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JP6358230B2 - 車両の後部構造 - Google Patents

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JP6358230B2 JP2015213073A JP2015213073A JP6358230B2 JP 6358230 B2 JP6358230 B2 JP 6358230B2 JP 2015213073 A JP2015213073 A JP 2015213073A JP 2015213073 A JP2015213073 A JP 2015213073A JP 6358230 B2 JP6358230 B2 JP 6358230B2
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Description

この発明は、例えば、開閉自在なリヤウインドウを有する車両において、リヤウインドウを開いた際、座席よりも車両後方から巻き込むように車室内へ流入する走行風を整流する整流板を備えたような車両の後部構造に関する。
乗員が乗り込む車室部の上部に開閉自在な開閉ルーフを有する車両、所謂、オープンカーにおいて、開閉ルーフが閉じた状態(クローズ状態)では、車両前方からの走行風が車体表面に沿って車両後方へ流動する。
一方、開閉ルーフが開いた状態(オープン状態)では、車両上部の開口によって走行風が車両後方へ安定して流れ難く、かつ車外に比べて車室内が負圧になるため、開閉ルーフが閉じた状態に比べて、車両上部を流れる走行風の流れが変化し易い。
例えば、開閉ルーフが開いた状態において、フロントウインドウを超えて座席よりも車両後方へ流れた走行風の一部が、車室内の負圧によって車両前方へと巻き込むように偏向することが知られている。
そして、車両後方から車両前方へ巻き込むように車室内へ流入した巻込み風は、乗員に対して車両後方から当たることになる。このため、開閉自在の開閉ルーフを有する車両は、巻込み風が乗員に当たる風当りや、風当りによる騒音によって、乗員に不快感を与えるおそれがあった。
そこで、開閉ルーフを開いた状態における風当りや、該風当りによって生じる騒音を抑制する様々な技術が提案されている。
例えば、特許文献1では、開閉ルーフが開いた状態において、座席よりも車両後方側から車室内へ巻き込むように流動する巻込み風を整流するため、左右一対の座席の間における車両後方側にウィンドデフレクタ装置を備えている。さらに、特許文献1では、ウィンドデフレクタ装置のデフレクタ板(整流板)を複数の孔部を有する形状に形成している。
これにより、特許文献1のデフレクタ板は、複数の孔部によって後方視界を確保するとともに、車両前方へ流動する巻込み風の流量を制限することができるとされている。
ところで、より良好な後方視界を確保するために、多孔式のデフレクタ板にかえて、例えば、透明性を有する合成樹脂製の無孔式デフレクタ板とした場合、車両後方からの巻込み風が、デフレクタ板によって車両前方への流動が遮られて、車幅方向外側へ偏向して流動することになる。
この際、特許文献1のように、車室の上部を構成する部分が開放されるオープンカー場合、車幅方向外側へ偏向した巻込み風が、車両の側方を車両後方へ流下する走行風と合流することで、巻込み風を車外へ容易に排出することができる。
しかしながら、例えば、乗員の頭上に位置するルーフ部分と、リヤウインドウとが、開閉自在な開閉部材として一体的に開閉するオープンカーの場合、ルーフ部分及びリヤウインドウが開いても、車室上部の後方を構成するBピラーなどの側壁部が格納されることがない。
このため、車幅方向外側へ偏向した巻込み風が、側壁部によって車両前方へさらに偏向して、座席と側壁部との間から乗員に当たるおそれがあった。このように、側壁部が格納されないオープンカーの場合、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立し難いという問題があった。
特開2006−224907号公報
本発明は、上述の問題に鑑み、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立できる車両の後部構造を提供することを目的とする。
この発明は、車両に乗車した乗員が着座する左右一対の座席と、該座席よりも車両後方における車室の上部を構成する後部ルーフとを備えた車両の後部構造であって、前記後部ルーフに、前記座席の車幅方向外側に位置するとともに、前記座席よりも車両後方に延びる左右一対の側壁部と、該左右一対の側壁部で構成されたウインドウ開口を閉塞する開閉自在なリヤウインドウとを備え、前記座席の間における車両後方側の車体に、車両上方へ起立するとともに、透明性を有する整流板を備え、該整流板を、車幅方向両端に位置する左右一対の外側受風部と、該外側受風部を連結する中央受風部とで一体形成し、前記外側受風部が、前記座席の車両後方に配設されたシートバックバーの上端よりも車両下方に上端を有する形状に形成され、前記中央受風部が、前記外側受風部における車両上下方向の長さよりも短い車両上下方向の長さと、前記外側受風部における車幅方向の長さよりも長い車幅方向の長さとを有する形状に形成され、前記シートバックバーの上端よりも車両下方に、左右の前記外側受風部と前記中央受風部とで形成されるとともに、車両上下方向の長さに対して車幅方向の長さが長い流動空間を備えたことを特徴とする。
上記透明性を有する整流板の材料は、光を透過可能な無色透明であって、例えば、透明なアクリル樹脂、透明なポリカーボネート樹脂、透明なガラスなどとすることができる。
上記整流板は、例えば、正面視略凹状、正面視略門型、あるいは正面視略ロ字状とすることができる。
上記中央受風部における車両上下方向の長さ、及び外側受風部における車両上下方向の長さとは、外気を受風する面の部分の長さをいう。このため、例えば、中央受風部の略中央に開口を設けた場合、中央受風部の上端から開口の上縁までの車両上下方向長さと、開口の下縁から中央受風部の下端までの車両上下方向長さの合計を、中央受風部における車両上下方向の長さとする。
この発明により、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立することができる。
具体的には、透明性を有する整流板により、車両の後部構造は、整流板によって車両後方の視認性が阻害されることを抑制できる。
このため、例えば、乗員が直接あるいは、ルームミラーを介して車両後方を確認した際、乗員の視界に整流板が入った場合であっても、車両の後部構造は、良好な後方視認性を確保することができる。
そして、中央受風部における車両上下方向の長さを、外側受風部における車両上下方向の長さよりも短く形成しているため、整流板は、車両後方から車室内へ流入する巻込み風の一部が、整流板よりも車両前方へ流動できる流動空間を、左右一対の外側受風部と中央受風部とで構成することができる。
例えば、左右一対の外側受風部の下部に中央受風部を一体形成して正面視略凹状に形成した場合、整流板は、車幅方向略中央における上部に、巻込み風が流動する流動空間を容易に構成することができる。
このため、車両の後部構造は、車両後方から流入した巻込み風の一部を、流動空間を介して、整流板よりも車両前方へ流動させることができる。さらに、流動空間の車幅方向両側には左右一対の外側受風部が位置するため、整流板は、車幅方向内側における乗員の頭部近傍へ流れる巻込み風を、外側受風部によって偏向することができる。
つまり、車両の後部構造は、車両後方から流入した巻込み風を、流動空間を介して車両前方へ流動する巻込み風と、車幅方向外側へ流動する巻込み風とに分流することができる。
これにより、車両の後部構造は、車幅方向外側へ流動する巻込み風が座席と側壁部の間を介して車両前方へ流動した場合であっても、車両前方へ流動する巻込み風の流量分だけ、車幅方向外側から乗員の頭部近傍へ向けて流れる巻込み風の流量を抑制することができる。
このため、車両の後部構造は、車幅方向の外側からの風当たり、及び車幅方向の内側からの風当たりを、車幅方向のそれぞれで制御することができるとともに、該風当りによって生じる騒音を抑制することができる。例えば、車両の後部構造は、車幅方向外側からの風当り量と、車幅方向内側からの風当り量とが異なるように制御することができる。
従って、車両の後部構造は、格納されない側壁部を有する場合であっても、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立することができる。
この発明の態様として、前記車体に、前記整流板の下部を支持する下部支持部と、前記整流板における前記外側受風部の上部を支持する上部支持部とを備えることができる。
上記整流板の下部を支持するとは、整流板の下部を直接的に支持する、あるいは間接的に支持することをいう。
この発明により、車両の後部構造は、巻込み風をより安定して整流でき、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
具体的には、例えば、正面視略凹状の整流板を下部支持部だけで支持した場合、外側受風部の上部が、巻込み風の風圧によって揺動し易くなる。このため、下部だけが支持される構成の整流板は、巻込み風を安定して整流できないおそれがあった。
そこで、外側受風部の上部を支持する上部支持部を車体に設けたことにより、車両の後部構造は、整流板を下部支持部だけで支持した場合に比べて、整流板の支持剛性を向上することができる。
これにより、車両の後部構造は、巻込み風の風圧によって外側受風部の上部が揺動することを防止できる。
従って、車両の後部構造は、整流板の下部を支持する下部支持部と、整流板の上部を支持する上部支持部とを車体に備えたことにより、巻込み風をより安定して整流でき、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
またこの発明の態様として、前記後部ルーフに、前記リヤウインドウで閉塞される前記ウインドウ開口よりも車両後方へ延設した左右一対のルーフ延設部を備え、該左右一対のルーフ延設部における車幅方向の間隔を、車両前方側に対して車両後方側が幅広になるよう構成することができる。
この発明により、車両の後部構造は、後部ルーフがウインドウ開口に巻込み風を導風し易い構成であっても、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
具体的には、車幅方向の間隔が車両前方側に対して車両後方側が幅広になるよう左右一対のルーフ延設部を構成しているため、車両の後部構造は、ウインドウ開口を超えて車両後方へ流れた走行風を、ルーフ延設部で捉え易くなる。
このため、車両の後部構造は、後部ルーフを備えていない場合に比べて、ルーフ延設部で捉えた走行風を車室内へより一層引き込み易くなる。つまり、車両の後部構造は、後部ルーフを備えていない場合に比べて、車両後方から車室内へ流入する巻込み風が生じ易くなる。
このように巻込み風が生じ易い後部ルーフであっても、車両の後部構造は、流動空間を有する整流板によって、巻込み風を整流して車両前方へ流動させることができる。これにより、車両の後部構造は、巻込み風の流量が増加した場合であっても、乗員の頭部に巻込み風が当たる風当りを抑制することができる。
さらに、ウインドウ開口よりも車両後方へ延設したルーフ延設部を備えたことにより、車両の後部構造は、後部ルーフにおけるデザインの自由度を向上させることができる。このため、車両の後部構造は、例えば、乗員への風当たりを抑制しながら、スポーティな外観を得ることができ、車両の商品性を向上することができる。
従って、車両の後部構造は、後部ルーフがウインドウ開口に巻込み風を導風し易い構成であっても、整流板によって巻込み風を安定して整流することができ、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
本発明により、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立できる車両の後部構造を提供することができる。
開閉ルーフを閉じた状態における車両の外観を示す外観斜視図。 開閉ルーフを開いた状態における車両の外観を示す外観斜視図。 デッキカバーを開いた状態における車両内側から見た開閉機構の側面視を示す側面図。 開閉ルーフを開いた状態における車両の外観を示す平面図。 車室内から見たフロントデフレクタ装置の外観を示す背面図。 車室内から見たリヤデフレクタの外観を示す正面図。 車両前後方向に沿ったリヤデフレクタの断面を示す断面図。 リヤウインドウ開口を介したリヤデフレクタの外観を示す背面図。 車体に対するリヤデフレクタの相対位置を示す断面図。 側面視における走行風の流れを説明する説明図。 車両後方視における走行風の流れを説明する説明図。
この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
本実施形態における車両1について、図1から図9を用いて詳しく説明する。
なお、図1は開閉ルーフ6を閉じた状態における車両1の外観斜視図を示し、図2は開閉ルーフ6を開いた状態における車両1の外観斜視図を示し、図3はデッキカバー13を開いた状態における車両内側から見た開閉機構の側面図を示し、図4は開閉ルーフ6を開いた状態における車両1の平面図を示している。
さらに、図5は車室内から見たフロントデフレクタ装置40の外観の背面図を示し、図6は車室内から見たリヤデフレクタ50の外観の正面図を示し、図7は車両前後方向に沿ったリヤデフレクタ50の断面図を示し、図8はリヤウインドウ開口134を介したリヤデフレクタ50の背面図を示し、図9車体に対するリヤデフレクタ50の相対位置の断面図を示している。
また、図中において、矢印Fr及びRrは車両前後方向を示しており、矢印Frは車両前方を示し、矢印Rrは車両後方を示している。さらに、矢印Rh及びLhは車幅方向を示しており、矢印Rhは車両右方向を示し、矢印Lhは車両左方向を示している。加えて、図1中の上方を車両上方とし、図1中の下方を車両下方とする。
まず、本実施形態における車両1は、図1に示すように、左右一対の前輪2、左右一対のフロントフェンダー3、及びボンネット4などが配設された車両前部5と、車両上部の開閉ルーフ6、及び左右一対のドア7などが配設されるとともに、乗員が乗り込む車室部8と、左右一対の後輪9、左右一対のリヤフェンダー10、及びトランクリッド11が配設された車両後部12とを、車両前方からこの順番で配置して構成している。
さらに、車両後部12は、図2及び図3に示すように、左右一対のリヤフェンダー10の間における車両前方側において、車両上方が開口した格納区画Sと、格納区画Sの開口を閉塞するデッキカバー13とで構成した格納部分(図示省略)を備えている。
そして、車両1は、図1から図3に示すように、デッキカバー13が車両上方後方へ移動することで開口した格納区画Sに対して、開閉ルーフ6を分割して折り畳むように格納するとともに、開閉ルーフ6の格納に連動してリヤウインドウ14を格納可能に構成した、所謂、オープンカーである。
より詳しくは、格納区画Sは、折り畳まれた状態の開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を収容可能な内部空間を有する大きさで構成している。
一方、格納区画Sの開口を覆うデッキカバー13は、図2から図4に示すように、ドア7のドアガラス7aの後端よりも車両上方後方の車室部分を構成している。より詳しくは、デッキカバー13は、ドア7のドア本体7bよりも車両上方、かつドアガラス7aの後端よりも車両後方部分を覆うように構成している。
このデッキカバー13は、車幅方向で対向する左右一対のカバー側部131と、カバー側部131の下部を連結するカバーベース部132と、カバー側部131の上部を連結するカバーヘッダ部133とで構成している。
さらに、デッキカバー13は、左右一対のカバー側部131、カバーベース部132、及びカバーヘッダ部133で構成した開口を、リヤウインドウ14が取外し可能に装着されるリヤウインドウ開口134として形成している。
左右一対のカバー側部131は、車両後方側において車両上方へ正面視略山形状に隆起した左右一対の隆起部分131aと、隆起部分131aから車両前方へ延設した左右一対の側壁部分131bとで一体形成している。
左右一対の隆起部分131aは、トランクリッド11の前端よりも車両後方の位置から車両前方へ延設するとともに、リヤフェンダー10から連続するように、車両上方へ向けて隆起した形状に形成している。
この左右一対の隆起部分131aは、車両上端よりも車両下端が緩やかに幅広となる正面視略山形状にそれぞれ形成するとともに、平面視において、車両前方側の車幅方向間隔に対して、車両後方側の車幅方向間隔が幅広となるように形成している。
なお、隆起部分131aの前端は、側面視において、車両上端に対して車両下端が車両後方側に位置するように傾斜した形状に形成している。
側壁部分131bは、隆起部分131aの車幅方向外側の面を、ドアガラス7aに近接する位置まで車両前方へ延設して形成している。
カバーベース部132は、格納区画Sの車両後方部分を覆う大きさで、隆起部分131aにおける車両内側の下端同士を車幅方向に連結する略平板状に形成している。このカバーベース部132は、トランクリッド11の上面と略連続する平面となる形状に形成している。
カバーヘッダ部133は、側壁部分131bの上端同士を車幅方向に連結している。
リヤウインドウ開口134は、左右一対のカバー側部131における隆起部分131aの前端と、カバーベース部132の前端と、カバーヘッダ部133の後端とで背面視逆台形に構成されている。
このような構成のため、デッキカバー13は、左右一対の隆起部分131aで囲われた部分が、車両後方からリヤウインドウ開口134に向けて先細りするような形状に形成されている。
なお、デッキカバー13の内側は、車室内における意匠面となるデッキカバートリム135によって覆われている。
そして、車両1は、車両上方へのデッキカバー13の移動による格納区画Sの開口と、車両下方へのデッキカバー13の移動による格納区画Sの閉塞とを、左右一対のカバー開閉機構20によって実現可能に構成している。
カバー開閉機構20は、図3に示すように、デッキカバー13を支持する左右一対の前方カバーリンク部材21、及び左右一対の後方カバーリンク部材22と、前方カバーリンク部材21を回動させる左右一対のカバーリンク駆動部23とで構成している。
前方カバーリンク部材21は、車両上下方向に延びる側面視略帯状であって、デッキカバー13の下部に設けたカバーブラケット14dの前端に、上端を回転自在に連結し、カバーリンク駆動部23に下端を連結している。
後方カバーリンク部材22は、車両上下方向に延びる側面視略帯状であって、前方カバーリンク部材21よりも車両後方において、デッキカバー13のカバーブラケット14dに上端を回転自在に連結し、カバーリンク駆動部23に下端を回転自在に連結している。
カバーリンク駆動部23は、リヤフェンダー10の車両内側部分を構成するフェンダーインナパネル10aに締結固定している。
このカバーリンク駆動部23は、前方カバーリンク部材21が連結されるとともに、回転自在に軸支された大径ギヤ(図示省略)と、大径ギヤに歯合するとともに、回転自在に軸支された複数の駆動ギヤ対(図示省略)と、これらを収容保持するハウジングと、駆動ギヤ対を回転駆動させる電気モーター(図示省略)などで構成している。
さらに、カバーリンク駆動部23の上部後端には、後方カバーリンク部材22の下端を回転自在に連結している。つまり、カバー開閉機構20は、前方カバーリンク部材21を駆動リンクとし、後方カバーリンク部材22を従属リンクとした四節リンク構造を構成している。
また、開閉ルーフ6は、図1から図3に示すように、車室部8におけるフロントウインドウ16とデッキカバー13のカバーヘッダ部133との間を覆う大きさであって、車両前方に位置するフロントルーフ6aと、フロントルーフ6aの後方に位置するリヤルーフ6bとで構成している。なお、フロントルーフ6aの前端が、フロントウインドウ16の上部に対して着脱自在に構成し、リヤルーフ6bの後端がカバーヘッダ部133と当接可能に構成している。
また、リヤウインドウ14は、図3に示すように、透過性を有するリヤガラス14aと、リヤガラス14aを支持するリヤウインドウ枠材14bと、リヤウインドウ枠材14bの外周縁に沿って装着されたウインドウシール部材14cとで構成している。さらに、リヤウインドウ枠材14bの前面側には、車幅方向に並置するとともに、後述するルーフ開閉機構30が連結する左右一対のブラケット14dを装着固定している。
そして、車両1は、格納区画Sへの開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14の格納と、格納状態の開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14の展開とを、左右一対のルーフ開閉機構30によって実現可能に構成している。
ルーフ開閉機構30は、図3に示すように、開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を支持する複数のルーフリンク部材と、複数のルーフリンク部材を回動させる左右一対のルーフリンク駆動部31とで構成している。
なお、複数のルーフリンク部材は、開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を格納区画Sに格納可能な構成であれば適宜の構成でよく、本実施例では一例として例示する。
複数のルーフリンク部材は、一例として、開閉ルーフ6のリヤルーフ6bとルーフリンク駆動部31とを連結する左右一対の第1ルーフリンク32、第1ルーフリンク32の後端とリヤウインドウ14とを連結する左右一対の第2ルーフリンク33、及び第1ルーフリンク32の前端と開閉ルーフ6のフロントルーフ6aとを連結する左右一対の第3ルーフリンク(図示省略)とで構成している。
第1ルーフリンク32は、側面視略T字状のリンク部材であって、車両前後方向に延びる部分をリヤルーフ6bの車両外側端部に締結固定し、車両上下方向に延びる部分の下端をルーフリンク駆動部31に連結している。
第2ルーフリンク33は、側面視略帯状のリンク部材であって、前端を第1ルーフリンク32の後端に回転自在に連結し、後端をリヤウインドウ14のブラケット14dに回転自在に連結している。
第3ルーフリンクは、一端を第1ルーフリンク32に上部に回転自在に連結し、他端をフロントルーフ6aに締結固定している。
ルーフリンク駆動部31は、車室部8の車両内側において、ドア7の開口縁を構成するピラーインナパネル17の前端上部に、締結ボルト34を用いて締結固定している。
このルーフリンク駆動部31は、第1ルーフリンク32が連結されるとともに、回転自在に軸支された大径ギヤ(図示省略)、及び大径ギヤに歯合するとともに、回転自在に軸支された複数の駆動ギヤ対(図示省略)などを、ハウジングに収容して構成している。
さらに、ハウジングの車幅方向外側には、駆動ギヤ対を回転駆動させる電気モーター(図示省略)を配置している。
なお、左右一対のルーフリンク駆動部31は、車両右側と、車両左側とで同期して駆動するように、電気モーターが制御されているものとする。
加えて、ルーフリンク駆動部31には、図3に示すように、車幅方向内側におけるハウジングの前部上端を車両上方へ延設したハウジング延設部35を備えている。このハウジング延設部35には、ドアガラス7aとデッキカバー13との間に介在するピラー部材18を、締結ボルト36を用いて締結固定している。
ピラー部材18は、図1及び図3に示すように、ドアガラス7aの後端に沿うように車両上方へ延設した柱状体であって、ルーフリンク駆動部31を介してピラーインナパネル17に連結している。
このピラー部材18は、図3に示すように、ハウジング延設部35に締結固定されるピラー芯材181と、ピラー芯材181に装着するとともに、ドアガラス7a及びデッキカバー13との隙間を閉塞する合成ゴム製のピラーシール部材182とで構成している。
なお、ピラー芯材181には、図3に示すように、ルーフ開閉機構30のハウジング延設部35を締結する締結ボルト36が螺合するネジ孔(図示省略)を2つ開口形成している。
上述した構成のカバー開閉機構20、及びルーフ開閉機構30を備えた車両1は、デッキカバー13を移動させて格納区画Sを開口し、開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を折り畳むように変位させて、格納区画Sに格納する。
詳しくは、開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を格納区画Sに格納する乗員の操作に受付けると、カバー開閉機構20は、カバーリンク駆動部23が、前方カバーリンク部材21を車両後方上方へ回動開始させる。この際、後方カバーリンク部材22が前方カバーリンク部材21に追従することで、カバー開閉機構20は、デッキカバー13を車両上方後方へ略平行移動させて、格納区画Sを開口する。
その後、ルーフ開閉機構30は、ルーフリンク駆動部31が、第1ルーフリンク32を車両後方へ回動開始させる。この際、第2ルーフリンク33、及び第3ルーフリンクは、第1ルーフリンク32の回動に連動して回動開始する。
そして、ルーフ開閉機構30は、フロントルーフ6aの下面とリヤルーフ6bの下面とが車両上下方向で対向するように、リヤルーフ6bを車両前方下方に回動させる。さらに、ルーフ開閉機構30は、前面側が車両上方を向くように、リヤウインドウ14を回動させて、折り畳まれたリヤルーフ6bの下側に移動させる。
このようにして開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を折り畳みながら、ルーフ開閉機構30は、開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を格納区画Sへ移動させる。
このような車両1には、図2に示すように、開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14が格納区画Sに格納された際、車両前方からの走行風を整流する整流手段として、フロントウインドウ16の上部に配置した左右一対のフロントデフレクタ装置40と、座席15よりも車両後方に配置したリヤデフレクタ50とを備えている。
フロントデフレクタ装置40は、図4及び図5に示すように、透過性を有するフロントガラス16aを支持する正面視略門型のフロントウインドウ枠材16bの上部に対して、乗員が着座する座席15と車両前方側で対向する位置に配置している。
このフロントデフレクタ装置40は、開閉ルーフ6がフロントウインドウ16の上部から離間すると、走行風を受風するデフレクタ本体41が内蔵した付勢手段によって、二点鎖線で示した格納位置からフロントウインドウ枠材16bよりも車両上方へ突出するように構成している。
そして、フロントデフレクタ装置40は、車両前方からの走行風を整流して、デッキカバー13のカバーヘッダ部133よりも車両後方へ流動させる機能を有している。
リヤデフレクタ50は、デッキカバー13のリヤウインドウ開口134から車室内へ流入する走行風を整流可能に構成している。
具体的には、リヤデフレクタ50は、図2及び図6に示すように、座席15におけるヘッドレスト部分の車両後方に位置するとともに、格納区画S及び車室を隔てるバックトリム60と一体的に構成された左右一対のシートバックバー61の間に配置している。
シートバックバー61は、図6及び図9に示すように、座席15の上端と略同位置に上端が位置するとともに、上辺に対して下辺が長い正面視略台形状であって、側面視において、車両上下方向に対して僅かに前倒した形状に形成している。
このシートバックバー61は、リヤフェンダー10を車幅方向に連結する高剛性部材(図示省略)に連結された正面視略逆U字状の高剛性部材に対して、ガーニッシュを装着して構成している。
なお、シートバックバー61のガーニッシュは、車両前後方向で分割可能に構成されている。このガーニッシュの分割線は、側面視において、シートバックバー61の前倒角度と略同角度で前倒している(図9参照)。
さらに、シートバックバー61における車幅方向内側の上部には、車幅方向内側へ向けて突出するとともに、リヤデフレクタ50の上部を支持する上方支持部62を備えている。
この上方支持部62は、シートバックバー61におけるガーニッシュの分割線に沿うように配置されるとともに、分割線に沿ったスリットを有する形状に形成している。
リヤデフレクタ50は、図6に示すように、シートバックバー61の間を覆うシートバックトリム60に着脱自在に装着された下方支持部51と、下方支持部51に下部が支持された正面視略凹状のリヤデフレクタ本体52とで構成している。なお、リヤデフレクタ50は、車幅方向におけるシートバックバー61の間隔と略同等の車幅方向の長さを有する大きさで構成している。
下方支持部51は、図7に示すように、リヤデフレクタ本体52の下部を支持可能に構成した略ボックス状に構成している。この下方支持部51の下面には、バックトリム60に設けた嵌合孔(図示省略)に嵌合する金属製クリップ53を、車幅方向に所定間隔を隔てて2つ備えている。
リヤデフレクタ本体52は、図6に示すように、無色透明のアクリル樹脂製で、車幅方向の両端に位置する左右一対の外側受風部521と、車両上下方向における外側受風部521の略中央よりも車両下方部分を車幅方向に連結する中央受風部522とで一体形成している。
さらに、リヤデフレクタ本体52は、左右一対の外側受風部521の間、かつ中央受風部522の上方の空間を、走行風が流動可能な流動空間523として構成している。
なお、外側受風部521と中央受風部522とは、図7に示すように、略同一の肉厚で形成しているものとする。
外側受風部521は、図6及び図7に示すように、車両前後方向に所定の厚みを有する平板状で、車両上下方向に長い正面視略平行四辺形に形成している。この外側受風部521における車幅方向両側の縁辺は、正面視において、上端に対して下端が車幅方向内側に位置するように傾斜している。
より詳しくは、この外側受風部521における車幅方向両側の縁辺は、図6及び図8に示すように、背面視において、シートバックバー61における車幅方向内側の外周縁に沿うとともに、リヤウインドウ開口134における車幅方向の縁辺に沿うように、上端に対して下端が車幅方向内側に位置するように傾斜している。
この外側受風部521は、図7及び図9に示すように、シートバックバー61におけるガーニッシュの分割線に沿うように傾斜させた状態で、下方支持部51に支持されている。具体的には、外側受風部521は、上端に対して下端が車両後方へ位置するように、車両上下方向に対して所定角度θ1で前倒させた状態で、下方支持部51に支持されている。
中央受風部522は、図6に示すように、外側受風部521における車幅方向の長さよりも長い車幅方向の長さを有する正面視略矩形に形成している。さらに、中央受風部522には、図6及び図7に示すように、車幅方向両側の縁辺が外側受風部521における車幅方向両側の縁辺と略平行で、上辺に対して下辺が短い正面視略逆台形の凹設部分522aを凹設している。
この凹設部分522aは、図7に示すように、中央受風部522の上端と一致する上辺を回転中心として、外側受風部521を連結する略平板の下辺を車両後方へ回動させたような形状に凹設して形成している。
具体的には、中央受風部522は、上端に対して下端が車両後方に位置するように、車両上下方向に対して、外側受風部521の所定角度θ1よりも大きい前倒角度θ2で前倒した形状に形成している。
引き続き、上述した構成のリヤデフレクタ50を備えた車両1において、フロントウインドウ16から座席15の車両上方を超えて車両後方へ流動した走行風Wについて、図10及び図11を用いて説明する。
なお、図10は側面視における走行風Wの流れを説明する説明図を示し、図11は車両後方視における走行風Wの流れを説明する説明図を示している。
開閉ルーフ6、及びリヤウインドウ14を格納した状態において、車両1が走行すると、車両前方からの走行風Wは、図10に示すように、フロントウインドウ16に沿って車両後方上方へ流動したのち、フロントデフレクタ装置40によって、座席15の車両上方を飛び越えるようにして、車両後方へ向けて流動する。
デッキカバー13のカバーヘッダ部133に到達した走行風Wは、車室内の負圧によって、車両後方から車両前方へ巻き込むようにその向きを変えて、車両後方側からリヤウインドウ開口134を介して車室内へ流入する。
この際、リヤウインドウ開口134を介して車室内へ流入した走行風Wの一部は、図11に示すように、外側受風部521の間に構成した流動空間523を介して車両前方へ流動する。一方、リヤデフレクタ50と衝突した走行風Wは、例えば、外側受風部521によって偏向して、車幅方向外側へ向けて流動する。
つまり、リヤウインドウ開口134を介して車室内へ流入した走行風Wを、リヤデフレクタ50によって、流動空間523を介して車両前方へ流動する走行風W1と、車幅方向外側へ向けて流動する走行風W2とに分流する。
以上のように車両後方から流入した走行風Wを整流する車両1の後部構造は、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立することができる。
具体的には、透明性を有する合成樹脂でリヤデフレクタ本体52を形成しているため、車両1の後部構造は、リヤデフレクタ本体52によって車両後方の視認性が阻害されることを抑制できる。
このため、例えば、乗員が直接あるいは、ルームミラー70を介して車両後方を確認した際、乗員の視界にリヤデフレクタ本体52が入った場合であっても、車両1の後部構造は、良好な後方視認性を確保することができる。
そして、中央受風部522における車両上下方向の長さを、外側受風部521における車両上下方向の長さよりも短く形成しているため、リヤデフレクタ本体52は、車両後方から車室内へ流入する走行風Wの一部が、リヤデフレクタ本体52よりも車両前方へ流動できる流動空間523を、左右一対の外側受風部521と中央受風部522とで構成することができる。
このため、車両1の後部構造は、車両後方から流入した走行風Wの一部を、流動空間523を介して、リヤデフレクタ本体52よりも車両前方へ流動させることができる。さらに、流動空間523の車幅方向両側には左右一対の外側受風部521が位置するため、リヤデフレクタ本体52は、車幅方向内側における乗員の頭部近傍、特に乗員の耳周りへ流れる走行風Wを、外側受風部521によって偏向することができる。
つまり、車両1の後部構造は、車両後方から流入した走行風Wを、流動空間523を介して車両前方へ流動する走行風W1と、車幅方向外側へ流動する走行風W2とに分流することができる。
これにより、車両1の後部構造は、車幅方向外側へ流動する走行風W2が座席15とカバー側部131の間を介して車両前方へ流動した場合であっても、車両前方へ流動する走行風W1の流量分だけ、車幅方向外側から乗員の頭部近傍、特に乗員の耳周りへ向けて流れる走行風W2の流量を抑制することができる。
このため、車両1の後部構造は、車幅方向の外側からの風当たり、及び車幅方向の内側からの風当たりを、車幅方向のそれぞれで制御する(例えば、車幅方向の外側、及び内側からの風当り量のバランスをとる)ことができるとともに、該風当りによって生じる騒音を抑制することができる。
従って、車両1の後部構造は、格納されないカバー側部131を有する場合であっても、良好な後方視認性と、乗員に対する快適性とを両立することができる。
また、下方支持部51を介してシートバックトリム60でリヤデフレクタ本体52の下部を支持し、シートバックバー61の上方支持部62で、リヤデフレクタ本体52における外側受風部521の上部を支持する構成としたことにより、車両1の後部構造は、車両後方から流入した走行風Wをより安定して整流でき、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
具体的には、例えば、正面視略凹状のリヤデフレクタ本体52をシートバックトリム60だけで支持した場合、外側受風部521の上部が、車両後方から流入した走行風Wの風圧によって揺動し易くなる。このため、下部だけが支持される構成のリヤデフレクタ本体52は、車両後方から流入した走行風Wを安定して整流できないおそれがあった。
そこで、外側受風部521の上部を支持する上方支持部62をシートバックバー61に設けたことにより、車両1の後部構造は、リヤデフレクタ本体52をシートバックトリム60だけで支持した場合に比べて、リヤデフレクタ本体52の支持剛性を向上することができる。
これにより、車両1の後部構造は、車両後方から流入した走行風Wの風圧によって外側受風部521の上部が揺動することを防止できる。
従って、車両1の後部構造は、リヤデフレクタ本体52の下部を支持するシートバックトリム60と、リヤデフレクタ本体52の上部を支持する上方支持部62とを備えたことにより、車両後方から流入した走行風Wをより安定して整流でき、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
また、デッキカバー13の隆起部分131aにおける車幅方向の間隔を、車両前方側に対して車両後方側が幅広になるよう構成した場合であっても、車両1の後部構造は、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
具体的には、車幅方向の間隔が車両前方側に対して車両後方側が幅広になるよう左右一対の隆起部分131aを構成しているため、車両1の後部構造は、リヤウインドウ開口134を超えて車両後方へ流れた走行風を、隆起部分131aで捉え易くなる。
このため、車両1の後部構造は、デッキカバー13を備えていない場合に比べて、隆起部分131aで捉えた走行風Wを車室内へより一層引き込み易くなる。つまり、車両1の後部構造は、デッキカバー13を備えていない場合に比べて、車両後方から車室内へ流入する走行風Wの流量が多くなり易い。
このように車両後方から流入する走行風Wの流量が多くなり易いデッキカバー13であっても、車両1の後部構造は、流動空間523を有するリヤデフレクタ本体52によって、車両後方から流入した走行風Wを整流して車両前方へ流動させることができる。これにより、車両1の後部構造は、車室内へ流入する走行風Wの流量が増加した場合であっても、乗員の頭部に走行風Wが当たる風当りを抑制することができる。
さらに、リヤウインドウ開口134よりも車両後方へ延設した隆起部分131aを備えたことにより、車両1の後部構造は、デッキカバー13におけるデザインの自由度を向上させることができる。このため、車両1の後部構造は、例えば、乗員への風当たりを抑制しながら、スポーティな外観を得ることができ、車両1の商品性を向上することができる。
従って、車両1の後部構造は、デッキカバー13がリヤウインドウ開口134に走行風Wを導風し易い構成であっても、乗員に対する快適性を安定して確保することができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の後部ルーフは、実施形態のデッキカバー13に対応し、
以下同様に、
左右一対の側壁部は、カバー側部131に対応し、
ウインドウ開口は、リヤリヤウインドウ開口134に対応し、
座席の間における車両後方側の車体は、バックトリム60に対応し、
整流板は、リヤデフレクタ本体52に対応し、
下部支持部は、下方支持部51、及びバックトリム60に対応し、
上部支持部は、シートバックバー61、及び上方支持部62に対応し、
ルーフ延設部は、デッキカバー13の隆起部分131aに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、上述した実施形態において、無色透明なアクリル樹脂製のリヤデフレクタ本体52としたが、これに限定せず、光を透過可能な透明性を有する合成樹脂であれば、例えば、ポリカーボネート樹脂製のデフレクタ本体としてもよい。
また、正面視略凹状のリヤデフレクタ本体52としたが、これに限定せず、流動空間523を形成可能な形状であれば、正面視略門型のリヤデフレクタ本体、あるいは正面視略ロ字状のリヤデフレクタ本体であってもよい。
下方支持部51を介してリヤデフレクタ本体52の下部をシートバックトリム60で支持する構成としたが、これに限定せず、リヤデフレクタ本体52の下部を支持できる構成であれば、適宜の構成としてもよい。例えば、シートバックバー61の下部に車幅方向内側へ突出する下方支持部を設けて、下方支持部でリヤデフレクタ本体52の下部を支持する構成としてもよい。
1…車両
13…デッキカバー
14…リヤウインドウ
15…座席
51…下方支持部
52…リヤデフレクタ本体
60…バックトリム
61…シートバックバー
62…上方支持部
131…カバー側部
131a…隆起部分
134…リヤリヤウインドウ開口
521…外側受風部
522…中央受風部

Claims (3)

  1. 車両に乗車した乗員が着座する左右一対の座席と、
    該座席よりも車両後方における車室の上部を構成する後部ルーフとを備えた車両の後部構造であって、
    前記後部ルーフに、
    前記座席の車幅方向外側に位置するとともに、前記座席よりも車両後方に延びる左右一対の側壁部と、
    該左右一対の側壁部で構成されたウインドウ開口を閉塞する開閉自在なリヤウインドウとを備え、
    前記座席の間における車両後方側の車体に、
    車両上方へ起立するとともに、透明性を有する整流板を備え、
    該整流板を、
    車幅方向両端に位置する左右一対の外側受風部と、
    該外側受風部を連結する中央受風部とで一体形成し、
    前記外側受風部が、
    前記座席の車両後方に配設されたシートバックバーの上端よりも車両下方に上端を有する形状に形成され、
    前記中央受風部が、
    前記外側受風部における車両上下方向の長さよりも短い車両上下方向の長さと、前記外側受風部における車幅方向の長さよりも長い車幅方向の長さとを有する形状に形成され、
    前記シートバックバーの上端よりも車両下方に、左右の前記外側受風部と前記中央受風部とで形成されるとともに、車両上下方向の長さに対して車幅方向の長さが長い流動空間を備えた
    車両の後部構造。
  2. 前記車体に、
    前記整流板の下部を支持する下部支持部と、
    前記整流板における前記外側受風部の上部を支持する上部支持部とを備えた
    請求項1に記載の車両の後部構造。
  3. 前記後部ルーフに、
    前記リヤウインドウで閉塞される前記ウインドウ開口よりも車両後方へ延設した左右一対のルーフ延設部を備え、
    該左右一対のルーフ延設部における車幅方向の間隔を、
    車両前方側に対して車両後方側が幅広になるよう構成した
    請求項1または請求項2に記載の車両の後部構造。
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