JP6337725B2 - Semiconductor device - Google Patents
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Description
本発明は、半導体装置に関する。 The present invention relates to a semiconductor device.
炭化珪素を用いた金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)では、ノイズによる誤動作を防ぐために、ゲート閾値電圧を高くする必要がある。また、導通損失を低減するために、チャネル移動度を大きくする必要がある。しかしながら、MOS構造部のゲート絶縁膜と炭化珪素半導体層との界面に高密度の界面準位が発生し、チャネル移動度がバルク移動度に比べて著しく低下する。それに加え、チャネル移動度とゲート閾値電圧はトレードオフの関係になっている。 In a metal oxide semiconductor field effect transistor (MOSFET) using silicon carbide, it is necessary to increase a gate threshold voltage in order to prevent malfunction due to noise. In addition, in order to reduce conduction loss, it is necessary to increase channel mobility. However, a high-density interface state is generated at the interface between the gate insulating film and the silicon carbide semiconductor layer in the MOS structure portion, and the channel mobility is significantly lowered as compared with the bulk mobility. In addition, channel mobility and gate threshold voltage have a trade-off relationship.
このトレードオフを改善するために、ゲート電極の材料を、従来一般的に用いられているN型多結晶シリコンからP型多結晶シリコンに変更することより、ゲート閾値電圧を仕事関数の違いで1V高くし、且つ、チャネルの不純物の種類及び濃度を調整することにより、チャネル移動度を向上させる手法が知られている(例えば、特許文献1参照)。 In order to improve this trade-off, the gate threshold voltage is changed to 1 V with a difference in work function by changing the material of the gate electrode from the N-type polycrystalline silicon generally used conventionally to the P-type polycrystalline silicon. A technique for improving channel mobility by increasing the level and adjusting the type and concentration of impurities in the channel is known (see, for example, Patent Document 1).
しかしながら、ゲート電極をP型にすると、ゲート抵抗が増加するため、MOSFETのスイッチング損失が増加するという問題がある。 However, when the gate electrode is made P-type, the gate resistance increases, so that there is a problem that the switching loss of the MOSFET increases.
上記問題点に鑑み、本発明は、ゲート電極をP型としたときと同様にゲート閾値電圧を増加させることができ、且つスイッチング損失を低減することができる半導体装置を提供することを目的とする。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a semiconductor device capable of increasing the gate threshold voltage and reducing the switching loss as in the case where the gate electrode is a P-type. .
本発明の一態様によれば、第1導電型のドリフト領域内に形成された第2導電型のウェル領域と、ウェル領域内に形成された第1導電型のソース領域と、ソース領域及びウェル領域と接するゲート絶縁膜と、ゲート絶縁膜を介してソース領域及びウェル領域に接するように形成されたゲート電極とを備え、ゲート電極が第1ゲート領域及び第2ゲート領域を有し、第2ゲート領域は第1導電型の半導体材料からなり、第2ゲート領域の少なくとも一部がゲート絶縁膜を介してウェル領域と接し、第1ゲート領域のキャリヤ濃度が、第2ゲート領域のキャリヤ濃度より高い半導体装置が提供される。 According to one aspect of the present invention, the second conductivity type well region formed in the first conductivity type drift region, the first conductivity type source region formed in the well region, the source region and the well A gate insulating film in contact with the region, and a gate electrode formed so as to be in contact with the source region and the well region through the gate insulating film, the gate electrode having a first gate region and a second gate region, The gate region is made of a semiconductor material of the first conductivity type, at least part of the second gate region is in contact with the well region through the gate insulating film, and the carrier concentration of the first gate region is higher than the carrier concentration of the second gate region. A high semiconductor device is provided.
本発明によれば、ゲート電極をP型としたときと同様にゲート閾値電圧を増加させることができ、且つスイッチング損失を低減することができる半導体装置を提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a semiconductor device capable of increasing the gate threshold voltage and reducing the switching loss as in the case where the gate electrode is P-type.
図面を参照して、第1及び第2の実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。 The first and second embodiments will be described with reference to the drawings. In the description of the drawings, the same portions are denoted by the same reference numerals, and description thereof is omitted.
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置は、図1に示すように、第1導電型(N+型)の半導体基板(炭化珪素基板)1と、炭化珪素基板1の一方の主面に形成された第1導電型(N型)のドリフト領域2と、ドリフト領域2内に形成された第2導電型(P型)のウェル領域3と、ウェル領域3内に形成された第1導電型(N+型)のソース領域4と、ソース領域4及びウェル領域3と接するゲート絶縁膜7と、ゲート絶縁膜7を介してソース領域4及びウェル領域3に接するように形成されたゲート電極8と、ゲート電極8を被覆する層間絶縁膜9と、ウェル領域3及びソース領域4に電気的に接続されたソース電極13と、ドリフト領域2と電気的に接続されたドレイン電極12とを備える。
As shown in FIG. 1, the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention includes a first conductive type (N + -type) semiconductor substrate (silicon carbide substrate) 1 and one main surface of the
N型ドリフト領域2は、例えば炭化珪素エピタキシャル成長層である。ドリフト領域2の不純物濃度は、N+型炭化珪素基板1の不純物濃度よりも低く、1×1014〜1×1018cm−3程度である。ドリフト領域2の主面側には、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4が形成されている。ウェル領域3の不純物濃度は1×1017cm−3程度である。ソース領域4の不純物濃度は1×1020cm−3程度である。
N
炭化珪素基板1の表面上には、ドリフト領域2、ウェル領域3及びソース領域4に接するようにゲート絶縁膜7が形成されている。このゲート絶縁膜7を介して、ドリフト領域2、ウェル領域3及びソース領域4に接するようにゲート電極8が形成されている。
A
ゲート電極8は、第1ゲート領域81及び第2ゲート領域82を有する。第1ゲート領域81は、第2ゲート領域82と電気的に接続されている。第1ゲート領域81は、ゲート絶縁膜7を介してドリフト領域2及びソース領域4と接している。第2ゲート領域82は、ゲート絶縁膜7を介してウェル領域3と接している。第2ゲート領域82のキャリヤ濃度は、第1ゲート領域81のキャリヤ濃度より低い。例えば、第2ゲート領域82は、第1ゲート領域81より低い不純物濃度の半導体材料からなる。本発明の第1の実施形態では、第1ゲート領域81は不純物濃度1×1020cm−3のN+型多結晶シリコンからなり、第2ゲート領域82は不純物濃度1×1016cm−3のN−型多結晶シリコンからなるものとする。
The
ソース電極13は、層間絶縁膜9を介してゲート電極8と接し、ソース領域4と電気的に低抵抗でオーミック接続されている。また、ソース電極13はウェル領域3にも接している。ソース領域4とウェル領域3とは、ソース電極13を介して同電位をとる。必要に応じて、伝導性をよくするためにソース電極13は高濃度のP型半導体領域(図示省略)を介して、ウェル領域3と接してもよい。N+型炭化珪素基板1の裏面には、ドレイン電極12が電気的に低抵抗でオーミック接続されている。
The
次に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の基本的な動作の一例を説明する。 Next, an example of a basic operation of the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention will be described.
図1に示す半導体装置のオン・オフ動作については、ソース電極13の電位を基準として、ドレイン電極12に所定の正の電位を印加した状態でゲート電極8の電位を制御することで、トランジスタとして機能する。即ち、ゲート電極8とソース電極13間の電圧を所定のゲート閾値電圧以上にするとゲート電極8側面のP型ウェル領域3のチャネル部に反転層が形成されるためオン状態となり、ドレイン電極12からソース電極13へ電流が流れる。一方、ゲート電極8とソース電極13間の電圧を所定のゲート閾値電圧以下にすると、反転層が消滅しオフ状態となり、電流が遮断される。この際、ドレインソース間に高い電圧が瞬間的に印加される。これによって、ドリフト領域2に空乏層が形成される。
As for the on / off operation of the semiconductor device shown in FIG. 1, the potential of the
ゲートソース間電圧が0Vの時の、図1にA−A線で示すチャネル界面でのバンド図のシミュレーション結果を図2に示す。図2において、Ecは伝導体準位であり、Efはフェルミ準位であり、Evは価電子帯準位である。図2に示すように、ウェル領域3のP型炭化珪素、第1ゲート領域81のN+型多結晶シリコン、第2ゲート領域82のN−型多結晶シリコンの不純物準位は同じとなる必要がある。このため、ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域81の界面では、バンドが曲げられ、第2ゲート領域82の不純物準位は価電子帯に近い配置になる。このため、ゲート絶縁膜7界面付近の第2ゲート領域81はP型とみなすことができ、ゲート閾値電圧はN型ゲート電極より1V大きくなる。
FIG. 2 shows the simulation result of the band diagram at the channel interface indicated by the AA line in FIG. 1 when the gate-source voltage is 0V. In FIG. 2, Ec is a conductor level, Ef is a Fermi level, and Ev is a valence band level. As shown in FIG. 2, P-type silicon
また、特許文献1に記載の完全P+型多結晶シリコンのゲート電極と比較して、第1ゲート領域81がN+型多結晶シリコンからなり、ゲート抵抗が小さくなるので、スイッチング損失の低減ができる。また、バンド曲がりによって、N−型第2ゲート領域82に空乏層が広がる。このため、ゲートソース間容量を低減することができる。
Further, compared with the gate electrode of complete P + type polycrystalline silicon described in
図3は、ゲートソース間電圧とゲートソース間容量の関係のシミュレーション結果である。図3中の実線は本発明の第1の実施形態に係る半導体装置であり、第1ゲート領域81がN−型多結晶シリコンからなり、第2ゲート領域82がN+型多結晶シリコンからなるものである。一方、図3中の破線は比較例であって、第1ゲート領域及び第2ゲート領域がいずれもN−型多結晶シリコンからなる従来の完全N型多結晶シリコンゲートのMOSFETである。図3から、本発明のゲートソース間容量が、比較例よりも低くなっていることが分かる。また、同じ原理で、完全P型多結晶シリコンゲートのMOSFETと比べても、ゲートソース間容量が低くなる(図示省略)。
FIG. 3 is a simulation result of the relationship between the gate-source voltage and the gate-source capacitance. A solid line in FIG. 3 shows the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention, in which the
また、本発明の第1の実施形態では、ウェル領域3の不純物濃度を1×1017cm−3とし、第2ゲート領域82の不純物濃度をウェル領域3の不純物濃度よりも低い1×1016cm−3としているが、この2つの濃度関係で、ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域82のバンド曲がりが変わる。特に、曲がる量は最終的に第1ゲート領域81とウェル領域3の不純物準位で決まる。
In the first embodiment of the present invention, the impurity concentration of the
図2のバンド図から分かるように、バンドの曲がりは、ウェル領域3とゲート絶縁膜7間で起こる曲がりと、ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域82で起こる曲がりで構成されている。第2ゲート領域82の不純物濃度がウェル領域3の不純物濃度より低い場合は、ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域82のバンド曲がりが大きく、ウェル領域3とゲート絶縁膜7側のバンド曲がりが小さくなる。逆に、第2ゲート領域82の不純物濃度がウェル領域3の不純物濃度より高い場合は、ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域82のバンド曲がりが小さく、ウェル領域3とゲート絶縁膜7側のバンド曲がりが大きくなる。
As can be seen from the band diagram of FIG. 2, the bending of the band is composed of a bending occurring between the
ゲートソース間容量はゲート絶縁膜7の容量と第2ゲート領域82の空乏層容量の直接容量であり、空乏層が大きいとゲートソース間容量が小さい。ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域82のバンド曲がりが大きければ、第2ゲート領域82の空乏層が広く容量が小さい。即ち、第2ゲート領域82の不純物濃度が、ウェル領域3の不純物濃度以下の場合、ゲート絶縁膜7と第2ゲート領域82のバンド曲がりが大きいため、ゲートソース間容量が低く、スイッチング損失を更に低減することができる。
The gate-source capacitance is a direct capacitance between the capacitance of the
以上説明したように、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置によれば、ゲート電極8の第2ゲート領域82が第1ゲート領域81より低いキャリヤ濃度(不純物濃度)の半導体材料からなり、且つゲート絶縁膜7を介してウェル領域3に接している。MOSFETのゲート閾値電圧は、ウェル領域3とゲート電極8間のフラットバンド電圧に影響される。フラットバンド電圧はウェル領域3とゲート電極8間のバンド曲がりで決まる。熱平衡状態ではウェル領域3と第1ゲート領域81の不純物準位は同じレベルになる。このため、ウェル領域3と第1ゲート領域81の間の第2ゲート領域82はこれに合わせて、バンドが曲がる。このため、第2ゲート領域82の導電型によらずに、ゲート絶縁膜7界面付近ではウェル領域3と同じ不純物準位になる。これによって、フラットバンド電圧は小さい。ウェル領域3を反転させるには従来の高い不純物濃度のゲートと比べて、高いゲートソース間電圧が必要になる。このため、ゲート閾値を高くすることができる。
As described above, according to the semiconductor device of the first embodiment of the present invention, the
また、ゲート絶縁膜7界面付近での第2ゲート領域82の不純物準位はウェル領域3の不純物準位と揃うため、第2ゲート領域82のバンドが曲げられ、第2ゲート領域82に空乏層が広がる。このため、ゲートソース間容量を低減することができ、スイッチング損失を低減することができる。したがって、ゲート閾値が高く、且つスイッチング損が小さい半導体装置を提供することができる。
Further, since the impurity level of the
また、第1ゲート領域81が第1導電型(N型)の半導体材料からなることにより、第2導電型(P型)ウェル領域3と第1ゲート領域81の不純物準位が揃う必要がある。第1ゲート領域81とウェル領域3に挟まれる第2ゲート領域82においては、ゲート絶縁膜7付近はウェル領域3と同じ不純物準位となる。第1ゲート領域81付近は第1ゲート領域81の不純物準位となる。このため、第1ゲート領域81とウェル領域3は異なる導電型の場合、第2ゲート領域82のバンド曲がりが大きい。したがって、第2ゲート領域82は空乏層が大きくなり、ゲートソース間容量が小さく、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
Further, since the
また、第2ゲート領域82を第1導電型(N型)にすることで、ゲートソース間電圧が0Vの場合に、第2ゲート領域82の不純物準位はウェル領域3の不純物準位と同じでなければいけないため、バンドが曲げられ、空乏層が広がっている。このため、低いゲートソース間電圧においても、第2ゲート領域82が第2導電型(P型)の場合よりゲートソース間容量が小さく、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
Further, by making the
また、第2ゲート領域82の不純物濃度を、ウェル領域3の不純物濃度以下にすることで、ゲートソース間電圧が0Vの場合、第2ゲート領域82に空乏層がより大きく広がる。このため、更に低いゲートソース間、又はゲートドレイン間容量を実現でき、更に低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
In addition, by setting the impurity concentration of the
次に、図4A〜図4Fを用いて、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明する。 Next, an example of a method for manufacturing the semiconductor device according to the first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
まず、図4Aに示すように、N+型炭化珪素基板1上にN−型炭化珪素エピタキシャル層からなるドリフト領域2を形成する。炭化珪素にはいくつかのポリタイプ(結晶多形)が存在するが、ここでは代表的な4Hとして説明する。N+型炭化珪素基板1は数十から数百μm程度の厚みを持つ。N−型のドリフト領域2は、例えば不純物濃度が1×1014〜1×1018cm−3、厚さが数μm〜数十μmとして形成される。
First, as shown in FIG. 4A, a
次に、図4Bに示すように、ドリフト領域2にイオン注入によってP型ウェル領域3及びN+型ソース領域4を形成する。具体的には、イオン注入領域をパターニングするために、熱化学気相成長(熱CVD)法やプラズマCVD法等を用いて、ドリフト領域2上にシリコン酸化膜等のマスク材を形成してもよい。次に、一般的なフォトリソグラフィー法等を用いて、マスク材上にレジストをパターニングする(図示省略)。パターニングされたレジストをマスクにして、マスク材をエッチングする。エッチング方法としては、フッ酸を用いたウェトエッチングや、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを用いることができる。次に、レジストを酸素プラズマや硫酸等で除去する。
Next, as shown in FIG. 4B, a P-
マスク材をマスクにして、P型及びN型不純物をイオン注入し、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4を形成する。P型不純物としてはアルミニウム(Al)やボロン(B)を用いることができ、N型不純物としては窒素(N)を用いることができる。この際、基体温度を600℃程度に加熱した状態でイオン注入することで、注入領域に結晶欠陥が生じるのを抑制することができる。イオン注入後、マスク材を例えばフッ酸を用いたウェトエッチングによって除去する。次にイオン注入した不純物を熱処理することで活性化する。熱処理温度としては1700℃程度の温度を用いることができ、雰囲気としてはアルゴンや窒素を好適に用いることができる。例えば、ウェル領域3の不純物濃度が1×1017cm−3、ソース領域4の不純物濃度が1×1020cm−3となるように形成するのが好適である。
P-type and N-type impurities are ion-implanted using the mask material as a mask to form a P-
次に、図4Cに示すように、ドリフト領域2上にゲート絶縁膜7を形成する。この工程においては熱酸化法でも、堆積法でもよい。例えば熱酸化の場合、基体を酸素雰囲気中に、温度を1100℃程度に加熱することで、基体が酸素に触れるすべての部分において、シリコン酸化膜が形成される。ゲート絶縁膜7の厚さは数十nmが好ましい。ゲート絶縁膜7を形成後、P型ウェル領域3とゲート絶縁膜7界面の界面準位を低減するために、窒素、アルゴン、N2O等の雰囲気中で1000℃程度のアニールを行ってもよい。
Next, as shown in FIG. 4C, the
次に、ゲート絶縁膜7上にゲート電極8を形成する。まず、図4Dに示すように、ゲート絶縁膜7上に、ゲート絶縁膜7を介してウェル領域3と接するように第2ゲート領域82を形成する。ここでは一例として、N−型多結晶シリコンで第2ゲート領域82を形成する。多結晶シリコンの堆積方法としては減圧CVD法を用いてもよい。PCl3ガスを堆積中に導入することで、多結晶シリコンをN型にすることができる。また、PCl3の流量比で多結晶の不純物濃度を制御が可能で、ここでは1×1016cm−3が好適である。次に、N−型多結晶シリコン上にレジストを塗布し、一般的なフォトリソグラフィー法を用いてレジストをパターニングする(図示省略)。パターニングされたレジストをマスクにして、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを用いて、N−型多結晶シリコンをエッチングする。
Next, a
次に、図4Eに示すように、ゲート絶縁膜7上に、第2ゲート領域82を覆うように第1ゲート領域81を形成する。第1ゲート領域81は、第2ゲート領域82と同じ方法で形成することができる。例えば、第1ゲート領域81はN+多結晶シリコンからなり、不純物濃度が1×1020cm−3であることが好ましい。この結果、第1ゲート領域81及び第2ゲート領域82を有するゲート電極8が形成される。
Next, as shown in FIG. 4E, a
次に、ゲート電極8を覆うように層間絶縁膜9を形成する。層間絶縁膜9としてはシリコン酸化膜を用いることができ、堆積方法としては熱CVD法やプラズマCVD法を用いることができる。層間絶縁膜9を堆積後、一般的なフォトリソグラフィー法等を用いて、層間絶縁膜9上にレジストをパターニングする(図示省略)。パターニングされたレジストをマスクにして、マスク材をエッチングする。エッチング方法としては、フッ酸を用いたウェトエッチングや、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを用いることができる。このエッチングでは、層間絶縁膜9と、基板表面に露出しているゲート絶縁膜7とを同時に除去する。除去後の断面構造を図4Fで示す。
Next, an
次に、ソース電極13及びドレイン電極12を形成する。ソース電極13は、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4に電気的に低抵抗でオーミック接続するように形成される。ソース電極13としてはニッケルシリサイド(NiSi)が好適に用いられるが、コバルトシリサイド(CoSi)、チタンシリサイド(TiSi)等の金属でもよい。堆積方法としては蒸着法、スパッタ法、CVD法等を用いることができる。更にソース電極13上にチタンやアルミニウムを積層した積層構造としてもよい。
Next, the
また、N+型炭化珪素基板1の裏面にドレイン電極12を形成する。例えば、ソース電極13と同様に、ニッケルをN+型炭化珪素基板1の裏面に堆積する。次に1000℃程度のアニールを施し炭化珪素(SiC)とニッケル(Ni)を合金化させニッケルシリサイド(NiSi)を形成し、ソース電極13及びドレイン電極12を形成する。以上の工程を経て、図1に示す本発明の第1の実施形態の半導体装置が完成する。
In addition,
(第1の変形例)
本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る半導体装置は、図5に示すように、第2ゲート領域82がゲート絶縁膜7を介して、ドリフト領域2に接する点が、図1に示した半導体装置と異なる。第1の変形例に係る半導体装置の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
(First modification)
As shown in FIG. 5, the semiconductor device according to the first modification of the first embodiment of the present invention is that the
第1の変形例に係る半導体装置の動作は、第1の実施形態と同様である。第1の変形例に係る半導体装置の製造方法は、第2ゲート領域82のエッチング時のレジストマスクパターンを変更する他は、第1の実施形態と同様である。
The operation of the semiconductor device according to the first modification is the same as that of the first embodiment. The manufacturing method of the semiconductor device according to the first modification is the same as that of the first embodiment except that the resist mask pattern at the time of etching the
第1の変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果を有する上で、ゲートドレイン間容量の低減も可能となる。具体的には、ゲート絶縁膜7と接するドリフト領域2はソース電極13と同電位になるときに、ドリフト領域2、ゲート絶縁膜7及び第2ゲート領域82でMOSキャパシタを構成する。このため、ゲートソース間に正電圧を印加することで、第2ゲート領域82に空乏層が広がり、ゲートドレイン間容量が低減される。したがって、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
According to the first modification, it is possible to reduce the gate-drain capacitance while having the same effect as the first embodiment. Specifically, the
(第2の変形例)
本発明の第1の実施形態の第2の変形例では、第1ゲート領域81として半導体材料を用いる代わりに、金属又は金属と半導体との合金を用いる場合を説明する。例えば、金属としてはチタン(Ti)、アルミニウム(Al)又は白金(Pt)等の材料を適用することができる。金属と半導体との合金としては、タングステンシリサイド(WSi)又はチタンシリサイド(TiSi)等の材料を適用することができる。ここでは一例として、仕事関数の大きいPtを第1ゲート領域81に適用する。第2の変形例に係る半導体装置の他の構成は、第1の実施形態と同様である。
(Second modification)
In the second modification of the first embodiment of the present invention, a case where a metal or an alloy of a metal and a semiconductor is used instead of using a semiconductor material as the
第2の変形例に係る半導体装置の動作方法は、第1の実施形態と同様である。第2の変形例に係る半導体装置の製造方法では、第2ゲート領域82を形成後、第1ゲート領域81の形成工程において、金属膜又は金属と半導体との合金膜を堆積する。堆積方法はスパッタやMOCVD等の方法が適用できる。第2の変形例に係る半導体装置の製造方法の他の工程は、第1の実施形態と同様である。
The operation method of the semiconductor device according to the second modification is the same as that of the first embodiment. In the method for manufacturing a semiconductor device according to the second modification, after the
第2の変形例によれば、第1の実施形態と同様の効果を有する上、第1ゲート領域81は金属又は合金で形成されていることで、ゲート電極8の抵抗をより低減することができ、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
According to the second modification, in addition to the same effects as those of the first embodiment, the resistance of the
また、第1ゲート領域81の仕事関数が第2ゲート領域82の仕事関数より大きいことにより、第2ゲート領域82のバンド曲がりを大きくできる。このため、第2ゲート領域82の空乏層ができ、ゲートソース間容量が小さく、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
Further, since the work function of the
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置は、図6に示すように、第1導電型(N+型)の半導体基板(炭化珪素基板)1と、炭化珪素基板1の一方の主面に形成された第1導電型(N型)のドリフト領域2と、ドリフト領域2内に形成された第2導電型(P型)のウェル領域3と、ウェル領域3内に形成された第1導電型(N+型)のソース領域4と、ソース領域4及びウェル領域3と接するゲート絶縁膜7と、ゲート絶縁膜7を介してソース領域4及びウェル領域3に接するように形成されたゲート電極8と、ゲート電極8を被覆する層間絶縁膜9と、ウェル領域3及びソース領域4に電気的に接続されたソース電極13と、ドリフト領域2と電気的に接続されたドレイン電極12とを備える。
(Second Embodiment)
As shown in FIG. 6, the semiconductor device according to the second embodiment of the present invention includes a first conductivity type (N + type) semiconductor substrate (silicon carbide substrate) 1 and one main surface of the
N型高濃度のN+型炭化珪素基板1の表面上には、炭化珪素からなるN型低濃度のドリフト領域2が形成されている。ドリフト領域2の主面側にはP型ウェル領域3及びN+型ソース領域4が形成されている。更に、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4を貫通してドリフト領域2に至るように溝5が形成されている。ドリフト領域2、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4に接するように、溝5の側面及び底部にゲート絶縁膜7が形成されている。ゲート絶縁膜7を介して溝5の側面及び底部にゲート電極8が形成されている。
An N-type low
ゲート電極8は、第1ゲート領域81及び第2ゲート領域82を有する。第2ゲート領域82は、ゲート絶縁膜7を介してドリフト領域2、ウェル領域3及びソース領域4と接する。第1ゲート領域81は、第2ゲート領域82と電気的に接続されている。第1ゲート領域81は、ゲート絶縁膜7を介してウェル領域3と接する。
The
ソース電極13は、層間絶縁膜9を介してゲート電極8と接する。ソース電極13はソース領域4と電気的に低抵抗でオーミック接続されている。ソース電極13はウェル領域3とも接する。ソース領域4とウェル領域3とは、ソース電極13を介して同電位をとる。N+型炭化珪素基板1の裏面にはドレイン電極12が電気的に低抵抗でオーミック接続されている。
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の他の構成は、第1の実施形態と同様である。また、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の動作は、第1の実施形態と同様である。 Other configurations of the semiconductor device according to the second embodiment of the present invention are the same as those of the first embodiment. The operation of the semiconductor device according to the second embodiment of the present invention is the same as that of the first embodiment.
本発明の第2の実施形態によれば、ゲート電極8の第2ゲート領域82が第1ゲート領域81より低濃度の半導体材料からなり、且つゲート絶縁膜7を介してウェル領域3に接している。MOSFETのゲート閾値電圧は、ウェル領域3とゲート電極8間のフラットバンド電圧に影響される。フラットバンド電圧はウェル領域3とゲート電極8間のバンド曲がりで決まる。熱平衡状態ではウェル領域3と第1ゲート領域81の不純物準位は同じレベルになる。このため、ウェル領域3と第1ゲート領域81の間の第2ゲート領域82はこれに合わせて、バンドが曲がる。このため、第2ゲート領域82の導電型によらずに、ゲート絶縁膜7界面付近ではウェル領域3と同じ不純物準位になる。これによって、フラットバンド電圧は小さい。ウェル領域3を反転させるには従来の高い不純物濃度のゲートと比べて、高いゲートソース間電圧が必要になる。このため、ゲート閾値を高くすることができる。
According to the second embodiment of the present invention, the
また、ゲート絶縁膜7界面付近での第2ゲート領域82の不純物準位はウェル領域3の不純物準位と揃うため、第2ゲート領域82のバンドが曲げられ、第2ゲート領域82に空乏層が広がる。このため、ゲートソース間容量を低減することができ、スイッチング損失を低減することができる。したがって、ゲート閾値が高く、且つスイッチング損が小さい半導体装置を提供することができる。
Further, since the impurity level of the
また、ゲート電極8はゲート絶縁膜7を介して、溝5の側壁でウェル領域3と接することで、チャネルは溝5の側壁に形成することができる。したがって、半導体素子の小型化が可能となる。
Further, the
また、第1ゲート領域81が第1導電型(N型)の半導体材料からなることにより、第2導電型(P型)ウェル領域3と第1ゲート領域81の不純物準位が揃う必要がある。第1ゲート領域81とウェル領域3に挟まれる第2ゲート領域82においては、ゲート絶縁膜7付近はウェル領域3と同じ不純物準位となる。第1ゲート領域81付近は第1ゲート領域81の不純物準位となる。このため、第1ゲート領域81とウェル領域3は異なる導電型の場合、第2ゲート領域82のバンド曲がりが大きい。したがって、第2ゲート領域82は空乏層が大きくなり、ゲートソース間容量が小さく、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
Further, since the
また、第2ゲート領域82を第1導電型(N型)にすることで、ゲートソース間電圧が0Vの場合に、第2ゲート領域82の不純物準位はウェル領域3の不純物準位と同じでなければいけないため、バンドが曲げられ、空乏層が広がっている。このため、低いゲートソース間電圧においても、第2ゲート領域82が第2導電型(P型)の場合よりゲートソース間容量が小さく、低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
Further, by making the
また、第2ゲート領域82の不純物濃度を、ウェル領域3の不純物濃度以下にすることで、ゲートソース間電圧が0Vの場合、第2ゲート領域82に空乏層がより大きく広がる。このため、更に低いゲートソース間、又はゲートドレイン間容量を実現でき、更に低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
In addition, by setting the impurity concentration of the
次に、図4A、図7A〜図7Fを用いて、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を説明する。 Next, an example of a method for manufacturing a semiconductor device according to the second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. 4A and 7A to 7F.
まず、図4Aに示すように、N+型炭化珪素基板1上にN−型炭化珪素エピタキシャル層からなるドリフト領域2を形成する。炭化珪素にはいくつかのポリタイプ(結晶多形)が存在するが、ここでは代表的な4Hとして説明する。N+型炭化珪素基板1は数十から数百μm程度の厚みを持つ。N−型のドリフト領域2は、例えば不純物濃度が1×1014〜1×1018cm−3、厚さが数μm〜数十μmとして形成される。
First, as shown in FIG. 4A, a
次に、ドリフト領域2にイオン注入によってP型ウェル領域3及びN+型ソース領域4を形成する。イオン注入領域をパターニングするために、下記に示す工程によりドリフト領域2上にマスク材を形成してもよい。マスク材としてはシリコン酸化膜を用いることができ、堆積方法としては熱CVD法やプラズマCVD法を用いることができる。次にマスク材上にレジストをパターニングする(図示省略)。パターニングの方法としては、一般的なフォトリソグラフィー法を用いることができる。パターニングされたレジストをマスクにして、マスク材をエッチングする。エッチング方法としては、フッ酸を用いたウェトエッチングや、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを用いることができる。次にレジストを酸素プラズマや硫酸等で除去する。
Next, a P-
マスク材をマスクにして、P型及びN型不純物をイオン注入し、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4を形成する。P型不純物としては、アルミやボロンを用いることができる。またN型不純物としては窒素を用いることができる。この際、基体温度を600℃程度に加熱した状態でイオン注入することで、注入領域に結晶欠陥が生じるのを抑制することができる。イオン注入後、マスク材を例えばフッ酸を用いたウェトエッチングによって除去する。次にイオン注入した不純物を熱処理することで活性化する。熱処理温度としては1700℃程度の温度を用いることができ、雰囲気としてはアルゴンや窒素を好適に用いることができる。本工程完了後の断面構造は図7Aで示す。
P-type and N-type impurities are ion-implanted using the mask material as a mask to form a P-
次に、図7Bに示すように、ドリフト領域2に溝5を形成する。まずN+型ソース領域4上にマスク材14を形成する。マスク材14としては図7Aの工程と同様に、パターニングされた絶縁膜を使用することができる。次にマスク材14をマスクにして溝5を形成する。溝5を形成する方法としては、ドライエッチング法が好適に用いられる。溝5の深さとしてはP型ウェル領域3の深さより深くする必要がある。溝5を形成後、マスク材14を除去する。例えばマスク材14がシリコン酸化膜の場合はフッ酸によるウェットエッチングが好適である。
Next, as shown in FIG. 7B, a
次に、図7Cに示すように、ドリフト領域2の上面並びに溝5の側面及び底部を覆うようにゲート絶縁膜7を形成する。この工程においては熱酸化法でも、堆積法でもよい。例として、熱酸化の場合、基体を酸素雰囲気中に、温度を1100℃程度に加熱することで、基体が酸素に触れるすべての部分において、シリコン酸化膜が形成される。ゲート絶縁膜7を形成後、P型ウェル領域3とゲート絶縁膜7界面の界面準位を低減するために、窒素、アルゴン、N2O等の雰囲気中で1000℃程度のアニールを行ってもよい。またゲート絶縁膜7の厚さは数十nmが好ましい。
Next, as shown in FIG. 7C, the
次に、溝5に埋設されるように、ゲート電極8を形成する。まず第2ゲート領域82を形成する。ここでは一例として、N−型多結晶シリコンで第2ゲート領域82を形成する。多結晶シリコンの堆積方法としては減圧CVD法を用いてもよい。PCl3ガスを堆積中に導入することで、多結晶シリコンはN型にすることができる。また、PCl3の流量比で多結晶の不純物濃度を制御が可能で、ここでは1×1016cm−3が好適である。成膜厚さとしては溝5を埋めない厚さが必要である。次にN−型多結晶シリコンをエッチングする。エッチング方法としては、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを用いることができる。エッチングの断面図は図7Dで示す。
Next, the
次に、第1ゲート領域81を形成する。第1ゲート領域81は第2ゲート領域82と同じ方法で形成できる。例えば、第1ゲート領域81はN+多結晶シリコンで、不純物濃度は1×1020cm−3であることが好ましい。第1ゲート領域81の多結晶シリコンのエッチングを行う。エッチング方法としては、マスク材を用いた選択エッチングが好ましい。マスク材はレジスタが好適である。一例として、このエッチング処理はウェル領域3まで露出させ、これによって後のソース電極13がソース領域4の側壁でコンタクトが取れるようになる。ゲート電極8のエッチング後の断面構造は図7Eに示す。
Next, the
次に、ゲート電極8を覆うように層間絶縁膜9を形成する。層間絶縁膜9としてはシリコン酸化膜を用いることができ、堆積方法としては熱CVD法やプラズマCVD法を用いることができる。堆積後、層間絶縁膜9上にレジストをパターニングする(図示省略)。パターニングの方法としては、一般的なフォトリソグラフィー法を用いることができる。パターニングされたレジストをマスクにして、マスク材をエッチングする。エッチング方法としては、フッ酸を用いたウェトエッチングや、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを用いることができる。このエッチングでは層間絶縁膜9と基板表面にあるゲート絶縁膜7と一緒に除去し、更に、ウェル領域3を露出するまで、エッチングを行うことが好適である。除去後の断面構造は図7Fに示す。
Next, an
次に、ソース電極13及びドレイン電極12を形成する。具体的には、P型ウェル領域3及びN+型ソース領域4に電気的に低抵抗でオーミック接続するようにソース電極13を形成する。ソース電極13としてはニッケルシリサイド(NiSi)が好適に用いられるが。コバルトシリサイド(CoSi)、チタンシリサイド(TiSi)等の金属でもよい。堆積方法としては蒸着法、スパッタ法、CVD法等を用いることができる。更にソース電極13上にチタン(Ti)やアルミニウム(Al)を積層した積層構造としてもよい。次にN+型炭化珪素基板1裏面に同様にニッケル(Ni)を堆積する。次に1000℃程度のアニールを施し炭化珪素(SiC)とニッケルを合金化させニッケルシリサイド(Ni)を形成し、ソース電極13及びドレイン電極12を形成する。この結果、図6に示した半導体装置が完成する。
Next, the
本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、第2ゲート領域82を形成するときに、マスクを使用せずに形成することができる。このため、マスクのあわせずれが生じず、高い信頼性の半導体装置を提供することができる。
According to the method for manufacturing a semiconductor device according to the second embodiment of the present invention, the
(第1の変形例)
本発明の第2の実施形態では、図6に示すように、第2ゲート領域82が溝5の全側壁に接している場合を説明した。本発明の第2の実施形態の第1の変形例として、図8に示すように、第2ゲート領域82が溝5の側面の一部に接している点が、第2の実施の形態と異なる。第2ゲート領域82は溝5の側壁において、少なくともウェル領域3と対向して形成すればよく、第2の実施形態と同様の効果がある。また、図示は省略するが、第2ゲート領域82をウェル領域3及びソース領域4の両方に対向するように形成しても、第2の実施形態と同様の効果を奏する。
(First modification)
In the second embodiment of the present invention, the case where the
(第2の変形例)
第2の実施形態の第2の変形例に係る半導体装置は、図9に示すように、第2ゲート領域82がゲート絶縁膜7を介して溝5の底部のドリフト領域2と接する点が、図6に示した半導体装置と異なる。
(Second modification)
As shown in FIG. 9, the semiconductor device according to the second modification of the second embodiment is such that the
第2の変形例に係る半導体装置の動作方法は、第2の実施形態と同様である。また、第2の変形例に係る半導体装置の製造方法では、第2ゲート領域82の多結晶シリコンを堆積後、除去せずに、その表面に第1ゲート領域81の多結晶シリコンを堆積する。その後のエッチングにおいて、溝5の外部の第1ゲート領域81と第2ゲート領域82を同時に除去する。
The operation method of the semiconductor device according to the second modification is the same as that of the second embodiment. Further, in the method of manufacturing a semiconductor device according to the second modification, after depositing the polycrystalline silicon in the
第2の変形例によれば、第2の実施形態と同様の効果を有する上、第2の実施形態と比べて、溝5の底部でゲートドレイン間容量を低減できるので、より低いスイッチング損失の半導体装置を提供することができる。
According to the second modification, the same effect as that of the second embodiment can be obtained, and the gate-drain capacitance can be reduced at the bottom of the
(その他の実施形態)
上記のように、本発明の第1及び第2の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
(Other embodiments)
As described above, the first and second embodiments of the present invention have been described. However, it should not be understood that the description and drawings constituting a part of this disclosure limit the present invention. From this disclosure, various alternative embodiments, examples and operational techniques will be apparent to those skilled in the art.
例えば、第1及び第2の実施形態において、炭化珪素基板1上に半導体装置を製造する場合を説明したが、炭化珪素基板1に特に限定されず、バンドギャップの広い半導体材料からなる半導体基板上に半導体装置を製造してもよい。バンドギャップの広い半導体材料としては、窒化ガリウム(GaN)やダイヤモンド、酸化亜鉛(ZnO)、窒化ガリウムアルミニウム(AlGaN)等が挙げられる。
For example, in the first and second embodiments, the case where the semiconductor device is manufactured on the
また、ゲート電極8としてN型ポリシリコンを用いて説明したが、P型ポリシリコンでもよい。また、ゲート電極8としては、他の半導体材料でもよく、金属材料等の他の導電性材料でもよい。例えば、P型ポリ炭化珪素、シリコンゲルマニウム(SiGe)、アルミニウム(Al)等が挙げられる。
Further, although N-type polysilicon has been described as the
また、ゲート絶縁膜7としてはシリコン酸化膜を説明したが、シリコン窒化膜でもよく、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との積層構造でもよい。ゲート絶縁膜7がシリコン窒化膜であり、等方性エッチングを行う場合は、160℃の熱燐酸による洗浄でエッチングができる。
Further, although the silicon oxide film has been described as the
1…半導体基板(炭化珪素基板)
2…ドリフト領域
3…ウェル領域
4…ソース領域
5…溝
7…ゲート絶縁膜
8…ゲート電極
9…層間絶縁膜
12…ドレイン電極
13…ソース電極
14…マスク材
81…第1ゲート領域
82…第2ゲート領域
1 ... Semiconductor substrate (silicon carbide substrate)
2 ...
Claims (7)
前記半導体基板の一方の主面に形成された第1導電型のドリフト領域と、
前記ドリフト領域内に形成された第2導電型のウェル領域と、
前記ウェル領域内に形成された第1導電型のソース領域と、
前記ソース領域及び前記ウェル領域と接するゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜を介して前記ソース領域及び前記ウェル領域に接するように形成されたゲート電極と、
前記ゲート電極を被覆する層間絶縁膜と、
前記ウェル領域及び前記ソース領域に電気的に接続されたソース電極と、
前記ドリフト領域と電気的に接続されたドレイン電極
とを備え、
前記ゲート電極が第1ゲート領域及び第2ゲート領域を有し、
前記第2ゲート領域は第1導電型の半導体材料からなり、
前記第2ゲート領域の少なくとも一部が前記ゲート絶縁膜を介して前記ウェル領域と接し、
前記第1ゲート領域のキャリヤ濃度が、前記第2ゲート領域のキャリヤ濃度より高いことを特徴とする半導体装置。 A semiconductor substrate;
A drift region of a first conductivity type formed on one main surface of the semiconductor substrate;
A second conductivity type well region formed in the drift region;
A first conductivity type source region formed in the well region;
A gate insulating film in contact with the source region and the well region;
A gate electrode formed so as to be in contact with the source region and the well region via the gate insulating film;
An interlayer insulating film covering the gate electrode;
A source electrode electrically connected to the well region and the source region;
A drain electrode electrically connected to the drift region,
The gate electrode has a first gate region and a second gate region;
The second gate region is made of a semiconductor material of a first conductivity type ,
At least a portion of the second gate region is in contact with the well region via the gate insulating film;
A semiconductor device, wherein a carrier concentration in the first gate region is higher than a carrier concentration in the second gate region.
前記溝の側面に前記ゲート絶縁膜を介して、前記ゲート電極が前記ソース領域と前記ウェル領域と接する
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。 A groove having a depth reaching the drift region through the source region and the well region;
The semiconductor device according to claim 1, wherein the gate electrode is in contact with the source region and the well region via the gate insulating film on a side surface of the trench.
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