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JP6315454B2 - ポンプ式注出器 - Google Patents

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JP6315454B2 JP2014094154A JP2014094154A JP6315454B2 JP 6315454 B2 JP6315454 B2 JP 6315454B2 JP 2014094154 A JP2014094154 A JP 2014094154A JP 2014094154 A JP2014094154 A JP 2014094154A JP 6315454 B2 JP6315454 B2 JP 6315454B2
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Description

本発明は、ポンプ式注出器に関し、特に、押し込み及び復元によりポンプを駆動させるノズルヘッドと、ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持可能な維持機構とを備えるポンプ式注出器に関する。
押し込み及び復元により、ポンプの駆動及び内容物の吐出を可能にするノズルヘッドを備えるポンプ式注出器には、ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持可能な維持機構を備えるものがある。このようなポンプ式注出器として、特許文献1には、ノズルヘッドを下方に押し込んでそのままポンプの軸線まわりに回転させることにより、ノズルヘッドのねじ状の被係合部が結合するねじ状の係合部を有するアダプターを備えるものが開示されている。このようなポンプ式注出器が容器の口部にねじ止め固定された注出器付き容器は、ノズルヘッドが押し込まれた状態で流通されており、これによりノズルヘッドの飛び出しを阻止して内容物の不用意な吐出を防止するとともに、無駄なスペースが無くなって輸送効率の向上が図られている。
特開2011−245455号公報
しかしながら、従来は、コア(金型)を回転させてねじ山に沿って抜き、離型する必要があるため、緩み止め機構を設けることができなかった。そのため、輸送中やノズルヘッド同士のぶつかり合いにより、ノズルヘッドの被係合部とアダプターの係合部との係合が緩んでしまうおそれがある。
また、金型構造の簡素化のため、特許文献1に開示のノズルヘッドを無理抜き(上下抜き)により成形すると、ノズルヘッドのねじ状の被係合部におけるねじ山がダレてしまうおそれがある。ねじ山がダレてしまうと、ノズルヘッドの被係合部とアダプターの係合部との係合が特に緩み易くなる。
本発明の目的は、ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持する維持機構が不用意に解除されにくいポンプ式注出器を提供することである。
本発明の第1の態様としてのポンプ式注出器は、容器の口部にねじ止め固定されるベースと、前記ベースにより前記口部を通して吊り下げられて固定され、前記容器内部の内容物を汲み上げるポンプと、押し込み及び復元の繰り返しにより前記ポンプを駆動させ、汲み上げた内容物を外界へ向け吐出するノズルヘッドと、前記ポンプに取り付けられると共に、前記ベースの上方への抜け止めとなるアダプターと、を備えるポンプ式注出器であって、前記ノズルヘッドと前記アダプターとの間に、前記ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持可能な維持機構を備え、前記維持機構は、前記ノズルヘッド及び前記アダプターの一方に設けられた雄ねじ部と、他方に設けられた雌ねじ部と、を備え、前記雌ねじ部が形成されている内周面及び前記雄ねじ部が形成されている外周面には、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部との締結完了時に互いに嵌合する、横断面が円弧状の凸部及び凹部が嵌合方向に連続して複数個形成され、前記凸部は、締結完了時に初めて前記凹部が形成されているねじ部と接触し、前記ノズルヘッドは、無理抜きにより型成形されたものであることを特徴とするものである。
本発明の1つの実施形態として、前記雌ねじ部は前記ノズルヘッドに形成され、前記雄ねじ部は前記アダプターに形成されていることが好ましい。
本発明の1つの実施形態として、前記凹部は、前記雌ねじ部の下部に、前記凸部は、前記雄ねじ部の下部に、或いは前記凹部は、前記雄ねじ部の上部に前記凸部は、前記雌ねじ部の上部に形成されている構成とすることができる。
また、本発明の1つの実施形態として、前記凹部の数を前記凸部の数より多く設けている構成とすることができる。
本発明の1つの実施形態として、前記凹部及び前記凸部の一方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の一方のねじ山の側壁に形成され、前記凹部及び前記凸部の他方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の他方のねじ山の側壁に形成されている構成とすることができる。また、本発明の1つの実施形態として、前記凹部及び前記凸部の一方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の一方のねじ山の頂部に形成され、前記凹部及び前記凸部の他方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の他方のねじ山間の底壁に形成されている構成とすることができる。
本発明によれば、ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持する維持機構が不用意に解除されにくいポンプ式注出器を提供することができる。
本発明の1つの実施形態としてのポンプ注出器について、一部を断面で示した側面図である。 図1に示すポンプ注出器の維持機構を示す断面図である。 図2に示す維持機構の雌ねじ部及び雄ねじ部の詳細を示す図である。図3(a)は雌ねじ部を示す図であり、図3(b)は雄ねじ部を示す図である。 図2に示す維持機構の変形例を示す断面図である。 図4に示す維持機構の雌ねじ部及び雄ねじ部の詳細を示す図である。図5(a)は雌ねじ部を示す図であり、図5(b)は雄ねじ部を示す図である。
以下、本発明に係るポンプ式注出器の実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。
図1は、本発明に係るポンプ式注出器の1つの本実施形態としてのポンプ式注出器1について、一部を断面で示した側面図である。図1に示すように、ポンプ式注出器1は、容器の口部Mにねじ止め固定されるベース2と、このベースにより容器の口部Mを通して吊り下げられて固定され、容器内部の内容物を汲み上げるポンプ3と、押し込み及び復元の繰り返しによりポンプ3を駆動させ、汲み上げた内容物を外界へ向け吐出するノズルヘッド4と、ポンプ3に取り付けられると共に、ベース2の上方への抜け止めとなるアダプター5と、を備える。また、ポンプ式注出器1は、ノズルヘッド4とアダプター5との間に、ノズルヘッド4が押し込まれた状態を維持可能な維持機構6を備えている。なお、図1は、維持機構6により、ノズルヘッド4が押し込まれた状態に維持されている様子を示している。以下、本実施形態のポンプ式注出器1における各部材及び各部材により構成される特徴部の詳細について説明する。
ベース2は、中央部に開口24を備える円形平板状の天板21と、この天板21の外縁より垂下し、容器の口部Mを覆う円筒状の筒体22と、を備える。筒体22は、筒体22の内面に形成され、容器の口部Mにねじ止めされるねじ部25と、筒体22の外面に形成され、上下方向(図1における上下方向を意味する。)に延在する凹凸状の滑り止め23と、を備える。滑り止め23により、筒体を容器の口部Mにねじ止めする際に指が滑らないので、ベース2を容器の口部Mにしっかりと取り付けることができる。
ポンプ3は、筒状の外形を有するシリンダー31と、このシリンダー31の下部に取り付けられた吸引管32と、この吸引管を通じてシリンダー31の内部空間に容器内部に収容された内容物を吸引するピストン(図示せず)と、ピストンに上方への付勢力を付与するスプリング(図示せず)と、ピストンを下方へ押し込む筒状のステム33と、このステム33の径方向外側に位置する外筒部材38と、ポンプ3の開栓及び閉栓を可能にする弁体(図示せず)と、を備える。
シリンダー31の上部には、シリンダー31の外周壁と一体連結され、シリンダー31の外周壁から径方向外方に延在する中空円盤状のフランジ37が設けられている。フランジ37は、容器の口部Mの上部に設けたパッキンと天板21とで挟持されるものであり、これによりポンプ3は、容器の口部Mを通して吊り下げ固定が可能である。シリンダー31のうち、フランジ37の更に上部には、ベース2における天板21の開口24よりも上方に突き出す筒体34が形成されており、ベース2は、この筒体34を中心として、筒体34の周方向に回転可能である。また、筒体34の外周面には、後述するアダプター5と係合する爪部35が形成されている。なお、シリンダー31の周壁には、フランジ37よりも下方の位置に連通口(図示せず)が区画されており、この連通口は、外筒部材38をシリンダー31に対して上下方向に移動させることにより、開閉させることができる。
ノズルヘッド4は、外方からの押圧力を直接付与する操作部41と、この操作部41と一体連結されたノズル42とを備えている。操作部41は、天板43と、この天板43の外縁より垂下し、ノズルヘッド4の外周輪郭を形成する円筒状の第1筒体44と、この第1筒体44と同心配置であって、第1筒体44よりも内側で、天板43の下面から垂下する第2筒体45と、第1筒体44及び第2筒体45と同心配置であって、第2筒体45よりも更に内側で、天板43の下面から垂下した第3筒体46と、を備える。ノズル42は、操作部41の第3筒体46の中空部と連通し、容器内部の内容物を外方に吐出する吐出口47を備えている。
第2筒体45の内周面には、後述するアダプター5の雄ねじ部11とねじ結合することが可能な雌ねじ部10が形成されている。なお、図1は、アダプター5の雄ねじ部11と、ノズルヘッド4の雌ねじ部10とが、ねじ結合した状態を示している。雄ねじ部11と雌ねじ部10とを備える維持機構6の詳細については後述する(図3(a)、(b)参照)。
第3筒体46は、その下部の外周面がポンプ3のステム33の内周面と密着するように、ステム33内に挿入されることにより、ステム33と嵌合している。また、第3筒体46の外壁の上部には、ステム33内に挿入された下部よりも径方向に突出するリブが形成されており、このリブの下面がステム33の上端と当接している。この第3筒体46とステム33との嵌合及び当接により、ノズルヘッド4に外方から加えられる押圧力(押し込み力)を、第3筒体46を介して、ステム33に伝達することができる。ステム33は、ノズルヘッド4に外方から加えられた押圧力により、上下方向の下方に押し込まれ、ポンプ3の軸線Oに沿って移動する。また、ノズルヘッド4に外方から加えられる押圧力が解除されると、ステム33は、上述したスプリングの付勢力により上方へ押され、この付勢力が第3筒体46に伝達されることにより、ノズルヘッド4も上方へと移動する。このように、ノズルヘッド4の押し込みとポンプ3のスプリングによる復元とを繰り返すことにより、ポンプ3を駆動させることができる。なお、図1に示すように、上述したリブの下面は、ステム33の上端に加えて、外筒部材38の上端に当接可能であり、ノズルヘッド4の押し込みにより、外筒部材38も上下方向に移動することができ、これにより、シリンダー31の周壁に区画された連通口の開閉を行うことができる。
アダプター5は、ベース2の上部に位置すると共にポンプ3と係合し、ベース2の上方への抜け止めとなっている。アダプター5は、中央部に開口を備える円形平板状の天板51と、この天板51の外縁から垂下し、アダプター5の外周輪郭を形成する第1筒体52と、この第1筒体52と同心配置であって、第1筒体52よりも内側で、天板51の下面から垂下する第2筒体53と、第1筒体52及び第2筒体53と同心配置であって、第2筒体53よりも更に内側で、天板51の内縁の下面から垂下する第3筒体54と、天板51の内縁から上方に立ち上がる第4筒体55と、を備える。
第2筒体53の内周面には、ポンプ3の筒体34外周面に形成された爪部35と係止する係止部56が設けられており、筒体34を第2筒体53と第3筒体54との相互間に位置させて係止部56と爪部35とを係止させることにより、アダプター5はポンプ3に固定される。このような構成とすることにより、ベース2の天板21を、ポンプ3のフランジ37とアダプター5の第1筒体52との間に介在させることができるため、ベース2の上方への移動はアダプター5の第1筒体52の下端により規制され、ベース2が上方に抜け落ちることはない。尚、ベース2は、ポンプ3のフランジ37に載置されており、アダプター5の第1筒体52との間に隙間が設けられているため、回動自在な状態となっている。
第3筒体54は、その下部の外周面がポンプ3のシリンダー31の内周面と当接するように、シリンダー31内に挿入されている。また、第3筒体54の外周面とシリンダー31の筒体34の内周面との間には、凹凸部などによる廻り止め機構が設けられている。第4筒体55の外周面には、雄ねじ部11が形成されており、図1に示すように、雄ねじ部11がノズルヘッド4の第2筒体45の内周面に形成された雌ねじ部10とねじ結合することにより、ノズルヘッド4は、押し込まれた状態で維持される。雄ねじ部11及び雌ねじ部10を備える維持機構6の詳細については後述する(図3(a)、(b)参照)。第3筒体54の内周面及び第4筒体55の内周面は中空部を区画しており、ポンプ3のステム33及びノズルヘッド4の第3筒体46は、この中空部内をポンプ3の軸線Oに沿って上下方向に移動可能であり、この移動によりノズルヘッド4の押し込み及び復元が実行される。
なお、本実施形態では、ポンプ3の筒体34の外周面に爪部35を形成し、アダプター5の第2筒体53の内周面に係止部56を形成したが、爪部及び係止部の位置はこれに限られるものではなく、例えば、ポンプの筒体の内周面に爪部を形成すると共に、アダプターの第2筒体の外周面に係止部を設ける構成とし、ポンプの筒体をアダプターの第1筒体と第2筒体との間に位置させ、爪部と係止部とを係止する構成とすることもできる。また、ポンプに係止部を形成し、アダプターに係止部と係合する爪部を形成する構成としてもよい。
次に、ノズルヘッド4が押し込まれた状態を維持可能な維持機構6について説明する。本実施形態の維持機構6は、ノズルヘッド4に形成された雌ねじ部10と、アダプター5に形成された雄ねじ部11と、備え、図1に示すように、雌ねじ部10と雄ねじ部11とを互いにねじ結合することにより、ノズルヘッド4は押し込まれた状態が維持される。より具体的に、外方からノズルヘッド4に押圧力を加えて押し込んだ後に、ノズルヘッド4を、ポンプ3の軸線Oまわりに、アダプター5に対して回転させ、雌ねじ部10と雄ねじ部11とをねじ結合させることにより、ノズルヘッド4を押し込まれた状態に維持することができる。なお、本実施形態では、ノズルヘッド4を更に回転させ続け、ノズルヘッド4がアダプター5に対してこれ以上回転できない位置になったときを、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時としている。より具体的に、本実施形態では、ノズルヘッド4の第2筒体45の下端がアダプター5の天板51の上面に当接する位置を、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時としている。
図2は、図1のうち雌ねじ部10及び雄ねじ部11の近傍の拡大断面図である。図3は、雌ねじ部10及び雄ねじ部11の詳細を示す図である。具体的に、図3(a)は、ノズルヘッド4に設けられた雌ねじ部10の一部を示す図であり、図3(b)は、アダプター5に設けられた雄ねじ部11の一部を示す図である。図3(a)及び図3(b)に示すように、雌ねじ部10が形成されている、ノズルヘッド4の第2筒体45の内周面には、横断面が円弧状の3つの凹部12が形成されている。また、雄ねじ部11が形成されている、アダプター5の第4筒体55の外周面には、横断面が円弧状の2つの凸部13が形成されている。これら凹部12及び凸部13は、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時に、互いに嵌合する。本実施形態の維持機構6は、凹部12及び凸部13を備えることにより、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了後に、雌ねじ部10と雄ねじ部11とのねじ結合を緩み難くすることができる。すなわち、凹部12及び凸部13は、緩み止め機構として機能するものである。なお、雌ねじ部10が形成されている、ノズルヘッド4の第2筒体45の内周面とは、雌ねじ部10のねじ山14を含む第2筒体45の内壁全体を意味するものであり、雄ねじ部11が形成されている、アダプター5の第4筒体55の外周面とは、雄ねじ部11のねじ山15を含む第4筒体55の外壁全体を意味するものである。
本実施形態では、図2、図3に示すように、凹部12は、雌ねじ部10の下部に形成され、凸部13は、雄ねじ部11の下部に形成されている。このような構成とすることにより、凸部13は、雌ねじ部10と雄ねじ部11とのねじ結合の掛かり始めでは、雌ねじ部10の表面と摺動することはなく、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時に初めて、雌ねじ部10の表面と接触することになる。そのため、雌ねじ部10と雄ねじ部11とのねじ結合の途中で、凸部13と雌ねじ部10表面とが摺動し、凸部13及び雌ねじ部10表面が削れてしまうことを抑制することができる。
更に、図2、図3に示すように、本実施形態の凹部12は、雌ねじ部10の螺旋状ねじ山14の下端部14aの上側の側壁に形成され、本実施形態の凸部13は、雄ねじ部11の螺旋状ねじ山15の下端部15aの下側の側壁に形成されている。本実施形態では、上述したように、ノズルヘッド4の第2筒体45の下端がアダプター5の天板51の上面に当接する位置で、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結が完了する(図1、図2参照)。すなわち、雌ねじ部10のねじ山14の上下方向の位置は、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時において、ノズルヘッド4の第2筒体45の下端とアダプター5の天板51の上面との接触により略一定となる。そのため、本実施形態のように、凹部12及び凸部13を、ねじ山14、15の側壁に設ける構成とすれば、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時に、凹部12及び凸部13を正確に嵌合させることができる。なお、本実施形態では、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時において、雌ねじ部10のねじ山14の下端部14aが、雄ねじ部11のねじ山15の下端部15aよりも下方に位置する構成であるため(図1、図2参照)、凹部12をねじ山14の下端部14aの上側の側壁に設けると共に、凸部13をねじ山15の下端部15aの下側の側壁に設けているが、凹部及び凸部を設ける側壁の位置はこの位置に限られるものではない。例えば、雌ねじ部と雄ねじ部との締結完了時において、雄ねじ部のねじ山の下端部が、雌ねじ部のねじ山の下端部よりも下方に位置する構成の場合には、凹部を雌ねじ部のねじ山の下側の側壁に設けると共に、凸部を雄ねじ部のねじ山の上側の側壁に設ける構成とすることができる。
なお、本実施形態の維持機構6では、凹部12及び凸部13をそれぞれ複数(凹部12を3つ、凸部13を2つ)設けた構成としているが、この個数に限られるものではなく、例えば、凹部と凸部とを1つずつ設けた構成とすることもできる。但し、本実施形態のように、凹部12の数を、凸部13の数よりも多く設ける構成とすることが好ましい。このような構成とすれば、雌ねじ部10と雄ねじ部11とを締結するための締め付け力に応じて、凸部13が嵌まり込む凹部12の位置を変えることが可能となるので、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了の位置に若干の自由度を持たせることが可能となる。
また、本実施形態では、ノズルヘッド4の第2筒体45の下端がアダプター5の天板51の上面に当接する位置を、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時としているが、この位置に限られるものではなく、目的や用途等に応じて雌ねじ部と雄ねじ部との締結完了の位置を変更することも可能である。
更に、本実施形態では、ノズルヘッド4に雌ねじ部10を形成し、アダプター5に雄ねじ部11を形成したが、ノズルヘッド及びアダプターの一方に雌ねじ部を設け、他方に雌ねじ部と係合する雄ねじ部を設ける構成であればよく、ノズルヘッドに雄ねじ部を形成し、アダプターに雌ねじ部を形成する構成としてもよい。例えば、ノズルヘッドの第3筒体内にポンプのステムの上端を嵌合させ、ノズルヘッドの第3筒体の外周面に雄ねじ部を設ける一方で、アダプターの第3筒体又は第4筒体の内周面に雌ねじ部を設ける構成としてもよい。
また更に、本実施形態では、雌ねじ部10のねじ山14の側壁に凹部12が形成され、雄ねじ部11のねじ山15の側壁に凸部13が形成されているが、凹部及び前記凸部の一方が、雌ねじ部及び雄ねじ部の一方のねじ山の側壁に形成されると共に、凹部及び凸部の他方が、雌ねじ部及び雄ねじ部の他方のねじ山の側壁に形成される構成であればよい。従って、雌ねじ部のねじ山の側壁に凸部を形成し、雄ねじ部のねじ山の側壁に凹部を形成する構成としてもよい。
次に、ポンプ式注出器1における凹部12及び凸部13の変形例について説明する。図4、図5は、上述した凹部12及び凸部13とは異なる位置に形成された凹部120及び凸部130を備える維持機構60を示すものである。なお、凹部及び凸部の形成される位置以外は、上述したポンプ式注出器1の構成と共通するため、ここでは説明を省略する。図4、図5に示すように、凹部120は、雄ねじ部11の上部に形成され、凸部130は、雌ねじ部10の上部に形成されている。このような構成とすることにより、凸部130は、雌ねじ部10と雄ねじ部11とのねじ結合の掛かり始めでは、雄ねじ部11の表面と摺動することはなく、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時に初めて、雄ねじ部11の表面と接触することになる。そのため、雌ねじ部10と雄ねじ部11とのねじ結合の途中で、凸部130と雄ねじ部11表面とが摺動し、凸部130及び雄ねじ部11表面が削れてしまうことを抑制することができる。
更に、図4、図5に示すように、凹部120は、雄ねじ部11のねじ山15の上端部15bの頂部16に形成され、凸部130は、雌ねじ部10のねじ山14の上端部14bと下方で隣接する、ねじ山間の底壁に形成されている。なお、図4に示すように、雌ねじ部10と雄ねじ部11との締結完了時において、雌ねじ部10のねじ山14の上端部14bが、雄ねじ部11のねじ山15の上端部15bよりも上方に位置する構成であるため、凹部120をねじ山15の上端部15bの頂部に設けると共に、凸部130をねじ山14の上端部14bと下方で隣接する、ねじ山間の底壁に設けているが、凹部及び凸部を設ける位置はこの位置に限られるものではない。例えば、雌ねじ部と雄ねじ部との締結完了時において、雌ねじ部のねじ山の上端部が、雄ねじ部のねじ山の上端部よりも下方に位置する構成の場合には、凸部を雌ねじ部のねじ山の上端部よりも上方に位置する第2筒体45の内壁に設ける構成とすることもできる。
また更に、図4、図5に示すような凹部120及び凸部130とする場合であっても、ノズルヘッド及びアダプターの一方に雌ねじ部を設け、他方に雌ねじ部と係合する雄ねじ部を設ける構成であればよく、ノズルヘッドに雄ねじ部を形成し、アダプターに雌ねじ部を形成する構成とすることができる。また、凹部及び凸部の一方が、雌ねじ部及び雄ねじ部の一方のねじ山の頂部に形成され、凹部及び凸部の他方が、雌ねじ部及び雄ねじ部の他方のねじ山間の底壁に形成される構成であればよく、雄ねじ部のねじ山の頂部に凸部を形成し、雌ねじ部のねじ山間の底壁に凹部を形成する構成としてもよい。
また、本実施形態で示すノズルヘッド4の雌ねじ部10を、金型構造の簡素化のため、無理抜き(上下抜き)により金型で型成形する場合には、成形された雌ねじ部10のねじ山14は、無理抜きする際にダレてしまうことがあり、所望の形状が出ない場合がある。かかる場合には、雌ねじ部10と雄ねじ部11との間のねじ結合を保持する保持トルクを維持することが難しく、例えば、輸送中などに隣接するノズル42同士がぶつかることにより、雌ねじ部10と雄ねじ部11との間のねじ結合が緩み易い。しかし、本実施形態で示す凹部12及び凸部13(凹部120及び凸部130)を備える構成とすれば、雌ねじ部10及び雄ねじ部11のねじの掛かり終わり(締結完了位置)に、凹部12及び凸部13が嵌合し、雌ねじ部10と雄ねじ部11とがロックされ、緩み止めとして機能する。
本発明は、ポンプ式注出器に関し、特に、押し込み及び復元によりポンプを駆動させるノズルヘッドと、ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持可能な維持機構とを備えるポンプ式注出器に関する。
1:ポンプ式注出器
2:ベース
3:ポンプ
4:ノズルヘッド
5:アダプター
6、60:維持機構
10:雌ねじ部
11:雄ねじ部
12、120:凹部
13、130:凸部
14:雌ねじ部のねじ山
14a:雌ねじ部のねじ山の下端部
14b:雌ねじ部のねじ山の上端部
15:雄ねじ部のねじ山
15a:雄ねじ部のねじ山の下端部
15b:雄ねじ部のねじ山の上端部
16:雄ねじ部のねじ山の頂部
21:ベースの天板
22:ベースの筒体
23:滑り止め
24:ベースの開口
25:ベースのねじ部
31:シリンダー
32:吸引管
33:ステム
34:ポンプの筒体
35:爪部
37:フランジ
38:外筒部材
41:操作部
42:ノズル
43:操作部の天板
44:操作部の第1筒体
45:操作部の第2筒体
46:操作部の第3筒体
47:吐出口
51:アダプターの天板
52:アダプターの第1筒体
53:アダプターの第2筒体
54:アダプターの第3筒体
55:アダプターの第4筒体
56:係止部
M:容器の口部
O:ポンプの軸線

Claims (6)

  1. 容器の口部にねじ止め固定されるベースと、前記ベースにより前記口部を通して吊り下げられて固定され、前記容器内部の内容物を汲み上げるポンプと、押し込み及び復元の繰り返しにより前記ポンプを駆動させ、汲み上げた内容物を外界へ向け吐出するノズルヘッドと、前記ポンプに取り付けられると共に、前記ベースの上方への抜け止めとなるアダプターと、を備えるポンプ式注出器であって、
    前記ノズルヘッドと前記アダプターとの間に、前記ノズルヘッドが押し込まれた状態を維持可能な維持機構を備え、
    前記維持機構は、前記ノズルヘッド及び前記アダプターの一方に設けられた雄ねじ部と、他方に設けられた雌ねじ部と、を備え、
    前記雌ねじ部が形成されている内周面及び前記雄ねじ部が形成されている外周面には、前記雌ねじ部と前記雄ねじ部との締結完了時に互いに嵌合する、横断面が円弧状の凸部及び凹部が嵌合方向に連続して複数個形成され、前記凸部は、締結完了時に初めて前記凹部が形成されているねじ部と接触し、
    前記ノズルヘッドは、無理抜きにより型成形されたものであることを特徴とするポンプ式注出器。
  2. 前記雌ねじ部は前記ノズルヘッドに形成され、前記雄ねじ部は前記アダプターに形成されていることを特徴とする、請求項1に記載のポンプ式注出器。
  3. 前記凹部は、前記雌ねじ部の下部に、前記凸部は、前記雄ねじ部の下部に、或いは前記凹部は、前記雄ねじ部の上部に、前記凸部は、前記雌ねじ部の上部に、形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のポンプ式注出器。
  4. 前記凹部の数を前記凸部の数より多く設けている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のポンプ式注出器。
  5. 前記凹部及び前記凸部の一方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の一方のねじ山の側壁に形成され、前記凹部及び前記凸部の他方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の他方のねじ山の側壁に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポンプ式注出器。
  6. 前記凹部及び前記凸部の一方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の一方のねじ山の頂部に形成され、前記凹部及び前記凸部の他方は、前記雌ねじ部及び前記雄ねじ部の他方のねじ山間の底壁に形成されていることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のポンプ式注出器。
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