[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6377919B2 - 温度センサ - Google Patents

温度センサ Download PDF

Info

Publication number
JP6377919B2
JP6377919B2 JP2014045245A JP2014045245A JP6377919B2 JP 6377919 B2 JP6377919 B2 JP 6377919B2 JP 2014045245 A JP2014045245 A JP 2014045245A JP 2014045245 A JP2014045245 A JP 2014045245A JP 6377919 B2 JP6377919 B2 JP 6377919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
separator
temperature sensor
measuring element
temperature measuring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014045245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015169565A (ja
Inventor
哲志 水谷
哲志 水谷
金重 慶一
慶一 金重
勤 畠山
勤 畠山
陽揮 辻森
陽揮 辻森
智 白木
智 白木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
TDK Corp
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp, Toyota Motor Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2014045245A priority Critical patent/JP6377919B2/ja
Publication of JP2015169565A publication Critical patent/JP2015169565A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6377919B2 publication Critical patent/JP6377919B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)

Description

本発明は、温度センサに係り、測温素子とリード線をケースに挿入し樹脂を充填して形成される温度センサに関する。
特許文献1には、先端のサーミスタとそこから引き出される電線を樹脂で包み込んだ温度センサの製造方法として、金型のキャビティ内にサーミスタと電線を配置し、樹脂注入前に筒状治具でこれらを周方向から保持し、樹脂注入に従って筒状治具をキャビティ外に後退させることが開示されている。これによって、樹脂注入圧によるサーミスタの位置の偏りを抑制できると述べられている。
特開2013−149807号公報
測温素子とリード線をケースに挿入し樹脂を充填する場合、ケース内における測温素子の位置が正確でないと、測温精度がばらつく。特許文献1の方法では、サーミスタの位置が偏らないようにできるが、ケース内における測温素子の位置が正確には定まらない。
本発明の目的は、測温素子の位置がより正確な温度センサを提供することである。
本発明に係る温度センサは、測温素子と、測温素子に接続され複数のリード線と、底面と側面と底面に対向する開口部とを有し、測温素子を内部に収容し樹脂が充填されケースと、ケース内において、測温素子の位置を確保しながら保持し、複数のリード線を分離して搭載したセパレータと、を備え、セパレータは、ケースの内側面に当接して、ケースの底面と開口部とを結ぶ方向であるケースの長手方向に垂直なケース断面における測温素子の位置決めを行う断面位置決め部と、ケースの長手方向に延びるセパレータ底板部の上面から突き出す4つの壁部によって区画され測温素子の外形に合わせて設定された広さを有する測温素子保持領域と、を有することを特徴とする。
本発明に係る温度センサにおいて、断面位置決め部は、ケース断面における方向のうち、複数のリード線が分離されて配列される方向を幅方向とし、幅方向に垂直な方向を高さ方向として、ケース断面における幅方向の内側面に当接する幅方向位置決め部と、ケース断面における高さ方向の内側面に当接する高さ方向位置決め部と、を含むことが好ましい。
本発明に係る温度センサにおいて、セパレータは、複数のリード線の間に配置され、各リード線を互いに分離して保持し、頂部がケース断面における高さ方向の内側面に当接する分離壁を有し、高さ方向位置決め部は、分離壁の頂部であることが好ましい。
本発明に係る温度センサにおいて、測温素子保持領域は、セパレータの長手方向に沿った先端部に設けられた測温素子ストッパ部と、測温素子ストッパ部の両側に所定間隔で離間して配置された2つの測温素子位置決め壁部と、測温素子ストッパ部からセパレータの長手方向に所定間隔で離間して配置された分離壁の先端部と、によって区画された領域であることが好ましい。
本発明に係る温度センサにおいて、セパレータは、ケースの長手方向に対する位置決めを行う長手方向位置決め部を有することが好ましい。
本発明に係る温度センサにおいて、ケースの長手方向に沿って延びる方向をセパレータの長手方向として、長手方向位置決め部は、セパレータの長手方向の端部であることが好ましい。
本発明に係る温度センサにおいて、長手方向位置決め部は、セパレータのケース開口側端部に形成された折れ曲がり部であることが好ましい。
上記構成によれば、温度センサは、測温素子に接続される複数のリード線を分離するセパレータを用いて測温素子をケース内に収容し、樹脂で充填される。ここで、セパレータは、ケースの内側面に当接してケースの長手方向に垂直なケース断面における位置決めを行う断面位置決め部を有するので、簡易に、ケース断面における測温素子の位置をより正確に定めることができる。
また、温度センサにおいて、セパレータは、複数のリード線の間に配置され、各リード線を互いに分離して保持する分離壁を有するので、複数のリード線の間の電気絶縁性を確保でき、リード線の間の短絡を防止できる。
また、温度センサにおいて、断面位置決め部は、ケース断面における幅方向の内側面に当接する幅方向位置決め部と、ケース断面における高さ方向の内側面に当接する高さ方向位置決め部とを含むので、簡易に、ケース断面における測温素子の幅方向位置と高さ方向位置をさらに正確に定めることができる。
また、温度センサにおいて、セパレータは、複数のリード線の間に配置される分離壁の頂部がケース断面における高さ方向の内側面に当接するので、ケース断面における測温素子の高さ方向位置をより簡易な方法で定めることができる。
また、温度センサにおいて、セパレータは、ケースの長手方向に対する位置決めを行う長手方向位置決め部を有するので、簡易に、ケース内の長手方向における測温素子の位置を正確に定めることができる。
また、温度センサにおいて、セパレータの長手方向端部を用いてケースの長手方向に対する位置決めを行うことができるので、より簡易に、ケース内の長手方向における測温素子の位置を正確に定めることができる。
また、温度センサにおいて、長手方向位置決め部として、セパレータのケース開口側端部に形成された折れ曲がり部を有し、この折れ曲がり部を用いて長手方向位置決めが行われる。これにより、簡易に、ケース内の長手方向における測温素子の位置をさらに正確に定めることができる。
本発明に係る実施の形態の温度センサの斜視図である。ここでは、ケースを透明としその内部が見えるように示した。(a)は表面側から見た斜視図で(b)は(a)をひっくり返して裏面側から見た斜視図である。 図1について、測温素子等の挿入口の側から見た図である。 本発明に係る実施の形態の温度センサにおいて、測温素子等が搭載されたセパレータをケースから引き出した状態を示す斜視図である。 本発明に係る実施の形態の温度センサにおけるセパレータの斜視図である。 本発明に係る実施の形態の温度センサにおけるセパレータの幅方向位置決め機能を示す図である。 本発明に係る実施の形態の温度センサにおけるセパレータの高さ方向位置決め機能を示す図である。 本発明に係る実施の形態の温度センサにおけるセパレータの長手方向位置決め機能を示す図である。 本発明に係る実施の形態の温度センサにおけるセパレータの形態を示す図で、(a)は基本形態、(b)は長手方向位置決め部の他の形態、(c)は幅方法位置決め部の他の形態、(d)は幅方向位置決め部と高さ方向位置決め部の別の形態を、それぞれ示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき詳細に説明する。以下に述べる材質、寸法等は、説明のための例示であって、温度センサの仕様等により、適宜変更が可能である。また、以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、温度センサ10の斜視図である。温度センサ10は、ケース12と、ケース12の内部空間14に収容される測温素子20、測温素子20から引き出される2本のリード線22,23、セパレータ40と、これらを収容後ケース12の内部空間14に充填される樹脂58とで構成される。ケース12は不透明であるが、図1以下では、ケース12の内部空間14における配置状態が分かるように、ケース12を透明視して示す。
図1には(a)と(b)が示されているが、(a)を表面側から見た斜視図とすると(b)は、(a)をひっくり返して裏面側から見た斜視図である。これらの方向が分かるように、図1では、互いに直交する3つの方向としてX方向、Y方向、Z方向を示した。X方向は、リード線22,23が並ぶ方向であり、これを幅(W)方向と呼ぶ。Y方向は、リード線22,23が並ぶ方向に対し直交し、リード線22,23が延伸する方向に対しても直交する方向で、これを高さ(H)方向と呼ぶ。Z方向は、ケース12で言えば、底面と開口部とを結ぶ方向で、リード線22,23で言えば、リード線22,23が延伸する方向で、これを長手(L)方向と呼ぶ。
この温度センサ10は、ケース12の内部空間14における測温素子20を正確に位置決めするために、高さ(H)方向の位置決めを行う高さ方向位置決め部50、幅(W)方向の位置決めを行う幅方向位置決め部52,53、長手(L)方向の位置決めを行う長手方向位置決め部54を有するセパレータ40を用いる。
図2は、温度センサ10を挿入口16の側から見た図である。セパレータ40の高さ方向位置決め部50は、高さ方向に延び、2本のリード線22,23を分離する分離壁であって、その頂部は、ケース12の内部空間14の内側面と当接される。セパレータ40の幅方向位置決め部52,53は、幅方向に延び、2本のリード線22,23を搭載して保持する板部で、その幅方向の端部は、ケース12の内部空間14の内側面と当接される。
高さ方向位置決め部50と幅方向位置決め部52,53によって、ケース12の内部空間14の長手方向に垂直な断面において、セパレータ40を正確に位置決めでき、また、リード線22,23及びその先端の測温素子20を正確に位置決めすることができる。したがって、高さ方向位置決め部50と幅方向位置決め部52,53は、セパレータ40のケース12における内部空間14の断面位置決め部である。セパレータ40の位置決め機能のさらなる詳細については後述する。
ケース12は、底面と側面と底面に対向する開口部からなり、Z方向に長い略直方体の外形を有し、Z方向に直交する断面が長円形の内部空間14を有する収納容器である。内部空間14の+Z方向の一方端は、先狭まり形状の内底部となり、−Z方向の他方端は開口し、測温素子20等の挿入口16となる。挿入口16は、図1(b)に示されるように、裏面側に切欠部18が設けられる。切欠部18は、表面側の−Z方向の端部から+Z方向にΔLだけ入った切欠位置19を有する。樹脂58は、内部空間14の内底部からこの切欠位置19まで充填される。
かかるケース12は、適当な樹脂材料を用いて所定の形状に成形したものを用いることができる。成形方法としては射出成形を用いることができる。樹脂材料としては、射出成形に適した樹脂を用いることができる。例えば、エポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等を用いることができる。なお、樹脂材料として不透明なものを用いられるが透明であっても構わない。
内部空間に充填される樹脂58は、適当な耐熱性を有する樹脂を用いることができる。例えば、エポキシ樹脂等を用いることができる。
図3は、ケース12の内部空間14に収納される部分を示す図である。内部空間14には、セパレータ40と、これに搭載される測温素子20と、測温素子20から引き出されるリード線22,23とが収納される。
測温素子20は、温度検出素子で、例えばサーミスタが用いられる。サーミスタは、温度変化に対して電気抵抗の変化の大きい抵抗体であるので、その両端子からリード線22,23を引き出し、外部の測定回路においてリード線22,23の間に所定の電圧を印加し、そのときの電流値を測定することで温度を検出することができる。
リード線22,23は、測温素子20の両端子に接続される2本の信号線である。信号線の数は2本以上であればよく、2本に限られない。リード線22,23は、測温素子20からケース12の挿入口16まで、次第に外径を太くしながら引き出される。図3の例では、リード線22,23は、測温素子20から引き出される導体単線24,25、これに絶縁被覆を付加した絶縁被覆線26,27を経て、中継部28,29において線径の太い導体撚線に接続して絶縁被覆付き撚線30,31とし、さらに丈夫な絶縁チューブで保護した引出線32,33となる。これは一例であって、例えば、引出線32,33の外径や絶縁チューブ等は、温度センサ10の仕様に応じて適宜変更される。
セパレータ40は、測温素子20の位置を確保しながら保持し、2本のリード線22,23を互いに分離して搭載する絶縁体部品である。セパレータ40の外形は、図2で説明したように、ケース12の内部空間14に対し、位置決めを行う機能を有する。
図4は、セパレータ40を示す斜視図である。セパレータ40は、測温素子20を保持する先端側が先細りで、後端側が翼状に広がるグライダ状の形状を有する。セパレータ40は、先端側からケース12の内部空間14に挿入され、そのとき、後端側は、ケース12の挿入口16の位置に来る。
セパレータ40の先端部には、測温素子ストッパ部42と、測温素子ストッパ部42の両側に所定間隔で離間して配置される2つの測温素子位置決め壁部43,44が設けられる。また、測温素子ストッパ部42から長手方向に所定間隔で離間しそこから長手方向に沿って後端側に延びる仕切壁部48が設けられる。これらは、長手方向に沿って細長く延びる底板部46の上に高さ方向に突き出して設けられる。測温素子ストッパ部42、2つの測温素子位置決め壁部43,44と、仕切壁部48の先端と、底板部46の上面とで区画される領域56の広さは、測温素子20の外形に合わせて設定され、この領域56に測温素子20が位置決めされて保持される。すなわち、領域56は測温素子20の保持領域である。
仕切壁部48は、底板部46の中央部に長手方向に沿って配置され、図3に示すように、その両側に2本のリード線22,23のそれぞれが分離されて配置される。すなわち、仕切壁部48の−X側の壁面と底板部46の上面で区画される領域にリード線23が配置され、仕切壁部48の+X側の壁面と底板部46の上面で区画される領域にリード線22が配置される。
仕切壁部48の高さ方向に沿った高さは、先端側から後端側に行くに従い、最初は一定高さを維持し、その後次第に高さが高くなり、高さ方向位置決め部50の所で最大高さになる。仕切壁部48の幅方向に沿った壁厚さも、最初は一定幅を維持し、その後次第に幅が広くなり、高さ方向位置決め部50の所で最大幅となる。底板部46の幅寸法も先端側から高さ方向位置決め部50に向かうにつれて次第に幅広となり、高さ方向位置決め部50で高さ方向位置決め部50と同じ幅寸法となり、ここで底板部46は高さ方向位置決め部50と一体化する。
図3に示すように、セパレータ40において仕切壁部48の先端から高さ方向位置決め部50までの部分は、リード線22,23の案内壁の機能を有し、高さ方向位置決め部50で中継部28,29を分離する分離壁としての機能を有する。高さ方向位置決め部50である分離壁の頂部60が、図2で説明したように、ケース12の内部空間14の高さ方向の内側面と当接して、セパレータ40の高さ方向の位置決めを行う。したがって、分離壁の頂部60が実質的な高さ方向位置決め面である。
仕切壁部48の延長として、高さ方向位置決め部50よりも後端側は、幅寸法が高さ方向位置決め部50の幅寸法のままで、高さが次第に低くなり、幅方向位置決め部52,53の上面と同じ高さ位置となる。この部分は、さらに後端側に延びて、幅方向位置決め部52,53から後端側に突出し、長手方向位置決め部54となる。
幅方向位置決め部52,53は、高さ方向位置決め部50と同じ幅で後端側に延びる部分の幅方向の両側に設けられる台形翼型の部分である。幅方向位置決め部52,53の板厚は、底板部46の板厚よりも厚く設定される。幅方向位置決め部52,53は、台形翼型の両側に長手方向に沿って平行な側面62,63を有する。側面62と側面63の間の幅方向に沿った間隔寸法は、ケース12の内部空間14の幅方向寸法よりも所定の余裕寸法分だけ小さく設定される。この側面62,63が、図2で説明したように、ケース12の内部空間14の幅方向の内側面と当接して、セパレータ40の幅方向の位置決めを行う。したがって、側面62,63が実質的な幅方向位置決め面である。
長手方向位置決め部54は、幅方向位置決め部52,53の台形翼型の部分の後端側の端部から所定の長さで突き出す部分である。突出量は、ケース12の挿入口16からセパレータ40を挿入したときに、長手方向位置決め部54の長手方向に沿った後端側の端部64の位置が、ケース12の切欠部18の切欠位置19となるように設定される。換言すれば、ケース12の内部空間14に挿入口16からセパレータ40を挿入するとき、長手方向位置決め部54の後端側の端部64がケース12の切欠部18の切欠位置19と一致したところで挿入を止めるようにして、セパレータ40の長手方向位置決めが行われる。したがって、長手方向位置決め部54の後端側の端部64が実質的な長手方向位置決め面である。
セパレータ40の寸法は、測温素子20や引出線32,33の仕様等で定めることができるが、一例を挙げると以下の通りである。測温素子20の大きさを約0.8〜1mmとし、ケース12の内部空間14の対向する内側面の幅方向の最大寸法を約3.0から3.5mm、高さ方向の最大寸法を約1.5〜2.00mmとして、セパレータ40の長手方向の全長を約15〜17mm、高さ方向位置決め部50の高さをセパレータ40の{(対向する内側面の高さ方向の最大寸法)−(約0.1〜0.5mm)}、幅方向位置決め部52,53の側面62,63の間の間隔寸法を、セパレータ40の{(対向する内側面の幅方向の最大寸法)−(約0.1〜0.5mm)}程度とすることができる。
かかるセパレータ40は、ケース12と同様に、適当な樹脂材料を用いて所定の形状に成形したものを用いることができる。成形方法としては射出成形を用いることができ、樹脂材料としては、射出成形に適した樹脂として、例えば、エポキシ樹脂、ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂等を用いることができる。
図5から図7は、セパレータ40の位置決め機能をまとめた図である。図5は、幅方向位置決め機能を示し、図6は高さ方向位置決め機能を示し、図7は長手方向位置決め機能を示す。これらの図で(a)は、セパレータ40の位置決め面を示し、(b)はケース12との位置決めの様子を示す図である。
図5は、幅方向位置決めの機能を示す図である。ここでは、セパレータ40の幅方向位置決め部52,53の側面62,63が用いられる。側面62,63は、ケース12の内部空間14の内側面72,73と当接する。図5では、当接状態62・72と当接状態63・73で位置決めが行われることを示した。当接は僅かな隙間量を有して行われる。これによって、セパレータ40の内部空間14への挿入がスムーズに行われ、かつ、適当な位置決め精度を確保できる。
図6は、高さ方向位置決めの機能を示す図である。ここでは、セパレータ40の高さ方向位置決め部50の頂部60が用いられる。頂部60は、ケース12の内部空間14の内側面70と当接する。図6では、当接状態60・70で位置決めが行われることを示した。当接は僅かな隙間量を有して行われる。これによって、セパレータ40の内部空間14への挿入がスムーズに行われ、かつ、適当な位置決め精度を確保できる。
図7は、長手方向位置決めの機能を示す図である。ここでは、セパレータ40の長手方向位置決め部54の後端側の端部64が用いられる。セパレータ40の長手方向とは、ケース12の長手方向に沿ってセパレータ40が延びる方向である。ここで、ケース12の内部空間14にセパレータ40を挿入するとき、後端側の端部64の位置がケース12の切欠部18の切欠位置19と一致するところで挿入が止められる。これによって、セパレータ40のケース12に対する長手方向の位置決めが正確に行われる。図7では、合わせ状態64・19で位置決めが行われることを示した。
このように、セパレータ40の高さ方向位置決め部50、幅方向位置決め部52,53、長手方向位置決め部54を用いて、セパレータ40のケース12に対する3次元的位置決めを正確に行うことができる。これにより、セパレータ40に位置決めされて搭載される測温素子20のケース12に対する3次元的位置決めを正確に行うことができ、温度センサ10の測温精度が向上する。
図8は、温度センサ10におけるセパレータのいくつかの形態の例を示す図である。(a)は基本形態として図1から図7で説明したものを示す図で、(b)は長手方向位置決め部の他の形態を示す図で、(c)は幅方法位置決め部の他の形態を示す図で、(d)は幅方向位置決め部と高さ方向位置決め部の別の形態を示す図である。これらの図において、左側はセパレータの上面図で、右側はセパレータの側面図である。
図8(a)は、図1〜図7で説明したセパレータ40を基本形態として示したものであるので、詳細な説明を省略する。図8(b)に示すセパレータ80は、(a)と比較して、長手方向位置決め部として、ケース開口側端部である後端側の端部64からさらに後端側に折れ曲がり部55を有するものである。折れ曲がり部55はケース12の切欠部18に懸り止めされる方向に折れ曲がる。したがって、このセパレータ80をケース12の内部空間14に挿入すると、折れ曲がり部55がケース12の切欠部18に当接して懸り止めされる位置で挿入が止まる。これにより、長手方向の位置決めがセパレータ40に比べて簡易となり、正確となる。
図8(c)に示すセパレータ82は、(a)に比べて、幅方向位置決め部84,85が設けられる位置を、長手方向に沿って、先端側に移動したものである。同様に、図8(d)に示すセパレータ86も、(a)に比べ、幅方向位置決め部88,89が設けられる位置を、長手方向に沿って先端側に移動したものであるが、(c)に比べると、やや後端側に幅方向位置決め部88,89が設けられ、その形状もやや異なる。また、高さ方向位置決め部90の長手方向に沿った長さがやや短く設定されている。
このように、幅方向位置決め部を設ける位置は、長手方向に沿ってどのような位置であっても構わない。図8では示さなかったが、長手方向に沿って幅方向位置決め部と高さ方向位置決め部を同じ位置としても構わない。また、幅方向位置決め部の形状も、当接に支障が生じない限り、図1から図7で説明した台形翼型以外の形状としても構わない。当接は、位置決めに支障がなければ、面当接でなくても線当接でもよく、または点当接であってもよい。また、高さ方向位置決め部の長手方向に沿った長さ寸法を、当接に支障が生じない限り、適宜変更してもよい。
10 温度センサ、12 ケース、14 内部空間、16 挿入口、18 切欠部、19 切欠位置、20 測温素子、22,23 リード線、24,25 導体単線、26,27 絶縁被覆線、28,29 中継部、30,31 絶縁被覆付き撚線、32,33 引出線、40,80,82,86 セパレータ、42 測温素子ストッパ部、43,44 測温素子位置決め壁部、46 底板部、48 仕切壁部、50,90 高さ方向位置決め部、52,53,84,85,88,89 幅方向位置決め部、54 長手方向位置決め部、55 折り曲げ部、56 領域、58 樹脂、60 頂部、60・70,62・72,63・73 当接状態、62,63 側面、64 端部、64・19 合わせ状態、70,72,73 内側面。

Claims (7)

  1. 測温素子と、
    前記測温素子に接続された複数のリード線と、
    底面と側面と前記底面に対向する開口部とを有し、前記測温素子を内部に収容し樹脂が充填されたケースと、
    前記ケース内において、前記測温素子の位置を確保しながら保持し、複数のリード線を分離して搭載したセパレータと、
    を備え、
    前記セパレータは、前記ケースの内側面に当接して、前記ケースの前記底面と前記開口部とを結ぶ方向である前記ケースの長手方向に垂直なケース断面における前記測温素子の位置決めを行う断面位置決め部と、
    前記ケースの長手方向に延びるセパレータ底板部の上面から突き出す4つの壁部によって区画され前記測温素子の外形に合わせて設定された広さを有する測温素子保持領域と、
    を有することを特徴とする温度センサ。
  2. 請求項1に記載の温度センサにおいて、
    前記断面位置決め部は、
    前記ケース断面における方向のうち、前記複数のリード線が分離されて配列された方向を幅方向とし、前記幅方向に垂直な方向を高さ方向として、
    前記ケース断面における前記幅方向の内側面に当接する幅方向位置決め部と、
    前記ケース断面における前記高さ方向の内側面に当接する高さ方向位置決め部と、
    を含むことを特徴とする温度センサ。
  3. 請求項2に記載の温度センサにおいて、
    前記セパレータは、
    前記複数のリード線の間に配置され、各リード線を互いに分離して保持し、頂部が前記ケース断面における高さ方向の内側面に当接する分離壁を有し、
    前記高さ方向位置決め部は、前記分離壁の前記頂部であることを特徴とする温度センサ。
  4. 請求項に記載の温度センサにおいて、
    前記測温素子保持領域は、
    前記セパレータの長手方向に沿った先端部に設けられた測温素子ストッパ部と、
    前記測温素子ストッパ部の両側に所定間隔で離間して配置された2つの測温素子位置決め壁部と、
    前記測温素子ストッパ部から前記セパレータの長手方向に所定間隔で離間して配置された前記分離壁の先端部と、
    によって区画された領域であることを特徴とする温度センサ。
  5. 請求項1に記載の温度センサにおいて、
    前記セパレータは、
    前記ケースの長手方向に対する位置決めを行う長手方向位置決め部を有することを特徴とする温度センサ。
  6. 請求項5に記載の温度センサにおいて、
    前記ケースの長手方向に沿って延びる方向を前記セパレータの長手方向として、
    前記長手方向位置決め部は、
    前記セパレータの長手方向の端部であることを特徴とする温度センサ。
  7. 請求項5に記載の温度センサにおいて、
    前記長手方向位置決め部は、
    前記セパレータのケース開口側端部に形成された折れ曲がり部であることを特徴とする温度センサ。
JP2014045245A 2014-03-07 2014-03-07 温度センサ Active JP6377919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045245A JP6377919B2 (ja) 2014-03-07 2014-03-07 温度センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014045245A JP6377919B2 (ja) 2014-03-07 2014-03-07 温度センサ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015169565A JP2015169565A (ja) 2015-09-28
JP6377919B2 true JP6377919B2 (ja) 2018-08-22

Family

ID=54202415

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014045245A Active JP6377919B2 (ja) 2014-03-07 2014-03-07 温度センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6377919B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6228532B2 (ja) * 2014-12-19 2017-11-08 Tdk株式会社 サーミスタ

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5574117B2 (ja) * 2011-03-30 2014-08-20 三菱マテリアル株式会社 温度センサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015169565A (ja) 2015-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6419756B2 (ja) 温度検出装置
EP3401658B1 (en) Temperature sensor
JP5834167B1 (ja) 温度センサ
JP6339540B2 (ja) 温度センサ組付け構造及び温度センサ組付け方法
JP6712302B2 (ja) 温度検出装置
EP3076496B1 (en) Plug with thermal sensor
JP6377919B2 (ja) 温度センサ
CN108206346B (zh) 插头
US9520255B2 (en) Connection structure of electronic component and terminal metal fittings
KR102376169B1 (ko) 신속 응답 센서 하우징
JP7489747B2 (ja) 温度センサ付き配線部品
EP3076497A1 (en) Bs1363 power plug with fuse and temperature sensor
JP5871717B2 (ja) シース型熱電対アダプタ
JP2010008366A (ja) 温度センサ及びその製造方法
US10381757B2 (en) Base strip for connection to at least one plug connector part
JP6340817B2 (ja) シース型測温抵抗体、これに用いるホルダーブロック、及びシース型測温抵抗体の製造方法
JP6445891B2 (ja) ヒューズユニット及びヒューズユニットの製造方法
JP6144984B2 (ja) 補正用治具
JP6384859B2 (ja) 電気接続箱
JP7083395B2 (ja) センサ素子の取付構造、移動量検出装置及びその製造方法
JP2016019382A (ja) 電線端末処理構造
JP2017098476A (ja) コイル装置及びコイル装置の製造方法
WO2017221704A1 (ja) 温度検知モジュール
WO2020175587A1 (ja) 温度センサおよび温度センサの製造方法
JP2018077094A (ja) 温度センサ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180703

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180726

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6377919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250