JP6442754B2 - 環境監視システム - Google Patents
環境監視システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP6442754B2 JP6442754B2 JP2013233540A JP2013233540A JP6442754B2 JP 6442754 B2 JP6442754 B2 JP 6442754B2 JP 2013233540 A JP2013233540 A JP 2013233540A JP 2013233540 A JP2013233540 A JP 2013233540A JP 6442754 B2 JP6442754 B2 JP 6442754B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- gas detection
- detection means
- semiconductor
- sensitivity
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
Description
図1に示したように、本発明の環境監視システムZは、閉鎖空間の内部に存在するガス成分を検知するガス検知部Aを備え、当該ガス検知部Aは、閉鎖空間の異なった領域に配設される複数のガス検出手段10,20を備え、ガス検出手段10,20のいずれかが所定値以上の検出値を検出した場合に、当該所定値以上の検出値を検出したガス検出手段10,20の周囲の雰囲気に含まれるガス成分を分析する分析部Eを備える。
また、本発明の環境監視システムZは、ガス成分の成分量の変化を監視する監視部Fを備える。
このように判定された結果を、監視部Fにてモニタリングすることで、ガス成分の成分量の変化を容易に監視することができる。
第二ガス検出手段20のみが、警報レベル以上のガス成分を検知している場合には、アルコールを検知していると判断し、報知部Cから警報を発さない構成としてもよい。また、第一ガス検出手段10および第二ガス検出手段20の少なくとも一方が、警報レベル以上のガス成分を所定時間以上継続して検知した場合に、警報を発する態様としてもよい。
上述した実施形態において、複数のガス検出手段10,20のいずれかが所定値以上の検出値を検出した場合に、当該所定値以上の検出値を検出したガス検出手段10,20の周囲の雰囲気に含まれるガス成分を分析する態様について説明した。しかし、所定値以上の検出値を検出したガス検出手段が複数存在する場合は、前回の捕集から最も期間があいているガス検出手段の周囲の雰囲気のガス成分を分析するようにしてもよい。
本発明の環境監視システムZで使用する半導体式ガス検知素子の製造方法を以下に説明する。当該半導体式ガス検知素子は、貴金属線材1、ガス感応部2および触媒層3を備える第一ガス検出手段10(本発明例1)、および、貴金属線材1およびガス感応部2を備える第二ガス検出手段20(本発明例2)に使用するものをそれぞれ作製した。
尚、金属酸化物半導体にランタン酸化物を添加する場合は、酸化スズの半導体に例えば1mol/Lの硝酸ランタン水溶液を含浸させ、金属酸化物半導体に鉛酸化物を添加する場合は、酸化スズの半導体に例えば0.5mol/Lの硝酸鉛水溶液を含浸させるとよい。
アルミナの粉末100gに、タングステン酸アンモニウムの水溶液(0.1mol/L)を含浸法により0.1〜10mol%(最適添加量2mol%)になるように添加した後、乾燥し、電気炉で700℃で2時間焼成した。これを粉砕し、水で練ってペースト状とし前述の金属酸化物半導体の表面全周に塗布する。さらに室温で乾燥後、600℃で1時間加熱し、焼結させ形成する。
このようにして得られた本発明の半導体式ガス検知素子X(本発明例1:第一ガス検出手段10に使用する)をブリッジ回路に組み込み、被検知ガスに対する感度評価に使用した。
本発明例2の半導体式ガス検知素子X’(ガス感応部に2モル%のモリブデン酸化物を添加)と、比較例1として酸化スズを主成分とするガス感応部を有する半導体式ガス検知素子(ガス感応部にモリブデン酸化物を添加しない)とにおいて、各種ガスの検知感度(DC2.4V通電時(10オーム負荷))を調べた。使用したガスは、エタノール、メタン、イソブタン、水素、一酸化炭素、トルエン、アセトン、酢酸エチルであった。
よって、半導体式ガス検知素子X’において、ガス感応部にモリブデン酸化物を添加することにより、におい成分を感度よく検出することができるものと認められた。
本発明例2の半導体式ガス検知素子X’と、比較例1の半導体式ガス検知素子とにおいて、シリコーンガス(OMCTS:Octamethylcyclotetrasiloxane、10ppm)が存在する環境におけるガス感度の変化を調べた。検知対象のガスは、空気、エタノール(5〜100ppm)とした。
実施例1で説明した本発明例2の半導体式ガス検知素子X’の作製方法において、使用した酸化スズの半導体ペーストを酸化インジウム(In2O3)の半導体ペーストに替えて半導体式ガス検知素子を作製した。このようにして得られた半導体式ガス検知素子X’(本発明例3:ガス感応部に2モル%のモリブデン酸化物を添加)をブリッジ回路に組み込み、被検知ガスに対する感度評価に使用した。
本発明例3の半導体式ガス検知素子X’と、比較例2として酸化インジウムを主成分とするガス感応部を有する半導体式ガス検知素子(ガス感応部にモリブデン酸化物を添加しない)とにおいて、各種ガスの感度(DC2.4V通電時(10オーム負荷))を調べた。使用したガスは、エタノール、水素、トルエン、アセトン、酢酸エチルであった。
本発明例2の半導体式ガス検知素子X’において、ガス感応部に添加するモリブデン酸化物の有効濃度を調べた。
従って、モリブデン酸化物の含有量が0.5〜10モル%であれば、シリコーンガスが存在する環境でもにおい成分を正確に検出できることが判明した。
本発明例2の半導体式ガス検知素子X’において、ガス感応部に添加するランタン酸化物の有効濃度を調べた。
本発明例2の半導体式ガス検知素子X’において、ガス感応部に添加する鉛酸化物の有効濃度を調べた。
触媒層3に添加したタングステン酸化物の添加量を0〜10モル%の間で変化させた場合に、エタノール100ppmに対する感度およびアセトン100ppmに対する感度がどのように変化するかを調べた。金属酸化物半導体にはモリブデン酸化物2モル%、ランタン酸化物0.5モル%および鉛酸化物0.5モル%を添加したものを使用した。結果を表4に示した。
尚、本実施例では触媒層3に担持される担持物としてタングステン酸化物を使用した場合について説明したが、モリブデン酸化物であっても同様の結果を示した(結果は示さない)。
本発明例1の半導体式ガス検知素子X(本発明例1、金属酸化物半導体:モリブデン酸化物2モル%、ランタン酸化物1モル%、鉛酸化物0.5モル%を含有、触媒層:タングステン酸化物2モル%を含有)において、9種のガス(エタノール、スチレン、キシレン、トルエン、トリメチルアミン、アンモニア、イソブタノール、酢酸メチル、アセトン)に対する感度とガス濃度との関係について調べた(図12)。図12より、全てのガスに対して1ppmから感度が十分得られ、また、エタノールの感度が最も低く、エタノールと他のガスとの分離も十分良いものと認められた。
このように本構成の半導体式ガス検知素子Xは、アルコールに対する感度を抑制した状態で、におい成分(硫化水素)を感度よく検出することができる。
半導体式ガス検知素子X(本発明例1:第一ガス検出手段10に使用する)と、半導体式ガス検知素子X’(本発明例2:第二ガス検出手段20に使用する)とを備えたガス検知部Aを作製し、このガス検知部Aを有する環境監視システムZを半導体製造工場のクリーンルーム内に設置し、当該クリーンルーム内に存在するガスを検知した(図14)。
そのため、警報レベル以上の検出値を検出した第二ガス検出手段20の周囲の雰囲気に含まれるガス成分を分析するべく、捕集手段によって第二ガス検出手段20の周囲の雰囲気を捕集して捕集した雰囲気を分析部Eに送って分析を行った。分析部Eにおいて、ガスクロマトグラム分離カラムとして、内径4mm全長20cmのフッ素樹脂製カラム管に、粒径80〜100μmのポリフェニルエーテル(PPE)製充填材5ring Uniport−HP(GLサイエンス社製)を充填したものを用い、カラム温度25℃、キャリアガス流量60ml/分の条件でガス成分の分析を行った。
A ガス検知部
E 分析部
F 監視部
10 第一ガス検出手段
20 第二ガス検出手段
Claims (5)
- 閉鎖空間の内部に存在するガス成分を検知するガス検知部を備えた環境監視システムであって、
前記ガス検知部は、前記閉鎖空間の異なった領域に配設される複数のガス検出手段を備え、
前記ガス検出手段のいずれかが所定値以上の検出値を検出した場合に、当該所定値以上の検出値を検出したガス検出手段の周囲の雰囲気に含まれるガス成分を分析する分析部を備える環境監視システム。 - 前記ガス成分の変化を監視する監視部を備える請求項1に記載の環境監視システム。
- 前記ガス検知部は、第一ガス検出手段および第二ガス検出手段を備え、両者において被検知ガスの検知特性を異ならせてあり、
前記第一ガス検出手段の検知出力および前記第二ガス検出手段の検知出力に基づいて所望のガス成分を検知、分析および監視する請求項1または2に記載の環境監視システム。 - 前記ガス検知部におけるガス検出手段は、清浄ガスを用いてゼロ点を設定する請求項1〜3の何れか一項に記載の環境監視システム。
- 前記ガス検出手段の周囲の雰囲気を捕集し、捕集した雰囲気を前記分析部に送る捕集手段を備え、
何れかのガス検出手段が所定値以上の検出値を検出すると、前記監視部は、前記捕集手段に所定値以上を検出したガス検出手段の周囲の雰囲気の捕集を指示し、前記捕集手段から送られる雰囲気の分析を前記分析部に指示する請求項2に記載の環境監視システム。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013233540A JP6442754B2 (ja) | 2013-11-11 | 2013-11-11 | 環境監視システム |
KR1020167006050A KR20160042951A (ko) | 2013-08-09 | 2014-08-06 | 환경 감시 시스템 |
PCT/JP2014/070723 WO2015020085A1 (ja) | 2013-08-09 | 2014-08-06 | 環境監視システム |
CN201480044439.2A CN105492896A (zh) | 2013-08-09 | 2014-08-06 | 环境监测系统 |
TW103127256A TWI688766B (zh) | 2013-08-09 | 2014-08-08 | 環境監視系統 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013233540A JP6442754B2 (ja) | 2013-11-11 | 2013-11-11 | 環境監視システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015094641A JP2015094641A (ja) | 2015-05-18 |
JP6442754B2 true JP6442754B2 (ja) | 2018-12-26 |
Family
ID=53197134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013233540A Expired - Fee Related JP6442754B2 (ja) | 2013-08-09 | 2013-11-11 | 環境監視システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6442754B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7428771B1 (ja) | 2022-10-12 | 2024-02-06 | 新コスモス電機株式会社 | ガスセンサおよびガスセンサを備えたガス警報器 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59230138A (ja) * | 1983-06-11 | 1984-12-24 | Horiba Ltd | 有害ガス警報器 |
JP3539080B2 (ja) * | 1996-06-20 | 2004-06-14 | 株式会社島津製作所 | 水質分析装置 |
JP3492248B2 (ja) * | 1999-07-26 | 2004-02-03 | 三菱重工業株式会社 | 金属中の微量ヘリウム測定方法 |
JP3833167B2 (ja) * | 2001-12-07 | 2006-10-11 | 大阪瓦斯株式会社 | 油脂火災防止用ガス検知器 |
DE10348565B4 (de) * | 2003-10-20 | 2007-01-04 | Wagner Alarm- Und Sicherungssysteme Gmbh | Verfahren und Vorrichtung zum Erkennen und Lokalisieren eines Brandes |
JP2009229334A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Fujitsu Microelectronics Ltd | 測定装置及び測定方法 |
JP2011232300A (ja) * | 2010-04-30 | 2011-11-17 | Shimizu Corp | モニタリングシステムおよびモニタリング方法 |
-
2013
- 2013-11-11 JP JP2013233540A patent/JP6442754B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015094641A (ja) | 2015-05-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2015020085A1 (ja) | 環境監視システム | |
US9945803B2 (en) | Gas detecting device and method thereof | |
JP7143218B2 (ja) | 空気清浄機及び空気清浄方法 | |
US9651531B2 (en) | Air sampling system providing compound discrimination via comparative PID approach | |
EP3186628A1 (en) | Sensor system and sensing method | |
KR101950491B1 (ko) | 기능성 에어필터를 포함하는 공기정화기 및 그 동작 방법 | |
WO2018115531A1 (en) | A system and method for measuring a concentration of a pollutant within a gas | |
JP6442754B2 (ja) | 環境監視システム | |
EP0602227A4 (en) | SENSOR OF HALOGENATED COMPOUNDS. | |
EP3308138B1 (en) | Method of designing a particle sensor and particle sensing method | |
JP2015034796A (ja) | 半導体式ガス検知素子 | |
KR101751449B1 (ko) | 휘발성 유기화합물의 분별 감지를 위한 그래핀옥사이드와 금속산화물 기반 센싱레이어 제조 방법 및 이에 의해 제조된 센서 | |
JP2019152566A (ja) | ガスセンサ群及び可燃性ガスの分析方法 | |
JP3171745B2 (ja) | 基板型半導体式ガスセンサ及びガス検出器 | |
JP5866713B2 (ja) | ガス検知器 | |
JP5906531B2 (ja) | 半導体式ガス検知素子 | |
JP2014126444A (ja) | 半導体式ガスセンサの劣化判定方法及び判定装置 | |
JP3203120B2 (ja) | 基板型半導体式ガスセンサ及びガス検出器 | |
JP2017150944A (ja) | ガスセンサ群 | |
JP2009244073A (ja) | イオン化式ガスセンサ | |
Lozanoa et al. | Detection of pollutants in water using a wireless network of electronic noses | |
KR102716826B1 (ko) | 가스센싱장치를 사용하는 공기청정기의 사용방법 | |
JP5798508B2 (ja) | ガス検知装置 | |
JP2011202993A (ja) | 感応部に酸化セリウムを含むガスセンサの初期安定化状態の判定方法 | |
KR20150005361A (ko) | 호흡 가스 분석 장치 및 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20161013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170829 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180403 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20181030 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20181106 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6442754 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |