JP6364531B1 - 積層体の製造方法、電子装置の製造方法、積層体、及び積層体製造システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の態様では、矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造する方法であって、分離層を、端部がガラス支持体の端部から離間するようにガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成工程と、分離層形成工程の後、分離層のガラス支持体が存在しない側に電子部品を有する基板を形成する基板形成工程と、を含み、基板は、端部が分離層の端部から離間した状態で分離層上に形成される、積層体の製造方法が提供される。
本発明の態様では、矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体であって、分離層が、ガラス支持体上の中央部分に備えられ、分離層は、端部がガラス支持体の端部から離間されており、分離層のガラス支持体が存在しない側に、分離層と互いが接し合うように接着層が形成され、接着層は、端部が分離層の端部から離間した状態で分離層上に形成される、積層体が提供される。
本発明の態様では、矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体であって、分離層が、ガラス支持体上の中央部分に備えられ、分離層は、端部がガラス支持体の端部から離間されており、分離層のガラス支持体が存在しない側に電子部品を有する基板が形成され、基板は、端部が分離層の端部から離間した状態で分離層上に形成される、積層体が提供される。
本発明の態様では、矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造するシステムであって、分離層を、端部がガラス支持体の端部から離間した状態でガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成装置と、分離層が形成された後、分離層のガラス支持体が存在しない側に、分離層と互いが接し合うように接着層を形成する接着層形成装置と、を含み、接着層形成装置は、接着層を、端部が分離層の端部から離間した状態で分離層上に形成する、積層体製造システムが提供される。
本発明の態様では、矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造するシステムであって、分離層を、端部がガラス支持体の端部から離間した状態でガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成装置と、分離層が形成された後、分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に電子部品を有する基板を形成する基板形成装置と、を含み、基板形成装置は、基板を、端部が分離層の端部から離間した状態で分離層上に形成する、積層体製造システムが提供される。
本発明の第1態様では、矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により変質する分離層と、が積層された積層体を製造する方法であって、前記分離層を、端部が前記ガラス支持体の端部から離間するように前記ガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成工程を含む、積層体の製造方法が提供される。
分離層形成工程S01では、例えば、図2(A)及び(B)に示すように、矩形状のガラス支持体10の分離層形成面10fに分離層20を形成する。分離層形成面10fは、平面状である。また、分離層形成工程S01では、分離層20の端部20eがガラス支持体10の端部10eから離間するように、分離層20をガラス支持体10の分離層形成面10fの中央部分に形成することで、積層体50を形成する。なお、ガラス支持体10は、例えば、厚さ500〜1500μmのガラス板などが用いられ、ステージ部70(図6参照)等に載置されて吸着等されることにより、分離層形成面10fを所定の平面度とした状態で保持される。
図6は、実施形態に係る分離層形成装置90の一例を示す斜視図である。図6に示すように、分離層形成装置90は、ノズル部60と、ステージ部70と、制御部80とを備える。ノズル部60は、不図示のガントリ等により保持され、ステージ部70に対して移動可能である。ノズル部60は、分離層20を形成するための液状体を開口部(スリット)から吐出可能である。ステージ部70は、ガラス支持体10を載置可能なステージを有する。制御部80は、ステージ部70に対してノズル部60を移動させつつ、ノズル部60からガラス支持体10上に液状体を塗布するように制御する。なお、分離層形成装置90は、ノズル部60を固定してステージ部70を移動させる構成であってもよいし、ノズル部60及びステージ部70の双方を移動させる構成であってもよい。
分離層20は、フルオロカーボンからなっていてもよい。分離層20は、フルオロカーボンによって構成されることにより、光を吸収することによって変質するようになっており、その結果として、光の照射を受ける前の強度又は接着性を失う。よって、わずかな外力を加える(例えば、ガラス支持体10を持ち上げる等)ことによって、分離層20が破壊されて、ガラス支持体10と基板40とを分離し易くすることができる。分離層20を構成するフルオロカーボンは、プラズマCVD(化学気相堆積)法によって好適に成膜することができる。
分離層20は、光吸収性を有している構造をその繰り返し単位に含んでいる重合体を含有していてもよい。該重合体は、光の照射を受けて変質する。該重合体の変質は、上記構造が照射された光を吸収することによって生じる。分離層20は、重合体の変質の結果として、光の照射を受ける前の強度又は接着性を失っている。よって、わずかな外力を加える(例えば、ガラス支持体10を持ち上げる等)ことによって、分離層20が破壊されて、ガラス支持体10と基板40とを分離し易くすることができる。
また、上記重合体は、例えば、以下の式のうち、(a)〜(d)の何れかによって表される繰り返し単位を含んでいるか、(e)によって表されるか、又は(f)の構造をその主鎖に含んでいる。
上記の化学式[化1]に示されるベンゼン環、縮合環及び複素環の例としては、フェニル、置換フェニル、ベンジル、置換ベンジル、ナフタレン、置換ナフタレン、アントラセン、置換アントラセン、アントラキノン、置換アントラキノン、アクリジン、置換アクリジン、アゾベンゼン、置換アゾベンゼン、フルオレン、置換フルオレン、フルオレノン、置換フルオリレノン、カルバゾール、置換カルバゾール、N−アルキルカルバゾール、ジベンゾフラン、置換ジベンゾフラン、フェナンスレン、置換フェナンスレン、ピレン及び置換ピレンが挙げられる。例示した置換基がさらに置換基を有している場合、その置換基は、例えば、アルキル、アリール、ハロゲン原子、アルコキシ、ニトロ、アルデヒド、シアノ、アミド、ジアルキルアミノ、スルホンアミド、イミド、カルボン酸、カルボン酸エステル、スルホン酸、スルホン酸エステル、アルキルアミノ及びアリールアミノから選択される。
分離層20は、無機物からなっていてもよい。分離層20は、無機物によって構成されることにより、光を吸収することによって変質するようになっており、その結果として、光の照射を受ける前の強度又は接着性を失う。よって、わずかな外力を加える(例えば、ガラス支持体10を持ち上げる等)ことによって、分離層20が破壊されて、ガラス支持体10と基板40とを分離し易くすることができる。
分離層20は、赤外線吸収性の構造を有する化合物によって形成されていてもよい。該化合物は、赤外線を吸収することにより変質する。分離層20は、化合物の変質の結果として、赤外線の照射を受ける前の強度又は接着性を失っている。よって、わずかな外力を加える(例えば、支持体を持ち上げる等)ことによって、分離層20が破壊されて、ガラス支持体10と基板40とを分離し易くすることができる。
中でも、シロキサン骨格を有する化合物としては、上記の化学式[化3]で表される繰り返し単位及び下記の化学式[化5]で表される繰り返し単位の共重合体であるt−ブチルスチレン(TBST)−ジメチルシロキサン共重合体がより好ましく、上記の化学式[化3]で表される繰り返し単位及び下記の化学式[化5]で表される繰り返し単位を1:1で含む、TBST−ジメチルシロキサン共重合体がさらに好ましい。
シルセスキオキサン骨格を有する化合物としては、このほかにも、特開2007−258663号公報(2007年10月4日公開)、特開2010−120901号公報(2010年6月3日公開)、特開2009−263316号公報(2009年11月12日公開)及び特開2009−263596号公報(2009年11月12日公開)において開示されている各シルセスキオキサン樹脂を好適に利用することができる。
分離層20は、赤外線吸収物質を含有していてもよい。分離層20は、赤外線吸収物質を含有して構成されることにより、光を吸収することによって変質するようになっており、その結果として、光の照射を受ける前の強度又は接着性を失う。よって、わずかな外力を加える(例えば、ガラス支持体10を持ち上げる等)ことによって、分離層20が破壊されて、ガラス支持体10と基板40とを分離し易くすることができる。
接着層形成工程S02は、分離層形成工程S01の後に行う。接着層形成工程S02では、例えば図3(A)に示すように、分離層20のガラス支持体10が存在しない側、つまり接着層形成面20fに、分離層20と互いが接し合うように接着層30が形成される。接着層形成工程S02では、接着層30の端部30eが分離層20の端部20eから離間した状態で、接着層30が分離層20上に形成される。例えば、先ず、接着層30を分離層20の接着層形成面20fの全面に形成する。その後、接着層30の端部30eの周縁を除去して、接着層30の端部30eが分離層20の端部20eから離間した状態にする。
接着層形成工程S02では、分離層20に接着剤を含む液状体を塗布してもよいし、接着剤が両面に塗布された接着テープを分離層20に貼り付けてもよい。接着剤の塗布方法としては、特に限定されないが、例えば、スピンコート法、ディッピング法、ローラーブレード法、ドクターブレード法、スプレー法、スリットノズル法による塗布法等が挙げられる。また、接着剤を分離層20上に塗布した後、加熱等により乾燥させてもよい。また、接着剤としては、例えばアクリル系、ノボラック系、ナフトキノン系、炭化水素系、ポリイミド系、エラストマー等の、当該分野において公知の種々の接着剤が使用可能である。
(炭化水素樹脂)
炭化水素樹脂は、炭化水素骨格を有し、単量体組成物を重合してなる樹脂である。炭化水素樹脂として、シクロオレフィン系ポリマー(以下、「樹脂(A)」ということがある)、並びに、テルペン樹脂、ロジン系樹脂及び石油樹脂からなる群より選ばれる少なくとも1種の樹脂(以下、「樹脂(B)」ということがある)等が挙げられるが、これに限定されない。
アクリル−スチレン系樹脂としては、例えば、スチレン又はスチレンの誘導体と、(メタ)アクリル酸エステル等とを単量体として用いて重合した樹脂が挙げられる。
マレイミド系樹脂としては、例えば、単量体として、N−メチルマレイミド、N−エチルマレイミド、N−n−プロピルマレイミド、N−イソプロピルマレイミド、N−n−ブチルマレイミド、N−イソブチルマレイミド、N−sec−ブチルマレイミド、N−tert−ブチルマレイミド、N−n−ペンチルマレイミド、N−n−ヘキシルマレイミド、N−n−へプチルマレイミド、N−n−オクチルマレイミド、N−ラウリルマレイミド、N−ステアリルマレイミド等のアルキル基を有するマレイミド、N−シクロプロピルマレイミド、N−シクロブチルマレイミド、N−シクロペンチルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−シクロヘプチルマレイミド、N−シクロオクチルマレイミド等の脂肪族炭化水素基を有するマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−m−メチルフェニルマレイミド、N−o−メチルフェニルマレイミド、N−p−メチルフェニルマレイミド等のアリール基を有する芳香族マレイミド等を重合して得られた樹脂が挙げられる。
このようなシクロオレフィンコポリマーとしては、APL 8008T、APL 8009T、及びAPL 6013T(全て三井化学株式会社製)等を使用することができる。
エラストマーは、主鎖の構成単位としてスチレン単位を含んでいることが好ましく、当該「スチレン単位」は置換基を有していてもよい。置換基としては、例えば、炭素数1〜5のアルキル基、炭素数1〜5のアルコキシ基、炭素数1〜5のアルコキシアルキル基、アセトキシ基、カルボキシル基等が挙げられる。また、当該スチレン単位の含有量が14重量%以上、50重量%以下の範囲内であることがより好ましい。さらに、エラストマーは、重量平均分子量が10,000以上、200,000以下の範囲内であることが好ましい。
接着層30(および後述する分離層14)を形成するときに使用する希釈溶剤としては、例えば、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、メチルオクタン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン等の直鎖状の炭化水素、炭素数4から15の分岐状の炭化水素、例えば、シクロヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、ナフタレン、デカヒドロナフタレン、テトラヒドロナフタレン等の環状炭化水素、p−メンタン、o−メンタン、m−メンタン、ジフェニルメンタン、1,4−テルピン、1,8−テルピン、ボルナン、ノルボルナン、ピナン、ツジャン、カラン、ロンギホレン、ゲラニオール、ネロール、リナロール、シトラール、シトロネロール、メントール、イソメントール、ネオメントール、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオール、テルピネン−1−オール、テルピネン−4−オール、ジヒドロターピニルアセテート、1,4−シネオール、1,8−シネオール、ボルネオール、カルボン、ヨノン、ツヨン、カンファー、d−リモネン、l−リモネン、ジペンテン等のテルペン系溶剤;γ−ブチロラクトン等のラクトン類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン(CH)、メチル−n−ペンチルケトン、メチルイソペンチルケトン、2−ヘプタノン等のケトン類;エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレングリコールモノアセテート、又はジプロピレングリコールモノアセテート等のエステル結合を有する化合物、前記多価アルコール類又は前記エステル結合を有する化合物のモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテル等のモノアルキルエーテル又はモノフェニルエーテル等のエーテル結合を有する化合物等の多価アルコール類の誘導体(これらの中では、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)が好ましい);ジオキサンのような環式エーテル類や、乳酸メチル、乳酸エチル(EL)、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、メトキシブチルアセテート、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチル等のエステル類;アニソール、エチルベンジルエーテル、クレジルメチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、フェネトール、ブチルフェニルエーテル等の芳香族系有機溶剤等を挙げることができる。
接着層30を構成する接着剤は、本質的な特性を損なわない範囲において、混和性のある他の物質をさらに含んでいてもよい。例えば、接着剤の性能を改良するための付加的樹脂、可塑剤、接着補助剤、安定剤、着色剤、熱重合禁止剤及び界面活性剤等、慣用されている各種添加剤をさらに用いることができる。
基板形成工程S03は、例えば接着層形成工程S02の後に行う。基板形成工程S03では、分離層20のガラス支持体10が存在しない側に電子部品41を有する基板40を形成する。つまり、基板40は、接着層30の基板形成面30fに形成される。基板形成工程S03では、基板40の端部40eが分離層20の端部20eから離間した状態で、基板40が接着層30上に形成される。基板形成工程S03では、まず、図3(B)に示すように、接着層30の基板形成面30fに複数の電子部品41を配置する。電子部品の配置数は任意である。電子部品41は、例えば、半導体等を用いて形成されたチップ等を含む。電子部品41は、接着層30により接着されて固定される。
モールド研磨工程S04は、基板形成工程S03の後に行う。モールド研磨工程S04は、図4(A)に示すように、モールド42のガラス支持体10が存在しない側、つまりモールド42の上面42aを研磨し、電子部品41を露出させる。モールド研磨工程S04により、電子部品41の上面(+Z側の面)とモールド42の上面42aとがほぼ同一面となった状態となる。モールド研磨工程S04では、例えば公知の手法によりモールドを研磨する。なお、基板形成工程S03において、モールド42が電子部品41の一部を露出させて形成されている場合には、モールド研磨工程S04を省略することができる。
分離層変質工程S05は、例えばモールド研磨工程S04の後に行う。分離層変質工程S05では、図4(B)に示すように、ガラス支持体10の分離層20が存在しない側、つまりガラス支持体10の底面10rから分離層20に対して、照射装置IRから光L又は熱を照射する。光Lとしては、分離層20を変質させることが可能な波長の光L又は熱を照射する。分離層変質工程S05により、分離層20が変質し、強度又はガラス支持体10に対する接着力が低下する。なお、図4(B)では、ガラス支持体10の上下を逆にして(基板40を下向きとして)、上方の照射装置IRから光L又は熱を照射しているが、この形態に限定されない。例えば、基板40を上向きとしてガラス支持体10の下方から照射装置IRにより光L又は熱を照射してもよい。
ガラス支持体剥離工程S06は、例えば分離層変質工程S05の後に行う。ガラス支持体剥離工程S06では、図5(A)に示すように、基板40を下向きとした状態でガラス支持体10を上方に持ち上げることにより、分離層20が破壊され、基板40からガラス支持体10が剥離される。ガラス支持体10を上方に持ち上げる作業は、ガラス支持体10を吸着して持ち上げる装置が用いられてもよい。このとき、基板40は、ステージ等に吸着されており、ガラス支持体10が持ち上げられることにより、ガラス支持体10から引き離される。ガラス支持体剥離工程S06により、接着層30及び基板40を含む積層体50がガラス支持体10から剥離される。
接着層除去工程S07は、ガラス支持体剥離工程S06の後に行う。接着層除去工程S07では、図5(B)に示すように、基板40(配線及びモールド42)を溶解させず、かつ接着層30の接着剤を溶解させる溶剤を、接着層30上に供給する。これにより、接着剤が溶剤によって溶解され、基板40から接着層30が除去されて、複数の電子装置51が1枚の板状となった構成体が得られる。その後、図示しないが、例えば、電子部品41ごとにダイシングすることにより、個別の電子装置51が得られる。なお、ダイシング装置は、任意の装置が使用可能である。
実施形態に係る積層体製造システムについて説明する。図15は、積層体製造システム100の一例を模式的に示すブロック図である。図15に示すように、積層体製造システム100は、分離層形成装置90と、接着層形成装置91と、基板形成装置92と、モールド研磨装置93と、分離層変質装置94と、ガラス支持体剥離装置95と、接着層除去装置96とを備える。
Claims (16)
- 矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造する方法であって、
前記分離層を、端部が前記ガラス支持体の端部から離間するように前記ガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成工程と、
前記分離層形成工程の後、前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に、前記分離層と互いが接し合うように接着層を形成する接着層形成工程と、を含み、
前記接着層は、端部が前記分離層の端部から離間した状態で前記分離層上に形成される、積層体の製造方法。 - 前記分離層の端部は、前記ガラス支持体の端部に対して0.1mm〜10mmの範囲で離間する、請求項1に記載の積層体の製造方法。
- 前記分離層形成工程において、前記ガラス支持体と、前記分離層を形成するための液体を塗布可能なスリットノズルとを相対的に移動させ、前記スリットノズルにより前記ガラス支持体上に前記液体を塗布して前記分離層を形成する、請求項1又は請求項2に記載の積層体の製造方法。
- 前記分離層形成工程において、前記ガラス支持体と前記スリットノズルとの相対的な移動範囲を調整することにより、移動方向における前記ガラス支持体の両端から、それぞれ前記分離層の端部を離間させる、請求項3に記載の積層体の製造方法。
- 前記分離層形成工程において、前記スリットノズルの開口幅の長さを調整することにより、前記移動方向と直交する方向における前記ガラス支持体の両端から、それぞれ前記分離層の端部を離間させる、請求項3又は請求項4に記載の積層体の製造方法。
- 前記分離層形成工程が、
前記ガラス支持体の外周端部をマスキングすることと、
前記マスキングした状態で前記ガラス支持体上に前記液体を塗布することと、
前記液体の塗布後に前記マスキングを除去することと、を含む、請求項3に記載の積層体の製造方法。 - 前記分離層形成工程が、
前記ガラス支持体に、前記分離層を形成するための液体を回転塗布することと、
回転塗布後、前記ガラス支持体の端部周縁を薬液により洗浄することと、を含む、請求項1又は2に記載の積層体の製造方法。 - 前記接着層の端部周縁を除去して、前記接着層の端部が前記分離層の端部から離間した状態にすることを含む、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の積層体の製造方法。
- 矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造する方法であって、
前記分離層を、端部が前記ガラス支持体の端部から離間するように前記ガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成工程と、
前記分離層形成工程の後、前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に電子部品を有する基板を形成する基板形成工程と、を含み、
前記基板は、端部が前記分離層の端部から離間した状態で前記分離層上に形成される、積層体の製造方法。 - 前記分離層形成工程の後、
前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に導電性を有する配線を形成する、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の積層体の製造方法。 - 請求項9又は請求項10に記載の積層体の製造方法により積層体を製造することと、
前記分離層を変質させて、前記積層体から前記ガラス支持体を分離することと、を含む、電子装置の製造方法。 - 矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体であって、
前記分離層が、前記ガラス支持体上の中央部分に備えられ、
当該分離層は、端部が前記ガラス支持体の端部から離間されており、
前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に、前記分離層と互いが接し合うように接着層が形成され、
前記接着層は、端部が前記分離層の端部から離間した状態で前記分離層上に形成される、積層体。 - 矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体であって、
前記分離層が、前記ガラス支持体上の中央部分に備えられ、
当該分離層は、端部が前記ガラス支持体の端部から離間されており、
前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に電子部品を有する基板が形成され、
前記基板は、端部が前記分離層の端部から離間した状態で前記分離層上に形成される、積層体。 - 矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造するシステムであって、
前記分離層を、端部が前記ガラス支持体の端部から離間した状態で前記ガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成装置と、
前記分離層が形成された後、前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に、前記分離層と互いが接し合うように接着層を形成する接着層形成装置と、を含み、
前記接着層形成装置は、前記接着層を、端部が前記分離層の端部から離間した状態で前記分離層上に形成する、積層体製造システム。 - 矩形状のガラス支持体と、光の吸収または加熱により、外力を受けて破壊され得る状態、又は他と接する層との接着力が低下した状態に変質する分離層と、が積層された積層体を製造するシステムであって、
前記分離層を、端部が前記ガラス支持体の端部から離間した状態で前記ガラス支持体上の中央部分に形成する分離層形成装置と、
前記分離層が形成された後、前記分離層の前記ガラス支持体が存在しない側に電子部品を有する基板を形成する基板形成装置と、を含み、
前記基板形成装置は、前記基板を、端部が前記分離層の端部から離間した状態で前記分離層上に形成する、積層体製造システム。 - 前記分離層形成装置は、
前記分離層を形成するための液体を塗布可能なスリットノズルと
前記ガラス基板を載置するステージと、を備え、
前記スリットノズルと前記ステージとを相対的に移動させつつ、前記スリットノズルによって前記ガラス基板上の前記中央部分に前記液体を塗布する、請求項14又は請求項15に記載の積層体製造システム。
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