JP6306633B2 - Phase adjustment system and phase adjustment method - Google Patents
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Description
本発明は、位相調整システム及び位相調整方法に関し、特に、送信装置に一体化されたアンテナから送信される無線信号の位相を調整する位相調整システム及び位相調整方法に関する。 The present invention relates to a phase adjustment system and a phase adjustment method, and more particularly to a phase adjustment system and a phase adjustment method for adjusting the phase of a radio signal transmitted from an antenna integrated with a transmission apparatus.
従来より、ベクトルネットワークアナライザ(VNA)を用いて、アンテナから送信される無線信号の振幅や位相を近傍界で測定する方法が提案されている。VNAには、送信装置のポートから取り外した状態の測定対象のアンテナと、移動可能な測定用アンテナとが接続される。VNAは、測定対象のアンテナからテスト用の無線信号を送信させ、当該無線信号と測定用アンテナで受信された無線信号とを比較することにより、測定対象のアンテナにより発生する電界の振幅と位相を同時に測定できるようになっている。 Conventionally, a method of measuring the amplitude and phase of a radio signal transmitted from an antenna in the near field using a vector network analyzer (VNA) has been proposed. The VNA is connected to the antenna to be measured in a state removed from the port of the transmission apparatus and a movable measurement antenna. The VNA transmits the test radio signal from the antenna to be measured, and compares the radio signal and the radio signal received by the measurement antenna, thereby obtaining the amplitude and phase of the electric field generated by the antenna to be measured. It can measure at the same time.
しかしながら、近年、MIMO(Multi Input Multi Output)アンテナなどの多数のアンテナ素子からなるアンテナを備える送信装置については、アンテナ素子数の増大や装置の小型化の要請などから、アンテナを送信装置から取り外せないタイプのものが増えている。このような送信装置のアンテナに対しては、上記のようなVNAを用いたアンテナ単体の測定方法は適用できない。 However, in recent years, with respect to a transmission apparatus including an antenna composed of a large number of antenna elements such as a MIMO (Multi Input Multi Output) antenna, the antenna cannot be removed from the transmission apparatus due to an increase in the number of antenna elements or a request for downsizing the apparatus. The number of types is increasing. For such an antenna of a transmission apparatus, the above-described measurement method of a single antenna using a VNA cannot be applied.
そこで、アンテナを取り外すことができない構成の送信装置に対して、アンテナにより発生する電界の振幅を遠方界で測定することが可能な方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。 In view of this, a method has been proposed that can measure the amplitude of the electric field generated by the antenna in the far field with respect to a transmission apparatus having a configuration in which the antenna cannot be removed (see, for example, Patent Document 1).
特許文献1に開示された方法は、フェーズドアレイアンテナのアンテナ素子の位相を校正するためのものであり、校正対象のアンテナ素子に接続された移相器の位相を変化させながら、位相の基準となる基準アンテナ素子と校正対象の校正対象アンテナ素子とから送信される無線信号の電力を測定し、その検出電力が極小値となる位相を検出する。さらに、この方法は、検出電力が極小値となる位相に180°加えた値を校正対象アンテナ素子の移相器に設定することにより、当該移相器の位相を校正するようになっている。
The method disclosed in
特許文献1の方法では、位相校正の際に、基準アンテナ素子と、基準アンテナ素子以外の1つの校正対象アンテナ素子のみに同一の無線信号を供給するようになっているため、無線信号を供給する校正対象アンテナ素子を順次切り替える必要があった。
In the method of
また、特許文献1の方法では、アンテナ素子により発生する電界の振幅が遠方界で測定されているため、受信レベルの低下が避けられず、極小値を求める際にノイズの影響を受けやすいという問題もある。
Further, in the method of
さらに、特許文献1の方法では、クライストロン、進行波管、マグネトロン、ガンダイオードなどで発振した無変調信号を、自動周波数制御回路により所望の周波数に調整して位相校正の際に用いている。このため、特許文献1の方法を用いて、広帯域にわたった位相校正を行う場合には、自動周波数制御回路により無変調信号の周波数を何回も切り替えることとなり、時間を要してしまう。
Furthermore, in the method of
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、送信装置に一体化された複数のアンテナ素子の位相を広帯域にわたって短時間で精度良く調整することができる位相調整システム及び位相調整方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made to solve such a conventional problem, and is capable of accurately adjusting the phase of a plurality of antenna elements integrated in a transmitter over a wide band in a short time. It is an object to provide a system and a phase adjustment method.
上記課題を解決するために、本発明の請求項1の位相調整システムは、マルチキャリア信号を発生させる信号発生部と、前記マルチキャリア信号を送信する複数のアンテナ素子と、各前記アンテナ素子から送信されるマルチキャリア信号に対して位相量を付与する複数の移相手段と、前記複数の移相手段の位相量を制御する位相制御部と、前記複数のアンテナ素子のうち、位相の基準となる1つの基準アンテナ素子と、前記基準アンテナ素子以外の任意の1つの校正対象アンテナ素子とから等距離の位置にある走査点において、前記マルチキャリア信号を近傍界領域で受信する測定用アンテナと、前記測定用アンテナにより受信されたマルチキャリア信号の電力値を算出する電力算出部と、を備え、前記位相制御部は、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段の位相量を段階的に変化させる位相変化部と、前記位相変化部により変化された位相量のうち、前記電力値の最大値を与える位相量を、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段に設定する位相設定部と、を有する構成である。
In order to solve the above problems, a phase adjustment system according to
この構成により、送信装置に一体化された複数のアンテナ素子の位相を広帯域にわたって短時間で精度良く調整することができる。 With this configuration, the phases of a plurality of antenna elements integrated with the transmission apparatus can be adjusted with high accuracy in a short time over a wide band.
また、本発明の請求項2の位相調整システムにおいては、前記マルチキャリア信号がOFDM信号であってもよい。
In the phase adjustment system according to
また、本発明の請求項3の位相調整方法は、上記のいずれかの位相調整システムを用いる位相調整方法であって、マルチキャリア信号を発生させる信号発生ステップと、前記基準アンテナ素子と、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子とから等距離の位置にある走査点において、前記マルチキャリア信号を近傍界領域で受信する信号受信ステップと、前記信号受信ステップで受信されたマルチキャリア信号の電力値を算出する電力算出ステップと、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段の位相量を段階的に変化させる位相変化ステップと、前記位相変化ステップで変化された位相量のうち、前記電力値の最大値を与える位相量を、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段に設定する位相設定ステップと、を含む構成である。
A phase adjustment method according to
この構成により、送信装置に一体化された複数のアンテナ素子の位相を広帯域にわたって短時間で精度良く調整することができる。 With this configuration, the phases of a plurality of antenna elements integrated with the transmission apparatus can be adjusted with high accuracy in a short time over a wide band.
本発明は、送信装置に一体化された複数のアンテナ素子の位相を広帯域にわたって短時間で精度良く調整することができる位相調整システム及び位相調整方法を提供するものである。 The present invention provides a phase adjustment system and a phase adjustment method capable of accurately adjusting the phases of a plurality of antenna elements integrated with a transmission device over a wide band in a short time.
以下、本発明に係る位相調整システム及び位相調整方法の実施形態について、図面を用いて説明する。 Hereinafter, embodiments of a phase adjustment system and a phase adjustment method according to the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る位相調整システム1は、図1(a)に示すように、複数のアンテナ素子T1〜TNを含むアンテナ110から送信される無線信号に対して、測定用アンテナ21を用いて近傍界で電力測定を行うことにより、各アンテナ素子から送信される無線信号の位相を調整するものである。なお、特許文献1に開示された従来の方法は、図1(b)に示すように、アンテナ110から送信される無線信号に対して、測定用アンテナ21を用いて遠方界で電力測定を行うことにより、各アンテナ素子から送信される無線信号の位相を調整するものであった。
(First embodiment)
As shown in FIG. 1A, the
図2に示すように、位相調整システム1は、送信装置100と電力測定装置200とを備える。送信装置100は、例えば、信号発生部11、複数の移相手段12、位相制御部13、及びアンテナ110を有する。電力測定装置200は、測定用アンテナ21、移動装置22、信号受信部23、電力算出部24、走査制御部25、及び制御部26を有する。
As illustrated in FIG. 2, the
信号発生部11は、OFDM信号などのマルチキャリア信号を発生させるようになっている。アンテナ110は、例えばMassive−MIMOアンテナを含むアレーアンテナなどであり、信号発生部11により発生したマルチキャリア信号を送信する複数のアンテナ素子T1〜TNを含む。なお、信号発生部11は、全てのアンテナ素子T1〜TNにマルチキャリア信号を供給することも、特定のアンテナ素子のみにマルチキャリア信号を供給することも可能である。
The
具体的には、信号発生部11は、OFDM信号などのマルチキャリア信号のベースバンド信号を生成するベースバンド部11aと、RF部11bとを有する。RF部11bは、ベースバンド部11aにより生成されたベースバンド信号を所望の周波数帯域に周波数変換して、アンテナ110の各アンテナ素子T1〜TNに出力するようになっている。
Specifically, the
位相制御部13は、複数の移相手段12の位相量を制御するようになっている。複数の移相手段12は、位相制御部13の制御により、各アンテナ素子T1〜TNから送信されるマルチキャリア信号に対して位相量を付与するようになっている。複数の移相手段12としては、例えば図2に示すように複数の移相器12−1〜12−Nを用いることができる。移相器12−1〜12−Nは、各アンテナ素子T1〜TNに接続され、各アンテナ素子T1〜TNから送信されるマルチキャリア信号の位相を変化させる。
The
あるいは、図3に示すように、信号発生部11が複数のベースバンド部11aを備え、これら複数のベースバンド部11aにより各アンテナ素子用のベースバンド信号の位相を個別に変化させる構成であってもよい。この場合、信号発生部11の複数のベースバンド部11aが複数の移相手段12となる。さらに、信号発生部11は、各ベースバンド部11a用のRF部11bも複数備えることになる。各RF部11bは、各アンテナ素子T1〜TNに接続される。
Alternatively, as shown in FIG. 3, the
あるいは、移相器12−1〜12−N及びベースバンド部11aを共に移相手段とし、移相器12−1〜12−N及びベースバンド部11aによる位相変化を組み合わせてもよい。
Alternatively, both the phase shifters 12-1 to 12-N and the
電力測定装置200の測定用アンテナ21は、送信装置100の複数のアンテナ素子T1〜TNを含むアンテナ110から放射されたマルチキャリア信号の電波を、近傍界領域における複数の走査点(以下、「測定位置」ともいう)において受信するアンテナである。ここで、各走査点は、送信装置100の複数のアンテナ素子T1〜TNのうち、位相の基準となる1つの基準アンテナ素子(例えばT1)と、基準アンテナ素子T1以外の任意の1つの校正対象アンテナ素子とから等距離の位置にある。なお、基準アンテナ素子は、複数のアンテナ素子T1〜TNのうちのいずれのアンテナ素子であってもよい。
The
なお、測定用アンテナ21は、自身のコネクタ41に同軸ケーブルなどのケーブル40が接続されることよりダウンコンバータ31に接続される。
The
移動装置22は、測定用アンテナ21を複数の走査点を含む所定の走査範囲で移動させるものである。これらの走査点は、基準アンテナ素子T1及び任意の1つの校正対象アンテナ素子T2〜TNから等距離の位置であれば、任意の位置に設定可能である。
The moving
信号受信部23は、周波数変換手段としてのダウンコンバータ31、及びA/D変換部32を含む。ダウンコンバータ31は、測定用アンテナ21により受信されたマルチキャリア信号を周波数変換するようになっている。
The
A/D変換部32は、ダウンコンバータ31により周波数変換されたマルチキャリア信号をデジタイズするようになっている。具体的には、A/D変換部32は、周波数変換後のマルチキャリア信号を、所定のサンプリングクロックでサンプリングして時系列のデジタルデータに変換し、当該デジタルデータを後述の電力算出部24に出力する。
The A /
電力算出部24は、A/D変換部32によりデジタイズされたマルチキャリア信号の振幅を算出し、算出した振幅からマルチキャリア信号の電力値を算出するようになっている。さらに、電力算出部24は、算出した電力値を送信装置100の位相制御部13に出力するようになっている。
The
ここでは、送信装置100のアンテナ110から送信される無線信号はOFDM信号などのマルチキャリア信号であるため、サブキャリアごとに振幅が算出されることになる。よって、OFDM等の広帯域信号を用いることにより、位相制御部13において各アンテナ素子T1〜TNの位相を複数のサブキャリア周波数にわたって一度に調整することができ、高速化に寄与することができる。
Here, since the radio signal transmitted from
走査制御部25は、移動装置22を動作させることで測定用アンテナ21の位置を制御する。例えば、走査制御部25は、送信装置100の位相制御部13から出力される走査点の位置情報に従って測定用アンテナ21の位置を制御するようになっている。
The
制御部26は、例えばCPU、ROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータで構成され、電力測定装置200を構成する上記各部の動作を制御する。さらに、制御部26は、所定のプログラムを実行することにより、電力算出部24及び走査制御部25をソフトウェア的に構成するようになっている。
The
送信装置100の位相制御部13は、位相変化部14、記憶部15、及び位相設定部16を有する。位相変化部14は、基準アンテナ素子T1以外の任意の1つの校正対象アンテナ素子T2〜TNに対応する移相手段12の位相量を段階的に変化させる。例えば、位相変化部14は、0°〜360°の範囲にわたって所定のステップで移相器12−2〜12−Nの位相量を変化させるようになっている。なお、このステップは等間隔でなくてもよい。
The
例えば、位相変化部14により、任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する移相手段の位相量を例えば45°ステップで変化させて得られた複数の電力値のうち、最大の電力値を与える位相量の付近で更に細かいステップで位相量を変化させることなどが可能である。
For example, the
記憶部15は、任意の1つの校正対象アンテナ素子について、位相変化部14により変化された位相量ごとに、電力測定装置200の電力算出部24により算出された電力値を順次記憶するようになっている。
The
位相設定部16は、任意の1つの校正対象アンテナ素子について、位相変化部14により変化された位相量のうち電力値の最大値を与える位相量を、当該1つの校正対象アンテナ素子に対応する移相手段12に設定するようになっている。例えば、位相設定部16は、電力算出部24により算出された最新の電力値と、記憶部15に過去に記憶された最大の電力値とを比較し、それらの値の差が十分にゼロとみなせる場合に、最新の電力値をもたらした位相量を、当該1つの校正対象アンテナ素子に対応する移相手段12の位相量として決定してもよい。
The
また、位相制御部13は、任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する走査点の位置を示す位置情報を、電力測定装置200の走査制御部25に送出するようになっている。
In addition, the
位相制御部13は、例えばCPUや、記憶部15を構成するROM、RAM、HDDなどを含むマイクロコンピュータで構成され、送信装置100を構成する上記各部の動作を制御する。さらに、位相制御部13は、所定のプログラムを実行することにより、位相変化部14及び位相設定部16をソフトウェア的に構成するようになっている。
The
以下、本実施形態の位相調整システム1を用いる位相調整方法について図面を参照しながら説明する。図4は、位相調整システム1を用いる位相調整方法の処理を示すフローチャートである。
Hereinafter, a phase adjustment method using the
まず、送信装置100の位相制御部13は、送信装置100の複数のアンテナ素子の中から基準アンテナ素子を決定する(ステップS1)。
First, the
次に、送信装置100の信号発生部11はマルチキャリア信号を発生させる(信号発生ステップS2)。このとき、送信装置100は、全てのアンテナ素子T1〜TNにマルチキャリア信号を供給してもよく、あるいは、ステップS3以降で測定対象となる1つの校正対象アンテナ素子と基準アンテナ素子のみにマルチキャリア信号を供給してもよい。
Next, the
次に、位相制御部13は、送信装置100の複数のアンテナ素子の中から測定対象である1つの校正対象アンテナ素子を指定する(ステップS3)。
Next, the
次に、位相制御部13が、ステップS3で指定した校正対象アンテナ素子に対応する測定位置を示す位置情報を走査制御部25に送出することにより、走査制御部25は、移動装置22によって測定用アンテナ21を当該測定位置に移動させる(ステップS4)。
Next, the
次に、測定用アンテナ21は、基準アンテナ素子(例えば図1のT1)と、測定対象である1つの校正対象アンテナ素子とから等距離の位置にある測定位置において、送信装置100から出力されたマルチキャリア信号を近傍界領域で受信する(信号受信ステップS5)。
Next, the
次に、電力算出部24は、信号受信ステップS5で受信されたマルチキャリア信号の電力値を算出する(電力算出ステップS6)。さらに、記憶部15は、ステップS3で指定された校正対象アンテナ素子に対応する移相手段12の位相量の初期値、あるいは、後述のステップS8で変化された位相量ごとに、電力算出部24により算出された電力値を記憶する。
Next, the
次に、位相設定部16は、電力算出部24により算出された最新の電力値と、記憶部15に過去に記憶された最大の電力値とを比較し、それらの値の差が十分にゼロとみなせるか否かを判断する(ステップS7)。否定判断の場合、又は、ステップS3で指定した校正対象アンテナ素子に関して記憶部15に過去に記憶された電力値がない場合にはステップS8に進む。肯定判断の場合にはステップS9に進む。
Next, the
位相変化ステップS8において位相変化部14は、測定対象である1つの校正対象アンテナ素子に対応する移相手段12の位相量の設定値を所定のステップだけ変化させる。ここでは、例えば、ステップS3で指定された校正対象アンテナ素子に関して記憶部15に記憶された全ての電力値のうち、現時点で最大の電力値を与えた位相量を基準として、プラス側とマイナス側に位相量の設定値を変化させることも可能である。
In phase change step S8, the
位相設定ステップS9において位相設定部16は、ステップS6で記憶部15に記憶された電力値の最大値を与える位相量(すなわち、基準アンテナ素子と校正対象アンテナ素子の位相差がゼロとなる位相量)を、測定対象である1つの校正対象アンテナ素子に対応する移相手段12に設定する。
In the phase setting step S9, the
次に、位相制御部13は、全ての校正対象アンテナ素子に対応する移相手段12について、ステップS9の位相量の設定処理が行われたか否かを判断する(ステップS10)。否定判断の場合にはステップS3に戻る。肯定判断の場合には処理を終了する。
Next, the
以下、ステップS3〜S10の処理の具体例について、図5を参照しながら説明する。図5は、1024個のアンテナ素子(図中の○印)を含むアンテナ110と、測定用アンテナ21(図中の×印)との位置関係をXY平面上に投影して示す模式図である。基準アンテナ素子は、図5(0)に示すように座標(0,0)の位置にあるものとする。
Hereinafter, a specific example of the processing of steps S3 to S10 will be described with reference to FIG. FIG. 5 is a schematic diagram showing the positional relationship between the
まず、図5(1)に示すように、ステップS3で座標(1,0)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(1,0)の中点である座標(1/2,0)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(1,0)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
First, as shown in FIG. 5 (1), the calibration target antenna element at the position of the coordinate (1, 0) is designated in step S3, and the
次に、図5(2)に示すように、ステップS3で座標(0,1)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(0,1)の中点である座標(0,1/2)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(0,1)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (2), the calibration target antenna element at the position of the coordinate (0, 1) is designated in step S3, and the
次に、図5(3)に示すように、ステップS3で座標(1,1)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(1,1)の中点である座標(1/2,1/2)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(1,1)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (3), in step S3, the antenna element to be calibrated at the position of the coordinates (1, 1) is designated, and the
次に、図5(4)に示すように、ステップS3で座標(2,0)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(2,0)の中点である座標(1,0)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(2,0)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (4), the calibration target antenna element at the position of the coordinate (2, 0) is designated in step S3, and the
次に、図5(5)に示すように、ステップS3で座標(0,2)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(0,2)の中点である座標(0,1)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(0,2)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (5), the antenna element to be calibrated at the position of the coordinates (0, 2) is designated in step S3, and the
次に、図5(6)に示すように、ステップS3で座標(2,1)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(2,1)の中点である座標(1,1/2)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(2,1)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (6), the calibration target antenna element at the position of the coordinates (2, 1) is designated in step S3, and the
次に、図5(7)に示すように、ステップS3で座標(1,2)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(1,2)の中点である座標(1/2,1)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(1,2)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (7), the antenna element to be calibrated at the position of coordinates (1, 2) is designated in step S3, and the
次に、図5(8)に示すように、ステップS3で座標(2,2)の位置にある校正対象アンテナ素子が指定され、測定用アンテナ21が座標(0,0)と座標(2,2)の中点である座標(1,1)に移動される。そして、ステップS9で座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と座標(2,2)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相がそろう。
Next, as shown in FIG. 5 (8), in step S3, the antenna element to be calibrated at the position of coordinates (2, 2) is designated, and the
これにより、座標(0,0)の位置にある基準アンテナ素子と、座標(1,0)(0,1)(1,1)(2,0)(0,2)(2,1)(1,2)(2,2)の位置にある校正対象アンテナ素子の位相が全てそろう。残りの校正対象アンテナ素子についても同様の処理を繰り返すことにより、1024個のアンテナ素子の全ての位相がそろうことになる。 As a result, the reference antenna element at the position of the coordinate (0, 0) and the coordinate (1, 0) (0, 1) (1, 1) (2, 0) (0, 2) (2, 1) ( 1, 2) The phases of the antenna elements to be calibrated at the positions (2, 2) are all aligned. By repeating the same process for the remaining antenna elements to be calibrated, all the phases of the 1024 antenna elements are aligned.
以上説明したように、本実施形態に係る位相調整システム1は、送信装置100の複数のアンテナ素子T1〜TNから送信される無線信号として、OFDM信号などのマルチキャリア信号を用いることにより、測定用アンテナ21を移動させるごとに、複数のサブキャリア周波数にわたって位相を一度に調整することができる。これにより、送信装置100に一体化された複数のアンテナ素子T1〜TNの位相を広帯域にわたって短時間で調整することが可能になる。
As described above, the
さらに、本実施形態に係る位相調整システム1は、送信装置100の複数のアンテナ素子T1〜TNから送信される無線信号を近傍界で測定しているため、校正対象のアンテナ素子を特定することができ、ノイズの影響を抑えて精度良く位相調整を行うことができる。
Furthermore, since the
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係る位相調整システム2について図面を参照しながら説明する。第1の実施形態に係る位相調整システム1の構成と同一の構成については、同一の符号を付して詳しい説明は省略する。
(Second Embodiment)
Subsequently, a
第1の実施形態に係る位相調整システム1においては、測定用アンテナ21がケーブル40を介してダウンコンバータ31に接続されていた。しかしながら、測定用アンテナ21の走査時にケーブル40が撓んだり向きが変わったりすると、ミリ波帯などの高周波信号である無線信号はケーブル40を伝送される間にその位相が変化したり、外来ノイズの影響を受けやすくなったりしてしまう場合がある。
In the
そこで、本実施形態では、信号受信部23からダウンコンバータを分離し、測定用アンテナ21をダウンコンバータに直結させ、無線信号がケーブルを伝送される前に無線信号の周波数を低下させる構成とした。
Therefore, in this embodiment, the down converter is separated from the
つまり、図6に示すように、測定用アンテナ21のコネクタ41には、ケーブルを介さずに、周波数変換手段としてのダウンコンバータ42が直接接続される。すなわち、ダウンコンバータ42は、ケーブル40によって後段の信号受信部43に接続される。
That is, as shown in FIG. 6, a
ダウンコンバータ42は、移動装置22によって測定用アンテナ21と共に走査範囲内で移動される。
The down
以上説明したように、本実施形態に係る位相調整システム2は、測定用アンテナ21をダウンコンバータ42に直結させることにより、後段のA/D変換部32に無線信号がケーブル40で伝送される際の位相の変化やノイズを抑制することができる。
As described above, in the
1,2 位相調整システム
11 信号発生部
11a ベースバンド部(移相手段)
11b RF部
12,12−1〜12−N 移相器(移相手段)
13 位相制御部
14 位相変化部
15 記憶部
16 位相設定部
21 測定用アンテナ
22 移動装置
23,43 信号受信部
24 電力算出部
25 走査制御部
26 制御部
31,42 ダウンコンバータ
32 A/D変換部
100 送信装置
110 アンテナ
200 電力測定装置
T1〜TN アンテナ素子
1, 2
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記マルチキャリア信号を送信する複数のアンテナ素子(T1〜TN)と、
各前記アンテナ素子から送信されるマルチキャリア信号に対して位相量を付与する複数の移相手段(12)と、
前記複数の移相手段の位相量を制御する位相制御部(13)と、
前記複数のアンテナ素子のうち、位相の基準となる1つの基準アンテナ素子と、前記基準アンテナ素子以外の任意の1つの校正対象アンテナ素子とから等距離の位置にある走査点において、前記マルチキャリア信号を近傍界領域で受信する測定用アンテナ(21)と、
前記測定用アンテナにより受信されたマルチキャリア信号の電力値を算出する電力算出部(24)と、を備え、
前記位相制御部は、
前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段の位相量を段階的に変化させる位相変化部(14)と、
前記位相変化部により変化された位相量のうち、前記電力値の最大値を与える位相量を、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段に設定する位相設定部(16)と、を有することを特徴とする位相調整システム。 A signal generator (11) for generating a multicarrier signal;
A plurality of antenna elements (T1 to TN) for transmitting the multicarrier signal;
A plurality of phase shifting means (12) for providing a phase amount to the multicarrier signal transmitted from each of the antenna elements;
A phase control unit (13) for controlling the phase amount of the plurality of phase shifting means;
Among the plurality of antenna elements, the multicarrier signal at a scanning point that is equidistant from one reference antenna element serving as a phase reference and any one calibration target antenna element other than the reference antenna element A measurement antenna (21) for receiving in the near field region;
A power calculator (24) that calculates the power value of the multicarrier signal received by the measurement antenna,
The phase control unit
A phase changing unit (14) that changes the phase amount of the phase shifting means corresponding to the arbitrary one calibration target antenna element in a stepwise manner;
A phase setting unit (16) that sets, among the phase amounts changed by the phase changing unit, a phase amount that gives the maximum value of the power value in the phase shift means corresponding to the arbitrary one calibration target antenna element. And a phase adjustment system comprising:
マルチキャリア信号を発生させる信号発生ステップ(S2)と、
前記基準アンテナ素子と、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子とから等距離の位置にある走査点において、前記マルチキャリア信号を近傍界領域で受信する信号受信ステップ(S5)と、
前記信号受信ステップで受信されたマルチキャリア信号の電力値を算出する電力算出ステップ(S6)と、
前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段の位相量を段階的に変化させる位相変化ステップ(S8)と、
前記位相変化ステップで変化された位相量のうち、前記電力値の最大値を与える位相量を、前記任意の1つの校正対象アンテナ素子に対応する前記移相手段に設定する位相設定ステップ(S9)と、を含むことを特徴とする位相調整方法。 A phase adjustment method using the phase adjustment system according to claim 1 or claim 2,
A signal generation step (S2) for generating a multicarrier signal;
A signal receiving step (S5) of receiving the multicarrier signal in a near-field region at a scanning point equidistant from the reference antenna element and the arbitrary one calibration target antenna element;
A power calculating step (S6) for calculating a power value of the multicarrier signal received in the signal receiving step;
A phase change step (S8) for stepwise changing the phase amount of the phase shift means corresponding to the arbitrary one calibration target antenna element;
A phase setting step (S9) of setting a phase amount that gives the maximum value of the electric power value among the phase amounts changed in the phase change step to the phase shift means corresponding to the one calibration target antenna element. And a phase adjustment method comprising:
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