JP6442317B2 - Positioning control method - Google Patents
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Description
本発明は、相互の送り軸が直交しない状態(非直交状態)で交差する2つの送り機構を備えた送り装置の位置決め制御方法に関する。 The present invention relates to a positioning control method for a feed device provided with two feed mechanisms that intersect in a state where the feed axes are not orthogonal (non-orthogonal state).
旋盤などの工作機械では、従来、送り軸が非直交状態で交差する2つの送り機構を備え、この2つの送り機構による同調した送り動作によって、仮想の送り軸を創成するように構成された工作機械がある。このような工作機械の一例としての旋盤を図9に示す。尚、図9は、当該旋盤を、その主軸と対向する方向から視た側面図である。 A machine tool such as a lathe has conventionally been provided with two feed mechanisms in which the feed axes intersect in a non-orthogonal state, and a machine configured to create a virtual feed axis by a synchronized feed operation by the two feed mechanisms. There is a machine. A lathe as an example of such a machine tool is shown in FIG. FIG. 9 is a side view of the lathe as viewed from the direction facing the main shaft.
図9に示すように、この旋盤100は、ベッド101、このベッド101上に配設された主軸台102,心押台104及び往復台120、この往復台120上に、矢示X軸方向に移動可能に配設されたサドル110、同様にサドル110上に、矢示Y’軸方向に移動可能に配設され刃物台111などを備えている。
As shown in FIG. 9, the
前記主軸台102は主軸103を回転自在に保持し、また、同様に前記心押台104は心押軸105を回転自在に保持しており、これら主軸103及び心押軸105は、相互に対向するように同軸上に位置している。
The
前記往復台120は、Z軸送り機構130により駆動されて、前記主軸103の軸線と平行な方向であり、紙面に対して直交する方向の送り軸であるZ軸方向に沿って移動するように前記ベッド101上に配設され、前記サドル110は、X軸送り機構125により駆動されて、前記Z軸と直交する方向の送り軸であるX軸方向に沿って移動するように、前記往復台120上に設けられている。
The
また、前記刃物台111は、タレット112を、前記主軸103の軸線と平行な軸線を中心として回転自在に保持しており、Y’軸送り機構115により駆動されて、前記Z軸と直交し、且つ前記X軸とは非直交状態で交差する方向の送り軸であるY’軸方向に沿って移動するように、サドル110上に設けられている。
The
前記Z軸送り機構130は、前記ベッド101上に設けられて、前記往復台120のZ軸方向に沿った移動を案内するZ軸案内部132と、同じくベッド101上に設けられたZ軸サーボモータ131と、このZ軸サーボモータ131に接続されたZ軸ボールねじ(図示せず)と、このZ軸ボールねじ(図示せず)に螺合し且つ前記往復台120に固設されたボールナット(図示せず)などから構成される。
The Z-
また、前記X軸送り機構125は、前記往復台120に設けられて、前記サドル110のX軸方向に沿った移動を案内するX軸案内部121と、同じく往復台120に設けられたX軸サーボモータ126と、このX軸サーボモータ126に接続されたX軸ボールねじ(図示せず)と、このX軸ボールねじ(図示せず)に螺合し且つ前記サドルに固設されたボールナット(図示せず)などから構成される。
The
同様に、前記Y’軸送り機構115は、前記サドル110に設けられて前記刃物台111のY’軸方向に沿った移動を案内するY’軸案内部113と、同じくサドル110に設けられたY’軸サーボモータ116と、Y’軸サーボモータ116に接続されたY’軸ボールねじ(図示せず)と、このY’軸ボールねじ(図示せず)に螺合し且つ前記刃物台111に固設されたボールナット(図示せず)などから構成される。
Similarly, the Y′-
そして、前記Z軸送り機構130のZ軸サーボモータ131、X軸送り機構125のX軸サーボモータ126及びY’軸送り機構115のY’軸サーボモータ116は、それぞれ適宜制御装置によってその作動が制御される。
The Z-
以上の構成を備えた旋盤100では、前記制御装置による制御の下で、前記タレット112が、主軸103の軸線に沿ったZ軸方向、このZ軸に直交するX軸方向、並びにZ軸及びX軸の双方に直交するY軸方向(創成Y軸方向)に移動する。
In the
即ち、タレット112は、前記制御装置による制御の下で、前記Z軸サーボモータ131が駆動されることによりZ軸に沿って移動し、前記X軸サーボモータ126が駆動されることによりX軸に沿って移動する。
That is, the
また、前記制御装置による制御の下で、前記X軸サーボモータ126及びY’軸サーボモータ116が同調して駆動されることにより、タレット112は前記Z軸及びX軸の双方に直交する前記創成Y軸方向に沿って移動する。具体的には、X軸送り機構125によりサドル110がX軸マイナス方向に移動すると同時に、これに同調して、Y’軸送り機構115により刃物台111がY’軸プラス方向に移動することで、タレット112がY軸プラス方向に移動する。これとは逆に、X軸送り機構125によりサドル110がX軸プラス方向に移動すると同時に、これに同調して、Y’軸送り機構115により刃物台111がY’軸マイナス方向に移動することで、タレット112がY軸マイナス方向に移動する。
Further, under the control of the control device, the
斯くして、この旋盤100によれば、前記主軸103にワークを適宜保持させ、前記タレット112に工具を適宜保持させるとともに、前記ワークを回転させた状態で、前記工具をX−Z平面で移動させることにより、当該ワークを旋削加工することができ、また、前記ワークの回転を停止、又は当該ワークをゆっくりと回転させながら、前記タレット112に保持された回転工具を、X軸,Y軸及びZ軸の3次元空間内で移動させることによって、所謂ミーリング加工を行うことができる。
Thus, according to the
ところで、従来、工作機械の分野では、その良好な加工精度を保証すべく、当該工作機械を構成する各送り機構について、その位置決め精度を補償するようにしている。例えば、各送り機構において、制御対象を所定ピッチ間隔で移動させながらその実際の移動位置を測定して、指令位置と制御対象の実移動位置との誤差(ピッチ誤差)を算出しておき、各送り機構を駆動,制御する際に、算出されたピッチ誤差に基づいて、その制御位置を補正するようにしている。尚、ピッチ誤差を測定する測定装置の一例としては、下記特許文献1に記載されるものがある。
By the way, conventionally, in the field of machine tools, in order to guarantee the good machining accuracy, the positioning accuracy of each feed mechanism constituting the machine tool is compensated. For example, in each feed mechanism, the actual movement position is measured while moving the control object at a predetermined pitch interval, and the error (pitch error) between the command position and the actual movement position of the control object is calculated. When the feed mechanism is driven and controlled, the control position is corrected based on the calculated pitch error. An example of a measuring apparatus that measures the pitch error is described in
そして、このような補正は、当然のことながら、上述した構成の旋盤100においても必要であり、当該旋盤100では、従来、X軸送り機構125、Y’軸送り機構115及びZ軸送り機構130について、それぞれピッチ誤差を測定し、X軸送り機構125、Y’軸送り機構115及びZ軸送り機構130を駆動して位置決めする際に、それぞれのピッチ誤差を補正するようにしている。
Of course, such correction is also necessary in the
尚、この旋盤100では、X軸送り機構125及びY’軸送り機構115によって創成される前記創成Y軸方向のピッチ誤差を補正する必要があるが、これについては、従来、X軸送り機構125及びY’軸送り機構115の各ピッチ誤差を補正することで、創成Y軸方向のピッチ誤差が補正されるものと考えられていた。
In this
ところで、上記旋盤100では、上述したように、X軸を送り軸とするX軸送り機構125と、このX軸に交差するY’軸を送り軸とするY’軸送り機構115との同調した送り動作によって、仮想の送り軸であるY軸を創成するようにしているので、理論上、Y軸方向における位置決め誤差には、X軸及びY’軸を含む平面(この平面にはY軸も含まれる)内におけるX軸の真直度、及びY’軸の真直度に起因した誤差が含まれることになる。
In the
そして、前記Y’軸の真直度は、サドル110に設けられるY’軸案内部113に依存するものであるが、サドル110が往復台120上に配設され、しかもかなりの剛性を有する構造体とすることができることを考慮すると、結局のところ前記Y’軸の真直度は、サドル110に形成されるY’軸案内部113の加工精度に集約され、この加工精度は十分に高精度に実現し得るので、結論としては、前記Y’軸の真直度が前記創成Y軸方向の位置決め誤差に与える影響は、極めて小さいと言える。
The straightness of the Y ′ axis depends on the Y ′
一方、前記X軸送り機構125が設けられる往復台120は、一般的に、図9に示すように、ベッド101からオーバハングした状態で設けられることが多く、サドル110の位置によって、この往復台120が大きく変形するため、前記X−Y’平面内におけるX軸の真直度は、Y’軸の真直度に比べて悪く、前記創成Y軸のピッチ誤差に大きく影響する。
On the other hand, the
このような問題を避けるべく、往復台120がベッド101からオーバハングしないように、その両端部を支持することも考えられるが、このような支持態様を採用しても、サドル110が往復台120の中間部に位置する場合には、往復台120が凹状に弾性変形するため、結局のところ前記X軸の真直度を改善することはできない。
In order to avoid such a problem, it is conceivable that both ends of the
このように、上記旋盤100では、X−Y’平面における前記X軸の真直度に起因した創成Y軸方向の位置決め誤差を生じるが、従来、このような創成Y軸方向の位置決め誤差については、これを補正しておらず、したがって、創成Y軸方向の位置決め精度は、必ずしも十分なものとは言えないものであった。
Thus, in the
本発明は、以上の実情に鑑みなされたものであって、相互の送り軸が非直交状態で交差する2つの送り機構を備え、この2つの送り機構による同調した送り動作により、仮想の送り軸を創成するように構成された送り装置において、前記仮想の送り軸方向における位置決めを高精度に実行可能な位置決め制御方法の提供を、その目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and includes two feed mechanisms in which the feed axes intersect with each other in a non-orthogonal state, and a virtual feed shaft is obtained by a synchronized feed operation by the two feed mechanisms. It is an object of the present invention to provide a positioning control method capable of performing positioning in the virtual feed axis direction with high accuracy in the feeding device configured to create the above.
上記課題を解決するための本発明は、第1送り軸を有し、該第1送り軸に沿って移動体を移動させる第1送り機構と、前記第1送り軸と非直交状態で交差する第2送り軸を有し、該第2送り軸に沿って前記第1送り機構を移動させる第2送り機構とを備えた送り装置の、前記第1送り機構及び第2送り機構の作動を制御する制御方法であって、
前記第1送り軸及び第2送り軸についてそれぞれ設定される位置決めデータに従い前記第1送り機構及び第2送り機構を同時に動作させて、前記移動体を前記第2送り軸と直交する仮想の送り軸方向に位置決めする位置決め制御方法において、
前記仮想送り軸方向における前記移動体の位置決め精度を予め取得した後、
取得した前記仮想送り軸方向の位置決め精度を基に、前記第2送り機構の第2送り軸について、該第2送り軸及び前記仮想送り軸を含む平面内での真直度を予め推定しておき、
前記移動体を前記仮想送り軸方向に移動させるべく、前記位置決めデータに従って前記第1送り機構及び第2送り機構を位置決め制御する際には、前記推定した第2送り機構の第2送り軸方向の真直度に基づいて得られる、前記第1送り機構の第1送り軸に沿った位置決め誤差量、及び第2送り機構の第2送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量をそれぞれ算出して、算出した補正量に従って前記各位置決めデータを補正するようにした位置決め制御方法に係る。
The present invention for solving the above-mentioned problems has a first feed shaft that has a first feed shaft and moves a moving body along the first feed shaft, and intersects the first feed shaft in a non-orthogonal state. Control of the operation of the first feed mechanism and the second feed mechanism of a feed device having a second feed shaft and a second feed mechanism that moves the first feed mechanism along the second feed shaft Control method,
According to positioning data set for each of the first feed axis and the second feed axis, the first feed mechanism and the second feed mechanism are simultaneously operated to make the movable body a virtual feed axis that is orthogonal to the second feed axis. In a positioning control method for positioning in a direction,
After acquiring in advance the positioning accuracy of the moving body in the virtual feed axis direction,
Based on the obtained positioning accuracy in the direction of the virtual feed axis, the straightness in the plane including the second feed axis and the virtual feed axis is estimated in advance for the second feed axis of the second feed mechanism. ,
When positioning the first feed mechanism and the second feed mechanism according to the positioning data to move the moving body in the virtual feed axis direction, the estimated second feed mechanism in the second feed axis direction is used. A correction amount for compensating for the positioning error amount along the first feed axis of the first feed mechanism and the positioning error amount along the second feed axis of the second feed mechanism, obtained based on the straightness, is calculated. The positioning control method corrects each positioning data according to the calculated correction amount.
本発明によれば、まず、前記第1送り軸及び第2送り軸についてそれぞれ設定された位置決めデータに従って、前記第1送り機構及び第2送り機構を同時に動作させて、前記移動体を前記仮想送り軸方向に移動させ、レーザ測定装置などの適宜測定装置を用いて、前記仮想送り軸方向における前記移動体の位置決め精度を取得する。尚、この仮想送り軸方向の位置決め精度は、当該送り装置の性能を評価するために、標準的に評価される精度である。 According to the present invention, first, according to the positioning data set for the first feed shaft and the second feed shaft, the first feed mechanism and the second feed mechanism are simultaneously operated to move the moving body to the virtual feed. The moving body is moved in the axial direction, and the positioning accuracy of the movable body in the virtual feed axis direction is obtained using an appropriate measuring device such as a laser measuring device. Note that the positioning accuracy in the virtual feed axis direction is a standard evaluation accuracy in order to evaluate the performance of the feed device.
次に、上記のようにして取得された前記仮想送り軸方向の位置決め精度を基に、前記第2送り機構の第2送り軸について、該第2送り軸及び前記仮想送り軸を含む平面内での真直度を推定する。 Next, based on the positioning accuracy in the virtual feed axis direction acquired as described above, the second feed axis of the second feed mechanism is within a plane including the second feed axis and the virtual feed axis. Estimate the straightness of.
上述したように、仮想送り軸方向における位置決め誤差は、理論的には、第2送り軸及び仮想送り軸を含む平面(この平面には第1軸も含まれる)内における第2送り軸の真直度、及び第1送り軸の真直度に起因した誤差が含まれるが、前記第1送り軸の真直度が前記仮想送り軸方向の位置決め精度に与える影響は極わずかであり、仮想送り軸方向における位置決め精度は、第2送り軸の真直度に大きく依存している。 As described above, the positioning error in the virtual feed axis direction is theoretically the straightness of the second feed axis in the plane including the second feed axis and the virtual feed axis (this plane also includes the first axis). And errors due to the straightness of the first feed axis are included, but the influence of the straightness of the first feed axis on the positioning accuracy in the virtual feed axis direction is negligible. The positioning accuracy greatly depends on the straightness of the second feed shaft.
したがって、第1送り機構及び第2送り機構を動作させることによって実行される、仮想送り軸方向における位置決め精度は、第2送り軸における真直度がそのまま発現されていると見做すことができ、仮想送り軸方向の位置決め精度から、第2送り機構の第2送り軸についての真直度を推定することができる。 Therefore, the positioning accuracy in the virtual feed axis direction, which is executed by operating the first feed mechanism and the second feed mechanism, can be considered as straightness in the second feed axis is expressed as it is. From the positioning accuracy in the virtual feed axis direction, the straightness of the second feed mechanism with respect to the second feed axis can be estimated.
そして、前記移動体を前記仮想送り軸方向に移動させるべく、前記位置決めデータに従って前記第1送り機構及び第2送り機構を位置決め制御する際には、前記推定した第2送り機構の第2送り軸方向の真直度に基づいて、前記第1送り機構の第1送り軸に沿った位置決め誤差量と、第2送り機構の第2送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量をそれぞれ算出して、算出した補正量に従って前記各位置決めデータを補正する。これにより、仮想送り軸方向の位置決め誤差が補正される。 When the positioning control of the first feed mechanism and the second feed mechanism is performed according to the positioning data in order to move the moving body in the virtual feed axis direction, the estimated second feed axis of the second feed mechanism Based on the straightness of the direction, the amount of positioning error along the first feed axis of the first feed mechanism and the amount of correction to compensate for the amount of positioning error along the second feed axis of the second feed mechanism are calculated. Thus, each positioning data is corrected according to the calculated correction amount. Thereby, the positioning error in the virtual feed axis direction is corrected.
即ち、仮想送り軸方向の位置決めは、前記第1送り機構の第1送り軸方向の位置決め動作と、第2送り機構の第2送り軸方向の位置決め動作との同調した複合動作によって実現されるので、仮想送り軸方向の位置決め誤差を修正するには、その誤差に応じた第1送り軸方向の補正と、第2送り軸方向の補正とを行う必要があり、このような補正を行うことによって、仮想送り軸方向の位置決め誤差が補償される。 That is, the positioning in the virtual feed axis direction is realized by a combined operation of the positioning operation in the first feed axis direction of the first feed mechanism and the positioning operation in the second feed axis direction of the second feed mechanism. In order to correct the positioning error in the virtual feed axis direction, it is necessary to perform correction in the first feed axis direction and correction in the second feed axis direction in accordance with the error, and by performing such correction, The positioning error in the virtual feed axis direction is compensated.
このように、本発明に係る位置決め制御方法によれば、従来実現されていなかった仮想送り軸方向の位置決め誤差を補償することができるので、当該仮想送り軸方向の位置決め精度を高精度なものとすることができる。 As described above, according to the positioning control method according to the present invention, it is possible to compensate for the positioning error in the virtual feed axis direction which has not been realized in the past, so that the positioning accuracy in the virtual feed axis direction is highly accurate. can do.
尚、本発明において、前記第1送り機構の第1送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量に、前記第1送り機構の第1送り軸に沿ったピッチ誤差を補償する補正量を含めるとともに、第2送り機構の第2送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量に、前記第2送り機構の第2送り軸に沿ったピッチ誤差を補償する補正量を含めるようにしても良い。 In the present invention, the correction amount for compensating the positioning error along the first feed axis of the first feed mechanism is set to the correction amount for compensating the pitch error along the first feed axis of the first feed mechanism. In addition, the correction amount for compensating for the positioning error along the second feed axis of the second feed mechanism includes the correction amount for compensating for the pitch error along the second feed axis of the second feed mechanism. Also good.
従来、一般的には、予め、前記第1送り機構の第1送り軸におけるピッチ誤差、及び前記第2送り機構の第2送り軸におけるピッチ誤差を測定しておき、第1送り機構の位置決め動作、及び第2送り機構の位置決め動作の際に、それぞれのピッチ誤差を補正するようにしている。したがって、前記第1送り機構の第1送り軸方向の位置決め動作と、第2送り機構の第2送り軸方向の位置決め動作との同調した複合動作によって、前記仮想送り軸方向の位置決めを行う際には、第1送り機構の第1送り軸方向の位置決めに際し、そのピッチ誤差を補正するとともに、第2送り機構の第2送り軸方向の位置決めに際して、そのピッチ誤差を補正するようにすれば、当該仮想送り軸方向の位置決めを、より高精度なものとすることができる。 Conventionally, generally, a pitch error in the first feed shaft of the first feed mechanism and a pitch error in the second feed shaft of the second feed mechanism are measured in advance, and the positioning operation of the first feed mechanism is performed. In the positioning operation of the second feed mechanism, each pitch error is corrected. Therefore, when the positioning in the virtual feed axis direction is performed by the combined operation of the positioning operation in the first feed axis direction of the first feed mechanism and the positioning operation in the second feed axis direction of the second feed mechanism. When the first feed mechanism is positioned in the first feed axis direction, the pitch error is corrected, and when the second feed mechanism is positioned in the second feed axis direction, the pitch error is corrected. Positioning in the virtual feed axis direction can be made with higher accuracy.
更に、本発明において、前記第1送り機構の第1送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量に、前記第1送り機構の第1送り軸に沿ったバックラッシ誤差を補償する補正量を含めるとともに、第2送り機構の第2送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量に、前記第2送り機構の第2送り軸に沿ったバックラッシ誤差を補償する補正量を含めるようにしても良い。 Further, in the present invention, a correction amount for compensating a backlash error along the first feed shaft of the first feed mechanism is added to a correction amount for compensating the positioning error amount along the first feed shaft of the first feed mechanism. In addition, the correction amount for compensating for the positioning error along the second feed axis of the second feed mechanism includes the correction amount for compensating for the backlash error along the second feed axis of the second feed mechanism. Also good.
従来、一般的に、上記ピッチ誤差補正に加えて、バックラッシ補正が行われている。したがって、前記仮想送り軸方向の位置決めにあたり、第1送り機構の第1送り軸方向の位置決めの際にバックラッシ補正を実行するとともに、第2送り機構の第2送り軸方向の位置決めの際にバックラッシ補正を実行するようにすれば、当該仮想送り軸方向の位置決めを、より高精度なものとすることができる。尚、バックラッシ補正は、前記第1送り機構の第1送り軸に沿った送り方向を反転する際に発現するバックラッシ量、及び前記第2送り機構の第2送り軸に沿った送り方向を反転する際に発現するバックラッシ量を、予め測定しておき、第1送り機構の送り方向を反転する際、及び第2送り機構の送り方向を反転する際に、それぞれのバックラッシ量を補正することによって実行される。 Conventionally, backlash correction is generally performed in addition to the pitch error correction. Therefore, when positioning in the virtual feed axis direction, backlash correction is performed when the first feed mechanism is positioned in the first feed axis direction, and backlash correction is performed when the second feed mechanism is positioned in the second feed axis direction. As a result, the positioning in the virtual feed axis direction can be made with higher accuracy. The backlash correction reverses the amount of backlash that occurs when the feed direction along the first feed axis of the first feed mechanism is reversed and the feed direction along the second feed axis of the second feed mechanism. Executed by measuring the amount of backlash that occurs in advance and correcting the amount of backlash when reversing the feed direction of the first feed mechanism and when reversing the feed direction of the second feed mechanism. Is done.
以上説明したように、本発明に係る位置決め制御方法によれば、従来実現されていなかった仮想送り軸方向の位置決め誤差を補償することができるので、当該仮想送り軸方向の位置決め精度を高精度なものとすることができる。 As described above, according to the positioning control method of the present invention, it is possible to compensate for a positioning error in the virtual feed axis direction, which has not been realized in the past, so that the positioning accuracy in the virtual feed axis direction is highly accurate. Can be.
以下、本発明の具体的な実施形態に係る位置決め制御方法について、図面を参照しながら説明する。尚、本例の位置決め制御方法は、図9に示した旋盤100を制御する方法であり、図1に示した制御装置1によって実行される。
Hereinafter, a positioning control method according to a specific embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. Note that the positioning control method of this example is a method of controlling the
A.制御装置の構成について
まず、本例の制御装置1の構成について説明する。図1に示すように、本例の制御装置1は、NCプログラム記憶部2、プログラム解析部3、位置指令部4、位置補正部6、補正データ記憶部5、X軸位置制御部10、X軸速度制御部11、X軸電流制御部12、Y’軸位置制御部15、Y’軸速度制御部16、Y’軸電流制御部17、Z軸位置制御部20、Z軸速度制御部21及びZ軸電流制御部22など備えている。尚、図1には、X軸サーボモータ126、Y’軸サーボモータ116及びZ軸サーボモータ131を制御するための主要な構成のみを図示している。
A. Regarding Configuration of Control Device First, the configuration of the
前記NCプログラム記憶部2は、NCプログラムを記憶する機能部であり、NCプログラムは、例えば、外部から入力される。また、前記プログラム解析部3は、前記NCプログラム記憶部2に格納されたNCプログラムを読み出して実行する機能部であり、読み出したNCプログラムを解析して、各送り軸(X軸、創成Y軸及びZ軸)に関する移動位置及び送り速度などを認識して、前記位置指令部4に送信する処理を行う。
The NC
前記位置指令部4は、前記プログラム解析部3から受信した各送り軸についての移動位置及び送り速度を基に、各送り軸についての位置指令を生成して、生成した位置指令をそれぞれX軸位置制御部10,Y’軸位置制御部15及びZ軸位置制御部20に送信する。
The
例えば、前記位置指令部4は、X軸に関する移動位置及び送り速度に関する指令を受信すると、これに応じたX軸の位置指令を生成してX軸位置制御部10に送信し、また、Z軸に関する移動位置及び送り速度に関する指令を受信すると、これに応じたZ軸の位置指令を生成してZ軸位置制御部20に送信する。また、創成Y軸に関する移動位置及び送り速度に関する指令を受信すると、当該創成Y軸が前記X軸送り機構125と、Y’軸送り機構115との同調した送り動作によって生成されるものであるため、位置指令部4は、受信指令に応じたX軸の位置指令及びY’軸の位置指令を生成して、X軸の位置指令をX軸位置制御部10に送信するとともに、Y’軸の位置指令をY’軸位置制御部15に送信する。
For example, when the
そして、前記位置指令を受信したX軸位置制御部10は、受信した位置指令に従い速度指令を生成してX軸速度制御部11に送信し、X軸速度制御部11は受信した速度指令に従い電流指令を生成してX軸電流制御部12に送信し、X軸電流制御部12は受信した電流指令に従い駆動電流を生成してX軸サーボモータ126に供給する。
Then, the X-axis
同様に、前記Y’軸位置制御部15は、受信した位置指令に従い速度指令を生成してY’軸速度制御部16に送信し、Y’軸速度制御部16は受信した速度指令に従い電流指令を生成してY’軸電流制御部17に送信し、Y’軸電流制御部17は受信した電流指令に従い駆動電流を生成してY’軸サーボモータ116に供給する。
Similarly, the Y′-axis
また、前記Z軸位置制御部20は、受信した位置指令に従い速度指令を生成してZ軸速度制御部21に送信し、Z軸速度制御部21は受信した速度指令に従い電流指令を生成してZ軸電流制御部22に送信し、Z軸電流制御部22は受信した電流指令に従い駆動電流を生成してZ軸サーボモータ131に供給する。
The Z-axis
斯くして、前記X軸サーボモータ126は前記X軸電流制御部12から供給される駆動電流によって駆動され、前記Y’軸サーボモータ116は前記Y’軸電流制御部17から供給される駆動電流によって駆動され、また、前記Z軸サーボモータ131は前記Z軸電流制御部22から供給される駆動電流によって駆動される。尚、X軸サーボモータ126,Y’軸サーボモータ116及びZ軸サーボモータ131にはそれぞれロータリエンコーダが付設されており、各ロータリエンコーダによって検出される実位置データが対応する各位置指令に対してフィードバックされる。
Thus, the
前記補正データ記憶部5は、X軸,Y’軸及びZ軸の各位置に対応した、ピッチ誤差等を補償するための補正量を含んだ位置補正量、並びにX軸,Y’軸及びZ軸におけるバックラッシ補正量を記憶する機能部であり、外部から入力されたこれら位置補正量及びバックラッシ補正量を記憶する。
The correction
また、前記位置補正部6は、前記位置指令部4によって生成された位置指令を当該位置指令部4から受信し、受信した位置指令に対する補正量を前記補正データ記憶部5から読み出して、X軸位置制御部10,Y’軸位置制御部15及びZ軸位置制御部20に入力される各位置指令に、加える処理を行う処理部である。
The position correction unit 6 receives the position command generated by the
B.本例の位置決め制御方法について
次に、上記構成を備えた制御装置1によって実行される、本例の位置決め制御方法について説明する。
B. Next, the positioning control method of this example executed by the
まず、X軸送り機構125のX軸方向の位置決め精度(ピッチ誤差を含む)及びバックラッシ量、Y’軸送り機構115のY’軸方向の位置決め精度(ピッチ誤差を含む)及びバックラッシ量、並びにZ軸送り機構130のZ軸方向の位置決め精度(ピッチ誤差を含む)及びバックラッシ量を測定し、測定された各ピッチ誤差及びバックラッシに係る誤差量を基に、これを補償するために必要な各補正量を算出して、前記補正データ記憶部5に格納する。
First, the positioning accuracy (including pitch error) and backlash amount of the
尚、前記位置決め精度及びバックラッシ量は、例えば、レーザ測長器を用いて測定することができるが、他の機器を用いて測定しても良い。レーザ測長器は、例えば、レーザヘッド及び反射鏡から構成され、レーザヘッドは、レーザ光を照射するレーザ発振器、レーザ光を受光する受光素子、及び受光素子の前に設けられたレーザ干渉計から構成される。このレーザ測長器では、レーザ発振器から反射鏡に向けてレーザ光を照射し、反射鏡によって反射され、レーザ干渉計を通過したレーザ光が前記受光素子により受光されることによって、反射鏡と受光素子と間の距離が測定される。 The positioning accuracy and backlash amount can be measured using, for example, a laser length measuring device, but may be measured using other devices. The laser length measuring device is composed of, for example, a laser head and a reflecting mirror, and the laser head includes a laser oscillator that irradiates laser light, a light receiving element that receives the laser light, and a laser interferometer provided in front of the light receiving element. Composed. In this laser length measuring device, a laser beam is emitted from a laser oscillator toward a reflecting mirror, reflected by the reflecting mirror, and laser light that has passed through the laser interferometer is received by the light receiving element, thereby receiving the reflecting mirror and the light receiving device. The distance between the elements is measured.
そして、このレーザ測長器を用い、前記X軸送り機構125について、その位置決め精度等を測定する場合、具体的には、まず、レーザヘッドを前記タレット112に取り付けて、このレーザヘッドからX軸に沿ってレーザ光が照射されるようにするとともに、レーザ光の照射方向前方に反射鏡を設置して、この反射鏡によって反射されるレーザ光がレーザヘッドに受光されるようにする。そして、X軸サーボモータを駆動して、タレット112をX軸方向に、例えば1mmピッチで移動させるように制御して、その実移動距離を前記レーザ測長器で測定することにより、X軸方向のピッチ誤差量を測定する。また、バックラッシ量については、タレット112のX軸に沿った移動方向を反転させた際の位置決め誤差から算出する。
When measuring the positioning accuracy and the like of the
前記Y’軸送り機構115及びZ軸送り機構130についても同様であり、上述したX軸送り機構125と同様にして、Y’軸送り機構115のピッチ誤差量及びバックラッシ量、並びにZ軸送り機構130のピッチ誤差量及びバックラッシ量をそれぞれ算出する。
The same applies to the Y′-
また、本例では、前記創成Y軸方向の位置決め精度についても同様に測定する。即ち、まず、前記レーザヘッドを前記タレット112に取り付けて、このレーザヘッドから創成Y軸に沿ってレーザ光が照射されるようにするとともに、レーザ光の照射方向前方に反射鏡を設置して、この反射鏡によって反射されるレーザ光がレーザヘッドに受光されるようにする。
Further, in this example, the positioning accuracy in the generating Y-axis direction is measured in the same manner. That is, first, the laser head is attached to the
そして、X軸送り機構125及びY’軸送り機構115を同時に駆動,制御して、タレット112を創成Y軸方向に、例えば1mmピッチで移動させるとともに、その実移動距離を前記レーザ測長器で測定して、創成Y軸方向の位置決め誤差を算出する。尚、タレット112のX軸方向の位置は、適宜位置に維持されるよう制御される。
The
次に、以上のようにして測定されたX軸送り機構125に係るX軸方向のピッチ誤差量及びバックラッシ量、Y’軸送り機構115に係るY’軸方向のピッチ誤差量及びバックラッシ量、並びにZ軸送り機構130に係るピッチ誤差量及びバックラッシ量を基に、これらを補償するための補正量、即ち、X軸方向のピッチ誤差補正量及びバックラッシ補正量、Y’軸方向のピッチ誤差補正量及びバックラッシ補正量、並びにZ軸方向のピッチ誤差補正量及びバックラッシ補正量をそれぞれ算出する。
Next, the pitch error amount and backlash amount in the X-axis direction related to the
また、測定された前記創成Y軸方向の位置決め誤差を基に、X−Y平面内における、前記X軸送り機構125の前記X軸方向に沿った真直度を推定し、推定した真直度を基に、その誤差を補償するための補正量を算出する。
Further, based on the measured positioning error in the Y-axis direction, the straightness along the X-axis direction of the
上述したように、創成Y軸方向の位置決め誤差は、実質的には、X−Y平面内における、X軸送り機構125のX軸方向に沿った真直度に等しいと言えるものである。したがって、X−Y平面内における、X軸送り機構125のX軸方向に沿った真直度は、創成Y軸の位置決め誤差から推定することができる。この点について、少し詳しく説明する。図5は、補正を行わない状態で測定した創成Y軸の位置決め誤差を表したグラフであるが、その横軸は、創成Y軸方向の位置であり、縦軸は位置決め誤差量である。この横軸に当たる創成Y軸方向の位置は、その性質上、X軸送り機構125におけるX軸方向の位置と、Y’軸送り機構115におけるY’軸方向の位置とによって表わされるものである。よって、創成Y軸の各位置に対応したX軸方向の位置と、その位置決め誤差との対応を採ることで、X軸送り機構125のX軸方向に沿った真直度が表され、このような処理を行うことによって、当該真直度を推定することができる。
As described above, it can be said that the positioning error in the generating Y-axis direction is substantially equal to the straightness along the X-axis direction of the
そして、本例では、このようにして推定した、X軸送り機構125の前記X軸方向に沿った真直度を基に、その誤差を補償するためのX軸方向の補正量とY’軸方向の補正量とを、X軸についてピッチ誤差補正量を算出したのと同じ各位置について算出する。即ち、Y軸方向の誤差を補償するための補正量は、X軸方向の成分(補正量)と、Y’軸方向の成分(補正量)とに分配されるため、このような処理によって、X軸方向の補正量とY’軸方向の補正量とを算出する。尚、実データが無い場合には、補間処理によって算出する。
In this example, based on the straightness along the X-axis direction of the
そして、以上のようにして算出した、X軸方向における1mmピッチ間隔の各位置における位置補正量、及びバックラッシ補正量、Y’軸方向における1mmピッチ間隔の各位置における位置補正量、及びバックラッシ補正量、並びにZ軸方向における1mmピッチ間隔の各位置における位置補正量、及びバックラッシ補正量を前記補正データ記憶部5内に格納する。
Then, the position correction amount and backlash correction amount at each position of 1 mm pitch interval in the X-axis direction, the position correction amount and backlash correction amount at each position of 1 mm pitch interval in the Y′-axis direction calculated as described above. , And the position correction amount and the backlash correction amount at each position at 1 mm pitch intervals in the Z-axis direction are stored in the correction
尚、X軸方向の各位置における位置補正量は、X軸方向のピッチ誤差補正量と、X軸の真直度を補償するための補正量とを合算した後、これを前記補正データ記憶部5内に格納する。図2は、このようにして補正データ記憶部5内に格納されるX軸の位置補正量に係るデータテーブルを示しており、テーブル中のX軸補正量は、X軸の真直度を補正する補正量とピッチ誤差補正量とを合算した値であり、Y’軸補正量はX軸の真直度を補正する補正量である。
The position correction amount at each position in the X-axis direction is obtained by adding the pitch error correction amount in the X-axis direction and the correction amount for compensating for the straightness of the X-axis, and then adding this to the correction
また、図3には、同じく補正データ記憶部5内に格納されるY’軸の位置補正量(ピッチ誤差補正量)に係るデータテーブルを示し、図4には、同様に補正データ記憶部5内に格納されるZ軸の位置補正量(ピッチ誤差補正量)に係るデータテーブルを示している。
3 shows a data table relating to the Y′-axis position correction amount (pitch error correction amount), which is also stored in the correction
斯くして、以上のようにして、X軸、Y’軸及びZ軸に係る位置補正量及びバックラッシ補正量を補正データ記憶部5内に格納した後、前記制御装置1による制御の下で、旋盤100が制御される。
Thus, as described above, after the position correction amount and the backlash correction amount related to the X axis, the Y ′ axis, and the Z axis are stored in the correction
例えば、前記NCプログラム記憶部2に格納されたNCプログラムに従って加工を実行する場合、まず、プログラム解析部3によりNCプログラム記憶部2から適宜NCプログラムが読み出され、読み出されたNCプログラムがプログラム解析部3により解析されて、各送り軸(X軸、創成Y軸及びZ軸)に関する移動位置及び送り速度などの指令が認識され、認識された移動位置及び送り速度などの指令が位置指令部4に送信される。
For example, when performing machining in accordance with the NC program stored in the NC
前記プログラム解析部3から位置指令部4に、各送り軸に関する移動位置及び送り速度に係る指令が送信されると、当該位置指令部4では、該当する送り軸に関する位置指令を順次生成して、位置補正部6、並びに対応するX軸位置制御部10,Y’軸位置制御部15及びZ軸位置制御部20に送信する。
When a command related to the movement position and feed speed for each feed axis is transmitted from the
そして、例えば、位置指令部4においてX軸方向に係る位置指令が生成され、生成された位置指令が位置補正部6及びX軸位置制御部10に送信される場合には、位置補正部6により、その位置に応じたX軸補正量及びY’軸補正量が補正データ記憶部5から読み出され、読み出されたX軸補正量が、X軸位置制御部10に入力される位置指令に加算されるとともに、Y’軸補正量がY’軸位置制御部15に入力される。斯くして、かかる補正によって、X軸のピッチ誤差及び真直度が補正される。
For example, when a position command in the X-axis direction is generated in the
また、位置指令部4において、創成Y軸方向への移動のために、X軸方向及びY’軸方向に係る位置指令が生成される場合には、生成されたX軸方向に係る位置指令が位置補正部6及びX軸位置制御部10に送信されるとともに、Y’軸方向に係る位置指令が位置補正部6及びY’軸位置制御部15に送信される。そして、位置補正部6は、入力されたX軸方向の位置指令に応じた位置のX軸補正量及びY’軸補正量を補正データ記憶部5から読み出して、読み出したX軸補正量を、X軸位置制御部10に入力される位置指令に加算し、Y’軸補正量をY’軸位置制御部15に入力される位置指令に加算するとともに、入力されたY’軸方向の位置指令に応じた位置のY’軸補正量を補正データ記憶部5から読み出して、Y’軸位置制御部15に入力される位置指令に加算する処理を行う。斯くして、かかる補正によって、X軸のピッチ誤差及び真直度が補正され、Y’軸のピッチ誤差が補正される。
In addition, when the
また、位置指令部4においてZ軸方向に係る位置指令が生成され、生成された位置指令が位置補正部6及びZ軸位置制御部20に送信される場合には、位置補正部6により、その位置に応じたZ軸補正量が補正データ記憶部5から読み出され、読み出されたZ軸補正量が、Z軸位置制御部20に入力される位置指令に加算される。斯くして、かかる補正によって、Z軸のピッチ誤差が補正される。
Further, when a position command in the Z-axis direction is generated in the
尚、NCプログラムにおいて、X軸方向とZ軸方向の移動が同時に指令されている場合や、X軸方向の移動と創成Y軸方向の移動が同時に指令されている場合には、位置指令部4及び位置補正部6において、上述した各処理を複合した処理が実行される。
In the NC program, when the movement in the X-axis direction and the Z-axis direction are instructed simultaneously, or when the movement in the X-axis direction and the movement in the generating Y-axis direction are instructed simultaneously, the
また、前記位置補正部6は、位置指令部4から入力された位置指令に対応した補正量が前記補正データ記憶部5に格納されていない場合には、補正データ記憶部5に格納されたデータを基に、補間処理によって位置指令に対応した補正量を算出し、算出した補正量をX軸位置制御部10,Y’軸位置制御部15及びZ軸位置制御部20に入力される位置指令の対応するものに加算する処理を行う。
Further, when the correction amount corresponding to the position command input from the
また、前記位置指令部4から入力される位置指令が、その移動方向を反転するものである場合には、前記位置補正部6は、前記補正データ記憶部5から、対応する軸のバックラッシ補正量を読み出して、読み出したバックラッシ補正量を、X軸位置制御部10,Y’軸位置制御部15及びZ軸位置制御部20に入力される位置指令の対応するものに加算する処理を行う。斯くして、かかる補正によって、各軸におけるバックラッシが補正される。
When the position command input from the
以上詳述したように、本例によれば、X軸送り機構125のX軸方向の位置決めに当たり、タレット112を創成Y軸方向へ位置決めする場合を含めて、X軸送り機構125のX軸方向に沿った、X−Y平面内における真直度に起因した位置決め誤差を補正するようにしているので、従来に比べて、前記真直度を含めたタレット112のX軸方向の位置決め、並びに創成Y軸方向への位置決めを高精度なものとすることができる。
As described above in detail, according to this example, when the
また、X軸、Y’軸及びZ軸の各軸について、ピッチ誤差及びバックラッシ補正を行うようにしているので、各送り軸についての位置決め精度を、より高精度なものとすることができ、また、創成Y軸方向の位置決めも高精度に行うことができる。 In addition, since the pitch error and backlash correction are performed for each of the X axis, the Y ′ axis, and the Z axis, the positioning accuracy for each feed axis can be made higher. The positioning in the generating Y-axis direction can also be performed with high accuracy.
図6は、タレット112を、そのX軸の位置を適宜位置に固定した状態で、創成Y軸方向に移動させるべく、前記制御装置1によりX軸サーボモータ126及びY’軸サーボモータ116を駆動,制御して、創成Y軸方向の位置決め精度を測定した結果を表すグラフである。この図6と、前述した図5と比較することによって分かるように、X−Y平面内におけるX軸方向の真直度に係る誤差を補正するようにした本例の位置決め制御方法によれば、創成Y軸方向の位置決め精度を改善することができ、当該創成Y軸方向の位置決めを高精度に行うことができる。
FIG. 6 shows that the
また、図7は、X軸方向の真直度に係る誤差を補正しない場合の、X−Y平面における円弧補間精度(真円度)を測定した結果を示す線図であり、図8は、本例の位置決め制御方法に従って、X軸方向の真直度に係る誤差を補正した場合の、X−Y平面における円弧補間精度(真円度)を測定した結果を示す線図である。尚、円弧補間精度は、所謂ダブルボールバー(DBB)法によって測定した。図7及び図8において、基準円の半径は20μmであり、線図中の一目盛りは2μmである。 FIG. 7 is a diagram showing the result of measuring the circular interpolation accuracy (roundness) in the XY plane when the error relating to the straightness in the X-axis direction is not corrected, and FIG. It is a diagram which shows the result of having measured the circular-arc interpolation precision (roundness) in XY plane at the time of correct | amending the error which concerns on the straightness of a X-axis direction according to the positioning control method of an example. The circular interpolation accuracy was measured by a so-called double ball bar (DBB) method. 7 and 8, the radius of the reference circle is 20 μm, and one scale in the diagrams is 2 μm.
図7に示すように、X軸方向の真直度に係る誤差を補正しない場合の円弧補間精度に係る線図は歪みが大きく、当該円弧補間精度は良いものとは言えないが、図8に示すように、X軸方向の真直度に係る誤差を補正することで、円弧補間精度に係る線図は真円に近くなり、当該円弧補間精度が向上する。 As shown in FIG. 7, the diagram relating to the circular interpolation accuracy when the error related to the straightness in the X-axis direction is not corrected is greatly distorted, and the circular interpolation accuracy is not good, but it is shown in FIG. As described above, by correcting the error related to the straightness in the X-axis direction, the diagram related to the circular interpolation accuracy becomes close to a perfect circle, and the circular interpolation accuracy is improved.
このように、本例の制御装置1、並びに位置決め制御方法によれば、X軸送り機構125のX軸方向に沿った、X−Y平面内における真直度に起因した位置決め誤差を補正するようにしているので、前記タレット112のX軸方向の位置決め、並びに創成Y軸方向への位置決めを高精度なものとすることができる。
As described above, according to the
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明が採り得る具体的な態様は、何ら上例のものに限られるものではない。 As mentioned above, although one Embodiment of this invention was described, the specific aspect which this invention can take is not restricted to the thing of an upper example at all.
1 制御装置
2 NCプログラム記憶部
3 プログラム解析部
4 位置指令部
5 補正データ記憶部
6 位置補正部
10 X軸位置制御部
11 X軸速度制御部
12 X軸電流制御部
15 Y’軸位置制御部
16 Y’軸速度制御部
17 Y’軸電流制御部
20 Z軸位置制御部
21 Z軸速度制御部
22 Z軸電流制御部
100 旋盤
101 ベッド
102 主軸台
103 主軸
110 サドル
111 刃物台
112 タレット
115 Y’軸送り機構
116 Y’軸サーボモータ
120 往復台
125 X軸送り機構
126 X軸サーボモータ
130 Z軸送り機構
131 Z軸サーボモータ
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記第1送り軸及び第2送り軸についてそれぞれ設定される位置決めデータに従い前記第1送り機構及び第2送り機構を同時に動作させて、前記移動体を前記第2送り軸と直交する仮想の送り軸方向に位置決めする位置決め制御方法において、
前記仮想送り軸方向における前記移動体の位置決め精度を予め取得した後、
取得した前記仮想送り軸方向の位置決め精度を基に、前記第2送り機構の第2送り軸について、該第2送り軸及び前記仮想送り軸を含む平面内での真直度を予め推定しておき、
前記移動体を前記仮想送り軸方向に移動させるべく、前記位置決めデータに従って前記第1送り機構及び第2送り機構を位置決め制御する際には、前記推定した第2送り機構の第2送り軸方向の真直度に基づいて得られる、前記第1送り機構の第1送り軸に沿った位置決め誤差量、及び第2送り機構の第2送り軸に沿った位置決め誤差量を補償する補正量をそれぞれ算出して、算出した補正量に従って前記各位置決めデータを補正するようにしたことを特徴とする位置決め制御方法。 A second feed shaft that has a first feed shaft and moves the moving body along the first feed shaft; and a second feed shaft that intersects the first feed shaft in a non-orthogonal state; A control method for controlling the operation of the first feed mechanism and the second feed mechanism of a feed device comprising a second feed mechanism for moving the first feed mechanism along a feed axis,
According to positioning data set for each of the first feed axis and the second feed axis, the first feed mechanism and the second feed mechanism are simultaneously operated to make the movable body a virtual feed axis that is orthogonal to the second feed axis. In a positioning control method for positioning in a direction,
After acquiring in advance the positioning accuracy of the moving body in the virtual feed axis direction,
Based on the obtained positioning accuracy in the direction of the virtual feed axis, the straightness in the plane including the second feed axis and the virtual feed axis is estimated in advance for the second feed axis of the second feed mechanism. ,
When positioning the first feed mechanism and the second feed mechanism according to the positioning data to move the moving body in the virtual feed axis direction, the estimated second feed mechanism in the second feed axis direction is used. A correction amount for compensating for the positioning error amount along the first feed axis of the first feed mechanism and the positioning error amount along the second feed axis of the second feed mechanism, obtained based on the straightness, is calculated. The positioning control method is characterized in that each positioning data is corrected according to the calculated correction amount.
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