以下の詳細な説明において、本明細書の一部をなす添付図面を参照する。それらの図面では、文脈上別段の定めがない限り、同様の符号は、一般に類似の構成要素を示している。従って、幾つかの実施形態において、一部の番号は、複数の図面において類似の構成要素に用いられる場合があり、又は一部の番号は、図面によって異なる場合がある。詳細な説明、図面、及び請求項に記載される例示的な実施形態は、限定するものではない。他の実施形態を採用することができ、本明細書で提示する主題の趣旨又は範囲から逸脱することなく、他の変更を実施することができる。本明細書において概説されるような、さらには図示されるような、本開示の態様は、多様な異なる構成で、配置、置換、組み合わせ、及び設計することが可能であり、それらはすべて、明確に企図されて、本開示の一部をなすことは、容易に理解されるであろう。
本明細書で使用される場合の個別化(singulation)という用語は、物品スタックを個別の物品に分離して、仕分け機又はピッキング機に移される一列に並んだ個別の物品にすることを意味し得る。個体化(shingulation)という用語は、大量スタックから物品を分離することを意味し得るが、ただしこの場合、それらの物品は、スタック内の他の物品から完全には分離されない。個体化された物品は、屋根の板葺(shingles)の重なりパターンと同様に、互いに部分的に重なっており、物品の重なりのある連続した列で、仕分け機又はピッキング機に移される。本明細書で使用される場合のシンギュレータ(singulator)は、物品スタックの個別化と個体化の両方が可能なものとすることができ、便宜上、そして説明を簡単にするため、シンギュレータという用語を使用することで、両方のプロセスを記述する。本明細書で使用される場合の、ポジティブに重ねられる、又はポジティブに重ねる、とは、スタックの物品の前エッジの位置の編成を意味し得る。個体化及びポジティブに重ねることに関する詳細については、さらに後述する。また、本明細書で使用される場合の個別化という用語は、ポジティブに重ねた個体化済みのスタックから物品をピッキングして個々の物品にすることを意味する場合もある。
モータという用語は、本明細書では、自動高速フラットフィーダの構成要素に機械的又は電気的動力を与える任意の装置を指して用いられる。本明細書で記載されるモータは、機械的又は電気的に駆動されることができ、又は空圧源もしくは油圧源とすることができ、又は他の任意のタイプのモータとすることができる。本明細書で記載するシステムは、例えば郵便物のような大量の物品の分離、個別化、又は個体化を目的として、物品スタックを保持するコンテナからのより高速かつより効率的な取り出しを提供する。雑誌及びカタログを含む郵便物のような物品は、標準サイズのレターとみなすには一辺が長すぎるものであって、しばしばフラットと呼ばれる。フラットは、多くの場合、曲がりやすく、さらに場合によっては、薄くて破損しやすいことがあり、これによって、自動スタックフィーダにおける個別化又は個体化の際に問題が生じ得る。これらの物品又はフラットは、スタックとして処理することができる。本明細書で使用される場合のスタックという用語は、単一の物品、又はグループにまとめられた一つ以上の物品を指すことができ、この用語を、自動スタックフィーダにおいて用いることができる。本開示は、郵便物、カタログ、雑誌を仕分け及び/又は個別化するためのシステムならびに装置について記載しているが、本明細書で提示される開示はこれに限定されないことは、当業者には明らかであろう。物品又はフラットは、コンテナに入れて供給することができ、それらのコンテナから、個別化のために自動スタックフィーダに取り出されなければならない。適切な個別化又は個体化を確保するためには、コンテナからの取り出しプロセス全体を通して、適切なスタック圧力が維持されなければならない。本明細書で記載される実施形態によって、コンテナから物品を取り出すときに十分なスタック圧力が維持されることを保証するシステム及び方法を提供する。
本明細書で使用される場合の、水平方向に、及び垂直方向に、という用語は、自動スタックフィーダの一般的なレイアウトを基準にして用いられる。水平方向とは、自動スタックフィーダがその通常の構成で載置される面(例えば、床又は地面)に略平行な方向を指す。また、水平方向は、x軸とも呼ばれる。垂直方向であるとして記述される方向又は動きは、水平方向に対して略垂直な方向であって、水平方向に対して厳密に垂直である必要はない。垂直方向は、本明細書でさらに詳細に説明するように、自動スタックフィーダの水平面から概ね離れるように延びる方向であり得る。また、垂直方向は、z軸とも呼ばれる。
本明細書で使用される場合の個別化(singulation)という用語は、物品スタックを個別の物品に分離して、仕分け機又はピッキング機に移される一列に並んだ個別の物品にすることを意味し得る。個体化(shingulation)という用語は、大量スタックから物品を分離することを意味し得るが、ただしこの場合、それらの物品は、スタック内の他の物品から完全には分離されない。個体化された物品は、屋根の板葺の重なりパターンと同様に、互いに部分的に重なっており、物品の重なりのある連続した列で、仕分け機又はピッキング機に移される。本明細書で使用される場合のシンギュレータ(singulator)は、物品スタックの個別化と個体化の両方が可能なものとすることができ、便宜上、そして説明を簡単にするため、シンギュレータという用語を使用することで、両方のプロセスを記述する。
本明細書に記載の装置及び方法の説明を助けるため、何らかの関係性及び直接性を表す用語が使用される。本明細書で使用される場合の「接続された」及び「連結された」ならびにその変化形は、他の要素に対して、他の要素上に、他の要素内などに、連続的に形成されるか、又は直接接続されるような直接的接続を含むだけではなく、接続される要素間に一つ以上の要素が配置される場合の間接的接続をも含む。「接続された」及び「連結された」は、永続的又は非永続的(すなわち、取り外し可能)な接続を意味し得る。
本明細書で使用される場合の「固定された(secured)」及びその変化形は、他の要素に対して、他の要素上に、他の要素内などに、接着、ネジ止め、又は直接固定する他の方法など、要素を他の要素に直接固定する方法を含むだけではなく、固定される要素間に一つ以上の要素を配置して、2つの要素を相互に装着する間接的手段をも含む。
本明細書で記載するシステムは、例えば郵便物などの分離、個別化、又は個体化を目的として、物品スタックを保持するコンテナからのより高速かつより効率的な取り出しを提供する。雑誌及びカタログを含む郵便物のような物品は、標準サイズのレターとみなすには一辺が長すぎるものであって、フラットと呼ばれる。フラットは、多くの場合、曲がりやすく、さらに場合によっては、薄くて破損しやすいことがあり、これによって、自動スタックフィーダにおける個別化又は個体化の際に問題が生じ得る。これらの物品又はフラットは、スタックとして処理することができる。本明細書で使用される場合のスタックという用語は、単一の物品、又はグループにまとめられた一つ以上の物品を指すことができ、この用語を、自動スタックフィーダにおいて用いることができる。フラットのような物品は、長次元又は長辺、短次元又は短辺、前側、及び後側を含む様々に異なる次元を有し得る。一般的に、自動スタックフィーダで処理される場合には、スタック内の物品又はフラットの綴じ辺であることが多い長次元は、床に対して平行に配置され、各物品又はフラットの前面は、同じ方向に向けて配置され、スタック内の個々の物品は、前後に配置される。自動スタックフィーダで処理されるときには、短辺は、通常、垂直壁又はスタックガイドによって揃えられる。
本明細書で記載するシステムは、例えば郵便物のような大量の物品の、より高速かつより効率的な分離又は個別化を提供する。雑誌及びカタログなどの郵便物は、標準サイズのレターとみなすには一辺が長すぎるものであって、しばしばフラットと呼ばれる。フラットは、多くの場合、曲がりやすく、さらに場合によっては、薄くて破損しやすいことがあり、これによって、自動スタックフィーダにおける個別化の際に問題が生じ得る。これらの物品又はフラットは、スタックとして処理することができる。本明細書で使用される場合のスタックという用語は、単一の物品、又はグループにまとめられた一つ以上の物品を指すことができ、この用語を、自動スタックフィーダ100において用いることができる。本開示は、郵便物、カタログ、雑誌を仕分け及び/又は個別化するためのシステムならびに装置について記載しているが、本明細書で提示される開示はこれに限定されないことは、当業者には明らかであろう。例えば、本明細書に記載の開発は、様々な製造、組み立て、又は仕分け用途に応用することができる。
図1は、自動スタックフィーダ100の一実施形態の斜視図を示している。自動スタックフィーダ100は、フレーム110と、複数のベルト120と、シンギュレータ140と、下側パドルアセンブリ150と、上側パドルアセンブリ160と、キャリア170と、仕分け部180と、を備える。
フレーム110は、ベルト120、下側パドルアセンブリ150、及びシンギュレータ140のための支持を提供する。一般に、フレーム110は、複数の脚部(図示せず)又は当技術分野で周知の他の手段によって地面から持ち上げられている略テーブル形状のものである。フレーム110は、第一端111と第二端112とを有する。フレーム110は、フレーム110の第二端112に接続されたシンギュレータ140を支持している。シンギュレータ140は、フレーム110の略平坦な水平面に直角に取り付けられた垂直部142を有する。シンギュレータ140は、フレーム110の第二端112における平坦面に直接取り付けることができる。幾つかの実施形態では、垂直部142の範囲内で、フレーム110の第二端112がシンギュレータ140の付近か、又はそれに接触して位置するように、シンギュレータ140を、フレーム110の第二端112に近接して配置することができる。シンギュレータ140の主平面は、フレーム110の略水平な平面に対しては直角をなして、略垂直に配置される。シンギュレータ140は、その中に配置された、穿孔145を有する個別化用ベルト144を備え、これにより、個別化用ベルト144は、ベルトの構造的完全性を維持しつつ、空気流を通過させることが可能である。シンギュレータ140のベルトの有孔を通して真空力を作用させることにより、ベルト120上に配置された物品は、真空力が隣接した物品の表面に作用すると、前方に移動して個別化用ベルト144に接触する。個別化用ベルト144を通して作用する真空力は、物品スタック内の先頭の物品を引き付けて、先頭の物品を個別化用ベルト144に当接した位置に維持するのに十分なものである。シンギュレータ140は、垂直部142の範囲内で、個別化用ベルト144の表面が、垂直部142の表面と同一平面に揃うように配置することができる。シンギュレータ140は、要求に応じて、個別化又は個体化を実施するように構成されている。説明を簡単にするため、個別化及び個体化が可能な構成要素を、単にシンギュレータと呼ぶ。個別化及び個体化のプロセスについては、さらに後述する。
フレーム110は、フレームの片側に、ベルト120に平行に沿って延びるように取り付けられたスタックガイド130をさらに有し、これは、ベルト120上に配置されたときの物品、品物、又はコンテナを揃えて案内するために設けられた平滑な垂直面133を有する。
ベルト120は、フレーム110の第一端111と第二端112の近くに配置されたローラ(図示せず)上に配置された連続ループであり、それらは、フレーム110に回転可能に取り付けられている。ローラは、モータに接続されて、回転するように構成されており、これによって、標準的なコンベアベルトと同様にしてベルト120を動かす。ベルト120は、図1に示すように、ある距離を隔てて互いに略平行に整列されている。ベルト120は、第一端111から第二端112まで自動スタックフィーダ100に沿って長さ方向に延びている。従って、ベルト120の間には、ベルト120間の間隙に相当する開口122が存在し得る。ベルト120は、例えば、独立に駆動されるか、又は一緒に駆動されることが可能である。ベルト120の上面121は、フレーム110の略水平な平坦面と同一平面内に配置される。
上側パドルアセンブリ160は、上側パドル161と上側タイン(upper tines)165とを有し、上側タインは、それらの上部で上側パドル161に固定されており、それらの下部は、上側パドル161を通り越して下方へと、フレーム110の略平坦な水平面に向かって延びている。上側パドルアセンブリ160は、トラック、ケーブル、レール、又は駆動ベルトに接続されており、そして次にこれが、x軸モータ(図示せず)に接続されており、これらはすべて、フレーム110の略平坦な水平面よりも上方に配置されている。モータが作動すると、トラック又は駆動ベルトが動き、これによって次に、上側パドルアセンブリ160が動かされる。モータは、上側パドルアセンブリ160をフレーム110の第二端112に接近又は離間させるように水平方向に動かすように構成されている。上側パドルアセンブリ160は、フレーム110の長さに沿って可動である。
また、上側パドルアセンブリ160は、上側パドル161及び上側タイン165の垂直位置を調整可能とするようにも可動である。上側パドルアセンブリ160は、スライド可能なトラック、レール、又はガイド(図示せず)を介してz軸モータに接続されており、これによって、上側パドル161及び上側タイン165を含む上側パドルアセンブリ160を、ベルト120の上面121に接近又は離間させる方向に動かすことが可能である。上側パドルアセンブリ160は、上側パドル161及びタイン上側タイン165がベルト120に対してある角度をなして配置されるように、配置される。上側パドルアセンブリ160に接続されたz軸モータは、上側パドル161をベルト120の上面121に向かって下方に延ばすように構成されており、これによって、上側タイン165を、ベルト120上に配置された物品スタックに対して垂直支持を提供するように位置決めすることができる。上側パドルアセンブリ160に接続されたz軸モータは、さらに、上側パドル161アセンブリ及び上側タイン165をベルト120の表面から離間させるように上方に動かすように構成されており、これによって、上側タイン165を、ベルト120上に配置された物品スタックの移動を妨げないような位置にする。
上側パドルアセンブリ160の後向き部分に、ドアオープナ162が接続されている。ドアオープナ162は、コンテナのドアに解除可能に係合して、ドアを開けるか、又は外すことが可能な、フック、ラッチ、もしくは他の類似の装置を有する。ドアオープナ162は、z軸モータ、及び歯車、ケーブル、コード、空圧もしくは油圧ピストン、又は他のいずれかの望ましい機構によって駆動される可動接続を介して、上側パドルアセンブリ160に接続されている。ドアオープナ162は、垂直方向に可動であり、これによって、ドアオープナ162は、上側パドル161の下方に延びることで、ベルト120上に配置されたコンテナのドアのラッチ、フック、又はレシーバに係合することができ、その後、ドアを垂直方向に引っ込めることによって、コンテナを開ける。このプロセスについては、さらに詳細に後述する。
フレーム110は、さらに、キャリア170のための支持を提供する。キャリア170は、片側で、スタックガイド130の反対側でフレーム110及びベルト120に平行に延びる可動リニアガイド(図示せず)に取り付けられている。キャリア170は、ベルト120に対して略平行に配置された第一面171と、ベルト120に対して垂直に配置されるとともに略垂直である第二面172と、を有する。キャリア170は、キャリア170がベルト120に接触しないように、フレーム110に取り付けられている。幾つかの実施形態では、キャリア170の底と上面121との間には間隙が存在する。キャリア170は、コンテナ(図示せず)を受容するように構成されている。コンテナは、第一面1711上に載置されて、コンテナの後面で第二面172に当接する。このようにして、コンテナを、ベルト120の動きとは独立に、キャリア170によって、フレーム110に沿って前後に移動させることが可能である。
図2Aは、下側パドルアセンブリ150の一実施形態の斜視図を示している。下側パドルアセンブリ150は、クロスメンバ152に接続された支持部材151を有する。クロスメンバ152は、一端に配置されたローラ153を有し、他端で駆動コネクタ155に接続されている。ローラ153は、ベルト120の下方でベルトに平行に延びるとともにフレーム110に接続されているレール154に対して、可動に係合している。駆動コネクタ155は、駆動部材156に可動に係合している。駆動部材156は、フレーム110に支持されている。幾つかの実施形態では、駆動部材156は、ベルト、トラック、ケーブル、歯車、空圧もしくは油圧ピストン、又は他の類似の装置とすることができ、これに対して、駆動コネクタ155が可動に接続することができる。そして駆動部材156は、次に、x軸モータ(図示せず)に接続されている。x軸モータが作動すると、駆動部材156は、トラック、ベルト、歯車、ケーブルなどに沿って動かされて、これにより、次に、下側パドルアセンブリ150全体を、ベルト120の経路に平行な水平方向に動かす。下側パドルアセンブリ150は、フレーム110の長さに沿って可動である。説明を簡単にするため、下側パドルアセンブリ150は、ベルト120と併せて、コンベアと呼ぶことができる。
図2Bに示すように、下側パドルアセンブリ150は、支持部材151に可動に接続されたz軸部材157をさらに有する。z軸部材157は、トラック、ケーブル、歯車、ピストン、又は他の類似の接続方法を用いて、支持部材151に可動に接続することができる。z軸部材は、支持部材151に可動に取り付けられるとともに、フレーム110の水平面に対してz軸部材157をz軸に沿って上下動かすように構成されたz軸モータ(図示せず)に接続されている。下側パドル158が、z軸部材に取り付けられており、さらに一つ以上の下側タイン(lower tines)159が、下側パドル158から上方に延びるように下側パドルに取り付けられている。
図2Cは、フレーム110内に配置された下側パドルアセンブリ150を示している。図示のように、下側パドルアセンブリ150は、概ねフレーム110の水平面の平面よりも下方に配置されている。下側タイン159は、ベルト120の間又は周りの間隙もしくは開口122を通って上方に突き出している。
上述のように、下側パドルアセンブリ150は、水平方向又はx軸方向に可動である。すなわち、下側パドルアセンブリは、フレーム110の第一端111と第二端112の間で、水平方向に可動である。下側パドルアセンブリ150を第一端111から第二端112に、又は第二端112から第一端111に動かすために、x軸モータを作動させる。x軸モータの作動によって、駆動部材156(例えば、駆動ベルト、トラック、歯車、又は他の類似の装置)を動かし、これに駆動コネクタ155が接続されている。従って、モータが作動すると、駆動コネクタ155が、フレーム110の第一端111と第二端112の間で動く。駆動コネクタ155は、支持部材151に接続されているので、モータが作動すると、z軸部材157、下側パドル158、及び下側タイン159は、すべて一緒に水平方向に動く。モータは、下側パドルアセンブリ150をフレーム110の第二端112に接近又は離間させる方向に動かすように、接続及び構成されている。従って、下側パドルアセンブリ150は、フレーム110の長さに沿って可動である。フレーム110は、その表面に、ベルト120の周り又は間の領域に配置された開口122に相当する空隙もしくは間隙を有する。下側タイン155は、それらの開口122に位置合わせされており、タイン155は、下側パドルアセンブリ150が動くときに、フレーム110の長さに沿って開口122内で動くことができる。一般的に、下側パドルアセンブリ150は、物品スタック(図示せず)に支持を提供して十分なスタック圧力を維持することで、適切な個別化又は個体化を確保するという目的で、フレーム110の長さに沿って可動である。
水平方向の動きに加えて、下側パドル158及び下側タイン159は、z軸モータが作動すると、垂直方向に動くことが可能である。本明細書に記載のように、z軸部材157が、支持部材151に接続されており、z軸部材は、トラック、ケーブル、ベルト、歯車、空圧もしくは油圧ピストン、又は他の類似の装置を用いて、垂直方向に動くことができる。z軸モータが作動すると、z軸部材157は、支持部材151に沿って動き、これによって、下側パドル158及び下側タイン159を垂直方向に動かす。z軸部材157は、オペレーションの最初の到達範囲では下側タイン159の全体がフレーム110の水平面よりも下方に配置されることを可能とし、さらには下側タインがベルト120の上面121上の物品スタックに前方支持又は後方支持を提供できるほど十分に下側タイン159を垂直方向に開口122を通って突出させることを可能とするように、サイズ設定されるとともに、そのような位置で支持部材151に接続されている。
z軸部材157の垂直方向の動きは、フレーム110の水平面に対して垂直である必要はない。上述のように、垂直という用語は、下側パドルアセンブリ150の水平方向の動き又はx軸に対して略垂直である方向を示すために使用されるものであって、必ずしも厳密に垂直というわけではない。幾つかの実施形態では、z軸部材157及び下側パドル158がフレーム110の水平面に対して直角以外の角度で配置されるように、z軸部材157を支持部材151に接続することができる。例えば、幾つかの実施形態では、z軸部材157は、ベルト(複数の場合もある)120の表面と角度θ(図示せず)をなすように、支持部材151に接続することができる。幾つかの実施形態において、角度θは、91°、92°、93°、94°、95°、100°、110°もしくはそれ以上、又はこれらの間の任意の角度など、90°よりも大きい角度とすることができる。幾つかの実施形態では、z軸部材157及び下側パドル158は、角度θが一定に維持されるようにして動く。
自動スタックフィーダ100のオペレーション中には、物品スタック(図示せず)がベルト120上に配置されて、その後向き側で、上側タイン165、下側タイン159、又はその両方のいずれかによって支持される。上側パドル161と下側パドル158は、互いに独立に、さらにはベルト120と独立に、動くことができる。ベルト120は、要求に応じて、物品スタックをシンギュレータ140に接近又は離間させるいずれかの向きに動かすように構成されている。一般的に、ベルト120は、物品スタックを、スタックの先頭の物品がシンギュレータ140に当たるように、シンギュレータ140に向けて前進させる。ベルト120によって物品スタックがシンギュレータ140に向かって進められるときに、上側パドル161又は下側パドル158がスタックと共に動いて、これにより、シンギュレータ140の隣接面に当接させて物品スタックの垂直支持及びスタック圧力を維持する。
物品スタックは、様々な物品又は品物で構成され得る。例えば、物品スタックは、雑誌、カタログ、郵便物、コンテナ、タイル、ボード、積み重ね可能な構成部品もしくは材料、又は個別化もしくは個体化が要求される他の物品で、構成されることができる。幾つかの実施形態の自動スタックフィーダ100では、物品スタックは、物品スタック内のいくつかの物品が他の物品よりもシンギュレータ140に近くなるように位置決めすることができる。この場合、スタックは、スタック内で、シンギュレータ140に最も近く配置される物品である先頭の物品を含み得る。
図3は、下側パドル158の下側タイン159及び上側パドルアセンブリ160の上側タイン165の側面図を示している。図示のように、下側タイン159及び上側タイン165は、スタックガイド130にぴったり当接させてコンテナ190がキャリア170上に配置されたときに、上側タイン165は、図示のように、コンテナ190の側面及び/又はスタックガイド130を越えた範囲に及ばないように、構成及びサイズ設定されている。幾つかの実施形態では、図示のように、下側タイン159のうちの一つ以上を、上側タイン165のうちの対応する一つ以上と、垂直方向に揃えて配置することができる。幾つかの実施形態では、下側タイン159と上側パドルアセンブリ160の上側タイン165は、上側タイン165の間の間隙に下側タインが位置合わせされるように下側タイン159と上側タイン165が互いにオフセットして噛み合うように、配置することができる。幾つかの実施形態では、下側パドル158と上側パドルアセンブリ160が互いに接近する方向に動くときに、下側タイン159と上側タイン165は互いに接触しない。
図4は、コンテナ190の一実施形態の斜視図を示している。コンテナ190は、開口頂部191と、複数の側面192と、底部と、ドア195と、を有し、これらが一緒になって、物品スタック196を包囲する。幾つかの実施形態では、コンテナは、有蓋の頂部を有して、そこに、上側タイン165の位置に対応する穿孔又はスロット(図示せず)を配置することができる。コンテナ190の頂部の穿孔又はスロットによって、上側タイン165は、コンテナ190内に挿入されることが可能となる。ドア195は、コンテナ190の片側に配置されている。ドア195は、垂直方向に取り外すことが可能な部品である。幾つかの実施形態では、ドア195は、ドア195の少なくとも二辺に配置されたリッジ、リップ、又は他の突起を有し、これらは、コンテナ190の側面192の対応するスロット、溝、又はその他の窪みの中に、取り外し可能に保持される。
側面192のうちの一つ、具体的にはドア195の反対側にある側面192は、その側面に配置された溝又はノッチ193を有し、それらは、コンテナ190の頂部から下方に垂直方向に延びている。溝又はノッチ193は、それらが配置される側面192の垂直方向の長さ全体に及ぶものではない。ノッチは、上側タイン165と揃うようにサイズ及び位置が設定されており、これにより、上側タイン165は、溝又はノッチ193を通って動いて、コンテナ190内に配置された物品スタック196に接触することが可能である。
図5は、図1の自動スタックフィーダのスタックガイドの一実施形態の斜視図を示している。スタックガイド130は、フレームにベアリングで接続されており、ベルト120に略平行に沿って配置されている。スタックガイド130は、一般にフレーム110の第一端111の近くに配置される第一端131と、一般にフレーム110の第二端112の近くに配置される第二端と、を有する。図示の実施形態では、スタックガイド130は、フレーム110及びベルト120の水平面から直角に、略垂直方向に広がる垂直面133を有する。スタックガイド130は、自動スタックフィーダ100によって処理されるものとして物品スタックがベルト120上に配置されたときに、物品スタック(図示せず)のエッジに対して支持を提供するように構成されている。
スタックガイド130は、物品スタックと接触するように構成された垂直部510を有する。スタックガイド130は、垂直部510を第一位置と第二位置との間で動かすように構成されている。幾つかの実施形態では、スタックガイド130は、様々な位置の間で垂直部510を動かすように構成されている。垂直部510は、一つ以上のブレース520が取り付けられた背面512を有する。それらのブレース520は、垂直部510の長さに沿った間隔をおいて、垂直部510の背面512に固定して取り付けられている。ブレース520は、さらに、一つ以上のベアリング530に接続されている。幾つかの実施形態では、それらのブレース520のうちのすべてが、ベアリング530に接続されているわけではない。ベアリング530は、ガイドサポート540に接続されている。ガイドサポート540は、ベルト120に沿って平行であるように、フレーム110(図示せず)に固定して接続されている。ベアリング530は、ブレース520が直線方向にスライドして動くことを可能とするように構成されている。ブレース520が動くと、スタックガイド130の垂直部510も動く。幾つかの実施形態では、さらに詳細に後述するように、ベアリング530によって可能とされる移動方向は、スタックガイド130及びフレーム110の長さに対して垂直な方向である。
スタックガイド130は、スタックガイド130の垂直部510を動かすように構成されたモータ550をさらに有する。モータ550は、ピストン260に接続されている。ピストン560は、モータ550が作動するとピストン560が動くように、モータ550に接続されている。幾つかの実施形態では、モータ550は、ピストン560を第一位置から第二位置まで、又はその間の任意の位置まで動かすための十分なエネルギーを発生させる給気を動力とする空圧シリンダである。幾つかの実施形態では、ピストン560は、モータから垂直方向に延出して、リングギア570に係合する。幾つかの実施形態では、ピストン560は、一端に、リングギア570のギア歯と係合する歯部を有する。リングギア570は、次に、クランクシャフト580に接続されている。クランクシャフト580は、垂直部510の背面512に沿って、垂直部510に平行な方向に長く延びる円筒ロッドである。リングギア570は、クランクシャフト580を取り囲んでおり、そしてピストン560と共に機械的リンク機構及び/又は歯車系を提供し、これにより、ピストン560の垂直方向の直線運動を、クランクシャフト580の長軸に沿ったクランクシャフト580の回転運動に変換する。
クランクシャフト580は、クランクシャフト580の端部に取り付けられた一つ以上のカム590を有し、それらは、幾つかの実施形態では、クランクシャフト580の長さに沿った間隔をおいて取り付けられている。クランクシャフトは、クランクシャフト580を支持するとともにクランクシャフトがその長軸の周りに回転することを可能とするベアリングを有するハウジング581に支持されている。ハウジング581は、ガイドサポート540に取り付けられており、クランクシャフト580を支持している。
カム590は、卵形体、卵型、砂時計型とすることができ、様々なリンク機構の組合せを含むことができ、又は他のいずれかの望ましい形状もしくはタイプのものとすることができる。カム590は、カム590に回転可能に接続されたタイロッド591をさらに含むことができる。タイロッド591は、垂直部510の背面512に接続されている。カム590とタイロッド591は、互いに接続されているとともに、垂直部510に接続されており、これにより、クランクシャフト580の回転運動を垂直部510の直線運動に変換することが可能である。
例えば、コンテナから品物スタックを取り出す際には、スタックガイド130の垂直部510を動かすことが望ましい場合がある。垂直部510のその動きについて、以下で説明する。垂直部510は、原位置又は第一位置にあり、このとき、垂直部510の表側は物品スタックのエッジに接触し得る。垂直部510を動かすために、コントローラからモータ550に制御信号を送る。制御信号は、電気信号、空圧信号、又はモータ動作を開始させることが可能な他のいずれかの望ましい信号とすることができる。幾つかの実施形態では、モータは空圧シリンダであり、従って、モータ550に空圧信号が送られる。空圧信号によってモータ550を作動させ、そしてこれによって、ピストン560を動かす。ピストン560は、上方に直線的に動く。ピストン560のギア歯は、リングギア570のギア歯と噛み合う。ピストン560が上方に動くと、噛み合うギア歯によって、リングギア570が回転させられる。そしてリングギア570によって、次にクランクシャフト580を回転させ、これにより、クランクシャフトは、クランクシャフト580の中心を通ってクランクシャフト580の長さに沿って延びる軸の周りに回転する。
クランクシャフト580の回転によって、カム590が回転させられ、そしてカム590が回転すると、タイロッド291が動く。タイロッド591は垂直部510に接続されており、このため、タイロッド591の動きによって、垂直部510は第二位置に動かされる。
空圧信号が、モータ550から取り除かれるか、又は空圧シリンダの別のポートに付与されると、ピストン560は下方に動き、そして上記プロセスが、逆向きに繰り返されて、垂直部510はその原位置に動いて戻る。
モータ550の作動によって垂直部510が移動する距離は、コンテナ190の壁厚と同等とすることができる。幾つかの実施形態では、モータは、垂直部510を複数の場所又は位置に位置決め可能であるように、構成されている。これは、モータ550の動作によって、ピストン560を所定量だけ動かして、ピストン560の位置を保持することで、垂直部510の位置を維持することにより、実現することができる。複数の可能な位置を有することで、スタックガイド130の垂直部510を、壁厚が異なる様々なコンテナ190に対して用いることができる。幾つかの実施形態では、スタックガイド130の垂直部510が移動する距離は、さらに詳細に後述するコントローラを用いて、プログラム可能である。
なお、上記説明が例示的なものにすぎないことは理解されるであろう。電気モータ、異なるギア機構、又は他のいずれかの望ましい方法など、他の手段によって垂直部の動きを実現できることは、当業者であれば理解できるであろう。
幾つかの実施形態では、スタックガイド130が動く。幾つかの実施形態では、スタックガイド130の全体は動かないが、スタックガイド130の構成要素のうちの、垂直部510を含む一部のものが動く。
図6Aは、自動スタックフィーダ600の一実施形態の上面図を、物品スタックと共に示している。第一の物品スタック670が、ベルト620上に配置されて、その後向きの面に沿って垂直支持部材650により支持されており、さらに短辺又は短次元のうちの一つに沿ってスタックガイド630により支持されている。パドル650は、第一のスタック670の末尾の物品672に接触しており、本明細書の他所に説明があるようにして動作する。第一のスタック670は、エッジ675において、スタックガイド630により支持されている。第一のスタック670のエッジ675をスタックガイド630に接触するように維持することによって、シンギュレータ140に達したときのスタック内の物品のエッジ675は一様となり、これによって、個別化の際の物品の送り誤り、破損、及び他の誤りの可能性が低減される。
スタックガイドが第一のスタック670のエッジ675と接触している第一位置で、スタックガイド630を示している。第一のスタック670のエッジ675は、スタックガイド630に当接して整列されており、第一のスタック670は、スタックガイド630と面一に接触している。第一のスタック670がシンギュレータ640に向かって動かされるときに、エッジ675は、スタックガイド130によって、整列した状態に維持される。
図6Bは、図6Aの自動スタックフィーダの一実施形態の上面図を、さらにコンテナを加えて示している。コンテナ660は、第二の物品スタック680を包囲している。第二の物品スタック680は、一般に、物品のより短寸法のエッジがコンテナの壁665に接触するように、コンテナ660内に配置されている。スタック680を当接させて配置される壁665は、コンテナ660がベルト620上に配置されたときにスタックガイド630と接触するコンテナの側に位置している。
コンテナ660はキャリア665上に配置されて、これにより、スタック680を、個別化のためにベルト620上に取り出すことが可能となる。幾つかの実施形態では、スタック680を前方に押し出すパドル(図示せず)を用いて、物品は、コンテナ660の開いたドア662を通して取り出される。
コンテナ660は、厚さD1を有する少なくとも一つの壁665を備える。コンテナ660がベルト620上に配置されると、スタックガイド630は、壁665の厚さD1を受け入れるために動かされる。これによって、第二のスタック680がコンテナ660から取り出されるときに、第二のスタック680が第一のスタック670と整列することが保証される。図6Bは、第二位置にあるスタックガイド630を示しており、スタックガイド630は、コンテナ660を受け入れるために動かされている。スタック680は、コンテナ660から取り出される際に、開いたドア662を通して押し出される。この時点では、スタック680は、スタックガイド630と位置合わせされておらず、壁665の厚さD1に等しい距離でスタックガイド630から離間して配置されている。
図6Cは、コンテナ660を取り除いた後の、図6A及び6Bの自動スタックフィーダを示している。スタックガイド630を、コンテナ660を取り除いた後に、移動させた第一位置で示している。第二のスタック680は、コンテナ660から取り出された後に、第二のスタック680の先頭の物品が第一のスタック670の末尾の物品672に接触するまで第二のスタック680を前進させることにより、第一のスタック670に併合され、これにより併合スタック685を形成する。スタックガイド630が最初に第二位置にあるときには、併合スタック685は、スタックガイド630と面一に接触していない。ベルト620からコンテナを取り除いた後に、スタックガイド630を第一位置に戻すように動かし、そしてこのとき、スタックガイド630は併合スタック685に接触して、これに支持を提供し、これにより、併合スタック685内の物品の効率的かつ正確な個別化を確保する助けとなる。
図7A及び7Bは、コンテナから本明細書で記載されるような自動スタックフィーダ上への取り出しのための、又は自動スタックフィーダで使用するためのコンテナからの取り出しのプロセスとしての、一つの選択肢を例示するために提供される。本説明は、単に、自動スタックフィーダ技術におけるコンテナからの取り出しの一例として提供されるものにすぎず、決して、本明細書に含まれる開示のいずれかを限定するものと解釈されてはならない。
図7Aを参照すると、自動スタックフィーダ700を示している。自動スタックフィーダ700は、第一端702及び第二端704と、ベルト720を有する。第二端704は、シンギュレータ740を備える。自動スタックフィーダ700は、第一の物品スタック741を支持するパドル750を有し、第一の物品スタック741の適切な個別化又は個体化のための十分なスタック圧力を提供する。スタック圧力は、シンギュレータ740上でスタックによって作用する圧力と定義される。スタック圧力が適切に維持されないと、スタックは崩れるか、又は前方もしくは後方に倒れることがあり、これによって、個別化及び個体化に支障がでる。適切なスタック圧力を維持することによって、シンギュレータ740と接触するスタック内の先頭の物品の十分な表面領域が確保されることで、スタックの効率的かつ正確な個別化又は個体化が保証される。自動スタックフィーダ700では、ベルト720によって第一の物品スタック721をシンギュレータ740に向かって動かし、そしてパドル750が、垂直支持を提供して、第一の物品スタック721と共に動くことで、スタック圧力を維持する。第一の物品スタック721がシンギュレータ740上で十分な圧力によって維持されない場合には、第一の物品スタック721は崩壊又は倒壊し始めることがあり、このことが、効率的な個別化又は個体化の妨げとなる。
ベルト140によって第一の物品スタック121がシンギュレータ106に向かって動かされるときに、コンテナ790がキャリア(図示せず)内に受け取られて、これにより、コンテナ790は、第一の物品スタック121の背後の位置に動かされる。コンテナ790は、パドル750の背後に位置決めされるドア795を有する。コンテナ790は、第二の物品スタック742を収容している。図7Aに示すように、コンテナ790がベルト720の上に最初に配置されるときには、ドア730は閉じている。
図7Bは、コンテナ790のドア730が開けられたときの自動スタックフィーダ700を示している。パドル750によって、コンテナ790からドア795を垂直方向に取り外すことにより、ドア730を開ける。第二の物品スタック742がコンテナ790から出るための進路を確保するためには、パドル750は、ドア795と共に垂直方向に移動しなければならない。ドア795を開くときに、パドル750が第一の物品スタック741から離れるように垂直方向に移動すると、第一の物品スタック741は垂直支持を失い、第一の物品スタック741は、図示のように、コンテナ790内に崩れ込むか、又は倒れ込むことがあり、この場合、十分なスタック圧力は維持されない。パドル750の動作については、さらに詳細に後述する。
図8は、コントローラと、それの、自動スタックフィーダ100の各種構成要素への接続の模式図を示している。自動スタックフィーダ100は、プロセッサベースのコントローラ810の指示による自動制御システム800を備えることができる。コントローラは、本明細書に記載のx軸モータ及びz軸モータに制御可能に接続することができる。本明細書に記載の各種モータへのコントローラ810の接続は、電気的接続、有線もしくは無線のいずれか、又は、各種構成要素に制御信号を送信するとともに各種構成要素から信号を受信するように構成された他のいずれかの望ましいタイプの接続とすることができる。コントローラ810は、下側パドルアセンブリのx軸モータ820、下側パドルアセンブリのz軸モータ830、ベルトのモータ840、上側パドルのx軸モータ850、上側パドルのz軸モータ860、ドアオープナのモータ870、及びキャリアのモータ880に接続される。コントローラは、図9A〜Dを参照して説明されるように、コンテナ190からの取り出しを実現するために、自動スタックフィーダ100の各種構成要素及びモータをコーディネートするように構成されている。
図9A〜図9Dは、容器990の取り出しプロセス中に上側パドル965及び下側パドル959の移動及び位置を表す、容器取り出しプロセスの段階の側面図を図示する。図8Aに図示されるように、自動スタックフィーダ900がベルト920上で第一の物品スタック915を保持することができ、また、それらの物品は、シンギュレータ940で個別化される、又は、個体化される。個別化又は個体化の間、物品は、下側タイン959又は上側タイン965のいずれかによって物品の背面に沿って支持可能である。物品がシンギュレータ940で個別化される、又は、個体化されると、上側タイン965又は下側タイン959は、第一の物品スタック915がシンギュレータ940の方へ移動する際に第一の物品スタック915を支持する。第一の物品スタック915を、ベルト920の移動によってシンギュレータ940の方へ移動させることができる。
図9Aを参照すると、自動スタックフィーダ900において容器990をキャリア970上に配置する前に、z軸部材957を垂直に延びて、下側タイン959がベルト920間で開口部922を通って垂直に突出するようにする。下側タイン959は第一の物品スタック915を支持し、ベルト920によってシンギュレータ940の方へ移動することでスタック圧力を維持する。x軸モータ820は、コントローラ810の指示の下に動作する。幾つかの実施形態では、コントローラ810は、ベルトモータ840によってx軸モータ820の移動を調整することで、第一の物品スタック915がシンギュレータ940の方へ移動する時に、第一の物品スタック915と下側タイン959との間のスタック圧力を維持する。コントローラ810はまた、ベルト920及び下側パドルアセンブリ950の移動を調整して、第一の物品スタック915がシンギュレータ940の方へ移動する時に、第一の物品スタック915がベルト920に対して略同じ角度で維持されるようにする。
容器990はキャリア970上に配置され、キャリア970は容器990を第一の端部911に又はその近くに位置付けて、第一の物品スタック915が容器990とシンギュレータ940との間に配置されるようにする。キャリア970上に配置されると、容器990はキャリア970によって第一のスタックの方へ又は第一のスタックから離れるように移動可能となる。
ここで図9Bを参照すると、上側パドル960は容器990のドア995上に位置付けられる。第二のスタック916を包囲する容器990がベルト920上に配置される時、上側パドル960を、上側パドル960に取り付けられたx軸モータ850によってドア995上の位置に移動させる。幾つかの実施形態では、容器990及びキャリア970を、ベルト920と共に、又は、当該ベルトと同じ速さで移動させることができる。コントローラ810は、キャリア970の移動をベルトモータ840と同期させることができる。ドア995の上の上側パドル860を維持するために、コントローラ810はx軸モータ850及びキャリアモータ850を同期させてもよい。この同期によって、パドルは、キャリア970によって容器990をそれに沿って移動させるとドア995を開放するように、正しい位置にとどまることができる。上側パドル960がドア995の上の位置にある時、コントローラはZ軸モータ870に信号を送って、ドアオープナ962を下方に伸長させ、かつ、ドアオープナ962上のフック、ラッチ、又は、他の類似の機構を介してドア995に係合させる。図9Bは、ドア995と係合させた、上側パドル960及び上側タイン965より下に伸長させたドアオープナ962を図示する。ドアオープナ962は次いで垂直に引っ込められ、ドア995を容器990から取り外す。本明細書の他の所で説明されるように、垂直に、という用語は、必ずしも、ドアをまっすぐに取り去ることを必要としているわけではなく、例えば、図9Bに図示されるように、ある角度で取り外される場合がある。
上述されるように、容器990がキャリア970上に配置される時、第一の物品スタック915は下側タイン959によって支持される。第一の物品スタック915はドア995が開放されるか取り外される時に下側タイン959によって支持されるため、第一の物品スタック915は容器990のオープンスペース内に崩れこむ、又は、落下しない。
ここで図9Cを参照すると、ドア995を取り去った後、コントローラ810は、容器990の背後に上側パドル960を位置付けるようにx軸モータ850に信号を送り、その後、上側タイン965を容器990の背後の位置へと下方に延びるようにx軸モータ860に信号を送ると、上側タイン965は容器990よりも第一の端部911に近接する。x軸モータ850は上側タイン965を第二の端部912の方へ前方に移動させ、上側タイン965は本明細書の他の所で説明されるものと同様の容器930における溝又はノッチを通って容器990に入る。次いで、上側タイン965は、第二の物品スタック916における末尾の又は最後の物品に接触する。上側タイン965が第二の物品スタック916に接触すると、x軸モータ850は、上側タイン965が第二の物品スタック916に対する垂直方向の支持を行うまで、上側タイン965を前方に移動させる。上側タイン965を容器990においてさらに前方へ、ドア995を取り外すことによって形成された開口部の方へ移動させる。上側タイン965は第二の物品スタック916を前方へ押し出し、第二の物品スタック916における先頭の物品を下側タイン959と接触させるため、第二の物品スタック916にスタック圧力を加える。上側タイン965によって第二の物品スタック916に加えられたスタック圧力は、第二の物品スタック916を圧縮するのに十分であるため、その後下側タイン959を取り去ると、第二の物品スタック916は拡張して下側タイン959によって残された空隙を充填することになり、結果として生じるスタック圧力は、第二の物品スタック916の拡張後、個別化又は個体化動作にとって適切となる。図9Cは容器取り出しプロセスのこの段階を図示する。ここで、第二の物品スタック916は、上側タイン965によって支持され、上側タイン965及び下側タイン959の両方と接触する。
第二の物品スタック916が下側タイン959と接触し、上側タイン965が第二の物品スタック916に十分なスタック圧力を加えた後、キャリア970は次いで、第二の物品スタック916から離れるように後方に移動するため、容器990はその後、自動フィーダ900から引き出される。容器990が自動フィーダ900から引き出されると、第二の物品スタック916はベルト920に接触する。コントローラ810は、ベルト920の開口部922を通して下側タイン959を下方に引っ込めるように、z軸モータ830に信号を送る。下側タイン959が引っ込められると、第二の物品スタック916に加えられたスタック圧力によって、第二の物品スタック916は下側タイン959によって残された空隙内へと拡張する。第二の物品スタック916及び第一のスタック915は、上側タイン965によってのみ垂直に支持される併合スタック917にまとまり、その結果として併合スタック917上に生じるスタック圧力は、効率的かつ精確な個別化又は個体化にとって適したスタック圧力である。このように物品スタックを組み合わせることによって、スタック圧力は、容器取り出しプロセス全体を通して物品スタック上で連続的に維持される。このことは、ベルト920の水平表面より下に引っ込められた下側タイン959を示す図9Dに図示されている。第二の物品スタック916及び第一の物品スタック915は、上側タイン965によって垂直に支持される併合スタック917になっている。
プロセスを繰り返すために、コントローラ810は、下側タイン959を併合スタック917の背後に移動させるように、x軸モータ820に信号を送り、コントローラ810は、ベルト920における開口部922を通して下側タイン959を伸長させるように、z軸モータ830に信号を送る。z軸モータ820は下側タイン959を前方に移動させて併合スタック917における末尾の物品に接触させ、図4を参照して説明されるように、下側タイン959は上側タイン965と噛み合う。下側タイン959が併合スタック917に対して垂直方向の支持を行い、かつ、スタック圧力を与えていると、コントローラ810は、上側タイン965を垂直に引っ込めるように、z軸モータ860に信号を送る。その後、容器取り出しプロセスを繰り返すことができる。
図10Aは、シンギュレータ140などにおける有孔駆動ベルトアセンブリの実施形態の上面図を図示する。有孔駆動ベルトアセンブリ1010は、第一の端部1011、第二の端部1012、及び、有孔駆動ベルト1044を含む。第一の端部1011は第一のスピンドル1013を含み、第二の端部1012は第二のスピンドル1014を含む。第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014は、(図示されない)接続アームを介して互いに接続されることで、第一のスピンドル1013と第二のスピンドル1014との間の固定された距離が維持され、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014の中央を通る垂直軸を中心にした、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014の回転を可能にする。接続アーム、ならびに、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014は、堅固な形態をもたらし、この堅固な形態上に、有孔駆動ベルト1044が配置される。
有孔駆動ベルト1044には孔1045が配置されている。本明細書で使用されるように、有孔駆動ベルトという用語は、空気流が駆動ベルトを通ることができるように、1つの開口部又は複数の開口部を有する駆動ベルトを意味する場合があるが、有孔駆動ベルト1044は、その構造的完全性を維持する。幾つかの実施形態では、有孔駆動ベルト1044は、前面と裏面との間で延びる複数の小穴を有し、当該穴は、有孔駆動ベルト1044の表面上に概して一様に分布している。幾つかの実施形態では、有孔駆動ベルト1044は、有孔駆動ベルト1044の長さに平行な又は垂直な直線状に配置される一つ以上の細長い穴を有することができる。幾つかの実施形態では、穴は他の適した形状を有することができる。孔1045は、有孔駆動ベルト1044の1領域又は1区域に集中してもよい、又は、有孔駆動ベルト1044の表面上に一様に分布してもよい。
有孔駆動ベルトアセンブリ1010の第一の端部1011は、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の第一の端部1011が軸を中心に枢動するように、フレーム110に枢動可能に取り付けられる。第二の端部1012はフレーム110に取り付けられないが、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014を共に接続する接続アームを介して、第一の端部に接続される。第一の端部1011が垂直軸1070を中心に枢動すると、第二の端部1014は軸1070を中心とする弓状に移動する。第一の端部1011の枢動可能な取り付け機構は、軸1070を中心とした回転運動に抵抗する復元力を加えるばね又は同様の装置を含むことができる。この抵抗によって、第二の端部1012の自由な移動は防止され、例えば、図10Aに図示されるように、外力が加えられない時、有孔駆動ベルトアセンブリ1010が所定の向きになるように強制する。
有孔駆動ベルト1044は、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014の外周面上に配置される連続した環状ベルトである。第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014は、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014の中央を縦方向に通る軸を中心に回転するように構成される。幾つかの実施形態では、第一のスピンドル1013は、第一のスピンドル1013を回転させる駆動機構又はモータ(図示せず)に機械的に接続される。有孔駆動ベルト1044は、第一のスピンドル1013を駆動機構又はモータによって回転させる時、有孔駆動ベルト1044を十分移動させるように、第一のスピンドル1013及び第二のスピンドル1014の外周面に接触しており、それによって、有孔駆動ベルト1044を移動させる。第一のスピンドル1013によって有孔駆動ベルト1044を移動させると、有孔駆動ベルト1044の移動によって第二のスピンドル1014も移動する。
上述されるように、自動スタックフィーダ100が動作している時、物品スタックはベルト120上に載っている又は置かれている。(図示されない)重量センサはフレーム110に、又は、ベルト120もしくはそのローラに取り付け可能である。重量センサは、フレーム110の下に配置され、フレーム110、又はベルト140を動作させるローラのいずれかに取り付けられる。重量センサは、フレーム110上又はベルト120上のスタックの重量を感知するように構成される。重量センサは、当技術分野で既知の多くの重量センサのうちの1つであってよい。例えば、重量センサは、はかり、ロードセル、力センサ、ひずみゲージ、又は、重量もしくは力を検出し、かつ、電気信号を出力することができる任意の他の既知のセンサであってよい。重量センサは、フレーム110に、又は、ベルト120に接続されるローラに加えられる重量又は力を感知することができる。重量センサは、スタックがベルト120又はフレーム110に存在するかどうかを示すことができる。
さらに上述されるように、下側パドルアセンブリ150は、フレーム110に取り付けられる軌道ベルト又は駆動ベルトに取り付けられる。パドル150は、フレーム110の長さに沿って移動可能であり、スタックがシンギュレータ140の方へ移動する時の物品スタック、及び、有孔駆動ベルトアセンブリ1010を垂直に支持するように構成される。概して、ベルト120は、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方へ物品スタックを前進させることで、スタックの先頭の物品が、有孔駆動ベルト1044に衝突し、かつ、個別化されるようにする。スタックの先頭の物品は、有孔駆動ベルトアセンブリ1010に最も近い、スタックにおける物品であってよい。
スタックが有孔駆動ベルト1044に衝突すると、当該スタックは、有孔駆動ベルトアセンブリ1010に力を加える。この力は、第一の端部1011の取り付け部のばね又は同様の装置によって抵抗を受ける。ばね、又は、他の抵抗力は、力が加えられない時の、有孔駆動ベルトアセンブリ1010のその位置からの変位に基づいて、有孔駆動ベルトアセンブリ1010上のスタックによってかけられる圧力を計算する際に使用可能な所定の値を有することができる。
ベルト120によって押し出されるか引き出されるスタックが有孔駆動ベルトアセンブリの方へ移動すると、個別化が達成される。さらに詳細に後述されるように、スタックの先頭の物品が有孔駆動ベルトアセンブリ1010に衝突する時、先頭の物品は、有孔駆動ベルト1044における孔を通して先頭の物品にかけられる真空力によって、有孔駆動ベルト1044の表面に保持される。よって、有孔駆動ベルト1044に対して保持される、スタックの先頭の物品を、有孔駆動ベルト1044の移動方向に移動させることによって、個々の物品を大量スタックから分離する。
図3A及び図3Bを参照すると、フレームの表面は、物品スタックに面する有孔駆動ベルト1044の表面の平面にある。フレームの垂直部分は空隙又は穴1035を含み、当該空隙又は穴1035は、空隙又は穴1035の下部がフレーム110の概して平坦な水平面と一直線になるように位置合わせする。空隙又は穴1035は、有孔駆動ベルトアセンブリ110の大きさに相当する。
有孔駆動ベルトアセンブリ1010は真空ユニット1018を含む。真空ユニット1018は、第一のスピンドル1013と第二のスピンドル1014との間に位置し、有孔駆動ベルト1044の内面が真空ユニット1018に非常に近接する、又は、直接接触することができるように配置される。真空ユニット1018は、真空ユニット1018の方へ指示される力をかける真空状態を生成する。真空ユニット1018はスタックにおける物品に対して固定力をもたらし、有孔駆動ベルト1044の表面に対してスタックにおける物品の隣接面を保持することによって、物品の表面が有孔駆動ベルト1044に十分に接触して保持されて、真空力によって有孔駆動ベルト1044に対して物品を保持することができるため、スタックの効率的な個別化が容易になる。より具体的には、真空ユニット1018によって、孔1045を介して有孔駆動ベルト1044を通して伝えられる真空力がもたらされる。真空ユニット1018は、有孔駆動ベルト1044における孔を通して作用する真空力を発達させて、真空力の範囲にある空気、物品又はいかなるものも、有孔駆動ベルト1044の方へ引き付ける。
スタックが有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方へ移動すると、少なくとも、スタックにおける先頭の物品の一部分は、有孔駆動ベルト1044に近づくか接触する。スタックの先頭の物品が有孔駆動ベルト1044に近づくか接触すると、真空ユニット1018によって生成された真空力は、スタックからベルトへ先頭の物品を引き寄せる。孔1045を通して作用する真空力は、先頭の物品を、有孔駆動ベルト1044の外面とぴったりに当接させて保持する。
有孔駆動ベルト1044はスピンドル1013及び1014の回転に応じて移動するため、有孔駆動ベルト1044の外面に対して保持される物品又はフラットは、スタックから分離され、スタックから離れるように搬送される。幾つかの実施形態では、物品は仕分け部180に搬送される。
有孔駆動ベルトアセンブリ1010はセンサ1019を含む。幾つかの実施形態では、センサ1019は、有孔駆動ベルトアセンブリ1010に近接して位置する。幾つかの実施形態では、図10A〜図10Bに図示されるように、センサ1019は、スピンドル1014の上部分に取り付けられる押下可能なリンク機構を介して第二の端部1012に機械的に取り付けられる。センサ1019は、スタックによって有孔駆動ベルトアセンブリ1010にかけられる力を感知するように構成される。スタックが有孔駆動ベルト1044に衝突すると、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の第二の端部1012は変位して、図10Bに図示されるような、押下可能なリンク機構を押下することによって、測定可能な力を生成することができる。幾つかの実施形態では、センサ1019は、ばねアセンブリと連動した押下可能なリンク機構を使用することによって変位を感知することができる。押下可能なリンク機構がセンサ1019内のばねに対して押下されると、押下可能なリンク機構の押下は測定され、その押下は、スタックによって有孔駆動ベルトアセンブリ1010にかけられる圧力に対応する、電気信号に変換される。ここでは1つのタイプのセンサについて説明されているが、圧力又は力を感知するように構成される他のタイプのセンサを様々な構成において使用して、有孔駆動ベルトアセンブリ1010上のスタックによってかけられる力を感知する目的を達成できることを、当業者は認識するであろう。
例えば、幾つかの実施形態では、(図示されない)変位ばねを介して第一の端部1011に位置するスピンドル1013に取り付けられるばねセンサ1017によって、変位を感知することができる。この場合、有孔駆動ベルトアセンブリ1010は変位し、かつ、軸1070を中心に回転すると、ばねセンサ1017におけるばねは圧縮又は拡張される。このばねの圧縮又は拡張は、測定可能であり、圧力の測定値に電気的に又は電子的に変換可能である。幾つかの実施形態では、押下可能なリンク機構の変位、及び/又は、ばねの圧縮もしくは拡張は、圧力示度に電気的に変換されない。例えば、幾つかの実施形態では、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の変位に関する電子信号は、コントローラに送信可能である。幾つかの実施形態では、有孔駆動ベルトアセンブリ1010は、センサ1019及びばねセンサ1017の両方を有することができる。センサ1019及びばねセンサ1017の両方を有することによって、冗長圧力示度又はセンサをもたらすこと、若しくは、圧力又は力測定値の精度を高めることができる。
幾つかの実施形態では、センサ1019又はばねセンサ1017は、圧力ではなく角度ψとして示される、フレーム1010に対する有孔駆動ベルトアセンブリ1010の角度位置の変化を感知する。これらの実施形態では、圧力信号を生成するのではなく、センサ1019及びばねセンサ1017は、角度ψの変化に対応する電気信号を生成する。圧力又は角度ψのいずれかを測定することによって同じ機能性をもたらすことができることを、当業者は理解するであろう。この機能性については、本明細書において後述する。図10A〜10Bは第二の端部1012に接続されるセンサ1019及び/又はばねセンサ1017を図示するが、センサ1019及び/又はばねセンサ1017を、有孔駆動ベルトアセンブリ1010上の様々な場所に配置することができることは、当業者には理解されるであろう。例えば、センサ1019及び/又はばねセンサ1017を、第一の端部1011に、又は、第一の端部1011と第二の端部1012との間の任意の位置に取り付けることができる。センサ1019及び/又はばねセンサ1017は、感知した量、例えば、圧力、位置、変位などを出力して、自動スタックフィーダ100の動作を制御する際に使用するように構成される。センサ1019及び/又はばねセンサ1017は、有孔駆動ベルトアセンブリ1010上のその位置に基づいて、適切な又は使用可能な信号を出力するために較正可能である。
図11を参照すると、自動スタックフィーダ100の有孔駆動ベルトアセンブリ1010近くのベルト120上の物品スタックの側面図が図示されている。スタック1060の最適な個別化のために、ベルト120の平面とスタック1060における物品との間の角度である、θと示される角度は、所望の範囲で維持されなければならない。幾つかの実施形態では、角度θは90度から10度未満の変動で維持される。幾つかの実施形態では、角度θは、100度未満90度以上で維持される。角度θは、ベルト120を移動させない間、下側パドルアセンブリ150を有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方へ又はそれから離れるように移動させることによって調節可能である。角度θはまた、下側パドルアセンブリ150を移動させない間、ベルト120を有孔駆動アセンブリ1010の方へ又はそれから離れるように移動させることによって調節可能である。角度θはまた、第一の方向に下側パドルアセンブリ150を移動させることによって、及び、下側パドルアセンブリ150が移動している方向とは反対方向の第二の方向にベルト120を移動させることによって、調節可能である。
幾つかの実施形態では、パドルは、90度よりわずかに大きい角度θでスタック1060を維持することができる。しかしながら、例えば、角度θが90度より大きすぎる場合、又は、スタックがかなり後方へ傾きすぎる場合、スタック1060における先頭の物品の前エッジが前方に移動して有孔駆動ベルトアセンブリ1010の下部に接触すると、先頭の物品の表面の不適当な部分を有孔駆動ベルト1044の表面と接触させることになり、個別化が妨害される。スタック1060が有孔駆動ベルトアセンブリ1010を押すと、有孔駆動ベルトアセンブリ1010は移動に抵抗する。有孔駆動ベルトアセンブリ1010は移動に抵抗するが、全体的に移動に抵抗することはなく、スタック1060が有孔駆動ベルト1044に衝突すると第二の端部1012を変位させる場合があることは、留意すべきである。
有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方への下側パドルアセンブリ150又はベルト120の進行の速さを高めることによって、スタック1060における先頭の物品及び他の物品をさらなる垂直位置にすることができる。角度θが90度未満の場合、又は、スタック1060が前方へ傾いている場合、スタック1060における先頭の物品の前エッジが前方に移動して有孔駆動ベルトアセンブリ1010の上部に接触すると、有孔駆動ベルトアセンブリ1010は移動に抵抗し、スタック1060における先頭の物品及びその背後の物品を、下側パドルアセンブリ150の進行を加速すること、又は、移動させることによって、さらなる垂直位置にすることができる。
幾つかの実施形態では、スタックが下側パドルアセンブリ150のかなり後方へ傾いている、又は、崩れている時、下側パドルアセンブリ1050の位置を維持すること、及び、有孔ベルトアセンブリ1010から離れるようにベルト120を移動させることによって、スタック1060をさらなる垂直位置にすることができる。幾つかの実施形態では、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方への下側パドルアセンブリ150の移動を加速すること、及び、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方へのベルト120の移動を減速することによって、スタック1060をさらなる垂直位置にすることができる。下側パドルアセンブリ150とベルト120との間の速さの不整合は、スタック1060における物品の向きを適正な位置に変える場合がある。下側パドルアセンブリ150及びベルト120の移動の速さ又は方向を互いに対して変更する同様の方法を使用して、前方にかなり傾いている場合、又は、角度θが約90度未満である場合にスタック1060を補正することができる。
幾つかの実施形態では、シンギュレータ1040は光電センサ1090を有する。光電センサ1090は、スタック1060の角度の視野を有するように、フレーム110に近接して配置可能である。幾つかの実施形態では、光電センサ1090をフレーム110の垂直部分142に取り付けることができる。光電センサ1090は、ベルト120又はフレーム110に対するスタック1060の位置を示す角度θ、又は、同様の同位角もしくは余角を感知するように位置付けられ、かつ、構成される。本明細書に記載されるように、光電センサ1090によって検出されるスタックの角度は、自動スタックフィーダ100を制御するための入力として使用可能である。
図12は、自動スタックフィーダ100のコントローラ回路の一実施形態の概略図である。コントローラ1200を、図8を参照して説明される制御システムの一部とすることができ、又は、別個の制御システムの一部とすることができる。コントローラ1200は、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019から入力を受ける。幾つかの実施形態では、コントローラ1200はまた、光電センサ1090から入力を受ける。ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019及び/又は光電センサ1090からの入力を受けて、自動スタックフィーダ100におけるスタック1060の状態を評価するために、かつ、コンベヤ130への制御信号を発達させるために使用される。コントローラ1200は、センサ1019からの特定の入力に従って、ベルト120及び/又は下側パドルアセンブリ150の位置をどのように調節するかを判断するあらかじめ組み込まれているアルゴリズムを有することができる。制御信号を発達させると、コントローラ1200は信号をベルト/パドルコントローラ1203に送信することができる。ベルト/パドルコントローラ1203は、図8を参照して本明細書において説明されるコントローラと同様であってよい。
上述されるように、幾つかの実施形態では、センサ1019は、有孔駆動ベルトアセンブリ110上のスタック1060によってかけられる圧力を感知するように構成されてよい。コントローラ1200は、指定範囲内の有孔駆動ベルト1044上のスタック1060によってかけられる圧力を維持するように構成可能である。例えば、センサ1019によって感知される圧力が増すと、コントローラ1200は、ベルト120もしくは下側パドルアセンブリ150のいずれかを、又はそれらの両方の移動の速さを落とす又は停止することによって、スタック1060の前進の速さを落とす又は停止させることができる。逆に、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019によって感知された圧力が設定点より減少すると、コントローラ1200は、最適な帯域内でばねセンサ1017及び/又はセンサ1019によって感知される圧力を維持するために、有孔駆動ベルトアセンブリ110の方へのスタック1060の移動の速度を上げることができる。
コントローラ1200は、光電センサ1090から入力を受けることもできる。光電センサ1090は、スタック1060の角度を判断し、かつ、コントローラへの入力としてその角度を使用する。ばねセンサ1017、センサ1019及び/又は光電センサ1090からの入力に応じて、コントローラ1200はベルト120の速さ又は方向を制御するために信号を生成することができる。さらに、コントローラ1200は、下側パドルアセンブリ150の移動又は角度を制御するために信号を生成することができる。
コントローラ1200は、フレーム110又はベルト120に取り付けられた重量センサ110からの入力信号を受信することができる。重量センサ1201がベルト120又はフレーム110に載っているスタック1060の重量を感知する時、重量センサ1201は、スタック1060が存在し、スタック1060が全て個別化されていないという信号をコントローラへ送る。重量センサ1201がスタック1060の存在を感知しない時、重量センサ1201はこの信号をコントローラ1200に送る。コントローラ1200が、自動スタックフィーダ100におけるフレーム110又はベルト120上にスタックがないという信号を受信する時、コントローラ1200は、ベルト120、下側パドルアセンブリ150、又はその両方に停止するための信号を送ることができる。
幾つかの実施形態では、真空ユニット1018は真空センサ1202を含む。真空センサ1202は、真空ユニット1018によってもたらされる空気流内に位置付けられ、有孔駆動ベルト1044上の孔を通って、真空ユニット1018内を流れる空気の速さ、速度、流量、又は、他の適したパラメータを感知する。真空センサ1202は、気流が妨げられるか小さくなることを感知する時、このことは、スタック1060の先頭の物品が有孔駆動ベルト1044と同一平面で位置付けられることを示す。真空センサ1202が、気流又は速さが妨げられない、又は、それらの最高値にあることを感知する時、このことは、個別化されている物品はないこと、及び、個別化はまだ開始されていないこと、又は、スタック1060が全て個別化されていることを示す場合がある。
真空センサ1202はコントローラ1200への入力を行うことができる。コントローラ1200は、この入力のみを、又は、受信する他の信号と組み合わせて使用して、個別化が進行中であるかどうか、又は、スタック1060が全て個別化されているかどうかを判断することができる。この情報と共に、コントローラ1200は適切な制御信号を送って、有孔駆動ベルトアセンブリ1010及び/又は他のシステム構成要素を動作させることができる。
自動スタックフィーダ100において、スタックが最適な個別化のために位置合わせされていない状態を発達させることができる。典型的には、スタック1060における物品は、より長い寸法の物品又はフラットをベルト120に略平行に位置付けるように、ならびに、短い寸法のものをベルト120に略垂直に、及び、有孔駆動ベルトアセンブリ1010に略平行に位置付けるように配置される。位置合わせされていないいくつかの例は、図13A〜図13Cに示される。図13Aを参照すると、スタック1060は物品スタック又はフラットを含む。スタック1060は、下側パドルアセンブリ150に寄り掛かり、ベルト120上に置かれている。ベルト120は、スタック1060を、矢印の方向に有孔駆動ベルトアセンブリ1010の方へ移動させる。スタック1060が有孔駆動ベルトアセンブリ1010に対して十分な圧力を維持できない場合、又は、ベルト120又は下側パドルアセンブリ150の移動の速度が遅すぎるため個別化に追い付けない場合、スタック1060は崩れ落ち始める場合がある。スタック1060が崩れると、角度Aが大きくなる場合がある。角度Aが大きくなると、物品を、有孔駆動ベルトアセンブリ1010の表面に十分接触させることは、ますます困難になる。物品が有孔駆動ベルトアセンブリに十分接触できない場合、真空状態によって、スタック1060における先頭の物品を有孔駆動ベルト1044に引き付けかつ保持できなくなり、従って、個別化は妨害される。これによって、自動スタックフィーダ100の送り誤り、不適正な個別化、又は、故障が生じる場合がある。スタック1060における崩れによって、スタック1060の物品に対する破損が生じる場合もある。幾つかの実施形態では、スタック1060は、角度Aが垂直状態から10度大きくなる場合、崩れている場合がある。
図13Aに示されているスタック崩れている状態を、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019によって検出することができる。ばねセンサ1017又はセンサ1019のいずれかのみが、又は、スタックの角度を感知する光電センサと組み合わせて、有孔駆動ベルトアセンブリに作用するある閾値を下回る圧力を感知する時、ばねセンサ1017、センサ1019、及び/又は、光電センサ1090は、偏向の検出された圧力又は角度をコントローラ1200に送信することができる。圧力がある閾値を下回る時、ベルト120、下側パドルアセンブリ150、又は、その両方ともを、崩れ落ちているスタックを補正するために前進させなければならないことを認識するように、制御システムの設定点を設定することができる。角度θに関して、先に上述したように、ベルト120及び下側パドルアセンブリ150のうちの1つ又はその両方の制御された移動によって、この補正は達成される。
図13Bは、自動スタックフィーダにおいて生じる場合がある第二の種類の崩れを示す。スタック1060における物品は、壊れやすい場合、スタック1060において曲がる場合があり、空隙1065をもたらす場合がある。曲がった物品を、有孔駆動ベルトアセンブリ1010と十分接触させることができない場合があることで、真空力は、個別化を容易にするために、物品を有孔駆動ベルト1044に対して保持できない。上述されるように、不適正なスタック位置合わせによって、物品に対する破損、送り誤り、不適正な個別化、又は、自動スタックフィーダの故障が生じる場合がある。
空隙1065を有する、崩れ落ちているスタック1060は、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019によって感知されるような、あらかじめ設定された閾値圧力外の圧力を、有孔駆動ベルトアセンブリ1010に対してかける場合がある。光電センサ1090を使用して、図13Bに図示されるように、崩れ落ちているスタックを検出することもできる。スタックが崩れ落ちると、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019によって有孔駆動ベルトアセンブリ1010に対する圧力が感知され、その圧力はコントローラ1200に送信され、コントローラは、送信された圧力を、自動スタックフィーダ100に対する適正な動作のために規定された、内部に記憶されたもしくはあらかじめ設定された設定点又は閾値と比較する。送信された圧力が閾値又は設定点の値以外である場合、コントローラ1200は、ベルト120、下側パドルアセンブリ150、又は、それら両方を移動させるための信号を送って、最適な個別化のために崩れ落ちているスタック1060を正す。
図13Cは、前方に傾いていることで、もはや下側パドルアセンブリ150によって垂直に支持されないスタック1060を図示する。この場合も、真空ユニット1018によって生成された力で、有孔駆動ベルト1044と接触する物品を効果的に保持させるために、スタック1060における先頭の物品が適切な表面を有孔駆動ベルトアセンブリ1010と接触させていないため、個別化は適正に達成できない。
前方に傾いているスタック1060は有孔駆動ベルトアセンブリ1010に圧力をかけることができる。ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019は、有孔駆動ベルトアセンブリ110の上部分にかけられ、閾値圧力より大きいもので、スタック1060が不適正に位置付けられていることを示す圧力を感知することができる。光電センサ1090はまた、スタックが前方に傾いていることを感知することができ、この状態を示すスタック角度信号をコントローラ1200に与えることができる。
ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019が閾値圧力より高い又は低い圧力を検出する時、コントローラ1200は、スタック1060を個別化のためのその最適な構成に戻すように、ベルト120、下側パドルアセンブリ150、又は、それら両方に指図することができる。幾つかの実施形態では、コントローラは、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019、ならびに、光電センサ1090からの入力を受信し、これらの入力を使用して、ベルト120、下側パドルアセンブリ150、又は、それら両方に対する制御信号を生成する。
幾つかの実施形態では、有孔駆動ベルトアセンブリ1010は2つの圧力センサを有することができる。1つのかかるセンサは、スピンドル1013及び1014のうちの1つの上部分に取り付け可能である。第二のセンサは、スピンドル1013及び1014のうちの同1つの下部分に取り付け可能である。この配置構成では、圧力センサの対は、有孔駆動ベルトアセンブリの上部と下部との間の圧力差を検出可能とすることができる。
スタック1060が前方に傾いている場合、スタック1060によってかけられた圧力を、有孔駆動ベルトアセンブリの上部分にかけることができる。この実施形態では、スタック1060が前方に傾くと、スピンドル1013及び1014のうちの1つの上部分に取り付けられたセンサが、同スピンドル1013又は1014の下部分に取り付けられたセンサを上回る圧力を感知することができる。よって、有孔ベルトの下部にかけられた圧力が閾値を上回るとしたら、コントローラ1200は、その問題を確認し、かつ、有孔駆動ベルトの上部にかけられた圧力が閾値を上回る場合と差別化することができることになる。スタック位置合わせ不良のこれら2つの場合では、上述されるような、2つの異なる問題を補正するための異なる措置を取ることができる。
スタック1060に関して生じる場合がある具体的な問題がここに記載されているが、記載した問題が例示であることを、当業者は認識するであろう。本開示の実施形態は、具体的に記載されたものに加えて、スタック位置合わせ不良の問題点に対処するように構成可能である。スタック崩れを制御する方法は、以下でより詳細に説明される。
図1を再び参照すると、自動スタックフィーダ100は仕分け部180を含む。物品は、処理又は経路指定のために個々の物品に個別化することができ、物品を様々な仕分け窓に経路指定できる物品フィーダに、物品スタックを入れることによって、この処理又は経路指定を自動的に行うことができる。仕分け部は、高速で動作し、高レートで物品の挿入を行うための利用可能な仕分け窓を呈する。物品フィーダ動作及び仕分け部が互いに同期されていない場合、エラーが生じる場合がある。例えば、自動スタックフィーダ100は、物品を様々な仕分け窓に適正に仕分けすることができない、又は、当該窓を完全に逸する場合がある。また、物品フィーダが高レートで動作するように適正に構成されていない場合、物品に対する破損、及び/もしくは、個別化プロセスにおける2つ以上の物品の選定、又は、重ね送りが生じる場合がある。従って、物品フィーダ動作の同期を含む、自動個体化、個別化、及び、物品大量スタックからの物品の仕分けのためのシステムならびに方法を説明する。例えば、物品大量スタックからの物品を個別化することができ、個別化された個々の物品の移動を同期することで、これら物品を個々のセルに送り出すことができる。
図14は、図1の自動スタックフィーダにおいて使用するための、図1の仕分けユニット180の実施形態を図示する。上述されるように、自動スタックフィーダは複数のベルト1420を含む。これらのベルトは本明細書の他の所で説明されるものと同様である。簡単に例証するために、図14において単一のベルトのみを図示し、ここでは、自動スタックフィーダ100の他の構成要素の説明を省略する。仕分け部は、ピッキング装置1410、二重防止装置1422、一つ以上の回転防止装置1418、及び、同期装置1424を含む。仕分け部1480は第一の端部1412及び第二の端部1413を有する。
本明細書の他の所で説明されるように、ベルト1420は、シンギュレータ1440に向かう方向1426に移動するように構成される。シンギュレータ1440はベルト1420に対して略垂直に配置される。シンギュレータ1440の異なる実施形態については、以下でさらに詳細に説明する。
一つ以上の回転防止装置1418、ピッキング装置1410、及び、二重防止装置1422は、シンギュレータ1440の下流に位置する。本明細書で使用されるように、下流という用語は、仕分け部の第一の端部1412から第二の端部1413までの方向を示すことができる。様々なセンサは、さらに詳細に後述される二重防止装置に近接して位置することもできる。ピッキング装置1410、二重防止装置1424、センサ、及び/又は、回転防止装置1418を、本明細書では、ピッキングゾーンと総称することができる。一つ以上の回転防止装置1418は第一の2つのピッキング装置1410に隣接して位置することができる。二重防止装置1422は回転防止装置1418の下流に位置することができ、残りの3つのピッキング装置1410に隣接することができる。5つのピッキング装置が図14に示されているが、任意の他の数のピッキング装置を仕分け部1480の一部として含むことができることを、当業者は認識するであろう。ピッキングゾーンの異なる実施形態を以下でさらに詳細に説明する。
同期装置1424はピッキング装置1410の下流に位置する。同期装置1424は一つ以上の対になったピンチホイールを含む。同期装置1424を以下でさらに詳細に説明する。
図15は、物品スタック1502の例を示す。スタック1502の各物品は、前側、裏側、2つの側部、上部、及び、下部を含む。各物品の下部はベルト1420と接触し、各物品の前側は図14及び図15に示される矢印方向に移動するように位置付けられるように、物品スタック1502をベルト1420上に配置することができる。スタック1502の各物品は、ベルト1420に実質的に平行に位置合わせされる各物品の下部に沿った結合状態1504を含む。各物品の前側は、スタック1502における他の物品のそれぞれに実質的に平行に位置合わせされ、各物品の前側は、同じ方向に面するように位置合わせされる。各物品の前側及び裏側は、実質的にベルト1420に垂直になるように位置合わせされる。幾つかの実施形態では、物品スタック1502は、任意の適した角度でベルト1420に対して角度が付けられてよい。例えば、スタック1502は、コンベヤに対して0〜10度の角度で位置付けられてよい。スタック1502の物品はまた、前から後ろへと位置合わせされ、スタック1502において、各物品は、隣り合う物品と接しかつ隣り合う物品を支持する。
仕分けユニット1480の異なる構成要素を使用して、スタック1502を個体化する、個別化する、及び同期する。幾つかの実施形態では、シンギュレータ1440は、スタック1502を個体化するように構成される。本明細書で使用されるように、個体化という用語は、スタック1502を押し出してピッキング装置1410群の方へ走行する、ポジティブに重ねられた物品スタックをもたらすプロセスを示すことができる。本明細書で使用されるように、確実に重ねることは、スタック1502の物品の前エッジの位置の編成を示すことができる。例えば、図16は、隣接する物品の前エッジに対して下流に位置付けられている各物品の前エッジを含む、一つ以上のポジティブに重ねられた物品1604を有する、個体化された物品スタック1502を示す。スタック1520の物品が方向1606にシンギュレータ1440の方へ走行すると、物品はシンギュレータ1440によって個体化されて、ポジティブに重ねられた物品スタック1602を生成する。個体化された後、ポジティブに重ねられた物品スタック1502は、ピッキング装置1410群の方へ方向1608に走行する。
図17はシンギュレータ1440の例を示す。ベルト1420が移動すると、物品スタック1502は、ベルト1420に沿って、シンギュレータ1440に向かう方向1426に走行する。上記で記されているように、支持構造又はアームは、スタック1502がベルト1420に沿って走行する時に、スタック1502のための支持を行うことができる。シンギュレータ1440はスタック1502を受けとり、ポジティブに重ねられた物品スタック1502を生成するために、物品を個体化するように動作する。
シンギュレータ1440は、底部搬送ベルト1704、剪断装置1708、及び、有孔ベルト1706を含む。底部搬送ベルト1704は、第一の方向に延びる搬送表面を有する。第一の方向は実質的に水平方向であってよい。底部搬送ベルト1704は、一つ以上のベルト駆動1710を使用して剪断装置1708に向かう下流方向に移動するように構成される。幾つかの実施形態では、剪断装置1708は負荷をかけられるばねである。有孔ベルト1706は一つ以上の開口部を含む。幾つかの実施形態では、一つ以上の開口部は、有孔ベルト1706の表面にわたって略一様に分布する複数の小穴を含む。幾つかの実施形態では、一つ以上の開口部は、有孔ベルト1706の長さに平行な又は垂直な直線状に配置される一つ以上の細長い穴を含む。幾つかの実施形態では、開口部は他の適した形状を有してよい。開口部を、有孔ベルト1706の1領域又は1区域に集中させてもよい、又は、有孔ベルト1706の表面にわたって一様に分布させてもよい。有孔ベルト1706は、第一の方向とは異なる第二の方向に延びる表面をさらに含む。第二の方向は、底部搬送ベルト1704に対して実質的に垂直方向であってよい。例えば、有孔ベルト1706は、底部搬送ベルト1704の略水平方向に対して直角であってよい。有孔ベルト1706は、底部搬送ベルト1704に隣接しており、一つ以上のベルト駆動1710を使用して剪断装置1708に向かう下流方向に移動するように構成される。
シンギュレータ1440は、本明細書の他の所で説明されるものと同様の真空システムをさらに含む。物品を有孔ベルト1706に対して保持する真空力によって、底部搬送ベルト1704及び有孔ベルト1706は、剪断装置1708に向かう下流方向にスタック1502を移動させるように構成される。剪断装置1708は、ポジティブに重ねられた物品スタック1604を生成するために、物品スタックの一部分に剪断力を加えるように構成される。スタック1502は、下部ベルト404上に載っており、また、一つ以上の開口部を通してもたらされる吸引によって有孔ベルト1706に連結される。例えば、上述されるように、物品は、有孔ベルト404における一つ以上の開口部を通して物品にかけられる真空力によって、有孔ベルト404の表面に対して保持される。よって、有孔ベルト1706に対して保持されており、かつ、底部搬送ベルト1704上に載っているスタック1502は、下流方向に移動する。これらのベルトが前方へ下流方向に移動すると、スタック1502は剪断装置1708に押し付けられ、剪断装置1708は、スタック1502に剪断力を与える。例えば、剪断装置1708は、第一のピッキング地点1722に進入する時に、スタック1502に一定の圧力を加え、かつ、スタック1502の一部分のみを押しやることによって、スタック1502に剪断力を与えることができる。幾つかの実施形態では、剪断装置1708は、負荷をかけられるばねであり、スタック1502に圧力を加えるためにばねを使用して、剪断力を与えることができる。スタック1502に剪断力を与えることによって、剪断装置1708は、効果的に押し出して、スタック1502のポジティブに重ねられた構成をもたらし、その結果、ポジティブに重ねられた、個体化された物品スタック1604が生じる。
シンギュレータ1440は、物品が個体化されている状態から個別化される状態までの移行を開始する地点である第一のピッキング地点1722まで、ポジティブに重ねられた構成の物品スタックをシステムレートで送り出すように構成されてよい。幾つかの実施形態では、底部搬送ベルト1704及び有孔ベルト1706は、ピッキング装置1410のベルトに対してより遅くより連続的な速さで移動することができ、このことは後述される。幾つかの実施形態では、個体化されているベルトはそれぞれピッキングされた物品と共に開始及び停止しない場合がある。幾つかの実施形態では、シンギュレータ1440の底部搬送ベルト1704及び有孔ベルト1706は、ベルトから一定の距離内に物品がない時、自動的にオフになってよい。スタック1502が底部搬送ベルト1704及び/又は有孔ベルト1706と接触する、又は、それらから一定の距離内にある時、これらのベルトは、スタック1502の個体化に備えて、自動的にオンになってもよい。スタック1502は、赤外線、光電管、又は、近接センサなどのセンサによって感知されてよい。
図18Aは、シンギュレータ1440の別の例を示す。シンギュレータ1440は底部搬送ベルト1804及び1806を含む。搬送ベルト1804及び1806の各々は、実質的な水平方向などの第一の方向に延びる搬送表面を有する。仕分けユニット1480は、複数の有孔ベルト1808をさらに含み、その有孔ベルトの各々は、本明細書の他の所で説明されるものと同様の、一つ以上の開口部を含む。有孔ベルト1808の各々は、第一の方向とは異なる第二の方向に延びる表面を有する。第二の方向は、底部搬送ベルト1804及び1806に対して実質的に垂直方向であってよい。例えば、有孔ベルト1808は、底部搬送ベルト1804及び1806の略水平方向に対して直角であってよい。複数の有孔ベルト1808は、複数の底部搬送ベルト1804及び1806のうちの少なくとも1つに隣接している。仕分けユニット1480は、スタック1502に剪断力を与えるために使用される剪断装置1810をさらに含む。ベルト1420が前方に移動すると、スタック1502は、底部搬送ベルト1804及び1806に載っており、スタック1502における物品はまた、それぞれの有孔ベルト1808の一つ以上の開口部を通してもたらされる吸引によって当該有孔ベルトのそれぞれに連結される。底部搬送ベルト1804及び第一の2つの有孔ベルトが前方に移動すると、スタック1502は、剪断装置1810に押し付けられて、スタック1502のポジティブに重ねられた構成をもたらす。
図18Bは、図5Aの線18B−18B’における側面図を示す、仕分けユニット1480の別の実施形態を示す。仕分けユニット1480は、個体化ゾーンに位置する有孔ベルト1808A、及び、中間ゾーンに位置する有孔ベルト1808Bを含む。図18Aに示された底部搬送ベルト1804は、有孔ベルト1808Aと共に個体化ゾーンに位置してよい。図18Aに示される底部搬送ベルト1806は、有孔ベルト1808Bと共に中間ゾーンに位置してよい。幾つかの実施形態では、底部搬送ベルト1804、有孔ベルト1808A、及び/又は、対応する真空状態(複数可)は、ベルトから一定の距離内に物品がない時、自動的にオフになってよい。スタック1502が底部搬送ベルト1804及び/又は有孔ベルト1808Aと接触する、又は、これらから一定の距離内にある時、当該ベルト及び真空状態(複数可)は、スタック1502の個別化に備えて自動的にオンになってもよい。スタック1502は、底部搬送ベルト1804及び/又は有孔ベルト1808Aの開始地点に位置する、赤外線、光電管、又は、近接センサなどのセンサによって感知されてよい。
幾つかの実施形態では、底部搬送ベルト1804、有孔ベルト1808A、及び、対応する真空状態を、有孔ベルト1808B及び底部搬送ベルト1806に対して物品の流れを制御するために、可変的に制御することができる。例えば、最初に中間ゾーンに位置する物品の数に応じた最初の時に、底部搬送ベルト1804及び/又は有孔ベルト1808Aは、開始又は停止されてよく、又は、底部搬送ベルト1804及び/又は1808Aの速さは、上げられても落とされてもよい。例えば、厚みセンサ1814は、中間ゾーンにおける物品スタックの厚みを判断することができる。例えば、厚みセンサ1814は、はかり、ロードセル、力センサ、ひずみゲージ、又は、力もしくは重量を検出し、かつ、電気信号を出力することができる任意の他の既知のセンサであってよい。それに応じて、底部搬送ベルト1804及び/又は有孔ベルト1808Aを、感知された厚みに基づいて制御すること(例えば、開始する、停止する、速度を落とす、速度を上げる、など)ができる。例えば、厚み閾値によって判断される中間ゾーンに位置する物品が多すぎることを厚みセンサ1814が示す場合、底部搬送ベルト1804、有孔ベルト1808A、及び/又は、対応する真空状態(複数可)は、中間ゾーンにおける底部搬送ベルト1806及び有孔ベルト1808Bがピッキング装置1812及び1816へ物品を通過させることによって中間ゾーンにおける物品の量を低減することができるように、停止されてもよい。物品の量が閾値レベルを下回って低減された後、ベルト1804及び1808A、ならびに、真空状態(複数可)は再び開始されてよい。幾つかの実施形態では、センサ1818は、第一のピッキング装置1812に位置してよく、底部搬送ベルト1804及び/又は有孔ベルト1808Aを動作させる速さを判断するために使用されてよい。例えば、センサ1818によって感知される物品がない場合、物品が感知されるまで、底部搬送ベルト1804及び/又は有孔ベルト1808Aの速さを上げてもよい。センサ1818は、物品の前エッジを検出するように構成可能であり、赤外線、光電管、又は、近接センサなどの任意の適したセンサを含むことができる。
幾つかの実施形態では、底部搬送ベルト1806、有孔ベルト1808B、及び、対応する真空状態(複数可)は、ピッキング装置1812及び/又は1816に対して物品の流れを制御するために、可変的に制御可能である。例えば、センサ1818によって感知される物品がない場合、第一のピッキング装置1812に位置する物品がないことを示し、第一のピッキング装置1812、底部搬送ベルト1806、及び/又は有孔ベルト1808Bを、開始してもよい、及び/又は、速度を上げてさせてもよい。一つ以上の物品がセンサ1818によって感知される場合、中間有孔ベルト1808Bは、センサが明確になるまで、停止されてもよい、又は、速度が落とされてもよい。真空状態(複数可)を、センサ1818の結果に応じてベルトによって開始する又は停止することができる。
幾つかの実施形態では、センサ1818は、検出される物品の数を数えるように構成されてよい。底部搬送ベルト1806、有孔ベルト1808B、及び/又は、対応する真空状態(複数可)は、感知された物品の数に従って可変的に制御されてよい。いくつかの態様では、コントローラ、プロセッサ、及び/又は、メモリを、センサ1818に連結することができ、かつ、センサ1818によって検出される又は感知される物品の数を数えるために使用することができる。例えば、1つの物品が検出されたことをセンサ1818が示す場合、底部搬送ベルト1806及び有孔ベルト1808Bと同様に、(図示されない)中間ゾーン真空状態をオンにしてもよい。同様に、検出される物品がないことをセンサ1818が示す場合、中間ゾーン真空状態、ベルト1806及び1808Bをオンにすることができる。一方で、例えば、2つ又はそれ以上の物品が検出されることをセンサ1818が示す場合、中間ゾーン真空状態をオフにすることができ、底部搬送ベルト1806及び有孔ベルト1808Bを停止することができる。コントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)回路、電気消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、読み出し専用メモリ(ROM)、特定用途向け集積回路(ASIC)、磁気ディスク、光ディスク、及び/又は、当技術分野で周知の他のタイプのメモリを含むことができる。
ベルト及び真空状態(複数可)が可変的に制御されることで、シンギュレータ1440は、物品が個体化されている状態から個別化される状態までの移行を開始する地点である第一のピッキング装置1812へ、ポジティブに重ねられた構成における物品スタックをシステムレートで送り出すように構成可能である。
図14を参照すると、ピッキング装置1410の各々は、個体化された物品スタック1052から物品の1つ又は複数を個別化するように構成される。ここで、個別化は、個々の物品を生成するために、ポジティブに重ねられた、個体化スタック1604から物品をピッキングすることを示すことができる。ピッキング装置1410の1つ又は複数は、回転防止装置1418又は二重防止装置1422を含むことができる。回転防止装置1418は、物品スタックが積み重ねられた構成にとどまり、個別化及び/又は仕分けされる時に沈下しないように徹底することができる。図19Aは、ピッキング装置1910及び二重防止装置1922を含む仕分けユニット1480の別の例を示す。二重防止装置1922は、エッジ検出センサ1911及び存在センサ1912を含む。二重防止装置1922、エッジ検出センサ1911、及び、存在センサ1912に関する詳細は、図20A及び図20Bを参照して以下で論述する。
図19Bは、図19Aの破線19Bによって示されるようなピッキング装置1910の拡大部分を示す。ピッキング装置1910は、有孔ベルト1906、有孔ベルト駆動プーリ1914、有孔ベルト1906に隣接して位置する真空マニホルド1908、真空ユニット(図示せず)、及び、真空弁1916を含む。底部搬送ベルト1904は、物品を移動時に支持するためにピッキング装置1910に隣接して位置してよい。幾つかの実施形態では、底部搬送ベルト1904は、図17に示される底部搬送ベルト1704と同じであってよい。幾つかの実施形態では、仕分け装置1480は、ピッキング装置1910に隣接して位置する底部搬送ベルト1904を含まないため、物品を下流方向に搬送するために、有孔ベルト1906のみが含まれる。幾つかの実施形態では、ピッキング装置1910は一列に構成され、ポジティブに重ねられた物品スタックによって実質的に完全に覆われるその列における最も下流のピッキング装置は、ポジティブに重ねられた物品スタックから物品をピッキングするように、かつ、個別化された物品をもたらすように構成される。本明細書で使用されるように、実質的に完全に覆われるとは、特定の数のセンサを有するピッキング装置が一つ以上の物品によってブロックされることを示すことができる。例えば、各ピッキング装置が4つのセンサ(例えば、光電センサ、近接センサ、赤外線センサ、及び、光センサ、など)を含み、4つのセンサのうちの3つが一つ以上の物品によってブロックされる場合、ピッキングゾーンは実質的に完全に覆われると考えられる場合がある。別の例として、ピッキング装置は、そのピッキング装置のためのセンサすべてが一つ以上の物品によってブロックされる場合、実質的に完全に覆われる。
有孔ベルト1906は、垂直に向けられてよく、その表面に一つ以上の開口部を有することができ、当該開口部を通して真空源を施すことができる。本明細書で使用されるように、垂直に向けられるとは、実質的な垂直角を示すことができる。別の例として、垂直に向けられるとは、およそ50〜60度(例えば、50度、60度、70度、80度)の角度といった、任意の他の適した角度を示すことができる。有孔ベルト1906を、有孔ベルト駆動プーリ1914を使用して移動又は移送させる。有孔ベルト駆動プーリ1914は、単一サーボモータなどのモータによって駆動されてよい。真空ユニットは真空マニホルド1908を通して吸引力を与えるように構成可能であり、真空マニホルド1908は、有孔ベルト1906の表面における一つ以上の開口部を通して吸引を施すように構成可能である。真空弁1916は、真空ユニットによって真空マニホルド1908に与えられる吸引量を制御するように構成可能である。
個別化又はピッキングは、真空弁1916を開放し、かつ、真空マニホルド1908を真空力に暴露することによって、スタック1502が有孔ベルト1906の方へ移動すると達成可能である。真空力によって、有孔ベルト1906の一つ以上の開口部からスタック1502の先頭の物品を引き出して、先頭の物品を有孔ベルト1906に効果的に接続することができる。先頭の物品は、有孔ベルト1906の最も近くに位置する、スタック1502における物品である。従って、スタック1502の先頭の物品が有孔ベルト1906の表面に衝突すると、真空弁1916は、(まだ与えられていない場合)真空マニホルド1908を真空力に暴露することができる。先頭の物品は、有孔ベルト1906における一つ以上の穴を通して先頭の物品0にかけられる真空力によって、有孔ベルト1906の表面に保持される。よって、有孔ベルト1906に対して保持された先頭の物品は、有孔ベルト駆動プーリ1914を使用して有孔ベルト1906の移動方向に移動し、それによって、先頭の物品を、個体化された、ポジティブに重ねられたスタック1604から分離させる。
複数のピッキング装置1910を使用することができ、それぞれは、本明細書に記載されるように、有孔ベルト、有孔ベルト駆動プーリ、真空マニホルド、真空弁、及び、真空ユニットを含む。例えば、5つのピッキング装置を使用して、物品スタック1502を個別化することができる。任意の他の数のピッキング装置を使用してスタック1502を個別化する目的を達成できることを、当業者は認識するであろう。
ピッキング装置によって、個々の物品をスタック1502から個別化し、また、個別化された物品の流れに二重防止装置1422の作用を受けさせることができる。二重防止装置1422は、個別化された物品の流れの忠実度を徹底するのに役立つ。例えば、物品を、ピッキング装置のうちの1つによってピッキングされる時、様々な理由で共に密着させることができ、物品の1つの側部のみを有孔ベルトに取り付けることは、別の物品を、有孔ベルト1906の反対側の、取り付けられた物品の他の側部に密着させることを防止しない場合がある。一つ以上の物品が同時にスタック1502からピッキングされる時に、二重防止装置1422を使用して、所望の物品の他の側部に取り付けられた物品に真空源の作用を受けさせることができる。取り付けられた物品に与えられた真空源を使用して、所望の物品から取り付けられた物品を分離する。
図20Aは、ピッキングゾーン2004群を含む仕分け部1480の例を示す。ピッキングゾーン2004は、二重防止装置2022A及び2022B、ならびに、ピッキング装置2010を含む。二重防止装置2022A及び2022Bは、図19Aに示される、エッジ検出センサ1911及び存在センサ1912と同様の、(図20Aに図示されない)エッジ検出センサ及び存在センサを含む。エッジ検出センサ1910を、存在センサ1912の上流に位置付けることができ、物品のエッジを検出するように構成することができる。幾つかの実施形態では、存在センサ1912は光電センサ又は光センサを含む。本明細書ではあるタイプのセンサを説明しているが、物品の存在を感知する目的を達成するために様々な構成において他の適したタイプのセンサを使用できることは、当業者は認識するであろう。
3つの二重防止装置2022A及び2022Bを使用して、ピッキング装置1410が物品をスタック302から適正に個別化することを徹底することができる。幾つかの実施形態では、二重防止装置1422A及び/又は112Bのある組み合わせは、ピッキング装置のうちの1つによって個別化される前に、物品の個体化を助長するために、低いレベルの一定の真空状態を有することになる。例えば、仕分け部1480が専用のシンギュレータ1440を含まない場合、第一の2つの二重防止装置2022Aは、スタック1502を効果的に個体化するために、常時一定レベルの真空状態を有することができる。別の例として、仕分け部1480に専用のシンギュレータ1440が含まれる場合でも、ピッキングゾーン2004を使用して、物品が搬送中にずれる場合に、物品スタックを再度個体化することができる。特定のレベルの一定の真空圧が測定可能であり、物品が個体化される時に破損しないように徹底するために使用可能である。
幾つかの実施形態では、第一の2つの二重防止装置2022Aは、個体化された物品スタックの存在、又は、個別化される所望の物品に取り付けられた物品の存在を検出する(図示されない)一つ以上のエッジ検出センサによって作動可能である。個体化されたスタック又は取り付けられた物品が特定のピッキングゾーンに位置することを一つ以上のエッジ検出器が示す時、二重防止装置2022A及び/又は2022Bを高い真空レベルにして、個別化される所望の物品から、個体化されたスタックの他の物品、又は取り付けられた物品をおしとどめることを試みることができる。図20Bは、ピッキングゾーンに接近する、個体化された物品スタック又は取り付けられた物品群を検出する二重防止装置1422の例を示す。時間1(T1)で、第一の物品2002はエッジ検出センサ1910を横断する。それに応じて、エッジが見いだされることを判断する。例えば、コントローラ又はプロセッサは、エッジ検出センサ1910によってエッジが検出されるという表示を受けることができる。コントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。T1で、存在センサ1912はブロックされない。従って、第一のエッジのみが検出されたことが判断され、ピッキングゾーンに単一の物品のみが存在することが示される。その結果、真空圧はT1で高い真空状態まで高められない。
時間2(T2)で、第一の物品2002は存在センサ1912を横断する。第二のエッジはT2でエッジ検出センサ1910によって報告されていないため、真空圧はT2で大きくならない。時間3(T3)で、第二の物品2004はエッジ検出センサ1910の平面を壊し、エッジ検出センサ1910は第二の物品2004のエッジのことをコントローラ又はプロセッサに報告する。時間T3で、存在センサ1912はまた、第一の物品2002によってブロックされる。その結果、2つ以上の物品があり、そのうちの1つは、所望の物品を適正に個別化するために強力な二重防止を必要とすることが判断される。従って、二重防止装置2022は、いずれの物品も、ピッキングゾーンによって個別化される所望の物品から分離するために、完全な真空状態までオンにされる。例えば、2つ以上の物品が個体化されたスタックから同時に分離される場合に、所望の物品を他の物品から分離するために、二重防止装置2022を完全な真空状態にすることができる。図20Bに示されるように、二重防止装置2022本体の下流エッジ2006は、エッジ検出センサ1910のまさに下流に位置付けられるため、センサ1910は第二の物品2004に対してのみ作用していることが知られる。
再び図14を参照すると、仕分け部1480は同期装置1424をさらに含む。図21は、対になったピンチホイール2104群を含む同期装置1424の例を示す。同期装置1424は、最後のピッキングゾーン2106の下流に位置してよい。ピンチホイール2104は、一つ以上のピンチホイールモータ(図示せず)によって可変速度で駆動されてよい。ピンチホイールモータは、ピンチホイールを駆動するためのサーボモータ又は任意の他の適したモータを含むことができる。ある数のピンチホイールの対が図21に示されているが、任意の他の数のピンチホイールを使用して、物品を仕分け部1480から連絡地点1416まで移送する目的を達成できることは、当業者は認識するであろう。連絡地点1416は、本明細書では、出口地点と言われる場合もある。連絡地点1416は、物品を、仕分け装置の仕分け窓内に置くために仕分け部1480を離れさせる地点である。このプロセスについては、さらに詳細に後述する。
図14を参照すると、仕分けユニット1480は回転防止装置1418を含む。図22は、回転防止装置2200の一実施形態の側面平面図を示す。幾つかの実施形態では、回転防止装置2200は、例えば、トーションバー2210などのトーション要素を含む。トーションバー2210はベース2205に接続される。ベース2205は、スタックフィーダの任意の補助的な構成要素又は表面であってよい。幾つかの実施形態では、トーションバー2210が、トーションバー2210の中央を通る回転軸2212を中心に枢動するように、トーションバー2210は、ベース405に枢動可能に接続される略まっすぐな棒材である。幾つかの実施形態では、トーションバー2210は、トーションバー2210の回転時の柔軟性又は弾力性を可能にする弾性材料からできている。トーションバー2210とベース2205との間の枢動可能な接続によって、少なくとも1つの弛緩位置と、トーションバー2210の少なくとも一部にトルクが加えられる第二のねじれ位置との間の枢動が可能になる。第二のねじれ位置では、トーションバー2210を第一の構成に戻らせようとする潜在的エネルギーがトーションバー2210に蓄積される。幾つかの実施形態では、より詳細に後述されるように、トーションバーは、回転抵抗部材を含み、又は、その他の場合は、回転移動に抵抗するように構成される。
幾つかの実施形態の回転防止装置は、例えば、レバーアーム2220などの回転可能部材を含む。図示された実施形態では、レバーアーム2220は、レバーアーム2220の近接部分上にねじ切りされた貫通穴222を有する。貫通穴のねじ山は、トーションバー2210の外面の少なくとも一部分上に配置された(不可視の)相補的なねじ山を中心に配置され、かつ、確実に係合するように構成される。幾つかの実施形態では、当業者には既知の任意の他の適した係合機構を利用して、レバーアーム2220をトーションバー2210に据え付けることができる。例えば、幾つかの実施形態では、スナップ嵌合、リベット、ねじ、摩擦嵌合、又は、永久結合もしくは溶接、あるいは、任意の他の所望の係合機構を使用することができる。幾つかの実施形態では、トーションバー2210及びレバーアーム2220は、同じ単体の物体の異なった部分であってよく、非限定的な例として、射出成形によって、一体成形される。レバーアーム2220がトーションバー2210に取り付けられると、レバーアーム2220は、少なくとも、第一位置と第二位置との間でトーションバー2210の回転軸2212個中心に回転可能である。図22の回転防止装置2200は第一の非回転位置に示される。幾つかの実施形態では、第一位置と第二位置との間の回転の程度は数度以下である。他の実施形態では、第一位置と第二位置との間の回転の程度は5度、15度、又は、それらの間の任意の値であってよい。幾つかの実施形態では、第一位置と第二位置との間の回転の範囲は15度を上回ってもよい。幾つかの実施形態では、レバーアーム2220は、ベース2205と実質的に平行である回転面内でトーションバー2210の回転軸2212を中心に回転する。
回転防止装置の幾つかの実施形態は、レバーアーム2220の遠位部分に連結された旋回部材を含む。例えば、回転防止装置2200は、レバーアーム2220の遠位部分に連結された複数のホイール2240を含む。幾つかの実施形態では、複数のホイール2240は、ホイールシャフト2230によってレバーアーム2220の遠位部分に連結される。ホイール2240は、ホイールシャフト2230を中心に配置され、ホイールシャフト2230上で間隔を置いて配置された低摩擦軸受を介して、ホイールシャフト2230に対して回転する。
ホイールシャフト2230は、ホイールシャフトの外面の下端部上に位置付けられた(不可視の)ねじ山を介してレバーアーム2220の遠位部分に連結される。ねじ山は、レバーアーム2220の遠位部分における貫通穴424を中心に配置された補完的なねじ山を確実に係合するように構成される。他の実施形態では、当業者に既知の他の適した係合機構を利用して、ホイールシャフト2230をレバーアーム2220に固定することができる。例えば、幾つかの実施形態では、スナップ嵌合、リベット、ねじ、摩擦嵌合、又は、永久結合もしくは溶接、あるいは、任意の他の所望の係合機構を使用することができる。幾つかの実施形態では、ホイールシャフト2230及びレバーアーム2220は、同じ単体の物体の異なった部分であってよい。
幾つかの実施形態では、ホイール2240はホイールシャフト2230に対して移動しないように固定され、ホイールシャフト2230は、低摩擦軸受を介してレバーアーム2220に連結される。このような実施形態では、ホイールシャフト2230は、レバーアーム2220に対して回転して、さらには、ホイール2240を回転させるように構成される。幾つかの実施形態では、回転シリンダ又は他の旋回部材は、旋回部材の一端部から延びるホイールブラケットを介して、又は、シャフト部分を介して、レバーアーム2220に連結することができる。様々な実施形態では、旋回部材は、回転可能部材の長軸に対して角度を付けて延びる軸を中心にスピンする。
幾つかの実施形態では、複数のホイール2240の各々は、等しい直径を有し、回転軸2445を共有する。ホイール2240は、レバーアーム2220の長軸426に垂直に位置付けられた回転軸2245周りでホイールシャフト2230を中心にスピンする。
図23は、第一位置に示される、回転防止装置2300の実施形態の斜視図を示す。回転防止装置2300は、図22に関して説明した回転防止装置と同様であってよい。上述されるように、回転防止装置2300は、少なくとも第一位置と第二位置との間で回転するように構成可能である。第一位置では、トーションバー2310は初期状態にある。トーションバー2310はベース2305に枢動可能に連結され、枢動可能な接続部は駆動ベルト2350近くに配置される。レバーアーム2320は、駆動ベルト2350と接触するホイール2340の外面2342を配置する角度で、トーションバー2310から延びる。ホイール2340はホイールシャフト2330に回転可能に接続される。トーションバー2310とベース2305との間の枢動可能な接続部の近接によって、摩擦によって駆動ベルト2350のエネルギーのかなりの損失をもたらすことなく、ホイール2340を駆動ベルト2350と接触させて載せることができる。
ホイール2340の外面2342は回転するように構成される。よって、駆動ベルト2350が移動する時、ホイール2340の外面2342と駆動ベルト2350との間の摩擦によって、ホイール2340はホイールシャフト2330の周りで回転する。上述されるように、駆動ベルト2350を使用して、駆動ベルト2350における一つ以上の開口部を通してかけられる真空力を使用して、物品を個別化することができる。
上述されるように、駆動ベルト2350は、物品2360、例えば、雑誌、カタログ、又は、任意の他の物品などの開放物品を、個別化のプロセスの一部としてスタックフィーダ内に横方向に移動させるように構成される。駆動ベルト2350が物品2360を移動させると、物品2360はホイール2340の外面2342の一部分と接触し、物品2360はレバーアーム2320に力を加え、それによって、トーションバー2310は回転する。トーションバー2310の回転によって、ホイール2340は、ベルト2350から離れるように移動し、かつ、物品2360の外側の裏カバー上へ進む。レバーアーム2320は、横方向に移動する郵便物2360によって第二位置に押し込まれ、それによって、物品2360のための場所をあけて、駆動ベルト2350と、ホイール2340の外面2342との間を通過する。移動している郵便物2360からの押し出しによって、レバーアーム2320は、ベース2305及び床部と平行であるその回転面内で角度を付けて回転する。レバーアーム2320のこの回転によって、トーションバー2310の一部分にトルクが加えられ、それによって、トーションバー2310は軸を中心にねじれる、又は回転する。後述されるように、トーションバー2310はこのような運動に抵抗するように構成され、ねじれによって、トーションバー2310に張力又は潜在的エネルギーが生じる。張力によって、トーションバー2310は、レバーアーム2320に逆トルクを加え、それによって、回転に抵抗し、かつ、レバーアーム2320を第一位置の方へ戻すように付勢する。トーションバー2310によって生成される回転、張力、逆トルク、及び、結果として生じる力によって、ホイール2340は、物品2360上に力を加え、それによって、駆動ベルト2350に物品2360を効率的に押し込み、かつ、郵便物2360の前カバーの方へ裏カバー2362を押し出す。
図24は、ホイール2440を有する回転防止装置2440がスタックフィーダに存在する時に、物品2400に作用する力の少なくとも一部を図示する。様々な実施形態では、各ホイール2440は高摩擦外面2442を有し、この高摩擦外面2442は、前カバーに加えられる力による、物品2400の裏カバー2402のいずれの上昇運動にも抵抗する。具体的には、横方向加速力2410は物品2400の前カバーに加えられ、物品に個別化又は個体化を行う時、慣性力2412は反対方向の裏カバー2402に作用する。これらの力の相互作用によって、裏カバー2402は結合状態2404の上流側の角部2406を中心に枢動することになる。この枢動を反作用させるために、ホイール2440は物品2400の裏カバー2402に逆の力を加え、それによって、結合状態2404のねじれを防止する。郵便物2400の前カバー及び裏カバー2402を共に保持し、かつ、裏カバー2402に下方への反力2416をもたらすことによって、回転防止装置は、前カバー及び裏カバー双方全体にわたって、横方向加速力2410及び慣性力2412によって生成されたトルク614を分布させ、物品2400の結合状態2404にかけられた剪断応力を低減する。
さらに、ホイール2440、及び、トーションバーの抵抗を使用して、裏カバー2402を前カバーの方へ押し出すことによって、カバー間で物品2400内に摩擦が引き起こされ、その摩擦は、カバーのいずれか一方において生成された慣性剪断力に抵抗するように作用する。よって、様々な実施形態の回転防止装置によって、加速力610を、結合状態2404、前カバー又は裏カバー2402を破損させずに、物品2400に加えることができる。さらに、ホイール2440は低摩擦ホイール軸受を介してホイールシャフト2430を中心に自在に回転することで、ホイール2440の存在は、いずれの新しい際立った剪断力も物品2400に加えられることはない。
図25は、回転防止装置2500の実施形態の一部分を図示する。図25において、トーションバー2510、及び、レバーアーム2520の一部分は第二位置にある。示されるように、レバーアーム2520を角度2502によって第一位置から第二位置まで回転させることによって、トーションバー2510はねじれる。詳細に上述されるように、ねじれることによって、トーションバー2510において反作用トルクが生じ、それによって、トーションバー2510及び連結されたレバーアーム2520を第一位置の方へ戻らせる。トーションバー2510を、当業者には既知である任意の適した弾性材料で形成することができる。回転防止装置の幾つかの実施形態では、トーションバーは、らせん状ねじりばねによって少なくとも一部構成されてよい。他の実施形態では、当業者には既知である任意の他のトーション要素を使用することができる。
トーション要素、具体的には、らせん状ねじりばね2600の一実施形態は、図26A及び図26Bに図示されている。図26Aに示されるように、らせん状ねじりばね2600は、金属、鋼鉄、プラスチック、又は、他の所望の材料といった、当業者には既知の任意の適した弾性材料から作られたコイル状ロッド又はワイヤ2602から形成される。ねじりばね2600は、上端部2604、下端部2608、及び、複数のコイル2606を含む。図26Bに示されるように、曲げモーメント又はトルクとも言う横からの力が上端部2604に加えられる時、上端部2604は例えば、第一位置2600aから第二位置2600bまで内方に回転し、複数のコイル2606はよりきつく巻き付く。回転によってねじりばね2600において反作用トルクが生成され、それによって、ねじりばね2600及び(図26Cに示される)連結されたレバーアーム2620を、第一位置2600aの方へ戻らせる。
例えば、図26Cに部分的に図示される回転防止装置といった、ねじりばね2600を有する回転防止装置の実施形態では、ねじりばね2600は構造支持部材2610内に、又は、その周りに配置される。構造支持部材2610はベース2605に対して動かせないように接続される。幾つかの実施形態では、上端部2604が構造支持部材2610から突出し、かつ、レバーアーム2620に一体化されているねじりばね2600が、構造支持部材2610内に少なくとも部分的に配置される。幾つかの実施形態では、上端部2604は、レバーアーム2620に埋め込み可能であり、又は、溶接部、ブラケット、ねじ、リベット、又は、任意の他の適した締め付け機構といった機械的手段によって締め付け可能である。ねじりばね2608の下端部2608を、ベース又は非移動トーションバー2610に固定させて取り付けることができる。
動作時、物品はレバーアームに作用を及ぼす力をかけ、レバーアーム2620の移動によって、ねじりばね2600の上端部2604は移動することになる。下端部2608は、固定させて取り付けられるため移動しない。上端部2604の移動は、引っ張りばねを圧縮し、かつ、ねじりばね2608内の潜在的な機械的エネルギーを蓄積し、レバーアーム2620の移動に抵抗する。幾つかの実施形態では、ねじりばね2600を、構造支持部材2610を取り囲む軸受内で、構造支持部材2610に固定させ、かつ、その周りに配置する。かかる実施形態では、ねじりばね2600の上端部2604は、再び、レバーアーム2620に一体化され、又は、連結されることで、第一位置2600aから第二位置2600bまでのレバーアーム2620の移動によって、トーションバー2600の上端部2604はそれに応じて移動する。このような移動によって、ねじりばね2600内に張力が生成され、ねじりばね2600は、レバーアーム2620の回転移動に抵抗する力をレバーアーム2620に加える。
図27は、スタックガイド130の位置を制御するための例示のプロセスを説明するフローチャートである。プロセス2700がブロック2702で開始する。プロセス2700では、図5及び図6を参照して説明されるように、容器の位置が受けとられる。容器が存在する場合、プロセス2700はブロック2704に移動し、ここで、スタックガイドを、物品スタックから離れるように、又は、第一位置から第二位置まで移動させる。スタックガイド130を物品スタックから離れるように移動させて、プロセス2700はブロック2706に移り、ここで、容器は取り出される。コントローラ810は、本明細書の他の場所で説明されるように、ベルトモータ840、下側パドルアセンブリx軸モータ820、下側パドルアセンブリz軸モータ830、及び、キャリアモータ880の移動を調整して、容器の取り出しを達成することができる。
プロセス2700は次に決定状態2708に移り、ここで、容器が取り外されたかどうかが判断される。この判断は上述されるようになされてよい。容器190がベルト120から取り外されていないと判断される場合、容器190が取り外されるまでプロセスは待機する。容器190が取り去られている場合、プロセス2700はブロック2710に移り、ここで、スタックガイド130を、物品スタックに接触した、その元の位置に戻るように移動させる。
プロセス2700は次に、決定状態2712に進み、ここで、取り出される別の容器290があるかどうかが判断される。この判断は、コントローラ810に入力された、取り出される所定の数の容器に基づいてなされてよく、コントローラ810は、取り出された容器190の数を数えることができる。幾つかの実施形態では、この判断を、センサ入力、手動入力、又は、各容器190の取り出し後の任意の他の所望の入力の受け取りに基づいてなすことができる。別の容器190が取り出される場合、プロセス2700はブロック2702に戻る。取り出される容器190がもうない場合、プロセス2700はブロック2714で終了する。
図28は、自動スタックフィーダ100を制御するためのプロセス2800の実施形態のフローチャートである。物品スタックが自動スタックフィーダ100に配置される時、プロセス2800は開始することができる。プロセス2800はブロック2802に進み、ここで、物品スタックの個別化が開始する。本明細書に記載されるような個別化は、真空力を使用して有孔駆動ベルト144に物品を引き寄せかつ保持し、有孔駆動ベルト144は仕分け部180に沿って単一の物品を搬送する。個別化中、ベルト120及び下側パドルアセンブリ150は両方とも、独立して又は一斉に移動して、個別化のためにスタックを前進させることができる。
ブロック2804では、物品スタックによって有孔駆動ベルトアセンブリにかけられた圧力は感知される。図10A〜図10Bに関して本明細書に記載されるように、圧力は、有孔駆動ベルトアセンブリ1044に接続される、ばねセンサ1017及び/又はセンサ1019によって感知可能である。感知された圧力はコントローラ1200に送信される。決定ブロック2806において、感知された圧力が一定の範囲内かどうか、又は、指定閾値を上回るもしくは下回るかどうかが判断される。圧力が指定範囲及び/又は閾値内にある場合、このことは、スタックが適正に位置合わせされ、かつ、調節を必要としないことを示すことができる。決定状態2806において、感知された圧力が指定範囲外である、又は、所与の閾値を上回るもしくは下回ることが判断される場合、このことは、スタック、その位置、又は、個別化プロセスによる問題を示す場合がある。
決定ブロック2806に対する回答がいいえである場合、プロセス2800はブロック2810に進み、ここで、コントローラ2800はスタックの位置を補正するために、下側パドルアセンブリ150、ベルト120、もしくは、その両方の位置又は速さを調節させる信号を生じさせる。これらの調節は、本明細書の他の所で説明されるものと同様であってよい。決定ブロック2806に対する回答がはいである場合、プロセス2800はブロック2808に進み、この場合、調節は必要なく、ベルト及びパドルはそれらの動作を変更せずに継続する。
ブロック2808から、プロセス2800はブロック2812に進み、ここで、光電センサ1090はスタック1060の角度位置を感知する。角度位置はコントローラ1200に送信される。プロセス2800は次に、決定ブロック2814に進み、ここで、スタック1060の角度が、指定範囲、又は、ある閾値を上回るもしくは下回るかどうかが判断される。感知された角度位置が指定範囲又は閾値内にない場合、プロセス2800はブロック2814から2810へ進み、上記で示されるように進む。
感知された角度位置が指定閾値内にある場合、プロセス2800はブロック2814からブロック2816へ進み、ここで、スタックの個別化は調節されずに継続する。
プロセス2800は、ブロック2810又は2816のいずれかから決定ブロック2818へ進み、ここで、スタック1060が完全に個別化されるかどうかが判断される。この判断は、ベルト120上のスタック1060の重量を感知する重量センサ1201に応じて達成可能である。又は、真空センサ1202を使用して、真空気流に対して任意の物品による障害がないかどうかを感知することによって、スタック1060がないことを判断することができる。スタックが完全に個別化されかどうかを感知するための、本明細書に記載されたこれらのやり方は、例示に過ぎない。スタックが完全に個別化されるか否かを感知するための他のやり方があることを、当業者は理解するであろう。例えば、スタックが完全に個別化されるかどうかを感知することは、光センサ、タイミング回路、計数器、又は、任意の他の所望の方法によって行うことができる。
スタック1060が完全に個別化されない場合、プロセス2800はブロック2818からブロック2804まで戻り、当該プロセスは繰り返される。プロセス2800が個別化プロセス全体を通してベルト及びパドルのレート及び位置を連続して制御できるように、スタック1060が全て個別化されるまでこのループを継続することができる。スタックが完全に個別化され、残っている物品がなくなると、プロセスはブロック2818からブロック2820へ進み、ここで、個別化プロセスは終わる。
プロセス2700及び2800が指定された厳密な順序で行われる必要がなく、かつ、プロセス2700及び2800のいくつかのブロックを省略することができ、又は、記載されたものに加えて他のステップを行うことができることを、当業者は認識するであろう。
仕分けユニット180の動作をここで説明する。図14を再び参照すると、幾つかの実施形態では、同期装置1424によって、さらには、物品がピッキングされ、ピッキングゾーン間で搬送される時に、ピッキングゾーンによって、様々な物品と仕分け窓との同期を達成することができる。幾つかの実施形態では、さらに後述されるように、ピッキングゾーンのみを使用して、同期を達成することができる。適正な同期のために、物品の前エッジを、仕分け装置内への小さいタイミング窓内のライン速度で、連絡地点1416へ送り出さなければならない。例えば、ライン速度は3.15m/sであってよく、仕分け窓は±15ミリ秒であってよい。幾つかの実施形態では、物品がタイミング窓内の連絡地点1416へ送り出されていると、物品の速度は、物品が仕分け装置の仕分け窓へ搬送されかつ仕分け窓内へ導かれるため、プロセスの残り全体を通して一定のままとすることができる。システムが同期されると、物品及び仕分け窓は互いに連結されるため、物品は窓に精確に配置される。物品及び仕分け窓の同期によって、所望のレートで物品の精確な処理を可能にすることができる。例えば、同期によって、毎秒6個又はそれ以上の物品のレートで、物品の処理を可能にすることができる。特定の用途に対して所望されるように、仕分け部及び同期プロセスを使用して、他のレートを実現することができることを、当業者は認識するであろう。
個体化された物品スタックの流れは、適正な同期を実現するために、システムの出力レートに適合させるべきである。個体化された物品スタックの送り量を制御することは、物品のポジティブに重ねられた構成によって困難である場合がある。この困難さは、物品流れの速度、及び、物品の前エッジ間の距離を使用する、個別化された物品に対して使用されるのと同じ方法で、送り量を判断することができるという事実によるものである。個別化された物品流の場合、各物品間に間隙があるため、センサ(例えば、光電センサ)を使用して前エッジを容易に特定できる。個体化された物品スタックの場合、物品は確実に重ねられているため、間隙は存在しない。物品を重ねる量によって、前部間の間隔が判断され、物品が下流へ移動すると、この重なり量は始終変動する。
この制御の問題点を克服するために、仕分け部1480はピッキング地点を流動又は変動させることを可能にしてよい。本明細書で使用されるように、ピッキング地点という用語は、ポジティブに重ねられた物品スタック1502が個体化されている状態から個別化されている状態まで移行する地点を示すことができる。ピッキング装置1410全てを、個体化容量、ならびに、ピッキング(個別化)及び同期容量の両方で作用させることを可能にすることによって、ピッキング地点を変動させることができる。幾つかの実施形態では、ピッキング装置1410のみを、及び/又は、個体化、ピッキング(個別化)、及び、同期を、個体化装置又は同期装置を使用することなく行うピッキングゾーンを使用して、物品と仕分け窓との同期を達成することができる。
図29Aは、ピッキング地点を流動させることができ、かつ、各物品と所望の仕分け窓との連続的な同期を可能にする、仕分け部1480の一部分の上面図を示す。幾つかの実施形態では、自動スタックフィーダ100は、図14にあるように、専用個体化装置1440又は専用同期装置1424を含まない場合がある。これらの実施形態では、ピッキング装置1410及び二重防止装置1422を含むピッキングゾーンを使用して、物品を、下流への搬送時に、個体化する、ピッキングする、個別化する、及び、同期することができる。従って、物品がピッキング装置によってピッキングされかつ個別化されると、個体化送り地点及びピッキング地点は、そのピッキング装置へ変更されることになるため、流動又は変動することになる。幾つかの実施形態では、先の物品より下流のピッキング装置から、各物品がピッキングされかつ個別化されると、個体化装置のレートは遅延する場合がある(例えば、底部搬送ベルト及び/又は有孔ベルトの速度は低下する場合がある)。幾つかの実施形態では、先の物品より上流のピッキング装置から物品がピッキングされる時、個体化装置のレートを大きくすることができる。その結果、先の物品がピッキングされた場所に基づいて、ピッキング地点は流動又は変動する。公称ピッキング地点は、ピッキング装置の中間に位置するピッキング装置において位置してよい。図29Aに関する細部については、さらに詳細に後述する。
ソフトウェアプログラム又はコントローラを使用して、ピッキングされている物品が様々な基準に基づいて次の利用可能な仕分け窓へ同期可能であるかどうかを判断することができる。考慮され得る基準は、ピッキング装置によってピッキングされている現時点の物品の位置、ピッキングされている物品の現時点の速度、物品が同期される仕分け窓の位置、仕分け窓の速度、ピッキング装置及び/又は個体化装置の有孔ベルトの可能とされる設計加速レート、同期装置の可能とされる設計加速レート、ピッキング装置及び/又は個体化装置の有孔ベルトの最大許容速度、ならびに、同期装置の最大許容速度を含むが、これらに限定されない。幾つかの実施形態では、仕分け窓の速度は一定であってよい。他の制約は、ピッキング装置及び/又は個体化化装置の有孔ベルトの長さ、有孔ベルトの数、同期装置の長さ、ならびに、同期装置におけるピンチホイールの数といった、仕分け部の様々な構成要素の設計幾何学的形状を含むことができる。軌跡計算を使用して、物品と仕分け装置との同期を徹底することができる。例えば、一様な加速/減速式による以下の標準的な直線運動を使用して、様々な初期条件を仮定して、物品を同期できるかどうかを判断することができる。
距離=速度×時間(式1)
距離=時間×(Vfinal+Vinitial)/2(式2)
時間(Vfinal−Vinitial)/加速(式3)
式1〜3を以下のように拡張して、仕分け部の初期条件に基づいて、物品に対する速度又は移動プロファイルを展開することができる。
Dw=Vw×Trp(式4)
Dm=[Tap×{(Vfap+Vipa)/2)]+[Tdp×{(Vfdp+Vidp)/2}]+[Tc×Vc]+[Tas×{(Vfas+Vias)/2}]+[Tds×{(Vfds+Vids)/2}](式5)
Dw+Dm=dP(式6)
Tap=(Vfap−Viap)/ap(式7)
Tdp=(Vfdp+Vidp)/dp(式8)
Tas=(Vfas+Vias)/as(式9)
Tds=(Vfds+Vids)/ds(式10)
式中、
Dw=仕分け窓から連絡地点までの距離
Vw=幾つかの実施形態では一定であってよい、仕分け窓の速度
Trp=仕分け窓及び物品のための連絡地点までの時間
Dm=物品から連絡地点までの距離
Tap=物品がピッキングゾーンにおいて加速する時間
Tdp=物品がピッキングゾーンにおいて減速する時間
Tc=物品が一定の速さでピッキングゾーン又は同期装置において進行する時間
Tas=物品が同期装置で加速する時間
Tds=物品が同期装置で減速する時間
Trp=物品が連絡地点に到達する時間(Trp=Tap+Tdp+Tc+Tas+Tds)
Vfap=ピッキングゾーンにおいて加速移動後の最終速度
Viap=ピッキングゾーンにおいて加速移動前の初期速度
Vfdp=ピッキングゾーンにおいて減速移動後の最終速度
Vidp=ピッキングゾーンにおいて減速移動前の初期速度
Vc=ピッキングゾーン又は同期装置のいずれかにおける物品の一定速度
Vfas=同期装置において加速移動後の最終速度
Vias=同期装置において加速移動前の初期速度
Vfds=同期装置において減速移動後の最終速度
Vids=同期装置において減速移動前の初期速度
dP=物品と仕分け窓との間の距離
ap=ピッキングゾーンにおける加速レート
as=同期装置における加速レート
dp=ピッキングゾーンにおける減速レート
ds=同期装置における減速レート
上記式を、例えば、コントローラ又はプロセッサを使用して解き、物品を仕分け窓に割り当てることができるかどうか、つまり、物品を初期条件に基づいて仕分け窓に対して同期できるかどうかを判断することができる。コントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。初期条件によって、物品と、現時点で利用可能な仕分け窓との同期が可能でない場合、物品は、次の利用可能な窓を待機することができる、又は、物品が仕分け部の端部に近すぎる場合拒絶される場合がある。物品が仕分け窓と同期可能であると判断される場合、速度プロファイルが判断される。拡張された式の上記セット(式4〜10)を解いて、初期条件に基づいて同期される物品に必要な速度プロファイルを判断することができる。仕分け窓及び物品が連絡地点に達する走行時間は、初期条件を発端とする走行時間である。仕分け窓及び物品の走行距離は、初期条件に基づいて変動することになる。
システムは、条件が変化するにつれて、制御論理をそれぞれ走査することによって、各物品の速度プロファイルを調節することができる。例えば、拡張された式のセット(式4〜10)を使用して、物品がセンサフィードバックに基づいて下流に走行する際に物品の速度プロファイルを調節することができる。センサは、光電もしくは光電管センサ、又は、近接センサといったエッジ検出センサを含むことができる。物品の動機付けが前向きなものでないため、物品は、仕分け部の出口の方へ移動する際に滑動する場合がある。物品経路に沿ってセンサを位置付けることができるため、各物品の前エッジ位置を判断する及び/又は確定することができる。この位置フィードバックによって、物品と仕分け窓との間の高度の同期精度を徹底する。従って、同期は、物品流路に沿って位置するセンサからの物品位置フィードバックに基づくことができ、これによって、ピッキングゾーン及び同期装置によって下流に運搬される際の物品の位置を感知することができる。よって、物品の速度プロファイルを、ピッキングゾーン及び(存在する場合)同期装置を通して、物品の位置に基づいて調節することができる。
図30は、速度又は移動プロファイルを判断する方法3000の一実施形態を図示するフローチャートである。ブロック3002では、次のコントローラ走査が開始される。制御論理の各走査では、方法はブロック3004へと続き、Trpの式4を解いて、式Trp=Dw/Vwを得る。上記で記したように、Trpは、物品が連絡地点に達する時間であり、Dwは、次の仕分け窓から連絡地点までの距離であり、Vwは、一定である、次の仕分け窓の速度である。Dw及びVwは既知であり、Trpを計算するために使用される。
ブロック306では、Vfap、Vfdp、Vc、Vfas、Vfds、Tap、Tdp、Tc、Tas、及び、Tdsに対して式5を解くことができる。式5は、任意の所与の地点の物品の速度又は運動プロファイルを定義する。式6〜10を使用してこれらの変数に対して式5を解くことができる。Dmは、物品から連絡地点までの距離であり、例えば、物品流路に沿ってピッキングゾーンに近接して位置する一つ以上のセンサに基づいて既知である。所与のピッキングゾーンにおける加速レート(ap)、物品と次の仕分け窓との間の距離(dp)、同期装置における加速レート(as)、及び、同期装置における減速レート(ds)は、全て既知であり、全て定数である。Trpはブロック3004から既知である。また、Trp=Tap+Tdp+Tc+Tas+Tdsは既知である。Tapは、物品がピッキングゾーンにおいて加速する時間であり、Tdpは、物品がピッキングゾーンにおいて減速する時間であり、Tcは、物品がピッキングゾーン又は同期装置のいずれかにおいて一定の速さで進行する時間であり、Tasは、物品が同期装置において加速する時間であり、Tdsは、物品が同期装置において減速する時間である。初期の速度条件Viap、Vidp、Vias及びVidsも既知である。Viapは、ピッキングゾーンにおいて加速される前の初期速度であり、Vidpは、ピッキングゾーンにおいて減速される前の初期速度であり、Vidsは、同期装置において減速される前の初期速度であり、Viasは、同期装置において加速される前の初期速度である。
ブロック3008では、式5を使用して、これらの既知の定数及び変数を使用して任意の所与の地点における物品の速度又は運動プロファイルを判断及び/又は調節することができる。特に、式5を使用して、ピッキングゾーンにおいて加速された後の物品の最終速度(Vfap)、ピッキングゾーンにおいて減速された後の物品の最終速度(Vfdp)、ピッキングゾーン又は同期装置のいずれかにおける物品の一定速度(Vc)、同期装置において加速された後の物品の最終速度(Vfas)、同期装置において減速された後の物品の最終速度(Vfds)、物品がピッキングゾーンにおいて加速する時間(Tap)、物品がピッキングゾーンにおいて減速する時間(Tdp)、物品がピッキングゾーン又は同期装置のいずれかにおいて一定の速さで進行する時間(Tc)、物品が同期装置において加速する時間(Tas)、及び、物品が同期装置において減速する時間(Tds)を解くことによって、物品の速度又は運動プロファイルを判断及び/又は調節することができる。
ブロック3008から、プロセス3000は、次のコントローラ走査が始まる時にブロック3002へ戻る。例えば、方法は、条件が変化するにつれて、制御論理のそれぞれの走査を行うことによって各物品の速度又は移動プロファイルを調節することができるため、ピッキングゾーン又は(存在する場合)同期装置を通して物品の位置に基づいて、物品の速度プロファイルを調節することができる。
図29Aに戻ると、仕分け部1480は、流動又は変動ピッキング地点を可能にし、また、センサ2912、2914及び2920からのフィードバックに基づいて、各物品と所望の仕分け窓との連続的な同期を可能にする。センサは、光電センサ、光電管センサ、赤外線センサ、及び、光センサといった近接センサ又はエッジ検出センサを含むことができる。仕分け部1480は、矢印1426の方向に移動するスタック1502を運搬するベルトを含む。スタック1502は物品ガイドからの距離2908にある。仕分け部1480は、ピッキング装置S1〜S5を含む複数のピッキング装置1410を含む。ピッキング装置S1〜S5の各々は、有孔ベルト606、及び、真空システムV1〜V5を含む真空システム2916を含む。真空システムV1〜V5の各々は、図19Aに示されるように、真空ユニット、真空マニホルド1908、及び、真空弁1916を含む。ピッキング装置の各々は、上述されるように、真空ユニット及び真空弁をさらに含むことができる。例えば、センサ2912、2914及び2920を使用してフィードバックを行うことができる。例えば、センサ2912を使用して、スタック1502の前エッジを検出することができる。残りのセンサ2914及び2920を使用して、スタック1502の位置、及び/又は、ピッキング装置S1〜S5のうちの1つによってピッキングされる個別化された物品の位置を連続的に示すことができる。
幾つかの実施形態において、ピッキング装置S1〜S5は、平行な個体化、個別化、及び/又は、同期を行うことができ、また、一つ以上のピッキング装置の向かいに位置する一つ以上の二重防止装置1422を使用した二重防止を可能にする。幾つかの実施形態では、仕分け部1480は、専用個体化装置及び専用同期装置を両方とも含んで、図14に示されるのと同様の個体化及び同期を支援することができる。
幾つかの実施形態では、仮想窓を使用して、それぞれの物品と仕分け窓とを同期することができる。図29Bは、仮想窓を使用して動作する仕分け部1480の例を示す。仕分け部1480は、ピッキングゾーンP1〜P5、センサ2904、ならびに、仮想窓2902及び2906を含む。センサ2904の各々は、図29Aのセンサ2914、2920及び2912のいずれにも対応することができる。ピッキングゾーンP1〜P5の各々は、V1〜V5を含む真空システム2916を含むことができる。真空システムV1〜V5の各々は、図19Bに示されるように、真空ユニット、真空マニホルド1908、及び、真空弁1916を含むことができる。真空ゾーンP1〜P5の各々はまた、図19B及び/又は図29Aに関して上述されるようなピッキング装置を含む。ピッキングゾーンP1〜P5のうちの1つ又は複数は、ピッキング装置の反対側の二重防止装置を含むことができる。図20A〜図20Bに関して上述されるように、二重防止装置のある組み合わせは、物品の個体化を促進するために、低レベルの一定の真空状態を有することができる。例えば、図29Aのピッキング装置S1及びS2は、物品を個体化されるために低レベルの一定の真空電源を有することができる。エッジ検出センサ1910及び存在センサ1912が(例えば、ピッキング及び個別化後、所望されない物品が所望の物品に密着する場合)2つ以上の物品を検出すると、ピッキング装置S3〜S5のうちの1つに関連付けられた二重防止装置を、いずれの物品もピッキングゾーンによって個別化されるべき所望の物品から分離するために、完全な真空状態までオンにすることができる。
ピッキング装置の各々は、(図29Bに図示されない)有孔ベルト1906をさらに含む。有孔ベルト1906のそれぞれを、専用モータ及び/又はギアボックス(図示せず)を使用して駆動させることができる。例えば、KollMorgen C042B高トルク、低速、ベアリングレス、直結駆動カートリッジモータ、又は、KollMorgen C041Bモータといった、サーボモータを使用することができる。図29Cは、ピッキング装置1410の有孔ベルト1906を駆動させるためのプーリシステムの例を示す。コントローラ又はプロセッサ(図示せず)の制御下の駆動プーリ2922、テンショナプーリ2924、及び、2つの正面アイドラプーリ926を使用して、物品群の移動を調整するために、ピッキング装置のそれぞれのベルト1906を駆動させることができる。コントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。
幾つかの実施形態では、平坦なベルトを有孔ベルト1906として使用することができる。有孔ベルト1906は、ベルトの中央に沿って、いずれのトラッキング又は歯も含まない。幾つかの実施形態では、有孔タイミングベルトを有孔ベルト1906として使用することができる。有孔タイミングベルトは、引っ張るのが容易であり、駆動プーリ2922上で滑動せず、内蔵トラッキング機能を有し、テークアッププーリを必要としない。図29Dは、有孔タイミングベルト2928の例を示す。タイミングベルトの中央に沿った内蔵トラッキング機能2930は、システムの費用を減らすことができるクラウンプーリの必要性を取り去ることができる。内蔵トラッキング機能2930は、ラギングプーリではなく、平らな金属駆動プーリの使用を可能にするためにタイミング歯を含むことができる。幾つかの実施形態では、タイミング歯の代わりに、平らなリブをタイミングベルト2928上で使用することができ、これによって、プーリグリップの費用負担でより良いトラッキンング機能をもたらすことができる。タイミングベルト2928における張力の大部分は、時間の決まった中央内蔵トラッキング機能2930を通して伝えられる。従って、タイミングベルト2928の残りにより大きな穴が含まれる場合があるが、これは、有孔タイミングベルト2928のこの部分がベルトを移動させるのに最初に使用されないためである。
図29Bを参照すると、仮想窓2902及び2906の各々は、物品(例えば、物品2910)を対応する仕分け窓内に置くために、当該物品の前エッジが位置するべき、仕分けユニット1480上の位置を含む。上記式1〜10を使用してコントローラ又はプロセッサをプログラムし、仕分けユニット1480に、各物品の前エッジを、現時点で前もって確保されていない仮想窓と一直線にさせることができる。コントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。ピッキングプロセスは、任意の所与のピッキングゾーンで停止状態から開始し、仮想窓2902及び/又は2906との同期を維持することができる。システムによって、仮想窓2902及び/又は2906との連続的な同期が行われて、物品を効率的かつ連続的に送ることができる。例えば、各ピッキングゾーンP1〜P5は、物品ピッキングルートに沿ってそれ自体の位置に関連した次の前もって確保されていない仮想窓位置を監視することができる。ピッキングゾーンP1〜P5は、物品を並進させるために、互いに同期させた移動を調整するように構成可能であり、それによって、各物品の前エッジは仮想窓2902及び/又は2906のうちの1つによって的確である。上述された速度プロファイルを使用して、ピッキングゾーン構成要素の同期させた移動を調整することができる。物品走行経路に沿ったセンサ2904は、時間内に所与の地点で各物品の前エッジの厳密な位置に関するフィードバックを行うことができる。前エッジフィードバック位置を、物品が対応する仮想窓2902又は2906に関連していなければならない位置と比較することができる。このデータを使用して、現時点の物品の速度プロファイルを修正し、物品と仮想窓とを再び位置付け、再同期させることができる。
図31は、仮想窓を使用して物品のそれぞれを仕分け窓と適正に同期させるために使用可能である仕分け部1480の例を示す。仕分け部1480は、ピッキングゾーン1〜5を含むピッキングゾーン3108を制御するためのピッキングゾーン動作3104を含む。ピッキングゾーン動作3104は、真空制御、補正制御、重ね検出、及び、エラー監視を含む。仕分け部1480は、仮想窓検出及び仮想軸マネージャ3106をさらに含む。ピッキングゾーン動作3104及び仮想窓検出及び仮想軸マネージャ3106は、コントローラ又はプロセッサ(図示せず)を使用して実装可能である。コントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。例えば、一つ以上のソフトウェアもしくはコンピュータプログラムを開発して、コントローラ又はプロセッサに、ピッキングゾーン動作3104、ならびに、仮想窓検出及び仮想軸マネージャ3106を実装させることができる。
図32Aは、仮想窓検出及び仮想軸マネージャ3106を使用して仮想軸を制御する例を示す。マスタ仮想軸3202は、仮想窓3204〜3208が基づく基準点であってよい。例えば、仮想窓3204〜3208のそれぞれのための仮想窓(VW)パルス1〜3は、基準点として、マスタ仮想軸3202を使用してライン速度レート(例えば3.15m/s)の固定間隔で生成可能である。マスタ仮想軸3202に基づいて、上述された仕分け部の全ての構成要素は、各物品の前エッジを対応する仮想窓と一直線にすることによって、各物品を仕分け窓と同期させるために制御可能である。
図32Bは、ピッキングゾーン動作3204を使用して、最初の物品3210を仕分け窓と同期させる例を示す。一つ以上の物品をスタック1502からピッキングするプロセスが始まると、仕分け部1480が開始され、最初の物品3210はピッキングされる準備ができている。システムが開始されると、仮想軸はエラーがなく、ライン速度レート(例えば、3.15m/s)で移動しており、仮想窓は検出される。下流のピッキングゾーン、真空システム2916(例えば、真空ユニット、真空マニホルド、及び、真空弁)、ベルト、及び、(存在する場合)同期装置(複数可)は支障がなく、動作を始める準備ができている。
ピッキングプロセスが始まった後、各物品のピッキング及び個別化は、物品をピッキングするために最も下流で利用可能なピッキングゾーンが選定されるように、ゾーン利用可能ベースで行われる。次の利用可能な仮想窓はピッキングされる最遠の上流の物品に割り当てられ、それによって、物品の前エッジを仮想窓と一直線にする。物品のそれぞれの位置はセンサからのフィードバックに基づいて既知である。ピッキングゾーンの1つ又は複数は、同期プロセスにおいて共同する。ピッキングゾーンの各々は互いに独立して動作するが、ピッキングゾーンの間で同期を実現するためにピッキングゾーン動作3104によって同時に継承された運動指令であってよい。ピッキングゾーン動作3104は、物品3210の前エッジを仮想窓3204と一直線にするために、ピッキングゾーンのそれぞれが動作する速度をオンにしかつ制御するように、ピッキングゾーンの1つ又は複数に命令する。例えば、ピッキングゾーン動作3204は、同期地点から前方へ、マスタ軸とスレーブ軸のそれぞれとの間で特定のギア比で動作するように、ピッキングゾーンに指令することができる。ギア比は、物品3210がピッキングゾーンを横切る時に速さを上げる及び速さを落とすように、各ピッキング装置の有孔ベルトを加速及び減速させることができる。図32Cは、物品3210のピッキングを制御するために、マスタ軸及びスレーブ軸によってピッキングゾーンの動作を調整する例を示す。マスタ同期位置3212、マスタ開始距離3214、スレーブ開始距離3216、ならびに、加速及び速度制限によって、それぞれの特定のピッキングゾーンのためのスレーブ軸がピッキングゾーンに対して判断された最終ギア比に従って指令されたマスタ速度でどのように移動するかが定義される。ピッキングゾーンは、各ピッキングゾーンにおいて位置するセンサに基づいて次のピッキングされた物品の前エッジを検出することによって動作する。同期に加わるのに利用可能である利用可能なピッキングゾーンは、開始距離及び同期位置のパラメータと共に判断される。利用可能なピッキングゾーン及びパラメータが判断されると、ピッキングゾーン動作3104は、割り当てられた仮想窓と同期してピッキングされている物品3210を並進させるように、利用可能なピッキングゾーンに指令する。ピッキングゾーンを通過する仮想窓3204及び/又は物品3210は、ピッキングゾーンを通して支障がない際には、当該ゾーンはギアを外させかつ停止させることができ、真空システム2916をオフにすることができ、ピッキングゾーンが、物品とその仮想窓とのピッキング及び同期において選ばれる場合に、ピッキングゾーンは次の仮想窓の準備をする。
各ピッキングゾーンの真空システム2916は、各ピッキングゾーンにおいて様々なセンサによって感知される物品の位置に従って、ピッキングゾーン動作3104によって可変的に制御される場合がある。
図33Aはピッキングゾーン3304及びセンサ3306を示す。センサ3306は、本明細書の他の所で説明されるような、光電センサ、光電管センサ、赤外線センサ、及び、光センサといった、近接センサ又はエッジ検出センサを含むことができる。センサ3306の各々は、図29Aのセンサ2914、2920及び2912、ならびに/又は、図29bのセンサ2904のいずれかに対応することができる。図33Aに示されるように、4つセンサが各ピッキングゾーンに対して設けられる。必要に応じてある程度センサを含むことができることを、当業者は理解するであろう。真空システム2916は、ピッキングされている物品が仕分け部に沿って下流に移送される際、同期中に、有孔駆動ベルトに対して物品を保持するように動作する。各ピッキングゾーンの第3の下流センサは、各ゾーンの真空状態を始動させるように動作する。その結果、ピッキングゾーンは、ピッキングゾーンの第3のセンサが物品によってブロックされるまで、物品の制御をオンにすることができない。例えば、物品の前エッジがそのピッキングゾーンの第3の下流センサをブロックする時、ピッキングゾーンを始動させることができる。次のピッキングゾーンの第4の下流センサがブロックされるまで、ピッキングゾーンは物品の制御を放棄することはできない。真空弁出力、および、走行経路センサ入力は、高速入力/出力を介して制御されかつ監視され得る。
図33Bは、仕分け部1480に沿って下流に物品3308を移送するためにセンサフィードバックに基づいてピッキングゾーンの真空システム2916を可変的に制御する例示のプロセスを示す。上記で記されるように、真空システム2916の各々は、真空ユニット、真空マニホルド、及び、真空弁を含むことができる。時間1(T1)で、物品3308はピッキングゾーン1の第3の下流センサであるセンサ3を渡り、かつ、ブロックする。従って、センサ3は、ピッキングゾーン1の真空状態を始動させるように動作する。ピッキングゾーン1は第一のピッキングゾーンであるため、システムは次に接近する仮想窓を待機し、ピッキングゾーン1に応答通知時間周期を与えて、真空状態を発達させる。応答通知時間周期中、ピッキングゾーン1の真空状態は有効であり、十分な真空強度まで発達させる。十分な真空強度まで発達させると、ピッキングゾーン1は物品3308を制御する。各ピッキングゾーンはピッキング装置を含むことができ、二重防止装置も含むことができる。図19Bに関して上述されるように、ピッキング装置は有孔ベルト、有孔ベルト駆動プーリ、及び、真空システムを含むことができる。物品3308が有孔ベルトの方へ移動すると、真空弁は開放されて十分な真空強度を発達させ、真空マニホルドを真空力に暴露する。真空力を使用して、有孔ベルトの一つ以上の開口部を通して(まだ個別化されていない場合)物品スタックから物品3308を引き出して、物品3308を有孔ベルトに効果的に接続する。物品3308は、有孔ベルトにおける一つ以上の穴を通して物品にかけられた真空力によって有孔ベルトの表面に対して保持され、ある加速量ずつ前方へ加速される。幾つかの実施形態では、ピッキングゾーン動作3104は、物品3308を仮想窓と同期させるために減速するように、ピッキングゾーン1に命令することができる。
時間2(T2)で、物品3308は、ピッキングゾーン2の第3の下流センサであるセンサ7を渡る。この地点で、ピッキングゾーン2の真空システムを始動させる。しかしながら、ピッキングゾーン1は依然として物品3308を制御している。よって、ピッキングゾーン2の真空状態を、ピッキングゾーン2がピッキングゾーン1から物品3308を制御する前に始動させる。ピッキングゾーン1が物品3308を制御する時から、ピッキングゾーン1がピッキングゾーン2に対する制御を断念する時点までの時間周期は、十分な真空強度に発達させて物品3308を下流に駆動させるためにピッキングゾーン2の真空状態に対して時間を与える。
上記で記されるように、次のピッキングゾーン(ピッキングゾーン2)の第4の下流センサがブロックされるまで、ピッキングゾーン1は物品3308の制御を放棄することはできない。時間3(T3)で、物品3308は、ピッキングゾーン2の第4の下流センサであるセンサ8を渡る。センサ8がブロックされると、ピッキングゾーン1はピッキングゾーン2に対する物品3308の制御を断念することができる。この地点で、ピッキングゾーン1の真空状態はオフにされる。幾つかの実施形態では、有孔ベルト及び(ピッキングゾーン1に存在する場合)二重防止装置を駆動させるプーリ及びギアを含むピッキングゾーン1の残りの構成要素をオフにすることができる。T3では、ピッキングゾーン2の真空状態は十分な強度であるため、ピッキングゾーン2は十分な制御を行い、物品3308を下流に駆動させることを担っている。
時間4(T4)で、物品3308はセンサ11を渡ってブロックする。センサ11はピッキングゾーン3の第3の下流センサであるため、真空状態に十分な時間を与えるようにピッキングゾーン3の真空状態を始動させて、物品3308を制御するのに十分な真空力を発達させる。ピッキングゾーン2は依然物品3308を十分制御し、ピッキングゾーン3の第4の下流センサがブロックされるまで、ピッキングゾーン3に制御を引き継がせない。
時間5(T5)で、物品3308はセンサ12を渡り、それによって、ピッキングゾーン2に、ピッキングゾーン3への物品3308の制御を断念させる。この地点で、ピッキングゾーン2の真空状態をオフにする。有孔ベルト及び(ピッキングゾーン2に存在する場合)二重防止装置を駆動させるプーリ及びギアを含む、ピッキングゾーン2の残りの構成要素もオフにすることができる。T5で、ピッキングゾーン3の真空状態は、ピッキングゾーン3が物品3308を完全に制御できるようにするのに十分な強度を有する。この地点で、ピッキングゾーン3は、物品3308を次のピッキングゾーンへ下流に駆動させることを担っている。
ピッキングゾーンの真空システムを可変的に制御するプロセスは、物品3308が最も下流のピッキングゾーンに達するまで継続する。例えば、5つのピッキングゾーンが存在する場合、プロセスは、物品3308が仕分け窓又は(仕分け部に存在する場合)同期装置ピンチホイールのいずれかへ移行するまで、ピッキングゾーン5を通って継続する。
ピッキングゾーン動作3104は、物品が仮想窓と同期するのを徹底するために、補正制御をさらに行う。ピッキングゾーン有孔ベルト1906のモータ及びギア比を使用した移動は、仮想窓検出及び仮想軸マネージャ3106を使用して精密に制御可能であるため、ベルト1906は仮想窓と同期したままにする。しかしながら、有孔ベルト1906上の物品の位置は、物品の滑動、空気の突風、及び、崩れなど、物品がベルト1906に沿って移動する際に受ける様々な影響によって、保証できない。
図34は、補正制御のためにピッキングゾーン動作3104を使用する例を示す。センサ3306を使用して、物品3404の位置を、物品3404が仕分け部1480を通して同期される際に検出することができる。センサ3306は、光電センサ、光電管センサ、赤外線センサ、及び、光センサといった、近接センサ又はエッジ検出センサを含むことができる。物品3404の位置は、センサ3306の1つ又は複数によって検出されると、物品3404の位置の絶対エラーを判断するために、それぞれのセンサの作動時に対応する仮想窓位置と比較可能である。このエラー値をピッキングゾーンコントローラ又はプロセッサ(図示せず)に送り込むことができ、ピッキングゾーン動作3104は物品3404を位置付けかつ再追跡することができ、それによって、物品3404は対応する仮想窓と再同期される。例えば、ピッキングゾーン動作3104は、物品3404を加速又は減速させるように、一つ以上のピッキングゾーンに命令することができ、それに従って、物品3404及び仮想窓を再同期させるために、上述されるように、真空状態を制御することができる。ピッキングゾーンコントローラ又はプロセッサは、汎用マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理装置(PLD)、コントローラ、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア構成要素、専用ハードウェア有限状態機械、又は、情報の計算もしくは他の操作を行うことができる任意の他の適したエンティティの任意の組み合わせによって実装可能である。
絶対エラーは、作動させたセンサの各サイクルにおいてピッキングゾーン動作3104によって更新され、特定の値に記憶可能である。物品3404を仮想窓と同期させるための同期運動に加わるピッキングゾーンの各々は、絶対エラーを記憶する同値を受けることができる。加わっているピッキングゾーンはその値を使用して、物品3404を戻して仮想窓と合致させて同期するようにオフセットを実行することができる。幾つかの実施形態では、仮想窓に対して、物品3404の位置及び対応するエラーに基づいて、最大エラー限界を判断することができる。センサ3306によって検出されるような絶対エラーが、この最大エラー限界を超えていることを示す場合、ピッキングゾーン動作3104は、物品3404が現時点の仮想窓上で放棄する必要があることを判断することができ、物品3404を次の利用可能な窓に割り当てることができる。
補正制御を行うことによって、仕分け部1480は、センサ3306からのフィードバックを使用して高速でリアルタイムエラー補償を行うことができ、それによって、物品3404の正シフト及び負シフトを補償することができる。
幾つかの実施形態では、センサ3306を使用して二重防止を助けることができる。例えば、センサ3306は、物品が長くなっているように見えるかどうか、又は、所望の物品に取り付けられた物品によって、物品が走行中に2つ物品に変わるように見えるかどうかを検出することができる。二重防止装置を使用して、取り付けられた物品を分離し、その物品を次の利用可能な仮想窓に割り当てることができる。
幾つかの実施形態では、移動プロファイルは、物品を上述される仕分け部に沿って移動させる際に、物品に対して加速による破損を低減するために生成可能である。幾つかの実施形態では、移動プロファイルは上述された速度プロファイルと同じであってよく、上述された式1〜10を使用して、及び/又は、図30に従って計算されてよい。例えば、物品が、個体化装置及び/又はピッキング装置に沿って、加速及び/又は減速されると、物品の破損が生じる場合がある。例えば、カバーを結合する細い光沢のあるステープルを有する郵便といった、構造的完全性に劣るカバーを有する郵便物は、より容易に破損する場合がある。別の例として、開放郵便は、封筒に入った郵便より容易に破損する場合がある。本明細書で使用されるように、開放郵便は、1つのエッジのみに沿って結合され、他の3つのエッジに沿って開放されている物品(例えば、定期刊行物、雑誌など)を示す。上述されるように、物品は、物品スタックから、仕分け窓と同期させるために必要な速度に(例えば、仮想窓を使用して)加速される。物品の処理レート及び長さが増すと、設計加速及び減速を大きくする必要がある。ピッキング装置の有孔ベルトは、物品を物品の1つの側部から加速及び減速させることによって物品を並進させ、高い加速又は減速レートは高い慣性力を生じさせる場合がある。これらの慣性力は加速及び減速レートに比例する。物品が加速又は減速されると、物品の本体において生成された慣性力は、速度の変化に抵抗する。この抵抗は、ピッキング装置によって並進されている側部に対して剪断力及びトルクを与え、それによって、物品を破損させる場合がある。
移動プロファイルは、仕分け部に、可能な限り低い一定の加速及び減速レートで動作させて、システムが所望の設計レート全体を最長の物品に合わせることができるように設計可能である。物品がピッキングされかつ個別化される時に経験する効果的な加速及び/又は減速を低減するために、移動プロファイルは、それぞれのピッキングに対して有孔ベルトを停止し、真空弁を開放して真空状態が発達するのを待機し、可能な限り長い物品がピッキングされていると仮定する間、可能な限り低い加速レートでピッキングされている物品を加速することができる。有孔ベルトの速さを制御されるように徐々に上昇させることによって、物品は可能な限り低い加速レートで加速される。真空状態が十分迅速に発達しない場合、効果的な加速は有孔ベルトのモータによって実行されるレートより大きい場合があるため、該ベルトが加速されると、真空状態は加圧されない。むしろ、真空状態が発達するまで加速は上昇しない。弁が加圧された後、システムはマニホルドにおける真空レベルを感知することができる。真空レベルに関するフィードバックは、スプールセンサ及び/又は真空ゲージを有する弁を使用して生成可能である。真空状態が確立されていると、モータは移動プロファイルを実行することができる。最長設計物品及び設計処理レートによって、最低加速が判断され、これによって、物品が物品スタックから個別化されるレートが判断される。専用同期装置が存在する場合、ピンチホイールによって両側で物品を共に押し出しかつ駆動させることによって安定させるため、物品を同期装置においてより積極的に加速することができる。従って、幾つかの実施形態では、移動プロファイルは、個体化装置及びピッキング装置によってのみ使用される場合がある。
移動プロファイルを使用することによって、物品の破損が少なくなる場合がある。移動プロファイルはまた、真空システムをより効率的に使用することができるため、仕分け部に沿ったより精密な物品運動を可能にすることができる。システムに沿った物品のより精密な運動は、物品を仕分け窓と同期させる際に役に立つ場合がある。
図35は、仕分け部1480において物品を管理するためのプロセス1400の実施形態のフローチャートである。プロセス3500は、スタック1502がベルト1420上に配置される時、開始することができる。プロセス3500はブロック3502に進み、スタック1502は個体化装置1440で受け取られ、ポジティブに重ねられた物品スタック1604が生成される。スタック1502は、ポジティブに重ねられた物品スタック1604をもたらすために個体化される。上述された個体化装置108の実施形態のいずれかを使用して、物品スタックを個体化されることができる。本明細書で使用されるように、個体化する(shingulate)又は個体化(shingulation)と言う用語は、ポジティブに重ねられた物品スタック1604を生成するためにスタック1502を押し出すプロセスを示すことができる。ブロック3504では、一つ以上のピッキング装置1410を使用して、一つ以上の物品をポジティブに重ねられた物品スタック1502からピッキングし、一つ以上の個別化された物品がもたらされる。本明細書に開示される個別化装置のいずれかを使用して、スタック1502から物品をピッキングし、かつ個別化することができる。本明細書で使用されるような個別化は、真空力を使用して、物品を有孔ベルトに引き寄せかつ保持し、有孔ベルトは、物品フィーダに沿って下流に単一の物品を搬送する。ブロック3506では、一つ以上の同期装置1424を使用して、一つ以上の個別化された物品を一つ以上の仕分け窓に送り出す。上述される同期装置1424を使用して、個別化された物品を仕分け窓に送り出すことができる。
幾つかの実施形態では、ポジティブに重ねられた物品スタック1604をもたらすことは、個体化装置1440の底部搬送ベルト1704及び有孔ベルト1706を使用して、スタック1502を剪断装置1708の方へ移動させることと、剪断装置1708を使用して、物品スタックに剪断力を加えることと、を含む。底部搬送ベルト1704は、第一の方向に延びる搬送表面を有し、有孔ベルト1706は、第一の方向とは異なる第二の方向に延びる表面を有する。第一の方向は実質的に水平方向であってよく、第二の方向は、実質的に、底部搬送ベルトに対して垂直方向であってよい。例えば、有孔ベルト1706は、底部搬送ベルト1704の略水平方向に対して直角であってよい。有孔ベルト1706は、底部搬送ベルト1704に隣接しており、一つ以上のベルト駆動1710を使用して、剪断装置1708の方へ下流方向に移動するように構成可能である。
幾つかの実施形態では、プロセス3500は、真空システムを使用して、有孔ベルト1706における一つ以上の開口部を通して吸引を施すことをさらに含む。例えば、一つ以上の物品を、有孔ベルト1706における一つ以上の開口部を通して物品にかけられる真空力によって、有孔ベルト1706の表面に保持することができる。スタック1502は、有孔ベルトに対して保持されており、かつ、底部搬送ベルト上に載っており、剪断装置1708の方へ下流方向に移動することができる。
幾つかの実施形態では、一つ以上の物品をポジティブに重ねられた物品スタック1604からピッキングすることは、第一のピッキング装置1410の真空弁1916を開放し、第一のピッキング装置1410の真空マニホルド1908を真空ユニットからの吸引に暴露することと、第一のピッキング装置1410の有孔ベルト1906における一つ以上の開口部を通して真空マニホルド1908から、一つ以上の物品のうちの1つに吸引を施すことと、一つ以上の開口部を通した吸引を使用して、物品を有孔ベルト1906に取り付けること、を含む。幾つかの実施形態では、一つ以上の個別化された物品を生成することは、モータを使用して有孔ベルト1906を取り付けられた物品と共に前方へ駆動させることによって、物品をポジティブに重ねられた物品スタック1604から分離することを含む。幾つかの実施形態では、個別化された物品は、ポジティブに重ねられた物品スタックによって実質的に完全に覆われたピッキング装置の列における最も下流のピッキング装置によって、ピッキングされ、かつ生成される。
幾つかの実施形態では、プロセス3500は、対応するピッキングゾーンに位置する二重防止装置1422を使用して、2つ以上の物品を一度に、ポジティブに重ねられた物品スタック1502からピッキングされないようにすることを、さらに含む。それぞれの対応するピッキングゾーンは、対応するピッキング装置1410と、二重防止装置1422とを含む。上述されるような二重防止装置112を使用して、2つ以上の物品を、例えば、図20Bに関して上述されるプロセスを使用して、一度にピッキングされないようにすることができる。例えば、プロセス3500は、二重防止装置の存在センサ1912を使用して第一の物品を検出することと、二重防止装置のエッジ検出センサ1910を使用して第二の物品のエッジを検出することであって、エッジ検出センサ1910は存在センサ1912の上流に位置付けられる、検出することと、エッジ検出センサ1910が第二の物品のエッジを検出する時間中に、存在センサ1912が第一の物品を検出する時、二重防止装置1422の真空ユニットを使用して第二の物品に吸引を施すこと、をさらに含むことができる。
幾つかの実施形態では、プロセス3500は、一つ以上の個別化された物品のそれぞれが出口地点に達する第一時点を、仕分け窓が出口地点に達する第二時点と同期させるために、物品スタックのそれぞれの物品の移動を制御することをさらに含む。出口地点は上述された連絡地点1416に対応する。例えば、上述された仮想窓を使用して、物品を仕分け窓と同期させることができる。幾つかの実施形態では、第一時点と第二時点との同期は、第一のピッキング装置がピッキングする第一の物品の位置、第一の物品の速度、仕分け窓の位置、仕分け窓の速度、複数のピッキング装置のそれぞれにおいて含まれる複数の有孔ベルトのそれぞれの加速レート、一つ以上の同期装置の加速レート、複数のピッキング装置のそれぞれにおいて含まれる複数の有孔ベルトのそれぞれの最大許容速度、個体化装置に含まれる有孔ベルトの最大許容速度、一つ以上の同期装置の最大許容速度、複数のピッキング装置のそれぞれにおいて含まれる複数の有孔ベルトのそれぞれの長さ、個体化装置において含まれる有孔ベルトの長さ、有孔ベルトの数、一つ以上の同期装置の長さ、及び、一つ以上の同期装置の数、のうちの1つ又は複数に基づいている。
幾つかの実施形態では、プロセス3500の個体化、ピッキング及び個体化、ならびに、同期は、ピッキング装置1410、二重防止装置1422、エッジ検出センサ1911、及び/又は、存在センサ1912を含むピッキングゾーンのみを使用して達成可能である。例えば、上述されるように、仕分け部は、物品スタックが個体化された状態から個別化された状態へ移行して、可変的に制御されるピッキングゾーンを使用して流動又は変動するピッキング地点を可能にすることができる。
多数の他の汎用又は特殊用途のコンピューティングシステム環境もしくは構成による技術が動作可能である。本発明による使用に適する場合がある周知のコンピューティングシステム、環境、及び/又は、構成の例は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルド又はラップトップ装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースシステム、プログラマブル家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、及び、上記システムもしくは装置のいずれかを含む分散コンピューティング環境などを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されるように、命令は、システムにおいて情報を処理するためのコンピュータ実装ステップを示す。命令は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ハードウェアにおいて実装可能であり、システムの構成要素によって行われる任意のタイプのプログラム済みステップを含む。
マイクロプロセッサは、ペンティアム(登録商標)プロセッサ、ペンティアム(登録商標)プロプロセッサ、8051プロセッサ、MIPS(登録商標)プロセッサ、パワーPC(登録商標)プロセッサ、又は、アルファ(登録商標)プロセッサなどの、任意の従来の汎用単一又はマルチチップマイクロプロセッサであってよい。さらに、マイクロプロセッサは、デジタル信号プロセッサ又はグラフィックプロセッサなどの任意の従来の特殊用途のマイクロプロセッサであってよい。マイクロプロセッサは典型的には、従来のアドレスライン、従来のデータライン、及び、一つ以上の従来の制御ラインを有する。
リナックス(登録商標)、ユニックス(登録商標)、又は、マイクロソフトウィンドウズ(登録商標)などの様々なオペレーティングシステムに接続したシステムを使用することができる。
システム制御は、C、C++、ベーシック、パスカル、又は、Javaなどの任意の従来のプログラミング言語で書くことが可能であり、従来のオペレーティングシステム下で運用可能である。C、C++、ベーシック、パスカル、Java(登録商標)、及び、FORTRANは、多くの商用コンパイラを使用して実行可能コードを作ることができる業界標準プログラミング言語である。Perl、Python、又は、Rubyといったインタプリタ型言語を使用して、システム制御を書くこともできる。
本明細書で開示される実施形態に関連して説明される様々な例示の論理ブロック、モジュール、回路、及び、アルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータ可読媒体において記憶され、かつ、プロセッサによって実行可能なソフトウェア、又は、その両方の組み合わせとして実装することができることを、当業者はさらに認識するであろう。ハードウェア及びソフトウェアのこの互換性を明確に例示するために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、及び、ステップが、概してその機能性に関して上述されている。このような機能性がハードウェア又はソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途及びシステム全体に課せられる設計制約に左右される。当業者であれば、それぞれの特定の用途について様々なやり方で記載された機能性を実装することができるが、このような実施形態による決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈されるべきではない。
本明細書に開示された実施形態に関連して記載される様々な例示的な論理ブロック、モジュール、及び、回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理装置、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、又は、本明細書に記載される機能を実行するように設計されたそれらの任意の組み合わせで実装又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってよいが、代替として、当該プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は、状態機械であってよい。プロセッサはまた、コンピューティング装置の組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連動する1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、又は、任意の他のそのような構成として実装され得る。
ソフトウェアで実装される場合、機能は、一つ以上の命令もしくはコードとしてコンピュータ可読媒体上で記憶されるか送信され得る。本明細書に開示された方法又はアルゴリズムのステップを、コンピュータ可読媒体上にあってよいプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールにおいて実装することができる。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にすることができる任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体及びコンピュータ通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、このようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMもしくは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶装置、又は、命令又はデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され、かつ、コンピュータによってアクセス可能な任意の他の媒体を含むことができる。さらに、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適正に呼ぶことができる。本明細書で使用されるようなディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクトディスク(CD)、レーザーディスク、光ディスク、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク、及び、ブルーレイディスクを含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、ディスク(disc)は、レーザーで光学的にデータを再生する。上記の組み合わせもコンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。さらに、方法又はアルゴリズムの動作は、機械可読媒体及びコンピュータ可読媒体上のコードならびに命令の1つ又は任意の組み合わせもしくはセットとしてあってよく、これらはコンピュータプログラム製品に組み込み可能である。
前述の説明は、本明細書に開示されたシステム、装置、及び、方法のある実施形態を詳述しているが、前述がいかに本文に詳細に開示されていても、多くのやり方で、システム、装置、及び、方法を実践できることは理解されるであろう。また、上記で述べられるように、本発明のある特徴又は態様を記載する時の特定の専門用語の使用は、当該専門用語が関連する技術の特徴又は態様の任意の特定的な特性を含むとして制限されるように、本明細書において再定義されていることを示唆していると取られるべきではないことは、留意すべきである。
記載された技術の範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることは、当業者には理解されるであろう。このような修正及び変更は実施形態の範囲内にあることが意図される。また、一実施形態に含まれる一部は他の実施形態と互換性があり、図示された実施形態の一部又は複数部を任意の組み合わせで他の図示された実施形態に含むことができることは、当業者には理解されるであろう。例えば、本明細書に記載された及び/又は図に示された様々な構成要素のいずれも、他の実施形態と組み合わせる、互換性がある、又は、それらから除外される場合がある。
本明細書における実質的にあらゆる複数形及び/又は単数形の用語の使用に対して、当業者は、状況及び/又は用途に適切なように、複数形から単数形に、及び/又は、単数形から複数形に変換することができる。様々な単数形/複数形の置き換えは、理解しやすいように、本明細書で明確に説明することができる。
一般に、本明細書において使用される用語は、概して「オープンな(open)」用語として意図されていることが、当業者には理解されよう(例えば、用語「含んでいる」は、「含んでいるが〜に限定されない」と解釈されるべきであり、用語「有する」は、「少なくとも有する」と解釈されるべきであり、用語「含む」は、「含むが〜に限定されない」と解釈されるべきである、など)。導入される請求項で具体的な数の記載が意図される場合、そのような意図は、当該請求項において明示的に記載されることになり、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、理解の一助として、添付の特許請求の範囲は、導入句「少なくとも1つの」及び「一つ以上の」を使用して請求項の記載を導入することを含有する場合がある。しかしながら、そのような句の使用は、同一の請求項が、導入句「一つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞を含む場合であっても、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのように導入される請求項の記載を含有する任意の特定の請求項を、単に1つのそのような記載を含有する実施形態に限定する、ということを示唆していると解釈されるべきではない(例えば、「a」及び/又は「an」は、典型的には、「少なくとも1つの」又は「一つ以上の」を意味すると解釈されるべきである)。同じことが、請求項の記載を導入するのに使用される定冠詞の使用にも当てはまる。また、導入される請求項の記載で具体的な数が明示的に記載されている場合でも、そのような記載は、典型的には、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるべきであることが、当業者には認識されよう(例えば、他の修飾語なしでの「2つの記載」の単なる記載は、典型的には、少なくとも2つの記載、又は2つ又はそれ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B及びC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、一般に、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを共に、A及びCを共に、B及びCを共に、ならびに/又は、A、B、及びCを共に、などを有するシステムを含むが、これらに限定されないことになる)。「A、B、又はC、などの少なくとも1つ」に類似の慣例表現が使用されている事例では、一般に、そのような構文は、当業者がその慣例表現を理解するであろうという意味で意図されている(例えば、「A、B、又はCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを共に、A及びCを共に、B及びCを共に、ならびに/又は、A、B、及びCを共に、などを有するシステムを含むが、これらに限定されないことになる)。2つ又はそれ以上の代替用語を提示する事実上いかなる離接語及び/又は句も、明細書、特許請求の範囲、又は、図面のどこにあっても、当該用語のうちの1つ、当該用語のいずれか、又は、両方の用語を含む可能性を企図すると理解されるべきであることが、当業者にはさらに理解されよう。例えば、句「A又はB」は、「A」又は「B」あるいは「A及びB」の可能性を含むことが理解されよう。
本明細書で引用した全ての文献は、それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる。参照により組み込まれる刊行物及び特許又は特許出願が本明細書に含有される開示と矛盾する範囲内で、本明細書はこのような何らかの矛盾する物に取って代わり、及び/又は、それに優先することを意図している。
本明細書で使用される用語「含む(comprising)」は、「含む(including)」、「含有する」、又は、「〜によって特徴付けられる」と同義であり、包括的又はオープンエンドであり、さらなる説明されない要素又は方法ステップを除外しない。
明細書及び特許請求の範囲で使用される成分、反応条件、及び、その他の量を表現する全ての数は、全ての事例で「約」という用語により修飾されると理解すべきである。従って、反対のことが示されていない限り、明細書及び添付の特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本発明が得ようと求める所望の性質に応じて変動できる。少なくとも、請求項の範囲と同等の原則の適用を限定しようとする試みとしてではなく、各数値パラメータは有効数字の数及び通常の概数化法を考慮して解釈すべきである。
上記説明は、本発明のいくつかの方法及び材料を開示している。本発明は、方法及び物質の点で修正を受け易いばかりでなく、製造方法及び機器の点で改造を受け易い。そのような修正は、本明細書に開示される本発明のこの開示又は実践を考慮することで、当業者に明らかになるであろう。それ故に、本発明を本明細書で開示される具体的な実施形態に限定することを意図するものでなく、本発明は、添付の特許請求の範囲に具体化される本発明の真の範囲及び趣旨の範囲内に入るあらゆる修正形及び代替形を包含することを意図する。
なお、本発明の実施の態様はつぎのとおりである。
[1]自動スタックフィーダであって、
フレームと、
間に開口部を画定するように前記フレーム上で互いに対して位置付けられる複数のベルトであって、物品スタックを包囲する容器を支持するように構成されている、複数のベルトと、
前記フレームに移動可能に接続される下側支持体であって、前記複数のベルト間の前記開口部のうちの少なくとも1つを通して部分的に延びるように移動可能であり、前記複数のベルトの第一の端の少なくとも一部と前記複数のベルトの第二の端の少なくとも一部との間で移動可能である、下側支持体と、
前記容器を開くとともに前記物品スタックの側面に支持圧力を供給するように構成されている上側支持体であって、前記複数のベルトの前記第一の端及び前記第二の端の少なくとも一部の間で移動可能である、上側支持体と、
前記複数のベルト、前記下側支持体及び前記上側支持体の移動を連係させるように構成されているコントローラと、
を備える、自動スタックフィーダ。
[2]前記上側支持体は、該上側支持体から下方に延びる上側タインを含み、前記下側支持体は、該下側支持体から上方に延びる下側タインを含む、[1]に記載のフィーダ。
[3]前記上側タイン及び前記下側タインは、互いに衝突することなく同じ平面内で噛み合うように互いからオフセットされる、[2]に記載のフィーダ。
[4]前記下側支持体は前記複数のベルトの下に配置され、前記下側タインは、前記複数のベルト間の前記開口部のうちの少なくとも1つと軸方向に位置合わせされる、[2]に記載のフィーダ。
[5]前記下側タインは、該下側タインを前記複数のベルト間の前記開口部を通して上方に駆動するように動作可能な駆動機構に接続される、[4]に記載のフィーダ。
[6]前記上側タインは、該上側タインを前記複数のベルトに向かって下方に駆動するように動作可能であるとともに前記上側タインを前記上側支持体に向かって上方に後退させるように動作可能な駆動機構に接続される、[2]に記載のフィーダ。
[7]前記上側支持体は、前記容器がベルトアセンブリ上に位置決めされている間に、上側パドルから下方に延びるとともに前記容器のドアに係合するように構成されているドア開放部材を備える、[1]に記載のフィーダ。
[8]容器を取り出すシステムであって、
物品スタックを包囲するように構成されている容器であって、ドア及び該容器の側面に形成される少なくとも1つのチャネルを含む、容器と、
フィーダであって、
第一の端及び第二の端を有するフレームであって、前記第二の端はシンギュレータを含む、フレームと、
前記フレーム上に配置されるベルトアセンブリであって、内部に配置される少なくとも1つの開口部を有し、前記容器及び前記物品スタックを支持するとともに該物品スタックを前記シンギュレータに向かって移動させるように構成されている、ベルトアセンブリと、
前記ベルトアセンブリの略下に配置される下側パドルであって、該下側パドルの一部は前記ベルトアセンブリの前記開口部を通して移動可能である、下側パドルと、
前記ベルトアセンブリの略上に配置される上側パドルであって、該上側パドルの少なくとも一部は、前記容器の前記側面に形成される前記少なくとも1つのチャネルを通って延びるように構成されている、上側パドルと、
を備え、
前記上側パドル及び前記下側パドルは、前記物品スタックが前記ベルトアセンブリ上にあるときに該物品スタックに対して支持圧力を提供するように構成されている、フィーダと、
を備える、システム。
[9]前記ベルトアセンブリは、間に開口部が配置される複数の平行なベルトを含む、[8]に記載のシステム。
[10]前記下側パドルは、前記複数の平行なベルト間に配置される前記開口部と位置合わせされる複数の下側タインを含む、[9]に記載のシステム。
[11]前記上側パドルは、前記容器の側面に形成される前記少なくとも1つのチャネルと位置合わせされる少なくとも1つの上側タインを含む、[8]に記載のシステム。
[12]前記上側パドルは、該上側パドルから下方に延びるとともに、前記容器が前記ベルトアセンブリ上に位置決めされると前記容器の前記ドアに係合するように構成されているドアオープナを含む、[8]に記載のシステム。
[13]少なくとも前記下側パドル、前記上側パドル及び前記ベルトアセンブリは駆動機構に接続され、前記システムは、前記下側パドル、前記上側パドル、前記ベルトアセンブリにそれぞれ接続される前記駆動機構を制御するように構成されているコントローラを備える、[8]に記載のシステム。
[14]前記駆動機構と通信して接続されるコントローラを更に備え、該コントローラは前記駆動機構の移動を指示するように構成されている、[13]に記載のシステム。
[15]前記下側パドルに接続される前記駆動機構は、前記下側パドルを第一の方向及び第二の方向に移動させるように動作可能である、[13]に記載のシステム。
[16]前記第一の方向は前記ベルトアセンブリに対して略平行であり、前記第二の方向は前記ベルトアセンブリに対して略垂直である、[15]に記載のシステム。
[17]前記上側パドルに接続される前記駆動機構は、前記上側パドルを第一の方向及び第二の方向に移動させるように動作可能である、[13]に記載のシステム。
[18]前記第一の方向は前記ベルトアセンブリに対して略平行であり、前記第二の方向は前記ベルトアセンブリに対して略垂直である、[17]に記載のシステム。
[19]前記コントローラは、前記容器が降ろされるときにベルトが実質的に連続的に移動することができるように、前記上側パドル、前記下側パドル及び前記ベルトの移動を同期させるように構成されている、[14]に記載のシステム。
[20]容器を取り出す方法であって、
フィーダを動作させるステップであって、該フィーダは、
第一の端及び第二の端を有するフレームであって、前記第二の端はシンギュレータを含む、フレームと、
前記フレームに配置されるベルトであって、内部に開口部を有し、物品を前記第二の端に向かって移動させて前記シンギュレータに接触させるように構成されている、ベルトと、
前記ベルトの上に配置される上側パドルと、
前記フレームに移動可能に接続されるとともに前記ベルトの下に少なくとも部分的に配置される下側パドルと、
を備える、ステップと、
前記下側パドルの少なくとも一部を、前記容器の位置よりも前記ベルトの前記第二の端により近接した位置において、前記ベルトに配置される開口部を通して上方に延ばすステップと、
前記ベルトの前記第一の端上で物品スタックを包囲する容器を受け取るステップであって、該容器は、ドア、及び、内部に少なくとも1つのチャネルが形成される後面を含む、ステップと、
前記上側パドルを用いて前記容器の前記ドアを開くステップであって、前記上側パドルは、前記フィーダの前記第一の端と前記第二の端との間で移動可能である、ステップと、
前記上側パドルの少なくとも一部を、前記容器の前記後面の前記チャネルを通して移動させるステップと、
前記容器内の前記物品スタックを、前記上側パドルの前記一部で支持するステップと、
前記上側パドルを前記フィーダの前記第二の端に向かって移動させ、それによって、前記物品スタックを前記容器の前記ドアを通じて押すとともに、前記物品スタック内の先頭の物品を、前記ベルトの上に延びる前記下側パドルの前記一部に対して衝突させる、ステップと、
を含む、方法。
[21]前記物品スタックを前記上側パドルと前記下側パドルとの間に挟んだままで、前記容器を前記フィーダから取り外すステップと、
前記下側パドルを、前記ベルトに配置される前記開口部を通して引き抜くステップと、
前記物品スタックを、前記ベルトを用いて前記シンギュレータに向かって前進させるとともに、前記上側パドルの前記少なくとも一部によって前記物品スタックを支持するステップと、
を更に含む、[20]に記載の方法。
[22]前記ベルトの上に延びる前記下側パドルの前記一部は、前記ベルトの前記第一の端において前記容器を受け取る前に第二の物品スタックを支持する、[20]に記載の方法。
[23]前記下側パドルを引き抜くステップは、前記容器からの前記物品スタック及び前記第二の物品スタックを併合させて単一の物品スタックにするステップを含む、[22]に記載の方法。
[24]前記物品スタックが前記フィーダの前記第二の端に向かって移動するときに、前記物品スタックが前記ベルトに対して略同じ角度に維持されるように、前記下側パドル及び前記ベルトの移動を同期させるステップを更に含む、[20]に記載の方法。
[25]前記容器を開くステップ及び前記容器内の前記物品スタックを支持するステップが前記ベルトの移動を変化させることなく行われるように、前記上側パドルの移動を前記ベルト及び前記下側パドルの移動と同期させるステップを更に含む、[24]に記載の方法。
[26]自動スタックフィーダにおいて物品を管理するシステムであって、
物品スタックを支持するように構成されているフレームと、
有孔駆動ベルトアセンブリであって、
内部に開口部を有する駆動ベルトと、
第一の端及び第二の端であって、該有孔駆動ベルトアセンブリの該第一の端は前記フレームに枢動可能に取り付けられ、該有孔駆動ベルトアセンブリの該第二の端は、該有孔駆動ベルトアセンブリの該第一の端の取り付けによって画定される回転軸を中心に枢動可能であり、前記駆動ベルトは該第一の端及び該第二の端を中心に回転可能に延びる、第一の端及び第二の端と、
を含む、有孔駆動ベルトアセンブリと、
前記フレームに接続されるとともに、前記物品スタックを前記駆動ベルトに対して移動させるように構成されているコンベヤと、
前記有孔駆動ベルトアセンブリに近接するセンサであって、前記物品スタックによって前記有孔駆動ベルトアセンブリの一部に加えられる力を検出するように構成されている、センサと、
前記センサから入力を受信するとともに、該受信した入力に基づいて前記コンベヤを制御するように構成されているコントローラと、
を備える、システム。
[27]前記有孔駆動ベルトアセンブリは、前記駆動ベルトの前記開口部を通して真空を作用させるように構成されている真空ユニットを備える、[26]に記載のシステム。
[28]前記有孔駆動ベルトアセンブリの前記枢動可能な取り付けは、前記物品スタックからの力に少なくとも部分的に起因する前記有孔駆動ベルトアセンブリの移動に抵抗するように構成されているばねを含む、[26]に記載のシステム。
[29]前記センサは、前記物品スタックによって前記有孔駆動ベルトアセンブリに加えられる圧力を感知するように構成されている、[26]に記載のシステム。
[30]前記センサは、前記第一の端の取り付けによって画定される回転軸を中心とした前記有孔駆動ベルトアセンブリの前記第二の端の移動に少なくとも部分的に起因して前記有孔駆動ベルトアセンブリに加えられる前記圧力を感知するように、前記有孔駆動ベルトアセンブリの前記第一の端に接続される、[29]に記載のシステム。
[31]前記センサは、前記物品スタックによって加えられる前記力に少なくとも部分的に従う、前記フレームに対する前記有孔駆動アセンブリの角度変位を感知するように構成されている、[26]に記載のシステム。
[32]前記コンベヤはベルト及びパドルを含み、該ベルト及び該パドルは独立して移動可能であり、該パドルは、前記物品スタックの垂直な支持を提供するように構成されており、前記ベルトは、前記物品スタックを前記有孔駆動ベルトアセンブリに向かって又は該有孔駆動ベルトアセンブリから離すように搬送するよう構成されている、[26]に記載のシステム。
[33]前記コントローラは、前記センサから受信した前記入力に応じて前記パドルの位置の調整を制御するか又は前記ベルトを移動させるように構成されている、[32]に記載のシステム。
[34]前記フレームに対する前記物品スタックの角度を検出するように位置付けられる光電センサを更に備える、[26]に記載のシステム。
[35]自動スタックフィーダ管理方法であって、
コンベヤ上に一つ以上の物品を受け取るステップと、
内部に開口部を有する駆動ベルトを含む駆動ベルトアセンブリを動作させるステップであって、前記駆動ベルトアセンブリの端はフレームに枢動可能に取り付けられ、前記駆動ベルトアセンブリの自由端は、前記取り付けられる端によって画定される回転軸を中心に回転可能である、ステップと、
前記一つ以上の物品によって前記駆動ベルトアセンブリに加えられる力を感知するステップと、
前記感知した力に基づいて前記コンベヤの位置を制御し、それによって、物品スタックの位置を制御する、ステップと、
を含む、方法。
[36]前記駆動ベルトアセンブリを介して作用される真空を用いて、物品を前記一つ以上の物品から個別化するステップを更に含む、[35]に記載の方法。
[37]前記有孔駆動ベルトの前記枢動可能な取り付けは、前記一つ以上の物品によって加えられる力に少なくとも部分的に起因する前記有孔駆動ベルトアセンブリの移動に抵抗するばねを含む、[35]に記載の方法。
[38]前記力を感知するステップは、前記一つ以上の物品によって前記有孔駆動ベルトアセンブリに加えられる圧力を感知するステップを含む、[35]に記載の方法。
[39]前記一つ以上の物品によって前記有孔駆動ベルトアセンブリに加えられる前記圧力を感知するステップは、前記取り付けられる端の取り付けによって画定される前記回転軸を中心とした前記有孔駆動ベルトアセンブリの移動に少なくとも部分的に起因して前記有孔駆動ベルトアセンブリに加えられる圧力を感知するステップを含む、[38]に記載の方法。
[40]前記力を感知するステップは、前記一つ以上の物品によって加えられる前記力に少なくとも部分的に従う、前記フレームを基準とした前記有孔駆動ベルトアセンブリの前記自由端の角度変位を感知するステップを含む、[35]に記載の方法。
[41]前記コンベヤは、独立して移動可能なベルト及びパドルを含み、該ベルトは、前記一つ以上の物品を前記有孔駆動ベルトアセンブリに向かって又は該有孔駆動ベルトアセンブリから離すように搬送するよう構成されており、前記パドルは、前記物品スタックを支持するように構成されており、前記コンベヤを制御するステップは、少なくとも前記ベルト又は前記パドルを移動させて前記有孔駆動ベルトアセンブリに対する前記一つ以上の物品の位置を調整するステップを含む、[35]に記載の方法。
[42]光電センサを用いて前記フレームに対する前記一つ以上の物品の角度を感知するステップ、及び前記一つ以上の物品の前記感知した角度に応じて前記コンベヤを制御するステップを更に含む、[35]に記載の方法。
[43]スタックフィーダであって、
フレームと、
前記フレームに接続されるシンギュレータと、
前記フレーム上に配置されるコンベヤであって、物品スタック及び容器を受け取るように構成されており、前記物品スタック及び前記容器を前記シンギュレータに向かって移動させるように更に構成されている、コンベヤと、
前記フレームに接続されるモータと、
前記モータに接続されるとともにベルトに対して実質的に平行に位置合わせされるスタックガイドであって、前記物品スタックのエッジに接触するように構成されている一続きの表面を含む、スタックガイドと、
を備え、
前記モータは、前記スタックガイドを第一位置から第二位置に移動させ、前記コンベヤ上に前記容器を受け取ることに対応するように動作可能である、スタックフィーダ。
[44]前記コンベヤ上の前記容器の存在を検出するように構成されているセンサと、
前記センサ及び前記モータと通信するコントローラであって、前記コンベヤ上の前記容器の存在の検出に応じて、前記モータの移動を制御し、前記スタックガイドを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させるように構成されているコントローラと、
を更に備える、[43]に記載のスタックフィーダ。
[45]前記スタックガイドは、前記第一位置にあるとき、前記物品スタックに接触し、前記スタックガイドは、前記第二位置にあるとき、前記容器に接触し、前記物品スタックには接触しない、[44]に記載のスタックフィーダ。
[46]前記容器の存在が検出されると、前記コントローラは、前記第一位置から前記第二位置への前記スタックガイドの移動を制御するように構成されている、[45]に記載のスタックフィーダ。
[47]前記容器の非存在が検出されると、前記コントローラは、前記第二位置から前記第一位置への前記スタックガイドの移動を制御するように構成されている、[45]に記載のスタックフィーダ。
[48]容器を取り出すシステムであって、
物品を保持するように構成されている容器と、
自動スタックフィーダであって、
シンギュレータと、
第一の物品スタック及び前記容器を受け取るように構成されているコンベヤであって、前記容器は内部に第二の物品スタックを有し、該コンベヤは、前記第一の物品スタック及び前記容器を前記シンギュレータに向かって移動させるように更に構成されている、コンベヤと、
前記コンベヤに対して実質的に平行に位置合わせされるスタックガイドであって、前記第一の物品スタック及び前記第二の物品スタックのエッジに接触するように構成されている一続きの実質的に垂直な表面を含み、第一位置から第二位置に移動可能である、スタックガイドと、
前記コンベヤ上の前記容器の存在を検出するように構成されているセンサと、
前記センサと通信するとともに、前記コンベヤ上の前記容器の存在に応じて前記第一位置と前記第二位置との間での前記スタックガイドの移動を制御するように構成されている、コントローラと、
を備える、自動スタックフィーダと、
を備える、システム。
[49]前記スタックガイドは、前記コントローラと通信するモータを更に備え、該モータは、前記スタックガイドを前記第一位置と前記第二位置との間で移動させるように構成されている、[48]に記載のシステム。
[50]前記センサは、前記コンベヤ上の前記容器の非存在を検出するように更に構成されており、前記コントローラは、前記容器の前記非存在に応じて前記第二位置と前記第一位置との間での前記スタックガイドの移動を制御するように構成されている、[48]に記載のシステム。
[51]前記容器の存在が検出されると、前記コントローラは、前記スタックガイドを前記第一位置から前記第二位置に移動させるように構成されており、前記容器の非存在が検出されると、前記コントローラは、前記スタックガイドを前記第二位置から前記第一位置に移動させるように構成されている、[48]に記載のシステム。
[52]物品を仕分けする方法であって、
スタックガイドを備えるスタックフィーダを動作させるステップと、
自動スタックフィーダのコンベヤ上に、内部に第一の物品スタックを有する容器を受け取るステップと、
前記コンベヤ上の前記容器の存在を検出するステップと、
前記容器の前記検出された存在に応じて前記スタックガイドを移動させるステップと、
前記第一の物品スタックを前記容器から取り出すステップと、
前記容器の非存在を検出するステップと、
前記容器の前記非存在に応じて前記スタックガイドを移動させるステップと、
を含む、方法。
[53]前記容器の前記検出された存在に応じて前記スタックガイドを移動させるステップは、該スタックガイドを第一位置から第二位置に移動させるステップを含み、前記容器の前記非存在に応じて前記スタックガイドを移動させるステップは、該スタックガイドを前記第二位置から前記第一位置に移動させるステップを含む、[52]に記載の方法。
[54]第二の物品スタックを前記容器から取り出すステップは、
前記第一の物品スタックを前記容器から前記コンベヤ上に移動させるステップと、
前記第一の物品スタックを、前記コンベヤ上に既にある第二の物品スタックと組み合わせるステップと、
前記容器を前記コンベヤから取り出すステップと、
を含む、[52]に記載の方法。
[55]自動スタックフィーダであって、
物品スタックを受け取るとともにポジティブに重ねられた物品スタックを生成するように構成されている個体化装置と、
一つ以上の物品を前記ポジティブに重ねられた物品スタックからピッキングするとともに、個別化された一つ以上の物品を生成するように構成されている複数のピッキング装置と、
前記個別化された一つ以上の物品を一つ以上の仕分け窓に送り出すように構成されている一つ以上の同期装置と、
を備える、自動スタックフィーダ。
[56]前記個体化装置は、
第一の方向に延びる搬送面を有する底部搬送ベルトと、
剪断装置と、
前記第一の方向とは異なる第二の方向に延びる表面を有する有孔ベルトであって、前記底部搬送ベルトに隣接し、該底部搬送ベルト及び該有孔ベルトは、前記物品スタックを前記剪断装置に向かって移動させるように構成されており、前記剪断装置は、前記物品スタックの一部に剪断力を付与し、前記ポジティブに重ねられた物品スタックを生成するように構成されている、有孔ベルトと、
を備える、[55]に記載の自動スタックフィーダ。
[57]前記有孔ベルトの一つ以上の開口部を通して吸引を施すように構成されている真空システムを更に備える、[56]に記載の自動スタックフィーダ。
[58]前記個体化装置は、
複数の底部搬送ベルトであって、各底部搬送ベルトは、第一の方向に延びる搬送面を有する、複数の底部搬送ベルトと、
剪断装置と、
複数の有孔ベルトであって、各有孔ベルトは、前記第一の方向とは異なる第二の方向に延びる表面を有し、前記複数の底部搬送ベルトのうちの少なくとも1つに隣接し、前記複数の底部搬送ベルトのうちの少なくとも1つ及び該複数の有孔ベルトのうちの少なくとも1つは、前記物品スタックを前記剪断装置に向かって移動させるように構成されており、前記剪断装置は、前記物品スタックの一部に剪断力を付与し、前記ポジティブに重ねられた物品スタックを生成するように構成されている、複数の有孔ベルトと、
を備える、[55]に記載の自動スタックフィーダ。
[59]前記複数のピッキング装置の各々は、
その表面に一つ以上の開口部を有する垂直な向きの有孔ベルトであって、モータによって駆動されるように構成されている、垂直な向きの有孔ベルトと、
前記有孔ベルトに隣接して位置付けられる真空マニホルドと、
前記真空マニホルドを通して吸引を施すように構成されている真空ユニットであって、前記真空マニホルドは、前記有孔ベルトの前記表面の前記一つ以上の開口部を通して吸引を施すように構成されている、真空ユニットと、
前記真空ユニットによって前記真空マニホルドに付与される吸引の量を制御するように構成されている真空弁と、
を備える、[55]に記載の自動スタックフィーダ。
[60]前記複数のピッキング装置の各々は、
前記ポジティブに重ねられた物品スタックから物品をピッキングするように構成されており、前記真空弁を開くとともに前記真空マニホルドを前記真空ユニットからの吸引に暴露することを含み、前記真空マニホルドは、前記有孔ベルトの前記一つ以上の開口部を通して吸引を施し、前記物品を前記有孔ベルトに取り付け、
個別化された物品を生成するように構成されており、前記モータを用いて、前記有孔ベルトを前記取り付けられた物品とともに前方に駆動することによって、前記物品を前記ポジティブに重ねられた物品スタックから分離すること、を含む、[59]に記載の自動スタックフィーダ。
[61]前記複数のピッキング装置の各々は、それぞれのピッキングソーンに位置付けられ、各それぞれのピッキングソーンは、ピッキング装置、及び、該ピッキング装置に対向する二重防止装置を含み、該二重防止装置は、一度に2つ以上の物品が前記ポジティブに重ねられた物品スタックからピッキングされることを防止するように構成されている、[59]に記載の自動スタックフィーダ。
[62]前記二重防止装置は、
第一の物品を検出するように構成されている存在センサと、
前記存在センサの上流に位置決めされるとともに第二の物品のエッジを検出するように構成されているエッジ検出センサと、
前記エッジ検出センサが前記第二の物品のエッジを検出する期間中に、前記存在センサが前記第一の物品を検出すると、前記第二の物品に吸引を施すように構成されている真空ユニットと、
を含む、[61]に記載の自動スタックフィーダ。
[63]前記一つ以上の同期装置は、ピンチホイールモータによって可変速度で駆動される対になったピンチホイールの群を含む、[55]に記載の自動スタックフィーダ。
[64]前記個別化された一つ以上の物品のそれぞれが出口点に到達する第一時点と仕分け窓が該出口点に到達する第二時点とを同期させるために、前記物品スタックの各物品の移動を制御するように構成されているコントローラを更に備える、[55]に記載の自動スタックフィーダ。
[65]前記第一時点と前記第二時点との同期は、第一のピッキング装置がピッキングする第一の物品の位置、該第一の物品の速度、前記仕分け窓の位置、前記仕分け窓の速度、前記複数のピッキング装置の各々に含まれる複数の有孔ベルトのそれぞれの加速度、前記一つ以上の同期装置の加速度、前記複数のピッキング装置の各々に含まれる前記複数の有孔ベルトのそれぞれの最大許容速度、前記個体化装置に含まれる有孔ベルトの最大許容速度、前記一つ以上の同期装置の最大許容速度、前記複数のピッキング装置の各々に含まれる前記複数の有孔ベルトのそれぞれの長さ、前記個体化装置に含まれる前記有孔ベルトの長さ、有孔ベルトの数、前記一つ以上の同期装置の長さ、及び、前記一つ以上の同期装置の数、のうちの1つ以上に基づく、[64]に記載の自動スタックフィーダ。
[66]自動スタックフィーダにおいて物品を管理する方法であって、
物品スタックを個体化装置において受け取り、ポジティブに重ねられた物品スタックを生成するステップと、
一つ以上のピッキング装置を用いて一つ以上の物品を前記ポジティブに重ねられた物品スタックからピッキングし、個別化された一つ以上の物品を生成するステップと、
一つ以上の同期装置を用いて前記個別化された一つ以上の物品を一つ以上の仕分け窓に送り出すステップと、
を含む、方法。
[67]前記ポジティブに重ねられた物品スタックを生成するステップは、
前記個体化装置の底部搬送ベルト及び有孔ベルトを用いて前記物品スタックを剪断装置に向かって移動させるステップであって、前記底部搬送ベルトは第一の方向に延びる搬送面を有し、前記有孔ベルトは、前記第一の方向とは異なる第二の方向に延びる表面を有する、ステップと、
前記剪断装置を用いて前記物品スタックに剪断力を付与するステップと、
を含む、[66]に記載の方法。
[68]真空システムを用いて前記有孔ベルトの一つ以上の開口部を通して吸引を施すステップを更に含む、[67]に記載の方法。
[69]前記一つ以上の物品を前記ポジティブに重ねられた物品スタックからピッキングするステップは、
第一のピッキング装置の真空弁を開いて該第一のピッキング装置の真空マニホルドを真空ユニットからの吸引に暴露するステップと、
前記真空マニホルドから前記第一のピッキング装置の有孔ベルトの一つ以上の開口部を通して前記一つ以上の物品のうちの1つに吸引を施すステップと、
吸引を用いて前記一つ以上の開口部を通して前記有孔ベルトに物品を取り付けるステップと、
を含む、[66]に記載の方法。
[70]前記個別化された一つ以上の物品を生成するステップは、モータを用いて、前記有孔ベルトを前記取り付けられた物品とともに前方に駆動することによって、物品を前記ポジティブに重ねられた物品スタックから分離するステップを含む、[69]に記載の方法。
[71]前記個別化された物品は、前記ポジティブに重ねられた物品スタックによって実質的に完全に覆われる、ピッキング装置の列の最も下流のピッキング装置によってピッキングされるとともに生成される、[70]に記載の方法。
[72]前記方法は、それぞれのピッキングソーンに位置付けられる二重防止装置を用いて、一度に2つ以上の物品が前記ポジティブに重ねられた物品スタックからピッキングされることを防止するステップを更に含み、各それぞれのピッキングソーンはそれぞれのピッキング装置を含む、[70]に記載の方法。
[73]前記二重防止装置の存在センサを用いて第一の物品を検出するステップと、
前記二重防止装置のエッジ検出センサを用いて第二の物品のエッジを検出するステップであって、前記エッジ検出センサは前記存在センサの上流に位置決めされる、検出するステップと、
前記エッジ検出センサが前記第二の物品のエッジを検出する期間中に、前記存在センサが前記第一の物品を検出すると、前記真空ユニットを用いて前記第二の物品に吸引を施すステップと、
を更に含む、[72]に記載の方法。
[74]前記個別化された一つ以上の物品のそれぞれが出口点に到達する第一時点と仕分け窓が該出口点に到達する第二時点とを同期させるために、前記物品スタックの各物品の移動を制御するステップを更に含む、[66]に記載の方法。
[75]前記第一時点と前記第二時点との同期は、第一のピッキング装置がピッキングする第一の物品の位置、該第一の物品の速度、前記仕分け窓の位置、前記仕分け窓の速度、複数のピッキング装置の各々に含まれる複数の有孔ベルトのそれぞれの加速度、前記一つ以上の同期装置の加速度、前記複数のピッキング装置の各々に含まれる前記複数の有孔ベルトのそれぞれの最大許容速度、前記個体化装置に含まれる有孔ベルトの最大許容速度、前記一つ以上の同期装置の最大許容速度、前記複数のピッキング装置の各々に含まれる前記複数の有孔ベルトのそれぞれの長さ、前記個体化装置に含まれる前記有孔ベルトの長さ、有孔ベルトの数、前記一つ以上の同期装置の長さ、及び、前記一つ以上の同期装置の数、のうちの1つ以上に基づく、[74]に記載の方法。
[76]回転防止装置を更に備える、[56]に記載の自動スタックフィーダ。
[77]前記回転防止装置は、
ベースと、
前記有孔ベルトに近接して配置される、前記ベースに接続されるトーション要素と、
前記トーション要素に連結される回転可能な部材であって、前記トーション要素の中心を通って延びる軸を中心に少なくとも第一位置と第二位置との間で回転可能である、回転可能な部材と、
前記回転可能な部材に連結されるとともに、前記ベースに対して垂直な軸を中心に旋回するように構成されている旋回部材と、
を備え、
前記回転可能な部材が前記第一位置にあるとき、前記旋回部材の外面は前記有孔ベルトに接触し、
前記回転可能な部材が前記第二位置にあるとき、前記トーション要素は、前記回転可能な部材を介して前記旋回部材にトルクを作用させ、該旋回部材の前記外面は、同様に前記有孔ベルトに接触する物品に接触して該物品に力を付与する、[76]に記載の自動スタックフィーダ。
[78]前記トーション要素は、前記ベースに接続される構造的な支持部材内又は該構造的な支持部材の周りに配置される螺旋ねじりばねである、[77]に記載の装置。
[79]前記回転可能な部材は、駆動ベルトが前記物品を前記旋回部材に接触させると、前記第一位置から前記第二位置に向かって移行するように構成されている、[77]に記載の装置。
[80]中心軸は、前記回転可能な部材の長軸に対して垂直に延びる、[77]に記載の装置。
[81]前記旋回部材によって前記物品に付与される前記力は摩擦力を含む、[77]に記載の装置。
[82]前記旋回部材は、ホイールシャフトに回転可能に配置される複数のホイールを含み、前記ホイールシャフトは前記回転可能な部材に連結される、[77]に記載の装置。
[83]
各物品への破損を低減しながら物品スタックを個別化する方法であって、
物品スタックを前方に移動させるステップと、
前記物品スタックから最前方の物品を分離するとともに横方向に加速させるステップと、
力を前記最前方の物品の後面に付与し、該最前方の物品の横方向への加速中の前記後面の上方への動きに抵抗するステップと、
を含み、
前記力は、トーション要素に間接的に連結される旋回部材によって前記後面に付与される、方法。
[84]前記力は、前記旋回部材に連結されるレバーアームが、前記トーション要素を通って延びる軸を中心に第一位置から第二位置に回転し、それによって、前記トーション要素に前記レバーアームに対してトルクを作用させるときに、前記旋回部材によって付与される摩擦力を含む、[83]に記載の方法。