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JP6364343B2 - パワーステアリング装置およびその予圧調整方法 - Google Patents

パワーステアリング装置およびその予圧調整方法 Download PDF

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JP6364343B2 JP2014260205A JP2014260205A JP6364343B2 JP 6364343 B2 JP6364343 B2 JP 6364343B2 JP 2014260205 A JP2014260205 A JP 2014260205A JP 2014260205 A JP2014260205 A JP 2014260205A JP 6364343 B2 JP6364343 B2 JP 6364343B2
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Description

本発明は、パワーステアリング装置およびその予圧調整方法に関する。
一般に電動パワーステアリング装置では、アシスト力を発生する補助用のモータの回転力は、減速機構を介して、ステアリング軸にトーションバーを介して連結されたピニオン軸等に伝達される。減速機構は、例えばウォームギヤ機構で構成される。電動パワーステアリング装置がピニオンアシスト型である場合、減速機構は、モータの出力軸に連結されたウォームと、ピニオン軸に固定され前記ウォームと噛合するウォームホイールと、を備えて構成される。
このような電動パワーステアリング装置では、組立時に、ウォーム等の部品の寸法誤差に影響されることなくウォームとウォームホイールとの軸間距離を簡易に設定できるとともに、組立後においては、ウォームとウォームホイールの噛合いが経時変化したときであっても軸間距離を適宜に維持してバックラッシュを除去できることが必要とされる。
この問題に対し、特許文献1には、ウォームとウォームホイールとの噛合い部に予圧を加えるように、ウォームの先端軸部を支持する軸受を所定の予圧方向へ付勢する予圧手段を有したパワーステアリング装置が記載されている。予圧手段は圧縮コイルばねから構成されている。この予圧手段の弾性力により、ウォームとウォームホイールとの軸間距離が適宜に維持され、バックラッシュが抑制される。
特許文献1に記載の予圧手段は、周方向の一部を切り欠いたC字状の環状体からなる軸受ケースを備えている。この軸受ケースの内周面は、軸受を予圧方向へガイドするガイド面が形成された軸受収容孔として構成されている。圧縮コイルばねは、その一端が、軸受ケースに形成されたばね挿通孔を通して軸受に当接し、他端が、ハウジングの蓋取付面に固定された蓋に当接している。蓋は、ボルトによりハウジングの蓋取付面に固定されている。
特開2013−208932号公報
圧縮コイルばねの付勢力はばねの圧縮量により決まる。圧縮量は、ウォームの位置と蓋取付面までの距離、ばねの自由長等によって決まる。しかしながら、ウォームの位置と蓋取付面までの距離やばねの自由長には、製造誤差や組み付け誤差等によりばらつきを生ずることがある。したがって、このばらつきに起因して圧縮コイルばねの付勢力にばらつきを生じ、ウォームとウォームホイールとの間の予圧にばらつきを生じるおそれがある。
本発明はこのような課題を解決するために創作されたものであり、製造誤差や組み付け誤差等に拘りなく、ウォームとウォームホイールとの間の予圧を所望の値に調整可能なパワーステアリング装置およびその予圧調整方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明は、アシスト用モータにより駆動されるウォームと、前記ウォームに噛合し、操舵軸にアシスト力を伝達するウォームホイールと、前記ウォームおよび前記ウォームホイールを収容するハウジングと、前記ハウジングに形成された雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有したプラグと、付勢方向において一端が前記ウォームに支持され他端が前記プラグに支持されて、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間に予圧を付与する弾性部材と、を備えたパワーステアリング装置であって、所望の予圧が得られるように任意のねじ締め位置に位置調整された前記プラグを、前記ハウジングに対し回転不能に固定するプラグ固定手段と、前記ハウジングに形成され、前記ウォームの予圧に関する荷重を測定するための測定子を外部から通すための測定子挿通孔と、前記測定子挿通孔を塞ぐ閉塞部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、弾性部材の製造誤差や、ウォームおよびウォームホイール周りの組み付け誤差等が存在したとしても、プラグを、任意のねじ締め位置に位置調整することで、ウォームとウォームホイールとの間に所望の予圧を得られる。そして、プラグ固定手段を備えることで所望の予圧を維持できる。
本発明によれば、ハウジングに孔を形成するとともに当該孔を塞ぐ閉塞部材を備えるという簡単な構造で、ウォームとウォームホイールとの間の予圧調整を容易に行える。
また、本発明は、前記プラグ固定手段は、前記プラグの雄ねじに螺合するロックナットであることを特徴とする。
本発明によれば、プラグ固定手段を簡単な構造で実現でき、プラグの固定作業も容易となる。
また、本発明は、前記プラグ固定手段は、前記プラグと前記ハウジングとの加締めであることを特徴とする。
本発明によれば、プラグ固定手段を簡単な構造で実現でき、プラグの固定作業も容易となる。
また、本発明は、アシスト用モータにより駆動されるウォームと、前記ウォームに噛合し、操舵軸にアシスト力を伝達するウォームホイールと、前記ウォームおよび前記ウォームホイールを収容するハウジングと、前記ハウジングに形成された雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有したプラグと、付勢方向において一端が前記ウォームに支持され他端が前記プラグに支持されて、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間に予圧を付与する弾性部材と、を備えたパワーステアリング装置において、所望の予圧が得られるように前記プラグを任意のねじ締め位置に位置調整するプラグ調整工程と、前記プラグ調整工程で位置調整された前記プラグを前記ハウジングに対し回転不能に固定するプラグ固定工程と、を有し、前記ハウジングに測定子挿通孔を形成し、前記プラグ調整工程において、前記測定子挿通孔を介して荷重計の測定子を前記ハウジングの内部に挿入し、前記アシスト用モータにより前記ウォームを駆動した状態で、前記ウォームの予圧に関する荷重を測定してその測定値から前記プラグのねじ締め位置を決定し、その後、前記測定子挿通孔を塞ぐことを特徴とする。
本発明によれば、弾性部材の製造誤差や、ウォームおよびウォームホイール周りの組み付け誤差等が存在したとしても、プラグを、任意のねじ締め位置に位置調整することで、ウォームとウォームホイールとの間に所望の予圧を得られる。そして、プラグ固定手段を備えることで所望の予圧を維持できる。
本発明によれば、ハウジングに孔を形成するとともに当該孔を塞ぐ閉塞部材を備えるという簡単な構造で、ウォームとウォームホイールとの間の予圧調整を容易に行える。
本発明によれば、製造誤差や組み付け誤差等に拘りなく、ウォームとウォームホイールとの間の予圧を所望の値に調整できる。
電動パワーステアリング装置の構成図である。 ウォームおよびウォームホイール周りの平断面図である。 ホルダの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は正面図である。 図2におけるX1−X1断面図である。 予圧調整方法を示す図であり、弾性部材周りの平断面図である。 プラグ固定手段を加締め構造とした場合のプラグ周りの平断面図である。
「第1実施形態」
≪電動パワーアリング装置の構成≫
図1において、電動パワーステアリング装置100(操舵装置)は、アシスト力がピニオン軸114に入力されるピニオンアシスト型である。ただし、本発明はコラムアシスト型、ラックアシスト型の電動パワーステアリング装置にも適用可能である。
電動パワーステアリング装置100は、運転者が操作するステアリングホイール111と、ステアリングホイール111と一体で回転するステアリング軸112と、ステアリング軸112の下端に連結されたトーションバー113と、トーションバー113の下端に連結されたピニオン軸114と、車幅方向(左右方向)に延びるラック軸115と、を備えている。
ピニオン軸114のピニオン歯114aは、ラック軸115のラック歯115aと噛合している。そして、ピニオン軸114が回転軸線O1(図2参照)を中心に回転すると、ラック軸115が車幅方向において移動し、タイロッド116を介して連結された操舵輪117(車輪)が転舵されるようなっている。なお、ラック軸115は、筒状のハウジング118にブッシュ等を介して収容されている。
また、電動パワーステアリング装置100は、ピニオン軸114に同軸で固定されたウォームホイール120と、ウォームホイール120に噛合するウォーム130と、アシスト力を発生しウォーム130を回転させる電動式のアシスト用モータ(以降、単にモータという)140と、モータ140の出力軸141とウォーム130とを連結する継手150と、ウォーム130等を収容するハウジング20と、を備えている(図2参照)。
<ウォームホイール>
ウォームホイール120は、ピニオン軸114にセレーション結合している。つまり、ウォームホイール120は、ピニオン軸114に同軸で軸着されている。ウォームホイール120は、ウォーム130と噛合し、モータ140のアシスト力を操舵軸(ラック軸115)に伝達する。
<ウォーム>
図2に示すように、ウォーム130は、回転軸線O2を中心に回転する略円柱状の部品であって、その周面にギヤ歯131aが形成されたウォーム本体131と、ウォーム本体131の一端側(モータ140側)に形成された第1軸部132と、ウォーム本体131の他端側(モータ140の反対側)に形成された第2軸部133と、を備えている。
第1軸部132は、第1軸受11を介して、ハウジング20に回転自在に支持されている。第2軸部133は、第2軸受12、ホルダ30を介して、ハウジング20に回転自在に支持されている。
モータ140が駆動しウォーム130が回転すると、ウォーム130のギヤ歯131aがウォームホイール120の外周面に形成されたホイール歯を乗り越えようとする。すなわち、ウォーム130にウォームホイール120から離れようとする離間力が発生する。
<モータ>
モータ140は、図示しないECU(Electronic Control Unit)の指令に従って駆動し、アシスト力を発生する電動式のモータである。モータ140の出力軸141は、継手150を介して、ウォーム130の第1軸部132に連結されている。ECUは、トルクセンサ(図示しない)を介して、トーションバー113(図1)に発生した捩れトルクを検出し、捩れトルクの大きさに対応してモータ140を駆動させ、アシスト力を発生する。
<継手>
継手150は、出力軸141と第1軸部132とを連結し、モータ140の動力をウォーム130に伝達する。
<第1軸受>
第1軸受11は、ウォーム130の第1軸部132とハウジング20との間に設けられ、第1軸部132をハウジング20に対して回転自在に支持している。第1軸受11は、例えばラジアルボールベアリングで構成され、径方向の荷重を支持している。第1軸受11は、ハウジング20に螺合した円筒状の止部材13によってハウジング20に保持されている。
<第2軸受>
第2軸受12は、ウォーム130の第2軸部133とハウジング20との間に設けられ、第2軸部133をハウジング20に対して回転自在に支持している。第2軸受12は、例えばラジアルボールベアリングで構成され、径方向の荷重を支持している。第2軸受12は、後記するホルダ30に収容されている。
<ハウジング>
ハウジング20は、ウォームホイール120、ウォーム130等を収容している。ハウジング20内には、ホルダ30を収容するホルダ収容孔21が形成されている。ホルダ収容孔21は、短円柱状であり、その軸方向はウォーム130の軸方向に延びている。ホルダ収容孔21は、後記する付勢方向(ウォーム130の径方向(離間方向))に延びる連通孔22を介して外部に連通している。連通孔22は、プラグ23により塞がれる。ハウジング20には、プラグ23の雄ねじ24を螺合させるための雌ねじ25が形成されている。
ハウジング20には、後記するように、ウォーム130の予圧に関する荷重を測定する荷重計60(図5)の測定子61を外部から通すための測定子挿通孔62が形成されている。測定子挿通孔62は、おおむね回転軸線O2を孔軸中心として、第2軸部133の端部と対向する位置に形成されている。この測定子挿通孔62は、荷重計60による測定の後に閉塞部材63により塞がれる。閉塞部材63は、例えば鋼球等の金属球からなり、圧入により測定子挿通孔62を塞ぐ。閉塞部材63は、金属球以外でもよい。また、閉塞部材63は着脱自在に設けてもよい。
<ウォーム付勢構造体>
電動パワーステアリング装置100は、第2軸受12(ウォーム130)をウォームホイール120に向けて付勢し、ウォーム130に予圧を与えるウォーム付勢構造体1を備えている。ウォーム付勢構造体1は、図4に示すように、第2軸受12と、ホルダ30と、カップ40と、弾性部材50と、を備えて構成されている。なお、ここでは、第2軸受12(ウォーム130)を付勢する付勢方向は、図4における左右方向(紙面上下方向)であり、ウォーム130の一径方向である。
<ホルダ>
ホルダ30は、図3、図4に示すように、略環状を呈しており、第2軸受12の外側に被さり、第2軸受12を保持する部材である。ホルダ30は、第2軸受12の軸方向視において、ウォームホイール120側が切り離されたC字形を呈している。そして、ホルダ30は、前記したホルダ収容孔21に若干縮径した状態で収容されている。
ホルダ30の内周面には、ウォーム130の付勢方向(左右方向)に延びる一対の平面状のガイド面31,31が形成されている。すなわち、第2軸受12は、ガイド面31,31に摺接しつつウォーム130の付勢方向において摺動可能となっている。
ホルダ30のウォームホイール120と反対側には、短円筒状のばね収容部32が形成されている。ばね収容部32は、圧縮コイルばね50を収容する部分であり、その中空部はウォーム130の付勢方向(左右方向)に延びている。
<カップ>
カップ40は、第2軸受12側が閉じた有底円筒状を呈しており、ばね収容部32内に摺動自在に収容されている。カップ40は、円筒状の周壁部41と、周壁部41の第2軸受12側に形成された底壁部42と、を備えている。周壁部41はカップ40の摺動方向においてある程度の長さを有しており、周壁部41の外周面はばね収容部32の内周面に摺接している。底壁部42の外面は、第2軸受12の外周面に線接触している。
<弾性部材>
弾性部材50は、第2軸受12(ウォーム130)をウォームホイール120に向けて付勢する弾性体である。本実施形態では、弾性部材50を圧縮コイルばね51から構成している。圧縮コイルばね51は、ばね収容部32内において付勢方向に沿って延びるように圧縮された状態で配され、その一端51Aはカップ40の底壁部42に当接し、他端51Bはプラグ23に当接している。つまり、圧縮コイルばね51は、付勢方向において一端51Aがカップ40、第2軸受12を介してウォーム130に支持され、他端51Bがプラグ23に支持されている。これにより、圧縮コイルばね51の弾性復元力により、ウォーム130とウォームホイール120との間に予圧が付与される。なお、弾性部材50としては、皿ばねやゴム材等であってもよい。
<プラグ>
電動パワーステアリング装置100は、ハウジング20の雌ねじ25に螺合する雄ねじ24を外周面に有したプラグ23を備えている。プラグ23は、軸長にわたり略一定径に形成された短円柱状の部材である。プラグ23の軸方向一端側の端面(外端面26という)には、ねじ締め工具71(図5)を差し込むための六角穴28が形成されている。プラグ23の軸方向他端側の端面(内端面27という)には、圧縮コイルばね51の他端51B周りを収容するための凹部29が形成されている。
<プラグ固定手段>
電動パワーステアリング装置100は、ウォーム130とウォームホイール120との間に所望の予圧が得られるように、任意のねじ締め位置に位置調整されたプラグ23を、ハウジング20に対し回転不能に固定するプラグ固定手段80を備えている。プラグ固定手段80の好適例の一つとして、ロックナット(緩み止めナット)81が挙げられる。この場合、所望の予圧が得られた位置に位置調整されたプラグ23は、その雄ねじ24の一部がハウジング20の外面よりも外部に露出するようになっている。ロックナット81は、その露出した雄ねじ24に、ハウジング20の外面に突き当たるまで螺合される。これにより、プラグ23はハウジング20に対し回転不能に固定され、プラグ23の軸方向の移動が阻止される。ロックナット81は公知構造のロックナットを用いることができ、その詳細構造についての説明は省略する。
「予圧調整の手順」
ハウジング20内の各部品を全て組み付けた状態にし、測定子挿通孔62(図2)は空けたままにしておく。そして、図5に示すように、ねじ締め工具71を六角穴28に差し込み、プラグ23の雄ねじ24をハウジング20の雌ねじ25に螺合し、圧縮コイルばね51を圧縮させる。圧縮コイルばね51に生じた弾性復元力は、第2軸受12をホルダ30内においてウォームホイール120側に押圧する力として作用する。これにより、ウォーム130とウォームホイール120との間に予圧が付与される。この後、以下に記すプラグ調整工程とプラグ固定工程とを行う。
<プラグ調整工程>
プラグ調整工程では、所望の予圧が得られるようにプラグ23を任意のねじ締め位置に位置調整する。所望の予圧が得られているか否かを判定する一方法例は次の通りである。測定子挿通孔62を介して荷重計60の測定子61をハウジング20の内部に挿入し、その先端を第2軸部133の端面に形成された測定子係止穴64に係止させる。モータ140によりウォーム130を駆動させた状態で、ウォーム130の予圧に関する荷重を測定し、その測定値が「所定荷重」に達するように、ねじ締め工具71によりプラグ23のねじ締め位置を調整し、圧縮コイルばね51の圧縮量を調整する。前記「所定荷重」の値は、所望の予圧が得られたときの荷重値であり、概ねウォーム130が回転していないときの予圧から、既述したようにウォーム130が回転したときに生じる、ウォーム130がウォームホイール120から離れる離間力を差し引いた値である。この「所定荷重」の値は予めシミュレーション等により求めた値である。
荷重計60の測定値が所定荷重となったとき、プラグ23は、雄ねじ24の一部がハウジング20の外面よりも外部に露出した状態となる。また、プラグ23の内端面27と、連通孔22が形成されたハウジング20の壁部65との間には、隙間Lが形成される。その後、測定子挿通孔62は閉塞部材63により塞がれる。
<プラグ固定工程>
プラグ固定工程では、プラグ調整工程で位置調整されたプラグ23を、ロックナット81によりハウジング20に対し回転不能に固定する。これにより、プラグ23の軸方向の移動が阻止され、ウォーム130とウォームホイール120との間の予圧が適正値に保持される。
以上のように、ウォーム130とウォームホイール120との間で所望の予圧が得られるように任意のねじ締め位置に位置調整されたプラグ23を、ハウジング20に対し回転不能に固定するプラグ固定手段80を備える構成とすれば、圧縮コイルばね51の長さのばらつきや、ウォーム130およびウォームホイール120周りの組み付け誤差等が存在したとしても、プラグ23を、任意のねじ締め位置に位置調整することで、所望の予圧を得られる。プラグ固定手段80を備えることで、所望の予圧が維持される。
プラグ固定手段80を、プラグ23の雄ねじ24に螺合するロックナット81から構成することで、プラグ固定手段80を簡単な構造で実現でき、プラグ23の固定作業も容易となる。
また、ハウジング20に形成され、ウォーム130の予圧に関する荷重を測定するための測定子61を外部から通すための測定子挿通孔62と、測定子挿通孔62を塞ぐ閉塞部材63と、を備える構成とすれば、ハウジング20に孔を形成するとともに当該孔を塞ぐ閉塞部材63を備えるという簡単な構造で、ウォーム130とウォームホイール120との間の予圧調整を容易に行える。
「第2実施形態」
図6を参照して第2実施形態を説明する。第2実施形態は、プラグ固定手段80を、プラグ23とハウジング20との加締めから構成した形態である。その他の要素は第1実施形態と同じであるため、その説明は省略する。
雌ねじ25周りのハウジング20の外面には、図6(a)に示すように加締め用の突起部82が突設されている。突起部82は、雌ねじ25の円周方向に間隔を空けて複数設けられていてもよいし、1か所であってもよい。本実施形態では、ウォーム130とウォームホイール120との間で所望の予圧が得られるように位置調整されたプラグ23は、外端面26がハウジング20の外面とほぼ面一状となるようになっている。そして、図示しない治具で突起部82を内径側に潰すことで、図6(b)に示すように突起部82が雄ねじ24を変形してプラグ23に食い込む。これにより、プラグ23はハウジング20に対し回転不能に固定され、プラグ23の軸方向の移動が阻止される。
プラグ固定手段80を、プラグ23とハウジング20との加締めから構成することで、プラグ固定手段80を簡単な構造で実現でき、プラグ23の固定作業も容易となる。
以上、好適な2つの実施形態を説明した。プラグ固定手段80は、ロックナットや加締めの他に、接着剤を用いてプラグ23をハウジング20に回転不能に固定するようにしてもよい。
1 ウォーム付勢構造体
20 ハウジング
23 プラグ
24 雄ねじ
25 雌ねじ
50 弾性部材
51 圧縮コイルばね(弾性部材)
62 測定子挿通孔
63 閉塞部材
80 プラグ固定手段
81 ロックナット(プラグ固定手段)
82 突起部(プラグ固定手段)
100 電動パワーステアリング装置
120 ウォーム
130 ウォームホイール
140 アシスト用モータ

Claims (4)

  1. アシスト用モータにより駆動されるウォームと、
    前記ウォームに噛合し、操舵軸にアシスト力を伝達するウォームホイールと、
    前記ウォームおよび前記ウォームホイールを収容するハウジングと、
    前記ハウジングに形成された雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有したプラグと、
    付勢方向において一端が前記ウォームに支持され他端が前記プラグに支持されて、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間に予圧を付与する弾性部材と、
    を備えたパワーステアリング装置であって、
    所望の予圧が得られるように任意のねじ締め位置に位置調整された前記プラグを、前記ハウジングに対し回転不能に固定するプラグ固定手段と、
    前記ハウジングに形成され、前記ウォームの予圧に関する荷重を測定するための測定子を外部から通すための測定子挿通孔と、
    前記測定子挿通孔を塞ぐ閉塞部材と、を備える
    ことを特徴とするパワーステアリング装置。
  2. 前記プラグ固定手段は、前記プラグの雄ねじに螺合するロックナットである
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  3. 前記プラグ固定手段は、前記プラグと前記ハウジングとの加締めである
    ことを特徴とする請求項1に記載のパワーステアリング装置。
  4. アシスト用モータにより駆動されるウォームと、
    前記ウォームに噛合し、操舵軸にアシスト力を伝達するウォームホイールと、
    前記ウォームおよび前記ウォームホイールを収容するハウジングと、
    前記ハウジングに形成された雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有したプラグと、
    付勢方向において一端が前記ウォームに支持され他端が前記プラグに支持されて、前記ウォームと前記ウォームホイールとの間に予圧を付与する弾性部材と、
    を備えたパワーステアリング装置において、
    所望の予圧が得られるように前記プラグを任意のねじ締め位置に位置調整するプラグ調整工程と、
    前記プラグ調整工程で位置調整された前記プラグを前記ハウジングに対し回転不能に固定するプラグ固定工程と、
    を有し、
    前記ハウジングに測定子挿通孔を形成し、
    前記プラグ調整工程において、前記測定子挿通孔を介して荷重計の測定子を前記ハウジングの内部に挿入し、前記アシスト用モータにより前記ウォームを駆動した状態で、前記ウォームの予圧に関する荷重を測定してその測定値から前記プラグのねじ締め位置を決定し、
    その後、前記測定子挿通孔を塞ぐ
    ことを特徴とするパワーステアリング装置の予圧調整方法。
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