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JP6324333B2 - セルバランス回路及びその故障診断装置 - Google Patents

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JP6324333B2 JP2015029760A JP2015029760A JP6324333B2 JP 6324333 B2 JP6324333 B2 JP 6324333B2 JP 2015029760 A JP2015029760 A JP 2015029760A JP 2015029760 A JP2015029760 A JP 2015029760A JP 6324333 B2 JP6324333 B2 JP 6324333B2
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Description

本発明は、組電池に含まれる複数個の電池の残量を平均化するセルバランス回路に関するものであり、特にセルバランス回路の故障を診断する故障診断装置に関する。
電気自動車(Electric Vehicle,EV)及びハイブリッド電気自動車(Hybrid Electric Vehicle,HEV)などの電動化車両には、駆動用電源として複数個の電池を直列に接続した組電池が使用されている。セルモニタユニットは、組電池の電圧及び温度などを監視する装置である。
組電池は、製造時のバラつき及び経年劣化により個々の電池の残量にバラつきが生じる。残量にバラつきが生じた状態で組電池を使用すると、個々の電池に過充電又は過放電が生じる可能性がある。また、バラつきが生じた状態で個々の電池の過充電及び過放電を回避して使用すると、組電池を効率的に使用できない問題がある。このため、セルモニタユニットには、複数個の電池を個々に放電することで電池の残量を均等化するセルバランス回路が搭載されている。
セルバランス回路に故障が生じると、電池が放電不能となった場合は発煙発火、連続放電となった場合は過放電が生じる可能性があり、セルモニタユニットでセルバランス回路の故障を自己診断することが求められている。
従来、セルバランス回路の故障診断方式として、電池の放電電流を検出する方式と、抵抗に放電電流が流れることによる電圧降下を検出する方式とが開発されている。放電電流を検出する方式では、電流の検出手段が必要となるため、高価で複雑な回路構成となる。
特許文献1には、放電抵抗の電圧降下を検出する故障診断方式が開示されている。特許文献1の方式では、電池電圧の計測手段とは別に故障診断専用の電圧計測手段が必要になり、高価で複雑な回路構成となる。
また、特許文献2には、放電抵抗とは別に放電回路に挿入した抵抗による電圧降下を検出する故障診断方式が開示されている。特許文献2の方式では、電池電圧の計測手段を用いて電圧降下を検出できるため、安価で簡素な回路構成となるが、放電中は電圧降下が生じるため電池電圧を正しく計測できない問題がある。
特開2007−85847号公報 特開2011−76778号公報
特許文献1の故障診断方式は、電池電圧の計測手段とは別に故障診断専用の電圧計測手段が必要になり、高価で複雑な回路構成となる課題があった。一方、特許文献2の故障診断方式は、電池電圧の計測手段を用いて電圧降下を検出できるため、安価で簡素な回路構成となるが、放電中は電圧降下が生じるため電池電圧を正しく計測できない課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、放電中も電池電圧を正しく計測できるセルバランス回路を提供することを目的とする。また、故障診断専用の電圧計測手段を不要として、安価かつ簡素な回路構成で実現できるセルバランス回路故障診断装置を提供することを目的とする。
本発明のセルバランス回路は、組電池を構成する個々の電池に対して並列に接続された放電用の第1抵抗素子及びスイッチング素子と、電池の電極と電圧計測回路の電圧入力端子との間に接続された第2抵抗素子と、第1抵抗素子とスイッチング素子間と、第2抵抗素子と電圧入力端子間との間に接続された故障診断用の第1コンデンサと、を備えるものである。
本発明のセルバランス回路故障診断装置は、上記セルバランス回路と、電圧計測回路が計測した電圧入力端子間の電圧値を用いて、セルバランス回路の故障を診断する故障診断回路と、を備えるものである。
本発明のセルバランス回路は、故障診断用の第1コンデンサを設けたことにより、放電中も電池電圧を正しく計測できる。また、本発明のセルバランス回路故障診断装置は、電池電圧を計測する電圧計測回路で計測した電圧値を用いてセルバランス回路の故障を診断するので、故障診断専用の電圧計測手段を不要として、安価かつ簡素な回路構成で実現できる。
本発明の実施の形態1に係る組電池、セルバランス回路及びICの要部の構成を示す説明図である。 スイッチング素子をオフからオンに切替えたときにセルバランス回路に流れる電流を示す説明図である。 スイッチング素子をオンからオフに切替えたときにセルバランス回路に流れる電流を示す説明図である。 セルバランス回路が正常な状態における電圧入力端子間の電圧を示す説明図である。 セルバランス回路が故障した状態における電圧入力端子間の電圧を示す説明図である。 セルバランス回路が故障した状態における電圧入力端子間の電圧を示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係るセルバランス回路故障診断装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係る組電池、セルバランス回路及びICの要部の構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態2に係るセルバランス回路故障診断装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係る組電池、セルバランス回路及びICの要部の構成を示す説明図である。 スイッチング素子のオンオフを切替えたときにセルバランス回路に流れる電流を示す説明図である。 本発明の実施の形態3に係るセルバランス回路故障診断装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係る組電池、セルバランス回路及びICの要部の構成を示す説明図である。 スイッチング素子のオンオフを切替えたときにセルバランス回路に流れる電流を示す説明図である。 本発明の実施の形態4に係るセルバランス回路故障診断装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係る組電池、セルバランス回路及びICの要部の構成を示す説明図である。 スイッチング素子のオンオフを切替えたときにセルバランス回路に流れる電流を示す説明図である。 本発明の実施の形態5に係るセルバランス回路故障診断装置の動作を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、組電池1、セルバランス回路2及びIC(Integrated Circuit)3の要部の構成を示している。図1を参照して、実施の形態1のセルバランス回路2及びセルバランス回路故障診断装置100について説明する。
組電池1は、直列に接続された複数個の電池により構成されている。図1は、組電池1を3個の電池11〜13で構成した例を示している。
電池11に対して並列に、放電用の第1抵抗素子R1及びスイッチング素子Q1が接続されている。スイッチング素子Q1は、いわゆる「Nチャネル型」のMOSFET(Metal−oxide−semiconductor Field−effect Transistor)により構成されている。
同様に、電池12に対して並列に、放電用の第1抵抗素子R2及びスイッチング素子Q2が接続されている。電池13に対して並列に、放電用の第1抵抗素子R3及びスイッチング素子Q3が接続されている。
電池11の正極とIC3の電圧入力端子CV1との間に、第2抵抗素子R4が接続されている。電池11の負極及び電池12の正極とIC3の電圧入力端子CV2との間に、第2抵抗素子R5が接続されている。
同様に、電池12の負極及び電池13の正極と電圧入力端子CV3との間に、第2抵抗素子R6が接続されている。電池13の負極と電圧入力端子CV4との間に、第2抵抗素子R7が接続されている。
電圧入力端子CV1に第2コンデンサC1の一方の電極が接続されており、他方の電極は電気的に接地されている。第2抵抗素子R4及び第2コンデンサC1により、ノイズ除去用のRCフィルタが構成されている。
同様に、電圧入力端子CV2に第2コンデンサC2の一方の電極が接続されており、他方の電極は電気的に接地されている。第2抵抗素子R5及び第2コンデンサC2により、ノイズ除去用のRCフィルタが構成されている。また、電圧入力端子CV3に第2コンデンサC3の一方の電極が接続されており、他方の電極は電気的に接地されている。第2抵抗素子R6及び第2コンデンサC3により、ノイズ除去用のRCフィルタが構成されている。
なお、第2コンデンサC1は、電圧入力端子CV1,CV2間に接続されたものであっても良い。同様に、第2コンデンサC2は、電圧入力端子CV2,CV3間に接続されたものであっても良い。第2コンデンサC3は、電圧入力端子CV3,CV4間に接続されたものであっても良い。
第1抵抗素子R1とスイッチング素子Q1間と、第2抵抗素子R4と電圧入力端子CV1間との間に、故障診断用の第1コンデンサC4が接続されている。同様に、第1抵抗素子R2とスイッチング素子Q2間と、第2抵抗素子R5と電圧入力端子CV2間との間に、故障診断用の第1コンデンサC5が接続されている。第1抵抗素子R3とスイッチング素子Q3間と、第2抵抗素子R6と電圧入力端子CV3との間に、故障診断用の第1コンデンサC6が接続されている。第1抵抗素子R1〜R3、スイッチング素子Q1〜Q3、第2抵抗素子R4〜R7、第2コンデンサC1〜C3及び第1コンデンサC4〜C6により、セルバランス回路2が構成されている。
IC3は、制御回路31、電圧計測回路32及び故障診断回路33を有している。制御回路31は、スイッチング素子Q1〜Q3のゲート端子と電気的に接続されており、スイッチング素子Q1〜Q3のオンオフを制御する回路である。なお、図1において、制御回路31とスイッチング素子Q1〜Q3とを繋ぐ配線については図示を省略している。以下、制御回路31がスイッチング素子Q1〜Q3をオフからオンに切替える制御を「オン制御」といい、オンからオフに切替える制御を「オフ制御」という。制御回路31は、スイッチング素子Q1〜Q3のオン制御及びオフ制御を実行する前に、オン制御及びオフ制御を実行するタイミングを電圧計測回路32及び故障診断回路33に通知するようになっている。
電圧計測回路32は、制御回路31から通知されたタイミングに同期して、電圧入力端子CV1,CV2間の電圧と、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧と、電圧入力端子CV3,CV4間の電圧とを計測する回路である。故障診断回路33は、電圧計測回路32が計測した電圧値を用いて、セルバランス回路2の故障を診断する回路である。故障診断回路33は、診断結果を図示しないBMU(Battery Management Unit)などに出力するようになっている。なお、電圧計測回路32及び故障診断回路33の詳細な動作については図7を参照して後述する。セルバランス回路2及びIC3により、セルバランス回路故障診断装置100が構成されている。
なお、IC3とは別に図示しないマイコン又はシステムLSI(Large Scale Integration)を設け、このマイコン又はシステムLSIが制御回路31及び故障診断回路33を有するものとしても良い。この場合、セルバランス回路2、IC3及びマイコン又はシステムLSIによりセルバランス回路故障診断装置100が構成される。
次に、セルバランス回路2による電池11〜13の放電動作について説明する。なお、初期状態においてスイッチング素子Q1〜Q3はいずれもオフである。
スイッチング素子Q1がオフからオンに切替わると、第1抵抗素子R1に電流が流れて、電池11が放電される。同様に、スイッチング素子Q2がオフからオンに切替わると、第1抵抗素子R2に電流が流れて、電池12が放電される。スイッチング素子Q3がオフからオンに切替わると、第1抵抗素子R3に電流が流れて、電池13が放電される。
ここで、第1コンデンサC4〜C6を有しない従来のセルバランス回路は、スイッチング素子Q1のオンオフにかかわらず電圧入力端子CV1,CV2間の電圧が変化しない。同様に、スイッチング素子Q2のオンオフにかかわらず電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が変化せず、スイッチング素子Q3のオンオフにかかわらず電圧入力端子CV3,CV4間の電圧が変化しない。したがって、従来のセルバランス回路故障診断装置は、IC3の電圧入力端子間の電圧を計測しても、スイッチング素子Q1〜Q3のオフ固着及びオン固着などの異常の発生を検出することができなかった。
これに対し、本発明のセルバランス回路2は、故障診断用の第1コンデンサC4〜C6を設けたことにより、スイッチング素子Q1〜Q3のオンオフを切替えたときに電圧入力端子間の電圧が変化するようになっている。以下、図2〜図6を参照して、セルバランス回路2に流れる電流と、電圧入力端子間の電圧について説明する。
スイッチング素子Q2がオフの状態では、スイッチング素子Q2のドレイン−ソース間電圧が電池12の電圧と等しいため、第1コンデンサC5に電荷は充電されていない。この状態でスイッチング素子Q2がオンに切替わると、第1抵抗素子R2を通る電池12の放電電流に加えて、図2に実線矢印で示す経路で電流が流れ、第1コンデンサC5が充電される。このとき、RCフィルタを構成する第2抵抗素子R5に電流が流れて電圧降下が生じることで、図4に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下する。電圧が低下する時間は、数ミリ秒から数マイクロ秒程度である。
次いで、スイッチング素子Q2がオンからオフに切替わると、第1コンデンサC5の放電により、図3に破線矢印で示す経路で電流が流れる。このとき、RCフィルタを構成する第2抵抗素子R5に電流が流れて電圧降下が生じることで、図4に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に上昇する。電圧が上昇する時間は、数ミリ秒から数マイクロ秒程度である。
以上のように、セルバランス回路2が正常に動作している場合、制御回路31がスイッチング素子Q2のオン制御を実行したときに電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下し、かつ、制御回路31がスイッチング素子Q2のオフ制御を実行したときに電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に上昇する。同様に、制御回路31がスイッチング素子Q1のオン制御及びオフ制御を実行したときに電圧入力端子CV1,CV2間の電圧が一時的に変化し、スイッチング素子Q3のオン制御及びオフ制御を実行したときに電圧入力端子CV3,CV4間の電圧が一時的に変化する。
一方、セルバランス回路2が故障している場合、制御回路31がスイッチング素子Q1〜Q3のオン制御又はオフ制御を実行したときに、以下のように電圧入力端子間の電圧が変化しなくなる。
例えば、スイッチング素子Q2のオン固着又はオフ固着が生じている場合、制御回路31がオン制御及びオフ制御を実行してもスイッチング素子Q2のオンオフが切替わらなくなる。このため、第1コンデンサC5の充放電が行われず、図5に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧は一定となる。
また、第1抵抗素子R2が断線した場合、スイッチング素子Q2がオンすることで第1コンデンサC5が充電されるものの、スイッチング素子Q2がオフしても第1コンデンサC5が放電されなくなる。このため、図6に示す如く、制御回路31がスイッチング素子Q2のオン制御を実行したときに電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下するものの、オフ制御を実行したときには電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が変化しなくなる。
本発明のセルバランス回路故障診断装置100は、このような電圧入力端子間の電圧変化を用いて、セルバランス回路2の故障を診断するものである。以下、図7を参照して、セルバランス回路故障診断装置100の詳細な動作の具体例について説明する。
まず、制御回路31は、スイッチング素子Q2のオン制御を実行するタイミングを電圧計測回路32及び故障診断回路33に通知する。次いで、制御回路31はスイッチング素子Q2のオン制御を実行する。
電圧計測回路32は、制御回路31から通知されたタイミングに基づいて、制御回路31がオン制御を実行する直前とオン制御を実行した直後に電圧入力端子CV2,CV3間の電圧を計測する。故障診断回路33は、制御回路31から通知されたタイミングに基づいて、電圧計測回路32がオン制御の直前に計測した電圧値と、オン制御の直後に計測した電圧値との差分である第1差分ΔV1を算出する。
次いで、制御回路31は、スイッチング素子Q2のオフ制御を実行するタイミングを電圧計測回路32及び故障診断回路33に通知する。次いで、制御回路31はスイッチング素子Q2のオフ制御を実行する。
電圧計測回路32は、制御回路31から通知されたタイミングに基づいて、制御回路31がオフ制御を実行する直前とオフ制御を実行した直後に電圧入力端子CV2,CV3間の電圧を計測する。故障診断回路33は、制御回路31から通知されたタイミングに基づいて、電圧計測回路32がオフ制御の直前に計測した電圧値と、オフ制御の直後に計測した電圧値との差分である第2差分ΔV2を算出する。
次いで、故障診断回路33は、第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2の値を所定の閾値と比較する。この閾値は、電池12の平均電圧及び第2抵抗素子R5の抵抗値などに応じて予め設定された値である。第1差分ΔV1の値が閾値よりも大きく、かつ、第2差分ΔV2の値が閾値よりも大きい場合、故障診断回路33はセルバランス回路2が正常であると診断する。
一方、第1差分ΔV1の値が閾値以下である場合、又は、第2差分ΔV2の値が閾値以下である場合、故障診断回路33はセルバランス回路2が故障していると診断する。具体的には、例えば、第1差分ΔV1の値が閾値以下であり、かつ、第2差分ΔV2の値が閾値以下である場合、故障診断回路33はスイッチング素子Q2のオン固着又はオフ固着が発生していると診断する。また、第1差分ΔV1の値が閾値よりも大きく、かつ、第2差分ΔV2の値が閾値以下である場合、故障診断回路33は第1抵抗素子R2が断線していると診断する。
故障診断回路33は、診断結果をBMUなどに出力する。BMUが、セルバランス回路2の故障を示す警報画像又は警報音声などを図示しない外部装置に出力させることで、組電池1を駆動電源とする移動体の搭乗者などがセルバランス回路2の故障を把握することができる。
なお、故障診断回路33は、制御回路31がオン制御及びオフ制御を実行する直前の電圧値が電圧計測回路32で計測可能な電圧範囲を超えている場合、セルバランス回路2の故障診断を実行しないものとしても良い。このように、図7に示す第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2を用いた故障診断方式は、電池電圧などの状況に応じて故障診断の実行条件を設定できるメリットがある。
なお、電圧入力端子CV1,CV2間及び電圧入力端子CV3,CV4間の電圧値を用いた故障診断については、図7に示す例と同様であるため説明を省略する。
以上のように、実施の形態1のセルバランス回路2は、組電池1を構成する個々の電池11〜13に対して並列に接続された放電用の第1抵抗素子R1〜R3及びスイッチング素子Q1〜Q3と、電池11〜13の電極と電圧計測回路32の電圧入力端子CV1〜CV4との間に接続された第2抵抗素子R4〜R7と、第1抵抗素子R1〜R3とスイッチング素子Q1〜Q3間と、第2抵抗素子R4〜R7と電圧入力端子CV1〜CV4間との間に接続された故障診断用の第1コンデンサC4〜C6とを備える。このような故障診断用の第1コンデンサを設けたことにより、放電中も電池電圧を正しく計測できるセルバランス回路2を提供できる。
また、セルバランス回路2は、一方の電極を電圧入力端子CV1〜CV4に接続しかつ他方の電極を電気的に接地するか、又は、電圧入力端子CV1〜CV4間に接続した第2コンデンサC1〜C3を備える。第2抵抗素子R4〜R6及び第2コンデンサC1〜C3によりノイズ除去用のRCフィルタを構成している。RCフィルタにより電圧計測回路32の計測値のノイズを除去することで、電圧計測回路32による電圧計測の精度を高めて、セルバランス回路故障診断装置100による故障診断の精度を高めることができる。
また、実施の形態1のセルバランス回路故障診断装置100は、セルバランス回路2と、電圧計測回路32が計測した電圧入力端子CV1〜CV4間の電圧値を用いて、セルバランス回路2の故障を診断する故障診断回路33とを備える。電池電圧を計測する電圧計測回路32で計測した電圧値を用いてセルバランス回路2の故障を診断するので、故障診断専用の電圧計測手段を設けることなく、安価かつ簡素な回路構成でセルバランス回路故障診断装置100を実現できる。
また、セルバランス回路故障診断装置100は、スイッチング素子Q1〜Q3をオフからオンに切替えるオン制御と、スイッチング素子Q1〜Q3をオンからオフに切替えるオフ制御とを実行する制御回路31を備える。故障診断回路33は、オン制御の前後における電圧値の差分である第1差分ΔV1と、オフ制御の前後における電圧値の差分である第2差分ΔV2とを算出し、第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2の値を閾値と比較することでセルバランス回路2の故障を診断する。電圧計測回路32が制御回路31のオン制御及びオフ制御に同期して電圧を計測する機能を有する場合、第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2を用いてセルバランス回路2の故障を診断する構成により、電池電圧などの状況に応じて故障処理の実行条件を設定できる。
実施の形態2.
図8を参照して、電圧計測回路32が制御回路31のオン制御及びオフ制御に同期して電圧を計測する機能を有しない場合のセルバランス回路故障診断装置100について説明する。図8において、図1に示す組電池1、セルバランス回路2及びIC3と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。また、セルバランス回路2に流れる電流及び電圧入力端子間の電圧については、実施の形態1と同様であるため図2〜図6を援用して説明する。
制御回路31は、スイッチング素子Q1〜Q3のオン制御及びオフ制御を実行したことを故障診断回路33に通知するようになっている。電圧計測回路32は、一定の時間間隔で電圧入力端子間の電圧を計測するようになっている。この時間間隔は、少なくとも、スイッチング素子Q1〜Q3のオンオフ切替時における電圧入力端子間の電圧変化を検出できる程度に短い時間間隔である。
故障診断回路33は、スイッチング素子Q1〜Q3のオンオフを切替えていない状態における電圧入力端子間の電圧値(以下「基準電圧値」という)よりも低い第1閾値Vth1と、基準電圧値よりも高い第2閾値Vth2とを記憶している。なお、第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の値は固定値でも良く、電池11〜13の経年劣化等を考慮して組電池1の使用期間に応じて変化する値であっても良い。
故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値を第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2と比較するコンパレータを有している。故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値が第1閾値Vth1以下になったことを検出すると、検出値をラッチするようになっている。また、故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値が第2閾値Vth2以上になったことを検出すると、検出値をラッチするようになっている。
図9を参照して、セルバランス回路故障診断装置100の詳細な動作の具体例について説明する。なお、初期状態においてスイッチング素子Q2はオフであり、電圧計測回路32は一定の時間間隔で電圧入力端子CV2,CV3間の電圧を計測している。
まず、制御回路31がスイッチング素子Q2のオン制御を実行する。次いで、制御回路31は、スイッチング素子Q2のオン制御を実行したことを故障診断回路33に通知する。
このとき、セルバランス回路2が正常に動作している場合、スイッチング素子Q2がオンになり図2に示した経路で電流が流れ、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下する。故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値が第1閾値Vth1以下になったことを検出し、検出値をラッチする。
次いで、制御回路31は、スイッチング素子Q2のオフ制御を実行する。次いで、制御回路31は、スイッチング素子Q2のオフ制御を実行したことを故障診断回路33に通知する。
このとき、セルバランス回路2が正常に動作している場合、スイッチング素子Q2がオフになり図3に示した経路で電流が流れ、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に上昇する。故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値が第2閾値Vth2以上になったことを検出し、検出値をラッチする。
故障診断回路33は、制御回路31がオン制御及びオフ制御の両方を実行した後に、ラッチしている検出値に応じてセルバランス回路2の故障を診断する。すなわち、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第1閾値Vth1以下になったことを検出しており、かつ、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第2閾値Vth2以上になったことを検出している場合、故障診断回路33はセルバランス回路2が正常であると診断する。
一方、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第1閾値Vth1以下になったことを検出していない場合、又は、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第2閾値Vth2以上になったことを検出していない場合、故障診断回路33はセルバランス回路2が故障していると診断する。具体的には、例えば、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第1閾値Vth1以下になったことを検出しておらず、かつ、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第2閾値Vth2以上になったことを検出していない場合、故障診断回路33はスイッチング素子Q2のオン固着又はオフ固着が発生していると診断する。また、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第1閾値Vth1以下になったことを検出しており、かつ、電圧入力端子CV2,CV3間の電圧値が第2閾値Vth2以上になったことを検出していない場合、故障診断回路33は第1抵抗素子R2が断線していると診断する。
一般に、電圧計測用のIC3には、過充電検出用及び過放電検出用のアナログコンパレータ又はデジタルコンパレータが内蔵されている。電圧入力端子間の電圧値を図9に示す第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2と比較する故障診断方式は、故障診断回路33のコンパレータとしてIC3に内蔵されたアナログコンパレータ又はデジタルコンパレータを使用できるメリットがある。
なお、電圧入力端子CV1,CV2間及び電圧入力端子CV3,CV4間の電圧値を用いた故障診断については、図9に示す例と同様であるため説明を省略する。
以上のように、実施の形態2のセルバランス回路故障診断装置100は、故障診断回路33が、電圧値を基準電圧値よりも低い第1閾値Vth1と比較するとともに、電圧値を基準電圧値よりも高い第2閾値Vth2と比較することでセルバランス回路2の故障を診断する。第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2と比較する構成により、電圧計測回路32が常時計測型であり制御回路31のオン制御及びオフ制御に同期して電圧を計測する機能を有しない場合であっても、セルバランス回路2の故障を診断することができる。
実施の形態3.
本発明のセルバランス回路2は、図1及び図8に示す回路構成に限定されるものではない。図10を参照して、セルバランス回路2の変形例について説明する。なお、図10において、図1及び図8に示す組電池1、セルバランス回路2及びIC3と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
電池11に対して並列に、スイッチング素子Q1及び第1抵抗素子R1が接続されている。スイッチング素子Q1は、いわゆる「Pチャネル型」のMOSFETにより構成されている。
同様に、電池12に対して並列に、スイッチング素子Q2及び第1抵抗素子R2が接続されている。電池13に対して並列に、スイッチング素子Q3及び第1抵抗素子R3が接続されている。
スイッチング素子Q1と第1抵抗素子R1間と、第2抵抗素子R5と電圧入力端子CV2間との間に第1コンデンサC4が接続されている。同様に、スイッチング素子Q2と第1抵抗素子R2間と、第2抵抗素子R6と電圧入力端子CV3間との間に第1コンデンサC5が接続されている。スイッチング素子Q3と第1抵抗素子R3間と、第2抵抗素子R7と電圧入力端子CV4間との間に第1コンデンサC6が接続されている。
図11及び図12を参照して、このように構成されたセルバランス回路2に流れる電流と、電圧入力端子間の電圧とについて説明する。
スイッチング素子Q2がオフからオンに切替わると、第1抵抗素子R2を通る電池12の放電電流に加えて、図11に実線矢印で示す経路で電流が流れ、第1コンデンサC5が充電される。このとき、第2抵抗素子R6に電流が流れて電圧降下が生じることで、図12に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下する。
次いで、スイッチング素子Q2がオンからオフに切替わると、第1コンデンサC5の放電により、図11に破線矢印で示す経路で電流が流れる。このとき、第2抵抗素子R6に電流が流れて電圧降下が生じることで、図12に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に上昇する。
故障診断回路33は、図12に示す如く、実施の形態1と同様の第1差分ΔV1及びΔV2を算出し、第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2の値を閾値と比較することでセルバランス回路2の故障を検出する。
なお、制御回路31、電圧計測回路32及び故障診断回路33は、実施の形態2と同様の構成であっても良い。この場合、故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値を実施の形態2と同様の第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2と比較することでセルバランス回路2の故障を検出する。
実施の形態4.
図13を参照して、セルバランス回路2の他の変形例について説明する。なお、図13において、図1及び図8に示す組電池1、セルバランス回路2及びIC3と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
電池11に対して並列に、第1抵抗素子R1及びスイッチング素子Q1が接続されている。スイッチング素子Q1はNチャネル型のMOSFETにより構成されている。
同様に、電池12に対して並列に、第1抵抗素子R2及びスイッチング素子Q2が接続されている。電池13に対して並列に、第1抵抗素子R3及びスイッチング素子Q3が接続されている。
第1抵抗素子R1とスイッチング素子Q1間と、第2抵抗素子R5と電圧入力端子CV2間との間に第1コンデンサC4が接続されている。同様に、第1抵抗素子R2とスイッチング素子Q2間と、第2抵抗素子R6と電圧入力端子CV3間との間に第1コンデンサC5が接続されている。第1抵抗素子R3とスイッチング素子Q3間と、第2抵抗素子R7と電圧入力端子CV4間との間に第1コンデンサC6が接続されている。
図14及び図15を参照して、このように構成されたセルバランス回路2に流れる電流と、電圧入力端子間の電圧とについて説明する。
スイッチング素子Q2がオンからオフに切替わると、図14に破線矢印で示す経路で電流が流れ、第1コンデンサC5が充電される。このとき、第2抵抗素子R6に電流が流れて電圧降下が生じることで、図15に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下する。
次いで、スイッチング素子Q2がオフからオンに切替わると、第1抵抗素子R2を通る電池12の放電電流に加えて、第1コンデンサC5の放電により図14に実線矢印で示す経路で電流が流れる。このとき、第2抵抗素子R6に電流が流れて電圧降下が生じることで、図15に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に上昇する。
故障診断回路33は、図15に示す如く、実施の形態1と同様の第1差分ΔV1及びΔV2を算出し、第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2の値を閾値と比較することでセルバランス回路2の故障を検出する。
なお、制御回路31、電圧計測回路32及び故障診断回路33は、実施の形態2と同様の構成であっても良い。この場合、故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値を実施の形態2と同様の第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2と比較することでセルバランス回路2の故障を検出する。
実施の形態5.
図16を参照して、セルバランス回路2の他の変形例について説明する。なお、図16において、図1及び図8に示す組電池1、セルバランス回路2及びIC3と同様の構成部材には同一符号を付して説明を省略する。
電池11に対して並列に、スイッチング素子Q1及び第1抵抗素子R1が接続されている。スイッチング素子Q1はPチャネル型のMOSFETにより構成されている。
同様に、電池12に対して並列に、スイッチング素子Q2及び第1抵抗素子R2が接続されている。電池13に対して並列に、スイッチング素子Q3及び第1抵抗素子R3が接続されている。
スイッチング素子Q1と第1抵抗素子R1間と、第2抵抗素子R4と電圧入力端子CV1間との間に第1コンデンサC4が接続されている。同様に、スイッチング素子Q2と第1抵抗素子R2間と、第2抵抗素子R5と電圧入力端子CV2間との間に第1コンデンサC5が接続されている。スイッチング素子Q3と第1抵抗素子R3間と、第2抵抗素子R6と電圧入力端子CV3間との間に第1コンデンサC6が接続されている。
図17及び図18を参照して、このように構成されたセルバランス回路2に流れる電流と、電圧入力端子間の電圧とについて説明する。
スイッチング素子Q2がオンからオフに切替わると、図17に破線矢印で示す経路で電流が流れ、第1コンデンサC5が充電される。このとき、第2抵抗素子R5に電流が流れて電圧降下が生じることで、図18に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に低下する。
次いで、スイッチング素子Q2がオフからオンに切替わると、第1抵抗素子R2を通る電池12の放電電流に加えて、第1コンデンサC5の放電により図17に実線矢印で示す経路で電流が流れる。このとき、第2抵抗素子R5に電流が流れて電圧降下が生じることで、図18に示す如く電圧入力端子CV2,CV3間の電圧が一時的に上昇する。
故障診断回路33は、図18に示す如く、実施の形態1と同様の第1差分ΔV1及びΔV2を算出し、第1差分ΔV1及び第2差分ΔV2の値を閾値と比較することでセルバランス回路2の故障を検出する。
なお、制御回路31、電圧計測回路32及び故障診断回路33は、実施の形態2と同様の構成であっても良い。この場合、故障診断回路33は、電圧計測回路32で計測した電圧値を実施の形態2と同様の第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2と比較することでセルバランス回路2の故障を検出する。
なお、実施の形態3〜5に係るセルバランス回路2のいずれにおいても、第2コンデンサC1は電圧入力端子CV1,CV2間に接続されたものであっても良い。同様に、第2コンデンサC2は電圧入力端子CV2,CV3間に接続されたものであっても良く、第2コンデンサC3は電圧入力端子CV3,CV4間に接続されたものであっても良い。
また、実施の形態1〜5に係るセルバランス回路2のうち、実施の形態1,2に係るセルバランス回路2は、第2抵抗素子R4〜R6及び第2コンデンサC1〜C3からなるRCフィルタの周波数特性に対する影響を最も小さくすることができる。したがって、実施の形態1〜5に係るセルバランス回路2はいずれも放電中に電池電圧を正しく計測できるものの、実施の形態1,2に係るセルバランス回路2を採用するのが特に好適である。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 組電池、2 セルバランス回路、3 IC、11,12,13 電池、31 制御回路、32 電圧計測回路、33 故障診断回路、100 セルバランス回路故障診断装置、C1,C2,C3 第2コンデンサ、C4,C5,C6 第1コンデンサ、CV1,CV2,CV3,CV4 電圧入力端子、Q1,Q2,Q3 スイッチング素子、R1,R2,R3 第1抵抗素子、R4,R5,R6,R7 第2抵抗素子。

Claims (7)

  1. 組電池を構成する個々の電池に対して並列に接続された放電用の第1抵抗素子及びスイッチング素子と、
    前記電池の電極と電圧計測回路の電圧入力端子との間に接続された第2抵抗素子と、
    前記第1抵抗素子と前記スイッチング素子間と、前記第2抵抗素子と前記電圧入力端子間との間に接続された故障診断用の第1コンデンサと、
    を備えるセルバランス回路。
  2. 一方の電極を前記電圧入力端子に接続しかつ他方の電極を電気的に接地するか、又は、前記電圧入力端子間に接続した第2コンデンサを備え、
    前記第2抵抗素子及び前記第2コンデンサによりノイズ除去用のRCフィルタを構成した
    ことを特徴とする請求項1記載のセルバランス回路。
  3. 請求項1又は請求項2記載のセルバランス回路と、
    前記電圧計測回路が計測した前記電圧入力端子間の電圧値を用いて、前記セルバランス回路の故障を診断する故障診断回路と、
    を備えるセルバランス回路故障診断装置。
  4. 前記スイッチング素子をオフからオンに切替えるオン制御と、前記スイッチング素子をオンからオフに切替えるオフ制御とを実行する制御回路を備え、
    前記故障診断回路は、前記オン制御の前後における前記電圧値の差分である第1差分と、前記オフ制御の前後における前記電圧値の差分である第2差分とを算出し、前記第1差分及び前記第2差分の値を閾値と比較することで前記セルバランス回路の故障を診断する
    ことを特徴とする請求項3記載のセルバランス回路故障診断装置。
  5. 前記故障診断回路は、
    前記第1差分の値が前記閾値よりも大きく、かつ、前記第2差分の値が前記閾値よりも大きい場合、前記セルバランス回路が正常であると診断し、
    前記第1差分の値が前記閾値以下である場合、又は、前記第2差分の値が前記閾値以下である場合、前記セルバランス回路が故障していると診断する
    ことを特徴とする請求項4記載のセルバランス回路故障診断装置。
  6. 前記故障診断回路は、前記電圧値を基準電圧値よりも低い第1閾値と比較するとともに、前記電圧値を前記基準電圧値よりも高い第2閾値と比較することで前記セルバランス回路の故障を診断することを特徴とする請求項3記載のセルバランス回路故障診断装置。
  7. 前記スイッチング素子をオフからオンに切替えるオン制御と、前記スイッチング素子をオンからオフに切替えるオフ制御とを実行する制御回路を備え、
    前記故障診断回路は、
    前記制御回路が前記オン制御及び前記オフ制御を実行した後に、前記電圧値が前記第1閾値以下になったことを検出しており、かつ、前記電圧値が前記第2閾値以上になったことを検出している場合、前記セルバランス回路が正常であると診断し、
    前記制御回路が前記オン制御及び前記オフ制御を実行した後に、前記電圧値が前記第1閾値以下になったことを検出していない場合、又は、前記電圧値が前記第2閾値以上になったことを検出していない場合、前記セルバランス回路が故障していると診断する
    ことを特徴とする請求項6記載のセルバランス回路故障診断装置。
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