されることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項3の発明は、補助部材を取り外すことで、外レールの左右方向内側面に内レールの前後方向幅に相当する開口が形成され、前記開口を介して内レールが外レールから外せるものであることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項4の発明は、外レールは、何れも曲げ加工材として形成された内外両側部材により二重構造になっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項5の発明は、外レールの内外両側部材は一体物となっていることを特徴とする請求項4記載の建築用シャッター装置におけるガイドレールである。
請求項2の発明とすることにより、補助部材の内レールへの着脱が簡単になって、作業性が向上する。
請求項3の発明とすることにより、ガイドレールの左右方向内側片部の防火性に寄与する補助部材を外すことで、内レールを外レールから外すことができることになって作業性が向上する。
請求項4の発明とすることにより、外レールが内外二重構造となってより高い防火性能を発揮することができる。
請求項5の発明とすることにより、内外両側部材が一体物となってガイドレールの強度アップを図れることになる。
尚、開口部の通過方向を前後方向、ガイドレール3が取り付けられる間口幅方向を左右方向、間口高さを上下方向、そして前後方向においてシャッターカーテン2に対し屋外側を向く方向を外側方向、屋内側を向く方向を内側方向、左右方向においてガイドレール3から開口部の左右方向中心側を内側、反対側を外側と便宜上定義するが、これに限定されるものではない。
外レール6は、スチール(鋼材)をベンダー等の適宜の機械装置を用いて曲げ加工した曲げ材(曲げ物)からなるが、本実施の形態では外側部材8、内側部材9、そして後述するセンサ収納スペースを塞ぐための第一、第二補助部材10、11および躯体Xに対しガイドレール3を取付けをするための取付け金具18を用いて構成されている。
そして外レール6は、内レール7を組込む以前の状態で、外側部材溝底片部8aと、内側部材9の第一片部9aおよび前後方向外側の第二片部9bのコーナー部9fとの溶着6a、並びに外側部材内側補助片部8dの左右方向外側端と、内側部材9の前後方向内側の第四片部9dとの溶着6bによって一体化されている。
さらに前後方向内側片部12kの左右方向内端には左右方向内側に向けて第二係止凸部12nが突出形成されているが、該第二係止凸部12nと第六片部12lの前後方向内側部位とがコーナー状(直角状)となっていて、後述する内レール内側半部13の第一片部13aと第二片部13bとのコーナー部に外嵌係止することになって強度アップが図られるようになっている。
まず障害物検知センサ17を設ける場合、前述したようにスチール(鋼材)をベンダー等の適宜の機械装置を用いて曲げ加工した曲げ材(曲げ物)からなる前記第一補助部材10を用いてセンサ配設スペースTを塞ぐことになるが、該第一補助部材10は、外側半部第九片部13jの段差凹部に左右方向内側から当接して該外側半部第九片部13jを左右方向内側から覆う状態でビス15bにより固定される固定片部10aと、該固定片部10aから外側半部第七片部13hに当接する状態で左右方向外側に折曲する片部10bと、該片部10bから前後方向内側に向けて折曲され、障害物検知センサ17が取付けられる取付け片部10cとから構成されている。
また障害物検知センサ17を設けない場合にセンサ配設スペースTを塞ぐため取付けられる第二補助部材11は、同じくスチール(鋼材)をベンダー等の適宜の機械装置を用いて曲げ加工した曲げ材(曲げ物)からなるが、外側半部第九片部13jの段差凹部に左右方向内側から当接して該外側半部第九片部13jを左右方向内側から覆う状態でビス15bにより固定され固定片部11aが設けられるが、該固定片部11aは、センサ配設スペースTを塞ぐべく内側半部第四片部9dに当接する位置まで延設され、その延設端から該第四片部9dに当接するようにして左右方向外側に向けて折曲された片部11bがさらに設けられている。
そしてこれら外レール6の左右方向内側面に内レール7の前後方向幅に相当する開口(外レール内側部材9の前後各第四片部9d、9d間で形成される)が形成されると共に、センサ配設スペースTの溝底が視認され、内側半部第四片部12iと外側半部第四片部13dとを固定しているビス15aを外すことで内レール7の外レール6に対する固定が解除され、内レール7を左右方向内方に抜き出すことができるようになっている。
因みに、第一、第二補助部材10、11は、外側半部第九片部13jを左右方向内方から塞ぐものであればよく、外レール6に着脱自在に固定するようにしても実施することができる。
しかも実質的にガイドレール機能を発揮する内レール7は、押出し加工ができるアルミニウムを素材として形成した押出し型材で形成されているため、耐風フック14に係止する等のため複雑な形状にすることができて、ガイドレール機能を損なうことがない。
またこのものでは、センサ配設スペースTについても曲げ加工が容易な素材であるスチールで形成された曲げ加工材である第一、第二補助部材10、11で塞がれているため、より優れた防火性能を発揮することができるが、この場合において、第一、第二補助部材固定片部10a、11aが外側半部第九片部13jを左右方向内側から覆った状態で該外側半部第九片部13jに固定されているため、ガイドレール3の見込み面となる左右方向内側面の略全面がスチールで形成された曲げ加工材で塞がれることになる結果、実質的にガイド溝を構成する部位がアルミニウムで形成した押出し型材で形成されたものであっても高い防火機能を発揮できることになる。
しかもこのものでは、センサ配設スペースTの溝底において、外側半部第九片部13jが左右方向内方に露出する状態で外レール6に固定されているが、センサ配設スペースTは第一、第二補助部材10、11により外側半部第九片部13jよりも左右方向内側において塞がれているため、ここにおいても高い防火性能が発揮されることになる。
因みに本発明は、内レールにセンサ配設スペースTがないものであっても実施することができることは言うまでもない。
また図6の第三の実施の形態では、ガイドレール3のガイド溝と対向する側にも躯体Xaが存在する場合のような納まりタイプのものを示しているが、このものでは、前記第一の実施の形態のように左右方向外側から螺入したビス15cを用いてガイドレール3を取付け金具18に固定することができず、そこで取付け金具18の左右方向外側部位に前後方向内側に突出する取付け突部18dを形成し、該取付け突部18dと外側部材8の溝底片部8aの前後方向外端縁から左右方向外側に向けて折曲形成した取付け片8eとを、躯体Xaと外側部材溝底片部8aとの隙間から前後方向内側に向けてビス15cを螺入することで固定するようにしたものである。
さらに図7の第四の実施の形態のものは、躯体Xにガイドレール3を埋込むタイプのものであり、このものにおいては、外レール6について、前後方向内外側半部をカーテン芯Lに対して対称形状にしているが、このものでは、外レール6は前後方向内外の見付け片部8bまでとして見込み片部8cのないものとし、そして内側部材9の固定片部9eに相当する辺部9eの端縁から左右方向外側に向けて折曲片9fを折曲形成し、そして該折曲片9fと見付け片部8bとを溶着6cすることで一体化したものであり、このようにしても実施することができる。
2 シャッターカーテン
3 ガイドレール
6 外レール
7 内レール
8 外側部材
9 内側部材
10、11 補助部材
12 内側半部
13 外側半部
14 耐風フック
18 取付金具
T センサ配設スペース
X 躯体
Claims (5)
- 前後方向に出入りをする開口部の開閉をするシャッターカーテンと、該シャッターカーテンの開閉ガイドをする左右のガイドレールと、シャッターカーテンを巻取る巻取りドラムとを備えて構成される建築用シャッター装置において、前記ガイドレールを、シャッターカーテンのガイド溝が形成された内レールと、該内レールの外面を覆う外レールとの二重レール構造として構成するにあたり、内レールはアルミニウムを用いて形成された押出し型材とし、外レールはスチールを用いて形成された曲げ加工材とし、内レールの左右方向内側片部は、スチールを用いて形成された曲げ加工材からなる補助部材で塞がれることを特徴とする建築用シャッター装置におけるガイドレール。
- 補助部材は、内レールの左右方向内側片部を左右方向内側から覆う状態で着脱自在に固定されることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
- 補助部材を取り外すことで、外レールの左右方向内側面に内レールの前後方向幅に相当する開口が形成され、前記開口を介して内レールが外レールから外せるものであることを特徴とする請求項2記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
- 外レールは、何れも曲げ加工材として形成された内外両側部材により二重構造になっていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
- 外レールの内外両側部材は一体物となっていることを特徴とする請求項4記載の建築用シャッター装置におけるガイドレール。
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