JP6321255B1 - リニューアルシステム、及び、エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エレベータのリニューアルに係るコストの増大を防止できるリニューアルシステム、及び、エレベータ装置を提供すること。【解決手段】実施形態によれば、リニューアルシステムは、乗りかごと、釣合錘と、機械室に設置された巻上機と、前記巻上機に設けられたメインシーブと、前記機械室に設けられたそらせシーブと、前記乗りかご及び前記釣合錘に固定されるとともに前記メインシーブ及び前記そらせシーブに巻き掛けられた鋼線ロープと、を具備したエレベータ装置に用いられる。前記リニューアルシステムは、前記鋼線ロープに置き換えられる樹脂被覆ロープと、前記メインシーブよりも小径であり、前記樹脂被覆ロープが、前記メインシーブに対する前記鋼線ロープの巻き付け角度よりも小さな巻きつけ角度で巻き掛けられる、前記メインシーブに置き換えられるリニューアルシステム用メインシーブと、を備える。【選択図】 図3
Description
本発明の実施形態は、リニューアルシステム、及び、このリニューアルシステムによりリニューアルされたエレベータ装置に関する。
建物に設けられ、異なるフロア間で人や荷物を搬送する乗りかごを有するエレベータ装置が知られている。このようなエレベータ装置として、建物内の昇降路内に配置された乗りかご及び釣り合い錘のそれぞれに接続されたロープを、昇降路の上方に設けられた機械室内に設置された巻上機により駆動するエレベータが知られている
ロープは、巻上機に設けられたメインシーブ及び機械室内に設けられたそらせシーブに巻き掛けられており、巻上機によりメインシーブが回転されることにより駆動される。機械室の床には、昇降路及び機械室を連通し、メインシーブから垂下するロープを配置する孔と、昇降路及び機械室を連通し、そらせシーブから垂下するロープを配置する孔と、が形成されている。
ロープは、巻上機に設けられたメインシーブ及び機械室内に設けられたそらせシーブに巻き掛けられており、巻上機によりメインシーブが回転されることにより駆動される。機械室の床には、昇降路及び機械室を連通し、メインシーブから垂下するロープを配置する孔と、昇降路及び機械室を連通し、そらせシーブから垂下するロープを配置する孔と、が形成されている。
このようなエレベータ装置では、その構成の一部を改修するリニューアルが行われる。リニューアルとしては、複数の乗りかごを有するエレベータ装置の場合では、制御盤を、複数の乗りかごの効率の良い運転を可能とするソフトウェアを有する制御盤に交換するリニューアルがある。また、リニューアルとして、乗りかごや釣合錘は既存のものをそのまま利用し、メインシーブ等の他の部品を交換するリニューアルもある。
メインシーブを交換するリニューアルでは、メインシーブを、従前に対して径の小さいメインシーブに交換する場合がある。メインシーブをより小径にすることにより、製造コストの低いメインシーブを採用することができる。
しかしながら、径の小さいメインシーブに交換する場合では、ロープ及び交換されたメインシーブの間に十分なトラクションを得る為に、メインシーブに対するロープの巻き付け角度を大きくする必要がある。この場合、メインシーブの位置を、従前のメインシーブの位置に対して高くすることにより、ロープの巻き付け角度をより大きくすることが考えられるが、機械室の高さ方向の制約により巻き付け角度に制限が生じ、必要なトラクションが得られない虞があるという問題がある。
または、メインシーブを水平方向に移動することにより、メインシーブに対するロープの巻き付け角度を大きくすることも考えられるが、メインシーブから垂下するロープの位置が、従前のメインシーブから垂下するロープの位置から変更される為、機械室の床に、ロープを通す孔を新たに形成する必要が生じる。機械室の床に新たに孔を形成する工事により、費用が増大する。結果、リニューアルに係るコストが増大する虞があるという問題がある。
また、メインシーブを交換するリニューアルでは、従前に対して径の大きなシーブに交換するリニューアルがあるが、機械室内のスペースの制約により、メインシーブの設置位置に制約が生じ、結果、床に形成された既存の孔を利用できない場合がある。この場合でも、機械室の床に孔を新たに形成する工事により、費用が増大する。結果、リニューアルに係るコストが増大するという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、メインシーブを交換するリニューアルであっても、メインシーブとロープとの間に必要なトラクションが得られ、かつ、リニューアルに係るコストの増大を防止できるリニューアルシステム、及び、エレベータ装置を提供することである。
実施形態によれば、リニューアルシステムは、昇降路内に配置された乗りかごと、前記昇降路に配置された釣合錘と、前記昇降路の上方に形成された機械室に設置された巻上機と、前記巻上機に設けられたメインシーブと、前記機械室に設けられたそらせシーブと、前記乗りかご及び前記釣合錘に固定されるとともに前記メインシーブ及び前記そらせシーブに巻き掛けられた鋼線ロープと、を具備したエレベータ装置に用いられる。前記リニューアルシステムは、前記鋼線ロープに置き換えられる樹脂被覆ロープと、前記メインシーブよりも小径であり、前記樹脂被覆ロープが、前記メインシーブに対する前記鋼線ロープの巻き付け角度よりも小さな巻きつけ角度で巻き掛けられる、前記メインシーブに置き換えられるリニューアルシステム用メインシーブと、を備える。
本発明の一実施形態に係るリニューアルシステム1、及び、リニューアルシステム1によりリニューアルされたエレベータ装置10を、図1乃至図4を用いて説明する。リニューアルシステム1は、エレベータ装置10Aのリニューアルに用いられる。エレベータ装置10は、エレベータ装置10Aをリニューアルシステム1によりリニューアルしたエレベータ装置である。エレベータ装置10,10Aは、人や荷物等の搬送物を、建物のフロア間で搬送可能に構成されている。
図1は、エレベータ装置10の構成を一部断面で示す側面図である。図2は、エレベータ装置10のリニューアル用メインシーブ61、そらせシーブ52、及び、樹脂被覆ロープ36の一部を示す概略図である。図3は、エレベータ装置10Aの構成を一部断面で示す側面図である。図4は、エレベータ装置10Aのメインシーブ51、そらせシーブ52、及び、鋼線ロープ35の一部を示す概略図である。
まず、エレベータ装置10Aについて、説明する。エレベータ装置10Aは、図3に示すように、建物の昇降路11内に配置された乗りかご20と、昇降路11内に配置された釣合錘30と、昇降路11の上方に形成された機械室40に設置された巻上機50と、巻上機50に設けられたメインシーブ51と、機械室40に回転可能に設けられたそらせシーブ52と、メインシーブ51及びそらせシーブ52に巻き掛けられた鋼線ロープ35と、を有している。エレベータ装置10Aは、鋼線ロープ35が、1:1ローピング方式により、乗りかご20及び釣合錘30に接続されている。
乗りかご20は、人や荷物をその内部に収容可能に形成されている。乗りかご20は、開閉可能な扉が形成された箱状に形成されている。乗りかご20は、昇降路11内に設けられたガイドレール等の案内装置により、昇降路11内をスムーズに昇降される。乗りかご20は、建物の各フロアに形成されたホームドアから人や荷物が乗降される。
釣合錘30は、昇降路11内において、水平方向に乗りかご20に対して離間して配置されている。釣合錘30は、ガイドレール等の案内装置により、昇降路11内をスムーズに昇降される。
巻上機50は、機械室40において、乗りかご20の上方に配置されている。巻上機50は、メインシーブ51をその回転軸回りの両方向に回転可能に形成されている。巻上機50は、例えば、電動モータ及び減速機等から構成されている。また、巻上機50は、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度が、後述する所定の巻き付け角度となる位置に、配置されている。
巻上機50は、機械室40において、乗りかご20の上方に配置されている。巻上機50は、メインシーブ51をその回転軸回りの両方向に回転可能に形成されている。巻上機50は、例えば、電動モータ及び減速機等から構成されている。また、巻上機50は、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度が、後述する所定の巻き付け角度となる位置に、配置されている。
このような巻上機50は、機械室40の床41に直接的または間接的に固定されている。巻上機50は、本実施形態では、一例として、複数のマシンビーム42、複数の支持部材43、マシンベース44、及びマシンベッド45を介することにより、床41に間接的に固定されている。
メインシーブ51は、巻上機50の出力軸に一体に固定されており、巻上機50により、乗りかご20を上昇させる方向、及び、乗りかご20を下降させる方向に回転される。メインシーブ51の回転軸は、水平方向に平行に配置されている。メインシーブ51は、その外周面に、内部に鋼線ロープ35を配置する環状の溝が形成されている。この溝は、外周面を径方向内側に窪ませることにより形成されている。溝は、例えば断面U字状に形成されている。メインシーブ51のシーブ径は、例えば320mmより大きい。シーブ径は、メインシーブ51に巻き掛けられた鋼線ロープ35の中心間の、メインシーブ51の中心を通る直線に沿う距離であり、所謂ロープ中心径である。
メインシーブ51は、鋼線ロープ35が所定の巻き付け角度で巻き付けられる位置に配置されている。本実施形態では、図4に示すように、メインシーブ51は、鋼線ロープ35との間に必要なトラクションを得る為に、鋼線ロープ35の巻き付け角度αが例えば120度となる位置に配置されている。
なお、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度とは、メインシーブ51において鋼線ロープ35が接触する部分の、メインシーブ51の回転中心線回りの角度範囲である。必要なトラクションとは、メインシーブ51に対して鋼線ロープ35が滑らず、乗りかご20を安全に昇降する為に必要なトラクションである。
そらせシーブ52は、図3に示すように、機械室40において、釣合錘30に上方に配置されている。また、そらせシーブ52は、機械室40の床41に回転可能に支持されている。そらせシーブ52の回転中心線は、メインシーブ51と平行に配置されている。そらせシーブ52は、鋼線ロープ35を、メインシーブ51側に屈曲可能に形成されている。そらせシーブ52の外周面には、鋼線ロープ35を収容する環状の溝が形成されている。
鋼線ロープ35は、鋼線から形成されている。鋼線ロープ35の径は、例えば、8mmである。機械室40の床41には、鋼線ロープ35においてメインシーブ51及び乗りかご20の間の部分となるメインシーブ51から垂下する鋼線ロープ35が通る孔41aと、鋼線ロープ35においてそらせシーブ52及び釣合錘30の間の部分となるそらせシーブ52から垂下する鋼線ロープ35が通る孔41bと、が形成されている。孔41a,41bは、機械室40と昇降路11とを連通している。
リニューアルシステム1について、説明する。リニューアルシステム1は、図1及び図2に示すように、鋼線ロープ35に対して置き換えられる樹脂被覆ロープ36、巻上機50に対して置き換えられるリニューアル用巻上機60、及び、メインシーブ51に対して置き換えられる、メインシーブ51よりも小径なリニューアル用メインシーブ61を有している。
次に、エレベータ装置10について、説明する。エレベータ装置10は、図1及び図2に示すように、乗りかご20と、釣合錘30と、リニューアル用巻上機60と、リニューアル用巻上機60に設けられたリニューアル用メインシーブ61と、そらせシーブ52と、リニューアル用メインシーブ61及びそらせシーブ52に巻き掛けられた樹脂被覆ロープ36と、を有している。エレベータ装置10は、樹脂被覆ロープ36が、1:1ローピング方式により、乗りかご20及び釣合錘30に接続されている。
リニューアル用巻上機60は、電動モータである。リニューアル用巻上機60は、機械室40において、乗りかご20上方に設置されている。リニューアル用巻上機60は、リニューアル用メインシーブ61がメインシーブ51よりも小径であることから、その出力軸が巻上機50の出力軸よりも小径である、小型の巻上機である。
また、リニューアル用巻上機60は、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度が、後述する所定の巻き付け角度に設定され、かつ、樹脂被覆ロープ36においてリニューアル用メインシーブ61及び乗りかご20の間の部分となるリニューアル用メインシーブ61から垂下された樹脂被覆ロープ36が、孔41aを通る位置に配置されている。
リニューアル用巻上機60は、機械室40の床41に直接的または間接的に設置されている。リニューアル用巻上機60は、本実施形態では、一例として、マシンビーム42、複数の支持部材43、及び、マシンベース44により、床41に間接的に設置されている。
リニューアル用メインシーブ61は、リニューアル用巻上機60の出力軸に固定されており、リニューアル用巻上機60により、乗りかご20を上昇する方向及び乗りかご20を下降させる方向に回転される。リニューアル用メインシーブ61の回転中心線は、そらせシーブ52の回転中心線と平行である。
リニューアル用メインシーブ61は、その外周面に、内部に樹脂被覆ロープ36を配置する環状の溝が形成されている。この溝は、リニューアル用メインシーブ61の外周面を径方向内側に窪ませた形状を有している。この溝は、例えば、断面U字状に形成されている。リニューアル用メインシーブ61のシーブ径は、メインシーブ51のシーブ径よりも小さい。リニューアル用メインシーブ61のシーブ径は、320mm以下であり、例えば200mmである。なお、リニューアル用メインシーブ61のシーブ径は、リニューアル用メインシーブ61に巻き掛けられた樹脂被覆ロープ36の中心間の、リニューアル用メインシーブ61の中心を通る直線に沿う距離であり、所謂ロープ中心径である。
リニューアル用メインシーブ61は、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度が、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度よりも小さい角度となる位置に、配置されている。なお、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度βは、図2に示すように、リニューアル用メインシーブ61において樹脂被覆ロープ36が接触する部分の、リニューアル用メインシーブ61の回転中心線回りの角度範囲である。
リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度は、85度以上でありかつ95度以下の範囲に設定される。さらに好ましくは、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度は、90度以上でありかつ95以下の範囲に設定されている。本実施形態では、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度は、一例として90度である。なお、図2において巻き付け角度βが85度であるリニューアル用メインシーブ61を、リニューアル用メインシーブ61Aとして2点鎖線で示している。また、巻き付け角度βが95度であるリニューアル用メインシーブ61を、リニューアル用メインシーブ61Bとして2点鎖線で示している。
樹脂被覆ロープ36は、その内部に配置された鋼線ロープ、及び、この鋼線ロープに被覆され、外周部を形成するウレタン等の樹脂から形成された樹脂部を有している。樹脂被覆ロープ36は、例えば、外径が8mmである。樹脂被覆ロープ36は、その外周部がリニューアル用メインシーブ61との間に接触する。樹脂被覆ロープ36の外周部がリニューアル用メインシーブ61に接触する。樹脂被覆ロープ36のトラクション性能は、鋼線ロープ35に対して、3倍以上である。
この為、リニューアル用メインシーブ61のシーブ径をメインシーブ51よりも小径とし、かつ、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度を、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度よりも小さくしても、リニューアル用メインシーブ61と樹脂被覆ロープ36との間に、乗りかご20の昇降に必要なトラクションを得ることができる。
上述した、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ36の巻き付け角度の範囲の下限値である85度は、乗りかご20の安全な昇降に必要なトラクションが得られる値である。
このように構成されたリニューアルシステム1では、樹脂被覆ロープ36、及び、リニューアル用メインシーブ61を有することにより、乗りかご20の昇降に必要なトラクションを得つつ、リニューアル用メインシーブ61及びリニューアル用巻上機60の一体物を、メインシーブ51及び巻上機50の一体物に対して小型にできるので、機械室40内での、リニューアル用メインシーブ61及びリニューアル用巻上機60の一体物の配置の自由度を向上できる。この為、リニューアル用メインシーブ61及びリニューアル用巻上機60の一体物を、リニューアル用メインシーブ61から垂下する樹脂被覆ロープ36が既存の孔41aを通る位置に配置することにより既存の孔41aを利用できる。さらに、製造コストの安いシーブをリニューアル用メインシーブ61として採用できる。エレベータ装置10Aのリニューアルに係るコストの増大を防止できる。
このように、リニューアルシステム1によれば、メインシーブを交換するリニューアルであっても、メインシーブとロープとの間に必要なトラクションが得られ、かつ、リニューアルに係るコストの増大を防止できる。
さらに、リニューアル用巻上機60及びリニューアル用メインシーブ61の一体物の高さ方向の大きさを小さくできるので、機械室40内での、メンテナンス等の作業スペースを広くすることができる。
さらに、リニューアル用メインシーブ61を採用することにより、巻上機50よりも小型のリニューアル用巻上機60を採用できるので、エレベータ装置10Aのリニューアルに係るコストの増大を防止できる。
さらに、リニューアル用メインシーブ61に対する樹脂被覆ロープ26の巻き付け角度を85度以上でありかつ95以下の範囲に設定することにより、樹脂被覆ロープ36においてそらせシーブ52及びリニューアル用メインシーブ61の間の部分の長さを短くできる。この為、樹脂被覆ロープ36の全長を短くできるので、樹脂被覆ロープ36の点検作業を短くできる。
なお、本実施形態では、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度が95度より大きいエレベータ装置10Aに対してリニューアルシステム1によりリニューアルを施すことにより、エレベータ装置10が得られた。しかしながら、これに限定されない。例えば、図5に示すエレベータ装置10Aの変形例であるエレベータ装置10Bのように、メインシーブ51に対する鋼線ロープ35の巻き付け角度αが90度であるエレベータ装置10Bに対してリニューアルシステム1によりリニューアルを施してエレベータ装置10を得てもよい。
また、本実施形態では、そらせシーブ52は、エレベータ装置10A,10に共通して用いられたが、これに限定されない。他の例では、エレベータ装置10Aからエレベータ装置10へのリニューアルの際に、そらせシーブ52より小径なそらせシーブが用いられてもよい。この例としては、そらせシーブとして、リニューアル用メインシーブ61と同径のそらせシーブが用いられてもよい。換言すると、リニューアルシステム1が、さらに、そらせシーブ52に対して置き換えられる、そらせシーブ52によりも小径なそらせシーブを有してもよい。
また、本実施形態では、リニューアルシステム1は、リニューアル用巻上機60を有しているが、これに限定されない。巻上機50が交換の必要のない状態である場合は、巻上機50は、リニューアル時に交換されずにその後もそのまま使用されてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…エレベータ装置、10A…エレベータ装置、11…昇降路、20…乗りかご、30…釣合錘、35…鋼線ロープ、36…樹脂被覆ロープ、40…機械室、50…巻上機、51…メインシーブ、52…そらせシーブ、60…リニューアル用巻上機、61…リニューアル用メインシーブ。
Claims (5)
- 昇降路内に配置された乗りかごと、
前記昇降路に配置された釣合錘と、
前記昇降路の上方に形成された機械室に設置された巻上機と、
前記巻上機に設けられたメインシーブと、
前記機械室に設けられたそらせシーブと、
前記乗りかご及び前記釣合錘に固定されるとともに前記メインシーブ及び前記そらせシーブに巻き掛けられた鋼線ロープと、
を具備したエレベータ装置に用いられるリニューアルシステムであって、
前記鋼線ロープに置き換えられる樹脂被覆ロープと、
前記メインシーブよりも小径であり、前記樹脂被覆ロープが、前記メインシーブに対する前記鋼線ロープの巻き付け角度よりも小さな巻きつけ角度で巻き掛けられる、前記メインシーブに置き換えられるリニューアルシステム用メインシーブと、
を具備したリニューアルシステム。 - 前記リニューアルシステム用メインシーブに対する前記樹脂被覆ロープの巻き付け角度は、85度以上であり95度以下の範囲に設定される請求項1に記載のリニューアルシステム。
- 前記リニューアルシステム用メインシーブに対する前記樹脂被覆ロープの巻き付け角度は、90度以上に設定される請求項2に記載のリニューアルシステム。
- 前記巻上機よりも小型であり、前記巻上機に置き換えられるリニューアルシステム用巻上機を具備する請求項1に記載のリニューアルシステム。
- 昇降路内に配置された乗りかごと、
前記昇降路に配置された釣合錘と、
前記昇降路の上方に形成された機械室に設置された巻上機と、
前記巻上機に設けられたメインシーブと、
前記機械室に設けられたそらせシーブと、
前記乗りかご及び前記釣合錘に固定されるとともに前記メインシーブ及び前記そらせシーブに巻き掛けられ、前記メインシーブに対する巻き付け角度が85度以上であり95度以下の範囲に設定された樹脂被覆ロープと、
を具備したエレベータ装置。
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